JP2003346100A - Icカードリーダライタ装置 - Google Patents

Icカードリーダライタ装置

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JP2003346100A
JP2003346100A JP2002147580A JP2002147580A JP2003346100A JP 2003346100 A JP2003346100 A JP 2003346100A JP 2002147580 A JP2002147580 A JP 2002147580A JP 2002147580 A JP2002147580 A JP 2002147580A JP 2003346100 A JP2003346100 A JP 2003346100A
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Atsushi Hasegawa
淳 長谷川
Fumihiro Nakagawa
文裕 中川
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UMC Electronics Co Ltd Japan
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ICカードに設けられるカード側電磁ア
ンテナとの間で信号を送受するためのリーダライタ側電
磁アンテナ2の放射する電磁波が共用ICカード10と
交信するための回路へ侵入するのを遮蔽する電磁シール
ド材9が、回路基板4と、上記リーダライタ側電磁アン
テナ2との間に配置される。 【効果】 非接触型の機能を使用しているときに、リー
ダライタ側電磁アンテナ2の放射する電磁波が回路基板
4にノイズとなって侵入することが無くなるため、自己
(非接触型の機能)の放射する電磁波をノイズとして受
信し自己(非接触型の機能)の機能を誤動作させること
が無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードシステ
ムに用いられるICカードリーダライタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報化社会におけるカードの役割
は極めて大きい。金融機関における通帳の役割、流通過
程における現金の役割、交通機関における乗車券の役
割、等々多岐に渡っている。その結果、一人で何枚もの
カードを持ち歩くことが当たり前の社会になっている。
この状態を少しでも改善すべく記憶容量の大きいICカ
ードの普及が進んでいる。
【0003】同時に、ICカード利用に際しての利便性
向上を目指す技術開発が進められている。電磁波を用い
た非接触のICカードがその一例である。一方、ICカ
ードを採用するアプリケーションの面からは、利用に際
しての利便性が強く求められる場合がある反面、ある程
度利用に際しての利便性を犠牲にしても正確性が求めら
れるアプリケーションもある。
【0004】例えば、金融機関における通帳の役割が求
められるICカードでは、利用に際しての利便性をある
程度犠牲にしても正確性が強く求められる。一方交通機
関における乗車券の役割が求められているICカードで
は、利用者が定期券をケースに入れたまま改札機に近付
けるだけで改札機を通過できる利便性、迅速性が強く求
められる。
【0005】その結果、接触型に必要な接点、及び非接
触型に必要な電磁アンテナの双方を一枚のICカードに
備えた接触・非接触共用ICカード(以後共用ICカー
ドと記す)が最近市場に出回り始めている。図を用いて
共用ICカードの利用方法の概要について説明する。
【0006】図4は、従来の共用ICカードの利用例説
明図である。共用ICカード101が、非接触型ICカ
ードリーダライタ装置106又は接触型ICカードリー
ダライタ装置104と情報の交信をする場合の説明図で
ある。図4より共用ICカード101は、電磁アンテナ
102と、接点103とを備える。この共用ICカード
101は、利用に際しての利便性が強く求められるアプ
リケーションと、利用に際しての利便性をある程度犠牲
にしても正確性が求められるアプリケーションの双方に
適合させるべく用いられる共用ICカードである。
【0007】電磁アンテナ102は、非接触型ICカー
ドリーダライタ装置106との間で高周波の電磁波を送
信又は受信する部分である。通常共用ICカード101
内部に巻き線ループによって構成される。あるいは又フ
レキシブル・プリントボート上にフォトエッチング技術
を用いて構成されても良い。電磁波の周波数は、通常1
3.56MHzに設定される。
