JP2003339047A - 画像圧縮装置、画像伸長装置、画像圧縮伸長装置、画像圧縮方法、画像伸長方法、プログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像圧縮装置、画像伸長装置、画像圧縮伸長装置、画像圧縮方法、画像伸長方法、プログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体

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JP2003339047A
JP2003339047A JP2002171872A JP2002171872A JP2003339047A JP 2003339047 A JP2003339047 A JP 2003339047A JP 2002171872 A JP2002171872 A JP 2002171872A JP 2002171872 A JP2002171872 A JP 2002171872A JP 2003339047 A JP2003339047 A JP 2003339047A
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Taku Kodama
児玉  卓
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の使用者により該画像の注目領域を指定
し、該指定した注目領域に対し他の領域と異なる量子化
率を設定し、設定した量子化率に基づき圧縮を制御する
ことにより、使用者の要求に合わせた画像圧縮を行う。 【解決手段】 圧縮伸長装置20は、画像を複数の領域
に分割する画像分割手段21、画像中の1または複数の
注目領域を指定する領域指定手段24、分割した領域毎
に量子化率を設定する量子化率設定手段23、該設定し
た量子化率に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御
手段22とを有している。画像分割手段21により画像
を複数の領域に分割し、領域指定手段24により画像中
の注目領域を指定し、量子化率設定手段23により分割
された領域毎に量子化率を設定する際、前記指定した注
目領域に対し他の領域と異なる量子化率を設定し、設定
した量子化率に基づいて領域毎に圧縮制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮装置、画
像伸長装置、画像圧縮伸長装置、画像圧縮方法、画像伸
長方法、プログラム、及び該プログラムを記録した記録
媒体、より詳細には、画像の注目領域と他の領域とで異
なる量子化率を設定可能な画像圧縮装置、画像伸長装
置、画像圧縮伸長装置、画像圧縮方法、画像伸長方法、
コンピュータが実行できるプログラム、及び該プログラ
ムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像入力技術及びその出力技術の進歩に
より、カラー静止画像に対して高精細化の要求が、近年
非常に高まっている。画像入力装置として、デジタルカ
メラ(Digital Camera(DC))を例に
あげると、300万以上の画素数を持つ高性能な電化結
合素子(CCD)の低価格化が進み、普及価格帯の製品
においても広く用いられるようになってきた。こうした
CCDの高性能化は、シリコンプロセスあるいはデバイ
ス技術の進歩に負うところが大きく、微細化とS/N比
の低下というトレードオフ問題を克服してきた。そし
て、このピクセル数の増加傾向は、なおしばらくは続く
と言われている。
【0003】一方、画像出力・表示装置に関しても、レ
ーザプリンタ、インクジェットプリンタ、昇華型プリン
タ等のハードコピー分野における製品、そして、CRT
やLCD(液晶表示デバイス)、PDP(プラズマ表示
デバイス)等のフラットパネルディスプレイのソフトコ
ピー分野における製品の高精細化・低価格化は目を見張
るものがある。
【0004】こうした高性能・低価格な画像入出力製品
の市場投入効果によって、高精細静止画像の大衆化が始
まっている。今後はあらゆる場面で、高精細静止画像の
需要が高まると予想されている。実際、パーソナルコン
ピュータ(PC)やインターネットを始めとするネット
ワークに関連する技術の発達は、こうしたトレンドをま
すます加速させている。特に最近は、携帯電話やノート
パソコン等を始めとするモバイル機器の普及速度が非常
に大きく、画像をあらゆる地点から通信手段を用いて伝
送あるいは受信する機会が急増している。こうしたこと
を背景に、高精細静止画像の取扱いを容易にする画像圧
縮伸長技術に対する高性能化あるいは多機能化の要求
は、今後ますます強くなっていくことは必至と思われ
る。
【0005】こうした高精細静止画像の取扱いを容易に
する画像圧縮伸長アルゴリズムとしては、現在のとこ
ろ、JPEG(Joint Photographic
Experts Group)が最も広く使われてい
る。また、2001年に国際標準になることが確実とな
ったJPEG2000は、JPEGよりも更に高性能な
アルゴリズムを持つばかりでなく、並行して、大幅な多
機能化や、様々なアプリケーションに対する柔軟性と拡
張性を図った結果、JPEG後継の次世代高精細静止画
像圧縮伸長フォーマットとして、期待されている。
【0006】図22は、JPEGアルゴリズムの基本を
説明するためのブロック図である。JPEGアルゴリズ
ムは、色空間変換・逆変換部50、離散コサイン変換・
逆変換部51、量子化・逆量子化部52、エントロピー
符号化・復号化部53で構成されている。通常は、高い
圧縮率を得るために、非可逆符号化を使用するので、完
全なオリジナル画像データの圧縮伸長、いわゆるロスレ
ス圧縮は行わないことがほとんどである。しかしなが
ら、この非可逆(ロッシー)圧縮により実用上問題が生
じることは少ない。そのため、JPEG方式は、圧縮や
伸長の処理あるいは圧縮後の画像データ蓄積に必要なメ
モリ容量を抑え、また、データの送受信に費やされる時
間を短くすることに大きく貢献している。こうした利点
のために、JPEGは現在最も広く普及している静止画
像の圧縮伸長アルゴリズムとなった。
【0007】図23は、JPEG2000アルゴリズム
の基本を説明するためのブロック図である。JPEG2
000のアルゴリズムは、色空間変換・逆変換部60、
2次元ウェーブレット変換・逆変換部61、量子化・逆
量子化部62、エントロピー符号化・復号化部63、タ
グ処理部64で構成されている。
【0008】上記のごとく、現在、最も広く普及してい
る静止画像の圧縮伸長方式はJPEGである。しかしな
がら、静止画像に対する高精細化の要求はとどまること
がなく、JPEG方式にも技術的な限界が見え始めてい
る。例えば、今まではあまり目立たなかったブロックノ
イズやモスキートノイズが、原画像の高精細化に伴い顕
著となり、JPEGファイルの画質劣化が無視できない
レベルとなってきている。その結果を受けて、低ビット
レート、すなわち高圧縮率領域における画質向上が、技
術開発の最重要課題として認識されるようになった。J
PEG2000はこうした問題を解決することが出来る
アルゴリズムとして生まれた。そして、近い将来、現在
主流のJPEG形式と併用されることが予想される。
【0009】前述した図22と図23とを比較して、最
も大きく異なる点の一つは変換方法である。JPEGは
離散コサイン変換(DCT:Discrete Cos
ine Transform)を、JPEG2000は
離散ウエーブレット変換(DWT:Discrete
Wavelet Transform)を用いている。
DWTはDCTに比べて、高圧縮領域における画質が良
いという長所が、採用の大きな理由となっている。ま
た、もう一つの大きな相違点は、後者では、最終段に符
号形成をおこなうために、タグ処理部64と呼ばれる機
能ブロックが追加されている。ここで、コードストリー
ムの生成や解釈が行われる。そして、コードストリーム
によって、JPEG2000は様々な便利な機能を実現
できるようになった。例えば、図24は、デコンポジシ
ョンレベルが3の場合の、各デコンポジションレベルに
おけるサブバンドの一例を示す図で、図24に示したブ
ロックベースでのDWTにおけるオクターブ分割の階層
に対応した任意の階層で、静止画像の圧縮伸長処理を停
止させることができる。
【0010】なお、図22と図23の原画像の入出力部
分には、色空間変換・逆変換部50、色空間変換・逆変
換部60が接続されることが多い。例えば、原色系のR
(赤)/G(緑)/B(青)の各コンポーネントからな
るRGB表色系や、補色系のY(黄)/M(マゼンタ)
/C(シアン)の各コンポーネントからなるYMC表色
系から、YCrCbあるいはYUV表色系への変換又は
逆の変換を行う部分がこれに相当する。
【0011】以下、JPEG2000アルゴリズムにつ
いて、説明する。ここで、JPEG2000に関する用
語の定義は、JPEG2000 PartI FDIS
(Final Draft International Standard)に準拠するも
のとする。以下、代表的な用語の定義について示す。 1.code-block:A rectangular grouping of coefficie
nts from the same subband of a tile-component. 2.decomposition level:A collection of wavelet su
bbands where each coefficient has the same spatial
impact or span with respect to the source compone
nt samples. These include the HL,LH,and HH subband
s of the same two dimensional subband decompositio
n.For the last decomposition level theLL subband i
s also included. 3.precinct:A one rectangular region of a transfo
rmed tile-component,within each resolution level,u
sed for limiting the size of packets. 4.layer:A collection of compressed image data fr
om coding passes of one, or more, code-blocks of a
tilecomponent. Layers have an order for encoding
and decoding that must be preserved. 5.region of interest(ROI):A collection of coeffi
cients that are considered of particular relevance
by some user defined measure.
【0012】図25は、タイル分割されたカラー画像の
各コンポーネントの例を示す図である。カラー画像は、
一般に、図25に示すように、原画像の各コンポーネン
ト80,81,82(ここではRGB原色系)が、矩形
をした領域(タイル)80t,81t,82tによって分
割される。そして、個々のタイル、例えば、R00,R
01,…,R15/G00,G01,…,G15/B0
0,B01,…,B15が、圧縮伸長プロセスを実行す
る際の基本単位となる。従って、圧縮伸長動作は、コン
ポーネント毎、そしてタイル毎に、独立に行われる。
【0013】符号化時には、各コンポーネントの各タイ
ルのデータが、図23に示した色空間変換部60に入力
され、色空間変換を施されたのち、2次元ウェーブレッ
ト変換部61で2次元ウェーブレット変換(順変換)が
適用されて周波数帯に空間分割される。
【0014】前述した図24には、デコンポジションレ
ベルが3の場合の、各デコンポジションレベルにおける
サブバンドを示している。すなわち、原画像のタイル分
割によって得られた原画像タイル(0LL)(デコンポ
ジションレベル0(70))に対して、2次元ウェーブ
レット変換を施し、デコンポジションレベル1(71)
に示すサブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)
を分離する。そして引き続き、この階層における低周波
成分1LLに対して、2次元ウェーブレット変換を施
し、デコンポジションレベル2(72)に示すサブバン
ド(2LL,2HL,2LH,2HH)を分離する。順
次同様に、低周波成分2LLに対しても、2次元ウェー
ブレット変換を施し、デコンポジションレベル3(7
3)に示すサブバンド(3LL,3HL,3LH,3H
H)を分離する。
【0015】更に図24では、各デコンポジションレベ
ルにおいて符号化の対象となるサブバンドを、グレーで
表してある。例えば、デコンポジションレベルを3とし
た時、グレーで示したサブバンド(3HL,3LH,3
HH,2HL,2LH,2HH,1HL,1LH,1H
H)が符号化対象となり、3LLサブバンドは符号化さ
れない。
【0016】次いで、指定した符号化の順番で符号化の
対象となるビットが定められ、図23に示した量子化部
62で対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成
される。量子化の処理が終わったウェーブレット係数
は、個々のサブバンド毎に、プレシンクトと呼ばれる重
複しない矩形に分割される。これは、インプリメンテー
ションでメモリを効率的に使うために導入されたもので
ある。
【0017】図26は、プレシンクトとコードブロック
の関係の一例を説明する図で、原画像90は、デコンポ
ジションレベル1において、タイル90t0,90t1,9
t2,90t3の4つのタイルに分割されている。図26
に示したように、例えばプレシンクト90p4は、空間的
に一致した3つの矩形領域からなり、プレシンクト90
p6も同様である。ここでプレシンクトの番号はラスタ順
に0〜8まで割り当てられる。更に、個々のプレシンク
トは、重複しない矩形のコードブロックと呼ばれるブロ
ックに分けられる。本例では、0〜11までの12個の
コードブロックに分けられており、例えばコードブロッ
ク90b1は、コードブロック番号1を示す。このコード
ブロックは、エントロピーコーディングを行う際の基本
単位となる。
【0018】前述の図23に示したエントロピー符号化
部63では、コンテキストと対象ビットから確率推定に
よって、各コンポーネントのタイルに対する符号化を行
う。こうして、原画像の全てのコンポーネントについ
て、タイル単位で符号化処理が行われる。最後にタグ処
理部64は、エントロピーコーダ部からの全符号化デー
タを1本のコードストリームに結合するとともに、それ
にタグを付加する処理を行う。図27は、コードストリ
ームの構造の一例を簡単に示した図で、コードストリー
ムの先頭と各タイルを構成する部分タイルの先頭にはヘ
ッダ(それぞれ、メインヘッダ100及びタイルパート
ヘッダ101)と呼ばれるタグ情報が付加され、その後
に、各タイルの符号化データ(ビットストリーム10
2)が続く。そして、コードストリームの終端103に
は、再びタグが置かれる。
【0019】一方、復号化時には、符号化時とは逆に、
各コンポーネントの各タイルのコードストリームから画
像データを生成する。前述の図23を用いて簡単に説明
する。この場合、タグ処理部64は、外部より入力した
コードストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コー
