JP2003337920A - コード読取システム、保持装置及び読取装置 - Google Patents

コード読取システム、保持装置及び読取装置

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JP2003337920A
JP2003337920A JP2002146790A JP2002146790A JP2003337920A JP 2003337920 A JP2003337920 A JP 2003337920A JP 2002146790 A JP2002146790 A JP 2002146790A JP 2002146790 A JP2002146790 A JP 2002146790A JP 2003337920 A JP2003337920 A JP 2003337920A
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Yukinori Hamada
幸宣 浜田
Shiyouichiro Ide
照一郎 井手
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Tsubakimoto Chain Co
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Tsubakimoto Chain Co
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定焦点式のレンズを有し、特に2次元バー
コードの読取率を向上させることができるコード読取シ
ステム、及び該システムに用いる保持装置及び読取装置
の提供。 【解決手段】 ロボットハンド部1は、コンピュータ1
0により駆動が制御されるアクチュエータ30に接続さ
れ、所定位置から所定間隔だけ上下方向へ往復動作をす
ることができ、この間ロボットハンド部1の把持棒1
a,1bにより把持されたマイクロチューブTも上下方
向へ往復運動する。また、リーダ5は、マイクロチュー
ブTが往復運動をしている間、リーダカメラ部3にて複
数回スキャンを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品管理、伝票管
理などに用いられるコードを読み取るためのコード読取
システム、該システムに用いる保持装置及び読取装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多数ある物品又は伝票等には、複
数のストライプを有して互いに識別可能なバーコード
(1次元バーコード)が付され、これを専用のリーダを
用いて読み取ることにより、夫々の物品又は伝票等を識
別して管理している。また、近年では管理すべき物品等
の数が膨大となり、また、夫々の物品等を識別する情報
に併せて前記物品に関する他の情報もバーコードに含め
られることが要望され、より多くの情報を小さなスペー
スに含ませることができる2次元バーコードが使用され
つつある。該2次元バーコードは、例えば、薬品、化学
物質などを封入するマイクロチューブを多数保管する場
合などに使用されている。
【0003】図4は、従来の2次元バーコードを読み取
るためのコード読取システムの概略構成を示す模式図で
ある。図中1はロボットハンド部(保持部)であり、下
部には一対の把持棒1a,1bを備えている。該把持棒
1a,1bは、保管庫内などに複数保管されている底部
を有する筒形状のマイクロチューブTの上開口部から挿
入され、その間隔を広げることにより、内側から前記マ
イクロチューブTを把持することができる。ロボットハ
ンド部1はコンピュータ(図示せず)によりその動作が
制御され、保管庫内などの所定位置に設置された後述す
るリーダ(読取部)5近辺へ把持したマイクロチューブ
Tを搬送することができる。
【0004】前記マイクロチューブTの底部には、他と
識別可能な2次元バーコードが付されており、前記リー
ダ5は、該2次元バーコードを読み取るためのものであ
る。リーダ5は、固定焦点式のレンズLを有するリーダ
レンズ部2、リーダカメラ部3、及びコード処理部4を
備え、コンピュータにより制御されている。レンズL
は、焦点距離Dだけ離隔した位置にマイクロチューブT
の底部が位置する場合、該底部に付された2次元バーコ
ードの映像を拡大してリーダカメラ部3へ投影する。リ
ーダカメラ部3はCCD等によりこの映像をスキャンし
(読み取り)、得られた電気信号をコード処理部4へ入
力する。前記スキャンのタイミングはコンピュータによ
り制御され、2次元バーコードの読み取り誤りを訂正で
きるように、所定時間間隔毎に複数回行われる。前記コ
ード処理部4は、リーダカメラ部3から入力された電気
信号に基づいて2次元バーコードを読み取る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の2次
