JP2003521328A - 異物の回収装置 - Google Patents

異物の回収装置

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Abstract

(57)【要約】 患者の体内で異物を把持し、回収する回収装置(係蹄)を開示する。回収装置は両端部が開放状態のカテーテルを有し、カテーテルがガイドワイヤに沿って前進できる。ワイヤの遠位端はカテーテル内部の開口システムの附近で第1カテーテルに取付けられる。開口システムは1個のスロット又は1対の穴であればよい。ワイヤの一部はカテーテルの外側に向けられる。ワイヤの近位端の操作で、ワイヤの一部にカテーテル外部でループを形成させる。カテーテルは先細り形状にでき、ワイヤも同様である。補強材がループを形成するワイヤの一部に取付けられる。別な補強材もワイヤの近位部に取付けられ、ワイヤの硬度を増し、押しの自在性を向上させる。ガイドワイヤは患者の体内に挿入され、適切な位置まで操縦され、カテーテルはガイドワイヤ上を前進し、ワイヤを操作し、ループを用いて異物を捕獲でき、カテーテルと異物は体内から引き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、患者から異物品を回収するための医療機器の分野に関する
ものである。特に、本発明は、ガイドワイヤと両用性があり、かつ、継続調節可
能な横に向けられたループを備えている係蹄(スネア:snare)として、または、
異物の回収装置として使用される装置に関連している。
【0002】
【関連技術の説明】
カテーテル、ガイドワイヤ、ペースメーカーリード、または、これら以外の医
療装置を利用する医療処置手順の間に、装置の一部が場合によっては破断して、
患者の体内に取り残されることがある。取り外れた部分は患者の脈管系内を移動
して、管腔器官、静脈または動脈内で通常は分岐点に留置かれ、或いは、心臓に
留まっているようなことになることがある。このような異物を患者体内に残して
置くことは極めて危険であり、敗血症、穿孔、血栓症、不整脈、心筋壊死のよう
な併発症を生じたり、死に至る結果となることさえある。よって、患者から異物
を除去することは必要であり、至急を要する。 同様に、幾つかの介在放射線画像診断処置手順は、体内に異なる装置を移植す
る処置と関与している。近年では、とりわけ、塞栓コイル、ステント、大静脈フ
ィルターが頻繁に使用されている。このような装置の置き忘れ、かつ/または、
定位置からの移動のせいで深刻な結果を生じ、このような装置を除去することが
必要となることがある(ギャラル(Galal)ほか著のヨーロッパ心臓ジャーナル1
997年刊の掲載論文、イング(Ing)およびバイアーマン(Bierman)共著の心臓血
管介在放射線画像診断処置1995年刊の掲載論文、ジーゲル(Siegel)およびロバ
ートソン(Robertson)共著のJVIR1993年刊の掲載論文、リプトン(Lipton)著の
JVIR1995年刊の掲載論文を参照のこと)。
【0003】 異物または各種装置を経皮的に除去することは、比較的容易かつ安全であるの
で、受け入れられるようになってきている。しかし、現行の装置は、それら装置
自体の使用の簡便さと使用範囲とを抑制するある種の欠点を有している。 アンプラッツの「グースネック」式の係蹄は、米国ミネソタ州ホワイトベアー
レイクのマイクロべーナ・コーポレーション(Microvena Corporation)から購
入できるが、現在のところ最も人気のある係蹄である。アンプラッツらに交付さ
れた米国特許第5,171,233号には、アンプラッツの係蹄は半分に折り曲げられる
超弾性ワイヤから構成されていることが記載されている。折り曲げた結果として
設けられる2つのワイヤ部分を一緒に接着させて、これら部分が互いから移動す
る可能性を排除している。ループは屈曲の位置においてその形状を成す。ループ
は近位端で(すなわち、操作主に最も近接しているループの端部)で折り曲がり
、互いに接着されたワイヤ部分に対して或る角度を設けてループが向けられるよ
うにしている。ワイヤ部分は一緒に接着されて、いずれの側の相対移動をも防止
しているので、ループの寸法は一定である。
【0004】 アンプラッツの係蹄を操作するために、ループは拘束され(締められ)、カテ
ーテル内に挿入される。患者体内に設置されてからは、ループを利用するために
、カテーテルがその位置に維持され、カテーテルの先端を越えてループが十分に
伸び出るまで、折畳まれたワイヤを押して行く。次いで、ループは拘束されてい
ない形状に戻る。ループは、カテーテルの先端を越えて完全に伸び出るまでは、
拘束されて使えないままである。
【0005】 ループが形成された後、回収すべき異物をループが通過するまで、アンプラッ
ツの係蹄が操作される。ここで、折畳まれたワイヤの位置を維持することにより
、異物がループの遠位端とカテーテルとの間で堅固に締付けられて動けなくなる
ようにされるまで、互いに接着された部分とループを越えた位置へとカテーテル
を前進させることができる。この過程は、カテーテルを安定保持しながら、互い
に接着されたワイヤ部分を引き出すことにより達成することもできるし、或いは
、この両方を同時に操作することもできる。次いで、係蹄は横に向けられた異物
と一緒に患者から除去される。 有用なループを形成するために2つのワイヤ半分体の相対移動が必要となる別
な係蹄と比較した場合、アンプラッツの係蹄の互いに接着されたワイヤ部分と固
定ループの意図的な利点は、ループを形成するのに操作主が片手しか利用しなく
てもよいことである。(例えば、1971年刊のオーストラリア医療ジャーナル掲載
のベット(Bett)ら著の論文に開示された係蹄を参照のこと。)
【0006】 しかし、アンプラッツの係蹄のループの固定的な性質は或る欠点を有している
。例えば、ループは一定なので、1種類または2種類の係蹄寸法しか無い場合に
は、患者にとって最も破壊の少ない態様であらゆる寸法の異物を有効に除去する
ことを実現することはできないことである。明らかに、係蹄が比較的大きなルー
プを有している場合には、これに対応して大きな異物を十分な寸法の血管または
構造体で回収するのに有用となるが、同じ係蹄を用いてもっと小さい寸法の異物
を回収することで、患者が外傷を被ることもあり得る。特に、血管の寸法よりも
大きいループを有しているアンプラッツの係蹄を利用する場合には、小血管また
は小構造体に宿っている小型の異物を回収することは、患者にとって有益とはな
らない。血管または構造体は、その壁に対して処置手順の間にループが加える圧
力により外傷を受けることがある。その結果、事実上全ての寸法の異物の回収に
1種または2種のアンプラッツの係蹄を利用して実現可能となることは有り得な
い。 更に、ループの固定的な性質の結果、更には、ループは形成されて操作される
前にカテーテルの先端を越えて伸び出ていなければならないという事実の結果と
して、操作主から離れる方向にループを前進させることよりむしろ、操作主に向
かってループを引くことにより、ループに異物をより包囲させ易くするという方
法で異物が位置決めされる場合には、カテーテルの先端は、ループを形成するよ
り前に、異物の遠位端より遠位方向に位置決めされることが必要となる。この結
果、血管または構造体は、ループ形成の最中に拘束されたループを伸び出させる
ことができる、十分な広さの空間を異物より遠方に有していることが必要となる
。枝分かれ点または分岐点にこのような空間が存在していない場合には、アンプ
ラッツの係蹄はこの応用例では役に立たない。
【0007】 アンプラッツの係蹄の別な欠点は、係蹄を除去する前に、ループの遠位端とカ
テーテルの遠位先端の間で異物が締められ、或いは、締付けて動けなくされなけ
ればならない。その結果、異物が真直ぐであるか、僅かだけ曲っている場合には
、異物は、引き出されている間、カテーテルの横断方向に向けられる。この結果
、中から異物を取り出そうとしている血管または構造体の壁は、横に向けられた
異物が引き出されながら壁を擦ることで外傷を被ることがある。同じ理由から、
蛇行した通路を通り抜けることは困難であり、異物は通路で捕捉されたまま、或
いは、楔止め状態となり、外科手術による除去が必要となることがある。 アンプラッツの係蹄のまた別な欠点は、この係蹄がガイドワイヤとの両用性が
無いことである。ガイドワイヤの使用はアンプラッツの特許には開示されてもい
ないし、暗示されてもいない。従って、折畳まれたワイヤを中に収納しているカ
テーテルを用いて、所望の位置まで係蹄を誘導しなければならない。更に、アン
プラッツの係蹄をガイドワイヤと併用してもより嵩高になるだけであり、という
のも、互いに接着された2つの捻れたワイヤ部分をガイドワイヤと一緒に収納す
るには、大型の搬送用カテーテルが必要となるからである。
【0008】 ウエルター(Welter)らに交付された米国特許第5,342,371号(1994年)に開
示されている外科手術用の係蹄は(米国インディアナ州ブルーミントンのクック
・インコーポレーティッド(Cook Inc.)から購入できる)(以下、「ウエルタ
ーの係蹄」と称する)は、アンプラッツの係蹄と同じ欠点を幾つか持っているが
、そのうちの1つを扱っている。ウエルターの係蹄は、長軸線方向に互いに間隔
を設けた2つのポートが設けられた長手の部材から構成されている。ステンレス
鋼ワイヤがポートの一方から外へ通され、長手の部材の周囲に螺旋状に巻きつけ
られてから、他方のポートを通して部材の内部へと再度通されることで、部材の
外部に潰れたステンレス鋼の螺旋状係蹄ループを形成している。ステンレス鋼ワ
イヤの遠位端は部材の遠位端に取付けられている。ステンレス鋼の螺旋状の係蹄
ループは、部材の近位端に取付けられた滑動式ハンドルを操作することにより、
開閉することができる。ステンレス鋼ワイヤの遠位端を長手の部材の遠位端に取
付けることにより、ウエルターの係蹄は、ワイヤを折り曲げて2つのワイヤ部分
を互いに接着する代わりに、ワイヤの遠位端の位置を固定することにより、ステ
ンレス鋼ワイヤの一方端を移動させながら他方端に対して螺旋状の係蹄ループを
形成しなければならなかったアンプラッツ特許に見られる問題点に取り組んでい
る。その結果、ウエルターの係蹄のステンレス鋼の螺旋状係蹄ループは、アンプ
ラッツの係蹄の互いに接着されたワイヤ部分により達成された目標である片手操
作を可能にしているばかりか、継続的な調節を行えるようにもしている。
【0009】 部材は遠位端で閉じており、その結果、ウエルターの係蹄はガイドワイヤとの
両用性が無い。このように、この点では、ウエルターの係蹄はアンプラッツの係
蹄が持っていた欠点と同じ欠点を持っている。更に、ガイドワイヤを使用するこ
とはウエルター特許には暗示されておらず、というのも、ガイドワイヤの機能、
すなわち、制御機能は、部材の壁にトルク制御部材として埋設されているステン
レス鋼のワイヤ編組により達成されると教示されているからである。この埋設さ
れたステンレス鋼のワイヤ編組は、患者の脈管系を通る部材の方向制御を容易に
することを趣旨としている。ワイヤ編組は、部材の押出させている最中は、部材
の壁に埋設されている。
【0010】 ウエルターの特許は、長手の部材のポートが互いに長軸線方向に間隔を設けら
れていることを開示している。ポートを通されたステンレス鋼のワイヤは、螺旋
状の係蹄ループを形成しているが、長手の部材の周囲に巻きつけられて、ステン
レス鋼のループが横方向に変形したり捩れたりせずに形成され、操作されるよう
にしている。この点で、ウエルターの特許は使用中に捩れる可能性のあるループ
の欠点を認識して、部材のポートの長軸線方向の間隔設定と両ポート間のステン
レス鋼ワイヤの向きとにより、螺旋状の係蹄ループ(すなわち、横方向に変形し
ないループ)の形成を確実にすることによって、上記問題点に取り組んでいるよ
うに思われる。
【0011】 しかし、この設計の欠点は、ステンレス鋼ワイヤが、患者の体内に導入されて
体内を隈なく移動する間に、部材の周辺部附近の空間を占有してしまうという事
実にある。その結果として、ステンレス鋼ワイヤは流体の流動を中断させ、或い
は、例えば、血小板などが存在しているせいで血管または管腔器官の形状が不規
則である場合などは、ワイヤが設置される血管または管腔器官に損傷を生じるこ
とさえある。更に、ステンレス鋼の螺旋状の係蹄ループを開いてから使用し、そ
の後に閉じる間に、ループは2つのポート間に配置された部材の全長にわたって
患者の体内の空間を占有する。この結果、ウエルターの係蹄が使用される血管ま
たは管腔構造体は、2つのポートの間の部材の長さに対応する長さに沿って、前
述の潜在的損傷を受ける。同様に、ステンレス鋼の螺旋状の係蹄ループが開いて
いる間は、血管または管腔器官内に存在しているステンレス鋼ワイヤの量が増え
るので、流体の流動を中断する潜在的可能性が増大する。
【0012】 「オーストラリア医療ジャーナル(The Medical Journal of Australia)」に
掲載された論文には別な係蹄が開示されており(以下、「オーストラリア係蹄」
と称する)、これは、2つの小さい穴が設けられたカテーテルと、これらの穴を
通されたナイロン製の釣り糸とを備えている(1971年刊行のオーストラリア医療
ジャーナルのベットら著の論文を参照のこと)。ナイロン線の両端はカテーテル
の近位ハブを越えて伸び出ており、ハブはポリウレタン管の短い輪環から形成さ
れている。これらの穴の位置は論文からは明らかではない。オーストラリア係蹄