【0008】この13.56MHzの高周波を介して電
磁アンテナ107を内部に備える非接触型ICカードリ
ーダライタ装置106と情報の交信が行われる。又、共
用ICカード101の内部に備える電源回路(図示して
いない)は、この高周波の電磁波を整流することによっ
て、自己が内部で必要とする直流電源を得ている。
【0009】接点103は、接触型ICカードリーダラ
イタ装置104が備える接点105と接触して接触型I
Cカードリーダライタ装置104から共用ICカード1
01が内部で必要とする直流電源の供給を受ける部分で
ある。同様にして接触型ICカードリーダライタ装置1
04と共用ICカード101の間での情報交信を仲介す
る部分でもある。
【0010】接触型ICカードリーダライタ装置104
は、共用ICカード101と図示していない上位機器と
の情報交信を仲介する部分である。上位機器(図示して
ない)と共用ICカード101の情報の交信を仲介する
ために、共用ICカード101が内部で必要とする直流
電源を供給する部分でもある。
【0011】この接触型ICカードリーダライタ装置1
04は、接点105を介して共用ICカード101と情
報の交信を行うので後記非接触型ICカードリーダライ
タ装置106に比較して情報交信の正確性が高い。従っ
て、共用ICカード101が金融機関における通帳の役
割を求められている場合等には、この接触型ICカード
リーダライタ装置104が用いられる場合が多い。
【0012】非接触型ICカードリーダライタ装置10
6は、共用ICカード101と図示していない上位機器
との情報交信を仲介する部分である。上位機器(図示し
てない)と共用ICカード101の情報交信を仲介する
ために、共用ICカード101が内部で必要とする直流
電源を供給する部分でもある。
【0013】この非接触型ICカードリーダライタ装置
106は、電磁アンテナ107を介して共用ICカード
101と情報交信を行うので上記接触型ICカードリー
ダライタ装置104に比較して利便性に優れている。従
って、共用ICカード101が交通機関における乗車券
の役割等を求められている場合に用いられる場合が多
い。
【0014】以上の説明は、共用ICカード101と、
接触型ICカードリーダライタ装置104、又は非接触
型ICカードリーダライタ装置106とが、それぞれ同
一種類のアプリケーションを受け持つ上位機器との交信
を仲介する場合についての説明である。即ち、共用IC
カード101が、接触型又は非接触型のいずれか一方の
機能のみを用いる場合の説明である。
【0015】しかし、ICカードシステムの用途は、現
時点でも複雑多岐に拡大している。近い将来上記接触型
ICカードリーダライタ装置104と非接触型ICカー
ドリーダライタ装置106との機能を併せ持つ共用IC
カードリーダライタ装置のニーズが発生し、そのニーズ
が大きくなるものと予想される。そこで本願の発明者
は、接触型ICカードリーダライタ装置104及び非接
触型ICカードリーダライタ装置106との機能を併せ
持つ共用ICカードリーダライタ装置を試作した。
【0016】図5は、試作例によるICカードリーダラ
イタ装置の側面断面図である。図5より、試作例による
ICカードリーダライタ装置110は、リーダライタ側
接点111と、リーダライタ側電磁アンテナ112と、
ICカードホルダ113と、回路基板114と、入出力
アダプタ115と、導体116と、ICカードコンタク
ト117とを備える。
【0017】リーダライタ側接点111は、接触型IC
カードに設けられるカード側接点と接触して接触型送受
信経路を形成する部分である。リーダライタ側電磁アン
テナ112は、非接触型ICカードに設けられるカード
側電磁アンテナ119と共に電磁波を介して非接触型送
受信経路を形成する部分である。
【0018】ICカードホルダ113は、接触型ICカ
ード及び非接触型ICカードを同一位置に保持して上記
接触型送受信経路及び非接触型送受信経路を形成させる
部分である。又、例えば、共用ICカードが装着された
場合には、最初に非接触型ICカードの機能を稼動させ
て、その直後に共用ICカードの位置を動かすことなく
接触型ICカードの機能を稼動させることが可能なよう
に保持する部分である。通常高分子材料などで構成され
る。
【0019】回路基板114は、接触型ICカード及び
非接触型ICカードと交信するために必要な制御回路や
情報処理回路が搭載されているプリントボードである。
入出力アダプタ115は、図示していない上位機器と接
続して情報交信及び直流電源の供給を受ける部分であ
る。通常RS232C等の専用のアダプタが用いられ
る。
