JP2003345363A - 車両用吸音材 - Google Patents

車両用吸音材

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JP2003345363A
JP2003345363A JP2002154659A JP2002154659A JP2003345363A JP 2003345363 A JP2003345363 A JP 2003345363A JP 2002154659 A JP2002154659 A JP 2002154659A JP 2002154659 A JP2002154659 A JP 2002154659A JP 2003345363 A JP2003345363 A JP 2003345363A
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sound absorbing
vehicle
absorbing material
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JP2002154659A
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Shunsuke Nagaki
俊介 長木
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用フロアカーペット、インシュレータダ
ッシュ等の車両用吸音材であって、軽量化を図るととも
に吸音性能を向上させることを課題とする。 【解決手段】 表皮層20とクッション層30との間に
メルトブロー法により製造された超極細合成繊維、及び
又は綿や紙、麻等の超極細天然繊維からなる超極細繊維
層40を介挿一体化することで、従来の重量の嵩むバッ
キング層を廃止して軽量化を図るとともに、車外騒音、
車内騒音の双方の騒音に対して有効に吸音処理すること
で吸音特性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用フロアカ
ーペット、車両用インシュレータダッシュ等に好適な車
両用吸音材に係り、特に吸音特性に優れるとともに、軽
量化を実現できる車両用吸音材に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両用吸音材としては、車両のフ
ロアパネル面に取り付けられる車両用フロアカーペット
や、車両のダッシュパネルの室内面側に取り付けられる
インシュレータダッシュ等が知られている。
【0003】図10は、車両用フロアカーペット1の断
面構造を示すもので、フロアカーペット1は、フロアパ
ネルの面形状に合わせて成形されており、タフトカーペ
ット、ニードルカーペット等の表皮層2の裏面側に吸音
性、断熱性、クッション性を有する不織布やフエルト等
のクッション層3を積層一体化して構成されている。
【0004】例えば、タフトカーペットの場合には、図
11に示すように、表皮層2は、パイル層2aと、この
パイル層2aを植え付けるポリエチレンテレフタレート
(以下、PETという)スパンボンド等の基布層2b
と、パイル層2aの目止め及びクッション層3に対する
接着性を高めるために使用されるポリエチレン(以下、
PEという)樹脂シートや、ラテックス等のバッキング
層2cとから構成され、クッション層3は、PET不織
布、フエルト等を素材としている。
【0005】また、ニードルカーペットの場合には、図
12に示すように、表皮層2は、ニードルパンチング加
工を施したニードルパンチパイル2dの裏面にPE樹
脂、ラテックス等のバッキング層2cが裏打ちされ、ク
ッション層3と一体化されている。
【0006】更に、図13に示すように、吸音性能を確
保するために、ニードルパンチパイル2dの裏面に裏打
ちするPET不織布、フエルト等の通気性を有する擬似
バッキング層2eを裏打ちする構成のものも採用されて
いる。
【0007】また、図14に示すように、エンジンルー
ムEと車室Rとを区画するダッシュパネルの室内面側に
取り付けられるインシュレータダッシュ4は、表面側に
表皮層5、その裏面側に吸音層6の二層成形体からな
り、表皮層5は、ゴムシート、再生塩ビシート等、面密
度の高いシート材料、あるいはフエルト等の高密度繊維
層が使用され、吸音層6としては、比較的低密度のPE
