JP2003506727A - 補間発光を用いた2板式結像システム - Google Patents

補間発光を用いた2板式結像システム

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JP2003506727A JP2001513904A JP2001513904A JP2003506727A JP 2003506727 A JP2003506727 A JP 2003506727A JP 2001513904 A JP2001513904 A JP 2001513904A JP 2001513904 A JP2001513904 A JP 2001513904A JP 2003506727 A JP2003506727 A JP 2003506727A
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imaging system
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polarization
color
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エス ブレンネスホルツ マシュー
ファン レーベルヘ スティーヴン
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Abstract

(57)【要約】 広帯域の偏光されていない白色光光源(81)と、偏光されていない白色光の偏光軸を変換して、実質的に単一の偏光軸にして、偏光光のビームを生成する偏光変換システムと、制御信号119に基づき、残りの偏光されていない光に対応して、選択されたスペクトルバンドの光の偏光軸を選択的に回転させるのに適する選択的な偏光フィルタ(82)と、回転された偏光軸を有する光から実質的に単一の偏光軸を有する光を分離する偏光ビームスプリッター(84)と、当該スペクトルバンドの内側の光の経路と、残りの光の経路と、に沿ってそれぞれ配置され、そこで像を変調する一対の電気光学的空間光変調器(86,89)と、前記の一対の光変調器からの変調された光を再結合させる偏光ビームスプリッター(88)とを具える結像システム。好適な実施態様では、選択的偏光フィルター(82,72)は、複数の領域に分割され、それぞれが独立して、選択的に、残りの偏光光に対応して選択されたスペクトルバンドの偏光軸を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の特徴部分において定義されたような結像投影システムに
関するものである。さらに、本発明は、結像投影方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光バルブ式投影システムなどの結像投影システムは、1つまたは複数の小型フ
ラットパネル電気光学的ディスプレイ装置を使用して、ランプによって生成され
た光ビームを変調することによって像を生成する。その後、この像は拡大され、
そして鑑賞用のスクリーン上に投影される。
【0003】 典型的には、フラットパネルディスプレイ装置は、例えば1280×1024
画素の解像度を有するアクティブマトリックス液晶ディスプレイ(AMLCD)装置
である。像を投影するため、このディスプレイ装置は、比較的小型、例えば6c
m未満にすることができる。動作時の好適なモードは、反射モードであり、この
モードでは、光が液晶を2回通過するため、液晶光変調物質の層をより薄くして
使用することができ、応答時間もそれに相当してより速くなる。
【0004】 白色光源を使用する従来のプロジェクタでは、光は分離或いはフィルタリング
され、CIE1931カラーチャート上で色域を規定する色の3角形のコーナー
部で表される赤、緑、および青の3原色成分に変換され、その結果、色の3角形
内において描画を完成させることができる。これらの3成分は別々に変調される
【0005】 既知のLCD投影システムは、1つまたは例えば最大6枚に至るまでの複数の
LCDパネルを具え、像の色の性質を空間的に変調する。従って、単一のLCD
パネルディスプレイでは、それぞれの色において時分解多重化、或いは空間分解
多重化される。時間多重化システムでは、赤、緑、および青の偏光光を順番にパ
ネル上に投影し、空間的に変調され、検光され(例えば第2の偏光器により)、
その後、投影され、人間の目が色を統合する。空間的な多重化システムでは、3
色のマスクされたLCDパネルは、白色の偏光光と検光子(第2の偏光器)を通
過した変調された光とで照射され、その後、投影される。この単一のパネルのシ
ステムは、役に立たないことが知られている。例えば、時間或いは空間の領域で
多重化されるシステムでは、明るさのピークは、例えば、標準的な像用の出力光
のわずか1%も利用しておらず、ましてや偏光された白色光源の3分の1ではな
い。
【0006】 高発光効率の結像投影システムでは、より小さな投影ランプ、より小さな電源
、空冷用の通気を減らし(結果的には騒音を低減する)、可搬性を向上し、バッ
テリ稼動時間を向上し、更にその他の利点がある。さらに、より高出力のランプ
の利用可能性は、限定され、従って、より高い効率性により、光源の利用可能性
が利用可能性がより高い結果となる。
【0007】 光の利用効率を改善するために、明るさ信号に比例して像に白色光を導入する
ことによって、白色光が明るさを増大させることを特徴とする、4色(赤、緑、
青、白)技法が開発された。ある像のポイントにおいて赤、緑、青の光に受け入
れ可能な状態で追加することができる白色光の量は、当該ポイントにおける色お
よび明るさの関数である。追加する白色光の量を決定するアルゴリズムは、数多
くあるが、それらは、多くの共通する特徴を共有するものである。飽和色の場合
は、わずかな白色しか、赤、緑、青に追加することができない。非飽和色の場合
は、大量の白色を追加することができる。
【0008】 最終的な明るさは、LR+LG+LB+LWである。LWがLR+LG+LBよりも約40〜50%
も大きい場合の視認テストによれば、色は、受け入れ可能でないほど飽和され、
原色は受け入れ可能でないほどに暗くなることを示している。このことは、この
技法で実行できる光の全体の利得を制限するものである。
【0009】 また、赤、緑、青以外の色を使用して、投影システムで像を形成することも知
られている。他には、4つ或いはそれ以上のスペクトルバンドを含み、赤、緑、
青、シアン、マジェンタ、黄を含む6色システムがある。日本特許出願番号JP
09−230301と、米国特許出願通し番号08/579655を参照された
い。また、これらの出願を参照によって本願に包含することとする。既知の結像
投影システムの短所は、光効率が低いことである。
【0010】 本発明の目的は、結像投影システムの光の効率を改善することである。この目
的は、請求項1に定義した本発明による結像投影システムによって達成すること
ができる。
【0011】 更に、本発明の目的は、結像投影方法の光の効率を改善することである。この
