JP2003532008A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2003532008A
JP2003532008A JP2001578822A JP2001578822A JP2003532008A JP 2003532008 A JP2003532008 A JP 2003532008A JP 2001578822 A JP2001578822 A JP 2001578822A JP 2001578822 A JP2001578822 A JP 2001578822A JP 2003532008 A JP2003532008 A JP 2003532008A
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キム,フイ−チョル
サ,ブム−ドン
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ヤン,クワン−シク
リー,スン−ジュン
リー,ジャン−ウォー
チョ,ヒョウン−ジョー
チャ,カン−ウォーク
ハ,ジョン−フン
ホン,ソグ−キエ
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LG Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 圧縮機が、圧縮空間に吸入流路および吐出流路が連結されるシリンダ組立体と、前記シリンダ組立体の圧縮空間の内側に挿入されて回転力を伝達する回転駆動手段と、前記シリンダ組立体の圧縮空間内に配置されて、圧縮空間を2以上の空間に区画すると同時に、前記回転駆動手段に連結されて回転する圧縮斜板と、前記圧縮斜板の両方側面に密着して、前記圧縮斜板を通して区画された各空間を吸入領域と圧縮領域に区分するベーン手段とを具備する。こうした構成により、振動および騷音を低減し得ると同時に、相対的に小容量の電動機構でも安定した駆動力を確保可能となる。更に、圧縮斜板を中心に両方側空間で同時に流体を圧縮、吐出するようになっているので、簡単な構造で優れた圧縮性能を実現可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 <技術分野> 本発明は圧縮機に関し、特に、冷凍サイクルシステム等に設けられ、流体を圧
縮させて吐出する圧縮機に関する。
【0002】 <背景技術> 一般に、圧縮機は、機械的エネルギーを圧縮性流体の圧縮エネルギーに変換さ
せる装置であって、冷凍サイクルシステムに適用される圧縮機は、圧縮方式によ
って、回転式圧縮機(rotary compressor)、往復動式圧縮機(reciprocating comp
ressor)、スクロール圧縮機(scroll compressor)に大別することができる。
【0003】 以下、このような回転式圧縮機、往復動式圧縮機、そしてスクロール圧縮機の
動作過程を説明する。 回転式圧縮機は、図1に示すように、ケーシング1内に装着された電動機構部
Mが動作するにつれて回転子2および回転軸3が回転し、この時、前記回転軸3
の偏心部3aに装着されたローリングピストン5がシリンダ4の内周面に沿って
回転しながら、吸入口4aを通して圧縮空間V内に吸入される流体を圧縮し、吐
出流路4bを通して吐出する過程を反復する。
【0004】 往復動式圧縮機は、図2に示すように、ケーシング11内に装着された電動機
構部Mが動作するにつれて回転子12およびクランク軸13が回転するようにな
り、この時、前記クランク軸13の偏心部13aに結合されたピストン14がシ
リンダ15の圧縮空間Vを直線状往復運動しながら、バルブ組立体16を通して
吸入される流体を圧縮すると同時に、バルブ組立体16を通して吐出する過程を
反復する。
【0005】 スクロール圧縮機は、図3に示すように、ケーシング21内に装着された電動
機構部Mが動作するにつれて回転子22および回転軸23が回転するようになり
、この時、前記回転軸23の偏心部23aに連結された旋回スクロール24が固
定スクロール25と噛み合って旋回運動しながら、持続的に流体を吸入、圧縮、
吐出する過程を反復する。
【0006】 以下、既述した圧縮メカニズムとして動作する各圧縮機を構造的な側面、性能
側面、そして信頼性側面から説明する。 まず、図1に示す回転式圧縮機は、構造的な側面から、偏心部3aを有した回
転軸3、偏心部3aに圧入されるローリングピストン5、偏心部3aの回転均衡
を合わすために回転子2に結合される複数のバランスウエィト6、6′などが使
用されるため、構成部品が多く構造が複雑である。
【0007】 性能面からは、回転軸の偏心部3aおよび前記偏心部3aに挿入されるローリ
ングピストン5がシリンダ4の圧縮空間V内に配置されるため、圧縮機構部の大
きさに比べて圧縮空間が小さいだけでなく、回転軸3が一回転する度に一回の圧
縮行程が行われるため圧縮性能が低い。
【0008】 また、複数のバランスウェイト6によって回転トルクが大きくなり、動力の損
失が大きい。 信頼性側面からは、回転軸3に形成された偏心部3aおよびローリングピスト
ン5が偏心して回転し、回転の際に振動、騷音が発生する。
【0009】 図2に示す往復動式圧縮機は、構造的側面からは、偏心部13aを有したクラ
ンク軸13、前記クランク軸13に結合されるピストン14、偏心部13aの回
転均衡を合わすためのバランスウエィト13bなどが使用されるため、部品数が
多く構造が複雑である。 そして、ピストン14とシリンダ15間のすべり接触面が広くてオイルの使用
量が多い。
【0010】 性能側面からは、ピストン14がシリンダ圧縮空間Vを直線状往復運動しなが
ら流体を圧縮するため、クランク軸13の一回転の際の圧縮吐出量が多少多くな
る可能性があるが、クランク軸13の一回転の度に一回の圧縮行程が行われるた
め非効率的である。 また、前記クランク軸の偏心部13aおよびバランスウェイト13bにより回
転トルクが大きくなり、動力損失が大きい。
【0011】 信頼性側面からは、クランク軸13に形成された偏心部13aが偏心して回転
するため、振動、騷音が発生するのみならず、吸入と吐出の際にバルブ組立体1
6が動作するので、吸入、吐出騷音が大きくなる。
【0012】 次いで、図3に示すスクロール圧縮機は、構造的側面からは、偏心部23aを
有した回転軸23、インボリュート曲線状のラップ24a、25aが形成された
旋回スクロール24および固定スクロール25、偏心部23aの回転均衡を合わ
すためのバランスウエィト26などが使用されるため、部品数が多く構造が非常
に複雑になるだけでなく、旋回スクロール24と固定スクロール25の加工が容
易でない。
【0013】 性能側面からは、旋回スクロール24のラップ24aと固定スクロール24の
ラップ25aによって形成された複数の圧縮ポケットが持続的に流体を圧縮する
ため、圧縮性能は良いが、旋回スクロール24の旋回運動と回転軸23の偏心部
23aの偏心運動によって振動、騷音の発生が大きくなる。
【0014】 既述した冷凍サイクルシステムに適用される回転式圧縮機、往復動式圧縮機、
スクロール圧縮機は、軸の偏心部3a、13a、23aによってバランスウエィ
ト6、13b、26が使用されるため、駆動力が多く消耗されるだけでなく、動
作の際の振動および騷音の発生が大きくなり、信頼性が低下するという問題点が
ある。
【0015】 前記回転式圧縮機および往復動式圧縮機の場合には、軸が一回転の度毎に一回
の圧縮行程が行われるため、効率的でないという問題点がある。特に、前記回転
式圧縮機はデッドボリュームが多く、圧縮機構部の大きさに比べて圧縮性能が落
ちるという問題点がある。
【0016】 <発明の開示> 本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたもので、圧縮空間内に
上死点と下死点を有する圧縮斜板を具備することによって、圧縮機の動作の際に
全体的な構造を単純化すると共に、振動および騷音を低減する一方、単位容積当
りの圧縮性能は向上し得る圧縮機を提供することを目的とする。
【0017】 このような目的を達成するため、本発明による圧縮機は、内部に圧縮空間が形
成されて前記圧縮空間に吸入流路および吐出流路が連結されるシリンダ組立体と
、前記シリンダ組立体の圧縮空間内側に挿入されて回転力を伝達する回転駆動手
段と、前記シリンダ組立体の圧縮空間内に配置されて圧縮空間を2以上の空間に
区画すると同時に、前記回転駆動手段に連結されて回転しながら、各空間の流体
を圧縮して前記吐出流路を通して吐出させる圧縮斜板と、前記シリンダ組立体の
圧縮空間の内部に往復運動可能に挿入されて前記圧縮斜板の両方側面に密着され
、前記吸入流路と吐出流路間に配置されて、前記圧縮斜板を通して区画された各
空間を吸入領域と圧縮領域とに区分するベーン手段とを具備する。
【0018】 前記シリンダ組立体は、円筒状のシリンダと、前記シリンダの上部と下部に結
合されて圧縮空間を形成すると同時に、前記回転駆動手段を支持する複数のベア
リングプレートとを具備している。 前記シリンダ組立体には、前記圧縮空間の内部に流体圧縮過程で発生する圧力
脈動を吸収し得る所定深さの溝状のダンピング溝が形成される。
【0019】 前記シリンダ組立体の吸入流路および吐出流路はそれぞれ180゜の位相差を
有するように二対形成されている。 前記シリンダ組立体の吐出流路には圧縮した流体の吐出を開閉する吐出バルブ
が設けられている。
【0020】 前記シリンダには、前記吸入流路が180゜の位相差を有するように2つ形成
され、そのうち1つはシリンダ上方端部に、他の1つはシリンダの下方端部に形
成される。
【0021】 前記吐出流路は、シリンダ組立体の圧縮空間側の入口部に圧縮した流体が吐出
される時、発生する流動抵抗を低減できるように、削除された形状に流動抵抗低
減部が形成される。 前記ベアリングプレートには、前記ベーン手段が挿入されて往復運動し得るよ
うに複数のベーンスロットが形成される。
【0022】 前記ベアリングプレートには、前記シリンダの内径と相応する外径の大きさに
所定高さほど圧縮空間の内側に突出される円状の結合突出部が形成される。 前記圧縮斜板は、平面が環状の円板状に形成されて、側面の形状が前記圧縮空
間の上側面と下側面に密着する上死点と下死点を有する正弦波状に形成される。
【0023】 前記圧縮斜板の上死点と下死点は180゜の位相差を有するように形成されて
、外周面から内周面に繋がる任意の水平線と前記回転駆動手段の垂直方向の外側
面との角が直角になるように形成される。
【0024】 前記圧縮斜板の上死点と下死点は、前記圧縮空間の上側面と下側面に線接触す
るように曲面状に形成されるか、面接触するように平面状に形成される。 前記圧縮斜板は、前記シリンダ組立体にすべり接触する外周面に、流体が前記
各圧縮空間の圧力差により高圧側空間から低圧側空間に漏洩することを遮断する
ために、少なくとも1つ以上の溝帯に形成されたラビリンスシールが形成されて
いる。
【0025】 前記ベーン手段は四角板状に形成されており、前記シリンダ組立体の圧縮空間
内で前記圧縮斜板に密着するベーンと、前記シリンダ組立体に支持されて、前記
ベーンが圧縮斜板に密着するように弾性力を提供する弾性支持手段とを具備して
いる。
【0026】 前記ベーンは、前記シリンダ組立体に180゜の位相差を有するように配置さ
れ、前記圧縮斜板の上側面と下側面にそれぞれ密着するように設けられている。 前記弾性支持手段は、前記シリンダ組立体に支持されるスプリングリテーナと
、前記スプリングリテーナに支持されて前記ベーンに弾性力を提供するスプリン
グとを具備している。
【0027】 前記ベーンは、一方側面が前記回転軸の外周面に面接触するように凹んだ曲面
状に形成され、他方側面が前記シリンダ組立体の内周面に面接触するように膨出
した曲面状に形成されている。
【0028】 前記ベーンは、前記圧縮斜板に接触する部分にラウンド状の接触曲面部が形成
されて、前記接触曲面部は、前記圧縮斜板の回転中心から外周面側に行くほど曲
率半径が漸次大きくなる。
【0029】 本発明による他の実施形態では、前記シリンダ組立体には前記圧縮斜板を中心
に2つの圧縮空間が形成されて、前記第1圧縮空間には第1吸入流路および第1
吐出流路が連結されて、前記第2圧縮空間には第2吸入流路および第2吐出流路
が連結される。
【0030】 前記第1吐出流路は前記第2吸入流路に連結されて、第1圧縮空間で圧縮した
流体が第2圧縮空間で再び圧縮されるように構成されている。 本発明による他の実施形態では、前記ベーン手段は前記シリンダ組立体に同一
の垂直面上にそれぞれ配置されて、前記圧縮斜板の上側面と下側面にそれぞれ密
着するように設けられている。
【0031】 前記吐出流路は前記シリンダ組立体の側方向に2つ形成され、各吐出流路の一
部分が前記ベーン手段と重なるように形成される。 前記吸入流路は、前記圧縮斜板の回転によって流体が交替に両側圧縮空間に吸
入されるように、前記シリンダ組立体の側壁に1つ形成される。
【0032】 前記シリンダ組立体には、前記弾性支持手段が通過し得るようにスプリング貫
通ホールが形成され、前記弾性支持手段は、前記スプリング貫通ホールを通して
、前記圧縮斜板の上方側と下方側のベーンに連結されて弾性力を提供し得るよう
に構成されている。
【0033】 <発明を実施する最良の態様> 以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。 先ず、図4から図12を参照して、本発明の第1の実施形態による圧縮機を説