【0020】導体116は、回路基板114とリーダラ
イタ側電磁アンテナ112や、リーダライタ側接点11
1とを接続する部分であり、通常導線やフレキシブルプ
リントボード等が用いられる。ICカードコンタクト1
17は、リーダライタ側接点111を保持する部分であ
る。
【0021】以上説明した試作例によるICカードリー
ダライタ装置110に共用ICカードが装着されるとリ
ーダライタ側電磁アンテナ112とカード側電磁アンテ
ナ119とで情報の交信並びに電源供給が行われる。更
に、必要な場合には、リーダライタ側接点111とカー
ド側接点120とで情報の交信並びに電源供給が行われ
る。本発明は、この試作例をベースとしてなされたもの
である。尚、この試作例は、あくまで発明者試作品であ
って明らかな従来技術とは異なる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した上記試作
例には次に説明するような解決すべき課題が残されてい
た。 ・課題1 非接触型の機能を使用しているときに、リーダライタ側
電磁アンテナ112(図5)の放射する電磁波が回路基
板114(図5)にノイズとなって侵入する。このノイ
ズによって非接触型リーダライタの機能を誤動作させる
場合が起こる。即ち、電磁波が13.56MHzと高周
波なので回路パターンの一部がアンテナとして動作し、
自己(非接触型の機能)の放射する電磁波をノイズとし
て受信し自己(非接触型の機能)の機能を誤動作させる
ことになる。
【0023】・課題2 非接触型の機能を使用しているときに、その電磁波が接
触型リーダライタの機能を誤動作させる場合が起こりう
る。即ち、電磁波が13.56MHzと高周波なので接
触型リーダライタの機能を受け持つ回路パターンの一部
がアンテナとして動作し、電磁波をノイズとして受信す
る場合がある。その結果本来停止している筈の接触型リ
ーダライタの機能が誤動作する場合があり得る。この誤
動作は、即、非接触型の機能の誤動作に繋がる。本発明
の目的は、上記課題を解決して小型で、且つ、正確性の
高い接触・非接触共用ICカードリーダライタ装置を得
ることにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉ICカードに設けられるカード側接点と接触
されるリーダライタ側接点と、ICカードに設けられる
カード側電磁アンテナとの間で信号を送受するためのリ
ーダライタ側電磁アンテナと、上記リーダライタ側接点
が設けられ上記ICカードが挿抜可能に挿入されると、
該カードのカード側接点と該リーダライタ側接点との間
で接触型送受信経路を形成すると共に該カードのカード
側電磁アンテナと上記リーダライタ側電磁アンテナとの
間で非接触型送受信経路を形成させるICカードホルダ
と、上記ICカードと交信するための回路を搭載する回
路基板とを含み、上記リーダライタ側電磁アンテナの放
射する電磁波が上記回路へ侵入するのを遮蔽する電磁シ
ールド材が、上記回路基板と、上記リーダライタ側電磁
アンテナとの間に配置されることを特徴とするICカー
ドリーダライタ装置。
【0025】〈構成2〉構成1に記載のICカードリー
ダライタ装置において、上記リーダライタ側電磁アンテ
ナの共振コイルは、上記リーダライタ側電磁アンテナの
コイル部分から分離されて上記電磁シールド材を隔てて
上記回路基板側に配置されることを特徴とするICカー
ドリーダライタ装置。
【0026】〈構成3〉構成1乃至構成2のいずれか1
項に記載のICカードリーダライタ装置において、上記
回路基板から上記リーダライタ側接点に至る経路にノイ
ズ除去フィルタを更に備えることを特徴とするICカー
ドリーダライタ装置。
【0027】〈構成4〉構成3に記載のICカードリー
ダライタ装置において、上記ノイズ除去フィルタは、特
定周波数の信号の通過を阻止するトラップであり、上記
リーダライタ側接点には、上記ICカードの動作電圧供
給接点が含まれることを特徴とするICカードリーダラ
イタ装置。
【0028】〈作用〉回路基板とリーダライタ側電磁ア
ンテナとの間に電磁シールド材が配置されることによっ
て、回路基板はリーダライタ側電磁アンテナが放射する
電磁波から遮蔽される。その結果、ICカードリーダラ
イタ装置が非接触型のICカードと交信中に自己の放射
する電磁波をノイズとして受信し、自己の機能を誤動作
させることが無くなる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、具体例1のICカードリーダライ
タ装置の側面断面図である。図1より、具体例1のIC
カードリーダライタ装置13は、リーダライタ側接点1
