JP2003522124A - フィトステロール又はフィトスタノールとアスコルビン酸との複合体及び心臓血管疾患の治療と予防におけるそれらの使用 - Google Patents

フィトステロール又はフィトスタノールとアスコルビン酸との複合体及び心臓血管疾患の治療と予防におけるそれらの使用

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JP2003522124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】心臓血管疾患の効果的な治療と予防法の提供 【解決手段】フィトステロール及び/又はフィトスタノール及びアスコルビン酸、それらの塩類を含み、及び一般式: 【化5】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し、R2はアスコルビン酸から誘導され及びR3は水素原子又はいずれかの金属、アルカリ土類金属、又はアルカリ金属を表す)で表される新規の誘導体。また、上述の式を有する新規誘導体の調製方法を含む。さらに上述の式の一つ又はそれ以上を有するフィトステロール及び/又はフィトスタノール及びアスコルビン酸の誘導体と共に補われる食品、飲料及び機能食品にも関連する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
発明の分野 本発明は、フィトステロール及びフィトスタノールの分野及び心臓血管疾患及
び他の疾患の治療及び予防におけるそれらの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
発明の背景 科学及び技術の最近の進歩は質を改善しそして寿命を延ばすことを助けている
が、アテローム性動脈硬化症、即ち心臓血管疾患(“CVD”)の根底にある原
因の予防は、十分に対処されてきていない。アテローム性動脈硬化症は、遺伝さ
れる(遺伝子的な)要因及び食事及び生活様式にような環境的な要因から生じる
変性プロセスである。現在までの研究は、コレステロールが血管中でアテローム
性動脈硬化性プラークを形成し、動脈系図におけるプラークの位置に依存して、
心筋又はさもなくば脳もしくは肢への血液供給を最終的に断ち切ることにより、
アテローム性動脈硬化症において役割を果たし得ることを示唆している(1、2
)。全体的検討は、ヒトの総血清コレステロールにおける1%減少が冠状動脈事
象の危険性における2%減少を生じることを示している(3)。統計的に、平均
血清コレステロールにおける10%減少(例えば、6.0mmol/Lから5.
3mmol/Lへ)が米国における毎年100,000人の死亡の予防を生じ得
るであろうことを示している(4)。
【0003】 ステロールは、多くの重要な細胞機能を果たす天然にある化合物である。フィ
トステロール、例えば植物中のカンペステロール、スチグマステロール及びβ−
シトステロール、真菌類中のエルゴステロール、並びに動物中のコレステロール
は、各々、それらそれぞれの細胞型における細胞膜又は亜細胞膜の主成分である
。ヒトにおけるフィトステロールの食物源は、植物材料、例えば野菜油及び植物
油由来である。通常の西洋式食事における概算された一日のフィトステロール含
量は、一日約500ミリグラムを提供する菜食主義者の食事に対して、およそ6
0〜80ミリグラムである。
【0004】 フィトステロールは、ヒトを含む多くの哺乳種に与えたときに血清コレステロ
ール濃度を減少するそれらの能力のために、大きな注目を受けている。正確な作
用機作はほとんど未知のままであるが、コレステロールとフィトステロールとの
間の関係は、部分的には明らかでそれぞれの化学構造の間の類似性(差異は分子
の側鎖において生じる。)によるものである。フィトステロールはミセル相から
のコレステロールと置き換わり、そしてそれによってその吸収を低減するか、又
はコレステロール吸収プロセスにおけるレセプター及び/又はキャリア部位と拮
抗しているかもしれないと推量されている。
【0005】 40年以上前、エライ・リリー社は、シテリン(登録商標:Cytellin
)と呼ばれる、トール油から、そして後には大豆油からのステロール製剤を上市
し、これは、ある報告(5)によると、血清コレステロールを約9%減じること
が見出されている。様々な引き続く研究者は、血漿脂質及びリポタンパク質濃度
についてのシトステロール製剤の効果(6)、及び血清コレステロールについて
の大豆油及びトール油起源からのシトステロール及びカンペステロールの効果(
7)を探求している。血清コレステロールを減じることに大変有効であることが
見出されているフィトステロールの組成物は、カントニー等への米国特許第5,
770749号に開示されており、そして70重量%以下のβ−シトステロール
と、少なくとも10重量%のカンペステロール及びスチグマステロール(β−シ
トスタノール)を含む。この特許においては、成分のフィトステロール間にある
形態の相乗効果が存在し、以前に達成されているよりもさらに良好なコレステロ
ール低減結果を与えることが記されている。
【0006】 CVD及び高コレステロール血症、高脂血症、アテローム性動脈硬化症、高血
圧、血栓症のようなその根底をなす状態の治療におけるだけでなく、II型糖尿
病、痴呆、癌及び老化のような他の疾患の治療におけるフィトステロールの明瞭
で今や良く記録されている利点にも関わらず、フィトステロールの投与及びその
食品、医薬品及び他のデリバリービヒクルへの混入は、それらが非常に疎水性で
ある(即ち、それらは乏しい水溶性を有する)事実により複雑であった。フィト
ステロールが投与される形態がどのようにより血清コレステロール濃度の低減に
対するそれらの能力に強い影響を与えるのか研究されてきた。フィトステロール
は高い疎水性であるので、それらは消化器官中のミセル相中にはどの相当量でも
溶解しないので、それ故コレステロール吸収を効果的に遮ることが出来ない。油
及び脂肪は遊離のフィトステロールをある程度だが十分に満足できない程度に溶
解することができる。溶解されたフィトステロールのみがコレステロールの吸収
を阻害するので、改善が必要である。
【0007】 フィトステロールの溶解性を高める為に、初期の研究はそれの粉砕又は微粉砕
に集中した(米国特許第3,881,005号及び第4,195,084号、両
方ともエライ リリー)。さらに、研究者はフィトステロールの溶解性を高める
為にエステル化に期待していた。ドイツ特許第2035069号/1971年1
月28日(米国特許第3,751,569号に類似)は、フィトステロール脂肪
酸エステルの料理油への添加を記載している。エステル化は遊離のステロールと
脂肪酸無水物との間で、触媒としての過塩素酸と共に行われる。この方法の重大
な欠点は、他の場合も同じだが、非食品グレードの触媒及び試薬の使用である。
【0008】 デエビッド イー.ミッチェル メディカル リサーチ研究所による米国特許
第4,588,717号は、脂肪酸エステルは主炭素鎖におよそ18ないし20
の炭素原子を有するフィトステロールの脂肪酸エステルを含むビタミンサプリメ
ントを記載している。
【0009】 ライション テータット オイ エイビーによる米国特許第5,502,04
5号は、β−シトスタノール脂肪酸エステル混合物の調製を記載している。この
特許の試みは、溶解性で安定なフィトスタノールデリバリー系の作成であるが、
不飽和脂肪酸部分の最終的な酸化の為、これらの“脂肪酸”エステル化された生
成物の長期の安定性に対していくつかの問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、経口投与され得、そして他の変性なしにデリバリービヒクルに導
入され得る安定で水溶性のフィトステロール/フィトスタノール誘導体の提供が
非常に望まれそしてこれまでは十分に達成されていなかった。 上記不利を未然に防ぎ或いは緩和することを本発明の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の概要 本発明は、フィトステロール及び/又はフィトスタノール及びアスコルビン酸
、それらの塩類を含み、及び一般式:
【化5】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し、R2はアスコ
ルビン酸から誘導され及びR3は水素原子又はいかなる金属、アルカリ土類金属
、又はアルカリ金属を表す) で表される新規の誘導体を提供する。
【0012】 本発明は、また、上述の式を有する新規誘導体の調製方法を含む。
【0013】 本発明は、CVD及びその基礎となる、アテローム性動脈硬化症、高コレステ
ロール血症、高脂血症、高血圧、血栓症、及びII型糖尿病のような関連のある
疾患を含む状態、並びに痴呆、アルツハイマー病、老化、及び癌のような病気の
過程の基礎となる一部として酸化損傷を含む他の病気の治療及び予防の為の、上
述の式の一つ又はそれ以上を有するフィトステロール及び/又はフィトスタノー
ル及びアスコルビン酸の誘導体、及びそれ故医薬的に許容可能なキャリヤーを含
む組成物をさらに含む。
【0014】 本発明は、さらに上述の式の一つ又はそれ以上を有するフィトステロール及び
/又はフィトスタノール及びアスコルビン酸の誘導体により補われた食品、飲料
及び機能食品を提供する。
【0015】 本発明はさらに、上述の式の一つ又はそれ以上を有するフィトステロール及び
/又はフィトスタノール及びアスコルビン酸の誘導体を動物に投与することによ
って、CVD及びその基礎となる、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール
血症、高脂血症、高血圧、血栓症、及びII型糖尿病のような関連のある疾患を
含む状態、並びに痴呆、老化、及び癌のような病気の過程の根底をなす一部とし
て酸化損傷を含む他の病気の治療及び予防の為の方法を提供する。
【0016】 本発明のフィトステロール/フィトスタノール/アスコルビン酸誘導体及びそ
れらの塩類は、以前知られているそしてその分野に記載されている未変性のフィ
トステロール/スタノール組成物よりも多くの利点を有する。特に、水のような
