JP2003340100A - 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体

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JP2003340100A
JP2003340100A JP2002157842A JP2002157842A JP2003340100A JP 2003340100 A JP2003340100 A JP 2003340100A JP 2002157842 A JP2002157842 A JP 2002157842A JP 2002157842 A JP2002157842 A JP 2002157842A JP 2003340100 A JP2003340100 A JP 2003340100A
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Japan
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main control
control means
game
signal
bidirectional communication
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JP2002157842A
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Isao Kishi
勇夫 岸
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインCPU112が送信した制御コマンド
がサブCPU212によって正確に受信されたか否かを
検知することができる遊技機を実現する。 【解決手段】 メインCPU112は入賞と判定する
と、賞球払出を指示する制御コマンドを信号線L1→入
出力ゲートA→信号線L5,L6→入力ゲートBという
順序で送信する。そして、メインCPU112が割込信
号(INT)を送信すると、サブCPU212は、入力
ゲートBにラッチされている制御コマンドを取り込む。
続いてサブCPU212は、制御コマンドを受信したこ
とを確認した確認信号を信号線L9を介して出力ゲート
Cへ出力する。続いてメインCPU112は、信号線L
4をLレベルにし、出力ゲートCにラッチされている確
認信号を信号線L7,L5→入出力ゲートA→信号線L
1の順で受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機などに代
表されるように、遊技盤へ遊技球を発射し、その遊技球
が遊技盤に設けられた所定の領域を通過した場合に遊技
上の演出を行う遊技機、その遊技機をコンピュータによ
り機能させるためのコンピュータプログラムおよびその
コンピュータプログラムが記録された記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のパチンコ機の電気的構成
を一部を省略して示す説明図である。遊技盤に発射され
た遊技球が入賞口に入賞すると、入賞検出スイッチ50
0がONし、制御基板501に搭載されたメインCPU
502が入賞と判定する。続いて、メインCPU502
はサブ制御基板503に搭載されたサブCPU504へ
賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを送信する。
たとえば、入賞のあった入賞口が、15個の賞球が払出
される入賞口であった場合は、メインCPU502は、
15個の賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドをサ
ブCPU504へ送信する。続いて、サブCPU504
は、駆動信号を賞球払出装置505へ出力し、賞球払出
装置505が15個の賞球を払出す。しかし、メインC
PU502からサブCPU504へ賞球払出コマンドを
送信する経路にノイズなどの何らかの外的要因が加わ
り、賞球払出コマンドがサブCPU504へ送信されな
かったり、賞球払出コマンドがビット化けを起こしたり
することにより、賞球払出装置505が払出す賞球が不
足する事態が発生した。特に、賞球払出コマンドがサブ
CPU504へ送信されない場合には、賞球数が0とな
るため、遊技者が大きな不利益を被ることになってしま
う。そこで、賞球払出装置505により払出された賞球
数をサブCPU504だけでなく、メインCPU502
によってもカウントすることにより、メインCPU50
2が賞球数の過不足数を求め、その過不足数を現在の賞
球の未払い数に加減算して調整するという手法が考えら
れた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の手法で
は、賞球払出装置505に発生した原因により、払出さ
れる賞球数に過不足が発生する事態になっても、その過
不足は未払い数を用いて調整されてしまい、賞球払出装
置505は、上記の事態が発生していることを知ること
ができないため、上記原因の回避を加味した解決ができ
ないという問題がある。また、サブCPU504からメ
インCPU502へ通信する手段がないため、サブCP
U504に異常が発生した場合であっても、メインCP
U502は、その異常を検知することができないという
問題もある。
【0004】そこでこの発明は、遊技内容を制御する主
制御手段(たとえば、前記メインCPU502)と、こ
の主制御手段から送信された制御信号に基づいて遊技上
の演出を行う演出手段(たとえば、前記サブCPU50
4および賞球払出装置505)とを備えた遊技機(たと
えば、前記パチンコ機)において、前記制御信号が演出
手段によって正確に受信されたか否かを検知することが
できる遊技機を実現することを目的とする。また、演出
手段の異常を主制御手段が検知することができる遊技機
を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項
7に記載の発明では、遊技盤と、この遊技盤へ遊技球を
発射する発射装置と、この発射装置により発射された遊
技球が前記遊技盤に設けられた所定の領域を通過したこ
とに起因して遊技内容を制御する主制御手段と、この主
制御手段から送信された制御信号に基いて遊技上の演出
を行う演出手段とを備えた遊技機において、前記主制御
手段および前記演出手段は、双方向通信手段により電気
的に接続されており、前記演出手段は、前記主制御手段
から送信されてきた制御信号を前記双方向通信手段を介
して受信した場合に、その受信の確認を示す確認信号を
前記双方向通信手段を介して前記主制御手段へ送信する
という技術的手段を用いる。
【0006】主制御手段が制御信号を双方向通信手段を
介して演出手段へ送信すると、演出手段は、制御信号を
受信したことの確認を示す確認信号を双方向通信手段を
介して主制御手段へ送信する。つまり、主制御手段が確
認信号を演出手段から受信しない場合は、双方向通信手
段、または演出手段に何らかの外的要因が加わったた
め、主制御手段から送信した制御信号が演出手段により
受信されなかったと推定することができる。したがっ
て、上記送信経路または演出手段を検査し、適切な処置
を施すことにより、制御信号が演出手段に送信されない
事態を解決することができる。なお、遊技上の演出と
は、遊技の結果、賞として遊技者に付与される賞媒体の
払出し、図柄や絵柄などの画像の表示、音声の出力およ
びLEDやランプの点灯、点滅などを意味し、パチンコ
機にあっては、賞球の払出し、大入賞口や普通電動役物
の開閉などを含む。
【0007】請求項2に記載の発明では、遊技盤と、こ
の遊技盤へ遊技球を発射する発射装置と、この発射装置
により発射された遊技球が前記遊技盤に設けられた所定
の領域を通過したことに起因して遊技内容を制御する主
制御手段と、この主制御手段から送信された制御信号に
基いて遊技上の演出を行う演出手段とを備えた遊技機に
おいて、前記主制御手段および前記演出手段は、双方向
通信手段により電気的に接続されており、前記演出手段
は、自身の状態を示す状態信号を前記双方向通信手段を
介して前記主制御手段へ送信するという技術的手段を用
いる。
【0008】主制御手段から送信された制御信号に基い
て遊技上の演出を行う演出手段は、自身の状態を示す状
態信号を双方向通信手段を介して主制御手段へ送信す
る。つまり、主制御手段は、演出手段から状態信号を受
信することにより、演出手段の状態を検知することがで
きる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の遊技機において、前記双方向通信手
段のうち、前記主制御手段に接続された部分は、前記各
信号の送受信を行うための共通の信号線になっていると
いう技術的手段を用いる。
【0010】つまり、双方向通信手段のうち、主制御手
段に接続された部分は、各信号の送受信を行うための共
通の信号線になっているため、その共通になっている
分、共通の信号線になっていない構成よりも、信号線を
主制御手段に接続するための構成(たとえば、接続端
子)および信号線の数を減らすことができる。したがっ
て、遊技機の製造工程および製造コストを低減すること
ができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記双方向通信手段のうち、前記演出手段に接続された部
分は、前記各信号の送受信を共通の信号線になっている
という技術的手段を用いる。
【0012】つまり、双方向通信手段のうち、演出手段
に接続された部分は、各信号の送受信を行うための共通
の信号線になっているため、その共通になっている分、
共通の信号線になっていない構成よりも、信号線を演出