T不織布やフエルトが使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の車
両用フロアカーペット1は、図11,図12に示すバッ
キング層2cを有する表皮層2を使用するものでは、バ
ッキング層2cとしてPE等の樹脂シートを使用した場
合、重量化するため、製品の重量化を招き、燃費効率の
低下や車体パネルへの取付作業性の低下をもたらすとい
う不具合が指摘されている。
【0009】更に、バッキング層2cは、非通気性であ
るため、室内騒音はこのバッキング層2cで室内側に反
射し、クッション層3の吸音性能を発揮させることがで
きず、良好な吸音性能が得られないという欠点が指摘さ
れている。
【0010】また、バッキング層2cとしてラテックス
を使用した場合、通気性は有するものの、通気量が必要
以上に多く、通気抵抗が充分になく、良好な吸音性能が
得られないという欠点が指摘されている。
【0011】この点、図13に示す擬似バッキング層2
eを有するニードルパンチカーペットタイプの表皮層2
を使用した場合、吸音性能は向上するが、擬似バッキン
グ層2eの繊維径は10μm以上の繊維を配合している
ため、良好な吸音性能を確保するには、目付を高密度に
設定しなければならず、そうした場合、重量が嵩み、製
品の軽量化にそぐわないという傾向がある。
【0012】同様に、図14に示すインシュレータダッ
シュ4においては、表皮層5として、ゴムシート、再生
塩ビシート等を使用した場合、重量が嵩む傾向にあり、
また、フエルト等の高密度繊維層を使用した場合でも、
300〜2000g/m2 の目付であるため、表皮層5
の重量が嵩み、製品の重量アップに伴ない、燃費効率の
低下や車体パネルへの取付作業性の低下を招くという不
具合がある。
【0013】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、車両用フロアカーペット、インシュレータ
ダッシュ等の車両用吸音材であって、優れた吸音性能が
確保できるとともに、軽量化が図れ、燃費効率の向上や
車体パネルへの取付作業性を高めることができる車両用
吸音材を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明は、通気性を有する表皮層と、不織布、フ
エルト等の繊維材からなるクッション層との積層体から
構成され、車体パネルの室内面形状に合わせて成形され
た車両用吸音材であって、前記表皮層とクッション層と
の間に、繊維径が0.01〜10μm、面密度が10〜
300g/m2の超極細繊維層が介挿一体化されている
ことを特徴とする。
【0015】ここで、表皮層は、タフトカーペット仕様
とニードルカーペット仕様があり、タフトカーペット仕
様は、カーペット表面のパイル層とパイル層を植え付け
る基布層と、パイル層の目止めを行なう目止め層とから
構成されている。
【0016】パイル層は、ポリアミド(ナイロン)樹脂
繊維、ポリエステル(PET)樹脂繊維、ポリプロピレ
ン(以下、PPという)等の合成樹脂繊維が使用でき
る。また、基布層は、PETスパンボンド等を使用す
る。そして、パイル層の目止めのために、ラテックス等
を使用している。
【0017】また、ニードルパンチカーペット仕様で
は、タフトカーペットに使用するパイル層と同様、ポリ
アミド樹脂、ポリエステル樹脂、PP樹脂等の合成繊維
をニードルパンチング加工によりシート状に作製してい
る。
【0018】更に、クッション層は、フエルト、PET
不織布等、吸音性、クッション性に優れた素材を使用し
ている。
【0019】次に、表皮層とクッション層との間に介挿
される超極細繊維層に使用する繊維としては、PET,
PP等の合成樹脂をメルトブロー法により製造した合成
繊維、または、綿や紙、麻等のセルロース系繊維等の天
然繊維のいずれか一方、及び両者の組み合わせでも良
い。
【0020】ここで、メルトブロー法とは、例えば、特
開平7−26463号公報に示されるように、熱可塑性
樹脂を溶融紡糸し、これを高速の流体によって微細繊維
として移動している捕集板上に吹き付けて捕集すること
により、超極細繊維から構成される不織布を製造するこ
とができる。
【0021】また、この超極細繊維層の繊維径は0.0
1〜10μmの範囲で、かつ目付は10〜300g/m
2 の範囲に設定する。
【0022】そして、上記繊維径及び面密度によれば、
超極細繊維層の通気量は2〜100cc/cm2 ・se