水性溶液中の溶解度が向上されそれ故、いかなるさらなる向上又は変性なしにそ
れ自体経口投与ができることが判明した。したがって、本発明の誘導体はそのよ
うに調製されそして使用され得るか或いはそれら誘導体は、その“ビヒクル”が
水を基盤としているかどうかにかかわらず、食品、飲料、医薬及び機能食品に混
合され得る。この向上した溶解度は、概して望ましい治療効果を達成する為に前
記誘導体のより低投与量を意味する。
【0017】 本発明の誘導体の第二の利点は、フィトステロール/スタノール成分とアスコ
ルビン酸の間に、血清コレステロールを低下させ及び抗酸化剤としての両方の、
付加的な或いは相乗的な治療効果を有するかもしれないことである。これらの効
果及び他の重大な利点は以下にさらに詳細に記載されている。
【0018】 図面の簡単な説明 本発明を、以下の限定されない図により説明する: 図1は、フィトスタノール−ホスフェート−アスコルベート及びそのナトリウ
ム塩の調製工程を示す概略図であり; 図2は、フィトスタノール−カルボネート−アスコルベート及びそのナトリウ
ム塩の調製工程を示す概略図であり; 図3は、フィトスタノール−オキサレート−アスコルベート及びそのナトリウ
ム塩の調製工程を示す概略図であり; 図4は、コレステロールを与えたアポE−KOマウスにおいて、血漿コレステ
ロール濃度に及ぼすビトステロールの効果を示すグラフであり; 図5は、コレステロールを与えたアポE−KOマウスにおいて、血漿トリグリ
セリド濃度に及ぼすビトステロールの効果を示すグラフであり; 図6は、マウスの体重に及ぼすビトステロールの効果を示すグラフであり;及
び 図7は、アテローム性動脈硬化症のパーセンテージに及ぼすビトステロールの
効果を示すグラフである。 式:
【化6】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し、R2はアスコ
ルビン酸から誘導されそしてR3は水素原子又はいかなる金属、アルカリ土類金
属、又はアルカリ金属を表す)。 誘導体の成分は下にさらに詳細に記載される。この明細書全般において、“誘導
体”、“構造体”及び“類似体”という語はフィトステロール又はフィトスタノ
ールとアスコルビン酸の両方を結合する新規の単一化合物を表す為に互換的に使
用されていることに注意すべきである。
【0019】 フィトステロール/フィトスタノール 本明細書において使用されるとき、用語“フィトステロール”は、制限無く全
てのフィトステロール、例えばシトステロール、カンペステロール、スチグマス
テロール、ブラシカステロール、デスモステロール、カリノステロール、ポリフ
ェラステロール、クリオナステロール並びに異性体を含むそれらの全ての天然又
は合成形態及び誘導体を含む。用語“フィトスタノ−ル”は、全ての飽和又は水
素化フィトステロール並びに異性体を含むそれらの全ての天然又は合成形態及び
誘導体を含む。フィトステロール及びフィトスタノ−ルへの変性、即ち側鎖を取
り入れることもまた、本発明の範囲内に属するものと理解される。明細書を通し
て不確定であるとき、用語“フィトステロール”はフィトステロール及びフィト
スタノールの双方を包含し、即ち該用語は他に特定されない限り交換可能に使用
され得ることも理解される。
【0020】 本発明にしたがった誘導体の形成において使用する為のフィトステロール及び
フィトスタノールは、様々な天然資源から得られる。例えば、それらはトウモロ
コシ油及び他の野菜油のような植物油(水生植物を含む)、小麦胚芽油、大豆エ
キス、コメエキス、米糠、菜種油、ひまわり油、ゴマ油及び魚(及び他の海洋資
源)油の加工により得られる。ポリフェラステロール、クリオナステロール及び
異性体を含むそれらの全ての天然又は合成形態及び誘導体。用語“フィトスタノ
−ル”は、全ての飽和又は水素化フィトステロール並びに異性体を含むそれらの
全ての天然又は合成形態及び誘導体を含む。フィトステロール及びフィトスタノ
−ルへの変性、即ち側鎖を取り入れることもまた、本発明の範囲内に属するもの
と理解される。明細書を通して不確定であるとき、用語“フィトステロール”は
フィトステロール及びフィトスタノールの双方を包含し、即ち該用語は他に特定
されない限り交換可能に使用され得ることも理解される。
【0021】 本発明にしたがった誘導体の形成において使用する為のフィトステロール及び
フィトスタノールは、様々な天然資源から得られる。例えば、それらはトウモロ
コシ油及び他の野菜油のような植物油(水生植物を含む)、小麦胚芽油、大豆エ
キス、コメエキス、米糠、菜種油、ひまわり油、ゴマ油及び魚(及び他の海洋資
源)油の加工により得られる。本発明はフィトステロールをいかなる起源に限定
していない。米国特許第4,420,427号は、メタノールのような溶媒を使
用する野菜油スラッジからのステロールの製造を教示する。さもなくばフィトス
テロール及びフィトスタノールは、トール油ピッチ又はソープ、引用により本明
細書に組み入れられる米国特許第5,770,749号に記載されるような林業
業務の副産物から得られ得る。
【0022】 一つの好ましい形態において、本発明の誘導体は、天然由来の又は合成された
β−シトステロール、カンペスタノール、シトスタノール及びカンペステロール
により形成され、そしてそのように形成されたこれら誘導体のそれぞれは、様々
な比でデリバリーされるに先立って組成物に混合され得る。もう一つの好ましい
形態において、本発明の誘導体は、天然由来の又は合成されたシトスタノールに
より或いは天然由来の又は合成されたカンペスタノール或いはそれらの混合物に
より形成される。
【0023】 R22はアスコルビン酸又はそのいかなる誘導体からなる。本発明の目的の範囲
内で達成されるものは、フィトステロール又はフィトスタノール部分がアスコル
ビン酸に化学的に結合されている新規構造体又は化合物の創造である。その結合
は、この新規構造の両部分に利益をもたらし、高める。以前は溶解性に乏しかっ
たフィトステロール部分は、新規誘導体の部分として、油及び脂肪のように水性
及び非水性媒体中により一層たやすく溶解するようになる。したがって、フィト
ステロールの投与はデリバリーを変性するいかなる他の向上なしに可能になる。
【0024】 長い間、L−アスコルビン酸(ビタミンCとして一般に知られている)は、バ
ランスのあるヒトの栄養の極めて重要な部分であり、そして生理学的な抗酸化剤
として重要な役割を果たすと認められてきた。しかしながら、アスコルビン酸は
、非常にたやすく大気中の酸素原子と反応して、デヒドロアスコルビン酸を生成
し、そしてそれは更にしかも簡単にビタミンCとしての効力がない化合物に分解
するビタミンとして作用する一番不安定なビタミンである。本発明の新規構造は
、そのような分解からアスコルビン酸を“保護する”と信じられる。さらに、ア
スコルビン酸の抗酸化及び他の治療効果は、フィトステロール又はフィトスタノ
ールにより形成される単一の組成物として相乗的又は付加的な形式において向上
すると信じられている。これらの利点は、これまで認識又は評価されていなかっ
た。
【0025】 誘導体作成 a)エステル作成 フィトステロール及び/又はフィトスタノール及びアスコルビン酸からなる新
規構造体が形成され得る工程は多い。一般的には、選択されたフィトステロール
又はスタノール(又はそれらのハロホスフェート、ハロカルボネート又はそれら
のハロオキサレート誘導体)及びアスコルビン酸は、“酸”部分と“アルコール
”(フィトステロール)との縮合を許容する反応条件下において一緒に混合され
る。これらの状態は、酸成分及びアルコール成分が、直接又は鉱酸、硫酸、リン
酸、p−トルエンスルホン酸のような適切な酸触媒の存在下で反応されるフィッ
シャーエステル化法のような他の一般的なエステル化反応において使用される条
件と同様である。そのようなエステル化反応で一般的に使用される有機溶媒は、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル類、又はベンゼン、ト
ルエン又は類似の芳香族溶媒であり、及び温度は室温から反応を受ける反応物の
反応性に依存して上昇された温度まで変化し得る。
【0026】 好ましい態様において、エステル誘導体の形成方法は、エステル(例えば酢酸
エステルとして)又はエーテル(例えばメチルエーテル)としてアスコルビン酸
又はその誘導体のヒドロキシル基を“保護”し、その後適切な反応条件の下で、
前記保護されたアスコルビン酸とフィトステロール/フィトスタノールハロホス
フェート、ハロカルボネート又はハロオキサレートとを縮合させることを含む。
一般に、そのような縮合反応は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、又は
ベンゼン、トルエン又は類似の芳香族溶媒中で行なわれる。反応物の性質及び反
応性に依存して反応温度は低温(−15℃)から上昇された温度まで変化し得る
【0027】 図1は、“保護された”アスコルビン酸の作成(a段階)、中間クロロホスフ
ェート/スタノール誘導体の作成(b段階)、及び式Iに基づく本発明の新規誘
導体の一つであるフィトスタノール−ホスフェート−アスコルベート(構造体6
として記載)が得られる縮合反応(c段階又はd段階のどちらか)を示す図であ
る。
【0028】 さらに詳細には、図1に示される方法は、以下の通りである:アスコルビン酸
は最初に5,6−イソプロピリデン−アスコルビン酸の作成により分解から保護
される(構造体2)。これは適切な反応条件の下で(以下の実施例1を参照)ア
セトンとアスコルビン酸及び硫酸又は塩酸のような酸触媒と共に混合することに
より達成され得る。フィトスタノールクロロホスフェート(構造体4)は、トル
エン及びピリジンのフィトスタノール溶液(脂肪族及び芳香族アミンのような他
の窒素塩基が択一的に使用されるが)を形成し、オキシ塩化リンのようなリン誘
導体でこの溶液を処理することにより調製される。母液の濾過及び濃縮後にそう
して形成される残留物がフィトスタノールクロロホスフェート(構造体4)であ
る。後者は5,6−イソプロピリデン−アスコルビン酸と混合され、エタノール
のような適切なアルコール及び塩酸の添加後に(d段階)濃縮される。代わりに
