JP2003342527A - 防藻(カビ)性塗料組成物 - Google Patents

防藻(カビ)性塗料組成物

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JP2003342527A
JP2003342527A JP2002149712A JP2002149712A JP2003342527A JP 2003342527 A JP2003342527 A JP 2003342527A JP 2002149712 A JP2002149712 A JP 2002149712A JP 2002149712 A JP2002149712 A JP 2002149712A JP 2003342527 A JP2003342527 A JP 2003342527A
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algae
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synthetic resin
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Masaru Nakayama
勝 中山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の層状珪酸塩を配合することで防藻(カ
ビ)剤がもつ効果を長期間持続させ、建築物の外装材な
どを容易に塗装しうるようにした防藻、防カビ性塗料組
成物の提供。 【解決手段】 合成樹脂エマルジョンの樹脂固形分10
0重量部に対し、0.01〜10重量部の防藻剤又は防
カビ剤、及び0.1〜100重量部の層状珪酸塩(モン
モリロナイト又は膨潤性マイカなど)を配合し、合成樹
脂中に該層状珪酸塩を均一に分散させたことを特徴とす
る防藻、防カビ性塗料組成物;また、前記層状珪酸塩
は、広角X線回折測定法による(001)面の平均層間
距離が3nm以上であり、かつ層数が5層以下で存在し
ていることを特徴とする防藻、防カビ性塗料組成物など
によって提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防藻(カビ)性塗
料組成物に関し、さらに詳しくは、特定の層状珪酸塩を
配合することで防藻(カビ)剤がもつ効果を長期間持続
させ、建築物の外装材などを容易に塗装しうるようにし
た防藻(カビ)性塗料組成物に関する。
【0002】
【従来技術】住宅などの建築物は、外装材の表面を塗装
し、風雨、光や熱による劣化から保護しているが、経年
によって外装材表面に変退色、チョーキング、汚れ、生
物汚染などの劣化・不具合現象を生じることが広く知ら
れている。最近は、外装材に対する意匠性が重視されて
きているため、変退色、チョーキングよりも、藻、カビ
による生物汚染の方が美観を損ねるという点で、大きな
問題になってきている。生物汚染は、外装材の全面に発
生するわけではなく、日が当たらず温湿度が高く、じめ
じめした藻類・カビ類の生育環境に適した、ごく一部の
箇所(北面が多い)に繁殖する場合が多い。
【0003】これまでは、外装材の一部に発生した生物
汚染でも、上記と同様に大掛かりな塗替えを行うか、洗
浄で対応せざるをえなかった。生物汚染した箇所を洗浄
する際は、生物汚染の再発を遅らせるために、防藻剤あ
るいは防カビ剤の希釈液を噴霧していたが、この薬剤の
保持性はほとんどなく、雨で洗い流された後は、防藻・
防カビ効果も期待できなかった。
【0004】このため、外装材の塗膜を形成させる塗料
中に防藻剤又は防カビ剤を配合することで、塗膜中に防
藻、防カビ効果を保持させる手法がとられている。例え
ば、特開平9−235491号公報には、防藻剤入り溶
剤系フッ素塗料が提案され、これを建築物外壁等に塗布
すれば防藻効果は期待できるものの、その効果の持続性
については言及されていない。
【0005】すなわち、防藻剤又は防カビ剤が、耐候性
に影響を及ぼす関係上、それらを多量に配合することは
できず配合量が制限されるので、従来品には、その効果
の持続性という点で満足できるものはなく、立地条件に
もよるが、一般に持続性の限度は3年程度とされてい
る。
【0006】特開平10−176124号公報には、層
状珪酸塩の層間にトリアゾール系防黴性有機化合物を担
持させた防黴剤及び粉体塗料用樹脂を含有する防黴性粉
体塗料組成物が提案されている。これによれば、防黴効
果を従来よりも長期間持続させうると期待されるが、2
0日間を超えた場合の効果は確認されていない。また、
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などの合成樹脂を分散
