JP2003529528A - プロテアーゼインヒビターとしてのアミノ酸アミジノヒドラゾン、アルコキシグアニジン、およびアミノグアニジン - Google Patents

プロテアーゼインヒビターとしてのアミノ酸アミジノヒドラゾン、アルコキシグアニジン、およびアミノグアニジン

Info

Publication number
JP2003529528A
JP2003529528A JP2000545553A JP2000545553A JP2003529528A JP 2003529528 A JP2003529528 A JP 2003529528A JP 2000545553 A JP2000545553 A JP 2000545553A JP 2000545553 A JP2000545553 A JP 2000545553A JP 2003529528 A JP2003529528 A JP 2003529528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
group
compound
formula
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000545553A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003529528A5 (ja
Inventor
チャンバオ ル,
ブルース トムズック,
トーマス ピー. マルコタン,
リチャード エム. ソール,
Original Assignee
3−ディメンショナル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3−ディメンショナル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド filed Critical 3−ディメンショナル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
Publication of JP2003529528A publication Critical patent/JP2003529528A/ja
Publication of JP2003529528A5 publication Critical patent/JP2003529528A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06008Dipeptides with the first amino acid being neutral
    • C07K5/06078Dipeptides with the first amino acid being neutral and aromatic or cycloaliphatic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D207/04Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D207/10Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D207/16Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/02Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link
    • C07K5/022Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -X-C(=O)-(C)n-N-C-C(=O)-Y-; X and Y being heteroatoms; n being 1 or 2
    • C07K5/0222Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -X-C(=O)-(C)n-N-C-C(=O)-Y-; X and Y being heteroatoms; n being 1 or 2 with the first amino acid being heterocyclic, e.g. Pro, Trp
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)(ここでXはOまたはNR19であり、A1、A2、R7〜R10、R18、Ra、Rb、Rc、nおよびmは、明細書に記載される)の化合物を含むアミノグアニジンおよびアルコキシグアニジン化合物、ならびにそれらの水和物、溶媒和物、または薬学的に受容可能な塩に関し、これらはトロンビンのようなタンパク質分解酵素を阻害する。式(I)の化合物を調製するための方法がまた記載される。特定の化合物は、トロンビンの直接的で選択的な阻害を介して抗血栓活性を示すか、または抗血栓活性を有する化合物を形成するための有用な中間体である。本発明は、哺乳動物において、血小板の損失を阻害し、血小板凝集体の形成を阻害し、フィブリンの形成を阻害し、血栓形成を阻害し、そして塞栓の形成を阻害するための、組成物を包含する。本発明の化合物の他の使用は、血液捕集、血液循環、および血液貯蔵に使用されるデバイスの製造に使用される材料に含まれるか、またはそれに物理的に連結されるか、のいずれかの抗凝結剤としてである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、新規なトリプシン様セリンプロテアーゼのインヒビター、それらの
合成、活性成分としてこの化合物を含む薬学的組成物、ならびにトロンビンイン
ヒビターおよび凝固薬ならびに抗炎症のインヒビターとしてのこれら化合物の使
用に関する。
【0002】 (関連技術) プロテアーゼは、単結合の特異的なペプチド結合において、タンパク質を切断
する酵素である。プロテアーゼは4つの一般的なクラス:セリン、チオールまた
はシステイニル、酸またはアスパルチル、およびメタロプロテアーゼに分類され
得る(Cuypersら、J.Biol.Chem.257:7086(198
2))。プロテアーゼは、種々の生物学的活性(例えば、消化、血餅の形成およ
び溶解、再生産ならびに外来細胞および組織に対する免疫反応)に必須である。
異常なタンパク質分解は、ヒトおよび他の哺乳動物における多くの疾患状態と関
連する。ヒト好中球のプロテアーゼ、エラスターゼおよびカテプシンGは、組織
破壊によって特徴づけられた疾患状態に貢献するものとして関係づけられていた
。これらの疾患状態には、気腫、慢性関節リュウマチ、角膜潰瘍および糸球体腎
炎が挙げられる(Barret,Enzyme Inhibitors as
Drugs,Sandler編,University Park Press
,Baltimore,(1980))。さらなるプロテアーゼ(例えば、プラ
スミン、C−1エステラーゼ、C−3コンバターゼ、ウロキナーゼ、プラスミノ
ーゲンアクチベーター、アクロシン、およびカリクレイン)は、哺乳動物の正常
な生物学的機能において重要な役割を果たしている。多くの例で、哺乳動物を治
療的に処置する過程において、1つ以上のタンパク質分解酵素の機能を破壊する
ことは有用である。
【0003】 セリンプロテアーゼには、エラスターゼ(ヒト白血球)、カテプシンG、プラ
スミン、C−1エステラーゼ、C−3コンバターゼ、ウロキナーゼ、プラスミノ
ーゲンアクチベーター、アクロシン、キモトリプシン、トリプシン、トロンビン
、第Xa因子およびカリクレインのような酵素が挙げられる。
【0004】 ヒト白血球エラスターゼは、炎症の部位の多形核白血球によって放出され、従
って、多くの疾患状態に寄与する原因である。カテプシンGは、別のヒト好中球
セリンプロテアーゼである。これらの酵素の活性を阻害する能力を有する化合物
は、痛風、慢性関節リュウマチおよび他の炎症性疾患の処置、および気腫の処置
に有用な抗炎症効果を有することが期待される。キモトリプシンおよびトリプシ
ンは消化酵素である。これらの酵素のインヒビターは、膵炎の処置に有用である
。ウロキナーゼおよびプラスミノーゲンアクチベーターのインヒビターは過剰細
胞増殖疾患状態(例えば、良性前立腺肥大、前立腺癌および前立腺乾癬)の処置
に有用である。
【0005】 フィブリノーゲンAα鎖に対する切断部位の付近のアミノ酸配列に基づくトロ
ンビンのインヒビターは、Blowbackら(J.Clin.Lab.Inv
est.24、前出:107、59(1969))(彼らが、Phe−Val−
Arg配列(P9−P2−P1、本明細書中でP3−P2−P1配列として援用
される)が最も優れたインヒビターであると提案した)によって最初に報告され
た。
【0006】 米国特許第4,346,078号は、トロンビンインヒビターH−DPhe−
Pro−Agm、すなわちP1位置にアミノアルキルグアニジンを有するジペプ
チジル誘導体を開示する。
【0007】 多数のH−DPhe−Pro−Argのジペプチジルアナログ、およびトロン
ビンインヒビターとしてのそれらの使用が、米国特許第5,602,253号、
同第5,614,499号、およびPCT出願公開第WO97/46577号に
記載される。
【0008】 環状アミノアルキルグアニジンを有するペプチド誘導体(例えば、P1位置の
3−アミノメチル−1−アミノピペリジン)に基づくトロンビンのインヒビター
は、EP−A2−0,468,231に開示されている。
【0009】 アミノアルキルグアニジンに連結したジペプチドを含むキニノゲナーゼのイン
ヒビターは、PCT出願公開第WO95/07291号に開示される。
【0010】 PCT出願公開第WO92/04371号は、キニノゲナーゼインヒビター(
例えば、アルギニンの誘導体に基づくカリクレインインヒビター)を記載する。
【0011】 EP−Al−0,530,167は、トロンビンインヒビターとしてアルギニ
ンのα−アルコキシケトン誘導体を記載する。
【0012】 脈管内の血栓用のインビボでの診断イメージング方法が、以前に報告されてい
る。これらのイメージング方法は、放射性または常磁性の原子を用いて検出でき
るように標識された化合物を使用する。例えば、γ放射体In−111で標識さ
れた血小板が、血栓を検出するためにイメージング試薬として使用され得る(T
hakur,M.Lら、Thromb Res.9:345(1976);Po
wersら、Neurology32:938(1982))。Tc−99mで
標識された血栓崩壊性の酵素であるストレプトキナーゼが、イメージング試薬と
して提唱された(Wong、米国特許第4,418,052号(1983))。
γ放射体(I−125およびI−131)で標識したStaphylococc
us aureusの誘導タンパク質Aのフィブリン−結合ドメインが、イメー
ジング試薬として提唱された(Pang、米国特許第5,011,686号(1
991))。放射性標識および常磁性標識されたα−ケトアミド誘導体はまた、
血栓イメージング試薬として提唱された(Abelmanら、米国特許第5,6
56,600号)。
【0013】 強力でかつ選択的プロテアーゼインヒビターである非ペプチド化合物の必要性
が存在し続け、そしてこの化合物は現在入手可能なプロテアーゼインヒビターよ
りも大きなバイオアベイラビリティーおよびより少ない副作用を有する。従って
、強力な阻害能および低い哺乳動物毒性により特徴づけられる、新しいクラスの
強力なプロテアーゼインヒビターは、多数の哺乳動物タンパク質分解疾患状態の
処置を含む、種々の状態のための潜在的に価値のある治療剤である。
【0014】 (発明の要旨) 本発明は式I(以下に示す)を有する新規化合物に関する。また、式Iの化合
物の調製プロセスも提供される。本発明の新規化合物は、強力なプロテアーゼイ
ンヒビターであり、特にトリプシン様セリンプロテアーゼ(例えば、キモトリプ
シン、トリプシン、トロンビン、プラスミンおよび第Xa因子)のインヒビター
である。特定の化合物は、トロンビンの直接的、選択的阻害による抗血栓活性を
示すか、あるいは抗血栓活性を有する化合物を形成するために有用な中間体であ
る。
【0015】 本発明は、哺乳動物において、血小板の損失を阻害し、血小板凝集の形成を阻
害し、フィブリンの形成を阻害し、血栓形成を阻害し、そして塞栓形成を阻害す
るための組成物を含む。この組成物は、薬学的に受容可能なキャリアー中に本発
明の化合物を含む。これらの組成物は、任意で、抗凝固薬、抗血小板薬、および
血栓溶解剤を含み得る。本組成物は、所望の阻害を達成するために、血液、血液
製剤、または哺乳動物の器官に添加され得る。
【0016】 また、哺乳動物の異常なタンパク質分解を阻害または処置する方法、ならびに
心筋梗塞;不安定狭心症;発作;再狭窄;深部静脈血栓;外傷、敗血症または腫
瘍転移による汎発性血管内凝固症候群;血液透析;心肺バイパス手術;成人呼吸
促進症候群;エンドトキシンショック;慢性関節リュウマチ;潰瘍性大腸炎;硬
化;転移;化学療法中の凝固能亢進;アルツハイマー病;ダウン症候群;眼のフ
ィブリン形成;および創傷治癒を処置する方法を提供する。本発明の化合物の他
の使用は、カテーテル、血液透析機、血液回収注射器および管、血液ラインおよ
びステントのような、血液回収、血液循環、および血液貯蔵で使用されるデバイ
スの製造において使用される物質に埋め込まれるかまたは物理的に連結されるか
のいずれかである抗凝固剤としてである。
【0017】 本発明はまた、哺乳動物の表面に本発明の化合物を共有結合的または非共有結
合的のいずれかで結合することによって、哺乳動物の表面のトロンボゲン形成性
を減少させる方法を含む。
【0018】 別の局面において、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボイメージング
に有用な組成物を含む。この組成物は、身体の外側で検出され得る、本発明の化
合物を含有する。薬学的に受容可能なキャリアおよび診断的に効果的な量の本発
明の化合物、ならびに検出可能な標識、例えば、放射性原子を含有する組成物が
好ましい。
【0019】 別の局面において、本発明は、哺乳動物において血栓をインビボでイメージン
グするために有用な方法を含む。
【0020】 (好ましい実施態様の詳細な説明) 本発明の第一の局面は、立体異性体を含め、一般式I:
【0021】
【化22】 の化合物、あるいはその溶媒和物、水和物、または薬学的に受容可能な塩に関し
、ここで: A1は、以下の式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、または
IIgの構造フラグメントを表し:
【0022】
【化23】 ここで: kは、整数0、1、2、3または4であり; jは、整数1、2、3または4であり; qは、整数0、1、2または3であり; R1は、H、C1-4アルキル、もしくはR11OOC−(C1-4)アルキル−を
表し、R11OOC−(C1-4)アルキルは、必要に応じて、カルボニル基に対し
てα位である位置が、基R14−(CH2p−によって置換されており、ここで、
pは0、1もしくは2であり、そしてR14は、メチル、フェニル、OH、COO
12、CONHR12(ここで、R12はHもしくはC1-4アルキル基である)であ
り、そしてR11はH、C1-6アルキル、もしくは4位がCOOR12(ここで、R1 2 は上記で定義のとおりである)により置換されたベンジルであるか、または R1は、R13−NH−CO−(C1-4)アルキル−を表し、必要に応じて、カ
ルボニルに対するα位が、C1-4アルキルにより置換されており、そしてここで
13が、H、C1-4アルキルまたは−CH2COOR12(ここで、R12は上記で定
義のとおりである)であるか、または R1は、R12OOC−CH2−OOC−アルキル−を表し、ここで、アルキル
基が1個〜4個の炭素原子を有し、そしてカルボニルに対するα位が、必要に応
じてC1-4アルキルにより置換され、そしてR12は上記で定義の通りであるか、
または R1は、C1-4アルキルスルホニル、Ph(4−COOR12)−SO2−、P
h(3−COOR12)−SO2−、Ph(2−COOR12)−SO2−(ここで、
12は上記で定義のとおりである)を表すか、または R1はC1-4アルキルカルボニルを表すか、または R1はC1-4アルコキシカルボニルを表すか、または R1は−CO−(CH2p−COOR12を表し、ここでR12は上記で定義の
通りであり、pは0、1もしくは2の整数であるか、または R1は−CH2PO(OR152、−CH2SO3Hまたは−CH2−(5−(1
H)−テトラゾリル)を表し、ここでR15は、各場合において別個に、H、メチ
ルまたはエチルであり; R2は、HまたはC1-4アルキル、カルボキシ(C1-4)アルキルあるいはC1 -4 アルコキシカルボニル(C1-4)アルキルを表し; R3は、必要に応じて1つ以上のフッ素原子を有するC1-4アルキルを表すか
、または R3は、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフェニルを表し、これらの
任意のものが、必要に応じてC1-4アルキルにより置換され得るか、または R3は、フルオレン−9−イル、もしくは9−ヒドロキシフルオレン−9−
イルを表すか、または R3は、1〜3個のOR16(ここで、R16は独立してHまたはC1-4アルキル
である)により置換されたフェニル基を表し、そしてkは0、1であるか、また
は R3は、1−ナフチルもしくは2−ナフチル基を表し、kが0、1であるか
、または R3は、cis−もしくはtrans−デカリン基を表し、kが0、1であ
るか、または R3は、4−ピリジル、3−ピロリジルもしくは3−インドリルを表し、こ
れらの任意のものが、必要に応じてOR16(ここで、R16は上記で定義の通りで
ある)により置換されており、kが0、1であるか、または R3は、Si(Me)3もしくはCH(R172を表し、ここでR17は独立し
て、C1-4アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジルもしくはフェ
ニルであり、または、式IIaにおいては、一方のR17はシクロペンチル、シク
ロヘキシルもしくはフェニルであり、他方のR17は、R1と一緒になって、エチ
レン架橋を形成し、そしてkが0、1、または2であり; R5は、C1-4アルキル、フェニル、またはベンジルを表し; R21は、H、C(O)R41、SiR424344もしくはC1-6アルキルを表
し、このC1-6アルキル基は、必要に応じて、OR45または(CH2t46から
選択される1つ以上の置換基により置換または終結され; R42、R43およびR44は独立して、H、フェニルまたはC1-6アルキルを
表し; R46は、C1-4アルキル、フェニル、OH、C(O)OR47またはC(O
)N(H)R48を表し; R48は、H、C1-4アルキルまたはCH2C(O)OR49を表し; R45およびR47は独立して、H、C1-4アルキルまたはC7-9アルキルフェ
ニルを表し; R41およびR49は独立して、HまたはC1-4アルキルを表し;そして tは0、1または2を表し; R22およびR23は独立して、H、C1-4アルキル、シクロヘキシルまたはフ
ェニルを表し; R24は、以下の式IVa、IVbまたはIVcの構造フラグメントを表し:
【0023】
【化24】 ここで、 v、wおよびuは独立して、0、1、2、3または4を表し; R34およびR35は独立して、H、Si(Me)3、1−もしくは2−ナフ
チル、多環式ヒドロカルビル基、CHR3132またはC1-4アルキル(このアル
キル基は必要に応じて、1つ以上のフッ素原子により置換される)、またはC3- 8 シクロアルキル、フェニル、メチレンジオキシフェニル、ベンゾジオキサニル
、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサ
ゾリル、ベンズイミダゾリル、クマラノニル、クマリニルあるいはジヒドロクマ
リニル(後の12の基は必要に応じて、C1-4アルキル(このアルキル基は必要
に応じて、1つ以上のハロ置換基により置換される)、C1-4アルコキシ、ハロ
、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)R33 のうちの1つ以上により置換される)を表し; R31およびR32は独立して、シクロヘキシルまたはフェニルを表し; R36およびR37は独立して、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、
フェニル(このフェニル基は必要に応じて、C1-4アルキル(このアルキル基は
必要に応じて、1つ以上のハロ置換基により置換される)、C1-4アルコキシ、
ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)
38のうちの1つ以上により置換される)を表すか、あるいは、これらが結合す
る炭素原子と一緒になって、C3-8シクロアルキル環を形成し; R33およびR38は独立して、HまたはC(O)R39を表し;そして R39は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシを表し; A2は、式IIIa、IIIbまたはIIIcの構造フラグメントを表し:
【0024】
【化25】 ここで: dは、0、1または2であり; eは、1、2、3または4であり; Yは、メチレン基を表すか、または Yは、エチレン基を表し、そして得られる5員環が必要に応じて、1つまた
は2つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を4位に有し得るか、ある
いは不飽和であっても不飽和でなくてもよい、または Yは、ヘテロ原子官能性を4位に有して−CH2−O−、−CH2−S−、−
CH2−SO−を表すか、または Yは、n−プロピレン基を表し、そして得られる6員環が必要に応じて、5
位に1つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を有し得るか、4位もし
くは5位のうちの1つに2つのフッ素原子を有し得るか、または4位および5位
が不飽和であり得るか、あるいは4位にC1-4アルキルを有し得、または Yは、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−SO−C
2−を表すか、または Yは−CH2−CH2−CH2−CH2−を表し; R4は、R3について上記で定義の通りであり; R6は、HもしくはC1-4アルキル、カルボキシ、C1-4アルコキシカルボニ
ル、カルボキシ(C1-4)アルキルまたはC1-4アルコキシカルボニル(C1-4
アルキルを表し; 但し、A1が式IIbのフラグメントであり、そしてA2が式IIIbのフラ
グメントである場合は、R4は1−ナフチルまたは2−ナフチルではなく; R7は、水素、アルキル、アラルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミ
ノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、カルボ
キシアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アラルコキシ、アリールオキシ、ヘテ
ロアリールオキシ、またはモノ−もしくはジ−アルキルアミノのうちの1つであ
り、但し、R7がヒドロキシ、アルコキシ、アラルコキシ、アリールオキシ、ヘ
テロアリールオキシ、またはモノ−もしくはジ−アルキルアミノである場合は、
nは0以外であり; R8、R9およびR10は、各々が独立して、水素、アルキル、アラルキル、アリ
ール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジ
アルキルアミノアルキルまたはカルボキシアルキルのうちの1つであり; または、R7およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここで、i
は0(結合)、1もしくは2であり、そしてR9およびR10は、上記で定義の通
りであるか;またはR7およびR10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、
ここでjは0(結合)、もしくは1〜8であり、そしてR8およびR9は、上記で