ピリジン/THFの添加も可能で(C段階)生成物は濃縮される。最後の洗浄及
び乾燥後(e段階)、c及びd段階の両方の結果として生じる新規生成物はフィ
トスタノール−ホスフェート−アスコルベート(構造体6)である。
【0029】 本発明の方法のもう一つの好ましい形態において、アスコルビン酸は、5,6
−イソプロピリデン−アスコルビン酸としてではなくエステルとして(例えばア
セテート、ホスフェート等)ヒドロキシル部位において保護される。後者はその
後、フィトステロール又はフィトスタノールと縮合され、既知のエステル化法を
使用して上述したように誘導され、本発明の構造体を最終的には生成する。アス
コルビン酸のモノ及びジホスフェートの生成は、文献に全て記載されている。例
えば、加藤他による米国特許第4,939,128号公報である、参考文献によ
ってここに編入されている内容は、アスコルビン酸のリン酸エステルの生成を教
示している。同様に、ドブラー他による米国特許第4,999,437号公報で
ある、参考文献によってここにまた全て編入されている内容は、アスコルビン酸
2−ホスフェートの調製を記載している。ドブラー他において、第三アミンの存
在下においてPOCl3によりアスコルビン酸又はアスコルビン酸誘導体をリン
酸化する核となる反応は(ドイツ公開公報第2,719,303号に記載される
)、反応溶液にマグネシウム化合物、好ましくはマグネシウム化合物の水性溶液
を添加することにより改善されている。これら既知のアスコルビン酸誘導体のい
ずれも、本発明の目的の範囲内で使用され得る。
【0030】 図2は、“保護された”アスコルビン酸の生成(a段階)、中間体クロロカル
ボネート/スタノール誘導体の生成(b段階)、及び構造体9(10は同様であ
る)式IIに基づく本発明の新規誘導体の一つ:フィトスタノール−カルボネー
ト−アスコルベートが得られる縮合反応(付加的にc又はd段階)を示す図であ
る。これらのクロロカルボネート誘導体は、図1に関して上に詳細に述べられた
同様の方法により調製される;しかしながらオキシ塩化リンはホスゲンにより置
換されている(図2のb段階に示されるように)。
【0031】 図3は、“保護された”アスコルビン酸の生成(a段階)、中間体クロロ−オ
キサレート/スタノール誘導体の生成(b段階)、及び新規構造体13(14は
同様)、式IIIに基づく本発明の新規誘導体の一つ:フィトスタノール−オキ
サレート−アスコルベート(構造体14として記載される)が得られる縮合反応
(所望によりにc又はd段階)を示す図である。これらのクロロオキサレート誘
導体は、図1に関して上に詳細に述べられた同様の方法により調製されるが;オ
キシ塩化リンは、塩化オキサリルにより置換されている(図3のb段階に示され
るように)。
【0032】 b)塩生成 本発明は、フィトステロール又はフィトスタノール及びアスコルビン酸を含む
親構造体(例えば、図1において構造体5及び6、図2における構造体9及び1
0、及び図3における構造体13及び14として示される好ましい構造体)だけ
でなく、それらの塩をも包含する。これら塩は、対応する親化合物よりも水溶性
でさえあり、それ故、それらの生体外及び生体内の両方における効力と評価は、
より改善されている。
【0033】 本発明の誘導体の塩生成は、一連の塩基(例えば、ナトリウムメトキシド又は
他の金属アルコキシド)による親化合物の処理によりすぐに実行され得、対応す
るアルカリ金属塩を生じる。カルシウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛等
の他の金属塩は、親化合物を適切な金属アルコキシドと反応させることにより生
成され得る。式Iに関して、R3は、水素原子(親化合物)又はいかなる金属、
アルカリ土類金属、又はアルカリ金属(塩)を表す。
【0034】 c)触媒的(水素化)及び化学的方法による還元 所望により、本発明のフィトステロール誘導体又は誘導体形成前又は後のそれ
らの構成部分(フィトステロール又はアスコルビン酸のいずれか)は、水素化又
は飽和され得る。ヘテロ環式環の部分的又は完全に還元された類似体への水素化
は、良く知られた方法である。例えば、アスコルビン酸の環の対応するジヒドロ
類似体への触媒的又及び/又は化学的還元は、水素雰囲気及び白金、パラジウム
又はラネーニッケルの下でたやすく達成される。一般に、この還元は、エタノー
ル、酢酸エチル又は同様の媒体のような有機溶媒中、大気圧又は低圧(3〜5p
si)のいずれか、室温又は僅かに上昇させられた温度で行われる。
【0035】 そのような系の化学的還元は、ナトリウムボロヒドリド、リチウムアルミニウ
ムヒドリド及びそれらの類似物のような“水素化物”試薬の族との反応を伴う。
これらの還元は一般に、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、又
はベンゼン、トルエン又は同様な芳香族溶媒を含む無水不活性媒体中、室温ない
し還流温度で一般に行われる。
【0036】 類似の触媒的又は化学的方法は、本発明のフィトステロール類似体の全てに適
用され得る。したがって、本発明はその目的の範囲内で、アスコルビン酸の環が
部分的に又は完全に還元された、及び/又はフィトステロール部分が完全に又は
部分的に水素化された、全て完全に又は部分的に還元された誘導体を含む。
【0037】 誘導体 本発明は、フィトステロール及び/又はフィトスタノール及びアスコルビン酸
からなり、一般式:
【化7】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し;R2はアスコ
ルビン酸から誘導されそしてR3は水素原子又はいかなる金属、アルカリ土類金
属、又はアルカリ金属を表す) で表されるそれらの塩を含む全ての誘導体を含む。最も好ましくは、本発明は、
構造体5、6、7、9、10、11、13、14及び15として図1ないし図3
に示されるような全てのハロホスフェート、ハロカルボネート及びハロオキサレ
ート/フィトスタノール/アスコルベート誘導体を含む。しかしながら、これら
の構造体は、式I、II及びIIIの範囲内を包含する多くの新規誘導体の一つ
の選択に過ぎないことは明らかに理解される。ナトリウム塩は構造体7、11及
び15に示されるが、他の塩は上述したように本発明の目的の範囲に含まれるこ
ともまた理解される。
【0038】 誘導体とHMG−補酵素A還元酵素阻害剤の組み合わせ 他の態様において、本発明の誘導体は、投与に先立って、コレステロール合成
を阻害する一つ又はそれ以上の薬剤もしくは化合物と組み合わされる。これらの
化合物は、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素A(HMG−CoA)
還元酵素阻害剤に制限されずに含んでいる。これらのコレステロール合成制限化
合物と本発明のフィトステロール誘導体の組み合わせは、相乗的にそして“全身
の又は腸の”及び“外来的な”効果の両方を開始しそして永続させる。
【0039】 本発明の誘導体の作用の機構は確かではないが、コレステロール濃度は胆腸細
胞と肝細胞の間の伝達が分離する、“胆汁迂回”と呼ばれる過程を通してより低
くなると信じられている。腸でのコレステロール生成は増加するかもしれないが
コレステロールは胆汁中に放出され腸細胞を通して再吸収されない。いかなるコ
レステロール合成制限化合物は前者の作用機構が腸でのコレステロール合成及び
胆汁コレステロール分泌の低下なので、これらの誘導体と協調して作動する。コ
レステロール合成が減少するので、フィトステロール/コレステロール腸管比は
増加し、それはコレステロール吸収を減少させ、腸肝循環を介してフィトステロ
ール輸送を増加させる。本発明のフィトステロール誘導体とスタチンのようなコ
レステロール合成を制限する化合物の間のこの相乗相互効果の発見は、ここで記
載される誘導体と共に投与されるときこれらの後者の化合物の投与量は重大に減
少するので、決定的に重要である。ロバスタチンのようなスタチンに対するいく
つかの決定的な副作用があることが最近発見されている。ここで記載される誘導
体との相乗効果により与えられる投与量の減少は特に人を動かさずにはおけない
。本発明の誘導体と併用できる他のスタチンの例は、アトルバスタチン(リプト
ール,登録商標:Liptor)、スーパースタチン、シムバスタチン(ゾコー
ル,登録商標:Zocor)及びプラバスタチン(プラバコール,登録商標:P
ravachol)を含む。
【0040】 新規フィトステロール類似体の潜在的利点 アスコルビン酸がフィトステロール部分に結合される本発明の新規誘導体は、
そのような結合がないフィトステロール/フィトスタノールの使用と比較したと
き、多くの食餌及び治療的利点を与える。最初で一番重要なのは、新規誘導体の
溶解性は、水性溶液及び油及び脂肪のような非水性媒体の両方において大きく上
昇する。この大きな溶解性により、有効な食餌及び治療用量並びにコストの軽減
がはかれる。二番目に、フィトステロール部分とアスコルビン酸との間の相互の
又は付加的な効果が、一つに統合されたとき、心臓血管疾患及びその基礎をなす
アテローム性動脈硬化症及び高脂血症を含む状態のみならず、癌、老化、痴呆及
びアルツハイマー病のような病理学における酸化損傷を有する病気の治療又は予
防において相乗的又は付加的な効果があるのは重要である。三番目に、これらの
誘導体の生成は、分解を解消すると同時にアスコルビン酸の完全な潜在力を現実
にする。四番目に、これらの誘導体は、さらなる工程、例えば押出業者及び食品
加工業者において必要不可欠である熱安定(酸化及び加水分解)である。
【0041】 誘導体が動物、特にヒトに直接及びいずれのさらなる変性を全く伴わずに投与
され得ることは本発明の範囲内に完全に考慮されているが、デリバリーを増大す
る及びそれらが添加された食品、飲料、医薬品、機能食品等の全体の均質な分布
を確保するためにさらなる工程をなすことが可能である。しかしながら、これら
の段階は、純粋に付加的であることが理解されている。そのような増大は、多く
の適した手段、例えば誘導体を溶解又は分散してエマルジョン、溶液及び分散液
