JP2003348588A - 動画像符号化装置と映像伝送システム - Google Patents

動画像符号化装置と映像伝送システム

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JP2003348588A
JP2003348588A JP2002157413A JP2002157413A JP2003348588A JP 2003348588 A JP2003348588 A JP 2003348588A JP 2002157413 A JP2002157413 A JP 2002157413A JP 2002157413 A JP2002157413 A JP 2002157413A JP 2003348588 A JP2003348588 A JP 2003348588A
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JP2002157413A
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Hiroyuki Ueyasu
博之 上保
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイスへの実装が容易な簡単な方法でバッ
ファーの破綻を防止することができる動画像符号化装置
を提供する。 【解決手段】 動画像の各ピクチャをブロックに分割
し、ブロック毎に符号化する動画像符号化装置におい
て、符号化されたデータを一時蓄積して指定されたビッ
トレートで出力するバッファー部110と、このビット
レートとブロック毎の発生符号量とを基にバッファーオ
ーバーフロー状態を検出する符号量監視部122と、符
号量監視部122がバッファーオーバーフロー状態を検
出したとき、ピクチャの符号化モードに応じた符号量の
削減を実施する符号化手段108とを設けている。この
動画像符号化装置は、ブロック単位の発生符号量の積算
値を監視する、極めて簡単な方法でバッファーのオーバ
ーフローを防ぎ、動画像の安定的な符号化を続行するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像を圧縮符号
化する動画像符号化装置と、この動画像符号化装置が符
号化した動画像を伝送する映像伝送システムに関し、特
に、バッファーのオーバーフローを防ぎながら、安定的
に動画像符号化を続行できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】動画像符号化方式の国際標準であるMP
EG2方式では、画面を一定の大きさの多数のブロック
に分割し、ブロック毎に符号化が行われる。また、その
符号化の符号化効率を高めるために、動き補償予測や2
次元DCTなどの技術が用いられる。動き補償予測は、
参照画像を動き補償(参照画像と入力画像との相関が最
も高くなるようなブロック毎の動きを検出し、その動き
が示す位置から画像を構成する)して予測画像とし、こ
の予測画像と入力画像との差分を取る方法である。ま
た、2次元DCTは、ブロックの画像データに対して水
平方向及び垂直方向にDCT(離散コサイン変換)を行
い、変換後の係数を量子化して符号化する方法である。
【0003】動画像のフレーム(またはフィールド)
は、I−picture、P−pictureまたはB
−pictureとして符号化される。I−pictu
reは、ブロックの符号化に予測画像を使わずにフレー
ム内符号化(intra)で生成され、また、P−pi
ctureは、一方向のフレーム間(inter)予測
を利用して生成され、B−pictureは、双方向の
フレーム間予測を利用して生成される。また、I−pi
ctureは一定のpicture間隔(通常15pi
cture間隔)で挿入される。
【0004】動画像の圧縮符号化では、圧縮して得られ
るディジタル情報(ビットストリーム)の符号量が入力
画像に応じて刻々と変化する。このようなストリームを
指定されたビットレートで転送するために、送信側に
は、符号化されたデータを一旦蓄えるバッファーが設け
られており、バッファーから符号が取り出されて指定さ
れたビットレートで伝送される。また、バッファーに蓄
積された符号量に応じてDCT係数を量子化する際の量
子化幅が制御され、バッファーの蓄積符号量が増加する
と、発生符号量を減らすように大きい量子化幅での符号
化が行われる。
【0005】一方、受信側でも、受信データを一時蓄積
するバッファーを用意し、デコードに必要な符号量が変
化してもデコードが継続できるようにする必要がある。
そのため送信側では、受信側のバッファー容量を想定し
た仮想的な動画バッファー検証器により、動画バッファ
ー検証器がオーバーフローしたりアンダーフローしたり
しないように発生符号量を制御している。
【0006】しかし、伝送ビットレートに比べて発生符
号量が多い複雑な画像の入力が継続すると、量子化幅の
制御だけでは対応できなくなり、バッファーがオーバー
フローする。こうした事態を避けるため、特開平11−
234671号公報には、ブロック符号化開始時点で、
当該ブロックへの割り当て符号量の上限を算出し、発生
符号量が上限値を超える場合に、その時点からDCT係
数の符号化を中止して発生符号量を抑制する動画像符号
化装置が開示されている。
【0007】この装置では、ブロック内の発生符号量を
逐次監視する。具体的には、DCT係数を1個符号化す
る毎に、ブロック内符号量の積算値を更新し、この積算
値を符号化開始時点で定めた上限値と比較して、積算値
