JP2003345458A - 携帯電子機器 - Google Patents

携帯電子機器

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JP2003345458A
JP2003345458A JP2002152641A JP2002152641A JP2003345458A JP 2003345458 A JP2003345458 A JP 2003345458A JP 2002152641 A JP2002152641 A JP 2002152641A JP 2002152641 A JP2002152641 A JP 2002152641A JP 2003345458 A JP2003345458 A JP 2003345458A
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edge
thumb
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JP2002152641A
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Yoichi Murakami
陽一 村上
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、片手では持ちにくかった大きさの携帯
電子機器であっても、その把持を確実に行うことがで
き、携帯可能でありながら、比較的大きな表示手段を備
えることができる携帯電子機器を提供する。 【解決手段】 機器本体2の一方の面(表示面)に表示
手段3を備え、上記表示面と反対側の背面に2つの指掛
け用の凸部4L、4Rを形成し、上記機器本体の少なく
とも一方の側縁と上記凸部の指が掛かる引掛縁部10i
との間の間隔を、人間の手の母指球pと親指f以外の
指f、f、f、fの軽く曲げた指先との間の間
隔とほぼ同じにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯可能な携帯電
子機器に関する。詳しくは、片手では持ちにくい大きさ
の携帯電子機器であっても、その把持を確実にし、表示
手段の大型化に寄与する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯可能な機器として、PDA(Person
al Digital Assistant)或いはタブレットPC(Person
al computer)と称される小型のコンピューターなどの
ように、表示手段を備え、手の平に載せて操作する携帯
電子機器がある。
【0003】このような携帯電子機器にあっては、機器
本体は片手に持って操作可能な大きさでありながら、表
示手段はある程度大型であることが求められる。
【0004】図19は、従来の携帯電子機器aを片手h
に持った状態を示す。
【0005】ところで、片手hで持って違和感のない大
きさとは、その把持の仕方の相違及び個人差はあるが、
把持する方向の大きさが100mm以下とされている。
【0006】これは、手hの親指fとそれ以外の指f
、f、f、fとの間の間隔を広げるようにし
て、各指を軽く曲げた状態おいて、親指fの指先と他
の指、例えば中指fの指先との間の間隔が100mmく
らいであるからである(図20参照)。
【0007】また、持った手hの親指fで携帯電子機
器aの操作をしようとする場合には、携帯電子機器aの
一方の側縁bに母指球pを当て、一方の側縁に対向する
別の側縁cに親指f以外の指f、f、f、f
の指先を掛ける持ち方が良い。そして、母指球pと親指
以外の指f、f、f、fを軽く曲げた状態
における指先との間の間隔が70mmくらいであるため、
携帯電子機器aの把持方向の大きさは70mmくらいが良
いとされている(図19、図20参照)。
【0008】ところで、携帯電子機器aの表示手段dの
大きさは、携帯電子機器aの機器本体よりも一回り小さ
いため、上述のように、携帯電子機器aの把持方向の大
きさが70mm以下だとすると、表示手段dの把持する方
向の大きさは70mmよりも小さくなってしまう。そこ
で、実際には、表示手段の大型化の要請から上述した把
持方向の大きさが「70mm」を上回る大きさの携帯電子
機器aが存在する。
【0009】また、表示手段dが矩形をした携帯電子機
器aにあっては、画面表示を縦長にして見るモード(以
下、「縦長モード」という。)と横長にしてみるモード
(以下、「横長モード」という。)とがあって、両モー
ドを切り替え可能にしたものがある。
【0010】このような携帯電子機器aにあっては、縦
長モードのときは携帯電子機器aを片手hで持てても、
横長モードにしたときに上記「70mm」を大きく上回っ
てしまい、片手hでは持ちにくくなってしまうことがあ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電子機
器aを持った手と反対側の手で操作を行うことを前提と
するものは、機器本体をある程度大きくすることがで
き、それに表示手段dもある程度大きくすることができ
るが、その場合、親指fと他の指f、f、f
との間をできるだけ広げた状態でなければ携帯電子
機器aを把持することができず、その把持は不安定なも
のになってしまうという問題がある。なお、このような
大きさの携帯電子機器aをその厚さ方向に持つことも考
えられるが、その場合、携帯電子機器aに対する操作性
が悪化すると共に、その持った状態も不安定なものにな
ってしまう。
【0012】そこで、本発明は、従来、片手では持ちに
くかった大きさの携帯電子機器であっても、その把持を
確実に行うことができ、携帯可能でありながら、比較的
大きな表示手段を備えることができる携帯電子機器を提
供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明携帯電子機器は、
上記した課題を解決するために、機器本体の一方の面
(表示面)に表示手段を備え、上記表示面と反対側の面
(以下、「背面」という。)に1以上の指掛け用の凸部
を形成し、上記機器本体の少なくとも一方の側縁と上記
凸部の指が掛かる部位(以下、「引掛縁部」という。)
との間の間隔を、人間の手の母指球と親指以外の指の軽
く曲げた指先との間の間隔とほぼ同じにしたものであ
る。
【0014】したがって、本発明携帯電子機器は、これ
を片手で持つとき、機器本体の一方の側縁に母指球を当
て、上記凸部に親指以外の1以上の指の指先を当てて把