又は自己乳化系を形成する、凍結乾燥する、噴霧乾燥する、制御沈殿する又はそ
れらの組み合わせ、固形分散物、懸濁物、水和脂質系を形成する、シクロデキス
トリンとの包接複合体を形成する、及びヒドロトロープ及び胆汁酸及びそれらの
誘導体との配合物を使用することにより達成され得る。 本発明に従って使用され得る各々の技術は以下に記載される。
【0042】 エマルジョン エマルジョンは、二つの不混和性相、例えば油及び水を、その一方(内部又は
不連続相)が他方(外部又は不連続相)内に小滴として分散されて含む、細かく
分割されているか又はコロイド状の分散物である。従って、オイル・イン・ウォ
ーターエマルジョンは、内部相としての油と、不連続またた外部相としての水か
らなり、ウォーター・イン・オイルエマルジョンは反対である。フィトステロー
ル又はフィトスタノール誘導体を含み、標準エマルジョン、マイクロエマルジョ
ン及び自己乳化(例えば、胃液又は腸液のような撹拌された水性液への暴露で乳
化する)するそれらの系を包含する広範囲にわたる様々な乳化系が形成され得る
【0043】 一般的に、エマルジョンは油及び水相、乳化剤、エマルジョン安定剤及び所望
による防腐剤、香料、pH調整剤及び緩衝剤、キレート化剤、脱泡剤、張度組織
調整剤及び酸化防止剤を含み得る。適した乳化剤は、アルコールエーテルサルフ
ェート、アルキルサルフェート(30〜40)、石鹸(12〜20)及びスルホ
スクシネートのようなアニオン性界面活性剤、四級アンモニウム化合物のような
カチオン性界面活性剤、アルキルベタイン誘導体のような両性イオン界面活性剤
、脂肪族アミンサルフェート、ジ脂肪族アルキルトリエタノールアミン誘導体(
16〜17)のような両性界面活性剤、並びに脂肪族又は環式脂肪族アルコール
、飽和脂肪酸及びアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体、ポリプ
ロピレングリコール及びアルキルプロピレングリコールへの水溶性ポリエチレン
オキシ付加物、ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ヒマシ油ポリグリコ
ールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、トリブチルフェ
ノキシ−ポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコール、オクチルフェノキ
シポリエトキシエタノール、ラノリンアルコール、ポリオキシエチル化(POE
)アルキルフェノール(12〜13)、POE脂肪酸アミド、POE脂肪族アル
コールエーテル、POE脂肪族アミン、POE脂肪族エステル、ポロキサマー(
7〜19)、POEグリコールモノエーテル(13〜16)、ポリソルベート(
17〜19)及びソルビタンエステル(2〜9)のような非イオン性界面活性剤
を含む(括弧内の数字は好ましいHLB値に関する)。この列挙は余すところの
ないものであることを意図せず、他の乳化剤も等しく適している。
【0044】 適当なエマルジョン安定剤は、限定されることなく、ポリサッカリド、アカシ
ア、寒天、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、カラヤガム、トラガカント
、キサンタンガムのような親液性コロイド、両性物質(例えば、ゼラチン)及び
合成又は半合成ポリマー(例えば、カルボマー樹脂、セルロースエーテル及びエ
ステル、カルボキシメチルキチン、ポリエチレングリコール−n(エチレンオキ
シドポリマー(H(OCH2CH2)nOH)、粘土(例えば、アタプルガイト、
ベントナイト、ヘクトライト、カオリン、マグネシウムアルミニウムシリケート
及びモンモリロナイト)、微結晶性セルロースオキシド及びヒドロキシド(例え
ば、アルミニウムヒドロキシド、マグネシウムヒドロキシド及びシリカ)を含む
細かく分割された固形物、並びにサイボタクチック(cybotactic)促進
剤/ゲル化剤(アミノ酸、ペプチド、タンパク質レシチン及び他のリン脂質及び
ポロキサマーを含む)を含む。
【0045】 エマルジョンの形成において使用される適した酸化防止剤は、クエン酸、ED
TA、フェニルアラニン、リン酸、酒石酸及びトリプトファンのようなキレート
化剤、アスコルビン酸、ナトリウムビスルフィット及びナトリウムスルフィット
のような選択的に酸化された化合物、チオールのような水溶性連鎖停止剤及びア
ルキルガレート、アスコルビルパルミテート、第三ブチルヒドロキノン、ブチル
化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、ヒドロキノン、ノルジ
ヒドログアイアレチン酸及びα−トコフェロールのような脂溶性連鎖停止剤を含
む。適した防腐剤、pH調節剤、及び緩衝剤、キレート化剤、浸透調節剤、着色
剤及び香料は、“懸濁液”の下に下記されるが、しかしエマルジョンの形成に関
して等しく適用される。
【0046】 エマルジョンの一般的な調製は以下の通りである。二相(油及び水)は個々に
適当な温度まで加熱される(双方の場合で同じく、固形又は半固形の場合、最も
高い融解成分の最高融点よりも一般に5ないし10℃高い、又は油相が液体であ
るとき、通常の実験により決定された適当な温度)。水溶性成分は水相(水)中
に溶解され、そして油溶性成分は油相中に溶解される。オイル・イン・ウォータ
ーエマルジョンを生成するためには、油相を水相中に激しく撹拌して適当な分散
物を生成し、そして該生成物を攪拌しながら制御された速度で冷却させる。ウォ
ーター・イン・オイルエマルジョンは反対様式で形成され、即ち、水相が油相に
添加される。親水コロイドが乳化安定剤として系の一部である場合、水相への添
加の前に、コロイドが水相よりむしろ油相中に混合されることにより、相反転技
術が用いられ得る。いかなるフィトスタノール又はフィトステロール誘導体を使
用することにおいて、加熱の前にこれらを油相に添加することが好ましい。
【0047】 フィトステロール又はフィトスタノール誘導体を含み、標準エマルジョンより
少なくとも1桁小さい粒度(10〜100nm)により特徴付けられ、また“単
光学的に等方で熱力学的に安定な液体である水、油及び両親媒性物質からなる系
”として定義される(8)マイクロエマルジョンもまた形成され得る。好ましい
形態において、マイクロエマルジョンは界面活性剤又は界面活性剤混合物、補助
界面活性剤、(通常は短鎖アルコール)、選択されたフィトステロール又はフィ
トスタノール誘導体、水及び所望による他の添加剤を含む。
【0048】 この系は、本発明の誘導体のためのデリバリーシステムとしていくつかの利点
を有する。第一に、マイクロエマルジョンは自発的に、即ち、標準エマルジョン
を形成するために必要とされる激しい混合なく生成される傾向がある。商業的見
地からは、これは製造方法を簡略化する。第二に、マイクロエマルジョンは、微
小滴の小さな直径のために微小構造を破壊することなくマイクロ濾過技術を使用
して滅菌される得る。第三に、マイクロエマルジョンは非常に熱力学的に安定で
ある。第四に、マイクロエマルジョンは高い溶解力を有し、それはそれらが誘導
体の水溶性をさらに増大することができるので特に重要である。
【0049】 マイクロエマルジョンの形成における使用のために適した界面活性剤又は界面
活性剤混合物は、アニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性であることがで
き、かつ1〜20の範囲内、より好ましくは2〜6及び8〜17の範囲内のHL
B(親水−親油バランス)値を有する。特に好ましい薬剤は、脂肪族又は環式脂
肪族アルコール、飽和脂肪酸及びアルキルフェノールのポリグリコールエーテル
誘導体、ポリプロピレングリコール及びアルキルプロピレングリコールへの水溶
性ポリエチレンオキシ付加物、ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ヒマ
シ油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、
トリブチルフェノキシ−ポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコール、オ
クチルフェノキシポリエトキシエタノール、ラノリンアルコール、ポリオキシエ
チル化(POE)アルキルフェノール(12〜13)、POE脂肪酸アミド、P
OE脂肪族アルコールエーテル、POE脂肪族アミン、POE脂肪族エステル、
ポロキサマー(7〜19)、POEグリコールモノエーテル(13〜16)、ポ
リソルベート(10〜17)及びソルビタンエステル(2〜9)からなる群より
選択される非イオン性界面活性剤である。
【0050】 マイクロエマルジョンを作製することについて、多くの既知で当業者により使
用されている方法が存在する。本発明のマイクロエマルジョンの好ましい形成方
法において、界面活性剤、補助界面活性剤、及びフィトステロール又はフィトス
タノール誘導体(適当な油の適した割合で予備溶解される)を混合し、そしてそ
の後所望の透明度の系が得られるまで水を滴下する。
【0051】 さらに好ましい態様において、ミクロエマルジョンの形成は、フィトステロー
ル又はフィトスタノール誘導体とハイドロトロピック剤及び食品等級界面活性剤
(9参照)とを混合することにより達成され得る。
【0052】 溶液及び分散液 フィトステロールもしくはフィトスタノール誘導体は、適当な油ビヒクルにさ
らなる賦形剤を伴って又は伴わずに溶解又は分散され、そしてこの形態で、例え
ば一般の食品用途において、肉及び魚にたれとしてかけることにおいて、又は動
物飼料中への混入のために使用され得る。
【0053】 適した可溶化剤は、例えば植物油、海洋油(例えば、魚油)及び植物油のよう
な全ての食品等級油、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、トコフ
ェロール等及びそれらの混合物を含む。
【0054】 自己乳化系 フィトステロール又はフィトスタノール誘導体は、適当な賦形剤、例えば界面
活性剤、エマルジョン安定剤(上記されたもの)等と混合され、加熱され(所望
