JP2003513048A - 気道狭窄の治療のための酸化窒素の使用 - Google Patents

気道狭窄の治療のための酸化窒素の使用

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airway
superoxide
superoxide anion
scavenger
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ヨセピーネ フヨーベルグ,
ゴーラーン ヘーデンスティエルナ,
マーリエアナ ヒョーグマーン,
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エーヂーエー アクチボラグ
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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物、特に人間の気道狭窄を治療するための薬剤の製造のためのスーパーオキシドアニオン捕捉剤と組み合わせた吸入可能な酸化窒素(NO)の使用。前記組み合わせは前記気道狭窄の弛緩を達成するために治療的に有効な量で用いられる。上述の組み合わせを用いる気道狭窄の治療のための方法と製薬調剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は哺乳動物、特に人間の気道狭窄症の治療のための薬剤の分野内にある
。特に、この発明は酸化窒素治療の効果を強化し、または非応答者に酸化窒素の
効果を引き起こすために好都合である。
【0002】発明の背景 酸化窒素は気道平滑筋を弛緩し(Belvisi MG, Stretton CD, Barnes PJ.酸化
窒素は人間の気道の気管支拡張神経の内因性神経伝達物質である。Eur. J. Phar
macol. 1992; 210: 221-222)、外因性酸化窒素の吸入は実験動物及び人間の種
々の薬剤に応答する気管支収縮を弱める(Dupuy PM, Shore SA, Drazen JM, Fro
stell C, Hill WA, Zapol WM. てんじくねずみの吸入された酸化窒素の気管支拡
張作用。J. Clin. Invest. 1992; 90:421-428; Hoegman M, Frostell C, Arnber
g H,Hedenstierna G.酸化窒素の吸入はうさぎのメタコリン誘発気管支収縮を調
節する。Eur. Respir. J. 1993; 6:177-180; Hoegman M, Frostell CG, Hedenst
roem H, Hedenstierna G.酸化窒素の吸入は成人人間の気管支緊張状態を調節す
る。Am. Rev. Respir. Dis. 1993; 148:1474-1478)。ぜんそくの狭窄した気道
を酸化窒素吸入により弛緩する試みがなされた。EP 560926,US 5
485827及び5873359は気管支収縮及び肺血管収縮を治療するための
酸化窒素の使用を開示する。しかし治療の効果は大きな個人間及び個人内変異性
を示し、あるぜんそく患者は酸化窒素により全く改善されず非応答者であったこ
とが見出された(Hoegman M, Frostell CG, Hedenstroem H, Hedenstierna G. A
m. Rev. Respir. Dis. 1993; 148:1474-1478)。
【0003】 ぜんそく患者は種々の程度の気道壁浮腫を持つ(Jeffery. P.K. (1998).ぜん
そくの気道病理学。ぜんそくにおける基本的機構及び臨床的管理。eds. Barnes,
P.J., Rodger, I.W. 及びThompson, N.C. pp. 47-64 San Diego, CA, U.S.A.:
Academic Press.)浮腫はぜんそくで見られる酸化窒素の効果の変動に対する釈
明でありうることが示唆される。うさぎでの研究でメタコリン誘発気管支収縮で
の酸化窒素の効果が噴霧高張食塩水による表面液の容量オスモル濃度の増加によ
り壊滅される(Hoegman M, Hjoberg J, Hedenstierna G.増加した気道容量オス
モル濃度はうさぎの酸化窒素の作用を抑制する。Eur. Respir. J. 1998; 12:131
3-1317)。また、試験管内でのてんじくねずみの気管での酸化窒素ドナーの効果
は気管の内腔を灌流する緩衝液の容量オスモル濃度を上昇するためにNaClを添加
することにより弱められる(Hjoberg J, Hoegman M, Hedenstierna G.高浸透圧
はてんじくねずみの気管での酸化窒素ドナーの弛緩能力を減らす。Br. J. Pharm
acol. 1999; 127:391-396)。
【0004】 従ってこの発明の背後に隠れた主問題は気道における酸化窒素の拡張効果が気
道表面が高浸透圧に曝されるとき何故一般的に減らされるかを確立することであ
った。その発見に基づいて、前記問題に対する解決が、すなわちある群の化合物
が酸化窒素の前記減少効果を阻止する能力を持っていることが今や見出された。
【0005】 従って本発明の一目的は気道を弛緩するために使用される適当な化合物を提供
することである。
