JP2003335966A - 生分解性が付与されたプラスチック素材 - Google Patents

生分解性が付与されたプラスチック素材

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JP2003335966A
JP2003335966A JP2002146692A JP2002146692A JP2003335966A JP 2003335966 A JP2003335966 A JP 2003335966A JP 2002146692 A JP2002146692 A JP 2002146692A JP 2002146692 A JP2002146692 A JP 2002146692A JP 2003335966 A JP2003335966 A JP 2003335966A
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Japan
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plastic
plastic material
biodegradable
decomposition
resin
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JP2002146692A
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Shinichiro Yamada
心一郎 山田
Hiroyuki Mori
浩之 森
Tsutomu Noguchi
勉 野口
Yutaka Oki
裕 大木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明は、長期信頼性と生分解性を併せ
持つプラスチック素材、および前記プラスチック素材を
含む成型物を提供することを目的とする。 【解決手段】 生分解性を有さないプラスチック素材中
に、プラスチック分解促進因子を添加させて得られるプ
ラスチック素材、および同素材を成型して得られるプラ
スチック成型物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を有さな
いプラスチックに対して生分解性を付与させたプラスチ
ック素材、ならびに前記プラスチック素材を含む成型物
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックはいまや生活と産業のあら
ゆる分野に浸透しており、全世界の年間生産量は約1億
トンにも達している。その大半は使用後廃棄されてお
り、これが地球環境を乱す原因の1つとして認識されて
きた。現在、その解決策として最も注目されているの
が、プラスチックリサイクルと生分解性ポリマーの利用
である。プラスチックリサイクルについては、使用済み
電気製品をリサイクルするため、家電リサイクル法が2
001年4月からスタートしたが、テレビ、冷蔵庫、ク
ーラーおよび洗濯機の4つの大型電気製品を除いて、廃
棄品を回収しリサイクルをすることは行われておらず、
また法的規制もない。そのため、ほとんどの電気製品は
廃棄時に不燃ゴミとして捨てられる。たとえ形状が小型
でも、販売数が多い場合には全体として多量の廃棄物が
発生する結果になる。廃棄物処分場が不足している昨
今、これは深刻な問題となっている。また、現在頻繁に
行なわれている廃棄物の処理方法としては、廃棄物をシ
ュレッダー処理する方法がある。ところが、このシュレ
ッダー処理は廃棄物の容積を減少させるだけであり、埋
め立てれば廃棄物はそのままの状態で何十年、何百年と
残り、基本的な解決にはならない。仮にシュレッダーダ
ストをマテリアルリサイクルするにしても、すべての部
品が細かく粉砕されているため、例えば、銅等の有価値
の素材も、他の価値の低い素材と混合されてしまい、純
度が落ち、回収効率が悪化してしまう等の問題を抱えて
いる。
【0003】一方、生分解性ポリマーの利用としては、
次に挙げるような2つの利点があると考えられる。1点
目としては、電気製品の体積の大部分を占める筐体や構
造体部分を生分解性素材で作製し、これらの部分と電子
部品または基板等の非生分解性の部分とを例えばビス止
めや嵌め込み構造等の簡易に分けられる構造とすると、
簡易な解体処理で、リサイクルすべき部分と、そのまま
廃棄できる生分解性の部分を別々に処理できるため、回
収効率が上がることが期待される。2点目としては、例
えば、ラジオ、マイク、首掛けTV、キーボード、ウォ
ークマン、携帯電話、ラジカセ、イヤホン等の筐体の最
表面を、生分解性素材を中心とする自然崩壊性樹脂で作
製する。このように人体に接触する機会の多い部分を生
分解性の素材を中心とする自然崩壊性樹脂で作製してお
くことによって、通常の合成樹脂よりも人体や環境に対
してより安全性の高い電気製品を提供することができ
る。
【0004】しかしながら、生分解性ポリマーは環境へ
の適合性の高い素材を提供できる可能性は高いものの、
コストが高く、また性能面でも現行の汎用プラスチック
と比較した場合に劣るものが多いことが問題となってい
る。例えば、生分解性ポリマーの代表例である脂肪族ポ
リエステル樹脂は、一般に融点が低く、実用的な成形品
に適した物性(特に耐熱性、耐衝撃性)が不十分であ
る。そこで、無機フィラーの添加、結晶核剤の添加によ
る結晶化速度の向上、ガラス転移点が低いゴム的な性質
を示す生分解性樹脂とのブレンド等、さまざまな検討が
行われており、このようなプラスチックを用いた成形物
に関しては、既にいくつかの特許出願がなされている
(特開平3−290461号公報、特開平4−1469
52号公報、特開平4−325526号公報等)。
【0005】生分解性ポリマーを電気製品、電子機器等
の筐体への応用では、耐熱性と共に長期信頼性(恒温恒
湿条件での耐久性)が要求される。電気製品、電子機器
の商品ライフはさまざまであるが、小形のオーディオ商
品では、30℃、相対湿度80%の条件で3〜7年は物
性が維持されることが必要である。しかし、上述の先の
公知の発明では、いまだ長期信頼性を十分に確保できて