により)、そして冷却されて、水媒体との接触で自発的なエマルジョンを形成す
ることができる半固体生成物を形成し得る。この半固体生成物は、2ピースの硬
質又は軟質ゼラチンカプセル中の充填材料のような多数の他の形態で使用される
ことができ、又は他のデリバリーシステムにおける使用のために適用され得る。
【0055】 固体分散物 本発明に従う誘導体の溶解性/分散性をさらに増加させるもう一つの手段は、
固体分散物系の使用を伴う。これらの分散物は分子溶液(共融混合物)、物理的
分散物又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0056】 例えば、固体分散物は、キャリヤーとして水溶性ポリマーを利用することによ
り典型的に製造され得る。限定無しに、これらの担体は、単独もしくは組み合わ
せのいずれかで、液体等級ポリエチレングリコール(PEG)の添加を伴う又は
伴わない固形等級ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン又はそれらの
酢酸ビニルとのコポリマー並びにセルロースエーテル及びエステルを含み得る。
例えばグリコール族、例えばプロピレングリコール、ポリオール、例えばグリセ
ロール等のさらなる部分のような他の賦形剤もまた、分散物中に含まれ得る。
【0057】 固体分散物は、当該技術におけるよく知られる多くの方法により製造され得る
。これらは、限定無しに、以下の方法を含む:
【0058】 (a)成分を溶融し、次いで制御冷却して固化させ、そして引き続いて機械粉砕
して適した粉末を製造する。さもなくば、溶解(溶融)した分散物は、噴霧乾燥
機中の冷却された気流中に噴霧されて固形粒子(プリリング)を形成するか、又
は押出機及びスフェロナイザーを通過させられて制御された粒度の固形マスを形
成し得る。さらにさもなくば、溶解された分散物は、2ピースの硬質ゼラチンカ
プセル中に直接充填される。
【0059】 (b)適した溶媒系(有機、混合有機、有機−水性)中に成分を溶解し、そして
例えば大気圧下又は真空中で蒸発させる、噴霧乾燥する、凍結乾燥する等により
、又は前述の変法において溶媒を除去する。及び
【0060】 (c)成分を適した溶媒系中に溶解し、引き続いて、成分が殆ど又は全く溶解し
ない混和性溶媒の使用により溶液からそれらを沈殿させ、濾過、溶媒を除去し、
乾燥し、そして所望により粉砕して適した粉末形態を提供する。
【0061】 懸濁液 前記誘導体の溶解性及び/又は分散性をさらに増大させるに使用され得る懸濁
液は、おそらく細かく分割された固形物、油性又は水性外部相(ビヒクル)に分
散された内部相を含む。加えて、固体内部相は、上記のようにその形成の間にエ
マルジョンに添加されて、懸濁液及びエマルジョンの双方に共通の特性を有する
デリバリーシステムを製造し得る。
【0062】 当該分野において共通して使用される多数の賦形剤は、本発明の範囲内の懸濁
液を製造するために適し得る。典型的に、懸濁液は、油性又は水性ビヒクル、分
散された(懸濁された)内部相、分散剤及び/又は湿潤剤(界面活性剤)、pH
調整剤/緩衝剤、キレート化剤、酸化防止剤、イオン強度を調整する薬剤(浸透
調節剤)、着色剤、香料、懸濁液を安定化しまた粘度を増加させる物質(懸濁化
剤)及び防腐剤を含む。
【0063】 適当なビヒクルは、限定すること無く、水、油、アルコール、ポリオール、他
の食用又は食品等級化合物であってフィトステロール組成物が部分的に溶解する
か溶解しないもの並びにそれらの混合物を含む。適当な分散剤は、限定すること
無く、レシチン、リン脂質、非イオン性界面活性剤、例えばポリソルベート65
、オクトキシノール−9、ノノキシノール−10、ポリソルベート60、ポリソ
ルベート80、ポリソルベート40、ポラキサマー235、ポリソルベート20
及びポラキサマー188、アニオン性界面活性剤、例えばナトリウムラウリルサ
ルフェート及びドクセートナトリウム、脂肪酸、脂肪酸塩、他の脂肪酸エステル
及びそれらの混合物を含む。
【0064】 pHを調整するための薬剤/緩衝剤は、クエン酸及びその塩、酒石酸及びその
塩、リン酸及びその塩、酢酸及びその塩、塩酸、水酸化ナトリウム及び重炭酸ナ
トリウムを含む。適したキレート化剤は、エデテート(ジナトリウム、カルシウ
ムジナトリウム等)、クエン酸及び酒石酸を含む。適した酸化防止剤は、アスコ
ルビン酸及びその塩、アスコルビルパルミテート、トコフェノール(特に、α−
トコフェノール)、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソー
ル、ナトリウムジスルフィット及びメタビスルフィットを含む。適した浸透調節
剤は、一価、二価及び三価の電解質、モノサッカライド及びジサッカライドを含
む。適した防腐剤は、パラベン(Me、Et、Pr、Bu及びそれらの混合物)
、ソルビン酸、チメロサール、四級アンモニウム塩、ベンジルアルコール、安息
香酸、クロルヘキシジングルコネート及びフェニルエタノールを含む。着色剤及
び香料は所望により添加されることができ、そして全ての天然、天然と同一、及
び合成種から選択され得る。
【0065】 水和脂質系 本発明のさらなる態様において、本発明の誘導体の溶解性/分散性は、リポソ
ームのようなリン脂質系及び他の水和脂質相の形成により、物理的包接により、
さらに増大され得る。この包接は、共有結合の形成の無い分子の捕捉に関し、活
性成分の溶解性及びそれに伴う溶解を向上するために広範囲に使用されている。
【0066】 リポソームを含む水和脂質系は、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスホ
ジグリセリド及びスフィンゴ脂質のようなリン脂質、糖脂質等を含む種々の脂質
及び脂質混合物を使用して製造されることができる。脂質は、生じた脂質系を安
定化するために、電荷を有する物質、例えば電荷を有するリン脂質、脂肪酸並び
にそれらのカリウム及びナトリウム塩との組み合わせて好ましく使用され得る。
リポソームを製造する典型的な方法は以下の通りである: 1)脂質又は脂質類及びフィトステロール又はフィトスタノール又はそれらの混
合物を及びトコトリエノール成分の有機溶媒(例えば、クロロホルム、ジクロロ
メタン、エーテル、エタノールもしくは他のアルコール、又はそれらの組み合わ
せ)中の分散液。帯電種は、リポソーム形成の間の引き続く集合を減少させるた
めに添加され得る。酸化防止剤(例えば、アスコルビルパルミテート、α−トコ
フェロール、ブチル化ヒドロキシトルエン及びブチル化ヒドロキシアニソール)
は、存在する場合、いかなる不飽和脂質を保護するために添加され得る、 2)少量の不溶性成分を除去するための混合物の濾過、 3)成分の相分離が生じないことを確保するための条件(圧力、温度)下での溶
媒の除去、 4)緩衝塩、キレート化剤、凍結防止剤等を含む溶解された溶質を含有する水性
媒体への暴露による“乾燥”脂質混合物の水和、及び 5)リポソーム粒子サイズの減少及び均質化、押出等のような適した技術による
層状態の変性。
【0067】 活性成分を伴う水和脂質を生成及び充填するためのいずれの手段も当業者に既
知であり、本発明の範囲内で使用され得る。例えば、リポソームの製造のための
適当な方法は、両者とも本明細書に引用により本明細書に取り入れられる引用文
献10及び11に記載されている。これらの方法についての変法は、同様に引用
により本明細書に取り入れられる米国特許第5,096,629号に記載される
【0068】 米国特許第4,508,703号(同様に引用により本明細書に取り入れられ
る)は、両親媒性脂質構成成分及び親水性構成成分を溶解して溶液を形成し、そ
の後気流中で溶液を噴霧して粉末状混合物を製造することによりリポソームを製
造する方法を記載する。
【0069】 シクロデキストリン複合体 シクロデキストリンは、グルコピラノースサブユニットを含み、ドーナツ型円
柱空間配置を有する環式オリゴサッカライド分子の一類である。慣用的に、この
群の入手可能なものは、6(α−シクロデキストリン)、7(β−シクロデキス
トリン)及び8(γ−シクロデキストリン)グルコピラノース分子を含む分子か
らなり、構造の外側に配向した極性(親水性)ヒドロキシル基及びドーナツ形状
の内部空孔に配列した非極性(親油性)骨格炭素及びエーテル性酸素を有する。
この空孔は、非共有様式における結合して包接複合体を形成することにより、活
性成分(ゲスト分子、ここでは本発明の誘導体)の親油性部分を収容する(ホス
トする)ことができる。
【0070】 シクロデキストリン分子の外部ヒドロキシル置換基は変性されて、他の望まし
い増加、例えば低下された毒性等とともに、改良された水性媒体中での溶解性を
有する誘導体を形成し得る。そのような誘導体の例は、アルキル化誘導体、例え
ば2,6−ジメチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシアルキル化誘導体、
例えばヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、分枝鎖誘導体、例えばジ
グルコシル−β−シクロデキストリン、スルホアルキル誘導体、例えばスルホブ
チルエーテル−β−シクロデキストリン、及びカルボキシメチル化誘導体、例え
ばカルボキシメチル−β−シクロデキストリンである。当該分野で既知である他
の種の化学変性もまた本発明の範囲に含まれる。
【0071】 シクロデキストリン複合体はしばしば、改良された溶解性、分散性、安定性(
化学的、物理的及び微生物学的)、生物学的有効性及び減少された毒性の特性を
ゲスト分子(ここでは本発明の誘導体)に与える。
【0072】 シクロデキストリン複合体を製造する当該分野で既知である多くの方法が存在
する。複合体は、例えば以下の基本的方法を使用することにより製造され得る:
1種以上の誘導体をシクロデキストリンの水性又は混合水性−有機系溶液中で加
熱を伴って又は又は伴わずに撹拌し、適当な装置中で適当な量の水性、有機又は
混合水性−有機液の添加を伴って、加熱を伴って又は伴わずにシクロデキストリ
ンと本発明の組成物を混練、スラリー化、又は混合し、又は適した混合装置を使