【0006】 より詳細には、前記化合物の目的は気道の弛緩を達成することである。
【0007】 この発明の別の目的は単独で使用されたときの酸化窒素の減少した弛緩効果を
阻止するために使用される、好ましくは酸化窒素単独に対しての非応答者に使用
するための適当な化合物を提供することである。
【0008】 この発明の更なる目的は純粋な吸入可能な薬剤の使用を達成することである。
【0009】 この発明の他の目的は以下の説明を読んだ後に当業者には明らかとなるに違い
ない。
【0010】発明の概要 この発明の以下の説明を検討した後に当業者により推測される、上述の目的並
びに他の目的は、特許請求の範囲に規定された使用、方法及び製薬調剤により達
成される。
【0011】 より詳細には、この発明の第一観点によれば、哺乳動物、特に人間の気道狭窄
症を治療するための薬剤の製造のためにスーパーオキシドアニオン捕捉剤と組み
合わせてのガス状酸化窒素または酸化窒素ドナーの形の吸入可能な酸化窒素(N
O)の使用において、前記組み合わせが前記気道狭窄症の弛緩を達成するために
治療的に有効な量で用いられることを特徴とする使用が提供される。
【0012】 従って、本発明によれば、管腔内高浸透圧に露出された気管内に見出された外
因性酸化窒素の減少した弛緩効果は、少なくとも部分的に、スーパーオキシドア
ニオンによることが驚くべきことに見出された。
【0013】 スーパーオキシドアニオンは分離されたてんじくねずみの気管内で幾つかの細
胞により作られることができ(Sadeghi-Hashjin G, Henricks PA, Folkerts G,
Muis T, Garssen J, Nijkamp FP.てんじくねずみの分離された気管によるスーパ
ーオキシドアニオンの発生における上皮層の役割。Mediators, Inflamm. 1998;
7:35-40)、それらは迅速に酸化窒素と反応してペルオキシニトライト(peroxyn
itrite)を形成する(Huie RE, Padmaja S. スーパーオキシドとのNOの反応。
Free Radic. Res. Commun. 1993; 18:195-199; Saran M, Michel C, Bors W. 0
2−とNOの反応、内皮誘導弛緩因子(EDRF)の作用に対する関係。Free R
adic. Res. Commun. 1990; 10:221-226)。ペルオキシニトライトは組織損傷を
起こすこと(Kooy NW, Royall JA, Ye YZ, Kelly DR, Beckman JS.人間の急性肺
損傷における生体内ペルオキシニトライト生成の証拠。Am. J. Respir. Crit. C
are Med. 1995; 151:1250-1254; Beckman JS, Beckman TW, Chen J, Marshall P
A, Freenman BA. ペルオキシニトライトによる明白なヒドロキシルラジカル生成
:酸化窒素及びスーパーオキシドからの内皮損傷に対する関係。Proc. Natl. Ac
ad. Sci. U.S.A. 1990; 87:1620-1624)、及び気道高応答性を誘発することが知
られている(Sadeghi-Hashjin G, Folkerts G, Henricks PA, Verheyen AK, van
der Linde HJ, van Ark I, Coene A, Nijkamp FP.ペルオキシニトライトはてん
じくねずみの試験管内及び生体内の気道高応答性を誘発する。Am. J. Respir. C
rit. Care Med. 1996; 153:1697-1701)。
【0014】 より詳細には、スーパーオキシドアニオンの捕捉剤が、スーパーオキシドアニ
オン捕捉剤の形で酸化窒素ドナーと組み合わせて用いられたとき、酸化窒素の弛
緩効果が増強されたこと、または酸化窒素単独の減少した効果が逆転したことが
見出された。言い換えれば、気道狭窄症の酸化窒素治療に対する不十分な応答ま
たは非応答の持つ問題は酸化窒素分子の不活性化であるように見える。
【0015】 この点の従来技術として、例えば次が参照される。
【0016】 WO 96/39409はスーパーオキシドを酸化及び/または還元する化合
物を開示する。この化合物は酸化窒素または酸化窒素付加体と一緒に投与される
ことができる。この化合物は哺乳動物、特に人間の炎症疾患を治療するために有
用である。ぜんそくが多くの掲示された炎症疾患の一つとして述べられている。
しかし、気道への改善された拡張効果の情報はなく、すなわち気管支ぜんそくに
は言及されていない。
【0017】 医学目的のためのスーパーオキシドイオン捕捉剤の使用はまたWO 99/3
7616に開示されている。しかし、開示された治療は酸化性ストレスまたは内
皮機能不全と組み合わされた状態に関する。更に言及された効果は細胞内につい
てである。言い換えれば、二つの用途間にはそれぞれ種類に差がある。従って、
WO 99/37616の状態のリストのぜんそくへの言及は酸化性ストレスま
たは内皮機能不全と組み合わされた状態に関し、それはそれぞれ気道炎症及び血
管機能不全疾患の場合であり、本発明におけるような気道狭窄ではない。本発明
はどのような内皮機能不全にも依存しない。むしろ効果は上皮のそれであるよう
