JP2003522511A - 電磁装置 - Google Patents

電磁装置

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JP2003522511A
JP2003522511A JP2001509142A JP2001509142A JP2003522511A JP 2003522511 A JP2003522511 A JP 2003522511A JP 2001509142 A JP2001509142 A JP 2001509142A JP 2001509142 A JP2001509142 A JP 2001509142A JP 2003522511 A JP2003522511 A JP 2003522511A
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JP2001509142A
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ウデ、クロード
ウルイレ、ジャン−フランソワ
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エムエムティ・ソシエテ・アノニム
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K37/00Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
    • H02K37/10Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type
    • H02K37/12Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K37/14Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
    • H02K37/18Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures of homopolar type

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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、電磁装置に関する。即ち、軟磁性体でできた少なくとも2つの歯の組を有する単相又は多相の直線式又は回転式のモータあるいは発電機に関する。そして2つの歯の組は、関係する相変位で1つの歯の組がステータに設けられ、他の1つの歯の組がロータに設けられている。この装置は、少なくとも1.7×10-4J/μ0アンペア回数の最大磁位差Umaxを発生できる寸法となっている。自由度に垂直方向に測定されるロータ及びステータの歯間の最小エアギャップの長さEは、ほぼ0.7μ0max/Jの値以上である。ここで、μ0は透磁率、Umaxは磁界がエアギャップEを横切ることによって発生する最大磁位差である。Jは歯に用いられる軟磁性体の最大分極である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、制限がないストロークあるいは制限されたストロークの単相ある
いは多相の発電機あるいはモータ(作動装置)に関するものである。それぞれの
装置は、相ごとに少なくとも2つ相対的に移動可能な軟磁性体の歯の組を有して
いる。1つの組はステータ側に設けられ、他の1つの組は回転又は直線的に動作
する可動部分(以下、ロータという)側に設けられている。それぞれの歯の組は
多数の歯を有している。そして、その歯の数はステータとロータとの間で異なっ
ている。限界として、1つあるいは両方の組が1つの歯を持つことが条件とされ
る。
【0002】
【従来の技術】
この形式の多くの装置では、歯のピッチはほぼ一定で、両方の歯の組がほぼ同
一である。これらの歯の組の間に生じる磁気抵抗及び磁気抵抗の逆関数であるパ
ーミアンスは、変位によって変化する。ステータの1つの歯の端部とロータの1
つの歯の端部とが互いに対向したときには、それらの間に最小幅Eのエアギャッ
プが形成される。この発明が適用される装置では、ロータの歯の単位変位dx(
図5参照)はステータの歯の端の接線と平行である。この点でこの装置は変位が
最小エアギャップ方向に起こる電磁装置と相違している。
【0003】 上述の特徴を有している回転あるいは直線的に動作する装置は、永久磁石を用
いない磁気抵抗可変のモータ、作動装置(アクチュエータ)又は発電機、あるい
はハイブリッド即ち少なくとも1つステータ又はロータに永久磁石を含む”極性
のある磁気抵抗”を有しているモータ、アクチュエータ又は発電機とすることが
できる。
【0004】 最も一般的な回転機の場合、この装置はほぼ円筒形状のロータを有している。
このロータは、シャフトに固定された少なくとも1つのロータ磁極片を有してい
る少なくとも1つの同軸の組立体で構成されている。それぞれのロータの磁極片
は、一定ピッチでその周に沿って配列された放射状の歯によって形成された歯の
組を与えている。この装置はまた、軟磁性体の磁気回路部分を有したステータを
有している。このステータは、ほぼ環状形状をしており、同軸にロータの周囲を
取り囲んで配置されている。そして、周辺部分及び多数のステータ磁極片で構成