明する。
【0034】 図4は本発明の第1の実施形態による圧縮機を示す縦断面図であり、図5は本
発明の第1の実施形態による圧縮機の横断面図であり、図6は図5の矢視線A−
A′、矢視線B−B′、矢視線C−C′に沿う要部の断面図であり、図7は本発
明の第1の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図である。
【0035】 本発明の第1の実施形態による圧縮機は、ケーシングCの内部に回転力を発生
する電動機構部Mと、流体を圧縮して吐出する圧縮機構部Pとを具備している。 ケーシングCは所定の内部容積を有するように密閉形成されて、その一方側に
流体が流入される少なくとも1つ以上の吸入管42が結合され、他方側に流体が
吐出される吐出管43が結合される。
【0036】 電動機構部MはケーシングCに固定結合される固定子44と、前記固定子44
の内部に回転可能に結合される回転子45とを具備している。
【0037】 圧縮機構部Pは内部に圧縮空間Vが形成されると共に、その圧縮空間Vとそれ
ぞれ連通する複数の吸入流路53と吐出流路54とを具備したシリンダ組立体5
0と、電動機構部Mの回転子45に結合されると共に、シリンダ組立体50の中
心を貫通する回転軸60と、シリンダ組立体50の内部で回転軸60と結合され
て、シリンダ組立体50の圧縮空間Vを第1、第2空間V1、V2に区画する圧
縮斜板70と、シリンダ組立体50にそれぞれ貫通挿入されて、圧縮斜板70の
両方側面に常に接触するように弾性支持され、圧縮斜板70が回転するにつれて
、相互反対側の軸方向に往復運動をしつつ各圧縮空間V1、V2を吸入領域と圧
縮領域とに転換可能に区分する第1ベーン80および第2ベーン80′と、シリ
ンダ組立体50の吐出流路54をそれぞれ開閉しつつ第1、第2空間V1、V2
の各圧縮領域で圧縮した流体を吐出させる吐出バルブ90とが構成されている。
【0038】 以下、圧縮機構部Pの主要構成要素を詳細に説明する。 まず、シリンダ組立体50は、吸入管42と吐出管43が形成されたケーシン
グCの内部に固定されるシリンダ55と、前記シリンダ55の上方側と下方側に
それぞれ固定されて、シリンダ55と共に圧縮空間Vを形成する第1ベアリング
プレート56および第2ベアリングプレート57とを具備している。
【0039】 シリンダ55はその内部に圧縮空間Vが形成されて、圧縮空間Vとそれぞれ連
通される吸入流路53、53′が180゜の位相差を有するように形成されてい
る。
【0040】 吸入流路53、53′は、図6Bに示すように、圧縮斜板70の側面厚さの面
積により開閉される程度の大きさに形成され、第1空間の吸入流路53はシリン
ダ55の上方端部に形成されて、第2空間の吸入流路53′はシリンダ55の下
方端部に形成されることが好ましい。
【0041】 第1、第2ベアリングプレート56、57の中央部分には、回転軸60が挿入
される軸ホール56b、57bがそれぞれ形成されている。軸ホール56b、5
7bの側面には、上下方向に180゜の位相差を有するベーンスロット56a、
57aがそれぞれ形成されており、ベーンスロット56a、57aの両方側には
吸入流路53、53′と吐出流路54、54′とがそれぞれ配置される。
【0042】 更に、第1ベアリングプレート56の上方側には、吐出流路54から吐出され
る流体の吐出騷音を低減するために広部と狭部を有する第1吐出マフラー58が
装着されて、第2ベアリングプレート57の下方側には、吐出流路54′から吐
出される流体の吐出騷音を低減するために広部と狭部を有する第2吐出マフラー
59が装着されている。
【0043】 一方、シリンダ組立体50の他の変形例として、シリンダ55と第1ベアリン
グプレート56とが一体に形成されて、第2ベアリングプレート57がシリンダ
55に覆蓋される形態に形成することもできる。
【0044】 また、シリンダ組立体50の他の例として、シリンダ55と第2ベアリングプ
レート57とを一体に形成して、第1ベアリングプレート56がシリンダ55を
覆うように形成することもできる。
【0045】 次いで、回転軸60は回転子45に圧入されると共に、シリンダ組立体50に
貫通挿入される。即ち、回転軸60は第1、第2ベアリングプレート56、57
の軸ホール56b、57bに貫入され、第1、第2ベアリングプレート56、5
7により相対回転可能に支持される。
【0046】 圧縮斜板70は、図7に示すように、シリンダ組立体50の圧縮空間Vと相応
する面積と所定厚さとを有するように形成されて、前記回転軸の周りに形成され
たハブ部72の外周面に固定される。 圧縮斜板70は、上面から見た時、環状の円板形状に形成されると共に、側面
から見た時、上死点R1と下死点R2を有する正弦波状に形成される。
【0047】 即ち、圧縮斜板70には180゜の位相差を有して上死点R1と下死点R2と
が配置されて、展開した時に正弦波状に形成されて、その外周面はシリンダ55
の内周面にすべり接触するように平面投影した時に真円状に形成されている。
【0048】 更に、上死点R1は常に第1ベアリングプレート56の底面にすべり接触する
反面、下死点R2は常に第2ベアリングプレート57の上面にすべり接触するよ
うに配置される。
【0049】 また、圧縮斜板70は、外周面から内周面まで繋がる任意の水平線とハブ部7
2の垂直方向の外側面となす角が直角になるように形成されることが好ましい。 圧縮斜板70は、上死点R1と下死点R2を形成する部分の厚さが、シリンダ
55の吸入流路53、53′を遮断し得る程度の厚さに形成されることが好まし
い。
【0050】 回転軸60および圧縮斜板70は、回転軸60とハブ部72および圧縮斜板7
0を一体に形成するか、それぞれ別途に形成して相互組立てて構成することがで
きる。 また、回転軸60とハブ部72、またはハブ部72と圧縮斜板70のみを一体
に形成して、相対の要素に結合して組立てて構成することもできる。
【0051】 次いで、各ベーン80、80′は所定厚さと所定面積を有するように四角板状
に形成されて、第1ベアリングプレート56と第2ベアリングプレート57に形
成されたベーンスロット56a、57aにそれぞれ挿入される。
【0052】 ベーン80、80′は、図7に示すように、シリンダ圧縮空間Vに位置したハ
ブ部72、圧縮斜板70、シリンダ圧縮空間Vの内周面に接触した状態で圧縮斜
板70が回転する時、第1空間V1および第2空間V2をそれぞれ吸入領域V1s
、V2sと圧縮領域V1p、V2pとに転換されるように構成される。
【0053】 そして、ベーン80、80′は弾性支持手段81、81′により弾性支持され
て、前記弾性支持手段81、81′は第1ベアリングプレート56と第2ベアリ
ングプレート57にそれぞれ支持される。
【0054】 次いで、吐出バルブ90、90′は、図6Aに示すように、第1空間V1およ
び第2空間V2の圧縮領域V1p、V2pで圧縮した流体が吐出させる吐出流路54
、54′を開閉するように、第1ベアリングプレート56と第2ベアリングプレ
ート57とにそれぞれ設けられている。
【0055】 一方、ケーシングCの底面には、図4を参考にすると、圧縮機構部Pおよび電
動機構部Mのすべり接触が起きる部分に潤滑および冷却作用をするオイルが注入
されて、回転軸60の内部にはオイルをポンピングするオイルポンプ(図示せず
)、および前記ポンピングされたオイルが通過するオイル流路61が形成されて
いる。
【0056】 以下、本発明の第1の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 まず、電動機構部Mに電源が印加されると、回転子45および回転軸60が回
転するようになり、この時、シリンダ内の圧縮斜板70が回転すると共に、シリ
ンダ55の第1空間V1および第2空間V2が吸入領域V1s、V2sと圧縮領域V
1p、V2pとにそれぞれ転換されつつ、第1空間V1および第2空間V2の各吸入
流路53、53′で流体が吸入されて圧縮された後、各吐出流路54、54′を
通して吐出される。
【0057】 以下、圧縮斜板70が回転することで、流体が吸入、圧縮、吐出される過程を
図8〜図10に基づいて詳細に説明する。 図8〜図10は、本発明の第1の実施形態による圧縮機の動作状態の要部を示
す縦断面図および平面断面図である。
【0058】 まず、圧縮斜板70は、前記したようにシリンダ55の圧縮空間Vを第1空間
V1と第2空間V2に区画して、上死点R1および下死点R2が圧縮空間Vの上
方側面と下方側面とにそれぞれ線接触した状態にある。
【0059】 このような状態で、図8に示すように、圧縮斜板70の上死点R1および下死
点R2がそれぞれ第1空間V1および第2空間V2の吐出流路54、54′と各
ベーン80、80′間に位置すると、第1空間V1および第2空間V2でそれぞ
れ圧縮した流体が吐出流路54、54′を通して吐出された状態となる。
【0060】 以後、圧縮斜板70が、図9に示すように、反時計方向に回転して、圧縮斜板
70の上死点R1および下死点R2が各ベーン80、80′と各吸入流路53、
53′間に位置すると、第1空間V1および第2空間V2にそれぞれ流体の吸入
が終了した状態となる。
【0061】 そして、圧縮斜板70が反時計方向に回転して、図10に示すように、圧縮斜
板70の上死点R1および下死点R2が各吸入流路53、53′をそれぞれ通過
した位置から吐出流路54、54′に到達するまで、第1空間V1および第2空
間V2でそれぞれベーン80により吸入領域V1s、V2sと圧縮領域V1p、V2pと
に転換され、それら圧縮領域V1p、V2pの流体が圧縮されつつ各吐出流路54、
54′を通して吐出されると同時に、吸入領域V1s、V2sの容積変化により各吸
入流路53、53′を通して流体が吸入領域V1s、V2sに吸入される。
【0062】 即ち、各吸入領域V1s、V2sは容積が大きくなると共に流体を吸入するように
なり、各圧縮領域V1p、V2pは容積が減少されると共に流体を圧縮する。このよ
うな過程で圧縮斜板70が一回転することによって、第1空間V1および第2空
間V2で同時に流体を吸入、圧縮、吐出するようになる。
【0063】 シリンダ組立体50の圧縮空間Vから吐出された流体はケーシングCの吐出管
43を通してケーシングC外部に吐出される。 以下、本発明の第1の実施形態による圧縮機を構造的な側面、性能側面、信頼
性側面から考察する。
【0064】 まず、構造的な側面では、回転軸60および圧縮斜板70を具備して、回転バ
ランスをとるための別途のバランスウエィトが使用されてないため、構造が簡単
になる。
【0065】 性能側面では、シリンダ組立体50の圧縮空間Vに位置する回転軸60の一部
分および圧縮斜板70の容積が小さくてデッドボリュームを減らすことになるた
め、相対的に圧縮空間が大きくなり圧縮性能が優れている。
【0066】 即ち、本発明による圧縮機を図1に示す従来の回転式圧縮機と比較すると、回
転式圧縮機の場合、回転軸3および偏心部3a、そして偏心部3aに挿入される
ローリングピストン5がシリンダの圧縮空間Vに位置するため、従来はデッドボ
リュームが大きくなって圧縮空間が小さくなるが、図4に示す本発明による圧縮
機では、シリンダ55の圧縮空間Vに回転軸60および圧縮斜板70が位置する
ので、デッドボリュームがその分だけ低減され、同様な大きさのシリンダ圧縮空
間で一層高い圧縮性能を発揮し得るようになる。
【0067】 また、本発明による圧縮機は、バランスウエィトを使用しなくても良いため、
圧縮斜板70が結合された回転軸60の回転トルクを減少させて消費動力を減ら
すことができ、相対的に小容量の電動機構部Mでも充分な駆動力を確保し得るよ
うになる。 そして、信頼性側面では、回転軸60と圧縮斜板70とが均衡状態となるため
、回転時の振動、騷音の発生を防止し得るようになる。
【0068】 即ち、従来の回転式、往復動式、スクロール圧縮機は偏心部を有しているため
、回転した時に振動、騷音を発生するが、本発明による圧縮機は回転軸60と圧
縮斜板70とが均衡状態を成すようになり、回転時に安定した回転が行われるた
め、振動、騷音の発生がその分だけ低減される。
【0069】 また、圧縮斜板70は、シリンダ圧縮空間Vを第1空間V1と第2空間V2と
に区画した状態で回転するため、第1空間V1および第2空間V2の流体の圧縮
過程で圧縮斜板70により圧縮力が作用されるが、この時生成される圧縮力は第
1空間V1および第2空間V2で同時に作用するようになり、これと同時に、圧
縮斜板70の傾斜面の接線成分力のみが電動機構部Mのトルクと回転軸60の反
力として作用するため、回転軸60および圧縮斜板70に作用する反力が相対的
に小さくなって、回転軸60および圧縮斜板70の回転が一層安定的に行われる
ようになる。
【0070】 そして、回転軸60および圧縮斜板70の回転時に、それら回転軸60と圧縮
斜板70とが接触する摩擦接触面積が従来圧縮機より相対的に小さくなるため、
摩擦損失を減少し得ることは勿論で、オイル供給量を減少させてオイル消耗量を
減らし得るようになる。
【0071】 次に、図11から図14を参照して、本発明の第2の実施形態による圧縮機を
説明する。 図11は本発明の第2の実施形態による圧縮機を示す縦断面図であり、図12
は本発明の第2の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
り、図13A〜図13Bは本発明の第2の実施形態による圧縮機の動作状態を示