cの通気抵抗値を得ることができる。
【0023】更に、この超極細繊維層を表皮層とクッシ
ョン層との間に一体化する方法としては、PEパウダ
ー、ホットメルトパウダー、ウエブ状ホットメルト等に
よる熱融着の他にニードルパンチング加工で一体化する
こともできる。特に、表皮層と超極細繊維層との一体化
については、基布へのパイル層へのタフティング加工と
同時に表皮層と一体化することもできる。
【0024】以上の構成から明らかなように、本発明に
係る車両用吸音材は、表皮層とクッション層との間に超
極細繊維層を介挿一体化するという構成であるため、従
来の重量の嵩むバッキング層を廃止することができ、軽
量化を図ることができるとともに、表皮層に伝播される
室内騒音は、超極細繊維層で更に吸音された後、クッシ
ョン層で更に減衰されるため、室内騒音に対して有効に
吸音処理することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用吸音材
の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0026】図1乃至図6は本発明に係る車両用吸音材
を車両用フロアカーペットに適用した実施形態を示すも
ので、図1は車両用フロアカーペットを示す外観図、図
2は同車両用フロアカーペット(タフトカーペット仕
様)の構成を示す断面図、図3は同車両用フロアカーペ
ットの構成部材を分離して示す概要図、図4乃至図6は
表皮層としてニードルパンチカーペットを使用した変形
例を示す各断面図である。また、図7乃至図9は本発明
に係る車両用吸音材をインシュレータダッシュに適用し
た実施形態を示すもので、図7はインシュレータダッシ
ュの外観図、図8は同インシュレータダッシュの構成を
示す断面図、図9は同インシュレータダッシュの変形例
を示す断面図である。
【0027】まず、図1乃至図6に基づいて、車両用フ
ロアカーペットに本発明を適用した実施形態について説
明する。図1において、車両用フロアカーペット10
は、図示しない車両のフロアパネルの室内面に敷設さ
れ、フロアカーペット10の中央に車両の長手方向に沿
って延びるトンネル部10aを備えるようにフロアパネ
ルの面形状に合わせて成形されている。
【0028】そして、このフロアカーペット10の構成
は、図2に示すように、表皮層20とクッション層30
との間にメルトブロー法により製造された超極細繊維層
40が不織布の形態で介挿一体化されている。
【0029】更に詳しくは、表皮層20は、タフトカー
ペット仕様であるため、パイル層21が基布層22に植
え付けられており、パイル層21の目止めを行なう目止
め層23が基布層22の裏面にコーティング処理されて
いる。
【0030】このパイル層21は、ポリアミド(ナイロ
ン)樹脂繊維、ポリエステル樹脂繊維、PP樹脂繊維等
から適宜選択されて良いが、ポリアミド樹脂、あるいは
ポリエステル樹脂等の高融点繊維が望ましい。
【0031】また、基布層22は、この実施形態では、
ポリエステル(PET)スパンボンドを使用している
が、この基布層22についてもポリエステル繊維の他に
PP繊維、ポリアミド繊維等の合成繊維の不織布が使用
できる。
【0032】更に、目止め層23は、PE樹脂、ポリイ
ソブチレン樹脂、ポリアミド樹脂、エチレン酢ビ共重合
体等のラテックスが使用でき、スプレーバッキング処理
により塗布される。
【0033】次に、車体のフロアパネル面に接合するク
ッション層30は、PET不織布やフエルト等の嵩高性
の繊維質材料を使用し、吸音性能、クッション性能の向
上のために使用される。
【0034】ところで、本発明に係る車両用フロアカー
ペット10の特徴は、製品の軽量化を図るとともに、優
れた吸音性能を付与することにあり、そのために、表皮
層20とクッション層30との間に超極細繊維層40を
介挿一体化したことが特徴である。
【0035】この超極細繊維層40の材質としては、P
ET、PP等の合成樹脂をメルトブロー法により製造し
た合成繊維や綿、紙、麻等のセルロース系繊維等の天然
繊維が使用でき、特にその繊維径が0.01〜10μm
の範囲であり、特に好ましくは6μm以下に設定される
のが良い。
【0036】そして、これら超極細繊維層40の面密度
は、10〜300g/m2 の範囲であり、そうした場
合、超極細繊維層40の通気量が2〜100cc/cm
2 ・sec(ウラジール測定法による)の範囲内に設定
