JP2003343379A - 燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置 - Google Patents

燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置

Info

Publication number
JP2003343379A
JP2003343379A JP2002158935A JP2002158935A JP2003343379A JP 2003343379 A JP2003343379 A JP 2003343379A JP 2002158935 A JP2002158935 A JP 2002158935A JP 2002158935 A JP2002158935 A JP 2002158935A JP 2003343379 A JP2003343379 A JP 2003343379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
amount
fuel tank
resistance value
level sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002158935A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Koike
誠 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002158935A priority Critical patent/JP2003343379A/ja
Priority to TW092108698A priority patent/TW585996B/zh
Priority to DE60300642T priority patent/DE60300642T2/de
Priority to EP03725597A priority patent/EP1407236B1/en
Priority to PCT/JP2003/004937 priority patent/WO2004003489A1/en
Priority to CNB038000288A priority patent/CN1237331C/zh
Priority to US10/451,790 priority patent/US6915691B2/en
Publication of JP2003343379A publication Critical patent/JP2003343379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F23/00Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm
    • G01F23/30Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by floats
    • G01F23/64Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by floats of the free float type without mechanical transmission elements
    • G01F23/68Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by floats of the free float type without mechanical transmission elements using electrically actuated indicating means
    • G01F23/683Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by floats of the free float type without mechanical transmission elements using electrically actuated indicating means using electromechanically actuated indicating means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Level Indicators Using A Float (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、硫化物が析出することで可変抵抗
器の抵抗値が増加したとしても、常に正しく燃料タンク
の満タンを検知することができる燃料タンクレベルセン
サを提供することを第1の課題とする。 【解決手段】 本発明は、燃料タンク2内の燃料の増減
に伴い上下するフロート1cにより可変抵抗器1aを動
かして、抵抗値を測定する燃料タンクレベルセンサ1に
おいて、前記可変抵抗器1aは、前記燃料の増減に伴い
