JP2003340568A - ロウ付け方法、積層式熱交換器及び潜熱回収式熱源機 - Google Patents

ロウ付け方法、積層式熱交換器及び潜熱回収式熱源機

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JP2003340568A
JP2003340568A JP2002150584A JP2002150584A JP2003340568A JP 2003340568 A JP2003340568 A JP 2003340568A JP 2002150584 A JP2002150584 A JP 2002150584A JP 2002150584 A JP2002150584 A JP 2002150584A JP 2003340568 A JP2003340568 A JP 2003340568A
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brazing
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Akito Eda
秋人 江田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロウ付け方法、積層式熱交換器、潜熱回収式
熱源機において、1対のプレート部材(板部材)の外周
縁部同士を接合する接合部の強度及び腐食性等を高め、
特に潜熱回収用の積層式熱交換器の耐久性を向上させる
こと等である。 【解決手段】 第2熱交換器5の各流路形成体10は、
流路10aを内部に形成する1対のプレート部材20,
21を有し、プレート部材20の外周縁部20aがほぼ
U字状に折り曲げられてプレート部材21の外周縁部2
1aを挟み込んだ状態でこれら外周縁部20a,21a
同士が接合され、その接合部50のうち、流路40に臨
む第1接合部51が銅系ロウ材でロウ付けされ、外部に
臨む第2接合部52が銅系ロウ材と異種のニッケル系ロ
ウ材でロウ付けされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、所定の板部材の
外周縁部を折り曲げてその外周縁部で他の板部材の外周
縁部を挟み込み、所定の板部材の内側の第1外周縁部と
外側の第2外周縁部を異種のロウ材で他の板部材の外周
縁部にロウ付けするロウ付け方法、及び、このロウ付け
方法でロウ付けされた1対のプレート部材を夫々有する
複数の流路形成体を積層してなる積層式熱交換器、及
び、その積層式熱交換器を用いた潜熱回収式熱源機に関
する。
【0002】
【従来の技術】 従来、偏平状の流路が夫々形成された
複数の流路形成体を積層してなる積層式熱交換器が種々
実用に供されている。この種の積層式熱交換器におい
て、各流路形成体は流路を内部に形成する1対のプレー
ト部材を有し、これらプレート部材が重ね合わされ外周
縁部同士が接合されている。
【0003】1対のプレート部材の外周縁部同士を接合
する場合、これら外周縁部同士は、銅ロウ材又はニッケ
ルロウ材等の1種類のロウ材でロウ付けされる。銅ロウ
材はニッケルロウ材よりも高強度のロウ材(例えば、銅
ロウ材の耐圧値が約230Kgf/cm2であるのに対してニッケ
ルロウ材の耐圧値が約155Kgf/cm2)であり、また、ニッ
ケルロウ材は銅ロウ材よりも耐食性が高いロウ材であ
る。
【0004】さて、従来のガス給湯装置として、バーナ
ー、バーナーの上側に配置された第1熱交換器、第1熱
交換器の上側に配置された積層式の第2熱交換器を備え
たものがある。このガス給湯装置では、バーナーで燃料
ガスが燃焼されると、その燃焼ガスが第1熱交換器を通
過してから第2熱交換器を通過し、その際、第1熱交換
器に顕熱を与え第2熱交換器に潜熱を与える。
【0005】特に、燃焼ガスが第2熱交換器に潜熱を与
えて露点以下になると凝縮し、第2熱交換器付近でドレ
ン水を発生させる。このドレン水は強酸性であり第2熱