手段に接続するための構成(たとえば、接続端子)およ
び信号線の数を減らすことができる。したがって、遊技
機の製造工程および製造コストを低減することができ
る。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記双方向通信手段は、単一の信号線であるという技術的
手段を用いる。
【0014】つまり、双方向通信手段は単一の信号線で
あるため、複数の信号線を用いる場合よりも信号線を主
制御手段および演出手段に接続するための構成(たとえ
ば、接続端子)および信号線の数を最小にすることがで
きる。したがって、遊技機の製造工程および製造コスト
をより一層低減することができる。なお、単一の信号線
とは、信号の伝送路が1つであるという意味であり、物
理的な線は1本でもよいし、複数本でもよい。たとえ
ば、複数の心線を束ねたり、撚ったりしたものを絶縁被
覆して構成されたものを単一の信号線として用いること
もできる。
【0015】 請求項6に記載の
発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記
載の遊技機において、前記主制御手段は、前記双方向通
信手段を介して前記演出手段から送信されてきた確認信
号が正しいか否かを判定する判定手段と、この判定手段
により前記演出手段から送信されてきた確認信号が正し
くないと判定した場合に前記制御信号を前記演出手段へ
再送信する再送信手段と、この再送信手段により前記制
御信号が再送信された回数が所定回数を超えた場合に異
常を報知する異常報知手段とを備えたという技術的手段
を用いる。
【0016】主制御手段に備えられた判定手段は、双方
向通信手段を介して演出手段から送信されてきた確認信
号が正しいか否かを判定し、正しくないと判定すると、
再送信手段は、制御信号を演出手段へ再送信する。そし
て、その再送信の回数が所定回数を超えると、異常報知
手段が異常を報知する。つまり、ノイズなどの外的要因
により、制御信号が演出手段に正しく受信されなかった
場合であっても、再度、制御信号を演出手段へ送信する
ことにより、制御信号が演出手段により受信されるよう
にすることができる。したがって、ノイズなどの外的要
因に対して強く、信頼性の高い遊技機を実現することが
できる。また、制御信号の再送信の回数が所定回数を超
えると、異常報知手段が異常を報知することができるた
め、双方向通信手段または演出手段に異常が発生したこ
とを知ることができる。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記演出手段は、前記主制御手段から送信された賞球払出
信号を前記双方向通信手段を介して受信するとともに、
その受信の確認を示す確認信号を前記双方向通信手段を
介して前記主制御手段へ送信する副制御手段と、この副
制御手段の制御により賞球を払出す賞球払出手段とを備
えており、前記主制御手段は、前記発射された遊技球が
前記所定の領域を通過したことに起因して、制御信号を
前記双方向通信手段を介して前記副制御手段へ送信し、
かつ、前記副制御手段から前記確認信号を前記双方向通
信手段を介して受信した場合に、その受信した前記確認
信号が正しいか否かを判定し、正しいと判定した場合
に、賞球の払出しを指示する賞球払出信号を前記双方向
通信手段を介して前記副制御手段へ送信するという技術
的手段を用いる。
【0018】主制御手段が、発射された遊技球が所定の
領域を通過したことに起因して、双方向通信手段を介し
て制御信号を演出手段の副制御手段へ送信すると、副制
御手段は、制御信号を受信したことの確認を示す確認信
号を双方向通信手段を介して主制御手段へ送信する。そ
して、主制御手段は、受信した確認信号が正しいか否か
を判定し、正しいと判定した場合に、賞球の払出しを指
示する賞球払出信号を双方向通信手段を介して副制御手
段へ送信する。つまり、主制御手段は、副制御手段から
受信した確認信号が正しい場合に、賞球払出信号を副制
御手段へ送信することができるため、ノイズなどの外的
要因によって制御信号が正しくない形に変化しているよ
うな場合には、賞球払出手段によって賞球が払出されな
いようにすることができる。したがって、払出された賞
球の過不足などにより、遊技者または遊技店が不測の不
利益を被るおそれがない。
【0019】請求項8に記載の発明では、遊技盤と、こ
の遊技盤へ遊技球を発射する発射装置と、この発射装置
により発射された遊技球が前記遊技盤に設けられた所定
の領域を通過したことに起因して遊技内容を制御する主
制御手段と、この主制御手段から送信された制御信号に
基いて遊技上の演出を行う演出手段と、前記主制御手段
および前記演出手段を電気的に接続する双方向通信手段
とを備えた遊技機をコンピュータにより機能させるため
のコンピュータプログラムであって、前記演出手段とし
て機能するコンピュータが、前記主制御手段から送信さ
れてきた前記制御信号を前記双方向通信手段を介して受
信した場合に、その受信の確認を示す確認信号を前記双
方向通信手段を介して前記主制御手段へ送信する送信処
理を含む処理を実行するためのコンピュータプログラム
という技術的手段を用いる。
【0020】つまり、請求項1に記載の遊技機は、たと
えば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パ
チンコ機(遊技機)に備えられたCPU(コンピュー
タ)により機能するため、上記コンピュータプログラム
をROMなどの記録媒体に記憶しておき、その記憶され
たコンピュータプログラムを上記CPUが実行すること
により、上記遊技機を機能させることができる。
【0021】請求項9に記載の発明では、遊技盤と、こ
の遊技盤へ遊技球を発射する発射装置と、この発射装置
により発射された遊技球が前記遊技盤に設けられた所定
の領域を通過したことに起因して遊技内容を制御する主
制御手段と、この主制御手段から送信されてきた制御信
号に基いて遊技上の演出を行う演出手段と、前記主制御
手段および前記演出手段を電気的に接続する双方向通信
手段とを備えた遊技機をコンピュータにより機能させる
ためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体で
あって、前記演出手段として機能するコンピュータが、
前記主制御手段から送信された前記制御信号を前記双方
向通信手段を介して受信した場合に、その受信の確認を
示す確認信号を前記双方向通信手段を介して前記主制御
手段へ送信する送信処理こを含む処理を実行するための
コンピュータプログラムが記録された記録媒体という技
術的手段を用いる。
【0022】つまり、コンピュータを用いることにより
機能する遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形
態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に設けられ
たROMなどの記録媒体に記録されたコンピュータプロ
グラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより
機能するため、上記記録媒体を使用することにより、請
求項1に記載の遊技機を機能させることができる。
【0023】請求項10に記載の発明では、入力した信
号に基いて主な遊技内容を制御する主制御手段と、この
主制御手段から送信された制御信号に基いて遊技上の演
出を行う演出手段と、前記主制御手段および前記演出手
段を電気的に接続する双方向通信手段とを備えた遊技機
をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプ
ログラムであって、前記演出手段として機能するコンピ
ュータが、自身の状態を示す状態信号を前記双方向通信
手段を介して前記主制御手段へ送信する送信処理を含む
処理を実行するためのコンピュータプログラムという技
術的手段を用いる。
【0024】つまり、請求項2に記載の遊技機は、たと
えば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パ
チンコ機(遊技機)に備えられたCPU(コンピュー
タ)により機能するため、上記コンピュータプログラム
をROMなどの記録媒体に記憶しておき、その記憶され
たコンピュータプログラムを上記CPUが実行すること
により、上記遊技機を機能させることができる。
【0025】請求項11に記載の発明では、入力した信
号に基いて主な遊技内容を制御する主制御手段と、この
主制御手段から送信された制御信号に基いて遊技上の演
出を行う演出手段と、前記主制御手段および前記演出手
段を電気的に接続する双方向通信手段とを備えた遊技機
をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプ
ログラムが記録された記録媒体であって、前記演出手段
として機能するコンピュータが、自身の状態を示す状態
信号を前記双方向通信手段を介して前記主制御手段へ送
信する送信処理を含む処理を実行するためのコンピュー
タプログラムが記録された記録媒体という技術的手段を
用いる。
【0026】つまり、請求項2に記載の遊技機は、たと
えば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パ
チンコ機(遊技機)に備えられたCPU(コンピュー
タ)により機能するため、上記コンピュータプログラム
をROMなどの記録媒体に記憶しておき、その記憶され
たコンピュータプログラムを上記CPUが実行すること
により、上記遊技機を機能させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機の実