はまた別な論文でも再考査されており、そこでは図4に、係蹄の穴が長軸線方向
に互いに間隔を設けられているように描かれている(1978年刊行の「カテーテル
による心臓血管診断(Catheter Cardiovascular Diagnosis)」に掲載されたブ
ルームフィールド(Bloomfield)著の論文を参照のこと)。
【0013】 オーストラリア係蹄の穴の位置がどうであれ、この係蹄にはアンプラッツ特許
に見られた欠点があり、すなわち、有用なループを形成するのにナイロン線の両
端を相対移動させる必要がある。ループを形成しようとして、操作主がナイロン
線の2つの端部を一緒に保持したまま同時にその両方を前進させることができる
が、ナイロン線の堅さがある種の問題を呈する。例えば、ナイロン線は、釣り糸
の堅さと同程度の堅さしか有しておらず、カテーテルの穴を通して支障なく前進
させるのが難しいということになりがちである。(ブルームフィールドの論文の
図4には、線のぐにゃぐにゃ感が描出されている。)すなわち、ループが形成さ
れる時に、比較的ぐにゃぐにゃのナイロン線は褶曲する傾向を呈することが多い
。これは、線の両端が一緒に保持されて同時に前進させられた場合に、特に起こ
りがちである。形成されるループの位置が異物か患者の解剖学的構造の一部のい
ずれかによって中断されると、ナイロン線に堅さが不足しているせいで操作主は
不恰好なループを操作し易い形状に造り直すことが容易にはできなくなることが
あるというのが、ナイロン線の比較的ぐにゃぐにゃな性質が呈するもう一つの問
題点である。
【0014】 先行技術の係蹄について指摘されている問題点について余すところなく開陳す
る意図はないが、それよりも、とりわけ、従来公知の係蹄の有用性を損なう傾向
がある点を明示している。上記以外の注目に値する問題点も存在しているかもし
れないが、当該技術に現存する先行技術が完全には満足のゆくものではなく、特
に、信頼できる、観血を最小限にした態様で容易に操作できると同時に物品を把
持することができる単純な構成の係蹄を提供するにあたって、満足できないこと
を示すには、前段までに提示された問題点だけで十分である。
【0015】
【発明の概要】
1つの観点では、本発明は、第1のカテーテル、および、ワイヤを備えている
(これらに限定されないが)回収装置であって、第1のカテーテルは、遠位端、
近位端、少なくとも1本のワイヤを受容して少なくとも1本のワイヤが第1のカ
テーテルのいずれかの端部を越えて伸び出ることができるように構成された管腔
システム、および、ループを通し形成することができる開口システムを有してお
り、ワイヤは、第1のカテーテルに取付けられた遠位端、および、近位端を有し
ている。ワイヤの近位端は、ワイヤの一部が第1のカテーテルの外部でループを
形成するように操作される。
【0016】 回収装置はまた、管腔システムの内部に設置されるように構成されたガイドワ
イヤを備えていてもよいが、これに限定されない。開口システムは第1の開口部
と第2の開口部を有していてもよい。第1の開口部は第1の距離だけ第1のカテ
ーテルの遠位端から間隔を設けられていてもよく、第2の開口部は第2の距離だ
け第1のカテーテルの遠位端から間隔を設けられていてもよく、第1の距離と第
2の距離は実質的に等しくてもよい。形成されるループは、実質的に形状が円形
である開位置を有していてもよい。管腔システムは、先細りにされる1個の管腔
であってもよい。管腔システムは第1の管腔と第2の管腔を備えていてもよく、
また、ワイヤは、第1の管腔の内部に設置され、第1のカテーテルのいずれかの
端部を越えて伸び出すように構成される。第1のカテーテルは互いに一緒に接続
される少なくとも2つの部分から構成されていてもよい。
【0017】 回収装置はまた、ワイヤに接続されたハンドルを備えていてもよいが、これに
限定されない。ハンドルを操作して、ワイヤの一部に開口システムの中を通過さ
せてから、患者の体内の異物を把持することができるループを形成することがで
きる。回収装置はまた、ワイヤに接続された補強ループ材を備えていてもよいが
、これには限定されず、ワイヤの近位端を操作してループを形成した時には、少
なくともループの一部が補強ループ材に隣接しているようにしてもよい。補強ル
ープ材はテフロン(TEFLON:登録商標)、ナイロン、または、ポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)から作成されていてもよい。補強ループ材はステンレス鋼か
ら作られてもよい。補強ループ材はニチノールから作られてもよい。補強ループ
材はタングステンまたはプラチナから作られてもよい。回収装置はまた、ワイヤ
の近位端の附近でワイヤに接続された補強プッシャー材を有していてもよいが、
これに限定されるわけではない。補強プッシャー材は、例えば、ニチノールまた
はステンレス鋼から作ることができる。補強プッシャー材は第2のカテーテルで
あってもよく、第2のカテーテルを操作して、ワイヤの一部に開口システムの中
を通過させて、患者の体内の異物を把持することができるループを形成するよう
にしてもよい。回収装置はまた、第1のカテーテルの遠位端に接続された第1の
止血弁、第2のカテーテルの遠位端に接続された第2の止血弁を有していてもよ
いが、これらに限定されるわけではない。回収装置はまた、第1のカテーテルの
遠位端に接続されたサイドアーム型アダプタを備えていてもよいが、これに限定
されない。回収装置はまた、サイドアーム型アダプタに接続されたロック装置を
備えていてもよいが、これに限定されない。回収装置はまた、ロック装置に接続
された止血弁を備えていてもよいが、これに限定されない。
【0018】 別な観点では、本発明は第1のカテーテル、第1のワイヤ、および、第2のワ
イヤを備えている(これらに限定されないが)回収装置であって、第1のカテー
テルは、遠位端と、近位端と、少なくとも1本のワイヤを受容して、1本のワイ
ヤが第1のカテーテルのいずれかの端部を越えて伸び出すことができるように構
成された管腔システムと、中でループを形成することができる開口システムとを
有しており、第1のワイヤは管腔システムの内部に設置されて、第1のカテーテ
ルのいずれかの端部を越えて伸び出すことができるように構成されており、第2
のワイヤは遠位端と近位端を有している。第2のワイヤの遠位端は第1のカテー
テルに取付けられている。第2のワイヤの近位端を操作して、第2のワイヤの一
部に開口システムの中を通過させてから、患者の体内で遺失打つを把持すること
ができるループを形成することができる。
【0019】 開口システムは、第1のカテーテルの遠位端から実質的に等距離に向けられた
2つの開口部を備えていてもよい。形成されるループは、実質的に形状が円形で
ある開位置を有していてもよい。管腔システムは1個の管腔であってもよい。管
腔システムは第1の管腔と第2の管腔を有していてもよく、第1のワイヤは第1
の管腔の内部に設置されて、第1のカテーテルのいずれかの端部を越えて伸び出
すように構成されていてもよく、第2のワイヤは第1の管腔の内部に設置される
ようにしてもよい。第1のカテーテルは先細りにされていてもよい。第1のカテ
ーテルは、互いに一緒に接続された少なくとも2つの部分を備えていてもよい。
第2のワイヤは先細りにされていてもよい。回収装置はまた、第2のワイヤに接
続されたハンドルを備えていてもよいが、これに限定されるわけではなく、ハン
ドルを操作して第2のワイヤの一部に開口システムの中を通過させてから、患者
の体内で異物を把持することができるループを形成するようにしてもよい。
【0020】 回収装置はまた、第2のワイヤに接続された補強ループ材を備えていてもよい
が、これには限定されず、第2ワイヤの近位端を操作してループを形成した時に
、ループの少なくとも一部分が補強ループ材に隣接しているようにする。回収装
置はまた、第2のワイヤの近位端の附近で第2のワイヤに接続された補強プッシ
ャー材を備えていてもよいが、これに限定されるわけではない。補強プッシャー
材は第1のワイヤを受容するように構成された第2のカテーテルであってもよく
、第2のカテーテルを操作して第2のワイヤの一部に開口システムの中を通過さ
せてから、患者の体内の異物を把持することができるループを形成することがで
きる。回収装置は、第1のカテーテルの遠位端に接続された第1の止血弁と、第
2のカテーテルの遠位端に接続された第2の止血弁を備えていてもよいが、これ
に限定されるわけではない。回収装置はまた、第1のカテーテルの遠位端に接続
されたサイドアーム型アダプタを備えていてもよいが、これには限定されない。
回収装置はまた、サイドアーム型アダプタに接続されたロック装置を備えていて
もよいが、これに限定されるわけではない。回収装置はまた、ロック装置に接続
された止血弁を備えていてもよいが、これには限定されない。
【0021】 また別な観点で、本発明は患者の体内から異物を回収する方法であって、この
方法は、ガイドワイヤを患者の挿入する工程と、ガイドワイヤを操縦して患者の
体内の適切な位置まで送る工程と、遠位端、近位端、中でループが形成される開
口システム、および、開口システムに取付けられてループの形状を採ることがで
きるワイヤを備えている第1のカテーテルにガイドワイヤ上を前進させる工程と
、ワイヤを操作してループを用いて異物を捕獲する工程と、第1のカテーテルお
よび異物を引き出して患者体内から異物を回収する工程とを含んでいるが、これ
らに限定されるわけではない。 開口システムは第1開口部と第2開口部を備えていてもよい。第1開口部は、
第1の距離だけ第1のカテーテルの遠位端から間隔を設けられていてもよい。第
2開口部は、第2の距離だけ第1のカテーテルから間隔を設けられていてもよい
。第1の距離と第2の距離は実質的に等しくてもよい。形成されるループは、実
質的に形状が円形である開位置を有していてもよい。第1のカテーテルは、互い
に一緒に接続された少なくとも2つの部分から構成されていてもよい。この方法
はまたワイヤに接続された補強ループ材を備えていてもよいが、これに限定され
るわけではなく、ワイヤを操作してループを形成した時に、ループの少なくとも
一部が補強ループ材に隣接した状態になる。
【0022】 添付の図面は本明細書の一部を形成しており、本発明の回収装置の或る局面を
更に詳しく示すために備わっている。本発明の回収装置は、本明細書に提示され
た例示の実施形態の説明と組み合わせた1つ以上の図面を参照すれば、より良く
理解される。
【0023】
【発明の実施の形態】
断片に分断されたカテーテル、ガイドワイヤ、または、ペースメーカーのリー
ドのような異物、或いは、ステント、フィルター、または、塞栓コイルのような
閉塞装置を回収する回収装置は、患者の血管系または他の脈管器官を通して容易
かつ安全に操縦されるように構成されていなければならない。更に、異物を把持
する際に使用するためのループは、血管系または脈管器官の内部で極力小さい空
間しか占有しないようにして、使用した結果として、どのような類の外傷の潜在
的可能性も最小限に抑えるようにするべきである。同様に、ループを輸送するた
めに使用される装置はまた、同じ理由で、血管系または脈管器官内で同程度に小
さい空間しか占有するべきではない。更に、ループは継続的に調節できるように
、また、事実上あらゆる寸法の異物を把持出きるように構成されており、1種か
2種の適切な寸法に設定された回収装置がどのような寸法の異物にでも適切に対
処するようにするべきである。
【0024】 本発明の回収装置はこのような望ましい特徴を達成しており、標的の異物を把
持するための容易に、かつ、信頼をもって操作できるループと互換性をもって接
続されるガイドワイヤが無いというような、先行技術の問題点を克服していると
いう点で有利である。更に、本発明のループは継続的に調節可能であり、その結
果、アンプラッツの係蹄と比較して、本発明の開示に従って1種または2種の適
切な寸法に設定された回収装置は片手で保持されたまま、患者の脈管系または管
腔器官内に載置された事実上いかなる寸法の異物も安全かつ有効に回収する必要
がある。アンプラッツの係蹄と更に比較すると、本発明の回収装置のカテーテル
とループの両方が、患者の血管系または管腔器官内でできるだけ小さい空間しか
占有しないように設計されている。更に、本発明の回収装置のいずれかと一緒に
ガイドワイヤが利用されない場合で、ループを形成しているワイヤの一方端がカ
テーテルに取付けられて、カテーテルが1個のワイヤ部分を収容するのに十分な
大きさしか必要としない場合には、本発明の回収装置のカテーテルの寸法は可能
な限り小さくすることができ、本発明の回収装置を利用した介在処置の接近部位
についても全く同じことが言える。この介在処置が外来診療で実施される可能性
も、最大限にすることができる。
【0025】 まず図1を参照すると、回収装置10が例示されており、同装置はカテーテル
20、ガイドワイヤ30、および、ワイヤ40を備えている。ワイヤ40の一部
は、以下により詳細に論じられるが、ループ50の形状を取る。カテーテル20
は遠位端22および近位端24を有している。カテーテル20はまた、図2に例
示されているように、管腔システム26を有している。ここで使用されているよ
うに、「カテーテル」という語は、ガイドワイヤなどのワイヤのような、物体の
周囲に設置される中空の管または被覆体であって、そのような物体を封入するこ
とができ、また、物体とカテーテルが置かれる血管または構造体との間の接触を
防止することができる管または被覆体のことをいう。ここで用いられるように、
