JP2003521833A - 受信信号を使用して送信機電力を制御するための方法 - Google Patents

受信信号を使用して送信機電力を制御するための方法

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JP2003521833A JP2000592969A JP2000592969A JP2003521833A JP 2003521833 A JP2003521833 A JP 2003521833A JP 2000592969 A JP2000592969 A JP 2000592969A JP 2000592969 A JP2000592969 A JP 2000592969A JP 2003521833 A JP2003521833 A JP 2003521833A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、送信機40が、受信機44によって供給される目標値信号に基づく電力レベルで、前記受信機に情報を送信する通信方法に関する。目的は、受信信号の特性(γ)が常に基準特性(γref)に等しいレベルに、送信機を維持することである。前記方法は、送信機と受信機の間の信号の伝送に遅延50、48が介在するので、情報が受信されたときはいつでも、その受信信号の送信電力レベルを表す信号から目標値を生成することにあることを特徴とする。前記方法は、遅延にもかかわらず、安定した制御を可能にする。特性が平滑化した信号対雑音比であるとき、本方法は、伝送ゲインの突然の変化に際し、測定される特性の振動を最小限に抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、受信機によって受信された信号が実質的に一定の品質を有するよう
に送信機の電力を制御するための方法に関する。
【0002】 本発明は、一般的に、送信機−受信機信号伝搬チャネルが、変動するゲインを
有する通信システムに関する。
【0003】 これは、詳細には、限定はしないが、送信機と受信機の間での信号の伝搬が、
例えば、天候の変化に起因して変動する衛星ベースの通信システムに関する。
【0004】 そのようなシステムでは、伝送チャネルのゲイン変動は、主に、雨、シンチレ
ーション、およびマスキングによって引き起こされる。こうした変化は、良好な
条件下での伝送と比較して、受信信号の急な減衰を引き起こす。シンチレーショ
ンは、加法結合および減法結合を引き起こす信号の複数パスからもたらされる。
マスキングは、アンテナが、衛星などの移動するソースを追跡するとき、および
障害物が、伝送信号のパス上に位置しているときに発生する。
【0005】 さらに、受信信号の雑音は、伝搬条件の変化によって、あるいは雑音ソース(
それが送信機から来るものであれ、外部干渉から来るものであれ)が可変である
ことに起因して変化する可能性がある。
【0006】 通信システムは、最低限のサービス品質を保証しなければならない。例えば、
デジタル信号の伝送では、この条件は、ビット誤り率が常に要求レートよりも小
さいことを必要とする。この要件を満たすために、受信信号の信号対雑音比は常
に所定値よりも大きくなければならない。
【0007】 この問題を解決するため、最も一般的な解決法は、送信電力に十分な値を割り
当てて、送信機と受信機の間の接続に関わらず、得られた信号対雑音比が常に少
なくとも最低値に等しいようにすることである。しかし、この解決法は、一般的
に、十分ではない。なぜなら、これは、送信機に対して過度な電力を供給するこ
とを意味し、これは、送信機がその一部を成すシステムの伝送容量を制限するこ
とにつながるからである。実際、伝送が、いくつかの送信機からの伝送を中継す
る衛星を介して行われるとき、この衛星で利用可能な電力は、限られており、1
つの送信機に高い電力を供給することは、他の送信機に利用可能な電力を低減す
る。言い換えれば、したがって、この衛星によって中継され得る送信機の数が減
少する。したがって、この送信電力は、過度である。
【0008】 送信機電力の変化または雑音レベルの変化の問題に対する別の解決法は、調整
である。送信機電力は、受信機によって制御される。この目的で、受信信号の信
号対雑音比を決定する。この比率を基準値と比較して、次に、その比較結果から
、受信機から送信機に送られる目標値が生成される。前記目標値の目的は、送信
機の電力を修正して、送信信号が受信機に、伝送チャネルでの伝搬の後、その信
号対雑音比が、基準信号に等しい信号を供給するようにすることである。
【0009】 受信機において、信号対雑音比を基準と比較するには、一般的に、比較の前に
、伝送チャネルからの雑音を制限するため、低域通過フィルタリング型の信号対
雑音比の測定の平滑化を実行する。
【0010】 こうした調整の実施は、伝送での、および/または送信機から受信機への、お
よび受信機から送信機への信号の処理の相当な遅延が起きた場合、解決が困難な
問題を生む。実際、送信機によって受信される目標値は、受信機による目標値の
送信と送信機によるその受信との間でシフトした可能性のある状況を修正するこ
とを目的とし、この状況は、送信機によるデータ信号の送信(目標電力値を適用
する)と受信機によるその受信の間へと、さらに拡大する可能性がある。要求さ
れた修正の時点とそれが受信機によって受信される時点の間にあるこの遅れは、
伝送チャネルゲイン、すなわち、本例での伝搬条件が、伝送時間中に相当に変化
するとき、電力を調整することを不可能にする。
【0011】 これを補う問題は、散発的(sporadic)なトラフィック(すなわち、
可変スループットを有する)を有する通信システムの場合、および/または目標
値が、受信機から送信機に、送信すべき実際の情報とともにのみ送信される場合
、悪化する。
【0012】 本明細書では、受信機が、送信機にデータを送信する送信機であり、その場合
、送信機が受信機として機能するATM(「非同期転送モード」)などの非同期
伝送システムの例を開示する。この場合、目標値は、受信機から送信機に送信さ