目的は、請求項13に定義した本発明による結像投影システムによって達成する
ことができる。
【0012】 更に、本発明のあり実施態様の目的は、広帯域の偏光されていない白色光源と
、偏光されていない白色光の偏光軸を変換して、実質的に単一の偏光軸にして偏
光光のビームを生成する偏光コンバータシステムと、制御信号に基づき、残りの
偏光光に関して、選択された光のスペクトルバンドの偏光軸を選択的に回転させ
るのに適する選択的偏光フィルターと、 回転させた偏光軸を有する光から、実質的に単一の偏光軸を有する光を分離させ
る偏光ビームスプリッターと、前記のスペクトルバンドの範囲内の光の経路上と
、前記のスペクトルバンドの範囲の外側の光の経路上とにそれぞれ配置され、そ
こで像を変調するのに適する電気光学的かつ空間的な光変調器のセットと、光変
調器のセットからの変調された光を再結合する偏光ビームスプリッターと、を具
えた結像システムを提供することである。
【0013】 制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの内側の光の経路上に配置され
た光変調器で、赤、青、緑の色の光を変調するのが好適であり、制御可能な状態
で選択されたスペクトルバンドの外側の光の経路上に配置された光変調器で、シ
アン、マジェンタ、黄色の光を変調するのが好適である。
【0014】 分解ステップでは、電気的、或いは、機械的に制御することにより、選択され
た色のバンドの偏光軸を回転させることができる。または、動的なスクローリン
グパターンで提示することもできる。
【0015】 本発明は、光を分解して色に基づき2つの成分に変換し、それぞれの分解され
た色成分を別々に変調することによって、プロジェクターの発光源の出力光の実
質的に全てを利用するシステムを提供するものである。全ての色の範囲において
の利用を達成するために、カラースプリッターの波長特性は、時系列で変化する
ものであり、色域を増大させ、すべての色域を対象範囲とするものである。本発
明の実施態様の利点は、従属項で定義されるものである。
【0016】 好適な実施態様では、白色光は、順次に分解され、それぞれの補色成分から3
つの異なる原色成分へと変換される。実際には、原色成分は、RGBカラーの空間
像で利用することが可能であるが、一方、補色成分のCMYは、白のレベルの変数
用に同時に利用可能である。このことは、発光の利用の効率を良くする結果とな
る。 RGBの色域を完全にカバーする必要がない、また原色を表わす必要がないよう
なある応用分野においては、色の分解は静的なものとすること、例えば、それぞ
れの色やその補色を表わすことができることに留意されたい。
【0017】 本発明によれば、第1のカラー空間における発光を利用する原色のカラー像信
号を変調すること、および、第2の補色空間内における補完明るさを使用して明
るさ増加信号を変調することによって、プロジェクタの発光源の出力光の実質的
に全てを利用することができるようになる。従って、画素における明るさは、ど
こでも、明るさと補完明るさとの合計となり、その結果、利用可能な光の実質的
に全てを利用することが可能となる。
【0018】 好適な実施態様では、いつの時点、どの画素においても、偏光された白色光は
、原色(赤、緑、青)を表わす第1の結像パネル上に投影されたスペクトルバン
ドと、第2の結像パネル上に投影された残りの光(補色のマジェンタ、シアン、
黄色をそれぞれ表わす)とに分解される。第2の結像パネルからの変調された光
は、第1のパネルからの変調された光と統合され、第1のパネルからの出力の潜
在的な明度を悪化させることなく、或いは、受け入れがたいほど色の飽和度、即
ち彩度を減少させることなく、選択的に明るさを増加させるものである。
【0019】 それぞれの補色は、白色光よりも原色により近いものであるため、受け入れが
たい彩度の減少が生じるまで、それぞれの補色の比率をより多くすることができ
る。例えば、最大の許容しうる明るさの増加は、約243%であること、4色シ
ステムでの実質的な改善では、最大の明るさの増加は約140〜150%である
こと が判明した。どの時点においても、全ての光を像に利用することができるため、
典型的には、現実の像は、かなりの量の補色の光を利用することができ、その結
果、このシステムは光の利用効率が良い。
【0020】 好適な実施態様では、光は、以下のように2枚のパネルで分解される。既知の
方法により偏光されていない白色光源の出力は、例えば、上述したように偏光波
コンバータを使用して、垂直に偏光されたビームへと変換される。制御可能な光
学リターダ(retarder)を、様々な光学的バンドを水平偏光へと選択的に変換す
る偏光光の経路上に設ける。リターダを機械的或いは電気的に変更して、様々な
原色の遅延の周期を生成することができる。パネルの全ての領域を均一に発光さ
せることができりこと、或いは、その一部を異なる明るさで発光させることもで
きることを留意されたい。例えば、スクロール機能を、水平に区分され、かつ、
電気的に変更される選択的リターダに実装することができ、順次に区画を操作す
ることによって個々の光のバンドの偏光をシフトすることができる。同様に機械
的に変更されるシステムでは、選択的なリターダは、光のビームの一部を変更す
る光の経路上に機械的に配置される。
【0021】 選択的なリターダによって変更された光が、マクニール型偏光ビームスプリッ
ター(PBS)を通過したとき、p−偏光光は変更されずに通過し、一方、s−偏
光光は反射する。従って、原色とそれぞれの補色用とに2つの相補的な光の経路
が形成される。パネルによる空間光変調の後、光の出力は、偏光ビームスプリッ
ターを用いて再結合され、そして投影される。補色光の経路からの光の偏光を回
転させることは、一般的には必要ないが、適切な光学装置をこの目的のために設
けることもできる。従って、どの位置の画素の場合でも、原色と補色との出力が
利用可能である。本装置によれば、光の経路において少しの損失を被ることにな
るが、光の利用効率を良くすることができるようになる。
【0022】 既知のアルゴリズムは、像信号に基づいて、6色、赤、緑、青、マジェンタ、
シアン、黄色の適切な配分を規定するものであり、これらは2つのパネルの駆動
信号として使用される。
【0023】 本発明は多くの異なるタイプの空間光変調器と共に使用することができるが、
システムの一部で操作するために、入射光を偏光する必要があるため、液晶ディ
スプレイ装置(或いは空間光変調器による光遅延)の場合には特別な利点がある
ことは明らかである。従って、余計な非効率さを強いられることはない。
【0024】 本発明のこれらの目的や特徴は、添付する図面を参照しながら以下の説明や請
求項によってより明らかになるであろう。
【0025】 本発明をより理解するために、図面を参照して以下に詳細に説明する。また、
図面における符号番号は、それぞれ対応するものを示すものである。
【0026】 選択的偏光フィルター 選択的偏光フィルター(SPF)は、光の特定のカラーバンドの偏光軸を選択
的に回転させるものつぃて利用可能であり、残りのバンドのものは変わらないま
