JP2003531662A

JP2003531662A - 外科用洗浄装置

Info

Publication number: JP2003531662A
Application number: JP2001579646A
Authority: JP
Inventors: プーア、スウィー・ホエ; クウォク、ワイ・チアウ; ヤップ、ソエイ・キアット
Original assignee: インザイン・ピーティーイー・リミテッド
Priority date: 2000-05-04
Filing date: 2000-05-04
Publication date: 2003-10-28
Also published as: CN1218675C; AU777099B2; AU4323700A; TW542704B; EP1278447A1; BR0017235A; WO2001082762A1; CN1452471A; US7008132B1

Abstract

(57)【要約】スポンジ（２０）が接続された強固なハウジング（１０）を有する外科用洗浄装置が開示されていて、ハウジングは液体用の少なくとも１つの容器を形成し、容器は封止可能な開口部を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は外科用洗浄(surgical scrub)装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

手術をする前に、外科スタッフは「洗浄仕上げ(scrub up)」することが要求さ
れる。これは、注意深く完全に手と腕を肩まで洗い上げることを含んでいる。従
来、石鹸または他の洗浄溶液の供給装置はこの目的のために提供されてきた。し
かしながら、供給装置を使用する動作は、汚染を引き起こすことになる。さらに
、供給装置は、一般的に、供給するために外部の会社との契約を必要とする最充
填と一般的サービスが要求される。

【０００３】例えば、米国特許第５、３１２、１９７号および米国特許第４、７３０、９４
９号においては、防腐性の石鹸または他の洗浄溶液の供給装値を備えた外科用洗
浄ブラシを提供するための提案がなされてきた。米国特許第５、３１２、１９７
号において、洗浄溶液は洗浄用ブラシの一方の側部の独立したチャンバに設けら
れている。米国特許第４、７３０、９４９号において、石鹸は、スポンジと、ス
ポンジが接続されたハウジングとの間でリザーバに設けられている。両方の提案
は、米国特許第５、３１２、１９７号が外科ブラシに接続されるのに必要な別個
の独立した部材を有し、また、中間的リザーバが米国特許第４、７３０、９４９
号に設けられているので、それらを製造するのが高価であるという欠点を有して
いる。この中間的リザーバの存在はまた、スポンジを確実な方法でハウジングに
取着するのを非常に困難にする。

【０００４】さらに、これらの両方の提案において、１つの外科用洗浄ブラシで両方の腕を
洗浄することが必要であるのに単一のリザーバしか設けられていず、また、使用
者にとって、第２の腕用に十分に残しながら第１の腕用にどれだけの量の石鹸を
使用することができるかを評価するのが困難である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】

本発明の目的は、上記で特筆した従来技術の少なくとも１つの欠点を軽減する
外科用洗浄装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本発明によれば、スポンジが接続された支持体を備えていて、この支持体は液
体用の少なくとも１つの容器を形成し、この容器は封止可能な開口部を有してい
る外科用洗浄装置が提供される。容器が支持体の一部分として形成されているの
で、容器は装置の全体的構造に貢献する。支持体は、強固である。

【０００７】１つの好ましい形状において、開口部はプラグによって封止されている。他の
好ましい形状において、開口部は弾性部材によって封止されていて、弾性部材は
好ましくは、再封止可能な供給開口部と再封止可能な充填開口部とを備えている
。最も好ましくは、装置はさらに、ハウジング内に形成された液体用の第２の容
器を備えていて、この第２の容器は、好ましい形状において上記において特筆し
たいずれかの技術によって封止される封止可能な開口部を有している。本発明の実施例は、添付した図面を参照して例示的に以下に述べられる。