直線的に抵抗値が変化する線形領域と、前記燃料の満タ
ン状態において、前記抵抗値が不連続に変化する非線形
領域とを備えることを特徴とする燃料タンクレベルセン
サ1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の燃料タ
ンクに用いられ、燃料タンク中の燃料残存量等を測定す
る燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリン等を燃料として走行する自動車
には、燃料を貯蔵する燃料タンクとドライバが燃料タン
ク中の燃料残存量を知ることができるように、燃料残存
量計測装置が設置されている。
【0003】従来の燃料残存量計測装置は、燃料タンク
中に設けられた燃料タンクレベルセンサとドライバに燃
料残存量を表示する燃料計とを有している。燃料タンク
レベルセンサは、燃料の液面に浮かぶフロートと、この
フロートに接続され、フロートの上下動に応じて上下す
る接点と、この接点との接触位置に応じて電気的抵抗が
変化する可変抵抗器とからなる。一般的に、接点及び可
変抵抗器は、常に燃料中に浸漬された状態、或いは、燃
料蒸気に曝露された状態で使用される。
【0004】従来の燃料タンクレベルセンサは、燃料の
液面に浮かんだフロートが上下し、接点と可変抵抗器と
の接触位置が変位して、可変抵抗器の抵抗値が変化する
ことを利用して、燃料タンクの燃料残存量を求めてい
る。
【0005】ここで、可変抵抗器の抵抗値と燃料タンク
の燃料残存量との関係を表すグラフを図9に示す。この
図においては、可変抵抗器は燃料タンクの燃料残存量が
増加するにつれ、抵抗値が直線的に減少するように設定
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガソリン等
の燃料には硫黄が含まれており、この硫黄が、時間とと
もに、前記した接点及び可変抵抗器に硫化物として析出
して、可変抵抗器の抵抗値を増大させるとともに、抵抗
値のバラツキを大きくすることが知られている。
【0007】このため、硫化物が析出すると、図10の
実線で示すように、可変抵抗器の抵抗値が初期値(図1
0点線)に比べて嵩上げされるとともに、バラツキが大
きくなる。つまり、図10の例で言うと、燃料計の表示
する燃料残存量(表示値)が、実際の燃料残存量(真
値)に比べて小さくなってしまう。
【0008】この様子を図11に示した。図11は、縦
軸が、燃料計の表示値であり、横軸が、実際に燃料タン
クに存在する燃料残存量を示す真値である。初期値(点
線)においては、表示値と真値とが一致している。しか
し、硫化物が析出して抵抗値が増大すると(実線)、こ
の関係が崩れ、表示値は真値よりも小さい値を示すよう
になる。
【0009】尚、図11も一点鎖線で示した満タン表示
領域は、燃料計の表示を目視した者が満タンと認識され
るような燃料の充填状態を表示する領域である。図11
では、硫化物析出後は、真値が満タンであっても表示値
は満タン表示領域に至っていない。
【0010】このように、硫化物が析出することにより
発生する表示値と真値とのズレの問題は、ガソリンスタ
ンド等において、燃料を満タンに充填した場合にドライ
バに大きな違和感を与えることとなる。つまり、実際に
は燃料タンクに燃料が満タンに給油されているにも拘わ
らず、燃料計は満タンに満たない表示値を示すからであ
る。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たものであり、硫化物が析出することで可変抵抗器の抵
抗値が増加したとしても、常に正しく燃料タンクの満タ
ンを検知することができる燃料タンクレベルセンサを提
供することを第1の課題とする。
【0012】また、本発明は、燃料タンクレベルセンサ
が検知した満タン情報を元にして、可変抵抗器の抵抗値
(電圧)に拠らずに、燃料タンクの燃料残存量を正確に
推定することができる燃料残存量計測装置を提供するこ
とを第2の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した第1の
課題を解決するために次のように構成した。請求項1に
記載の発明は、燃料タンク内の燃料の増減に伴い上下す
るフロートにより可変抵抗器を動かして、抵抗値を変化
させ、この抵抗値に基づいて燃料残存量を測定する燃料
タンクレベルセンサにおいて、前記可変抵抗器は、前記
燃料の増減に伴い直線的に抵抗値が変化する線形領域
と、前記燃料の満タン状態において、前記抵抗値が不連
続に変化する非線形領域とを備えることを特徴とする燃
料タンクレベルセンサである。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、可変抵抗
器の初期状態(硫化物析出前)における抵抗値は、燃料
タンク中の燃料の量つまりフロートの高さにより、2つ
の異なる領域を取る。燃料タンクの燃料の増減に従いこ
れらの領域について説明する。まず、燃料タンク中の燃
料残存量が0から満タン状態となる前までは可変抵抗器
の抵抗値は、フロートの上下動に伴い直線的に変化する
(線形領域)。そして、燃料が満タン状態となり、フロ
