JP2003534546A - 可搬製品鑑定のための方法および装置 - Google Patents

可搬製品鑑定のための方法および装置

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JP2003534546A
JP2003534546A JP2001586445A JP2001586445A JP2003534546A JP 2003534546 A JP2003534546 A JP 2003534546A JP 2001586445 A JP2001586445 A JP 2001586445A JP 2001586445 A JP2001586445 A JP 2001586445A JP 2003534546 A JP2003534546 A JP 2003534546A
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ベーリンガー,フリートリヒ
アウブレヒト,サルカ
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ベリフィケイション・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 製品の鑑定および品質の現場での検証のための方法および装置は、上に光感受性化合物を有する基板を有するマイクロプレート(10)を含む。この基板は光感受性化合物の固定を提供し、また製品サンプルとの反応を起こす自由溶液に似た3次元環境を提供する。マイクロプレートは、所望の光反射特性を有するあらゆる材料および光感受性化合物を中に保持するための表面を含んでもよい。計量された量の光感受性化合物がマイクロプレート上に置かれる。一旦光感受性化合物が基板に適用されると、マイクロプレートは製品テストが行なわれるテスト場所に送られてもよい。サンプル製品がマイクロプレート上に置かれ(図4)、その上の光感受性化合物はサンプル製品中の主要成分と自由に反応する。マイクロプレートへのサンプルの適用および/またはマイクロプレートのその後の分析(図5)を促進するために、ホルダ(100、200、320)が用いられてもよい。次いでマイクロプレートは光源によって照射され、光感受性化合物と主要成分との相互作用による光放射または吸収がフィンガプリントと比較される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
この発明は一般的にサンプル製品を鑑定するための方法および装置に関し、よ
り特定的には、製品鑑定機器とともに用いるための光感受性化合物を提供するた
めの方法および装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
非常によく似た複雑な混合物を区別するために製品を鑑定およびモニタするこ
とは、さまざまな理由から有用である。たとえば、ブランドの完全性を保存する
ために、模造物(たとえば競合者による模造ブランド製品または免許保持者/フ
ランチャイズ権取得者による製法を誤った製品)の使用を検出するべきである。
また、低品質のもの(たとえば希釈されたかまたは製法を誤った製品)は適切な
修正のために迅速かつ便利に検出されるべきである。
【0003】 このような確実性テストおよびモニタから利益を受け得る特定の業界の1つは
飲料業界である。飲料の製品をモニタすることに関しては、生産された飲料が規
格内であるかどうかを定めるための簡単、迅速かつ製品に特定の、ライン上での
テストが望ましい。典型的に、飲料は2000本/分の速度で瓶詰めにされる。
したがって、GC/MSまたはHPLCなど、製品品質をモニタするための標準
的なオフラインの分析技術は複雑かつ時間がかかるものであるため、テスト中の
飲料は既に市場に導入されている。望ましいモニタ手順は、比較的即時の応答時
間を提供し、科学の専門でない人員によって使用可能であり、正確であり(たと
えば2.5%未満の誤り率を有するなど)、かつ苛酷なプラント環境に耐えるべ
きである。
【0004】 製品鑑定に関して、利益を受け得る業界の例にビール業界がある。たとえば、
ラインでのテストによって、特定のブランドのバッチごとの変動性に過敏になる
ことなく、パブにおける特定の注ぎ口が実際に本物のビールを提供しているかど
うかを定めることができる。同様に、蒸留酒業界においては製品の希釈度の検出
が重要であり得る。
【0005】 ここに全体として引用により援用される、同一の譲受人に譲渡された米国特許
第5,753,511号は、製品の「フィンガプリント」型分析に対する情報(
製品ロット番号およびバッチに関しても)を記憶するためのデータベースを開発
する自動化された方法を開示する。この自動化された分析は、競合していてもい
なくても、狭い産業または分野内であっても製品を評価しかつ区別して、その製
品の確実性または原点を確立する方法である。その発明は、発光化合物と混合さ
れた製品中の主要成分および/または主要成分の相対量を識別するための自動化
された方法に関する。サンプル製品をフィンガプリントと比較するときには、サ
ンプル製品が発光化合物と混合されたときの予め定められた波長の光放射に対す
る走査が用いられる。
【0006】 ’511号に参照される、サンプルを鑑定するために用いられる実験機器は容
易かつコスト効率よく運送されない。したがって、製造点、分配点または消費点
のいずれかにおける、現場での製品確実性の判断は実現できない。
【0007】 この発明の譲受人に譲渡され、全体としてここに引用により援用される同時係
属の米国特許出願連続番号第09/232,324号は、可搬製品鑑定装置およ
び製品を鑑定する方法を開示する。そこに開示される実施例の1つは、製品確実
性に対してサンプルをテストする前に、発光化合物とサンプル製品との両方を適
切に混合することを必要とする。効果的ではあるが、サンプル製品と発光化合物
とを現場で混合することは面倒かつ時間がかかる可能性があり、また特定の技術
レベルを必要とし得る。
【0008】 出願’324号に開示される別の実施例において、発光化合物はチップ上に形
成されてもよく、そのチップは少量のサンプルとともに鑑定装置の中に置かれて
製品の確実性が定められる。そこに考察されるとおり、発光化合物は共有結合お
よび非共有結合を含むあらゆる物理的または化学的手段を通じてチップに取付け
られてもよい。たとえば、発光化合物は溶媒に溶解されてから、予め選択された
濃度でチップの表面に適用されてもよい。次いで溶媒が蒸発されて、チップの表
面に非共有的に取付けられた発光化合物が残る。これによって、混合を必要とす
ることなく、発光化合物を提供するための簡単な解決策が得られるが、その結果
得られるチップはコストがかかり、かつ損傷を受けやすいおそれがある。
【0009】 この特定の不利益を克服するために、’324号にはまた、発光化合物がチッ
プの表面に共有結合で取付けられてもよいことが開示される。この場合、発光化
合物はチップの表面の基と適切な条件下で反応する基を有してもよく、このチッ
プ表面の基はチップ自体の反応基であってもよく、またはチップの表面に取付け
られたリンカー分子であってもよい。しかし、このような架橋はしばしば大きな
労力を要するプロセスを必要とし、その結果製品のコストがかかる。加えて、架
橋分子は光放射の適切な読取を妨げ得る。たとえば、現在のマイクロアレイ技術
は、DNA特異的またはタンパク質特異的配列の検出のために化学物質を固定す
る技術を教示する。アミノシラン界面化学は、応用ゲノム遺伝子発現研究および
医学診断情報のための生成物を結合するための固定分子を可能にする。この発明
の発明者は、発光化合物の結合に用いるためにこうした技術を採用することは制
限された成功しかもたらさないことを見出した。
【0010】 発光化合物を提供する別の例は、ここに全体として引用により援用される、こ
の発明の譲受人に譲渡された同時係属の米国特許出願連続番号第09/173,
814号に開示されており、ここでは前述のチップの代わりにマイクロプレート
が用いられてもよい。そこに開示されるとおり、マイクロプレートはマイクロプ
レートの表面に形成された複数のウェルを含む。発光化合物はウェルの中に置か
れ、表面に直接結合することによって、またはリンカー分子の使用を通じて、ま
たはマイクロプレート自体のベース材料によって生成されるマトリックスに組入
れられて、ウェルに取付けられる。加えて、その発明はマイクロプレート上の乾
燥した発光化合物の使用を記載し、またはマイクロプレートはパッケージされる
【0011】 したがって、液体溶液またはそれに似た環境においてサンプル製品と反応する
ための光感受性化合物を提供し、かつラインでのサンプル製品の確実性テストお
よびモニタを可能にする、簡単で低コストの方法および装置が必要とされている
【0012】
【発明の概要】
この発明は、製品鑑定および品質の現場での検証のための方法および装置を特
徴とする。基板を有するフィルムまたはマイクロプレートの各々は、その上に光
感受性化合物を含む。この基板は光感受性化合物の固定を提供し、また製品サン
プルとの反応を起こす自由溶液に似た3次元環境を提供する。マイクロプレート
は、所望の光反射特性を有するあらゆる材料および光感受性化合物を中に保持す
るための表面を含んでもよい。熟練した技術者による手動計量、ロボット機器を
用いた自動計量、またはたとえば圧電分配技術などを用いた印刷などのあらゆる
所望の計量法によって、計量された量の光感受性化合物がマイクロプレートまた
はフィルムの上に置かれる。一旦光感受性化合物が適用されると、マイクロプレ
ートまたはフィルムは製品テストが行なわれるテスト場所に送られてもよい。サ
ンプル製品がマイクロプレートまたはフィルムの上に置かれ、その上の光感受性
化合物はサンプル製品中の主要成分と自由に反応する。マイクロプレートもしく