元バーコードのコード読取システムの場合、リーダ5が
固定焦点式のレンズLを有するため、マイクロチューブ
Tの底部はレンズLから焦点距離Dだけ離隔した位置
に、可及的に正確に位置させる必要がある。しかし、ロ
ボットハンド部1の駆動精度を向上させるのは技術面及
びコスト面から困難であり、レンズLから焦点距離Dだ
け離隔した位置に正確に停止させることは困難である。
また、ロボットハンド部1がマイクロチューブTを把持
する位置に微妙なずれが生じた場合は、レンズLから焦
点距離Dだけ離隔した位置に正確に底部を位置させるこ
とができず、また、これを補正する手段もないため、リ
ーダカメラ部3にて複数回スキャンした場合であっても
読取率は低く、正確に読み取ることができない。
【0006】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、ロボットハンド部1側、又は、リー
ダ5側を往復動作させ、マイクロチューブTの底部に付
された2次元バーコード及びレンズLの間隔を、焦点距
離Dを略基準として変化させる。従って、両者の間隔を
変化させている間に複数回スキャンすることにより、ロ
ボットハンド部1の停止位置、ロボットハンド部1によ
るマイクロチューブTの把持位置にずれが生じた場合で
あっても、焦点距離Dと一致する間隔を隔てた状態でス
キャンできる可能性が高くなり、2次元バーコードの読
取率を従来に比して飛躍的に向上させることができ、ロ
ボットハンド部1を正確な位置に停止させる必要がな
く、駆動制御が容易となるコード読取システム、該シス
テムに用いる保持装置及び読取装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るコード読
取システムは、コードが付された対象物を保持する保持
部と、前記コードを読み取るための読取部とを備えるコ
ード読取システムにおいて、前記読取部及びコード間の
距離を変化させる距離変化手段を備えることを特徴とす
る。
【0008】第2発明に係るコード読取システムは、第
1発明に係るコード読取システムにおいて、前記距離変
化手段は、前記読取部及びコードが互いに離接すべく前
記読取部及びコード間の距離を変化させ、前記読取部
は、前記距離変化手段により前記読取部及びコード間の
距離が変化する間に前記コードを複数回読み取る読取手
段を備えることを特徴とする。
【0009】第3発明に係るコード読取システムは、第
1又は第2発明に係るコード読取システムにおいて、前
記距離変化手段は、前記保持部を駆動させる保持部駆動
手段、又は前記読取部を駆動させる読取部駆動手段を備
えることを特徴とする。
【0010】第4発明に係るコード読取システムは、コ
ードが付された対象物を保持する保持部と、前記コード
を読み取るためのレンズを有する読取部とを備えるコー
ド読取システムにおいて、前記レンズ及びコードが互い
に離接すべく前記レンズを移動させる手段を備え、前記
読取部は、該手段により前記レンズ及びコード間の距離
が変化する間に前記コードを複数回読み取るべくなして
あることを特徴とする。
【0011】第4発明による場合は、読取部のレンズを
往復動作させ、読取部がコードを読み取ることができる
間隔を略基準として前記保持部及びレンズ間の距離を変
化させることにより、保持部の停止位置、保持部による
対象物の保持位置にずれが生じた場合であっても、読取
部がコードの読み取りを行うことができる可能性が高く
なり、コードの読取率を従来に比して飛躍的に向上させ
ることができると共に、読取部がコードを読み取れる位
置に保持部を正確に停止させる必要がなく、保持部の駆
動制御も容易となるコード読取システムを実現すること
ができる。
【0012】第5発明に係るコード読取システムは、コ
ードが付された対象物を保持する保持部と、前記コード
を読み取るための読取部とを備えるコード読取システム
において、前記読取部は、前記コードを読み取るため
の、焦点距離が異なる複数のレンズと、該複数のレンズ
のそれぞれにより前記コードを読み取る手段とを備える
ことを特徴とする。
【0013】第5発明による場合は、異なる焦点距離の
複数レンズによりそれぞれ読取部がコードを読み取るこ
とにより、保持部の停止位置、保持部による対象物の保
持位置にずれが生じた場合であっても、何れかのレンズ
により読取部がコードの読み取りを行うことができる可
能性が高くなり、コードの読取率を従来に比して飛躍的
に向上させることができると共に、読取部がコードを読
み取れる位置に保持部を正確に停止させる必要がなく、
保持部の駆動制御も容易となるコード読取システムを実
現することができる。
【0014】第6発明に係るコード読取システムは、コ
ードが付された対象物を保持する保持部と、前記コード