媒に分散させた溶液型塗料組成物は開示されていない。
【0007】このような状況下、防藻・防カビ効果が長
続きするだけでなく、建築物外装材の生物汚染箇所を容
易に改修しうる防藻(カビ)塗料の出現が切望されてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
の層状珪酸塩を配合することで防藻(カビ)剤がもつ効
果を長期間持続させ、建築物の外装材などへ容易に塗装
しうるようにした防藻(カビ)性塗料組成物を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、合成樹脂エマルジョン
に特定量の防藻剤又は防カビ剤と特定の層状珪酸塩を配
合し、合成樹脂中へ十分に分散させることで、該層状珪
酸塩が防藻(カビ)剤を吸着して、あるいは珪酸塩の結
晶薄片が邪魔板として機能することにより、塗料表面か
ら防藻(カビ)剤の消失(ブリードアウト等)を遅延で
き、藻やカビを繁殖し難くする効果を大幅に持続しうる
ことを見出して、本発明を完成させた。
【0010】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
合成樹脂エマルジョンの樹脂固形分100重量部に対
し、0.01〜10重量部の防藻剤又は防カビ剤、及び
0.1〜100重量部の層状珪酸塩を配合し、合成樹脂
中に該層状珪酸塩を均一に分散したことを特徴とする防
藻(カビ)性塗料組成物が提供される。
【0011】また、本発明の第2の発明によれば、第1
の発明において、層状珪酸塩は、広角X線回折測定法に
よる(001)面の平均層間距離が3nm以上、かつ層
数が5以下であることを特徴とする防藻(カビ)性塗料
組成物が提供される。
【0012】また、本発明の第3の発明によれば、第1
又は2の発明において、層状珪酸塩が、モンモリロナイ
ト又は膨潤性マイカであることを特徴とする防藻(カ
ビ)性塗料組成物が提供される。
【0013】また、本発明の第4の発明によれば、第1
〜3のいずれかの発明において、層状珪酸塩が、炭素数
6以上のアルキル鎖又はポリオキシアルキレン鎖を有す
るアルキルアンモニウムイオンで処理されていることを
特徴とする防藻(カビ)性塗料組成物が提供される。
【0014】さらに、本発明の第5の発明によれば、第
1の発明において、合成樹脂の分散媒が水であることを
特徴とする防藻(カビ)性塗料組成物が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の防藻(カビ)性
塗料組成物(以下、単に塗料あるいは塗料組成物ともい
う)を詳細に説明する。
【0016】1.防藻(カビ)性塗料組成物 本発明の防藻(カビ)性塗料組成物は、合成樹脂エマル
ジョンに防藻剤又は防カビ剤と特定の層状珪酸塩を一定
量配合し、バインダーとしての合成樹脂に該層状珪酸塩
を均一に分散させたものである。合成樹脂としては、特
に限定されないが、縮合反応又は付加重合により合成さ
れる樹脂を挙げることができる。
【0017】縮合反応により合成される樹脂としては、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、尿素メラミ
ン樹脂、アミノ樹脂、アルキド樹脂、フタル酸樹脂、脂
肪酸変性フタル酸樹脂、フェノール変性フタル酸樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルデヒ
ド樹脂又はケトン樹脂などが挙げられる。
【0018】また、付加重合により合成される樹脂とし
ては、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エス
テル等のアクリル系樹脂、その共重合体;アクリル−ス
チレン共重合体、アクリル−酢酸ビニル共重合体、アク
リル−塩化ビニル共重合体、アクリル−エチレン共重合
体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−塩ビ共重合体、酢酸
ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−スチレン共重
合体等の酢酸ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニル、塩ビ−ア
クリル共重合体、塩ビ−エチレン共重合体、塩ビ−スチ
レン共重合体等の塩化ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデ
ン、その共重合体等の塩化ビニリデン系樹脂;ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレ
ン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の炭化水素系樹脂等
が挙げられる。
【0019】また、これらの他に、セラミック変性フッ
素樹脂、セラミック変性ウレタン樹脂、セラミック変性
アクリル樹脂など、無機成分で変性した合成樹脂;ウレ
タン/アクリル、エポキシ/アクリル、シリコーン/ア
クリル、ポリエステル/アクリル、フッ素樹脂/アクリ
ル、コロイダルシリカ/アクリル、ニトロセルロース/
アクリル、メラミン樹脂/アクリル等のように2種以上
の異種ポリマーを粒子内に含む複合樹脂が挙げられる。
【0020】上記樹脂のうち、下地塗膜(旧塗膜)との
密着性、耐候性、耐水性を考慮すれば、ポリアクリル酸
エステル、ポリメタクリル酸エステル等のアクリル系樹
脂、その共重合体、アクリル−スチレン共重合体、ポリ
ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、フタル酸樹脂、フッ素
系樹脂等が好ましい。
【0021】また、合成樹脂をエマルジョン化するため
の分散媒には水が使用される。周辺の作業環境を考慮し
すれば、塗料の分散媒として水を用いることが望まし
い。これにより水系の塗料組成物とすれば、作業時に悪
臭で環境を汚染せず、また下地の塗膜を溶解させないた
め、艶引け等の問題を起こさずに塗装ができるという利
点がある。
【0022】防藻剤及び/又は防カビ剤は、特に限定さ
れないが、例えば、2−n−オクチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、5−ジクロロ−2−n−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンズイ
ソチアゾリン−3−オン等のイソチアゾリン系;3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素
(DCMU)、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1
−メチル−1−メトキシ尿素、3−(3,4−ジクロロ
フェニル)−1−(2−メチルシクロヘキシル)尿素、
3−フェニル−1−(2−メチルシクロヘキシル)尿
素、3−(フェニルジメチルメチル)−1−(4−メチ
ルフェニル)尿素等の尿素系;2−クロロ−4,6−ビ
ス(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−ク
ロロ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−
1,3,5−トリアジン、2−メチルチオ−4,6−ビ
ス(エチルアミノ)−S−トリアジン、2−メチルチオ
−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−S−ト
リアジン、2−メチルチオ−4,6−ビス(イソプロピ
ルアミノ)−S−トリアジン、2−メチルチオ−4−t
−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−S−トリ
アジン、N’−t−ブチル−N−シクロプロピル−6−
(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
アミン等のトリアジン系;テトラメチルチウラムジサル
ファイド、テトラエチルチウラムジサルファイド、テト
ライソプロピルチウラムジサルファイド、ジピロリゾル
チウラムジサルファイド、ポリエチレンチウラムジサル
ファイド等のチウラムジサルファイド系;2−(4−チ
アジル)ベンズイミタゾール、2−(カルボメトキシア
ミノ)ベンズイミダゾール等のベンズイミダゾール系;
2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォ
ニル)ピリジン等のピリジン系;ジンク−2−ピリチン
チオール−1−オキサイド等のジンクピリチオン系;2
−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール等の
チアゾール系;有機ハロゲン系、有機金属系、ハロアル
キルチオ系、フェニルフェノール系の防藻剤又は防カビ
剤が挙げられる。
【0023】これら防藻剤又は防カビ剤を合成樹脂エマ
ルジョンに単独で添加してもよいし、2種以上を組み合
わせて添加してもよい。好ましくは、イソチアゾリン系
や尿素系等の防カビ効果が高い薬剤と、トリアジン系・
ピリジン系等の防藻効果が高い薬剤をブレンドして配合
する。配合割合は、特に限定されないが、容量比で20