はフィルムへのサンプルの適用および/またはマイクロプレートもしくはフィル
ムのその後の分析を促進するために、ホルダが用いられてもよい。マイクロプレ
ートまたはフィルムは好適な光源によって照射されてもよく、光感受性化合物と
主要成分との相互作用による光放射または吸収がフィンガプリントと比較される
【0013】 この発明の例示的な実施例の1つにおいては、マイクロプレートまたはフィル
ムを保持するためのホルダが開示される。マイクロプレートまたはフィルムは、
サンプル液体製品の検証に用いるためにその上に配される少なくとも1つの光感
受性化合物を有する。ホルダは第1の部分と、第1の部分に固定可能な第2の部
分とを含む。第1および第2の部分は、第1の部分が第2の部分に固定されると
きおよびサンプル液体製品を上に配されたマイクロプレートまたはフィルムが中
に置かれるときに、マイクロプレートまたはフィルムを包むように構成および配
置される。
【0014】 この発明の別の例示的な実施例においては、サンプル液体製品の検証に用いる
ための部品のキットが開示される。このキットは、サンプル製品との反応のため
にその上に配される少なくとも1つの光感受性化合物を有するマイクロプレート
またはフィルムと、中にマイクロプレートまたはフィルムを保持するように構成
および配置されるホルダと、マイクロプレートまたはフィルムおよびホルダをパ
ッケージするためのパッケージとを含む。
【0015】 この発明の別の例示的な実施例において、サンプル液体製品を検証する方法は
、少なくとも1つの光感受性化合物を上に配されたマイクロプレートにサンプル
液体製品を適用するステップと、マイクロプレートホルダ中にマイクロプレート
を置くステップと、光の照射波長によってマイクロプレートを照射するステップ
と、光感受性化合物とサンプル液体製品との反応による光放射または吸収を比較
するステップとを含む。
【0016】 この発明の別の例示的な実施例において、サンプル液体製品を検証する方法は
、少なくとも1つの光感受性化合物を上に配されたフィルムにサンプル液体製品
を適用するステップと、光の照射波長によってフィルムを照射するステップと、
フィルム上の光放射または吸収の画像を記録するステップと、画像を基準と比較
するステップとを含む。
【0017】 この発明のさらなる特徴および利点、ならびにこの発明のさまざまな実施例の
構造および動作を、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
【0018】
【詳細な説明】
この発明について、添付の図面を参照しながら例として説明する。
【0019】 この発明は、可搬製品鑑定装置とともに用いるためのマイクロプレートを特徴
とする。このマイクロプレートはテストされる製品サンプル、分析する主要成分
または製品中の検出物とともに用いられる。製品サンプルを識別するために光感
受性化合物などの鑑定化合物が用いられてもよい。1つの局面において、光感受
性化合物は、製品サンプルが上に置かれたときに光感受性化合物が製品サンプル
と自由に反応できるようにする態様でマイクロプレート上に与えられる。この点
から、光感受性化合物はマイクロプレート上に置かれ、マイクロプレートは光感
受性化合物を固定し、かつ製品サンプルとの反応に対する自由溶液に似た3次元
環境を提供する。マイクロプレートへのサンプルの適用を促進するために、およ
び/またはマイクロプレートのその後の分析を促進するために、マイクロプレー
トとともにホルダが用いられてもよい。次いで、光源を用いて光感受性化合物お
よび製品サンプルがともに照射されることにより、光感受性化合物は光を放射ま
たは吸収する。放射または吸収された光は光学検出器によって読取られ、記憶さ
れたフィンガプリントと比較されることによって、その製品サンプルが本物かど
うかが定められる。特定的には、放射または吸収特性が基準フィンガプリントと
比較されて確実性が定められる。「本物(authentic)」という用語またはその
あらゆる派生語は、純正であるかもしくは混ぜ物がないことを識別するか、また
は原点もしくはその他の所望の情報を識別することを意味することが認識される
【0020】 発光化合物は、光による照射に応答して光を放射する。発光は燐光、化学ルミ
ネッセンスまたはより好ましくは蛍光の結果であってもよい。特定的には、ここ
で用いられる「発光化合物」という用語は、以下の特性の1つまたはそれ以上を
有する化合物を意味する。1)蛍光性、燐光性またはルミネッセンスである。2
)サンプルもしくは基準または両方の成分と反応または相互作用して少なくとも
1つの蛍光、燐光またはルミネッセンス化合物を得る。または、3)サンプル製
品、基準または両方の中の少なくとも1つの蛍光、燐光またはルミネッセンス化
合物と反応、相互作用して放射波長における放射を変える。
【0021】 光吸収化合物は、光による照射に応答して光を吸収する。光吸収は、当業者に
公知のあらゆる化学反応の結果であってもよい。よって、この発明は光による照
射に応答する光の放射に関して以下に考察されるかもしれないが、この発明はこ
の点に制限されるものではなく、光吸収化合物が用いられてもよい。ここで用い
られる「光感受性化合物」という用語は、発光化合物および光吸収化合物の両方
を示す。
【0022】 ここで用いられる「フィンガプリント」という用語は、基準(たとえば本物の
)製品と組合わせた1つまたはそれ以上の光感受性化合物からの、特定の波長ま
たは波長の範囲における光放射もしくは吸収強度および/または強度の減少を意
味する。したがって、各製品は特定のフィンガプリントを有し得る。
【0023】 ここで用いられる「フィンガプリント放射プロファイル」という用語は、一連
の異なる光感受性化合物(またはそのプロファイル)と組合わせた基準のフィン
ガプリントの集合を意味する。
【0024】 ここで用いられる「サンプル特性」という用語は、サンプル製品と組合わせた
1つもしくはそれ以上の光感受性化合物からの光放射もしくは吸収の量もしくは
強度および/または強度減少もしくは量の変化を示す。
【0025】 図1に示されるとおり、マイクロプレート10はその上に層をなす基板12を
含み、それはたとえば14、16に位置する領域などの1つまたはそれ以上の領
域において少なくとも1つの光感受性化合物13を受取るためのものである。光
感受性化合物は好適に計量された量で基板に適用されてもよい。1つ(または最
大100またはそれ以上)の光感受性化合物が、サンプル中の1つまたはそれ以
上の検出物(主要成分)との相互作用または相互作用の組合せを可能にする態様
でマイクロプレートに適用されてもよい。
【0026】 好ましくは、マイクロプレートは基板12を支持するための中実のベース18
も含む。ベースは、以下にさらに説明するとおり、マイクロプレートが光源およ
び光学検出器を有する装置とともに用いられるときに、ベースと基板との組合せ
が装置の行なう測定を妨げないような好適な特性を有するあらゆる好適な材料で
あってもよい。好ましくは、ベースはガラスである。また好ましくは、ベースは
平坦である。
【0027】 基板12は好ましくは500またはそれ以上のマイクロポアを有し得る多孔質
材料であることにより、光感受性化合物は、サンプルが基板上に置かれるときに
光感受性化合物と反応できるようにする態様で基板中に吸収されてもよい。多孔
質基板は光感受性化合物の固定を可能にし、かつ製品サンプルとの反応を起こす
自由溶液に似た3次元環境を提供できる。さらに、これらの基板中の毛管作用に
よって接触型ディスペンサから液体が運ばれ、その結果基板中に光感受性化合物
の望ましくない拡がりが生じる。このような拡がりを制御するため、およびその
他の利点のために、圧電非接触型分配が用いられてもよい。圧電分配は少量の正
確に制御された量を運び、それは一貫した態様でマトリックスに吸収される。
【0028】 圧電分配技術は、ソースウェルから光感受性化合物などの溶液を吸引してマイ
クロアレイフォーマット中の目的地に多くの小滴を分配できる毛管ディスペンサ
に基づいている。このディスペンサは、一方端における約75μmのオリフィス
と、他方端における精密シリンジポンプへの接続とを有するガラス毛管からなる
。シリンジポンプは、先端から溶液を吸引するために真空を適用する。毛管の中
心のまわりの圧電変換器は、電子パルスによって活性化されると毛管に圧力を加
えて毛管中に圧力波を生成し、毛管はオリフィスから約350pLの小滴を放出
し、毛管の端部は毛管流によってシステム流体の貯蔵所から補充する。このよう
なディスペンサの例は、パッカード・インスツルメント社(メリデン、CT、米
国)より入手可能なバイオチップアレイヤ(BioChip Arrayer)TMである。その
他のディスペンサはインクジェット製造者から入手可能であってもよい。
【0029】 特定的な例の1つにおいて、基板12はシリカおよび好ましくは複数のシリカ
粒子で形成されてもよい。しかし、この発明はこの点に制限されるものではなく
、たとえば石英などのその他の好適な材料が用いられてもよいことが認識される
。代替的には、ガラスベースが用いられるときに、ガラスがエッチングされるこ
とによってエッチングされた表面が好適な基板を提供してもよい。この点から、
マイクロプレート10は、メルク社(ダルムシュタット、ドイツ)より商業的に
入手可能な、当業者に公知の薄層クロマトグラフィによって製造されるマイクロ
プレートであってもよい。好ましくは、シリカ粒子の大きさは約25μmよりも
小さく、合計約500個またはそれ以上であることにより約500またはそれ以
上のマイクロポアを提供してもよいが、それより多数または少数が提供されても
よい。
【0030】 この点から、このような基板に光感受性化合物を適用することによって、基板
に光感受性化合物を共有結合またはリンクすることなく光感受性化合物をそこに
保持してもよい。加えて、光感受性化合物は基板上で乾燥されてもよく、基板は