持する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明携帯電子機器の実
施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0016】なお、図面に示した実施の形態は、本発明
を、表示手段が矩形で、機器本体の正面形状も矩形をし
ており、かつ、画面の表示を縦長にして用いる縦長モー
ドと横長にして用いる横長モードとを切り替えることが
できる携帯電子機器に適用したものである。そして、画
面表示モード(縦長モード又は横長モード)の切り替え
は携帯電子機器を振ることにより行うようにしたもので
ある。かかる「振る操作」による画面表示モードの切替
については、後で詳述する。
【0017】携帯電子機器1は、正面形状が矩形を成
し、扁平な箱形をした機器本体2の一方の面(以下、
「表示面」という。)に、正面形状が矩形をした表示手
段3が設けられ、また、機器本体2の表示面と反対側の
面(以下、「背面」という。)に2つの凸部4、4が設
けられて構成されている。
【0018】なお、以下の説明において、機器本体2の
長手方向に延びる側縁2a、2aを長側縁と称し、これ
に直交する短手方向に延びる側縁2b、2bを短側縁と
称する。
【0019】表示手段3の正面形状は機器本体2の正面
形状より一回り小さい矩形をしており、機器本体2の表
示面のうち、表示手段3が形成されていない部分に各種
操作ボタン5、5、・・・が設けられている(図1参
照)。
【0020】なお、表示手段3としては、液晶ディスプ
レイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、エ
レクトロルミネセントディスプレイ(ELD)、発光ダ
イオードディスプレイ(LED)などが考えられるが、
これらに限定されるものではない。
【0021】機器本体2の背面のほぼ中央部であって、
上記2つの凸部4と4との間には接触型入力手段(以
下、「トラックパッド」という。)6が設けられている
(図2参照)。なお、トラックパッドは、タッチパッド
と称される場合もある。
【0022】トラックパッド6は、既知のいわゆるノー
ト型パーソナルコンピュータに搭載されているものと同
様に、指先でこれに触れ、指先を移動させることにより
表示手段3内のカーソルの移動を行うことができ、ま
た、指先でトラックパッド6を叩く操作、いわゆるタッ
ピングすることにより、マウスにおけるクリック操作と
同様な機能を実行させることができるようになってい
る。
【0023】また、機器本体2内には傾き検出及び加速
度検出を行うことができる加速度センサー7が設けられ
ている。
【0024】機器本体2の大きさは、片手hでは持ちに
くい大きさ、例えば、縦×横×厚さの寸法が、147mm
×110mm×16mmに形成されている。この大きさは、
機器本体2を片手hで縦長に持ったときに、手の平の母
指球pと親指f以外の指f 、f、f、fの指
先とで把持するには大きく、持てたとしても不安定な状
態となってしまう大きさである。また、機器本体2を片
手hで横長に持ったときには、親指fの指先と親指f
以外の指f、f、f、fの指先とで把持する
のが辛うじて可能であり、片手hで持てるとは言い難い
大きさである。
【0025】機器本体2の背面に設けられた凸部4、4
は、機器本体2の背面において長手方向の中心を線対称
軸として左右対称に形成されており、背面から見て、か
つ、横長に置いてみたときに、左側に見える凸部4L
は、カタカナのほぼ「イ」の字状に形成されている。左
側に見える凸部4Lと右側に見える凸部4Rとは長手方
向に直交する中心線CLについて線対称に形成されてい
るので、左側に見える凸部4Lについてのみ説明し、右
側に見える凸部4Rについてはその各部に左側に見える
凸部4Lの各部に付した符号と同じ符号を付することに
より、その説明を省略する。
【0026】凸部4Lは、機器本体2を横長に置いたと
きに上下方向に延びる垂直部10と、該垂直部10の上
部側縁に接し、中心線方向CL方向(以下、「内側方
向」という。また、該内側方向と反対側の方向を「外側
方向」という。)に延び内側方向にへ行くに従い上方に
変位する内側傾斜部11と、垂直部10の上部側縁に接
し、外側方向に延び外側方向へ行くに従い下方に変位す
る外側傾斜部12とから成る(図2参照)。
【0027】そして、凸部4Lの各部の機器本体2の背
面における形成位置は、以下の通りである。なお、左右
方向における形成位置は機器本体2の長手方向における
中心線CLからの距離で、また、上下方向における形成
位置は機器本体2の下側の長側縁2aからの距離で示す
(図3参照)。
【0028】中心線CLから垂直部10の内側縁10i
までの距離:30mm 中心線CLから垂直部10の外側縁10oまでの距離:
48mm 中心線CLから内側傾斜部11の内側端11iまでの距
離:20mm 中心線CLから外側傾斜部12の外側端12oまでの距
離:65mm 下側の長側縁2aから垂直部10の下側端10dまでの
距離:5mm 下側の長側縁2aから外側傾斜部12の外側端12oの
下部までの距離:30mm 下側の長側縁2aから外側傾斜部12の外側端12oの
上部までの距離:45mm 下側の長側縁2aから内側傾斜部11の内側端11iの
下部までの距離:52mm 下側の長側縁2aから内側傾斜部11の内側端11iの
上部までの距離:61mm。
【0029】なお、各部(垂直部10、内側傾斜部1
1、外側傾斜部12)のうち、上記中心線CL側を向い
た「側」を「内側」、近い側の短側縁2bを向いた
「側」を「外側」とする(図3参照)。
【0030】凸部4の垂直部10の機器本体2の背面か
らの高さは、ほぼ18mmに形成され、その上端部から上
縁に行くに従い、高さが低くなるように傾斜されている
(図4、図5参照)。
【0031】凸部4の内側傾斜部11、外側傾斜部12
の機器本体2の背面からの高さは、ほぼ16mmに形成さ
れ、また、全体としては、垂直部10、内側傾斜部1
1、外側傾斜部12の頂部は丸みを帯びるように形成さ
れており、操作者が指で触れたときに、感触が柔らかく
なるようになっている(図3参照)。
【0032】なお、凸部4の材質は、軟質なプラスチッ
ク、ゴムなど、手触りの柔らかいものが好ましい。
【0033】トラックパッド6は、その大きさが36mm
×48mmで、機器本体2を横長の状態に置いたときに、
縦長の向きになるようになっている。そして、トラック
パッド6の形成位置は、機器本体2の背面のほぼ中央部
に配設され、機器本体2を横長に置いた状態で、下側の