【０００８】

【発明の実施の形態】

図１〜３を参照すると、本発明の第１の実施例が示されていて、射出成形され
たプラスチック支持体１０を備えていて、それには、発泡性材料によって作られ
たスポンジ２０が接着剤によって接続されている。支持体１０は、強固か、また
は強靭であるけれども可撓性のあるプラスチック材料から射出成形によって形成
されていて、基部７０と、使用において、例えばアルフシディン(Alphcidine)の
ような防腐性のスキン洗浄剤またはスキンコンディッショナーのような外科用洗
浄手順中に使用される液体で充填された２つの中空部３０、４０とを有している
。支持体１０の基部７０の外側に面した表面には、ブラシ８０が基部７０と一体
的に形成されている。

【０００９】使用において、外科医は、洗浄する時、一方のキャップ５０を取り外して一方
の腕を洗うためにその中の液体を使用する。洗浄が終了したら、外科医はその腕
で装置を把持し、第２の中空部４０のキャップ６０を取り外しついで中空部４０
内の液体を使用してその腕を洗浄仕上げる。中空部３０、４０が支持体１０の一部分として形成されているので、これらは
装置の全体的構造として貢献し、同時に、スポンジ２０が取着されるべき堅固な
表面を提供する。

【００１０】本発明の第２の実施例が図４と５に示されていて、射出成形され接着剤によっ
てスポンジ１２０が取着された支持体１００を備えている。２つの中空部１３０
、１４０が支持体に形成されていて、図１〜３の実施例と同様に防腐性のスキン
洗浄剤のような液体で充填可能である。各中空部１３０、１４０は、弾性部材１
５０、１６０が封止可能に適合された開口部１３５、１４５が備えられている。
各部材１５０、１６０は、２つの開口部である供給開口部１５５、１６５と、充
填開口部１５７、１６７とが備えられている。ブラシ１８０は、図１〜３の実施
例の方法でハウジングに一体的に接続されている。

【００１１】図５ａ〜５ｃは、弾性部材１５０の供給操作を示していて、図５ａは、弾性部
材１５０が適切な位置にある開口部１３５を通った断面図を示していて、図５ｂ
は、弾性部材が支持体１００に対してどのように封止されているかを示す弾性部
材の端部のクローズアップである。図５ｃは、供給操作を示す図５ａに類似した
図である。

【００１２】弾性部材１５０は、外面の支持部１９０を備えている。移動可能な封止用フラ
ップ１９２は、図４に示されたように、フラップ１９２の３つの側部に形成され
たスリット１９３によって支持部１９０から分離されていて、ブリッジ部１９５
によって支持部１９０に接合されている。封止用フラップ１９２は、図４と図５
ａに示された位置にある場合に、スリット１９３に沿って支持部１９０に対して
封止の作用をする。この封止は、必要に応じて部分１９２にわたって封止テープ
または類似のものを適用することによって増加する。フラップ１９２は指作動用
突起部１９４を有している。支持部は、開口部１３５の周面リップ部１９６に置
かれている。リップ部１９６は、２つの対向したアーチ状の凹部１９７から離間
していて平坦である。リップ部１９６に隣接する開口部１３０の周面側部１９８
は、部材１５０の周面くぼみ２００と係合するビード１９９を備えている。側部
１９８の一方の端部に、弾性部材１５０を適切な位置に保持するための更なるリ
ップ部２０２が備えられている。ビード１９９の下方の側部１９８の部分は、封
止効果を改良するために同様にわずかに開口部１３５に干渉嵌合(interference
fit)していて、ビード１９９の上方の側部１９８の部分は、干渉嵌合ではなくす
べり嵌合(snug fit)している。

【００１３】使用において、図５ｃに示されたように、使用者の親指が指作動用突起部１９
４を係合し、封止フラップ１９２を押下して液体が容器１３０から逃げる。リッ
プ部１９６のアーチ状の部分１９７は、支持部１９０の部分１９０ａが、そうで
ないケースにおけるよりも大きい液体用の開口部を可能にするように、同様に押
下されるようにする。