液体環境を真似る媒体をなおも提供する。したがって、必要ではないが、マイク
ロプレート上で乾燥された光感受性化合物は、パッケージおよびテスト場所への
輸送に好適であり得る。光感受性化合物が基板上で乾燥されるとき、光感受性化
合物は製品サンプルが液体の形であるときに、製品サンプルの適用によって液体
溶液に入れられる。
【0031】 基板12はまた、膜で形成されてもよい。このような膜の例は、ナイロン、ニ
トロセルロースおよびアナポア(Anapore)TMを含む。顕微鏡スライドに装着さ
れたナイロンおよびニトロセルロース膜は、シュライヒャー・アンド・シュエル
社(Schleicher and Schuell)より商業的に入手可能であり、アナポアTM膜はワ
ットマン社(アナディスク(Anadisk)Cat♯6809−6022)(イギリ
ス)より入手可能である。非多孔質面に比べて、従来のニトロセルロースまたは
ナイロンのブロッティングまたは転写膜は、巨視的領域の単位当りの表面相互作
用のために利用可能な領域がかなり大きい。さらに、これらの膜に分配された光
感受性化合物および/またはサンプル製品などの液体は、毛管流によって膜中に
迅速に分散し、その結果比較的均一な分布が得られ得る。
【0032】 アナポアTMは、高度に制御された均一な毛管ポア構造を有する無機微孔質膜で
ある。それは典型的に厚さ60μmであり、約200nmの毛管ポアとともに利
用可能であることにより、膜には光感受性化合物の固定のための大きな表面領域
が与えられる。膜がベースに装着されていれば、圧電分配を用いて光感受性化合
物をより容易に膜に適用できる。
【0033】 代替的には、基板はポリアクリルアミドゲルなどのゲルであってもよい。ポリ
アクリルアミドゲルは3次元マトリックス内での光感受性化合物の固定を可能に
するための基板を提供する。平坦な面において起こり得る密集を避けながら、マ
イクロプレートの単位領域当り比較的大量の光感受性化合物を達成できる。平坦
面に比べて、ポリアクリルアミドゲルは液体状態により近似している。しかし、
このゲルは光感受性化合物を形成する分子の大きさおよびゲルに拡散し得るサン
プル製品を制限する。
【0034】 例示的な実施例の1つに従うと、1つよりも多くの光感受性化合物が基板に適
用されてもよい。いくつかの場合においては、少なくとも2つの光感受性化合物
を化合物が互いに交互になる態様で適用することが望ましいことがある。つまり
、光感受性化合物は互いに近接するような態様で基板上に置かれる。この点にお
いて、このように交互にすることは、比較的小さな空間における光の1つよりも
多くの波長の保護を見込んでいる。加えて、交互にすることによって、以下に説
明するとおり、比率計測を適用可能にしながらバックグラウンド信号を低下させ
ることによる顕著な利点が提供される。
【0035】 図1に示されるとおり、光感受性化合物はマイクロプレートの選択されたマク
ロ領域14に配される。マクロ領域14内において、光感受性化合物は複数の間
隔をおかれた微小領域が設けられた形式で基板上に置かれてもよい。これは図1
Aにより詳細に示され、ここではマクロ領域14は複数の微小領域20を含む。
【0036】 加えて、マクロ領域は、互いに間隔を置かれてもよい2つまたはそれ以上のマ
クロ領域14、16に分割されてもよい。しかし、この発明はこの点に制限され
るものではなく、2つまたはそれ以上のマクロ領域は互いに近接して配されても
よいことが認識されるべきである。実施例の1つ(図示せず)において、各マク
ロ領域は長さ約6.67mmの端縁を有する正方形として成形される。好ましく
は、4つのこのような正方形のマクロ領域がマイクロプレートの長手軸に対して
平行に並んで互いに近接して置かれる。このようなマクロ領域の各々は、1つま
たはそれ以上の光感受性化合物を含んでもよい。
【0037】 図2および図3を参照すると、マイクロプレートは代替的に、上壁32および
上壁32と一体化した少なくとも1つのウェル34を有するベース30を含んで
もよい。ウェルは内表面36を定める。光感受性化合物13はウェル36に配さ
れてもよい。この実施例において、半透膜40が上壁32に取付けられることに
よって、ウェル36内に光感受性化合物13を封入してもよい。よって、半透膜
はウェル内に光感受性化合物を保持するよう作用する。この点から、光感受性化
合物は液体の形であってもよい。この発明の1つの局面に従うと、半透膜は、マ
イクロプレート上に置かれるサンプルの少なくとも所望の部分をウェル内の光感
受性化合物に運ぶように適合される。ウェル内に光感受性化合物を封入すること
によって、光感受性化合物を液体の形で与えるという所望の結果を保持する一方
で、光感受性化合物をマイクロプレートに共有的にリンクまたは結合する必要が
なくなる。
【0038】 図1を参照して考察したとおり、近接する光感受性化合物がマイクロプレート
に適用されてもよい。この点から、マイクロプレートには1つよりも多くのウェ
ルが与えられる。少なくとも1つの光感受性化合物が第1のウェル42に堆積さ
れ、少なくとも1つの光感受性化合物が第2のウェル44に堆積される。必要で
はないが、各ウェル中の光感受性化合物は異なることが好ましい。加えて、必要
ではないが、第1および第2のウェルは互いに近接する。さらに、複数のウェル
がマイクロプレートの選択されたマクロ領域42に配されてもよい。加えて、選
択されたマクロ領域は間隔を置かれた第1のマクロ領域42および第2のマクロ
領域44を含んでもよい。
【0039】 この発明者は、マイクロプレート上にバリア材料を組入れることによって炭酸
飲料の容易な鑑定が可能になることを見出した。この点から、図1に関して説明
される実施例において、シリカまたはゲルは、より大きな気泡を一緒に入れない
ように製品サンプルを基板内に入れて光感受性化合物と反応可能にするように作
用する。そうでなければ、このような気泡が存在するときには、サンプル製品中
の主要成分と光感受性化合物との反応からの放射波長の検出を試みるときに、誤
った読取が起こり得る。
【0040】 同様に、図3に関して、膜40はテストされるサンプル製品からの液体分子を
通す一方で炭酸飲料からの気泡がウェルに入り込むことを防ぐために十分である
。膜40はまたウェル内に光感受性化合物を保持する。
【0041】 過去の試みにおいて、特に’511号特許に記載されるプロセスを用いるとき
には、テストされるサンプル製品を炭酸化レベルを減少させるような態様で希釈
することによって、気泡が光感受性化合物とサンプル製品の主要成分との適切な
反応および読取を妨げないようにする必要がある。ここに記載されるバリア構成
はこれを不要にする。
【0042】 よって、この発明の1つの局面に従うと、市販用の状態にあるサンプル製品が
マイクロプレートに直接適用されてもよい。好ましい実施例においては、図4に
示されるとおり、マイクロプレート10はサンプル製品52を含むコンテナ50
に浸漬されてもよい。以下の特定的な例において考察されるとおり、マイクロプ
レートがある一定期間サンプル溶液のビーカ中に保持されることによって、サン
プル溶液が基板または膜に入り込むことが可能になり、したがって製品サンプル
と光感受性化合物との混合が可能になる。
【0043】 図5を参照して、製品サンプルを鑑定するためのシステムを説明する。図5に
概略的に示されるとおり、このシステムはマイクロプレートを読取るための製品
鑑定装置58を含む。この装置は、光の予め定められた波長でマイクロプレート
を照射するための少なくとも1つの光源60を含む。光源と同一の広がりを持ち
得る少なくとも1つの光学検出器62は、光の照射波長に応答して光感受性化合
物によって生成される光の少なくとも1つの放射波長を検出するために用いられ
る。この光の放射波長はサンプル特性を与えるために用いられる。コントローラ
74はサンプル特性を受取るために光学検出器62に結合される。コントローラ
は、本物のサンプルを表わすフィンガプリントへのアクセスを得るためのデータ
ベース(図示せず)に結合されてもよい。コントローラは受取ったサンプル特性
をフィンガプリントと比較することによって、サンプル製品の確実性を定めても
よい。
【0044】 代替的には、フィンガプリントは既知の本物のサンプルの予め記憶されたサン
プル特性であってもよい。よって実施例の1つにおいては、サンプル製品の確実
性を検出するために、既知の製品のサンプルが前述のような光感受性化合物を含
むマイクロプレートに適用され、走査されて光の放射波長が受取られる。このサ
ンプル特性がコントローラのメモリにフィンガプリントとして記憶される。第2
のマイクロプレートは未知の製品のサンプルとともに調製され、ここに開示され
る装置を用いて走査されて、未知の製品サンプルのサンプル特性が得られる。未
知の製品のサンプル特性と既知のサンプルのフィンガプリントとが比較されて、
未知のサンプルが本物であるかどうかが定められる。
【0045】 本物のフィンガプリントデータまたはフィンガプリントプロファイルデータは
、コントローラに記憶されても、または遠隔ホストコンピュータおよび関連デー
タベースに記憶されてもよい。この点において、コントローラはたとえばモデム
などのデータケーブルを介してホストコンピュータと通信してもよい。もちろん
、直接データリンク、衛星伝送、同軸ケーブル伝送、光ファイバ伝送、またはセ
ルラーもしくはデジタル通信などのその他の通信リンクが用いられてもよいこと
がこの開示を見た当業者に認識されるであろう。また、通信リンクは直通ライン
であっても、またはインターネットを通じたものであってもよい。
【0046】 フィンガプリントプロファイルデータのハードコピーが与えられてもよい。た
とえば、好適なプリンタを用いて、コントローラによって行なわれた読取のプリ
ントアウトが作成されてもよい。プリントアウトは、光放射または吸収のデータ