長側縁2aからトラックパッド6までの距離が37mmに
形成されている(図3参照)。
【0034】また、トラックパッド6と上記2つの凸部
4L、4Rとの位置関係は、両者の上述した形成位置の
関係から分かるように、凸部4Lの内側傾斜部11と、
凸部4Rの内側傾斜部11との間にトラックパッド6が
位置される。
【0035】これにより、縦長の状態で持ったときでも
横長の状態で持ったときでも凸部4R又は4Lに中指f
、薬指f、小指fを掛けた状態で、人差し指f
の指先がトラックパッド6に余裕を持った状態で触れる
ことができるようになっている(図2参照)。
【0036】また、トラックパッド6は、その表面が凹
球面状に形成されており、これにより、人差し指f
トラックパッド6を触れながら滑らせることが容易にで
きる。すなわち、携帯電子機器1を持った手hの人差し
指fは、その指の根本が固定的になっているため、人
差し指fが伸びる方向への移動は指を曲げたり伸ばし
たりしなければならない。そして、トラックパッド6が
平面であると指を滑らしにくいが、この実施の形態にあ
っては、トラックパッド6を凹球面状に形成したので、
人差し指fをスムーズに動かすことができる。
【0037】なお、この実施の形態にかかる携帯電子機
器1は、縦長の状態及び横長の状態の両方の向きで持つ
ことができるようにしたものであり、したがって、その
持った手の人差し指fの向きが機器本体2のほぼ長手
方向に伸びる場合(図2に1点鎖線で示す。)とほぼ短
手方向に伸びる場合(図2に2点鎖線で示す。)とがあ
り、その両方の場合に対応させるために、上述したよう
に、トラックパッド6を凹球面状としたが、携帯電子機
器1の持ち方が1つの向きでしか行えない場合には、少
なくともその持った手の人差し指fの伸びる方向にの
み、凹曲面状になっていればよい。なお、凹球面は凹曲
面に含む概念である。
【0038】加速度センサー7は、携帯電子機器1が振
られたことを検出するものである。加速度センサー7と
しては、例えば、URL:http://www.jrm.co.jp/goods
/pdf/sensor/asp_32n-2.pdf(株式会社日本抵抗器製作
所のホームページ)で紹介されたものがある。
【0039】この加速度センサーは、圧電セラミック
(圧電素子)をダイヤフラムとして用い、印加された加
速度にて発生するダイヤフラムの歪みを圧電素子に発生
する電荷として検出するようになっている。
【0040】また、上記加速度センサーは、ダイヤフラ
ムに加速度を伝えるために錘がダイヤフラムに接合され
ており、該錘の重力が常に重力方向に働いているため、
加速度センサー自体の傾き、すなわち、これを備えた機
器(携帯電子機器)の傾きを検出する傾き検出手段とし
ても機能する。
【0041】なお、この実施の形態で用いる加速度セン
サー7は、3軸加速度センサーで、X軸方向、Y軸方
向、Z軸方向の加速度及び水平方向に対するX軸及びY
軸の傾きを検出することができるものである。ここで、
機器本体2の長側縁2aに平行な中心軸をX軸、短側縁
2bに平行な中心軸をY軸とし、これらX軸及びY軸に
直交する軸をZ軸とする。
【0042】このような携帯電子機器1を片手hで持つ
場合、次のようにする。
【0043】先ず、携帯電子機器1を横長の状態にして
右手Rhで持つ場合は、右手Rhで凸部4Lを把持する
(図2の1点鎖線参照)。
【0044】先ず、機器本体2の一方(右側)の短側縁
2bに右手Rhの母指球pを当て、右手Rhの中指
、薬指f、小指fの指先を上記凸部4Lの垂直
部10の内側縁10iに掛け、上記母指球pと中指
、薬指f、小指fの指先とで携帯電子機器1を
把持する。図1及び図2において1点鎖線で示した指が
その状態を示す。
【0045】これにより、携帯電子機器1を把持するこ
とができ、かつ、右手Rhの人差し指fはフリーの状
態になるので、その指先をトラックパッド6上に位置さ
せることができる(図2参照)。
【0046】このように、横長の状態にした携帯電子機
器1を右手Rhで持った場合、右手Rhの母指球pを当
てた短側縁2bと中指f、薬指f、小指fの指先
を掛けた凸部4Lの垂直部10の内側縁10iとの間の
距離が43.5mm(図3参照)で、上記従来の技術の欄
で説明したとおり、片手hでしっかりと把持することが
できる大きさであり、その把持を確実に為すことができ
る。
【0047】また、携帯電子機器1を縦長の状態にして
右手Rhで持つ場合は、右手Rhで凸部4Rを把持する
(図2の2点鎖線を参照)。
【0048】すなわち、先ず、機器本体2の一方の長側
縁2aに右手Rhの母指球pを当て、右手Rhの中指f
、薬指f、小指fの指先を上記凸部4Rの2つの
傾斜部11、12の垂直部10に接する側と反対側の側
縁11a、12aに掛け、上記母指球pと中指f、薬
指f、小指fの指先とで携帯電子機器1を把持す
る。図1及び図2において2点鎖線で示した指がその状
態を示す。
【0049】これにより、携帯電子機器1を把持するこ
とができ、かつ、右手Rhの人差し指fはフリーの状
態になるので、その指先をトラックパッド6上に位置さ
せることができる(図2参照)。
【0050】このように、縦長の状態にした携帯電子機
器1を右手Rhで持った場合、右手Rhの母指球pを当
てた長側縁2aと中指f、薬指f、小指fを掛け
た両傾斜部11、12の上記側縁11a、12aとの間
の距離が45〜61mmで、上記従来の技術の欄で説明し
たとおり、片手hでしっかりと把持することができる大
きさであり、その把持を確実に為すことができる。
【0051】そして、このように携帯電子機器1を母指
球pと中指f、薬指f、小指f とで把持した場
合、親指fは機器本体2の表示面側において、比較的
広い範囲でその指先を移動させることができ(図1参
照)、親指fによって上記各種操作ボタン5、5、・
・・を操作することが可能である。また、この状態で、
人差し指fはその指先がトラックパッド6に触れてお
り(図2参照)、人差し指fによってトラックパッド
6の操作を容易に行うことができる。
【0052】なお、携帯電子機器1を左手で把持する場
合には、携帯電子機器1を縦長の状態で使用するには、
凸部4Lを用い(図9参照)、また、携帯電子機器1を
横長で使用するには、凸部4Rを用いる(図8参照)よ
うにすればよい。
【0053】また、凸部4R又は4Lに掛ける指は、中
指f、薬指f、小指fの3本に限らず、そのうち
の2本或いは1本であっても良い。
【0054】さらに、上記凸部4、4の形状及び大きさ
は上述したものに限らず、種々のものが考えられる。
【0055】図6乃至図9は、携帯電子機器1を把持し