に見える。更に、それは一般的に細胞外についてである。
【0018】 スーパーオキシドアニオン捕捉剤の内皮依存活性はまたMedline、アクセスN
o.1999104010に言及されている。更に、前記活性は肺移植のみと関
連して開示されており、肺血管効果に限定されている。
【0019】 US 5747026は細胞及び組織に酸化防止剤を送出する方法に関する。
この化合物はpH感応リポソームの形で送出される。酸化防止剤を組織に送出す
るこの方法は特に種々の酸化剤の血管痙攣及び肺毒性を防ぎ、酸化窒素の作用を
保つと言える。提供された実験データは酸化防止剤自身はある動物実験で血管弛
緩効果を及ぼすことのみを示す。酸化防止剤が吸入された酸化窒素の気道への弛
緩効果を強化することができたというデータは与えられていない。
【0020】 Pediatr. Res. 1999; 45: 293Aに子羊モデルの肺高血圧症におけるrhSOD及び
吸入されたガス状NOの効果の研究が開示されている。しかし、気道への効果に
関しては何の示唆もない。
【0021】発明の詳細説明 本発明による酸化窒素とスーパーオキシドアニオン捕捉剤との組み合わせは全
てのタイプの気道の狭窄問題に対する薬剤の製造のために使用されることができ
る。かかる狭窄問題は気道高反応性、ぜんそく及び他の気道狭窄を起こす状態の
結果であることができる。
【0022】 本発明の好適実施例は気管支ぜんそく、特に気管支ぜんそくの急性状態と関連
した気道狭窄を治療するための薬剤の製造にある。
【0023】 この発明の特に好ましい実施例は酸化窒素(ガス状またはドナーの形の)のみ
の吸入に対して非応答であると示された哺乳動物の治療により象徴される。この
実施例は吸入された酸化窒素で治療された種々の患者群内に一般的に非応答者の
大きな群が存在するので極めて臨床学的に重要なものである。
【0024】 この発明の一実施例によれば酸化窒素はガス状の吸入可能な形で用いられる。
ガス状酸化窒素の吸入はガスが気道に分散し、輸送するための粒子または液滴を
持たないので、例えば非ガス状酸化窒素ドナーと比べて、治療で大きな利点を示
すかもしれない。ガスは長い自由拡散通路を持ち、容易に障害物(狭窄された気
道のような)をバイパスし、栓塞気管支痙攣を起こすことなく組織内に直接溶解
する。NOガスの気管支平滑筋緊張状態への有利な効果は吸入後すぐに観察され
、NOを気管支痙攣に対する有用な第一防衛となし、もし望むならその後長期の
作用剤の吸入を行うことができる。
【0025】 しかし、この発明の別の実施例によれば、上に規定される如く、酸化窒素は酸
化窒素ドナー、すなわち酸化窒素を放出することにより作用する化合物の形で投
与される。この発明の実施で有用な既知の酸化窒素放出化合物は、肺の中で得ら
れるような生理学的条件下でこの化合物から自発的に放出されるかまたはそうで
なければそれから転換される−NO部分により特徴付けられるS−ニトロソ−N
−アセチルペニシラミン、S−ニトロソ−L−システイン及びニトロソグアニジ
ンのようなニトロソまたはニトロシル化合物である。他の化合物はNOが遷移金
属錯体上のリガンドであり、NOそれ自体が生理学的条件下でこの化合物から容
易に放出されまたはそれから転換される化合物、例えばニトロプルシド、NO−
フェレドキシン、またはNO−ヘム錯体である。更なる適当な窒素含有化合物は
内因性酵素により呼吸及び/または血管システムに代謝されてNOラジカルを生
成する化合物、例えばアルギニン、グリセリントリニトレート、イソアミルニト
ライト、無機ナイトライト、アジド及びヒドロキシルアミンである。かかるタイ
プの酸化窒素放出化合物及びそれらの合成法は従来技術で周知である。好ましく
は酸化窒素ドナーは気道及び肺血管のみが影響を受けるような方法で酸化窒素を
放出する化合物である。
【0026】 この発明で用いられる酸化窒素ドナーは粉末として(すなわち微細化された固
体であり、純粋にまたは生理学的に適合した担体粉末との混合物として、または
一つまたはそれ以上の追加の治療化合物と一緒に提供される)または液体として
(すなわち生理学的に適合した液体担体中に溶解されまたは懸濁され、所望によ
り一つまたはそれ以上の追加の治療化合物と混合されて)投与されることができ
、かつ霧状の形で(好ましくは10μmより小さい直径を持つ粒子または液滴を
含む)好都合に吸入されることができる。吸入に適した担体液体及び粉末が伝統
的なぜんそく吸入治療では一般的に用いられ、従って従来技術で周知である。最
適投与量範囲は当業者に知られた慣例法により決定されることができる。
【0027】 この発明で用いられるスーパーオキシドアニオン捕捉剤は、好都合に投与され
ることができ哺乳類の、特に人間の使用に適していると認められたどのような化
合物であってもよい。前記スーパーオキシドアニオン捕捉剤はスーパーオキシド
アニオンを除去する能力を持つ酵素であることができる。スーパーオキシドジス
ムターゼは周知であり、この発明による使用のために好適な化合物である広く分
配された酵素である。しかし、スーパーオキシドアニオン捕捉剤はまたスーパー
オキシドアニオンを捕捉する能力を持つ別の化合物であることができる。かかる
化合物の例は酸化防止剤、例えばビタミンE、ビタミンC、ビリルビン、尿酸塩