施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記
載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第
1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。 [全体の主要構成]まず、この実施形態のパチンコ機の
主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そ
のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。パチンコ
機1には、前枠2がヒンジ8を軸にして開閉可能に備え
られており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に
取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉
用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4
の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側
下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示
省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に
取付けられている。ガラス枠4の下方には、賞球や貸球
が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、
この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸
球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくた
めの上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下
方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球
や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6か
ら排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成さ
れている。排出口7aの排出側には、その排出口7aか
ら排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が
設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ
9が設けられている。
【0028】[遊技盤5の主要構成]次に、遊技盤5の
主要構成についてそれを示す図2の正面説明図を参照し
て説明する。遊技盤5の略中央には、センターケース3
0が備えられている。センターケース30には、天入賞
口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34
と、この普通図柄表示装置34の始動可能な回数を4個
のLEDにより表示する普通図柄記憶表示LED35
と、賞球の払出しに異常が発生した場合に「払出エラー
1」または「払出エラー2」というメッセージを表示し
たり、複数の特別図柄や背景画像などを液晶で表示した
りする特別図柄表示器32aとが備えられている。セン
ターケース30の両側上方には、LEDにより装飾され
た装飾風車46がそれぞれ設けられている。右側の装飾
風車46の右斜め下方には、普通図柄表示装置34を作
動させるための普通図柄作動右ゲート25が設けられて
おり、左側の装飾風車46の左斜め下方には、同じく普
通図柄作動左ゲート26が設けられている。センターケ
ース30の両側下方には、風車24がそれぞれ設けられ
ており、右側の風車24の下方には、右入賞口12が設
けられており、左側の風車24の下方には、左入賞口1
3が設けられている。右入賞口12の右方には、右袖入
賞口22が設けられており、左入賞口13の左方には、
左袖入賞口23が設けられている。センターケース30
の下方には、特別図柄表示器32aにより特別図柄の変
動を開始させる機能を有する第1種始動口27が設けら
れており、この第1種始動口27の下部には、普通図柄
表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両
翼を開放する普通電動役物28が設けられている。両翼
を開放した普通電動役物28は、第1種始動口27と同
様に特別図柄表示器32aにより特別図柄の変動を開始
させる機能を備えている。なお、特別図柄表示器32a
の始動可能な回数(以下、特別図柄始動記憶数と称す
る)は、特別図柄表示器32aの画面に表示される。
【0029】センターケース30の下方には、特別図柄
表示器32aの3個所の表示領域における確定図柄が大
当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設
けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発
生時に開放動作して大入賞口41を開口する板状の開閉
部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。変動
入賞装置40の右側には、右下入賞口14が設けられて
おり、変動入賞装置40の左側には、左下入賞口44が
設けられている。また、変動入賞装置40の内部には、
開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特
定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特
定領域スイッチ(図3に符号42aで示す)が設けられ
ている。また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技
領域へ案内するレール16が取付けられており、遊技盤
5の上部には、上部左右の両コーナーをLEDなどによ
り装飾するコーナー飾り11が設けられており、遊技盤
5の左右には、LEDなどにより装飾するサイド飾り2
0がそれぞれ設けられている。さらに、遊技盤5には、
入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト
口45が設けられている。そして、遊技盤5には、多く
の釘(図示省略)が打ち込まれており、遊技盤5に発射
された遊技球は、釘の間を乱舞しながら落下し、各入賞
口や第1種始動口27に入賞したり、普通図柄作動ゲー
ト25,26を通過したり、あるいはアウト口45から
回収されたりする。
【0030】[パチンコ機1の電気的構成]次に、パチ
ンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示
す図3を参照して説明する。パチンコ機1には、主制御
基板100が設けられており、この主制御基板100に
は、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイ
クロプロセッサ110には、メインCPU112と、R
OM114と、RAM116とが搭載されている。メイ
ンCPU112は、各入賞口スイッチがONしたことに
基づく入賞の判定、その入賞に対応する賞球数に基づく
賞球の未払い数の演算、大当りか否かの判定、大当りの
遊技におけるラウンドの制御、払出制御基板200のサ
ブCPU212との間で行う双方向通信などを実行す
る。ROM114には、メインCPU112が、上記双
方向通信や各種制御などを実行するためのコンピュータ
プログラムなどが記録されている。RAM116には、
入賞数、賞球の未払い数、遊技球が第1種始動口27を
通過したことの検出結果などの遊技中に発生する各種デ
ータ、ROM114から読出されたコンピュータプログ
ラムなどが一時的に格納される。
【0031】主制御基板100には、次に記載するもの
が電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27
または両翼を開放した普通電動役物28に入賞したこと
を検出する第1種始動口スイッチ27a、特別図柄表示
器32aを制御する図柄制御装置32、LEDやランプ
類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞
球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中
にスピーカから出力される効果音などを制御する音声制
御装置79、入賞、リーチパターン、大当りの発生、大
当り図柄などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管
理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信
するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板5
1、遊技枠中継基板53である。
【0032】図柄制御装置32には、メインCPU11
2から送信される制御コマンドに基づいて制御を実行す
るサブCPU32bと、このサブCPU32bが制御を
実行するためのコンピュータプログラムが記録されたR
OM32fと、このROM32fから読出されたコンピ
ュータプログラム、制御中に発生したデータなどを一時
的に格納するRAM32rとが備えられている。また、
ランプ制御装置300には、メインCPU112から送