されている。それぞれのステータ磁極片は少なくとも1つの電磁コイルにより電
力を与えられ、ロータの歯に対向するように径方向に向いている1つ以上の歯を
有している。1つの磁極片当たり2つ以上の歯がある場合、そのステータの歯は
ロータの歯とほぼ同一ピッチで配列され、1つのロータの歯と1つのステータの
歯とが対向してその間に最小幅Eを有する径方向のエアギャップを形成するよう
に配置されている。また、エアギャップが軸に沿っていたり、あるいは傾斜して
いてもよい。
【0005】 このような電磁装置は数十年前から知られている。ハイブリッド形式は広く利
用され、特に2相又は3相のステッピングモータの形式で利用されている。この
装置の説明は、例えば"stepping motors and their microprocessor controls"
by Takashi Keino and Akira Sugavara, Clarendon Press, Oxford, 1994 の第
2版で、磁気抵抗可変モータについては28頁から36頁まで、ハイブリッドモ
ータについては37頁から44頁までに記載され、あるいは電気論文"l'Ecole P
olytechnique Federale de Lausanne", Vol. IX, 題名 "Electromecanique",(
電気機械技術)by Marcel Jufer, Presses polytechniques et universitaires
romandes, 章11.2.5 "Moteur reluctant a simple circuit"(単回路磁気抵抗モ
ータ)及び章11.2.11 "Moteur reluctant polarise"(有極磁気抵抗モータ)に
記載されている。直線的移動に変形したものは回転ロータリーモータを平面にし
たものと一致し、例えば上記T. Kenjoの論文の33頁及び上記M. Juferの論文の
章11.13に記載されている。
【0006】 このような装置について多くの理論上の研究がこれまでに行われている。特に
1986年の第15回定例シンポジウムの"Incremental Motor Control Systems
and Devices (IMCSD) Proceedings"の207頁から211頁までにMarcel Jufe
r及びGunter Heineの論文"Hybrid stepper motor torque and inductance chara
cteristics with saturation effects"が記載され、この装置について述べられ
ている。
【0007】 このような装置の従来のデザインでは、2つの対向した歯の間のエアギャップ
の幅は、直径、同心円、センタリング、バーリング及び他のさまざまな原因によ
る製造上の許容誤差から生じる技術的制約の範囲内でできるだけ狭くなるべきで
ある。T. Kenjoは上述の論文の30頁の"Air-gap should be as small as possi
ble"と題する章の中で明らかにこのことを述べている。この考えは理論によって
裏付けられている。電磁気学において力又はトルクを算出し、エアギャップに蓄
えられた磁気エネルギを導出するよく知られた基本公式は、2つの歯の組の変位
角αとの関係で、発生するトルクCが以下の式に比例することを表している。 (dA/dα)U2 ここで、Uは2つの歯の組の間に適用される磁位差、及びAはそれらのパーミア
ンスである。可変磁気抵抗モータにおいて、これは可能な限りさまざまな方法で
配置され、単に通電される1以上のコイルによって発生するアンペア回数による
磁位差で構成される。あるいは、ハイブリッドモータにおいては、永久磁石の影
響下でエアギャップを分極化させる磁位差Uaと上述のコイルによって発生する
磁位差Uniとを代数合計した磁位差で構成される。
【0008】 このパーミアンスdA/dαの導関数は以下のようにフーリエ級数の形式に展
開できる。 A=a0+a1sin(Nα)+a2sin(2Nα)… dA/dα=Na1cos(Nα)+2Na2cos(2Nα)… ここで、Nはロータの周囲の歯の数、あるいはロータが歯の数に適合していない
場合は存在する歯の2π/(角ピッチ)の数である。
【0009】 αに関する公式の導関数の最初の項は、基本項として知られているもので、N
1cos(Nα)である。移動制御をするモータあるいは作動装置において、
あるいは正確に正弦波電圧が予想される発電機において、歯の数Nが固定されて
いるときには、基本項のa1の大きさを大きくし、cos(2Nα)、cos(
3Nα)、…と一緒の項のa2、a3、…の大きさを小さくすることが望ましい。
従って、トルクの基本項は式(1)によって与えられる。 (1) C=(dA/dα)U2=Na12cos(Nα) エアギャップが小さくなるとa1は大きくなることはよく知られている。トルク
Cがこの項に比例するので、製造可能でできるだけ小さいエアギャップを選択す
ることは論理的である。
【0010】 通常用いられるサイズ(直径が約51mm、長さが約51mmで与えられるサ
イズ”23”が知られている)のハイブリッドモータについては、大抵、最小エ
アギャップが約0.07mmから0.08mmであるが、製造上の許容誤差につ
いての制約が厳しくなる。それゆえに、製造に要するコストが高くなる。実際、