た状態を携帯電子機器1の背面側から見た斜視図であ
り、図6は携帯電子機器1を横長の状態にして右手で持
ったもの、図7は携帯電子機器1を縦長の状態にして右
手で持ったもの、図8は携帯電子機器1を横長の状態に
して左手で持ったもの、図9は携帯電子機器1を縦長の
状態にして左手で持ったものをそれぞれ示す。
【0056】図10は凸部4の変形例を示すものであ
り、この変形例に示す凸部4A、4Aは、L字形を成し
ている。
【0057】また、図11は凸部4の別の変形例を示す
もので、この別の変形例に示す凸部4B、4Bは、T字
形を成している。
【0058】さらに、図12は凸部4のさらに別の変形
例を示すもので、この別の変形例に示す凸部4C、4C
は、X字形を成している。
【0059】上記各変形例で示したような形状の凸部4
A、4B、4Cであっても、機器本体2の長側縁2a又
は短側縁2bとこれら凸部4A、4B又は4Cとを母指
球pと中指f、薬指f、小指fの指先とで把持す
ることにより、携帯電子機器1の把持を確実に為すこと
ができ、片手hでの把持及び操作が可能になる。
【0060】この他、凸部の形状として、I字形、十字
形など種々の形状のものが適用可能であり、本発明にお
ける凸部が上記した形状のものに限られることを意味す
るものではない。
【0061】また、上記実施の形態において示した凸部
4、4A、4B、4Cの大きさを、中指f、薬指
、小指fの3本の指を掛けることができる大きさ
にしたが、凸部の大きさはこのようなものに限られるも
のではなく、例えば、2本の指或いは1本の指が掛かる
大きさでも良い。ただし、2本又は1本の指と母指球p
とにより把持する場合には、携帯電子機器1の把持をよ
り確実なものとするために中指fが掛かる大きさにす
ることが好ましい。
【0062】また、凸部4、4A、4B、4Cの形成位
置は、上記3本乃至1本の所定の指を掛け易い位置にす
ることが好ましい。
【0063】以上に記載のように、本発明携帯電子機器
1にあっては、携帯電子機器1を横長の状態にしても縦
長の状態にしても、片手hでしっかと把持することがで
き、しかも、持った手hの親指fは機器本体2の表示
面側において、その指先を比較的自由に移動させること
ができ、各種操作ボタン5、5、・・・の操作を行うこ
とができる。また、持った手hの人差し指fでトラッ
クパッド6に触れることができ、カーソルの移動、タッ
ピングなどを行うことができ、片手hでの操作性が良好
になる。
【0064】特に、後述するように、振ることにより、
後述する所定の機能が実行されるようにした携帯電子機
器にあっては、携帯電子機器の把持をしっかりさせてお
かなければならないが、この実施の形態にかかる携帯電
子機器1は、振ったときでも、しっかりと把持した状態
を保つことができる。
【0065】次に、携帯電子機器1を振って所定の機能
を実現させる使用例について説明する。
【0066】図16乃至図18は、その第1の使用例を
示し、携帯電子機器1を振ったときに実行される所定の
機能を、画面表示モードの切替機能としたものである。
【0067】この携帯電子機器1の表示手段3の画面表
示モードの切替(縦長モードと横長モードとの切替)
は、上述したように、携帯電子機器1を振ることにより
行い、かつ、携帯電子機器1が持たれている状態(縦長
の状態か又は横長の状態か)を判断して、画面表示を縦
長モード又は横長モードに切り替えるようにしたもので
ある。
【0068】ここで、携帯電子機器1の長側縁2aに平
行な中心軸をX軸、短側縁2bに平行な中心軸をY軸と
定義する(図13、図14参照)。また、これらX軸及
びY軸に直交する軸、すなわち、表示手段3の表示面に
対して直交する軸をZ軸と定義する。さらに、携帯電子
機器1に対し、図15で示すように、「水平面HとX軸
との成す角φ」及び「水平面HとY軸との成す角θ」を
定義する。
【0069】先ず、携帯電子機器1が所定の機能を実行
することを意識して振られたもの(以下、「シェイク」
という。)であるか又は単に振動などにより振られてし
まったものかの判断について説明する。
【0070】携帯電子機器1がシェイクされたか否かの
判断は、少なくとも一方向における加速度を上記加速度
センサー7により検出し、該検出結果と予め設定した値
(以下、「閾値」という。)とを比較して、検出結果が
閾値より大きい場合に「シェイクされた」と判断する。
【0071】そして、シェイクされたと判断されたとき
は後述する画面表示モードの切替が行われる。
【0072】具体的には、3つの方向(X軸方向、Y軸
方向、Z軸方向)における加速度をそれぞれ検出して、
これらから以下に示す所定の判断式で算出した値(以
下、「参照加速度値」という。)と予め設定した閾値A
thresholdとを比較してシェイクの有無の判断を行う。
【0073】 判断式 判断結果 √(Ax2+Ay2+Az2)>Athreshold シェイクされた √(Ax2+Ay2+Az2)<Athreshold シェイクされてない 但し、上記式において、 Ax:X軸方向の検出加速度(m2/sec) Ay:Y軸方向の検出加速度(m2/sec) Az:Z軸方向の検出加速度(m2/sec) Athreshold:予め設定した閾値(m2/sec) とする。
【0074】このように、3軸方向の加速度を加味して
判断することにより、振るの方向が限定されずに、単に
「振る」という行為により、その判断を行うことができ
る。
【0075】なお、当たり前ではあるが、閾値の値を小
さく設定しておけば、携帯電子機器1を軽く(弱く)振
るだけでシェイクされたと判断されるが、わずかな振動
でもシェイクされたと判断されてしまう虞がある。逆
に、閾値の値を大きく設定しておけば、軽く振っただけ
ではシェイクされたと判断されず、強く振らなければシ
ェイクされたと判断されることはない。
【0076】また、上記判断式の別の例として、以下の
判断式が考えられる。
【0077】すなわち、Z軸方向のみの加速度を検出し
て、該検出結果の絶対値を参照加速度値とし、該参照加
速度値と予め設定した閾値Athresholdとを比較してシ
ェイクの有無の判断を行う。
【0078】 判断式 判断結果 |Az|>Athreshold シェイクされた |Az|<Athreshold シェイクされてない 但し、上記式において、 Az:Z軸方向の検出加速度(m2/sec) Athreshold:予め設定した閾値(m2/sec) とする。
【0079】このように、Z軸方向のみの加速度でシェ
イクの有無の判断するのは、人間が「振る」という行為