されることになる。
【0037】そして、この第1実施形態におけるタフト
カーペット仕様の表皮層20を使用した車両用フロアカ
ーペット10においては、表皮層20とクッション層3
0、超極細繊維層40の一体化工程については、図3に
示すようにメルトブロー法により製造された超極細繊維
層40の両面にホットメルトウエブ41a,41bを配
置し、表皮層20と超極細繊維層40については、一方
側のホットメルトウエブ41aを介して一体化するとと
もに、超極細繊維層40とクッション層30について
は、他方側のホットメルトウエブ41bを介して熱融着
により一体化される。
【0038】そして、この一体化工程において、図示し
ない成形金型により車体パネルの面形状に対応するよう
に、図2に示す形状に即して成形されて車両用フロアカ
ーペット10が製作される。尚、この実施形態では、超
極細繊維層40を熱融着方法により表皮層20及びクッ
ション層30と一体化したが、ニードルパンチ工法や、
あるいは基布層22へのパイル層21のタフティング加
工時に超極細繊維層40を一体化することも可能であ
る。
【0039】このように、本発明に係る車両用フロアカ
ーペット10は、表皮層20とクッション層30との間
に従来使用されていた重量が嵩み、通気性のないバッキ
ング層を廃止して、吸音性能に極めて優れた超極細繊維
層40を介挿するという構成を採用したから、従来の重
量の嵩むバッキング層を廃止することで、軽量化に大き
く貢献でき、車両の燃費効率を大きく向上させることが
できるとともに、車体パネルへの取付作業性についても
向上させることができる。
【0040】更に、超極細繊維層40のもつ優れた吸音
機能を付加することで、車外から侵入する騒音や室内か
ら伝播する騒音の双方の騒音を有効に吸音することがで
き、吸音特性に優れた車両用フロアカーペット10を実
現することができる。
【0041】次に、図4乃至図6は、車両用フロアカー
ペット10において、表皮層20の別仕様、すなわちタ
フトカーペット仕様に替えてニードルパンチカーペット
仕様を採用した変形例をそれぞれ示す。
【0042】図4において、フロアカーペット10は、
表皮層20がニードルパンチパイル層24から構成さ
れ、このニードルパンチパイル層24とクッション層3
0との間にメルトブロー法により製造された超極細繊維
層40が介挿一体化されている。
【0043】ニードルパンチパイル層24の材質は、タ
フトカーペットのパイル層21と同じ素材が使用でき、
ポリアミド樹脂繊維、ポリエステル樹脂繊維、PP樹脂
繊維等が使用できる。
【0044】そして、図4に示す構造では、三層構造で
あり、ニードルパンチパイル層24と超極細繊維層40
とクッション層30とをニードルパンチング加工により
一体化すれば、簡単に製造でき、かつ基布層22や目止
め層23等を廃止できるため、製造が簡単であるばかり
か、より一層の軽量化並びにコストダウンが図れる。
【0045】次に、図5は、表皮層20の構成としてニ
ードルパンチパイル層24の裏面に擬似バッキング層2
5を一体化したもので、この擬似バッキング層25とし
ては、PET不織布、フエルト等が使用できる。
【0046】そして、このものにおいても、ニードルパ
ンチパイル層24、擬似バッキング層25、超極細繊維
層40、クッション層30をそれぞれ積層してニードル
パンチング加工により一体化しても良く、あるいはホッ
トメルトウエブや樹脂パウダー等の熱融着により一体化
することもできる。
【0047】従って、全ての素材が通気性を備えている
ため、車外騒音及び車内騒音について優れた吸音性能を
確保できるとともに、特に、超極細繊維層40の存在に
より優れた吸音性能を発揮することができる。尚、超極
細繊維層40は、図5では擬似バッキング層25とクッ
ション層30との間に介挿したが、ニードルパンチパイ
ル層24と擬似バッキング層25との間に介挿しても良
く、更に、擬似バッキング層25の両面に超極細繊維層
40を二層に配置しても良い。
【0048】次いで、図6に示すフロアカーペット10
は、ニードルパンチカーペット仕様におけるニードルパ
ンチパイル層24とクッション層30を積層し、更に、
クッション層30の裏面に超極細繊維層40が一体化さ
れている。すなわち、フロアカーペット10下部に底上
げ材などを有する場合には、超極細繊維層40をクッシ
ョン層30の裏面に一体化しても同様の効果が得られ