このサイズの従来のモータのエアギャップEはいつも0.1mm以下である。
【0011】 このようなハイブリッドモータについては、トルクについて上式に表された最
大磁位差UmaxはUmax=Uni(max)+Uaである。例えば、上述のサイズ及び安定
した状況下で、コイルは歯の間で最大磁位差Uni(max)=85アンペア回数(A
t)を与える。UaがUni(max)にほぼ等しいときに、電流によるトルクが最大に
なるので、Uaも約85Atになり、Umax=170Atとなる。ステータあるい
はロータの軟磁性体部分での磁気損失を無視すると、エアギャップでの誘導Bは
式(2)によって与えられる。 (2) B=μ0max/E
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
磁気回路の材質の飽和のためB=2テスラ(T)の制限が要求される場合、E
=1.07×10-4メートル(m)となる。このように、7×10-4mから8×
10-4のエアギャップとすることにより、シリコンアイアンをわずかに飽和させ
て軟磁性体として用いている。しかしながら、このようなモータが小さいデュテ
ィーレシオで運転されるときは、アンペア回数は駆動している短い間に大きくな
るので、(2)式が適用できる直線領域内に留めるようにエアギャップを大きく
することができるようになる。しかしながら、従来の装置では、これは上述の理
由、即ちパーミアンスの導関数を最大にし、従ってエアギャップを小さくし、磁
気回路を更に飽和させることが好ましい、という理由でなされていない。
【0013】 例えば、上述のM. Juferの論文の章11.19.1にWarner社の回転磁気抵抗ステッ
ピングモータが記載されているが、それはE=0.05mm及びUmax=(1
4/5)80=224Atのようである。そのステッピングモータはエアギャッ
プが5×10-5mでBを2(T)まで大きくするアンペア回数の3倍である。そ
れは実際にトルクのピークを高くするために役立っているが、上述のようにそれ
は関数C=f(α)に大きな歪みを発生し、正弦波状から離れた関数になる。こ
れはM. Juferの論文の章11.11.7及び図11.85によく記載されている。付け加える
と、トルクはもはや電流のみの関数でない、即ちa1の項自体がUmaxの関数にな
っている。多くの応用において、これは、モータが一定のスピードで回転し一定
のトルクが均等に分配されると仮定したとき、電流によるスピード及びトルクの
瞬時の変調(コギング)が大きくなることにより、またノイズレベルが大きくな
ることにより、ひどい不利益を引き起こす。また、これは、特にステップを小分
けにする必要があるときに、開ループにおいてポジショニングが悪くなる。
【0014】 これらの不利益に鑑み、この発明の目的は製造コストを十分に下げ、また装置
のトルク特性C=f(α)を改良できるように構成された電磁装置を供給するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
移動制御をする場合に、開ループあるいは閉ループのいずれに於いても、それ
ぞれの相についてトルクの正弦波形状が最大磁位差よりもわずかに小さい磁位差
の値にまで十分に維持されるような電磁装置を供給することは望ましいことであ
る。この発明の目的はクレーム1の装置によって達成される。
【0016】 この発明の電磁装置は、J=2Tの場合、約270Atあるいはそれ以上であ
る約1.7×10-4J/μ0の最大磁位差Umaxを発生させることができ、特に自
由度に対して垂直方向に測定した最小のエアギャップの幅Eが以下のようにして
選択されたことを特徴としたものである。 0.7[1−5×10-4(Umax−1.7×10-4J/μ0)]μ0max/J 但し、 [1−5×10-4(Umax−1.7×10-4J/μ0)]≧0.5のとき、 Eは、ほぼ0.35μ0max/J以上であり、 [1−5×10-4(Umax−1.7×10-4J/μ0)]<0.5のとき、 Eは2×10-3mより大きい値である。 ここで、 μ0は、真空の透磁率である。 Umaxは、磁界がエアギャップEを横切るようにする発生する最大磁位差であ
り、上記磁位差は、そのエアギャップEのコイルのアンペア回数だけによるもの
か、あるいはこのアンペア回数と永久磁石(”分極”磁位差)のため電流のない
状態での2つの歯の組間の磁位差との合計によるものか、どちらかである。 Jは、歯に用いられる軟磁性体の最大分極であり、このJは、HがJの制限値
の約99%に達するのに十分大きい値であるとき、一般にB=μ0H+Jの関係
で定義付けられ、実際に相対的透磁率μrを考慮した場合には、J=μ0(μr
1)H(ここで、HはJの制限値の約99%に達するのに十分大きい値である)
の関係によって定義付けられる。
【0017】 軟磁性体として通常用いられる積層された珪素鉄板については、Jは約2Tで
ある。
【0018】 モータあるいは発電機の運転条件を詳しく研究した結果は、驚くべきことに、
またエアギャップを小さくしようとする一般的傾向に反して、十分なアンペア回
数が得られるときにモータあるいは発電機を最適化するためには、反対にエアギ
ャップのサイズを大きくすることが有利となり、特に最大磁位差が約1.7×1
-4J/μ0より大きいモータあるいは発電機に有利となる。
【0019】 この発明において最適化されるのは(1)式中の積a12であり、これは従来