信される制御コマンドに基づいて制御を実行するサブC
PU302と、このサブCPU302が制御を実行する
ためのコンピュータプログラムが記録されたROM30
7と、このROM307から読出されたコンピュータプ
ログラム、制御中に発生したデータなどを一時的に格納
するRAM308とが備えられている。
【0033】払出制御基板200には、主制御基板10
0から送出される制御コマンドを入力して動作するマイ
クロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロ
セッサ210には、サブCPU212と、ROM214
と、RAM216とが搭載されている。サブCPU21
2は、メインCPU112との間で行う双方向通信、賞
球ユニット62の制御などを実行する。ROM214に
は、サブCPU212が各種制御を実行するためのコン
ピュータプログラムが記録されており、RAM216に
は、サブCPU212が各種コンピュータプログラムを
実行する際にROM214から読出されたコンピュータ
プログラム、賞球の未払い数などの各種データが一時的
に格納される。また、払出制御基板200には、電源基
板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ
駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中
継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動
基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モ
ータ15eへ駆動信号を出力するための発射スイッチ1
5dと、遊技者の手が触れたことを検出して発射スイッ
チ15dをONさせるタッチセンサ15bとが接続され
ている。
【0034】遊技枠中継基板53には、下受け皿7が満
杯であることを検出する満杯検出スイッチ72、賞球ユ
ニット62に供給されている賞球がないことを検出する
賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が
電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球
ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62
bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。
払出中継基板55には、貸球切れ検出スイッチ61、賞
球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に
接続されている。盤面中継基板51には、普通電動役物
28を駆動する普通電動役物ソレノイド28a、普通図
柄表示装置34、普通図柄作動右ゲート25を通過した
遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作
動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートス
イッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出す
る大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口22に入賞した
遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞
口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ
23a、右入賞口12に入賞した遊技球を検出する右入
賞口スイッチ12a、左入賞口13に入賞した遊技球を
検出する左入賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入
賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ14a、左
下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口ス
イッチ44a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出す
る天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50
である。
【0035】大入賞口中継基板50には、特定領域スイ
ッチ42a、大入賞口41に入賞した遊技球を特定領域
または一般領域(特定領域以外の領域)に誘導する部材
を動作させる特定領域ソレノイド42bおよび開閉部材
43を駆動する大入賞口ソレノイド41bが電気的に接
続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電
気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペ
イドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリ
ペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部
分71と電気的に接続されている。電源基板80は、A
C24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源
の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給す
る。なお、工場出荷時や開店前に試射を行った後に電源
を遮断すると、電源遮断直前の遊技状態がRAM116
およびRAM216にバックアップする処理が実行さ
れ、そのままの状態で開店すると、バックアップされて
いたデータに基づいて遊技が開始されてしまうなどの不
具合が生じるため、電源基板80に設けられたRAMク
リアスイッチ10をONしながら電源スイッチ18をO
Nすることにより、RAM116およびRAM216に
バックアップされているデータを消去することができる
ようになっている。
【0036】[パチンコ機1の主な特徴]メインCPU
112は入賞と判定すると、制御コマンドをサブCPU
212へ送信する。サブCPU212は、制御コマンド
を受信すると、受信したことを確認する確認信号をメイ
ンCPU112へ送信する。メインCPU112は、受
信した確認信号が正しい場合は、賞球の払出しを指示す
る払出指示コマンドをサブCPU212へ送信し、正し
くない場合は、制御コマンドを再送信する。また、メイ
ンCPU112は、制御信号の再送信の回数が3回を超
えた場合は、払出エラー1を特別図柄表示器32aに表
示させる。
【0037】[メインCPUおよびサブCPU間で行う
双方向通信の概要]次に、メインCPU112およびサ
ブCPU212間で行う双方向通信の概要について図
4、図5(A)、図6および図7を参照して説明する。
図4は、メインCPU112およびサブCPU212間
で双方向通信を行う場合の信号の流れを示す説明図であ
る。図5(A)は、メインCPU112およびサブCP
U212間で双方向通信を行う場合の主な電気的構成を
示す説明図である。図6は、メインCPU112が実行
する入賞処理の流れを示すフローチャートである。図7
は、サブCPU212が実行する払出処理の流れを示す
フローチャートである。なお、以下の説明では、メイン
CPU112およびサブCPU212は、それぞれ2m
sのマシンサイクルで各処理を実行するものとする。
【0038】(主な電気的構成)図5(A)に示すよう
に、主制御基板100にはメインCPU112と、入出
力ゲートAとが設けられており、払出制御基板200に
はサブCPU212と、入力ゲートBと、出力ゲートC
とが設けられている。メインCPU112は、信号線L
2,L3を介して入力ゲートBと電気的に接続されてお
り、信号線L4を介して出力ゲートCと電気的に接続さ
れている。また、メインCPU112は、信号線L1を
介して入出力ゲートAと電気的に接続されており、信号
線L5,L6を介して入力ゲートBと電気的に接続され
ており、信号線L5,L7を介して出力ゲートCと電気
的に接続されている。入力ゲートBは、信号線L8を介
してサブCPU212と電気的に接続されており、サブ
CPU212は、信号線L9を介して出力ゲートCと電
気的に接続されている。
【0039】図4において、L1a,L1bは、図5
(A)の信号線L1における信号の流れる方向を示す。
また、L5a,L5bは、図5(A)の信号線L5にお
ける信号の流れる方向を示す。つまり、信号線L1は、
メインCPU112が信号を入出力ゲートAへ出力する
場合(L1a)と、メインCPU112がゲートAから
信号を取り込む場合(L1b)とに共通して利用される
単一の信号線である。また、信号線L5のうち、一端は
入出力ゲートAに接続されており、他端は途中から信号
線L6と信号線L7とに分岐している。入出力ゲートA
から出力された信号は、信号線L5から信号線L6(L
5a)を介して入力ゲートBへ出力され、出力ゲートC
から出力された信号は、信号線L7から信号線L5(L
5b)を介して入出力ゲートAへ出力される。このよう
に、信号線L1,L5は、それぞれ単一の線であるが双
方向通信を行う機能を備えているため、信号の入出力単
位毎に信号線を複数配線する場合よりも信号線の数を減
らすことができる。また、単一の入出力ゲートAが信号
の入出力を兼用して行うため、入力ゲートおよび出力ゲ
ートをそれぞれ独立して設ける場合よりもゲート数を減
らすことができる。
【0040】(入賞処理および払出処理)メインCPU