る。また、図6に示すフロアカーペットは、クッション
層30の裏面に超極細繊維層40を一体化するため、原
反製造が容易に行なえるという付随的な利点がある。
【0049】以上は、タフトカーペット仕様、あるいは
ニードルパンチカーペット仕様の車両用フロアカーペッ
ト10に本願発明を適用した実施形態であるが、図7以
下はダッシュパネル室内側に装着されるインシュレータ
ダッシュ100に本願発明を適用した実施形態について
説明する。
【0050】図7,図8に示すように、インシュレータ
ダッシュ100は、エンジンルームEと車室Rとを区画
するダッシュパネル110の室内面形状に即した立体形
状に成形されており、このインシュレータダッシュ10
0は、ダッシュパネル110に密着接合されるクッショ
ン層30の表面側にメルトブロー法により製造された超
極細繊維層40が一体化された構成である。
【0051】上記クッション層30及び超極細繊維層4
0については、車両用フロアカーペット10で使用する
材質のものを使用するため、ここではその説明は省略す
る。従って、従来のインシュレータダッシュの表皮層の
素材であるゴムシート、再生塩ビシート等、あるいは高
密度繊維層に替えて、軽量で吸音性能に優れた超極細繊
維層40を使用するため、インシュレータダッシュ10
0の製品重量を大幅に軽量化することができるととも
に、吸音性能についても長極細繊維層40の優れた吸音
性能を生かすことができることから、従来のインシュレ
ータダッシュに比べ吸音性能を向上させることができ
る。
【0052】また、図9に示すように、表皮層20とし
て高密度不織布26を使用し、高密度不織布26とクッ
ション層30との間にメルトブロー法により製造した超
極細繊維層40を介挿一体化することもできる。
【0053】このように、インシュレータダッシュ10
0にメルトブロー法により製造した超極細繊維層40を
使用することで、製品の軽量化並びに吸音性能の向上に
大きく貢献することができる。
【0054】上述した実施形態は、超極細繊維層40と
して、合成樹脂をメルトブロー法により製造した合成繊
維を使用したが、天然繊維に代替しても良く、また、合
成繊維と天然繊維の双方を使用することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る車両用
吸音材は、表皮層とクッション層との間に超極細繊維層
を介挿一体化するという構成であるため、従来の重量の
嵩むバッキング層を廃止することができ、製品の軽量化
に大きく貢献できることから、燃費効率を向上させるこ
とができるとともに、車体パネルへの取付作業性を高め
ることができるという効果を有する。
【0056】更に本発明に係る車両用吸音材は、吸音特
性に富む超極細繊維層を表皮層とクッション層との間に
介挿一体化するという構成であるため、車外騒音、車内
騒音、双方の騒音に対して有効に吸音処理することがで
き、優れた吸音性能を有する車両用吸音材を提供できる
という効果を有する。
【0057】更に、表皮層とクッション層との間に超極
細繊維層を介在してニードルパンチング加工、あるいは
表皮層やクッション層に含侵される熱融着繊維、または
超極細繊維層の接着面に塗布されるパウダー、ホットメ
ルト等により融着一体化が簡単に行なえるため、車両用
吸音材の製造に際しても簡単な設備で簡単に製造できる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用吸音材を適用した車両用フ
ロアカーペットを示す外観図である。
【図2】本発明に係る車両用吸音材を適用したタフトカ
ーペット仕様の車両用フロアカーペットを示す断面図で
ある。
【図3】図2に示す車両用フロアカーペットの構成部材
を分解して示す説明図である。
【図4】本発明に係る車両用吸音材を適用したニードル
パンチカーペット仕様の車両用フロアカーペットを示す
断面図である。
【図5】本発明に係る車両用吸音材を適用したニードル
パンチカーペット仕様の車両用フロアカーペットを示す
断面図である。
【図6】本発明に係る車両用吸音材を適用したニードル
パンチカーペット仕様の車両用フロアカーペットを示す
断面図である。
【図7】本発明に係る車両用吸音材を適用したインシュ
レータダッシュを示す外観図である。
【図8】図7に示すインシュレータダッシュの構成を示
す断面図である。
【図9】本発明に係る車両用吸音材を適用したインシュ
レータダッシュの変形例を示す断面図である。