用してシクロデキストリンと本発明の組成物を物理的に混合することによる。そ
うして形成された包接複合体の単離は共沈殿、濾過及び乾燥、押出/スフェロニ
ゼーション及び乾燥、湿式マスの再分及び乾燥、スプレー噴霧、凍結乾燥又はシ
クロデキストリン複合体を形成するに使用される方法に依存した他の適した技術
により達成され得る。さらに単離された固形複合体を機械的に粉砕する任意の段
階も用いられ得る。
【0073】 これらのシクロデキストリン複合体は、溶解性及び溶解速度をさらに増大させ
、また誘導体の安定性を増大させる。シクロデキストリン複合体の概要について
は、12を参照。
【0074】 胆汁塩との錯体化 胆汁酸、その塩及び適当に製剤化された共役誘導体は、本発明の誘導体を可溶
化し、それによりこれらの組成物の溶解度及び分散性質を改良するために使用し
得る。適した胆汁酸の例は、コール酸、ケノデオキシコール酸、デオキシコール
酸、デヒドロコール酸及びリトコール酸を含む。適した胆汁酸塩の例は、コール
酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム及びそれらの他の塩形態を含む。適
した共役胆汁酸の例は、グリコケノデオキシコール酸、グリコール酸、タウロケ
ノデオキシコール酸、タウロコール酸、タウロデオキシコール酸及びそれらの塩
を含む。
【0075】 本発明の誘導体の溶解性をさらに増大するために適した系は、1種以上の誘導
体に加えて1種以上の胆汁酸、塩又は共役胆汁酸からなる。さらに可溶化能力を
有する配合物を製造するために、さらなる物質が添加され得る。これらの物質は
、リン脂質、糖脂質及びモノグリセリドを含むが、しかし、これらに限定されな
い。これらの成分は、固相中で、又は適当に単離し、そして所望により、本明細
書中に記載された技術を使用して粒度を減少さることを伴って、適した溶媒又は
キャリアビヒクルを使用することにより製剤化され得る。
【0076】 胆汁酸及びその誘導体は不快な味を有し、かつ胃及び胃−腸管の上部領域の粘
膜を刺激し得るので、当業者に既知の技術を使用して、適した腸溶性コーティン
グが固形製剤粒子に適用され得る。典型的な腸溶性コーティングは、とりわけ、
セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースアセテートスクシネート、ポリビニルアセテートフタレート、アクリレート
ポリマー及びそれらの誘導体(例えば、ユードラジット,登録商標:Eudra
git類の適当な一員)、エチルセルロース又はそれらの組み合わせを含む。膜
機能性を改良するために又はコーティング工程を補助するために、さらなる賦形
剤(例えば、界面活性剤、可塑剤、チャネル化剤、浸透改良剤等)がコーティン
グ製剤に添加され得る。コーティング製剤ビヒクルは、水性又は有機性系、又は
両方の混合物を含み得る。
【0077】 ハイドロトロープ性複合体 疎水性(親油性)及び他の分子に関わる水構造を開放することが可能な化合物
は、ハイドロトロープと呼ばれる。これらの化合物は、誘導体の水溶性をさらに
増大させるために使用され得る。ハイドロトロープの例は、とりわけ、ナトリウ
ムベンゾエート、ナトリウムヒドロキシベンゾエート、ナトリウムサリチレート
、ニコチンアミド、ナトリウムニコチネート、ナトリウムゲンチセート、ゲンチ
シン酸エタノールアミド、ナトリウムトルエート、ナトリウムアミノベンゾエー
ト、ナトリウムアントラニレート、ナトリウムブチルモノグリコールサルフェー
ト、レゾルシノール等を含む。
【0078】 錯体形成は、本質的に非共有的であり、水性、有機性又は双方の組み合わせで
あり得る適した液状ビヒクル中で、1種以上の誘導体とハイドロトロープ又はそ
の混合物とを混合することにより達成され得る。さらなる賦形剤、例えば界面活
性剤、ポリオール、ジサッカライド等が、錯体化を容易にするため又は分散を補
助するために添加され得る。生じた錯体は、当該技術で既知のいずれかの方法(
共沈及び乾燥、液状ビヒクルの蒸発、噴霧乾燥、凍結乾燥等)により、乾燥粉末
として単離される。望むならば、例えば本明細書中に上記されたようないずれか
の標準技術により、粒度が減少させられ得る。生じたハイドロトロープ錯体は、
さらなる変性なしに使用されることができ、又は所要により様々な他の製剤又は
ビヒクル中に配合され得る。
【0079】 使用方法 本発明の誘導体は、直接かつさらなる変性なしに動物、特にヒトに投与される
ことができ、又は詳細に上記したように組成物の溶解度及び/又は分散性をさら
に増大するために処理され得る。さもなくば、また所望によりこれらの溶解度及
び/又は分散性増大方法と一緒に、CVD、高コレステロール血症、高脂血症、
アテローム性動脈硬化症、高血圧、血栓症のようなその根底をなす状態、II型
糖尿病のような関連疾患、並びに痴呆、老化、及び癌のような根底をなす疾患プ
ロセスの一部として酸化損傷を含む他の疾患を治療及び/又は予防するために、
該誘導体はさらに下記する様々なビヒクル中に混入され得る。CVD又はいずれ
かの酸化関連疾患について“高い危険性”を考慮される集団において、本発明の
誘導体は、一次的、二次的及び3次的治療プログラムにおいて使用されることが
考慮される。
【0080】 以上の一般論に限定されることなく、本発明の誘導体は、直接投与を補助する
ために又は食品、飲料、機能食品又は医薬品への組成物の混入を補助するために
、様々なキャリヤー又は助剤と混合され得る。該誘導体のデリバリーの様々な可
能なビヒクルを認識するために、以下の列挙が与えられる。誘導体の投薬量は、
他の因子の中でも、デリバリーの様式、患者のサイズ及び状態、達成されるべき
結果、並びに食品添加剤及び医薬薬剤の当業者に既知である他の因子に依存して
変化するだろう。しかしながら、一般に、本発明の誘導体はヒトに一日当りフィ
トステロール及び/フィトスタノール6グラムまでを含有する形態で投与される
ことが好ましい。また該誘導体のはるかにより多い一日投薬量の用意は、過剰量
は通常の***路を通って単に通過するので、動物ホストに有害でないことも認識
されるだろう。
【0081】 1)医薬投与形態: 本発明の誘導体が、種々の慣用の医薬製剤及び投与形態、例えば経口的、口腔
的又は経舌的な使用の錠剤(プレーン及び被覆)、カプセル(所望による更なる
コーティングを伴う又は伴わない硬質カプセル及び軟質カプセル)粉末、顆粒(
泡起性顆粒を含む)、ペレット、微粒子、溶液(例えば、ミセル、シロップ、エ
リキシル及びドロップ)、ロゼンジ、パスティル、アンプル、エマルジョン、マ
イクロエマルジョン、軟膏、クリーム、座薬、ゲル、経皮パッチ、並びに慣用の
賦形剤及び/又は希釈剤及び安定剤と一緒に変性された放出投与形態に配合され
得ることが、本発明の範囲内で考慮される。
【0082】 上記のような適当な投与形態に適用された本発明の誘導体は、ヒトを含む動物
に、経口的に、注射(静脈内、皮下、腹膜内、皮下又は筋肉内)により、局処的
又は他の方法で投与され得る。正確な作用機作は不明であるけれども、静脈内に
投与された本発明の誘導体は、血清コレステロールを低下させる。あるフィトス
テロールをベースとする生成物は、腸管内でのコレステロール吸収の阻害剤とし
て働くことに加えて、胆汁酸合成、腸細胞及び胆管のコレステロール***,胆汁
酸***並びに酵素力学及び体内での様々な部分間でのコレステロールの配送にお
ける変化を通じたコレステロール恒常性についての全身的効果を有し得ると考え
られている(1998年1月5日に刊行されたPCT/CA97/00474)
。ピーター ジョーンズへのペーパーを見ること(刊行済)。
【0083】 2)食品/飲料/機能食品 本発明の他の形態において、本発明の誘導体は、限定なしに、以下のものを含
む食品、飲料及び機能食品に混入され得る。 1)酪農製品−例えば、チーズ、バター、ミルク及び他の酪農飲料、スプレッド
及び酪農混合物、アイスクリーム及びヨーグルト、 2)脂肪をベースとする製品−例えば、マーガリン、スプレッド、マヨネーズ、
ショートニング、料理及び揚げ油、及びドレッシング、 3)シリアルをベースとする製品−穀類からなる(例えば、パン及びパスタ)、
これの物品は、調理、焼き、又は他に加工されるにかかわらない、 4)菓子類−例えば、チョコレート、キャンディ、チューインガム、デザート、
非酪農トッピング(例えば、クール・フィップ,登録商標:Cool・Whip
)、シャーベット、糖衣及び他の詰め物、 5)飲料−アルコール又は非アルコール飲料であり、そしてコーラ及び他のソフ
ト飲料、ジュース、ダイエット補助食品及び商標名ブースト(Boost)の下
で販売されるもののような食事代替飲料を含む、及び 6)種々の製品−卵及び卵製品、加工食品、例えば、スープ、調理済パスタソー
ス、調理済食事等を含む。
【0084】 本発明の誘導体は、混合、浸出、注入、配合、分散、乳化、浸漬、噴霧及び混
練のような技術により、直接かつさらなる変性なしに、食品、機能食品又は飲料
に混入され得る。さもなくば、該誘導体は、摂取前に消費者により食品上に又は
飲料中に直接適用され得る。これらは、デリバリーの単純かつ経済的な様式であ
る。
【0085】 実施例 本発明を以下の制限されない実施例によって説明する:
【0086】 実施例1−アスコルビン酸の保護 発煙硫酸(24%、8.3g)をアセトン(50ml)に滴下添加した。アス
コルビン酸(12g)を0℃でその混合物に導入し、そしてその反応混合物を0
℃にて6時間攪拌した。得られた結晶を吸引下に濾過し、その濾過されたケーキ
を乾燥するまで圧縮し、その後アセトン(30ml)にて洗浄した。生成物であ
る、5,6−イソプロピリデン−アスコルビン酸(14g)を得た。
【0087】 実施例2−フィトスタノールへの結合 トルエン(500ml)及びピリジン(25ml)中のフィトスタノール混合
物(24g)(カンペスタノール:36.4%;シトスタノール:62.3%)
溶液を0℃にてトルエン(200ml)中のオキシ塩化リン酸(9ml)混合物
に滴下添加した。その混合物を室温で3時間攪拌した。ピリジンヒドロクロリド
を濾過し、そしてその母液を濃縮してトルエンを回収した。その残渣を乾燥TH
F(100ml)に溶解しそして乾燥THF(400ml)中の上記の調製され