ートが最上部まで上昇すると、可変抵抗器の抵抗値は、
線形領域の端部から不連続的に変化して独自の値を取る
(非線形領域)。
【0015】例えば、燃料の増加に伴い、可変抵抗器の
抵抗値が直線的に減少する線形領域と、この線形領域の
端部において、可変抵抗器の抵抗値が所定値だけ不連続
に減少して、満タン状態において独自の値を取る非線形
領域と、を有するように、可変抵抗器を構成したとす
る。
【0016】このように構成された可変抵抗器におい
て、硫化物が析出した状況での抵抗値と燃料計の表示値
との関係を考える。満タン状態以外(線形領域)におけ
る抵抗値は、硫化物析出により初期値(硫化物析出前)
よりも増加するので、燃料計の表示値は、実際の燃料残
存量(真値)よりも小さい値を示す。
【0017】しかし、満タン状態(非線形状態)におい
ては、硫化物析出により抵抗値が初期値(硫化物析出
前)よりも増加するものの、前記所定値の大きさを適当
に定めることにより、抵抗値を線形領域の端部よりも低
い値とすることができる。つまり、可変抵抗器をこのよ
うに構成することにより、硫化物が析出したとしても満
タン状態における燃料計の表示値を真値と等しくするこ
とができる。
【0018】本発明は、前記した第2の課題を解決する
ために次のように構成した。請求項2に記載の発明は、
燃料噴射式エンジンの燃料消費量情報、請求項1に記載
の燃料タンクレベルセンサが検知した満タン情報、及
び、前記燃料タンクの満タン容量とに基づいて前記燃料
タンクの燃料残存量を計測する燃料残存量計測装置であ
って、前記満タン情報が入力されると、前記満タン容量
から、前記燃料消費量情報による燃料消費量を減算し、
この減算後の値を燃料残存量とする燃料残存量計測手段
を備えたことを特徴とする燃料残存量計測装置である。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の燃料タンクレベルセンサが、前記したように硫化物が
析出したとしても燃料タンクの満タン状態を確実に検知
できることを利用して、燃料タンクの燃料残存量を推定
する燃料残存量計測装置である。
【0020】つまり、燃料タンクが満タン状態となる
と、燃料タンクレベルセンサは満タン情報を燃料残存量
計測装置に出力する。すると、燃料残存量計測装置は、
燃料タンクの容量である満タン容量から、エンジンによ
り消費された燃料消費量を減算することで、計算により
燃料タンクの燃料残存量を推定する。
【0021】このように、請求項2に記載の燃料残存量
計測装置は、燃料残存量を推定する際に、満タン情報以
外は、燃料タンクレベルセンサの可変抵抗の抵抗値を用
いないので、喩え、硫化物が析出することで燃料タンク
レベルセンサの抵抗値が増加したとしても、常に正確な
燃料残存量を推定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を適宜
図面を参照して説明する。図1は、本発明の燃料タンク
レベルセンサ及び燃料残存量計測装置との関連を示す機
能ブロック図である。可変抵抗器1aと接点1bとを備
えた燃料タンクレベルセンサ1は、燃料タンク2中に、
燃料に浸った状態で設置されている。接点1bは、燃料
の液面に浮かぶフロート1cと連結されており、フロー
ト1cの上下動に伴い接点1bが上下し、可変抵抗器1
aとの接触部位が変化して、可変抵抗器1aの抵抗値が
変化するように構成されている。
【0023】燃料残存量計測装置3はA/Dコンバータ
4を介して燃料タンクレベルセンサ1と接続されてお
り、燃料タンクレベルセンサ1から得られた可変抵抗器
1aの抵抗値が入力される。また、燃料残存量計測装置
3はFIECU5(FuelInjection El
ectronic Contorl Unit)と接続
されており、FIECU5から燃料噴射式エンジンの燃
料消費量情報が入力される。
【0024】また、燃料残存量計測装置3においては、
これらの入力された情報(抵抗値、燃料消費量情報等)
に基づいて、後記するようにして燃料タンク2の燃料残
存量が推定され、燃料計6に出力される。
【0025】続いて、請求項1に記載の燃料タンクレベ
ルセンサ1について詳述する。硫化物が析出する前にお
ける、本発明の燃料タンクレベルセンサ1の抵抗値と燃
料残存量との関係(初期値)を表すグラフを図2に示し
た。
【0026】可変抵抗器1aの抵抗値は、燃料タンク2
中の燃料が増加すると共に、所定の傾きで直線的に抵抗
値が減少する線形領域と、満タン状態において、線形領
域の端部Aから抵抗値が所定値Rthだけ不連続に減少
して独自の値を取る非線形領域とを有する。
【0027】続いて、硫化物析出後の、本発明の燃料タ
ンクレベルセンサ1の抵抗値と燃料残存量との関係を表
すグラフを図3に示す。硫化物が析出することにより、
可変抵抗器1aの抵抗値は、全範囲に渡って初期値に比
べて増大するとともにバラツキが大きくなっている。
【0028】ここで、満タン状態(非線形領域)におけ
る可変抵抗器1aの抵抗値に注目すると、抵抗値は増大
してバラツイてはいるものの、初期値における線形領域