「カテーテル」は、カテーテル内に埋設されてカテーテルの方向制御を容易にす
る、金属編組のような材料から構成されていてもよい。
【0026】 一実施形態では、管腔システム26は、図2に例示されているように、1個の
管腔であってもよい。ガイドワイヤ30とワイヤ40の両方が、図1に例示され
ているように、1個の管腔内に収容されて作動するようにしてもよい。別な実施
形態では、図3に示されているように、管腔システム26は2つの管腔を備えて
おり、その一方がガイドワイヤ30により占有され、他方がワイヤ40を収容す
るようにしてもよい。更に、当業者は、この開示のおかげで、この回収装置10
の応用例については2個を越える数の管腔が有用であることが分かっている場合
には、カテーテル20の管腔システム26はそれに応じた構成にされてもよい。
【0027】 図1に例示されているように、ワイヤ40は、カテーテル20の内部に隠れて
いる遠位端42と、近位端44とを有している。ワイヤ40の遠位端42は、何
であれ好適な手段を用いて、好適な場所でカテーテル20に取付けられる。例え
ば、遠位端42はカテーテル20の遠位端22の付近でカテーテル20に取付け
られる。この点で、ワイヤ40の遠位端42はカテーテル20の遠位端の付近で
カテーテル20の外側か内側(すなわち、管腔システム26の内部)のいずれか
に取付けられる。更に、ワイヤ40の遠位端42は、中へ入るために通る穴また
は開口部(いずれも、後段でより詳細に論じる)よりも遠位端22により近い位
置か、或いは、その穴または開口部よりも遠位端22から遠い位置か、いずれか
の位置でカテーテル20に取付けられる。 遠位端42は、多数の好適な手段のいずれかを利用して、カテーテル20に取
付けられる。例えば、カテーテル20がニチノールのような金属(以下に論じる
)から作成されている場合、はんだ付け、好適な様式の溶接、適切な粘着剤など
により、遠位端42はカテーテル20に直接取付けることができる。カテーテル
20がテフロン(登録商標)やナイロンなどのようなポリマー(以下に論じられ
る)から作られている場合は、適切な粘着剤により、遠位端42はカテーテル2
0に直接取付けられる。上述の開示内容を見れば、当業者なら、カテーテル20
に取付けられるワイヤ40の量が、回収装置が設置される可能性のある応用例次
第で変わることがあることを理解するだろう。
【0028】 一実施形態では、図4に例示されているように、ワイヤ40の遠位端42はリ
ング45に取付けられており、リングはカテーテル20に固着されている。リン
グ45は、ステンレス鋼、ニチノール、プラチナ、イリジウム、タングステンな
どのような、ワイヤ40を取付けることのできる好適な材料から作られていれば
よい。従って、遠位端42は、はんだ付け、または、好適な様式の溶接、適切な
粘着剤などを利用して、リング45に取付けられる。更に、適切な量のワイヤ4
0がリング45に取付けられる。すなわち、ワイヤ40は1回転または複数回転
のコイル状に巻かれればよく(遠位端42がコイルの一部であってよい)、コイ
ルは、例えば、はんだ付けまたは溶接によりリング45に接着されればよい。そ
れでもまだ、リング45は中空であり、遠位端42はリング45の内部のワイヤ
40の一連のコイルの端部に位置していてもよい。リング45に取付けられるワ
イヤ40の部分はテーパ状にされて、カテーテル20の外側または内部で占める
空間を少なくするのが有利である。リング45は、好適な粘着剤(例えば、糊)
を用いるとか、リング45とカテーテル20を同一材料から作るとか、或いは、
摩擦嵌め合いによりリング45を成形する等というような好適な手段を利用する
ことにより、カテーテル20に取付けられる。
【0029】 ワイヤ40の遠位端42をカテーテル20に取付けることにより、ワイヤ40
を操作して、片手だけでループ50を開閉することができる(後段でより詳細に
説明される)。従って、本発明の回収装置は、ループを形成するために使用され
ているワイヤの両端を操作するのに両手を必要とするという、アンプラッツ特許
で注目された問題を克服している。本発明の回収装置と比較して、ループを形成
しているワイヤに複数箇所の接着部を設けることで、アンプラッツの係蹄はこの
問題点を克服している。しかし、アンプラッツの係蹄は上述した欠点を持ってお
り(所与のアンプラッツ係蹄寸法の有用性が限られている等)、そのような欠点
は、アンプラッツループの接着部と、それに対応する固定的性質に起因している
。本発明の回収装置はこのような欠点を持っていないが、これは、遠位端42を
カテーテル20に取付けた結果、ループ50が継続的に調節できるからである。
更に、ループ50の継続的な調節可能性のために、ループ50は、回収装置の操
作と動作の間、患者の血管系または脈管器官の内部では可能な限り小さい空間し
か占有しない。また、アンプラッツ係蹄とは異なり、操作者が本発明の回収装置
を1種類か2種類しか保持しないで、事実上どのような寸法の異物の回収にも間
に合わせてしまうということが可能である。
【0030】 本発明の回収装置のワイヤ40をカテーテル20に取付けて、ワイヤ40のど
の2つの部分も互いに重なり合わないようにしているので(すなわち、ワイヤ4
0の遠位端42は、図4に例示されているように、カテーテルの中に入るのに通
る穴または開口部よりも遠位端22に近い位置でカテーテル20に取付けられる
)、また、本発明の回収装置はガイドワイヤと互換性があるので、本発明の回収
装置は、アンプラッツ係蹄、ウエルター係蹄、および、オーストラリア係蹄では
得られない或る種の利点を操作者に与えている。
【0031】 例えば、ウエルター係蹄は単にガイドワイヤと互換性があるだけではない。ウ
エルター特許はウエルター係蹄の部材の方向制御を容易にするようにステンレス
鋼のワイヤ編組の使用を教示しているが、操作者が本発明の回収装置のうちの1
つと一緒にガイドワイヤ30を利用した時には、操作者が本発明の回収装置を所
与の位置から標的の異物まで案内してゆくのに、操作者がウエルター係蹄を同じ
位置から標的異物まで案内した場合と比べて、より一層容易実施できるようにす
ることができる。これは、編組式カテーテルよりもガイドワイヤのようが一層容
易に操縦されることを考えれば、疑いようがない。例えば、ガイドワイヤ30に
は可撓性の角度付けした先端が設けられていてもよい。
【0032】 本発明の回収装置のうちの1つを用いてガイドワイヤ無しには接近し得ない位
置から異物を回収することの別な利点は、本発明の回収装置のうちの1つを利用
して所望の結果を得るのに、ウエルター係蹄またはアンプラッツ係蹄のいずれか
を利用するのに比べて、工程数を減らして達成することができることである。例
えば、この情況では、先に述べた3つの装置のうちのいずれを利用しても、ガイ
ドワイヤは標的位置に向かわされる。ウエルター係蹄の場合、ウエルター係蹄を
収容する寸法にされたカテーテルがガイドワイヤの上を前進させられる。一旦、
このカテーテルが好適に位置決めされてしまうと、ガイドワイヤは引き出される
。次いで、上ルター係蹄がカテーテルの内部に設置されて、標的位置に向けて前
進させられる。これに比べて、本発明の回収装置を利用すると、上述の工程のう
ちの2つ、すなわち、ガイドワイヤを引き出す工程と、ウエルター係蹄を前進さ
せる工程と省かれる。一旦、ガイドワイヤ30が適切に位置決めされてしまうと
、カテーテル20は標的領域までガイドワイヤの上を前進させられ、回収工程を
継続することができる。
【0033】 アンプラッツ係蹄の場合、ガイドワイヤが適所に置かれると、折畳まれたワイ
ヤをアンプラッツ係蹄のループと互いに接着された部分と一緒に収容するように
構成されたカテーテルが標的位置までガイドワイヤ上を前進させられる。次いで
、ガイドワイヤは引き出され、折畳まれたワイヤと置換される。これに比べて、
本発明の回収装置を上述した態様で使用すると、ガイドワイヤを引き出す上述の
工程は省かれる。 アンプラッツ係蹄およびウエルター係蹄を用いる際に踏襲していた多様な工程
を省くことにより、本発明の回収装置を利用して異物を回収するのに、アンプラ
ッツ係蹄またはウエルター係蹄を利用した場合の比較回収よりも、時間が短くて
済む。この時間の節約が合併症の潜在性を低減することにつながり、患者に恩恵
を施すことになる。
【0034】 更に、操作者も時間が短くて済むので、同様に、恩恵を得る。このような時間
節約の恩恵は関与する者全てに特に有利に働き(すなわち、患者、操作者、補佐
人員)、というのも、X線照射のような、効果が累積的な処置の時間も低減する
からである。蛍光X線誘導は、通常は、回収装置の操作を監視する手段である。
その結果として、自分を守るために、操作者は異物回収を実施する間に或る種の
重厚な導爆防護服を着用することを選択することがある。しかし、操作者はそれ
でも、そのように注意したにも関わらず、散乱放射線に晒されることが多い。よ
って、本発明の回収装置の使用は、アンプラッツ係蹄またはウエルター係蹄のい
ずれかの使用と比べて、回収を実施するのに要する時間を減じる傾向にあるので
、操作者は肉体的に疲れる導爆防護服を着用して過ごす時間を短縮することがで
きるようになり、患者から助手まで、介在処置に関与する全ての個人が放射線に
晒される割合が減る。
【0035】 ガイドワイヤ30を利用した本発明の回収装置により得られる別な利点は、操
作者がループ50で異物を捕獲しようと試みる際には、ガイドワイヤが標的位置
に接近したままの状態が継続されることである。継続的なガイドワイヤの接近は
、異物が敏感な位置にある場合には特に重要であり、そのような位置への接近は
長時間の連続操作を必要とすることがある。例えば、アンプラッツ係蹄またはウ
エルター係蹄のいずれかの操作者が異物をそれまで在った位置から移動させて、
異物を掴もうとしながら浮動させてしまったような場合は、ガイドワイヤが隣接
位置に接近し損なうと、何度も操作が反復されなければならないので、長時間の
操作を無駄にしてしまうかもしれない。更に、介在する血管の痙攣、既存の内皮
性損傷などのせいで、標的位置へ最接近することさえ不可能になるかもしれない
【0036】 更に、アンプラッツ係蹄のカテーテルがガイドウエアと互換性を持つように修
正されたとしても、ガイドワイヤと、アンプラッツ係蹄のループを形成している
ワイヤの両部分とを収容する必要が生じるが、これは、両部分が互いに一緒に接
着されているせいである。これに比べて、ワイヤ40がループ材90(後段で論
じる)を補強せずに、あるいは、そこに取付けられたプッシャー材60(後段で
論じる)を補強せずにワイヤ40が利用される、本発明の回収装置の実施形態に
おいては、本発明の回収装置のカテーテル20は、ワイヤ40の遠位端42がカ
テーテル20に取付けられているので、ガイドワイヤ30(使用されている場合
のみ)とワイヤ40の単独部分のみを腫瘍する必要しかない。従って、本発明の
回収装置のカテーテル20は、ガイドワイヤを収容するように修正されたアンプ
ラッツ係蹄と比べて、または、折畳まれたナイロン線とガイドワイヤを収容する
ような寸法に設定されなければならないオーストラリア係蹄と比べて、患者の血
管内または脈管器官内で比較的すくない空間を占めることになる。それゆえに、
本発明の回収装置は通過する流体の流動を遮断するようなことが起こる可能性は
少なくなり、そのような流体遮断を原因とする合併症の危険も低減される。
【0037】 本発明の回収装置の別な恩恵は、ガイドワイヤ30が利用されない場合、カテ
ーテル20の外径が2フレンチ(2-F)のような寸法まで低減され、というのは
、管腔システム26はワイヤ40か、または、補強プッシャー材60(後述する
)および補強ループ材90(後述する)のいずれか一方または両方に取付けられ
たワイヤ40を収容する必要しかないからである。
【0038】 図5Aは、中でループ50が形成される開口システム27を描画している。図
5Aに描かれた開口システム27の実施形態では、開口システム27は第1開口
部28と第2開口部32を有しており、その両方ともが遠位端22の附近でカテ
ーテル20に設けられている。第1開口部28と第2開口部32はカテーテル2
0の遠位端22から実質的に等距離に位置決めされる。「実質的に等距離」とい
う用語で意味されるのは、遠位端22と第1開口部28の間の、軸線31に平行
である線に沿った距離と、遠位端22と第2開口部32の間の、軸線31に平行
である線に沿った距離とが等しいか、これら2つの距離の差が、両開口部を通っ
て延びる線29が軸線31に関して約10°しかない角度θに向けられるような値
であるということである。
【0039】 第1開口部28と第2開口部32は図5Aのカテーテル20の遠位端22から
実質的に等距離に置かれていると同時に、これら開口部は両方ともがカテーテル
20(図示せず)の両側に位置しているか、カテーテル20(図示せず)の同じ
半分側に位置しているか、いずれであってもよい。更に、近位端44を操作しな
がらループ50を形成することができるワイヤの部分は、開口部28とカテーテ
ル20の周辺部に沿った開口部32の間で、最長距離を占めていてもよいし(図
6Bを参照のこと。ここでは、ループは閉位置にある)、或いは、最短距離を占
めていてもよい(図6Aを参照のこと。ここでは、ループは開位置にある)。従
って、ウエルター係蹄の部材に対するステンレス鋼の螺旋状係蹄ループの関係と
比較した場合、ループ50は、開いていても閉じていても、カテーテル20を取
り囲むことも、その周囲に巻かれることも無いことが分かる。よって、患者の体