定義の通りであるか;またはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を
形成し、ここでhは2〜8であり、そしてR7およびR8は、上記で定義の通りで
あり; R18は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール、
ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノ(C2-10)アルキル
、ジアルキルアミノ(C2-10)アルキルまたはカルボキシアルキルのうちの1つ
であるか、あるいは、R18およびR10が一緒になって、−(CH2w−を形成し
、ここでwは1〜5であり; Xは、酸素、NR19;またはCH=NR19であり、ここでCH=NR19の窒素
がNR18の窒素と結合しており; R19は、水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールのうちの1つであ
り、ここでこのアルキル、シクロアルキルまたはアリールが、必要に応じて、ア
ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、カル
ボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカル
ボニル、アリール、ヘテロアリール、アシルアミノ、シアノまたはトリフルオロ
メチルにより置換され得; Ra、RbおよびRcは独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
アリールオキシ、アラルコキシ、アルコキシカルボニルオキシ、シアノまたは−
CH2wであり; Rwは、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、
【0025】
【化26】 であり、ここでRdおよびReは独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニ
ルまたはフェニルであり、Rfは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルまた
はフェニルであり、Rgは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルまたはフェ
ニルであり、そしてRhは、アラルキルまたはC1-6アルキルであり; nは0〜8であり;そして mは0〜4である。
【0026】 A2フラグメントにS−立体配置を有する式Iの化合物が、好ましい化合物で
ある。A1フラグメントにR−立体配置を有する化合物もまた、特に好ましい化
合物である。
【0027】 式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、IIg、IIIa、I
IIb、IIIcのカルボニル基の炭素原子における、および式IIIa、II
Ib、IIIcの窒素原子における、波線は、そのフラグメントの結合位置を表
す。
【0028】 式IVa、IVbおよびIVcのフラグメントの炭素原子に隣接する点は、そ
のフラグメントが式Iの化合物に結合する点を表す。
【0029】 略語を、本明細書の最後に列挙する。
【0030】 R7、R8、R9およびR10の好ましい値は、独立して、水素、C1-6アルキル、
6-10アル(C1-6)アルキル、C6-10アリール、C2-10ヒドロキシアルキルま
たはC2-7カルボキシアルキルのうちの1つである。R7、R8、R9およびR10
有用な値には、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、ベンジル、フェ
ニルエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシ
ブチル、2−カルボキシメチル、3−カルボキシエチルおよび4−カルボキシプ
ロピルが挙げられる。さらなる好ましい化合物は、R7およびR8が一緒になって
、−(CH2i−を形成するものであり、ここでiは、好ましくは2、3または
4である。好ましい化合物の別の群は、R8およびR9が一緒になって、−(CH2h−を形成するものであり、ここでhは、最も好ましくは2である。
【0031】 R18は、好ましくは水素またはC1-4アルキル、カルボキシ、C1-4アルコキシ
カルボニル、カルボキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシカルボニル(C1- 4 )アルキル、(C6-10)アル(C1-6)アルキル、あるいはC3-6アルケニルを
表す。最も好ましいR18の値は、水素またはC1-6アルキルであるか、あるいは
、R18およびR10が一緒になって、−(CH2w−を形成し、ここでwは1〜5
である。
【0032】 Xの好ましい値はOである。
【0033】 XがCH=NR19の場合がまた好ましく、ここでR19は好ましくは、水素、C1-6 アルキル(必要に応じて、アミノ、モノ(C1-4)アルキルアミノ、C1-6
ルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、フェニル、C1-4アルキルオキシカルボニ
ル、C6-10アル(C1-4)アルコキシカルボニル、C1-6アシルアミノ、シアノ、
もしくはトリフルオロメチルで置換される)である。
【0034】 式IにおけるRa、RbおよびRcの好ましい値は、水素、ヒドロキシ、C1-6
ルキル、C1-6アルコキシ、シアノまたは−CO2wであり、ここでRwは、各場
合において、好ましくは、C1-4アルキル、C4-7シクロアルキルまたはベンジル
オキシカルボニルのうちの1つである。Ra、RbおよびRcの適切な値には、水
素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ
、シアノ、−CO2CH3、−CO2CH2CH3および−CO2CH2CH2CH3
挙げられる。最も好ましい実施態様においては、Ra、RbおよびRcはそれぞれ
、水素である。
【0035】 Ra、RbおよびRcでまた好ましいのは、−CO2w基であり、ここでRwは、
【0036】
【化27】 のうちの1つであり、ここで、Rd〜Rhは上記で定義の通りである。Ra、Rb
よびRcが−CO2wである(ここで、Rwはこれらの部分の1つである)場合、
得られる化合物は、所望の処方および生体適合性を有するプロドラッグである。
各Rd、ReおよびRgの好ましい値は水素であり、Rfはメチルであり、そしてRh の好ましい値には、ベンジルおよびtert−ブチルが挙げられる。
【0037】 式Iにおけるnの好ましい値は、0〜6を含み、より好ましくは、0〜4を含
み、そして最も好ましくは、0、1または2を含む。mの好ましい値には、0〜
4が挙げられ、より好ましくは、0、1、2または3を含む。
【0038】 本発明によって、一般式Iの化合物は、それ自体でまたは生理学的に受容可能
な塩の形態のいずれかで、そして立体異性体を含めて、効力のあるセリンプロテ
アーゼインヒビターであることが見出された。ここで: A1は、式IIa、IIb、IIc、IIdまたはIIgの構造フラグメント
を表し、好ましくはIIa、IIbまたはIIgであり; ここで: kは、整数0、1、2、3または4であり、好ましくは0、1であり; qは、整数0、1、2または3であり、好ましくは1であり; R1は、H、C1-4アルキル、R11OOC−(C1-4)アルキル−(そのカルボ
ニル基のα位である位置が、必要に応じて置換されており、そしてこのα位の置
換基が、R14−(CH2p−基であり、ここで、pは0、1または2であり、そ
してR14は、メチル、フェニル、OH、COOR12、CONHR12であり、ここ
で、R12はHまたはC1-4アルキルであり、そしてR11は、HまたはC1-6アルキ
ルである)を表すか、または R1は、Ph(4−COOR12)−CH2−を表し、ここで、R12は上記で定義
の通りであるか、または R1は、R13−NH−CO−(C1-4)アルキル−を表し、そしてそのカルボニ
ルに対するα位が、C1-4アルキルで必要に応じて置換されており、そしてここ
でR13は、HもしくはC1-4アルキルまたは−CH2OOR12であり、ここでR12 は、上記で定義の通りであるか、または R1は、R12OOC−CH2−OOC−(C1-4)アルキル−を表し、ここでこ
のアルキルは、このカルボニルに対するα位が、C1-4アルキルで必要に応じて
置換されており、そしてここで、R12は、上記で定義の通りであるか、または R1は、C1-4アルキルスルホニル、Ph(4−COOR12)−SO2−、Ph
(3−COOR12)−SO2−、Ph(2−COOR12)−SO2−を表し、ここ
でR12は、上記で定義の通りであるか、または R1は、C1-4アルキルカルボニルを表すか、または R1は、C1-4アルコキシカルボニルを表すか、または R1は、−CO−(CH2p−COOR12を表し、ここでR12は、上記で定義
の通りであり、そしてpは整数0、1または2であるか、または R1は、−CH2PO(OR152、−CH2−SO3Hまたは−CH2−(5−(
1H)−テトラゾリル)を表し、ここでR15は、各場合において別個に、H、メ
チルまたはエチルであり; 好ましくは、R1はR11OOC−(C1-4)アルキル−を表し、R11はHである
【0039】 R2は、HもしくはC1-4アルキル、カルボキシ(C1-4)アルキルまたはC1-4 アルコキシカルボニル(C1-4)アルキルを表し; R3は、1つ以上のフッ素原子で必要に応じて置換されるC1-4アルキルを表す
か、または R3は、シクロペンチル、シクロヘキシルもしくはフェニルを表し、これらの
任意のものが、C1-4アルキルで必要に応じて置換され得るか、または R3は、1−ナフチルもしくは2−ナフチル基を表し、そしてkが0、1であ
るか、または R3は、cis−もしくはtrans−デカリン基を表し、そしてkが0、1
であるか、または R3は、Si(Me)3またはCH(R172を表し、ここでR17は独立して、
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジル、もしくはフェニルであ
るか、または R3は、フルオレン−9−イルもしくは9−ヒドロキシ−フルオレン−9−イ
ルを表し; A2は、式IIIa、IIIbまたはIIIcの構造フラグメントを表し、好
ましくはIIIaであり、ここで: dは、整数0、1または2であり; eは、整数1、2、3または4であり、好ましくは2、または3であり; Yは、メチレン基を表すか、または Yは、エチレン基を表し、そして得られる5員環が、1つもしくは2つのフッ
素原子、ヒドロキシ基またはオキソ基を、必要に応じて4位に有し得るか、ある
いは必要に応じて不飽和であり得るか、または Yは、ヘテロ原子官能性を4位に有して−CH2−O−、−CH2−S−、−C
2−SO−を表すか、または Yは、n−プロピレン基を表し、そして得られる6員環が必要に応じて、5位
に1つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を有し得るか、2つのフッ
素原子を4位または5位の一方に有し得るか、または4位および5位が不飽和で
あり得るか、あるいは4位にC1-4アルキル基を有し得るか、または Yは、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−SO−CH2 −を表すか、または Yは、−CH2−CH2−CH2−CH2−を表し; R4は、C1-4アルキルを表すか、または R4は、Si(Me)3基を表し; R6は、HもしくはC1-4アルキルを表し、好ましくはHもしくはメチル基を表
すか、または R6は、−(CH2p−COOR51を表し、ここでpは、0、1または2であ
り、そしてR51はHまたはC1-4アルキルであり、好ましくはpは0であり、R5 1 はHであり; Ra、RbおよびRcはそれぞれ、水素、C1-4アルキル、ヒドロキシ、C1-4
ルコキシ、フェノキシ、C1-4アルキルオキシカルボニル、ベンジルオキシカル
ボニル、シアノ、
【0040】
【化28】 のうちの1つであり、ここで、Rhは、ベンジル、メチル、エチル、イソプロピ
ル、sec−ブチルもしくはt−ブチルであり、そしてここで、Rfは、水素ま
たはC1-6アルキルであり; R7、R8、R9およびR10は独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10カルボキ
シアルキルまたはC2-10ヒドロキシアルキルのうちの1つであるか、またはR7
およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1または
2であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7および
10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、または
1、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通りであるか;ま
たはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、ここでhが2、
3、または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りであり; R18は、水素、C1-6アルキル、C6-10アル(C1-6)アルキル、C6-10アリー
ル、C2-10ヒドロキシアルキル、C2-10アミノアルキル、モノ(C1-4)アルキ
ルアミノ(C2-8)アルキル、ジ(C1-4)アルキルアミノ(C2-8)アルキルま
たはC2-10カルボキシアルキルのうちの1つであるか、あるいは、R18およびR10 が一緒になって、−(CH2w−を形成し、ここでwが1〜5であり; Xは−O−、NR19または−CH=NR19−であり; R19は、水素またはC1-4アルキルであり; nは0〜4であり;そしてmは0〜4である。
【0041】 好ましい実施態様によれば、本発明は、式Iの化合物に関し、ここで: A1が、式IIaの構造フラグメントを表し、ここで: kが0または1であり; R1が、R11OOC−(C1-4)アルキル−、好ましくはメチレン、エチレンを
表し、そしてR11がHであり; R2がHを表し; R3がシクロヘキシル基を表し; A2が式IIIaの構造フラグメントを表し、ここで: Yが、メチレン基、エチレン基、またはn−プロピレン基を表し、そして得ら
れる6員環が必要に応じて、4位にC1-4アルキル基を有し得、好ましくはYは
メチレン、エチレンを表し;そして R6がHを表し; Ra、RbおよびRcが、水素、ヒドロキシ、
【0042】
【化29】 であり、ここでRhがベンジルまたはt−ブチルであり、そしてここでRfが水素
またはメチルであり; R7、R8、R9およびR10は、独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10ヒドロ
キシアルキルまたはC2-10カルボキシアルキルのうちの1つであるか、またはR7 およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1または
2であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7および
10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、または
1、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通りであるか;ま
たはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、ここでhは2、
3または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りであり; R18は、水素、C1-4アルキル、C2-4ヒドロキシアルキル、C2-4カルボキシ
アルキル、C2-4アミノアルキル、ジメチルアミノ(C2-8)アルキル、またはメ
チルアミノ(C2-8)アルキルであり; Xは−O−、−NR19−または−CH=NR19−であり、好ましくはOであり
; R19は水素、またはC1-6アルキルであり; nは0〜4であり;そして mは0、1、2または3である。
【0043】 さらに好ましい式Iの化合物には、以下のものが挙げられる: A1は、式IIfの構造フラグメントを表し; R21は、必要に応じて置換されるC1-6アルキルまたは、特に、Hを表し; R24は、式IVaの構造フラグメントを表し; A2は、式IIIaの構造フラグメントを表し; Yは、CH2または(CH22を表し;そして nは1を表す。
【0044】 さらに好ましい式Iの化合物の化合物には、以下のものが挙げられる: A1は、式IIgの構造フラグメントを表し; kは、0または1であり; R3は、フェニルまたはベンジルを表し、必要に応じて、1〜3個のOR16
置換されており、ここでR16は、水素またはメチルであるか、または R3は、フルオレン−9−イルまたは9−ヒドロキシフルオレン−9−イルを
表すか、または R3は、CH(R172を表し、ここでR17は、シクロヘキシルもしくはフェニ
ルであり; A2は、式IIIaの構造フラグメントを表し; Yは、CH2または(CH22を表し; nは1を表す。
【0045】 A2を、S−立体配置の以下のフラグメント
【0046】
【化30】 として有する、式Iの化合物は、好ましい。上記フラグメントの窒素および炭素
原子上の波線は、このフラグメントの結合位置を表す。
【0047】 本発明の最も好ましい化合物は、以下の式Ia、IbまたはIc:
【0048】
【化31】 のうちの1つ、またはその薬学的に受容可能な塩を有し、ここで: n’は1、2または3であり、好ましくは1または2であり; n”は0、1、2または3であり、好ましくは0または1であり; m’は0、1、2または3であり、好ましくは0または1であり; X’は−O−、−NH−または−CH=NH−(アミジノヒドラゾン基)であ
る。
【0049】 本発明のこの局面において、A1およびA2の組合せは、以下の好ましいA1
2−フラグメントを生じる:
【0050】
【化32】 これらのフラグメントのうちの、以下のフラグメントが、最も好ましい: HOOC−CH2−(Me)(R)Cha−Pro− HOOC−CH2−(R)Cha−Pic−。
【0051】 本発明の代替の実施態様は、式Iの化合物であって、ここで2つの「R」基が
一緒になって、飽和または不飽和の炭化水素架橋を形成し、それによって、得ら
れる化合物に、さらなる環式部分を形成する、化合物を含む。代替の実施態様は
、式Iの化合物を含み、ここで、A1、A2、mおよびnは、上記で定義の通りで
あり;そして: A. R18およびRbが一緒になって、−(CH2)−(CH2r−または=CH
−N=CH−NH−を形成し、ここでrは1、2または3であり; Raは、水素またはヒドロキシであり; Rcは、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ア
ラルコキシ、アルコキシカルバモイルオキシ、シアノまたは−CO2w−であり
、ここでRwは、上記で定義の通りであり; R7、R8、R9およびR10は、独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10
ルボキシアルキルまたはC2-10ヒドロキシアルキルのうちの1つであるか、また
はR7およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1ま
たは2であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7
よびR10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、で
あるか、または1、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通
りであるか;またはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、
ここでhが2、3、または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りで
あり;あるいは B. RaおよびRcが一緒になって、−CH2−(CH2s−を形成し、ここで
sは1もしくは2であり; R18は、水素、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、
アルコキシカルボニルオキシ、シアノまたは−CO2w−であり、ここでRw
、上記で定義の通りであり;そして R7、R8、R9およびR10は、独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10
ルボキシアルキルまたはC2-10ヒドロキシアルキルのうちの1つであるか、また
はR7およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1ま
たは2であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7
よびR10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、ま
たは1、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通りであるか
;またはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、ここでhが
2、3、または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りである。
【0052】 本発明は、立体異性体ならびに光学異性体(例えば、エナンチオマーの混合物
ならびに個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーであって、これらは、本
発明の系列の選択された化合物における構造的な非対称性の結果として生ずる)
を含むとみなされることもまた、理解されるべきである。
【0053】 式Iの化合物はまた、溶媒和、特に、水和され得る。水和は、これらの化合物
またはこれらの化合物を含有する組成物の製造中に起こり得るか、または水和は
、これらの化合物の吸湿性の性質のために、経時的に起こり得る。
【0054】 式Iの範囲内である特定の化合物は、プロドラッグと呼ばれる誘導体である。
「プロドラッグ」という表現は、薬剤と比較して増大された送達特性および治療
価値を有し、そして酵素的または化学的なプロセスによって、活性薬剤に変換さ
れる、直接的に作用する公知の薬剤の誘導体を表す;Notari,R.E.、
「Theory and Practice of Prodrug Kine
tics」、Methods in Enzymology、112:309−
323(1985);Bodor,N.、「Novel Approaches
in Prodrug Design」、Drugs of the Fut
ure、6(3):165−182(1981);およびBundgaard,
H.、「Design of Prodrugs:Bioreversible
−Derivatives for Various Functional
Groups and Chemical Entities」、Design
of Prodrugs(H.Bundgaard編)、Elsevier、
New York(1985)を参照のこと。有用なプロドラッグは、Ra、Rb および/またはRcが、−CO2wのものであり、ここでRwは、上記に定義され
る。米国特許第5,466,811号、およびSaulnierら、Bioor
g.Med.Chem.Lett.4:1985−1990(1994)を参照
のこと。
【0055】 別の局面において、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボのイメージン
グに有用な組成物を含み、この組成物は、身体の外側で検出可能な、本発明の化
合物を含有する。本発明の化合物、および放射性原子のような検出可能な標識を
含有する組成物が、好ましい。