ドストリームを各コンポーネントの各タイルのコードス
トリームに分解し、その各コンポーネントの各タイルの
コードストリーム毎に復号化処理が行われる。コードス
トリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象とな
るビットの位置が定められるとともに、逆量子化部62
で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終
えている)の並びからコンテキストが生成される。エン
トロピー復号化部63で、このコンテキストとコードス
トリームから確率推定によって復号化を行い対象ビット
を生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。
【0020】このようにして復号化されたデータは周波
数帯域毎に空間分割されているため、これを2次元ウェ
ーブレット逆変換部61で2次元ウェーブレット逆変換
を行うことにより、画像データの各コンポーネントの各
タイルが復元される。復元されたデータは色空間逆変換
部60によって元の表色系のデータに変換される。
【0021】ここで、ウェーブレット変換後の係数値
は、そのまま量子化し符号化することも可能であるが、
JPEG2000では符号化効率を上げるために、係数
値をビットプレーン単位に分解し、画素あるいはコード
ブロック毎にビットプレーンに順位付けを行うことがで
きる。
【0022】図28は、ビットプレーンに順位付けする
手順の一例を簡単に示した図である。本例は、原画像1
60(32×32画素)を16×16画素のタイル4つ
(タイル160t0,タイル160t1,タイル160t2
タイル160t3)で分割した場合について示したもの
で、デコンポジションレベル1のプレシンクトとコード
ブロックの大きさは、各々8×8画素と4×4画素とし
ている。プレシンクトとコードブロックの番号は、ラス
タ順に付けられる。タイル境界外に対する画素拡張には
ミラーリング法を使い、可逆(5,3)整数変換フィル
タでウェーブレット変換を行い、デコンポジションレベ
ル1のウェーブレット係数値を求めている。
【0023】また、タイル160t0(タイル0)/プレ
シンクト160p3(プレシンクト3)/コードブロック
160b3(コードブロック3)について、代表的なレイ
ヤ構成の一例を示す概念図を併せて示している。変換後
のコードブロック160w3は、コードブロック160b3
を可逆(5,3)整数変換フィルタによりウェーブレッ
ト変換し、デコンポジションレベル1のウェーブレット
係数値を求めたものである。変換後のコードブロック1
60w3は、サブバンド(1LL,1HL,1LH,1H
H)に分割され、各サブバンドにはウェーブレット係数
値が割り当てられている。
【0024】レイヤの構造は、ウェーブレット係数値を
横方向(ビットプレーン方向)から見ると理解し易い。
1つのレイヤは任意の数のビットプレーンから構成され
る。この例では、レイヤ0、1、2、3は、各々1、
3、1、3つのビットプレーンから成っている。そし
て、LSBに近いビットプレーンを含むレイヤ程、先に
量子化の対象となり、逆に、MSBに近いレイヤは最後
まで量子化されずに残ることになる。LSBに近いレイ
ヤから破棄する方法はトランケーションと呼ばれ、量子
化率を細かく制御することが可能である。
【0025】また、従来のJPEG圧縮伸長形式の場合
は、上記のJPEG2000で述べたタイルを、2次元
離散コサイン変換を行う、一辺が8ピクセルの正方形ブ
ロック、として読み替えれば良い。
【0026】ここまでは、一般的な静止画像についての
説明であったが、この技術を動画像に拡張することも可
能である。すなわち、動画像の各フレームを1枚の静止
画像で構成し、これらの静止画像を、アプリケーション
に最適なフレーム速度でビデオデータを作成(符号化)
したり、あるいは表示(復号化)させることができる。
これが、静止画像のMotion圧縮伸長処理と言われ
ている機能である。この方式は、現在、動画像で広く使
われているMPEG形式のビデオ・ファイルには無い機
能、すなわち、フレーム単位で高品質な静止画像を扱え
るという利点を持っていることから、放送局等の業務分
野で注目を集め始めている。やがては、一般消費者向け
に普及する可能性も大きい。
【0027】Motion静止画の圧縮伸長アルゴリズ
ムに要求されるスペックで、一般的な静止画像の圧縮伸
長アルゴリズムと大きく異なるのは、処理速度である。
なぜなら、動画像の品質を大きく左右するフレームレー
トを決めるからである。そのため、この機能を実現する
ためには、現在の段階では、ASICあるいはDSPと
いったハードウエア依存性の高い方法に限られている。
ソフトウエアで十分に高速な処理が可能となるまでに
は、半導体分野におけるプロセスデバイス技術、ソフト
ウエア分野における並列化コンパイラ技術、等の進歩を
待つ必要があると思われる。
【0028】しかしながら、上記の従来技術によれば、
画像の圧縮伸長を行うと、重要な領域、注目する領域
と、そうでない領域とが同様に圧縮されてしまうという
問題点がある。例えば特開平6−350989号公報
(画像データ圧縮処理方法)は、上記問題点を鑑みた発
明で、画像を複数の領域に分割し、それぞれの領域に重
要度をつけ、重要度に従いそれぞれの領域の量子化率を
制御するものであるが、画像の領域ごとの重要性とは、
画像の所有者により千差万別であり、その個々人の要望
を反映できるものではない。また、量子化率の領域ごと
の設定を現存の画像圧縮装置に容易に組み込めるもので
はない。
【0029】また、例えば、特開2000−40142
号公報、特開2001−285642号公報に記載の発
明は、注目領域のビットを非注目領域に対し、ビットシ
フトすることにより、注目領域のデータを非注目領域に
対し、完全に優先するようにしたものである。しかし、
注目領域と非注目領域での画像の品質をきめ細かく制御
することができない上に、符号サイズを小さくした際に
は、注目領域以外はデータがないというような符号が作
成されることもある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き問題点に鑑みてなされたものであり、画像の重要な領
域、注目する領域を画像の使用者により設定でき、か
つ、該設定された領域を使用者の要求に応じた精度で画
像圧縮することができ、これにより容易に実現可能な画
像圧縮装置、画像伸長装置、画像圧縮伸長装置、コンピ
ュータが実行できるプログラム、及び該プログラムを記
録した記録媒体を提供すること、を目的としてなされた
ものである。
【0031】さらに、注目領域、非注目領域に対して、
きめ細かく解像度を設定することができ、該設定した解
像度に従って高画質を維持しつつ、高圧縮を実現するこ
と、また、その際の処理時間の短縮を実現すること、を
その目的とする。
【0032】さらに、注目領域、非注目領域ともに、デ
ータ量を削減しつつ、かつ、注目領域は高精度で、非注
目領域は精度を落とし、使用者の要求に合わせて領域ご
とに異なる精度で画像を圧縮すること、画像に対して注
目領域と非注目領域とを設定可能とし、設定された画像
領域ごとに、注目度を設定し、その設定に応じて残すビ
ット数を制御することにより、画像圧縮を行うこと、を
その目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
を複数の領域に分割する画像分割手段と、画像中の1ま
たは複数の注目領域を指定する領域指定手段と、前記画
像分割手段により分割した領域毎に量子化率を設定する
量子化率設定手段と、該設定した量子化率に基づいて領
域毎に圧縮を制御する圧縮制御手段とを有し、前記領域
指定手段により指定された注目領域に対し他の領域と異
なる量子化率を設定可能とすることを特徴としたもので
ある。
【0034】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記領域指定手段により指定された注目領域に注目
度を設定する注目度設定手段を有し、該注目度が設定さ
れた注目領域に対して、注目度に応じて異なる量子化率
を設定することを特徴としたものである。
【0035】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記画像分割手段により分割された領域に
対し、少なくとも2種類の異なる量子化率を設定するこ
とを特徴としたものである。
【0036】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記領域指定手段により指定された注目領域の量子
化率を、他の領域に対して高く設定することを特徴とし
たものである。
【0037】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記領域指定手段により指定された注目領域の量子
化率を、他の領域に対して低く設定することを特徴とし
たものである。
【0038】請求項6の発明は、画像を複数の領域に分
割する画像分割手段と、画像中の1または複数の注目領
域を指定する領域指定手段と、前記画像分割手段により
分割した領域毎にビット数を設定するビット数設定手段
と、該設定したビット数に基づいて領域毎に圧縮を制御
する圧縮制御手段とを有し、前記領域指定手段により指
定された注目領域に対し他の領域と異なるビット数を設
定可能とすることを特徴としたものである。
【0039】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記領域指定手段により指定された注目領域に注目
度を設定する注目度設定手段を有し、該注目度が設定さ
れた注目領域に対して、注目度に応じて異なるビット数
を設定することを特徴としたものである。
【0040】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、前記画像分割手段により分割された領域に対し、少
なくとも2種類の異なるビット数を前記注目度に応じて
設定することを特徴としたものである。
【0041】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記領域指定手段により指定された注目領域のビッ
ト数を、他の領域に対して、前記注目度が高いほど多く
設定することを特徴としたものである。
【0042】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、前記領域指定手段により指定された注目領域のビ
ット数を、他の領域に対して、前記注目度が高いほど少
なく設定することを特徴としたものである。
【0043】請求項11の発明は、請求項1ないし10
のいずれか1の発明において、前記領域指定手段は、前
記画像分割手段により分割された領域の中から1または
複数の注目領域を指定することを特徴としたものであ
る。
【0044】請求項12の発明は、請求項1ないし11
のいずれか1の発明において、前記領域指定手段は、画
像中の注目部分に合わせて1または複数の注目領域を指
定することを特徴としたものである。
【0045】請求項13の発明は、画像を複数の領域に
分割する画像分割手段と、該画像分割手段により分割し
た領域毎に解像度を設定する解像度設定手段と、該設定
した解像度に従って領域毎に異なる解像度で圧縮を制御
する圧縮制御手段とを有することを特徴としたものであ
る。
【0046】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、前記画像分割手段により分割された領域に対
し、少なくとも2種類の異なる解像度を設定することを
特徴としたものである。
【0047】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記画像分割手段により分割された領域に対
し、少なくとも1つの領域の解像度を、他の領域よりも
高く設定することを特徴としたものである。
【0048】請求項16の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記画像分割手段により分割された領域に対
し、少なくとも1つの領域の解像度を、他の領域よりも
低く設定することを特徴としたものである。
【0049】請求項17の発明は、請求項13ないし1
6のいずれか1の発明において、前記解像度設定手段に
より設定された解像度に応じて、ウェーブレット係数の
計算を省略することを特徴としたものである。
【0050】請求項18の発明は、請求項17の発明に
おいて、前記計算を省略するウェーブレット係数は、高
周波成分であることを特徴としたものである。
【0051】請求項19の発明は、請求項18の発明に
おいて、特定領域のウェーブレット係数の低周波成分の
計算に、平均計算を用いることを特徴としたものであ
る。
【0052】請求項20の発明は、請求項18の発明に
おいて、特定領域のウェーブレット係数の低周波成分の
計算に、特定要素を抽出して用いることを特徴としたも
のである。
【0053】請求項21の発明は、請求項1ないし20
のいずれか1の発明において、画像を複数の領域に分割
する際に、タイルを用いて分割することを特徴としたも
のである。
【0054】請求項22の発明は、請求項1ないし20
のいずれか1の発明において、画像を複数の領域に分割
する際に、プレシンクトを用いて分割することを特徴と
したものである。
【0055】請求項23の発明は、請求項1ないし20
のいずれか1の発明において、画像を複数の領域に分割
する際に、コードブロックを用いて分割することを特徴
としたものである。
【0056】請求項24の発明は、請求項1ないし20
のいずれか1の発明において、画像を複数の領域に分割
する際に、画素単位で分割することを特徴としたもので
ある。
【0057】請求項25の発明は、請求項1ないし20
のいずれか1の発明において、画像を複数の領域に分割
する際に、タイル、プレシンクト、コードブロック、画
素単位のうちいずれか2以上を組み合わせて分割するこ
とを特徴としたものである。
【0058】請求項26の発明は、請求項1ないし25
のいずれか1の発明において、画像を複数の領域に分割
する際に、画像中の注目部分に合わせて領域を設定し、
該設定した領域により画像を分割することを特徴とした
ものである。
【0059】請求項27の発明は、請求項26の発明に
おいて、分割された領域の境界が、タイル境界であるこ
とを特徴としたものである。
【0060】請求項28の発明は、請求項26の発明に
おいて、分割された領域の境界が、プレシンクト境界で
あることを特徴としたものである。
【0061】請求項29の発明は、請求項26の発明に
おいて、分割された領域の境界が、コードブロック境界
であることを特徴としたものである。
【0062】請求項30の発明は、請求項26の発明に
おいて、分割された領域の境界が、タイル境界、プレシ
ンクト境界、コードブロック境界のうちいずれか2以上
の境界であることを特徴としたものである。
【0063】請求項31の発明は、画像を複数の領域に
分割する画像分割手段と、該画像分割手段により分割し
た領域をビットプレーンに分解するビットプレーン分解
手段と、該分解したビットプレーンに対して注目度を設
定する注目度設定手段と、該ビットプレーンに設定した
注目度に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御手段
とを有し、前記ビットプレーンに設定された注目度に応
じて圧縮画像を生成することを特徴としたものである。
【0064】請求項32の発明は、画像を複数の領域に
分割する画像分割手段と、該画像分割手段により分割し
た領域をビットプレーンに分解するビットプレーン分解
手段と、該分解したビットプレーンに対して注目度を設