内に回収装置10を位置決めしている最中に、ワイヤ40はカテーテル20の外
部で最小量の空間しか占有しないので有利であるばかりか、ループ50は、開い
ているときは、ウエルター係蹄の螺旋状係蹄ループと比べて、カテーテル20の
管腔システム26を貫通する軸線31から所与の放射方向の距離については、カ
テーテル20の外部で占有する空間が少なくなるので有利である。
【0040】 穴はカテーテル20の遠位端22から、どのような好適な距離に位置決めされ
てもよい。より大型の回収装置については(後段で定義される)、遠位端22か
らの第1開口部28および第2開口部32の双方の距離はそれぞれが、約0.5cm
と約1.0cmの間にあってもよい。より小型の回収装置については(後段で定義さ
れる)、遠位端22からの第1開口部28と第2開口部32の双方の距離はそれ
ぞれが、約0.5cmであればよい。穴の直径はワイヤ40の選択された直径よりも
わずかに大きければよい。例えば、補強ループ材90(ワイヤ40を包囲してい
てもよく、後段で論じられる)の直径が約0.015”から0.018”である場合は、穴
の直径は約0.020”から0.025”の間であればよい。ここで用いられているように
、「”」はインチ(1インチ=25.4mm)を表す。従って、0.015”は0.015
インチ(0.381mm)である。 更に、軸線31に関する穴の角度も調節することができる。この点で、第1開
口部28と第2開口部32は各々が、軸線31に関して約90°の角度で向けられ
る。この角度は、ループ50を貫通する平面を向けることができる角度に影響を
与えるように調節することができる。
【0041】 図5Bを参照すると、開口システム27の別な実施形態である幅広開口部33
が描かれている。図示のように、幅広開口部33はスロットの形状か、或いは、
砂時計まだはダンベルの形状のような他の好適な形状で設けられればよい。穴2
8および穴32と同様に、幅広開口部33は遠位端22から好適な距離でカテー
テル20に位置決めされればよい。このような距離の具体例は先に記載されてい
る。また、開口部33の角度は、上述のように調節されて、ループ50を貫通す
る平面は軸線31に関して向けることができる角度に影響を及ぼすことができる
【0042】 第1開口部28および第2開口部32をカテーテル20の遠位端から実質的に
等距離に向けることにより、或いは、ループ50を貫通している平面が軸線31
に実質的に直交するような方法で幅広開口部33を向けることにより、ループ5
0は患者体内で可能な限り最小量の空間しか占有しなくなる。特に、ループ50
により占有される長軸線方向の空間は(すなわち、カテーテル20の長さに沿っ
た空間)、ワイヤ40の厚さにすぎない。これに比べて、ウエルター係蹄のステ
ンレス鋼の螺旋状係蹄ループを形成しているワイヤは、部材の長さに沿った、長
軸線方向に互いに間隔を設けたポートとポートの間の空間を占有している。更に
、ウエルター係蹄のステンレス鋼ワイヤは部材の周囲に巻きついているので、ス
テンレス鋼の螺旋状係蹄ループは、「閉」位置にある時でさえ、部材の周辺部の
周囲の空間も占有してしまう。これに比べて、ループ50は、例えば、閉位置で
は、開口部28と開口部32の間の空間のみを占める。
【0043】 第1開口部28および第2開口部32の向き、または、幅広開口部33の結果
として得られるまた別な利点は、異物から遠方にある位置から異物に近づく時に
、標的異物の周囲にループ50を安全に位置決めするのに、患者体内でカテーテ
ル20の末端に空間が存在している必要が無いことである。これはアンプラッツ
係蹄の固定ループと好対照をなしているが、アンプラッツ係蹄のループは、拘束
されない位置まで戻ってこれるまでの収容先であるカテーテルの端部を越えて長
軸線方向に伸び出させる必要がある(すなわち、アンプラッツ係蹄のカテーテル
の軸線に沿って伸ばされる)。従って、ループ50の構成の結果として、本発明
の回収装置を枝分かれ点または分岐点のような位置で使用して、遠いアプローチ
から異物を回収することができるが、このような遠いアプローチでは、アンプラ
ッツの係蹄による接近は実現できない。
【0044】 アンプラッツ係蹄の固定ループの構成と比べると、カテーテル20の第1開口
部28および第2開口部32の向き、または、幅広開口部33のまた別な利点は
明白である。具体的には、標的異物が真直ぐであれ、わずかに曲っていようと、
その回収にアンプラッツ係蹄が使用される時には、異物はアンプラッツ係蹄のカ
テーテルに対して横断方向に向けられる。その結果、異物を除去しようとしてい
る血管または構造体の壁ばかりか接近部位も、血管または構造体の一部でも、そ
の直径が横向きになった異物の長さよりも短い場合には、外傷を受けることがあ
る。同様に、除去の最中に蛇行した通路を通り抜けることは困難となることがあ
り、横向きの異物が通路で補足されたまま、または、楔止め状態となり、外科手
術的除去を必要とすることがある。これに比べて、上述と同じ異物も、図7に例
示されているように、長軸線方向に向いた位置でカテーテル20の真横でループ
50に固定される。この結果、患者の血管または構造体に外傷を与える潜在性は
最小限に抑えられ、除去する間、蛇行する通路はより容易に通り抜け可能となる
【0045】 図6Aに例示されているように、ワイヤ40は、第1開口部28と遠位端22
に近接しているリング45により、管腔システム26の内部でカテーテル20に
取付けられるが、ワイヤ40の近位端44は第1開口部28を通り抜けて第2開
口部32を越えて、第2開口部32を通って管腔システム26の中へ戻り、更に
、管腔システム26を通ってカテーテル20の近位端24を越えて延在している
。第1開口部28と第2開口部32の間でカテーテル20の外側に位置決めされ
るワイヤ40の部分がループ50である。図6Aに例示されているように、ルー
プ50は開位置にある。図7および図12に例示されているように、ループ50
は閉位置にある。ループ50を形成しているワイヤ40の部分は、擦り傷が設け
られているか、または、ループと標的異物の間の摩擦を増大させるのに役立つよ
うな態様で別途処理されて、操作者が異物をループ50で堅く把持する能力を高
めることができる(図7)。例えば、ワイヤには切欠きが設けられてもよいし、
或いは、ワイヤに所望のパターンを打ち抜きするといったような好適な手段を利
用して、ワイヤ40を変形させてもよい。
【0046】 カテーテル20は好適な可撓性の生体適合性材料から作成されていればよい。
例えば、カテーテル20はテフロン(登録商標)から作成されていてもよい。こ
のようなカテーテルは米国インディアナ州ブルーミントンのクック・インコーポ
レーティッド(Cook, Inc.)から購入できる。カテーテル20はナイロンから作
成されていてもよい。このようなカテーテルもインディアナ州ブルーミントンの
クック・インコーポレーティッド(Cook, Inc.)から購入できる。上述の開示内
容を見れば、当業者ならば、テフロン(登録商標)またはナイロンのいずれより
も可撓性が劣る、或いは、硬度が高い材料もカテーテル20を形成するのに利用
することができることが分かるだろう。例えば、カテーテル20はニチノール製
の微細管のような金属製の管から作成されていてもよいが、これはシェイプ・メ
モリー・アプリケーションズ(米国カリフォルニア州サンタクララ)から購入で
きる。
【0047】 ガイドワイヤ30と一緒に回収装置10を利用するかどうか次第では、カテー
テル20の外径は2フレンチ(2-F)から6フレンチ(6-F)の範囲にある。よっ
て、カテーテル20の外径は、例えば、2-F、3-F、4-F、5-F、または、6-Fとな
ることがある。当業者なら、上述の開示内容を見れば、応用例で必要となれば、
カテーテル20の外径は、1.5-Fなど、2-Fの外径よりも小さくてもよいし、或
いは、7-Fなど、6-Fの外径よりも大きくてもよいし、どちらに構成されてもよい
ことが分かるだろう。カテーテル20の長さは所与の応用例に従って変動するこ
とがある。本発明の発明者は、大半の応用例で、約100cmの長さが有用であるこ
とに気付いた。神経介在処理のような小血管の応用例で使用するには、カテーテ
ル20の長さは約150cmになることがある。
【0048】 カテーテル20の内径は、カテーテル20がガイドワイヤ30とワイヤ40の
両方か、或いは、ワイヤ40だけを収容する能力を有するように選択されればよ
い。この点で、ガイドワイヤ30は寸法が約0.012”(インチ)から約0.035”の
範囲にあればよい(0.014”、0.016”、0.018”、0.025”、および、0.035”の
ような寸法を含む)。一実施形態では、ガイドワイヤ30は、可撓性に富む角度
付けした先端部を有している0.018”長のウルトラセレクト(ULTRA SELECT)ニ
チノールガイドワイヤであってもよい(米国ミネソタ州ベアーレイクのマイクロ
べーナ・コーポレーションから購入できる)。ワイヤ40の寸法の具体例は以下
に述べられている。本発明の発明者は、これらカテーテル20の容認できる内径
の範囲は、外径が2-Fから6-Fである場合は、0.010”から0.052”であることに
気付いた。上述の開示内容を見れば、カテーテル20は内側であれ外側であれ、
形状が円形である必要はなく、ここに記載されているものに匹敵するどのような
寸法であれ、好適な外形または内部形状を取ることができる(例えば、楕円形の
形状など)ことを当業者なら理解するだろう。
【0049】 ワイヤ40は、好適な生体適合性のある好適な剛性の、それでいて弾性に富む
材料から形成されていればよい。ここで使用されているように、「ワイヤ」とい
う語は、ニチノールなどのNiTi合金のような材料か、または、良好な形状記憶特
性を有している別な材料から形成された線条体を意味する。この点で、使用可能
な他の合金として、FePt、FePd、および、FeNiCoTiが挙げられる。これら合金は
熱処理されて、熱可塑性マルテンサイト変態を示し、よって、良好な形状記憶力
を発揮することができる。FeNiC、FeMnSi、および、FeMnSiCrNiのような他の合
金は長距離秩序を有しておらず、非熱可塑性変態を経験するが、それでも良好な
形状記憶力を発揮し、よって、これも使用することができる。更に、或る鉄を基
本とする合金も利用される。ワイヤ40として問題なく利用することのできるタ
イプのニチノールワイヤとしては、シェイプメモリアプリケーションズ(カリフ
ォルニア州サンタクララ)から購入することができるものがある。この中には、
約55%から56%のニッケルと約45%から44%のチタ二ウムを有しているニチノー
ルワイヤが含まれる。
【0050】 ニチノールのような形状記憶金属は熱形状記憶または超弾性形状記憶のいずれ
かを利用してプログラムされる。超弾性でニチノールワイヤにプログラムするに
は、ワイヤは所望の形状(すなわち、ループ50の最終寸法を有するように)の
テンプレートに基づいて規制され、500℃で5分ないし15分の間、焼成処理され
る。熱形状記憶を利用してニチノールワイヤをプログラムするために、ワイヤは
同じ様式で形状規制され、少なくとも60分間、焼成処理されるが、焼成処理時間
が500℃で90分ないし120分間ということも有り得る。焼成処理の持続時間が短い
場合は、これに応じて、超弾性形状記憶特性と熱形状記憶特性の両方が、より高
温(800℃まで)で達成される。
【0051】 ワイヤ40にニチノールのような材料を使った結果として、同材料から形成さ
れたループ50は、上述のオーストラリア係蹄のナイロンループと比べて、弾性
に富んで容易に操作できるばかりか、好適な剛性を有している。従って、標的異
物の本体との鬩ぎ合い、或いは、異物が置かれている血管または構造体との鬩ぎ
合いのいずれかにより、ループの向きが、ワイヤ40の操作時にループ50の向
きが容易には回復できないような分布になることは起こりにくい。これと比較し
て、オーストラリア係蹄のループを形成するのに利用されるナイロンつり糸がぐ
にゃぐにゃ状態であった場合、ループに加わる擾乱のせいで、操作者はループの
適切な向きを迅速かつ信頼をもって再度達成することができないことがある。
【0052】 超弾性または熱形状メモリのずれかでワイヤ40をプログラムする場合、ワイ
ヤ40は、ループ50が図8に描かれているように、わずかに長円形を帯びたよ
うな形状か、図9に描かれているような円形形状のような好適な形状を呈するよ
うにプログラムすることができる。この点で、ループ50はまた、互いに直交し
て互いにループ50の中心で交差するように示される軸線Aおよび軸線Bが例えば
10%まで互いに異なる長さを有していることがあるという意味で、実質的には円
形にすぎない形状を有していてもよい。ループ50は、図10に例示されている
ように、軸線31に実質的に直交して向けられている平面範囲に収まるようにプ
ログラムされる。ループ50を含む平面とカテーテル20の軸線31との間の、
このような空間的配置は、ループ50がその最長径の約6%から約12%の直径を
達成するのとほぼ同時に(実質的に円形の形状を呈した時に)達成される。
【0053】 同様に、ループ50が図8に描かれた長円形のような、何か別な形状である場
合は、ループ50を含む平面とカテーテル20の軸線31の間の上述のような空
間的配置も、ループ50が長さLの全長の約6%から約12%まで拡張すると直ぐ
に達成されるが、この長さLはループ50が開位置にある時に測定される距離で