交換器に付着するため、そのドレン水で腐食しにくい第
2熱交換器とする必要がある。また、第2熱交換器内の
流体は高圧になるため、この高圧に耐え得る強度の第2
熱交換器とする必要もある。
【0006】特開平10−17966号公報に記載され
た積層式熱交換器においては、流路形成体の1対のプレ
ート部材の片面に夫々犠牲腐食層が形成され、1対のプ
レート部材は、犠牲腐食層が外側に向くように重ね合わ
され、犠牲腐食層と反対側の面同士がロウ付けされ、そ
の接合部は流路と外部の両方に臨むものになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 従来の積層式熱交換
器において、流路形成体の1対のプレート部材の外周縁
部同士をロウ付けする場合、ロウ材としてニッケルロウ
材を適用した場合には、これら外周縁部同士の接合部
(ロウ材)の強度が銅ロウ材を適用した場合に比べて低
くなり、流路形成体内の流体が高圧になると、前記接合
部が剥がれて流路形成体が破裂する虞がある。
【0008】一方、流路形成体の1対のプレート部材の
外周縁部同士をロウ付けする場合、ロウ材として銅ロウ
材を適用した場合には、これら外周縁部同士の接合部
(ロウ材)の腐食性がニッケルロウ材を適用した場合に
比べて低くなり、特にこの積層式熱交換器が潜熱回収用
の熱交換器である場合、潜熱回収時に発生する強酸性の
ドレン水で前記接合部が腐食され易くなる。
【0009】このように、流路形成体の1対のプレート
部材の外周縁部同士をロウ付けする場合、そのロウ材と
して1種類のロウ材しか適用しない場合には、そのロウ
材(接合部)は、強度が高い又は耐食性が高い等という
長所がある反面、耐食性が低い又は強度が低い等という
短所があり、この短所を改善することは難しく、結局、
この熱交換器の耐久性を高めるのに限界がある。
【0010】特開平10−17966号公報に記載され
た積層式熱交換器において、犠牲腐食層は流路形成体の
1対のプレート部材の片面に夫々形成されるものであ
り、1対のプレート部材をロウ付けする為のロウ材では
ない。そして、1対のプレート部材の外周縁部同士をロ
ウ付けする場合、そのロウ材として1種類のロウ材しか
適用していないため、上記と同様の問題がある。
【0011】尚、前記外周縁部同士をロウ付けする場合
のロウ材として高強度の銅ロウ材を用い、また、耐食性
を高めるために別途外側からコーティングすることが考
えられるが、このようなコーティングではピンホールが
できることが避けられず耐食性を高めにくい。前記外周
縁部同士を単一面において銅ロウ材とニッケルロウ材で
ロウ付けすることも考えられるが、銅ロウ材とニッケル
ロウ材が混ざり合い、強度を高め耐食性を高めるという
顕著な効果がでにくくなる。
【0012】本発明の目的は、ロウ付け方法、積層式熱
交換器、潜熱回収式熱源機において、1対のプレート部
材(板部材)の外周縁部同士を接合する接合部の強度及
び腐食性等を高め、潜熱回収用の積層式熱交換器の耐久
性を高めること、等である。
【0013】
【課題を解決するための手段】 請求項1のロウ付け方
法は、2枚以上の金属製の板部材を重ね合わせ、これら
板部材のうちの所定の板部材の外周縁部をほぼU字状に
折り曲げてその外周縁部で他の板部材の外周縁部を挟み
込み、前記所定の板部材の外周縁部の折り曲げ部より内
側の第1外周縁部と前記折り曲げ部より外側の第2外周
縁部を異種のロウ材で前記他の板部材の外周縁部にロウ
付けしたことを特徴とするものである。
【0014】このロウ付け方法では、先ず、2枚以上の
金属製の板部材を重ね合わせ、これら板部材のうちの所
定の板部材の外周縁部をほぼU字状に折り曲げてその外
周縁部で他の板部材の外周縁部を挟み込む。次に、所定
の板部材の外周縁部の折り曲げ部より内側の第1外周縁
部と折り曲げ部より外側の第2外周縁部を異種のロウ材
で他の板部材の外周縁部にロウ付けして、これら外周縁