の端部Aよりも小さい値となる。つまり、本発明の燃料
タンクレベルセンサ1は、満タン状態における抵抗値を
不連続的に低下させることにより、硫化物が析出して抵
抗値が増加したとしても、満タン状態においては、燃料
計6に正しい表示値(満タン表示)を示すことになる。
【0029】図4は、硫化物析出前後における、燃料計
6の表示する燃料残存量(表示値)と実際の燃料残存量
(真値)との関係を示すグラフであり、縦軸が燃料計6
の表示値であり、横軸が、実際に燃料タンクに存在する
燃料残存量を示す真値である。点線は、硫化物が析出す
る前の表示値と真値との関係を示すグラフであり、真値
と表示値とが一致している。
【0030】実線は、硫化物析出後の表示値と真値との
関係を示すグラフであり、満タン状態以外においては表
示値が真値よりも小さくなるが、満タン状態において
は、前記したような理由により、表示値と真値とが一致
する。つまり、燃料計6の表示を見る者にとって、満タ
ンと認識される満タン領域を示している。このように本
発明の燃料タンクレベルセンサ1は、例え硫化物が析出
して抵抗値が増加したとしても、満タン状態において
は、燃料計6に正しい満タンの表示値を表示することが
できる。
【0031】本発明において、所定値(閾値)Rth
は、可変抵抗器1a等に硫化物が析出して、抵抗値が増
大するとともに、バラツいたとしても、満タン状態(非
線形領域)における抵抗値が、線形領域の端部Aを越え
ないような大きさとすることが望ましい。
【0032】続いて、請求項2に記載の燃料残存量計測
装置3について詳述する。燃料残存量計測装置3の第1
の態様について、図5の機能ブロック図を参照して説明
する。詳細は後記するが、第1の態様に係る燃料残存量
計測装置3は、燃料タンクレベルセンサ1による燃料タ
ンク2(図1)の満タン状態の検知をトリガとして、満
タン容量QFから燃料消費量cを差し引くことにより燃
料残存量Qnowを推定するものである。
【0033】燃料残存量計測装置3は、FIECU5か
ら燃料消費量情報c’が入力される燃料消費量算出手段
3aと、本発明の燃料タンクレベルセンサ1から満タン
情報Fが入力される切替手段3bと、燃料タンクの満タ
ン容量QFを記憶する記憶手段3dと、満タン情報F、
満タン容量QF及び燃料消費量算出手段3aにより算出
される燃料消費量cとから、現在の燃料タンクの燃料残
存量Qnowを算出する減算手段3eとからなる。この燃
料残存量Qnowは、燃料計6に出力され、表示値として
表示される。尚、これらはソフトウエアとして構成さ
れ、各処理を行うものである。
【0034】続いて、燃料残存量計測装置3の作用につ
いて説明する。燃料タンクレベルセンサ1から出力され
る満タン情報Fは、0と1の2値を取るフラグであり、
例えば、燃料残存量が満タン状態の場合には、F=1を
出力し、それ以外の場合には、F=0を出力する。
【0035】燃料消費量算出手段3aは、FIECU5
が図示しない燃料噴射式エンジンのインジェクタに出力
する噴射指令値を燃料消費量情報c’として入力して、
所定時間毎(例えば、1分毎)の燃料噴射量(燃料消費
量c)を計算する。
【0036】切替手段3bでは、満タン情報Fの値によ
り異なる演算が行われる。F=1(満タン状態)の場合
には、切替手段3bにおいては、作業変数Qoldを満タ
ン容量QFに設定する演算(Qold=QF)が行われる。
それに対し、F=0(満タン状態以外)の場合には、作
業変数Qoldを現在の燃料タンクの燃料残存量Qnowに設
定する演算(Qold=Qnaw)が行われる。
【0037】切替手段3bにおける前記した演算の選択
(Qold=QF or Qold=Qnaw)は、満タン情報F
の値により接点C1,C2が切り替わるスイッチSWに
より達成される。つまり、満タン情報Fが0の場合に
は、スイッチSWは接点C1と接触してQold=Qnaw
演算が行われる。それに対し、満タン情報Fが1の場合
には、スイッチSWが一時的に接点C2へと切り替わ
り、Qold=QFの演算が行われる。尚、Qold=QFの演
算が終了すると、スイッチSWは直ちに切り替わり、接
点C1との接触を保つ。
【0038】減算手段3eでは、燃料消費量算出手段3
aにより燃料消費量情報c’から算出される燃料消費量
cと、切替手段3bから入力されるQoldとから、現在
の燃料タンクの燃料残存量Qnowを求めるために、Qnow
=Qold−cの演算が行われる。ここで求められたQnow
は、燃料計6へと出力され、表示値として表示されると
ともに、燃料の消費にともない、刻々と変化するQnow
の再計算のために、再び切替手段3bへと出力される。
尚、燃料消費量算出手段3aが、例えば1分毎の燃料消
費量cを計算するものとすると、減算手段3eも1分毎
にQnow=Qo ld−cの計算を行う。
【0039】続いて、燃料残存量計測装置3の制御フロ
ーを図6のフローチャートを参照して説明する。S11
では、燃料消費量情報c’から所定時間毎(ここでは1
分間とする)の燃料消費量cを計算する。S12は、満
タン情報Fの値に応じて切替手段3b中でなされる条件
判断のステップである。F=1の場合(Y)には、切替