が上限値を超えるか否かを判断する。積算値が上限値を
超えた場合は、その時点以後に符号化すべきDCT係数
が存在しても、DCT係数の符号化を中止することで、
上限値以上の符号発生を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の動
画像符号化装置では、DCT係数の符号化の中止をブロ
ック符号化の中間時点で判定しているため、ブロック内
の発生符号量を逐次監視し、DCT係数を1個符号化す
る毎にブロック内符号量の積算値を更新して閾値と比較
する処理を行わなければならない。こうしたブロック内
の個々のDCT係数を対象とする処理は極めて複雑であ
り、ブロック単位の処理が行われる通常の符号化デバイ
スに、この処理機能を実装することは難しい。
【0009】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、簡単な方法でバッファーのオーバーフロ
ーを防止することができる動画像符号化装置を提供し、
また、その動画像符号化装置を用いた映像伝送システム
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、動
画像の各ピクチャをブロックに分割し、ブロック毎に符
号化する動画像符号化装置において、符号化されたデー
タを一時蓄積して指定されたビットレートで出力するバ
ッファー部と、このビットレートとブロック毎の発生符
号量とを基にバッファーオーバーフロー状態を検出する
符号量監視部と、符号量監視部がバッファーオーバーフ
ロー状態を検出したとき、ピクチャの符号化モードに応
じた符号量の削減を実施する符号化手段とを設けてい
る。
【0011】また、符号化されたデータを一時蓄積し、
指定されたビットレートで出力するバッファー部と、ピ
クチャに対する許容最大符号量を下回る閾値と、ピクチ
ャ内のブロック毎の発生符号量を順次積算した積算値と
を比較し、この積算値が閾値を超えたときにバッファー
オーバーフロー状態を検出する符号量監視部と、符号量
監視部がバッファーオーバーフロー状態を検出したと
き、ピクチャの符号化モードに応じた符号量の削減を実
施する符号化手段とを設けている。
【0012】また、この動画像符号化装置と、動画像符
号化装置で符号化されたデータを伝送路へ送出するため
のネットワークインタフェース部と、伝送ネットワーク
からデータを受信して復号化する復号装置と、復号化さ
れたデータにより映像を表示する表示用モニタとで映像
伝送システムを構成している。
【0013】この動画像符号化装置では、ブロック単位
の発生符号量の積算値を監視する、極めて簡単な方法で
バッファーのオーバーフローを防ぎ、動画像の安定的な
符号化を続行することができる。また、受信側では継続
的なフレームの復号が可能であり、伝送ネットワークを
介して符号化データを遠隔地に伝送した場合でも、受信
側の表示用モニタに映像を安定的に表示させることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態における動画像符号化装置は、図1の機能ブ
ロック図に示すように、入力ディジタル信号10に対し
てフレーム間予測符号化を行うか(inter)、フレ
ーム内符号化(intra)を行うかを判定するint
er/intra判定部100と、inter/int
ra判定部100の判定結果に基づいて動き補償画像ま
たは定数ゼロを出力する第1スイッチ部102と、入力
ディジタル信号10と第1スイッチ部102の出力との
減算結果を入力して直交変換係数を出力する直交変換部
104と、直交変換部104が出力した直交変換係数を
量子化して量子化直交変換係数を出力する量子化部10
6と、量子化部106が出力した量子化直交変換係数を
可変長符号化して可変長符号を出力するVLC(可変長
符号化)部108と、VLC部108が出力した可変長
符号を一旦蓄積して一定レートで出力し、かつ内部のバ
ッファー残留量から量子化幅を求めて量子化部106へ
出力するバッファ部110と、量子化部106が出力し
た量子化直交変換係数を入力して逆量子化直交変換係数
を出力する逆量子化部112と、逆量子化部112が出
力した逆量子化直交変換係数を入力して逆直交変換係数
を出力する逆直交変換部114と、逆直交変換部114
が出力した逆直交変換係数と予測画像の予測画素値信号
とを加算して生成された再生画像を蓄積するフレームメ
モリ部116と、inter/intra判定部100
の判定結果に基づいて動き補償画像または定数ゼロを予
測画素値信号として出力する第2スイッチ部118と、
フレームメモリ部116から出力された再生画像と入力
ディジタル信号10とから動き補償を行い、動き情報と
動き補償画像とを出力する動き補償部120と、外部よ
り指定されたビットレートを必要な内部ブロックへ伝え
るビットレート指示部124と、ビットレート指定情報
と可変長符号とを入力してバッファーオーバーフロー状
態を検出する符号量監視部122とを備えている。
【0015】ディジタル入力信号10は、図に示してい
ないカメラ、A/D変換装置及びブロック変換装置を経
由して符号化ブロック単位で入力する。また、inte
r/intra判定部100は、一定picture間
隔で挿入するI−pictureの場合は、無条件でフ
レーム内符号化(intra)を選択し、I−pict
ure以外では、入力ディジタル信号10と動き補償部
120が出力した動き補償画像とを入力してフレーム間
予測符号化を行うか(inter)、フレーム内符号化
(intra)を行うかを判定し、判定結果を表すブロ