の全ての装置では歯のパーミアンスの変化の基本項a1のみが最適化されるのと
対照的である。
【0020】 分極化された可変磁気抵抗形式の例えば発電機においては、電圧はdφ/dt
即ちdφ/dα−dα/dtに比例する。dα項は角速度である。磁束はパーミ
アンスと磁位差との積であり、磁束変化はa1aに比例する。発電機が電流を発
生しているとき、その電流は歯の組間の磁位差を大きくする。そしてモータに関
しても、その関係は、a1U2の項を含んでいて、従って、最小エアギャップE
に関して同様の結論が導びかれる。
【0021】 軟磁性体が分極(polarization)Jよりも2%だけ大きい誘導(induction)
として働くとき、上述の(2)式の関係によってUの関数として与えられる最大
誘導Bの変化は、実質的に直線の範囲内にある。このとき、トルクの式のUに値
BE/μ0を代入することができ、以下のようになる。 (3) C=(Na122/μ0 2)cos(Nα)
【0022】 軟磁性体のUmaxの小部分のみが失われるように、BがJを2%以下だけ越え
たものとなる所定条件内で、二乗の項であるBを軟磁性体の許容範囲内で大きく
することが好ましいことは明らかである。この材質を選択する基準となるものは
、例えば製造の容易さ、コスト及び装置の動作周波数等である。
【0023】 この発明において、a1がどのように変化するかだけでなく、積a12がどの
ように変化するかを決定することも必要である。a1は歯のピッチPとエアギャ
ップEとの比(P/E)の関数である。この関数はP/Eの変化の広い領域に亘
って出力関数に経験的に関連させていた。ロータの歯が一定ピッチ(弧に沿って
測定)として、a1はE-1.42にほぼ比例することと、これはP/Eが10より小
さい範囲内で満足されることが分かる。結果として、積a12、従ってCは、驚
くべきことに、増加関数であるE0.58に比例することになる。例えば、Eが2倍
になるとき、E0.58は約50%だけ大きくなる。この0.58乗は、歯の形状の
関数としてわずかに変化することがあるが、結論は積a12はEの増加関数であ
ることに変わりがない。
【0024】 この有利性から利益を得ることができるようにするためには、通常の種類のシ
リコン−鉄(線23)と最も利用可能性の高い材質の1つであるコバルト−鉄(
線23’)とにそれぞれ相当するJの2つの値についてのE=0.7μ0max
Jを範囲25内に描いた図7に示すように、EとともにUmaxを大きくできるよ
うにしなければならないことが明らかである。このように、Eについてのこの値
は、小さなエアギャップの場合、用いられる軟磁性体をほぼ飽和させてしまうよ
うな値を越えることになる。磁位差が小さい場合、即ちUmaxがシリコン−鉄に
対して約114Atより小さく、そして図7の範囲24内に示されるように、機
械的具体化上の実用的な制限に対応した5×10-5mよりも小さいエアギャップ
の値となる。この場合、エアギャップは、たとえ値が重なったとしても、上述の
式以外の理由を考慮して決定される。
【0025】 結果として、この発明は回転式で約40mmから50mmよりも大きなサイズ
の装置に適用される。このような装置は、図7の範囲25で示されるように、U max が1.2×10-4J/0.7μ0よりも大きい。
【0026】 実際には、制御動作については非常に高い動作品質が必要とされない場合、例
えば歯の端部でBをJよりも5%だけ大きくすることができる。この場合、軟磁
性体での磁位差の低下が許容できものであれば、Eは式μ0max/1.05Jに
より定義付けられる。しかしながら、実際には、軟磁性体、特に歯においての磁
位差の損失は無視できないので、2つの歯の組の間に残留している磁位差は例え
ばUmaxのたったの84%である。このようにして、0.84μ0max/1.
05JによってEの限界値を定義付けることができ、E≧0.8μ0max/Jと
なる。それにもかかわらず、軟磁性体によっては、B=1.05Jにおいてアン
ペア回数の損失が大きくなる。そして、印加あるいは発生する電力(装置がモー
タであるか発電機であるかによる)の関数としてのトルクの線形性に過度に影響
を及ぼすことなく、軟磁性体で発生した磁位差の30%が損失となるのを容認す
ることは妥当であり、この場合、Umaxの30%即ち0.7Umaxが歯の間に残る
ことになる。
【0027】 このように、この発明によればEの好ましい値は以下の関係に従う。 (4) E≧0.7μ0max/J このような装置のサイズを大きくすることは、製造、センタリング及び熱膨張
に対して順応するために必要なクリアランスに必要とされる許容度を大きくする
ので、従来の装置におけるエアギャップの向上もUmaxとともに大きくなるので
ある。それにもかかわらず、従来の装置では、常にエアギャップをできるだけ小
さく保つようになされ、そしてこのことは、エアギャップが上記(4)式よりも
緩い勾配でUmaxの関数として増大することを意味する。従って、それによって
より好ましいE≧0.7μ0max/Jに達せさせることなく、エアギャップを大
きくすることによって既存の装置を改善することができる。
【0028】 この関係において、大きなUmaxを発生できるサイズの大きな装置では、軟磁
性体の磁気回路が長いので損失が大きいが、用途によっては(例えば、走行用モ
ータ)許容範囲内である。従って、μ0max/Jの係数の値の低下を容認できる