【0056】 別の局面において、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボのイメージン
グに有用な、診断用組成物を提供し、この組成物は、薬学的に受容可能なキャリ
アおよび診断的に有効量の本発明の化合物または組成物を含有する。
【0057】 別の局面において、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボのイメージン
グに有用な方法を含む。
【0058】 好ましい局面によれば、有用な化合物は、R1またはR3置換基が、放射性ヨウ
素原子(例えば、I−125、I−131またはI−123)のような検出可能
な標識で置換されているものである。この局面において、R1は好ましくは、パ
ラI−123、パラI−125またはパラI−131置換を有するフェニル、あ
るいはメタI−123、メタI−125またはメタI−131置換を有するベン
ジルである。
【0059】 本明細書中で単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「アルキル」は
、12炭素までの直鎖および分枝鎖の基の両方を示し、例えば、メチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキ
シル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2
,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルである。
【0060】 用語「アルケニル」は、鎖長がそれに限定されなくても、2〜20炭素原子の
直鎖または分枝鎖の基を意味するよう本明細書中で使用され、以下を含むがこれ
らに制限されない:エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−
1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、など。好ましくは、アルケニル
鎖は、2〜10炭素原子の長さであり、より好ましくは2〜8炭素原子の長さで
あり、最も好ましくは2〜4炭素原子の長さである。
【0061】 用語「アルキニル」は、鎖長がそれに限定されなくても、2〜20炭素原子の
直鎖または分枝鎖の基を意味するよう本明細書中で使用され、ここで鎖中の2つ
の炭素原子間に少なくとも1つの3重結合が存在し、以下を含むがこれらに制限
されない:アセチレン、1−プロピレン、2−プロピレン、など。好ましくはア
ルキニル鎖は、2〜10炭素原子の長さであり、より好ましくは2〜8炭素原子
の長さであり、最も好ましくは2〜4炭素原子の長さである。
【0062】 アルケニルまたはアルキニル部分が置換基として存在する本明細書中の全ての
例において、不飽和結合(すなわち、ビニレンまたはアセチレン結合)は、好ま
しくは、窒素、酸素または硫黄部分に直接結合しない。
【0063】 用語「アルコキシ」は、鎖長がそれに限定されなくても、酸素原子に結合した
1〜20炭素原子の直鎖または分枝鎖の基を意味するよう本明細書中で使用され
、以下を含むがこれらに制限されない:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
イソプロポキシ、など。好ましくはアルコキシ鎖は、1〜10炭素原子の長さで
あり、より好ましくは1〜8炭素原子の長さである。
【0064】 本明細書中で単独でまたは別の基の部分として用いられる用語「アリール」は
、環状部に6〜12炭素原子を含み、好ましくは環状部に6〜10炭素原子を含
む単環式または二環式芳香族基を表し、例えばフェニル、ナフチルまたはテトラ
ヒドロナフチルである。
【0065】 本明細書中で用いられる用語「ヘテロアリール」は5〜14個の環原子;環状
アレイに共有される6、10または14π電子を有し;ならびに炭素原子および
1、2または3個の酸素、窒素または硫黄ヘテロ原子を含む基を表す(ヘテロア
リール基の例は:チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエ
ニル、チアントレニル、フリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンズオキサ
ゾリル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル(phenoxathi
inyl)、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル
、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル
、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニ
ル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キナゾリニル、
シンノリニル、プテリジニル、4αH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カル
ボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリ
ニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソキサゾリル、フ
ラザニルおよびフェノキサジニル基である)。
【0066】 本明細書中で単独でまたは別の基の部分として用いられる用語「アラルキル」
または「アリールアルキル」は、上述のようなアリール置換基を有するC1-6
ルキル基(例えば、ベンジル、フェニルエチルまたは2−ナフチルメチル)を表
す。
【0067】 本明細書中で単独でまたは別の基の部分として用いられる用語「シクロアルキ
ル」は、3〜9炭素原子を有するシクロアルキル基を表す。代表的な例は、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル
、シクロオクチルおよびシクロノニルである。
【0068】 用語「アルコキシ」は、1つの酸素原子に結合した任意の上記アルキル基を表
す。
【0069】 本明細書中で単独でまたは別の基の部分として用いられる用語「ハロゲン」ま
たは「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素を表し、好ましくは塩素を有
する。
【0070】 本明細書中で単独でまたは別の基の部分として用いられる用語「モノアルキル
アミン」は、1〜6炭素原子を有する1つのアルキル基で置換されたアミノ基を
表す。
【0071】 本明細書中で単独でまたは別の基の部分として用いられる用語「ジアルキルア
ミン」は、それぞれ1〜6炭素原子を有する2つのアルキル基で置換されたアミ
ノ基を表す。
【0072】 本明細書中で用いられる用語「ヒドロキシアルキル」は、1つ以上のヒドロキ
シル部分で置換された任意の上記アルキル基を表す。
【0073】 本明細書中で用いられる用語「カルボキシアルキル」は、1つ以上のカルボン
酸部分で置換された任意の上記アルキル基を表す。
【0074】 用語「ヘテロ環式」は、飽和あるいは全体的または部分的に不飽和の3〜7員
単環式、もしくは7〜10員二環式環系を意味するように本明細書中で使用され
、これは炭素原子およびO、NおよびSからなる群から独立に選択される1〜4
つのヘテロ原子からなり、ここで窒素および硫黄ヘテロ原子は、任意で酸化され
得、窒素は任意で4級化され得、そして任意の上記定義のヘテロ環式環がベンゼ
ン環に縮合する任意の二環式基を含み、そしてここで得られる化合物が安定な場
合、ヘテロ環式環は炭素または窒素原子上で置換され得る。1個の酸素または硫
黄、1〜3個の窒素原子、あるいは1または2個の窒素原子と結合した1個の酸
素または硫黄を含む環が、特に有用である。このようなヘテロ環式基の例として
、以下が挙げられる:ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、
2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、ア
ゼピニル、ピロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリ
ジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジ
ニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオ
キサゾリル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニ
ル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノ
リニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾイル(thiadi
azoyl)、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、フリ
ル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、
チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン
、およびオキサジアゾリル。モルホリノは、モルホリニルと同じである。
【0075】 用語「ヘテロ原子」は、酸素原子(「O」)、硫黄原子(「S」)または窒素
原子(「N」)を意味するように本明細書中で使用される。ヘテロ原子が窒素の
場合、NRyz部分を形成し得、ここでRyおよびRzは、相互に独立にして、水
素またはC1〜C8アルキルであり、あるいはそれらが結合している窒素と共に、
飽和または不飽和の5、6または7員環を形成することが理解される。
【0076】 用語「ヘテロアリール」は、窒素、硫黄、および酸素原子から選択される1個
以上のヘテロ原子を含む5または6員の芳香族複素環式環、ならびに1個以上の
窒素、硫黄、および酸素原子を含む縮合二環式環系を含む。このような群の例に
は、オキサジアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、テトラゾ
ール、ベンズイミダゾール、ピリジン、フランおよびチオフェンが挙げられる。
【0077】 C3-7シクロアルキル基は、環内に組み込まれる少なくとも1個の二重結合を
含有する環を含む。
【0078】 C3-7ヘテロシクロアルキル基は、窒素、硫黄、および酸素原子から選択され
る1個以上のヘテロ原子を含有する環を含む(例えば、テトラヒドロピラン−4
−イル基)。
【0079】 C3-7ヘテロシクロアルケニル基は、窒素、硫黄、および酸素原子から選択さ
れる1個以上のヘテロ原子を含有し、環内に少なくとも1つ二重結合を組み込む
環を含む。
【0080】 (作製方法) (出発物質の調製/保護の手順/脱保護の手順) 次の出発物質は、米国特許第5,614,499号(本明細書中で参考として
完全に援用する)に記載の方法により調製され得る: Boc−(R)Pgl−OH Boc−(R)Cha−OH Boc−(R)Hop−OH H−Pab(Z)×HCl H−Pic−OEt×HCl Boc−(R)Cgl−OH Boc−(R)Hoc−OH Boc−(R)Cgl−Aze−OH Boc−(R)Cgl−Pic−OH Boc−(R)Cgl−Pro−OH Boc−(R)Cha−Aze−OH Boc−(R)Cha−Pro−OH Boc−(R)Cha−Pic−OH Boc−(R)Cha−(R,S)βPic−OH Boc−(R)Cha−Val−OH Boc−(R)Hoc−Aze−OH Boc−(R)Hoc−Pro−OH Boc−(R)Hoc−Pic−OH Boc−(R)Pro−Phe−OH Boc−(R)Pro(3−(S)Ph)−Pro−OH Boc−(R)Tic−Pro−OH Boc−(R)Cgl−Ile−OH Boc−(R)Phe−Phe−OH H−(R)Dph−OH Boc−(R)Cgl−OH Boc−(R)Dch−OH Boc−(Me)(R)Cha−OH Boc−(R)Cha−Pro−OH Boc−(R)Cha−Pic−OH Boc−(R,S)Pro(3−(trans)Ph)−Pro−OH Boc−(R,S)Pro(3−(trans)Ch)−Pro−OH Boc−(R)Hoc−OH Boc−(R)Hoc−Pro−OH Boc−(R)Hoc−Pic−OH Boc−(R)Cha−Aze−OH Boc−(R)Cha−Pic(4−(S)Me)−OH Boc−(R)Cha−(R)Pic(4−(R)Me)−OH Boc−(R)Cha−(R,S)Pic(4,5−デヒドロ)−OH Boc−(R)Cgl−Pic−OH Boc−(R)Dph−Pic−OH Boc−(R)Dch−Pic−OH Boc−(R)Cha−Pro(5−(S)Me)−OH 出発物質および中間体における官能基の保護および脱保護の手順は、米国特許
第5,614,499号(本明細書中に参考として完全に援用する)に記載され
る。
【0081】 (合成) 本発明の別の局面は、式Iのアミジノヒドラゾン化合物を調製するためのプロ
セスであって、以下の式のアミノグアニジン(ここで、R18、Ra、RbおよびRc は、上記の通り定義される):
【0082】
【化33】 と、以下の式の誘導体化されたジペプチド(ここで、Pbは、アミノ保護基であ
り、そしてA1、A2、R7、R8、R9およびnは、上記で定義される通りである
):
【0083】
【化34】 とを反応させて、以下の式IXのアミジノヒドラゾン(ここで、Pb、A1、A2
、R7〜R9、R18、Ra、Rb、Rcおよびnは、上記で定義される通りである)
【0084】
【化35】 を形成する工程を含む。
【0085】 アミノグアニジン(式VII)は、典型的に、塩、好ましくは硝酸塩として提
供される。この工程は、周囲温度で、溶媒としてアルコールを用いて進行する。
酸(例えば、ジオキサン中の4NのHCl)を反応混合物に添加する。この反応
は、本明細書中でさらに完全に記載される。
【0086】 本発明はまた、式Iのアミノグアニジン化合物を調製するためのプロセスに関
し、このプロセスは式IXのアミジノヒドラゾンのヒドラゾン炭素−窒素間の二
重結合を選択的に還元する工程を含む。Pbは、N末端アミノ保護基(例えば、
tert−ブチルオキシカルボニルまたはベンジルオキシ−カルボニル)である
【0087】 本発明の別の局面は、式Iのアルコキシグアニジン化合物を調製するプロセス
であり、このプロセスは以下の式のアルコキシアミン誘導体化ジペプチド(ここ
で、Pb、A1、A2、R7〜R10、nおよびmは上記で定義される通りである):
【0088】
【化36】 と、グアニジニル化試薬(guanidinylating reagent)
とを反応する工程を含む。好ましいグアニジニル化試薬には、以下が挙げられる
:アミノイミノスルホン酸、必要に応じて置換された1H−ピラゾール−1−カ
ルボキサミジン、またはN,N’−ビス(tert−ブトキシカルボニル)S−
メチルイソチオウレア。
【0089】 さらに詳細には、式Iの化合物は、スキーム4〜6に記載の方法によって形成
され得る。スキーム4は、式Iのアルコキシグアニジン(XはOである)を形成
するための合成スキームを示し、スキーム5は、式Iのアルコキシグアニジンを
形成するための代替の合成スキームを示し、そしてスキーム6は、式Iのアミノ
グアニジン(XはNR19である)またはアミジノヒドラゾン(Xは、CH=NR19 である)を形成するための合成スキームを示す。これらのスキームに関連して
、N末端保護ペプチドであるPa−A2を、標準的なペプチドカップリングを用い
てアミノアルコールとカップリングさせる。その後、この得られた中間体を、標
準的なペプチドカップリング技術を用いてPb−A1にカップリングさせる。ある
いは、A1とA2を、A2およびアミノアルコールのカップリングの前に、カップ
リングさせ得る。
【0090】 アルコールは、N−ヒドロキシフタルイミドのようなN−ヒドロキシ環状イミ
ド誘導体を用いた光延反応を使用して変換される。フタルイミド保護基の脱保護
は、当該技術分野で周知な標準的な条件を用いて達成される(Greene,T
.W.およびWuts,P.G.M.、前出)(例えば、適切なアルコール(例
えば、エタノールまたは2−プロパノール)/水の混合物中の水素化ホウ素ナト
リウム、続く酸性化)。あるいは、保護基の除去は、ヒドラジンまたはメチルア
ミンを用いて達成され得る。
【0091】 得られたアルコキシアミンのグアニジニル化は、アミノイミノスルホン酸(M
iller,A.E.およびBischoff,J.J.Synthesis
777(1986))、または1H−ピラゾール−1−カルボキサミジンヒドロ
クロリド(Bernatowicz,M.S.ら、J.Org.Chem57(
8):2497(1992))のような標準試薬を用いて、あるいは、N,N’
−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−S−メチルイソチオウレア(Ber
geron,R.J.およびMcManis,J.S.J.Org.Chem.
52:1700(1987))またはN−Ra,N−Rb,N’−Rc−1H−ピ
ラゾール−1−カルボキサミジン(ここでRa、RbおよびRcは式Iについての
上記のように定義される)のような置換グアニジル化試薬で達成される。有用な
1H−ピラゾール−1−カルボキサミジンには、N,N’−ビス(tert−ブ
トキシカルボニル)−1H−ピラゾール−1−カルボキサミジンおよびN,N’
−ビス(ベンジルオキシカルボニル)−1H−ピラゾール−1−カルボキサミジ
ンが挙げられる(これら全ては、Bernatowicz,M.S.ら、Tet
rahedron Letters 34:3389(1993)により調製さ
れ得る)。
【0092】 代わりに、ペプチドPa−A2は、標準的なペプチドカップリング技術を用いて
アミノアルデヒドまたはアミノジオールに直接カップリングされ得る。あるいは
、ジペプチドPb−A1−A2は、アミノアルデヒドまたはアミノジオールにカッ
プリングされ得る。
【0093】 次いで、フリーのアルデヒドを有する化合物は、標準的な条件(例えば、適切
な溶媒(例えば、エタノール、メタノール(これは、ジクロロメタンまたはテト
ラヒドロフランのような他の溶媒をさらに含み得る)中、必要に応じて硝酸、塩
化水素、または臭化水素のような酸の存在下、アミノグアニジン(例えば、アミ
ノグアニジン、または2−ヒドラジノイミダゾリン)で処理)を用いてアミノヒ
ドラゾンに変換される。アミジノヒドラゾンのアミノグアニジンへの変換は、当
該技術分野で周知の還元条件(例えば、種々の還流するまでの温度で、テトラヒ
ドロフランまたはメタノールのような適切な溶媒中の水素化ホウ素リチウム)下
で達成される。代替の方法として、炭素上のパラジウム触媒を用いる接触水素化
が、使用され得る。
【0094】 Ra、Rbおよび/またはRcが保護基(例えば、t−ブチルオキシカルボニル
(Boc))である場合、これらの保護基は、適切な溶媒(例えば、ジクロロメ
タンもしくは水)中の酸(通常は、トリフルオロ酢酸)による処理によって、ま
たは適切な溶媒(例えば1,4−ジオキサン)に溶解したHClガスによって、
任意に除去され得る。
【0095】 化合物(ここで、RaおよびRcが一緒になって環式基(例えば、イミダゾリン
)を形成する)は、上記のスキームのアミノグアニジンの代わりにイミダゾリン
を使用することにより合成され得る。
【0096】 化合物(ここで、R7およびR10、またはR8およびR10が一緒になって、メチ
レン結合を形成する)は、炭素環式環に直接または間接的に結合した反応性基L
を有する環状ケトンを置換することで、合成され得る。適切な試薬の例には、2
−ヒドロキシシクロペンタノン、3−ヒドロキシシクロペンタノン、2−ヒドロ
キシシクロヘキサノンおよび3−ヒドロキシシクロヘキサノンが挙げられる。
【0097】 化合物IX(ここで、R18およびRb、またはRaおよびRcがそれらと結合す
る窒素と共に一緒になって、環構造を形成する)を、上記のスキームのアミノグ
アニジンの代わりに複素環式アミンXIまたはXII(下記)を用いることで調
製する。
【0098】
【化37】 本発明に従って、例えば、カップリング系(例えば、DMF中のオキサリルク
ロリド、EDC、DCC、HATU、またはBOP)、適切な塩基(例えば、ピ
リジン、DMAP、TEAまたはDIEA)、ならびに適切な有機溶媒(たとえ
ば、ジクロロメタン、アセトニトリルまたはDMF)の存在下で、以下を包含す
る式Iの化合物の調製のためのプロセスも提供する: (a)式XVの化合物(ここで、R21、R22、R23およびR24は、本明細書中
上記で定義される通りである)
【0099】
【化38】 と式XVIの化合物(ここで、Y、R6〜R10、n、m、X、Ra、RbおよびRc は、本明細書中上記で定義される通りである)
【0100】
【化39】 とのカップリング;または (b)式XVIIの化合物(ここで、R21、R22、R23、R24およびYは、本
明細書中上記で定義される通りである)
【0101】
【化40】 と式XVIII(ここで、R7〜R10、R16、n、m、X、Ra、RbおよびRc
、本明細書中上記で定義される通りである)
【0102】
【化41】 とのカップリング。
【0103】 式XVの化合物は、市販されており、文献において周知であり、または公知の
技術を用いて入手可能である。
【0104】 上記のプロセスにおいて、中間化合物の官能基を保護基で保護することが必要
であり得ることは、当業者に理解される。
【0105】 保護することが所望される官能基には、ヒドロキシ、アミノおよびカルボン酸
が挙げられる。ヒドロキシに適切な保護基には、トリアルキルシリルまたはジア
リールアルキルシリル基(例えば、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフ
ェニルシリルまたはトリメチルシリル)ならびにテトラヒドロピラニルが挙げら
れる。カルボン酸に適切な保護基には、C1-6アルキルまたはベンジルエステル
が挙げられる。アミノ、アミジノおよびグアニジノに適切な保護基は、t−ブチ
ルオキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルが挙げられる。アミジノお
よびグアニジノの窒素は、1ヶ所または2ヶ所のいずれかで保護され得る。
【0106】 官能基の保護および脱保護は、カップリング前または後に実施され得る。
【0107】 特に、式Iの化合物は、N−アシル化アミノ酸またはN−保護アミノ酸のカッ
プリングを含むプロセスによって、調製され得る。N−保護アミノ酸が使用され
る場合、カップリング後にアシル基が付加され、次いで窒素原子の脱保護は、そ
の後、標準的な方法を用いて実施され得る。
【0108】 保護基は、当業者に周知であり、本明細書に記載されるような技術に従って、
除去され得る。
【0109】 保護基の使用は、J.W.F.McOmie(Plenum Press(1
973))によって編集された「Protective Groups in
Organic Chemistry」、および「Protective Gr
oups in Organic Synthesis」、第2版、T.W.G
reeneおよびP.G.M.Wuts、Wiley−Interscienc
e(1991)に十分に記載される。
【0110】 このように保護された式Iの化合物の誘導体は、それ自体で薬理的な活性を有
し得ないが、これらが非経口または経口的に投与され、そしてその後、体内で代
謝され、薬理的に活性である本発明の化合物を形成し得るということはまた、当
業者に理解される。従って、このような誘導体は、「プロドラック」として記載
され得る。式Iの化合物の全プロドラックは、本発明の範囲内に含まれる。
【0111】 式Iの化合物、その薬学的に受容可能な塩、互変異性体、立体異性体、ならび
にそれらのプロドラックは、本明細書中以下で、「本発明の化合物」として一緒
に言及される。
【0112】 (使用) 医療用として、薬学的に受容可能な酸付加塩(アニオンが有機カチオンの毒性
または薬理学的活性に有意に影響を与えない塩)が好ましい。酸付加塩は式Iの
有機塩基と有機酸もしくは無機酸との反応(好ましくは溶液中での接触による)
、または当業者が入手し得る文献に詳述された任意の標準的手法、のいずれかに