【００１４】星型形状スリットに形成された充填開口部１５７、１６７は、弾性部材１５０
、１６０が開口部１３５、１４５の適切な位置に適合された後、充填部材が中空
部１３０、１４０内に挿入されるのを可能にする。充填部材が取り出された場合
、充填開口部はその後方で閉成し中空部を封止する。これは、弾性部材が適合さ
れた後で充填されるべき中空部がより清潔な充填方法へ導くので、ブラシの大量
生産における利点を提供する。

【００１５】上述した本発明の実施例は、模倣(imitative)として解釈されるものではない
。例えば、中空部は、他のどのように好都合な手段、例えば、ヨーグルトポット
(yoghurt pot)の方法で金属箔封止を使用することによって封止されてもよい。
さらにまた、１つの中空部のみ、または２つ以上の中空部が必要に応じて備えら
れ得る。さらにまた、中空部は同様の液体、例えば、石鹸、消毒剤、またはスキ
ンコンディショナーで充填されても良く、あるいは必要に応じて異なった液体で
充填されても良い。中空部用の封止手段は、カラーコード化されていても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の外科用洗浄装置の第１の実施例の３次元的分解図。

【図２】図１のブラシの（分解されていない）前面図。

【図３】図１のブラシの（分解されていない）側面図。

【図４】本発明の外科用洗浄装置の第２の実施例の３次元的分解図。

【図５】（ａ）〜（ｃ）は、実施例の弾性的封止部材の３つの断面図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ヤップ、ソエイ・キアットシンガポール国、507863 トー・ドライブ 11 Ｆターム(参考） 4C094 AA01 AA02 AA03 AA04 BC15 GG01 GG07

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スポンジが接続された支持体を備えていて、この支持体は液
体用の少なくとも１つの容器を形成し、この容器は封止可能な開口部を有してい
る外科用洗浄装置。
【請求項２】支持体は、強固である請求項１記載の外科用洗浄装置。
【請求項３】開口部を封止するための手段をさらに備えた請求項１または
２記載の外科用洗浄装置。
【請求項４】開口部は、プラグによって封止されている請求項３記載の外
科用洗浄装置。
【請求項５】開口部は、弾性部材によって封止されている請求項３記載の
外科用洗浄装置。
【請求項６】弾性部材は、封止可能な供給開口部を備えている請求項５記
載の外科用洗浄装置。
【請求項７】供給開口部を封止する弾性部材は、移動可能なフラップを有
している請求項６記載の外科用洗浄装置。
【請求項８】弾性部材は、再封止可能な充填開口部を備えている請求項５
ないし７いずれか１項記載の外科用洗浄装置。
【請求項９】支持体は、弾性部材が設けられた際のリップ部を備えている
請求項５ないし８いずれか１項記載の外科用洗浄装置。
【請求項１０】リップ部は、供給開口部に隣接した少なくとも１つの領域
に弾性部材から離間してへこまされている請求項６または７に従属する請求項８
記載の外科用洗浄装置。
【請求項１１】開口部は、弾性部材を係合するのに適していて開口部の周
囲に少なくとも一部分に沿って伸びているビードを有している請求項５ないし１
０いずれか１項記載の外科用洗浄装置。
【請求項１２】弾性部材は、開口部の干渉嵌合である部分を備えている請
求項５ないし１１いずれか１項記載の外科用洗浄装置。
【請求項１３】前記部分は、ビードの一方の側に存在する請求項１２に従
属する請求項１１記載の外科用洗浄装置。
【請求項１４】開口部は、金属箔によって封止されている請求項３記載の
外科用洗浄装置。
【請求項１５】支持体は、封止可能な開口部を有する液体用の少なくとも
１つの更なる容器を形成する上記請求項いずれか１項記載の外科用洗浄装置。
【請求項１６】支持体の一部分として形成されたブラシをさらに備えた上
記請求項いずれか１項記載の外科用洗浄装置。
【請求項１７】開口部は、各カラーコード化された封止手段で封止されて
いる請求項１５項記載の外科用洗浄装置。