定する注目度設定手段と、該ビットプレーンに設定した
注目度に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御手段
と、前記注目度に基づいてタグ処理を制御するタグ処理
制御手段とを有し、前記ビットプレーンに設定された注
目度に応じて圧縮画像を生成することを特徴としたもの
である。
【0065】請求項33の発明は、請求項31または3
2の発明において、前記画像分割手段により分割された
領域それぞれに応じたビットプレーンに対し前記注目度
を設定することを特徴としたものである。
【0066】請求項34の発明は、請求項33の発明に
おいて、前記画像分割手段により分割された領域それぞ
れに応じたビットプレーンに対し、少なくとも2種類の
異なる注目度を設定することを特徴としたものである。
【0067】請求項35の発明は、請求項33の発明に
おいて、前記画像分割手段により分割された少なくとも
1つの画像領域のビットプレーンに、他の画像領域に設
定した注目度に対して高い注目度を多く設定することを
特徴としたものである。
【0068】請求項36の発明は、請求項33の発明に
おいて、前記画像分割手段により分割された少なくとも
1つの画像領域のビットプレーンに、他の画像領域に設
定した注目度に対して高い注目度を少なく設定すること
を特徴としたものである。
【0069】請求項37の発明は、請求項1ないし36
のいずれか1の発明において、2次元離散ウェーブレッ
ト変換器と、量子化器と、エントロピー符号化器との組
合せで構成されていることを特徴としたものである。
【0070】請求項38の発明は、請求項31ないし3
7のいずれか1に記載の画像圧縮装置を用いて圧縮した
圧縮画像を伸長する画像伸長装置であって、圧縮画像
を、該圧縮画像に含まれる、前記注目度に関する情報に
基づいて伸長することを特徴としたものである。
【0071】請求項39の発明は、請求項13ないし2
5のいずれか1に記載の画像圧縮装置を用いて圧縮した
圧縮画像を伸長する画像伸長装置であって、圧縮画像
を、該圧縮画像に含まれる、前記解像度に関する情報に
基づいて伸長することを特徴としたものである。
【0072】請求項40の発明は、請求項1ないし37
のいずれか1に記載の画像圧縮装置を用いて圧縮した圧
縮画像を伸長する画像伸長装置であって、圧縮画像を、
該圧縮画像に含まれる、前記画像分割手段により分割さ
れた領域の情報に基づいて伸長することを特徴としたも
のである。
【0073】請求項41の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域毎に量子化率を設定し、該設定
した量子化率に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮さ
れた圧縮画像を伸長する画像伸長装置であって、圧縮画
像を、該圧縮画像に含まれる、分割された領域の情報に
基づいて伸長することを特徴としたものである。
【0074】請求項42の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域毎にビット数を設定し、該設定
したビット数に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮さ
れた圧縮画像を伸長する画像伸長装置であって、圧縮画
像を、該圧縮画像に含まれる、分割された領域の情報に
基づいて伸長することを特徴としたものである。
【0075】請求項43の発明は、請求項38ないし4
2のいずれか1の発明において、2次元離散ウェーブレ
ット逆変換器と、逆量子化器と、エントロピー復号化器
との組合せで構成されていることを特徴としたものであ
る。
【0076】請求項44の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域毎に量子化率を設定し、該設定
した量子化率に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮
し、該圧縮した圧縮画像を伸長する画像圧縮伸長装置で
あって、2次元離散ウェーブレット変換・逆変換器と、
量子化・逆量子化器と、エントロピー符号化・復号化器
との組合せで構成されていることを特徴としたものであ
る。
【0077】請求項45の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域毎にビット数を設定し、該設定
したビット数に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮
し、該圧縮した圧縮画像を伸長する画像圧縮伸長装置で
あって、2次元離散ウェーブレット変換・逆変換器と、
量子化・逆量子化器と、エントロピー符号化・復号化器
との組合せで構成されていることを特徴としたものであ
る。
【0078】請求項46の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域をビットプレーンに分解し、該
分解したビットプレーンに注目度を設定し、該設定した
注目度に基づいて領域毎に圧縮を制御し、該設定した注
目度に基づいてタグ情報を制御して圧縮画像を生成し、
該生成した圧縮画像を伸長する画像圧縮伸長装置であっ
て、2次元離散ウェーブレット変換・逆変換器と、量子
化・逆量子化器と、エントロピー符号化・復号化器との
組合せで構成されていることを特徴としたものである。
【0079】請求項47の発明は、画像を複数の領域に
分割する手段と、該分割した領域毎に解像度を設定する
手段と、該設定した解像度に従って領域毎に異なる解像
度で圧縮を制御する手段と、該圧縮した圧縮画像を、該
圧縮画像に設定された解像度に基づいて伸長する手段と
を有することを特徴としたものである。
【0080】請求項48の発明は、請求項1ないし37
のいずれか1に記載の画像圧縮装置に、更に2次元離散
ウェーブレット変換・逆変換器と、量子化・逆量子化器
と、エントロピー符号化・復号化器との組合せで構成さ
れていることを特徴としたものである。
【0081】請求項49の発明は、画像を複数の領域に
分割する画像分割ステップと、画像中の1または複数の
注目領域を指定する領域指定ステップと、前記分割した
領域毎に量子化率を設定する量子化率設定ステップと、
該設定した量子化率に基づいて領域毎に圧縮を制御する
圧縮制御ステップとを有し、前記注目領域に対し他の領
域と異なる量子化率を設定可能とすることを特徴とした
ものである。
【0082】請求項50の発明は、画像を複数の領域に
分割する画像分割ステップと、画像中の1または複数の
注目領域を指定する領域指定ステップと、前記分割した
領域毎にビット数を設定するビット数設定ステップと、
該設定したビット数に基づいて領域毎に圧縮を制御する
圧縮制御ステップとを有し、前記注目領域に対し他の領
域と異なるビット数を設定可能とすることを特徴とした
ものである。
【0083】請求項51の発明は、画像を複数の領域に
分割する画像分割ステップと、該分割した領域をビット
プレーンに分解するビットプレーン分解ステップと、該
分解したビットプレーンに対して注目度を設定する注目
度設定ステップと、該ビットプレーンに設定した注目度
に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御ステップ
と、前記注目度に基づいてタグ処理を制御するタグ処理
制御ステップとを有し、前記ビットプレーンに設定され
た注目度に応じて圧縮画像を生成することを特徴とした
ものである。
【0084】請求項52の発明は、画像を複数の領域に
分割する画像分割ステップと、該分割した領域毎に解像
度を設定する解像度設定ステップと、該設定した解像度
に従って領域毎に異なる解像度で圧縮を制御する圧縮制
御ステップとを有することを特徴としたものである。
【0085】請求項53の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域毎に量子化率を設定し、該設定
した量子化率に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮さ
れた圧縮画像を伸長する画像伸長方法であって、圧縮画
像を、該圧縮画像に含まれる、分割された領域の情報に
基づいて伸長することを特徴としたものである。
【0086】請求項54の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域毎にビット数を設定し、該設定
したビット数に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮さ
れた圧縮画像を伸長する画像伸長方法であって、圧縮画
像を、該圧縮画像に含まれる、分割された領域の情報に
基づいて伸長することを特徴としたものである。
【0087】請求項55の発明は、画像を複数の領域に
分割し、該分割した領域のビットプレーン毎に注目度を
設定し、該設定した注目度に基づいて領域毎に圧縮を制
御し、該設定した注目度に基づいてタグ処理を制御して
生成された圧縮画像を伸長する画像伸長方法であって、
圧縮画像を、該圧縮画像に含まれる、前記注目度に関す
る情報に基づいて伸長することを特徴としたものであ
る。
【0088】請求項56の発明は、請求項1ないし37
のいずれか1に記載の画像圧縮装置又は該画像圧縮装置
の各手段として、或いは、請求項38ないし43のいず
れか1に記載の画像伸長装置又は該画像伸長装置の各手
段として、コンピュータを機能させるためのプログラム
である。
【0089】請求項57の発明は、請求項1ないし37
のいずれか1に記載の画像圧縮装置又は該画像圧縮装置
の各手段として、或いは、請求項38ないし43のいず
れか1に記載の画像伸長装置又は該画像伸長装置の各手
段として、コンピュータを機能させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0090】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
わる静止画像を対象とした画像圧縮伸長装置の構成例を
示すブロック図で、図中、10は色空間変換・逆変換
部、11は第1コンポーネントで、該第1コンポーネン
ト11は、ウェーブレット変換・逆変換部11a、量子
化率選択部11b、量子化・逆量子化部11c、エント
ロピー符号・復号化部11dからなり、同様に第2コン
ポーネント12は、ウェーブレット変換・逆変換部12
a、量子化率選択部12b、量子化・逆量子化部12
c、エントロピー符号・復号化部12dからなり、第3
コンポーネント13は、ウェーブレット変換・逆変換部
13a、量子化率選択部13b、量子化・逆量子化部1
3c、エントロピー符号・復号化部13dからなり、1
4はコードストリーム処理部、15は量子化率設定部で
ある。
【0091】なお、図1に示す画像圧縮伸長装置におい
ては、画像の圧縮及び伸長に対応できるように各処理ブ
ロックにおける変換・逆変換部を1つとして図示してい
るが、変換部と逆変換部に分けた形態をとってもよい。
こうすることで画像圧縮装置、画像伸長装置として各々
独立して用いることが可能となる。また、本発明の画像
圧縮伸長装置、または画像伸長装置において伸長される
圧縮画像は、本発明の画像圧縮装置により圧縮された圧
縮画像に限定されず、画像を複数の領域に分割し、分割
した領域毎に量子化率を設定し、設定した量子化率に基
づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像全般
に適用することができる。
【0092】本発明によると、JPEG2000におけ
るDWTを用いた方式を、画像圧縮伸長処理を実現する
ための具体的な装置構成に導入したので、現在および将
来に渡って、本発明を利用し続けることができる。
【0093】上記に示す画像圧縮伸長装置は、静止画像
を対象としたものである。処理はコンポーネント11,
12,13毎に並列に進められる。ここでの色空間は、
RGBあるいはYUVである。以下、圧縮する場合につ
いて説明する。まず、色空間変換・逆変換部10におい
て、RGBあるいはYUVの色空間に変換され、コンポ
ーネント11,12,13毎に並列に処理が進められ
る。ここでは第1コンポーネント11を例に説明する
が、他の第2コンポーネント12及び第3コンポーネン
ト13も同様の処理がなされる。まず、色空間変換され
た画像は、タイル領域に分割され、分割されたタイル領
域毎にウェーブレット変換・逆変換部11aにてウェー
ブレット変換処理される。ここで、分割される領域は、
タイルを用いて領域分割され、プレシンクト、コードブ
ロックについては、ウェーブレット変換処理後に領域分
割が行われる。また、これらのタイル、プレシンクト、
コードブロックを組み合わせて領域分割することもでき
る。
【0094】次に、量子化率選択部11bでは、ウェー
ブレット変換された領域毎に量子化率を選択するが、使
用者により注目領域を指定し、領域毎に量子化率を設定
する場合、量子化率設定部15にて画像中の注目領域を
指定し、該指定した注目領域に対し、他の領域と異なる
量子化率を設定することができる。こうして、画像の領
域毎に量子化率を決定したあと、ウェーブレット係数は
量子化・逆量子化部11cで量子化され、さらにエント
ロピー符号・復号化部11dで符号化が行われる。最後
にコードストリーム処理部14でコードストリームの生
成が行われる。
【0095】本発明によると、使用者の選択した領域に
合わせて量子化率を設定し、該量子化率に基づき圧縮を
制御するため、個々人の嗜好にあった画像圧縮の実現が
可能となる。
【0096】図2は、本発明が適用される画像圧縮伸長
装置の構成例の詳細を説明するためのブロック図で、図
中、20は圧縮伸長装置で、該圧縮伸長装置20は、色
空間変換・逆変換部20a、2次元ウェーブレット変換
・逆変換部20b、量子化・逆量子化部20c、エント
ロピー符号・復号化部20d、タグ処理部20eからな
り、21は画像分割手段、22は圧縮制御手段、23は
量子化率設定手段、24は領域指定手段である。圧縮伸
長装置20は、前述した図1に示した各コンポーネント
における処理と同様の処理を行う。ここでタグ処理部2
0eは、JPEG2000の特徴の1つとして追加され
たもので、コードストリームの生成や解釈を行うための
機能ブロックである。
【0097】原画像は、色空間変換・逆変換部20aで
色空間変換後、画像分割手段21にて複数の領域に分割
される。画像分割する際に、タイル、プレシンクト、コ
ードブロックのいずれかを用いて分割されるが、これら
の中のいずれか2つまたは3つ全てを組み合わせて分割
してもよい。また、画像中の注目部分を指定し、その注
目部分に合わせて注目領域を設定し、設定した領域によ
り画像を分割することもできる。この場合、領域の分割
単位に応じて、分割した領域の境界がタイル境界、プレ
シンクト境界、コードブロック境界のいずれかの境界と
なるか、もしくは、これらの中のいずれか2つまたは3
つ全てが領域の境界となる。
【0098】本発明によると、画像の領域分割に、JP
EG2000の標準仕様となるタイル、プレシンクト、
コードブロックを用いることにより、容易に圧縮制御の
実現が可能となる。
【0099】領域指定手段24にて画像中の注目領域を
指定する。具体的には、例えばディスプレイ等に表示さ
れた画像中の注目部分をマウスやキーボード等の入力手
段を用いて範囲指定し、その指定した範囲に合わせて注
目領域として指定することができる。この際、指定する
注目領域は、1つでも複数でも構わない。また、別の方
法として、画像分割手段21にてタイル、またはプレシ
ンクト、またはコードブロックを用いて分割された領域
の中から注目領域を指定してもよい。この場合、例えば
ディスプレイ等に表示された画像に対し、分割した領域