す縦断面図であり、図14は本発明の第2の実施形態による圧縮機の流体流動を
示す状態図である。
【0072】 第1の実施形態は、圧縮斜板を中心に両方側空間で一回圧縮して吐出する方式
である反面、第2の実施形態は1次圧縮した後、吐出流体を冷却して再び圧縮す
る二段圧縮方式に構成されたものである。
【0073】 第2の実施形態による圧縮機は、第1の実施形態による圧縮機と同様に、ケー
シングCの内部に回転力を発生する電動機構部Mと、流体を圧縮して吐出する圧
縮機構部Pとを具備している。
【0074】 圧縮機構部Pは圧縮空間Vを形成するシリンダ111、第1ベアリングプレー
ト113、および第2ベアリングプレート115からシリンダ組立体110が構
成されて、前記シリンダ組立体110には圧縮空間Vが第1空間V1と第2空間
V2とに区画して形成され、回転軸122に回転自在に圧縮斜板120が軸支さ
れる。
【0075】 そして、第1ベアリングプレート113、第2ベアリングプレート115には
、圧縮斜板120の両方面に接触して、回転時に相互反対側方向に往復運動をし
つつ、各空間V1、V2を吸入領域と圧縮領域とに転換して区分する第1ベーン
131および第2ベーン132が設けられている。
【0076】 シリンダ111は真円の環状に形成されて、前記シリンダ111の一方側壁に
ケーシングCの吸入管101と連結される第1吸入流路102が穿設されて第1
空間V1に連通され、第1吸入流路102に対して180゜の位相差をおいて第
2吸入流路105が穿設されて第2空間V2に連通される。
【0077】 第1ベアリングプレート113には、第1空間V1から1次圧縮した流体を吐
出させる第1吐出口103が穿設されて、第1吐出口103に対して180゜の
位相差を有する位置には、第1吐出口103から吐出される1次圧縮した流体を
第2吸入流路105を通して第2空間V2に誘導する吸入流路104が穿設され
ている。
【0078】 第1吐出口103の先方端面には、第1空間V1内の流体の圧力によって開閉
される第1吐出バルブ135が装着される。前記吐出バルブ135は多様な形態
に実施されるが、本実施形態ではリテーナ(図示せず)を有する長方形の吐出バ
ルブが適用される。
【0079】 第2ベアリングプレート115には、第2空間V2から2次圧縮した流体を吐
出させる第2吐出口106が、ケーシングCの内部空間に向かって穿設されてい
る。第2吐出口106の先方端面にはその第2空間V2内部の流体の圧力によっ
て開閉されるように、第1吐出バルブ135のような形態に第2吐出バルブ13
6が装着される。
【0080】 第1ベアリングプレート113の上面には第1吐出口103から吐出される流
体の吐出騷音を低減するように、広部および狭部を有する第1吐出マフラー11
7が装着される。
【0081】 第1吐出マフラー117には、第1空間V1と第2空間V2間の連通部材が活
用されるように、第1ベアリングプレート113の第1吐出口103と吸入流路
104とがすべて覆われ、第1吐出口103と吸入流路104間に狭まれて装着
されることが好ましい。
【0082】 一方、第1吐出マフラー117の反対下方側に形成される第2吐出マフラー1
19には、シリンダ組立体110内で二段に圧縮した流体をケーシングC内部に
排出する吐出穴107が穿設されている。
【0083】 以下、本発明の第2の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 電動機構部Mに電源が印加されて回転軸122が圧縮斜板120と共に回転す
ると、図14に示すように、シリンダ111の第1吸入流路102を通して流体
が第1空間V1に流入されて圧縮斜板120の回転と共に1次圧縮され、前記1
次圧縮した流体が所定圧力に到達する時、第1吐出バルブ135を押しつつ、前
記流体は第1ベアリングプレート113の第1吐出口103を通して第1吐出マ
フラー117の内部に吐出された後、吸入流路104およびシリンダ111の第
2吸入流路105を経て第2空間V2に流入される。
【0084】 次いで、前記第2空間V2に流入された流体は圧縮斜板120の持続的な回転
により2次圧縮され、このように圧縮した流体が所定圧力に到達すると、第2吐
出バルブ136を押しつつ吐出された後、第2吐出マフラー119の吐出穴10
7を通してケーシングCの内部空間に吐出される。
【0085】 次いで、前記ケーシングCの内部空間に吐出された流体は各部材の隙間を通過
して、ケーシングCの吐出管108を通して冷凍サイクルに吐出される一連の過
程が反復されつつ流体が二段に圧縮される。
【0086】 本発明の第2の実施形態による圧縮機は、高圧縮比を要求する空調用冷凍サイ
クルに適合されることは勿論で、1つの圧縮機構部Pで流体を2次圧縮させるこ
とができ、電動機構部Mの負荷および部品数、且つ、圧縮機の容積を最小に縮小
し得るようになる。
【0087】 また、既述した二段圧縮機を立型に構成する場合は、上方側の空間を第1圧縮
空間V1とし、下方側の空間を第2圧縮空間V2に形成すると、第2圧縮空間V
2が相対的に高圧になって、圧縮斜板120と一緒に回転軸122を支持するよ
うになるため、軸荷重を減らすと共に、圧縮機の圧力が低減されることで圧縮機
の性能を向上し得るようになる。
【0088】 以下、図15から図18を参照して、本発明の第3の実施形態による圧縮機を
説明する。 図15は本発明の第3の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図、図16
Aおよび図16Bは本発明の第3の実施形態による圧縮機の横断面図および矢視
線D−D′に沿う断面図であり、図17は本発明の第3の実施形態による圧縮機
の要部の一部を破断して示す斜視図である。
【0089】 本発明の第3の実施形態による圧縮機は、第1の実施形態による圧縮機に騷音
を低減させらるために、シリンダ組立体150に各ダンピング溝158a、15
9aが更に配設される。 即ち、第3の実施形態による圧縮機は、ケーシングCの内部に回転力を発生す
る電動機構部Mと流体を圧縮して吐出する圧縮機構部Pとを具備している。
【0090】 圧縮機構部Pは、圧縮空間を有するシリンダ組立体150と、電動機構部Mか
らシリンダ組立体150に貫通される回転軸160と、シリンダ組立体150の
圧縮空間Vを複数の空間に区画する正弦波曲面状の圧縮斜板170と、前記圧縮
斜板170が回転するにつれて、圧縮空間Vの区画された空間を吸入領域と圧縮
領域とに転換しながら揺動される複数のベーン180A、180Bとを具備して
いる。
【0091】 シリンダ組立体150は、ケーシングCの内部に固定されるシリンダ155と
、前記シリンダ155の上方側と下方側にそれぞれ固定されて、シリンダ155
と共に圧縮空間Vを形成する第1ベアリングプレート158および第2ベアリン
グプレート159とを具備している。
【0092】 特に、本発明の第3の実施形態による圧縮機では、第1空間V1および第2空
間V2の圧力脈動を吸収するための所定深さの円形溝状のダンピング溝158a
、159aが、第1ベアリングプレート158および第2ベアリングプレート1
59にそれぞれ形成されている。
【0093】 ダンピング溝158a、159aは、各ベーン180A、180Bを起点とし
て、圧縮斜板170の回転方向に180゜以内に位置するように形成することが
好ましく、圧縮斜板170により区画された第1空間V1および第2空間V2の
いずれか1つの空間のみで形成することもできる。
【0094】 一方、本発明の第3の実施形態による圧縮機は、第1の実施形態による圧縮と
同様に、圧縮斜板170により区画されたシリンダ圧縮空間Vの第1空間V1お
よび第2空間V2にそれぞれ連通されるように、シリンダ組立体150に吸入流
路153A、153Bと吐出流路154A、154Bとがそれぞれ形成されてい
る。
【0095】 そして、吸入流路153A、153Bと吐出流路154A、154B間にはベ
ーン180A、180Bがそれぞれ位置するようになり、吐出流路154A、1
54Bは吐出バルブ190A、190Bにより開閉される。
【0096】 図18A、図18Bは、本発明の第3の実施形態による圧縮機中ダンピング溝
の変形例を示す要部断面図である。 本発明の第3の実施形態による圧縮機は、図18Aに示すように、ダンピング
溝158a′を楕円状に形成することができ、図18Bに示すように、ダンピン
グ溝158a″は内径が異なる二段の溝状に形成することで、内部に段差を形成
することもできる。
【0097】 このように前記ダンピング溝は、圧縮機の容量と条件によって、形状は勿論で
、大きさと個数を多様に変化させることができる。 以下、本発明の第3の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。
【0098】 電動機構部Mの動作によって、回転軸160および圧縮斜板170がシリンダ
組立体150の圧縮空間V内で回転すると、各ベーン180A、180Bを中心
に第1空間V1および第2空間V2がそれぞれ吸入領域と圧縮領域とに転換され
つつ、各吸入流路153A、153Bで流体が吸入された後に圧縮され、このよ
うに圧縮した流体は吐出流路154A、154Bを通してケーシングCの内部に
吐出される。
【0099】 シリンダ組立体150の第1空間V1および第2空間V2の容積変化により、
流体が第1空間V1および第2空間V2にそれぞれ吸入、圧縮、吐出される過程
で流体の圧力変化による圧力脈動が発生するが、このような圧力変化による圧力
脈動は第1空間V1および第2空間V2に形成されたダンピング溝158a、1
59aによって吸収される。
【0100】 従って、本発明の第3の実施形態による圧縮機は、圧縮斜板170が回転しな
がら流体を吸入、圧縮して高温高圧状態に吐出する過程で、ダンピング溝158
a、159aを通して流体の圧力変化によって発生する圧力脈動を吸収するため
、圧力脈動により発生する騷音を減少させることができる。
【0101】 以下、図19から図21を参照して、本発明の第4の実施形態による圧縮機を
説明する。 図19は本発明の第4の実施形態による圧縮機を示す要部縦断面図および拡大
図であり、図20は本発明の第4の実施形態による圧縮機の横断面図および拡大
図である。
【0102】 本発明の第4の実施形態による圧縮機は、第3の実施形態による圧縮機と同様
に、脈動騷音を低減させるダンピング溝を備えているが、第3の実施形態による
圧縮機のダンピング溝とは異なり、該ダンピング溝はシリンダ155′の内周面
に形成される。
【0103】 第4の実施形態による圧縮機は、ケーシングCの内部に回転力を発生する電動
機構部Mと、流体を圧縮して吐出する圧縮機構部Pとを具備し、圧縮機構部Pは
シリンダ組立体150′、回転軸160′、圧縮斜板170′および複数のベー
ン180A′、180B′を具備している。
【0104】 シリンダ組立体150′は、シリンダ155′、第1ベアリングプレート15
8′および第2ベアリングプレート159′が組立てられて圧縮空間Vを形成す
る。
【0105】 シリンダ155′は、圧縮空間Vとそれぞれ連通される吸入流路153A′、
153B′が180゜の位相差を有するように形成されるが、第1空間V1の吸
入流路153A′はシリンダ155′の上方側部に形成されて、第2空間V2の
吸入流路153B′はシリンダ155′の下方側部に形成される。
【0106】 第1、2空間V1、V2の各吸入流路153A′、153B′は、第1ベアリ
ングプレート158′および第2ベアリングプレート159′に接するシリンダ
155′の上面と下面から所定程度離れた位置に形成される。
【0107】 そして、圧縮斜板170′は、上死点および下死点の形成部分の厚さが第1空
間の吸入流路153A′と第2空間の吸入流路153B′を開閉し得る程度の厚
さに形成される。
【0108】 特に、シリンダ155′には、第1、2空間V1、V2の吸入流路153A′
、153B′と、第1、2ベアリングプレート158′、159′間の部分に圧
力脈動を吸収させるようにダンピング溝155A、155Bがそれぞれ形成され
る。
【0109】 即ち、ダンピング溝155A、155Bは、第1、2空間の吸入流路153A
′、153B′の上方側または下方側から、第1、2ベアリングプレート158
′、159′と接面する部分まで貫通、形成されて、シリンダ155′の内周面
方向に開放された形状に形成される。
【0110】 ダンピング溝155A、155Bは、図20に示すように、シリンダ155′
の内周面に断面半円状に形成されて、シリンダ155′の圧縮空間V方向に開放
されるが、その開放された大きさkは半円の直径ほどである。
【0111】 そして、ダンピング溝155A、155Bの径は、半円の内径が吸入流路15
3A′、153B′の内径よりは小さく形成されることが好ましい。 一方、第1、第2ベアリングプレート158′、159′には、第1空間と第
2空間V1、V2で圧縮した流体が排出されるように吐出流路154A′、15
4B′がそれぞれ形成される。
【0112】 図21A〜図21Cは、本発明の第4の実施形態による圧縮機のダンピング溝
の変形例を示す要部詳細断面図である。 まず、図21Aに示すダンピング溝155Cの断面は、相対的に大きな半円と
相対的に小さな円とが相互重なった形状に形成されて、この時、相対的に小さな
円形が内側に配置される。
【0113】 次いで、図21Bに示すダンピング溝155Dは、図20に示すダンピング溝