ック符号化モード情報を第1スイッチ部102、第2ス
イッチ部118及びVLC部108に出力する。
【0016】また、第1スイッチ部102は、inte
r/intra判定部100が出力したブロック符号化
モード情報と、動き補償部120が出力した動き補償画
像と、定数ゼロとを入力し、ブロック符号化モード情報
に基づいて、動き補償画像または定数ゼロを出力する。
また、直交変換部104は、入力ディジタル信号10と
第1スイッチ部102の出力との減算結果を入力して直
交変換係数を出力する。
【0017】また、量子化部106は、直交変換部10
4が出力した直交変換係数とバッファー部110が出力
した量子化幅とを入力して、直交変換係数をその量子化
幅で量子化した量子化直交変換係数を出力する。また、
フレームメモリ部116は、逆直交変換部114が出力
した逆直交変換係数と第2スイッチ部118が出力した
画素値信号との加算結果を入力して再生画像として蓄積
する。
【0018】また、第2スイッチ部118は、inte
r/intra判定部100が出力したブロック符号化
モード情報と定数ゼロと動き補償部120が出力した動
き補償画像とを入力し、ブロック符号化モード情報に基
づいて、動き補償画像または定数ゼロを予測画素値信号
として出力する。また、動き補償部120は、フレーム
メモリ部116から出力された再生画像と入力ディジタ
ル信号10とから動き補償を行い、動き情報をVLC部
108に出力し、動き補償画像をinter/intr
a判定部100、第1スイッチ部102及び第2スイッ
チ部118に出力する。
【0019】また、VLC部108は、量子化部106
が出力した量子化直交変換係数と量子化直交変換係数に
多重されているブロック符号化モード情報と符号量監視
部122が出力したバッファーオーバーフロー状態と、
動き補償部120が出力した動き情報とを入力して可変
長符号を出力する。また、符号量監視部122は、ビッ
トレート指定情報と可変長符号とを入力してバッファー
オーバーフロー状態を検出し、VLC部108にバッフ
ァーオーバーフロー状態を示す情報を出力する。
【0020】次に、この動画像符号化装置の動作を説明
する。図1は動画像符号化方式の国際標準であるMPE
G2を想定したものである。同方式は画面を一定の大き
さの多数のブロックに分割し、ブロック毎に符号化す
る。また、符号化効率を高めるため、参照画像を動き補
償して動き補償画像を生成し、これを予測画像に用いて
符号量を削減する処理が行われる。inter/int
ra判定部100は、一定picture間隔(通常1
5picture間隔)で挿入するI−picture
符号化時はフレーム内符号化を選択し、選択結果を第1
スイッチ部102と第2スイッチ部118とVLC部1
08とへ出力し、I−picture符号化時以外は、
ブロック単位で入力される入力ディジタル信号10と動
き補償部120が出力した動き補償画像とを入力し、入
力画像の分散値と動き補償画像/入力画像間の予測差分
の分散値とを比較し、入力分散値が大きい時はフレーム
間予測符号化を選択し、逆に予測差分の分散値が大きけ
ればフレーム内符号化を選択し、選択結果を第1スイッ
チ部102と第2スイッチ部118とVLC部108と
へ出力する。
【0021】第1スイッチ部102は、inter/i
ntra判定部100がフレーム内符号化を選択した時
は定数ゼロを減算器へ出力して、直交変換部104が入
力ディジタル信号10を入力するようにし、また、フレ
ーム間符号化を選択した時は動き補償画像を減算器へ出
力して、直交変換部104が予測差分を入力するように
する。直交変換部104は、入力ディジタル信号10、
または予測差分を入力し、DCT変換を実行して直交変
換係数を出力する。量子化部106は、直交変換係数の
情報量を削減するため、バッファー部110が出力した
量子化幅で直交変換係数を量子化し、量子化直交変換係
数を出力する。
【0022】逆量子化部112は、量子化直交変換係数
を入力し、量子化時と同一の量子化幅で逆量子化し、逆
量子化直交変換係数を出力する。逆直交変換部114
は、逆量子化直交変換係数を入力して、逆直交変換し、
逆直交変換係数を出力する。第2スイッチ部118は、
inter/intra判定部100の判定結果がフレ
ーム内符号化を示している時はゼロを加算器へ出力し、
フレーム間符号化を示している時は動き補償画像を加算
器へ出力し、フレームメモリ部116へ量子化誤差を含
む再生画像を出力するようにする。
【0023】VLC部108は、量子化直交変換係数、
inter/intra判定結果、動き補償予測付随情
報、バッファーオーバーフロー状態信号を入力し、バッ
ファーオーバーフローが発生していない場合は、これら
を可変長符号化してバッファー部110へ出力し、バッ
ファーオーバーフロー発生時は、バッファーの破綻を防
止するため、符号量を抑制した符号化を行い、符号化結
果をバッファー部110へ出力する。
【0024】次に、VLC部108の符号生成フローを
示す図4を参照して、VLC部108の動作について詳
述する。(なお、フロー図では、“ステップ”を“S
t.”と表記している。) VLC部108は、バッファーオーバーフロー非発生時
(ステップ1でnoの時)には、生成する符号を制限せ
ず、入力情報を全て符号化し(ステップ7)、バッファ
ー部110へ出力する。一方、バッファーオーバーフロ
ー発生時(ステップ1でyesの時)には、I−pic
tureの符号化中であるか否かを識別し(ステップ
2)、I−pictureの符号化中であれば(ステッ
プ2でyesの時)、DCT係数以外はオーバーフロー