毎に番号を割り当てて、注目領域に該当する番号をマウ
スやキーボード等により指定することで注目領域の指定
をすることができる。この時も指定する注目領域は、1
つでも複数でも構わない。
【0100】本発明によると、画像を複数の領域に分割
する際に、使用者の設定した領域に合わせて画像を分割
するため、効率的な画像の圧縮制御が可能となる。ま
た、JPEG2000の標準仕様となるタイル、プレシ
ンクト、コードブロックを用いることにより、容易に圧
縮制御の実現が可能となる。
【0101】量子化率設定手段23にて領域毎に量子化
率を設定する。具体的には、領域指定手段24で指定さ
れた注目領域に注目度を設定しておく。ここで注目度と
は、例えば高精細にしたい領域ほど量子化率を低減する
といった、画像における注目領域の圧縮を制御するため
の目安となるもので、後述する注目度設定手段を用いて
注目領域毎に使用者の嗜好に応じて適宜設定することが
できる。使用者により設定された注目度に応じて異なる
量子化率を設定することで、画質精度を維持しつつ、圧
縮することが可能となる。また、通常よく利用される形
態としては、分割された領域に対して2種類の量子化率
を設定することもできる。この場合、注目領域と、他の
領域との量子化率が異なるように量子化率を設定すれば
よい。すなわち、注目領域の量子化率が他の領域より高
く設定された場合、注目領域の方が画質的には粗くな
り、注目領域の量子化率が他の領域より低く設定された
場合、注目領域の方が画質的には高精細となる。このよ
うに使用者の嗜好に応じて適宜量子化率を設定すること
ができる。
【0102】本発明によると、注目領域に設定した注目
度に応じて量子化率を複数設定することで、画質を高精
度に維持しつつ、圧縮制御することが可能となる。ま
た、画像を分割した領域に対し少なくとも2種類の量子
化率をとるため、簡単な構成により、容易に使用者の嗜
好を反映させた圧縮制御が実現できる。
【0103】圧縮制御手段22では、設定された量子化
率に基づいて領域毎に圧縮を制御する。圧縮制御された
領域は、量子化・逆量子化部20cにて量子化率に基づ
き量子化され、エントロピー符号・復号化部20dでエ
ントロピー符号化されて、タグ処理部20eでコードス
トリーム処理される。
【0104】図3は、本発明に係わる動画像を対象とし
た画像圧縮伸長装置の構成例を示すブロック図で、図
中、30は動画像を対象とした動画像圧縮伸長装置で、
該動画像圧縮伸長装置30は、フレーム制御手段30
a、静止画像圧縮伸長手段30b、圧縮動画像処理手段
30cからなる。動画像圧縮伸長装置30は、動画像を
受け取ると、フレーム制御手段30aで、フレームの制
御を行い、フレーム毎に、静止画像圧縮伸長手段30b
に渡す。静止画像圧縮伸長手段30bは、前述の図2に
示したように、静止画像の圧縮伸長を行う。圧縮された
画像は、圧縮動画像処理手段30cで、圧縮動画像の作
成を行う。この際、処理速度向上のために、複数の静止
画像圧縮伸長手段30bを備えてもよい。また、領域毎
の量子化率の設定は、全画像に対し設定を行うことも可
能であるし、変化が発生する際に設定する方法、または
対象物の移動をフレーム間差分データ等から自動的に検
出し、量子化率を設定する方法等もとることができる。
【0105】図4は、本発明が適用される画像圧縮処理
の一例を説明するフローチャートである。本例では、画
像を複数の領域に分割する際、タイルを用いて分割する
場合を代表例として示すが、プレシンクト、またはコー
ドブロックを用いた場合でも同様の処理により実施する
ことができる。まず、本発明の画像圧縮伸長装置は、入
力画像を受け取ると、入力画像の色空間に応じ、RG
B、またはYUV等への色空間変換を行うかどうか判断
し(ステップS1)、必要であると判断した場合(YE
Sの場合)は、色変換を行う(ステップS2)。ステッ
プS1において、入力画像がすでに色空間変換されてい
る場合や、色空間変換を行わず圧縮する場合なども当然
考えられるため、この場合(NOの場合)は、ステップ
S3へ移行する。次に、画像を領域に分割するかどうか
判断を行う(ステップS3)。ここで領域分割の判断
は、例えば画像のサイズに応じ自動的に行う方法や、使
用者がコマンドとして与える方法等が考えられる。画像
分割が必要であると判断された場合(YESの場合)
は、画像の分割を行う(ステップS4)。画像の分割に
ついては、本例ではタイルを用いて行う。画像分割が必
要ないと判断された場合(NOの場合)は、ステップS
5へ移行する。
【0106】次に、画像中の注目領域の指定を行うかど
うか判断し(ステップS5)、注目領域の指定を行う場
合(YESの場合)、画像中の注目領域を指定する(ス
テップS6)。具体的には、例えばディスプレイ等に表
示された画像中の注目部分をマウスやキーボード等の入
力手段を用いて範囲指定し、その指定した範囲に合わせ
て注目領域として指定することができる。この際、指定
する注目領域は、1つでも複数でも構わない。また、別
の方法として、タイル、またはプレシンクト、またはコ
ードブロックを用いて分割された領域の中から注目領域
を指定してもよい。この場合、例えばディスプレイ等に
表示された画像に対し、分割した領域毎に番号を割り当
てて、注目領域に該当する番号をマウスやキーボード等
により指定することで注目領域の指定をすることができ
る。注目領域の指定を行わない場合(NOの場合)は、
ステップS7へ移行する。
【0107】次に、ステップS7において、すべての領
域について処理が終了したかどうか判断し(ステップS
7)、終了していなかった場合(NOの場合)は、分割
された領域毎に、ウェーブレット変換を行う(ステップ
S8)。この際、前述したステップS4にて画像をタイ
ルに分割した後にウェーブレット変換を行っておいても
よい。また、プレシンクト、コードブロックについて
は、ウェーブレット変換処理後に領域分割が行われる。
次に、量子化率の変更が必要かどうか判断され(ステッ
プS9)、量子化率の変更が必要と判断され、使用者に
より領域毎の量子化率の指定が行われている場合(YE
Sの場合)には、該当する分割領域に対して量子化率を
設定する(ステップS10)。また、量子化率の指定が
行われていない場合(NOの場合)は、領域毎に基準と
なる量子化率を設定する(ステップS11)。
【0108】次に、設定された量子化率に従い量子化を
行い(ステップS12)、符号化を行う(ステップS1
3)。符号化が終了すると、分割領域をカウントするた
めのカウンタをアップさせて(ステップS14)、ステ
ップS7に戻る。以下、全領域について終了するまでス
テップS7からステップS14までの処理を繰り返し、
全領域について終了すると(ステップS7のYESの場
合)、コードストリームを生成し(ステップS15)、
処理を終了する。
【0109】図5は、本発明を静止グレースケール画像
に対して適用した実施例を示す図である。図5(A)に
示す人間の顔を含む領域を注目領域として量子化率を低
く設定する場合について、領域分割の際の単位をタイル
として説明する。図5(A)に示すように、原画像40
を複数のタイルに分割し、例えば、前述の図25に示し
たようにラスタ順に0〜15までタイルに番号をつけた
場合、図5(B)に示す黒塗り部分41に該当するタイ
ル番号5,6、9,10の量子化率を低く抑えることに
より、人間の顔を含む領域の精度を保ちつつ、原画像4
0の高圧縮を実現することができる。
【0110】図6は、本発明を静止グレースケール画像
に対して適用した他の実施例を示す図である。使用者
が、図6(A)に示す人間の顔の部分を注目領域として
指定し、該注目領域の量子化率を他の領域に対し異なら
せたい場合の、画像領域の分割について示している。本
例では、領域分割の際の単位をタイルとして説明してい
る。原画像40の人間の顔の部分を覆うようにタイルサ
イズを設定することにより、効率的に圧縮制御を可能と
する。本例の場合、図6(B)に示す黒塗り部分42に
該当するタイル番号10のみ量子化率を低減することに
より、原画像40の高圧縮が可能となる。当然、顔の部
分を1つのタイルで覆う必要はなく、複数のタイルで覆
うようにしてもよい。
【0111】図7は、領域分割にプレシンクトを適用し
た例を示す図である。図5に示したタイルの例と同様
に、図7(A)に示す人間の顔を含む領域を注目領域と
して量子化率を低く設定する場合について、領域分割の
際の単位をプレシンクトとして説明する。図7(A)に
示すように、原画像40を複数のプレシンクトに分割
し、図7(B)に示す黒塗り部分43に該当するプレシ
ンクトの量子化率を低く抑えることにより、人間の顔を
含む領域の精度を保ちつつ、原画像40の高圧縮を実現
することができる。
【0112】図8は、領域分割にコードブロックを適用
した例を示す図である。図5に示したタイルの例と同様
に、図8(A)に示す人間の顔を含む領域を注目領域と
して量子化率を低く設定する場合について、領域分割の
際の単位をコードブロックとして説明する。図8(A)
に示すように、原画像40を複数のコードブロックに分
割し、図8(B)に示す黒塗り部分44に該当するコー
ドブロックの量子化率を低く抑えることにより、人間の
顔を含む領域の精度を保ちつつ、原画像40の高圧縮を
実現することができる。
【0113】本実施例においては、量子化率の落とし
方、すなわち量子化ステップサイズを特に明記していな
いが、ある一定値にしたり、あるいは、量子化ステップ
サイズを1、すなわちロスレスにすることも可能であ
る。
【0114】図9は、本発明の一実施形態に係わる画像
伸長方法を説明するためのフローチャートである。ま
ず、圧縮画像の有するタイル分割情報に基づき、タグ情
報の解釈を行い(ステップS21)、エントロピー復号
化(ステップS22)、逆量子化(ステップS23)、
ウェーブレット逆変換(ステップS24)を行って、タ
イルに復元し(ステップS25)、復元したタイルを統
合して色空間逆変換を行い(ステップS26)、伸長さ
れた画像を生成する。ここで、本例に示す画像伸長方法
により伸長する圧縮画像は、画像を複数の領域に分割
し、分割した領域毎に量子化率を設定し、設定した量子
化率に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮
画像全般、もしくは画像を複数の領域に分割し、分割し
た領域毎にレイヤを設定し、設定したレイヤに対するビ
ットプレーン分割に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧
縮された圧縮画像全般、もしくは画像を複数の領域に分
割し、分割した領域をビットプレーンに分解し、分解し
たビットプレーンに注目度を設定し、設定した注目度に
基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像全
般を対象とする。さらに、本画像伸長方法は、画像を複
数の領域に分割し、分割した領域毎に解像度を設定し、
設定した解像度に従って領域毎に圧縮を制御して圧縮さ
れた圧縮画像全般を対象としてもよい。
【0115】本発明によると、画像圧縮装置で圧縮され
た圧縮画像を伸長することが可能となる。また、画像を
複数の領域に分割し、該分割した領域毎に量子化率を設
定し、該設定した量子化率に基づいて領域毎に圧縮を制
御して圧縮された圧縮画像を伸長することが可能とな
る。また、画像を複数の領域に分割し、該分割した領域
毎にビットプレーン分割を設定し、該設定したビットプ
レーン分割に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮され
た圧縮画像を伸長することが可能となる。また、画像を
複数の領域に分割し、該分割した領域毎のビットプレー
ンに対し注目度を設定し、該設定した注目度に基づいて
圧縮を制御して圧縮された圧縮画像を伸長することが可
能となる。また、画像を複数の領域に分割し、分割した
領域毎に解像度を設定し、該設定した解像度に従って領
域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像を伸長するこ
とが可能となる。
【0116】図10は、本発明の一実施形態に係わる静
止画像を対象とした画像圧縮伸長装置の他の構成例を示
すブロック図で、図中、110は色空間変換・逆変換
部、111は、第1コンポーネントで、該第1コンポー
ネント111は、ウェーブレット変換・逆変換部111
a、量子化・逆量子化部111b、ビットプレーン分割
部111c、エントロピー符号・復号化部111dから
なり、同様に第2コンポーネント112は、ウェーブレ
ット変換・逆変換部112a、量子化・逆量子化部11
2b、ビットプレーン分割部112c、エントロピー符
号・復号化部112dからなり、第3コンポーネント1
13は、ウェーブレット変換・逆変換部113a、量子
化・逆量子化部113b、ビットプレーン分割部113
c、エントロピー符号・復号化部113dからなり、1
14はコードストリーム処理部、115はビットプレー
ン設定部である。
【0117】なお、図10に示す画像圧縮伸長装置にお
いては、画像の圧縮及び伸長に対応できるように各処理
ブロックにおける変換・逆変換部を1つとして図示して
いるが、変換部と逆変換部に分けた形態をとってもよ
い。こうすることで画像圧縮装置、画像伸長装置として
各々独立して用いることが可能となる。また、本発明の
画像圧縮伸長装置、または画像伸長装置において伸長さ
れる圧縮画像は、本発明の画像圧縮装置により圧縮され
た圧縮画像に限定されず、画像を複数の領域に分割し、
分割した領域毎にビットプレーンを分割設定し、分割設
定したビットプレーンに基づいて領域毎に圧縮を制御し
て圧縮された圧縮画像全般に適用することができる。
【0118】上記に示す画像圧縮伸長装置は、静止画像
を対象としたものである。処理はコンポーネント11
1,112,113毎に並列に進められる。ここでの色
空間は、RGBあるいはYUVである。
【0119】以下、圧縮する場合について説明する。ま
ず、色空間変換・逆変換部110において、RGBある
いはYUVの色空間に変換され、コンポーネント11
1,112,113毎に並列に処理が進められる。ここ
では第1コンポーネント111を例に説明するが、他の
第2コンポーネント112及び第3コンポーネント11
3も同様の処理がなされる。色空間変換された画像は、
タイルに分割され、タイル毎にウェーブレット変換・逆
変換部111aにてウェーブレット変換処理される。次
に量子化・逆量子化部111bでは、ウェーブレット変
換された係数の量子化が行われる。
【0120】ビットプレーン分割部111cでは、量子
化されたウェーブレット係数からなるビットプレーンを
領域ごとに分割するが、使用者により注目領域を指定
し、領域毎にビットプレーン分割を指定する場合、ビッ
トプレーン設定部115にて画像中の注目領域を指定
し、該指定した注目領域に対し、他の領域と異なるビッ
トプレーンの分割を設定することができる。こうして、
画像の領域ごとに、ビットプレーン分割を設定した後
に、ウェーブレット係数は、さらにエントロピー符号・
復号化部111dで符号化が行われる。ここで、分割さ
れる領域は、タイル、プレシンクト、コードブロックの
いずれかを用いて領域分割される。また、これらのタイ
ル、プレシンクト、コードブロックを組み合わせて領域
分割することもできる。最後にコードストリーム処理部
114でコードストリームの生成が行われる。
【0121】本発明によると、使用者の選択した領域に
合わせてビットプレーン分割を設定し、該ビットプレー
ン分割に基づき圧縮を制御するため、個々人の嗜好にあ
った画像圧縮の実現が可能となる。また、注目領域に設
定した注目度に応じてビットプレーン分割を複数設定す
ることで、画質を高精度に維持しつつ、圧縮制御するこ
とが可能となる。
【0122】図11は、本発明が適用される画像圧縮伸