部同士を接合する。
【0015】所定の板部材の外周縁部を他の板部材の外
周縁部にロウ付けする際、所定の板部材の第1外周縁部
と他の板部材の外周縁部との間、及び、所定の板部材の
第2外周縁部と他の板部材の外周縁部との間には、プレ
ート状のロウ材を介在させて行ってもよいし、スプレー
によりロウ材を塗布し介在させて行ってもよい。前記異
種のロウ材としては、銅系ロウ材、ニッケル系ロウ材、
アルミニウム系ロウ材、銀系ロウ材、等のうちの2種類
のロウ材を適用してもよい。
【0016】このロウ付け方法によれば、異種のロウ材
が混ざり合うのを防止できて、所定の板部材の外周縁部
と他の板部材の外周縁部との接合部を、異種のロウ材の
長所(強度(耐圧性)が高い、耐食性が高い、耐熱性が
高い等)全てを持ち合わせたものとすることができる。
特に、潜熱回収用の積層式熱交換器において、流路形成
体の1対のプレート部材の外周縁部同士をロウ付けする
のに適用した場合、前記異種のロウ材として、強度が高
いロウ材と耐食性が高いロウ材を適用することにより、
流路形成体内の流体の高圧に十分に耐え、しかも、潜熱
回収時に発生する強酸性のドレン水による腐食を極力防
止し得るものとすることができる。
【0017】請求項2のロウ付け方法は、請求項1の発
明において、前記異種の2種類のロウ材のうちの一方の
ロウ材として他方のロウ材よりも高強度のロウ材を用
い、前記他方のロウ材として一方のロウ材よりも耐食性
が高いロウ材を用いたことを特徴とするものである。所
定の板部材の外周縁部と他の板部材の外周縁部とをロウ
付けにより接合した接合部を、高強度でしかも耐食性が
高いものとすることができる。潜熱回収用の積層式熱交
換器において、流路形成体の1対のプレート部材の外周
縁部同士をロウ付けするのに適用する場合、前記折り曲
げ部より内側の接合部を高強度のロウ材でロウ付けし、
前記折り曲げ部より外側の接合部を耐食性が高いロウ材
でロウ付けするようにする。
【0018】請求項3の積層式熱交換器は、偏平状の流
路が夫々形成された複数の流路形成体を積層してなる積
層式熱交換器において、前記各流路形成体は流路を内部
に形成する1対のプレート部材を有し、前記1対のプレ
ート部材のうちの一方のプレート部材の外周縁部がほぼ
U字状に折り曲げられて他方のプレート部材の外周縁部
を挟み込んだ状態でこれら外周縁部同士が接合され、前
記外周縁部同士の接合部のうち、流路に臨む第1接合部
が第1ロウ材でロウ付けされると共に、外部に臨む第2
接合部が第1ロウ材と異種の第2ロウ材でロウ付けされ
たことを特徴とするものである。
【0019】この積層式熱交換器は、偏平状の流路が夫
々形成された複数の流路形成体を積層してなるものであ
り、各流路形成体は流路を内部に形成する1対のプレー
ト部材を有し、これら1対のプレート部材のうちの一方
のプレート部材の外周縁部がほぼU字状に折り曲げられ
て他方のプレート部材の外周縁部を挟み込んだ状態でこ
れら外周縁部同士が接合されている。前記外周縁部同士
の接合部のうち、流路に臨む第1接合部が第1ロウ材で
ロウ付けされ、外部に臨む第2接合部が第1ロウ材と異
種の第2ロウ材でロウ付けされるが、異種のロウ材が混
ざり合うのを防止できて、第1ロウ材を高強度のロウ材
とし、第2ロウ材を耐食性が高いロウ材とすることによ
り、前記接合部を、流路形成体内の流体の高圧に十分に
耐え、しかも、潜熱回収時に発生する強酸性のドレン水
による腐食を極力防止し得るものとすることができる。
【0020】請求項4の積層式熱交換器は、請求項3の
発明において、前記第1ロウ材が第2ロウ材よりも高強
度のロウ材であり、第2ロウ材が第1ロウ材よりも耐食
性が高いロウ材であることを特徴とするものである。1
対のプレート部材の外周縁部同士の接合部を、流路形成
体内の流体の高圧に十分に耐え、潜熱回収時に発生する
強酸性のドレン水による腐食を極力防止し得るものとす
ることができる。
【0021】請求項5の積層式熱交換器は、請求項4の