れる(情報または信号の)データパケットまたはセルとともにのみ送信される。
このトラフィックは、散発的であるので、一方では、目標電力値の送信機への適
用と、他方では、受信機においてこの目標値を生成するイベントの間で経過する
時間は、可変であって、高い値に達する可能性がある。さらに、送信機と受信機
の間でのトラフィックの散発性は、送信の時点と受信機での受信の間に可変の時
間を生む。
【0013】 特に、「マルチメディア」型伝送システムでは、データトラフィックは、変動
の大きいスループットを呈する。例えば、電子メールの伝送は、ビデオデータの
伝送よりもずっと小さなスループットですむ。
【0014】 本発明は、送信機の電力を制御するための方法に関し、また前述の問題に対す
る非常に単純な解決法を提供する。
【0015】 本発明による方法は、受信機が送信機から情報を受信したときはいつでも、送
信機が、一方では受信信号と基準との比較により、他方では受信情報が送信され
た電力に応じて、また最後に、他方では前に送信されたが、伝送遅延のために受
信情報内に記録されていない目標値に、応じて提供することを要求される目標電
力定格をその受信機が決定することを特徴とする。
【0016】 送信機電力は、受信機によって知られている。なぜなら、受信機が、目標値を
介して、送信機電力を決定するからである。
【0017】 目標送信電力値が、送信機によって登録された後、その規定電力は、前に受信
済みの目標値を考慮に入れることになる。したがって、この制御は、不安定性な
く動作することが可能である。
【0018】 受信機から送信機へのトラフィックの散発性からもたらされ得る難点は、目標
値の伝送の時間が受信機で知られており、受信機がこれを考慮に入れて、後続の
目標値を生成することができることで解決される。
【0019】 また、送信機から受信機へのトラフィックの散発性も、悪影響を持たない。な
ぜなら、送信機の電力が、受信機によって決定され、受信機は、常時、自らが受
信する信号の送信電力を知っているからである。
【0020】 したがって、この方法は、伝送および処理の遅延からもたらされ得る不安定性
および機能不良を克服する。
【0021】 一実施形態では、送信機の電力を表す信号が、受信機から送信機への伝搬時間
と、目標値が送信機によって処理または確認されるのにかかる時間tと、
送信機から受信機への伝搬時間tとの合計に等しい時間t’の間記憶される。
この時間t’は既知であり、一般的に、不変である。次に、電力定格を表す信号
が、受信機から送信機に目標値が送信されるたびに毎回、更新される。新しい情
報が受信機によって受信される一方で、前に生成された目標値が送信機に送信さ
れていない場合、受信された新しい情報から生成された新しい目標値が、送信さ
れていない目標値に取って代る。
【0022】 好ましい実施形態では、受信信号の特性は、下記のとおり決定される。この受
信信号の瞬時信号対雑音比を測定して、信号対雑音比をその受信信号の送信電力
で割り、除算の結果を平滑化して(例えば、低域フィルタを適用することによっ
て)、この平滑化した除算信号に受信信号の送信電力を掛ける。
【0023】 平滑化の効果は、本質的に、信号の雑音を抑えることである。実際、スペクト
ル全体にわたって分散した雑音を相当に抑えることが可能であり、フィルタリン
グによって、エネルギースペクトルの低域だけが残る。
【0024】 信号対雑音比を受信信号の前記送信電力で割ったものに対して実行したこの平
滑化は、調整の品質を相当に改善することを可能にする。実際、測定される瞬時
信号対雑音比の分子は、伝送チャネルの減衰(またはゲイン)(この例では、マ
イクロ波伝搬)によって出された信号の積であり、この積に対して平滑化を実行
した場合、電力変化が積分されることになり、これは、伝送チャネルゲインの突
然の変化があると、平滑化された信号対雑音比の振動を引き起こすことになる。
測定した信号のこうした振動は、測定した信号対雑音比の、実際の値に対する不
適当な値を供給することになり、過度の目標値をもたらす。
【0025】 したがって、受信信号の信号対雑音比を送信電力で割ったとき、こうした振動
は、ほぼ、克服され、受信信号特性の測定の正確さを向上させ、したがって、過
度ではない値を送信電力に与える。
【0026】 この機構は、前に生成され、記憶されている目標値から目標値を生成すること
に関与する機構とは独立に使用することができる。
【0027】 言い換えれば、本発明は、受信信号の送信電力を使用して、送信機の電力目標
値を生成することにある。受信信号の送信電力を表す信号を、前に生成された目
標値とともに使用して、新しい目標値を決定することができる。この信号は、受
信信号の送信電力を表し、測定する信号対雑音比の前記振動を制限するために、
独立に、または組合せで使用することができる。特に、目標値を生成するには、
前に生成された目標値を使用することが、常に必要不可欠であるわけではない。
これは、特に、例えば、伝搬時間が、かなり短いとき、または目標値が、受信機
から送信機に対して、かなり低い周波数で送信されているとき、または各セルが
、送信された電力に関する情報を含むときに該当する。
【0028】 情報が受信機から送信機に送信される通信システムでは、目標値が、この情報
とともに送信されるので、受信機から送信機への送信電力と同様の制御システム
を提供することが好ましい。この場合、受信された送信電力は、送信機によって
制御されることになる。言い換えれば、この状況では、受信機と送信機のそれぞ
れが、送信と受信の二重機能を果す。
【0029】 本発明は、送信機が情報を、受信機に対して、この受信機によって供給される
目標値に応じて変化する電力で、送信する通信方法を提供し、この目標値は、受
信信号の特性と基準特性との比較によって確立され、目標値の目的は、受信信号
の特性が常に基準特性に等しいかまたはそれと同じになるレベルに、送信機の電
力を維持することである。この方法は、送信機と受信機の間での信号の伝送で遅
延が与えられると、受信機において、情報が受信されたときはいつでも、一方で