まにされる。1つまたは複数のSPFをLCDや他の電気光学素子と組み合わせ
て、電気的に制御された選択的偏光フィルター(E−SPF)を構成させること
もできる。このタイプの装置は、よく偏光カラーシャッターと呼ばれ、或いは、
略式でシャッターとも呼ばれることがある。E−SPFでは、電気的信号に基づ
き光の所定のバンドの偏光を回転する。そのうえ、このようなE−SPFは、吸
収選択的偏光素子と共に構成させることもでき、この装置は、非吸収スタックの
リターダを使用するものとしても知られている。スタックにおける多くのリター
ダとリターダの方向と遅延とは、追加の主要なスペクトルが第1の偏光軸にそっ
て伝達され、補間の負の主要なスペクトルは、直交する偏光軸にそって伝達され
る。
【0027】 SPFとE−SPFとは、コレステロール物質からできており、円偏光に基づ
くものである。例えば、Broer他による米国特許第5,042,925号、A.Sa
dchikin他による「カラー分解素子としてコレステロールミラーを用いた
AM LCLVプロジェクター(国際ディスプレイ研究会議の1997年の議事録、
1997年、CA、Santa Ana、情報ディスプレイ学会)」を参照されたい
。また、これらを参照によって本願に包含するものとする。
【0028】 E−SPFは、元来、それぞれのフィルターステージにおいて2つの色の切り
替えができるような2値制御可能なものである。これらの装置は、薄いものであ
り、積み重ね可能なものである。3つのE−SPF装置を積み重ねたものは、3
つの別々の波長バンド、例えば、赤、緑、青の偏光を制御することができる。こ
れらの装置は、非吸収性のもの、即ち、装置に入った全ての光は、装置から出て
行くようなものであって、3つの装置の積層上に外部から印加された電圧に依存
して偏光の変化の有無が決まるものである。この装置は、アナログ制御にも応答
するものであり、従って、水平と垂直との中間状態にすることもできる。E−S
PF装置に基づくこれらのリターダは、ColorLink Inc社から市販
されている。Sharpによる米国特許第5,751,384号とWO97/43862
を参照されたい。また、これを参照によって本願に包含するものとする。
【0029】 例えば、E−SPF装置は、緑の光で作用するように設計されており、水平に
偏光された白色光が装置に入ってくるものと仮定する。装置が作動していないと
きは、水平に偏光された白色光が装置に入ってくる。装置が作動しているときは
、緑の光の偏光を90°回転させる。従って、装置に入ってくる青、赤の光は、
水平に偏光されたままにされ、一方、緑の光は、垂直に偏光される。
【0030】 好適な電気的に制御された選択的偏光フィルター(E−SPF)では、光学的
な遅延に基づく波長スペクトルを使用するものである。さらにE−SPFを、個
別に制御可能な水平ゾーンへと区分することができ、これにより赤、緑、青の光
のそれぞれの成分を実現するために、順次にスクロールする機能、および/また
は、ランダムにアクセスする機能を得ることができる。
【0031】 好適なE−SPF装置の動作を図1で説明する。入ってきた光は線形に偏光さ
れる。第1のリターダ1は、入ってくる偏光に対して22.5の方向のあるカラ
ーバンドに対して、2分の1の波の遅延をするように、また、入ってくる偏光に
対して平行、或いは、垂直である他のカラーバンドはどれでも遅延するように設
計されている。第1のリターダ1は、あるカラーバンドの偏光を45度回転させ
、その他のカラーバンドの偏光を不変のままとする。液晶セル2は、電圧を印加
しない状態で2分の1の波の遅延をするように、また、電圧を十分に印加した状
態では全く遅延しないように設計されている。それは入ってくる偏光Pに対して
水平、或いは、垂直に向いている。元々の偏光のカラーバンドは、印加する電圧
にかかわらず液晶セル2によっては変化を受けない。45度のカラーバンドの偏
光角は、液晶セル2が電圧を印加されない場合は、90度(入力の偏光に対して
は相対的に135度)回転する、或いは、十分に電圧を印加された場合は、変化
を受けないままにされる。中間の電圧を印加した場合は、45度と135度とで
直交する直線の成分で楕円偏光に変換される。第2のリターダ3は、第1のリタ
ーダ1を補間するように設計する。第1のリターダ1によって回転されなかった
カラーバンドは、第2のリターダ3によっても回転されることはない。第1のリ
ターダ1によって45度回転されたカラーバンドは、反対の方向へ45度回転さ
れる。このカラーバンドの偏光は、入ってくる光に対して水平か或いは垂直かで
あり、一方、他のカラーバンドの偏光は変化を受けない。
【0032】 これらの装置を3つ重ねた積層体は、赤(第1のリターダ1、液晶セル2、第
2のリターダ3)、緑(第1のリターダ1’、液晶セル2’、第2のリターダ3’
)、青(第1のリターダ1’’、液晶セル2’’、第2のリターダ3’’)のカラ
ーバンドで独立して動作させることができる。このような積層体の構造を図2に
示す。偏光光Pはカバーガラス4から本装置に入ってくる。
【0033】 本装置の好適な外寸は、1.5インチ平方である。積層体の厚みは、約0.4
5インチである。本設計では、各々が1.1mmである8つのガラス1、,3、1’
、3’、1’’、3’’と、各々が3から7層の複屈折の物質から構成されている
6つのリターダの積層を具えるものである。しかしながら、厚さは、薄形のガラ
スを使用すればおそらく薄くすることができる。また、1つのセルにおける第2
のリターダのセットと、隣りのセルにおける第1のリターダのセットの設計を組
合せてすることもできる。約25ボルトの駆動電圧を使用して、各セルを非複屈
折の状態へと駆動させる。
【0034】 好適なセルとフィリップス社のUHPランプによって生成されたカラーをCIE図上
にプロットしたのが図4である。交差の偏光器の間において測定された原色(R,
G,B)は、点線による3角形で示される。一方、補色(M,C,Y)(水平の偏光器)
は、実線による3角形で示される。また、ランプからの白色光(W)も示してあ
る。黒体色の曲線(BB)を、スペクトルカラーの外形の範囲内の全てのカラーと
ともに示す。
【0035】 原則として、偏光ビームスプリッターに結合された電気的に制御可能なSPF装
置で行なわれる色の分解は、どんな色でも、2色のカラーホイールやカラードラ
ム、ですることができる。しかしながら、E-SPFは、可動部分がなく、システム
をより小型にでき、かつ、よりシステムを厳格にすることができ、また、アナロ
グ制御では、中間色や混ぜ合わせた色を選択でき、機械的な慣性がない電気制御
では、E−SPF装置を外部信号に、原則的に即座に同期させることができる。
カラーホイールの実施態様と比べると、E−SPF装置は、小型で可動部分がな
いという利点がある。本発明によれば、E−SPFの非吸収の性質は、光の効率
をさらに向上させ、また明るさも増大させる。
【0036】 好適には、フラットパネル(或いは関連する部分)は、データリフレッシュ中
は光を当てられない。構造化されていない(全フィールド切り替えの)SPFで