、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル
、エトキシクイン及び微量元素セレンである。
【0028】 この発明により用いられる成分は、商業的に入手可能な、吸入装置により投与
されることができる。圧縮NOガスは商業供給者から、典型的には純Nガス中
200−2000ppm NOの混合物として得られることができる。前記NO
−Nガス混合物は吸入ガス中に1−100000nmol/minの量で送出
されることができ、または空気、酸素または別の適当な担体ガスまたはガス混合
物と、一般的に前記混合物の1ppmから180ppmの濃度に混合されること
ができる。長時間の吸入のためには1−40ppmの範囲が一般的に利用される
が、即時強力効果が望ましいときの短時間吸入のためには1−80ppmまたは
1−180ppmが用いられることができる。最後に述べた場合の特に好適範囲
はそれぞれ40−80ppmまたは40−180ppmである。NOの吸入に関
する更なる詳細に関しては従来技術、例えばEP 560928B1が参照され
、その開示内容はここにこの点の参照として組み込まれる。
【0029】 酸化窒素及びスーパーオキシドアニオン捕捉剤はどのような順序でも引き続い
て投与されることができ、またはそれらは同時に投与されることもでき、後者の
場合には同時に別個のソースから二つの成分をまたは一緒に、または前記酸化窒
素及び前記スーパーオキシドアニオン捕捉剤の両者を含む組成物の形で投与され
ることができる。
【0030】 スーパーオキシドアニオン捕捉剤はNOと同じ態様で、すなわち吸入によって
投与されることができるが、医薬のための他の共通投与ルートによっても投与さ
れることができる。かかるルート中、舌下、経口及び直腸投与、上皮表面への塗
布、及び皮下、筋肉内、静脈内または腹腔内であることができる注射が参照され
ることができる。しかし、好ましくは、スーパーオキシドアニオン捕捉剤は吸入
により投与される。従ってそれは粉末として(すなわち微細にされた固体であり
、純粋にまたは生理学的に適合した担体粉末との混合物として、または一つまた
はそれ以上の追加の治療化合物と一緒に提供される)または液体として(すなわ
ち生理学的に適合した液体担体中に溶解されまたは懸濁され、所望により一つま
たはそれ以上の追加の治療化合物と混合されて)投与されることができ、かつ霧
状の形で(好ましくは10μmより小さい直径を持つ粒子または液滴を含む)好
都合に吸入されることができる。吸入に適した担体液体及び粉末が伝統的なぜん
そく吸入治療では一般的に用いられ、従って従来技術で周知である。
【0031】 スーパーオキシドアニオン捕捉剤は治療的に有効な量で用いられ、かかる量は
特に用いられる化合物のタイプ及び投与ルートに依存して、当業専門家により容
易に確立される。当業者に明らかであるようにこの点における並びに説明及び請
求の範囲における字句“治療的”は予防的治療並びに確立された状態の治療を包
含する。更に、“治療的に有効な”はこの技術分野内で共通している意味で、例
えば上に引用したEP 560928B1に規定されている如く用いられる。し
かしこの特定の場合では一般的にスーパーオキシドアニオン捕捉剤は酸化窒素の
みを用いるときに得られる負の効果を逆転しまたは酸化窒素単独の効果を補強し
さえすれば治療的に有効である。しかし、ガイダンスとしてスーパーオキシドジ
スムターゼのための有効投与範囲は例えばkg体重当たり1000−50000
単位(U/kg)であることができ、5000−15000 U/kgが好適範
囲であり、8000−12000 U/kgが特に好ましい。他のスーパーオキ
シドアニオン捕捉剤に対しては同様な捕捉効果が当業者により容易に実験的に確
立されることができる。
【0032】 この発明の第二観点によれば哺乳動物、特に人間の気道狭窄の治療のための方
法が提供される。前記方法はスーパーオキシドアニオン捕捉剤と組み合わせて、
酸化窒素(NO)を吸入によりかかる治療を必要とする哺乳動物に投与すること
を含む。前記組み合わせは前記気道狭窄の弛緩を達成するための治療的に有効な
量で用いられる。
【0033】 前記方法の特定の及び好適な実施例に関しては、この発明による使用に関連し
て述べられたそれらの特定の及び好適な実施例が参照させられる。
【0034】 最後に、この発明の第三観点によれば、哺乳動物、特に人間の気管支狭窄の治
療のための製薬調剤が提供され、それはスーパーオキシドアニオン捕捉剤と組み
合わせた酸化窒素(NO)を含み、前記酸化窒素と前記スーパーオキシドアニオ
ン捕捉剤は前記気道狭窄の弛緩を達成するために治療的に有効な量で存在する。
【0035】 前記調剤の特定の及び好適な実施例に関して、この発明による使用の前記特定
の及び好適な実施例が参照させられる。
【0036】図面の簡略説明 図1:管腔内容量オスモル濃度を450mOsmに増やした後の酸化窒素ドナ
ーニトロプルシドナトリウム(SNP)によるカルバコール収縮(CCh)気管
の弛緩。実験前及び実験中に高浸透圧で治療された対照群及び管腔外側で100
U/mlスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)で前処理された群。数値は
平均値±平均二乗誤差でのCChからの有為差のあるCCh収縮気管のパーセン