〜80:80〜20、特に40〜60:60〜40が好
ましい。
【0024】防藻剤又は防カビ剤の合計添加量は、上記
合成樹脂エマルジョンの樹脂固形分100重量部に対し
て0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜8重量
部とする。0.01重量部より少ないと防藻効果が期待
できず、10重量部よりも多いと耐候性が低下し経年に
よる変色等が起きるので好ましくない。
【0025】本発明の防藻(カビ)性塗料組成物は、防
藻(カビ)剤を含んでいることにより、それ自体で防藻
(カビ)能を有しているが、層状珪酸塩を併用すること
により、その性能を持続することができる。すなわち、
層状珪酸塩を併用することにより、各種防藻剤や防カビ
剤が塗料組成物内に長期にわたって保持される。
【0026】防藻剤、防カビ剤がブリードアウト等によ
り塗料表面で経時的に消費されるが、本発明の塗料で
は、防藻剤などが層状珪酸塩へ吸着されており、また層
状珪酸塩の結晶薄片が邪魔板のように機能するため、防
藻(カビ)剤の消失を遅延するものと考えられる。
【0027】本発明で用いられる層状珪酸塩とは、層間
に交換性陽イオンを有する珪酸塩鉱物を意味する。層状
珪酸塩としては、特に限定されないが、例えば、モンモ
リロナイト、サポナイト、ヘクトライト、バイデライ
ト、スティブンサイト、ノントロナイト等のスメクタイ
ト系粘土鉱物、バーミキュライト、ハロイサイト、膨潤
性マイカ(雲母)等が挙げられる。層状珪酸塩は、天然
物でも合成物であってもよく、これらの1種又は2種以
上を併用して用いられる。
【0028】かかる層状珪酸塩の中でも、スメクタイト
類のモンモリロナイト、膨潤性マイカが好ましく、それ
は、下記式(1)により定義される形状異方性効果が大
きいために、硬化型樹脂組成物の機械強度やガスバリヤ
性を向上しうるからである。 形状異方性効果=結晶表面(A)の面積/結晶端面(B)の面積…(1)
【0029】層状珪酸塩の層間に存在する交換性陽イオ
ンとは、結晶表面上のナトリウム、カルシウム等のイオ
ンであり、これらのイオンは、カチオン性物質に対して
イオン交換性を有するので、カチオン性を有する種々の
物質を層状珪酸塩の層間に捕捉(インターカレート)す
ることができる。
【0030】層状珪酸塩の陽イオン交換容量は、特に限
定されないが、50〜200ミリ等量/100gである
ことが好ましい。50ミリ等量/100g未満である
と、イオン交換により結晶層間に捕捉(インターカレー
ト)できるカチオン性物質の量が少なくなるので、層間
が充分に非極性化されないことがある。一方、200ミ
リ等量/100gを超えると、層状珪酸塩の層間の結合
力が強固となり、結晶薄片が剥離し難くなることがあ
る。
【0031】層状珪酸塩は、合成樹脂エマルジョンの樹
脂固形分100重量部に対して、0.1〜100重量部
配合される。0.1重量部未満では塗料組成物中の防藻
(カビ)剤の作用が持続されず、100重量部を越える
と塗料組成物の粘度が高くなり、作業性や生産性が低下
するので好ましくない。
【0032】層状珪酸塩は、広角X線回折測定法により
測定した(001)面の平均層間距離が3nm以上、か
つ層数が5以下で存在しているものが好ましい。平均層
間距離、層数がこの条件を満たしていれば、合成樹脂へ
の分散性がよい塗料組成物が得られ、防藻、防カビ性能
を持続するのに有利となる。
【0033】なお、層状珪酸塩の平均層間距離とは、微
細薄片状結晶を層としてみた場合の平均の層間距離であ
り、X線回折ピーク及び透過型電子顕微鏡撮影に基づく
測定法、即ち広角X線回折測定法により算出できるもの
である。層数も透過型電子顕微鏡撮影で観察できる。
【0034】平均層間距離が3nm以上に層間が開裂
し、層数が5以下で存在するものを含んで分散している
状態は、層状珪酸塩の積層体(結晶)の一部又は全てが
分散していることを意味している。このような層状珪酸
塩が高い分散性を示すのは、層間の相互作用が弱まって
いることによる。
【0035】特に層状珪酸塩の平均層間距離が6nm以
上であれば、難燃性、機械物性、耐熱性等の機能発現に
とって有利である。平均層間距離が6nm以上である
と、層状珪酸塩の結晶薄片層が層毎に分離し、層状珪酸
塩の相互作用がほとんど無視できるほどに弱まるので、
層状珪酸塩を構成する結晶薄片が樹脂中で分散した状態
が、剥離安定化の方向に進行する。即ち、層状珪酸塩が
1枚づつ薄片状に乖離した状態で塗料組成物中に安定化
されて存在することとなる。
【0036】また、層状珪酸塩の粒径は特に限定され
ず、合成樹脂エマルジョンの種類、性状などに応じて適
宜選択される。通常は10μ以下であればよいが、0.