長装置の他の構成例の詳細を説明するためのブロック図
で、図中、120は圧縮伸長装置で、該圧縮伸長装置1
20は、色空間変換・逆変換部120a、2次元ウェー
ブレット変換・逆変換部120b、量子化・逆量子化部
120c、ビットプレーン分割部120d、エントロピ
ー符号・復号化部120e、タグ処理部120fからな
り、121は画像分割手段、122はビットプレーン分
割制御手段、123はビットプレーン分割指定手段、1
24は領域指定手段である。圧縮伸長装置120は、前
述した図10に示した各コンポーネントにおける処理と
同様の処理を行う。ここでタグ処理部120fは、JP
EG2000の特徴の1つとして追加されたもので、コ
ードストリームの生成や解釈を行うための機能ブロック
である。
【0123】原画像は、色空間変換・逆変換部120a
で色空間変換後、2次元ウェーブレット変換後、量子化
・逆量子化部120cにて量子化率に基づき量子化され
た後、画像分割手段121にて複数の領域に分割され
る。画像分割する際に、タイル、プレシンクト、コード
ブロックのいずれかを用いて分割されるが、これらの中
のいずれか2つまたは3つ全てを組み合わせて分割して
もよい。また、画像中の注目部分を指定し、その注目部
分に合わせて注目領域を設定し、設定した領域により画
像を分割することもできる。この場合、領域の分割単位
に応じて、分割した領域の境界がタイル境界、プレシン
クト境界、コードブロック境界のいずれかの境界となる
か、もしくは、これらの中のいずれか2つまたは3つ全
てが領域の境界となる。
【0124】領域指定手段124にて画像中の注目領域
を指定する。具体的には、例えばディスプレイ等に表示
された画像中の注目部分をマウスやキーボード等の入力
手段を用いて範囲指定し、その指定した範囲に合わせて
注目領域として指定することができる。この際、指定す
る注目領域は、1つでも複数でも構わない。また、別の
方法として、画像分割手段121にてタイル、またはプ
レシンクト、またはコードブロックを用いて分割された
領域の中から注目領域を指定してもよい。この場合、例
えばディスプレイ等に表示された画像に対し、分割した
領域毎に番号を割り当てて、注目領域に該当する番号を
マウスやキーボード等により指定することで注目領域の
指定をすることができる。この時も指定する注目領域
は、1つでも複数でも構わない。
【0125】量子化されたウェーブレット係数は、ビッ
トプレーン分割部120dにおいて、ビットプレーンの
集まりであるレイヤへと分割される。この分割は、ビッ
トプレーン分割指定手段123にて指定された、領域毎
にビットプレーンの分割に合わせ、ビットプレーン分割
制御手段122により設定される。具体的には、領域指
定手段124で指定された注目領域に注目度を設定して
おく。ここで注目度とは、例えば高精細にしたい領域ほ
ど優先するレイヤにビットを多く配置するといった、画
像における注目領域の圧縮を制御するための目安となる
もので、注目領域毎に使用者の嗜好に応じて適宜設定で
きる。使用者により設定された注目度に応じて異なるビ
ットプレーン分割を設定することで、画質精度を維持し
つつ、圧縮することが可能となる。
【0126】また、通常よく利用される形態としては、
分割された領域に対して2種類のビットプレーン分割を
設定することもできる。この場合、注目領域と、他の領
域とのビットプレーン分割が異なるように設定すればよ
い。すなわち、注目領域のビットプレーン(ビット数)
をより多く、優先するレイヤに含めた場合、注目領域の
方が画質的には高精細となり、注目領域のビットプレー
ン(ビット数)をより少なく、優先するレイヤに含めた
場合、注目領域の方が画質的には粗くなる。このように
使用者の嗜好に応じて適宜ビットプレーン分割を設定す
ることができる。
【0127】圧縮制御手段22では、設定されたビット
プレーン分割に基づいて領域毎にレイヤに含めるビット
数を制御することにより、圧縮を制御する。圧縮制御さ
れた領域は、エントロピー符号・復号化部120eでエ
ントロピー符号化されて、タグ処理部120fでコード
ストリーム処理される。
【0128】本発明によると、画像を分割した領域に対
し少なくとも2種類のビットプレーン分割をとるため、
簡単な構成により容易に、使用者の嗜好を反映させた圧
縮制御が実現できる。また、画像の領域分割に、JPE
G2000の標準仕様となるタイル、プレシンクト、コ
ードブロックを用いることにより、容易に圧縮制御の実
現が可能となる。また、画像を複数の領域に分割する際
に、使用者の設定した領域に合わせて画像を分割するた
め、効率的な画像の圧縮制御が可能となる。
【0129】図11に示した画像圧縮伸長装置は、前述
の図3に示した動画像圧縮伸長装置30と同様の構成を
とることにより、動画像に対しても適用することができ
る。この際、領域毎のビットプレーン分割の設定は、全
画像に対し設定を行うことも可能であるし、変化が発生
する際に設定する方法、または対象物の移動をフレーム
間差分データ等から自動的に検出し、ビットプレーン分
割を設定する方法等もとることができる。
【0130】図12は、本発明が適用される他の画像圧
縮処理の一例を説明するフローチャートである。本例で
は、画像を複数の領域に分割する際、プレシンクトを用
いて分割する場合を代表例として示すが、タイルまたは
コードブロックを用いた場合でも同様の処理により実施
することができる。まず、本発明の画像圧縮伸長装置
は、入力画像を受け取ると、画像をタイルに分割し(ス
テップS31)、入力画像の色空間に応じ、RGB、ま
たはYUV等への色空間変換を行うかどうか判断し(ス
テップS32)、必要であると判断した場合(YESの
場合)は、色変換を行う(ステップS33)。ステップ
S32において、入力画像がすでに色空間変換されてい
る場合や、色空間変換を行わず圧縮する場合なども当然
考えられるため、この場合(NOの場合)は、ステップ
S34へ移行する。次に、ウェーブレット変換を施し
(ステップS34)、量子化を行う(ステップS3
5)。さらに、画像を領域に分割するかどうか判断を行
う(ステップS36)。ここで領域分割の判断は、例え
ば画像のサイズに応じ自動的に行う方法や、使用者がコ
マンドとして与える方法等が考えられる。画像分割が必
要であると判断された場合(YESの場合)は、画像の
分割を行う(ステップS37)。画像の分割について
は、本例ではプレシンクトを用いて行う。画像分割が必
要ないと判断された場合(NOの場合)、または分割単
位がタイルである場合は、ステップS38へ移行する。
【0131】次に、画像中の注目領域の指定を行うかど
うか判断し(ステップS38)、注目領域の指定を行う
場合(YESの場合)、画像中の注目領域を指定する
(ステップS39)。具体的には、例えばディスプレイ
等に表示された画像中の注目部分をマウスやキーボード
等の入力手段を用いて範囲指定し、その指定した範囲に
合わせて注目領域として指定することができる。この
際、指定する注目領域は、1つでも複数でも構わない。
また、別の方法として、タイル、またはプレシンクト、
またはコードブロックを用いて分割された領域の中から
注目領域を指定してもよい。この場合、例えばディスプ
レイ等に表示された画像に対し、分割した領域毎に番号
を割り当てて、注目領域に該当する番号をマウスやキー
ボード等により指定することで注目領域の指定をするこ
とができる。注目領域の指定を行わない場合(NOの場
合)は、ステップS40へ移行する。
【0132】次に、ステップS40において、すべての
領域について処理が終了したかどうか判断し(ステップ
S40)、終了していなかった場合(NOの場合)は、
分割された領域毎に、ビットプレーンの分割の設定がさ
れているかどうか判断される(ステップS41)。ビッ
トプレーンの分割の変更が必要と判断され、使用者によ
り領域毎のビットプレーン分割の指定が行われている場
合(YESの場合)には、該当する分割領域に対してビ
ットプレーン分割を設定する(ステップS42)。ま
た、ビットプレーン分割の指定が行われていない場合
(NOの場合)は、領域毎に基準となるビットプレーン
分割を設定する(ステップS43)。
【0133】次に、符号化を行う(ステップS44)。
符号化が終了すると、分割領域をカウントするためのカ
ウンタをアップさせて(ステップS45)、ステップS
40に戻る。以下、全領域について終了するまでステッ
プS40からステップS45までの処理を繰り返し、全
領域について終了すると(ステップS40のYESの場
合)、コードストリーム処理を行い(ステップS4
6)、処理を終了する。
【0134】ここで、前述した図5において、本発明を
静止グレースケール画像に対して適用し、図5(A)に
示した人間の顔を含む領域を注目領域として多くのビッ
トプレーンを低レイヤに配置する場合について、領域分
割の際の単位をタイルとして説明する。図5(A)に示
したように、原画像40を複数のタイルに分割し、例え
ば図22に示したようにラスタ順に0〜15までタイル
に番号をつけた場合、図5(B)に示した黒塗り部分4
1に該当するタイル番号5,6、9,10のタイルが注
目領域となる。
【0135】図13は、タイル毎のビットプレーン分割
例を示す図である。図13に示すように、注目領域のビ
ットプレーンをより多く低レイヤに含ませることによ
り、人間の顔を含む領域の精度を保ちつつ、原画像40
の高圧縮を実現することができる。
【0136】また、前述した図6において、本発明を静
止グレースケール画像に対して適用した場合の他の実施
形態について説明する。本例は、使用者が図6(A)に
示した人間の顔の部分を注目領域として指定し、該注目
領域のビットプレーン分割を他の領域に対し異ならせた
い場合の画像領域の分割について示すものである。ここ
で、領域分割の際の単位をタイルとする。原画像40の
人間の顔の部分を覆うようにタイルサイズを設定するこ
とにより、効率的に圧縮制御を可能とする。本例の場
合、図6(B)に示した黒塗り部分42に該当するタイ
ル番号10のみ多くのビットプレーンを低レイヤに含ま
せることにより、原画像40の高圧縮が可能となる。当
然、顔の部分を1つのタイルで覆う必要はなく、複数の
タイルで覆うようにしてもよい。
【0137】また、前述した図7において、本発明を静
止グレースケール画像に対して適用し、図5に示したタ
イルの例と同様に、図7(A)に示した人間の顔を含む
領域を注目領域として多くのビットプレーンを低レイヤ
に配置する場合について、領域分割の際の単位をプレシ
ンクトとして説明する。図7(A)に示したように、原
画像40を複数のプレシンクトに分割し、図7(B)に
示した黒塗り部分43に該当するプレシンクトのビット
プレーンを多く低レイヤに含ませることにより、人間の
顔を含む領域の精度を保ちつつ、原画像40の高圧縮を
実現することができる。
【0138】また、前述した図8において、本発明を静
止グレースケール画像に対して適用し、図5に示したタ
イルの例と同様に、図8(A)に示した人間の顔を含む
領域を注目領域として多くのビットプレーンを低レイヤ
に配置する場合について、領域分割の際の単位をコード
ブロックとして説明する。図8(A)に示したように、
原画像40を複数のコードブロックに分割し、図8
(B)に示す黒塗り部分44に該当するコードブロック
のビットプレーンを多く低レイヤに含ませることによ
り、人間の顔を含む領域の精度を保ちつつ、原画像40
の高圧縮を実現することができる。
【0139】図14は、本発明の一実施形態に係わる静
止画像を対象とした画像圧縮伸長装置の他の構成例を示
すブロック図で、図中、130は色空間変換・逆変換
部、131は第1コンポーネントで、該第1コンポーネ
ント131は、ウェーブレット変換・逆変換部131
a、量子化・逆量子化部131b、ビットプレーン分割
部131c、エントロピー符号・復号化部131dから
なり、同様に第2コンポーネント132は、ウェーブレ
ット変換・逆変換部132a、量子化・逆量子化部13
2b、ビットプレーン分割部132c、エントロピー符
号・復号化部132dからなり、第3コンポーネント1
33は、ウェーブレット変換・逆変換部133a、量子
化・逆量子化部133b、ビットプレーン分割部133
c、エントロピー符号・復号化部133dからなり、1
34はコードストリーム処理部、135は注目度設定部
である。本例における注目度設定部135は、タイル等
の分割領域におけるウェーブレット係数を分解したビッ
トプレーンに対して注目度を設定する。
【0140】なお、図14に示す画像圧縮伸長装置にお
いては、画像の圧縮及び伸長に対応できるように各処理
ブロックにおける変換・逆変換部を1つとして図示して
いるが、変換部と逆変換部に分けた形態をとってもよ
い。こうすることで画像圧縮装置、画像伸長装置として
各々独立して用いることが可能となる。また、本発明の
画像圧縮伸長装置、または画像伸長装置において伸長さ
れる圧縮画像は、本発明の画像圧縮装置により圧縮され
た圧縮画像に限定されず、画像を複数の領域に分割し、
分割した領域のビットプレーン毎に注目度を設定し、設
定した注目度に基づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮さ
れた圧縮画像全般に適用することができる。
【0141】上記に示す画像圧縮伸長装置は、静止画像
を対象としたものである。処理はコンポーネント13
1,132,133毎に並列に進められる。ここでの色
空間は、RGBあるいはYUVである。
【0142】以下、圧縮する場合について説明する。ま
ず、色空間変換・逆変換部130において、RGBある
いはYUVの色空間に変換され、コンポーネント13
1,132,133毎に並列に処理が進められる。ここ
では第1コンポーネント131を例に説明するが、他の
第2コンポーネント132及び第3コンポーネント13
3も同様の処理がなされる。色空間変換された画像は、
タイルに分割され、タイル毎にウェーブレット変換・逆
変換部131aにてウェーブレット変換処理される。次
に、量子化・逆量子化部131bでは、ウェーブレット
変換された係数の量子化が行われる。
【0143】次に、ビットプレーン分割部131cで
は、量子化されたウェーブレット係数からなるビットプ
レーンを領域ごとに分割するが、使用者により領域内の
ビットプレーンに注目度を設定する場合、設定した注目
度に合わせ、ビットプレーンを分割設定することができ
る。こうして、画像の領域ごとに、注目度に合わせビッ
トプレーンを分割する。さらにウェーブレット係数は、
エントロピー符号・復号化部131dで符号化が行われ
る。最後にコードストリーム処理部134でコードスト
リームの生成が行われる。コードストリーム生成の際に
は後述する図18に示すように注目度に合わせ、コード
列が生成され、注目度の順序に従い、コードストリーム
が構成されることになる。
【0144】図15は、本発明が適用される画像圧縮伸
長装置の他の構成例の詳細を説明するためのブロック図
で、図中、140は圧縮伸長装置で、該圧縮伸長装置1
40は、色空間変換・逆変換部140a、2次元ウェー
ブレット変換・逆変換部140b、量子化・逆量子化部
140c、ビットプレーン分割部140d、エントロピ
ー符号・復号化部140e、タグ処理部140fからな
り、141は画像分割手段、142は圧縮制御手段、1
43は注目度設定手段、144はタグ処理制御手段であ
る。圧縮伸長装置140は、前述の図14に示した各コ
ンポーネントにおける処理と同様の処理を行う。ここで
タグ処理部140fは、JPEG2000の特徴の1つ
として追加されたもので、コードストリームの生成や解
釈を行うための機能ブロックである。
【0145】原画像は、色空間変換・逆変換部140a
で色空間変換後、2次元ウェーブレット変換し、量子化
・逆量子化部140cにて量子化率に基づき量子化され