ト弛緩である。
【0037】 この発明が今や次の非制限例により示されるであろう。例1 上皮側の容量オスモル濃度を塩化ナトリウムにより上昇させた後の酸化窒素ド
ナーニトロプルシドナトリウム(SNP)による気道弛緩におけるスーパーオキ
シドジスムターゼ(SOD)、スーパーオキシドアニオンの捕捉剤の効果を研究
するために、試験管内でんじくねずみ気管灌流法が使用された。
【0038】 材料と方法 灌流された気管調剤 実験プロトコルは動物実験についての地域倫理委員会により承認された。Male
Dunkin Hartleyてんじくねずみ(500−800g)がペントバルビタールの
過量(0.1mgkg−1体重で腹腔内に)が与えられた。気管は連結組織なし
で迅速に解剖され、脂肪と血管が除去され、ステンレススチール灌流ホルダー上
に取り付けられた。用いられた灌流システムはFedan & Frazer's システムの改
良型であった(Fedan JS, Frazer DG 。てんじくねずみの分離された、灌流され
た気管の気管支活性薬剤に対する反応性における上皮の影響。J. Pharmacol. Ex
p. Ther. 1992; 262:741-750)。それはこれより早くMunakataにより記載されて
いる(Munakata M, Mitzner W, Menkes HA, 浸透刺激薬はてんじくねずみ気管の
上皮依存弛緩を誘発する。J. Appl. Physiol. 1988; 64:466-471)。中央を固定
した後、側穴カテーテルが各端から気管の管腔中に挿入され、気管はその本来の
長さに緊張され、Krebs-Henseleit緩衝液を含む25mlの管腔外器官浴内に垂
直に置かれた。気管の入口、基端部のカテーテルは差圧トランスジューサー(P3
00D, Validyne Engineering Cooperation, CA., USA)の一方側に連結され、気
管の末梢端の出口カテーテルはトランスジューサーの他方側に連結された。気管
の内側は循環ループ内で26mlmin−1の25ml管腔内浴からの Krebs-H
enseleit緩衝液で灌流された。管腔外及び管腔内浴の両者内の Krebs-Henseleit
緩衝液は37℃に保たれ、95%Oと5%COのガス混合物で泡立てられた
。経壁圧はベースラインでゼロに対応するように調整された。気管の応答はこの
システムに適合した特別に設計されたプログラム(Astra Draco, Lund, Sweden
により親切に寄付された)を用いてコンピュータ(LabView 3.0 software, N
ational Instruments Austin, TX, USA)により記録された。 応答は基端及び末梢端記録サイト間の圧力差(ΔP,cmHO)として表さ
れた。
【0039】 溶液及び試薬 修正された等浸透圧 Krebs-Henseleit緩衝液は290mOsmの容量オスモル
濃度を持ち、(mMで):NaCl、117;NaHCO、25;KHPO 、1.2;MgO、1.2;KCl、4.7;CaCl、2.5及びグル
コース1.03(pH7.4、37℃)から構成されていた。高浸透圧緩衝液は
NaCl濃度を203mMに増やすことにより形成され、これは容量オスモル濃
度を450mOsmに増やした。カルバコール(Sigma Chemical Co, MO, USA)
は食塩水に溶解された。酸化窒素ドナーニトロプルシドナトリウム(SNP、Si
gma)及びスーパーオキシドジスムターゼ(SOD、ウシの肝から、Sigma)はKr
ebs-Henseleit緩衝液に溶解された。SNPは使用まで光から保護された。
【0040】 実験プロトコル 全てのプロトコルは管腔内及び管腔外溶液が置き換えられるとき新鮮な緩衝液
で15分毎に洗浄して60−75分の平衡期間を持って開始された。その後で気
管は以下のプロトコルの一つを受けさせた。
【0041】 1)対照(n=6)。管腔内及び管腔外緩衝液は等浸透圧であり、気管は50
%最大収縮(先立つ実験で決定されたところの、データは示さず)に対応する、
管腔外的に適用された1μMカルバコール(CCh)により収縮された。CCh
収縮された気管は管腔内浴に添加された酸化窒素ドナーSNP、3mMにより弛
緩された。60分の洗い出し期間(そこでは15分毎に新鮮な緩衝液により管腔
内及び管腔外緩衝液の両者が置き換えられている)後、この工程が繰り返された
【0042】 2)高浸透圧緩衝液(n=6)。気管は1μMカルバコールを管腔外的に適用
することにより50%の最大収縮に収縮された。気管は管腔内浴に添加された酸
化窒素ドナーSNP、3mMにより弛緩された。60分の洗い出し期間後、管腔
内緩衝液は第二カルバコール収縮前に10分間高浸透圧緩衝液により置き換えら
れ、次いでSNPが高浸透圧状態中に気管に与えられた。
【0043】 3)スーパーオキシドジスムターゼSOD(n=5)。気管は対照群のように
処理されたが、プロトコルに一つの追加がなされた。SOD(100単位/ml
)がCCh及びSNPによる第二刺激前10分に気管の管腔外側に適用された。
【0044】 4)高浸透圧緩衝液とSOD。酵素スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)