は、このことは、光源をリフレッシュ周期の間は「オフ」にすること、60Hz
のリフレッシュではフィールドあたり5msの間オフにすることを意味する。従
って、LCDパネルをリフレッシュするのに3.5msかかる場合、ランプはこ
の時間の間オフにされ、この周期の残りの1.5msの間は「オン」にされる。
本装置では、比較的低い負荷サイクルで動作させることができる光源を必要とす
る。
【0037】 E−SPFを使用する他のやり方は、シャッターをパターン化して多数の水平
のストライプを形成させることであり、これを図6に示す。図6では、シャッタ
ーは、20個の別々の水平セグメント70に分解して示してある。この水平セグ
メント70、それぞれ独立して制御可能であり、独立して所望の状態になるよう
に選択することができる。実際のプロジェクタの場合は、妥当な範囲においてよ
り多く区分することが好ましい。例えば、約100セグメントにするのが好適で
ある。図6では、第1のセグメント73は赤の光を伝達する。第2のセグメント
74は、暗い状態であって、赤色のデータがロードされる。第3のセグメントは
、青の光を伝達する。矢印76は、次に処理するラインの方向を示すものである
【0038】 この場合、LCDパネルの一部は新たな像データでリフレッシュされ、一方、
その他の部分では像が表示される。典型的には、リフレッシュは、それぞれの色
を表示するLCDの約3分の1およびそれぞれの色の間の遷移71で、LCDパ
ネルを縦にスクロールダウンするものである。従って、E−SPFを制御して第
1のLCDパネルの適切な部分へそれぞれの所望の色を方向付けることができ、
E−SPFにより分離されたその色の補色は、明るさを増加させるために第2の
LCDパネルへと向けられる。
【0039】 本発明による明るさの増加は、機械的な技法を使用しても同様に実現すること
ができる。例えば、特定のカラーバンドの範囲内の選択的偏光シフトは、2色フ
ィルター技法と同じように当該カラーバンドの中心に位置する細いバンドの半分
の波のリターダを使用して行うことができる。典型的にはフィルターの部分は、
ディスクの側面部(例えば、カラーホイールにおいて)、或いは、円筒の外周部
(例えば、カラードラムにおいて)に形成される。しかしながら、この場合、既
知のフィルタリングシステムとは対照的に、波長依存型の選択的な偏光シフトで
全ての光が通過する。
【0040】 図7に示す好適な実施態様によれば、PCSは、PBSにおいてs−偏光の光
を生成する。SPFを、ある光のバンド、例えば緑の偏光が90度回転するよう
に駆動させると、緑の光は、第1および第2のPBS(そのなかでは反射せずに
)通過して伝達され、第1のLCDを所望の画素パターンの空間光変調で発光さ
せる。補色、即ちマジェンタなどのSPFによってシフトされない偏光軸の光は
、第1と第3のPBSから反射し、第2のLCDを発光させる。反射モードが第
1と第2のLCDからパターン化するように変調された光は、第4のPBSにお
いて再結合され、通常のレンズを通過して一緒に投影される。また、第4のPB
Sは、両方のLCDの空間光変調器の検光子として機能するものであり、従って
、吸収性の偏光フィルタは通常は必要としない。
【0041】 本システムは、第1のLCDによって、赤、緑、青を変調することが可能であ
り、第2のLCDによって、マジェンタ、シアン、黄色を変調することができ、
従って、本システムは、これら6色を考慮した投影システムである。
【0042】 本システムの全体的な効果は、デジタルマイクロミラー装置(DMD)用に現
在使用される赤、緑、青、白(RGBW)のシステムと同様のものである。赤、
緑、青、シアン、マジェンタ、黄(RGB−CMY)のシステムの利点は、赤、
緑、青、白のシステムの2倍である。第1に光の利用効率が増大することである
。赤、緑、青、白のカラーホイール、或いは、既知のE−SPFの単一パネルシ
ステムでは、光の効率は、典型的には、多くとも50%に制限され、残りはロス
となる。彩度に関する人間光学上の問題から、実際の光の効率はこれ以下に制限
される。RGB−CMYシステムでは、原則的に偏光光の100%を利用するこ
とができる。RGB−CMYシステムは、彩度の問題はRDBWシステムよりも
厳格でない。理由は、第2の色(CMY)は実際にはいくつかの色を有しており
、従って、これらの色は、白が彩度を減じるほどには彩度を減じないからである
。従って、赤、緑、青、白のシステムにおける明るさの増加は約140〜150
%であるが、RGB−CMYシステムにおける許容可能な明るさの増加は243
%にも達することができることがわかった。
【0043】 E−SPFは、別の方法で偏光光を必要とするSLMシステムにおいて使用す
ることが好適であるが、2板式のテキサスインスツルメンツ社の前述したDMD
のような他のタイプのSLMを使用するシステムにおいても使用することができ
る。従来技術の偏光変換システムは、偏光フィルターに比べて原則的に出力光を
2倍にするが、入射光のエテンデュ(etendue)も2倍にし、限られたDMDシ
ステムのエテンデュのスループットを顕著に減少させる。
【0044】 図5は、従来技術の偏光変換システムに関連するエテンデュの影響を受けずに
、DMD SLMおよびE−SPFで非偏光光を利用する可能なやり方を示すも
のである。このシステムでは、非偏光光を、プロジェクターランプ61とリフレ
クター62とが統合されたインテグレータ63によって生成し、第1のPBS6
4によってs−、p−の偏光光に分解される。これらの2つのビームは、単一の
或いは一対のE−SPF装置65を通過する。パターン化されたSPF65の場
合は、正確な像のストライプを得るためには2つの装置を具えるのが好適である
。光はミラー66,67によって方向を変えられE−SPF65を通過して第1
のPBS64から第2のPBS68へと向かう。実際には、例えば、E−SPF
65の緑のチャンネルを活性化し(低い電圧)、その結果、緑の偏光は90度回
転するが、赤と青の偏光は変化を受けない(高電圧)。緑のs―偏光光は、第2
のPBS68に到達したときにp−偏光光になり、そして伝達される。緑のp−
偏光光は、第2のPBS68に到達したときにs−偏光光になり、第2のPBS
68によって反射される。従って、緑の偏光光は両方とも、本システムから右の
ほうへ出て行く。赤と青の光の偏光は両者とも、変化を受けず、本システムから
下方へと出て行く。DMDを具える(図には示さず)偏光不感応SLMを、第2
のPBS68の後の光の経路に配置させることもできる。DMDを通過した後で
、2つのビームを再結合させるためには、ビームを再結合させる第2のE−SP
FとPBSのセット(図5には示さず)を有する対称システムとするのが好適で
ある。或いは、プロジェクターを、スクリーンにおいて再結合させる2つのレン
ズのプロジェクターとして設計することもできる。
【0045】 本発明の好適な実施態様によれば、赤、緑、青、白のシステムを超える実質的
な長所があり、さらに、補色のペアの数を3つより多く使用してもほとんど得る
ものはないことに留意されたい。特に、白と黒との補色のペアを追加することに