155Aと類似な円状に形成され、シリンダ155′の圧縮空間側に開放された
部位の大きさはダンピング溝155Aより小さく形成される。即ち、ダンピング
溝155Dは円状の直径より小さな大きさに開放される。
【0114】 次いで、図21Cに示すダンピング溝155Eは、図21Bに示すダンピング
溝155Dの形状と同様に形成されるが、その位置が吸入流路153Eの中心線
からいずれの一方にずれて形成される。
【0115】 即ち、ダンピング溝155Eは、吸入流路153A′、153B′の中心線と
一致しない部分に中心点を有するように配置される。 以下、本発明の第4の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。
【0116】 本発明の第4の実施形態による圧縮機においても、シリンダ組立体150′の
第1空間V1と第2空間V2の体積変化により、流体が第1空間V1および第2
空間V2にそれぞれ吸入、圧縮、吐出される過程で、流体の圧力変化による圧力
脈動が発生するが、このような圧力変化による圧力脈動は第1空間V1および第
2空間V2を有するシリンダ155′の内周面に形成されたダンピング溝155
A、155Bにより吸収される。
【0117】 即ち、ダンピング溝155A、155Bは、その内部容積を変化させることで
特定周波数帯域の脈動を吸収し得るようになる。 本発明の第4の実施形態による圧縮機においても、圧縮斜板170′が回転し
ながら流体を吸入、圧縮して高温高圧状態に吐出する過程で、ダンピング溝15
5A、155Bを通して流体の圧力変化によって発生する圧力脈動を吸収するこ
とで、圧力脈動により発生する振動および騷音を減少させることができるため、
圧縮機の信頼性を向上することができる。
【0118】 以下、図22から図24を参照して、本発明の第5の実施形態による圧縮機を
説明する。 図22は本発明の第5の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図であり、
図23は本発明の第5の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視
図であり、図24は本発明の第5の実施形態による圧縮機の横断面図である。
【0119】 第1の実施形態による圧縮では、吐出流路が第1、2ベアリングプレートに形
成されていたが、本発明の第5の実施形態による圧縮機では、吐出流路205、
206がシリンダ211を貫通して形成される。
【0120】 本発明の第5の実施形態による圧縮機は、第1の実施形態による圧縮と同様に
、ケーシングC、電動機構部M、圧縮機構部Pを具備しており、圧縮機構部Pは
シリンダ組立体210、圧縮斜板220、第1ベーン231および第2ベーン2
32とを具備している。
【0121】 シリンダ組立体210は、シリンダ211、第1ベアリングプレート213、
および第2ベアリングプレート215が組立てられることで圧縮空間Vを形成す
る。
【0122】 シリンダ211には、ケーシングCの吸入管201と連結されるように第1吸
入流路202が第1空間V1に連結され、反対側には他の吸入管(図示せず)に
連結される吸入流路203が第1吸入流路202に対して180゜の位相差をお
いて第2空間V2に連通形成される。
【0123】 特に、シリンダ211は、図24に示すように、その外周面の両方側が切欠さ
れた形状の吐出溝部211a、211bが180゜の位相差をおいてそれぞれ形
成され、各吐出溝部211a、211bにはシリンダ組立体210の圧縮空間V
で圧縮した流体が吐出されるための吐出流路205、206が穿設される。
【0124】 吐出溝部211a、211b内には吐出流路205、206を開閉する開閉手
段としての吐出バルブ235、236がボルトにより螺着されて、それら吐出バ
ルブ235、236が装着されるために所定深さの凹溝211dが形成される。 本発明の第5の実施形態による圧縮機においても、ベーン231、232が、
吸入流路202、203と吐出流路205、206間にそれぞれ配置される。
【0125】 以下、構成された本発明の第5の実施形態による圧縮機の動作を説明する。 電動機構部Mの動作によって、回転軸222および圧縮斜板220がシリンダ
組立体210の圧縮空間V内で回転すると、各ベーン231、232を中心に第
1空間V1および第2空間V2がそれぞれ吸入領域と圧縮領域とに転換されなが
ら、各吸入流路202、203で流体が吸入された後に圧縮され、このように圧
縮した流体は各吐出バルブ235、236を開放しながらシリンダ211に形成
された吐出流路205、206を通してケーシングCの内部に吐出される。
【0126】 以下、図25から図27を参照して、本発明の第6の実施形態による圧縮機を
説明する。 図25は本発明の第6の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜
視図であり、図26は本発明の第6の実施形態による圧縮機の横断面図および部
分詳細図である。
【0127】 本発明の第6の実施形態による圧縮機は、第5の実施形態による圧縮機の構造
と類似しているが、シリンダ組立体210′内で圧縮した流体が吐出される時、
流動抵抗を低減できるように、吐出流路205′、206′の入口部に流動抵抗
低減部205a、206aが形成される。 以下の記載では、第5の実施形態と同様な構成部分の説明は省略する。
【0128】 本発明の第6の実施形態による圧縮機は、シリンダ組立体210′の圧縮空間
Vで吐出溝部211a′、211b′方向に180゜の位相差をおいて2つの吐
出流路205′、206′が形成され、それら吐出流路205′、206′には
、シリンダ211の圧縮空間V側の入口部に圧縮した流体が吐出される時に発生
する流動抵抗を減らすために、それぞれ流動抵抗低減部205a、206aが形
成される。
【0129】 即ち、吐出流路205′、206′は、圧縮空間Vの中心方向に向かって直線
状に形成されるが、流動抵抗低減部205a、206aは吐出流路205′、2
06′の入口部の大きさが出口部側より一層大きく形成されて、入口部から出口
部側に行くほどその大きさが漸次小さくなる傾斜した形状に形成される。
【0130】 流動抵抗低減部205a、206aは、圧縮斜板220′の回転方向に対して
は逆方向に形成される。 図27A、図27Bは、本発明の第6の実施形態による圧縮機の流動抵抗低減
部の変形例の要部を示す詳細断面図である。
【0131】 図27Aに示す流動抵抗低減部206cは、吐出流路206′の入口部が多段
の溝状に形成されて、出口部側に行くほど漸次狭くなるように所定深さに形成さ
れる。
【0132】 図27Bに示す流動抵抗低減部206dは、図26に示す流動抵抗低減部と同
様であるが、吐出流路206′の入口部から出口部側に入るほど漸次狭くなる曲
線状に傾斜して形成される。
【0133】 このとき、吐出流路206′は、シリンダ211′内の圧縮空間Vの中心方向
に対して所定角度θほど傾斜した方向に形成される。 以下、本発明の第6の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。
【0134】 図25および図26に示すように、電動機構部Mの動作によって圧縮空間内部
を圧縮斜板220′が回転しながら、上死点が各ベーン231′、232′を基
準にして約210゜の位置に到達すると、吐出バルブ235′、236′が開放
されながら圧縮した流体が各流動抵抗低減部205a、206aを有する吐出流
路205′、206′をそれぞれ通してケーシングCの内部に排出される。
【0135】 この時、各流動抵抗低減部205a、206aは、圧縮した流体が圧縮空間V
内から吐出流路205′、206′に入る時、突出部分のない円滑な流路を形成
しているため、圧縮した流体の流動抵抗が低減される。
【0136】 また、各流動抵抗低減部205a、206aは、各吐出バルブ235′、23
6′の動作騷音を低減させるリゾネータ(Resonator)として作用し、騷音が低減
され、過圧縮が防止可能される。
【0137】 以下、図28から図31を参照して、本発明の第7の実施形態による圧縮機を
説明する。 図28は本発明の第7の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図であり、
図29は図28の矢視線E−E′に沿う詳細断面図であり、図30は本発明の第
7の実施形態による圧縮機の横断面図であり、図31は本発明の第7の実施形態
による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図である。
【0138】 本発明の第7の実施形態による圧縮機は、高圧が形成される空間の流体が低圧
の形成される空間側に漏洩しないように、圧縮斜板270の上死点R1と下死点
R2との密着構造を変更したものである。
【0139】 第7の実施形態による圧縮機は、第1の実施形態による圧縮機と同様に、ケー
シングC、電動機構部M、圧縮機構部Pを具備し、圧縮機構部Pはシリンダ組立
体250、回転軸260および圧縮斜板270、第1ベーン281および第2ベ
ーン282を具備している。
【0140】 圧縮斜板270は、屈曲された環状に形成されるが、180゜の位相差をおい
て上死点R1と下死点R2を有する正弦波状に形成されて、外周面はシリンダ2
55の内周面にすべり接触するように、上方から投影した時に真円状に形成され
る。
【0141】 そして、上死点R1は常に第1ベアリングプレート256の底面にすべり接触
する反面、下死点R2は常に第2ベアリングプレート257の上面にすべり接触
するように配置される。
【0142】 特に、圧縮斜板270は、上死点R1と下死点R2とが第1ベアリングプレー
ト256と第2ベアリングプレート257とにそれぞれ面接触するように所定面
積を有する屈曲された平面状に形成される。
【0143】 圧縮斜板270は、平面状の上死点R1と下死点R2を形成するために、上死
点R1と下死点R2とが配置される部分を平面に切削加工して形成することもで
きるし、上死点R1および下死点R2付近を一層厚く形成することもできる。
【0144】 従って、圧縮斜板270は、シリンダ組立体250内の圧縮空間Vを上下に第
1空間V1と第2空間V2に分離すると共に、平面状の上死点R1と下死点R2
は前記各空間を吸入領域と吐出領域にそれぞれ分けるようになる。
【0145】 以下、本発明の第7の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 まず、電動機構部Mが動作すると、シリンダ組立体250の圧縮空間V内で回
転軸260および圧縮斜板270が回転するようになり、圧縮斜板270が回転
するにつれて、第1空間V1および第2空間V2で流体の吸入、圧縮、吐出動作
が行われる。
【0146】 このとき、圧縮斜板270は上死点R1と下死点R2とが平面状に形成されて
、第1ベアリングプレート256と第2ベアリングプレート257とに面接触し
つつ第1、2空間V1、V2内の流体を圧縮するため、圧縮領域V1p、V2pで加
圧された流体の吸入領域V2s、V2sへの漏洩を低減可能となる。
【0147】 本発明の第7の実施形態による圧縮機は、圧縮斜板270と第1、2ベアリン
グプレート256、257間の接触面積を増加させて流体を加圧する過程により
、圧縮領域V1p、V2pの流体が吸入領域V1s、V2sに漏洩することを防止して圧
縮機の圧縮性能を高めるようになる。 以下、図32から図34を参照して、本発明の第8の実施形態による圧縮機を
説明する。
【0148】 図32は本発明の第8の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜
視図であり、図33は本発明の第8の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面
図であり、図34は図33の矢視線F−F′に沿う詳細断面図である。
【0149】 本発明の第8の実施形態による圧縮機は、圧縮斜板310の外周面にラビリン
スシール311を形成して、シリンダ302の内周面と圧縮斜板310の外周面
間に圧縮した流体が漏洩することを低減するように構成されている。
【0150】 即ち、圧縮斜板310は、シリンダ302の圧縮空間V内で回転軸304に連
結されてシリンダ302の内周面にその外周面がすべり接触し、シリンダ302
内の圧縮空間Vを第1空間V1と第2空間V2に区画した結果、その外周面に圧
縮した流体が漏洩することを防止するために、少なくとも1つ以上の溝帯状のラ
ビリンスシール311が形成されている。
【0151】 ラビリンスシール311は、正面投影した時にその断面を四角形状に形成する
か、または三角形(図示せず)および円弧状(図示せず)に形成することができ
る。 このように圧縮斜板310が形成されている点を除き第1の実施形態と同様に
構成されている。
【0152】 本発明の第8の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 圧縮斜板310がシリンダ302内の圧縮空間Vで回転すると、両方側のベー
ン321、322と圧縮斜板310の上死点R1および下死点R2を基準に第1
空間V1と第2空間V2とが吸入領域V1s、V2sと圧縮領域V1p、V2pとに分け
られる。
【0153】 この時、圧縮斜板310を中心に第1空間V1の吸入領域V1sの下方側には第
2空間V2の圧縮領域V2pが配置され、第1空間V1の圧縮領域V1pの下方側に