と、リーダライタ側電磁アンテナ2と、ICカードホル
ダ3と、回路基板4と、入出力アダプタ5と、導体6
と、ICカードコンタクト7と、共振コンデンサ8と、
電磁シールド材9とを備える。
【0030】リーダライタ側接点1は、接触型ICカー
ド及び共用ICカードに設けられるカード側接点11と
接触して接触型送受信経路を形成する部分である。この
リーダライタ側接点1は、後記ICカードホルダ3の内
部に共用ICカード10等が挿入されたときにカード側
接点11と接触する位置に正確に配置されている。
【0031】リーダライタ側電磁アンテナ2は、非接触
型ICカード及び共用カードに設けられるカード側電磁
アンテナ12と共に電磁波を介して非接触型送受信経路
を形成する部分である。通常、巻き線コイル、又はプリ
ント基板上にフォトエッチング技術を用いて形成される
パターンコイルによって構成される。通常は、図上の後
記ICカードホルダ3に密着させて保持される。
【0032】ICカードホルダ3は、接触型ICカー
ド、非接触型ICカード、又は図示した共用ICカード
10を同一位置に保持して上記接触型送受信経路及び非
接触型送受信経路を形成させる部分である。即ち、例え
ば、共用ICカード10がICカードホルダ3に挿入さ
れたとき、最初に非接触型ICカードの機能を稼動させ
るべく上記非接触型送受信経路を形成させる。非接触型
送受信経路の形成には、リーダライタ側電磁アンテナ2
とカード側電磁アンテナ12との相対位置が極めて重要
な要素となるため、共用ICカード10がICカードホ
ルダ3によって所定の位置に保持される。
【0033】その直後に、共用ICカード10の位置を
変えること無く、接触型ICカードの機能が求められる
場合もある。接触型送受信経路の形成には、リーダライ
タ側接点1とカード側接点11とを接触させる必要があ
る。従って、ICカードホルダ3は、上記非接触型送受
信経路及び上記接触型送受信経路のいずれの経路をも形
成可能な位置に共用ICカード10を保持できるように
構成される。更に、共用ICカード10の位置を変える
こと無く、いずれの経路をも形成可能とするためにリー
ダライタ側接点1やリーダライタ側電磁アンテナ2がI
Cカードホルダ3の所定の位置に正確に配置される。通
常高分子材料などで構成される。
【0034】回路基板4は、上記接触型ICカード、上
記非接触型ICカード又は共用ICカード10と交信す
る制御回路や情報処理回路を搭載するプリントボートで
ある。通常は、後記電磁シールド材9の上方にビス止め
等によって固定される。又回路基板4には装置全体の動
作を制御するCPUや、リーダライタ側電磁アンテナ2
に供給する高周波発振器等も搭載されている。即ち、同
一基板上にディジタル回路とアナログ回路が混在してい
るプリントボートである。
【0035】入出力アダプタ5は、図示していない上位
機器と接続して情報交信及び直流電源の供給を受ける部
分である。通常RS232C等の専用のアダプタが用い
られる。導体6は、回路基板4とリーダライタ側電磁ア
ンテナ2や、リーダライタ側接点1とを接続する部分で
あり、通常導線やフレキシブルプリントボード等が用い
られる。
【0036】ICカードコンタクト7は、リーダライタ
側接点1を保持する部分である。共振コンデンサ8は、
上記リーダライタ側電磁アンテナ2が送受信する電磁波
の周波数でリーダライタ側電磁アンテナ2のインダクタ
ンス成分と共に共振回路を形成してアンテナ利得を向上
させる部分である。従来技術では、リーダライタ側電磁
アンテナ2のインダクタンス成分と一体に保持される
が、本発明では分離して配置される。この理由について
は後に説明する。
【0037】電磁シールド材9は、上記回路基板4と、
上記リーダライタ側電磁アンテナ2及び上記リーダライ
タ側接点1との間に配置され、リーダライタ側電磁アン
テナ2の放射する電磁波が回路基板4上に搭載されてい
る制御回路等へ侵入するのを遮蔽する電磁シールド材で
ある。通常フェライト等の磁性体の粉末を高分子材料で
固めた板状の電磁シールド材が用いられる。この電磁シ
ールド材9の機能を他の図を用いて詳細に説明する。
【0038】図2は、本発明の基本原理の説明図であ
る。(a)は、試作例の説明図であり(b)は、本発明
の説明図である。(a)より、試作例によるICカード
リーダライタ装置では、非接触型の機能が稼働している
ときに、リーダライタ側電磁アンテナ112へ回路基板
114から供給される高周波電流(通常13.56MH
z)は、リーダライタ側電磁アンテナ112で電磁波に
変換される。この電磁波は、周辺の空間へ放射される。
【0039】このとき、この電磁波は、共用ICカード