手段3bにおいてスイッチSWが接点C2と接触するこ
とにより、Qold=QFとの演算がなされる(S13)。
それに対し、S12においてF=0の場合(N)には、
切替手段3bにおいてスイッチSWが接点C1と接触す
ることにより、Qold=Qnowとの演算がなされる(S1
4)。
【0040】続いて、S15では、減算手段3eで、Q
now=Qold−cとの演算がなされ、現在の燃料タンクの
燃料残存量Qnowが算出され、燃料計6に出力される。
その後、処理はS11に戻り、S11〜S15の間を1
分間隔でループする。
【0041】このように、本発明の燃料残存量計測装置
3は、燃料タンクレベルセンサ1に硫化物が析出したと
しても正確に検知できる満タン状態以外は、可変抵抗器
1a(図1)の抵抗値を用いずに、燃料残存量Qnow
推定するので、可変抵抗器1aへの硫化物の析出の有無
に拘わらず、正確な燃料残存量Qnowを推定することが
できる。
【0042】続いて、燃料残存量計測装置3の第2の態
様について、図7の機能ブロック図を参照して説明す
る。尚、図7において図5と同様の構成については同符
号を付しその説明を省略する。
【0043】燃料残存量計測装置3は、FIECU5か
ら燃料消費量情報c’が、燃料タンクレベルセンサ1か
ら満タン情報Fが、それぞれ入力される燃料消費量積算
手段3fと、燃料タンクの満タン容量QFを記憶する記
憶手段3dと、燃料消費量積算手段3fから得られた積
算燃料消費量Csumと満タン容量QFとから現在の燃料タ
ンクの燃料残存量Qnowを算出する減算手段3gとから
なる。この燃料残存量Qnowは、燃料計6に出力され、
表示値として表示される。
【0044】続いて、燃料残存量計測装置3の作用につ
いて説明する。燃料消費量積算手段3fにおいては、満
タン情報Fが1となると、燃料消費量cの積算が開始さ
れ、積算燃料消費量Csumが所定の時間間隔で積算さ
れ、減算手段3gへと出力される。つまり、燃料消費量
積算手段3fでは、満タン情報Fが1となることをトリ
ガとして、Csum=Csum+cとの演算が行われ、満タン
時からの積算燃料消費量Csumが求められる。尚、燃料
消費量cは、第1の態様と同様に1分間隔で算出される
ものとする。減算手段3gでは、満タン容量QFから積
算燃料消費量Csumが減算され、現在の燃料タンクの燃
料残存量Qnowが算出され、燃料計6へと出力される。
【0045】続いて、燃料残存量計測装置3の制御フロ
ーを図8のフローチャートを参照して説明する。S21
は、燃料消費量積算手段3f中で行われる条件判断のス
テップであり、F=1の場合(Y)、S22において、
sum=0との演算がなされ、Csumが初期化され、処理
はS23に移行する。また、F=0の場合(N)には、
S23において、燃料消費量情報c’から所定時間毎
(ここでは1分間とする)の燃料消費量cが計算され
る。続いてS24において、Csum=Csum+cとの演算
が行われ、Csumの積算が行われる。
【0046】続いて、S25において、Qnow=QF−C
sumとの演算が行われ、現在の燃料タンクの燃料残存量
nowが算出され、燃料計6へと出力される。その後、
処理はS21に戻り、S21〜S25の間を例えば1分
間隔でループする。
【0047】このように、本発明の燃料残存量計測装置
3は、燃料タンクレベルセンサ1に硫化物が析出したと
しても正確に検知できる満タン状態以外は、可変抵抗器
1a(図1)の抵抗値を用いずに、燃料残存量Qnow
推定するので、例え、可変抵抗器1aへの硫化物の析出
の有無に拘わらず、正確な燃料残存量Qnowを推定する
ことができる。
【0048】尚、燃料噴射式エンジンがインジェクタに
出力する噴射指令値からは正確な燃料消費量cがわかる
が、噴射指令値ばかりでなく、該指令値に関連のあるパ
ラメータを用いて、燃料残存量Qnowを算出するように
しても良い。また、燃料タンクレベルセンサ1に硫化物
が析出すると、燃料計6の表示値が増減する(表示が減
ったり増えたりする)ことにより、ドライバは違和感を
感じることがあるが、前記したように、燃料消費量cか
ら燃料残存量Qnowを求めることにより、燃料計6の表
示値は常に減少するので、ドライバは違和感を感じるこ
とがない。
【0049】
【発明の効果】本発明は、次のような顕著な効果を奏す
る。本発明の燃料タンクレベルセンサは、燃料タンクが
満タン状態となると、可変抵抗器の抵抗値が、不連続に
変化して独自の値を取る非線形領域を有しているので、
例え、燃料タンクレベルセンサに硫化物が析出して、可
変抵抗器の抵抗値が増加したとしても、燃料タンクの満
タン状態を確実に検知することができる(請求項1)。
【0050】本発明の燃料残存量計測装置は、燃料タン
クレベルセンサに硫化物が析出したとしても正確に検知
できる満タン状態以外は、可変抵抗器の抵抗値を用いず
に、燃料残存量を推定するので、例え、可変抵抗器1a
への硫化物の析出の有無に拘わらず、正確な燃料残存量
を推定することができる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存