を行うときに、該Z軸方向が最も大きな加速度を与える
ことができる方向と考えられるからである。そして、こ
のように、Z軸方向の加速度を検出して「シェイクの有
無」の判断をする場合には、上記加速度センサーは1方
向のみの加速度を検出する加速度センサーで足り、コス
ト低減に寄与する。
【0080】ただし、以下のように、「シェイクの有
無」の判断の他に、振ったときの携帯電子機器1の姿勢
(向き)を参照して、表示画面のモード(縦長モード又
は横長モード)を切り替える場合には、携帯電子機器1
の姿勢を判断するために、携帯電子機器1の水平面に対
する「角度φ」「角度θ」を検出する必要があり、その
ためには、少なくとも2方向(X軸方向、Y軸方向)を
検出することができる2軸加速度センサーが必要であ
る。そして、この実施の形態において使用している加速
度センサー7は3軸加速度センサーであり、2方向(X
軸方向、Y軸方向)の水平面Hに対する「角度φ」「角
度θ」を検出することができる。なお、角度φ及び角度
θは、水平面Hに対して図15に示すような傾きを
「正」の向きとする。
【0081】なお、上述した参照加速度値の定義「√
(Ax2+Ay2+Az2)」や「|Az|」は、本発明の実施
の形態における具体例の一部であり、この他にも「A
x」「Ay」「Az」の適切な組合せにより参照加速度値
を様々に定義することができることは勿論である。
【0082】また、角度φ、角度θを検出するものとし
て、上記した加速度センサー7の代わりに、ジャイロな
どを用いても良い。
【0083】次に、上述した携帯電子機器1の「シェイ
クの有無」の判断で「シェイクされた」との判断が行わ
れた後、持っている携帯電子機器1の姿勢(向き)を参
照して、表示手段3の画面表示モードの切り替えが為さ
れる。なお、画面表示モードの切替は必ず為されるとい
うものでなく、携帯電子機器1が持たれた姿勢(向き)
とそのときの画面表示モードとが不一致である場合に画
面表示モードの切替が為され、両者が一致している場合
にはその切替は為されない。
【0084】携帯電子機器1の姿勢(向き)と画面表示
モードとが一致しているか否かは、例えば、携帯電子機
器1を縦長の状態で持っているときは、縦長モードを
「正」とし、横長モードを「偽」として、また、携帯電
子機器1を横長の状態で持っているときは、横長モード
を「正」とし、縦長モードを「偽」として判断する。そ
して、「偽」の場合のみ、画面表示モードの切替を行う
ようにする。
【0085】そして、携帯電子機器1が縦長に持たれて
いたか横長に持たれていたかの判断は、上記した「角度
φ」と「角度θ」とを比較して行う。これは、一般に携
帯電子機器1を片手に持って正面視する場合、携帯電子
機器1を縦長の状態に持ったときは、θ<|φ|とな
り、携帯電子機器1を横長の状態に持ったときは、θ>
|φ|となるからである。具体的には、以下の表に基づ
き画面表示モードの切替が為される。
【0086】 振るときの機器の姿勢 振った後の表示形態 θ>|φ|のとき Y軸の正の向きを上(横長モード) θ<|φ|かつφ>0のとき X軸の正の向きを上(縦長モード) θ<|φ|かつφ<0のとき X軸の負の向きを上(縦長モード)。
【0087】次に、上述した「シェイクの有無」の判断
及び「携帯電子機器1の姿勢」の判断についてフローチ
ャート図にしたがって説明する(図16乃至図18参
照)。なお、図16に示す例は、第1のアルゴリズム例
であり、該第1のアルゴリズム例にあっては、携帯電子
機器1が振られる直前の「角度θ」及び「角度φ」の関
係に基づいて、適切な方向に表示画面部3の画面表示モ
ードの切り替えが行われる。
【0088】ここで、「直前」とは、携帯電子機器1が
振られた時点から遡って、τ秒前を指し、この「τ秒」
の値は、予め設定されているものとする。
【0089】・ステップ1(S1) 携帯電子機器1を起動する。
【0090】・ステップ2(S2) 携帯電子機器1を起動すると、次に上記加速度センサー
7による各軸方向の加速度及び各方向における傾きの検
出に関し、所定のサンプリング周波数でサンプリングを
行う。
【0091】・ステップ3(S3) このステップ3では、携帯電子機器1がシェイクされた
か否かの判断がされる。すなわち、上記参照加速度値と
上記閾値との比較がなされ、参照加速度値>閾値の場合
は、上述したように、シェイクされたと判断され、ステ
ップ4に進む。また、参照加速度値≦閾値の場合は、シ
ェイクされていないと判断され、ステップ3に戻る。こ
のタイミングは、上記サンプリング周波数に基づいて為
される。
【0092】・ステップ4(S4) ステップ4では、振られる前の携帯電子機器1の姿勢
(縦長か横長かの向き)の判断が為される。なお、振ら
れる前とは、例えば、振る操作のτ秒前であり、τ秒と
は1秒乃至数秒の範囲が好ましい。これは、携帯電子機
器1が持ち替えられてから振られるまでの間の携帯電子
機器1の姿勢(向き)を判断するためである。また、τ
秒前の携帯電子機器1の姿勢(角度φ、角度θ)につい
ては、図示しない記憶手段により、これら角度を予め記
憶しておき、上記ステップ3の処理の前段として処理す
るようになっている。
【0093】そして、ステップ4において、θ>|φ|
のとき、ステップ5に進む。また、θ≦|φ|のとき、
ステップ6に進む。
【0094】・ステップ5(S5) Y軸の正の向き(+Y)を上側として、画面表示モード
を横長モードにする。そして、上記ステップ3に進む。
ステップ3に戻すのは、加速度センサー7により、「シ
ェイクの有無」及び「携帯電子機器1の姿勢」を、常時
検出し、適切な画面表示モードを形成するためである。
【0095】・ステップ6(S6) ステップ6では、振られる前の携帯電子機器1の姿勢に
ついてX軸の正(+)が上側か下側かの判断が為され
る。すなわち、当該携帯電子機器1は、縦長の状態で持
つ場合、X軸方向の正(+)を上側とする持ち方と、X
軸方向の負(−)を上側とする持ち方とがあり、振られ
る前に何れの持ち方であったのかの判断を行う。そし
て、振られる前の携帯電子機器1の姿勢がφ>0のとき
(X軸の正の向き(+X)が上側)は、ステップ7に進
み、また、φ<0のとき(X軸の負の向き(−X)が上
側)は、ステップ8に進む。
【0096】・ステップ7(S7) 画面表示モードをX軸の正の向き(+X)を上側とした
縦長モードにする。そして、上記ステップ3に進む。ス
テップ3に戻すのは、前述の理由による。
【0097】・ステップ8(S8) 画面表示モードをX軸の負の向き(−X)を上側とした