テーブル、グラフまたはその他の画像を含んでもよい。実施例の1つにおいては
、光放射または吸収の写真またはデジタル画像が与えられてもよい。たとえば、
インスタントまたはそうではないカラーまたは白黒フィルム81が装置に装填さ
れることによって、マイクロプレートが照射光に応答して光を放射または吸収す
るときに、画像がフィルムに捕捉されてもよい。フィルムは好適なカセット83
に装填されてもよく、1回またはそれ以上の露光を含んでもよい。フィルムはフ
ィルムの除去を促進するための引き手85を含んでもよい。このように捕捉され
た画像は人間が見得ることが好ましい。
【0047】 光源および光学検出器に関するマイクロプレートまたは基板自身の保持を促進
するために、マイクロプレートを受取るよう適合されるマイクロプレートフレー
ム64が与えられてもよい。特定的には、サンプル製品を含む図1のマイクロプ
レートは、14、16がフレームの開口部66に面するように反転される。光学
検出器および光源は、フレームの開口部を通じてマクロ領域14、16を走査で
きる。フレームは窪み67などの位置合わせ特徴を有してもよい。
【0048】 さらに、いくつかの場合にはマイクロプレートを光学検出器および光源に関し
て動かすことが望ましいかもしれない。この点から、装置58はフレーム64を
受取るよう適合されるトレイ68を含んでもよい。トレイはまた、フレーム64
の窪み67と協働するためのタブ70などの位置合わせ特徴を含む。装置はまた
、光学検出器および光源ならびにその後フレームに関してトレイを動かすために
コントローラに結合されるドライバ72を含んでもよい。
【0049】 サンプル製品との相互作用なしに光感受性化合物の放射波長のベースラインを
得るために、マイクロプレートを予め読取るかまたは予め走査することが望まし
いかもしれない。この場合は、サンプル製品を適用する前に、マイクロプレート
が装置中に置かれて前述のように走査される。次にサンプル製品が同じマイクロ
プレートに適用され、マイクロプレートはサンプル製品とともに走査される。ベ
ースラインを用いることによって、バックグラウンドの反射または蛍光または吸
収のあらゆる変動がなくされ得る。
【0050】 マイクロプレート10は、装置58にマイクロプレートを挿入する前に、便利
な取扱いおよび十分な調製を促進する態様でパッケージされてもよい。この点に
おいて、鑑定される液体の中にマイクロプレートを置くことを促進するためのホ
ルダが与えられてもよい。ホルダはまた、マイクロプレートフレームの役割をす
るように実現されてもよい。ホルダは、その例を以下に説明するが、あらゆる好
適な態様で構成されてもよく、またマイクロプレートおよび/または基板を受取
るように構成されてもよい。
【0051】 図6A−6Cを参照すると、ホルダ100の実施例の1つが示される。この実
施例において、ホルダ100はたとえばマイクロプレート10を受取るように適
合される部分102を含む。特定的には、部分102はここに示されるようにマ
イクロプレート10の端縁を受取るためのチャネル104を含む。ホルダ100
は、以下に説明されるようにたとえばヒンジを用いて部分102に取付けられて
もよい第1の部分106をさらに含む。ホルダ100はまた、部分102に取付
けられた第2の部分108を含む。第2の部分108は、中に形成された開口部
110を含む。ここに示される実施例において、ホルダ100は、第1および第
2の部分が部分102に一体型ヒンジ112、114を用いてヒンジ式に取付け
られるように、可塑性材料で形成される。しかし、この発明はこの点に制限され
るものではなく、その他の好適な材料が用いられてもよいことが認識される。た
とえば、非可塑性の金属ホルダなどが用いられてもよい。このような状況におい
て、第1および第2の部分は、あらゆる好適な態様で部分102にヒンジ式にま
たはヒンジ式でなく取付けられてもよい。
【0052】 図6Aに示される構成において、ユーザは、彼もしくは彼女の手またはその他
の好適な道具によってホルダ100、特定的には部分106、108を保持して
もよい。次いでマイクロプレート10は、鑑定されるサンプル製品を含む好適な
コンテナに浸漬されてもよい。マイクロプレートがサンプルから除去されると、
図6Bに示されるように第1の部分106および第2の部分108が部分102
に関して回転されて、図6Cに示されるようにマイクロプレート10を囲む。マ
イクロプレートおよびホルダが図6Cに示される構成になると、アセンブリ全体
がその後の分析のために装置58中に置かれてもよい。
【0053】 図5に示されるフレーム64と同様に、開口部110は光源からの光にマイク
ロプレートを照射させ、光学検出器に放射または吸収光を検出させることができ
る。同じく、窪み67と同様に、ホルダ100は装置58のトレイ68の対応す
る位置合わせ特徴70と協働する位置合わせ特徴120を含んでもよい。
【0054】 ホルダ100は、図6Cに示される構成にあるときに、中にマイクロプレート
10をさらにロックしてもよい。例示的な実施例の1つにおいて、ホルダ100
は、対応する1つまたはそれ以上の接合ロッキング窪み124と協働する1つま
たはそれ以上のロッキングタブ122を含む。よって、第1の部分106および
第2の部分108がマイクロプレート10を取り巻いて囲む態様で回転されると
き、ロッキングタブ122はロッキング窪み124と係合する。
【0055】 その後の分析のために装置に挿入する前のマイクロプレートの調製を助けるた
めに、マイクロプレートから過剰な液体サンプルを除去することが望ましいかも
しれない。実施例の1つにおいて、これは第1の部分106に取付けられたブロ
ッタ130を含むことによって達成されてもよい。このブロッタ130は、マイ
クロプレートの少なくとも一方の側に残ったあらゆる過剰な液体を吸収できる。
同様に、第2の部分108もマイクロプレート10の他方側の過剰な液体を吸収
できるブロッティング材料132を含んでもよい。ブロッタを形成する材料の例
は、紙または綿タイプの材料を含む。もちろんその他の好適な材料が用いられて
もよい。
【0056】 分析を促進するために、ホルダは好適な暗色の材料で形成されてもよい。実施
例の1つにおいて、ホルダは黒い可塑性材料で形成されてもよい。同様に、用い
られるブロッタも暗い表面を含んでもよい。ブロッタおよびマイクロプレートホ
ルダの両方の暗い表面によって、装置中で起こる反射光が防がれるかまたは少な
くともその量が減少するため、適切な読取が十分かつ正確に得られることが見出
されている。
【0057】 この発明はこの点に制限されるものではなく、その他の好適な非反射面が用い
られてもよいことが認識される。加えて、装置自体が反射を補償することによっ
て、ブロッタおよびホルダの両方に対して暗い材料を用いる必要がなくなっても
よい。
【0058】 図6A−6Cを参照して記載された実施例においては、マイクロプレート10
はチャネル104を用いてホルダに取付けられたが、この発明はこの点に制限さ
れないことが認識される。この点において、ホルダ100は液体サンプルがマイ
クロプレート上に置かれた後にマイクロプレートを受取るためのみに用いられて
もよい。このとき、マイクロプレート10はホルダ100に取付けられることな
く第1および第2の部分106、108の間に挟まれてもよく、その例を以下に
記載する。
【0059】 ホルダ100は好適なコンテナと協働するように構成されることによって、マ
イクロプレート10がサンプル製品の溶液に浸漬されるようにしてもよい。コン
テナ150の実施例の1つを図7に示す。コンテナはフィルライン152を含む
ことによって、所望の量の液体サンプルが中に入れられるようにしてもよい。フ
ィルライン152は、約35ミリリットルの液体サンプルがコンテナ150中に
入れられるようにコンテナ150に位置決めされてもよい。この点から、ユーザ
がコンテナをフィルラインまで満たすだけで、マイクロプレート(または基板)
上の光感受性化合物が好適な量の液体サンプルと反応する。コンテナ150はま
た、カバー154を含んでもよい。カバー154は一体型ヒンジを用いてコンテ
ナ150にヒンジ式に取付けられてもよい。この点から、コンテナ150は好適
な可塑性材料で形成されてもよい。カバー154はまたコンテナ150にロック
されることによって、マイクロプレート10がそこから除去された後に液体サン
プルが適切に配されてもよい。カバーは、マイクロプレート10を吸い取るため
に用い得るブロッタ156をさらに含んでもよい。1つの例において、ブロッタ
156はマイクロプレート10の開口部110によって露出される部分を吸い取
るために用いられてもよい。
【0060】 図7Aに示される代替的な実施例において、コンテナ150は、コンテナをサ
ンプル液で満たすことを促進し、またマイクロプレート10の挿入を促進するた
めに拡大された開口部158を含んでもよい。
【0061】 コンテナ150はまた、適合する面の上に立つよう適合され得る下側部分16
0を含んでもよい。加えて、下側部分160は好適なコンテナホルダ(図示せず
)に挿入されるように成形されてもよい。コンテナホルダは複数のコンテナ15
0を受取るための複数の容器を含んでもよく、また装置58のハウジング中に形
成されてもよい。
【0062】 図8A−8Cを参照すると、マイクロプレートホルダの代替的な実施例が示さ
れる。この例において、ホルダ200は3つに折り畳めるホルダとして構成され
る。このホルダは、マイクロプレート10を受取るよう適合される部分202を
含む。特定的には、この部分202はマイクロプレート10を受取るフレーム2
04を含む。ホルダ200は、たとえば一体型ヒンジ208を介して部分202
に取付けられる第1の部分206をさらに含む。ホルダはまた、たとえば一体型
ヒンジ212を介して第1の部分206に取付けられる第2の部分210を含む