118に搭載されているカード側電磁アンテナ119は
基より、回路基板114へも放射される。回路基板11
4上には各種の回路パターンが配置されている。このた
め回路パターンの一部がアンテナとして動作して電磁波
がノイズ電流になって制御回路に侵入する。このノイズ
によって非接触型リーダライタ装置の機能を誤動作させ
る場合が起こる。本装置のように同一基板上にアナログ
回路とディジタル回路が混在し、同時に稼働している場
合には誤動作が起こりやすい。
【0040】即ち、自己(非接触型の機能)の放射する
電磁波をノイズとして受信し自己(非接触型の機能)の
機能を誤動作させることになる。更に、上記ノイズ電流
が接触型リーダライタの機能を誤動作させる場合も起こ
りうる。即ち、本来停止している筈の接触型リーダライ
タの機能が誤って稼働する場合があり得る。この誤動作
は、即、非接触型の機能の誤動作に繋がる。
【0041】一方(b)に示すように本発明によるIC
カードリーダライタ装置ではリーダライタ側電磁アンテ
ナ2と回路基板4との間に電磁シールド材9が配置され
ている。従って、回路基板4へ向かって放射される電磁
波は、電磁シールド材9によって吸収されてしまう。即
ち、回路基板4は、電磁シールド材9によってリーダラ
イタ側電磁アンテナ2が放射する電磁波から遮蔽され
る。尚、この場合に共振コンデンサ8をも電磁シールド
材9を隔てて回路基板4側に配置することによって、よ
り一層の効果を得ることができる。
【0042】以上の説明では、回路基板4が、電磁シー
ルド材9によってリーダライタ側電磁アンテナ2が放射
する電磁波から遮蔽される機能のみについて説明した。
しかし、本発明の機能は、かかる場合のみに限定される
ものではない。即ち、カード側電磁アンテナ12が放射
する電磁波を遮蔽する効果もあり、更には、ICカード
に搭載されているディジタル回路から発生するディジタ
ルノイズをも遮蔽する効果を発揮する。
【0043】〈具体例1の効果〉以上説明したようにリ
ーダライタ側電磁アンテナ2と回路基板4との間に電磁
シールド材9を配置することによって以下の効果を得
る。 1.非接触型の機能を使用しているときに、リーダライ
タ側電磁アンテナの放射する電磁波が回路基板にノイズ
となって侵入することが無くなるため、自己(非接触型
の機能)の放射する電磁波をノイズとして受信し自己
(非接触型の機能)の機能を誤動作させることが無くな
る。 2.非接触型の機能を使用しているときに、本来停止し
ている筈の接触型リーダライタの機能が誤動作し、その
結果非接触型の機能を誤動作させることが無くなる。 3.上記1及び2に記すように、回路基板は、リーダラ
イタ側電磁アンテナが放射する電磁波から遮蔽される場
合の効果のみに限らず、カード側電磁アンテナが放射す
る電磁波、更には、ICカードに搭載されているディジ
タル回路が発生し、電磁波となって放射されるディジタ
ルノイズからも遮蔽される。
【0044】〈具体例2〉具体例1では、リーダライタ
側電磁アンテナ2(図1)から回路基板4(図1)へ直
接放射される電磁波を電磁シールド材9(図1)を配置
して遮蔽する場合について説明した。しかしリーダライ
タ側接点1(図1)から侵入するノイズについては無防
備であった。具体例2では、このリーダライタ側接点1
(図1)を介して侵入するノイズから回路基板4(図
1)を防護するために以下のように構成する。
【0045】図3は、具体例2のICカードリーダライ
タ装置の側面断面図である。図3より、具体例2のIC
カードリーダライタ装置20は、リーダライタ側接点1
と、リーダライタ側電磁アンテナ2と、ICカードホル
ダ3と、回路基板4と、入出力アダプタ5と、導体6
と、ICカードコンタクト7と、共振コンデンサ8と、
電磁シールド材9と、ノイズ除去フィルタ21とを備え
る。
【0046】具体例1との差異のみについて説明する。
ノイズ除去フィルタ21は、リーダライタ側接点1を介
して回路基板4へ侵入するノイズを除去するフィルタで
ある。回路基板4からリーダライタ側接点1に至る経路
に配置される。ノイズには、リーダライタ側電磁アンテ
ナ2が放射する電磁波は基より、共用ICカード10の
中で発生するディジタルノイズも含まれる。
【0047】ディジタルノイズは、ディジタル回路のオ
ン・オフによって発生するノイズであり信号波形のエッ
ジ部に過渡現象として付随するのが原則である。しか
し、ゲート数の多い回路では電源経路やアース経路に集
中して回路の動作電圧を乱すことになる。リーダライタ
側電磁アンテナ2が放射する電磁波については既に説明
済みである。
【0048】図3に示すように、ノイズ除去フィルタ
は、一例としてコイルL1とコンデンサC1からなるL