よって得られる。有用な有機酸の例は、マレイン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、
酒石酸、プロピオン酸、フマル酸、イセチオン酸、コハク酸、シクラミン酸、ピ
バル酸などのカルボン酸であり;有用な無機酸は、HCl、HBr、HIのよう
なハロゲン化水素酸;硫酸;リン酸などである。酸付加塩の形成に好ましい酸と
しては、HCl、トリフルオロ酢酸および酢酸が挙げられる。
【0113】 本発明の化合物は、メタロ、酸、チオールおよびセリンプロテアーゼの強力な
新規のクラスのインヒビターである。本発明の範囲の化合物によって阻害される
セリンプロテアーゼの例には、以下のものが含まれる:白血球好中球エラスター
ゼ、気腫の病原体に関係しているタンパク質分解酵素;キモトリプシンおよびト
リプシン、消化酵素;膵臓エラスターゼ、およびカテプシンG、また白血球と会
合したキモトリプシン様プロテアーゼ;トロンビンおよび第Xa因子、血液凝固
経路中のタンパク質分解酵素。サーモリシン、メタロプロテアーゼ、およびペプ
シン、酸プロテアーゼの阻害もまた、本発明の化合物の企図された用途である。
本発明の化合物は、好ましくは、トリプシン様プロテアーゼを阻害するために使
用される。
【0114】 キモトリプシンおよびトリプシンを阻害する本化合物の一般使用用途は、膵炎
の処置にある。これらの一般使用用途のための、本発明の化合物の酵素阻害特性
の効力および他の生化学的パラメーターは、当該分野で周知の標準的生化学技術
により、容易に確認される。もちろん、これらの特定の一般使用用途の実際の用
量の範囲は、担当診断医によって決定される、処置を受けるべき患者または動物
の病態の性質および重症度に依存する。有効な治療効果に対する有効な用量の範
囲が、約0.01〜10mg/kg/日であることが期待される。
【0115】 第Xa因子またはトロンビンを阻害する能力によって特徴付けられる本発明の
化合物は、多数の治療目的に用いられ得る。第Xa因子またはトロンビンインヒ
ビターとして、本発明の化合物はトロンビン産生を阻害する。それ故、これらの
化合物は、トロンビン産生または作用のいずれかを含む異常な静脈または動脈血
栓症によって特徴付けられる状態の処置または予防に有用である。これらの状態
には深静脈の血栓症;敗血症性ショック、ウイルス感染および癌の間に起こる汎
発性血管内凝固障害;心筋梗塞;発作;冠状動脈バイパス;眼におけるフィブリ
ン形成;股関節置換;および血栓崩壊治療または経皮的経管的冠動脈形成(PC
TA)のいずれかによって生じる血栓形成が挙げられるが、これらに限定されな
い。
【0116】 他の使用は、カテーテル、血液透析機、血液回収注射器および管、血液ライン
およびステントのような、血液回収、血液循環、および血液貯蔵で使用される装
置の製造において使用される物質に埋め込まれるかまたは物理的に連結されるか
のいずれかである抗凝固剤としての、上記のトロンビンインヒビターの使用を包
含する。本発明の化合物はまた、体外血液循環の抗凝固剤としても使用され得る
【0117】 金属ステントは、再狭窄を減少することが示されているが、血栓形成性である
。ステントの血栓形成性を減少させるための方法は、ステント表面に、トロンビ
ン阻害剤をコーティング、埋込、吸着または共有結合させることである。本発明
の化合物はこの目的で用いられ得る。本発明の化合物は、可溶性および/または
生分解性ポリマーに付着されまたは埋め込まれ、その時およびその後ステント物
質にコーティングされ得る。このようなポリマーは以下を包含し得る:ポリビニ
ルピロリドン、ポリヒドロキシ−プロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリ
ヒドロキシエチル−アスパルトアミド−フェノール、またはパルミトイル残基で
置換されたポリエチレンオキシド−ポリリジン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、
ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、ポリεカプロラクトン、ポリヒ
ドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポ
リシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマ
ー。ヨーロッパ出願第761 251号、ヨーロッパ出願第604,022号、
カナダ特許第2,164,684号およびPCT公開出願WO 第96/116
68号、WO 第96/32143号およびWO 第96/38136号を参照
のこと。
【0118】 平滑筋細胞、内皮細胞および好中球のような多数の細胞型の第Xa因子および
トロンビン両方の効果によって、本発明の化合物は、成人呼吸窮迫症候群;炎症
性応答;創傷治癒;再灌流損傷;アテローム硬化;ならびにバルーン式血管形成
、アテレクトミー、および動脈ステント配置のような障害に伴う再狭窄の処置ま
たは予防でのさらなる用途を見出している。本発明の化合物は、腫瘍形成および
転移ならびにアルツハイマー病およびパーキンソン病のような神経変性疾患の処
置に有用であり得る。
【0119】 トロンビンまたは第Xa因子インヒビターとして用いた場合、本発明の化合物
は、約0.1〜約500mg/kg、好ましくは0.1〜10mg/kg体重の
用量範囲内の有効量で、単回もしくは2〜4分割の一日用量のレジメンで投与さ
れ得る。
【0120】 トロンビンのインヒビターとして用いられた場合、本発明の化合物は、組織プ
ラスミノーゲンアクチベーター、ストレプトキナーゼ、およびウロキナーゼのよ
うな血栓溶解剤と組み合わせて用いられ得る。さらに、本発明の化合物は、フィ
ブリノーゲンアンタゴニストおよびトロンボキサンレセプターアンタゴニストの
ような、しかしこれらに限定されない他の抗血栓薬または抗凝血薬と組み合わせ
て用いられ得る。
【0121】 ヒト白血球エラスターゼは、炎症部位で多形核白血球によって放出され、従っ
て、多数の病態の原因となっている。本発明の化合物は、通風、慢性関節リウマ
チおよび他の炎症性疾患の処置、ならびに気腫の処置に有用な抗炎症効果を有す
ることが期待される。本発明の化合物の白血球エラスターゼ阻害特性は、以下に
記載の方法によって決定される。カテプシンGはまた、関節炎、通風および気腫
、ならびにさらに、糸球体腎炎および肺への感染によって引き起こされる肺侵襲
(infestation)の病態に関係している。これらの最終用途適用にお
いて、式Iの化合物の酵素阻害特性は、当該分野で周知の標準生化学的技術によ
って、容易に確認される。
【0122】 本発明の範囲内の化合物のカテプシンG阻害特性は、以下の方法によって決定
される。部分的に精製されたヒトカテプシンGの調製は、Baughら、Bio
chemistry 15: 836 (1979)の手順によって得られる。
白血球顆粒は、白血球エラスターゼおよびカテプシンG(キモトリプシン様活性
)の調製の主な供給源である。白血球を溶解し、顆粒を単離する。白血球顆粒を
0.20M酢酸ナトリウム(pH 4.0)で抽出し、抽出物を4℃で一晩、0
.05M NaCl含有0.05M Tris緩衝液(pH 8.0)で透析す
る。タンパク質画分が透析中沈殿し、これを遠心分離で単離する。この画分は、
ほとんどの白血球顆粒のキモトリプシン様活性を含有する。それぞれの酵素に特
異的な基質、すなわち、N−Suc−Ala−Ala−Pro−Val−p−ニ
トロアニリドおよびSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニ
リドを調製する。後者は白血球エラスターゼによって加水分解されない。酵素調
製物を、0.50M NaCl、10%ジメチルスルホキシドおよび0.002
0M Suc−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニリド(基質と
して)を含有する0.10M Hepes緩衝液(pH 7.5)2.00mL
中でアッセイする。p−ニトロアニリド基質の加水分解を405nm、25℃で
モニターする。
【0123】 本発明の化合物の好中球エラスターゼインヒビターとしてのおよびカテプシン
Gインヒビターとしての適用の有用な用量範囲は、担当診断医によって決定され
る病態の性質および重症度に依存し、0.01〜10mg/kg体重/日の範囲
が、上述の病態に有用である。
【0124】 ウロキナーゼまたはプラスミノーゲンアクチベーターを阻害する本発明の化合
物は、過剰の細胞増殖の病態の処置に潜在的に有用である。従って、本発明の化
合物はまた、良性前立腺肥大および前立腺癌の処置、乾癬の処置、ならびに堕胎
薬として有用であり得る。これらの最終用途適用について、本発明の化合物の酵
素阻害特性の効力および他の生化学的パラメーターは、当該分野で周知の標準的
な生化学的技術によって容易に確認される。この適用の実用量の範囲は、担当診
断医によって決定される処置を受ける患者または動物の病態の性質および重症度
に依存する。有効な治療効果のための一般的用量は約0.01〜10mg/kg
/日であると予想される。
【0125】 本発明の化合物のさらなる用途は、市販の試薬酵素の活性部位濃度の分析を包
含する。例えば、キモトリプシンは、膵液および便中のキモトリプシン活性の臨
床定量に使用する標準試薬として供給される。このようなアッセイは、消化管お
よび膵臓の疾患の診断である。膵臓エラスターゼはまた、血漿中のα1−アンチ
トリプシンの定量の試薬として市販で供給される。血漿α1−アンチトリプシン
は、いくつかの炎症性疾患の経過の間、濃度が増加し、α1−アンチトリプシン
欠乏は、肺疾患の発生率の増加と関連がある。本発明の化合物は、試薬として供
給される市販のエラスターゼの滴定による(titrametric)標準化に
よるこれらのアッセイの精度および再現性を向上させるために使用され得る。米
国特許第4,499,082号を参照のこと。
【0126】 特定のタンパク質の精製の間の、特定のタンパク質抽出物のプロテアーゼ活性
は、タンパク質単離手順の結果を複雑にし得および損ない得る、繰り返し発生す
る問題である。この抽出物に存在する特定のプロテアーゼは、本発明の化合物(
これは、様々なタンパク質分解酵素にしっかりと結合する)によって精製工程の
間に阻害され得る。
【0127】 本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物の有益な効果を体験し得る任意の動
物に投与され得る。このような動物の中で第一に、ヒトが挙げられるが、本発明
はそのように限定されないことと意図される。
【0128】 本発明の薬学的組成物は、これらの意図する目的が達成される任意の方法で投
与され得る。例えば、投与は、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮、
口腔内、または眼の経路によってなされ得る。代替として、または同時に、投与
は経口経路によってなされ得る。投与される用量は、レシピエントの年齢、健康
状態、および体重、もしあれば、同時処置の種類、処置の頻度、および所望の効
果の性質に依存する。
【0129】 薬理学的に活性な化合物に加えて、新規の薬学的な調製物は、活性化合物の薬
学的に用いられ得る調製物への加工を容易にする賦形剤および補助剤を含有する
、適切な薬学的に受容可能なキャリアを含み得る。
【0130】 本発明の薬学的調製物は、それ自体が公知の様式で(例えば、従来の混合、造
粒、糖衣錠製造、溶解、または凍結乾燥プロセスによって)、製造される。従っ
て、経口用途の薬学的調製物は、活性化合物と固体賦形剤を配合することによっ
て得られ得、所望であるかまたは必要であれば、適切な補助剤の添加後、得られ
た混合物を任意で粉砕し、顆粒の混合物を加工することによって、錠剤または糖
衣錠の核が得られる。
【0131】 適切な賦形剤は、特に、糖類(例えば、乳糖またはショ糖、マンニトールまた
はソルビトール)、セルロース調製物および/またはリン酸カルシウム(例えば
、リン酸三カルシウムまたはリン酸水素カルシウム)のような充填剤ならびに結
合剤(例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモ
デンプンを用いたデンプンペースト、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース
、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、および/またはポリビニルピロリドンなど)である。所望であれば、崩壊剤
(例えば、上述のデンプン類、およびまたカルボキシメチルデンプン、架橋ポリ
ビニルピロリドン、カンテン、またはアルギン酸もしくはその塩(例えば、アル
ギン酸ナトリウム))が加えられ得る。補助剤は、とりわけ、流動性調節剤およ
び滑沢剤(例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸もしくはその塩(例えば、ス
テアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸カルシウム)および/またはポリ
エチレングリコール)である。糖衣錠の核は、所望であれば、胃液に耐性である
適切なコーティングにより提供される。この目的で、濃縮糖溶液が用いられ得、
これは必要に応じて、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチ
レングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適切な有機
溶媒または溶媒混合物を含有し得る。胃液に耐性のコーティングを製造するため
に、適切なセルロース調製物(例えば、フタル酸アセチルセルロースまたはフタ
ル酸ヒドロキシプロピルメチル−セルロース)の溶液が用いられる。色素または
顔料が、例えば、識別のためまたは活性化合物用量の組合せを特徴付けるために
、錠剤または糖衣錠コーティングに添加され得る。
【0132】 経口的に用いられ得る他の薬学的調製物には、ゼラチン製のプッシュフィット
カプセル、ならびにゼラチンおよび可塑剤(例えば、グリセロールまたはソルビ
トール)製の軟質の密封カプセルが挙げられる。プッシュフィットカプセルは、
乳糖のような充填剤、デンプンのような結合剤、および/またはタルクもしくは
ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤、ならびに必要に応じて安定剤と混合
され得る顆粒の形態で活性化合物を含有し得る。軟質カプセルでは、活性化合物
は、適切な液体中(例えば、脂肪油または流動パラフィン)に、好ましくは溶解
または懸濁される。さらに、安定剤が添加され得る。
【0133】 非経口投与に適切な処方物は、水溶性形態(例えば、水溶性塩)の活性化合物
の水溶液、アルカリ溶液およびシクロデキストリン包接複合体を包含する。特に
好ましい塩は、塩酸塩および酢酸塩である。1つまたはそれ以上の修飾または非
修飾シクロデキストリンが、本発明の化合物を安定化するため、そして本発明の
化合物の水溶性を増加させるために、用いられ得る。この目的に有用なシクロデ
キストリンは、米国特許第4,727,064号、第4,764,604号、お
よび第5,024,998号に開示される。
【0134】 さらに、適切な油性注射懸濁液としての活性化合物の懸濁液が、投与され得る
。適切な親油性溶媒またはビヒクルとしては、脂肪油(例えば、ゴマ油)または
合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチルまたはトリグリセリドまたはポ
リエチレングリコール−400(本化合物はPEG−400に可溶である。))
が挙げられる。水性注射懸濁液は、懸濁液の粘度を増加させる物質(例えば、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、および/またはデキスト
ラン)を含有し得る。必要に応じて、懸濁液は安定剤も含有し得る。
【0135】 式Iの化合物は、以下に記載されるようにまたは交換反応によって放射性ヨウ
素で標識され得る。ホットな(hot)ヨウ素をコールドな(cold)ヨウ素
に交換することは、当該分野で周知である。あるいは、放射性ヨウ素標識の化合
物は、トリブチルスズ中間体を介する対応する臭化化合物から調製され得る。米
国特許第5,122,361号を参照のこと。これは本明細書中参考として援用
される。
【0136】 本発明はまた、哺乳動物の血栓のインビボイメージングに有用な組成物を含み
、この組成物は、放射性原子を含む式Iの化合物から構成される。
【0137】 本発明はまた、哺乳動物の血栓のインビボイメージングに有用な診断用組成物
を含み、これは薬学的に受容可能なキャリアおよび診断的に有効量の式Iの化合
物から誘導される組成物を含有する。
【0138】 用量として必要とされる組成物の「診断的有効量」は、投与される経路、処置
される哺乳動物の種類、および考慮される特定の哺乳動物の身体的特徴に依存す
る。この用量を決定するためのこれらの因子およびそれらの関係は、医療用診断
技術における当業者に周知である。また、診断的有効量および投与方法は、最適
の効力を達成するように変更され得るが、体重、食事、同時の薬物治療および医
療技術の当業者が認識する他の因子に依存する。いずれの場合においても、イメ
ージングのための用量は、問題の血栓の部位にてイメージング剤の存在を検出す
るのに十分であるべきである。典型的には、放射線学的なイメージングは、本発
明の薬学的組成物の位置により提供される用量が約5〜20μCi、好ましくは
約10μCiであることを必要とする。磁気共鳴イメージングは、提供される用
量が常磁性原子を含む、約0.001〜5mmole/kg、好ましくは約0.
005〜0.5mmole/kgの式Iの化合物であることが必要である。いず
れにしても、実際の用量が血栓の位置に依存することが当業者に公知である。
【0139】 インビボの使用のための「薬学的に受容可能なキャリア」は、薬学の技術にお
いて周知であり、例えば、Remington’s Pharmaceutic
al Sciences,Mack Publishing Co.(A.R.
Gennaro編1985)に記載される。本発明の薬学的組成物は、注射可能
な投与のための無菌の溶液または懸濁液を提供するために薬学的に受容可能なキ
ャリアを用いて処方され得る。特に、注射可能なものは、液体溶液または懸濁液
、注射の前に液体中への溶解または懸濁に適切な固体形態、あるいは乳濁液とし
てのいずれかの従来の形態で調製され得る。適切な賦形剤は、例えば、水、生理
食塩水、デキストロース、マンニトール、乳糖、レシチン、アルブミン、グルタ
ミン酸ナトリウム、システイン塩酸塩などである。さらに、所望であれば、注射
可能な薬学的組成物は、湿潤剤、pH緩衝剤などのような微量な無毒性の補助物
質を含み得る。所望であれば、吸収を増強する調製物(例えば、リポソーム)が
利用され得る。
【0140】 本発明はまた、貯蔵または投与のために調製される診断用組成物を含む。これ
らは、さらに保存剤、安定剤および色素を含む。例えば、安息香酸ナトリウム、
ソルビン酸およびp−ヒドロキシ安息香酸のエステルが、保存剤として添加され
得る。同著、1449ページ。さらに、抗酸化剤および懸濁剤が使用され得る。
【0141】 本発明の化合物のインビボイメージング方法はまた、血栓の存在、大きさ、退
縮または増加の検出またはモニタリングのための以前のイメージング技術に対し
ていくつかの利点を有する。特に、本発明は、血栓に関連するトロンビンに非常
に固く結合し、それによって結合されていないイメージング剤から生じる循環(
circulating)放射能または常磁性に起因する「バックグラウンド」
を減少するように設計されている化合物、組成物および診断用組成物を提供する
。さらに、本発明の化合物、組成物または診断用組成物の冠内注射によるインビ
ボイメージングは、これらのイメージング剤がすぐに血栓に結合されるトロンビ
ンを飽和するので、ほとんど即時であると期待される。
【0142】 従って、本発明はまた、哺乳動物の血栓のインビボイメージングのための方法
を包含し、以下の工程を包含する:(1)本発明の化合物、組成物、または診断
用組成物の診断的に受容可能な量を哺乳動物に投与する工程および(2)血管内
の血栓を検出する工程。
【0143】 本明細書中に使用されるように、用語「インビボイメージング」は、哺乳動物
の血栓の検出方法、ならびに哺乳動物の血栓の大きさ、位置および数をモニター
すること、ならびに血栓の溶解または増殖に関する。
【0144】 この方法によってインビボで化合物、組成物、または診断用組成物を使用する
際に、「投与」は、非経口的に、全身的にまたは局所を標的とした様式のいずれ
かでなされる。全身的投与は、都合のよい、アクセス可能な静脈または動脈に本
発明の診断用組成物による化合物、組成物の注射によってなされる。これには、
肘前静脈(ankecubutal vein)による投与が挙げられるがこれ
には限定されない。局所標的投与は、注射部位の遠位に血栓を含むと疑われる静
脈または動脈の流れの近位に、本発明の化合物、組成物、または診断用組成物を
注射することによってなされる。これには、冠血栓をイメージするために冠動脈
血管系に、大脳血管系の血栓をイメージするために頸動脈に、または脚の深静脈
血栓症をイメージするために足静脈に直接注射することが挙げられるが、これら
には限定されない。
【0145】 イメージングによる血栓の検出は、このような血栓に局在化される放射性原子
の存在によって可能にされる。
【0146】 本発明の組成物および診断用組成物に関連する放射性原子は、好ましくは、ガ
ンマカメラなどのようなガンマ線を検出し得る放射線検出手段を使用してイメー
ジされる。典型的には、放射イメージングカメラは、変換媒体(ここで、高エネ
ルギーガンマ線が吸収され、軌道状態に戻る際に光子を発する電子を置換する)
、空間検出チェンバに配置される光電検出器(発せられた光子の位置を決定する
ため)、およびチェンバ内に検出される光子を分析し、イメージを作製するため
の回路を使用する。
【0147】 以下の実施例は、本発明の方法および組成物の例示であるが、限定ではない。
当業者に通常遭遇する、および明らかな様々な条件およびパラメーターの他の適
切な改変および適応が、本発明の精神および範囲内である。
【0148】
【化42】 (実施例1) HO2CCH2−NH−D−Cha−L−Pic−NH(CH22O−NH−C
(=NH)NH2ジ(トリフルオロアセテート) (手順A:) a)D−シクロへキシルアラニンtert−ブチルエステル(D−Cha−O
tBu)
【0149】
【化43】 D−シクロへキシルアラニン(1.50g、8.77mmol)、p−トルエ
ンスルホン酸一水和物(6.70g、35.2mmol)、および2−メチルプ
ロペン(約100mL)のジクロロメタン(50mL)懸濁液を3日間周囲温度
で圧力フラスコ中で激しく攪拌した。得られた均一な溶液を、−78℃に冷却し
、水性NaHCO3(約150mL)でクエンチし、周囲温度で2.5時間攪拌
した。これをジクロロメタンで抽出し、ジクロロメタン層をブラインで洗浄し、
Na2SO4で乾燥し、そして濾過した。濾液をエバポレートし、次いでフラッシ
ュクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、表題化合物(1.33g、67
%)を淡黄色オイルとして得た。
【0150】
【化44】 N,N−ジメチルホルムアミド(約50mL)中の先の工程の生成物(1.3
1g、5.76mmol)、2−ブロモ酢酸ベンジル(1.46g、6.38m
mol)、および炭酸セシウム(2.28g、7.00mmol)の混合物を、
60℃で4時間攪拌した。真空で溶媒をエバポレートした後に、粗生成物をジク
ロロメタンに溶解し、濾過した。濾液をエバポレートし、フラッシュクロマトグ
ラフィー(ジクロロメタン中5%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(1.
29g、60%)を淡黄色オイルとして得た。
【0151】
【化45】 先の工程の生成物(1.29g、3.43mmol)の無水テトラヒドロフラ
ン(50mL)溶液を、2日にわたって周囲温度で、クロロギ酸ベンジル(3.