縦長モードにする。そして、上記ステップ3に進む。ス
テップ3に戻すのは、前述の理由による。
【0098】上記第1のアルゴリズム例によれば、加速
度センサー7のサンプリング中に一瞬でも、上記「参照
加速度値>閾値」の状態が生じたときは、「シェイクさ
れた」と判断され、携帯電子機器1の振られる直前(τ
秒前)の状態を参照して画面表示モードの切替が行われ
る(図16参照)。
【0099】なお、θ>|φ|のときに、φ>0かφ<
0かのいずれかであるかの判断をしないのは、携帯電子
機器1を片手で持つ場合、各種操作ボタン5、5、・・
・を画面表示部3の下側に位置させた向きにするのが一
般的である。したがって、その逆の持ち方(各種操作ボ
タン5、5、・・・を横長モードで上側に位置させる持
ち方)にすることはこの使用例においては考慮していな
い。もちろん、本発明において、このように持ち方を考
慮する場合には、θ>|φ|のときに、φ>0かφ<0
かのいずれかであることの判断を行うようにすることも
できる。
【0100】図17に示すフローチャート図は、第2の
アルゴリズム例を示すものであり、ある予め設定された
時間tの期間、上記「参照加速度値>閾値」の状態が維
持された場合に「シェイクされた」と判断するものであ
る。
【0101】なお、このフローチャート図に示す第2の
アルゴリズム例は、上記第1のアルゴリズム例と比較し
てステップ3の処理内容が異なるだけなので、これをス
テップ3′として、このステップ3′のみについて説明
する(図17参照)。
【0102】・ステップ3′(S3′) このステップ3′では、携帯電子機器1がシェイクされ
たか否かの判断が為される。この判断は、参照加速度値
>閾値の状態が所定時間(t)継続されたか否かで行わ
れる。そして、上記状態(参照加速度値>閾値の状態)
が所定時間(t)継続された場合にシェイクされたと判
断して、ステップ4に進む。また、参照加速度値≦閾値
の場合及び、上記状態(参照加速度値>閾値の状態)に
なったとしてもその状態が所定時間(t)の期間継続さ
れなかった場合には、シェイクされていないと判断さ
れ、ステップ3′に戻る。
【0103】これにより、人為的な振られたことにより
加速度が検出されたのか、不測の事態により加速度が検
出されたのかの判断をすることができる。
【0104】すなわち、人為的に携帯電子機器1を振っ
た場合(操作者が意識的に画面表示モードを切り替えよ
うとした場合)は、それによる加速度が比較的長く継続
すると考えられる。一方、例えば、携帯電子機器1を誤
って何かに衝突させてしまったときの加速度は比較的短
い期間しか継続されないと考えられる。そこで、その加
速度に関し、参照加速度値>閾値の状態が所定時間継続
されたか否かを判断することで、当該参照加速度値が人
為的なものによって得られたものであるか、不測の事態
によって得られたものであるかの判断をすることができ
る。
【0105】図18に示すフローチャート図は、さらに
別のアルゴリズム例を示すものであり、携帯電子機器1
の所定の部位に触れている場合のみ、上記画面表示モー
ドの切替を行うようにしたものである。
【0106】なお、このフローチャート図に示す第3の
アルゴリズム例は、上記第1のアルゴリズム例と比較し
て第1のアルゴリズム例におけるステップ3とステップ
4との間に別の処理(ステップ10)が追加されただけ
なので、このステップ10についてのみ説明する(図1
8参照)。
【0107】・ステップ10(S10) このステップ10では、携帯電子機器1が振られたとき
に、携帯電子機器1の所定の部位を指先などで触れてい
たか否かの判断をする。所定の部位とは、上記実施の形
態においては、例えば、トラックパッド6である。所定
の部位としては、各種操作ボタン5、5、・・・や別の
キーボタンなどであっても良い。
【0108】そして、例えば、トラックパッド6に触れ
ている場合には、ステップ4に進む。トラックパッド6
に触れていない場合には、ステップ3に戻る。
【0109】しかして、第3のアルゴリズム例にあって
は、加速度センサー7による加速度の検出により、シェ
イクされたと判断されても、指でトラックパッド6を触
れていない場合には、画面表示モードの切替は為されな
い。
【0110】これは、例えば、携帯電子機器1を誤って
落とした場合など、予期せぬ事態によって「シェイクさ
れた」と判断されても、「画面表示モードの切替」が為
されないようにするためである。
【0111】これにより、意識的にトラックパッド6に
触れ、かつ、振らなければ画面表示モードの切替が為さ
れず、したがって、不測の動作で画面表示モードが切り
替わることはない。
【0112】なお、このステップ10を、上記第1のア
ルゴリズム例におけるステップ3とステップ4との間に
介在させたものについて説明したが、上記第2のアルゴ
リズム例におけるステップ3′とステップ4との間に介
在させても良いのは勿論である。
【0113】以上に説明したように、携帯電子機器1の
画面表示モードの切替操作を「振る」という操作を入力
手段として行うようにしたので、携帯電子機器1を片手
hで持ったまま、画面表示モードの切替操作を容易に為
すことができ、携帯電子機器1の操作性が向上する。
【0114】次に、携帯電子機器1を振って所定の機能
を実現させる第2の使用例について説明する。
【0115】この第2の使用例は、携帯電子機器1が、
インターネット上のホームページを見るためのソフトで
あるウェブブラウザを搭載したものであり、これを振っ
たときに実行される所定の機能が、ウェブブラウザ(例
えば、Microsoft社のInternet Explorer(商品名))に
おける「戻る機能」と「進む機能」である。「戻る機
能」とはウェブ上で直前に表示していたページに戻る機
能であり、「進む機能」とは「戻る機能」が実行される
前にウェブ上で表示していたページを再び表示する機能
である。
【0116】そして、「戻る機能」と「進む機能」とを
携帯電子機器1の振る方向の相違に基づき判断して、い
ずれかの機能を実現する。
【0117】具体的には、上記加速度センサー7によ
り、3軸方向の加速度を検出し、以下に記載の判断式か
らその振る操作が「進む機能」又は「戻る機能」のいず
れの行使であるのかを判断して行う。
【0118】 判断式 実行する機能 √(Ax2+Ay2)>A(xy)threshold ウェブブラウザの「進む機能」 |Az|>A(z)threshold ウェブブラウザの「戻る機能」 但し、上記式において、 Ax:X軸方向の検出加速度(m2/sec) Ay:Y軸方向の検出加速度(m2/sec) Az:Z軸方向の検出加速度(m2/sec) A(xy)threshold:予め設定したXY面方向加速度の閾