がSNPの弛緩効果へのスーパーアニオンの影響を研究するために用いられた。
3mM SNPがCCh収縮気管を弛緩するために用いられた第一対照チャレン
ジ後に、60分の洗い出し期間に続いて、100 u/ml SODが管腔内緩
衝液を高浸透圧緩衝液に変える前10分に気管の管腔外側に適用された(n=8
)。気管はその後、1μM CChで収縮され、3mM SNPの効果が研究さ
れた。
【0045】 統計 Statisticaソフトウェア(5.0版、StatSoft. Inc., Tulsa, OK, USA)によ
り統計的分析が実施された。結果はWilcoxon non-parametric matched pairs te
st及び適当な場合にはMann-Whitney U-testにより分析された。群間分析のため
にはKruskal-Wallis ANOVA(分散分析)が用いられた。結果は平均値±平均二乗
誤差として表されている。p<0.05を持つ統計的結果は有意差ありと考えら
れた。
【0046】 結果 気管の初期CCh誘発収縮は研究された異なる群中で同じ大きさであり(ns
)、全ての群が続いてSNPで(p<0.05)同じ水準に(ns)弛緩された
。これは全ての気管がバイアブルであり同じ前提条件を持っていたことがわかる
対照であった。
【0047】 1)対照。CChは1.49±0.30cmHOの気管の収縮を作り出し、
続いてのSNPへの露出は気道を53.1±6%だけ、すなわち0.68±0.
11cmHOに弛緩した(図1参照)。
【0048】 2)高浸透圧緩衝液。管腔内緩衝液の容量オスモル濃度を450mOSMに増
やした後のCCh収縮は通常条件より小さかった(0.83±0.17cmH O、p<0.05)。気管が管腔内高浸透圧SNPに露出されたときCCH収縮
気管を31±7%だけ弛緩した(図1参照)。これは等浸透対照条件より顕著に
小さな百分率減少であった(対照群参照、p<0.05)(図1参照)。
【0049】 3)SOD。SODはベースライン緊張に効果を持たず、CCh収縮に関して
(SOD処理:1.36±0.15cmHO;非処理は上記1)対照参照)ま
たはSNP弛緩に関して(SOD処理:57±12%;非処理は上記1)対照参
照)SOD処理と非処理気管間に差がなかった(図1参照)。
【0050】 4)高浸透圧緩衝液とSOD。管腔内側を高浸透圧に露出する前にSODで前
処理された気管において、SNPは気管を46±5%だけ、1.67±0.29
から0.92±0.19cmHOに弛緩した。この弛緩は等浸透圧条件でのS
OD前処理気管の弛緩と異なっておらず、それはSODで前処理されていない高
浸透圧緩衝液に露出された気管におけるより顕著に大きな弛緩であった(図1参
照)。
【0051】例2 器官灌流浴における結果がまた生体内実験で再現された。従って、うさぎがフ
ルアニソンとクエン酸フェンタニールの筋内注射により、かつジアゼパムの静脈
内注射により麻酔をかけられ、臭化パンクロニウムで麻痺された。それらは挿管
されサーボベンチレーター(Siemens 900)により通気された。吹き込まれた酸
素留分は0.5であった。動物は四つの異なる群に割り当てられた:1/メタコ
リン(MCh)群(1mgMCh/mlの気道刺激に露出された);2/NO−
MCh群(ここでは80ppmのNOの吸入がMChの刺激前に開始され、実験
の残りの間維持された);3/高張食塩水(HS)−NO−MCh群(ここでは
高張食塩水(3.6%)が気道中に噴霧され、NO吸入とMChチャレンジが続
く);及び4/SOD−HS−NO−MCh群(ここではHSの噴霧及びNOの
吸入に先立ち8000 U/kgのSODが噴霧され、MChチャレンジが続く
)。
【0052】 気道圧力とガス流記録から計算された呼吸抵抗の測定がベースラインで及び各
群のMChチャレンジ後に計算された。
【0053】
【表】
【0054】 検討:うさぎはMChチャレンジで抵抗の三倍の増加を持つ強い気道収縮によ
り反応することが分かる(群1)。NO吸入はかかる増加を防いだ(群2)(わ
ずかな、有意でない増加が見られた)。またHSの気道中への噴霧がNO吸入の
効果を完全に壊滅させた(群3)。従って抵抗の増加は、単独でMChに露出さ
れた、第一群と同じ大きさであった。最後に、噴霧によりSODを受ける群にお
ける抵抗の増加は高張食塩水の投与後にNOが与えられたにもかかわらず鈍感で
あった(群4)。従って抵抗の増加は高張食塩水に露出されたがSODには露出
されなかったときの半分だけであった。
【0055】 吸入酸化窒素に対する非応答現象問題は早くから研究されてきた。気道の上皮
側の高浸透圧は吸入酸化窒素の効果を減ずること(Hoegman M, Hjoberg. J, Hed
enstierna G.。増加された気道容量オスモル濃度はうさぎの酸化窒素の作用を妨
害する。Eur. Respir. J. 1998; 12:1313-1317)、そしてこれは酸化窒素分子の
不活性化のためであるらしいことが示されている(Hjoberg J, Hoegman M, Hede
nstierna G.。高浸透圧はてんじくねずみの気管の酸化窒素ドナーの弛緩能力を
減らす。Br. j. Pharmacol. 1999; 127:391-396)。本例によれば上皮側の増加
した容量オスモル濃度に曝されたてんじくねずみ気管からのスーパーオキシドの