【図10】従来の車両用フロアカーペットの構成を示す
断面図である。
【図11】従来のタフトカーペット仕様の車両用フロア
カーペットの構成を示す断面図である。
【図12】従来のニードルパンチカーペット仕様の車両
用フロアカーペットの構成を示す断面図である。
【図13】従来のニードルパンチカーペット仕様の車両
用フロアカーペットの構成を示す断面図である。
【図14】従来のインシュレータダッシュの構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 車両用フロアカーペット 10a トンネル部 20 表皮層 21 タフトカーペットパイル層 22 基布層 23 目止め層 24 ニードルパンチパイル層 25 擬似バッキング層 26 高密度不織布 30 クッション層 40 超極細繊維層 41a,41b ホットメルトウエブ 100 インシュレータダッシュ 110 ダッシュパネル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10K 11/162 G10K 11/16 A Fターム(参考) 3B088 FA01 FA02 FB03 FB04 FB05 FC01 HA01 3D023 BA03 BB17 BB21 BB30 BD04 BD12 BE01 4F100 AK04 AK41 AK46 AR00E BA03 BA05 BA07 BA10A BA10C CB032 DG01B DG08A DG08E DG11D DG15C EC09A GB32 JA13B JD02A JH01 JK07C YY00B 5D061 AA23 BB21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する表皮層(20)と、不織
    布、フエルト等の繊維材からなるクッション層(30)
    との積層体から構成され、車体パネルの室内面形状に合
    わせて成形された車両用吸音材(10,100)であっ
    て、前記表皮層(20)とクッション層(30)との間
    に、繊維径が0.01〜10μm、面密度が10〜30
    0g/m2 の超極細繊維層(40)が介挿一体化されて
    いることを特徴とする車両用吸音材。
  2. 【請求項2】 前記表皮層(20)は、タフトカーペッ
    トパイル層(21)と、このパイル層(21)を植え付
    ける基布層(22)と、パイル層(21)の目止めを行
    なう目止め層(23)とから構成され、超極細繊維層
    (40)の両面にホットメルト(41)を介して表皮層
    (20)とクッション層(30)との間に超極細繊維層
    (40)が介挿一体化されていることを特徴とする請求
    項1に記載の車両用吸音材。
  3. 【請求項3】 前記表皮層(20)は、ニードルパンチ
    ング加工が施されたニードルパンチパイル層(24)か
    ら構成され、該ニードルパンチパイル層(24)とクッ
    ション層(30)との間に超極細繊維層(40)が介在
    され、ニードルパンチング加工により一体化されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用吸音材。
  4. 【請求項4】 前記表皮層(20)は、ニードルパンチ
    ング加工されたニードルパンチパイル層(24)の裏面
    に不織布、フエルト等の繊維材からなる擬似バッキング
    層(25)をニードルパンチング加工により一体化して
    構成され、前記表皮層(20)とクッション層(30)
    との間に超極細繊維層(40)が介在され、ニードルパ
    ンチング加工を施すことにより一体化されていることを
    特徴とする請求項1に記載の車両用吸音材。
  5. 【請求項5】 ニードルパンチング加工によりシート状
    に形成されたニードルパンチパイル層(24)の裏面に
    不織布、フエルト等の繊維材からなるクッション層(3
    0)を積層し、更にその裏面にメルトブロー法により製
    造され、繊維径が0.01〜10μmで、面密度が10
    〜300g/m2 の超極細繊維層(40)を重ね、ニー
    ドルパンチング加工により一体化したことを特徴とする
    車両用吸音材。
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