量計測装置との関連を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の燃料タンクレベルセンサ1の抵抗値と
燃料タンク残存量との関係(初期値)を表すグラフであ
る。
【図3】硫化物析出後の、本発明の燃料タンクレベルセ
ンサ1の抵抗値と燃料タンク残存量との関係を表すグラ
フである。
【図4】燃料計の表示値と真値との関係を示すグラフで
ある。
【図5】本発明の燃料残存量計測装置の第1の態様の機
能ブロック図である。
【図6】本発明の燃料残存量計測装置の第1の態様の制
御フローである。
【図7】本発明の燃料残存量計測装置の第2の態様の機
能ブロック図である。
【図8】本発明の燃料残存量計測装置の第2の態様の制
御フローである。
【図9】従来の可変抵抗器の抵抗値と燃料タンクの燃料
残存量との関係を表すグラフである。
【図10】従来の可変抵抗器の抵抗値と燃料タンクの燃
料残存量との関係(硫化物析出後)を表すグラフであ
る。
【図11】従来の燃料計の表示値と真値との関係(硫化
物析出後)を示すグラフである。
【符号の説明】
1 燃料タンクレベルセンサ 1a 可変抵抗器 1b 接点 1c フロート 2 燃料タンク 3 燃料残存量計測装置 3a 燃料消費量算出手段 3b 切替手段 3d 記憶手段 3e,3g 減算手段 3f 燃料消費量積算手段 4 A/Dコンバータ 5 FIECU 6 燃料計 C1,C2 接点 SW スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の燃料の増減に伴い上下す
    るフロートにより可変抵抗器を動かして、抵抗値を変化
    させ、この抵抗値に基づいて燃料残存量を測定する燃料
    タンクレベルセンサにおいて、 前記可変抵抗器は、前記燃料の増減に伴い直線的に抵抗
    値が変化する線形領域と、 前記燃料の満タン状態において、前記抵抗値が不連続に
    変化する非線形領域とを備えることを特徴とする燃料タ
    ンクレベルセンサ。
  2. 【請求項2】 燃料噴射式エンジンの燃料消費量情報、
    請求項1に記載の燃料タンクレベルセンサが検知した満
    タン情報、及び、前記燃料タンクの満タン容量とに基づ
    いて前記燃料タンクの燃料残存量を計測する燃料残存量
    計測装置であって、 前記満タン情報が入力されると、前記満タン容量から、
    前記燃料消費量情報による燃料消費量を減算し、この減
    算後の値を燃料残存量とする燃料残存量計測手段を備え
    たことを特徴とする燃料残存量計測装置。
JP2002158935A 2002-05-31 2002-05-31 燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置 Pending JP2003343379A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002158935A JP2003343379A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置
TW092108698A TW585996B (en) 2002-05-31 2003-04-15 Fuel tank level sensor and apparatus for determining remaining amount of fuel
DE60300642T DE60300642T2 (de) 2002-05-31 2003-04-18 Flüssigkeitssensor für kraftstofftank mit einem schwimmer und einem nichtlinearen rheostat und vorrichtung zur bestimmung einer verbleibenden kraftstoffmenge
EP03725597A EP1407236B1 (en) 2002-05-31 2003-04-18 Fuel tank liquid level sensor using a float and a non linear rheostat and apparatus for determining a remaining amount of fuel
PCT/JP2003/004937 WO2004003489A1 (en) 2002-05-31 2003-04-18 Liquid level sensor using a non linear rheostat and a float
CNB038000288A CN1237331C (zh) 2002-05-31 2003-04-18 燃料箱油位传感器和用来确定剩余燃料量的装置
US10/451,790 US6915691B2 (en) 2002-05-31 2003-04-18 Liquid level sensor using a non linear rheostat and a float