を読み取るための読取部とを備えるコード読取システム
において、前記読取部は、前記コードを読み取るための
レンズと、該レンズの焦点合わせを行う自動焦点装置と
を備えることを特徴とする。
【0015】第6発明による場合は、自動焦点装置がレ
ンズの焦点合わせを行った状態で、読取部がコードを読
み取ることにより、保持部の停止位置、保持部による対
象物の保持位置にずれが生じた場合であっても、読取部
がコードの読み取りを行うことができ、コードの読取率
を従来に比して飛躍的に向上させることができると共
に、読取部がコードを読み取れる位置に保持部を正確に
停止させる必要がなく、保持部の駆動制御も容易となる
コード読取システムを実現することができる。
【0016】第7発明に係るコード読取システムは、コ
ードが付された対象物を保持する保持部と、前記コード
を読み取るためのレンズを有する読取部とを備えるコー
ド読取システムにおいて、前記読取部は、前記コードを
照射する光量を変化させる光量変化手段、又は前記レン
ズの絞りを変化させる絞り変化手段を備え、前記光量変
化手段が光量を変化させる間に、又は前記絞り変化手段
が絞りを変化させる間に、前記コードを複数回読み取る
べくなしてあることを特徴とする。
【0017】第7発明による場合は、光量変化手段が、
コードを照射する光量を変化させることにより、又は絞
り変化手段が、レンズの絞りを変化させることにより、
焦点深度が変化するので、その間に読取部が複数回、コ
ードを読み取ることにより、保持部の停止位置、保持部
による対象物の保持位置にずれが生じた場合であって
も、読取部がコードの読み取りを行うことができる可能
性が高くなり、コードの読取率を従来に比して飛躍的に
向上させることができると共に、読取部がコードを読み
取れる位置に保持部を正確に停止させる必要がなく、保
持部の駆動制御も容易となるコード読取システムを実現
することができる。
【0018】第8発明に係る保持装置は、コードが付さ
れた対象物を保持するための保持部を備える保持装置に
おいて、前記保持部を前記コードが付された面と略垂直
の方向へ往復動作させる往復動作手段を備えることを特
徴とする。
【0019】第9発明に係る読取装置は、コードを読み
取るための読取部を備える読取装置において、前記読取
部を前記コードが付された面と略垂直の方向へ往復動作
させる往復動作手段を備えることを特徴とする。
【0020】第1乃至第3発明及び第8,9発明による
場合は、保持部又は読取部を往復動作させ、読取部がコ
ードを読み取ることができる間隔を略基準として前記保
持部及び読取部間の距離を変化させることにより、保持
部の停止位置、保持部による対象物の保持位置にずれが
生じた場合であっても、読取部がコードを読取可能な間
隔と一致する間隔を隔てた状態で読取を行うことができ
る可能性が高くなり、コードの読取率を従来に比して飛
躍的に向上させることができると共に、読取部がコード
を読み取れる位置に保持部を正確に停止させる必要がな
く、保持部の駆動制御も容易となるコード読取システ
ム、該システムに用いる保持装置及び読取装置を実現す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るコ
ード読取システムを適用する保管庫100の一例を示す
模式的外観図である。保管庫100には、複数のマイク
ロチューブを夫々収納できる複数のトレイ102,10
2,…が保管棚101に納められており、該保管棚の側
近にはベルトコンベア103が設置されている。また、
該ベルトコンベアの始点位置及び終点位置の近傍には夫
々移載装置104,104が備えられ、前記ベルトコン
ベア103を跨いで備えられるピッキングロボット10
5が保管棚101から取り出したトレイ102をベルト
コンベア103へ移し載せ、また、ベルトコンベア10
3に載って搬送されるトレイ102を、保管庫100に
設けられた取り出し口W近傍に設けられる本発明に係る
コード読取システム近辺へ移すことができる。また、前
記ベルトコンベア103、移載装置104,104、及
びピッキングロボット105等の動作は、保管庫100
側に設置されたコンピュータ10にてユーザが取り出し
を要求するマイクロチューブに関する指示を適宜入力す
ることにより制御される。
【0022】図2は、本発明に係るコード読取システム
の概略構成を示す模式図である。図中1はロボットハン
ド部(保持部)であり、下部には一対の把持棒1a,1
bを備えている。該把持棒1a,1bは、薬品又は化学
物質などが入れられた底部を有するマイクロチューブT
の上開口部から挿入され、その間隔を広げることによ
り、内側から前記マイクロチューブTを把持する。前記
マイクロチューブTは保管庫100内のトレイに複数収
納されており、夫々のマイクロチューブTの底部には、
他と識別可能な2次元バーコードが付されている。
【0023】前記ロボットハンド部1は、把持してトレ