は受信信号の特性と基準特性との比較から、他方ではその受信信号の送信電力を
表す信号から、目標値が生成されることを特徴とする。
【0030】 一実施形態によれば、目標値は、前に生成され、送信機に送信されたが、送信
機が、伝送遅延のために登録することのできなかった目標値から生成される。
【0031】 一実施形態によれば、特性は、受信機での平滑化した信号対雑音比であり、受
信信号の瞬時信号対雑音比を決定し、これをその受信信号の送信電力を表す信号
で割って、この比率を平滑化し、この平滑化した比率にその受信信号の送信電力
を表す信号を掛け、この乗算の結果が、基準に対して比較される特性となる。
【0032】 一実施形態によれば、受信機での、受信信号の送信電力を表す信号の、時刻t
での更新が、受信機から送信機への目標値の送信の後、時間t’が経過した後に
行われ、この時間t’は、受信機から送信機への伝送遅延tの時間、処理また
は送信機における目標値の確認の時間t、および送信機から受信機への伝送遅
延時間tの和に等しく、この更新は、前に記憶された電力に時刻tに送信され
た目標値を掛けることにある。
【0033】 一実施形態によれば、目標値C(t)は、次式
【0034】
【数3】 から生成される。ここで、γrefは基準特性の値であり、γ^(t)は、時刻
tで受信機において測定される特性の値であり、T(t)およびT(t+t
’)は、それぞれ、時刻tおよびt+t’で受信された信号の送信電力を表す信
号である。
【0035】 一実施形態によれば、目標値C(t)は、次式
【0036】
【数4】 から生成される。ここで、γrefは、基準特性の値であり、γ^(t)は、時
刻tに受信機で測定された特性の値であり、ΠCは、前に送信されたが、まだ送
信機によって登録されていない目標値または目標値の積である。
【0037】 一実施形態によれば、受信機によって送信機に送信された目標値は、情報また
は信号データと同時に送信される。
【0038】 一実施形態によれば、受信機から送信機に送信されるデータは、セルまたはパ
ケット内のデジタルデータの形式になっており、各目標値が、そのセルまたはパ
ケットのヘッダで伝送される。
【0039】 一実施形態によれば、送信機から受信機に送信された情報が、、セルまたはパ
ケットで伝送されるデジタルデータであり、受信信号の特性は、各セルにおいて
決定される。
【0040】 一実施形態によれば、送信機から受信機への、または受信機から送信機への情
報のトラッフィックは、散発型のものである。
【0041】 一実施形態によれば、送信機の目的は、受信機から情報を受信することでもあ
り、また受信機の目的は、情報を送信機に送信することでもあるので、受信機の
送信電力制御は、送信機によって供給される目標値から実行される。
【0042】 さらに、本発明は、本発明の通信方法を実施する受信機を提供する。この受信
機もまた、信号を送信機に送信するので、これは、目標値を生成するための手段
と、受信信号の送信電力を表す信号を記憶するための手段とを含み、記憶されて
いた、受信信号の送信電力を表す信号値の更新が、信号が受信機から送信機に送
信されたときはいつでも行われる。
【0043】 一実施形態によれば、受信機は、容量t’の巡回メモリを含み、ここで、t’
は、受信機から送信機までの伝送遅延tと、送信機における処理時間tと、
送信機から受信機までの伝送遅延tとの合計である。
【0044】 最後に、本発明は、制御局および複数の端末が設けられており、その端末と制
御局が衛星を介して通信を行う、本発明による衛星ベースの通信システムによる
通信方法の適用方法を提供する。
【0045】 本発明の他の特徴および利点は、付随する図面を参照する、そのいくつかの実
施形態の説明に照らして、より明確となる。
【0046】 図に関連して説明する例は、地球の表面が、ゾーン10に分割される(図1)
通信システムに関し、このゾーンのうちの1つだけを図で示している。各ゾーン
内には、一方では中央コントロールあるいは接続局20が存在し、他方では端末
あるいは加入者局16、18などが存在する。
【0047】 端末16、18などは、低軌道または中軌道の衛星14を介して相互に通信を
行う。この例では、衛星の高度は、およそ、1500kmである。この衛星14
は、軌道12を通って移動し、そこには、他の衛星が配置されている。地球をカ
バーするため、または地球の大部分をカバーするために、いくつかの軌道12が
設けられている。
【0048】 衛星14が、ゾーン10の視界から外れると、例えば、同一軌道12上の次の
衛星(図示せず)が、通信を受け継ぐ。
【0049】 制御−接続局20は、端末16、18などの間の通信制御を保証する。特に、
制御−接続局は、各端末に対して、周波数リソース、電力リソース、および符号
リソースを割り当てる。この目的で、局20は、各端末と、やはり衛星14を介
して通信を行う。
【0050】 端末間の通信は、局20を介して実行される。言い換えれば、端末16が端末
18と通信を行うとき、端末16が、衛星を介してデータを局20に送信し、局
20が、このデータをやはり衛星を介して、端末18に再伝送する。
【0051】 局20は、地上ネットワーク20に接続され、、この例では、ATM型のもの
である。局20は、ATMスイッチ34を介して、広帯域ネットワーク36、狭
帯域ネットワーク38、およびサーバ28に接続されている。狭帯域ネットワー
ク38は、ユーザ30およびサーバ24の接続を可能にする。同様に、広帯域ネ
ットワーク36は、ユーザ32およびサーバ26の接続を可能にする。
【0052】 非同期伝送型のこうした通信システムは、高い容量でデータの高いスループッ
トを可能にし、また伝送による遅延を短くすることを可能にする。
【0053】 特に、ATM型の非同期ネットワークでは、データは、デジタル形式になって
おり、ATM規格の場合、384ビット(または記号)のデータおよび40ビッ
ト(または記号)のヘッダを含んだパケットまたはセルに編成されている。
【0054】 本発明によって対処される問題は、制御局20から端末16、18への、また