は第2空間の吸入領域V2sが配置される。
【0154】 即ち、圧縮斜板310を境界にして、第1空間V1と第2空間V2のいずれか
一方側は高圧の圧縮領域になり、他方側は相対的に低圧の吸入領域になる。 従って、第1空間V1の流体圧力が第2空間V2の流体圧力に比べて相対的に
高圧になると、第1空間V1の流体一部が圧縮斜板310の外周面とシリンダ3
02の内周面間の隙間を通して第2空間V2に漏洩する傾向が生じる。
【0155】 この時、圧縮斜板310の外周面にはラビリンスシール311が形成されてい
るため、前記ラビリンスシール311が圧縮斜板310の外周面とシリンダ30
2の内周面間の隙間を通して漏洩する流体の圧力を漸次低下させるようになる。
結局、ラビリンスシール311は、高圧領域から低圧領域に漏洩する流体の流れ
を低減する。
【0156】 本発明の第8の実施形態による圧縮機は、圧縮斜板310の外周面にラビリン
スシール311が形成されて、圧縮する時、流体がシリンダ302の内周面と圧
縮斜板310の外周面間を通して圧縮空間から吸入空間への漏洩を最小限として
圧縮効率を向上させることができる。
【0157】 以下、図35から図37を参照して、本発明の第9の実施形態による圧縮機を
説明する。 図35は本発明の第9の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図であり、
図36は本発明の第9の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視
図であり、図37は本発明の第9の実施形態による圧縮機の要部を示す詳細図で
ある。
【0158】 本発明の第9の実施形態による圧縮機は、シリンダ455の圧縮空間V内でベ
ーン481、482が周辺構造物に干渉されず円滑に往復運動し得るように構成
されている。
【0159】 本発明の第9の実施形態による圧縮機は、第1の実施形態による圧縮と同様に
、ケーシングC、電動機構部Mおよび圧縮機構部Pを具備し、圧縮機構部Pはシ
リンダ組立体450、回転軸460および圧縮斜板470、第1ベーン481お
よび第2ベーン482を具備している。
【0160】 シリンダ組立体450は、シリンダ455を中心に上方側と下方側に第1ベア
リングプレート430と第2ベアリングプレート440とが組立てられて圧縮空
間Vを形成する。
【0161】 第1および第2ベアリングプレート430、440の中央部分には回転軸46
0が挿入される軸部431、441がそれぞれ形成されて、前記軸部431、4
41の側面には上下方向に相互180゜の位相差を有するベーンスロット433
、443がそれぞれ形成されている。
【0162】 特に、第1および第2ベアリングプレート430、440には、シリンダ45
5の内側面と相応する外側面が所定高さほど圧縮空間Vの内側に突成された円板
状の結合突出部435、445が形成される。
【0163】 シリンダ組立体450の圧縮空間Vの内部には回転軸460の外周に圧縮斜板
470を嵌合するためのハブ部465が形成され、第1、第2ベアリングプレー
ト430、440の結合突出部435、445の中央位置には、ハブ部465の
上方端部および下方端部に挿入されて位置するためのハブ結合溝437、447
がそれぞれ形成される。
【0164】 一方、圧縮斜板470は、上死点R1と下死点R2とが180゜の位相差に配
置された正弦波状の曲面板に形成されて、その上死点R1および下死点R2は各
結合突出部435、445の下方側面と上方側面とにそれぞれ接触しつつ回転す
る。
【0165】 また、シリンダ455には、圧縮空間V内に流体が吸入される複数の吸入流路
456、457が穿設され、それら吸入流路456、457は、結合突出部43
5、445の下方側または上方側に位置するようにシリンダ455の上面と底面
から所定距離離れた位置に貫通、形成される。
【0166】 本発明の第9の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 本発明によるベーン481、482は、ベーンスロット433、443にそれ
ぞれ挿入された状態で、その枠の3面がシリンダ455の内周面と圧縮斜板47
0の上面または下面と、回転軸460のハブ部465の外周面とにそれぞれ接触
し、圧縮斜板470の回転に連動して上下方向に直線状の往復運動をする。
【0167】 この時、ベーン481、482の往復距離は、第1ベアリングプレート430
の結合突出部435の底面と第2ベアリングプレート440の結合突出部445
の上面間に限定される。
【0168】 従って、ベーン481、482は、その先方端がシリンダ組立体450の圧縮
空間Vの内部だけで直線状の往復運動をするため、ベーン481、482の先方
端がシリンダ455の内周面の上方端部または下方端部およびハブ部465の上
方端部または下方端部に干渉することなく、ベーン481、482は円滑に上下
運動が可能になる。
【0169】 また、第1、2ベアリングプレート430、440の結合突出部435、44
5がシリンダ455の圧縮空間Vに挿入されることで、各ベーンスロット433
、443とシリンダ455圧縮空間Vとの位置が正確に合わされるため、組立公
差によるベーン430、440の誤動作も防止し得るようになる。
【0170】 以下、図38から図42を参照して、本発明の第10の実施形態による圧縮機
を説明する。 図38は本発明の第10の実施形態による圧縮機を示す縦断面図であり、図3
9は本発明の第10の実施形態による圧縮機の要部を示す横断面図であり、図4
0は本発明の第10の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図
である。
【0171】 本発明の第10の実施形態による圧縮機は、圧縮斜板570を中心に両方側に
配置される各ベーン581、582を同一垂直面上に位置するように構成されて
いる。
【0172】 本発明の第10の実施形態による圧縮機は、ケーシングC、電動機構部M、圧
縮機構部Pを具備し、圧縮機構部Pはシリンダ組立体550、回転軸560、圧
縮斜板570、第1ベーン581および第2ベーン582を具備している。
【0173】 シリンダ組立体550は、シリンダ555を中心に上方側と下方側に第1ベア
リングプレート530と第2ベアリングプレート540とが組立てられて圧縮空
間Vを形成する。
【0174】 このとき、第1ベアリングプレート530には、第1ベーン581が挿入され
て往復運動し得るようにベーンスロット531が形成されて、第2ベアリングプ
レート540には、第1ベアリングプレート530のベーンスロット531と垂
直方向に同一の位置にベーンスロット541が形成される。
【0175】 即ち、第1ベアリングプレート530のベーンスロット531と第2ベアリン
グプレート540のベーンスロット541は同一の垂直平面上に位置するように
形成される。
【0176】 そして、シリンダ555には吸入流路556と吐出流路557、558とがそ
れぞれ形成され、前記吐出流路557、558は、図40に示すように、シリン
ダ組立体550の圧縮空間Vでシリンダ555の一方側面に形成される吐出溝5
59まで貫通される。この時、第1吐出流路557と第2吐出流路558は上下
に並んで形成される。
【0177】 吐出流路557、558は、圧縮斜板570により分けられる第1空間V1と
第2空間V2で圧縮した流体のみを吐出させるためにシリンダ555の上方端部
と下方端部にそれぞれ形成され、その径は圧縮斜板570の厚さより小さく形成
される。
【0178】 更に、吐出溝559には吐出流路557、558を開閉する吐出バルブ591
、592が設けられている。 吸入流路556は2つのベーン581、582を中心に第1、2吐出流路55
7、558の反対側に配置される。
【0179】 第1、2ベーン581、582は、圧縮斜板570を中心に同一の垂直面上に
配置され、その両方側には吸入流路556と吐出流路557、558とがそれぞ
れ配置されている。 このとき、第1、2ベーン581、582は、第1、2吐出流路557、55
8と部分的に重なるように配置される。
【0180】 そして、第1、2ベーン581、582の裏側には、それら各ベーン581、
582を圧縮斜板570を常に密着させるためのスプリング583、584が、
第1、2ベアリングプレート530、540に固定されたスプリングリテーナ5
85、586によって支持されている。
【0181】 以下、本発明の第10の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 電動機構部Mが動作すると、シリンダ組立体550内の回転軸560および圧
縮斜板570が回転する。
【0182】 この時、圧縮斜板570は、シリンダ組立体550の圧縮空間Vで回転するこ
とで、第1空間V1および第2空間V2の各空間を、吸入領域V1s、V2sと、圧
縮領域V1p、V2pとに分離、転換する。流体は、吸入流路556を介して吸入さ
れ、圧縮された後に吐出流路557、558から吐出される。
【0183】 図41は本発明の第10の実施形態による圧縮機の圧縮過程を説明するための
要部を示す横断面図であり、図42A〜図42Dは本発明の第10の実施形態に
よる圧縮機の圧縮過程を示す縦断面図である。
【0184】 図41および図42Aに示すように、まず、圧縮斜板570の上死点R1がベ
ーン581、582間の位置P3にあるとき、第1空間V1では圧縮した流体の
吐出が完了した状態になり、第2空間V2では流体の吸入と圧縮が同時に進行す
る状態となる。この時、第1ベーン581は上方側の最高位置に到達し、第2ベ
ーン582も上方側の最高の位置に到達する。
【0185】 その後、圧縮斜板570の上死点R1が、図41、図42Bに示すように、第
1、2ベーン581、582を起点にして45゜の位置P4に到達すると、第1
空間V1では流体の吸入が開始し、それと同時に、吸入された流体の圧縮が開始
する。更に、第2空間V2では圧縮した流体の吐出が完了し、それと同時に、流
体の吸入が完了する。
【0186】 この時、第1、2ベーン581、582は両方とも下降して圧縮空間Vの中間
位置に位置する。 その後、圧縮斜板570の上死点R1が、図41、図42Cに示すように、第
1、2ベーン581、582を起点にして180゜の位置P5に到達すると、第
1空間V1は流体の吸入と吸入された流体の圧縮が同時に進行する状態で、第2
空間V2は圧縮した流体の吐出が完了した状態であると同時に、流体の吸入が完
了した状態となる。
【0187】 この時、第1、2ベーン581、582は下方側の最低位置に位置する。 その後、圧縮斜板570の上死点R1の先方端が、図41、図42Dに示すよ
うに、第1、2ベーン581、582を起点にして135゜の位置P6に到達す
ると、第1空間V1では圧縮した流体の吐出と流体の吸入が概ね完了し、第2空
間V2では流体の吸入が開始し、吸入された流体の圧縮が進行する。
【0188】 この時、第1、2ベーン581、582は両方とも下降して圧縮空間Vの中間
に位置する。 このような過程が反復されながら、第1空間V1および第2空間V2に流体が
吸入、圧縮、吐出されて、その第1空間V1および第2空間V2では進行する過
程が同時に行われることなく、相互180゜の間隔をおいて行われる。
【0189】 即ち、第1空間V1および第2空間V2での流体の吐出は180゜の位相をお
いて行われる。前記シリンダ組立体から吐出された流体は、図38に示すように
、吐出管510を通してケーシングCの外部に吐出される。
【0190】 本発明の第10の実施形態による圧縮機では、回転軸560が一回転するにつ
れて、圧縮空間Vの区画された第1空間V1および第2空間V2でそれぞれ圧縮
された高温高圧状態の流体が相互異なる位相差をおいて吐出されるため、吐出流
体が分散吐出されて吐出流体による圧力脈動は小さくなる。
【0191】 また、第1空間V1および第2空間V2で流体が吸入、圧縮、吐出される過程
が相互異なる位相を有して進行するため、電動機構部Mに作用する負荷トルクが
同時の位相を有しながら進行されて1/2に減るようになる。
【0192】 また、電動機構部Mを構成する回転子561および回転軸560から構成され
る回転体が回転均衡を成して、回転時に回転不均衡が発生せずに安定した運転が
行われる。そして、シリンダ組立体550の圧縮空間Vにおける部品の占有容積
としてのデッドボリュームが従来よりも低減されるため圧縮性能が改善される。
【0193】 以下、図43から図44を参照して、本発明の第11の実施形態による圧縮機
を説明する。 図43は本発明の第11の実施形態による圧縮機を示す縦断面図であり、図4
4A、図44Bは本発明の第11の実施形態による圧縮機でベーンの動作状態の
要部を示す詳細断面図である。
【0194】 本発明の第11の実施形態による圧縮機は、第10の実施形態による圧縮機と
同様に、2つのベーン681、682が同一の垂直面上に配置されるが、それら
ベーン681、682に弾性力を提供する1つのコイルスプリング685が連結
されて構成される。
【0195】 ここで、第10の実施形態と同様な構成部分に対する説明は省略する。 本発明の第11の実施形態による圧縮機は、第1、2ベアリングプレート63
0、640のベーンスロット631、641に圧縮斜板670を中心に第1ベー
ンおよび第2ベーン681、682が同一平面上に配置されている。