。この減衰係数は以下の式によって定義付けられる。 E≧0.7μ0max/J ここで、 k=1−5×10-4(Umax−1.7×10-4J/μ0) 但し、k≧0.5
【0029】 従来の装置のエアギャップEは1mmから2mmまでを超えていないので、エ
アギャップの最適値である上記(4)式の関係によって与えられた値より小さく
残留している間でさえ、エアギャップを1mmから2mmまでを超えて大きくす
ることによって大型装置の性能を改善することができる。
【0030】 エアギャップを大きし、エアギャップ内の誘導を一定に保った状態で、ステー
タ及びロータの軟磁性体内での磁位差の損失はほぼ一定に維持される。このよう
に、トータルの磁位差Umaxと比べてみると、この損失は減少しており、それ
によって、供給された電力の関数としてのトルクを発生する装置の特性を線形に
できる。トルクと同様に、供給電力はU2の項を有している。逆に言えば、上述
(M. Jufer 章11.19.1)の従来装置においては、軟磁性体での磁位差の損失は、
歯の端部間に存在する磁位差の数倍になり得る。従来の装置においては、トルク
と供給電力との間に線形性は期待できない。
【0031】 例えば、ハイブリッドモータ、即ち永久磁石を有しているモータ、に関係する
具体例において、軟磁性体がJ=2Tの性質があるシリコン−鉄であり、ステー
タの各磁極片が通電により160Atを発生する場合、Uaは同様に約160A
tの値となるように選択され、Umaxは320Atとなる。このようなモータに
適用される寸法選定法によりEの値は1.6×10-4m即ち0.16mmとなり
、この値は従来の作動装置の値よりもかなり大きい。
【0032】 この発明の他の特徴、目的及び有利な点は、請求項、以下に述べる詳細な説明
及びそれに伴う図面から明らかである。例えば、図面はこの発明のモータの2つ
の具体例及びそれらの寸法を示している。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1において、この発明のハイブリッドモータは、ステータ1と、シャフト3
に取り付けられたロータ2とを有している。シャフト3は、ステータ1に関して
シャフト3がセンターになるように配置されたモータのケーシング(図示しない
)に支持されたベアリング(図示しない)に差し込まれている。
【0034】 ステータ1は、例えばシリコン−鉄の板の積層体から構成された磁気回路部分
4を有している。電磁コイル5が以下に説明するようにステータに取り付けられ
ている。ロータ2は、例えばシリコンアイアン薄板の積層体でそれぞれ構成され
た2つの磁極片6及び7を有している。これらの磁極片は、磁気特性に影響を与
えないがロータの慣性を低減するために、それぞれ同軸の窪み8及び9を有して
いる。永久磁石は、環状のディスク10の形状にされて磁極片6及び7の間に配
置され、シャフト3に心を合わせて整列させた積層体が形成されている。永久磁
石10は、軸線方向に磁化されており、この方向の厚さはその外径より非常に小
さくなっている。
【0035】 図2は、軸線方向に見たときのロータ及びステータを示している。この図にお
いて、ステータ1の磁気回路部分4は、実質的に環状の部分11と、基本的にス
テータの内側に向かって延びている12のような複数の磁極片とを有している。
磁極片12のそれぞれは、本体部分と、複数の歯14で形成された1組の歯の組
13とを有している。電磁コイル5、5’は、15、15’のような絶縁支持体
に組み込まれ、磁極片の本体部分に取り付けられている。これらの磁極片は、軸
線方向に一定の長さで、モータの径方向の平面で一定の長さである。このように
して、コイル及び絶縁支持体の組立体はステータの内側から磁極片に配置される
ことができる。この絶縁支持体15、15’は、少し弾性を有しており、磁極片
の側面に設けられた窪み17に合わせて入るように調整された突出部分16とと
もにそれらの内側に供給されることができるので、コイルは磁極片に保持される
。これらの磁極片の形状、特に歯に向かっていくらか広がっている部分が無いた
め、図に示すように組立体として形成されることができ、もとの状態でかなり複
雑で高価なコイルを巻く必要を避けることができる。
【0036】 図2に示される磁気回路部分4の外形は、断面が八角形状であり、ステータは
8つの磁極片12を有している。このような八角形にすることにより、固定及び
センタリング用の開口即ち穴18を八角形の角部分に設けて、磁気回路を弱め、
断面積の低下した部分で飽和が起こる危険性を避けることができる。
【0037】 図4のハイブリッドモータは、4つの磁極片12’を有していることを除き、
図2のそれと極めて類似している。図2の実施形態で4つのコイルが用いられて
いる代わりに1相当たり2つのコイル5”及び5”’を使用しているので、それ
ぞれのコイルがより多くの銅を有しているため、1つのコイル当たり2倍の電力
を与えることができる。このため、8つの磁極片及び8つのコイルを有している
図2の構成の装置よりも、1つのコイル当たりにほぼ2倍のアンペア回数を発生
させることができる。
【0038】 その外面において、ロータ2は、一定のピッチで1組の歯の組14を形成する
1続きの歯列19を有している。
【0039】 図3は、ステータの1つの磁極片の歯13に対向して配置されたロータの歯2