イから取り出されたマイクロチューブTに付された2次
元バーコードを読み取らせるため、コンピュータ10に
制御される図示しない駆動装置により後述するリーダ5
の近辺へ移動し、該リーダ5が備えるレンズLから略焦
点距離Dだけ上方に離隔した位置(以下、焦点位置)に
て一旦停止する。また、前記ロボットハンド部1にはア
クチュエータ30のプランジャ30aが接続されてお
り、該アクチュエータ30(距離変化手段、保持部駆動
手段)は、コンピュータ10の指示に基づいて制御部2
0によりその駆動が制御され、前記焦点距離Dに比して
短距離の間隔dだけ前記ロボットハンド部1を上下方向
へ往復動作させることができる。
【0024】前記リーダ5(読取部)は、前記2次元バ
ーコードを読み取る(エンコードする)ためのものであ
り、固定焦点式で焦点距離DのレンズLを有するリーダ
レンズ部2、CCDなどを有するリーダカメラ部3、及
び該リーダカメラ部3でのスキャンにより得られた電気
信号に基づいて2次元バーコードをエンコードするコー
ド処理部4を備えている。また、コード処理部4は前記
コンピュータ10に接続され、該コンピュータ10の指
示に従い、リーダカメラ部3にて所定時間内に複数回の
スキャンを実行させ、得られた電気信号に基づいて2次
元バーコードをエンコードし、エンコードされた情報を
コンピュータ10へ送信する。
【0025】なお、ユーザが入力を行うコンピュータ、
ベルトコンベア103,移載装置104,ピッキングロ
ボット105等の動作を制御するコンピュータ、ロボッ
トハンド部1,リーダ5,制御部20,アクチュエータ
30等の動作を制御するコンピュータはコンピュータ1
0のみで実現する必要はなく、複数のコンピュータを用
いてその役割を分担させてもよい。
【0026】上述した如くの構成をなす本実施の形態に
係るコード読取システムの動作について説明する。な
お、本実施の形態に係るコード読取システムでは2次元
バーコードを読み取る場合について説明しているが、1
次元バーコードなど、他のものであってもよい。初めに
コンピュータ10は、予め設定されたプログラム又は適
宜ユーザにより入力された指示に従い、駆動装置を駆動
させてロボットハンド部1をトレイ近辺へ移動させる。
そこでトレイに収納された一のマイクロチューブTを把
持棒1a,1bを用いて把持し、前記駆動装置の駆動に
よりリーダ5の上方、レンズLの略焦点位置に前記マイ
クロチューブTの底部が位置するように移動する。
【0027】コンピュータ10は、ロボットハンド部1
が前記位置に到達したことを確認し、リーダ5に対して
リーダカメラ部3による連続スキャンを実行するよう指
示を出し、指示を受けたリーダ5は連続スキャンを実行
する。またこの間、コンピュータ10は制御部20へ、
間隔dだけ前記ロボットハンド部1を上下方向へ往復動
作させるよう指示し、これを受けた制御部20は、アク
チュエータ30を駆動させてロボットハンド部1を間隔
dだけ上下方向へ往復動作させる。なお、リーダカメラ
部3によるスキャンの開始時点と、ロボットハンド部1
の往復動作の開始時点とは、何れが前後してもよく、ま
た、同時点であってもよい。
【0028】図3は、リーダカメラ部1による連続スキ
ャンのタイミングと、ロボットハンド部1の上下方向へ
の往復動作によるレンズLとの距離(対物距離)との関
係を示すグラフである。なお、図3では、把持棒1a,
1bによるマイクロチューブTの把持位置のずれ、また
は、駆動装置によるロボットハンド部1の停止位置のず
れなどにより、マイクロチューブTの底部位置が、レン
ズLから見て焦点位置よりΔdだけ遠方(レンズLから
の距離D1)にある場合について、その後のスキャンタ
イミング及び対物距離との関係を示している。
【0029】コンピュータ10は、マイクロチューブT
が略焦点位置(レンズLからD+Δd上方の位置)に到
達したことを確認し、リーダカメラ部3によるスキャン
を開始させる。時刻t1からスキャンを開始したリーダ
カメラ部3は、適宜時間間隔を空けて連続的にスキャン
する。また、ロボットハンド部1は、コンピュータ10
からの指示に基づいてアクチュエータ30が駆動するこ
とにより、レンズLから距離D1だけ離れた位置を基準
として間隔dの上下方向への往復動作を開始する。
【0030】より具体的には、レンズLからD2=D1
+d/2だけ離れた位置(時刻t2)、及び、D3=D
1−d/2だけ離れた位置(時刻t4)の間をマイクロ
チューブTが往復動作する間に、リーダカメラ部3は複
数回のスキャンを行う。これにより、マイクロチューブ
Tが往復動作開始時に停止していた位置(レンズLから
距離D1の位置)と、レンズLの焦点位置(焦点距離D
の位置)とのずれがd/2以下である場合は、複数回行
うスキャンの何れかのタイミング(図2では時刻t3,
t5)でマイクロチューブTの底部が焦点位置にあり、