88g、22.8mmol)およびトリエチルアミン(2.18g、21.5m
mol)と少量ずつ反応させた。真空でエバポレートした後に、粗生成物をジク
ロロメタンに溶解し、希薄水性アンモニア、pH7緩衝液、およびブラインで洗
浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濾過した。濾液をエバポレートして、次いで
フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20%酢酸エチル)により精製し、
表題化合物(1.30g、75%)を透明オイルとして得た。この生成物は、プ
ロトンNMRにより2つの回転異性体の約1:1混合物であるようであった。
【0152】
【化46】 先の工程の生成物(1.28g、2.50mmol)を、ジクロロメタン(約
15mL)に溶解し、そして周囲温度で1時間、ニートのトリフルオロ酢酸(約
5mL)で処理した。エバポレーション後、この粗生成物を、ジクロロメタンに
溶解し、pH7の緩衝液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し
、そして濾液をエバポレートして表題化合物(1.09g、96%)を透明なオ
イルとして得た。これはプロトンNMRによって回転異性体の混合物であること
が明らかにされた。
【0153】
【数1】 スキーム1は、中間体BnOOCCH2−N−Cbz−D−Cha−OH(1
)を形成するための手順Aの工程a〜dを要約する。
【0154】
【化47】 N−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペコリン酸(2.01g、8.7
8mmol)およびエタノールアミン(0.59g、9.7mmol)の混合物
を、窒素流下で加温し、そして無水ジクロロメタン(約100mL)およびトリ
エチルアミン(2.5mL)に溶解した。次いで、無水ジクロロメタン(約40
mL)中のベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ
)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP;3.09g、8.81
mmol)の溶液を、カニューレを介して添加し、そして合わせた混合物を周囲
温度で窒素下、3日間、撹拌した。エバポレーション後、粗生成物を、ジクロロ
メタンに溶解し、NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、そして濾過した。次いで、エバポレートした濾液を、フラッシュクロマト
グラフィー(酢酸エチル)によって精製し、表題化合物(2.37g、99%)
を白色固体として得た。
【0155】
【化48】 先の工程の生成物(1.54g、5.66mmol)を、ジクロロメタン(約
15mL)に溶解し、そして周囲温度で1.5時間、ニートのトリフルオロ酢酸
(約5mL)と反応させた。この粗生成物をエバポレートし、そしてフラッシュ
クロマトグラフィー(ジクロロメタン中25%メタノール)によって精製し、表
題化合物(1.64g、100%)を淡黄色ガム状物として得た。
【0156】
【化49】 工程dの生成物(1.07g、2.35mmol)およびO−(7−アザベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサ
フルオロホスフェート(HATU;1.00g、2.63mmol)を、N,N
−ジメチルホルムアミド(約30mL)に溶解した。これに、トリエチルアミン
(0.66g、6.5mmol)、および工程fの生成物(1.10g、2.7
5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(11.0mL)溶液を添加した
。窒素下、周囲温度で3日間、撹拌した後、この粗生成物を真空下でエバポレー
トし、そしてジクロロメタンに溶解した。この溶液を、NaHCO3水溶液、p
H7の緩衝液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濾過した。
次いで、エバポレートした濾液をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン中、50%酢酸エチル)によって精製し、表題化合物(1.08g、75%)
を透明なオイルとして得た。
【0157】
【化50】 先の工程の生成物(1.05g、1.73mmol)、N−ヒドロキシフタル
イミド(0.290g、1.78mmol)およびトリフェニルホスフィン(0
.469g、1.79mmol)の混合物を、窒素流下で加温し、そして無水テ
トラヒドロフラン(約40mL)に溶解した。ジエチルアザジカルボキシレート
(0.332g、1.91mmol)をシリンジを介して添加し、そしてこの反
応系を窒素下、周囲温度で18時間、撹拌した。エバポレーション後、この粗生
成物をフラッシュクロマトフラフィー(ジクロロメタン中、25%酢酸エチル)
によって精製し、表題化合物(0.965g、74%)を白色固体として得た。
【0158】
【化51】 先の工程の生成物(0.950g、1.26mmol)を、テトラヒドロフラ
ンおよびエタノールの1:1混合物(約20mL)に溶解し、そして40%メチ
ルアミン水溶液(約10mL)と周囲温度で1時間、反応させた。真空下でのエ
バポレーション後、この粗生成物を酢酸エチルに溶解し、そして濾過した。次い
で、エバポレートした濾液をフラッシュクロマトフラフィー(ジクロロメタン中
、5%メタノール)によって精製し、表題化合物(0.674g、86%)を淡
黄色のオイルとして得た。
【0159】
【化52】 先の工程の生成物(0.654g、1.05mmol)、1−H−ピラゾール
カルボキサミジンヒドロクロリド(0.771g、5.26mmol)およびN
,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.74g、5.8mmol)の混合物を
、N,N−ジメチルホルムアミド(約15mL)中で、55℃で2日間、撹拌し
た。真空下でエバポレートした後、この粗生成物をジクロロメタンに溶解し、N
aHCO3水溶液、pH7の緩衝液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥
し、そして濾過した。次いで、エバポレートした濾液をフラッシュクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン中、12%メタノール)によって精製し、表題化合物(
0.275g、39%)を白色固体として得た。
【0160】
【化53】 先の工程の生成物(0.166g、0.250mmol)および活性炭素担持
の10%パラジウム(0)(約0.010g)を、エタノールおよびテトラヒド
ロフランの脱気した4:1混合物(約50mL)中で、水素下、周囲温度で3時
間、撹拌した。セライトで濾過し、そしてエバポレートした後、この粗生成物を
ジエチルエーテルで粉末化し、ジクロロメタンに溶解し、濾過し、そしてエバポ
レートした。次いで、これを逆相HPLC(メタノール/水/TFA溶出液)に
よって精製し、真空下でエバポレートし、そしてジエチルエーテルで再度粉末化
し、表題化合物(0.034g、20%)を白色固体として得た。
【0161】
【数2】 スキーム2は、HOOC−CH2−NH−D−Cha−L−Pic−NH(C
22O−NH−C(=NH)NH2ジ(トリフルオロアセテート)を形成する
ための手順Aの工程e〜kを要約する。
【0162】 (手順B:) a)N−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]フタルイミド
【0163】
【化54】 テトラヒドロフラン(100mL)中のベンジルN−(2−ヒドロキシエチル
)カルバメート(5.9g、30mmol)、N−ヒドロキシフタルイミド(4
.9g、30mmol)、トリフェニルホスフィン(7.9g、30mmol)
の溶液に、ジエチルアゾジカルボキシレート(5.2g、30mmol)を添加
した。この反応混合物を室温で一晩、撹拌した。酢酸エチル(200mL)を添
加し、そしてこの溶液を飽和NaHCO3(2×100mL)およびブライン(
100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濾過した。エバポレートし
た濾液をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0〜4%酢酸エチ
ル)によって精製し、表題化合物を白色固体として得た(9.3g、91%)。
【0164】
【数3】 b)2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシアミン
【0165】
【化55】 エタノール(20mL)およびテトラヒドロフラン(20mL)中のN−[2
−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]フタルイミド(1.36g、
4.00mmol)(先の工程において調製される)の溶液に、40%メチルア
ミン(2.0mL、25mmol)を添加し、そしてこの反応系を周囲温度で1
時間、撹拌した。この溶媒をエバポレートした後、残渣をフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン中、75〜100%酢酸エチル)によって精製し、表
題化合物を白色固体として得た(0.80g、95%)。
【0166】
【数4】 c)[N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]−2−(ベンジルオ
キシカルボニルアミノ)エトキシグアニジン
【0167】
【化56】 N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2−(ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ)エトキシアミン(0.78g、3.70mmol)(先の工程にお
いて調製される)の溶液に、[N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)
]アミジノピラゾール(1.25g、4.00mmol)を添加した。この混合
物を周囲温度で一晩撹拌し、この溶媒を高減圧下でエバポレートした。残渣をフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0〜5%酢酸エチル)
によって精製し、表題化合物を無色のオイルとして得た(1.55g、93%)
【0168】
【数5】 d)[N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]2−アミノエトキシ
グアニジン
【0169】
【化57】 エタノール(20mL)およびテトラヒドロフラン(20mL)中の[N,N
’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]2−(ベンジルオキシカルボニルア
ミノ)エトキシグアニジン(0.73g、1.50mmol)(先の工程におい
て調製される)、10%Pd/C(0.07g)の混合物を、水素(バルーン)
下で30分間、撹拌した。触媒をセライトによる濾過によって除去し、この濾液
を真空下で濃縮し、そして残渣をWaters silica Sep−Pak
(アンモニアで飽和されたジクロロメタン中、5%メタノール)で精製し、表題
化合物を無色のオイルとして得た(0.29g、61%)。
【0170】
【化58】 [N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]2−アミノエトキシグア
ニジン(1.33g、4.17mmol)(先の工程において調製される)、お
よびFmoc−ピペコリン酸(1.46g、4.17mmol)を窒素流下で加
温し、そして乾燥ジクロロメタン(50mL)およびトリエチルアミン(1.5
mL)に溶解した。BOP試薬(1.86g、4.20mmol)の乾燥ジクロ
ロメタン(50mL)溶液を、上記溶液にカニューレを介して添加し、そして得
られた混合物を周囲温度で18時間、撹拌した。エバポレーション後、粗生成物
をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル中、33%ヘキサン)によって精
製し、表題化合物を白色固体として得た(2.65g、98%)。
【0171】
【化59】 先の工程の生成物(2.63g、4.04mmol)を、N,N−ジメチルホ
ルムアミド中20%ピペリジン(50mL)の溶液中で周囲温度で18時間、撹
拌した。この溶媒を真空下、55℃でエバポレートした後、粗生成物をジクロロ
メタンに溶解し、pH7の緩衝液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し
、そして濾過した。エバポレートした濾液をフラッシュクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン中、15%メタノール)によって精製し、表題化合物を白色固体と
して得た(1.03g、60%)。
【0172】
【化60】 先の工程の生成物(0.91g、2.11mmol)およびHATU(1.0
0g、2.63mmol)を、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)
に窒素下で溶解し、そしてN,N−ジメチルホルムアミド(11mL)中の実施
例1、手順A、工程dの生成物(1.10g、2.43mmol)の溶液とシリ
ンジを介して反応させた。次いで、トリエチルアミン(1.0mL、7.2mm
ol)を添加し、そしてこの反応系を周囲温度、窒素下で18時間、撹拌した。
この溶媒を真空下でエバポレートした後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル中、40%ヘキサン)によって精製し、表題化合物を白色固体
として得た(1.74g、95%)。
【0173】
【化61】 先の工程の生成物(1.38g、1.59mmol)および炭素担持の10%
パラジウム(0.16g)を、1:1のエタノール/テトラヒドロフラン(10
0mL)中で水素下、6時間、周囲温度で撹拌した。この反応系をセライトで濾
過した後、濾液をエバポレートし、そして粗生成物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(ジクロロメタン中、20%メタノール)によって精製し、表題化合物をオ
フホワイトの固体として得た(0.67g、66%)。
【0174】
【化62】 先の工程の生成物(0.67g、1.05mmol)を塩化メチレン(10m
L)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(15mL)と22時間、周囲温度で反
応させた。真空下、60℃で全体的にエバポレートした後、粗生成物を標準シリ
カゲルのフラッシュクロマトグラフィー(1%v/vトリフルオロ酢酸を有する
ジクロロメタン中の10〜30%メタノール)によって精製し、淡黄色のオイル
を得た。これを1:1のアセトニトリル(cetonitrile)/水(10
mL)から3回、凍結乾燥し、表題化合物をアモルファスの白色固体として得た
(0.63g、90%)。RP−HPLCは、98.6%の純度を示す(0.1
%トリフルオロ酢酸を有する5〜100%アセトニトリル/水)。
【0175】
【数6】 スキーム3は、HOOC−CH2−NH−D−Cha−L−Pic−NH(C
22O−NH−C(=NH)NH2ジ(トリフルオロアセテート)を形成する
ための手順Bの工程a〜iを示す。
【0176】 (実施例2)
【0177】
【化63】 表題化合物を、実施例1、手順A、工程aに類似の様式で、L−シクロヘキシ
ルアラニンヒドロクロリド(0.92g、4.42mmol)から、淡黄金色の
オイルとして調製した(0.78g、78%)。
【0178】
【化64】 表題化合物を、実施例1、手順A、工程bに類似の様式で、先の工程の生成物
(0.74g、3.27mmol)から、黄色のオイルとして調製した(0.8
2g、66%)。
【0179】
【化65】 表題化合物を、実施例1、手順A、工程cに類似の様式で、先の工程の生成物
(0.80g、2.13mmol)から、黄色のオイルとして調製した(0.8
4g、78%)。プロトンNMRは、この生成物が2つの回転異性体の混合物で
あることを示した。
【0180】
【化66】 表題化合物を、実施例1、手順A、工程dに類似の様式で、先の工程の生成物
(0.78g、1.53mmol)から、淡黄色のオイルとして調製した(0.
69g、100%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−
ヒドロキシケイ皮酸マトリックス) C2631NO6についての計算値:476
.2(M+Na)、実測値:476.4。
【0181】 e)BnO2CCH2−N−Cbz−L−Cha−L−Pic−NH(CH22 OH 表題化合物を、実施例1、手順A、工程gに類似の様式で、先の工程の生成物
(0.66g、1.46mmol)から、淡黄色のオイルとして調製した(0.
67g、75%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒ
ドロキシケイ皮酸マトリックス) C344537についての計算値:630.
3(M+Na)、実測値:630.7。
【0182】 f)BnO2CCH2−N−Cbz−L−Cha−L−Pic−NH(CH22 O−Nフタルイミド 表題化合物を、実施例1、手順A、工程hに類似の様式で、先の工程の生成物
(0.14g、0.22mmol)から、白色固体として調製した(0.16g
、96%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキ
シケイ皮酸マトリックス) C424849についての計算値:775.3(M
+Na)、実測値:775.8。
【0183】 g)BnO2CCH2−N−Cbz−L−Cha−L−Pic−NH(CH22 O−NH2 表題化合物を、実施例1、手順A、工程iに類似の様式で、先の工程の生成物
(0.15g、0.20mmol)から、透明なオイルとして調製した(0.1
1g、85%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒド
ロキシケイ皮酸マトリックス) C344647についての計算値:645.3
(M+Na)、実測値:646.3。
【0184】 h)BnO2CCH2−N−Cbz−L−Cha−L−Pic−NH(CH22 O−NHC(=NH)NH2 表題化合物を、実施例1、手順A、工程jに類似の様式で、先の工程の生成物
(0.10g、0.17mmol)から、透明なオイルとして調製した(0.0
3g、25%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒド
ロキシケイ皮酸マトリックス) C354867についての計算値:687.3
(M+Na)、実測値:688.2。
【0185】 i)HO2CCH2−NH−L−Cha−L−Pic−NH(CH22O−NH
−C(=NH)NH2 先の工程の生成物(0.03g、0.04mmol)および炭素担持の10%
パラジウム(0)(0.01g)を、1:1のエタノール/テトラヒドロフラン
に溶解し、窒素ガスで脱気し、次いでアスピレータ圧で脱気し、そして水素ガス
下で周囲温度で6時間、撹拌した。この反応混合物をセライト床で濾過し、この
セライトをエタノール、テトラヒドロフランおよびメタノールで洗浄し、そして
この濾液を真空下でエバポレートした。次いで、残渣をジエチルエーテルで粉末
化し、メタノールに溶解し、濾過し、そしてこの濾液を真空下でエバポレートし
、表題化合物を淡黄色の固体として得た(0.01g、59%)。
【0186】
【数7】 (実施例3) 9−ヒドロキシ−9−フルオレンイルカルボニル−L−Pro−NH(CH2
2O−NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート a)Fmoc−L−Pro−NH(CH22O−NH−C(=NBoc)NH
Boc
【0187】
【化67】 無水ジクロロメタン(40mL)中の、実施例1、手順B、工程dの生成物(
0.39g、1.22mmol)、Fmoc−プロリン(0.41g、1.22
mmol)およびBOP(0.62g、1.40mmol)の混合物に、トリエ
チルアミン(0.5mL、3.6mmol)を添加した。この反応物を周囲温度
で16時間撹拌し、揮発物を真空下でエバポレートし、そして残渣をジクロロメ
タンに溶解した。この溶液をpH7の緩衝液およびブラインで洗浄し、Na2
4で乾燥し、そして濾過した。エバポレートした濾液をフラッシュクロマトグ
ラフィー(ジクロロメタン中5%メタノール)で精製して、表題化合物を白色固
体として得た(0.69g、88%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、
α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)C334358についての計
算値:438.2(M−2 Boc+H)、実測値:438.4。
【0188】 b)L−Pro−NH(CH22O−NH−C(=NBoc)NHBoc
【0189】
【化68】 実施例1、手順B、工程fと類似の様式で、先の工程の生成物(0.67g、
1.06mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(0.35g、7
8%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケ
イ皮酸マトリクス)C183356についての計算値:416.3(M+H)、
216.1(M−2 Boc+H)、実測値:414.8、215.4。
【0190】 c)9−ヒドロキシ−9−フルオレンイルカルボニル−L−Pro−NH(C
22O−NH−C(=NBoc)NHBoc
【0191】
【化69】 先の工程の生成物(0.34g、0.81mmol)、9−ヒドロキシ−9−
フルオレンカルボン酸(0.20g、0.89mmol)、およびBOP(0.