生成防止が酸化窒素ドナーニトロプルシドナトリウムによる前収縮された気管の
弛緩を増やすであろうことが見出された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カルバコール収縮された気管の弛緩を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/21 A61K 31/21 31/216 31/216 31/355 31/355 31/375 31/375 31/4015 31/4015 31/47 31/47 31/522 31/522 33/04 33/04 38/44 45/00 45/00 A61P 11/06 A61P 11/06 11/08 11/08 43/00 111 43/00 111 A61M 11/00 A // A61M 11/00 13/00 13/00 A61K 37/50 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C084 AA02 AA03 AA19 BA44 CA20 CA33 DC24 MA02 NA14 ZA591 ZA592 ZC192 4C086 AA01 AA02 BA09 BA18 BC08 BC28 CB07 GA07 HA08 MA02 MA03 MA04 MA07 MA08 MA09 MA10 MA57 NA14 ZA59 ZC19 4C206 AA01 AA02 CA17 CA27 DB17 DB43 EA07 FA03 FA53 KA01 KA04 MA02 MA03 MA04 MA77 NA14 ZA59 ZC19

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物、特に人間の気道狭窄を治療するための薬剤の製造
    のためのスーパーオキシドアニオン捕捉剤と組み合わせて、ガス状酸化窒素また
    は酸化窒素ドナーの形の、吸入可能な酸化窒素(NO)の使用において、前記組
    み合わせが前記気道狭窄の弛緩を達成するために治療的に有効な量で用いられる
    ことを特徴とする使用。
  2. 【請求項2】 前記薬剤が吸入可能な薬剤であることを特徴とする請求項1
    に記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記気道狭窄が気道高反応性またはぜんそくの結果であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記気道狭窄が気管支ぜんそくと関連していることを特徴と
    する請求項3に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記気道狭窄が気管支ぜんそくの急性状態と関連しているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記気道狭窄がぜんそく発作重積状態と関連していることを
    特徴とする請求項4に記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記哺乳動物が酸化窒素または酸化窒素ドナーのみの吸入に
    対する非応答者であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の
    使用。
  8. 【請求項8】 前記製造が前記酸化窒素と前記スーパーオキシドアニオン捕
    捉剤のいずれかの順序の連続投与のための薬剤に関することを特徴とする請求項
    1から7のいずれか一つに記載の使用。
  9. 【請求項9】 前記薬剤が前記酸化窒素と前記スーパーオキシドアニオン捕
    捉剤の同時投与のためにそれらを含む組成物の形であることを特徴とする請求項
    1から7のいずれか一つに記載の使用。
  10. 【請求項10】 前記スーパーオキシド捕捉剤が酵素とスーパーオキシドア
    ニオンを除去する能力を持つ酸化防止剤とからなる群から選ばれることを特徴と
    する請求項1から9のいずれか一つに記載の使用。
  11. 【請求項11】 スーパーオキシドアニオン捕捉剤がスーパーオキシドジス
    ムターゼであることを特徴とする請求項10に記載の使用。
  12. 【請求項12】 スーパーオキシドジスムターゼの投与量が1000−50
    000 U/kg、好ましくは5000−15000 U/kg、最も好ましく
    は8000−12000 U/kgの範囲内であることを特徴とする請求項11
    に記載の使用。
  13. 【請求項13】 前記スーパーオキシド捕捉剤がビタミンE、ビタミンC、
    ビリルビン、尿酸塩、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルアニソール、没食子酸
    プロピル、エトキシクイン及びセレンからなる群から選ばれることを特徴とする
    請求項10に記載の使用。
  14. 【請求項14】 NOが前記薬剤中に1−100000nモル/分の量で存
    在することを特徴とする請求項1から13のいずれか一つに記載の使用。
  15. 【請求項15】 吸入されるNOの濃度が1−180ppm、好ましくは1