よる利益はまったくない。白の補色は黒であるため、黒の期間の間は、1つの液
晶ディスプレイ装置は、使用されない。3つの補色ペア、即ち、赤/シアン、緑
/マジェンタ、青/黄を使用すれば、赤、緑、青、白のシステムの全てのルーメ
ンのスループットの利益が得られ、一方、従来技術の赤、緑、青、白のシステム
に関連する彩度の問題のほとんどを回避できる。
【0046】 実施例1 図7は、本発明による実施態様を示すものである。この実施態様は、発光経路
81、非吸収性偏光カラーシャッター82(電気的に制御される選択的偏光フィ
ルター或いはE−SPF)、上述したようにColorLink社から市販されるような
リレーレンズ83、4つの偏光ビームスプリッター84、85、87、88(P
BS)、2つの反射LCD86、89、投影レンズ90を具える。図7は、4つ
の別々のユニットとしての4つのPBSを示す。干渉する部品(即ち、フィール
ド或いはリレーレンズ)がそれぞれのPBSの間に必要としない場合は、これら
の要素は、両方の対角線上に偏光コーティングした1つの大きなXプリズムに統
合できることに留意されたい。
【0047】 図7では、発光源81はそれぞれのLCD86、89上に発光体を形成させる
ように設計されているインテグレータと一体となって、LCDパネル86、89
に対して偏光された白色光を提供する。このことは、同じ発光経路システムであ
り、発光体はLCD86、89の両方に同時に形成されることに留意されたい。
説明の便宜上、発光経路は、p−偏光光を生成し、PBS素子は、p―偏光光を
伝達し、s−偏光光を反射するものと仮定する。E−SPF82が、作動してい
ない状態で、そしていかなる色の光の偏光も変化を受けない場合、実質的には、
全ての色の光が第1のPBS84と第2のPBS85とを通過して第1のLCD86を照
射する。第1のLCD86は、像を明るくすべき場合には、光の偏光を90度回
転させることによってその表面上の画素の光のパターンを変調するように、暗く
する場合には偏光を変化させないように作用するものである。偏光を変化させな
いことを目的とする光は、第2のPBS85との第2の衝突のためにs―偏光とな
り、そしてそこで反射される。第4のPBS88から反射され、投影レンズ90へ
入り、最終的には投影スクリーン(図には示さず)に到達する。このモードでは
、本システムは単色の反射LCDシステムとして機能する。
【0048】 偏光カラーシャッター82がある光、例えば緑光の偏光を90度回転させる場
合、緑の光は第1のPBS84上のコーティングに対応してs―偏光となり、反
射される。青および赤の光は、依然としてp―偏光であり、そして反射される。
緑の光は、第3のPBS87で反射され、第2のLCD89を照射する。第2のLCD8
9は、緑の光の偏光を選択的に偏光し、緑の像を作り出す。この緑の変調された
光は、第3のPBS87に対応してp―偏光となり、第3のPBS87および第4
のPBS88を通過して伝達する。この緑の光は、投影レンズ90に入射し、ス
クリーン(図には示さず)上に緑の像を生成する。同様に説明するが、白、赤、
青の光は、第1および第2のPBS84,85を通過し、第1のLCD86によ
って変調され、その後、第2および第4のPBS85,88から反射され、投影
レンズ90に入射し、スクリーン上にマジェンタの像、即ち緑の像と共に記録さ
れたものを形成する。すなわち、緑およびマジェンタを基本的な色に用いる2色
式のプロジェクターが提供されることとなる。
【0049】 同様に、偏光カラーシャッター82が、青や緑の光を変化させることなく、赤
の光の偏光を90度回転させる場合、本システムは、赤とシアンとを基本色とす
る2色式のプロジェクターとして動作する。最後に、偏光カラーシャッター82
が、赤や緑の光を変化させることなく、青の光の偏光を90度回転させる場合、
本システムは、青と黄とを基本色とする2色式のプロジェクターとして動作する
。偏光カラーシャッター82が、像信号の1つのフィールド時間において(例え
ば、NTSCの場合は1/60秒)3つの状態(赤、緑、青)を繰り返す場合、6つ
の基本色を用いるカラーシーケンシャルプロジェクターとして機能する。
【0050】 図3に示した特性に合致するスペクトル特性を有するセルを、図7に示したシ
ステムにおけるUHPランプと共に使用して、かつ、カラーシャッター以外の本シ
ステムの全てのコンポーネントを、中間の密度にした場合、本システムは、図3
に示すように、6色の基本色(RGB-CMY)を生成する。図3に示したスペクトル
特性は、任意の赤、青、緑の伝達スペクトルを選択することができ、好適なColo
rLink社のE−SPFの特性に対応させる必要はない。
【0051】 図4の色域の赤―緑―青(RGB)の領域は、点線による外側の3角形で示さ
れる。これは、RGBを基本色とする従来技術のカラーシーケンシャルプロジェ
クターによって提供される色域である。開放されている黒の四角(W)は、UHPラ
ンプの色のポイントである。従来技術の4色式のシステムの場合は、この色の白
色光を、赤、青、緑の光へ追加して、システムの輝度を増大させることができる
。理由は、白色光は、単一の色を表すものだからであり、プロジェクターの設計
者は、厳格にどれだけの光を加えれば良いかということ、および、白色光を飽和
していない色に対してどれだけ付加するかを決定する使用されるアルゴリズムに
制約される。
【0052】 実線による小さいほうの3角形(CMY)は、シアン、マジェンタ、黄だけを基
本色として考慮したプロジェクターの色域を表すものである。両者の3角形の中
のいかなる色でも、プロジェクターのRGB領域によって、或いは、プロジェク
ターのCMY領域によって生成させることができる。従って、この両者の色域の
内側のいかなる色であっても、色を悪化させることななく、十分な量のCMYに
よって増大させることができる。プロジェクターのCMY領域(この実施例にお
いては)は、プロジェクターのRGB領域よりも143%明るいため、RGBW
の従来技術のプロジェクターで可能な白の追加による限界の40〜50%よりも
、RGB―CMYプロジェクターによるほうが明らかに増加の限界が高い。
【0053】 CMY色域の正確なサイズおよび形状は、E−SPF82の特性と、ランプ8
1のスペクトルエネルギー分布とによって決定される。好適なUHPランプの赤
の出力光は、青や緑と比べて比較的低いため、図4のMCY色域は、赤の基本色
から偏っている。E−SPFのカラー特性に依存して、シアン、マジェンタ、黄
の色のポイントは、RGB色域の外側になることもできる。この場合、白の輝度
の増加だけではなく、プロジェクターによって達成される色域も実際に拡張され
る。本実施例では、黄の基本色は、赤および緑の基本色によって規定された色域
の境界線よりも実際にわずかに外側に位置する。従って、この実施例のプロジェ
クターは、黄の色域がわずかに拡張されている。
【0054】 実施例2 1つのLCD、例えば、第1のLCD86が緑、シアン(緑+青)、黄(緑+
赤)のフィールドを生成するように割り当てられ、一方、他のLCD89は赤、