。ホルダ200は一体型ヒンジ208および212を含むが、その他の好適なヒ
ンジ機構が用いられてもよいことが当業者に認識されるであろう。
【0063】 ホルダ200はまた、第1の部分206に配されるブロッタ214を含んでも
よい。ブロッタは、接着および/または対応する窪みへのブロッタの圧力嵌めな
どのあらゆる好適な取付け技術を用いて第1の部分206に取付けられてもよい
。図6A−6Cを参照して説明されたとおり、ブロッタ214はマイクロプレー
ト10の少なくとも一方側のあらゆる過剰な液体サンプルを吸収するために用い
られる。加えて、ブロッタは装置58によって与えられる分析を妨げないように
好適な非反射面を含んでもよい。加えて、図6A−6Cを参照して説明されたと
おり、ブロッタは暗色の紙または暗色の綿タイプの材料で形成されてもよいが、
その他の好適な材料が用いられてもよい。第3の部分210は開口部220を含
んでもよく、それはマイクロプレート10を覆っているときにマイクロプレート
が装置58によって分析されることを可能にする。
【0064】 図6A−6Cを参照して説明されたとおり、ホルダ200の第1の部分206
および第2の部分210は、マイクロプレート10が液体サンプルに浸漬される
ことを可能にするハンドルとして用いられてもよい。適切な量の液体サンプルが
適切な持続時間マイクロプレート10に適用された後、部分202は図8Bに示
される態様で第1の部分206に関して折り畳まれてもよい。マイクロプレート
10上の、少なくともブロッタ214に近接する表面上のあらゆる過剰な液体サ
ンプルは、ブロッタ214によって吸収されてもよい。その後、図8Cに示され
るとおり、第2の部分210が部分202および第1の部分206に関して折り
畳まれてもよく、それによってマイクロプレートがその中に含まれてもよい。
【0065】 図8A−8Cに示されるとおり、ホルダは図6A−6Cを参照して説明したよ
うな位置合わせ特徴を含んでもよい。位置合わせ特徴230は、前述のように装
置58の対応する位置合わせ特徴とともに用いられてもよい。
【0066】 加えて、ホルダ200は中にマイクロプレートをロックするように適合されて
もよい。よってホルダ200はロッキング装置を含んでもよい。実施例の1つに
おいて、ロッキング装置はタブ234および接合窪み232として形成される。
【0067】 ホルダ200はまた、図7および図7Aに示されるコンテナとともに用いられ
てもよいことが認識される。ブロッタ156は、マイクロプレートの開口部22
0を通じて露出される部分を拭き取るために用いられてもよい。加えて、一旦テ
ストが完了すると、マイクロプレートおよび/またはホルダを容易に処理するた
めに、使用済マイクロプレートおよび/またはホルダがカバー154が固定され
た状態のコンテナ150中に置かれてもよいことが認識される。
【0068】 図9A−9Dを参照すると、マイクロプレートホルダの別の代替的な実施例が
示される。この実施例においては、最初に図9Aから始めると、マイクロプレー
ト10はコンテナ300内に保持され、このコンテナはキャップ302によって
固定される。コンテナ300は鑑定されるサンプル製品を受取るために十分であ
ってもよい。前述のコンテナ150と同様に、コンテナ300もコンテナ300
内に入れる液体サンプルの量を示すフィルライン304を含んでもよい。図9B
に最もよく示されるとおり、マイクロプレート10は、コンテナ300からキャ
ップ302を取除くことによってコンテナ300から取除かれてもよい。この点
から、キャップ302はホルダ304を含んでもよく、このホルダは図に示され
るようにマイクロプレート10の端縁をしっかりとつかむ2つの指状の突出部3
06、308を含む。コンテナ300はその後、鑑定されるサンプルによって、
たとえばフィルラインまで満たされてもよい。次いでマイクロプレート10は、
たとえばキャップ302をハンドルとして用いて、好適な時間だけマイクロプレ
ートをコンテナ中に戻すことによってサンプルに浸漬されてもよい。マイクロプ
レート10は次に液体サンプルから取除かれて、図9Cに示されるようにホルダ
320中に置かれてもよい。
【0069】 ホルダ320は、たとえば一体型ヒンジ325を介して第2の部分324に取
付けられる第1の部分322を含む。第1の部分322はマイクロプレート10
を受取るための窪み326を含む。前述のマイクロプレートホルダの例と同様に
、ホルダ320はブロッタ(図示せず)をさらに含んでもよい。この実施例にお
いて、ブロッタは窪み326内に位置決めされてもよい。一旦マイクロプレート
10がホルダ320中に置かれると、第2の部分324がヒンジ325のまわり
を第1の部分322に関して折り畳まれて、マイクロプレート10をホルダ32
0内に囲んでもよい。前述の例と同様に、第2の部分324は開口部328を含
むことによって、マイクロプレート10が装置58内で分析されることを可能に
する。同様に、マイクロプレート10に関してホルダ320をロックするために
、ホルダ320はロッキング特徴を含んでもよい。この実施例において、ロッキ
ング特徴は、第2の部分324に形成された対応するロッキング窪み332内に
置かれるように適合される、第1の部分322に形成されたロッキングピン33
0を含む。
【0070】 ホルダ320はまた、第1の部分322に形成された窪み領域334と第2の
部分324に形成された別の窪み領域336とを含んでもよく、それによって図
9Dに最もよく示されるように、ホルダ320がマイクロプレート10のまわり
を囲むときに、キャップ302の指310が窪み334、336内に受取られて
もよい。一旦マイクロプレート10がホルダ320内に囲まれると、カバー30
2はマイクロプレート10から取除かれてもよい。
【0071】 前述の実施例において説明したとおり、マイクロプレートホルダ320は、装
置58の対応する位置合わせ特徴70と協働する位置合わせ特徴350をさらに
含んでもよい。
【0072】 この例において、キャップ302のホルダ304はマイクロプレートへのサン
プル製品の適用を促進し、一方でホルダ320は装置58でのサンプルの分析を
促進する。
【0073】 さらに別の例示的な実施例において、ホルダ380はあらゆる好適な技術を用
いてマイクロプレート10のまわりに形成されてもよい。たとえば、射出成形技
術などを用いてマイクロプレートの外面のまわりに高分子材料が成形されてもよ
い。前述の例の少なくとも1つにおいて説明されるとおり、ホルダ380はマイ
クロプレート10が液体サンプル中に浸漬されることを可能にするハンドルとし
て用いられてもよい。適切な量の液体サンプルが適切な持続時間マイクロプレー
ト10に適用された後、マイクロプレート10およびホルダ380は液体サンプ
ルから取除かれ、マイクロプレート10上のあらゆる過剰な液体サンプルは好適
なブロッタによって吸収されてもよい。ホルダは、装置58内でマイクロプレー
トを位置合わせするための位置合わせ特徴382を含んでもよい。前述の例の少
なくともいくつかにおいて説明したとおり、位置合わせ特徴382は装置58の
対応する位置合わせ特徴とともに用いられてもよい。
【0074】 前述の例示的な実施例のいずれかにおいて、ホルダはマイクロプレートの外側
端縁を取巻くための好適なガスケット(図示せず)を含んでもよい。ガスケット
は、製品および/またはサンプルの密封、ならびに迷光が望ましくない場所でマ
イクロプレートを照射することの防止のために有用であり得る。
【0075】 前述の実施例においては、マイクロプレートはサンプルに浸漬されたが、この
発明はこの点には制限されるものではなく、マイクロプレートにサンプルを適用
するためのその他の方法が用いられてもよいことが認識される。たとえば、サン
プルはマイクロプレートに塗られてもよい。代替的には、サンプルはスポイト、
手動もしくは自動ピペット、または圧電ディスペンサなどの塗布具を用いてマイ
クロプレートに適用されてもよい。その他の好適な塗布具またはディスペンサが
用いられてもよい。
【0076】 前述のとおり、光放射または吸収の映像は、カラーまたは白黒フィルム81に
記録されてもよい。このようなフィルムは、前述のさまざまな実施例において示
されるとおり、マイクロプレートホルダの中に配されるか、またはそれに近接し
て位置決めされるように適合されてもよい。明瞭にする目的のために、フィルム
はホルダから取出された形で示されている。ホルダ中に配されるとき、フィルム
はホルダを開けることによって取出されてもよく、または前述のようにフィルム
は引き手85を含むことによって、インスタントカメラからインスタントフィル
ムを取出すのとほぼ同じ態様で、露出された引き手の少なくとも一部を引張るこ
とによってフィルムが取出されてもよい。
【0077】 図11を参照すると、マイクロプレートおよび/または前述のいずれかのホル
ダは、使用前の取扱いのためにキットの少なくとも一部として好適にパッケージ
されてもよい。このパッケージはマイクロプレートおよび/またはホルダを保護
するように構成されることによって、マイクロプレート上に置かれた光感受性化
合物がマイクロプレートおよび/またはホルダとともに環境から保護されてもよ
い。図11に示される例示的な実施例の1つにおいて、マイクロプレート10お
よび/またはホルダ320は、真空密封可能なバッグ400内に置かれてもよい
。このバッグは、ホイルまたはマイラーを含むあらゆる好適な材料で形成されて
もよい。一旦マイクロプレート10および/またはホルダ320がバッグ400
内に置かれると、バッグ400からそこに含まれるあらゆる空気が排気され、た
とえば好適なヒートシール技術などを用いて密封されてもよい。実施例の1つに
おいては、マイクロプレート10に対する不活性環境をさらに提供するために、
パッケージは窒素ガスで満たされ、そこに含まれるあらゆる空気が排気される。