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002158935A JP2003343379A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003343379A true JP2003343379A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29773855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002158935A Pending JP2003343379A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6915691B2 (ja)
EP (1) EP1407236B1 (ja)
JP (1) JP2003343379A (ja)
CN (1) CN1237331C (ja)
DE (1) DE60300642T2 (ja)
TW (1) TW585996B (ja)
WO (1) WO2004003489A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302823A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Denso Corp 車両用燃料表示装置
JP2013224866A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Yazaki Corp 制御装置
DE102006038873B4 (de) * 2006-02-17 2020-12-24 Mitsubishi Electric Corp. Fahrzeugrestkraftstoffmengen-Erfassungseinrichtung

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2527749T3 (es) * 2007-12-03 2015-01-29 Iveco S.P.A. Sensor integrado de presión y de nivel de un motor de refrigeración que comprende dicho sensor
CN104061981A (zh) * 2013-03-18 2014-09-24 鸿富锦精密工业(武汉)有限公司 水位检测***
US9435680B2 (en) 2014-03-24 2016-09-06 Deringer-Ney, Inc. Apparatuses and methods for fuel level sensing
US9488515B2 (en) 2014-03-24 2016-11-08 Deringer-Ney, Inc. Apparatuses and methods for fuel level sensing
CN105136250A (zh) * 2015-09-15 2015-12-09 苏州塔夫电子科技有限公司 一种燃油箱的油位检测装置及检测方法
DE102016212981A1 (de) * 2016-07-15 2018-01-18 Henkel Ag & Co. Kgaa Verfahren und Vorrichtung zur Vorratsüberwachung
JP6484685B1 (ja) * 2017-10-20 2019-03-13 本田技研工業株式会社 燃料残量推定装置、及び燃料蒸気密閉系の異常診断装置
CN112229464A (zh) * 2020-10-10 2021-01-15 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种综合利用飞行大姿态变化的燃油测量***
CN113091844B (zh) * 2021-04-08 2024-07-12 浙江吉利控股集团有限公司 燃料存量显示方法、装置、设备及存储介质

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB723949A (en) * 1951-10-15 1955-02-16 Sangamo Weston Improvements in electrical indicating systems
US4107998A (en) * 1975-04-30 1978-08-22 Stewart-Warner Corporation Petrol tank gauges
JPS5496083A (en) * 1978-01-14 1979-07-30 Nissan Motor Device for indicating distance which can be traveled with remaining fuel
SE452800B (sv) * 1984-01-23 1987-12-14 Volvo Ab Brenslemetare for fordon
US4724705A (en) * 1986-03-31 1988-02-16 Stant Inc. Fuel gauge