非発生状態と同様に符号化し、DCT係数は直流分のみ
を符号化する(ステップ3)。また、I−pictur
eの符号化中でなければ(ステップ2でnoの時)、画
面両端のブロックであるか否かを識別し(ステップ
4)、画面両端のブロックであるときは(ステップ4で
yesの時)、動き情報=0のマクロブロックタイプ
(マクロブロックの符号化モードを表す情報)のみを符
号化し、DCT係数は全く符号化しない(ステップ
5)。また、画面両端のブロックでないときは(ステッ
プ4でnoの時)、当該ブロック情報は一切符号化しな
い(ステップ6)。
【0025】このように、バッファーオーバーフロー発
生時には、 (1)I−pictureではDCT係数は直流分のみ
符号化する。 (2)I−picture以外の画面両端ブロックで
は、動き情報=0のマクロブロックタイプのみを符号化
し、DCT係数は全く符号化しない。 (3)I−picutre以外の画面非両端ブロックで
は、符号は全く発生させない。という方法で発生符号を
制限する。この(1)、(2)、(3)の発生符号の制
限方法は、MPEG2規格内で許容される最小発生符号
量である。
【0026】バッファー部110は、不定速度で入力さ
れる可変長符号を一旦蓄積し、指定ビットレートで出力
するとともに、内部蓄積符号量に比例させた量子化幅を
算出して量子化部106へ出力する。動き補償部120
は、入力ディジタル信号10と共に、フレームメモリ部
116から再生画像を入力し、ブロックマッチング法で
動きを検出し、動き補償画像、付随情報(動き補償の有
効/無効、動きベクトル)を出力する。ブロックマッチ
ング法の具体例は“画像の帯域圧縮と符号化技術”(日
刊工業新聞社)P61〜P62に記載されている。
【0027】動き補償部120は、まず、ブロックマッ
チング法により動きベクトル、動き補償画像、及び動き
補償予測付随情報を求める。次に、動き補償画像及び動
き補償前の(動き量をゼロとした場合の)画像のそれぞ
れと入力ディジタル信号10との差分絶対値和を求め、
符号化効率がどちらの画像において良好であるかを判定
する。次に、この判定結果を反映した予測画像を第1ス
イッチ部102、inter/intra判定部100
及び第2スイッチ部118へ出力し、動き補償の付随情
報をVLC部108へ出力する。ビットレート指示部1
24は、装置外部より入力したビットレートをバッファ
ー部110と符号量監視部122とへ出力する。
【0028】符号量監視部122は、MPEG2規格で
動作が規定されているビデオバッファー検証器(動画バ
ッファー検証器)の動作をシミュレートすることで、ピ
クチャ符号化開始時に、当該ピクチャの許容最大符号量
を算出し、ピクチャ内の積算符号量が当該ピクチャの許
容最大符号量に近づいたとき、バッファーオーバーフロ
ー信号をVLC部108へ出力してバッファーオーバー
フローを回避する。以下、図5を参照しながら、ビデオ
バッファー検証器の動作、及びピクチャの許容最大符号
量の算出方法を説明する。
【0029】図5において(a)はビデオバッファー検
証器の容量の上限値を示す。この上限値は一定範囲内で
エンコード時に選択することができる。(b)は1フレ
ーム間隔時間を示す。本システムで用いるNTSCビデ
オ方式においては1/29.97 ≒33.3msec
である。(c)は先頭ピクチャの符号量を示す。(d)
は2番目のピクチャの符号量を示す。(e)は一定の傾
きであり、符号化ビットレートを示す。傾きが急峻な
程、符号化ビットレートが大きいことを示す。
【0030】図5では、時刻ゼロにおいて発生符号のビ
デオバッファー検証器への入力が開始される。あらかじ
め定めた時刻T1において、先頭フレームを表現してい
る全ビットストリームが瞬間的にビデオバッファー検証
器から引き抜かれる(瞬間的な移動ができるのは、ビデ
オバッファー検証器は仮想的バッファーを前提にしてい
るからである)。T1で引き抜かれる符号量(c)はT
1で表示される先頭フレームの符号量そのものである。
T1において先頭ピクチャ相当の符号量を引き抜いた
後、再度一定ビットレートで符号が入力される。次に、
時刻T2で2番目のピクチャの符号量相当が瞬間的にビ
デオバッファー検証器から引き抜かれ、再度一定のビッ
トレートで入力される。当然ながら、T2−T1=3
3.3msecである。
【0031】以下、一定の時間間隔(約33.3mse
c)毎に各ピクチャの符号量の瞬間的引き抜きと一定ビ
ットレートでの入力とが続き、図5のような鋸型の変動
となる。
【0032】ここで、先頭ピクチャ符号化時に許容され
る符号量の最大値は(c)+(f)、2番目の符号化ピ
クチャの許容最大符号量は(d)+(g)となることが
明らかである。即ち、先頭の符号化ピクチャの符号量が
(c)+(f)より多いと、時刻T1で先頭のピクチャ
の符号量相当をビデオバッファー検証器から引き抜いた
ときに、ビデオバッファー検証器がアンダーフローに陥
る。また、同様に、2番目の符号化ピクチャの符号量が
(d)+(g)より多いと、2番目のピクチャの符号量
相当をビデオバッファー検証器から引き抜いたときに、
ビデオバッファー検証器がアンダーフローに陥る。先頭
の符号化ピクチャの許容最大符号量を(c)+(f)に
設定し、2番目の符号化ピクチャの許容最大符号量を
(d)+(g)に設定すれば、ビデオバッファー検証器
のこうしたアンダーフローは発生しない。
【0033】符号量監視部122は、以上のようにして
算出したピクチャの許容最大符号量から、さらに、図4
に説明した符号量削減手段で符号量を削減した場合でも