ある(図8)。換言すると、ループ50はワイヤ40の操作により開いている最
中に、ループ50が上述の寸法の少なくとも約6%から約12%に達すると、その
後のどの時点であれ、カテーテル20の外部にあるループ50の部分は、カテー
テル20の軸線31に実質的に直交する平面上に位置することになる。
【0054】 上述の開示内容を見れば、ループ50は超弾性または熱形状記憶でプログラム
されて、軸線31に関して好適な角度で向けられた平面に存在するようになるこ
とを、当業者であれば理解するだろう。しかし、図10に例示されているように
、事実上全ての応用例で、超弾性でワイヤ40をプログラムして、軸線31に実
質的に直交する平面(例えば、平面51)上にループ50が存在するようにする
ことで、異物を迅速かつ効率的に捕獲するのに最も有用なループ50の向きをも
たらすことになる。
【0055】 図11に例示されているように、ループ50には湾曲している縦走方向の長軸
線120が付与されている。ループ50がワイヤ40の近位端40に向かって下
方向を指しているように長軸線が湾曲しているのを図11が示しているが、その
反対方向にループ50が湾曲するように、ワイヤ40は超弾性または熱形状記憶
を利用してプログラムされることを、上述の開示内容から当業者なら理解するだ
ろう。
【0056】 回収装置10は患者の体内の全ての血管または管腔器官で有用となるように構
成されるけれども、互いに異なる寸法で構成された本発明の回収装置のいずれか
2種類を利用して、医者または操作者が事実上どのような寸法の異物にも対処す
るよう準備しているのが合理的であると、当業者であれば上述の開示内容から理
解するだろう。この点で、「より小型の回収装置」は、約1cmよりも径が小さい
血管または脈管器官の内部で実施される応用例(例えば、神経放射線造影処置の
応用例)について構成され、そのような回収装置はワイヤ40と、ワイヤ40に
取付けられる補強ループ材90(後述する)が設けられて、ループ50が開いて
いる時には、ループ50の直径または最大長L(図8)が約2mmと約7mmの間に
なるようにすることができる。「より大型の回収装置」は他の応用例すべてにつ
いて利用できが、ワイヤ40と、ワイヤ40に取付けられる補強ループ材90が
設けられて、ループ50が開いている時は、ループ50の直径または最大径L(
図8)が約5mmと約45mmの間になるようにすることができる。
【0057】 ワイヤ40の寸法は所与の応用例に応じて変動することがある。より小型の回
収装置については、ワイヤ40は約0.004”(インチ)から約0.006”の間の寸法
の範囲にあり(0.004”、0.005”、および、0.006”など)、ニチノールから作
成することができる。より大型の回収装置については、ワイヤ40は約0.007”
から0.012”の寸法の範囲にあり(0.007”、0.008”、0.009”、0.010”、0.011
”0.012”など)、ニチノールから作成される。ワイヤ40は上記のような具体
的な範囲内に収まる寸法よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。 より小型の回収装置には、可能な限り最小の外径を有しているカテーテル20
が設けられるべきである。従って、より小型の回収装置で有用なカテーテルは、
例えば、2-F(フレンチ)、3-F、または、4-Fなどの外径を有していればよいこ
とを、上記の開示内容から、当業者なら理解するだろう。このようなカテーテル
の内径は、例えば、0.012”から0.018”の範囲にあればよい。
【0058】 より大型の回収装置に関しては、かかる装置のカテーテル20の外径の寸法は
、例えば、4-F(フレンチ)、5-F、または、6-Fであればよい。カテーテル2
0にはワイヤ40を受容または収容することのできる管腔を備えている管腔シス
テム26が設けられていてもよいが、この場合、ワイヤ40の寸法が約0.005”
(インチ)と約0.010”の間にあって、そこには、外径が約0.015”から約0.020
”である補強プッシャ−装置90(後段により詳細に論じられている)が取り付
けられており、直径が0.018”であるガイドワイヤ30を伴っている。
【0059】 更に、カテーテル20は、より小型の回収装置、または、より大型の回収装置
のいずれかと一緒に使用される時には、互いに外径が異なっているカテーテルの
作動片または一部から形成されていてもよい。この実施形態では、カテーテル2
0は複数のカテーテルの作動片から形成されるが、これらカテーテルは上述の材
料から作成されており、互いに異なる外径を有していて(これらカテーテルが丸
型でない場合には、互いに異なる形状を有している)、カテーテル20の遠位端
を形成するカテーテルの作動片の外径が、近位端24を形成するカテーテルの作
動片の外径よりも小さくなるようにすることができる。成形塑造や鋳造などの公
知の技術を用いて、互いに異なるカテーテルから形成された作動片を一緒に接合
させて、それら作動片が合体する比較的平坦な遷移領域を有している一体型カテ
ーテル20を形成することができる。同様に、互いに異なる寸法の複数カテーテ
ルの異なる作動片の配置の具合によりカテーテル20を効果的に先細りにして、
近位端24が設けられているカテーテルの作動片の外径よりも小さい外径のカテ
ーテルの作動片に遠位端22が設けられるようにすることができる。カテーテル
20を張り出させたり、或いは、外部または内部で先細り形状になるように製作
してもよい(すなわち、カテーテルは、例えば、先細り形状の1個の管腔を有す
ることになる)。
【0060】 この点で、ここで用いられているように、「先細り形状の」カテーテルとは、
外表面と内表面とを有しているカテーテルであって、(a)外表面は第1断面面
積が第1位置で外表面により画定されており、これが第2位置で外表面により画
定されている第2断面面積とは異なっており、或いは、(b)内表面は(ここで
採用されているような管腔システム26を画定している)少なくとも第1断面面
積が第1位置で内表面により画定されており、これが第2位置で内表面により画
定される第2断面面積とは異なっているようなカテーテルを意味する。上述の断
面面積は、カテーテルの長軸線に直交する角度で測定されたと理解するべきであ
る(例えば、図5Aに示された軸線31など)。上記(a)と(b)の両方を満
たす先細り形状のカテーテル20が図18に例示されている。
【0061】 カテーテル20の管腔システム26の寸法と構成も、所与の応用例に従って変
動することがある。上述のように、管腔システム26が1個の管腔しか有してい
ない場合には、カテーテル20の内径(すなわち、管腔システム26の直径)は
寸法が約0.010”から約0.052”の範囲に入ればよい。カテーテル20を形成する
ように組立てられた複数カテーテルまたは複数カテーテルの作動片には、ワイヤ
40および/またはガイドワイヤ30などを収容することができる1個以上の管
腔が設けられていてもよい。より小型の回収装置のカテーテル20の管腔システ
ム26は、直径が約0.012”から約0.014”であるガイドワイヤ30と、直径が約
0.004”から約0.006”であり、約0.010”から約0.015”の外径を有している補強
ループ材90(後段で論じられ、図12および図13に例示されている)が取り
付けられるワイヤとを受容するように構成された先細り形状の管腔(すなわち、
先に明示された先細り形状のカテーテルの定義の一部(b)を満たすカテーテル
)を有していればよい。
【0062】 或る応用例では、ワイヤ40の押しの自在性を増大させることが望ましいこと
がある。言い換えると、ループ50が開いているときにワイヤ40が捩れたり歪
んだりする可能性を低減するのが望ましいことがある。これは、補強プッシャー
材をワイヤ40に設けることにより達成される。ここで使用されているように「
補強プッシャー材」とは、ワイヤ40のどの部分の堅さでも増強するような態様
でワイヤ40に取り付けられ、或いは、そこに接続される材料のことをいう。図
12および図13は補強プッシャー材60を例示している。補強プッシャー材6
0をワイヤ40に取り付けた結果、操作者はワイヤ40を遠位方向に移動させた
り(押す)、近位方向に移動させたり(引く)するのに十分な力を容易に及ぼす
ことができるようになる。
【0063】 図12から図14に例示されているように、回収装置10の一実施形態では、
補強プッシャー材60は一片の金属管であってもよい。この点で、金属管は超弾
性の質を備えたニチノールから作成されていればよい。このようなニチノールの
管は予めプログラムされた超弾性を備えており、シェイプメモリアプリケーショ
ンズ(カリフォルニア州サンタクララ)から入手できるが、約55%から56%のニ
ッケルと約45%から44%のチタニウムを有していればよい。ステンレス鋼の管、
或いは、ニチノールまたはステンレス鋼のワイヤのような他の材料を利用しても
、補強プッシャー材60を得ることができる。
【0064】 補強プッシャー材60が金属管から作成されている一実施形態では、管はワイ
ヤ40の近位端44上を滑らされ、図14に示されているように、後段に記載さ
れているような手段のうちの1つを利用して取付けられる。補強プッシャー材6
0が金属管から作成されている別な実施形態では、図12および図13(ワイヤ
40は、後段で論じるが、補強ループ材90により被覆されていると図示されて
いる)に示されているように、管は、ワイヤ40の近位端44に隣接した位置で
、ワイヤ40の或る区分の脇に設置され、後述する手段の1つを利用して取付け
られる。この実施形態では、管は、図12および図13に例示されているように
、ガイドワイヤ30を受容するように構成されていればよい。
【0065】 補強プッシャー材60は、好適な手段を用いて、ワイヤ40に取付けられる。
例えば、これら2つの部材は好適な様式のはんだ付けまたは溶接により取付ける
ことができる。2つの部材を取付けることができる長さは、両部材の間に信頼で
きる取付けを達成するのに好適な長さであればよい。一実施形態では、この長さ
は少なくとも1cmかそれより長くてもよい。1個以上の取付け部位が利用されれ
ばよい。代替例として、切欠きまたは溝(例えば、方向は長軸線方向か螺旋方向
)が補強プッシャー材60に設けられてもよく、ワイヤ40はその切欠きまたは
溝に設置されればよく、その両者ははんだ付け、溶接、糊による接着、または、
摩擦嵌め合いされて一緒に接合されればよい。更に、リング55(図12)は近
位端44などのいずれかの部分に沿って、ワイヤ40および補強プッシャー材6
0の上に設置され、両部材を一緒に取付ける手段として作用するようにしてもよ
い。リング55は好適な材料から作成されればよく、単独で用いてもよいし、は
んだ付け、または、溶接との併用であってもよい。
【0066】 ワイヤ40の長さと補強プッシャー材60の長さについては、ワイヤ40は、
その遠位端42からループ50を通って延在するようになるワイヤ40の部分と
少なくとも同程度の長さが必要であり、補強プッシャー材が使用される場合は、
ワイヤ40と補強プッシャー材60の間の取付け部位の長さも加味するべきであ
る。次いで、ループ50が開いている場合、補強プッシャー材60は、それがワ
イヤ40に取付けられた点から、カテーテル20への連結部材があるとすれば(
図17に描かれた止血弁25のような)、最近位の連結部材を越えた位置まで、
開ループ50を形成するために補強プッシャー材60を操作できるようにするの
に十分な長さだけ延びているべきである。補強プッシャー材60が使用されない
場合は、ワイヤ40は、その遠位端42からループ50を通り、カテーテル20
への連結部材があるとすれば、最近位の連結部材を越えた位置まで、開ループ5
0を形成するためにワイヤ40の近位端44を操作できるようにするのに十分な
長さだけ延びることになるワイヤ40の部分と少なくとも同程度の長さとなるべ
きである。更に、補強プッシャー材60の直径と長さは、カテーテル20の遠位
部を道理に適ったしなやかさと可撓性にするように選択されればよく、それによ
り、回収装置10の超弾性を活かした位置決め作業を促進することができる。
【0067】 ワイヤ40の押しの自在性も、先細り形状のワイヤを利用することで増大され
る。この点で、ワイヤ40の遠位端は、ニチノールから作成されるが、より小型
の回収装置については0.003”(インチ)、0.004”、0.005”、または、0.006”
の直径であればよく、より大型の回収装置については0.006”、0.007”、0.008
”、0.009”、0.010”、0.011”、または、0.012”の直径であればよい。このよ
うなワイヤの近位端、すなわち、近位端44は、より小型の回収装置と一緒に使
用するには、直径が約0.020”まで徐々に増大され、より大型の回収装置と一緒
に使用するには、直径が約0.035”まで徐々に増大されればよい。ループ50を
形成しているワイヤ40の部分は一貫した直径を有していてもよいし、或いは、
先細り形状にされてもよい。ここで使用されているように、「先細り形状の」ワ
イヤ、または、ワイヤの「先細り形状の」部分は、第1断面面積が第1位置でワ
イヤまたはワイヤの部分の外表面により画定され、これが第2の位置でワイヤま
たはワイヤの部分の外表面により画定される第2断面面積とは異なっているよう
なワイヤまたはワイヤの部分を意味する。上述の断面面積は、ワイヤまたはワイ
ヤの部分を貫通している長軸線に直交する角度で測られたと理解するべきである