その位置にてスキャンすることができる。また、夫々の
タイミングでのスキャンにより得られた電気信号はコー
ド処理装置4へ入力され、全ての電気信号についてエン
コードされる。その結果、最も読取率が高くなる時刻t
3又は時刻t5のタイミングでスキャンされて得られた
電気信号からエンコードされた情報が、コンピュータ1
0へ送信される。
【0031】本実施の形態に係るコード読取システムに
よれば、アクチュエータ30の駆動によりロボットハン
ド部1が上下方向へ往復動作をし、これに伴い把持棒1
a,1bに把持されたマイクロチューブTの底部位置も
上下方向へ往復動作をし、リーダ5が有するレンズLと
前記底部との距離を変動させることができる。従って、
リーダカメラ部3によるスキャン開始前のロボットハン
ド部1の位置ずれ、把持棒1a,1bによるマイクとチ
ューブTの把持位置のずれが生じた場合であっても、ロ
ボットハンド部1の往復動作に伴いリーダカメラ部3に
て連続的にスキャンすることにより、何れかのタイミン
グで前記底部が焦点距離Dに位置するときに前記底部に
付された2次元バーコードをスキャンすることができ、
ロボットハンド部1の停止位置の精度を向上させること
がなくても、2次元バーコードの読取率を格段に向上さ
せることができる。
【0032】なお、本実施の形態に係るコード読取シス
テムでは、レンズL及びマイクロチューブTの底部間の
距離を変動させるために、ロボットハンド部1を往復動
作させているが、これに限られず、例えばリーダ5、又
はリーダ5を構成するリーダレンズ部2及びリーダカメ
ラ部3の何れかを上下方向へ往復動作させるべくアクチ
ュエータのプランジャを接続してもよく、また、双方共
に往復動作させてもよい。
【0033】また、リーダレンズ部2に焦点距離が異な
る複数レンズを備え、リーダカメラ部3が夫々のレンズ
により読み取るようにしても良い。また、リーダ5に、
2次元バーコードを照射する光量を変化させる光量変化
手段、又はレンズLの絞り(F値)を変化させる絞り変
化手段を備え、光量又はレンズLの絞りを変化させ、レ
ンズLの焦点深度を変化させるようにしても良い。ま
た、リーダカメラ部3に自動焦点装置を備えても良いこ
とは言う迄もない。
【0034】更に、本実施の形態に係るコード読取シス
テムでは、ロボットハンド部1及びリーダ5が上下の位
置関係を有する場合について説明しているが、これに限
られず、水平の位置関係、又は、斜行した位置関係を有
している場合であってもよいことは言うまでもなく、何
れの場合もレンズL及び2次元バーコードが付されたマ
イクロチューブTの底部間の相対距離を変動させること
により、本実施の形態に係るコード読取システムと同様
の効果を奏することができる。
【0035】
【発明の効果】第1乃至第3発明及び第8,9発明によ
れば、保持部の停止位置、保持部による対象物の保持位
置にずれが生じた場合であっても、読取部がコードを読
取可能な間隔と一致する間隔を隔てた状態で読取を行う
ことができる可能性が高くなり、コードの読取率を従来
に比して飛躍的に向上させることができると共に、保持
部の駆動制御も容易となるコード読取システム、該シス
テムに用いる保持装置及び読取装置を実現することがで
きる。
【0036】第4発明によれば、保持部の停止位置、保
持部による対象物の保持位置にずれが生じた場合であっ
ても、読取部がコードの読み取りを行うことができる可
能性が高くなり、コードの読取率を従来に比して飛躍的
に向上させることができると共に、読取部がコードを読
み取れる位置に保持部を正確に停止させる必要がなく、
保持部の駆動制御も容易となるコード読取システムを実
現することができる。
【0037】第5,7発明によれば、保持部の停止位
置、保持部による対象物の保持位置にずれが生じた場合
であっても、何れかのレンズにより読取部がコードの読
み取りを行うことができる可能性が高くなり、コードの
読取率を従来に比して飛躍的に向上させることができる
と共に、読取部がコードを読み取れる位置に保持部を正
確に停止させる必要がなく、保持部の駆動制御も容易と
なるコード読取システムを実現することができる。
【0038】第6発明によれば、保持部の停止位置、保
持部による対象物の保持位置にずれが生じた場合であっ
ても、読取部がコードの読み取りを行うことができ、コ
ードの読取率を従来に比して飛躍的に向上させることが
できると共に、読取部がコードを読み取れる位置に保持
部を正確に停止させる必要がなく、保持部の駆動制御も
容易となるコード読取システムを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコード読取システムを適用する保
管庫の一例を示す模式的外観図である。
【図2】本発明に係るコード読取システムの概略構成を
示す模式図である。