必要となる符号量(最小発生符号量)を差し引き、バッ
ファーオーバーフロー信号を出力する状態(オーバーフ
ロー発生状態)を判定するための閾値レベルを設定す
る。そして、ピクチャ内の積算符号量がその閾値を超え
たときに、オーバーフロー発生状態と判定して、バッフ
ァーオーバーフロー信号をVLC部108へ出力する。
【0034】図6を用いて、符号量監視部122がオー
バーフロー状態を検出する方法について詳述する。図6
において、横軸はピクチャ内の符号化済ブロック数、縦
軸は符号量を示している。図6の(A)は図4で説明し
た符号量削減手段でピクチャ全体を符号化した場合の符
号量の最大値であり、ピクチャ全体をI−pictur
eとし、各I−pictureを図4のステップ3の手
順で符号化したときの符号量の合計値を(A)とする。
この(A)がバッファーオーバーフロー判定の閾値とな
る。
【0035】右上がりの曲線は、ピクチャ内の積算符号
量であり、符号化ブロック数が増加するにしたがって、
単調に増加する様子を示している。図6でブロックN1
を符号化するまでは、ピクチャ内積算符号量が、(許容
最大符号量)―(A)を超えないので、バッファーオー
バーフロー状態ではないと判断し、ブロックN1を符号
化する時点で、ピクチャ内積算符号量が、(許容最大符
号量)―(A)を超えるので、オーバーフロー状態と判
定し、判定結果を表すバッファーオーバーフロー信号を
VLC部108へ出力する。VLC部108は、このバ
ッファーオーバーフロー信号を受けて、図4に示す手順
で発生符号量を抑制する。
【0036】このように、この動画像符号化装置では、
ピクチャの許容最大符号量を基に設定した閾値と、ピク
チャ内のブロック単位の発生符号量を順次積算した積算
値とを比較して、バッファーオーバーフロー状態か否か
をブロック単位で判定し、この積算値が閾値を超えた時
点で、符号量削減手段を用いた符号化方式により最小発
生符号量の符号化を開始する。そのため、バッファーオ
ーバーフロー状態を確実に回避することができる。
【0037】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態では、符号量削減手段による符号化の実施範囲を狭め
た動画像符号化装置について説明する。この装置の全体
構成は第1の実施形態(図1)と同じであり、ただ、符
号量監視部122の動作だけが第1の実施形態と違って
いる。
【0038】この符号量監視部122は、第1の実施形
態と同様に、ビデオバッファー検証器の動作をシミュレ
ートすることで、ピクチャ符号化開始時に、当該ピクチ
ャの許容最大符号量を算出し、これをバッファーオーバ
ーフロー回避の判断に用いる。この許容最大符号量の算
出方法は第1の実施形態と同様である。符号量監視部1
22は、この許容最大符号量を基に設定した閾値を用い
てオーバーフロー状態を検出するが、この閾値の設定の
仕方が第1の実施形態と相違している。図7を用いて、
符号量監視部122におけるオーバーフロー状態の検出
方法について詳述する。
【0039】図7において、横軸はピクチャ内の符号化
済ブロック数、縦軸は符号量を示している。(A)は、
第1の実施形態(図6)と同じように、図4で説明した
符号量削減手段でピクチャ全体を符号化した場合の符号
量の最大値であり、ピクチャ全体をI−picture
とし、各I−pictureを図4のステップ3の手順
で符号化したときの符号量の合計値を(A)とする。
【0040】傾き(B)の右上がりの直線(1)は、バ
ッファーオーバーフロー判定の閾値を示す直線である。
符号化済ブロック数=0では直線(1)は許容最大符号
量−(A)の値をとり、1ブロック符号化する毎に
(B)だけ増加し、符号化済ブロック数=N(MAX)
では許容最大符号量と等しくなる。右上がりの曲線は、
ピクチャ内の積算符号量であり、符号化ブロック数が増
加するにしたがって、単調に増加する様子を示してい
る。
【0041】符号量監視部122は、図7においてブロ
ックN1を符号化するまでは、ピクチャ内積算符号量
が、直線(1)を超えないので、オーバーフロー状態で
はないと判断し、ブロックN11を符号化する時点で、
ピクチャ内積算符号量が直線(1)を超えるので、オー
バーフロー状態と判定し、判定結果を表すバッファーオ
ーバーフロー信号をVLC部108へ出力する。
【0042】このように、この動画像符号化装置では、
ピクチャ内の積算符号量と、ブロック毎に修正される閾
値値とからバッファーオーバーフロー状態を検出してい
るので、ピクチャ内で一定の閾値を基にバッファーオー
バーフロー状態を判定する場合に比較して、本来不要な
バッファーオーバーフロー状態の検出を減らすことがで
きる。その結果、符号量削減手段による符号化の実施範
囲を減らし、画質を向上させることができる。
【0043】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態における動画像符号化装置は、I−pictureと
I−picture以外のpictureとを区別して
バッファーオーバーフローの判定を行う。この装置の全
体構成は第1の実施形態(図1)と同じであり、ただ、
符号量監視部122の動作だけが第1の実施形態と違っ
ている。この符号量監視部122は、第1の実施形態と
同様に、ビデオバッファー検証器の動作をシミュレート
することで、ピクチャ符号化開始時に、当該ピクチャの
許容最大符号量を算出し、これをバッファーオーバーフ
ロー回避の判断に用いる。この許容最大符号量の算出方
法は第1の実施形態と同様である。
【0044】符号量監視部122は、この許容最大符号