1〜5μmが好ましい。10μmを超えると、合成樹脂
への分散性が低下する場合がある。
【0037】層状珪酸塩の分散状態としては、樹脂中
で、層状珪酸塩の10%以上が層数5以下で存在した状
態で分散していることが好ましく、層状珪酸塩の20%
以上が5層以下の状態で存在することがより好ましい。
5層以下であれば上記の効果が得られるが、層数は3層
以下がより好ましく、単層で分散していることが更に好
ましい。
【0038】本発明で用いる層状珪酸塩は、種々のカチ
オン性物質でイオン交換できる。カチオン性物質として
は、アルキル鎖またはポリオキシアルキレン鎖を有する
アルキルアンモニウムイオンなどが挙げられる。特に、
炭素数6以上のアルキル鎖またはポリオキシアルキレン
鎖を有するアルキルアンモニウムイオンが好ましく、ポ
リオキシプロピレンジエチル4級アンモニウム塩などの
界面活性剤が例示できる。
【0039】このようなカチオン性物質でイオン交換す
ることによる有機処理によって、層状珪酸塩は上記の合
成樹脂に良好な分散性を発現する。一方、アルキル鎖を
もたないか炭素数5以下のアルキル鎖などを有するアル
キルアンモニウムイオンで処理しても、合成樹脂との親
和性が小さいために、分散性を高めることが困難であ
る。
【0040】上記塗料組成物には、成膜助剤、可塑剤、
変性剤、表面調整剤、分散剤、湿潤剤、消泡剤、防腐
剤、凍結防止剤、防錆剤、紫外線吸収剤、光安定剤、架
橋剤、増粘剤あるいは艶消し剤等の添加剤を配合しても
構わない。
【0041】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系、ベンゾフェノン系等が挙げられ、光安定剤として
は、ヒンダードアミン系などを配合できる。これらは併
用すれば、更に大きな効果を得ることができる。
【0042】増粘剤としては、ポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリピニルピロリドン、ス
チレン−マレイン酸共重合体、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボン酸系共重合体等が挙げられ、単独で用いて
も2種以上を配合しても構わない。
【0043】艶消し剤としては、合成樹脂ビーズ;炭酸
カルシウム、クレー、タルク、マイカ粉、バライト、徴
粉シリカ、珪藻土、ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸アル
ミニウム、ガラスビーズ、あるいはシラスバルーン等の
無機酸化物系ビーズが挙げられる。
【0044】塗料の樹脂固形分濃度は、1〜40重量
%、より好ましくは10〜30重量%とする。樹脂固形
分とは、合成樹脂成分をいい、充填材など常温で固体で
ある成分を含まない。樹脂固形分が1重量%よりも少な
いと塗膜が形成されず、かつ防藻(カビ)効果の持続性
が期待できない。一方、40重量%よりも多いと塗膜が
厚くなりすぎて、塗装していない部分との外観(艶)に
差が生じるので好ましくない。
【0045】従来、補修用塗料の樹脂固形分濃度は、4
0〜70重量%であったが、本発明の塗料であれば樹脂
固形分濃度を低くできるため、合成樹脂塗料を塗布した
とき膜厚の非常に薄い透明な塗膜を形成できる。
【0046】また、防藻(カビ)剤、層状珪酸塩の分散
をはじめ、上記塗料組成物を製造するための塗料化の条
件も、特に制限は無い。すなわち合成樹脂エマルジョン
(樹脂液)、添加剤等をボールミルなどの混合機を使用
して、層状珪酸塩と防藻(カビ)剤を合成樹脂中に分散
させることにより製造しうる。
【0047】本発明の塗料組成物を製造する方法の一例
を、図1により説明する。先ず、層状珪酸塩1にアルキ
ルアンモニウム塩2の溶液に添加して処理する。層状珪
酸塩1のカチオン(Caイオンなど)がアルキルアンモ
ニウムイオンで交換される。次に、処理された層状珪酸
塩1と防藻(カビ)剤3が、合成樹脂エマルジョン6に
配合される。合成樹脂エマルジョン6は、水5を分散媒
とし、これに合成樹脂4を分散させて予め調製してお
く。最後に、合成樹脂エマルジョン6は、ボールミルな
どの混合機によって更に攪拌され、層状珪酸塩1が微粒
子状態になって、合成樹脂4中に均一に分散された本発
明の塗料組成物7が得られる。
【0048】これ以外にも、層状珪酸塩1をアルキルア
ンモニウム塩2で処理後、合成樹脂4に添加・分散させ
てから、最後に水5を配合してエマルジョン化し塗料組
成物7を製造する方法を用いてもよい。層状珪酸塩1が
合成樹脂4に分散しにくい場合は、3本ロールなど高剪