。 ワイヤ40の押しの自在性を増大させる別な態様は、カテーテル20の管腔シ
ステム26の内部で多数の管腔を利用することにより容易にされる。従って、ワ
イヤ40は管腔のうちの1つに設置されればよく、また、上述のように、別な管
腔がガイドワイヤ30により占有されるようにしてもよい。
【0068】 図12に例示されている回収装置10の実施形態では、止血弁25はカテーテ
ル20の近位端24に接続されており、カテーテル20を通る流体の流れを制御
するために使用される。止血弁25は、従来からのルアーロック機構(図示せず
)のような、当該技術で公知の態様でカテーテル20に接続されればよい。代替
例として、図12に例示された実施形態では、近位端24は末広がりにされ、カ
テーテルアダプタ112を利用して、止血弁25のハブに取付けられてもよい。
図示のように、カテーテルアダプタ112は止血弁25のハブとネジ係合され、
止血弁25とカテーテルアダプタ112の間でカテーテル20の末広がり形状の
近位端24を固定する。例示されているように、カテーテルアダプタ112は、
止血弁25にサイドアーム27が取付けられるように構成されていてもよい。止
血弁25は、それが収容しているワイヤまたは補強プッシャー材の周囲から流体
が逃れ出るのを防止する機能を果たす。
【0069】 本発明の開示全体を通して、本発明の回収装置の一部として利用される止血弁
は各々が止血弁25として示されているが、利用される止血弁の間の寸法を変え
るのが適切である。更に、本発明の止血弁を他の装置に接続する態様は、丁度説
明されたばかりのものを含め、どのような適切な機構を利用して達成されてもよ
い。造影剤や生理食塩水の洗浄液のような流体は、サイドアーム27を通してカ
テーテル20の管腔システムに注入されればよい。別な実施形態では、締付けス
クリュー機構(図示せず)は、この機構が止血弁25と係合した時に、末広がり
形状の近位端24の周囲で締る圧縮可能な弾性リングを利用するが、カテーテル
アダプタ112の代用とされてもよいし、また、サイドアーム27が止血弁25
に取付けられるように構成されてもよい。利用される接続手段とは無関係に、糊
を使用して、カテーテル20と止血弁25の間の接続を更に補強してもよい。ま
た、図12に示されているように、補強プッシャー材60に止血弁25が設けら
れてもよい。
【0070】 図12および図13に例示されているように、補強プッシャー材60は、管で
あるが、ガイドワイヤ30を受容するように構成された管腔を有している。この
管腔は、多様な異なる寸法のガイドワイヤ30を受容するような寸法にされても
よい。例えば、この管腔は、0.018”(インチ)の直径を有しているガイドワイ
ヤ30を受容するような寸法にされてもよい。より大型の回収装置であれ、より
小型の回収装置であれ、いずれについても大半の場合、直径が0.018”のガイド
ワイヤ30が十分な堅さと優れた操作性とを供与することができるけれども、よ
り小型の回収装置の場合には0.014”の直径を有しているガイドワイヤのような
、また、より大型の回収装置の場合には0.025”の直径を有しているガイドワイ
ヤのような、より小さいガイドワイヤ30を受容するように、補強プッシャー材
60の管腔が構成されていてもよい。
【0071】 図12および図13に例示されているように、本発明の回収装置の或る実施形
態では、ループ50を形成しているワイヤ40の部分の少なくとも一部に補強ル
ープ材90が設けられていればよい。また、図13に例示されているように、補
強ループ材90は、開ループ50の一部または全部を形成する長さを越えて、ワ
イヤ40の長さに沿って延在していてもよい。ここで使用されているように、「
補強ループ材」とは、開ループ50を形成することができるワイヤ40の或る部
分または全部の堅さを増大するようにワイヤ40に取付けられ、或いは、そこに
接続される材料のことをいう。使用される材料次第で、補強ループ材90はワイ
ヤ40よりも粗面にできており(「本質的に」であれ、或る様式で処理された後
であれ)、異物とループ50の間の摩擦がワイヤ40と異物の間の摩擦と相対的
に増大される。
【0072】 補強ループ材90は、好適な生体適合性の好適な硬さの、それでいて弾性に富
む材料から形成されていればよい。例えば、補強ループ材90は、ステンレス鋼
、ニチノール、テフロン(登録商標)、ナイロン、または、ポリテトラフルオロ
エチレンから形成されていればよい。このような材料は管状の様式で設けられて
、ループ50を形成することができるようにするのに十分な可撓性があれば、ワ
イヤ40上に適合させられる。補強ループ材90は巻きつくワイヤの形式で設け
られて、補強ループ材90の内径および外径がワイヤ40の上に適合するのを可
能にする寸法である、中空のコイルとなるようにしてもよい。補強ループ材90
が管または中空のコイルのいずれかとして設けられた場合、その内径はワイヤ4
0の直径によって決まり、この点では、ワイヤ40の直径よりも僅かしか大きく
ないのが一般的である。補強ループ材90の外径は使用される材料で決まる。こ
の点で、外径が0.018”(インチ)である補強ループ材90がより大型の回収装
置との併用に好適であるが、外径が0.012”である補強ループ材は、より小型の
回収装置との併用に好適である。
【0073】 別な実施形態では、補強ループ材90は、ワイヤ40の周囲に手で巻かれたワ
イヤの形式を採ってもよい。このようなワイヤはニチノールから作成されて、約
55%から56%のニッケルと、約45%から44%のチタンを含有するようにしてもよ
い(シェイプメモリーアプリケーションズから購入できる)。更に、補強ループ
材90には、タングステンまたはプラチナのような放射線不透過性材料が設けら
れていてもよい。この点で、補強ループ材90は、もっぱらタングステンまたは
プラチナのような高度な放射線不透過性材料で作ってもよいし、或いは、高度な
放射線不透過性材料と、ステンレス又はニチノールのような低度な放射線不透過
性材料との混合物で作ってもよい。
【0074】 補強ループ材90は、任意適当な方式の溶接、はんだ付け又は接着の使用のよ
うな任意適当な手段を用いて、ワイヤ40に取り付けるのがよい。この点で、補
強ループ材90の両端がワイヤ40に取付けられてもよいし、或いは、補強ルー
プ材90の両端の間の連結部位がいくつ設けられてもよい。同様に、補強ループ
材90は、特に糊を用いて、補強ループ材90の全長にわたってワイヤ40に取
付けられてもよい。補強ループ材90がニチノールのような好適な材料から作成
さる場合には、好適な連結が行われる前後に、補強ループ材とワイヤ40とが上
述のように一緒に焼成されてもよい。補強ループ材90の形式とは無関係に、補
強ループ材がワイヤ40に取付けられてしまえば、ワイヤ40の近位端が操作さ
れてループ50を開閉する場合は、ループ50の少なくとも一部が補強ループ材
90に隣接することが分かる。
【0075】 肺動脈の超選択的位置などの応用例では、カテーテルは低プロファイルを有す
るようにして追跡可能性を最大限にするべきである。従って、より大型の回収装
置の場合、カテーテル20には6-F(フレンチ)の外径がもうけられればよく、
ワイヤ40には0.009”(インチ)の直径が設けられればよく、補強ループ材9
0が使用される場合には、同ループ材には0.018”の外径が設けられればよい。
これと同じ点で、より小型の回収装置の場合は、カテーテル20には3-Fの外径
が設けられ、ワイヤ40には0.005”の直径が設けられ、補強ループ材90が使
用される場合には、同ループ材には0.012”の外径が設けられればよい。その結
果として、そのような寸法に設定されたより小型の回収装置とより大型の回収装
置の両方が、血管系または他の管腔器官の蛇行した部分や、血管系と管腔器官の
いずれの鋭角部でも、ガイドワイヤ30の後を辿って、容易に通り抜けることが
できるようになる見込みがある。
【0076】 図15を参照すると、カテーテル20にはロックシステム110とハンドル1
20が装備されている。ロックシステム110はカテーテルアダプタ112を備
えていてもよいが、これは、上述の態様で、サイドアームアダプタ114にカテ
ーテル20を接続することができる。ガイドワイヤ30(図示せず)はサイドア
ームアダプタ114を通して導入されればよい。この点で、カテーテル20はま
た、以下により詳細に説明されるように、既に適所に在るガイドワイヤに設置さ
れ、その上を前進させられる。サイドアームアダプタ114の管腔は、カテーテ
ルが既に位置決め済みのガイドワイヤ30の上を前進させられるような場合など
は、アダプタの遠位端からその中に入るガイドワイヤをアーム77に向かわせる
ように構成されていればよい。これは、サイドアームアダプタ114などの管腔
内の分流器により達成される。
【0077】 図15に例示されているように、ロックシステム110はまたロック装置11
6を備えていてもよいが、この装置はサイドアームアダプタ114に接続されて
いるように図示されており、また、補強プッシャー材60またはワイヤ40(図
示せず)をカテーテル20に相対的に固定させるために使用される。2つの部材
が上記の態様で固定されると、補強プッシャー材60(または、ワイヤ40)も
カテーテル20も、いずれもが他方に関して軸線方向に移動することができなく
なる。好適なロック装置116としては、FloSwitch(登録商標)HP(米国マサ
チューセッツ州ウオータータウンのメディテックボストン・サイエンティフィッ
ク・コーポレーション(Meditech/Boston Scientific Corp.)から購入できる)
、締めつけスクリュー機構、押しボタン機構などがある。これ以外の同様の機能
を果たす装置をロック装置116として使用することもできる。止血弁25はロ
ック装置116の近位端に接続される。ルアーロックと同様に使用して、止血弁
25をロック装置116に取付けて、ロック装置116をサイドアームアダプタ
114に取付けるための接続機構として使用することもできる。
【0078】 図15に示されているように、ハンドル120は補強プッシャー材60または
ワイヤ40(図示せず)に直接取付けられる。ハンドル120を用いると、操作
者は必要に応じてワイヤ40を押したり引いたりして、ループ50を開閉するこ
とができる。図示されてはいないが、フィンガー片122を補強プッシャー材6
0またはワイヤ40に直接取付けることができることを、上記の開示内容から、
当業者ならば理解するだろう。更に、つまみ片124がロックシステム110に
接続され、また、フィンガー片122が静止したつまみ片124に対して滑動自
在に移動させられる。補強プッシャー材60かワイヤ40(図示せず)のいずれ
の操作を容易にする目的であれ、これらの近位端には、どのような好適な装置で
も装着することができる。 本発明の回収装置10のいずれもが、ロックシステム110またはハンドル1
20と併用することができるし、これらの装置が無しでも使用することができる
ことを、本発明の開示内容から、当業者なら理解するだろう。
【0079】 ロックシステム110の別な実施形態が図17に描かれている。図示のように
、カテーテル20の管腔システムは2つの管腔を備えている。ワイヤ40は管腔
の一方に収容され、ガイドワイヤ30は他方の管腔に収容される。カテーテル2
0の近位端24(隠れて図では分からない)にはカテーテルハブ71が設けられ
ており、これは雌ルアー接続片として構成されている。カテーテルハブ71も近
位端24でカテーテル20に糊接着されるか、別な方法でカテーテルに取付けら
れる。カテーテルハブ71はまた、カテーテル20(図示せず)と一体成形され
ていてもよい。図示のように、カテーテル20は、カテーテルハブ71に係合す
る雄ルアー接続片73により、サイドアームアダプタ114に取付けられる。止
血弁25はサイドアームアダプタ114のアーム77に取付けられて、少なくと
も、ガイドワイヤ30の周囲で血液の損失を防止する機能を果たす。
【0080】 更に図17に示されているように、ロックシステム110はロック装置116
を備えていてもよいが、この装置は、図15を参照しながら既に述べた装置のい
ずれであってもよい。ロック装置116は、ルアーロックを用いて、サイドアー
ムアダプタ114に接続される。更に、ロック装置116は止血弁25に取付け
られる。止血弁25にはサイドアーム27が設けられるが、このサイドアームに
より、どのような好適な流体でも管腔システム26に注入することができ、これ
は、止血弁25を除去する際には、どのような好適な流体でもアーム77を通し
て注入することができるのと丁度同じである。好適な流体が多数管腔の管腔シス
テム26の両方の管腔を通るように強制されるのをより一層確実にするために、
管腔には双方の管腔の間で連絡する好適な手段が設けられており、例えば、管腔
を分割するパーティションの連続する1個以上の開口部が一例として挙げられる
。この点で、パーティションは多孔性であってもよい。しかし、作動中にガイド
ワイヤ30が誤って間違った管腔の方に向けられる可能性を増進したり、増大さ
せたりするやり方で管腔システム26を構成することがないように、配慮するべ
きである。
【0081】 図17に例示されているように、ハンドル120は、ワイヤ40の近位端44
の附近でワイヤ40に取付けられているように示されているが、1個のリングで
あってもよい。この点で、ワイヤ40または補強プッシャー材60(図示せず)
のいずれの操作も容易にするように、これら部材のいずれかの近位端には、どの