た保護されたアスコルビン酸(14g)の溶液を0℃にて滴下添加した。室温で
の攪拌は1時間維持した。その溶液を濃縮して溶媒を除去した。エタノール(4
00ml)及び3NHCl(200ml)を添加し、その混合物を50℃まで3
0分間加熱し、濃縮した。酢酸エチル(600ml)を添加し、その結果得られ
た溶液を水にて洗浄し(3×300ml)、硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮し、そ
して白色粉末22gとして生成物(フィトスタノール−ホスフェート−アスコル
ベート)を得た。
【0088】 実施例3−ナトリウム塩への転換 上に調製された酸(17g)をエタノール(100ml)に溶解しそしてエタ
ノール(50ml)中のナトリウムメトキシド(2.7g)溶液を室温にて攪拌
添加した。攪拌は30分間維持した。添加後、結果として得られた白色ケーキを
濾過し、乾燥して重量測定し、白色粉末20g(フィトスタノール−ホスフェー
ト−アスコルベートナトリウム)を得た。
【0089】 実施例4−脂肪濃度及びアポE欠陥マウスにおけるアテローム性動脈硬化症の
障害部位への誘導体の効果 背景 ビタミンC(アルドリッチ−シグマ由来)は、β−シトステロール、シトスタ
ノール、カンペステロール及びカンペスタノールからなるフィトステロール/フ
ィトスタノールのブレンド(“FCP−3P4”として言及)に化学的に結合さ
れてきている。本発明の対象である新規誘導体(ビトステロール又はFCP−V
P4)は水溶性である。ビトステロール及びその出発薬剤(3P4及びビタミン
C)の効果は、コレステロールを与えた(0.2重量%)オスのアポE−KOマ
ウスにおいて12週間以上調査した。ビトステロールは水(2w/v%)と食餌
(2重量%)の両方によって投与した。 目的 アポE−KOマウスにおけるビトステロールの脂肪低減効果試験のため。 アポE−KOマウスにおけるビトステロールの抗アテローム効果試験のため。 特異的な目的 1.投与のルートが食餌又は飲水ルートのどちらかによるビトステロールのア
ポE−KOマウス中の血漿コレステロール及びトリグリセリド濃度への効果試験
の為。 2.とりわけ水を飲む上でのビトステロールのコンプライアンス及びマウスの
体重へのその効果を評価する為。
【0090】 材料及び方法 48匹の4週のオスのアポリポプロテインEノックアウト(アポE−KO)マ
ウスをジャクソンラボラトリーから購入し、BCチルドレンズホスピタルリサー
チセンターの動物施設で飼育した。ビトステロールはフォーブスメジ−テックイ
ンコーポレーテッド(“FMI”)により調製された。ビトステロールの親材料
であるフィトステロール(フォーブスバッチ#98−694)及びビタミンC(
アルドリッチ−シグマから購入)はFMIにより供給された。コレステロールは
シグマから購入しそして9%(重量)ピコラボマウスの飼料はジャメイソンズペ
ットフード販売所デルタBCから購入した。実験室の化学物質及び薬剤は前述し
た(13−16)ように調製及び使用した。
【0091】 実験計画: 動物及び食餌:我々自身の以前の実験に基づき、各々の群において8匹の動物
が、血漿コレステロール濃度及びアテローム性動脈硬化症障害の増大についての
顕著な処置関連効果を統計的に検出するに十分である。それ故、以下に説明する
ように、48匹のオスのアポE−KOマウスを同様な血漿コレステロール濃度及
び体重を有する8匹からなる6群に分けた。動物に14週間、実験食餌を与えた
。食餌製造は、以前に刊行された方法(13〜16)に基づいて行った。マウス
の実験群の概要を表1に表す。動物を、ベースラインで及び実験の間、血漿脂質
濃度の測定のために尻尾から採血した。研究の終了後、マウスをCO2ガスを使
用して安楽死させ、そして心臓から血液を採取した。心臓及び大動脈を除去し、
アテローム性動脈硬化症病変の評価のためにホルマリン中で固定した。血漿の一
部を、ビタミンC及び植物ステロール濃度の測定のためにバーナビーBCのBR
I研究所に送った。血漿の一部を抗酸化剤の評価の為UBCドクターキッツ研究
所に送った。
【表1】
【0092】 生化学的及び組織学的評価:血漿コレステロール濃度をベースライン及び実験
の間、4〜6週間間隔で、また実験の終了でセントポール病院の医学実験室で上
記したように評価した(13〜16)。血漿試料の一部をBRIにおいて液体ク
ロマトグラフィー技術を使用するビタミンC及び植物ステロール濃度の決定の為
に使用した。大動脈の根切片をアテローム性動脈硬化症障害の増大の評価の為に
前に説明したように(13−14)使用した。
【0093】 結果 A:血漿の総コレステロール濃度 図1は、血漿の総コレステロール濃度へのビトステロール及びその親薬剤の効
果を示す。水溶液及び食餌のビトステロールの両方は、著しいコレステロール低
減効果を有していた。この著しい効果は12週間以上の実験で一貫していた。
【0094】 B:血漿トリグリセリド 図2は、血漿トリグリセリド濃度への化合物の効果を示す。ビトステロールは
わずかなTG−低減効果を有していた。12週目において明白なように、ビトス
テロールのトリグリセリド効果は消失している。
【0095】 C:体重 図3は、体重を示す。食餌ビトステロール群の減少した体重は、恐らく食餌調
製による。体重の低下は、食物摂取及び食餌調製に関連するようである。
【0096】 D:糞コレステロール濃度 予備的な結果はビトステロールによるコレステロール吸収の著しい阻害を示し
ている。結果を以下に要約する:
【表2】
【0097】 E:アテローム性動脈硬化症病変の大きさ 図4は、FM−VP4が対照群と比較してアテローム性動脈硬化症病変の大き
さを75%減少していることを示している。処置群は、以下の表中に番号を付し
た。
【表3】
【0098】 結論 ビトステロールは、付加的なトリグリセリド−低下効果を有する強いコレステ
ロール低下薬剤である。我々は、研究の12週にわたり、明確な副作用を観察し
なかった。ビトステロールは、コレステロール濃度を75%そしてトリグリセリ
ド濃度を44%減少させることが分かった。これらは素晴らしい結果である。さ
らに、アテローム性動脈硬化症病変のサイズにおける劇的な結果が観察された(
対照群と比較してビトステロール(新規誘導体)処理群では71ないし86%の
減少)。
【0099】 引用文献 1.ロー・M.R.、ワルド・N.J.、ウー.、ハックソー・ZA.、ベイ
リー・A.、観察研究における血清コレステロール濃度と虚血性心臓疾患との間
の関連の全体的な軽視:BUPA研究からのデータ、Br.Med.J.、19
94、308:363〜366 2.ロー・M.R.、ワルド・N.J.、トンプソン・S.G.、血清コレス
テロール濃度のどれだけ多くかつどれだけ素早い、低下が虚血性心臓疾患の危険
を低下させるか?、Br.・Med.・J.、1994年;308:367〜3
73 3.ラ・ロサ・J.C.、ハニングハーク・D.、ブッシュ・D.等、コレス
テロールの事実:食物脂肪、血清コレステロール及び環状心疾患に関する証拠の
要約:アメリカ心臓協会及び国立心臓、肺及び血液研究所による共同声明、Ci
rculation、1990年;81:1721〜1733 4.ハベル・R.J.、ラパポート・E.;薬物療法:原発性高脂血症の管理
、New・England・Journal・of・Medicine、199
5年;332:1491〜1498 5.クコードカー等;コレステロール代謝についての植物ステロール類の効果
、Atherosclerosis、1976年;23:239〜248 6.リース・R.S.、リース・A.M.、血漿脂肪及びリポ蛋白質の濃度に
ついてのシトステロール療法の効果、グレテン・H(編集)、Lipoprot
ein・Metabolism、スプリンガー−ファーラーク社、ベルリン、ハ
イデルベルグ、ニューヨーク、1976年:119〜124 7.リース・A.M.、モク・H.Y.I.、リース・R.S.、マッククラ
スキー・M.A.、グルンディ・S.M.、コレステロール低下剤としての植物
ステロール:高コレステロール血症患者における臨床試験及びステロールバラン
スの研究、Atherosclerosis、1977年;28:325〜33
8 8.アトウッド・D.微小乳化物、Coloidal・Drug・Deliv
ery・Systems(J.・クルーター編集)、マルセル・デッカー社、ニ
ューヨーク、1994年:32 9.エウグスター・C.、リバラ・G.、フォーニ・G.及びファイ・S.、
活性物質としてタキソール及び/又はタキサンエステルを含むマリゲノール濃縮
物、Panminerva・Med.、1996年;38:234〜242 10.Liposome・Drug・Delivery・Systems、テ
クノミック・パブリッシング・コーポレイション・インコーポレイテッド、ラン
カスター、PA、1993年 11.Pharmaceutical・Technology:Liposo
mes・as・Drug・Deliverry・Systems・Parts・
I・II・and・III、それぞれ1992年10月、1992年11月及び
1993年1月 12.ラジュスキー・R.A.及びバレンティノ・J.S.、シクロデキスト
リンの医薬利用/インビボドラッグデリバリーシステム、J.・Phar.・S
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phytosterol in apo E knockout mice:P
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ion1999;99:1733−1739 14.モガダシアン他、“トール油”−誘導フィトステロールはapoE−欠
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r Thromb Vasc Biol 1997;17:119−126 15.モガダシアン他、Hitologic,hematologic,an
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E−deficient mice:effects of dietary