端末16、18から制御局への各通信に、ちょうど必要なだけの電力リソースを
割り当てて、信号対雑音比が、仕様を満たすようにすることである。したがって
、通信は、必要なサービス品質を有し、過度な電力消費なしに、所定限界よりも
小さいビット誤り率を保証する。実際、出力電力は、ちょうど必要量でなければ
ならない。なぜなら、衛星内で利用可能な電力は限られ、ある通信がより多くの
電力を必要とする場合、過度の電力が他の通信電力の削減になるからである。
【0055】 さらに、端末は広く使用される装置であり、、その価格はできる限り低くなけ
ればならない、好ましくは、低電力であればよい。
【0056】 送信電力を制御するため、信号対雑音比を受信側で決定し、送信電力を調整し
て、信号対雑音比が、基準値に等しいようにする。
【0057】 衛星ベースの送信システムの場合、受信機によって受信される電力は、特に、
気象条件のランダムな変化に起因する伝搬条件の変化により、大幅に変化する可
能性がある。特に、伝搬は、晴天に比し雨天のとき、相当に劣化する。また、伝
搬は、シンチレーションおよびマスキングのため悪化する。
【0058】 また、伝搬条件は、雑音を導入する可能性があり、その雑音ソースは、様々な
特性を呈し得る。熱雑音の他、雑音の原因は、特に、隣接ゾーンに対する同一伝
送周波数の使用による干渉または他の伝送システムによる妨害であり得る。
【0059】 受信側における信号対雑音比に応じた送信電力制御は、衛星ベースの送信シス
テムの場合、受信機によって送信機に送信される目標値の伝搬遅延のため、また
送信機から受信機への信号の伝送遅延のため、解決するのが困難な問題をもたら
す。
【0060】 この例では、端末から制御局への、また、逆に、制御局から端末への信号伝搬
遅延は、25ミリ秒のオーダである。この遅延は、バッファメモリーによって、
一定に保たれる。実際、前記実伝搬時間は、端末と制御局の間の伝搬距離を変化
させる、ゾーンに対する衛星の偏移のため、常に変化する。ただし、システム管
理を円滑にするため、この遅延は、前記バッファを使用して、一定レベルに保た
れる。
【0061】 さらに、信号対雑音比は、受信セル上で測定されるので、その測定周波数は、
トラフィックに依存し、このトラフィックは、前記の型のマルチメディア通信シ
ステム内では、本質的に変化する。例えば、セルの伝送周波数は、電子メールの
場合、イメージまたはプログラムの伝送の場合よりも低い。
【0062】 さらに、、受信機から送信機への電力目標値の送信は、セルの送信と同時に行
われることが望ましい、なぜなら、この目標値は、少数のビットのみを必要とす
るので、この目標値の送信のためだけに1つのセル全体を使用しないことが好ま
しいからである。したがって、この目標値を送信するために、受信機から送信機
に情報(データまたは信号)を送信しなければならなくなるまで待つことが必要
である。このトラフィックの散発性は、調整の困難さをさらに増大させる。なぜ
なら、非決定論的、すなわち予測不可能な遅延をもたらすからである。
【0063】 したがって、これに使用する従来の制御システムは、正しく動作することがで
きない。そのようなシステムを図2に示す。この図は、送信機40が、受信機4
4から目標値を受信する入力42を含むことを示している。受信機44の制御出
力46と送信機40の目標値入力42の間の伝送時間が、ブロック48によって
表された遅延に対応する。さらに、送信機40から受信機44へのセルの送信は
、その逆の送信の場合と同様に、衛星を介して、マイクロ波リンクによって実行
される。この送信は、やはり遅延を引き起こすチャネル50を構成する。受信機
44内で、セルが、受信装置52によって受信され、信号対雑音比
【0064】
【数5】 が常に、受信された各セルに対して計算される(ブロック54)。
【0065】 チャネル50によって導入される雑音を制限するため、平滑化を実行する(ブ
ロック56’)、すなわち、この例では、ブロック54によって供給された信号
を、低域フィルタに通す。この平滑化した信号対雑音比γ^は、「決定ブロック
」と呼ばれるブロック58で、その入力60で適用される基準値γrefと比較
される。ブロック58は、その出力46から、送信機40に目標値信号を送達し
て、この送信機が、平滑化した信号対雑音比と基準値γrefとの比較に応じて
、その送信電力を調整する。
【0066】 平滑化56’は、送信電力に対する制約を導入する。実際、この平滑化は、入
力信号が突然変化すると、測定値の振動を引き起こす。受信された信号対雑音比
の実際の振動を反映していないこの振動は、ブロック58に適用され、したがっ
て、振動が起こると、このブロック58は、実際の信号対雑音比が、基準値を下
回っていないのに、基準値γrefより下であり得る値γ^を受け取る。したが
って、送信電力は、通常、この測定振動を考慮に入れた、過度の値の選択をしな
ければならない。後述するとおり、本発明は、その一態様では、この望ましくな
い振動を最小限に抑えることを可能にする。
【0067】 さらに、図3に関連して説明するとおり、本発明の下で行った研究は、図2に
示す制御ループでの遅延が、このループの正しい動作を妨げることを明らかにし
、またこの研究は、制御の機能不良を理解するのを助け、これに対する解決法を
提案している。
【0068】 本プロジェクトでは、単純化した例を考察しており、Pが、通信の開始時に
、値1を有し、チャネル50が、時間の経過とともに連続的に増大する減衰を呈
し、この減衰が、時間単位毎に係数αだけ増大することを想定している。言い換
えれば、1時間単位の終りには、電力は、係数αだけ減衰し、2時間単位の終り
では、受信電力は、係数αだけ減衰し、n時間単位の終りで、電力は、係数α だけ減衰する。さらに、この例では、送信機から受信機への、および受信機か
ら送信機への伝搬時間が、1時間単位であり、目標値は、受信機44によって、
受信されてから1時間単位後に発行され、同様に、送信電力も、送信機による目
標値の受信から1時間単位後に更新される。最後に、雑音Nの値は、この単位