0の詳細を示している。歯14及び19並びに近接した窪み部分21及び22の
形状及び寸法は、ステータの窪み部分がロータの窪み部分よりも深いことを除い
て、互いに類似している。互いに対向配置された2つの歯は、それらの間に径方
向の幅Eのエアギャップを形成している。ここで、Eは歯の高さに比べて小さく
なっている。図3に示される歯の組の特徴は、特に窪み21、22の形状であり
、この形状はモータの径方向面内で実質的に放物線であるのが望ましく、窪み部
分および歯の輪郭のコーナーでのそれらの接線の間に形成される角度βの値は約
110°であり、95°から125°までの範囲内でも良く、好ましくは105
°から115°までの範囲内である。この形状は、歯に好ましい深さ(d)を与
えながら歯の端部における磁位差の損失を顕著に低減できるので、誘導が大きな
ときに特に有利である。
【0040】 この発明によれば、エアギャップの寸法選定は、エアギャップEに電力供給す
るコイルのアンペア回数に等しい最大磁位差Uni(max)に依存する。この磁位差
は、モータが安定状態下、あるいは低いデューティーレシオの状態下のどちらで
も、最大電流iによって制限される。その場合、電流の大きさは安定状態下での
最大電流の倍数となる。
【0041】 図1、2及び4の実施形態(ハイブリッドモータ)において、永久磁石は、最
大電流によって発生するのとおおよそ同じ磁位差を、そのエアギャップにおいて
発生するように、即ちUaがUni(max)とほぼ等しくなるように選択され寸法選定
される。従って、対向している歯の間の最大磁位差はU(max)=2Uni(max)とな
る。
【0042】 上述のモータに磁気回路がJ=2Tの性質があるシリコン−鉄を用いて、安定
した動作をするように最適化すると、コイルはUni(max)≒160At発生する
ことができる。上記関係E≧0.8μ0(max)/Jを適用すると、E≧1.61
×10-4mとなる。それぞれの相のトルクの関係において、極めて線形状でゆが
みがほとんどないことが必要とされる状況下を除き、下限値よりもずっと大きい
値、例えば、2.2×10−4m、即ち37%大きい値をとることは適切でない
。なぜなら、より大きなギャップが最大トルクのには有害であるからである。エ
アギャップ及び歯の端部における最大誘導は、上述の例では約1.8Tとなる。
【0043】 それにもかかわらず、以下の関係によって定義付けられた値の範囲内に残すこ
とが有利である。 0.7μ0(max)/J≦E≦1.1μ0(max)/J
【0044】 上限値は、軟磁性体の磁位差の損失が大きくとも、最大トルクの損失が下限値
Eに対して30%より小さく、優れた直線性が得られるようにする大きな誘導を
与えるように経験的に選択される。
【0045】 永久磁石は、連続した2つのエアギャップに供給するので、耐蝕層及び薄板間
の隙間でのさまざまな損失を埋め合わせるのに充分以上の320Atの磁位差を
発生する。これは、図4に示されたモータ、即ちステータに1相当たり2つの磁
極片を有している2相モータにおいて、1.5mmの厚さを有するNdFeB(
ネオジム−鉄−ホウ素)磁石によって容易に達成できる。その値は、最大BH点
より少し小さくなる。この動作点は軸線方向のロータの磁極片の長さによって、
及び永久磁石の磁界によって調節される。従来技術に用いられる最小エアギャッ
プは、NdFeB磁石を用いて、しばしばB/μ0H=−4から−5によって特
徴付けられる負荷線があった最大BH点に近づけるときに、磁石の動作点を調節
することを困難にさせる。そのことは、この発明における永久磁石のそれより大
量の磁石を用いることが必要であることを意味し、よりコストがかかった。
【0046】 この発明のモータにおいて、1回転当たり2P×N周期で寄生的な緩和トルク
を減衰することが有利である。ここで、Pはモータの相の数、Nはロータの歯の
数である。この緩和トルクは、永久磁石によって供給され、エアギャップの分極
磁位差の二乗に比例して大きくなるが、エアギャップを大きくすると急勾配に低
減する。それを除去するために、あるいは少なくとも完全でなくてもそれを縮小
するために、それぞれの歯による2Pth調和を表したベクトル和が零になるよう
にステータのそれぞれの磁極片での歯間ピッチを従来同様に変更することができ
る。
【0047】 上述のモータが25%のデューティーレシオで動作するよう最適化される場合
、磁位差が2倍で、好ましいエアギャップが0.32mmとなる。”出力率”と
して知られる機械動力C2/Iの増加の割合は、従来技術で可能な最小のエアギ
ャップとなっているものと比較して、驚くべきことに、2倍以上となる。ここで
、Iはロータの慣性モーメントである。
【0048】 通常のモータあるいは発電機に比べて製造の許容度を緩めることに加えて、こ
の発明の装置におけるエアギャップの増大はまた、製造上多くの利益を得ること
を可能にさせる。例えば、ロータの永久磁石は、ステータの中にロータを入れ込
むためのクリアランスが大きくなるため、それがステータの外側にある間に磁化
されることができる。このような磁化は、よりよくこの永久磁石を飽和させ、も
との磁化にショックを与えることによる磁化の変形を避けることを可能にさせる
。しかしながら、上述のステータの外側で磁化することにより、モータのロータ
をそれぞれが永久磁石と対応する磁極片とを有する2つの組立体で構成すること