た後、画像分割手段141にて複数の領域に分割され
る。分割された領域をタイルと呼ぶ。量子化されたウェ
ーブレット係数は、ビットプレーン分割部140dにお
いて、ビットプレーンの集まりであるレイヤへと分割さ
れる。分割は、注目度設定手段143にて指定された注
目度に合わせ、圧縮制御手段142により設定される。
圧縮制御されたビットプレーンは、エントロピー符号・
復号化部140eでエントロピー符号化されて、タグ処
理部140fでコードストリーム処理される。その際
に、タグ処理制御手段144にて上記注目度に合ったコ
ードストリーム列となるように設定がなされる。
【0146】また、通常よく利用される形態としては、
分割された領域に対して2種類のビットプレーン分割を
設定することもできる。この場合、任意の対象領域と、
他の領域とのビットプレーン分割が異なるように注目度
を設定すればよい。すなわち、対象領域のビットプレー
ンに、他の領域に設定した注目度よりも高い注目度を多
く設定した場合、対象領域の方が画質的には高精細とな
り、また対象領域のビットプレーンに、他の領域に設定
した注目度よりも高い注目度を少なく設定した場合、対
象領域の方が画質的には粗くなる。このように使用者の
嗜好に応じて適宜ビットプレーン分割を設定することが
できる。
【0147】本発明によると、画像全体にわたりビット
プレーンに対し、注目度を設定し、この注目度に応じて
圧縮制御を行うため、個々人の嗜好にあった画像圧縮の
実現が可能となる。また、少なくとも2種類の領域に対
し、注目度の設定を行うため、簡単な構成により容易に
使用者の嗜好を反映させた圧縮制御が実現できる。
【0148】図15に示した画像圧縮伸長装置は、前述
の図3に示した動画像圧縮伸長装置30と同様の構成を
とることにより、動画像に対しても適用することができ
る。この際、領域毎のビットプレーン分割の設定は、全
画像に対し設定を行うことも可能であるし、変化が発生
する際に設定する方法、または対象物の移動をフレーム
間差分データ等から自動的に検出し、ビットプレーン分
割を設定する方法等もとることができる。
【0149】図16は、本発明が適用される他の画像圧
縮処理の一例を説明するフローチャートである。まず、
本発明の画像圧縮伸長装置は、入力画像を受け取ると、
画像をタイルに分割し(ステップS51)、入力画像の
色空間に応じ、RGB、またはYUV等への色空間変換
を行うかどうか判断し(ステップS52)、必要である
と判断した場合(YESの場合)は、色変換を行う(ス
テップS53)。ステップS52において、入力画像が
すでに色空間変換されている場合や、色空間変換を行わ
ず圧縮する場合なども当然考えられるため、この場合
(NOの場合)は、ステップS54へ移行する。次に、
ウェーブレット変換を施し(ステップS54)、量子化
を行う(ステップS55)。
【0150】次に、ステップS56において、すべての
領域について処理が終了したかどうか判断し(ステップ
S56)、終了していなかった場合(NOの場合)は、
分割された領域毎に、注目度の設定がされているかどう
か判断される(ステップS57)。使用者により領域内
ビットプレーン毎に注目度が設定され、分割の指定が行
われている場合(YESの場合)には、該当する分割領
域に対してビットプレーン分割を設定する(ステップS
58)。また、ビットプレーン分割の指定が行われてい
ない場合(NOの場合)は、領域毎に基準となるビット
プレーン分割を設定する(ステップS59)。
【0151】次に、分割されたビットプレーンの符号化
を行う(ステップS60)。符号化が終了すると、分割
領域をカウントするためのカウンタをアップさせて(ス
テップS61)、ステップS56に戻る。以下、全領域
について終了するまでステップS56からステップS6
1までの処理を繰り返し、全領域について終了すると
(ステップS56のYESの場合)、再び注目度が設定
されているか判断し(ステップS62)、注目度が設定
されている場合は、設定された注目度に応じた順番で、
コードストリーム列を生成し(ステップS63)、タグ
処理を行う。注目度が設定されてない場合は通常のコー
ドストリーム生成を行い(ステップS64)、処理を終
了する。
【0152】ここで、前述した図5において、本発明を
静止グレースケール画像に対して適用した場合につい
て、領域分割の際の単位をタイルとして説明する。図5
(A)に示したように、原画像40を複数のタイルに分
割し、例えば図25に示したようにラスタ順に0〜15
までタイルに番号をつけた場合、図5(B)に示した黒
塗り部分41に該当するタイル番号5,6、9,10の
タイルを優先対象とする。図17は、本発明におけるタ
イル毎の注目度設定例を示す図で、優先したいタイルと
してタイル番号5,6、9,10のタイルとその他のタ
イル間における注目度の設定例を示すものである。この
ように優先するタイルにおける多くのビットプレーンに
対して高い注目度(本例では注目度0が最高レベルとな
る)を設定し、後述する図18に示す符号列を生成する
ことにより、注目度に合わせた符号列の作成が行える。
また、符号列の大きさに対する制限等により、注目度の
低い部分からビットプレーンを削ることにより圧縮率を
上げることが可能となる。
【0153】図18は、図17に示した注目度が作成さ
れた場合における符号列の構成例を示す図で、図中、1
50はメインヘッダ、151はタイルパートヘッダ、1
52はビットストリーム、153はコードストリームの
終端である。注目度の高いものから先に符号列を構成す
ることにより、伝送路の障害などにより、途中でデータ
の切れた場合でも、最も効果的な画像を得ることができ
る。また、例えば、注目度2までのデータしか必要とし
ないというような要求にも容易に応えることが可能であ
る。また、伸長装置に所定の機能が備わっている場合
は、到着したデータから順に表示するということも可能
であるので、注目度の高いものから徐々に表示するとい
うことも可能である。
【0154】図19は、本発明の一実施形態に係わる静
止画像を対象とした画像圧縮伸長装置の他の構成例を示
すブロック図で、図中、170は色空間変換・逆変換
部、171は第1コンポーネントで、該第1コンポーネ
ント171は、ウェーブレット変換・逆変換部171
a、量子化・逆量子化部171b、ビットプレーン分割
部171c、エントロピー符号・復号化部171dから
なり、同様に第2コンポーネント172は、ウェーブレ
ット変換・逆変換部172a、量子化・逆量子化部17
2b、ビットプレーン分割部172c、エントロピー符
号・復号化部172dからなり、第3コンポーネント1
73は、ウェーブレット変換・逆変換部173a、量子
化・逆量子化部173b、ビットプレーン分割部173
c、エントロピー符号・復号化部173dからなり、1
74は、コードストリーム処理部、175は、解像度設
定部である。
【0155】なお、図19に示す画像圧縮伸長装置にお
いては、画像の圧縮及び伸長に対応できるように各処理
ブロックにおける変換・逆変換部を1つとして図示して
いるが、変換部と逆変換部に分けた形態をとってもよ
い。こうすることで画像圧縮装置、画像伸長装置として
各々独立して用いることが可能となる。また、本発明の
画像圧縮伸長装置、または画像伸長装置において伸長さ
れる圧縮画像は、本発明の画像圧縮装置により圧縮され
た圧縮画像に限定されず、画像を複数の領域に分割し、
異なる解像度を設定し、設定した解像度に基づいて領域
毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像全般に適用する
ことができる。
【0156】上記に示す画像圧縮伸長装置は、静止画像
を対象としたものである。処理はコンポーネント17
1,172,173毎に並列に進められる。ここでの色
空間は、RGBあるいはYUVなどを入力できる。
【0157】以下、圧縮する場合について説明する。ま
ず、色空間変換・逆変換部170において、RGBある
いはYUVの色空間に変換され、コンポーネント17
1,172,173毎に並列に処理が進められる。ここ
では第1コンポーネント171を例に説明するが、他の
第2コンポーネント172及び第3コンポーネント17
3も同様の処理がなされる。色空間変換された画像は、
タイルに分割され、タイル毎にウェーブレット変換・逆
変換部171aにてウェーブレット変換処理される。
【0158】次に量子化・逆量子化部171bでは、ウ
ェーブレット変換された係数の量子化が行われる。この
際、領域ごとに解像度が設定されている場合は、設定さ
れた解像度に合わせて、量子化を行う。具体的には、設
定した解像度に応じて、ウェーブレット係数の高周波成
分を0にする、もしくは、高周波成分をカットできるよ
うにする。これは、例えば、ウェーブレット係数値(高
周波成分)に対して予め閾値を設定しておき、この閾値
と解像度を関連付けておく。この際、使用者により解像
度が設定された場合、その解像度に応じた閾値以下のウ
ェーブレット係数をカットする(符号をなくす)、もし
くは、閾値以下のウェーブレット係数値を0にしてもよ
い。また、別の方法として、使用者により設定された解
像度と、サブバンドの高周波成分(HL,LH,HH)
とを関連付けておき、その解像度に応じた高周波成分の
ウェーブレット係数をカットする(符号をなくす)、も
しくは、高周波成分のウェーブレット係数値をすべて0
にしてもよい。
【0159】次にビットプレーン分割部171cでは、
上記量子化されたウェーブレット係数からなるビットプ
レーンを領域ごとに分割し、分割されたウェーブレット
係数は、さらにエントロピー符号・復号化部171dで
符号化が行われる。最後にコードストリーム処理部17
4でコードストリームの生成が行われる。
【0160】図20は、本発明が適用される画像圧縮伸
長装置の他の構成例の詳細を説明するためのブロック図
で、図中、180は圧縮伸長装置で、該圧縮伸長装置1
80は、色空間変換・逆変換部180a、2次元ウェー
ブレット変換・逆変換部180b、量子化・逆量子化部
180c、ビットプレーン分割部180d、エントロピ
ー符号化・復号化部180e、タグ処理部180fから
なり、181は画像分割手段、182は圧縮制御手段、
183は解像度設定手段、184はタグ処理制御手段で
ある。圧縮伸長装置180は、前述の図19に示した各
コンポーネントにおける処理と同様の処理を行う。ここ
でタグ処理部180fは、JPEG2000の特徴の1
つとして追加されたもので、コードストリームの生成や
解釈を行うための機能ブロックである。
【0161】原画像は、色空間変換・逆変換部180a
で色空間変換後、2次元ウェーブレット変換され、量子
化・逆量子化部180cにて量子化率に基づき量子化さ
れた後、画像分割手段181にて複数の領域に分割され
る。分割された領域をタイルと呼ぶ。量子化は、解像度
設定手段183により設定された解像度に従い、行われ
る。なお、本実施形態においては、注目領域、非注目領
域の分割をタイル単位で行う場合について説明している
が、他の形態として、プレシンクト単位、コードブロッ
ク単位、位置(画素)単位での分割や、これらを組み合
わせた分割も可能である。
【0162】次に、量子化されたウェーブレット係数
は、ビットプレーン分割部180dにおいて、ビットプ
レーンの集まりであるレイヤへと分割される。解像度設
定手段183により設定された解像度に従って圧縮制御
手段182において圧縮制御されたビットプレーンは、
エントロピー符号化・復号化部180eでエントロピー
符号化されて、タグ処理部180fでコードストリーム
処理される。その際に、タグ処理制御手段184にて上
記解像度に合ったコードストリーム列になるように設定
がなされる。
【0163】また、通常よく利用される形態としては、
分割された領域に対して少なくとも2種類の解像度を設
定することができる。この場合、任意の対象領域と、他
の領域との解像度が異なるように解像度を設定すればよ
い。すなわち、対象領域に対し、他の領域に設定した解
像度よりも高い解像度を設定した場合、対象領域の方が
画質的には高精細となり、また対象領域に対し、他の領
域に設定した解像度よりも低い解像度を設定した場合、
対象領域の方が画質的には粗くなる。このように使用者
の嗜好に応じて適宜解像度を設定することができる。
【0164】また、本実施形態の構成において、解像度
設定手段183により設定された解像度に応じて、ウェ
ーブレット係数の計算を適切に省略することができる。
これは、例えば、ウェーブレット係数のうち高周波成分
(LH,HL,HH)について、計算を省略するように
する。これにより、余分な計算を省いて処理を高速化す
ることができる。さらに、特定領域におけるウェーブレ
ット係数の低周波成分の計算に、平均計算を用いたり、
低周波成分の中から特定要素を抽出して用いるなどの方
法も、処理の高速化を図る上で効果的である。
【0165】本発明によると、分割された領域それぞれ
に対し、解像度を設定し、この解像度に従って圧縮制御
を行うため、領域毎にきめ細かく画像の品質を制御する
ことが可能となる。また、少なくとも2種類の領域に対
し、解像度の設定を行うため、簡単な構成により容易に
使用者の嗜好を反映させた圧縮制御が実現できる。ま
た、ウェーブレット係数の計算を適切に省略することに
より、余分な処理を省き、処理の高速化が可能となる。
【0166】図20に示した画像圧縮伸長装置は、前述
の図3に示した動画像圧縮伸長装置30と同様の構成を
とることにより、動画像に対しても適用することができ
る。この際、領域毎のビットプレーン分割の設定は、全
画像に対し設定を行うことも可能であるし、変化が発生
する際に設定する方法、または対象物の移動をフレーム
間差分データ等から自動的に検出し、ビットプレーン分
割を設定する方法等もとることができる。
【0167】図21は、本発明が適用される他の画像圧
縮処理の一例を説明するフローチャートである。まず、
本発明の画像圧縮伸長装置は、入力画像を受け取ると、
画像をタイルに分割し(ステップS71)、入力画像の
色空間に応じ、RGB、またはYUV等への色空間変換
を行うかどうか判断し(ステップS72)、必要である
と判断した場合(YESの場合)は、色変換を行う(ス
テップS73)。ステップS72において、入力画像が
すでに色空間変換されている場合や、色空間変換を行わ
ず圧縮する場合なども当然考えられるため、この場合
(NOの場合)は、ステップS74へ移行する。次に、
ウェーブレット変換を施す(ステップS74)。
【0168】次に、ステップS75において、すべての
領域について処理が終了したかどうか判断し、終了して
いなかった場合(NOの場合)は、領域毎に、解像度の
設定がされているかどうか判断する(ステップS7
6)。解像度が設定されている場合(YESの場合)に
は、該当する領域に対して解像度に合わせた量子化を行
う(ステップS77)。また、解像度が設定されていな
い場合(NOの場合)は、領域毎に基準となる解像度を
設定して量子化を行う(ステップS78)。
【0169】次に、該当する領域に対してビットプレー
ン分割し(ステップS79)、符号化(ステップS8
0)を行う。符号化が終了すると、分割領域をカウント
するためのカウンタをアップさせて(ステップS8
1)、ステップS75に戻る。以下、全領域について終
了するまでステップS75からステップS80までの処
理を繰り返し、全領域について終了すると(ステップS
75のYESの場合)、コードストリーム列を生成し
(ステップS82)、処理を終了する。
【0170】ここで、前述した図5において、本発明を
静止グレースケール画像に対して適用した場合に、領域
のタイル分割例及び解像度を設定した場合の領域分割例
について説明する。図5(A)に示したように、原画像
40を複数のタイルに分割し、例えば図25に示したよ