【0196】 ここで、第1ベーン681および第2ベーン682は1つの弾性連結部材によ
り弾性力が提供される。 前記弾性連結部材は、第1ベーン681に係合された第1連結部材683と、
第2ベーン682に係合された第2連結部材684と、第1連結部材683およ
び第2連結部材684に連結されたコイルスプリング685とを具備している。
【0197】 第1連結部材683および第2連結部材684は、それぞれ所定長さを有する
棒または板体状に形成されて、第1ベーン681および第2ベーン682の後方
部にそれぞれ係合している。
【0198】 コイルスプリング685は、第1、2ベアリングプレート630、640およ
びシリンダ655に貫通されたスプリング貫通ホール633、643、659に
挿入されると共に、その両方端が第1連結部材683および第2連結部材684
にそれぞれ係合する。
【0199】 以下、本発明の第11の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 第1、2ベーン681、682は、圧縮斜板670が回転するにつれて、コイ
ルスプリング685の弾性力により圧縮斜板670の上面および下面にそれぞれ
接触した状態で、圧縮斜板670の揺動にしたがって上下方向に揺動する。
【0200】 即ち、図44Aに示すように、回転軸圧縮斜板670の上死点R1が第1、2
ベーン681、682に位置すると、第1ベーン681および第2ベーン682
は、コイルスプリング685の弾性力により圧縮斜板670の両方面に所定力を
以て密着した状態で、第1、2ベーン681、682およびコイルスプリング6
85がすべて上方側に揺動した状態となる。
【0201】 その後、図44Bに示すように、圧縮斜板670が回転して圧縮斜板670の
下死点R2が第1、2ベーン681、682に位置すると、第1ベーン681お
よび第2ベーン682はコイルスプリング685の弾性力により、回転軸圧縮斜
板670の両方面に所定力を以て密着した状態になって、第1、2ベーン681
、682およびコイルスプリング685がすべて下方側に移動した状態となる。
【0202】 このように、圧縮斜板670が回転することによって、その圧縮斜板670の
曲面に沿って第1、2ベーン681、682およびコイルスプリング685が一
緒に上下に揺動しながら、第1空間V1および第2空間V2を吸入領域と圧縮領
域とに転換させるようになる。
【0203】 この時、コイルスプリング685は引張または収縮による変形なしに設定され
た弾性力により、第1、2ベーン681、682を所定力を以て圧縮斜板670
に密着させる。
【0204】 従って、本発明の第11の実施形態による圧縮機は、第1ベーン681および
第2ベーン682が常に所定圧搾力に圧縮斜板670に密着することで、流体が
吸入、圧縮される第1空間および第2空間のシーリング力が上昇して圧縮性能が
向上し、構造が簡単になって構成部品が減少され、製作費用も節減し得るように
なる。
【0205】 以下、図45から図50を参照して、本発明の第12の実施形態による圧縮機
を説明する。 図45は本発明の第12の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図であり
、図46は本発明の第12の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す
斜視図であり、図47A〜図47Cは本発明の第12の実施形態による圧縮機で
ベーンの構造を示す正面図、側面図、要部拡大斜視図である。
【0206】 本発明の第12の実施形態による圧縮機は、各ベーン760、770の構造を
改善して流体を圧縮する過程により、圧縮斜板730と各ベーン760、770
間の接触部分から流体が漏洩することを最小化し得るように構成される。
【0207】 以下の記載では、本発明の第1の実施形態による圧縮機と同一の構成部分の説
明を省略する。 本発明の第12の実施形態による圧縮機に設けられている各ベーン760、7
70は、シリンダ組立体内の圧縮空間で圧縮斜板730と接触し、各ベーン76
0、770の接触部Tは圧縮斜板730の回転中心から外周面側に行くほど曲率
が漸次大きくなるように形成される。
【0208】 即ち、各ベーン760、770は、図47Aと図47Bに示すように、回転軸
720側の圧縮斜板730の中心側に接触する部分を第1曲線部f、シリンダ7
15の内周面側の圧縮斜板730の外周面側に接触する部分を第2曲線部e、第
1曲線部fと第2曲線部e間に連結される部分を接触曲面部gとするとき、第1
曲線部fから第2曲線部e側に行くほど曲率半径が漸次大きくなるように形成さ
れる。
【0209】 また、各ベーン760、770の接触曲面部gは、図47Cに示すように、各
ベーン760、770の長さ方向の中心線cから遠くなるほど曲率半径が漸次大
きくなる曲線が連結されて全体的な曲率を成すようになる。
【0210】 即ち、接触曲面部gは、各ベーン760、770の長さ方向と垂直方向に任意
の位置から切断した時、その切断面の形状がその中心線cを基準に、前記中心線
cから遠くなるほど曲率半径が漸次大きくなる円の接線が連結された曲率に形成
される。
【0211】 接触曲面部gの中心の下方端線hは、図47Aに示すように、各ベーン760
、770の両方側面d、d′と垂直をなす直線状に成り、第1曲線部fが終わる
両方側部分と第2曲線部eが終わる両方側部分とを連結した連結線kは下方端線
hに対して傾斜するように形成される。
【0212】 各ベーン760、770は、シリンダ組立体710に形成されたスロットにそ
れぞれ挿入されて、その接触部Tは圧縮斜板730に接触し、両方側面d、d′
は回転軸720のハブ部およびシリンダ715の内周壁にそれぞれ接触する。
【0213】 以下、本発明の第12の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 図48A、48Bは本発明の第12の実施形態による圧縮機の動作状態を示す
平面図であり、図49は本発明の第12の実施形態による圧縮機で圧縮斜板の回
転によるベーンの接触状態を示す平面図であり、図50は本発明の第12の実施
形態による圧縮機で圧縮斜板とベーンとの接触状態の要部を示す詳細図である。
【0214】 図48Aに示すように、圧縮斜板730の上死点R1が第1空間V1側に配置
された第1ベーン760に接触し、圧縮斜板730の下死点R2が第2空間V2
に配置された第2ベーン770に接触したとき、第1空間V1および第2空間V
2における、圧縮した流体の吐出および流体の吸入が完了した状態となる。
【0215】 この時、第1、2ベーン760、770は、その下方端線hがそれぞれ圧縮斜
板730の上死点R1および下死点R2に一致するようになり、シーリング線を
成すようになる。
【0216】 その後、回転軸720により、図48Bに示すように、圧縮斜板730の上死
点R1が第1空間V1の吸入流路711を通過して第2ベーン770に接触する
ようになり、その下死点R2が第2空間V2の吸入流路711を通過して第1ベ
ーン760に接触すると、第1空間V1および第2空間V2にそれぞれ吸入され
た流体の圧縮が進行すると同時に流体が吸入される。
【0217】 このとき、第1ベーン760および第2ベーン770は、圧縮斜板730の上
死点R1と下死点R2間の正弦波曲面に接触する時、図49と同様に、圧縮斜板
730の回転角によって圧縮斜板730に接触する接触線が変化する。
【0218】 第1、2ベーン760、770は、図50に示すように、圧縮斜板730と接
触が行われる接触部T、即ち第1、2曲線部f、eおよび接触曲面部gから形成
される部分が第1、2ベーン760、770の厚さと圧縮斜板730の上部曲線
aおよび下部曲線bの曲率差に対応するように形成され、圧縮斜板730と第1
、2ベーン760、770間の隙間が最小化し得るようになる。
【0219】 即ち、図50に示すように、各ベーン760、770が圧縮斜板730の下死
点R2の先方端から上死点R1の先方端までの波状曲面領域上に位置する時は、
そのベーンの一方側接触曲面部gで圧縮斜板730の波状曲面と接触する接触線
を成すようになって、ベーン760、770が圧縮斜板730の上死点R1先方
端から下死点R2先方端までの波状曲面領域上に位置する時は、それらベーン7
60、770の他方側の接触曲面部gで圧縮斜板730の波状曲面と接触する接
触線を成すようになる。
【0220】 このように、回転軸720の回転によりシリンダ組立体710の圧縮空間Vで
圧縮斜板730が回転すると同時に、その圧縮斜板730と接触したベーン76
0、770が連動されつつ持続的に流体を吸入、圧縮、吐出するようになる。
【0221】 前記過程で圧縮斜板730の外側曲線bの曲率が内側曲線aより大きく形成さ
れると共に、圧縮斜板730の外側曲線bと内側曲線a側に位置する各ベーン7
60、770の第1曲線部fおよび第2曲線部e、且つ、第1曲線部fおよび第
2曲線部eを延長連結した接触曲面部gが第1曲線部f側の曲率より第2曲線部
e側の曲率が小さく形成されるようにして、低圧側の吸入領域と高圧側の圧縮領
域とを区画変換する圧縮斜板730とベーン760、770間の隙間を最小化し
得るようになる。
【0222】 このように、圧縮斜板730に接触して、その圧縮斜板730と共にシーリン
グを形成するベーン760、770の接触部が、図50に示すように、ベーン7
60、770の厚さと圧縮斜板730の内側曲線aおよび外側曲線bを連結した
延長曲面により形成される整形波状曲面に対応するように形成されて、圧縮斜板
730とベーン760、770間の隙間を最小化し得ることで、低圧部の吸入領
域と高圧部の圧縮領域の圧力差による流体の漏洩を防止して圧縮性能を高めるよ
うになる。
【0223】 以下、図51から図54を参照して、本発明の第13の実施形態による圧縮機
を説明する。 図51は本発明の第13の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す
斜視図であり、図52は図51の圧縮機を180゜回転させた状態を示す詳細図
であり、図53は本発明の第13の実施形態による圧縮機の要部を示す平面図で
ある。
【0224】 本発明の第13の実施形態による圧縮機は、ベーン860、870の両方側面
と回転軸820およびシリンダ815の内周面間に高圧側領域の流体が低圧側領
域に漏洩されないように、ベーン860、870の両方側面の形状が変更されて
構成される。
【0225】 以下の記載では、本発明の第12の実施形態による圧縮機と同様な部分の説明
を省略する。 各ベーン860、870は所定厚さの四角板状に形成されて、一方側面は回転
軸820のハブ部825に接触して、反対側面はシリンダ815の内周面に接触
した状態で、流体の圧縮時に圧縮領域V1p、V2pと吸入領域V1s、V2sを区画す
る。
【0226】 ベーン860、870は、回転軸820のハブ部825とシリンダ815の内
周面に面接触するように、その両方側面に回転軸820のハブ部825とシリン
ダ815の内周面と同様な曲面に形成される。
【0227】 即ち、ベーン860、870は、圧縮斜板830に接触する部分には、第12
の実施形態のように、外側に行くほど漸次小さくなる曲率を有する板接触曲面部
861が形成され、回転軸820のハブ部820に接触する部分には凹状の軸接
触曲面部862が形成され、シリンダ815の内周面に接触する部分には凸状の
シリンダ接触曲面部863が形成される。
【0228】 このとき、軸接触曲面部862およびシリンダ接触曲面部863は、ベーン8
60、870の上下方向の全体にかけて同一の曲率半径を有するように形成され
る。
【0229】 一方、ベーン860が挿入されるベーンスロット817は、図52に示すよう
に、シリンダ組立体810の上下面にそれぞれ形成されて、その両方端部の形状
はベーン860の両方側面の形状と同様に形成される。
【0230】 図54は本発明の第13の実施形態による圧縮機でベーンの軸接触曲面部の変
形実施形態の要部分を示す斜視図である。 図54に示すベーン860′は、回転軸と接触する接触面が中間部分と両方側
部分が異なるように形成されるが、中間部分は前記回転軸の外周面と面接触する
ように、その回転軸の外周曲面と同一の軸接触曲面部862′が形成されて、こ
の軸接触曲面部862′の両方側には平面部862″が形成される。
【0231】 以下、本発明の第13の実施形態による圧縮機の作用および効果を説明する。 第1、2ベーン860、870は、シリンダ組立体810のベーンスロット8
17に挿入されて、圧縮斜板830が回転するにつれて、第1ベーン860の軸
接触曲面部862とシリンダ接触曲面部863とが回転軸820の外周面とシリ
ンダ815内周面とにそれぞれ面接触状態に上下に移動しながら、シリンダ組立
体810圧縮空間Vの第1空間V1および第2空間V2を圧縮領域V1p、V2pと
吸入領域V1s、V2sとに区画する。
【0232】 この時、第1、2ベーン860、870の両方側端の軸接触曲面部862とシ
リンダ接触曲面部863とが回転軸820の外周面とシリンダ815内周面とに
それぞれ面接触するため、第1空間V1と第2空間V2の圧縮領域V1p、V2pか
ら吸入領域V1s、V2sへの流体の漏洩を最小限とすることができる。
【0233】 本発明の第13の実施形態による圧縮機は、ベーン860、870と回転軸8
20およびシリンダ815との接触構造により、高圧部の圧力が低圧部方向に漏
洩することを最小に減少し得ることで圧縮機の圧縮性能を高めるようになる。