発明において、前記第1ロウ材として銅系ロウ材が適用
され、前記第2ロウ材としてニッケル系ロウ材が適用さ
れたことを特徴とするものである。第1ロウ材を第2ロ
ウ材よりも高強度のロウ材とし、第2ロウ材を第1ロウ
材よりも耐食性が高いロウ材とすることができる。
【0022】請求項6の潜熱回収式熱源機は、請求項3
〜5の何れかに記載された積層式熱交換器を用いたこと
を特徴とするものである。つまり、この潜熱回収式熱源
機に用いた積層式熱交換器により、流路形成体内の流体
の高圧に十分に耐え、潜熱回収時に発生する強酸性のド
レン水による腐食を極力防止し得るものとして、耐久性
を著しく向上させることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。本実施形態は潜熱回収式
熱源機であるガス給湯装置に本発明を適用した場合の一
例である。図1、図2に示すように、ガス給湯装置1
は、バーナー2、ファン3、第1熱交換器4、第2熱交
換器5を備え、バーナー2の下側にファン3が配設さ
れ、バーナー2の上側に第1熱交換器4が配設され、第
1熱交換器4の上側に第2熱交換器5が配設されてい
る。
【0024】このガス給湯装置1には入水管6と出湯管
7が接続され、入水管6を介して上水道等から供給され
る水は、先ず第2熱交換器5に導入され、第2熱交換器
5から中継管8を介して第1熱交換器4に導入され、第
1熱交換器4から出湯管7を介して外部へ導出される。
【0025】バーナー2にはガス供給管9から燃料ガス
が供給され、その燃料ガスがバーナー2で燃焼される
と、その燃焼ガスは、第1熱交換器4を通過してから第
2熱交換器5を通過し、その間に、燃焼ガスが保有する
顕熱と潜熱が第1,第2熱交換器4,5に与えられ、こ
れによって、第1,第2熱交換器4,5の内部を通る水
が加熱されて、温水が出湯管7から外部へ出湯される。
【0026】本実施形態は、第2熱交換器5に本発明を
適用したものである。但し、第1熱交換器4に本発明を
適用してもよい。以下、第2熱交換器5について詳細に
説明する。尚、図2と図3の前方と左方を前方と左方と
して説明する。
【0027】図2〜図7に示すように、第2熱交換器5
は、偏平状の流路10aが夫々形成された複数の流路形
成体10と、複数の外部フィン11とを備え、複数の流
路形成体10と複数の外部フィン11を左右方向向きに
交互に積層した積層式熱交換器であり、各外部フィン1
1を介して隣合う2つ流路形成体10の間が燃焼ガスの
通過通路13になっている。この第2熱交換器5は、熱
交換器ケース12の内部に配設されて、第2熱交換器5
のエンドプレート28,29が熱交換器ケース12の側
壁12aにビス止めされている。
【0028】図4に矢印で示すように、燃焼ガスは熱交
換器ケース12の後壁12bに形成された開口12cか
ら内部に横方向向きに導入され、その燃焼ガスは仕切板
14により誘導されて下側へ向かって流れ、第2熱交換
器5の複数の通過通路13を上側から下側へ通過する。
通過通路13を通過した燃焼ガスは、第2熱交換器5の
前側を通って、熱交換器ケース12の前壁12dに形成
された開口12eから外部へ排出される。
【0029】主に燃焼ガスが通過通路13を通過する間
に、燃焼ガスの潜熱が流路形成体10に直接或いは外部
フィン11を介して与えられる。燃焼ガスが第2熱交換
器5に潜熱を与えて露点以下になると凝縮し、第2熱交
換器5付近でドレン水を発生させる。熱交換器ケース1
2内において発生したドレン水は、第2熱交換器5に付
着し、熱交換器ケース12の前方下がりに傾斜した底壁
12fに落ち、その底壁12fを伝って流れていき排出
口15から中和装置(図示略)に流れ落ちる。
【0030】図4〜図8に示すように、第2熱交換器5
の各流路形成体10は、流路10aを内部に形成するス
テンレス製の1対のプレート部材20,21と、1対の
プレート部材20,21間の流路10a内に固定的に設