【図3】リーダカメラ部による連続スキャンのタイミン
グと、ロボットハンド部の上下方向への往復動作による
レンズとの距離(対物距離)との関係を示すグラフであ
る。
【図4】従来の2次元バーコードを読み取るためのコー
ド読取システムの概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ロボットハンド部(保持部) 1a、1b 把持棒 2 リーダレンズ部 3 リーダカメラ部 4 コード処理部 5 リーダ(読取部) 10 コンピュータ 20 制御部 30 アクチュエータ(距離変化手段、保持部駆動手
段) 30a プランジャ 100 保管庫 101 保管棚 102 トレイ 103 ベルトコンベア 104 移載装置 105 ピッキングロボット D 焦点距離 L レンズ T マイクロチューブ
フロントページの続き (72)発明者 浜田 幸宣 大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 井手 照一郎 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社内 Fターム(参考) 5B072 AA02 CC13 CC21 CC24 DD01 KK02 LL19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コードが付された対象物を保持する保持
    部と、前記コードを読み取るための読取部とを備えるコ
    ード読取システムにおいて、 前記読取部及びコード間の距離を変化させる距離変化手
    段を備えることを特徴とするコード読取システム。
  2. 【請求項2】 前記距離変化手段は、前記読取部及びコ
    ードが互いに離接すべく前記読取部及びコード間の距離
    を変化させ、前記読取部は、前記距離変化手段により前
    記読取部及びコード間の距離が変化する間に前記コード
    を複数回読み取る読取手段を備えることを特徴とする請
    求項1に記載のコード読取システム。
  3. 【請求項3】 前記距離変化手段は、前記保持部を駆動
    させる保持部駆動手段、又は前記読取部を駆動させる読
    取部駆動手段を備えることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のコード読取システム。
  4. 【請求項4】 コードが付された対象物を保持する保持
    部と、前記コードを読み取るためのレンズを有する読取
    部とを備えるコード読取システムにおいて、 前記レンズ及びコードが互いに離接すべく前記レンズを
    移動させる手段を備え、前記読取部は、該手段により前
    記レンズ及びコード間の距離が変化する間に前記コード
    を複数回読み取るべくなしてあることを特徴とするコー
    ド読取システム。
  5. 【請求項5】 コードが付された対象物を保持する保持
    部と、前記コードを読み取るための読取部とを備えるコ
    ード読取システムにおいて、 前記読取部は、前記コードを読み取るための、焦点距離
    が異なる複数のレンズと、該複数のレンズのそれぞれに
    より前記コードを読み取る手段とを備えることを特徴と
    するコード読取システム。
  6. 【請求項6】 コードが付された対象物を保持する保持
    部と、前記コードを読み取るための読取部とを備えるコ
    ード読取システムにおいて、 前記読取部は、前記コードを読み取るためのレンズと、
    該レンズの焦点合わせを行う自動焦点装置とを備えるこ
    とを特徴とするコード読取システム。
  7. 【請求項7】 コードが付された対象物を保持する保持
    部と、前記コードを読み取るためのレンズを有する読取
    部とを備えるコード読取システムにおいて、 前記読取部は、前記コードを照射する光量を変化させる
    光量変化手段、又は前記レンズの絞りを変化させる絞り
    変化手段を備え、前記光量変化手段が光量を変化させる
    間に、又は前記絞り変化手段が絞りを変化させる間に、
    前記コードを複数回読み取るべくなしてあることを特徴
    とするコード読取システム。
  8. 【請求項8】 コードが付された対象物を保持するため
    の保持部を備える保持装置において、 前記保持部を前記コードが付された面と略垂直の方向へ
    往復動作させる往復動作手段を備えることを特徴とする
    保持装置。
  9. 【請求項9】 コードを読み取るための読取部を備える
    読取装置において、 前記読取部を前記コードが付された面と略垂直の方向へ
    往復動作させる往復動作手段を備えることを特徴とする
    読取装置。
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