の値であると想定する。
【0069】 上方の線62(図3)は、時間に対する送信機40の電力Pの変化を表し、
その時間単位が、受信機を表す下方の水平線64上に、0から15までマークさ
れている。
【0070】 線64の下には、時間単位ごとに測定された信号対雑音比の値γが表され、最
後の線が、受信機によって送信機に送信された目標値を表している。
【0071】 時刻0で、送信機が、電力1で送信する。時刻1で、受信機が、電力αを受信
する(時間単位ごとの減衰αのため、送信機から受信機への送信は、その減衰に
言及して、上から下への斜めの矢印によって表されている)。これらの条件で、
受信機は、この減衰を補うために、増加目標値を発行する。この目標値は、した
がって、逆比率、すなわちα−1での増加要求である。ただし、この目標値は、
前述の遅延のために、時刻4になってから送信機によって登録される。この条件
では、時刻1で、送信電力は、まだ1であり、時刻2、3、4で受信される電力
(この場合、γに等しい)は、それぞれ、α、α、αであり、これは、こ
れらの時点で、それぞれ、送信値α−2、α−3、α−4をもたらす。時刻5で
、受信機は、電力α.α−1=α、したがって目標値α−4を受信する。こ
の時点5で、送信電力は、α−3であり、これは、時刻6での受信電力αをも
たらす。
【0072】 この動作モードは、送信電力の明らかな不安定性を示している。例えば、時刻
14で、送信電力は、それがα−11であるべきところ(前述の遅延を考慮する
と)、αである。
【0073】 この機能障害は、目標値が、伝送および処理の遅延のために送信機によって確
認されなかった前の目標値を考慮に入れずに、毎回、受信信号に応じて生成され
ていることに起因する。
【0074】 例えば、図3は、時刻6に受信機によって送信された目標値が、値α−3を有
することを示している。ただし、この目標値は、時刻9に送信機によって実行さ
れることになり、時刻6で受信された信号が、一方では、時刻5で発行された信
号に対応し、他方、時刻6、7、8では、送信機が、時刻5に対して電力を変更
していることを考慮に入れていない。
【0075】 図4は、前記2つの問題を解決する、すなわち、一方では測定されるパラメー
タの振動を最小限に抑え、他方では受信機で実行される測定に応じた送信電力の
適切で、確実で、かつ強力な制御を実行する制御設計を図示している。
【0076】 この図4では、図3のものに対応する要素に、同じ参照番号が付いている。図
4に図示する構成は、図2に図示するものとは、本発明による受信機44内でフ
ィルタリングブロック56’および目標値送信ブロック58’を制御するために
、ブロック70が設けられていることが異なっている。
【0077】 ブロック70を使用して、セルが発行された電力を相対値で決定することがで
き、このセルについて、ブロック54で、信号対雑音比が瞬時的に計算される。
【0078】 ブロック54、56’、58’で受信され、測定され、処理されるセルが発行
された電力を表す信号は、受信機44内で決定することができる。なぜなら、受
信機が、送信機40の電力を決定するからである。
【0079】 セルが発行された電力を決定するために、受信機44によって送信機40に前
に送信された目標値が、考慮に入れられる。
【0080】 言い換えれば、図2および3に図示する状況とは反対に、受信機によって送信
機に送信された目標値は、受信信号とセルの送信電力の両方を考慮に入れる。
【0081】 さらに、所定の時点で要求された電力目標値は、受信機によって前に送信され
たが、送信機によってまだ確認されていない目標値を考慮に入れる。本発明は、
したがって、目標値の生成と送信機によるその確認の間での不可避な遅延にもか
かわらず、制御を安定させる。
【0082】 ブロック70(図4)は、ブロック56’の入力に接続された出力72を提供
し、ブロック56’に、ブロック56’でフィルタリングされるセルが発行され
た電力Tの値を表す情報を送達する。
【0083】 このブロック56’で、フィルタリングに先立って、ブロック54によって送
達された信号
【0084】
【数6】 を送信電力値Tで割る。
【0085】 E=GTであるので、ブロック56’でフィルタリングされた信号は、信
号G/Nであり、ここで、Gは、チャネル50のゲイン(または減衰)である
、すなわち、、伝送チャネル減衰信号対雑音比だけに対応する。このシステムは
、ゲイン勾配Gの変化中、フィルタリングされた信号の振動を緩和するように構
成されている。このようにして、送信信号の電力を、振動が発生する場合と比較
して、抑えることができる。
【0086】 最後に、ブロック56’は、平滑化した信号G/Nに送信電力の値Tを掛
け、この信号をブロック58’で基準γrefと比較できるようにする。
【0087】 さらに、ブロック70は、判断ブロック58の入力/出力76に接続された入
力/出力74を含む。この判断ブロックは、出力46上に発行される電力目標値
を生成し、またブロック70の入力74上に、いつその目標値が送信されるかに
ついて、すなわち、出力46が目標値を送信機に送信する時刻についての情報を
供給する。
【0088】 目標値を生成するため、ブロック58’は、前に発行され、伝搬および処理の
時間のために受信セルによって考慮に入れられていないすべての目標値を登録す
る。より詳細には、ブロック54、56’、58’で処理される受信セルは、時
刻t−t’までに発行された目標値を考慮に入れ、時刻t−t’とtの間に発行
された目標値は考慮に入れない。。tは、現時点であり、t’は、受信機44か
ら送信機40までの信号伝搬時間tと、送信機40内での処理時間tと、最
後に、送信機40から受信機44までの信号伝搬時間tとの合計である。
【0089】 時間t’は、固定値を有する。なぜなら、一方では前述のとおり、固定値がバ
ッファの故に伝搬時間tに与えられ、他方では送信機40内での処理時間t も一定だからである。
【0090】 受信機(または送信機)による送信と送信機(または受信機)による受信の間