うにラスタ順に0〜15までタイルに番号をつけた場
合、図5(B)に示した黒塗り部分41に該当するタイ
ル番号5,6、9,10のタイルを優先対象(注目領
域)とする。この際、例えば、注目領域41の解像度
を、原画像40と同じ解像度とし、非注目領域の解像度
を、注目領域41の解像度の1/4とした場合に、ウェ
ーブレット係数のLL成分以外の成分(高周波成分:L
H,HL,HH)をすべて0にする、もしくは、符号が
ない状態とする。
【0171】本発明によると、注目領域、非注目領域に
対して、きめ細かく解像度を設定し、設定した解像度に
応じた圧縮を行うことにより、高画質を維持しつつ、高
圧縮を実現することができるとともに、その際の処理時
間の短縮を実現することができる。
【0172】以上、本発明の画像圧縮装置、画像伸長装
置、画像圧縮方法、及び画像伸長方法を中心に各実施形
態を説明してきたが、本発明は、コンピュータにこれら
装置として、又はこれら装置の各手段として機能させる
ための、或いはコンピュータにこれら方法を実行させる
ためのプログラムとしても、或いは該プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての形態
も可能である。
【0173】本発明による画像圧縮及び伸長の機能を実
現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の
実施形態を説明する。記録媒体としては、具体的には、
CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、フロ
ッピー(登録商標)ディスク、フラッシュメモリ、メモ
リカード、メモリスティック及びその他各種ROMやR
AM等が想定でき、これら記録媒体に上述した本発明の
各実施形態に係わる機能をコンピュータに実行させ、画
像圧縮及び伸長の機能を実現するためのプログラムを記
録して流通させることにより、当該機能の実現を容易に
する。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のご
とくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラ
ムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記
憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じ
て読み出すことにより、本発明に関わる画像圧縮及び伸
長の機能を実行することができる。
【0174】本発明によると、画像圧縮装置、または画
像伸長装置の機能を有するプログラムが実行可能とな
り、該プログラムを実行することにより、個々人の嗜好
にあった画像圧縮伸長処理の実現が可能となる。
【0175】
【発明の効果】本発明によると、画像の重要な領域、注
目する領域を画像の使用者により設定でき、かつ、該設
定された領域を使用者の要求に応じた精度で画像圧縮す
ることができ、これにより、容易に実現可能な画像圧縮
装置、画像伸長装置、画像圧縮伸長装置、コンピュータ
が実行できるプログラム、及び該プログラムを記録した
記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる静止画像を対象
とした画像圧縮伸長装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明が適用される画像圧縮伸長装置の構成
例の詳細を説明するためのブロック図である。
【図3】 本発明に係わる動画像を対象とした画像圧縮
伸長装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】 本発明が適用される画像圧縮処理の一例を説
明するフローチャートである。
【図5】 本発明を静止グレースケール画像に対して適
用した実施例を示す図である。
【図6】 本発明を静止グレースケール画像に対して適
用した他の実施例を示す図である。
【図7】 領域分割にプレシンクトを適用した例を示す
図である。
【図8】 領域分割にコードブロックを適用した例を示
す図である。
【図9】 本発明の一実施形態に係わる画像伸長方法を
説明するためのフローチャートである。
【図10】 本発明の一実施形態に係わる静止画像を対
象とした画像圧縮伸長装置の他の構成例を示すブロック
図である。
【図11】 本発明が適用される画像圧縮伸長装置の他
の構成例の詳細を説明するためのブロック図である。
【図12】 本発明が適用される他の画像圧縮処理の一
例を説明するフローチャートである。
【図13】 タイル毎のビットプレーン分割例を示す図
である。
【図14】 本発明の一実施形態に係わる静止画像を対
象とした画像圧縮伸長装置の他の構成例を示すブロック
図である。
【図15】 本発明が適用される画像圧縮伸長装置の他
の構成例の詳細を説明するためのブロック図である。
【図16】 本発明が適用される他の画像圧縮処理の一
例を説明するフローチャートである。
【図17】 本発明におけるタイル毎の注目度設定例を
示す図である。
【図18】 図17に示した注目度が作成された場合に
おける符号列の構成例を示す図である。
【図19】 本発明の一実施形態に係わる静止画像を対
象とした画像圧縮伸長装置の他の構成例を示すブロック
図である。
【図20】 本発明が適用される画像圧縮伸長装置の他
の構成例の詳細を説明するためのブロック図である。
【図21】 本発明が適用される他の画像圧縮処理の一
例を説明するフローチャートである。
【図22】 JPEGアルゴリズムの基本を説明するた
めのブロック図である。
【図23】 JPEG2000アルゴリズムの基本を説
明するためのブロック図である。
【図24】 デコンポジションレベルが3の場合の、各
デコンポジションレベルにおけるサブバンドの一例を示
す図である。
【図25】 タイル分割されたカラー画像の各コンポー
ネントの例を示す図である。
【図26】 プレシンクトとコードブロックの関係の一
例を説明する図である。
【図27】 コードストリームの構造の一例を簡単に示
した図である。
【図28】 ビットプレーンに順位付けする手順の一例
を簡単に示した図である。
【符号の説明】
10,20a,50,60,110,120a,13
0,140a,170,180a…色空間変換・逆変換
部、11,111,131,171…第1コンポーネン
ト、12,112,132,172…第2コンポーネン
ト、13,113,133,173…第3コンポーネン
ト、11a,12a,13a,20b,61,111
a,112a,113a,120b,131a,132
a,133a,140b,171a,172a,173
a,180b…ウェーブレット変換・逆変換部、11
b,12b,13b…量子化率選択部、11c,12
c,13c,20c,52,62,111b,112
b,113b,120c,131b,132b,133
b,140c,171b,172b,173b,180
c…量子化・逆量子化部、11d,12d,13d,2
0d,53,63,111d,112d,113d,1
20e,131d,132d,133d,140e,1
71d,172d,173d,180e…エントロピー
符号・復号化部、14,114,134,174…コー
ドストリーム処理部、15…量子化率設定部、20,1
20,140,180…圧縮伸長装置、20e,64,
120f,140f,180f…タグ処理部、21,1
21,141,181…画像分割手段、22,142,
182…圧縮制御手段、23…量子化率設定手段、2
4,124…領域指定手段、30…動画像圧縮伸長装
置、30a…フレーム制御手段、30b…静止画像圧縮
伸長手段、30c…圧縮動画像処理手段、40,90,
160…原画像、41,42,43,44…注目領域
(重要領域)、51…離散コサイン変換・逆変換部、7
0…デコンポジションレベル0のタイル、71…デコン
ポジションレベル1のタイル、72…デコンポジション
レベル2のタイル、73…デコンポジションレベル3の
タイル、80…第1コンポーネント(R)、81…第2
コンポーネント(G)、82…第3コンポーネント
(B)、80t,81t,82 t,90t0,90t1,90
t2,90t3,160t0,160t1,160t2,160t 3
…タイル、90p4,90p6,160p0,160p1,16
p2,160p3…プレシンクト、90b1,160b3,1
60w3…コードブロック、100,150…メインヘッ
ダ、101,151…タイルパートヘッダ、102,1
52…ビットストリーム、103,153…コードスト
リーム終端、111c,112c,113c,120
d,131c,132c,133c,140d,171
c,172c,173c,180d…ビットプレーン分
割部、115…ビットプレーン設定部、122…ビット
プレーン分割制御手段、123…ビットプレーン分割指
定手段、135…注目度設定部、143…注目度設定手
段、144,184…タグ処理制御手段、175…解像
度設定部、183…解像度設定手段。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK03 KK04 MA00 MA24 MC11 MC38 ME01 PP01 PP04 PP15 PP16 SS15 SS21 SS28 TA46 TB08 TC34 UA02 UA05 5C078 BA53 CA02 CA27 DA01 DA11 DB00 5J064 AA01 BA09 BA16 BC01 BC02 BC08 BC14 BC16 BC29 BD03

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を複数の領域に分割する画像分割手
    段と、画像中の1または複数の注目領域を指定する領域
    指定手段と、前記画像分割手段により分割した領域毎に
    量子化率を設定する量子化率設定手段と、該設定した量
    子化率に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御手段
    とを有し、前記領域指定手段により指定された注目領域
    に対し他の領域と異なる量子化率を設定可能とすること
    を特徴とする画像圧縮装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像圧縮装置におい
    て、前記領域指定手段により指定された注目領域に注目
    度を設定する注目度設定手段を有し、該注目度が設定さ
    れた注目領域に対して、注目度に応じて異なる量子化率
    を設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像圧縮装置
    において、前記画像分割手段により分割された領域に対
    し、少なくとも2種類の異なる量子化率を設定すること
    を特徴とする画像圧縮装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像圧縮装置におい
    て、前記領域指定手段により指定された注目領域の量子
    化率を、他の領域に対して高く設定することを特徴とす
    る画像圧縮装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の画像圧縮装置におい
    て、前記領域指定手段により指定された注目領域の量子
    化率を、他の領域に対して低く設定することを特徴とす
    る画像圧縮装置。
  6. 【請求項6】 画像を複数の領域に分割する画像分割手
    段と、画像中の1または複数の注目領域を指定する領域
    指定手段と、前記画像分割手段により分割した領域毎に
    ビット数を設定するビット数設定手段と、該設定したビ
    ット数に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御手段
    とを有し、前記領域指定手段により指定された注目領域
    に対し他の領域と異なるビット数を設定可能とすること
    を特徴とする画像圧縮装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像圧縮装置におい
    て、前記領域指定手段により指定された注目領域に注目
    度を設定する注目度設定手段を有し、該注目度が設定さ
    れた注目領域に対して、注目度に応じて異なるビット数
    を設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の画像圧縮装置におい
    て、前記画像分割手段により分割された領域に対し、少
    なくとも2種類の異なるビット数を前記注目度に応じて
    設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像圧縮装置におい
    て、前記領域指定手段により指定された注目領域のビッ
    ト数を、他の領域に対して、前記注目度が高いほど多く
    設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の画像圧縮装置におい
    て、前記領域指定手段により指定された注目領域のビッ
    ト数を、他の領域に対して、前記注目度が高いほど少な
    く設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、前記領域指定手段は、前記
    画像分割手段により分割された領域の中から1または複
    数の注目領域を指定することを特徴とする画像圧縮装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、前記領域指定手段は、画像
    中の注目部分に合わせて1または複数の注目領域を指定
    することを特徴とする画像圧縮装置。
  13. 【請求項13】 画像を複数の領域に分割する画像分割
    手段と、該画像分割手段により分割した領域毎に解像度
    を設定する解像度設定手段と、該設定した解像度に従っ
    て領域毎に異なる解像度で圧縮を制御する圧縮制御手段
    とを有することを特徴とする画像圧縮装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の画像圧縮装置にお
    いて、前記画像分割手段により分割された領域に対し、
    少なくとも2種類の異なる解像度を設定することを特徴
    とする画像圧縮装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の画像圧縮装置にお
    いて、前記画像分割手段により分割された領域に対し、
    少なくとも1つの領域の解像度を、他の領域よりも高く
    設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の画像圧縮装置にお
    いて、前記画像分割手段により分割された領域に対し、
    少なくとも1つの領域の解像度を、他の領域よりも低く
    設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  17. 【請求項17】 請求項13ないし16のいずれか1に
    記載の画像圧縮装置において、前記解像度設定手段によ
    り設定された解像度に応じて、ウェーブレット係数の計
    算を省略することを特徴とする画像圧縮装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の画像圧縮装置にお
    いて、前記計算を省略するウェーブレット係数は、高周