ような好適な装置が取付けられてもよい。 更に図17に関して、サイドアームアダプタ114の管腔は、カテーテル20
が既に位置決め済みのガイドワイヤ30の上を前進させられる場合などは、アダ
プタの遠位端からその中に入るガイドワイヤをアーム77の方に向かわせるよう
に構成されればよい。これは、サイドアームアダプタ114などの管腔内部の分
流器により達成される。更に、ガイドワイヤ30がアーム77を通してサイドア
ームアダプタ114に挿入された場合は、ワイヤ40を内部に収容する管腔シス
テム26の管腔はカテーテル20の近位端24で、いずれか好適な様式で幅を狭
められ、管腔システム26の別な管腔を通ってガイドワイヤ30が前進すること
を一層確実にする。
【0082】 このように幅を狭めることは、管腔の近位端の内部で摩擦嵌め合い、糊接着、
押し出し成形、その他一体成形などで設けられる弾性リングなどの好適な挿入物
(図示せず)により達成されて、ワイヤ40が適所に置かれてしまうと、最小量
の自由空間しかワイヤ40(または、補強プッシャー材60、図示せず)の周囲
を取り巻くことがないようにすることができる。こうすることで、サイドアーム
アダプタ114の管腔にガイドワイヤ30を適切に方向付ける分流器または他の
要素が設けられていない場合でも、ワイヤ40により占有される管腔システム2
6の管腔内にガイドワイヤ30が誤って挿入される確率が少なくなる。しかし、
ガイドワイヤ30を注意深く操作すれば、サイドアームアダプタ114の管腔内
に分流器が無くても、或いは、管腔システム26の適切な管腔へ入る、幅が狭ま
っていく挿入物が無くても、ガイドワイヤの適切な設置を確実に行い易くなる。
【0083】 本発明の回収装置は多様な応用例で利用されて、事実上どのような寸法の異物
でも回収することができる。大抵の場合、本発明の回収装置は1回の経皮挿入で
患者に挿入することができる。この点で、接近用の血管または管腔器官は適切な
ニードルを用いて、皮膚を貫く穿孔を設けることができる。ガイドワイヤ30は
、ニードルの管腔を通して体内に挿入され、ニードルは除去することができる。
次いで、ガイドワイヤは、異物の附近の位置など、適切な位置に到達するまで、
患者の体内を通して操縦される。好適な位置にガイドワイヤ30が設置されてし
まうと、本発明の回収装置のカテーテル20は、同様に適切に位置決めされるま
で、ガイドワイヤ上を前進させることができる。 利用されている回収装置にロックシステム110とハンドル120が設けられ
ている場合は、回収装置が標的領域に到達してしまうと、ガイドワイヤ30およ
びカテーテル20のそれ以上の操作に関与しようが、関与しまいが、ループ50
が操作され、操作者はループを用いて異物を把持することに取り組める。そうす
ることで、ロック装置116は一時的にロック解除され、ハンドル120はルー
プ50を開くように操作される。次いで、ロック装置116が再ロックされる。
次に、ループ50が異物を包囲するように操縦され、ロック装置116は一時的
にロック解除され、異物がループ50とカテーテル20の間にしっかりと接続さ
れてしまうまで、ハンドル120は操作され、ロック装置116は再ロックされ
る。回収装置は、異物と一緒に、患者から引き出され、除去される。
【0084】 患者の最高の利益となるのであれば、介在処置の間、導入装置の鞘材を使用す
ることができる。接近部位が何度も利用されると予測される場合は、導入装置の
鞘材が使用されるのが普通であるが、このような利用は通常、カテーテルまたは
他の装置が交換される時に起こる。通常、本発明の回収装置のうちの1つを使用
することは、介在処置の間に発生する望ましくない合併症を治療するのに必要と
なることがある。このような介在処置は導入装置の鞘材の使用に関与していたの
で、本発明の回収装置も導入装置の鞘材を通して挿入されてもよい。最初の導入
装置の鞘材が所与の異物を安全除去するのに好適であると思われない場合には、
回収過程を始める前に、操作者はこれを適切な寸法のものと交換することができ
る。導入装置の鞘材を利用することの1つの利点は、異物を除去する間、異物が
接近部位に損傷を起こす可能性を低減することである。
【0085】 介在処置で使用される本発明の回収装置がガイドワイヤ30と併用されない場
合は、血管または管腔器官への接近は、先ほど述べたとおりに確立される。次い
で、ガイドワイヤは、異物の適切な位置に達するまで、患者の体内を通して操縦
される。次に、適切な寸法のカテーテル(すなわち、カテーテル20の上に嵌め
合わされるガイドカテーテルなど)にガイドワイヤ上を前進させて標的位置に向
かわせる。ガイドワイヤは引き出され、カテーテル20は適切な寸法のカテーテ
ルの内部で標的位置まで前進させられる。次いで、適切な寸法のカテーテルが部
分的に引き出され、操作者は自由な態様で回収装置を操作することができる。
【0086】 場合によっては、適切な寸法のカテーテルを利用して、異物を捕獲したり、し
っかりと保持するのに役立てることが望ましいことがある。このような場合、適
切な寸法のカテーテルの先端は回収装置の上を前進させられて、ワイヤ40がカ
テーテル20に出入りする点である、開口部28、32または幅広開口部33に
向かわせられる。次いで、適切な寸法のカテーテルの端部の縁を利用して、ルー
プ50、異物、および、カテーテル20の間の接触部を補強することができる。
適切な寸法のカテーテルが回収過程でどのような役割も果たさないのであれば、
回収装置の自由な動作を可能にするように位置決めすることもできるし、また、
ロック装置116として作用し得る装置に類似している装置を用いて、カテーテ
ル20に固着させることができる。
【0087】 ワイヤ40または補強プッシャー材60のいずれかの操作によりループ50が
開閉されると、ハンドル120が利用されようと、利用されまいとに関わらず、
標的異物は、その向き次第で、近位端または遠位端のいずれからか接近されるこ
とが、上述の開示内容から当業者には理解されるだろう。いずれの場合にせよ、
ループ50が標的異物の周囲に適切に位置決めされてしまうと、異物がカテーテ
ル20の外側に接した状態で固定されるように、ループ50が操作される。場合
によっては、異物に軸線があるとして、その軸線が可能な限りカテーテル20の
軸線31に平行となるようにするために、異物を長軸線方向に最良の向きに置く
ために、ループ50を1回以上、緩めたり引き締め直したりしてもよい。標的異
物がこの態様で固定されてしまうと、回収装置と異物とは一緒に引き出され、体
内から除去される。先に示したように、接近鞘材を利用して、異物除去の最中に
接近部位に損傷を与える潜在的可能性を最小限に抑えることができる。
【0088】 先の開示内容から、当業者であれば、本発明の回収装置が外科手術で患者体内
に挿入されてもよいことを理解するであろう。 本発明の回収装置はまた、パルマッツ−シャッツのステント(Palmaz-Schatz)
、ウオールステント(Wallstent(登録商標))、または、ジアンツリコ−ルー
ビンのステント(Gianturco-Roubin)のような多様なステントを回収するために
も利用できる。図16に示されているように、そのようなステントを回収するた
めに、ガイドワイヤ130がステント132の管腔内に置かれる。次いで、鞘材
またはガイドカテーテル134が、ステント132の附近に位置決めされるまで
、ガイドワイヤ130の上を前進させられる。ループ50が回収されるべきステ
ントの周囲で開かれて、適切な向きにされると、ガイドワイヤ30は完全に引き
出され、ハンドル120(図示せず)を使用することで、ワイヤ40(図示せず
)の近位端44を操作することにより、ステントの周囲でループ50が閉じられ
、回収装置10と固定されたステント132とがガイドワイヤ130の上を伝っ
て同時に引き出され、ガイドカテーテル134に入り、患者の体内から出される
【0089】 ここで開示され、請求項に規定される本発明の回収装置は全て、本発明の開示
内容に鑑みて、不適切な実験を行う事無しに実施され、実行される。本発明の技
術は特殊な実施形態に関連して説明されてきたが、本発明の概念、精神、および
、範囲から逸脱せずに、本発明の回収装置に変更が適用されることは、当業者に
は明白となるだろう。例えば、図15および図17に描かれたサイドアームアダ
プタ114やロック装置116のような、ロックシステム10に含まれる諸要素
の間の接続部は全て、糊、または、好適な粘着剤を用いて補強することができる
【0090】参考文献 以下の参考文献は、本明細書に明示された内容に具体的な手順、または、その
他の詳細な補足事項を提供するという意味で、特に出典を明示して本明細書の一
部として、ここに援用している。
【0091】 ベット(Bett)ほか著、「右心へのプラスチックカテーテルによる塞栓形成と
、非外科手術による除去の技術 ( Plastic Catheter Embolism to the Right
Heart a Technique of Non-surgical Removal)」、1971年刊行オーストラリア
医療ジャーナルの854頁から856頁
【0092】 ブルームフィールド(Bloomfield)著、「心臓内異物の非外科手術的除去−国
際調査 ( The Nonsurgical Retrieval of Intracardiac Foreign Bodies - an
International Survay)」、1978年刊行カテーテルによる心臓血管診断4章の1
頁から14頁
【0093】 ギャラル(Galal)ほか著、「患者の動脈管の経カテーテル閉塞症のためのジ
アンツルココイルの導入の最中に遭遇する諸問題点(Problems Encountered
During Introduction of Gianturco Coils for Transcatheter Occlusion of the Patient Arterial Duct)」、1997年刊ヨーロッパ心臓ジャーナル18巻625頁
から630頁
【0094】 イング(Ing)およびバイアーマン(Bierman)共著、「ニチノール係蹄により補
佐された患者の動脈管の経皮経カテーテルコイル閉塞症:更なる観察 (Percutaneous Transcatheter Coil Occlusion of the Patient Ducts
Arteriosus Aided by the Nitinol Snare)」1995年刊心臓血管介在放射線画像
診断処置18巻222頁から226頁
【0095】 リプトン(Lipton)ほか著、「心臓から1個の頚動脈鞘材を通しての2個のウ
オールステント内部人口器官の経皮的回収(Percutaneous Retrieval of Two Wallstent Endoprostheses from the Heart through a Single Jugular Sheath
)」、1995年刊JVIR6巻469頁から472頁
【0096】 ジーゲル(Siegel)およびロバートソン(Robertson)共著、「アンプラッツ
のグースネック係蹄を用いた自由移動式チタニウム製グリーンフィールドフィル
ターの経皮経大腿回収(Percutaneous Transfemoral Retrieval of a Free-Floating Titanium Greenfield Filter with an Amplatz Goose Neck Snare)」、1993年刊JVIR4巻565頁から568頁
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回収装置の一実施形態の斜視図である。
【図2】 本発明の回収装置のカテーテルの一実施形態の正面断面図である
【図3】 本発明の回収装置のカテーテルの別な実施形態の頂面図である。
【図4】 本発明の回収装置の一実施形態の遠位端の附近の部分を例示して
おり、本発明の回収装置のループを形成するワイヤがカテーテルに接続される態
様を示す図である。
【図5A】 本発明の回収装置のカテーテルを例示しており、カテーテルの
開口システムの一実施形態を示す正面図である。
【図5B】 本発明の回収装置のカテーテルを例示しており、カテーテルの
開口システムの別な実施形態を示す正面図である。
【図6A】 本発明の回収装置の一実施形態を例示しており、ループが開位
置にあるのを示す斜視図である。
【図6B】 カテーテルの周辺部に沿って、該周辺部の一方の開口部から他
方の開口部までの最長距離を占める本発明の回収装置の一実施形態のループを形
成しているワイヤの一部を例示した頂面図である。
【図7】 本発明の回収装置の一実施形態を例示しており、カテーテルとル
ープの間に異物が固定されているのを示す斜視図である。
【図8】 本発明の回収装置の一実施形態の頂面図である。
【図9】 本発明の回収装置の別な実施形態の頂面図である。
【図10】 本発明の回収装置の一実施形態を例示しており、カテーテルを
縦走する軸線に実質的に直交する平面にループが載置されているのを示す正面図
である。
【図11】 本発明の回収装置の別な実施形態を例示しており、湾曲した長
軸線がループを貫通しているのを示す正面図である。
【図12】 本発明の回収装置の一実施形態を例示しており、止血弁がカテ
ーテルと補強プッシャー材の両方に接続されているのを示す斜視図である。
【図13】 本発明の回収装置の一実施形態を例示しており、補強ループ材
と補強プッシャー材の両方がループを形成しているワイヤに装着されているのを
示す部分斜視図である。