US5074053A (en) * 1990-08-13 1991-12-24 West John D Magnetically actuated linear position sensor
US5138881A (en) * 1991-02-13 1992-08-18 Spectrol Electronics Corp. Liquid level sensor including conductive plastic technology
US6253610B1 (en) * 1997-08-12 2001-07-03 Syba Systems, L.L.C. System for monitoring fluid level
US6272911B1 (en) * 1999-12-23 2001-08-14 Daimlerchrysler Corporation Vehicle sensing system and method
DE10047594A1 (de) * 2000-09-26 2002-04-18 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen des Füllstandes einer Flüssigkeit in einem Behälter

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006038873B4 (de) * 2006-02-17 2020-12-24 Mitsubishi Electric Corp. Fahrzeugrestkraftstoffmengen-Erfassungseinrichtung
JP2008302823A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Denso Corp 車両用燃料表示装置
JP2013224866A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Yazaki Corp 制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20040216522A1 (en) 2004-11-04
CN1524176A (zh) 2004-08-25
TW585996B (en) 2004-05-01
EP1407236A1 (en) 2004-04-14
US6915691B2 (en) 2005-07-12
TW200307119A (en) 2003-12-01
EP1407236B1 (en) 2005-05-11
DE60300642T2 (de) 2005-10-13
DE60300642D1 (de) 2005-06-16
CN1237331C (zh) 2006-01-18
WO2004003489A1 (en) 2004-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003343379A (ja) 燃料タンクレベルセンサ及び燃料残存量計測装置
JP2006242839A (ja) 燃料残量表示装置とその表示方法
WO2011125851A1 (ja) 燃料タンクシステム
JP2005091341A (ja) 車両の走行可能距離表示装置及び方法
KR100828796B1 (ko) 트립 컴퓨터의 주행가능거리 산정방법
JP4109195B2 (ja) 時間的な充填状態信号の計算方法
US5752409A (en) Method of accurately gauging fuel in an automotive tank
JP2006208024A (ja) 残量表示システム及び残量表示方法
JP3385175B2 (ja) 燃料タンクの燃料残量計測装置
KR20130066203A (ko) 차량의 연료 잔량 검출 장치 및 방법
JP6625505B2 (ja) 車両の残走行距離の表示装置
KR100902866B1 (ko) 차량의 연료량 표시방법
JP5536542B2 (ja) 燃料残量表示方法及び燃料残量表示装置
JPH0340326B2 (ja)
JP2013047064A (ja) 航続可能距離予測装置、航続可能距離予測方法、及び航続可能距離予測プログラム
JPS5842906Y2 (ja) 燃料残量計数装置
JP2016166792A (ja) 残燃料量表示装置
JPS6316697B2 (ja)
JPH0260969B2 (ja)
KR101190808B1 (ko) 초과 연료량 추산을 통해 연료 소모표시를 수행하는 연료게이지 장치
JP2012141144A (ja) 走行可能距離の表示装置および表示方法
KR100239643B1 (ko) 연료계의 연결장치
JP6448120B2 (ja) 自動車の残燃料表示装置
KR0169798B1 (ko) 전자식 유량감지 장치
JP7184238B2 (ja) 車両の燃料残量算出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060802