47g、1.06mmol)を無水ジクロロメタン(30mL)に溶解し、そし
てトリエチルアミン(0.30mL、2.15mmol)と反応させた。周囲温
度で16時間撹拌した後、この反応物を真空下でエバポレートし、そして残渣を
フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中10%メタノール)で精製し
て、表題化合物を明るい黄色の固体として得た(0.48g、95%)。質量ス
ペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリク
ス)C324158についての計算値:424.2(M−2 Boc+H)、実
測値:425.3。
【0192】 d)9−ヒドロキシ−9−フルオレンイルカルボニル−L−Pro−NH(C
22O−NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート
【0193】
【化70】 実施例1、手順B、工程iと類似の様式で、先の工程の生成物(0.47g、
0.75mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(0.32g、7
9%)。
【0194】
【数8】 質量スペクトル(MALDI−TOF、ゲンチシン酸マトリクス)C22255
4についての計算値:446.2(M+Na)、424.2(M+H)、実測
値:446.1、424.1。
【0195】 (実施例4) (9−ヒドロキシ−9−フルオレンイルカルボニル−L−Pro−NH(CH23O−NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート)
【0196】
【化71】 a)3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−1−プロパノール 塩化メチレン(40mL)中の3−アミノ−1−プロパノール(3.75g、
50mmol)の溶液に、塩化メチレン(10mL)中のクロロギ酸ベンジル(
3.40g、20mmol)を0℃でゆっくりと添加し、そしてこの混合物を0
℃で3時間撹拌した。さらに塩化メチレン(50mL)を添加し、この溶液を1
0%クエン酸(3×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、そしてN
2SO4で乾燥した。溶媒を真空下でエバポレートした後、残渣を、シリカゲル
を通して濾過(1:1 酢酸エチル:ヘキサン)することにより精製し、表題化
合物を白色固体として得た(4.05g、97%)。
【0197】
【数9】 b)N−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−1−プロポキシルフタ
ルイミド 実施例1、手順B、工程aと類似の様式で、先の工程の生成物(4.00g、
19mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(6.85g、100
%)
【0198】
【数10】 c)3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−1−プロポキシアミン 実施例1、手順B、工程bと類似の様式で、先の工程の生成物(1.42g、
4.0mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(0.87g、97
%)。
【0199】
【数11】 d)[N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]−3−(ベンジルオ
キシカルボニルアミノ)−1−プロポキシグアニジン 実施例1、手順B、工程cと類似の様式で、先の工程の生成物(0.86g、
3.84mmol)から表題化合物を無色オイルとして調製した(1.60g、
89%)。
【0200】
【数12】 e)[N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]−3−アミノ−1−
プロポキシグアニジン 実施例1、手順B、工程dと類似の様式で、先の工程の生成物(0.76g、
1.7mmol)から表題化合物を無色オイルとして調製した(0.16g、2
8%)。
【0201】
【数13】 f)Fmoc−L−Pro−NH(CH23O−NH−C(=NBoc)NH
Boc 実施例3、工程aと類似の様式で、先の工程の生成物(0.40g、1.07
mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(0.67g、99%)。
質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マ
トリクス)C344558についての計算値:452.2(M−2 Boc+H
)、実測値:453.9。
【0202】 g)L−Pro−NH(CH23O−NH−C(=NBoc)NHBoc 実施例1、手順B、工程fと類似の様式で、先の工程の生成物(0.67g、
1.02mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(0.23g、5
2%)。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケ
イ皮酸マトリクス)C193556についての計算値:230.2(M−2 B
oc+H)、実測値:230.7。
【0203】 h)9−ヒドロキシ−9−フルオレンイルカルボニル−L−Pro−NH(C
23O−NH−C(=NBoc)NHBoc 実施例3、工程cと類似の様式で、先の工程の生成物(0.22g、0.52
mmol)から表題化合物を淡黄色固体として調製した(0.22g、67%)
。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸
マトリクス)C334358についての計算値:438.2(M−2 Boc+
H)、実測値:439.4。
【0204】 i)9−ヒドロキシ−9−フルオレンイルカルボニル−L−Pro−NH(C
23O−NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート 実施例1、手順B、工程iと類似の様式で、先の工程の生成物(0.22g、
0.34mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(0.2g、10
0%)。
【0205】
【数14】 質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マ
トリクス)C232754についての計算値:460.2(M+Na)、438
.2(M+H)、実測値:460.9、438.8。
【0206】 (実施例5) (精製酵素のインビトロ阻害) 試薬:全ての緩衝塩は、Sigma Chemical Company(S
t.Louis,MO)から得られ、これらは最高純度で入手した。酵素基質で
ある、N−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリド(Sig
ma B7632)、N−ベンゾイル−Ile−Glu−Gly−Arg−p−
ニトロアニリドヒドロクロリド(Sigma B2291)、N−p−トシル−
Gly−Pro−Lys−p−ニトロアニリド(Sigma T6140)、N
−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニリド(Sig
ma S7833)およびN−CBZ−Val−Gly−Arg−p−ニトロア
ニリド(Sigma C7271)は、Sigmaから得た。N−スクシニル−
Ala−Ala−Pro−Arg−p−ニトロアニリド(BACHEML−17
20)およびN−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Val−p−ニトロア
ニリド(BACHEML−1770)は、BACHEM(King of Pr
ussia,PA)から得た。
【0207】 ヒトα−トロンビン、ヒト第Xa因子およびヒトプラスミンは、Enzyme Research Laboratories(South Bend,In
diana)から得た。ウシα−キモトリプシン(Sigma C4129)、
ウシトリプシン(Sigma T8642)およびヒト腎細胞ウロキナーゼ(S
igma U5004)はSigmaから得た。ヒト白血球エラスターゼは、E
lastin Products(Pacific,MO)から得た。
【0208】 Ki測定:全てのアッセイは、ペプチドp−ニトロアニリド基質の酵素触媒加
水分解を阻害する試験化合物の能力に基づく。典型的なKi測定において、基質
をDMSO中で調製し、50mM HEPES、200mM NaCl、pH
7.5からなるアッセイ緩衝液まで希釈した。各基質の最終濃度を以下に列挙す
る。一般に、基質濃度は、Kmの実験的な測定値よりも小さい。試験化合物は、
DMSO中1.0mg/ml溶液として調製する。希釈液をDMSO中で調製し
、200倍の濃度範囲を包含する8つの最終濃度を得た。酵素溶液は、アッセイ
緩衝液中以下に列挙される濃度で調製する。
【0209】 典型的なKi測定において、96ウエルプレートの各ウエルに、280μLの
基質溶液、10μLの試験化合物溶液をピペットで移し、そのプレートを、分子
デバイスプレートリーダー中、37℃で15分より長く熱的に平衡化した。10
μLアリコートの酵素を添加することによって、反応を開始し、405nmでの
吸光度の増加を15分間記録した。全基質加水分解の10%未満に相当するデー
タを計算に使用した。試験化合物を含有しないサンプルの速度(時間の関数とし
ての吸光度変化の速度)を、試験化合物を含有するサンプルの速度で割った比を
、試験化合物の濃度の関数としてプロットする。これらデーターを、線形回帰に
フィットさせ、直線の傾きの値を計算する。傾きの逆数が実験的に測定されるKi 値である。
【0210】 トロンビン:トロンビン活性を、基質N−スクシニル−Ala−Ala−Pr
o−Arg−p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液
を、アッセイ緩衝液中32μMの濃度(32μM<<Km=180μM)で調製
した。DMSOの最終濃度は4.3%であった。精製したヒトα−トロンビンを
アッセイ緩衝液で15nMの濃度まで希釈した。試薬の最終濃度は、[トロンビ
ン]=0.5nM、[基質N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Arg−
p−ニトロアニリド]=32μMであった。
【0211】 第X因子[FXa]:FXa活性を、基質N−ベンゾイル−Ile−Glu−
Gly−Arg−p−ニトロアニリドヒドロクロリドを加水分解する能力として
評価した。基質溶液は、アッセイ緩衝液中51μMの濃度(51μM<<Km
1.3mM)で調製した。DMSOの最終濃度は4.3%であった。精製し活性
化したヒト第X因子を、アッセイ緩衝液で300nMの濃度まで希釈した。試薬
の最終濃度は、[FXa]=10nM、[N−ベンゾイル−Ile−Glu−G
ly−Arg−p−ニトロアニリドヒドロクロリド]=51μMであった。
【0212】 プラスミン:プラスミン活性を、N−p−トシル−Gly−Pro−Lys−
p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液は、アッセイ
緩衝液中37μMの濃度(37μM<<Km=243μM)で調製した。DMS
Oの最終濃度は4.3%であった。精製したヒトプラスミンを、アッセイ緩衝液
で240nMの濃度まで希釈した。試薬の最終濃度は、[プラスミン]=8nM
、[N−p−トシル−Gly−Pro−Lys−p−ニトロアニリド]=37μ
Mであった。
【0213】 キモトリプシン:キモトリプシン活性を、N−スクシニル−Ala−Ala−
Pro−Phe−p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質
溶液は、アッセイ緩衝液中14μMの濃度(14μM<<Km=62μM)で調
製した。DMSOの最終濃度は4.3%であった。精製したウシキモトリプシン
を、アッセイ緩衝液で81nMの濃度まで希釈した。試薬の最終濃度は、[キモ
トリプシン]=2.7nM、[N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Ph
e−p−ニトロアニリド]=14μMであった。
【0214】 トリプシン:トリプシン活性を、N−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−
p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液は、アッセイ
緩衝液中13μMの濃度(13μM<<Km=291μM)で調製した。DMS
Oの最終濃度は4.3%であった。精製したウシトリプシンを、アッセイ緩衝液
で120nMの濃度まで希釈した。試薬の最終濃度は、[トリプシン]=4nM
、[N−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリド]=13μ
Mであった。
【0215】 エラスターゼ:エラスターゼ活性を、N−スクシニル−Ala−Ala−Pr
o−Val−p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液
は、アッセイ緩衝液中19μMの濃度(19μM<<Km=89μM)で調製し
た。DMSOの最終濃度は4.3%であった。精製したヒト白血球エラスターゼ
を、アッセイ緩衝液で750nMの濃度まで希釈した。試薬の最終濃度は、[エ
ラスターゼ]=25nM、[N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Val
−p−ニトロアニリド]=19μMであった。
【0216】 ウロキナーゼ:ウロキナーゼ活性を、N−CBZ−Val−Gly−Arg−
p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液は、アッセイ
緩衝液中100μMの濃度(100μM<Km=1.2mM)で調製した。DM
SOの最終濃度は4.3%であった。精製したヒト腎ウロキナーゼを、アッセイ
緩衝液で1.2μMの濃度まで希釈した。試薬の最終濃度は、[ウロキナーゼ]
=40nM、[N−CBZ−Val−Gly−Arg−p−ニトロアニリド]=
100mMであった。
【0217】 実施例1の化合物は、20nMのトロンビンのKiを有した。
【0218】 これらの結果は、本発明の化合物がトロンビンを含むプロテアーゼのインヒビ
ターであることを示している。
【0219】 (実施例6) 経口投与のための錠剤 1000個の錠剤を以下の成分から調製した:
【0220】
【表1】 活性成分およびラクトースをポリビニルピロリドンの水溶液と混合する。この
混合物を乾燥し、そして製粉して顆粒剤を形成する。次いで、微結晶性セルロー
ス、次いでステアリン酸マグネシウムを混合する。次いで、この混合物をタブレ
ットマシンで圧縮して、各々が100mgの活性成分を含有する1000個の錠
剤を得た。
【0221】 (実施例7) 非経口投与のための溶液 溶液を以下の成分から調製した:
【0222】
【表2】 活性成分および塩化ナトリウムを水に溶解する。pHを、2M NaOHでp
H3〜9に調節し、そしてこの溶液を滅菌アンプルに満たす。
【0223】 (実施例8) 吸入粉剤 活性化合物をジェットミルで吸入に適切な粒子サイズ(塊の直径<4μm)ま
で微粉化する。
【0224】 100mgの微粉化粉剤を粉剤多用量吸入器(Turbohaler(登録商
標))に充填する。吸入器を1mgの用量を送達する投薬ユニットに備え付ける
【0225】 本発明を十分に記載してきたが、本発明は、発明の範囲またはその任意の実施
態様に影響を及ぼすことなく、条件、処方および他のパラメーターの広範かつ等
価な範囲内で実施され得るということが当業者に理解される。本明細書中で引用
された全ての特許および刊行物は、その全体が本明細書中で参考として十分に援
用される。
【0226】 略語 Ac=アセチル Aze=アゼチジン−2−カルボン酸 betaPic=ピペリジン−3−カルボン酸 Boc=tert−ブチルオキシカルボニル BOP=ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−tris−(ジメチルアミノ
)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート Bn=ベンジル Bu=ブチル Cbz=ベンジルオキシカルボニル Cgl=シクロヘキシルグリシン Cha=β−シクロヘキシルアラニン Chx=シクロヘキシル CME−CDI=1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジ
イミドメト(metho)−p−トルエンスルホネート DBU=1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン Dca=ジシクロヘキシルアラニン DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド DCU=ジシクロヘキシルウレア DMAP=N,N−ジメチルアミノピリジン DMF=ジメチルホルムアミド DMSO=ジメチルスルホキシド Dpa=ジフェニルアラニン EDC=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒド
ロクロリド Et=エチル EtOAc=酢酸エチル EtOH=エタノール Gly=グリシン h=時間 HATU=O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−
テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート HCl=塩酸 Hex=ヘキシル HOAc=酢酸 HOBt=N−ヒドロキシベンゾトリアゾール HOC=ホモシクロヘキシルアラニン Hop=ホモフェニルアラニン Me=メチル MeOH=メタノール Ms=メシル NGn=−NH−NH−C(=NH)−NH2 NMM=N−メチルモルホリン OGn=−O−NH−C(=NH)−NH2 Pd/C=チャコール担持パラジウム Pgl=フェニルグリシン Ph=フェニル Phe=フェニルアラニン Pic=ピペコリン酸 Pro=プロリン RPLC=逆相高速液体クロマトグラフィー Tf=トリフルオロメチルスルホニル TFA=トリフルオロ酢酸 THF=テトラヒドロフラン Tic=1−カルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン Ts=トシル Val=バリン Z=ベンジルオキシカルボニル
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月26日(2003.5.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 またはその溶媒和物、水和物、もしくは薬学的に受容可能な塩であって、ここで
: A1は、以下の式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、または
IIgの構造フラグメントを表し:
【化2】 ここで: kは、整数0、1、2、3または4であり; jは、整数1、2、3または4であり; qは、整数0、1、2または3であり; R1は、H、C1-4アルキル、もしくはR11OOC−(C1-4)アルキル−を
表し、該R11OOC−(C1-4)アルキル−は、必要に応じて、該カルボニル基
に対してα位である位置が、基R14−(CH2p−によって置換されており、こ
こで、pは0、1もしくは2であり、そしてR14は、メチル、フェニル、OH、
COOR12、CONHR12(ここで、R12はHもしくはC1-4アルキル基である
)であり、そしてR11はH、C1-6アルキル、もしくは4位がCOOR12(ここ
で、R12は上記で定義のとおりである)により置換されたベンジルであるか、ま
たは R1は、R13−NH−CO−(C1-4)アルキル−を表し、必要に応じて、該
カルボニルに対するα位が、C1-4アルキルにより置換されており、そしてここ
でR13が、H、C1-4アルキルまたは−CH2COOR12(ここで、R12は上記で
定義のとおりである)であるか、または R1は、R12OOC−CH2−OOC−アルキル−を表し、ここで、該アルキ
ル基が1個〜4個の炭素原子を有し、そして該カルボニルに対するα位が、必要
に応じてC1-4アルキルにより置換され、そしてR12は上記で定義の通りである
か、または R1は、C1-4アルキルスルホニル、Ph(4−COOR12)−SO2−、P
h(3−COOR12)−SO2−、Ph(2−COOR12)−SO2−(ここで、
12は上記で定義のとおりである)を表すか、または R1はC1-4アルキルカルボニルを表すか、または R1はC1-4アルコキシカルボニルを表すか、または R1は−CO−(CH2p−COOR12を表し、ここでR12は上記で定義の
通りであり、pは0、1もしくは2の整数であるか、または R1は−CH2PO(OR152、−CH2SO3Hまたは−CH2−(5−(1
H)−テトラゾリル)を表し、ここでR15は、各場合において別個に、H、メチ
ルまたはエチルであり; R2は、HまたはC1-4アルキル、カルボキシ(C1-4)アルキルあるいはC1 -4 アルコキシカルボニル(C1-4)アルキルを表し; R3は、必要に応じて1つ以上のフッ素原子を有するC1-4アルキルを表すか
、または R3は、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフェニルを表し、これらの
任意のものが、必要に応じてC1-4アルキルにより置換され得るか、または R3は、フルオレン−9−イル、もしくは9−ヒドロキシフルオレン−9−
イルを表すか、または R3は、1〜3個のOR16(ここで、R16は独立してHまたはC1-4アルキル
である)により置換されたフェニル基を表し、そしてkは0、1であるか、また
は R3は、1−ナフチルもしくは2−ナフチル基を表し、kが0、1であるか
、または R3は、cis−もしくはtrans−デカリン基を表し、kが0、1であ
るか、または R3は、4−ピリジル、3−ピロリジルもしくは3−インドリルを表し、こ
れらの任意のものが、必要に応じてOR16(ここで、R16は上記で定義の通りで
ある)により置換されており、kが0、1であるか、または R3は、Si(Me)3もしくはCH(R172を表し、ここでR17は独立し
て、C1-4アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジルもしくはフェ
ニルであり、または、式IIaにおいては、一方のR17はシクロペンチル、シク
ロヘキシルもしくはフェニルであり、他方のR17は、R1と一緒になって、エチ
レン架橋を形成し、そしてkが0、1、または2であり; R5は、C1-4アルキル、フェニル、またはベンジルを表し; R21は、H、C(O)R41、SiR424344もしくはC1-6アルキルを表
し、該C1-6アルキル基は、必要に応じて、OR45または(CH2t46から選
択される1つ以上の置換基により置換または終結され; R42、R43およびR44は独立して、H、フェニルまたはC1-6アルキルを
表し; R46は、C1-4アルキル、フェニル、OH、C(O)OR47またはC(O
)N(H)R48を表し; R48は、H、C1-4アルキルまたはCH2C(O)OR49を表し; R45およびR47は独立して、H、C1-4アルキルまたはC7-9アルキルフェ
ニルを表し; R41およびR49は独立して、HまたはC1-4アルキルを表し;そして tは0、1または2を表し; R22およびR23は独立して、H、C1-4アルキル、シクロヘキシルまたはフ
ェニルを表し; R24は、以下の式IVa、IVbまたはIVcの構造フラグメントを表し:
【化3】 ここで、 v、wおよびuは独立して、0、1、2、3または4を表し; R34およびR35は独立して、H、Si(Me)3、1−もしくは2−ナフ
チル、多環式ヒドロカルビル基、CHR3132またはC1-4アルキル(該アルキ
ル基は必要に応じて、1つ以上のフッ素原子により置換される)、またはC3-8
シクロアルキル、フェニル、メチレンジオキシフェニル、ベンゾジオキサニル、
ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾ
リル、ベンズイミダゾリル、クマラノニル、クマリニルあるいはジヒドロクマリ
ニル(後の12の基は必要に応じて、C1-4アルキル(該アルキル基は必要に応
じて、1つ以上のハロ置換基により置換される)、C1-4アルコキシ、ハロ、ヒ
ドロキシ、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)R33のう
ちの1つ以上により置換される)を表し; R31およびR32は独立して、シクロヘキシルまたはフェニルを表し; R36およびR37は独立して、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、
フェニル(該フェニル基は必要に応じて、C1-4アルキル(該アルキル基は必要
に応じて、1つ以上のハロ置換基により置換される)、C1-4アルコキシ、ハロ
、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)R38 のうちの1つ以上により置換される)を表すか、あるいは、これらが結合する炭
素原子と一緒になって、C3-8シクロアルキル環を形成し; R33およびR38は独立して、HまたはC(O)R39を表し;そして R39は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシを表し; A2は、式IIIa、IIIbまたはIIIcの構造フラグメントを表し:
【化4】 ここで: dは、0、1または2であり; eは、1、2、3または4であり; Yは、メチレン基を表すか、または Yは、エチレン基を表し、そして得られる5員環が必要に応じて、1つまた
は2つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を4位に有し得るか、ある
いは不飽和であっても、または不飽和でなくてもよいか、または Yは、ヘテロ原子官能性を4位に有して−CH2−O−、−CH2−S−、−
CH2−SO−を表すか、または Yは、n−プロピレン基を表し、そして得られる6員環が必要に応じて、5
位に1つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を有し得るか、4位もし
くは5位のうちの1つに2つのフッ素原子を有し得るか、または4位および5位
が不飽和であるか、あるいは4位にC1-4アルキルを有し得、または Yは、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−SO−C
2−を表すか、もしくはYは−CH2−CH2−CH2−CH2−を表し; R4は、R3について上記で定義の通りであり; R6は、HもしくはC1-4アルキル、カルボキシ、C1-4アルコキシカルボニ
ル、カルボキシ(C1-4)アルキルまたはC1-4アルコキシカルボニル(C1-4
アルキルを表し; 但し、A1が式IIbのフラグメントであり、そしてA2が式IIIbのフラ
グメントである場合は、R4は1−ナフチルまたは2−ナフチルではなく; R7は、水素、アルキル、アラルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミ
ノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、カルボ
キシアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アラルコキシ、アリールオキシ、ヘテ
ロアリールオキシ、またはモノ−もしくはジ−アルキルアミノのうちの1つであ
り、但し、R7がヒドロキシ、アルコキシ、アラルコキシ、アリールオキシ、ヘ
テロアリールオキシ、またはモノ−もしくはジ−アルキルアミノである場合は、
nは0以外であり; R8、R9およびR10は、各々が独立して、水素、アルキル、アラルキル、アリ
ール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジ
アルキルアミノアルキルまたはカルボキシアルキルのうちの1つであり; または、R7およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここで、i
は0(結合)、1もしくは2であり、そしてR9およびR10は、上記で定義の通
りであるか;またはR7およびR10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、
ここでjは0(結合)、もしくは1〜8であり、そしてR8およびR9は、上記で
定義の通りであるか;またはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を
形成し、ここでhは2〜8であり、そしてR7およびR8は、上記で定義の通りで
あり; R18は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール、
ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノ(C2-10)アルキル
、ジアルキルアミノ(C2-10)アルキルまたはカルボキシアルキルのうちの1つ
であるか、あるいは、R18およびR10が一緒になって、−(CH2w−を形成し
、ここでwは1〜5であり; Xは、酸素、NR19;またはCH=NR19であり、ここで該CH=NR19の窒
素が該NR18の窒素と結合しており; R19は、水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールのうちの1つであ
り、ここで該アルキル、シクロアルキルまたはアリールが、必要に応じて、アミ
ノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、カルボ
キシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボ
ニル、アリール、ヘテロアリール、アシルアミノ、シアノまたはトリフルオロメ
チルにより置換され得; Ra、RbおよびRcは独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
アリールオキシ、アラルコキシ、アルコキシカルボニルオキシ、シアノまたは−
CO2wであり; Rwは、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、
【化5】 であり、ここでRdおよびReは独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニ
ルまたはフェニルであり、Rfは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルまた
はフェニルであり、Rgは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルまたはフェ
ニルであり、そしてRhは、アラルキルまたはC1-6アルキルであり; nは0〜8であり;そして mは0〜4である、化合物。
【化6】 のうちの1つであり、ここでRd〜Rhは、請求項1に定義の通りである、請求項