けられたステンレス製のインナーフィン30とを有す
る。プレート部材20の外周縁部20aがほぼU字状に
折り曲げられてプレート部材21の外周縁部21aを挟
み込んだ状態で、これら外周縁部20a,21a同士が
接合されている。
【0031】これらプレート部材20,21の前端部分
には出湯部23と入水部22とが上下に形成され、その
後側のプレート部材20,21の間に流路10aが形成
されている。入水部22と出湯部23は夫々流路10a
に連通しており、隣合う流路形成体10の入水部22同
士が液密に連通され、隣合う流路形成体10の出湯部2
3同士が液密に連通されている。第2熱交換器5の左端
の流路形成体10にエンドプレート28が固着され、エ
ンドプレート28の左端部側に固定された入水ポート2
6と出湯ポート27とが、エンドプレート28を介して
夫々入水部22と出湯部23に液密に連通されている。
そして、入水ポート26に入水管6が接続され、出湯ポ
ート27に中継管8が接続されている。
【0032】各入水部22と出湯部23には、隣合う入
水部22と出湯部23との接続の為に左右両側が開口し
ているが、第2熱交換器5の右端の流路形成体10の入
水部22と出湯部23にエンドプレート29が当接状に
固着されてそれらの開口が塞がれている。こうして、入
水ポート26に供給された水は複数の流路形成体10内
に入水部22から導入され加熱された後に出湯部23か
ら導出され、出湯ポート27から中継管8へ導出され
る。
【0033】図6〜図8に示すように、各流路形成体5
のインナーフィン30は、仕切板31、複数の仕切片3
2、複数の鉛直片部33,34を一体形成して構成され
ている。インナーフィン30は、例えば、板状基材に多
数の切り込みを入れてプレス成形されて、1対のプレー
ト部材20,21間の幅と略同じ厚みで且つ側面視にて
前後にやや長い矩形状に形成され、流路10a内の略全
体に収容されている。
【0034】仕切壁31は、上下方向中央部において前
後方向に長い帯状に形成され、また、インナーフィン3
0の前端から前後長約3/4部分において水平面と略平
行に形成されている。この仕切壁31により、幅広直進
状の流路41とこの流路41に隣接する同じく幅広直進
状の流路42との間が仕切られると共にUターン部43
が形成され、これら流路41,42とUターン部43と
で偏平U字状の流路40が構成されている。尚、プレー
ト部材21には、流路10aの前端境界部分に略V字形
の仕切部24が一体形成され、この仕切部24の角部が
仕切壁31に密着されて、流路41,42が完全に仕切
られている。
【0035】複数の仕切片32は、1対のプレート部材
20,21間を間欠的に仕切り、複数列で前後方向(流
れ方向)に間欠的に配設されている。複数の鉛直片部3
3,34は仕切壁31と複数の仕切片32に連なるよう
に形成され、鉛直片部33はプレート部材20に密着さ
れロウ付けにより固着され、鉛直片部34はプレート部
材21に密着されロウ付けにより固着されている。イン
ナーフィン30の仕切壁31の左右両縁部に、プレート
部材20,21に密着する鉛直片部33,34の一部を
なす1対の帯状の密着部35,36が一体形成されてい
る。
【0036】さて、図9に示すように、各流路形成体1
0においては、プレート部材20の外周縁部20aがほ
ぼU字状に折り曲げられてプレート部材21の外周縁部
21aを挟み込んだ状態でこれら外周縁部20a,21
a同士が接合されている。これら外周縁部20a,21
a同士の接合部50のうち、流路40に臨む第1接合部
51が第1ロウ材である銅ロウ材でロウ付けされると共
に、外部に臨む第2接合部52が銅ロウ材と異種の第2
ロウ材であるニッケルロウ材でロウ付けされている。こ
の銅ロウ材はニッケルロウ材よりも高強度のロウ材であ
り、ニッケルロウ材は銅ロウ材よりも耐食性が高いロウ
材である。
【0037】次に、各流路形成体の1対のプレート部材
20,21の外周縁部20a,21a同士をロウ付けす