量を基に閾値を設定してオーバーフロー状態を検出する
が、この閾値の設定の仕方が第1の実施形態と相違して
いる。図8を用いて、符号量監視部122におけるオー
バーフロー状態の検出方法を詳述する。
【0045】図8において、横軸はピクチャ内の符号化
済ブロック数、縦軸は符号量を示している。単調増加の
曲線(11)は、I−pictureを符号化した場合
の符号化済みブロック数とピクチャ内積算符号量との関
係を示し、単調増加の曲線(12)は、I−pictu
re以外のpictureを符号化した場合の符号化済
みブロック数とピクチャ内積算符号量との関係を示して
いる。また、(A)は、図4で説明した符号量削減手段
でI−pictureのピクチャ全体をステップ3の手
順で符号化した場合の符号量を示し、(B1)は、図4
で説明した符号量削減手段でI−picture以外の
pictureのピクチャ全体をステップ5及びステッ
プ6の手順で符号化した場合の符号量を示している。こ
の(A)がI−picture符号化時のバッファーオ
ーバーフロー判定の閾値となり、(B1)がI−pic
ture以外のpicture符号化時のバッファーオ
ーバーフロー判定の閾値となる。
【0046】まず、I−picture符号化時のオー
バーフロー検出動作を説明する。符号化済ブロック数=
0では曲線(11)は値ゼロを取る。符号化済みブロッ
ク数の増加とともに、ピクチャ内の積算符号量は単調に
増加し、符号化ブロック数がN21となった時点で、
(許容最大符号量)−(A)を超える。そのまま通常の
符号化を続行すれば、許容最大符号量以上の符号が発生
するので、符号量削減手段を用いて発生符号量を抑制
し、ピクチャ全体の符号量を許容最大符号量以下に抑え
る。
【0047】次にI−picture以外のpictu
re符号化時のオーバーフロー検出動作を説明する。符
号化済ブロック数=0では、曲線(12)は値ゼロを取
る。符号化済みブロック数の増加とともに、ピクチャ内
の積算符号量は単調に増加し、符号化ブロック数がN2
3となった時点で、(許容最大符号量)−(B1)を超
える。そのまま通常の符号化を続行すれば、許容最大符
号量以上の符号が発生するので、符号量削減手段を用い
て発生符号量を抑制し、ピクチャ全体の符号量を許容最
大符号量以下に抑える。
【0048】ここで、I−pictureのオーバーフ
ロー検出値(A)とI−picture以外のpict
ureのオーバーフロー検出値(B1)とを区別しない
場合には、許容最大符号量を超える危険性を回避するた
め、符号量削減手段の符号化で発生する符号量が大きい
I−pictureでの値(A)を用いてオーバーフロ
ー検出を行わざるを得ない。
【0049】その場合には、I−picture以外の
pictureの積算符号量(12)が符号化済みブロ
ック数=N22となった時点で符号量削減手段を用いる
ことになる。しかし、本来はN23の時点から符号量削
減手段を用いれば、ピクチャ符号量を許容最大符号量以
下に抑えることができるので、ブロックN22〜N23
での符号量削減は不要であり、必要以上に符号量を削減
してしまうことになる。
【0050】これに対して、この動画像符号化装置で
は、ピクチャの符号化モードに応じてオーバーフロー判
定用定数(閾値)を最適化することで、本来不要なバッ
ファーオーバーフロー判定を回避することができ、その
結果、画質を向上させることが可能となる。この動画像
符号化装置でのバッファーオーバーフロー判定方法は、
特に符号量に余裕が少ない低ビットレート符号化時に大
きな効果を発揮する。
【0051】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態では、バッファーオーバーフローの判定を入力ディジ
タル信号の解像度に応じて行う動画像符号化装置につい
て説明する。図2は、この動画像符号化装置全体の機能
ブロック図を示している。この装置は、VLC部108
と符号量監視部122との動作が第1の実施形態(図
1)と異なっている。その他は第1の実施形態と変わり
がない。
【0052】この装置のVLC部108には、第1の実
施形態と同様に、量子化部106から量子化直交変換係
数が、inter/intra判定部100からint
er/intra判定結果が、動き補償部120から動
き補償予測付随情報が、また、符号量監視部122から
バッファーオーバーフロー状態信号が入力し、その他に
入力ディジタル信号が入力する。VLC部108は、バ
ッファーオーバーフローが発生していない場合には、入
力ディジタル信号から得られた符号化解像度情報を含め
て、入力情報を全て可変長符号化し、バッファー部11
0へ出力する。一方、バッファーオーバーフロー発生時
には、バッファーの破綻を防止するため、符号量を抑制
した符号化を行い、符号化の結果をバッファー部110
へ出力する。
【0053】符号量監視部122は、ビデオバッファー
検証器の動作をシミュレートすることで、ピクチャ符号
化開始時に、当該ピクチャの許容最大符号量を算出し、
バッファーオーバーフロー回避の判断に用いる。この許
容最大符号量の算出方法は第1の実施形態と同様であ
る。
【0054】符号量監視部122は、この許容最大符号
量を基に閾値を設定してオーバーフロー状態を検出する
が、この閾値の設定の仕方が第1の実施形態と相違して
いる。図9を用いて、符号量監視部122におけるオー
バーフロー状態の検出方法を詳述する。
【0055】図9において、横軸はピクチャ内の符号化
済ブロック数、縦軸は符号量を示している。単調増加の
曲線(21)は、高解像度(ピクチャ内ブロック数が、