1に記載の化合物。
【化7】 のうちの1つであり、ここで、Rhは、ベンジル、メチル、エチル、イソプロピ
ル、sec−ブチルもしくはt−ブチルであり、そしてここで、Rfは、水素ま
たはC1-6アルキルであり; R7、R8、R9およびR10は独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10カルボキシ
アルキルまたはC2-10ヒドロキシアルキルのうちの1つであるか、またはR7
よびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1または2
であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7およびR10 が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、または1
、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通りであるか;また
はR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、ここでhが2、3
、または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りであり; R18は、水素、C1-6アルキル、C6-10アル(C1-6)アルキル、C6-10アリール
、C2-10ヒドロキシアルキル、C2-10アミノアルキル、モノ(C1-4)アルキル
アミノ(C2-8)アルキル、ジ(C1-4)アルキルアミノ(C2-8)アルキルまた
はC2-10カルボキシアルキルのうちの1つであるか、あるいは、R18およびR10 が一緒になって、−(CH2w−を形成し、ここでwが1〜5であり; Xは−O−であり; nは0〜4であり;そしてmが0〜4である、 化合物。
【化8】 であり、ここでRhがベンジルまたはt−ブチルであり、そしてここでRfが水素
またはメチルであり; R7、R8、R9およびR10は、独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10ヒドロキ
シアルキルまたはC2-10カルボキシアルキルのうちの1つであるか、またはR7
およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1または
2であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7および
10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、または
1、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通りであるか;ま
たはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、ここでhは2、
3または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りであり; R18は、水素、C1-4アルキル、C2-4ヒドロキシアルキル、C2-4カルボキシア
ルキル、C2-4アミノアルキル、ジメチルアミノ(C2-8)アルキル、またはメチ
ルアミノ(C2-8)アルキルであり; Xは−O−であり; R19は水素、またはC1-6アルキルであり; nは0〜4であり;そして mは0、1、2または3である、 化合物。
【化9】 のフラグメントである、請求項1に記載の化合物。
【化10】 を有する、請求項1に記載の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または
プロドラッグであって; ここで: n’は1、2または3であり; n”は0、1、2または3であり; m’は0、1、2または3であり; X’は−O−であり;そしてA1およびA2の組合せによって、以下のA1−A2 −フラグメントが得られる:
【化11】 化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩またはプロドラッグ。
【化12】 9−ヒドロキシ−9−フルオレニルカルボニル−L−Pro−NH(CH22
−NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート;もしくは 9−ヒドロキシ−9−フルオレニルカルボニル−L−Pro−NH(CH23
−NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート。
【化13】 (ここで、R18、Ra、RbおよびRcは、請求項1で定義の通りである)のアミ
ノグアニジンを、以下の式:
【化14】 (ここで、Pbはアミノ保護基であり、そしてA1、A2、R7、R8、R9、および
nは、請求項1で定義の通りである)の誘導ジペプチドと反応させて、式IX:
【化15】 (ここで、Pb、A1、A2、R7〜R9、R18、Ra、Rb、Rcおよびnは、請求項
1で定義の通りである)のアミジノヒドラゾンを形成する工程を包含する、プロ
セス。
【化16】 (ここで、PbはN−末端アミノ保護基である)のアミジノヒドラゾンのヒドラ
ゾン炭素−窒素二重結合を選択的に還元する工程を包含する、プロセス。
【化17】 (ここで、Pb、A1、A2、R7〜R10、nおよびmは、請求項1で定義の通りで
ある)のアルコキシアミン誘導ジペプチドを、グアニジニル化試剤と反応させる
工程を包含する、プロセス。
【化18】 (ここで、R21、R22、R23およびR24は、請求項1で定義の通りである)の、
式XVIの化合物:
【化19】 (ここで、Y、R6〜R10、n、m、X、Ra、RbおよびRcは、請求項1に定義
の通りである)とのカップリング;または (b)式XVIIの化合物:
【化20】 (ここで、R21、R22、R23、R24およびYは、請求項1で定義の通りである)
の、式XVIIIの化合物:
【化21】 (ここで、R7〜R10、R18、n、m、X、Ra、RbおよびRcは、請求項1に定
義の通りである)とのカップリング、 を包含する、プロセス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0186
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0186】
【数7】 (実施例3) 9−ヒドロキシ−9−フルオレルカルボニル−L−Pro−NH(CH O−NH−C(=NH)NHトリフルオロアセテート a)Fmoc−L−Pro−NH(CHO−NH−C(=NBoc)N
HBoc
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0190
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0190】 c)9−ヒドロキシ−9−フルオレルカルボニル−L−Pro−NH(CHO−NH−C(=NBoc)NHBoc
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0191
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0191】
【化69】 先の工程の生成物(0.34g、0.81mmol)、9−ヒドロキシ−9−
フルオレニルカルボン酸(0.20g、0.89mmol)、およびBOP(0
.47g、1.06mmol)を無水ジクロロメタン(30mL)に溶解し、そ
してトリエチルアミン(0.30mL、2.15mmol)と反応させた。周囲
温度で16時間撹拌した後、この反応物を真空下でエバポレートし、そして残渣
をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中10%メタノール)で精製
して、表題化合物を明るい黄色の固体として得た(0.48g、95%)。質量
スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリ
クス)C3241についての計算値:424.2(M−2 Boc+
H)、実測値:425.3。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0192】 d)9−ヒドロキシ−9−フルオレルカルボニル−L−Pro−NH(CHO−NH−C(=NH)NHトリフルオロアセテート
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0195
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0195】 (実施例4) (9−ヒドロキシ−9−フルオレルカルボニル−L−Pro−NH(CHO−NH−C(=NH)NHトリフルオロアセテート)
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0203
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0203】 h)9−ヒドロキシ−9−フルオレルカルボニル−L−Pro−NH(CHO−NH−C(=NBoc)NHBoc 実施例3、工程cと類似の様式で、先の工程の生成物(0.22g、0.52
mmol)から表題化合物を淡黄色固体として調製した(0.22g、67%)
。質量スペクトル(MALDI−TOF、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸
マトリクス)C3343についての計算値:438.2(M−2 B
oc+H)、実測値:439.4。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0204
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0204】 i)9−ヒドロキシ−9−フルオレルカルボニル−L−Pro−NH(CHO−NH−C(=NH)NHトリフルオロアセテート 実施例1、手順B、工程iと類似の様式で、先の工程の生成物(0.22g、
0.34mmol)から表題化合物を白色固体として調製した(0.2g、10
0%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 7/02 C07K 5/06 4H006 C07D 207/16 A61K 37/02 4H045 223/16 49/02 C // C07K 5/06 A61L 33/00 T (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 トムズック, ブルース アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19426, カレッジビル, ソネット レーン 333 (72)発明者 マルコタン, トーマス ピー. アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19453, モルガンタウン, ウィーバー ロード 132 (72)発明者 ソール, リチャード エム. アメリカ合衆国 ニュージャージー 08648, ローレンスビル, グレン ア ベニュー 324 Fターム(参考) 4C069 AA17 BB15 BD06 4C081 AC08 BA05 CE03 4C084 AA02 AA07 BA01 BA14 NA14 ZA332 ZA362 ZA402 ZA542 ZC202 4C085 HH03 KA29 KB56 KB82 LL07 4C086 AA01 AA03 BC07 MA01 MA04 NA14 ZA33 ZA36 ZA40 ZA54 ZC20 4H006 AA01 AA02 AA03 AA05 AB21 AB22 AB23 AB24 AC53 AC59 4H045 AA10 BA11 DA55 EA22 EA24 FA10

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体異性体を含めて、以下の式Iを有する化合物: 【化1】 またはその溶媒和物、水和物、もしくは薬学的に受容可能な塩であって、ここで
    : A1は、以下の式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、または
    IIgの構造フラグメントを表し: 【化2】 ここで: kは、整数0、1、2、3または4であり; jは、整数1、2、3または4であり; qは、整数0、1、2または3であり; R1は、H、C1-4アルキル、もしくはR11OOC−(C1-4)アルキル−を
    表し、該R11OOC−(C1-4)アルキル−は、必要に応じて、該カルボニル基
    に対してα位である位置が、基R14−(CH2p−によって置換されており、こ
    こで、pは0、1もしくは2であり、そしてR14は、メチル、フェニル、OH、
    COOR12、CONHR12(ここで、R12はHもしくはC1-4アルキル基である
    )であり、そしてR11はH、C1-6アルキル、もしくは4位がCOOR12(ここ
    で、R12は上記で定義のとおりである)により置換されたベンジルであるか、ま
    たは R1は、R13−NH−CO−(C1-4)アルキル−を表し、必要に応じて、該
    カルボニルに対するα位が、C1-4アルキルにより置換されており、そしてここ
    でR13が、H、C1-4アルキルまたは−CH2COOR12(ここで、R12は上記で
    定義のとおりである)であるか、または R1は、R12OOC−CH2−OOC−アルキル−を表し、ここで、該アルキ
    ル基が1個〜4個の炭素原子を有し、そして該カルボニルに対するα位が、必要
    に応じてC1-4アルキルにより置換され、そしてR12は上記で定義の通りである
    か、または R1は、C1-4アルキルスルホニル、Ph(4−COOR12)−SO2−、P
    h(3−COOR12)−SO2−、Ph(2−COOR12)−SO2−(ここで、
    12は上記で定義のとおりである)を表すか、または R1はC1-4アルキルカルボニルを表すか、または R1はC1-4アルコキシカルボニルを表すか、または R1は−CO−(CH2p−COOR12を表し、ここでR12は上記で定義の
    通りであり、pは0、1もしくは2の整数であるか、または R1は−CH2PO(OR152、−CH2SO3Hまたは−CH2−(5−(1
    H)−テトラゾリル)を表し、ここでR15は、各場合において別個に、H、メチ
    ルまたはエチルであり; R2は、HまたはC1-4アルキル、カルボキシ(C1-4)アルキルあるいはC1 -4 アルコキシカルボニル(C1-4)アルキルを表し; R3は、必要に応じて1つ以上のフッ素原子を有するC1-4アルキルを表すか
    、または R3は、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフェニルを表し、これらの
    任意のものが、必要に応じてC1-4アルキルにより置換され得るか、または R3は、フルオレン−9−イル、もしくは9−ヒドロキシフルオレン−9−
    イルを表すか、または R3は、1〜3個のOR16(ここで、R16は独立してHまたはC1-4アルキル
    である)により置換されたフェニル基を表し、そしてkは0、1であるか、また
    は R3は、1−ナフチルもしくは2−ナフチル基を表し、kが0、1であるか
    、または R3は、cis−もしくはtrans−デカリン基を表し、kが0、1であ
    るか、または R3は、4−ピリジル、3−ピロリジルもしくは3−インドリルを表し、こ
    れらの任意のものが、必要に応じてOR16(ここで、R16は上記で定義の通りで
    ある)により置換されており、kが0、1であるか、または R3は、Si(Me)3もしくはCH(R172を表し、ここでR17は独立し
    て、C1-4アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジルもしくはフェ
    ニルであり、または、式IIaにおいては、一方のR17はシクロペンチル、シク
    ロヘキシルもしくはフェニルであり、他方のR17は、R1と一緒になって、エチ
    レン架橋を形成し、そしてkが0、1、または2であり; R5は、C1-4アルキル、フェニル、またはベンジルを表し; R21は、H、C(O)R41、SiR424344もしくはC1-6アルキルを表
    し、該C1-6アルキル基は、必要に応じて、OR45または(CH2t46から選
    択される1つ以上の置換基により置換または終結され; R42、R43およびR44は独立して、H、フェニルまたはC1-6アルキルを
    表し; R46は、C1-4アルキル、フェニル、OH、C(O)OR47またはC(O
    )N(H)R48を表し; R48は、H、C1-4アルキルまたはCH2C(O)OR49を表し; R45およびR47は独立して、H、C1-4アルキルまたはC7-9アルキルフェ
    ニルを表し; R41およびR49は独立して、HまたはC1-4アルキルを表し;そして tは0、1または2を表し; R22およびR23は独立して、H、C1-4アルキル、シクロヘキシルまたはフ
    ェニルを表し; R24は、以下の式IVa、IVbまたはIVcの構造フラグメントを表し: 【化3】 ここで、 v、wおよびuは独立して、0、1、2、3または4を表し; R34およびR35は独立して、H、Si(Me)3、1−もしくは2−ナフ
    チル、多環式ヒドロカルビル基、CHR3132またはC1-4アルキル(該アルキ
    ル基は必要に応じて、1つ以上のフッ素原子により置換される)、またはC3-8
    シクロアルキル、フェニル、メチレンジオキシフェニル、ベンゾジオキサニル、
    ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾ
    リル、ベンズイミダゾリル、クマラノニル、クマリニルあるいはジヒドロクマリ
    ニル(後の12の基は必要に応じて、C1-4アルキル(該アルキル基は必要に応
    じて、1つ以上のハロ置換基により置換される)、C1-4アルコキシ、ハロ、ヒ
    ドロキシ、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)R33のう
    ちの1つ以上により置換される)を表し; R31およびR32は独立して、シクロヘキシルまたはフェニルを表し; R36およびR37は独立して、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、
    フェニル(該フェニル基は必要に応じて、C1-4アルキル(該アルキル基は必要
    に応じて、1つ以上のハロ置換基により置換される)、C1-4アルコキシ、ハロ
    、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)R38 のうちの1つ以上により置換される)を表すか、あるいは、これらが結合する炭
    素原子と一緒になって、C3-8シクロアルキル環を形成し; R33およびR38は独立して、HまたはC(O)R39を表し;そして R39は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシを表し; A2は、式IIIa、IIIbまたはIIIcの構造フラグメントを表し: 【化4】 ここで: dは、0、1または2であり; eは、1、2、3または4であり; Yは、メチレン基を表すか、または Yは、エチレン基を表し、そして得られる5員環が必要に応じて、1つまた
    は2つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を4位に有し得るか、ある
    いは不飽和であっても、または不飽和でなくてもよいか、または Yは、ヘテロ原子官能性を4位に有して−CH2−O−、−CH2−S−、−
    CH2−SO−を表すか、または Yは、n−プロピレン基を表し、そして得られる6員環が必要に応じて、5
    位に1つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を有し得るか、4位もし
    くは5位のうちの1つに2つのフッ素原子を有し得るか、または4位および5位
    が不飽和であるか、あるいは4位にC1-4アルキルを有し得、または Yは、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−SO−C
    2−を表すか、もしくはYは−CH2−CH2−CH2−CH2−を表し; R4は、R3について上記で定義の通りであり; R6は、HもしくはC1-4アルキル、カルボキシ、C1-4アルコキシカルボニ
    ル、カルボキシ(C1-4)アルキルまたはC1-4アルコキシカルボニル(C1-4
    アルキルを表し; 但し、A1が式IIbのフラグメントであり、そしてA2が式IIIbのフラ
    グメントである場合は、R4は1−ナフチルまたは2−ナフチルではなく; R7は、水素、アルキル、アラルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミ
    ノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、カルボ
    キシアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アラルコキシ、アリールオキシ、ヘテ
    ロアリールオキシ、またはモノ−もしくはジ−アルキルアミノのうちの1つであ
    り、但し、R7がヒドロキシ、アルコキシ、アラルコキシ、アリールオキシ、ヘ
    テロアリールオキシ、またはモノ−もしくはジ−アルキルアミノである場合は、
    nは0以外であり; R8、R9およびR10は、各々が独立して、水素、アルキル、アラルキル、アリ
    ール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジ
    アルキルアミノアルキルまたはカルボキシアルキルのうちの1つであり; または、R7およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここで、i
    は0(結合)、1もしくは2であり、そしてR9およびR10は、上記で定義の通
    りであるか;またはR7およびR10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、
    ここでjは0(結合)、もしくは1〜8であり、そしてR8およびR9は、上記で
    定義の通りであるか;またはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を
    形成し、ここでhは2〜8であり、そしてR7およびR8は、上記で定義の通りで
    あり; R18は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール、
    ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノ(C2-10)アルキル
    、ジアルキルアミノ(C2-10)アルキルまたはカルボキシアルキルのうちの1つ
    であるか、あるいは、R18およびR10が一緒になって、−(CH2w−を形成し
    、ここでwは1〜5であり; Xは、酸素、NR19;またはCH=NR19であり、ここで該CH=NR19の窒
    素が該NR18の窒素と結合しており; R19は、水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールのうちの1つであ
    り、ここで該アルキル、シクロアルキルまたはアリールが、必要に応じて、アミ
    ノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、カルボ
    キシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボ
    ニル、アリール、ヘテロアリール、アシルアミノ、シアノまたはトリフルオロメ
    チルにより置換され得; Ra、RbおよびRcは独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
    アリールオキシ、アラルコキシ、アルコキシカルボニルオキシ、シアノまたは−
    CO2wであり; Rwは、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、 【化5】 であり、ここでRdおよびReは独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニ
    ルまたはフェニルであり、Rfは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルまた
    はフェニルであり、Rgは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルまたはフェ
    ニルであり、そしてRhは、アラルキルまたはC1-6アルキルであり; nは0〜8であり;そして mは0〜4である、化合物。
  2. 【請求項2】 XがOである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R7、R8、R9およびR10が独立して、水素、C1-6アルキル
    、C6-10アル(C1-6)アルキル、C6-10アリール、C2-10ヒドロキシアルキル
    またはC2-7カルボキシアルキルのうちの1つである、請求項1に記載の化合物
  4. 【請求項4】 R7、R8、R9およびR10が水素である、請求項3に記載の
    化合物。
  5. 【請求項5】 R7およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、こ
    こでiが2、3または4である、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、
    ここでhが2である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R18が、H、C1-4アルキル、カルボキシ、C1-4アルコキシ
    カルボニル、カルボキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシカルボニル(C1- 4 )アルキル、(C6-10)アル(C1-6)アルキル、またはC3-6アルケニルを表
    す、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R18が、水素またはC1-6アルキルである、請求項7に記載
    の化合物。
  9. 【請求項9】 R18およびR10が一緒になって、−(CH2w−を形成し、
    ここでwが1〜5である、請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 XがCH=NR19であり、ここでR19は、水素、C1-6
    ルキル(必要に応じて、アミノ、モノ(C1-4)アルキルアミノ、C1-6アルコキ
    シ、ヒドロキシ、カルボキシ、フェニル、C1-4アルキルオキシカルボニル、(
    6-10)アル(C1-4)アルコキシカルボニル、C1-6アシルアミノ、シアノ、ま
    たはトリフルオロメチルで置換される)である、請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Ra、RbおよびRcが独立して、水素、ヒドロキシ、C1-6 アルキル、C1-6アルコキシ、シアノまたは−CO2wであり、ここでRwは、各
    例において、C1-4アルキル、C4-7シクロアルキルまたはベンジルオキシカルボ
    ニルである、請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 RbおよびRcがそれぞれ水素である、請求項1に記載の化
    合物。
  13. 【請求項13】 Ra、RbおよびRcが独立して、−CO2w基を表し、こ
    こでRwが、以下: 【化6】 のうちの1つであり、ここでRd〜Rhは、請求項1に定義の通りである、請求項
    1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Rd、ReおよびRgが水素であり、Rfがメチルであり、そ
    してRhがベンジルまたはtert−ブチルである、請求項13に記載の化合物
  15. 【請求項15】 nが0〜4であり、そしてmが0〜4である、請求項1に
    記載の化合物。
  16. 【請求項16】 nが0、1または2であり、そしてmが0、1、2または
    3である、請求項1に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の化合物であって、A1が式IIa、II
    b、IIc、IId、またはIIgの構造フラグメントを表し、ここで: kは、整数0、1、2、3または4であり; qは、整数0、1、2または3であり; R1は、H、C1-4アルキル、R11OOC−(C1-4)アルキル−(該カルボニ
    ル基のα位である位置が、必要に応じて置換されており、そして該α位の置換基
    が、R14−(CH2p−であり、ここで、pは0、1または2であり、そしてR14 は、メチル、フェニル、OH、COOR12、CONHR12であり、ここで、R12 はHまたはC1-4アルキルであり、そしてR11は、HまたはC1-6アルキルであ
    る)を表すか、または R1は、Ph(4−COOR12)−CH2−を表し、ここで、R12は上記で定義
    の通りであるか、または R1は、R13−NH−CO−(C1-4)アルキル−を表し、そして該カルボニル
    に対するα位が、C1-4アルキルで必要に応じて置換されており、そしてここで
    13は、HもしくはC1-4アルキルまたは−CH2OOR12であり、ここでR12
    、上記で定義の通りであるか、または R1は、R12OOC−CH2−OOC−(C1-4)アルキル−を表し、ここで該
    アルキルは、該カルボニルに対するα位が、C1-4アルキルで必要に応じて置換
    されており、そしてここで、R12は、上記で定義の通りであるか、または R1は、C1-4アルキルスルホニル、Ph(4−COOR12)−SO2−、Ph
    (3−COOR12)−SO2−、Ph(2−COOR12)−SO2−を表し、ここ
    でR12は、上記で定義の通りであるか、または R1は、C1-4アルキルカルボニルを表すか、または R1は、C1-4アルコキシカルボニルを表すか、または R1は、−CO−(CH2p−COOR12を表し、ここでR12は、上記で定義
    の通りであり、そしてpは整数0、1または2であるか、または R1は、−CH2PO(OR152、−CH2SO3Hまたは−CH2−(5−(1
    H)−テトラゾリル)を表し、ここでR15は、各場合において別個に、H、メチ
    ルまたはエチルであり; R2は、HもしくはC1-4アルキル、カルボキシ(C1-4)アルキルまたはC1-4 アルコキシカルボニル(C1-4)アルキルを表し; R3は、1つ以上のフッ素原子で必要に応じて置換されるC1-4アルキルを表す
    か、または R3は、シクロペンチル、シクロヘキシルもしくはフェニルを表し、これらの