るロウ付け方法について説明する。先ず、1対のプレー
ト部材20,21を重ね合わせ、プレス機械等でプレー
ト部材20の外周縁部20aをほぼU字状に折り曲げ
て、その外周縁部20aでプレート部材21の外周縁部
21aを挟み込む。
【0038】この段階で、プレート部材20の外周縁部
20aの折り曲げ部20bより内側の(流路40に臨
む)第1外周縁部20cとプレート部材21の外周縁部
21aとの間に銅ロウ材を介在させ、また、プレート部
材20の外周縁部20aの折り曲げ部20bより外側の
(外部に臨む)第2外周縁部20dとプレート部材21
の外周縁部21aとの間にニッケルロウ材を介在させた
状態にする。
【0039】ここで、プレート部材20の外周縁部20
aをほぼU字状に折り曲げる前に、第1外周縁部20c
と外周縁部21aの一方に、プレート状の銅ロウ材を配
置したり、スプレーにより銅ロウ材を塗布しもよい。ま
た、第2外周縁部20dと外周縁部21aの一方に、プ
レート状のニッケルロウ材を配置したり、スプレーによ
りニッケル銅ロウ材を塗布してもよい。そして、ロウ材
を溶融させるとその後ロウ材が凝固することにより、第
1外周縁部20cと外周縁部21aとが接合され、第2
外周縁部20dと外周縁部21aとが接合される。
【0040】前記ロウ付け方法、及び、第2熱交換器5
の作用・効果について説明する。このロウ付け方法によ
れば、第2熱交換器5の各流路形成体10の1対のプレ
ート部材20,21を重ね合わせ、プレート部材20の
外周縁部20aをほぼU字状に折り曲げてその外周縁部
20aでプレート部材21の外周縁部21aを挟み込
み、外周縁部20aの折り曲げ部20bより内側の第1
外周縁部20cと折り曲げ部20bより外側の第2外周
縁部20dを、異種の銅ロウ材とニッケルロウ材でプレ
ート部材21の外周縁部21aにロウ付けする。
【0041】このロウ付け方法によりロウ付けされた1
対のプレート部材20,21を夫々有する複数の流路形
成体10を積層してなる第2熱交換器5によれば、1対
のプレート部材20,21の外周縁部20a,21a同
士の接合部50のうち、流路40に臨む第1接合部51
が銅ロウ材でロウ付けされ、外部に臨む第2接合部52
が銅ロウ材と異種のニケッルロウ材でロウ付けされ、こ
れら銅ロウ材とニケッルロウ材が混ざり合うことも殆ど
ない。
【0042】第1接合部51における銅ロウ材は第2接
合部52におけるニッケルロウ材よりも高強度のロウ材
であり、第2接合部52におけるニッケルロウ材は第1
接合部51における銅ロウ材よりも耐食性が高いロウ材
である。従って、第1,第2接合部51,52からなる
接合部50を、流路形成体10内の流体の高圧に十分に
耐え、しかも、潜熱回収時に発生する強酸性のドレン水
による腐食を極力防止し得るものとすることができ、結
果、流路形成体10つまり第2熱交換器5の耐久性を格
段に向上させることが可能になる。
【0043】尚、前記ロウ付け方法については、第2熱
交換器5の各流路形成体10の1対のプレート部材2
0,21の外周縁部20a,21a同士を接合する場合
に適用したが、熱交換器の流路形成体に限らず、例え
ば、耐圧容器等、2枚以上の金属製の板部材を重ね合わ
せ、これら板部材のうちの所定の板部材の外周縁部をほ
ぼU字状に折り曲げてその外周縁部で他の板部材の外周
縁部を挟み込み、これら外周縁部同士をロウ付けする場
合に適用してもよく、この場合、所定の板部材の外周縁
部の折り曲げ部より内側の第1外周縁部と折り曲げ部よ
り外側の第2外周縁部を異種のロウ材で他の板部材の外
周縁部にロウ付けするようにする。
【0044】これにより、所定の板部材の外周縁部と他
の板部材の外周縁部との接合部を、異種の少なくとも2
種類のロウ材の長所(強度(耐圧性)が高い、耐食性が
高い、耐熱性が高い等)全てを併せ持ったものとするこ
とができる。尚、前記実施形態の第2熱交換器5におい
て、第1ロウ材として銅ロウ材とは別のロウ材、また、