値(m2/sec) A(z)threshold:予め設定したZ軸方向加速度の閾値
(m2/sec) なお、XY面とはX軸及びY軸を含む面であり、XY面
方向とはXY面に沿う方向であるとする。
【0119】しかして、携帯電子機器1をXY面方向に
振ったときに、その加速度の上記判断式による計算値が
予め設定した閾値よりも大きい場合に、シェイクされた
と判断して、ウェブブラウザの「進む機能」が実行され
る。
【0120】また、携帯電子機器1をZ軸方向に振り、
その加速度の上記判断式による計算値が予め設定した閾
値よりも大きい場合に、シェイクされたと判断して、ウ
ェブブラウザの「戻る機能」が実行される。
【0121】このように、この第2の使用例によれば、
振る方向を変えるだけで、ウェブブラウザの「進む機
能」又は「戻る機能」を実行することができ、片手hで
携帯電子機器1を持ったまま、別の手を使わずに、簡単
にウェブブラウザにおけるページの「戻り」及び「進
み」を行うことができる。
【0122】なお、携帯電子機器1を振ったときに、上
記2つの判断式がともに成立してしまった場合には、2
つの機能がかち合ってしまうこと(バッティングともい
う。)になるので、これを回避するために、そのような
事態が起きたときには、現状維持、すなわち、「進む機
能」も「戻る機能」も実行しないようにすればよい。
【0123】また、振る方向と実行する機能とは、上述
のものに限らず、逆、すなわち、XY面方向に振ったと
きに「戻る機能」を実行し、Z軸方向に振ったときに
「進む機能」を実行するようにしても良い。
【0124】次に、携帯電子機器1を振って所定の機能
を実現させる第3の使用例について説明する。
【0125】この第3の使用例は、携帯電子機器1が電
子書籍(イーブック)を搭載したものであり、これを振
ったときに実行される所定の機能が、電子書籍における
「ページ送り機能」と「ページ戻し機能」である。
【0126】そして、「ページ送り機能」と「ページ戻
し機能」とを携帯電子機器1の振る方向の相違に基づき
判断して、いずれかの機能を実現する。
【0127】具体的には、上記加速度センサー7によ
り、3軸方向の加速度を検出し、上述した第2の使用例
における判断式からその振る操作が「ページ送り機能」
又は「ページ戻し機能」のいずれの行使であるのかを判
断して行う。
【0128】しかして、携帯電子機器1をXY面方向に
振ったときに、その加速度の上記第2の使用例における
判断式による計算値が予め設定した閾値よりも大きい場
合に、シェイクされたと判断して、電子書籍における
「ページ送り機能」が実行される。
【0129】また、携帯電子機器1をZ軸方向に振り、
その加速度の上記第2の使用例における判断式による計
算値が予め設定した閾値よりも大きい場合に、シェイク
されたと判断して、ウェブブラウザの「ページ戻し機
能」が実行される。
【0130】このように、この第3の使用例によれば、
振る方向を変えるだけで、電子書籍における「ページ送
り機能」及び「ページ戻し機能」を実行することがで
き、片手hで携帯電子機器1を持ったまま、別の手を使
わずに、簡単にページの送り及びページ戻しを行うこと
ができる。
【0131】なお、携帯電子機器1を振ったときに、上
記2つの判断式がともに成立してしまった場合には、2
つの機能がかち合ってしまうことになるので、これを回
避するために、そのような事態が起きたときには、現状
維持、すなわち、「ページ送り機能」も「ページ戻し機
能」も実行しないようにすればよい。
【0132】また、振る方向と実行する機能とは、上述
のものに限らず、逆、すなわち、XY面方向に振ったと
きに「ページ戻し機能」を実行し、Z軸方向に振ったと
きに「ページ送り機能」を実行するようにしても良い。
【0133】なお、上述した携帯電子機器1を振って所
定の機能を実現させる各使用例のほか、例えば、コンピ
ューターOS(operating system)において複数のウィ
ンドウを表示手段3に表示させている場合に、そのウィ
ンドウの画面表示の切り替えを行うようにしても良い。
【0134】例えば、Microsoft社のWindows 98(商品
名)などで採用されているウィンドウの切替機能は、
「Alt」キーを押しながら「Tab」キーを押すか又は「Al
t」キーと「Shift」キーを押しながら「Tab」キーを押
すと画面上に表示されているウィンドウを切り替えるこ
とができる機能であるが、かかる機能を上記携帯電子機
器1を振ることにより実行することが考えられる。
【0135】この場合、単に携帯電子機器1を振る操作
を「Alt」キーを押しながら「Tab」キーを押す操作に相
当する操作とし、また、トラックパッド6に触れている
状態で振る操作を「Alt」キーと「Shift」キーを押しな
がら「Tab」キーを押す操作に相当する操作とすること
が考えられる。
【0136】さらに、振る方向を異ならせることによ
り、「Alt」キーを押しながら「Tab」キーを押す操作
と、「Alt」キーと「Shift」キーを押しながら「Tab」
キーを押す操作とを区別するようにしても良い。
【0137】なお、上記した実施の形態において、表示
手段が矩形のものについて説明したが、本発明携帯電子
機器はこれに限らず、表示手段が正方形をした表示手段
であっても良い。
【0138】この他、上記した実施の形態において示し
た各部の具体的な形状乃至構造は、いずれも本発明を実
施するに当たって行う具体化のほんの一例を示したもの
に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的
に解釈されることがあってはならないものである。
【0139】
【発明の効果】以上に記載のところから明らかなよう
に、本発明携帯電子機器は、機器本体の表示面に表示手
段を備え、上記表示面と反対側の背面に1以上の指掛け
用の凸部を形成し、上記機器本体の少なくとも一方の側
縁と上記凸部の指が掛かる引掛縁部との間の間隔を、人
間の手の母指球と親指以外の指の軽く曲げた指先との間
の間隔とほぼ同じにしたことを特徴とする。
【0140】したがって、本発明携帯電子機器にあって
は、機器本体の一方の側縁に母指球を当て、上記凸部に
1以上の指の指先を当てて把持することにより、片手で
持ちにくい大きさであっても、しっかりと把持すること
ができ、また、その把持を確実なものにすることができ
る。これにより、携帯電子機器の大きさを大きくするこ