choresterol and phytosterols.Lab Inv
est 1999;79:355−364 16.モガダシアン他、Lack of regression of at
herosclerotic lesions in phytosterol
−treated apoE−deficient mice.Life Sc
i 1999;64:1029−10
【図面の簡単な説明】
【図1】フィトスタノール−ホスフェート−アスコルベート及びそのナトリウム
塩の調製工程を示す図である。
【図2】フィトスタノール−カルボネート−アスコルベート及びそのナトリウム
塩の調製工程を示す図である。
【図3】フィトスタノール−オキサレート−アスコルベート及びそのナトリウム
塩の調製工程を示す図である。
【図4】コレステロールを与えたアポE−KOマウスにおいて、血漿コレステロ
ール濃度に及ぼすビトステロールの効果を示すグラフである。
【図5】コレステロールを与えたアポE−KOマウスにおいて、血漿トリグリセ
リド濃度に及ぼすビトステロールの効果を示すグラフである。
【図6】マウスの体重に及ぼすビトステロールの効果を示すグラフである。
【図7】アテローム性動脈硬化症のパーセンテージに及ぼすビトステロールの効
果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/10 A61P 9/10 101 101 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 ディン ヤンビン カナダ国 ブリティッシュ コロンビア ヴィ6ティー 1アール9 ヴァンクーヴ ァー アカディア ロード 222−2730 (72)発明者 チェン ホンミン カナダ国 ブリティッシュ コロンビア ヴィ6ティー 1アール9 ヴァンクーヴ ァー アカディア ロード 216−2730 (72)発明者 ホウ ドゥアンジー カナダ国 ブリティッシュ コロンビア ヴィ6ティー 1アール9 ヴァンクーヴ ァー アカディア ロード 216−2730 (72)発明者 ミラノヴァ ラドカ ケー カナダ国 ブリティッシュ コロンビア ヴィ6ジー 1イー1 ヴァンクーヴァー ロブソン ストリート 605−1749 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB08 LB09 MD01 MD25 MD48 ME04 MF01 MF02 4C086 AA01 AA02 AA03 DA11 DA37 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA45 ZC20 ZC33 4C091 AA01 BB01 CC01 DD01 EE03 EE05 FF01 GG01 HH01 JJ03 KK01 LL01 MM03 NN01 PA02 PA05 PB05 QQ00

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式: 【化1】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し、R2はアスコ
    ルビン酸から誘導され、及びR3は水素原子又はいかなる金属、アルカリ土類金
    属、又はアルカリ金属を表す) の一つを有する、フィトステロール又はフィトスタノール及びアスコルビン酸か
    らなる化学構造体及びその全ての塩類。
  2. 【請求項2】前記フィトステロールは、シトステロール、カンペステロール、ス
    チグマステロール、ブラシカステロール、デスモステロール、カリノステロール
    、ポリフェラステロール、クリオナステロール及び異性体を含む全て天然又は合
    成された形態及び誘導体からなる群より選ばれる請求項1記載の構造体。
  3. 【請求項3】前記フィトスタノールは、全ての飽和された又は水素化されたフィ
    トステロール及び異性体を含む全ての天然又は合成された形態及び誘導体からな
    る群より選ばれる請求項1記載の構造体。
  4. 【請求項4】前記フィトスタノールはシトスタノールである請求項1記載の構造
    体。
  5. 【請求項5】R3はカルシウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、ナトリウ
    ム、カリウム及びリチウムからなる群より選ばれる請求項1記載の構造体。
  6. 【請求項6】次式: 【化2】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し、R2はアスコ
    ルビン酸から誘導され、及びR3は水素原子又はいかなる金属、アルカリ土類金
    属、又はアルカリ金属を表す) を有する構造体及びこれら構造体の全ての塩類の一つ又はそれ以上、及びその為
    の医薬的に許容可能なキャリヤーを含む、心臓血管疾患及びその根底をなすアテ
    ローム性動脈硬化症及び高脂血症を含む状態の治療及び予防の為の組成物。
  7. 【請求項7】フィトステロールは、シトステロール、カンペステロール、スチグ
    マステロール、ブラシカステロール、デスモステロール、カリノステロール、ポ
    リフェラステロール、クリオナステロール及び異性体を含むそれらの全て天然又
    は合成された形態及び誘導体からなる群より選ばれる請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】フィトスタノールは、全ての飽和されたか又は水素化されたフィト
    ステロール及びそれらの全ての天然又は合成形態及び異性体を含む誘導体からな
    る群より選ばれる請求項6記載の組成物。
  9. 【請求項9】フィトスタノールはシトスタノールである請求項6記載の組成物。
  10. 【請求項10】R3は、カルシウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、ナト
    リウム、カリウム及びリチウム、からなる群より選ばれる請求項6記載の組成物
  11. 【請求項11】ヒトのコレステロール合成を減少させる薬剤の少なくとも一つを
    付加的に含む請求項6記載の組成物。
  12. 【請求項12】前記薬剤は3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素A(H
    MG−CoA)還元酵素阻害剤である請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】次式 【化3】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し、R2はアスコ
    ルビン酸から誘導され及びR3は水素原子又はいかなる金属、アルカリ土類金属
    、又はアルカリ金属を表す) を有する構造体及びこれらの構造体の全ての塩類の一つ又はそれ以上を含む食料
    品又は飲料。
  14. 【請求項14】前記フィトステロールは、シトステロール、カンペステロール、
    スチグマステロール、ブラシカステロール、デスモステロール、カリノステロー
    ル、ポリフェラステロール、クリオナステロール及び異性体を含む全ての天然又
    は合成された形態及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる請求項13記載の
    食料品又は飲料。
  15. 【請求項15】前記フィトスタノールは、全ての飽和された又は水素化されたフ
    ィトステロール及び異性体を含む全ての天然又は合成された形態及びそれらの誘
    導体からなる群より選ばれる請求項13記載の食料品又は飲料。
  16. 【請求項16】前記フィトスタノールはシトスタノールである請求項13記載の
    食料品又は飲料。
  17. 【請求項17】R3は、カルシウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、ナト
    リウム、カリウム及びリチウムからなる群より選ばれる請求項13記載の食料品
    又は飲料。
  18. 【請求項18】次式: 【化4】 (式中、Rはフィトステロール又はフィトスタノール部分を表し、R2はアスコ
    ルビン酸から誘導され、及びR3は水素原子又はいかなる金属、アルカリ土類金
    属、又はアルカリ金属を表す) を有する一つ又はそれ以上のフィトステロール及び/又はフィトスタノール誘導
    体を動物に投与することを含む、動物における心臓血管疾患及びその根底をなす
    アテローム性動脈硬化症及び高脂血症を含む状態の治療及び予防方法。
  19. 【請求項19】前記動物はヒトである請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】フィトステロールは、シトステロール、カンペステロール、スチ
    グマステロール、ブラシカステロール、デスモステロール、カリノステロール、
    ポリフェラステロール、クリオナステロール及び異性体を含む全ての天然又は合
    成された形態及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる請求項18記載の方法
  21. 【請求項21】前記フィトスタノールは、全ての飽和されたか又は水素化された
    フィトステロール及び異性体を含む全て天然の又は合成された形態及びそれらの
    誘導体からなる群より選ばれる請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】前記フィトスタノールはシトスタノールである請求項18記載の
    方法。
  23. 【請求項23】R3は、カルシウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、ナト
    リウム、カリウム及びリチウムからなる群より選ばれる請求項18記載の方法。
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