    任意のものが、C1-4アルキルで必要に応じて置換され得るか、または R3は、1−ナフチルもしくは2−ナフチル基を表し、そしてkが0、1であ
    るか、または R3は、cis−もしくはtrans−デカリン基を表し、そしてkが0、1
    であるか、または R3は、Si(Me)3またはCH(R172を表し、ここでR17は独立して、
    プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジル、もしくはフェニルであ
    るか、または R3は、フルオレン−9−イルもしくは9−ヒドロキシ−フルオレン−9−イ
    ルを表し; A2は、式IIIa、IIIbまたはIIIcの構造フラグメントを表し、ここ
    で: dは、整数0、1または2であり; eは、整数1、2、3または4であり; Yは、メチレン基を表すか、または Yは、エチレン基を表し、そして得られる5員環が、1つもしくは2つのフッ
    素原子、ヒドロキシ基またはオキソ基を、必要に応じて4位に有し得るか、ある
    いは必要に応じて不飽和であり得るか、または Yは、ヘテロ原子官能性を4位に有して−CH2−O−、−CH2−S−、−C
    2−SO−を表すか、または Yは、n−プロピレン基を表し、そして得られる6員環が必要に応じて、5位
    に1つのフッ素原子、ヒドロキシ基もしくはオキソ基を有し得るか、2つのフッ
    素原子を4位または5位の一方に有し得るか、または4位および5位が不飽和で
    あり得るか、あるいは4位にC1-4アルキル基を有し得るか、または Yは、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−SO−CH2 −を表すか、または Yは、−CH2−CH2−CH2−CH2−を表し; R4は、C1-4アルキルを表すか、または R4は、Si(Me)3基を表し; R6は、HまたはC1-4アルキルを表すか、または R6は、−(CH2p−COOR51を表し、ここでpは、0、1または2であ
    り、そしてR51はHまたはC1-4アルキルであり; Ra、RbおよびRcはそれぞれ、水素、C1-4アルキル、ヒドロキシ、C1-4アル
    コキシ、フェノキシ、C1-4アルキルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボ
    ニル、シアノ、 【化7】 のうちの1つであり、ここで、Rhは、ベンジル、メチル、エチル、イソプロピ
    ル、sec−ブチルもしくはt−ブチルであり、そしてここで、Rfは、水素ま
    たはC1-6アルキルであり; R7、R8、R9およびR10は独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10カルボキシ
    アルキルまたはC2-10ヒドロキシアルキルのうちの1つであるか、またはR7
    よびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1または2
    であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7およびR10 が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、または1
    、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通りであるか;また
    はR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、ここでhが2、3
    、または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りであり; R18は、水素、C1-6アルキル、C6-10アル(C1-6)アルキル、C6-10アリール
    、C2-10ヒドロキシアルキル、C2-10アミノアルキル、モノ(C1-4)アルキル
    アミノ(C2-8)アルキル、ジ(C1-4)アルキルアミノ(C2-8)アルキルまた
    はC2-10カルボキシアルキルのうちの1つであるか、あるいは、R18およびR10 が一緒になって、−(CH2w−を形成し、ここでwが1〜5であり; Xは−O−であり; nは0〜4であり;そしてmが0〜4である、 化合物。
  18. 【請求項18】 A1がIIa、IIbまたはIIgを表す、請求項17に
    記載の化合物。
  19. 【請求項19】 A2がIIIaを表す、請求項18に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 R1がR11OOC−(C1-4)アルキル−を表し、R11がH
    である、請求項19に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 kが0または1であり、qが1である、請求項20に記載
    の化合物。
  22. 【請求項22】 R6が−(CH2p−COOR51、を表し、ここでpは0
    であり、R51はHである、請求項17に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 A1が式IIaの構造フラグメントを表す、請求項1に記
    載の化合物であって、ここで: kが0または1であり; R1が、R11OOC−(C1-4)アルキルを表し、R11がHであり; R2がHを表し; R3がシクロヘキシル基を表し; A2が式IIIaの構造フラグメントを表し、ここで: Yが、メチレン基、エチレン基、またはn−プロピレン基を表し、そして得ら
    れる6員環が必要に応じて、4位にC1-4アルキル基を有し得; R6がHを表し; Ra、RbおよびRcが、水素、ヒドロキシ、 【化8】 であり、ここでRhがベンジルまたはt−ブチルであり、そしてここでRfが水素
    またはメチルであり; R7、R8、R9およびR10は、独立して、水素、C1-6アルキル、C2-10ヒドロキ
    シアルキルまたはC2-10カルボキシアルキルのうちの1つであるか、またはR7
    およびR8が一緒になって、−(CH2i−を形成し、ここでiは0、1または
    2であり、そしてR9およびR10は上記で定義の通りであるか;またはR7および
    10が一緒になって、−(CH2j−を形成し、ここでjは0(結合)、または
    1、2もしくは3であり、そしてR8およびR9は上記で定義の通りであるか;ま
    たはR9およびR10が一緒になって、−(CH2h−を形成し、ここでhは2、
    3または4であり、そしてR7およびR8は上記で定義の通りであり; R18は、水素、C1-4アルキル、C2-4ヒドロキシアルキル、C2-4カルボキシア
    ルキル、C2-4アミノアルキル、ジメチルアミノ(C2-8)アルキル、またはメチ
    ルアミノ(C2-8)アルキルであり; Xは−O−であり; R19は水素、またはC1-6アルキルであり; nは0〜4であり;そして mは0、1、2または3である、 化合物。
  24. 【請求項24】 R1がR11OOC−(C1-2)アルキルを表し、そしてR11 がHである、請求項23に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 Yがメチレンまたはエチレンを表す、請求項23に記載の
    化合物。
  26. 【請求項26】 A1が式IIfの構造フラグメントを表し; R21が、必要に応じて置換されるC1-6アルキルまたはHを表し; R24が、式IVaの構造フラグメントを表し; A2が式IIIaの構造フラグメントを表し; YがCH2または(CH22を表し;そして nが1を表す、 請求項1に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載の化合物であって、ここでA1が式IIg
    の構造フラグメントを表し; kが0または1であり; R3は、必要に応じて1〜3個のOR16で置換されるフェニルもしくはベンジ
    ルを表し、ここでR16は水素もしくはメチルであるか、または R3はフルオレン−9−イルもしくは9−ヒドロキシフルオレン−9−イルを
    表すか、または R3はCH(R172を表し、ここでR17はシクロヘキシルもしくはフェニルで
    あり; A2は式IIIaの構造フラグメントを表し; YはCH2または(CH22を表し;そして nは1を表す、 化合物。
  28. 【請求項28】 A2がS−立体配置の 【化9】 のフラグメントである、請求項1に記載の化合物。
  29. 【請求項29】 以下の式Iaまたは式Ib: 【化10】 を有する、請求項1に記載の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または
    プロドラッグであって; ここで: n’は1、2または3であり; n”は0、1、2または3であり; m’は0、1、2または3であり; X’は−O−であり;そしてA1およびA2の組合せによって、以下のA1−A2 −フラグメントが得られる: 【化11】 化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩またはプロドラッグ。
  30. 【請求項30】 式Iaを有し、ここでn’が1または2である、請求項2
    9に記載の化合物。
  31. 【請求項31】 式Ibを有し、ここでX’が−O−、−NH−または−C
    H=NH−である、請求項29に記載の化合物、あるいはその薬学的に受容可能
    な塩またはプロドラッグ。
  32. 【請求項32】 式Ibを有し、ここでn”が0または1であり、そしてm
    ’が0または1である、請求項29に記載の化合物。
  33. 【請求項33】 式Iaを有し、ここで、A1およびA2の組合せによって、
    HOOC−CH2−(Me)(R)Cha−Pro−およびHOOC−CH2−(
    R)Cha−Pic−からなる群から選択される、A1−A2−フラグメントが得
    られる、請求項29に記載の化合物。
  34. 【請求項34】 式Ibを有し、ここで、A1およびA2の組合せによって、
    HOOC−CH2−(Me)(R)Cha−Pro−およびHOOC−CH2−(
    R)Cha−Pic−からなる群から選択される、A1−A2−フラグメントが得
    られる、請求項29に記載の化合物。
  35. 【請求項35】 以下である、請求項1に記載の化合物、あるいはその溶媒
    和物、水和物、薬学的に受容可能な塩またはプロドラッグ: 【化12】 9−ヒドロキシ−9−フルオレニルカルボニル−L−Pro−NH(CH22
    −NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート;もしくは 9−ヒドロキシ−9−フルオレニルカルボニル−L−Pro−NH(CH23
    −NH−C(=NH)NH2トリフルオロアセテート。
  36. 【請求項36】 請求項1に記載のアミジノヒドラゾン化合物を調製するプ
    ロセスであって、以下の式: 【化13】 (ここで、R18、Ra、RbおよびRcは、請求項1で定義の通りである)のアミ
    ノグアニジンを、以下の式: 【化14】 (ここで、Pbはアミノ保護基であり、そしてA1、A2、R7、R8、R9、および
    nは、請求項1で定義の通りである)の誘導ジペプチドと反応させて、式IX: 【化15】 (ここで、Pb、A1、A2、R7〜R9、R18、Ra、Rb、Rcおよびnは、請求項
    1で定義の通りである)のアミジノヒドラゾンを形成する工程を包含する、プロ
    セス。
  37. 【請求項37】 前記アミノグアニジンが硝酸塩として提供される、請求項
    36に記載のプロセス。
  38. 【請求項38】 請求項36に記載のプロセスであって、ここで: (a)第一の工程が、アルコールを溶媒として使用して、周囲温度で進み;そし
    て (b)酸が、前記反応混合物に添加される、 プロセス。
  39. 【請求項39】 請求項1に記載のアミノグアニジン化合物を調製するため
    のプロセスであって、以下の式IX: 【化16】 (ここで、PbはN−末端アミノ保護基である)のアミジノヒドラゾンのヒドラ
    ゾン炭素−窒素二重結合を選択的に還元する工程を包含する、プロセス。
  40. 【請求項40】 請求項1に記載のアルコキシグアニジン化合物を調製する
    ためのプロセスであって、以下の式: 【化17】 (ここで、Pb、A1、A2、R7〜R10、nおよびmは、請求項1で定義の通りで
    ある)のアルコキシアミン誘導ジペプチドを、グアニジニル化試剤と反応させる
    工程を包含する、プロセス。
  41. 【請求項41】 前記グアニジニル化試剤が、アミノイミノスルホン酸、必
    要に応じて置換される1H−ピラゾール−1−カルボキシアミジン、およびN,
    N’−ビス(tert−ブトキシカルボニル)S−メチルイソチオウレアからな
    る群から選択される、請求項40に記載のプロセス。
  42. 【請求項42】 請求項1に記載の化合物を調製するためのプロセスであっ
    て、 DMF、EDC、DCC、HATU、およびBOP中の塩化オキサリルからな
    る群から選択される、カップリングシステム;ピリジン、DMAP、TEAおよ
    びDIEAからなる群から選択される、適切な塩基;ならびにジクロロメタン、
    アセトニトリルおよびDMFからなる群から選択される、適切な有機溶媒の存在
    下での、以下: (a)式XVの化合物: 【化18】 (ここで、R21、R22、R23およびR24は、請求項1で定義の通りである)の、
    式XVIの化合物: 【化19】 (ここで、Y、R6〜R10、n、m、X、Ra、RbおよびRcは、請求項1に定義
    の通りである)とのカップリング;または (b)式XVIIの化合物: 【化20】 (ここで、R21、R22、R23、R24およびYは、請求項1で定義の通りである)
    の、式XVIIIの化合物: 【化21】 (ここで、R7〜R10、R18、n、m、X、Ra、RbおよびRcは、請求項1に定
    義の通りである)とのカップリング、 を包含する、プロセス。
  43. 【請求項43】 ある量の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に受容
    可能な塩、および薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤を含有する、薬学的
    組成物。
  44. 【請求項44】 セリンプロテアーゼを請求項1に記載の化合物と接触させ
    ることによる、セリンプロテアーゼの阻害方法。
  45. 【請求項45】 哺乳動物において、血小板の損失を阻害し、血小板凝集の
    形成を阻害し、フィブリンの形成を阻害し、血栓形成を阻害し、そして塞栓形成
    を阻害する、方法であって、該哺乳動物に、請求項43に記載の組成物を投与す
    る工程を包含する、方法。
  46. 【請求項46】 心筋梗塞;不安定狭心症;発作;再狭窄;深部静脈血栓;
    外傷、敗血症または腫瘍転移により引き起こされる汎発性血管内凝固症候群;血
    液透析;化学療法中の凝固能亢進;および眼のフィブリン形成を処置する方法で
    あって、哺乳動物に、請求項43に記載の組成物を投与する工程を包含する、方
    法。
JP2000545553A 1998-04-24 1999-04-22 プロテアーゼインヒビターとしてのアミノ酸アミジノヒドラゾン、アルコキシグアニジン、およびアミノグアニジン Pending JP2003529528A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8296998P 1998-04-24 1998-04-24
US60/082,969 1998-04-24
PCT/US1999/008795 WO1999055355A1 (en) 1998-04-24 1999-04-22 Amino acid amidinohydrazones, alkoxyguanidines and aminoguanidines as protease inhibitors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003529528A true JP2003529528A (ja) 2003-10-07
JP2003529528A5 JP2003529528A5 (ja) 2006-06-22

Family

ID=22174597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000545553A Pending JP2003529528A (ja) 1998-04-24 1999-04-22 プロテアーゼインヒビターとしてのアミノ酸アミジノヒドラゾン、アルコキシグアニジン、およびアミノグアニジン

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6417161B1 (ja)
EP (1) EP1073449A4 (ja)
JP (1) JP2003529528A (ja)
AU (1) AU750561B2 (ja)
CA (1) CA2329929A1 (ja)
IL (1) IL139162A0 (ja)
NZ (1) NZ508005A (ja)
WO (1) WO1999055355A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6830756B2 (en) 1998-11-06 2004-12-14 Neomend, Inc. Systems, methods, and compositions for achieving closure of vascular puncture sites
US6899889B1 (en) * 1998-11-06 2005-05-31 Neomend, Inc. Biocompatible material composition adaptable to diverse therapeutic indications
DK1569912T3 (en) 2002-12-03 2015-06-29 Pharmacyclics Inc 2- (2-hydroxybiphenyl-3-yl) -1h-benzoimidazole-5-carboxamidine derivatives as factor VIIa inhibitors.
CN104857005B (zh) 2010-12-31 2019-04-26 阿斯利康公司 精氨酸酶抑制剂及其使用方法
US9788539B2 (en) 2011-05-17 2017-10-17 Velico Medical, Inc. Platelet protection solution having beta-galactosidase and sialidase inhibitors
CA2835434A1 (en) 2011-05-17 2012-11-22 Velico Medical, Inc. Improved platelet storage using a sialidase inhibitor
WO2014055988A1 (en) 2012-10-05 2014-04-10 Velico Medical, Inc. Platelet additive solution having a beta-galactosidase inhibitor
WO2014120886A1 (en) 2013-01-30 2014-08-07 Velico Medical, Inc. Platelet additive solution having a self-assembling hydrogel-forming peptide

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HU178398B (en) 1979-06-12 1982-04-28 Gyogyszerkutato Intezet Process for producing new agmatine derivatives of activity against haemagglutination
US4418052A (en) 1980-08-12 1983-11-29 Wong Dennis W Diagnostic compositions and method for radiologic imaging of fibrinogen deposition in the body
US4499082A (en) 1983-12-05 1985-02-12 E. I. Du Pont De Nemours And Company α-Aminoboronic acid peptides
US4727064A (en) 1984-04-25 1988-02-23 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Pharmaceutical preparations containing cyclodextrin derivatives
GB8506792D0 (en) 1985-03-15 1985-04-17 Janssen Pharmaceutica Nv Derivatives of y-cyclodextrin
US5011686A (en) 1987-09-21 1991-04-30 Creative Biomolecules, Inc. Thrombus specific conjugates
US5002935A (en) 1987-12-30 1991-03-26 University Of Florida Improvements in redox systems for brain-targeted drug delivery
US5122361A (en) 1989-04-17 1992-06-16 Trustees Of The University Of Pennsylvania Dopamine receptor ligands and imaging agents
TW201303B (ja) 1990-07-05 1993-03-01 Hoffmann La Roche
GB9019558D0 (en) 1990-09-07 1990-10-24 Szelke Michael Enzyme inhibitors
SE9102462D0 (sv) 1991-08-28 1991-08-28 Astra Ab New isosteric peptides
SE9103612D0 (sv) * 1991-12-04 1991-12-04 Astra Ab New peptide derivatives
EP0604022A1 (en) 1992-12-22 1994-06-29 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Multilayered biodegradable stent and method for its manufacture
US5656600A (en) 1993-03-25 1997-08-12 Corvas International, Inc. α-ketoamide derivatives as inhibitors of thrombosis
SE9301916D0 (sv) 1993-06-03 1993-06-03 Ab Astra New peptides derivatives
GB9318637D0 (en) * 1993-09-08 1993-10-27 Ferring Res Ltd Enzyme inhibitors
US6087479A (en) 1993-09-17 2000-07-11 Nitromed, Inc. Localized use of nitric oxide-adducts to prevent internal tissue damage
IL112795A (en) 1994-03-04 2001-01-28 Astrazeneca Ab Derivatives of peptides as antithrombotic drugs, their preparation, and pharmaceutical preparations containing them
US5705487A (en) 1994-03-04 1998-01-06 Eli Lilly And Company Antithrombotic agents
DE4421052A1 (de) 1994-06-17 1995-12-21 Basf Ag Neue Thrombininhibitoren, ihre Herstellung und Verwendung
US5466811A (en) 1994-07-18 1995-11-14 Merck & Co., Inc. Dioxolenylmethyl carbamates pro moieties for amine drugs
US5643580A (en) 1994-10-17 1997-07-01 Surface Genesis, Inc. Biocompatible coating, medical device using the same and methods
DE69535973D1 (de) 1994-10-17 2009-08-06 Igaki Iryo Sekkei Kk Medikamentenfreisetzender Stent
US5637113A (en) 1994-12-13 1997-06-10 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Polymer film for wrapping a stent structure
NZ302649A (en) 1995-02-17 2000-01-28 Basf Ag Dipeptide amidine derivatives, preparation and pharmaceutical compositions thereof
DE19514104C2 (de) 1995-04-13 1997-05-28 Behringwerke Ag Beschichtung für in den Blutstrom oder in das Gewebe des menschlichen Körpers einbringbares Biomaterial
SA96170106A (ar) 1995-07-06 2005-12-03 أسترا أكتيبولاج مشتقات حامض أميني جديدة
TW541316B (en) 1995-12-21 2003-07-11 Astrazeneca Ab Prodrugs of thrombin inhibitors
ATE341317T1 (de) 1996-03-29 2006-10-15 Ortho Mcneil Pharm Inc Amidinohydrazone als protease-inhibitoren
SE9602263D0 (sv) 1996-06-07 1996-06-07 Astra Ab New amino acid derivatives
TW499412B (en) 1996-11-26 2002-08-21 Dimensional Pharm Inc Aminoguanidines and alkoxyguanidines as protease inhibitors
TWI222441B (en) * 1997-11-26 2004-10-21 Dimensional Pharm Inc Heteroaryl aminoguanidines and alkoxyguanidines and their use as protease inhibitors

Also Published As

Publication number Publication date
NZ508005A (en) 2003-05-30
WO1999055355A1 (en) 1999-11-04
US6417161B1 (en) 2002-07-09
AU3865099A (en) 1999-11-16
CA2329929A1 (en) 1999-11-04
IL139162A0 (en) 2001-11-25
AU750561B2 (en) 2002-07-25
EP1073449A4 (en) 2003-01-02
EP1073449A1 (en) 2001-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU772024B2 (en) Inhibitors of urokinase and blood vessel formation
JP3453357B2 (ja) トロンビンの阻害剤および基質
US6864249B2 (en) Piperidine and azetidine thrombin inhibitors
EP1808440B1 (en) Non-covalent inhibitors of urokinase and blood vessel formation
EP0480044A1 (en) Novel 4h-3,1-benzoxazin-4-one derivative
US6831196B2 (en) Urokinase inhibitors
EP2237793A1 (en) Inhibitors of cathepsin b
EP3342779A1 (en) Inhibitors of transglutaminases
JPH0242098A (ja) 環状プロリン類似アミノ酸を有するオリゴペプチド類
JP2003529528A (ja) プロテアーゼインヒビターとしてのアミノ酸アミジノヒドラゾン、アルコキシグアニジン、およびアミノグアニジン
JP2005526762A (ja) ウロキナーゼの阻害剤、それらの製造および使用
WO1992018488A1 (fr) Nouveau derive d'oxazinone
AU2001278927A1 (en) Cyclic oxyguanidine pyrazinones as protease inhibitors
JP2004507539A (ja) ピロリジン誘導体及びそのキマーゼ阻害剤としての使用
KR960008242B1 (ko) 벤조옥사디논유도체
JPH0625285A (ja) 2−ピペラジノン誘導体およびその用途
JPH09169742A (ja) 2−ピペラジノン誘導体およびその用途
JPH06503315A (ja) シクロヘキシルスタチン型のレニン−抑制性ペプチド類、それらの製造方法および薬品中におけるそれらの使用
JP2002541254A (ja) トロンビンインヒビターのプロドラッグ
MXPA00011612A (en) Pyrazinone protease inhibitors
JP2003231645A (ja) ピロリジン誘導体からなる医薬

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060420

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070316

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070511

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090811