が可能となる。この磁極片は、外側の磁極片から、第1の永久磁石、2つの接触
した中央磁極片、第2の永久磁石、及び外側の磁極片に延びた軸線方向に連続し
て形成されたものである。このような状況下で、永久磁石は、同一極性、例えば
N極を有する中央磁極片を配置することで、逆方向に磁化させることができる。
従って、磁極片の反対側にはS極が現れる。このことにより、中央磁極片が逆の
極性を有して組み立てられたモータにおけるロータを磁化する場合で、ロータの
端部間で磁気漏れがなく、中央磁極片を磁気的に分ける必要もなくなる。
【0049】 図4に示されるような4つの磁極片を有したステータとN=50の歯を有した
ロータとを有するハイブリッドモータにおいて、磁力の力学的バランスはロータ
が2つの磁極片を有するときの最適条件ではない。3つの磁極片で、図5に示さ
れる具体例での説明のように、かなりよいバランスが得られる。
【0050】 エアギャップがロータ及びステータを構成する薄板を同時に打ち抜くようにす
るのに十分大きくなっていることは、この発明の利点というべきである。これは
製造を簡素化し、材料の大きな削減を与える。
【0051】 図5は、純粋な可変磁気抵抗3相モータを示している。このモータは、歯を磁
化する永久磁石を有していない。このモータは、ステータ1に設けられた1相当
たり2つ即ち6つの歯のない磁極片12”と、ロータ2に設けられた4つの歯1
9”とを有している。電気制御の最新の可能性を有したこの形式のモータに再度
関心が増加している。この発明において、スイッチングに便利であり、通電され
ない状態で、ロータに緩和トルク及び磁気損失がないので、それは優れたサーボ
モータを構成することができる。モータの慣性モーメントは、ロータの直径が磁
位差を発生する必要のある永久磁石の範囲で決定されているハイブリッドモータ
の慣性モーメントよりも大変小さくなる。通常、サーボモータは安定状態で適応
される電流よりも8から10倍のピーク電流に適応するように作製される。
【0052】 安定した電流が1つのコイル5当たり150At発生させる場合、上述のハイ
ブリッドモータの例と同一サイズのモータでは、エアギャップは少なくとも12
00Atの最大磁位差となるように寸法選定しなければならない。これは、エア
ギャップEが少なくとも0.6mmでなければならないことを意味し、製造上の
精密性及び他の許容度に左右される約0.1mm以下の従来のエアギャップより
もかなり大きい。
【0053】 ステータの1つの磁極片当たりたった1つの歯、及び一定のエアギャップで、
パーミアンスの関数A=f(α)における低い調和成分を得ることは困難である
。例えば、図5に示されるように、平坦な端部を有するステータの磁極片に協動
する円筒状のロータを用いることがより適切である。2つの歯が互いに面してい
るとき、それらの間のエアギャップEは対称軸上にある最小値のどちらかのサイ
ドの最大値の間でわずかに変化する。このような状況下で、請求される寸法選定
の最適条件で使用するためのエアギャップEは、最小エアギャップである。図6
の変形例は、ロータ2"'が8つの歯19"'を有していることを除き、図5におけ
る変形例と類似している。歯間の窪み部分22”は、上述の図5に示された歯と
同様の理由で、都合よく放物線形状にすることができる。ロータのそれぞれの磁
極片は、端部から離れるときの誘導を低減するために、その端部に面取り部26
を有している。ロータの歯の端部27は、そのロータに外接する円と同一半径を
有している。ステータの磁極片12”のそれぞれの端部28は、ステータ及びロ
ータの歯が互いに対向しているときに、それらの間のエアギャップが変化するよ
うな半径でカーブしている。この例においては、かなり低い割合の高調波成分を
含んだパーミアンスの変動量の関数を得るために、磁位差Umaxは1100At
で、エアギャップは5×10-4mの最小値Eから約1.65E、即ち8.25×
10-4mまで変化するようになっている。
【0054】 この発明は、他のモータの変形、例えば、T. Kenjoによる33頁の図2.19(リ
ニアモータ)及び34頁の図2.22(連続した2つのエアギャップ)によって述べ
られた構造を有するモータに、この発明の範囲を超えることなく適用できる。
【0055】 他の可能性及び利点は、この発明のモータの製造及び使用の両方に関する技術
を有する者にとっては明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態の特にハイブリッドモータの軸線に沿
った断面図であり、この断面は図2におけるI−I線についてのものである。
【図2】 図1のモータの軸線方向に見た正面図である。
【図3】 この発明のモータの歯の部分を示す拡大した詳細図である。
【図4】 この発明のハイブリッドモータの変形例の軸方向に見た正面図で
ある。
【図5】 この発明の特に可変磁気抵抗のモータあるいは発電機の別の変形
例の軸方向に見た正面図である。
【図6】 この発明の可変磁気抵抗のモータあるいは発電機の別の変形例の
軸方向に見た正面図である。
【図7】 この発明の装置における最小エアギャップEと最大磁位差Umax
との間の最適関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 ウルイレ、ジャン−フランソワ スイス国、2732 ルコンヴィレ、リュ・ド ゥ・ブリュイ 36