第2ロウ材としてニッケルロウ材とは別のロウ材を適用
してもよい。尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更を付加して実施することが可能である。ま
た、第2熱交換器5を、給湯装置以外の、例えば床暖房
装置や温水ファンヒータ等の潜熱回収式熱源機に用いて
もよい。
【0045】
【発明の効果】 請求項1のロウ付け方法によれば、2
枚以上の金属製の板部材を重ね合わせ、これら板部材の
うちの所定の板部材の外周縁部をほぼU字状に折り曲げ
てその外周縁部で他の板部材の外周縁部を挟み込み、所
定の板部材の外周縁部の折り曲げ部より内側の第1外周
縁部と折り曲げ部より外側の第2外周縁部を異種のロウ
材で他の板部材の外周縁部にロウ付けしたので、異種の
ロウ材が混ざり合うのを防止できて、所定の板部材の外
周縁部と他の板部材の外周縁部との接合部を、異種の少
なくとも2種類のロウ材の長所(強度(耐圧性)が高
い、耐食性が高い、耐熱性が高い等)全てを持ち合わせ
たものとすることができ、結果、前記2枚以上の板部材
を有する熱交換器等の構成物の耐久性を大幅に向上させ
ることが可能になる。
【0046】請求項2のロウ付け方法によれば、異種の
2種類のロウ材のうちの一方のロウ材として他方のロウ
材よりも高強度のロウ材を用い、他方のロウ材として一
方のロウ材よりも耐食性が高いロウ材を用いたので、所
定の板部材の外周縁部と他の板部材の外周縁部とをロウ
付けにより接合した接合部を、高強度でしかも耐食性が
高いものとすることができる。
【0047】請求項3の積層式熱交換器によれば、各流
路形成体は流路を内部に形成する1対のプレート部材を
有し、1対のプレート部材のうちの一方のプレート部材
の外周縁部がほぼU字状に折り曲げられて他方のプレー
ト部材の外周縁部を挟み込んだ状態でこれら外周縁部同
士が接合され、外周縁部同士の接合部のうち、流路に臨
む第1接合部が第1ロウ材でロウ付けされると共に、外
部に臨む第2接合部が第1ロウ材と異種の第2ロウ材で
ロウ付けされているので、異種のロウ材が混ざり合うの
を防止できて、第1ロウ材を高強度のロウ材とし、第2
ロウ材を耐食性が高いロウ材とすることにより、前記接
合部を、流路形成体内の流体の高圧に十分に耐え、しか
も、潜熱回収時に発生する強酸性のドレン水による腐食
を極力防止し得るものとすることができ、結果、流路形
成体つまり積層式熱交換器の耐久性を大幅に向上させる
ことが可能になる。
【0048】請求項4の積層式熱交換器によれば、第1
ロウ材が第2ロウ材よりも高強度のロウ材であり、第2
ロウ材が第1ロウ材よりも耐食性が高いロウ材であるの
で、1対のプレート部材の外周縁部同士の接合部を、流
路形成体内の流体の高圧に十分に耐え、しかも、潜熱回
収時に発生する強酸性のドレン水による腐食を極力防止
し得るものとすることができる。
【0049】請求項5の積層式熱交換器によれば、第1
ロウ材として銅系ロウ材が適用され、第2ロウ材として
ニッケル系ロウ材が適用されているので、第1ロウ材を
第2ロウ材よりも高強度のロウ材とし、第2ロウ材を第
1ロウ材よりも耐食性が高いロウ材とすることができ
る。
【0050】請求項6の潜熱回収式熱源機によれば、請
求項3〜5の何れかに記載された積層式熱交換器を用い
たので、この潜熱回収式熱源機に用いた積層式熱交換器
により、流路形成体内の流体の高圧に十分に耐え、潜熱
回収時に発生する強酸性のドレン水による腐食を極力防
止し得るものとして、耐久性を著しく向上させることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の模式図である。
【図2】第1,第2熱交換器を含む要部の側面図であ
る。
【図3】第2熱交換機を含む要部の正面図である。
【図4】第2熱交換器の側面図である。
【図5】第2熱交換器の正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】第2熱交換器のインナーフィンの斜視図であ