に一定の伝送時間を課すようなバッファが提供されない場合でさえも、各時点で
時間tは既知である。なぜなら、送信機および受信機と衛星の間の距離も、各
時点で既知だからでる。
【0091】 時刻tで、受信セルが発行された電力を決定するためには、時点t−t’での
要求電力目標値(出力46上の信号による)が判ればよい。
【0092】 現行の例では、出力46上に発行された信号は、乗率である。例えば、時刻t
で、もし送信機の電力がPであれば、目標値は、数値Cで、したがって、時
点t+t’で受信セルは、電力Pである。この例は、時点t−t’と時点
tの間で、目標値が発行されていない場合にのみ当てはまる。この時間間隔中に
、他の目標値、例えば、C、Cが発行されている場合、この場合では、時刻
t+tに受信セルの送信電力は、P=Pになるが、発行される目
標値は、やはりCである。
【0093】 したがって、各受信セルの送信電力は、時点t−t’までに発行された目標値
の積が既知であれば、任意の時刻で知ることができる。初期設定で送信機の送信
電力を知ることは、必要不可欠ではない。電力の変化だけ、すなわち、目標値の
変化だけを知る必要がある。
【0094】 説明した実施形態では、ブロック70のメモリのサイズを制限するために、要
求された電力は時刻t−t’とtの間だけ、メモリ内に保持され、これは、時刻
tとt+t’の間に受信されたセルの送信電力に対応する。
【0095】 現行の例では、目標値は、受信機44から送信機40に(情報または信号の)
通信が確立されたときにだけ発行される。ここで、「通信」とは、任意のタイプ
の情報の伝送を指し、実際のデータの伝送と、衛星の変化、衛星の位置を示すデ
ータまたは検証データなどの信号データの伝送の両方を包括する。
【0096】 この場合、目標値は、通信セルのうちの1つのヘッダで発行される。したがっ
て、目標値の伝送は、必ずしも即時である必要はない。したがって、前に分析さ
れたセルに相当する目標値が、送信機40に対して発行されていないのに(その
間、受信機から送信機へのトラフィックが発生しなかったので)、セルが受信機
44によって受信されることが起り得る。この状況では、受信された最後のセル
から生成された新しい目標値が、前の目標値に取って代る。
【0097】 前述のすべての説明に照らせば、各セルの受信の後にブロック58’によって
形成される目標値C(t)の値は、次のとおりである。
【0098】
【数7】 上式において、C(t)は、目標値、すなわち、乗率であり、γrefは、ブ
ロック58’の入力60に適用される基準値であり、γ^(t)は、ブロック5
8’の入力に適用されるフィルタリングブロック56’の出力信号であり、T (t)は、時刻t−tでの送信機電力の時刻tにおける、ブロック70でのイ
メージであり、T(t+t’)は、時刻t+t’−tでの送信機電力の時刻
t+t’におけるイメージである。このイメージは、時点tで既知である。なぜ
なら、それは、この時点までに受信機によって発行された目標値に依存するから
である。
【0099】 比率
【0100】
【数8】 は、受信機によって発行され、送信機によってまだ考慮に入れられていない電力
目標値の積の逆数に対応する。実際、これらの前に生成された目標値を何回も考
慮に入れる必要はない。ΠCが、上記式(1)でのこの積である。
【0101】 さらに、値T(送信電力のイメージ)は、目標値が発行されたときはいつで
も、ブロック70のメモリ内で更新され、ブロック70は、この伝送について入
力76の信号によって知る。この更新は、目標値の伝送後に時間t’が経過した
後、前の値Tに発行された目標値を掛けることを含む。言い換えれば、時刻t
で、時刻t=t−t−t(tは、受信機における測定および目標値の生
成の持続時間である)に発行されたセルの電力に基づいて、目標値が生成され、
時刻tに発行された目標値が、送信機によって時刻t+t’+tに適用され
て、時刻t+t’+tp+=t+t’になってはじめて、受信機によって
受信されることになる。こうした条件下で、電力Tを更新するために、下記の
手順にも従う。目標値が時刻tに出力46でセルによって送信されたとき、ブロ
ック70に記憶されている電力Tを時刻t+t’に更新する。時刻t+t’で
の更新は、記憶している値Tに時刻tで発行された目標値を掛ける。
【0102】 前述のとおり、前の目標値が発行されずに、受信セルに基づいて新しい目標値
が生成されたとき、新しい目標値が、送信され得なかったものに取って代る。
【0103】 動作モードの一例を図5に図示しており、図3に類似している。
【0104】 図3と同様に、この図は、その初期電力が値1を有し、毎時間単位に係数αだ
け伝送チャネルに減衰がある送信機を考慮している。送信機と受信機の間での伝
送時間は、いずれの方向でも、1時間単位である。受信機における処理時間も、
1時間単位である。他方、図3に関して、単純化のため、送信機における処理時
間は、わずかであると想定した。上方の線100は、送信機によって送信される
電力の時間の経過に伴う変化を示す。下方の線102は、受信機を表す。この線
の下の領域は、時間の経過にともなう値γ^の変化を示す。また、時間の経過に
ともなう、電力C(t)に関する目標値の変化、ブロック70で形成される送信
機40の電力イメージTの変化、そして、最後に、受信機44によって送信機
40に送信されたが、送信機40によってまだ登録されていない電力目標値の変
化も示されている。
【0105】 所定の時刻tで、電力PのイメージTは、時刻t−t(現行の例では、
t−1)に送信されるセルの電力イメージである。
【0106】 本動作例では、送信機から受信機へのセルの送信(線100から線102への
斜めの線)は、不規則である。したがって、時点0と時点2の間、時点4と時点
7の間、および時点10と時点14の間では、送信は、時間単位当たり1セルの
速度で実行されるが、他方、時点2と時点4の間では、2時間単位が経過し、同
じことが、時点8と時点10の間でも当てはまる。同様に、受信機から送信機へ
のセルの送信(水平破線および線102から線100への斜めの線)。送信は、