112は、信号線L1,L2およびL4をそれぞれハイ
レベル(以下、Hレベルという)に変化させ、入出力ゲ
ートA、入力ゲートBおよび出力ゲートCをそれぞれハ
イインピーダンス状態にする。メインCPU112は、
電源スイッチ18がONされ、電源が投入された時であ
るか否かを判定し(図6のステップ(以下、Sと略す)
10)、電源投入時ではないと判定すると(S10:N
o)、大入賞口スイッチ41aなどの何れかの入賞口ス
イッチがONしたか否かを判定する(S14)。ここ
で、ONしたと判定すると(S14:Yes)、そのO
Nした入賞口スイッチに対応した賞球の払出個数P1
(たとえば5個)と、現在の未払い数Pとを加算した数
値を新たな未払い数PとしてRAM116に格納する
(S16)。
【0041】続いてメインCPU112は、賞球の払出
しを制御する制御コマンドを信号線L1を介して入出力
ゲートAに出力する(S18)。たとえば、5個の賞球
の払出しを制御する制御コマンドは、35Hで示され
る。ここで、「3」は賞球払出しを制御するコマンドで
あることを示し、「5」は賞球の個数を示す。なお、H
は16進数表示を意味する。これにより、制御コマンド
が入出力ゲートAにラッチされる。続いてメインCPU
112は、信号線L1,L2をローレベル(以下、Lレ
ベルという)に変化させると、信号線L2が接続された
メインCPU112の割込信号出力端子から割込信号
(図4ではINTと記載)が出力され、サブCPU21
2は、メインCPU112から制御コマンドの送信があ
ったと判定する。また、入出力ゲートAにラッチされて
いた制御コマンドは、信号線L6を介して入力ゲートB
に出力され、その入力ゲートBにラッチされる。
【0042】一方、サブCPU212は、電源投入時で
はないと判定すると(図7のS60:No)、入力ゲー
トBにラッチされている制御コマンドを信号線L8を介
して受信する(S64)。また、メインCPU112
は、信号線L1,L2をHレベルに戻す。そしてサブC
PU212は、S64にて受信した制御コマンドを構成
する各ビットを反転させる(S66)。たとえば、受信
した制御コマンドが35Hであった場合は、それを反転
させたCAHを作る。続いてサブCPU212は、S6
6にて作ったデータを、割込信号を受信したときから2
ms後から6ms間に、制御コマンドを受信したことを
確認したことを示す確認信号を信号線L9を介して出力
ゲートCへ出力し、その出力ゲートCにラッチさせる
(S68)。
【0043】一方、メインCPU112は、制御コマン
ドを送信した回数を示す送信回数Nに「1」を加算し
(図6のS20)、その結果、送信回数Nが「3」を超
えたか否かを判定する(S22)。ここで、「3」を超
えていないと判定した場合は(S22:No)、割込信
号をサブCPU212へ送信してから4ms後に、信号
線L4,L1をLレベルに変化させ、出力ゲートCにラ
ッチされている確認信号を入出力ゲートAに受信してラ
ッチし、そのゲートAにラッチされている確認信号を信
号線L1を介して受信する。ここで、サブCPU212
は、確認信号を受信したか否かを判定し(S24)、受
信したと判定した場合は(S24:Yes)、その受信
した確認信号の各ビットを反転し(S26)、その反転
した確認信号と、S18にて送信した制御コマンドとの
各ビットを比較する(S28)。続いてメインCPU1
12は、各ビットが総て一致するか否かを判定し(S3
0)、総て一致すると判定した場合は(S30:Ye
s)、賞球の払出しを指示する払出指示コマンド(たと
えば0DH)をサブCPU212へ送信する(S3
2)。
【0044】一方、サブCPU212は、メインCPU
112から払出指示コマンドを受信すると(S70:Y
es)、払出し可能な状態であるか否かを判定し(S7
2)、払出可能であると判定した場合は(S72:Ye
s)、未払い数Pから払出個数P1を減算した数値を新
たな未払い数Pとして設定する(S74)。続いてサブ
CPU212は、S70にて受信した払出指示コマンド
の各ビットを反転し、その反転したものを、払出可能で
あることを示す払出可能信号としてメインCPU112
へ送信する(S76)。たとえば、受信した払出指示コ
マンドが0DHであるとすると、払出可能信号F2Hを
送信する。続いてサブCPU212は、駆動信号を賞球
ユニット62へ出力する(S78)。これにより、賞球
ユニット62に備えられた賞球払出モータ62cが駆動
され、S64にて受信した制御コマンドに対応した個数
の賞球が払出される。たとえば、制御コマンドが35H
であった場合は、5個の賞球が払出される。一方、メイ
ンCPU112は、サブCPU212から払出可能信号
を受信すると(S34:Yes)、賞球の払出しが正常
に行われたものとして処理し、未払い数Pから払出個数
P1を減算した数値を新たな未払い数PとしてRAM1
16に格納する(S36)。
【0045】また、メインCPU112は、S22にお
いて、制御コマンドを再送した回数Nが「3」を超えた
と判定した場合(S22:Yes)、あるいは、S24
において、サブCPU212から確認信号を受信しなか
ったと判定した場合(S24:No)は、「払出エラー
1」というメッセージを表示させる制御コマンドを図柄
制御装置32へ送信し、特別図柄表示器32aにより
「払出エラー1」というメッセージを表示させる(S3
8)。つまり、特別図柄表示器32aの画面に「払出エ
ラー1」というメッセージを表示することにより、メイ
ンCPU112およびサブCPU212間を電気的に接
続する信号線、またはサブCPU212自身が正常に機
能していないことを報知する。したがって、遊技店に従
事する者は、「払出エラー1」というメッセージを見る
ことにより、異常が発生している個所は、上記伝送経路
またはサブCPU212であると見当を付けることがで
きるため、早期に対策を施すことができる。また、ここ
で、電源スイッチ18を一旦OFFした後に再度ONす
ると、メインCPU112は、送信回数Nと、払出エラ
ー1を表示するためのエラービットとを0クリアするな
どの初期設定を実行する(S12)。このとき、RAM
116に格納されていた未払い数Pは、バックアップ処
理によってRAM116のバックアップ領域に記憶保持
されているため、電源が再投入されると、メインCPU
112は、バックアップされている未払い数Pに基づい
て、制御コマンドをサブCPU212へ送信することに
なる(S10〜S18)。また、エラービットが「0」
であるため、特別図柄表示器32aによって「払出エラ
ー1」というメッセージは表示されない。
【0046】また、サブCPU212は、S72におい
て、賞球の払出しが可能ではないと判定した場合は(S
72:No)、賞球切れスイッチ73(図3)がONし
ているか否か、つまり賞球切れであるか否かを判定する
(S80)。ここで、賞球切れであると判定した場合は
(S80:Yes)、賞球が補給されるまで待機してい
ることを示す補給待信号をメインCPU112へ送信す
る(S82)。たとえば、払出可能信号F2Hに+1し
たF3Hを補給待信号として送信する。一方、メインC
PU112は、サブCPU212から補給待信号を受信
すると(図6のS40:Yes)、賞球の払出しは正常
に実行されたものとみなし、未払い数Pから払出個数P
1を減算した数値を新たな未払い数Pとして設定する
(S36)。
【0047】また、サブCPU212は、S80にて、
賞球切れではないと判定した場合は(S80:No)、
賞球の払出しに異常が発生したことを示す異常信号をメ
インCPU112へ送信する(S86)。一方、メイン
CPU112は、サブCPU212から異常信号を受信
すると(S42:Yes)、賞球の払出しに異常が発生
したことを示す「払出エラー2」というメッセージを表
示させるための制御コマンドを図柄制御装置32へ送信
し、特別図柄表示器32aにより「払出エラー2」とい
うメッセージを表示させる(S44)。つまり、特別図
柄表示器32aの画面に「払出エラー2」というメッセ
ージを表示することにより、メインCPU112および
サブCPU212間を電気的に接続する信号線、サブC
PU212および賞球切れ以外の原因により、賞球の払
出しを行うことができない状態であることを報知する。
【0048】したがって、遊技店に従事する者は、「払
出エラー2」というメッセージを見ることにより、異常
の発生の原因は、メインCPU112およびサブCPU
212間を電気的に接続する信号線、サブCPU212
および賞球切れ以外であると見当を付けることができる
ため、早期に対策を施すことができる。また、ここで、
電源スイッチ18を一旦OFFした後に再度ONする
と、メインCPU112は、払出エラー2を表示するた
めのエラービットとを0クリアするなどの初期設定を実
行する(S12)。このとき、RAM116に格納され
ていた未払い数Pは、バックアップ処理によってRAM
116のバックアップ領域に記憶保持されているため、
電源が再投入されると、メインCPU112は、バック
アップされている未払い数Pに基づいて、制御コマンド
をサブCPU212へ送信することになる(S10〜S
18)。また、エラービットが「0」であるため、特別
図柄表示器32aによって「払出エラー2」というメッ
セージは表示されない。なお、上記入賞処理は、ROM
114に記録されたコンピュータプログラムに従って実
行され、払出処理は、ROM214に記録されたコンピ
ュータプログラムに従って実行される。
【0049】[第1実施形態の効果] (1)以上のように、上記第1実施形態に係るパチンコ
機1を使用すれば、メインCPU112から送信した制
御コマンドをサブCPU212が受信したことを確認す