次いで窒素ガスがバッグ400から抜かれ、バッグ400はその後ヒートシール
される。前述またはその他の好適なコンテナのいずれかがパッケージ中に与えら
れてもよく、または別個に与えられてもよい。
【0078】 ここに記載される可搬鑑定装置58は卓上型装置であってもよい。コントロー
ラは、パームパイロット(R)またはその他のデータロガーなどのプロセッサで
あってもよい。もちろん、装置への電力は充電式電池などの電池によって与えら
れてもよい。コントローラはハンドヘルドのパームパイロット(R)であっても
よいが、専用のコントローラまたはラップトップもしくはデスクトップコンピュ
ータが用いられてもよい。
【0079】 光源は、ヒューレット・パッカード社(カリフォルニア、米国)によって販売
されるモデルNo.HLMP CB15などの発光ダイオードなどによって与え
られてもよく、またそれは赤外線発光ダイオードであってもなくてもよい。代替
的には、光源はレーザ光源であってもよい。いずれの場合にも、光源はマイクロ
プレートまたは基板に含まれる光感受性化合物の励起波長に適合する。装置58
のその他の構成要素は、光源から光の波長を分離するための帯域フィルタまたは
カットオフフィルタなどのソースフィルタを含んでもよい。光源からの光をマイ
クロプレート上に焦点合わせするレンズが与えられてもよい。電荷結合素子(C
CD)などの光学検出器が用いられてもよい。このようなCCDの例は、エドモ
ンズ・サイエンティフィック社(Edmonds Scientific)(ニュージャージー、米
国)によって販売されるモデルNo.H53308である。マイクロプレートか
らの光放射による放射スペクトルから励起波長を分離するために、帯域フィルタ
またはカットオフフィルタなどの放射フィルタ(an emission filter)が用いら
れてもよい。
【0080】 図12に示されるように、代替的な実施例において、光源は近赤外線スペクト
ル(750−900nm)などの所望の波長を放射する面発光型半導体レーザ(
VCSEL)500であってもよい。VCSELはハニーウェル社(モリスタウ
ン、NJ、米国)より入手可能である。VCSEL500は、ここに示されるホ
ルダ320などのマイクロプレートホルダに組入れられても、またはホルダとは
分離されてもよい。VCSELは別個の電池などのあらゆる好適な電源から電力
供給されてもよく、またはコントローラ74を通じて電力供給されてもよい。実
施例の1つにおいて、VCSEL500はマイクロプレート上の光感受性化合物
の上方に置かれるよう配置されてもよい。図12に示されるホルダ320は開い
た位置において示されていることが認識されるべきである。よって、閉じられる
ときに、VCSELはマイクロプレート10の上方に配される。
【0081】 前述のとおり、照射されたマイクロプレートからの光放射または吸収は、好適
な検出器を通じてコントローラ74によって検出されてもよい。代替的には、ホ
ルダ320内に配されるかまたは配されないフィルム81が用いられて、光放射
または吸収の画像を記録してもよい。
【0082】 ここに記載されるあらゆる実施例におけるさらに別の実施例において、マイク
ロプレート10は、1つまたはそれ以上の光感受性化合物が上に配されたフィル
ム81などのフィルムによって置換されてもよい。この実施例において、サンプ
ルはここに記載されるものなどのあらゆる好適な技術を用いてフィルム上に直接
置かれてもよい。フィルムはVCSEL500などの好適な光源を用いて照射さ
れてもよい。光放射または吸収の画像がフィルムに記録されてもよい。次いでそ
の画像が基準と比較されてもよい。
【0083】 光感受性化合物から放射または吸収された光のコントローラによる検出は、赤
外線、近赤外線、遠赤外線、フーリエ変換赤外線、ラマン分光法、時間分解蛍光
法、蛍光、ルミネッセンス、燐光および可視光イメージングなどのあらゆるイメ
ージング技術を用いて用いられてもよい。
【0084】 光感受性化合物のみの存在による光放射などの分光法における変化は、式[(
Fd−Fp)/Fd]×100から定めることができ、ここでサンプル製品が不
在のときの光感受性化合物の光放射はFdであり、マイクロプレートにサンプル
製品を加えた後の光放射はFdである。光放射は、光感受性化合物のサンプル製
品との相互作用の結果として変化する。放射フィルタを用いてサンプルおよび光
感受性化合物から放射する光の望ましくない波長をフィルタリングすることによ
って、たとえば光のピーク波長のみが通過するようにしてもよい。光は次いで光
学検出器に向けられ、光学検出器は放射された光の量を示す電圧レベルを生成す
る。
【0085】 図5を参照して専用の鑑定装置58が記載されたが、この発明に従ったマイク
ロプレートは、モレキュラーダイナミクス社のフルオルイメージャ(FluorImage
r)575などのあらゆる好適な画像装置とともに用いられてもよいことが認識
される。もちろん、あらゆるマイクロプレートリーダを用いることができる(た
とえばサイトフルオル(Cytofluor))。
【0086】 また、サンプルからの光放射の強度または量が検出されることが認識される。
しかし、この発明の局面の1つに従うと、時間による光放射または吸収の量の強
度、減少または変化を用いてサンプル特性を与えてもよい。代替的には、あらゆ
るこのような組合せを用いてサンプル特性を与えてもよい。すなわち、「光放射
」または「光吸収」とは、サンプルから放射または吸収される光の強度もしくは
量、またはその量の強度、減少もしくは変化を意味する。
【0087】 光感受性化合物からの光放射および/または吸収などの特定のスペクトル特性
を記憶されたフィンガプリントと比較する代わりに、またはそれに加えて、いく
つかの場合には、光の2つの異なる波長の光放射または吸収の比率を記憶された
比率フィンガプリントと比較することが望ましいことがある。実施例の1つにお
いて、このことは光の2つの異なるピーク波長を放射できる光感受性化合物、た
とえば発光化合物を与えるか、または代替的には、各々が特定の光放射を有する
特徴的なピーク波長を生成する2つまたはそれ以上の異なる光感受性化合物を与
えることによって達成されてもよい。たとえば、2つの発光化合物が基板に適用
される。励起波長が適用されることにより、第1の発光化合物は575μmのピ
ーク波長(λ1)において相対蛍光ユニット(RFU)98を有してもよく、第
2の発光化合物は525μmのピーク波長(λ2)においてRFU76を有して
もよい。ピーク波長575対525におけるRFU値の比率は約1.3である。
この1.3という比率を記憶されたフィンガプリント比率と比較して用いてもよ
い。この例においては放射された光の量の値を示すために相対蛍光ユニットが用
いられるが、たとえば光子カウントなどのその他の単位が用いられてもよい。選
択される発光化合物が光吸収化合物であるときにも類似の分析が用いられてもよ
い。
【0088】 この装置のサンプリング速度は約10,000の読取を含んでもよいことが認
識される。よって、サンプル特性を与える際に高度の信頼性が得られる。
【0089】 このように大量のデータが生成されるため、一度に1つまたは2つの変数を比
較する従来のデータ分析は可能ではあるが実用的ではない。よってこの発明の局
面の1つに従うと、多変数分析または多変数パターン認識が用いられてもよい。
好ましい実施例においては、テューキー分析および主成分分析(PCA)が用い
られる。用い得るその他の多変数技術は、階層クラスタ分析、K最近隣法、主成
分回帰、部分最小二乗回帰、およびSIMCA法(Soft Independent Modeling
of Class Analogy)を含む。これらの多変数技術はデータの次元を2次元または
3次元に減少させ、パターンまたは関係を生成させる。
【0090】 記憶された基準に対して分析されるサンプル間の類似および相違をまとめた異
なるクラスタを有するプロットを発展させることによって、データの分析が行な
われてもよい。このような分析は、前述の多変数または多変数パターン認識に加
えて、またはその代替形として行なわれてもよい。
【0091】 例♯1)本物のギネスの検出 この例において、サンプル製品はギネス、ビーミッシュおよびマーフィーズス
タウトである。光感受性化合物は、米国特許第5,753,511号に記載され
るものと類似の態様で識別される。ギネス鑑定に対しては、光感受性化合物♯2
9、すなわちビス−(1,3−ジエチルチオバルビツール酸)トリメチンオキソ
ノールと、光感受性化合物♯18、すなわちフルオレセイン−6−イソチオシア
ネートとがそれぞれ25μMおよび10μMにて調製され、25×75mmガラ
ス顕微鏡スライドに付けられて入手可能なシリカ基板に移される。どちらの発光
化合物もモレキュラープローブス社(Molecular Probes)(ユージーン、オレゴ
ン、米国)より得られる。光感受性化合物は基板上で乾燥される。本物とテスト
サンプルとの比較は、それらを同時に同じ場所でテストすることによって行なわ
れる。これは異なる温度、光または光感受性化合物濃度に関連するあらゆる不正
確さを減少させる。可搬蛍光読取装置は、適切な放射フィルタ(染料29および
18に対してそれぞれ570nMおよび535nMにセットされた放射フィルタ
)に対してプログラムされる。第1のマイクロプレートは、本物のサンプルに対
する基準値を入れるために用いられる。これは製品サンプルを載せないマイクロ
プレートを読取装置中に置くことによって行なわれる。読取装置は光感受性化合
物の光放射を測定する(乾式読取)。次いで、マイクロプレートはある一定期間
本物のギネスに浸漬される。次いでマイクロプレートは取除かれ、過剰の製品サ
ンプルが拭き取られる。マイクロプレートは再び読取装置に戻される。第2の読
取が行なわれる(湿式読取)。乾式読取値を湿式読取値で割ることによって蛍光