青、マジェンタ(赤+青)のフィールドに割り当てられた場合、カラーシーケン
シングにおいて1つの変化が発生する。本構成の場合は、緑の光りは、第2のL
CD89へ行く必要はまったくない。従って、入射する白色光における緑の光の
偏光は、E−SPFによってはまったく変化を受けない、さらに、E−SPFは
、3色全ての色の偏光を変化させる能力がある3層の装置ではなく、赤および青
の光の偏光を変化させる能力がある2層の装置のみを必要とする。もちろん、何
らかの色のペアの偏光の変調は、6つの基本色、即ち、本実施例では赤/青、或
いは、赤/緑や青/緑のプロジェクターを生成するのに十分であることは明らか
である。
【0055】 赤および青の変調の2層のE−SPFを提供する代わりに、E−SPF82は
、青および緑の変調を提供することもでき、その結果、第1のLCD86には、
赤、黄(赤+緑)、マジェンタ(赤+青)が割り当てられ、第2のLCD89に
は、青、緑、シアン(緑+青)が割り当てられる。本構成によれば、SPF82
は赤の層の潜在的な手間を省略することができ、一方、残りのシステムの構成部
品、特に第1および第2のLCD86、89のSLM、PBS84,85,87
,88を、変調、および/または解析される特定の波長或いはスペクトルバンド
に、それぞれを最適化することが可能になるという利点がある。
【0056】 実施例3 上述した実施態様では、E−SPF82は、全体的に処理するよう、即ち、そ
れぞれのLCDとカラーシャッターとの全ての領域が同時に状態を変化させるよ
うに機能するものと想定される。Shieldsによる米国特許第4,870,396号
を参照されたい。また、これを参照によって本願に包含させるものとする。
【0057】 しかしながら、これは、LCDを制御するためのもっとも一般的な方法ではな
い。典型的なLCD(反射、或いはトランスミッシブ)では、データを一度に1
つの列にロードし、データがロードされた後、LCDの状態は即座に変化する。
例えば、データが他の赤、緑、青にロードされる単一のパネルのカラーシーケン
シャルシステムの場合を例として挙げる。赤のデータは列にロードされるが、当
該ラインの青のデータは以前のフィールドによって上書きされる。列へのロード
が終了するとすぐに、アドレッシング回路は、次の列へ落ちてゆき、当該列へ赤
のデータをロードし、以前の青のデータを上書きする。従って、ラインの下の青
のデータ、ラインの上の赤のデータで、LCDを下に縦断するラインがある。こ
のラインがLCDの最下部に到達したとき、ラインは、LCDの一番上にジャン
プし、緑のデータを書き出し、赤のデータを上書きする。このアドレッシング方
式に対応するためには、画素上の発光を当該画素上のデータに合致させる必要が
ある。従って、LCD上に青のデータがある場合、青の光がLCDを照射しなけ
ればならない。赤のデータがある場合、赤の光でなければならない。本構成にお
いては、青および赤の光の境界は、水平のラインとなる必要があり、パネルを下
のほうへデータがパネルへロードされる速さと同じ速さで移動しなければならな
い。これを達成する1つの手法は、スクローリングカラーシステムである。Jans
sen他による米国特許第5,532,763号を参照されたい。また、これを参照によって
本願に包含させるものとする。
【0058】 このタイプの従来のLCDに対応するためには、図6に示すようにE−SPF
をパターン化して水平セグメントに変換する必要がある。図6では、E−SPF
は、20の別々の水平セグメント70に分解され、それぞれは独立して制御可能
である。実際のプロジェクターの場合は、妥当な範囲でセグメントを増やすほど
(例えば100セグメント)、良くなるものである。E−SPF72は、図7に
示すようにリレーレンズ83がついた第1および第2のLCD86,89上に像
を写す。
【0059】 LCD(SXGA、1024)の画素の列の数に比べて比較的少ない数のセグ
メント(約100)であるため、光の境界を、データの境界と正確に合致させる
ことは不可能である。従来の単一のパネルシステムでは、黒にさせる現在の列を
照らすシャッターのセグメントを持たせることが可能である。本発明によるこの
実施態様では、これはうまく機能しない。理由は、2つのLCD86,89がデ
ータと同時に制御されるからである。従って、LCD86がRGBを表示してい
る場合に、シャッターが黒にされたとき、補色すなわち白は、第2のLCD89
に現れる。しかしながら、100或いはこれ以上のセグメントの場合は、この問
題は、ディスプレイの色彩測定上に顕著な効果をもたらさないのに十分なほど小
さいものである。しかしながら、これが問題となる場合は、移動の周期の間に、
第2のLCD89の小さな区分をすべて黒にすることも可能である。
【0060】 実施例4 本発明の投影システムは、図8に示すようにトランスミッシブLCDとして機
能させることもできる。この場合は、2つの平面のフォールドミラー96,97
で、図7の第2および第3のPBS85,87を置き換えたものである。
【0061】 このシステムでは、2つのLCD98、99は、両方の発光経路および像経路
において異なる数の反射が持つ。カラーシャッターをスクローリングさせる方向
は、発光経路の第1のLCD98に対応して第2のLCD99用に左から右へと
反転されるが、水平スキャニングが使用される場合(紙の平面上において)、こ
の反転は、像経路において修正される。お互いに対する2つのパネル上の左から
右への反転は、既知の手法によって修正可能である。図7に示すように、この問
題は、反射LCDバージョンでは発生しない。像がお互いに反転しないため、こ
のことは、システム設計を簡便にする。
【0062】 実施例5 図9に示す本発明のその他の実施態様によれば、図7のE−SPF82は、パ
ッシブSPF101,102,103、スキャニングプリズム104を具えるシ
ステムで置き換えられる。
【0063】 この場合、それぞれのSPF(赤101、緑102、青103として図に示す
)は、設計上の波長バンドにおいて2分の1のリターダおして作用し、従って、
当該色の偏光を90度回転させる。設計上の波長バンドの範囲外では、リターダ
は、光の偏光には影響を与えない。図9では、発光経路からの白色入力光は、偏
光変換システムPCSによって垂直に偏光される。像レンズ105(即ち結像レ
ンズ)からきた光は、第1の偏光ビームスプリッターPBS84へと向かう。ひ
とまとめにされた3つのSPF101、102,103は、LCD86,89装
置とほぼ同じ縦横比を持つものであり、おそらくはいくらかそれを上回るもので
ある。リフレッシュのために空白にするためには、干渉フィルター106、10
7をリターダの間に設ける。像レンズ105は、リターダのセット101,10
2、103を回転プリズム104、PBS素子84,85,87,88を介して
それぞれのLCD86、89上に結像する。回転プリズム104は、像をスキャ
ンして、3つの補色バンドのセットのそれぞれは、各LCD86,89上で垂直
にスキャンされる。従来技術のスキャニングカラープロジェクターの場合は、S
PFの像の一部が、LCDの最下部からはずれたとき、即座にLCDの最上部に