断力がかかる攪拌装置を用いればよい。
【0049】いずれの方法にしても、層状珪酸塩の大半
が、合成樹脂内に存在することが重要であり、層状珪酸
塩が凝集したのでは所望の効果が得られない。層状珪酸
塩1をアルキルアンモニウム塩2で処理し、合成樹脂へ
の親和性をもたせるのは、そのためである。
【0050】本発明が適用される建築物として、戸建住
宅、中高層ビル、倉庫、工場の他、橋梁、橋脚、プラン
ト、タンク等が挙げられる。防藻(カビ)効果が要求さ
れる建築物であれば特に限定されないが、意匠性が重視
されている戸建住宅に適用すれば大きな効果を期待でき
る。
【0051】塗料は、藻類・カビ類が繁殖して生物汚染
が進んでいる建築物の外装、内装などの部材に塗布され
る。藻・カビの除去(殺菌処理)方法には、次亜塩素酸
化合物等の薬剤塗布、エタノールなどのアルコールによ
る洗浄、熱湯洗浄等が挙げられ、作業環境に応じて適宜
選択される。藻・カビを実質的に除去し、水洗した後、
基材表面を乾かしてから、本発明の塗料が塗布される。
【0052】塗料の塗布方法としては、エアスプレー、
コールドスプレー、ホットスプレー、エアレススプレ
ー、エアゾルスプレー等の噴霧塗装;ローラー等の転が
し塗り;静電塗装等の電気的特性を利用した塗装;刷毛
塗り、へら塗り、タンボ塗り等が挙げられ、作業環境に
応じて適宜選択されるが、対象部材へ均一な薄い塗膜を
形成しうることから、噴霧塗装が好ましい。防藻(カ
ビ)剤が混入された塗料を塗装するので、従来の薬剤希
釈液の噴霧に比べ、防藻・防カビ効果が持続して長期
間、藻・カビが生えにくい状態を維持できる。
【0053】本発明の塗料組成物は、これら藻・カビが
発生した建築物の外装材などに適用されるが、藻などが
発生していない未使用の部材に予め塗布しておけること
は言うまでもない。
【0054】また、本発明の塗料組成物を塗布する際、
その膜厚は、特に限定されないが、0.5〜30μm、
好ましくは1〜25μmの膜厚で塗布することができ
る。これは、従来の膜厚よりも薄いため、本発明の塗料
を塗布した面では、透明な塗膜部分とそれ以外の部分の
違いを見分けることができないほどである。
【0055】よって、生物汚染されていない部分を含む
対象部材の全面を塗り替える必要が無く、生物汚染され
た部分のみの補修で対応が可能となり、多くの工程、人
員、時間、費用等がかからない利点がある。
【0056】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳
しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
【0057】〔層状珪酸塩の平均層間距離の測定〕下記
の方法によって得られた防藻(カビ)性塗料組成物にお
ける層状珪酸塩の平均層間距離を、以下のようにして測
定した。X線回折測定装置(リガク社製、RINT11
00)により、層状珪酸塩の積層面の回折により得られ
る回折ピークの2θを測定し、下記のブラックの回折式
(2)を用いて層状珪酸塩の(001)面間隔、すなわ
ち平均層間距離(d)を算出した。 λ=2dsinθ …(2) (式中、λ=1.54であり、d:層状珪酸塩の面間
隔、θ:回折角である。)
【0058】〔層状珪酸塩の分散状態の確認〕透過型電
子顕微鏡(TEM 日本電子社製「JEM−1200E
XII」)写真により、塗料中の層状珪酸塩の分散状態
を観察して、層数が5層以下で存在しているものを○と
判定した。
【0059】〔評価〕 ・持続性 建物周囲の環境として植栽があり、風通しが悪く、藻の
発生しやすい環境とした屋外の北面に暴露した建築物の
外壁を洗浄後、防藻処理し、塗料を塗布した暴露評価用
試験片のアルミ板を外壁に取り付け、3年後の状態を評
価した。
【0060】「評価基準」 ○ ;外壁上に全く藻類の繁殖が認められない。 × ;〃の1/3以下に藻類の繁殖が認められる。 ××;〃の1/3〜2/3に藻類の繁殖が認められる。 ×××;〃の2/3以上に藻類の繁殖が認められる。
【0061】(実施例1〜4)合成樹脂エマルジョンの
樹脂固形分100重量部に対し、防藻剤又は防カビ剤
と、層状珪酸塩を表1に示す要領で配合し、攪拌して防
藻、防カビ性塗料組成物を得た。層状珪酸塩は、膨潤性
フッ素マイカ(雲母)であり、これを予めポリオキシプ
ロピレンジエチル4級アンモニウム塩で有機処理して用
いた。防藻(カビ)剤として、A:2−メチルチオ−4
−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−S−