    −80ppm、特に1−40ppmの範囲内であり、前記NOがキャリヤーガス
    又はガス混合物中に存在していることを特徴とする請求項1から14のいずれか
    一つに記載の使用。
  16. 【請求項16】 前記酸化窒素ドナーがS−ニトロソ−N−アセチルペニシ
    ラミン、S−ニトロソシステイン、ニトロプルシド、ニトロソグアニジン、グリ
    セリントリニトレート、イソアミルニトライト、無機ニトライト、アジド及びヒ
    ドロキシルアミンから選ばれることを特徴とする請求項1から15のいずれか一
    つに記載の使用。
  17. 【請求項17】 哺乳動物、特に人間の気道狭窄を治療する方法であって、
    それがかかる治療の必要な哺乳動物に、スーパーオキシドアニオン捕捉剤と組み
    合わせて、ガス状酸化窒素または酸化窒素ドナーの形の酸化窒素(NO)を、吸
    入により投与することを含み、前記組み合わせが前記気道狭窄の弛緩を達成する
    ために治療的に有効な量で用いられることを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 前記スーパーオキシドアニオン捕捉剤も吸入により投与さ
    れることを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記気道狭窄が気道高反応性またはぜんそくの結果である
    ことを特徴とする請求項17または18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記気道狭窄が気管支ぜんそく、特にぜんそく発作重積状
    態または気管支ぜんそくの急性状態と関連していることを特徴とする請求項19
    に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記哺乳動物が酸化窒素または酸化窒素ドナーのみの吸入
    に対する非応答者であることを特徴とする請求項17から20のいずれか一つに
    記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記酸化窒素と前記スーパーオキシドアニオン捕捉剤がい
    ずれかの順序で連続的に投与されることを特徴とする請求項17から21のいず
    れか一つに記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記酸化窒素と前記スーパーオキシドアニオン捕捉剤が同
    時に投与されることを特徴とする請求項17から21のいずれか一つに記載の方
    法。
  24. 【請求項24】 前記スーパーオキシドアニオン捕捉剤が酵素とスーパーオ
    キシドアニオンを除去する能力を持つ酸化防止剤とからなる群、特にビタミンE
    、ビタミンC、ビリルビン、尿酸塩、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルアニソ
    ール、没食子酸プロピル、エトキシクイン及びセレンから選ばれることを特徴と
    する請求項17から23のいずれか一つに記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記スーパーオキシドアニオン捕捉剤がスーパーオキシド
    ジスムターゼであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 スーパーオキシドジスムターゼの投与量が1000−50
    000 U/kg、好ましくは5000−15000 U/kg、最も好ましく
    は8000−12000 U/kgの範囲内であることを特徴とする請求項25
    に記載の方法。
  27. 【請求項27】 NOの前記吸入治療量が1−100000nモル/分また
    は1−180ppm、好ましくは1−80ppm、特に1−40ppmであるこ
    と、前記NOがキャリヤーガスまたはガス混合物中に存在していることを特徴と
    する請求項17から26のいずれか一つに記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記酸化窒素ドナーがS−ニトロソ−N−アセチルペニシ
    ラミン、S−ニトロソシステイン、ニトロプルシド、ニトロソグアニジン、グリ
    セリントリニトレート、イソアミルニトライト、無機ニトライト、アジド及びヒ
    ドロキシルアミンから選ばれることを特徴とする請求項17から27のいずれか
    一つに記載の方法。
  29. 【請求項29】 哺乳動物、特に人間の気道狭窄の治療のための製薬調剤で
    あって、それがスーパーオキシドアニオン捕捉剤と組み合わせて、ガス状酸化窒
    素または酸化窒素ドナーの形の酸化窒素(NO)を含み、前記酸化窒素と前記ス
    ーパーオキシドアニオン捕捉剤が、前記気道狭窄の弛緩を達成するために治療的
    に有効な量で存在していることを特徴とする製薬調剤。
  30. 【請求項30】 請求項2から16のいずれか一つに規定されたように使用
    することを特徴とする請求項29に記載の製薬調剤。
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