【0234】 <産業上の利用可能性> 以上説明したように、本発明による圧縮機によれば、シリンダ組立体内に配設
された流体を圧縮する真円状の圧縮斜板を具備しているため、回転バランスをと
るためのバランスウエィトを別途設ける必要が無くなり、流体圧縮過程で発生す
る振動および騷音を低減し得ると同時に、相対的に小容量の電動機構でも充分な
駆動力を確保し得るとの効果を奏する。
【0235】 本発明による圧縮機は、シリンダ組立体内に設けられている圧縮斜板の体積が
比較的小さいため、圧縮空間内のデッドボリュームを減らすことができ、特に、
前記圧縮斜板を中心に両側の空間で同時に流体を圧縮および吐出し得るようにす
ることで、簡単な構造で優れた圧縮性能を実現し得るとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の回転式圧縮機を示す断面図である。
【図2】 従来の往復動式圧縮機を示す断面図である。
【図3】 従来のスクロール圧縮機を示す断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態による圧縮機を示す縦断面図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態による圧縮機の横断面図である。
【図6A】 図5の矢視線A−A′に沿う断面図である。
【図6B】 図5の矢視線B−B′に沿う断面図である。
【図6C】 図5の矢視線C−C′に沿う断面図である。
【図7】 本発明の第1の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図8】 本発明の第1の実施形態による圧縮機の動作状態の要部を示す縦断面図および
平断面図である。
【図9】 本発明の第1の実施形態による圧縮機の動作状態の要部を示す縦断面図および
平断面図である。
【図10】 本発明の第1の実施形態による圧縮機の動作状態の要部を示す縦断面図および
平断面図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態による圧縮機を示す縦断面図である。
【図12】 本発明の第2の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図13A】 本発明の第2の実施形態による圧縮機の動作状態を示す縦断面図である。
【図13B】 本発明の第2の実施形態による圧縮機の動作状態を示す縦断面図である。
【図14】 本発明の第2の実施形態による圧縮機の流体流動を示す状態図である。
【図15】 本発明の第3の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図である。
【図16A】 本発明の第3の実施形態による圧縮機の横断面図である。
【図16B】 矢視線D−D′に沿う断面図である。
【図17】 本発明の第3の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図18A】 本発明の第3の実施形態による圧縮機のダンピング溝の変形実施形態の要部を
示す断面図である。
【図18B】 本発明の第3の実施形態による圧縮機のダンピング溝の変形実施形態の要部を
示す断面図である。
【図19】 本発明の第4の実施形態による圧縮機の要部を示す拡大縦断面図である。
【図20】 本発明の第4の実施形態による圧縮機の横断面図および拡大図である。
【図21A】 本発明の第4の実施形態による圧縮機でダンピング溝の変形実施形態の要部を
示す詳細断面図である。
【図21B】 本発明の第4の実施形態による圧縮機でダンピング溝の変形実施形態の要部を
示す詳細断面図である。
【図21C】 本発明の第4の実施形態による圧縮機でダンピング溝の変形実施形態の要部を
示す詳細断面図である。
【図22】 本発明の第5の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図である。
【図23】 本発明の第5の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図24】 本発明の第5の実施形態による圧縮機の横断面図である。
【図25】 本発明の第7の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図26】 本発明の第7の実施形態による圧縮機の横断面図および部分詳細図である。
【図27A】 本発明の第7の実施形態による圧縮機で流動抵抗低減部の変形実施形態の要部
を示す詳細断面図である。
【図27B】 本発明の第7の実施形態による圧縮機で流動抵抗低減部の変形実施形態の要部
を示す詳細断面図である。
【図28】 本発明の第7の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図である。
【図29】 図28の矢視線E−E′に沿う詳細断面図である。
【図30】 本発明の第7の実施形態による圧縮機の横断面図である。
【図31】 本発明の第7の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図32】 本発明の第8の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図33】 本発明の第8の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図である。
【図34】 図33の矢視線F−F′に沿う詳細断面図である。
【図35】 本発明の第9の実施形態による圧縮機の要部を示す縦断面図である。
【図36】 本発明の第9の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図37】 本発明の第9の実施形態による圧縮機の要部を示す詳細図である。
【図38】 本発明の第10の実施形態による圧縮機を示す縦断面図である。
【図39】 本発明の第10の実施形態による圧縮機の要部を示す横断面図である。
【図40】 本発明の第10の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図で
ある。
【図41】 本発明の第10の実施形態による圧縮機の圧縮過程を説明するための要部を示
す横断面図である。
【図42A】 本発明の第10の実施形態による圧縮機の圧縮過程を示す縦断面図である。
【図42B】 本発明の第10の実施形態による圧縮機の圧縮過程を示す縦断面図である。
【図42C】 本発明の第10の実施形態による圧縮機の圧縮過程を示す縦断面図である。
【図42D】 本発明の第10の実施形態による圧縮機の圧縮過程を示す縦断面図である。
【図43】 本発明の第11の実施形態による圧縮機を示す縦断面図である。
【図44A】 本発明の第11の実施形態による圧縮機のベーンの動作状態の要部を示す詳細
断面図である。
【図44B】 本発明の第11の実施形態による圧縮機のベーンの動作状態の要部を示す詳細
断面図である。
【図45】 本発明の第12の実施形態による圧縮機を示す要部縦断面図である。
【図46】 本発明の第12の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図で
ある。
【図47A】 本発明の第12の実施形態による圧縮機のベーンの構造を示す正面図である。
【図47B】 本発明の第12の実施形態による圧縮機のベーンの構造を示す側面図である。
【図47C】 本発明の第12の実施形態による圧縮機のベーンの構造を示す要部拡大斜視図
である。
【図48A】 本発明の第12の実施形態による圧縮機の動作状態を示す平面図である。
【図48B】 本発明の第12の実施形態による圧縮機の動作状態を示す平面図である。
【図49】 本発明の第12の実施形態による圧縮機の圧縮斜板の回転によるベーンの接触
状態を示す平面図である。
【図50】 本発明の第12の実施形態による圧縮機の圧縮斜板とベーンの接触状態の要部
を示す詳細図である。
【図51】 本発明の第13の実施形態による圧縮機の要部の一部を破断して示す斜視図で
ある。
【図52】 図51の圧縮機を180゜回転させた状態を示す詳細図である。
【図53】 本発明の第13の実施形態による圧縮機の要部を示す平面図である。
【図54】 本発明の第13の実施形態による圧縮機のベーンの軸接触曲面部の変形実施形
態の要部を示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 2000/85808 (32)優先日 平成12年12月29日(2000.12.29) (33)優先権主張国 韓国(KR) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 サ,ブム−ドン 大韓民国,キュンサンナム−ド 641− 808,チャンウォン,デウォン−ドン,81, スンウォン アパートメント 1−420 (72)発明者 アーン,ビュン−ハ 大韓民国,プサン 607−122,ドンネ− グ,サジク2−ドン,サンジュン グリー ン コア アパートメント,110−603 (72)発明者 ヤン,クワン−シク 大韓民国,キュンサンナム−ド 641− 100,チャンウォン,デバン−ドン,ゲナ リー2−チャ アパートメント,210−810 (72)発明者 リー,スン−ジュン 大韓民国,プサン 607−062,ドンネ− グ,オンチュン2−ドン,1436−1 (72)発明者 リー,ジャン−ウォー 大韓民国,キュンサンナム−ド 641− 100,チャンウォン,デバン−ドン,ゲナ リー アパートメント,104−1307 (72)発明者 チョ,ヒョウン−ジョー 大韓民国,キュンサンナム−ド 641− 100,チャンウォン,デバン−ドン,ゲナ リー2−チャ アパートメント,207−304 (72)発明者 チャ,カン−ウォーク 大韓民国,プサン 612−051,ヘウンデ− グ,ジェソン1−ドン,ミュンユ グリー ン アパートメント,702 (72)発明者 ハ,ジョン−フン 大韓民国,キュンサンナム−ド 641− 777,チャンウォン,サンナム−ドン,デ ドン アパートメント,113−906 (72)発明者 ホン,ソグ−キエ 大韓民国,キュンサンナム−ド 641− 711,チャンウォン,ゲウムジュン−ドン, エルジー サウォン キスクサ エイチ− 210 Fターム(参考) 3H040 AA09 BB12 CC09 CC10 CC16 DD11

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に圧縮空間が形成されて、前記圧縮空間に吸入流路およ
    び吐出流路が連結されるシリンダ組立体と、 前記シリンダ組立体の圧縮空間内側に挿入されて回転力を伝達する回転駆動手
    段と、 前記シリンダ組立体の圧縮空間内に配置されて、圧縮空間を2以上の空間に区
    画すると同時に、前記回転駆動手段に連結されて回転しながら各空間で流体を圧
    縮して、前記吐出流路を通して吐出させる圧縮斜板と、 前記シリンダ組立体の圧縮空間内部に往復運動可能に挿入されて前記圧縮斜板
    の両方側面に密着され、前記吸入流路と吐出流路間に配置されて、前記圧縮斜板
    を通して区画された各空間を吸入領域と圧縮領域に区分するベーン手段とを具備
    する圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ組立体は密閉型ケーシング内に固定されており
    、前記密閉型ケーシング内には、前記吸入流路に連結される吸入管と、吐出管と
    が設けられている請求項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動手段は、前記密閉型ケーシング内に配設された
    電動モータと、前記電動モータから前記シリンダ組立体の圧縮空間に挿入されて
    前記圧縮斜板を駆動させる回転軸とを具備する請求項2記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記密閉型ケーシング内にはオイルが満たされて、前記回転
    軸の内部にはオイルが流通するオイル流路が形成されて、前記オイル流路上には
    前記回転軸の回転によりオイルを吸上げるオイルポンプが設けられている請求項
    3記載の圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記シリンダ組立体は、円筒状のシリンダと、前記シリンダ
    の上部と下部に結合されて圧縮空間を形成すると同時に、前記回転駆動手段を支
    持する複数のベアリングプレートとを具備する請求項1記載の圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記シリンダには前記吸入流路が180゜の位相差を有する
    ように2つ形成され、その一方がシリンダの上方端部に形成され、他方がシリン
    ダの下方端部に形成されている請求項5記載の圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記ベアリングプレートには、前記圧縮空間で圧縮した流体
    が吐出される吐出流路が形成されて、前記ベアリングプレートの外部には流体の
    吐出騷音を低減するためのマフラーが設けられている請求項5記載の圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記ベアリングプレートには、前記ベーン手段が挿入されて