・C並列回路とコンデンサC2と抵抗RからなるC・R
直列回路とを含む。このコイルL1と、コンデンサC1
と、コンデンサC2と、抵抗Rとの値を適切に選択する
ことによって主にリーダライタ側電磁アンテナ2が放射
する電磁波を除去したり、あるいは又リーダライタ側接
点1に含まれている動作電圧供給接点を通って侵入して
くるディジタルノイズを除去したりすることができる。
【0049】〈具体例2の効果〉以上説明したように、
具体例1のICカードリーダライタ装置に、更にノイズ
除去フィルタを備えることによって具体例1のみでは不
十分であったリーダライタ側接点を通って回路基板に侵
入するノイズをも除去できるため具体例1の効果をより
一層大きくすることができる。その結果小型で、且つ、
正確性の高い接触・非接触共用ICカードリーダライタ
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1のICカードリーダライタ装置の側面
断面図である。
【図2】本発明の基本原理の説明図である。
【図3】具体例2のICカードリーダライタ装置の側面
断面図である。
【図4】従来の共用ICカードの利用例説明図である。
【図5】試作例によるICカードリーダライタ装置の側
面断面図である。
【符号の説明】
1 リーダライタ側接点 2 リーダライタ側電磁アンテナ 3 ICカードホルダ 4 回路基板 5 入出力アダプタ 6 導体 7 ICカードコンタクト 8 共振コンデンサ 9 電磁シールド材 10 共用ICカード 11 カード側接点 12 カード側電磁アンテナ 13 具体例1のICカードリーダライタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 文裕 埼玉県さいたま市大和田町2丁目1260番地 ユー・エム・シー・エレクトロニクス株 式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA33 MB08 MB10 NA02 NA08 TA21 TA22 TA40 5B058 CA13 CA17 KA24 KA29 YA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードに設けられるカード側接点と
    接触されるリーダライタ側接点と、 ICカードに設けられるカード側電磁アンテナとの間で
    信号を送受するためのリーダライタ側電磁アンテナと、 前記リーダライタ側接点が設けられ前記ICカードが挿
    抜可能に挿入されると、該カードのカード側接点と該リ
    ーダライタ側接点との間で接触型送受信経路を形成する
    と共に該カードのカード側電磁アンテナと前記リーダラ
    イタ側電磁アンテナとの間で非接触型送受信経路を形成
    させるICカードホルダと、 前記ICカードと交信するための回路を搭載する回路基
    板とを含み、 前記リーダライタ側電磁アンテナの放射する電磁波が前
    記回路へ侵入するのを遮蔽する電磁シールド材が、前記
    回路基板と、前記リーダライタ側電磁アンテナとの間に
    配置されることを特徴とするICカードリーダライタ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のICカードリーダライ
    タ装置において、 前記リーダライタ側電磁アンテナの共振コイルは、前記
    リーダライタ側電磁アンテナのコイル部分から分離され
    て前記電磁シールド材を隔てて前記回路基板側に配置さ
    れることを特徴とするICカードリーダライタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至請求項2のいずれか1項に
    記載のICカードリーダライタ装置において、 前記回路基板から前記リーダライタ側接点に至る経路に
    ノイズ除去フィルタを更に備えることを特徴とするIC
    カードリーダライタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のICカードリーダライ
    タ装置において、 前記ノイズ除去フィルタは、特定周波数の信号の通過を
    阻止するトラップであり、 前記リーダライタ側接点には、 前記ICカードの動作電圧供給接点が含まれることを特
    徴とするICカードリーダライタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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