例えば水平44×垂直30)で符号化した場合の符号化
済みブロック数とピクチャ内積算符号量との関係を示
し、単調増加の曲線(22)は、低解像度(ピクチャ内
ブロック数が、例えば水平22×垂直15)で符号化し
た場合の符号化済みブロック数とピクチャ内積算符号量
との関係を示している。また、(A1)は、図4で説明
した符号量削減手段を用いて高解像度のピクチャ全体を
符号化した場合のI−pictureの符号量を示し、
(B2)は、図4で説明した符号量削減手段を用いて低
解像動のピクチャ全体を符号化した場合のI−pict
ureの符号量を示している。このときの符号量は、ピ
クチャ内ブロック総数に比例するので、(B2)=(A
1)/4の関係にある。この(A1)が高解像度符号化
時のバッファーオーバーフロー判定の閾値となり、(B
2)が低解像度符号化時のバッファーオーバーフロー判
定の閾値となる。
【0056】まず、高解像度符号化時のオーバーフロー
検出動作を説明する。符号化済ブロック数=0では曲線
(21)は値ゼロを取る。符号化済みブロック数の増加
とともに、ピクチャ内の積算符号量は単調に増加し、符
号化ブロック数がN31となった時点で、(許容最大符
号量)−(A1)を超える。そのまま通常の符号化を続
行すれば、許容最大符号量以上の符号が発生するので、
符号量削減手段を用いて発生符号量を抑制し、ピクチャ
全体の符号量を許容最大符号量以下に抑える。
【0057】次に、低解像度符号化時のオーバーフロー
検出動作を説明する。符号化済ブロック数=0では曲線
(22)は値ゼロを取る。符号化済みブロック数の増加
とともに、ピクチャ内の積算符号量は単調に増加し、符
号化ブロック数がN33となった時点で、(許容最大符
号量)−(B2)を超える。そのまま通常の符号化を続
行すれば、許容最大符号量以上の符号が発生するので、
符号量削減手段を用いて発生符号量を抑制し、ピクチャ
全体の符号量を許容最大符号量以下に抑える。
【0058】ここで、解像度によって、オーバーフロー
検出の閾値を変更しない場合は、(A1)、(B2)の
ように2種類の定数を用いることができず、符号量削減
手段の符号化で発生する符号量が大きい高解像度での閾
値(A1)を用いてオーバーフロー検出を行わざるを得
ない。
【0059】その場合には、低解像度で符号化したとき
の積算符号量(22)が符号化済みブロック数=N32
となった時点で符号量削減手段を用いることになる。し
かし、本来はN33の時点から符号量削減手段を用いれ
ば、ピクチャ符号量を許容最大符号量以下に抑えること
ができるので、ブロックN32〜N33での符号量削減
は不要であり、必要以上に符号量を削減してしまうこと
になる。
【0060】これに対して、この動画像符号化装置で
は、解像度に応じてオーバーフロー判定用定数(閾値)
を最適化することで、本来不要なバッファーオーバーフ
ロー判定を回避することができ、その結果、画質を向上
させることが可能になる。この動画像符号化装置におけ
るバッファーオーバーフロー判定の方法は、特に高解像
度符号化と低解像度符号化とを適宜変更して符号化する
場合に大きな効果を発揮する。
【0061】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態では、第1〜第4の実施形態の動画像符号化装置を用
いた映像伝送システムについて説明する。この映像伝送
システムは、図3に示すように、映像信号を出力するカ
メラ200と、本発明の第1〜第4の実施形態で説明し
た動画像符号化装置210と、動画像符号化装置210
と伝送ネットワークとのインターフェース機能を実現す
る送信ネットワークI/F220と、伝送ネットワーク
230と、伝送ネットワーク230と復号装置との間の
インターフェース機能を実現する受信ネットワーI/F
240と、受信ビット列を復号してビデオ信号を出力す
る復号装置250と、映像を表示する表示用モニタ26
0とを備えている。
【0062】この映像伝送システムの動作について説明
する。動画像符号化装置210は、カメラ200より入
力した映像信号を圧縮符号化し、符号化結果であるビッ
ト列を出力する。送信ネットワークI/F220は、ビ
ット列を入力して、伝送ネットワークが要求する仕様に
信号を変換して伝送ネットワーク230へ出力する。受
信ネットワーI/F240は、伝送ネットワーク230
より入力した信号から受信ビット列を生成し、復号装置
250へ出力する。復号装置250は、入力したビット
列を復号処理し、ビデオ信号を出力する。表示用モニタ
260は、入力したビデオ信号から映像を表示する。
【0063】この映像伝送システムでは、本発明の第1
〜第4の実施形態で説明した動画像符号化装置によって
符号化したビット列をネットワークを用いて遠隔地点に
伝送することにより、遠隔監視装置を構成することがで
きる。特に伝送帯域が小さいネットワークを利用する時
でも、動画像符号化装置210における送信バッファー
のオーバーフローは回避され、また、復号装置250で
の継続的なピクチャの復号が保証される。その結果、表
示用モニタ260には、カメラ200で撮影された高品
質の映像が安定的に表示される。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の動画像符号化装置は、バッファーのオーバーフローを
防いで、動画像の安定的な符号化を続行することがで
き、また、受信側での継続的なフレームの復号を保証す
ることができる。このバッファーのオーバーフローを防
ぐための処理は、符号化ブロック単位の発生符号量の積