    往復運動し得るように複数のベーンスロットが形成されている請求項5記載の圧
    縮機。
  9. 【請求項9】 前記ベアリングプレートには、前記シリンダの内径と相応す
    る外径大きさに所定高さほど圧縮空間の内側に突出される円状の結合突出部が形
    成されている請求項5記載の圧縮機。
  10. 【請求項10】 前記圧縮斜板は、前記圧縮空間の上方側面と下方側面に密
    着する上死点および下死点を有する正弦波状に形成されて、その上死点および下
    死点が前記結合突出部に接触して回転しながら、前記ベーン手段の移動範囲が前
    記結合突出部の間となるように限定する請求項9記載の圧縮機。
  11. 【請求項11】 前記回転駆動手段は、前記圧縮斜板を配設できるように前
    記回転駆動手段の周りに円周方向に拡張されるハブ部が形成されて、 前記ベアリングプレートには、前記結合突出部の中央位置に前記ハブ部の一部
    分が挿入されて位置するためのハブ結合溝が形成されている請求項9記載の圧縮
    機。
  12. 【請求項12】 前記シリンダ組立体には吸入流路および吐出流路が2つず
    つ配設され、前記2つの吸入流路間の位相差が180゜であると同時に、前記2
    つの吐出流路間の位相差も180゜を有するように配置され、前記相互隣接した
    吸入流路と吐出流路間には前記ベーン手段がそれぞれ配置される請求項1記載の
    圧縮機。
  13. 【請求項13】 前記シリンダ組立体は、前記圧縮斜板を中心に2つの圧縮
    空間が形成され、前記第1圧縮空間には第1吸入流路および第1吐出流路が連結
    され、前記第2圧縮空間には第2吸入流路および第2吐出流路が連結される請求
    項1記載の圧縮機。
  14. 【請求項14】 前記シリンダ組立体は密閉型ケーシング内に固定されてお
    り、前記密閉型ケーシングには吸入管と吐出管とが設けられ、 前記第1吸入流路および第2吸入流路は、前記吸入管に連結されて前記第1吐
    出流路および第2吐出流路は前記密閉型ケーシング内部に連通する請求項13記
    載の圧縮機。
  15. 【請求項15】 前記第1吐出流路は前記第2吸入流路に連結されて、第1
    圧縮空間で圧縮した流体が第2圧縮空間で再び圧縮されるようにした請求項13
    記載の圧縮機。
  16. 【請求項16】 前記シリンダ組立体は、前記第1、2吸入流路が形成され
    たシリンダと、前記第1、2吐出流路が形成されて前記シリンダの上部と下部に
    それぞれ結合される第1、2ベアリングプレートと、前記第1、2ベアリングプ
    レートの外部にそれぞれ設けられて流体の吐出騷音を低減するための第1、2マ
    フラーとを具備し、 前記第2吸入流路は、前記第1マフラーの内部と連結されており、前記第2マ
    フラーには再び圧縮した流体を外部に排出するための吐出穴が穿設されている請
    求項15記載の圧縮機。
  17. 【請求項17】 前記第2吸入流路は、前記第1ベアリングプレートおよび
    シリンダを貫通して形成されている請求項16記載の圧縮機。
  18. 【請求項18】 前記シリンダ組立体には、前記圧縮空間の内部に流体圧縮
    過程で発生する圧力脈動を吸収するために所定深さの溝状に形成されたダンピン
    グ溝が形成されている請求項1記載の圧縮機。
  19. 【請求項19】 前記ダンピング溝は、前記ベーン手段を起点に前記圧縮斜
    板の回転方向に180゜以内に配置されるように形成されている請求項18記載
    の圧縮機。
  20. 【請求項20】 前記ダンピング溝は、前記圧縮斜板に区画された各空間に
    すべて形成されている請求項18記載の圧縮機。
  21. 【請求項21】 前記シリンダ組立体は、円筒状のシリンダと、前記シリン
    ダの上部と下部とに結合されて圧縮空間を形成すると同時に、前記回転駆動手段
    を支持する複数のベアリングプレートとから構成されて、 前記ダンピング溝は、前記ベアリングプレートにそれぞれ形成されている請求
    項18記載の圧縮機。
  22. 【請求項22】 前記ダンピング溝は、円状または楕円状のいずれか1つに
    形成されている請求項18記載の圧縮機。
  23. 【請求項23】 前記ダンピング溝は、内径が変更される多段の溝状である
    ことを特徴とする請求項18記載の圧縮機。
  24. 【請求項24】 前記シリンダ組立体には、前記吸入流路が前記圧縮空間の
    上方側面または下方側面から所定距離離隔された位置に形成されて、 前記ダンピング溝は、前記吸入流路から前記圧縮空間の上方側面または下方側
    面まで圧縮空間側に開放されるように形成されている請求項18記載の圧縮機。
  25. 【請求項25】 前記圧縮斜板は、前記圧縮空間の上方側面と下方側面間に
    上死点および下死点を形成する正弦波状に形成されて、その上死点および下死点
    間に対応する厚さは前記吸入流路を遮断し得る程度の厚さに形成されている請求
    項24記載の圧縮機。
  26. 【請求項26】 前記ダンピング溝は、前記吸入流路の内径より小さい径を
    有して断面円状に形成されている請求項24記載の圧縮機。
  27. 【請求項27】 前記シリンダ組立体は、円筒状のシリンダと、前記シリン
    ダの上部と下部に結合されて圧縮空間を形成する複数のベアリングプレートとか
    ら構成されて、 前記ダンピング溝は、前記吸入流路の上方側または下方側から前記ベアリング
    プレートの底面または上面まで貫通されるように形成されている請求項24記載
    の圧縮機。
  28. 【請求項28】 前記シリンダ組立体の吐出流路には圧縮した流体の吐出を
    開閉する吐出バルブが装着されている請求項1記載の圧縮機。
  29. 【請求項29】 前記シリンダ組立体は、円筒状のシリンダと、前記シリン
    ダの上部および下部に結合されて圧縮空間を形成する複数のベアリングプレート
    とから構成されて、 前記シリンダは、少なくとも一方側の外周面が切欠された形状の吐出溝が形成
    されて、前記吐出流路は前記圧縮空間から前記吐出溝に貫通されるように形成さ
    れている請求項1記載の圧縮機。
  30. 【請求項30】 前記吐出溝には、前記吐出流路を開閉する吐出バルブが開
    閉自在に装着されている請求項29記載の圧縮機。
  31. 【請求項31】 前記吐出流路には、シリンダ組立体の圧縮空間側の入口部
    に圧縮した流体が吐出される時、発生する流動抵抗を低減できるように、流動抵
    抗低減部が形成されている請求項1記載の圧縮機。
  32. 【請求項32】 前記流動抵抗低減部は、前記圧縮斜板の回転方向に対して
    逆方向に向かって傾斜して形成されている請求項31記載の圧縮機。
  33. 【請求項33】 前記流動抵抗低減部は、前記吐出流路の内側に行くほど漸
    次狭くなる多段溝状に形成されている請求項31記載の圧縮機。
  34. 【請求項34】 前記吐出流路は、その中心が前記圧縮斜板の回転中心に対
    して所定角度傾斜して形成されている請求項31記載の圧縮機。
  35. 【請求項35】 前記圧縮斜板は、屈曲された環状に形成されて、側面が前
    記圧縮空間の上方側面と下方側面とに密着する上死点および下死点を有して正弦
    波状に形成されている請求項1記載の圧縮機。
  36. 【請求項36】 前記圧縮斜板の上死点と下死点は、180゜の位相差を有
    するように形成されている請求項35記載の圧縮機。
  37. 【請求項37】 前記圧縮斜板は、外周面から内周面まで繋がる任意の水平
    線と、前記回転駆動手段の垂直方向の外側面とのなす角が直角になるように形成
    されている請求項1〜請求項35の何れか1項に記載の圧縮機。
  38. 【請求項38】 前記吸入流路は、前記シリンダ組立体の圧縮空間の上方側
    面または下方側面に接するように形成されて、 前記圧縮斜板は、上死点および下死点の形成される部位の厚さが前記シリンダ
    組立体の吸入流路を遮断し得る程度の厚さを有するように形成されている請求項
    35記載の圧縮機。
  39. 【請求項39】 前記圧縮斜板の上死点および下死点は、前記圧縮空間の上
    方側面と下方側面に線接触するように曲面状に形成されている請求項35記載の
    圧縮機。
  40. 【請求項40】 前記圧縮斜板の上死点および下死点は、前記圧縮空間の上
    方側面と下方側面とに面接触するように平面状に形成されている請求項35記載
    の圧縮機。
  41. 【請求項41】 前記圧縮斜板の外周壁面には、前記圧縮斜板に区画される
    各空間の圧力差により流体が高圧側空間から低圧側空間に漏洩することを遮断す
    るために少なくとも1つ以上の溝帯状のラビリンスシールが形成されている請求
    項1記載の圧縮機。
  42. 【請求項42】 前記ベーン手段は、四角板状に形成されて、前記シリンダ
    組立体の圧縮空間内で前記圧縮斜板に密着するベーンと、前記シリンダ組立体に
    支持されて、前記ベーンが圧縮斜板に密着するように弾性力を提供する弾性支持
    手段とを具備する請求項1記載の圧縮機。
  43. 【請求項43】 前記ベーンは、前記シリンダ組立体の上部または下部に往
    復運動可能に挿入された状態で先端部が前記圧縮斜板に接触し、両方側面部は前
    記シリンダ組立体の内周面と回転駆動手段の側面とに接触することを特徴とする
    請求項42記載の圧縮機。
  44. 【請求項44】 前記ベーンは、前記シリンダ組立体に180゜の位相差を
    有するように配置されて、前記圧縮斜板の上方側面と下方側面にそれぞれ密着す
    るように係合することを特徴とする請求項42記載の圧縮機。
  45. 【請求項45】 前記弾性支持手段は、前記シリンダ組立体に支持されるス
    プリングリテーナと、前記スプリングリテーナに支持されて前記ベーンに弾性力
    を提供するスプリングとを具備する請求項42記載の圧縮機。
  46. 【請求項46】 前記ベーンは、前記シリンダ組立体の同一垂直面上にそれ
    ぞれ配置されて、前記圧縮斜板の上下両側面に密着するようにそれぞれ係合する
    ことを特徴とする請求項42記載の圧縮機。
  47. 【請求項47】 前記シリンダ組立体は、円筒状のシリンダと、前記シリン
    ダの上下部に結合されて圧縮空間を形成する第1、2ベアリングプレートとから
    構成されて、 それら第1、2ベアリングプレートには、前記ベーンが挿入されて往復運動す
    るように、同一の垂直面上にベーンスロットがそれぞれ形成されている請求項4
    6記載の圧縮機。
  48. 【請求項48】 前記吐出流路は、前記シリンダ組立体の側方向に2つ形成
    され、各吐出流路の一部分が前記ベーンの側面と重なるように形成されている請
    求項29〜請求項46の何れか1項に記載の圧縮機。
  49. 【請求項49】 前記吸入流路は、前記圧縮斜板の回転により両方側の圧縮
    空間に交替に流体が吸入されるように、前記シリンダ組立体の側壁に1つ形成さ
    れている請求項38〜請求項46の何れか1項に記載の圧縮機。
  50. 【請求項50】 前記シリンダ組立体には、前記弾性支持手段が通過し得る
    ようにスプリング貫通ホールが形成されて、 前記弾性支持手段は、前記スプリング貫通ホールを通して、前記圧縮斜板の上
    方側および下方側のベーンに連結されて弾性力を提供し得るように構成されるこ
    とを特徴とする請求項46記載の圧縮機。
  51. 【請求項51】 前記弾性支持手段は、前記各ベーンに固定される連結部材
    と、前記連結部材間に両方端部が連結されたコイルスプリングとを具備する請求
    項50記載の圧縮機。
  52. 【請求項52】 前記回転駆動手段は、前記圧縮空間内部に回転力を伝達す
    る回転軸が含まれて、 前記ベーンは、一方側面が前記回転軸の外周面に面接触するように窪んだ曲面
    状に形成されている請求項42記載の圧縮機。
  53. 【請求項53】 前記ベーンは、一方側面全体が曲面状に形成されている請
    求項52記載の圧縮機。
  54. 【請求項54】 前記ベーンは、一方側面の中間部分のみが曲面状に形成さ
    れて、両方側部分は平面状に形成されている請求項52記載の圧縮機。
  55. 【請求項55】 前記ベーンは、他方側面が前記シリンダ組立体の内周面に
    面接触するように膨出した曲面状に形成されている請求項42記載の圧縮機。
  56. 【請求項56】 前記ベーンは、前記圧縮斜板に接触する部分にラウンド状
    の接触曲面部が形成されている請求項42記載の圧縮機。
  57. 【請求項57】 前記接触曲面部は、前記圧縮斜板の回転中心から外周面側
    に行くほど曲率半径が漸次大きくなるように形成されている請求項56記載の圧
    縮機。
  58. 【請求項58】 前記接触曲面部は、前記ベーンの長さ方向の中心線を基準
    に、両方側曲面が中心線から遠くなるほど曲率半径が漸次大きくなる円の接線が
    連結されて曲面を形成する請求項56記載の圧縮機。
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