とができ、それに応じて表示手段も大きなものにするこ
とができる。
【0141】請求項2に記載の発明にあっては、上記凸
部には、上記引掛縁部とほぼ直交する向きの別の引掛縁
部が形成されており、該別の引掛縁部と上記一方の側縁
と直交する他方の側縁との間の間隔を、人間の手の母指
球と親指以外の指の軽く曲げた指先との間の間隔とほぼ
同じにしたので、縦長の状態、横長の状態のいずれの状
態でも、携帯電子機器をしっかりと把持することができ
る。
【0142】特に、矩形の表示手段を備えた携帯電子機
器にあっては、画面表示モードを縦長モードと横長モー
ドに切り替えることがあり、縦長な状態及び横長な状態
のいずれの状態でも、しっかりと把持することができ
る。これにより、画面表示の向きに合わせて携帯電子機
器を持ち替えることができる。
【0143】請求項3に記載の発明にあっては、親指及
び人差し指以外の指を上記凸部に掛け、人差し指を軽く
伸ばした状態でその指先が触れる位置に指先でこするこ
とにより、表示手段内に表示されたカーソルの移動を行
う接触型入力手段を設けたので、人差し指で接触型入力
手段を操作することができ、携帯電子機器を把持した片
手で入力操作をすることが可能であり、携帯電子機器の
操作性を向上させることができる。
【0144】請求項4に記載の発明にあっては、上記接
触型入力手段の接触面が凹曲面に形成したので、上記接
触面を指先で触れながら滑らせることが容易であり、そ
の操作性を向上させることができる。
【0145】請求項5に記載の発明にあっては、機器本
体の正面形状がほぼ矩形を成し、その短辺の長さが75
mm以上であるので、片手では本来持ちにくい大きさの携
帯電子機器であっても確実に把持することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図12と共に、本発明携帯電子機器の
実施の形態を示すものであり、本図は正面図である。
【図2】背面図である。
【図3】主要各部の寸法例を示した背面図である。
【図4】底面図である。
【図5】側面図である。
【図6】図7乃至図9と共に、本発明携帯電子機器を把
持した状態を携帯電子機器の背面側から見た斜視図であ
り、図6は携帯電子機器を横長の状態にして右手で持っ
たものを示す。
【図7】携帯電子機器を縦長の状態にして右手で持った
ものを示す。
【図8】携帯電子機器を横長の状態にして左手で持った
ものを示す。
【図9】携帯電子機器を縦長の状態にして左手で持った
ものを示す。
【図10】凸部の変形例を示す背面図である。
【図11】凸部の別の変形例を示す背面図である。
【図12】凸部のさらに別の変形例を示す背面図であ
る。
【図13】図14及び図15と共に、画面表示部の各軸
の方向を説明するための概略図であり、本図は正面図で
ある。
【図14】斜視図である。
【図15】携帯電子機器を少し傾けた状態の斜視図であ
る。
【図16】図17及び図18と共に、第1の使用例を示
し、本図はその第1のアルゴリズム例を示すフローチャ
ート図である。
【図17】第2のアルゴリズム例を示すフローチャート
図である。
【図18】第3のアルゴリズム例を示すフローチャート
図である。
【図19】従来の携帯電子機器を縦長の状態で把持した
状態を示す正面図である。
【図20】人間の手の大きさを説明するためのもので、
指を軽く曲げた状態の手の正面図である。
【符号の説明】
…親指、f…人差し指、f…中指、f…薬
指、f…小指、h…手、p…母指球、1…携帯電子機
器、2…機器本体、2a…長側縁(一方の側縁)、2b
…短側縁(他方の側縁)、3…表示手段、4…凸部、4
L…凸部、4R…凸部、6…トラックパッド(接触型入
力手段)、10i…内側縁(引掛縁部)、11a…側縁
(引掛縁部)、11i…内側端(引掛縁部)、12a…
側縁(引掛縁部)、12o…外側端(引掛縁部)、4A
…凸部、4B…凸部、4C…凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体の一方の面(以下、「表示面」
    という。)に表示手段を備え、 上記表示面と反対側の面(以下、「背面」という。)に
    1以上の指掛け用の凸部を形成し、 上記機器本体の少なくとも一方の側縁と上記凸部の指が
    掛かる部位(以下、「引掛縁部」という。)との間の間
    隔を、人間の手の母指球と親指以外の指の軽く曲げた指
    先との間の間隔とほぼ同じにしたことを特徴とする携帯
    電子機器。
  2. 【請求項2】 上記凸部には、上記引掛縁部とほぼ直交
    する向きの別の引掛縁部が形成されており、該別の引掛
    縁部と上記一方の側縁と直交する他方の側縁との間の間
    隔を、人間の手の母指球と親指以外の指の軽く曲げた指
    先との間の間隔とほぼ同じにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の携帯電子機器。
  3. 【請求項3】 親指及び人差し指以外の指を上記凸部に
    掛け、人差し指を軽く伸ばした状態でその指先が触れる
    位置に指先でこすることにより、表示手段内に表示され
    たカーソルの移動を行う接触型入力手段を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  4. 【請求項4】 上記接触型入力手段の接触面を凹曲面に
    形成したことを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機
    器。
  5. 【請求項5】 機器本体の正面形状がほぼ矩形を成し、
    その短辺の長さが75mm以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の携帯電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7745717B2 (en) 2007-03-16 2010-06-29 Yamaha Corporation Wearable electronic device

Cited By (1)

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US7745717B2 (en) 2007-03-16 2010-06-29 Yamaha Corporation Wearable electronic device

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