る確認信号をメインCPU112がサブCPU212か
ら受信しない場合は、「払出エラー1」というメッセー
ジを特別図柄表示器32aの画面に表示することができ
る。しかも、メインCPU112は、サブCPU212
から送信されてきた確認信号が正しいか否かを判定し、
正しくないと判定した場合に制御コマンドをサブCPU
212へ再送信し、その再送信の回数が「3」を超えた
場合に、「払出エラー1」というメッセージを特別図柄
表示器32aの画面に表示することができる。これによ
り、遊技店は、メインCPU112とサブCPU212
とを電気的に接続する信号線、またはサブCPU212
に何らかの外的要因(ノイズの侵入、断線など)が加わ
ったため、メインCPU112から送信した制御コマン
ドがサブCPU212により受信されなかったと推定す
ることができる。したがって、上記信号線またはサブC
PU212を検査し、適切な処置を施すことにより、制
御コマンドがサブCPU212に送信されず、賞球が払
出されなかったり、あるいは賞球数が過不足となる事態
を解決することができるため、遊技者または遊技店が不
測の不利益を被るおそれがない。たとえば、メインCP
U112から送信された制御コマンド35H(賞球5個
払出しを命令するコマンド)を受信した確認としてサブ
CPU212がメインCPU112送信した確認信号が
CAHではなく、C2Hであり、それが所定回数以上繰
り返されるようであれば、そのように信号が変化した原
因は、希なノイズの影響によるものではなく、下位から
3ビット目のデータを送信するための信号線が断線した
状態であると推定することができる。したがって、この
場合、メインCPU112は、断線した信号線に対応す
るビットがH(1)になる制御コマンドを送信すること
を避ければよい。たとえば、メインCPU112は、制
御コマンド35Hを制御コマンド33H(賞球3個払出
しを命令するコマンド)と32H(賞球2個払出しを命
令するコマンド)とに分けてサブCPU212へ送信す
れば、断線した信号線に対応するビットを使用しないで
済む。これにより、サブCPU212は、制御コマンド
35Hを受信した場合と同じように、賞球5個払出しを
実行できる。
【0050】(2)また、サブCPU212は、賞球の
補給を待機している状態であることを示す補給待信号、
あるいは賞球切れ以外の原因により賞球を払出すことが
できないことを示す異常信号をメインCPU112へ送
信することができるため、メインCPU112は、サブ
CPU212の状態を検知することができる。また、メ
インCPU112はサブCPU212から異常信号を受
信した場合は、「払出エラー2」というメッセージを特
別図柄表示器32aの画面に表示することができるた
め、遊技店は、異常の発生の原因は、メインCPU11
2およびサブCPU212間を電気的に接続する信号
線、サブCPU212および賞球切れ以外であると推定
することができる。したがって、メインCPU112お
よびサブCPU212間を電気的に接続する信号線、サ
ブCPU212および賞球切れ以外の原因を調査し、適
切な処置を施すことにより、賞球が払出されなかった
り、あるいは賞球数が過不足となる事態を解決すること
ができるため、遊技者または遊技店が不測の不利益を被
るおそれがない。
【0051】(3)主制御基板100と払出制御基板2
00との間で双方向通信を行うために使用する信号線の
うち、主制御基板100に接続された信号線L5が送受
信共通の単一の信号線になっているため、その共通にな
っている分、共通の信号線になっていない構成よりも、
信号線の数を減らすことができ、かつ、信号線を主制御
基板100に接続するための接続端子の数を減らすこと
もできる。したがって、パチンコ機1の製造工程および
製造コストを低減することができる。
【0052】<第2実施形態>次に、この発明の第2実
施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の
構成については、同一の符号を使用し、同一の構成、機
能および処理については説明を省略または簡略化する。
主制御基板100およびランプ制御装置300間を図4
に記載の構成を用いて接続し、主制御基板100および
ランプ制御装置300間で双方向通信を行うこともでき
る。メインCPU112は、入賞または大当りと判定す
ると、入賞または大当りの発生を表示するためのLED
の点灯または点滅を指示する制御コマンドをランプ制御
装置300に備えられたサブCPU306へ送信し、制
御コマンドの送信回数Nに「1」を加算する。続いてサ
ブCPU306は、受信した制御コマンドをビット反転
したものを確認信号としてメインCPU112へ返信す
る。続いてメインCPU112は、送信回数Nが「3」
を超えていないと判定し、確認信号を受信したと判定す
ると、その受信した確認信号をビット反転し、それと上
記制御コマンドとを比較する。そして両者が一致すると
判定した場合は、点灯または点滅指示コマンドをサブC
PU306へ送信する。また、メインCPU112は、
前記両者が一致しないと判定した場合は、前記制御コマ
ンドをサブCPU306へ再送信する。
【0053】一方、サブCPU306は、点灯または点
滅指示コマンドを受信すると、そのコマンドに対応する
LEDを点灯または点滅させることができる状態である
か否かを判定し、点灯または点滅させることができる状
態である場合は、そのコマンドに対応するLEDを点灯
または点滅させる。また、メインCPU112は、サブ
CPU306から確認信号を受信しないと判定した場
合、あるいは、制御コマンドの送信回数Nが「3」を超
えた場合に、たとえば「LED異常1」などのメッセー
ジを特別図柄表示器32aの画面上に表示させる。ま
た、サブCPU306は、LED駆動基板とLEDとを
接続する線の断線やLED自身の故障などにより、点灯
または点滅させることができないと判定した場合は、異
常信号をメインCPU112へ返信する。そして異常信
号を受信したメインCPU112は、特別図柄表示器3
2aの画面上に「LED異常2」などのメッセージを表
示させる。
【0054】[第2実施形態の効果] (1)以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使
用すれば、メインCPU112から送信した制御コマン
ドをサブCPU306が受信したことを確認する確認信
号をメインCPU112がサブCPU306から受信し
ない場合は、「LEDエラー1」というメッセージを特
別図柄表示器32aの画面に表示することができる。し
かも、メインCPU112は、サブCPU306から送
信されてきた確認信号が正しくないと判定した場合に制
御コマンドをサブCPU306へ再送信し、その再送信
の回数が「3」を超えた場合に、「LED異常1」とい
うメッセージを特別図柄表示器32aの画面に表示する
ことができる。これにより、遊技店は、メインCPU1
12とサブCPU306とを電気的に接続する信号線、
またはサブCPU306に何らかの外的要因(ノイズの
侵入、断線など)が加わったため、メインCPU112
から送信した制御コマンドがサブCPU306により受
信されなかったと推定することができる。したがって、
上記信号線またはサブCPU306を検査し、適切な処
置を施すことにより、制御コマンドがサブCPU306
に送信されず、その制御コマンドに対応するLEDが点
灯または点滅しないという事態を解決することができる
ため、遊技者に不愉快な思いをさせるおそれがない。
【0055】(2)また、サブCPU306は、受信し
た制御コマンドに対応するLEDを点灯または点滅させ
ることができない状態であることを示す異常信号をメイ
ンCPU112へ送信することができるため、メインC
PU112は、サブCPU306の状態を検知すること
ができる。また、メインCPU112はサブCPU30
6から異常信号を受信した場合は、「LED異常2」と
いうメッセージを特別図柄表示器32aの画面に表示す
ることができるため、遊技店は、異常の発生の原因は、
メインCPU112およびサブCPU306間を電気的
に接続する信号線およびサブCPU306以外の原因、
たとえばLED駆動基板とLEDとを接続する線の断
線、またはLED自身の故障が原因であると推定するこ
とができる。したがって、LED駆動基板とLEDとを
接続する線の断線、またはLED自身を検査し、適切な
処置を施すことにより、再びLEDが点灯または点滅さ
せることができるため、遊技者に不愉快な思いをさせる
おそれがない。
【0056】<第3実施形態>次に、この発明の第3実
施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の
構成については、同一の符号を使用し、同一の構成、機
能および処理については説明を省略または簡略化する。
主制御基板100および音声制御装置79間を図4に記
載の構成を用いて接続し、主制御基板100および音声
制御装置79間で双方向通信を行うこともできる。メイ
ンCPU112は、入賞または大当りと判定すると、入
賞または大当りの発生を音声で報知させるための制御コ
マンドを音声制御装置79に備えられたサブCPU79
gへ送信し、制御コマンドの送信回数Nに「1」を加算
する。続いてサブCPU79gは、受信した制御コマン
ドをビット反転したものを確認信号としてメインCPU
112へ返信する。続いてメインCPU112は、送信
回数Nが「3」を超えていないと判定し、確認信号を受
信したと判定すると、その受信した確認信号をビット反
転し、それと上記制御コマンドとを比較する。そして両
者が一致すると判定した場合は、音声出力指示コマンド
をサブCPU79gへ送信する。また、メインCPU1
12は、前記両者が一致しないと判定した場合は、前記