再出現する。従って、第1のLCD86は、RGBのスクローリングカラー発光
を受け取り、一方、第2のLCD89は、CMYのスクローリングカラー発光を
受け取る。
【0064】 従来技術のスクローリングカラー発光を上回る本システムの利点は、3分の1
のエテンデュではなく、パネル/投影レンズの結合のエテンデュが十分に使用さ
れる。システムのエテンデュおよび使用されるランプに依存して、これは、約1
.5x〜2.5xのファクタによってルーメンのスループットを増加させる。
【0065】 図10に示すように、切り替え可能なコレステロールミラー110、即ち電気
的に制御される液晶可変遅延構造体を、白色光経路111にそって配置される選
択的反射構造体しして提供することができる。白色光経路111の光は、線形に
偏光される。白色光は、切り替え可能コレステロールミラー110によって2つ
の成分、透過する第1の成分112、反射する第2の成分113に分解される。
それぞれのミラー114,115を、第1の成分112および第2の成分113
の経路上に設けて、分解された光の方向を変える。図10は、マトリックス液晶
ディスプレイモジュールなどの第1および第2のトランスミッションモード空間
光変調器116,117を示すものである。第1の成分112’および第2の成
分113’からの変調された光は、第2の切り替え可能なコレステロールミラー
118で統合され、そして投影レンズ120によって投影される。
【0066】 第1の実施態様では、切り替え可能なコレステロールミラー110、118の
セットは、制御装置119によってそれぞれ同期させて駆動され、それぞれは、
2つ光学的状態を有する。図11Aおよび1Bに示すように第1の状態では、短
い波長の成分、例えば青121が、より長い波長の成分、例えば、黄122から
分離される。この場合、色域124の利用可能な出力は、ライン123として表
わすことができる。このライン123は、像制御装置120の制御のもと、切り
換え可能なコレステロールミラー110、118が第1の状態において、第1お
よび第2のトランスミッションモード空間光変調器116,117によって偏光
された光の組合わせを表わすものである。
【0067】 図12Aおよび12Bに示すように、第2の状態では、第1の光の成分112
および第2の光の成分113は、例えば、それぞれ、シアン125、赤126と
なる。この場合、色域124の利用可能な出力は、ライン127として表わすこ
とができる。このライン127は、像制御装置120の制御のもと、切り換え可
能なコレステロールミラー110、118が第2の状態において、第1および第
2のトランスミッションモード空間光変調器116,117によって偏光された
光の組合わせを表わすものである。切り換え可能なコレステロールミラー110
、118の2つの状態は、高速で切り替わるものであり、従って、これら2つの
状態を足したものが、人間の目によって知覚される。従って、図13は、2つの
状態では、知覚される出力レンジ128は、見ることができる色域124の実質
的な部分は包含され、従って、それぞれの切り換え可能なコレステロールミラー
110、118用に切り換え可能な単一の層しか必要としないこの比較的簡単な
実施態様は、様々な応用分野において受け入れ可能なものである。
【0068】 この実施態様では、分解された色は、像制御装置120による補色や基本色と
して扱う必要がなく、むしろ利用可能な色空間内の所望の出力の部分が決定され
、2つの利用可能な軸からの出力の適切な線形の組合わせが表示されることに留
意されたい。
【0069】 切り換え可能なコレステロールミラー110、118を自由に追加する、即ち
、上述したように3つ或いはそれ以上の状態を制御できるE−SPFを追加する
場合、像制御装置120の制御の仕方は、実施例4で述べたとおりである。それ
ぞれミラー114,115と単一構造の空間光変調器116,117を実現でき
る 実施例1,2、或いはデジタルマイクロミラー装置(DMD)に関連して上述し
たように、反射モード空間光変調器を設けることができることに留意されたい。
【0070】 様々な実施態様で応用される本発明の基本的な新規な特徴を詳細に説明してき
たが、様々な省略がされており、本発明の精神から離れることなく当業者であれ
ば説明した方法やシステムを様々な形で変更することができることを理解された
い。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲から確かめるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気的に制御される選択的偏光フィルタの動作を説明する線図である
【図2】 電気的に制御される選択的偏光フィルタの積層体の構造を説明する断
面図である。
【図3】 選択的偏光フィルタの積層体のスペクトル特性のグラフである。
【図4】 本発明によるシステムにおいて利用可能である原色と補色とを説明す
るCIE1931色域図である。
【図5】 6色の発光装置、2つの空間光変調器、空間光変調器が偏光光を必要
としない結像投影システムを説明する線図である。
【図6】 本発明による区分された電気的に制御される選択的偏光フィルタの動
作を線図的に示す図である。
【図7】 本発明による2板式の6色反射モードの結像投影システムを線図的に
示す図である。
【図8】 本発明による2板式の6色トランスミッシブモードの結像投影システ
ムを線図的に示す図である。
【図9】 本発明による機械的にスキャンされる選択的偏光フィルタシステムの
固定されたリターダーを説明する図である。
【図10】 選択的に制御可能であり切り換え可能なミラーを具える本発明によ
る他の実施態様を示す図である。
【図11A】 図10の実施態様における波長の関数としてCIE1931色域図に
プロットされた白色光の第1の分解を示す図である。
【図11B】 図10の実施態様における波長の関数としてCIE1931色域図に
プロットされた白色光の第1の分解を示す図である。
【図12A】 図10の実施態様における波長の関数としてCIE1931色域図に
プロットされた白色光の第2の分解を示す図である。
【図12B】 図10の実施態様における波長の関数としてCIE1931色域図に
プロットされた白色光の第2の分解を示す図である。
【図13】 図11A、11B、12A、12Bで示した2つのそれぞれの色分解の
状態により利用可能な複合色空間を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12 H04N 9/31 H04N 9/31 C (72)発明者 スティーヴン ファン レーベルヘ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA05 BA06 BA08 BB03 BB05 BC22 2H088 EA14 EA37 HA18 HA20 HA23 HA28 MA06 2H091 FA10Z FA14Z FA26X FA26Z FA41Z LA16 MA07 5C060 GA01 GA02 GB02 GB06 HC10 HC11 HC20 HC21 HC24 JA11 JA17 JB06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広帯域光源と、 前記の選択されたスペクトルバンドの外側の光から、選択されたスペクトルバ