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単相又は多相の直線式又は回転式のモータあるいは発電機で
    ある電磁装置であって、 一方の歯の組がステータに設けられ、他方の歯の組がロータに設けられ、相対
    的に移動可能な少なくとも2つの軟磁性体でできた歯の組を各相毎に有し、 約1.7×10-4J/μ0アンペア回数(At)の最大磁位差Umaxを発生でき
    る寸法を有する電磁装置に於いて、 ロータ及びステータの歯の間の最小エアギャップの幅Eが、それらの自由度に
    対して垂直方向に測定して、ほぼ次の値以上であることを特徴とする電磁装置。 0.7[1−5×10-4(Umax−1.7×10-4J/μ0)]μ0max/J 但し、 [1−5×10-4(Umax−1.7×10-4J/μ0)]≧0.5のとき、 Eは、ほぼ0.35μ0max/Jの以上であり、 [1−5×10-4(Umax−1.7×10-4J/μ0)]<0.5のとき、 Eは、2×10-3mより大きい値であり、 μ0は真空の透磁率、Umaxは磁界がエアギャップEを横切るようにする最大磁
    位差、上記磁位差は、そのエアギャップに供給するコイルのアンペア回数だけに
    よるものか、あるいはこのアンペア回数と永久磁石による無電流状態での2つの
    歯の組の間の磁位差との合計によるものか、のいずれかであり、Jは歯の作製に
    用いられる軟磁性体の最大分極
  2. 【請求項2】 エアギャップの幅Eは、ほぼ1.1μ0max/J以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁装置。
  3. 【請求項3】 エアギャップの幅Eは、1.2×10-4mよりも大きいこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁装置。
  4. 【請求項4】 エアギャップの幅Eは、1.5×10-4mよりも大きいこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電磁装置。
  5. 【請求項5】 ロータの歯間の窪み部分(22,22”)は、実質的に放物
    線形状をしていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電磁
    装置。
  6. 【請求項6】 ステータの歯間の窪み部分(21)は、実質的に放物線形状
    をしていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電磁装置。
  7. 【請求項7】 歯の輪郭の角部における接線間に形成される角度βは、95
    °から120°の範囲内にあることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の
    電磁装置。
  8. 【請求項8】 角度βは、100°から115°の範囲内にあることを特徴
    とする請求項7に記載の電磁装置。
  9. 【請求項9】 ステータ(12)の複数の磁極片は、軸線方向に一定の長さ
    で、径方向面内で一定の幅であり、 コイル(5)が絶縁支持体(15)に組立体として組み込まれており、 上記コイル及びステータの磁極片は、この組立体コイルが上記ステータの磁極
    片に組み込まれることができるように調整されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項8の何れかに記載の電磁装置。
  10. 【請求項10】 電磁装置は、エアギャップの末端における磁位差のトータ
    ルがほぼ0.5Umaxに等しくなるように磁位を分配する永久磁石(10)を有
    するハイブリッドモータであることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか
    に記載の電磁装置。
  11. 【請求項11】 ロータ(2)は、ほぼ円筒形状であり、 軸線方向に磁化された環状のディスクに形成された永久磁石と、上記ディスク
    の両側に配置された2つの透磁性のロータ磁極片(6,7)とを、軸線方向に整
    列させた少なくとも1つの組立体によって構成されていることを特徴とする請求
    項10に記載の電磁装置。
  12. 【請求項12】 電磁装置は、可変磁気抵抗のモータあるいは発電機である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の電磁装置。
  13. 【請求項13】 ステータの磁極片(12”)の端部(28)は、ステータ
    及びロータの歯が互いに対向しているときに、それらの間のエアギャップの幅が
    変化するように曲率をもって曲げられていることを特徴とする請求項12に記載
    の電磁装置。
  14. 【請求項14】 エアギャップ幅Eは、ほぼ0.7μ0max/Jの値以上で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかに記載の電磁装置。
  15. 【請求項15】 エアギャップ幅Eは、ほぼ0.8μ0max/Jの値以上で
    あることを特徴とする請求項14に記載の電磁装置。
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