【図14】 本発明の回収装置の別な実施形態を例示しており、補強プッシ
ャー材がループを形成しているワイヤに装着されているのを示す部分斜視図であ
る。
【図15】 本発明の回収装置の一実施形態を例示しており、ロックシステ
ムがカテーテルの遠位端に取付けられており、ハンドルが補強プッシャー材の遠
位端に取付けられているのを示している部分斜視図である。
【図16】 織物ステントを回収する工程を実施している本発明の回収装置
の一実施形態を示す部分斜視図である。
【図17】 本発明の回収装置の一実施例を例示しており、カテーテルの2
重管腔式の管腔システムと、ロックシステムがカテーテルの遠位端に取付けられ
ているのと、ハンドルがループを形成しているワイヤの遠位端に取付けられてい
るのを示している部分斜視図である。
【図18】 本発明の回収装置のカテーテルの第3の実施形態を示す正面断
面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C060 GG19 MM24

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回収装置であって、 第1のカテーテルを備え、該第1のカテーテルは、遠位端と、近位端と、少な
    くとも1本のワイヤを受容し、少なくとも1本のワイヤが第1のカテーテルのい
    ずれかの端部を越えて伸び出すように構成された管腔システムと、開口システム
    とを有しており、前記開口システムを通してループを形成することができ、 更に、第1のカテーテルに取付けられた遠位端、および、近位端を有している
    ワイヤを備えており、 ワイヤの近位端を操作して、第1のカテーテルの外でワイヤの一部にループを
    形成させ、ループは患者の体内で異物を把持することができる、 ことを特徴とする回収装置。
  2. 【請求項2】 前記管腔システムの内部に設置されるように構成されたガイ
    ドワイヤを更に備えていることを特徴とする、請求項1に記載の回収装置。
  3. 【請求項3】 前記開口システムは第1開口部および第2開口部を有してお
    り、第1開口部は第1の距離だけ第1のカテーテルの遠位端から間隔を設けられ
    ており、第2開口部は第2の距離だけ第1のカテーテルの遠位端から間隔を設け
    られており、第1の距離および第2の距離は実質的に等しいことを特徴とする、
    請求項1に記載の回収装置。
  4. 【請求項4】 形成されるループは、形状が実質的に円形である開位置を有
    していることを特徴とする、請求項1に記載の回収装置。
  5. 【請求項5】 前記管腔システムは1個の管腔を有していることを特徴とす
    る、請求項1に記載の回収装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のカテーテルは先細り形状であることを特徴とする
    、請求項1に記載の回収装置。
  7. 【請求項7】 前記管腔システムは第1の管腔および第2の管腔を有してお
    り、前記ワイヤは、第1の管腔内部に設置され、第1のカテーテルのいずれかの
    端部を越えて伸び出るように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載
    の回収装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のカテーテルは、互いに一緒に接続される少なくと
    も2つの部分を有していることを特徴とする、請求項1に記載の回収装置。
  9. 【請求項9】 前記ワイヤに接続されたハンドルを更に備えており、ハンド
    ルを操作して、ワイヤの一部に前記開口システムを通過させて、患者の体内で異
    物を把持することのできるループを形成することができることを特徴とする、請
    求項1に記載の回収装置。
  10. 【請求項10】 前記ワイヤに接続された補強ループ材を更に備えており、
    ワイヤの近位端が操作されてループを形成すると、ループの少なくとも一部が補
    強ループ材に近接するようになることを特徴とする、請求項1に記載の回収装置
  11. 【請求項11】 前記補強ループ材としてはテフロン(登録商標)、ナイロ
    ン、または、ポリテトラフルオロエチレンが挙げられる、請求項10に記載の回
    収装置。
  12. 【請求項12】 前記補強ループ材はステンレス鋼からなることを特徴とす
    る、請求項10に記載の回収装置。
  13. 【請求項13】 前記補強ループ材はニチノールからなることを特徴とする
    、請求項10に記載の回収装置。
  14. 【請求項14】 前記補強ループ材はタングステンまたはプラチナからなる
    ことを特徴とする、請求項10に記載の回収装置。
  15. 【請求項15】 前記ワイヤの近位端の附近でワイヤに接続された補強プッ
    シャー材を更に備えていることを特徴とする、請求項1に記載の回収装置。
  16. 【請求項16】 前記補強プッシャー材はニチノールからなることを特徴と
    する、請求項15に記載の回収装置。
  17. 【請求項17】 前記補強プッシャー材はステンレス鋼からなることを特徴
    とする、請求項15に記載の回収装置。
  18. 【請求項18】 前記補強プッシャー材は第2のカテーテルであり、第2の
    カテーテルを操作して、前記ワイヤの一部に前記開口システムを通過させて、患
    者の体内で異物を把持することのできるループを形成することができることを特
    徴とする、請求項15に記載の回収装置。
  19. 【請求項19】 前記第1のカテーテルの遠位端に接続された第1の止血弁
    と、前記第2のカテーテルの遠位短に接続された第2の止血弁とを更に備えてい
    ることを特徴とする、請求項18に記載の回収装置。
  20. 【請求項20】 前記第1のカテーテルの遠位端に接続されたサイドアーム
    アダプタを更に備えていることを特徴とする、請求項1に記載の回収装置。
  21. 【請求項21】 前記サイドアームアダプタに接続されたロック装置を更に
    備えていることを特徴とする、請求項20に記載の回収装置。
  22. 【請求項22】 前記ロック装置に接続された止血弁を更に備えていること
    を特徴とする、請求項21に記載の回収装置。
  23. 【請求項23】 回収装置であって、 第1のカテーテルを備え、該第1のカテーテルは、遠位端と、近位端と、少な
    くとも1本のワイヤを受容して、少なくとも1本のワイヤが第1のカテーテルの
    いずれかの端部を越えて伸び出ることができるように構成された管腔システムと
    、開口システムとを有しており、該開口システムを通してループを形成すること
    ができ、 第1のワイヤを備え、該第1のワイヤは、管腔システムの内部に設置され、第
    1のカテーテルのいずれかの端部を越えて伸び出るように構成されており、 第2のワイヤを備え、該第2のワイヤは、遠位端および近位端を有しており、
    第2のワイヤの遠位端が第1のカテーテルに取付けられており、 第2のワイヤの近位端を操作して、第2のワイヤの一部に開口システムを通過
    させて、患者の体内で異物を把持することができるループを形成することができ
    る、 ことを特徴とする回収装置。
  24. 【請求項24】 前記開口システムは、前記第1のカテーテルの遠位短から
    実質的に等距離に向けられた2つの開口部を有していることを特徴とする、請求
    項23に記載の回収装置。
  25. 【請求項25】 形成されるループは、形状が実質的に円形である開位置を
    有している、請求項23に記載の回収装置。
  26. 【請求項26】 前記管腔システムは1個の管腔を備えていることを特徴と
    する、請求項23に記載の回収装置。
  27. 【請求項27】 前記管腔システムは第1の管腔および第2の管腔を有して
    おり、前記第1のワイヤは第1の管腔の内部に設置され、前記第1のカテーテル
    のいずれかの端部を越えて伸び出るように構成されており、前記第2のワイヤは
    第2の管腔の内部に設置されていることを特徴とする、請求項23に記載の回収
    装置。
  28. 【請求項28】 前記第1のカテーテルは先細り形状であることを特徴とす
    る、請求項23に記載の回収装置。
  29. 【請求項29】 前記第1のカテーテルは互いに一緒に接続された少なくと
    も2つの部分から構成されていることを特徴とする、請求項23に記載の回収装
    置。
  30. 【請求項30】 前記第2のワイヤは先細り形状であることを特徴とする、
    請求項23に記載の回収装置。
  31. 【請求項31】 前記第2のワイヤに接続されたハンドルを更に備えており
    、ハンドルを操作して、第2のワイヤの一部に前記開口システムを通過させ、患
    者の体内で異物を把持することができるループを形成することができることを特
    徴とする、請求項23に記載の回収装置。
  32. 【請求項32】 前記第2のワイヤに接続された補強ループ材を更に備えて
    おり、第2のワイヤの近位端を操作してループを形成した時に、ループの少なく
    とも一部が補強ループ材に隣接するようにしたことを特徴とする、請求項23に
    記載の回収装置。
  33. 【請求項33】 前記第2のワイヤの近位端の附近で第2のワイヤに接続さ
    れた補強プッシャー材を更に備えていることを特徴とする、請求項32に記載の
    回収装置。
  34. 【請求項34】 前記補強プッシャー材は前記第1のワイヤを受容するよう
    に構成された第2のカテーテルであり、第2のカテーテルを操作して、第2のワ
    イヤの一部に前記開口システムを通過させて、患者の体内で異物を把持すること
    のできるループを形成することができることを特徴とする、請求項33に記載の
    回収装置。
  35. 【請求項35】 前記第1のカテーテルの遠位端に接続された第1の止血弁
    を更に備えていることを特徴とする、請求項34に記載の回収装置。
  36. 【請求項36】 前記第1のカテーテルの遠位端に接続されたサイドアーム
    アダプタを更に備えていることを特徴とする、請求項23に記載の回収装置。
  37. 【請求項37】 前記サイドアームアダプタに接続されたロック装置を更に
    備えていることを特徴とする、請求項36に記載の回収装置。
  38. 【請求項38】 前記ロック装置に接続された止血弁を更に備えていること
    を特徴とする、請求項37に記載の回収装置。
  39. 【請求項39】 患者の体内から異物を回収する方法であって、 ガイドワイヤを患者に挿入する工程と、 患者の体内の適切な位置までガイドワイヤを操縦する工程と、 第1のカテーテルにガイドワイヤ上を前進させる工程とを含んでおり、第1の
    カテーテルは遠位端、近位端、ループが通し形成される開口システム、および、
    そこに取付けられるワイヤを有しており、ワイヤはループを形成することができ
    、 ワイヤを操作して、ループを用いて異物を捕獲する工程と、 第1のカテーテルと異物を引き出して、患者の体内から異物を回収する工程と
    を更に含んでいる、 ことを特徴とする方法。
  40. 【請求項40】 前記開口システムは第1開口部および第2開口部を有して
    おり、第1開口部は第1の距離だけ第1のカテーテルの遠位端から間隔を設けら
    れており、第2開口部は第2の距離だけ第1のカテーテルの遠位端から間隔を設
    けられており、第1の距離および第2の距離は実質的に等しいことを特徴とする
    、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 形成されるループは、形状が実質的に円形である開位置を
    有していることを特徴とする、請求項39に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記第1のカテーテルは、互いに一緒に接続された少なく
    とも2つの部分から構成されていることを特徴とする、請求項39に記載の方法
  43. 【請求項43】 前記ワイヤに接続された補強ループ材を更に備えており、
    ワイヤを操作してループを形成した時に、ループの少なくとも一部が補強ループ
    材に隣接するようにしたことを特徴とする、請求項39に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記ワイヤの近位端の附近でワイヤに接続された補強プッ
    シャー材を更に備えていることを特徴とする、請求項39に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記補強プッシャー材は第2のカテーテルであり、前記操
    作する工程は第2のカテーテルを操作して、前記ループを用いて異物を捕獲する
    ことを含んでいることを特徴とする、請求項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記第1のカテーテルの遠位端に接続された第1の止血弁
    と、第2のカテーテルの遠位端に接続された第2の止血弁とを更に備えているこ
    とを特徴とする、請求項45に記載の方法。
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