の相対変化が与えられる。これが本物のサンプルに対する基準値としてコントロ
ーラに入れられる。第2のマイクロプレートが、テストサンプルとの使用に対し
て乾式読取および湿式読取される。蛍光の相対変化が算出される。テストサンプ
ル値が所与のパーセンテージだけ基準と異なっていれば、そのサンプルは不合格
となり、本物ではないかまたは品質が悪いことが疑われる。
【0092】 合格および不合格を判断するアルゴリズムは以下のとおりである。 基準(R)に対する乾式/湿式値を計算 テストサンプル(T)に対する乾式/湿式値を計算 先行テストより本物の製品に対する範囲を確立(典型的には5−15%) T>R×1.07またはT<R×0.93(許容差を7%に設定)であれば
テストサンプルは不合格 R×0.93≦T≦R×1.07であればテストサンプルは合格 光感受性化合物♯29による結果サンプル シリアル番号 乾式読取値割る湿式読取値 1.キ゛ネス、ト゛ラフト缶 21 D 9 G3 01:49 5.12 2.ヒ゛ーミッシュ、ト゛ラフト缶 5 3 9 20 15:49 7.41(F) 3.マーフィース゛、ト゛ラフト缶 L9096E 826 11:49 6.06(F) 4.キ゛ネススタウト(反復1) 21 D 9 G3 01:49 5.02(P) (7%でのギネスに対する許容差範囲は4.76−5.47%) 例♯2)本物のバランタインファイネストの検出 以下に示す例は、ニューポートグリーン(Newport Green)として入手可能で
ありモレキュラー・プローブス社(ユージーン、オレゴン、米国)より得られる
光感受性化合物♯149を有するマイクロプレートを用いたバランタインファイ
ネストの鑑定であり、この化合物は20mMの濃度で適用され、550nMの放
射波長で読取られる。このテストは例1で説明したように行なわれた。
【0093】 可搬鑑定装置の読取サンプル 乾式/湿式(合格/不合格) バランタインファイネスト(BF) (本物の基準)3.76 20%水で割ったBF 2.21(F) 10%水で割ったBF 3.13(F) 20%ウォッカで割ったBF 2.28(F) 10%ウォッカで割ったBF 2.66(F) BF(反復) 3.72(P) (10%でのバランタインファイネストに対する許容差範囲は3.38−4.1
4) 例3:制御多孔性膜(非シリカ面)へのアスパルテーム特異的染料の設置 この例においては、パッカード・インスツルメント社(メリデン、CT)から
のバイオチップアレイヤTMを用いて、光感受性化合物サンプル(光感受性化合物
120)をアナポアTM膜(ワットマン・アナディスクCat♯6809−602
2、イギリス)の上に置いた。この膜上に小さなスポット(1000スポット/
cm2より少ない)を置くこともできる。スポットの大きさは0.1マイクロリ
ットルから100マイクロリットルの範囲であってもよい。この場合には膜上に
8×7アレイのスポットを置いた。スポットの大きさは約1.6mm×1.6m
mであり、間隔は250ミクロンであった。
【0094】 コーククラシックの溶液中にアスパルテーム光感受性化合物120を有する膜
を置くと、その蛍光は5.93であった。(アスパルテームを含有する)ダイエ
ットコークの溶液中にアスパルテーム光感受性化合物120を有する正確な複製
膜を置くと、その蛍光は15.4であった。この測定はモレキュラー・ダイナミ
クス社(サニーヴェール、CA)のフルオルイメージャ575を用いて行なわれ
た。
【0095】 この発明の特定の実施例を説明したが、当業者にはさまざまな代替形、変更形
および改善形が容易に考えられるであろう。そのような代替形、変更形および改
善形はこの発明の範囲内にあることが意図される。加えて、この発明のさまざま
な実施例は特定の利益を提供する。この発明のすべての実施例が同じ利益を共有
するわけではなく、それを有するものもすべての状況下でそれを共有するわけで
はないかもしれない。よって、前述の実施例のさまざまな特徴が他の実施例とと
もに用いられてもよい。したがって、前述の説明は単なる例であり、制限するこ
とは意図されない。この発明は添付の請求項およびその同等のものに定められた
ものとしてのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基板上に配された鑑定化合物の1つの実施例を示す斜視図である
【図1A】 図1の線1Aによって囲まれた領域の拡大図である。
【図2】 基板上に配された鑑定化合物の代替的な実施例を示す側面図であ
る。
【図3】 図2の線3によって囲まれた領域の拡大図である。
【図4】 製品サンプルと相互作用する、基板を有する鑑定化合物の斜視図
である。
【図5】 基板上の鑑定化合物と組合わせて製品サンプルの確実性を定める
ために用いられる装置の斜視図である。
【図6】 A−Cは、基板を保持するためのこの発明の実施例を示す斜視図
である。
【図7】 基板とともに用いるためのコンテナを示す斜視図である。
【図7A】 図7の線7Aによって囲まれたコンテナの部分の代替的な実施
例を示す斜視図である。
【図8】 A−Cは、基板を保持するためのこの発明の別の実施例を示す斜
視図である。
【図9】 A−Dは、基板を保持するためのこの発明のさらに別の実施例を
示す斜視図である。
【図10】 基板を保持するためのこの発明のさらに別の実施例を示す斜視
図である。
【図11】 ホルダとともにパッケージされた基板を示す斜視図である。
【図12】 マイクロプレートの照射に用いるための光源を表わす図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年6月17日(2002.6.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アウブレヒト,サルカ アメリカ合衆国、06355 コネティカット 州、ミスティック、ミスティック・ヒル・ ロード、10 (72)発明者 セリンフロイント,リチャード・エイチ アメリカ合衆国、06437 コネティカット 州、ガイルフォード、ムース・ヒル・ロー ド、1285 (72)発明者 ビグ,ラケシュ アメリカ合衆国、06422 コネティカット 州、ダーラム、パーク・プレイス、15 Fターム(参考) 2G054 AA02 CE01 EA05 FA39 FB02 FB03 GE05 GE06

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロプレートまたはフィルムを保持するためのホルダで
    あって、前記マイクロプレートまたはフィルムはサンプル液体製品の検証に用い
    るために上に配された少なくとも1つの光感受性化合物を有し、前記ホルダは 第1の部分と、 前記第1の部分に固定可能な第2の部分とを含み、前記第1および第2の部分
    は、第1の部分が第2の部分に固定されるときおよびサンプル液体製品を上に配
    されたマイクロプレートまたはフィルムが中に置かれるときに、マイクロプレー
    トまたはフィルムを包むように構成および配置される、ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の部分の少なくとも1つに結合される保
    持部分をさらに含み、前記保持部分はマイクロプレートまたはフィルムを受取る
    ように構成および配置される、請求項1に記載のホルダ。
  3. 【請求項3】 内部に配されたブロッタをさらに含む、請求項1に記載のホ
    ルダ。
  4. 【請求項4】 前記ブロッタは非反射面を含む、請求項3に記載のホルダ。
  5. 【請求項5】 前記ブロッタは暗色を含む、請求項3に記載のホルダ。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の部分は非反射面を含む、請求項1に記
    載のホルダ。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の部分は暗色を含む、請求項1に記載の
    ホルダ。
  8. 【請求項8】 前記第1の部分はブロッタを受取るように構成および配置さ
    れる、請求項3に記載のホルダ。
  9. 【請求項9】 前記第2の部分には開口部が形成されることにより、マイク
    ロプレートまたはフィルムがホルダ内に包まれるときに照射光がマイクロプレー
    トまたはフィルムに配された光感受性化合物を照射できるようにする、請求項1
    に記載のホルダ。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の部分をともにロックするためのロッ
    クをさらに含む、請求項1に記載のホルダ。
  11. 【請求項11】 前記ロックはタブおよび接合窪みを含む、請求項10に記
    載のホルダ。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2の部分はともにヒンジ式に接続される
    、請求項1に記載のホルダ。
  13. 【請求項13】 位置合わせ特徴をさらに含む、請求項1に記載のホルダ。
  14. 【請求項14】 前記保持部分はマイクロプレートまたはフィルムの端縁を
    受取るよう構成および配置されるチャネルを含む、請求項2に記載のホルダ。
  15. 【請求項15】 前記保持部分はマイクロプレートを受取るよう構成および
    配置されるフレームを含む、請求項2に記載のホルダ。
  16. 【請求項16】 前記第1および第2の部分は保持部分にヒンジ式に接続さ
    れる、請求項2に記載のホルダ。
  17. 【請求項17】 前記第1の部分は第2の部分および保持部分の両方にヒン
    ジ式に取付けられ、前記第2の部分は保持部分にヒンジ式に取付けられない、請