制御コマンドをサブCPU79gへ再送信する。
【0057】一方、サブCPU79gは、音声出力指示
コマンドを受信すると、そのコマンドに対応する音声を
出力できる状態であるか否かを判定し、出力できる状態
である場合は、そのコマンドに対応する音声を出力す
る。また、メインCPU112は、サブCPU79gか
ら確認信号を受信しないと判定した場合、あるいは、制
御コマンドの送信回数Nが「3」を超えた場合に、たと
えば「音声異常1」などのメッセージを特別図柄表示器
32aの画面上に表示させる。また、サブCPU79g
は、サブCPU79gからスピーカまでの間に発生した
故障により、音声を出力することができないと判定した
場合は、異常信号をメインCPU112へ返信する。そ
して異常信号を受信したメインCPU112は、特別図
柄表示器32aの画面上に「音声異常2」などのメッセ
ージを表示させる。
【0058】[第3実施形態の効果] (1)以上のように、第3実施形態のパチンコ機1を使
用すれば、メインCPU112から送信した制御コマン
ドをサブCPU79gが受信したことを確認する確認信
号をメインCPU112がサブCPU79gから受信し
ない場合は、「音声異常1」というメッセージを特別図
柄表示器32aの画面に表示することができる。しか
も、メインCPU112は、サブCPU79gから送信
されてきた確認信号が正しくないと判定した場合に制御
コマンドをサブCPU79gへ再送信し、その再送信の
回数が「3」を超えた場合に、「音声異常1」というメ
ッセージを特別図柄表示器32aの画面に表示すること
ができる。これにより、遊技店は、メインCPU112
とサブCPU79gとを電気的に接続する信号線、また
はサブCPU79gに何らかの外的要因(ノイズの侵
入、断線など)が加わったため、メインCPU112か
ら送信した制御コマンドがサブCPU79gにより受信
されなかったと推定することができる。したがって、上
記信号線またはサブCPU79gを検査し、適切な処置
を施すことにより、制御コマンドがサブCPU79gに
送信されず、その制御コマンドに対応する音声が出力さ
れないという事態を解決することができるため、遊技者
に不愉快な思いをさせるおそれがない。
【0059】(2)また、サブCPU79gは、受信し
た制御コマンドに対応する音声を出力することができな
い状態であることを示す異常信号をメインCPU112
へ送信することができるため、メインCPU112は、
サブCPU79gの状態を検知することができる。ま
た、メインCPU112はサブCPU79gから異常信
号を受信した場合は、「音声異常2」というメッセージ
を特別図柄表示器32aの画面に表示することができる
ため、遊技店は、異常の発生の原因は、メインCPU1
12およびサブCPU79g間を電気的に接続する信号
線およびサブCPU79g以外の原因、たとえばサブC
PU79gからスピーカまでの間に発生した故障が原因
であると推定することができる。したがって、サブCP
U79gからスピーカまでの間を検査し、適切な処置を
施すことにより、再び音声を出力させることができるた
め、遊技者に不愉快な思いをさせるおそれがない。
【0060】<他の実施形態> (1)図5(B)〜(D)は、図5(A)に示す構成の
変更例を示す説明図である。図5(B)に示すように、
主制御基板100には、出力ゲートDおよび入力ゲート
Eが設けられており、払出制御基板200には、入出力
ゲートFが設けられている。メインCPU112は、信
号線L10により出力ゲートDと接続されており、信号
線L11により入力ゲートEと接続されている。サブC
PU212は、信号線L15により入出力ゲートFと接
続されている。入出力ゲートFは、信号線L14の一端
に接続されており、信号線L14の他端は途中から信号
線L12と信号線L13とに分岐している。信号線L1
2は入力ゲートDと接続されており、信号線L13は出
力ゲートEと接続されている。つまり、主制御基板10
0と払出制御基板200との間で双方向通信を行うため
に使用する信号線のうち、払出制御基板200に接続さ
れた信号線が送受信共通の単一の信号線L14になって
いるため、その共通になっている分、共通の信号線にな
っていない構成よりも、信号線の数を減らすことがで
き、かつ、信号線を払出制御基板200に接続するため
の接続端子の数を減らすこともできる。したがって、パ
チンコ機1の製造工程および製造コストを低減すること
ができる。なお、図5(B)に示す構成を備えたパチン
コ機が、請求項4に記載の遊技機に対応する。
【0061】(2)図5(C)に示すように、主制御基
板100には、入出力ゲートAが設けられており、払出
制御基板200には、入出力ゲートFが設けられてい
る。メインCPU112は、信号線L16により入出力
ゲートAと接続されており、サブCPU212は、信号
線L18により入出力ゲートFと接続されている。入出
力ゲートAおよび入出力ゲートFは、単一の信号線L1
7により接続されている。つまり、主制御基板100と
払出制御基板200との間で双方向通信を行うために使
用する信号線が送受信共通の単一の信号線L17になっ
ているため、その共通になっている分、共通の信号線に
なっていない構成よりも、信号線の数を減らすことがで
き、かつ、信号線を主制御基板100および払出制御基
板200にそれぞれ接続するための接続端子の数を減ら
すこともできる。したがって、パチンコ機1の製造工程
および製造コストを低減することができる。なお、図5
(C)に示す構成を備えたパチンコ機が、請求項5に記
載の遊技機に対応する。また、信号線L17は、心線が
1本であってもよいし、複数の心線を束ねたり、撚った
りしたものであってもよい。さらに、信号線L2,L3
を配線しないで信号線L17のみにし、信号の送受信、
入出力ゲートA,Fにおける信号のラッチ、ラッチ解除
などの処理手順を信号線L17を介してシリアルに行う
こともできる。
【0062】(3)図5(D)に示すように、主制御基
板100には、出力ゲートDおよび入力ゲートEが設け
られており、払出制御基板200には、入力ゲートBお
よび出力ゲートCが設けられている。メインCPU11
2は、信号線L10により出力ゲートDと接続されてお
り、信号線L11により入力ゲートEと接続されてい
る。サブCPU212は、信号線L8により入力ゲート
Bと接続されており、信号線L9により出力ゲートCと
接続されている。出力ゲートDおよび入力ゲートBは、
信号線L19により接続されており、入力ゲートEおよ
び出力ゲートCは、信号線L20により接続されてい
る。つまり、信号の送信用および受信用としてそれぞれ
専用の信号線を設けることもできる。この構成を使用す
れば、信号線を共有していないため、断線や短絡の発生
した信号線が他の信号線に影響を与えるおそれがない。
【0063】(4)主制御基板100および図柄制御装
置32間を図5に記載のいずれかの構成を用いて接続
し、主制御基板100および図柄制御装置32間で双方
向通信を行うこともできる。この場合は、メインCPU
112およびサブCPU32e間において、前記第2実
施形態または第3実施形態に記載の通信が行われる。な
お、特別図柄表示器32aの画面上にメッセージを表示
できない程度の故障が図柄制御装置32において発生し
ている場合は、図柄制御装置32の異常を表示するため
のLED、あるいは他の用途に用いるLEDを点灯また
は点滅させることにより、図柄制御装置32の異常を報
知する。また、その場合、メインCPU112およびサ
ブCPU32e間、またはサブCPU32e自身に発生
した故障が原因であることを報知するLEDと、それ以
外の故障が原因であることを報知するLEDとを個別に
設けることにより、異常の原因を絞り込むことができ
る。
【0064】(5)また、この発明は、第2種パチンコ
機、第3種パチンコ機、第1種〜第3種のうち2種類以
上を組み合わせたパチンコ機、アレンジボール、雀球な
どの遊技機にも適用することができる。 (6)前記各実施形態において記載した処理内容、処理
手順、数値などは、この発明を逸脱しない範囲で適宜変
更することができる。
【0065】[各請求項と実施形態との対応関係]タッ
チセンサ15b、発射スイッチ15d、発射モータ駆動
基板15cおよび発射モータ15eが、請求項1に記載
の発射装置に対応し、第1種始動口27または普通電動
役物28の開放された両翼が所定の領域に対応する。主
制御基板100が主制御手段に対応し、払出制御基板2
00および賞球ユニット62が演出手段に対応する。信
号線L1〜L9、入出力ゲートA、入力ゲートBおよび
出力ゲートCが双方向通信手段に対応する。補給待信号
および異常信号が、請求項2に記載の状態信号に対応す
る。特別図柄表示器32aが、請求項6に記載の異常報
知手段に対応する。そして、メインCPU112が実行
する入賞処理(S10〜S44)が、請求項1に記載の
主制御手段として機能し、サブCPU212が実行する
払出処理(S60〜S86)が、演出手段として機能す
る。また、メインCPU112が実行するS28および
S30が請求項6に記載の判定手段として機能し、S3
0:Noの場合に、S18に戻る処理が、再送信手段と
して機能し、S20、S22およびS38が異常報知手
段として機能する。サブCPU212が実行するS68
が請求項8または請求項9に記載の送信処理に対応し、
その送信処理を実行するためのコンピュータプログラム
が請求項8に係るコンピュータプログラムに対応し、そ
のコンピュータプログラムが記録されたROM214が
請求項9に係る記録媒体に対応する。サブCPU212
が実行するS84およびS86が請求項10または請求
項11に記載の送信処理に対応し、その送信処理を実行