時刻2と時刻6の間、および時刻10と時刻14の間では、各時間単位で行われ
る。しかし、時点6と時点10の間では、1セルの送信は4時間単位間隔である
【0107】 図5の場合、前記公式(1)が、目標値C(t)を決定するのに使用され、ま
た更新された値Tも使用され、時刻tに存在する値Tに時刻t−t’での目
標値を掛ける。この例では、時刻t’の値は、2時間単位(処理時間tがゼロ
であると想定して、伝搬時間の2倍)である。
【0108】 例えば、時刻7で、目標値は、次のとおりである。
【0109】
【数9】 前記計算で、
【0110】
【数10】 は、時刻7で最後の線によって示されている、送信機によってまだ受信されてい
ない目標値の逆数である。
【0111】 値T(t)およびT(t+t’)も使用することができる。例えば、下記
のとおりである。
【数11】
【0112】 時刻7で値Tを生成するため、時刻6に示されるメモリ70内に存在する値
を考慮して、この値に、時刻6−t’、すなわち時刻4に存在する目標値を掛け
る。時刻4で、目標値は、1である。したがって、値Tは、時刻7でα−3
留まる。時刻9、10、11では、値Tは、一定に保たれる。なぜなら、時刻
7、8、9(すなわち、時刻t−t’)では、目標値が、受信機によって発行さ
れていないからである。
【0113】 このトラフィックの散発性にもかかわらず、また、トラフィックの不規則性に
もかかわらず、電力Pが、伝搬に起因する減衰(伝搬および処理の遅延にかか
わらず)に正しく従うことは、注目に値する。この不規則性は、また、送信電力
変化の不規則性も引き起こす。ただし、そのような不規則性(例えば、時刻10
から時刻11の)は、制御の安定性に影響を与えない。
【0114】 また、この処理が、受信機から送信機までの信号損失などの障害、すなわち、
受信機40によって発行された信号が送信機44によって受信されないなどの障
害に対して強いことも、注目に値する。
【0115】 図6は、受信機から送信機までのセルの損失の影響を図示している。この例は
、図5に表したものと同様である。想定も同一である。
【0116】 この例は、送信機が、それぞれ、時刻7、8、9、10に目標値を受信するは
ずだったのに、受信機によって時刻6、7、8、9に発行されたセルが、送信機
に到達していないことを示している。
【0117】 この状況では、電力Pは、時刻13ですなわち、受信機から送信機への送信
の中断の終りから、わずか2時間単位後に正しい値に到達する。
【0118】 ブロック70の実施形態は、受信セルの送信電力のイメージを記憶し、かつこ
の電力をクロックまたはタイマを介して更新するための手段を提供する、このク
ロックまたはタイマは、その値を、目標値の送信時にトリガされ、またその値を
、時刻t’=t+t+tp’に更新する、この新しい値は、目標値の送信時
に、前の値にその目標値を掛けたものを表す。新しいセルの到着時に、受信機か
ら送信機に送信されたセルが無かったために、前の目標値が送信されていない場
合、最後に受信されたセルから確立した新しい目標値が、前の目標値に取って代
る。
【0119】 ブロック70は、例えば、t’という容量を有する巡回バッファを使用するこ
とができる。
【0120】 受信機での電力制御だけを説明してきたが、受信機送信電力が送信機で制御さ
れる別の電力制御ループが存在することも容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 衛星による通信システムを示す図である。
【図2】 受信機から送信電力を調整する知られている装置を示す図である。
【図3】 図2のシステムの欠点を説明する図である。
【図4】 本発明による制御システムを示す図である。
【図5】 図4に図示したシステムのいくつかの動作上の特徴を説明する図である。
【図6】 図4に図示したシステムのいくつかの動作上の特徴を説明する図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月5日(2001.2.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 から生成され、上式において、γrefは、基準特性の値であり、γ^(t)は
、時刻tに受信機において測定された値であり、T(t)およびT(t+t
’)は、それぞれ、時刻tおよび時刻t+t’に受信された信号の送信電力を表
す信号である請求項3に記載の方法。
【数2】 から生成され、上式において、γrefは、基準特性の値であり、γ^(t)は
、時刻tに受信機において測定された特性値であり、ΠCは、前に発行されたが
、送信機によってまだ登録されていない目標値または目標値の積である請求項3
に記載の方法。
【請求項13】 制御局(20)および複数の端末(16、18)が設けら
れており、前記端末と前記制御局が衛星を介して通信を行う、衛星ベースの通信
システムのための請求項1に記載の方法の適用方法。
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月3日(2001.7.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 から生成され、上式において、γrefは、基準特性の値であり、γ^(t)は
、時刻tに受信機において測定された値であり、T(t)およびT(t+t
’)は、それぞれ、時刻tおよび時刻t+t’に受信された信号の送信電力を表
す信号である請求項3に記載の方法。
【数2】 から生成され、上式において、γrefは、基準特性の値であり、γ^(t)は
、時刻tに受信機において測定された特性値であり、ΠCは、前に発行されたが
、送信機によってまだ登録されていない目標値または目標値の積である請求項3
に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 BB21 DD27 EE02 EE07 EE10 EE16 FF16 GG08 GG09 GG11 HH23 KK15 5K072 AA02 BB02 BB13 BB22 DD01 DD11 DD16 DD19 EE19