    ンドの範囲内の光を空間的に分離するのに適するようなビームスプリッターと、 前記の選択されたスペクトルバンドの内側の光の経路と、前記の選択されたス
    ペクトルバンドの外側の光の経路とに沿ってそれぞれ配置される一対の光変調器
    と、を具え、 前記選択されたバンドは、制御可能な状態で選択されること、 を特徴とする結像システム
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記広帯域光源は、 様々な偏光角を有する偏光されていない白色光源と、 前記の偏光されていない白色光を実質的に単一の偏光軸を有する偏光された白
    色光へ変換する偏光変換システムと、を含むこと、 を特徴とする結像システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記の選択的なビームスプリッターは、 制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の光に対応して、前記の選
    択されたスペクトルバンドの光の偏光角を回転させるのに適する選択的な偏光コ
    ンバーターと、 前記の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の光の前記選択さ
    れた波長バンドを空間的に分離する偏光ビームスプリッターと、 を特徴とする結像システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記一対の光変調器は、 それぞれに電気光学的な空間光変調器を含むこと、 を特徴とする結像システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記一対の光変調器は、 それぞれにLCD結像パネルを含むこと、 を特徴とする結像システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記の選択的なビームスプリッターは、 電気的な制御により選択されたカラーバンドの偏光軸を回転させること、 を特徴とする結像システム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記の選択的なビームスプリッターは、 コレステロール物質から成ること、 を特徴とする結像システム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記の選択的なビームスプリッターは、 スペクトルバンドの分離の空間パターンを制御すること、 を特徴とする結像システム。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記の選択的なビームスプリッターは、 それぞれに異なるスペクトルバンドのスクローリングスキャンを生成すること、
    を特徴とする結像システム。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの内側の変調光と、前記
    の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の変調光と、を再結合す
    るビームスプリッターをも含むこと、 を特徴とする結像システム。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 前記の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの内側の光の経路上に配
    置された前記の一対の光変調器の1つは、赤、緑、および青の光を変調し、 前記の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の光の経路上に配
    置された前記の一対の光変調器のもう1つは、シアン、マジェンタ、黄の光を変
    調すること、 を特徴とする結像システム。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の結像システムにおいて、 時間上で前記の選択されたスペクトルバンドを変化させる手段をも含むことと
    、 を特徴とする結像システム。
  13. 【請求項13】 (a)広帯域光源を生成するステップと、 (b)広帯域光源の出力を分解して、前記の制御可能な状態で選択されたスペ
    クトルバンドの外側の光から、制御された状態で選択されたスペクトルバンドの
    内側の光を、選択的に空間的に分離させるステップと、 (c)制御された状態で選択されたスペクトルバンドの内側の光の経路上に配置
    された光と、前記の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の光と
    、を別々に分離して空間的に変調するステップと、 を含むことを特徴とする結像方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の結像方法において、 前記の選択的なビームスプリッターは、 制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の光に対応して、前記の選
    択されたスペクトルバンドの光の偏光角を制御可能な状態で回転させ、 制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の光の選択された波長バン
    ドを空間的に分離すること、 を特徴とする結像方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の結像方法において、 前記の分離させるステップが、電気的に制御して、選択されたカラーバンドの
    偏光軸を回転させること、 を特徴とする結像方法。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の結像方法において、 前記の分離させるステップが、機械的に制御されること、 を特徴とする結像方法。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の結像方法において、 前記の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの内側の光の経路上に配
    置された光は、いかなる空間位置においても赤、緑、或いは青の光を含み、 前記の制御可能な状態で選択されたスペクトルバンドの外側の光の経路上に配
    置された光は、いかなる空間位置においてもシアン、マジェンタ、或いは黄の光
    を含む、 ことを特徴とする結像方法。
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