    波成分であることを特徴とする画像圧縮装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の画像圧縮装置にお
    いて、特定領域のウェーブレット係数の低周波成分の計
    算に、平均計算を用いることを特徴とする画像圧縮装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の画像圧縮装置にお
    いて、特定領域のウェーブレット係数の低周波成分の計
    算に、特定要素を抽出して用いることを特徴とする画像
    圧縮装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、画像を複数の領域に分割す
    る際に、タイルを用いて分割することを特徴とする画像
    圧縮装置。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし20のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、画像を複数の領域に分割す
    る際に、プレシンクトを用いて分割することを特徴とす
    る画像圧縮装置。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし20のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、画像を複数の領域に分割す
    る際に、コードブロックを用いて分割することを特徴と
    する画像圧縮装置。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし20のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、画像を複数の領域に分割す
    る際に、画素単位で分割することを特徴とする画像圧縮
    装置。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし20のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、画像を複数の領域に分割す
    る際に、タイル、プレシンクト、コードブロック、画素
    単位のうちいずれか2以上を組み合わせて分割すること
    を特徴とする画像圧縮装置。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、画像を複数の領域に分割す
    る際に、画像中の注目部分に合わせて領域を設定し、該
    設定した領域により画像を分割することを特徴とする画
    像圧縮装置。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の画像圧縮装置にお
    いて、分割された領域の境界が、タイル境界であること
    を特徴とする画像圧縮装置。
  28. 【請求項28】 請求項26に記載の画像圧縮装置にお
    いて、分割された領域の境界が、プレシンクト境界であ
    ることを特徴とする画像圧縮装置。
  29. 【請求項29】 請求項26に記載の画像圧縮装置にお
    いて、分割された領域の境界が、コードブロック境界で
    あることを特徴とする画像圧縮装置。
  30. 【請求項30】 請求項26に記載の画像圧縮装置にお
    いて、分割された領域の境界が、タイル境界、プレシン
    クト境界、コードブロック境界のうちいずれか2以上の
    境界であることを特徴とする画像圧縮装置。
  31. 【請求項31】 画像を複数の領域に分割する画像分割
    手段と、該画像分割手段により分割した領域をビットプ
    レーンに分解するビットプレーン分解手段と、該分解し
    たビットプレーンに対して注目度を設定する注目度設定
    手段と、該ビットプレーンに設定した注目度に基づいて
    領域毎に圧縮を制御する圧縮制御手段とを有し、前記ビ
    ットプレーンに設定された注目度に応じて圧縮画像を生
    成することを特徴とする画像圧縮装置。
  32. 【請求項32】 画像を複数の領域に分割する画像分割
    手段と、該画像分割手段により分割した領域をビットプ
    レーンに分解するビットプレーン分解手段と、該分解し
    たビットプレーンに対して注目度を設定する注目度設定
    手段と、該ビットプレーンに設定した注目度に基づいて
    領域毎に圧縮を制御する圧縮制御手段と、前記注目度に
    基づいてタグ処理を制御するタグ処理制御手段とを有
    し、前記ビットプレーンに設定された注目度に応じて圧
    縮画像を生成することを特徴とする画像圧縮装置。
  33. 【請求項33】 請求項31または32に記載の画像圧
    縮装置において、前記画像分割手段により分割された領
    域それぞれに応じたビットプレーンに対し前記注目度を
    設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の画像圧縮装置にお
    いて、前記画像分割手段により分割された領域それぞれ
    に応じたビットプレーンに対し、少なくとも2種類の異
    なる注目度を設定することを特徴とする画像圧縮装置。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の画像圧縮装置にお
    いて、前記画像分割手段により分割された少なくとも1
    つの画像領域のビットプレーンに、他の画像領域に設定
    した注目度に対して高い注目度を多く設定することを特
    徴とする画像圧縮装置。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の画像圧縮装置にお
    いて、前記画像分割手段により分割された少なくとも1
    つの画像領域のビットプレーンに、他の画像領域に設定
    した注目度に対して高い注目度を少なく設定することを
    特徴とする画像圧縮装置。
  37. 【請求項37】 請求項1ないし36のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置において、2次元離散ウェーブレット
    変換器と、量子化器と、エントロピー符号化器との組合
    せで構成されていることを特徴とする画像圧縮装置。
  38. 【請求項38】 請求項31ないし37のいずれか1に
    記載の画像圧縮装置を用いて圧縮した圧縮画像を伸長す
    る画像伸長装置であって、圧縮画像を、該圧縮画像に含
    まれる、前記注目度に関する情報に基づいて伸長するこ
    とを特徴とする画像伸長装置。
  39. 【請求項39】 請求項13ないし25のいずれか1に
    記載の画像圧縮装置を用いて圧縮した圧縮画像を伸長す
    る画像伸長装置であって、圧縮画像を、該圧縮画像に含
    まれる、前記解像度に関する情報に基づいて伸長するこ
    とを特徴とする画像伸長装置。
  40. 【請求項40】 請求項1ないし37のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置を用いて圧縮した圧縮画像を伸長する
    画像伸長装置であって、圧縮画像を、該圧縮画像に含ま
    れる、前記画像分割手段により分割された領域の情報に
    基づいて伸長することを特徴とする画像伸長装置。
  41. 【請求項41】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域毎に量子化率を設定し、該設定した量子化率に基
    づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像を伸
    長する画像伸長装置であって、圧縮画像を、該圧縮画像
    に含まれる、分割された領域の情報に基づいて伸長する
    ことを特徴とする画像伸長装置。
  42. 【請求項42】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域毎にビット数を設定し、該設定したビット数に基
    づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像を伸
    長する画像伸長装置であって、圧縮画像を、該圧縮画像
    に含まれる、分割された領域の情報に基づいて伸長する
    ことを特徴とする画像伸長装置。
  43. 【請求項43】 請求項38ないし42のいずれか1に
    記載の画像伸長装置において、2次元離散ウェーブレッ
    ト逆変換器と、逆量子化器と、エントロピー復号化器と
    の組合せで構成されていることを特徴とする画像伸長装
    置。
  44. 【請求項44】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域毎に量子化率を設定し、該設定した量子化率に基
    づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮し、該圧縮した圧縮
    画像を伸長する画像圧縮伸長装置であって、2次元離散
    ウェーブレット変換・逆変換器と、量子化・逆量子化器
    と、エントロピー符号化・復号化器との組合せで構成さ
    れていることを特徴とする画像圧縮伸長装置。
  45. 【請求項45】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域毎にビット数を設定し、該設定したビット数に基
    づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮し、該圧縮した圧縮
    画像を伸長する画像圧縮伸長装置であって、2次元離散
    ウェーブレット変換・逆変換器と、量子化・逆量子化器
    と、エントロピー符号化・復号化器との組合せで構成さ
    れていることを特徴とする画像圧縮伸長装置。
  46. 【請求項46】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域をビットプレーンに分解し、該分解したビットプ
    レーンに注目度を設定し、該設定した注目度に基づいて
    領域毎に圧縮を制御し、該設定した注目度に基づいてタ
    グ情報を制御して圧縮画像を生成し、該生成した圧縮画
    像を伸長する画像圧縮伸長装置であって、2次元離散ウ
    ェーブレット変換・逆変換器と、量子化・逆量子化器
    と、エントロピー符号化・復号化器との組合せで構成さ
    れていることを特徴とする画像圧縮伸長装置。
  47. 【請求項47】 画像を複数の領域に分割する手段と、
    該分割した領域毎に解像度を設定する手段と、該設定し
    た解像度に従って領域毎に異なる解像度で圧縮を制御す
    る手段と、該圧縮した圧縮画像を、該圧縮画像に設定さ
    れた解像度に基づいて伸長する手段とを有することを特
    徴とする画像圧縮伸長装置。
  48. 【請求項48】 請求項1ないし37のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置に、更に2次元離散ウェーブレット変
    換・逆変換器と、量子化・逆量子化器と、エントロピー
    符号化・復号化器との組合せで構成されていることを特
    徴とする画像圧縮伸長装置。
  49. 【請求項49】 画像を複数の領域に分割する画像分割
    ステップと、画像中の1または複数の注目領域を指定す
    る領域指定ステップと、前記分割した領域毎に量子化率
    を設定する量子化率設定ステップと、該設定した量子化
    率に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御ステップ
    とを有し、前記注目領域に対し他の領域と異なる量子化
    率を設定可能とすることを特徴とする画像圧縮方法。
  50. 【請求項50】 画像を複数の領域に分割する画像分割
    ステップと、画像中の1または複数の注目領域を指定す
    る領域指定ステップと、前記分割した領域毎にビット数
    を設定するビット数設定ステップと、該設定したビット
    数に基づいて領域毎に圧縮を制御する圧縮制御ステップ
    とを有し、前記注目領域に対し他の領域と異なるビット
    数を設定可能とすることを特徴とする画像圧縮方法。
  51. 【請求項51】 画像を複数の領域に分割する画像分割
    ステップと、該分割した領域をビットプレーンに分解す
    るビットプレーン分解ステップと、該分解したビットプ
    レーンに対して注目度を設定する注目度設定ステップ
    と、該ビットプレーンに設定した注目度に基づいて領域
    毎に圧縮を制御する圧縮制御ステップと、前記注目度に
    基づいてタグ処理を制御するタグ処理制御ステップとを
    有し、前記ビットプレーンに設定された注目度に応じて
    圧縮画像を生成することを特徴とする画像圧縮方法。
  52. 【請求項52】 画像を複数の領域に分割する画像分割
    ステップと、該分割した領域毎に解像度を設定する解像
    度設定ステップと、該設定した解像度に従って領域毎に
    異なる解像度で圧縮を制御する圧縮制御ステップとを有
    することを特徴とする画像圧縮方法。
  53. 【請求項53】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域毎に量子化率を設定し、該設定した量子化率に基
    づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像を伸
    長する画像伸長方法であって、圧縮画像を、該圧縮画像
    に含まれる、分割された領域の情報に基づいて伸長する
    ことを特徴とする画像伸長方法。
  54. 【請求項54】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域毎にビット数を設定し、該設定したビット数に基
    づいて領域毎に圧縮を制御して圧縮された圧縮画像を伸
    長する画像伸長方法であって、圧縮画像を、該圧縮画像
    に含まれる、分割された領域の情報に基づいて伸長する
    ことを特徴とする画像伸長方法。
  55. 【請求項55】 画像を複数の領域に分割し、該分割し
    た領域のビットプレーン毎に注目度を設定し、該設定し
    た注目度に基づいて領域毎に圧縮を制御し、該設定した
    注目度に基づいてタグ処理を制御して生成された圧縮画
    像を伸長する画像伸長方法であって、圧縮画像を、該圧
    縮画像に含まれる、前記注目度に関する情報に基づいて
    伸長することを特徴とする画像伸長方法。
  56. 【請求項56】 請求項1ないし37のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置又は該画像圧縮装置の各手段として、
    或いは、請求項38ないし43のいずれか1に記載の画
    像伸長装置又は該画像伸長装置の各手段として、コンピ
    ュータを機能させるためのプログラム。
  57. 【請求項57】 請求項1ないし37のいずれか1に記
    載の画像圧縮装置又は該画像圧縮装置の各手段として、
    或いは、請求項38ないし43のいずれか1に記載の画
    像伸長装置又は該画像伸長装置の各手段として、コンピ
    ュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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