トリアジン、B:2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルフォニル)ピリジン、C:2−n−オクチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、D:3−(3,4
−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素を用い
た。こうして得られた塗料をX線回折測定装置により層
状珪酸塩の平均層間距離を測定、透過型電子顕微鏡によ
り層数を観察した。塗料をアルミ板の上にエアスプレー
にて、膜厚25μmとなるように均一に塗装し曝露評価
用試験片として、初期の状態を観察した。この試験片を
前記の要領で、屋外の北面に暴露した建築物の外壁に取
り付け、塗布から3年後にその状態を評価した。その結
果を表1に示した。
【0062】本発明の塗料組成物を塗布すると、3年後
も全く藻類の繁殖が認められなかったことから、層状珪
酸塩による防藻(カビ)剤の持続性が確認された。特
に、実施例3の塗料を用いた場合は、塗布面の状況が良
好であったが、これは防藻(カビ)剤の添加量が多いた
めだけではなく、平均層間距離が大きい層状珪酸塩を用
いたためであると考えられる。
【0063】
【表1】
【0064】(比較例1〜4)合成樹脂エマルジョンの
樹脂固形分100重量部に対し、表1に示す通り防藻剤
又は防カビ剤を配合し、層状珪酸塩を配合することな
く、均一に混合して防藻(カビ)性塗料組成物を得た。
こうして得られた塗料をアルミ板の上にエアスプレーに
て、膜厚25μmとなるように均一に塗装し、曝露評価
用試験片とした。この暴露評価用試験片を上記の方法で
初期の状態を評価し、また、この試験片を前記の要領
で、屋外の北面に暴露した建築物の外壁に用い、塗布か
ら3年後の状態を評価した。その結果を表1に示した。
塗料組成物には層状珪酸塩が配合されていないので、塗
布面は、3年後に藻類の繁殖が認められ、特に防藻(カ
ビ)剤の配合量が少ない場合に顕著であった。
【0065】
【発明の効果】本発明の塗料組成物は、合成樹脂エマル
ジョンに対して防藻(カビ)剤と、特定の層状珪酸塩を
それぞれ特定量配合しているので、合成樹脂中に微分散
された層状珪酸塩がもつブリードアウト抑制効果によ
り、塗料の防藻・防カビ効果を持続できる。また、層状
珪酸塩を予め有機処理しておけば、合成樹脂中への分散
性を更に改善できる。したがって、本発明の水系防藻
(カビ)塗料を用いれば、防藻・防カビ効果が持続し、
長期間、藻やカビの発生を抑制できるだけでなく、作業
性が良好であるなど、工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗料組成物を製造する方法の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 層状珪酸塩 2 アルキルアンモニウムイオン 3 防藻(カビ)剤 4 合成樹脂 5 水 6 合成樹脂エマルジョン 7 塗料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂エマルジョンの樹脂固形分10
    0重量部に対し、0.01〜10重量部の防藻剤又は防
    カビ剤、及び0.1〜100重量部の層状珪酸塩を配合
    し、合成樹脂中に該層状珪酸塩を均一に分散したことを
    特徴とする防藻(カビ)性塗料組成物。
  2. 【請求項2】 層状珪酸塩は、広角X線回折測定法によ
    る(001)面の平均層間距離が3nm以上、かつ層数
    が5層以下であることを特徴とする請求項1に記載の防
    藻(カビ)性塗料組成物。
  3. 【請求項3】 層状珪酸塩が、モンモリロナイト又は膨
    潤性マイカであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の防藻(カビ)性塗料組成物。
  4. 【請求項4】 層状珪酸塩が、予め炭素数6以上のアル
    キル鎖又はポリオキシアルキレン鎖を有するアルキルア
    ンモニウムイオンで処理されていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の防藻(カビ)性塗料組成
    物。
  5. 【請求項5】 合成樹脂の分散媒が水であることを特徴
    とする請求項1に記載の防藻(カビ)性塗料組成物。
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