る。
【図9】1対のプレート部材の外周縁部同士の接合部の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガス給湯装置 5 第2熱交換器 10 流路形成体 20,21 プレート部材 20a,21a 外周縁部 20b 折り曲げ部 20c,20d 第1,第2外周縁部 40 流路 50 接合部 51,52 第1,第2接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 9/18 F28F 9/18 // B23K 101:14 B23K 101:14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚以上の金属製の板部材を重ね合わ
    せ、これら板部材のうちの所定の板部材の外周縁部をほ
    ぼU字状に折り曲げてその外周縁部で他の板部材の外周
    縁部を挟み込み、前記所定の板部材の外周縁部の折り曲
    げ部より内側の第1外周縁部と前記折り曲げ部より外側
    の第2外周縁部を異種のロウ材で前記他の板部材の外周
    縁部にロウ付けしたことを特徴とするロウ付け方法。
  2. 【請求項2】 前記異種の2種類のロウ材のうちの一方
    のロウ材として他方のロウ材よりも高強度のロウ材を用
    い、前記他方のロウ材として一方のロウ材よりも耐食性
    が高いロウ材を用いたことを特徴とする請求項1に記載
    のロウ付け方法。
  3. 【請求項3】 偏平状の流路が夫々形成された複数の流
    路形成体を積層してなる積層式熱交換器において、 前記各流路形成体は流路を内部に形成する1対のプレー
    ト部材を有し、 前記1対のプレート部材のうちの一方のプレート部材の
    外周縁部がほぼU字状に折り曲げられて他方のプレート
    部材の外周縁部を挟み込んだ状態でこれら外周縁部同士
    が接合され、 前記外周縁部同士の接合部のうち、流路に臨む第1接合
    部が第1ロウ材でロウ付けされると共に、外部に臨む第
    2接合部が第1ロウ材と異種の第2ロウ材でロウ付けさ
    れたことを特徴とする積層式熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記第1ロウ材が第2ロウ材よりも高強
    度のロウ材であり、第2ロウ材が第1ロウ材よりも耐食
    性が高いロウ材であることを特徴とする請求項3に記載
    の積層式熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記第1ロウ材として銅系ロウ材が適用
    され、前記第2ロウ材としてニッケル系ロウ材が適用さ
    れたことを特徴とする請求項4に記載の積層式熱交換
    器。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5の何れかに記載された積層
    式熱交換器を用いたことを特徴とする潜熱回収式熱源
    機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004036953A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Takagi Ind Co Ltd 熱交換器
JP2005315521A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Denso Corp 熱交換装置
JP2014500941A (ja) * 2010-11-09 2014-01-16 ヴァレオ システム テルミク 熱交換器、及び関連する流動摂動体の形成方法

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