    求項2に記載のホルダ。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2の部分の少なくとも1つは、マイクロ
    プレートまたはフィルムのホルダへの設置を促進するよう構成および配置される
    窪みを含む、請求項1に記載のホルダ。
  19. 【請求項19】 前記マイクロプレートまたはフィルムと組合わされた、請
    求項1に記載のホルダ。
  20. 【請求項20】 鑑定されるサンプル液体製品を受取るためのコンテナと組
    合わされ、前記コンテナはマイクロプレートの少なくとも一部における過剰な液
    体サンプルを吸収するよう構成および配置される上に配されたブロッタを含む、
    請求項1に記載のホルダ。
  21. 【請求項21】 前記コンテナはじょうご形の開口部を含む、請求項20に
    記載の組合せ。
  22. 【請求項22】 前記コンテナは本体と、前記本体に固定可能なカバーとを
    含む、請求項20に記載の組合せ。
  23. 【請求項23】 前記ホルダおよび前記マイクロプレートまたはフィルムを
    パッケージするためのパッケージをさらに含む、請求項19に記載の組合せ。
  24. 【請求項24】 前記パッケージは真空密封されたパッケージを含む、請求
    項23に記載の組合せ。
  25. 【請求項25】 中に配された光源をさらに含む、請求項23に記載のホル
    ダ。
  26. 【請求項26】 前記光源はVCSELである、請求項25に記載のホルダ
  27. 【請求項27】 サンプル液体製品の検証に用いるための部品のキットであ
    って、前記キットは サンプル製品との反応のために上に配される少なくとも1つの光感受性化合物
    を有するマイクロプレートまたはフィルムと、 前記マイクロプレートまたはフィルムを中に保持するよう構成および配置され
    るホルダと、 前記マイクロプレートまたはフィルムおよび前記ホルダをパッケージするため
    のパッケージとを含む、キット。
  28. 【請求項28】 前記ホルダは 第1の部分と、 前記第1の部分に固定可能な第2の部分とを含み、前記第1および第2の部分
    は、第1の部分が第2の部分に固定されるときおよびマイクロプレートまたはフ
    ィルムが中に置かれるときに、マイクロプレートまたはフィルムを包むように構
    成および配置される、請求項27に記載のキット。
  29. 【請求項29】 前記ホルダは第1および第2の部分の少なくとも1つに結
    合される保持部分を含み、前記保持部分はマイクロプレートまたはフィルムを受
    取るように構成および配置される、請求項28に記載のキット。
  30. 【請求項30】 ブロッタをさらに含む、請求項27に記載のキット。
  31. 【請求項31】 前記ブロッタはホルダ内に配される、請求項30に記載の
    キット。
  32. 【請求項32】 前記ブロッタは非反射面を含む、請求項30に記載のキッ
    ト。
  33. 【請求項33】 前記ブロッタは暗色を含む、請求項30に記載のキット。
  34. 【請求項34】 前記第1および第2の部分は非反射面を含む、請求項28
    に記載のキット。
  35. 【請求項35】 前記第1および第2の部分は暗色を含む、請求項28に記
    載のキット。
  36. 【請求項36】 前記第2の部分には開口部が形成されることにより、マイ
    クロプレートまたはフィルムがホルダ内に包まれるときに照射光がマイクロプレ
    ートまたはフィルムに配された光感受性化合物を照射できるようにする、請求項
    28に記載のキット。
  37. 【請求項37】 前記ホルダは第1および第2の部分をともにロックするた
    めのロックをさらに含む、請求項28に記載のキット。
  38. 【請求項38】 前記ロックはタブおよび接合窪みを含む、請求項37に記
    載のキット。
  39. 【請求項39】 前記第1および第2の部分はともにヒンジ式に接続される
    、請求項28に記載のキット。
  40. 【請求項40】 前記ホルダは位置合わせ特徴をさらに含む、請求項27に
    記載のキット。
  41. 【請求項41】 前記保持部分はマイクロプレートまたはフィルムの端縁を
    受取るように構成および配置されるチャネルを含む、請求項31に記載のキット
  42. 【請求項42】 前記保持部分はマイクロプレートまたはフィルムを受取る
    ように構成および配置されるフレームを含む、請求項31に記載のキット。
  43. 【請求項43】 前記第1および第2の部分は保持部分にヒンジ式に接続さ
    れる、請求項29に記載のキット。
  44. 【請求項44】 前記第1の部分は第2の部分および保持部分の両方にヒン
    ジ式に取付けられ、前記第2の部分は保持部分にヒンジ式に取付けられない、請
    求項43に記載のキット。
  45. 【請求項45】 前記第1および第2の部分の少なくとも1つは、マイクロ
    プレートまたはフィルムのホルダへの設置を促進するよう構成および配置される
    窪みを含む、請求項28に記載のキット。
  46. 【請求項46】 サンプル製品を受取るためのコンテナをさらに含む、請求
    項27に記載のキット。
  47. 【請求項47】 前記コンテナは、マイクロプレートまたはフィルムの少な
    くとも一部における過剰な液体サンプルを吸収するよう構成および配置される上
    に配されたブロッタを含む、請求項46に記載のキット。
  48. 【請求項48】 前記コンテナはじょうご形の開口部を含む、請求項46に
    記載のキット。
  49. 【請求項49】 前記コンテナは本体と、前記本体に固定可能なカバーとを
    含む、請求項46に記載のキット。
  50. 【請求項50】 前記コンテナはパッケージ内に配される、請求項46に記
    載のキット。
  51. 【請求項51】 前記パッケージは真空密封されたパッケージを含む、請求
    項27に記載のキット。
  52. 【請求項52】 光源をさらに含む、請求項27に記載のキット。
  53. 【請求項53】 前記光源はVCSELである、請求項52に記載のキット
  54. 【請求項54】 請求項27に記載のキットを複数含む、サンプル検証キッ
    ト。
  55. 【請求項55】 前記マイクロプレートは ベースと、 前記ベース上に層をなす多孔質基板と、 マイクロプレート上に置かれたサンプル液体製品が少なくとも1つの光感受性
    化合物と反応できるようにする態様で前記基板中に吸収された少なくとも1つの
    光感受性化合物とを含む、請求項27に記載のキット。
  56. 【請求項56】 前記マイクロプレートは 上壁を有するベースと、 前記上壁と一体化しかつその中に開口する少なくとも1つのウェルとを含み、
    前記少なくとも1つのウェルは内表面を定め、さらに マイクロプレート上に置かれたサンプルがウェル中の少なくとも1つの光感受
    性化合物と反応できるようにするために前記少なくとも1つのウェル中に置かれ
    た少なくとも1つの光感受性化合物と、 前記少なくとも1つのウェルの上に形成される半透膜とを含み、前記半透膜は
    、前記少なくとも1つの光感受性化合物を前記少なくとも1つのウェル内に保持
    しながら、サンプルが前記少なくとも1つのウェルの外側から前記少なくとも1
    つのウェルの中に浸透できるように適合される、請求項27に記載のキット。
  57. 【請求項57】 前記マイクロプレートは ベースと、 マイクロプレート上に置かれたサンプルが少なくとも1つの光感受性化合物と
    反応できるように前記ベースに保持される少なくとも1つの光感受性化合物と、 前記ベース上に形成されるバリアとを含み、前記バリアは、前記少なくとも1
    つの光感受性化合物を前記ベースに保持しながら、サンプルの所望の部分を少な
    くとも1つの光感受性化合物に移すように適合される、請求項27に記載のキッ
    ト。
  58. 【請求項58】 前記基板はシリカおよびゲルのうち1つで形成される、請
    求項53に記載のキット。
  59. 【請求項59】 前記バリアはシリカおよびゲルのうち1つで形成される、
    請求項55に記載のキット。
  60. 【請求項60】 前記基板は膜である、請求項53に記載のキット。
  61. 【請求項61】 前記バリアは膜である、請求項55に記載のキット。
  62. 【請求項62】 サンプル液体製品を検証する方法であって、 少なくとも1つの光感受性化合物が上に配されたマイクロプレートにサンプル
    液体製品を適用するステップと、 前記マイクロプレートをマイクロプレートホルダ中に置くステップと、 マイクロプレートを光の照射波長で照射するステップと、 光感受性化合物とサンプル液体製品との反応による光放射または吸収を比較す
    るステップとを含む、方法。
  63. 【請求項63】 マイクロプレートを照射するステップは、マイクロプレー
    トをVCSELで照射するステップを含む、請求項62に記載の方法。
  64. 【請求項64】 サンプル液体製品を検証する方法であって、 少なくとも1つの光感受性化合物が上に配されたフィルムにサンプル液体製品
    を適用するステップと、 フィルムを光の照射波長で照射するステップと、 フィルム上の光放射または吸収の画像を記録するステップと、 前記画像を基準と比較するステップとを含む、方法。
  65. 【請求項65】 フィルムを照射するステップはフィルムをVCSELで照
    射するステップを含む、請求項64に記載の方法。
  66. 【請求項66】 フィルムをホルダ中に置くステップをさらに含む、請求項
    64に記載の方法。
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