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機(40)が、受信機(44)によって供給される目標
    値に応じて変化する電力で、前記受信機に情報を送信し、 この目標値が、受信信号の特性(γ^)と基準特性(γref)との比較から
    確立され、 前記目標値の目的は、前記受信信号の特性が常に前記基準特性に等しいかまた
    はそれと近いレベルに、前記送信機の電力を維持することであり、 前記送信機と前記受信機の間での信号の伝送において遅延が発生するので、前
    記目標値が、情報を受信すると、一方では前記受信信号と前記基準特性との前記
    比較から、他方では前記受信信号の送信電力を表す信号から、前記受信機におい
    て生成される通信方法であって、 前に生成され、送信機に送信されたが、前記伝送遅延のために送信機が登録で
    きなかった基準値から、前記目標値が生成されることを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 前記特性が平滑化した信号対雑音比であるので、受信機にお
    いて、受信信号の瞬時信号対雑音比(γ〜)を決定し、これを前記受信信号の送
    信電力を表す信号(T)で割り、この比率を平滑化して、前記平滑化した比率
    に前記受信信号の送信電力を表す前記信号(T)を掛け、この乗算の結果(γ
    ^)が、基準と比較される特性であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 時刻tでの、受信機における、受信信号の送信電力を表す信
    号(T)の更新が、前記受信機から送信機への目標値の送信の後、時間t’が
    経過した後に行われ、この時間t’が、前記受信機から前記送信機への伝送時間
    と、前記目標値が送信機において処理または確認されるのにかかる処理時間
    と、前記送信機から前記受信機への伝送遅延時間tとの合計に等しく、か
    つこの更新が、前に記憶済みの電力に、時刻tで発行された目標値を掛けること
    を特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 目標値C(t)が次式 【数1】 から生成され、上式において、γrefは、基準特性の値であり、γ^(t)は
    、時刻tに受信機において測定された特性値であり、T(t)およびT(t
    +t’)は、それぞれ、時刻tおよび時刻t+t’に受信された信号の送信電力
    を表す信号であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法
  5. 【請求項5】 目標値C(t)が次式 【数2】 から生成され、上式において、γrefは、基準特性の値であり、γ^(t)は
    、時刻tに受信機において測定された特性値であり、ΠCは、前に発行されたが
    、送信機によってまだ登録されていない目標値または目標値の積であることを特
    徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 受信機によって送信機に送信される目標値が、情報または信
    号データと同時に送信されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 受信機から送信機に送信されるデータが、デジタルデータの
    セルまたはパケットの形式になっており、各目標値が、前記セルまたは前記パケ
    ットのヘッダ中に伝送されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 送信機(40)から受信機(44)に送信される情報が、セ
    ルまたはパケットによって伝送されるデジタル情報であり、受信信号の特性が、
    各セルにおいて決定されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 送信機から受信機への、または前記受信機から前記送信機へ
    の情報のトラフィックフローが、散発型のものであることを特徴とする請求項6
    、7または8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 送信機(40)もまた、受信機(44)から情報を受信す
    るものとされ、かつ前記受信機は、前記送信機に情報を送信するものとされるの
    で、前記受信機の送信電力が、前記送信機から供給される目標値から制御される
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 受信機(44)もまた、送信機(40)に信号を送信する
    ので、やはり、目標値を生成するための手段(58’)と、 受信信号の送信電力を表す信号を記憶するためのメモリ手段(70)とを有し、
    前記記憶され、かつ受信された信号の前記送信電力を表す前記信号が、前記受信
    機から前記送信機に信号が送信されるたびに毎回、更新されることを特徴とする
    請求項1から10のいずれか一項に記載の通信方法を実施するように構成された
    受信機。
  12. 【請求項12】 容量t’を有する巡回メモリ(70)を含み、t’は、前
    記受信機から送信機までの伝送遅延tと、前記送信機において計算される処理
    時間tと、前記送信機から前記受信機までの伝送遅延tとの合計であること
    を特徴とする請求項11に記載の受信機。
  13. 【請求項13】 制御局(20)および複数の端末(16、18)が設けら
    れており、前記端末と前記制御局が衛星を介して通信を行う、衛星ベースの通信
    システムのための請求項1から10のいずれか一項に記載の方法の適用方法。
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