算値を監視する、極めて簡単な方法で実施することがで
きる。
【0065】また、本発明の映像伝送システムは、カメ
ラ装置で撮影された映像を安定的に符号化して遠隔地に
伝送し、遠隔地の表示用モニタにカメラ装置の映像を安
定的に表示させることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態、第2の実施形態及び
第3の実施形態における動画像符号化装置の構成を示す
ブロック図
【図2】本発明の第4の実施形態における動画像符号化
装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第5の実施形態における映像伝送シス
テムの構成を示すブロック図
【図4】本発明の各実施形態の動画像符号化装置におけ
るバッファーオーバーフロー発生時の符号化処理手順を
示すフロー図
【図5】本発明の各実施形態におけるバッファーオーバ
ーフローの検出に使用する許容最大符号量の算出方法を
示す説明図
【図6】本発明の第1の実施形態におけるバッファーオ
ーバーフローの検出方法を示す説明図
【図7】本発明の第2の実施形態におけるバッファーオ
ーバーフローの検出方法を示す説明図
【図8】本発明の第3の実施形態におけるバッファーオ
ーバーフローの検出方法を示す説明図
【図9】本発明の第4の実施形態におけるバッファーオ
ーバーフローの検出方法を示す説明図
【符号の説明】
10 入力ディジタル信号 100 inter/intra判定部 102 第1スイッチ部 104 直交変換部 106 量子化部 108 VLC部 110 バッファー部 112 逆量子化部 114 逆直交変換部 116 フレームメモリ部 118 第2スイッチ部 120 動き補償部 122 符号量監視部 124 ビットレート指示部 200 カメラ 210 動画像符号化装置 220 送信ネットワーI/F 230 伝送ネットワーク 240 受信ネットワーI/F 250 復号装置 260 表示用モニタ
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK35 MA00 MA05 MA21 MC11 ME01 PP05 TA00 TA49 TA50 TB08 TC00 TC15 TC32 TC37 TD11 UA02 UA32 5J064 AA00 BA04 BA16 BB01 BB02 BB03 BB10 BC01 BC08 BC14 BC16 BC29 BD02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像の各ピクチャをブロックに分割
    し、前記ブロック毎に符号化する動画像符号化装置であ
    って、 符号化されたデータを一時蓄積し、指定されたビットレ
    ートで出力するバッファー部と、 前記ビットレートと前記ブロック毎の発生符号量とを基
    にバッファーオーバーフロー状態を検出する符号量監視
    部と、 前記符号量監視部が前記バッファーオーバーフロー状態
    を検出したとき、前記ピクチャの符号化モードに応じた
    符号量の削減を実施する符号化手段とを具備することを
    特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 動画像の各ピクチャをブロックに分割
    し、前記ブロック毎に符号化する動画像符号化装置であ
    って、 符号化されたデータを一時蓄積し、指定されたビットレ
    ートで出力するバッファー部と、 前記ピクチャに対する許容最大符号量を下回る閾値と、
    前記ピクチャ内の前記ブロック毎の発生符号量を順次積
    算した積算値とを比較し、前記積算値が前記閾値を超え
    たときにバッファーオーバーフロー状態を検出する符号
    量監視部と、 前記符号量監視部が前記バッファーオーバーフロー状態
    を検出したとき、前記ピクチャの符号化モードに応じた
    符号量の削減を実施する符号化手段とを具備することを
    特徴とする動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記符号量監視部は、前記閾値として、
    積算する前記ブロック毎に修正された閾値を用いて、前
    記バッファーオーバーフロー状態を判定することを特徴
    とする請求項2に記載の動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記符号量監視部は、前記閾値として、
    前記ピクチャの符号化モードに応じて設定された閾値を
    用いて、前記バッファーオーバーフロー状態を判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記符号量監視部は、前記閾値として、
    前記動画像の解像度に応じて設定された閾値を用いて、
    前記バッファーオーバーフロー状態を判定することを特
    徴とする請求項2に記載の動画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    動画像符号化装置と、前記動画像符号化装置で符号化さ
    れたデータを伝送路へ送出するためのネットワークイン
    タフェース部と、伝送ネットワークから前記データを受
    信して復号化する復号装置と、復号化された前記データ
    により映像を表示する表示用モニタとを具備することを
    特徴とする映像伝送システム。
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