するためのコンピュータプログラムが請求項10に係る
コンピュータプログラムに対応し、そのコンピュータプ
ログラムが記録されたROM214が請求項11に係る
記録媒体に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を
示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5
の主要構成を示す説明図である。
【図3】図1に示すパチンコ機1の電気的構成をブロッ
クで示す説明図である。
【図4】メインCPU112およびサブCPU212間
で双方向通信を行う場合の信号の流れを示す説明図であ
る。
【図5】図5(A)は、第1実施形態においてメインC
PU112およびサブCPU212間で双方向通信を行
う場合の主な電気的構成を示す説明図であり、図5
(B)〜(D)は、図5(A)に示す構成の変更例を示
す説明図である。
【図6】メインCPU112が実行する入賞処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図7】サブCPU212が実行する払出処理の流れを
示すフローチャートである。
【図8】従来のパチンコ機の電気的構成を一部を省略し
て示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 32a 特別図柄表示器(異常報知手段) 62 賞球ユニット(演出手段) 100 主制御基板(主制御手段) 200 払出制御基板(演出手段) L1〜L9 信号線(双方向通信手段) A 入出力ゲート(双方向通信手段) B 入力ゲート(双方向通信手段) C 出力ゲート(双方向通信手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤と、 この遊技盤へ遊技球を発射する発射装置と、 この発射装置により発射された遊技球が前記遊技盤に設
    けられた所定の領域を通過したことに起因して遊技内容
    を制御する主制御手段と、 この主制御手段から送信された制御信号に基いて遊技上
    の演出を行う演出手段とを備えた遊技機において、 前記主制御手段および前記演出手段は、双方向通信手段
    により電気的に接続されており、 前記演出手段は、前記主制御手段から送信されてきた制
    御信号を前記双方向通信手段を介して受信した場合に、
    その受信の確認を示す確認信号を前記双方向通信手段を
    介して前記主制御手段へ送信することを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 遊技盤と、 この遊技盤へ遊技球を発射する発射装置と、 この発射装置により発射された遊技球が前記遊技盤に設
    けられた所定の領域を通過したことに起因して遊技内容
    を制御する主制御手段と、 この主制御手段から送信された制御信号に基いて遊技上
    の演出を行う演出手段とを備えた遊技機において、 前記主制御手段および前記演出手段は、双方向通信手段
    により電気的に接続されており、 前記演出手段は、自身の状態を示す状態信号を前記双方
    向通信手段を介して前記主制御手段へ送信することを特
    徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 前記双方向通信手段のうち、前記主制御
    手段に接続された部分は、前記各信号の送受信を行うた
    めの共通の信号線になっていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記双方向通信手段のうち、前記演出手
    段に接続された部分は、前記各信号の送受信を共通の信
    号線になっていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1つに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記双方向通信手段は、単一の信号線で
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    か1つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記主制御手段は、 前記双方向通信手段を介して前記演出手段から送信され
    てきた確認信号が正しいか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により前記演出手段から送信されてきた確
    認信号が正しくないと判定した場合に前記制御信号を前
    記演出手段へ再送信する再送信手段と、 この再送信手段により前記制御信号が再送信された回数
    が所定回数を超えた場合に異常を報知する異常報知手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれか1つに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記演出手段は、 前記主制御手段から送信された賞球払出信号を前記双方
    向通信手段を介して受信するとともに、その受信の確認
    を示す確認信号を前記双方向通信手段を介して前記主制
    御手段へ送信する副制御手段と、この副制御手段の制御
    により賞球を払出す賞球払出手段とを備えており、 前記主制御手段は、前記発射された遊技球が前記所定の
    領域を通過したことに起因して、制御信号を前記双方向
    通信手段を介して前記副制御手段へ送信し、かつ、前記
    副制御手段から前記確認信号を前記双方向通信手段を介
    して受信した場合に、その受信した前記確認信号が正し
    いか否かを判定し、正しいと判定した場合に、賞球の払
    出しを指示する賞球払出信号を前記双方向通信手段を介
    して前記副制御手段へ送信することを特徴とする請求項
    1ないし請求項6のいずれか1つに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 遊技盤と、この遊技盤へ遊技球を発射す
    る発射装置と、この発射装置により発射された遊技球が
    前記遊技盤に設けられた所定の領域を通過したことに起
    因して遊技内容を制御する主制御手段と、この主制御手
    段から送信された制御信号に基いて遊技上の演出を行う
    演出手段と、前記主制御手段および前記演出手段を電気
    的に接続する双方向通信手段とを備えた遊技機をコンピ
    ュータにより機能させるためのコンピュータプログラム
    であって、 前記演出手段として機能するコンピュータが、前記主制
    御手段から送信されてきた前記制御信号を前記双方向通
    信手段を介して受信した場合に、その受信の確認を示す
    確認信号を前記双方向通信手段を介して前記主制御手段
    へ送信する送信処理を含む処理を実行するためのコンピ
    ュータプログラム。
  9. 【請求項9】 遊技盤と、この遊技盤へ遊技球を発射す
    る発射装置と、この発射装置により発射された遊技球が
    前記遊技盤に設けられた所定の領域を通過したことに起
    因して遊技内容を制御する主制御手段と、この主制御手
    段から送信されてきた制御信号に基いて遊技上の演出を
    行う演出手段と、前記主制御手段および前記演出手段を
    電気的に接続する双方向通信手段とを備えた遊技機をコ
    ンピュータにより機能させるためのコンピュータプログ
    ラムが記録された記録媒体であって、 前記演出手段として機能するコンピュータが、前記主制
    御手段から送信された前記制御信号を前記双方向通信手
    段を介して受信した場合に、その受信の確認を示す確認
    信号を前記双方向通信手段を介して前記主制御手段へ送
    信する送信処理を含む処理を実行するためのコンピュー
    タプログラムが記録された記録媒体。
  10. 【請求項10】 入力した信号に基いて主な遊技内容を
    制御する主制御手段と、この主制御手段から送信された
    制御信号に基いて遊技上の演出を行う演出手段と、前記
    主制御手段および前記演出手段を電気的に接続する双方
    向通信手段とを備えた遊技機をコンピュータにより機能
    させるためのコンピュータプログラムであって、 前記演出手段として機能するコンピュータが、自身の状
    態を示す状態信号を前記双方向通信手段を介して前記主
    制御手段へ送信する送信処理を含む処理を実行するため
    のコンピュータプログラム。
  11. 【請求項11】 入力した信号に基いて主な遊技内容を
    制御する主制御手段と、この主制御手段から送信された
    制御信号に基いて遊技上の演出を行う演出手段と、前記
    主制御手段および前記演出手段を電気的に接続する双方
    向通信手段とを備えた遊技機をコンピュータにより機能
    させるためのコンピュータプログラムが記録された記録
    媒体であって、 前記演出手段として機能するコンピュータが、自身の状
    態を示す状態信号を前記双方向通信手段を介して前記主
    制御手段へ送信する送信処理を含む処理を実行するため
    のコンピュータプログラムが記録された記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115930A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Sankyo Kk 遊技機
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