いないのが現状である。そのため、現時点では、生分解
性ポリマーは、脂肪族ポリエステル樹脂を中心に、農林
水産用資材(フィルム、植栽ポット、釣糸、魚網等)、
土木工事資材(保水シート、植物ネット、土嚢等)、包
装・容器分野(土、食品等が付着してリサイクルが難し
いもの)等、特に長期信頼性を要求されない用途に利用
されているにすぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
信頼性を確保できるが生分解性を有さないプラスチック
に対して、生分解性を付与し、廃棄時の環境への負荷を
低減させようとするものである。すなわち、本発明は、
長期信頼性と生分解性を併せ持つプラスチック素材、並
びに前記プラスチック素材を含む成型物及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電気製品
または電子機器等の筐体材料用として用いられるプラス
チック素材の生分解性について鋭意研究を重ねた結果、
プラスチック素材中に分解を促進させる因子を含有させ
ることで、汎用プラスチック素材に対しても生分解性を
付与できることを見出した。より詳しくは、長期信頼性
を確保できるが生分解性を有さないプラスチック素材に
対して、バクテリアなどの生分解性を促す因子を意図的
に含有させることで、前記プラスチック素材に対して生
分解性を付与し、使用後に廃棄する際の環境負荷を軽減
するものである。
【0008】すなわち、本発明は(1) 生分解性を有
さないプラスチックと、プラスチック分解促進因子とを
含有することを特徴とするプラスチック素材、(2)
プラスチック分解促進因子が、バクテリアであることを
特徴とする前記(1)に記載のプラスチック素材、
(3) プラスチック分解促進因子が、バクテリア資化
物質であることを特徴とする前記(1)に記載のプラス
チック素材、(4) 生分解性を有さないプラスチック
と、プラスチック分解促進因子とを含有するプラスチッ
ク素材を含む成型物、(5) 電気製品または電子機器
の筐体である前記(4)に記載の成型物、に関する。
【0009】また、本発明は、(6) プラスチック分
解促進因子の、生分解性を有さないプラスチックの分解
のための使用、(7) 生分解性を有さないプラスチッ
クに、溶融前、溶融時または溶融後にプラスチック分解
促進因子を添加し混合した後、成型することを特徴とす
るプラスチック成型物の製造方法、(8) プラスチッ
ク分解促進因子が、バクテリアであることを特徴とする
前記(7)に記載のプラスチック成型物の製造方法、
(9) プラスチック分解促進因子が、バクテリア資化
物質であることを特徴とする前記(7)に記載のプラス
チック成型物の製造方法、(10) 成型が、フィルム
成型、押出成型または射出成型により行われることを特
徴とする前記(7)に記載のプラスチック成型物の製造
方法、に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる生分解性を有
さないプラスチックとしては、使用後においても自然界
において微生物が関与して低分子化合物、最終的に水と
二酸化炭素に分解しないものとして一般に認識されてい
るプラスチックが挙げられる。なかでも、経時変化によ
る品質劣化を受けにくい、長期信頼性を有するプラスチ
ックが好ましい。さらに、耐衝撃性や耐熱性に優れてい
るプラスチックがより好ましい。このようなプラスチッ
クとしては、電気製品または電子機器の筐体として多く
使用されているポリスチレン、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン(ABS)、ポリカーボネート、アク
リル樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)等に
代表されるポリエステル、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、テフロ
ン(登録商標)樹脂、ナイロン系樹脂、またはセルロー
ス系樹脂が挙げられる。
【0011】本発明で用いるプラスチック分解促進因子
は、上記生分解性を有さないプラスチックの分解を促進
するものであれば、特に限定されない。前記プラスチッ
ク分解促進因子としては第一にバクテリア(菌類)が挙
げられる。かかるバクテリアは、上記生分解性を有さな
いプラスチックの分解を促進することができれば、その
種類は特に限定されない。なかでも、(a)人体や生態
系に対して低毒性、好ましくは無害であること、(b)
上述のような生分解性を有さないプラスチックを資化で
きること、(c)バクテリアを取り巻く環境条件に応じ
て芽胞を形成するなど休眠状態を取ることができるこ
と、(d)高温環境でも生存することができることの少
なくとも1以上の性質を有するバクテリアが好ましい。
なかでも、例えば納豆菌や乳酸菌などのように、前記
(a)の性質を少なくとも有するバクテリアがより好ま
しい。さらに、前記(a)および(b)の2つの性質を
少なくとも有するバクテリア、または、(a)および
{(c)もしくは(d)}の2つの性質を少なくとも有
するバクテリアが好ましい。特に、(a)、(b)、お
よび、{(c)または(d)}の3つの性質を有するバ
クテリアが好ましい。
【0012】上記生分解性を有さないプラスチックを資
化できるバクテリアは、としては、特に限定されない
が、例えばフラボオバクテリューム種、シェードモナス
種、アシイノバクター種、メタノカーカウス種、マイク
ロカーカウス種、バクテリアム種、マイコバクテリアム
種、アクロモバァクター種、エロウモオナス種に属する
微生物などが挙げられる。これらバクテリアは、1種類
を単独で使用してもよいし、複数種を混ぜて使用しても
よい。また、上述のようなバクテリアは、上記具体例と
して挙げたバクテリアに限定されず、公知の方法により
容易に得ることができる。例えば、本発明のプラスチッ
ク素材に含まれる生分解性を有さないプラスチックを微
小粉体にして寒天培地表層に薄く塗布し、該プラスチッ
クが分解する様子を観察し、該プラスチックが分解され
た系から例えば継代培養を繰り返すなど公知の方法を用
いて該プラスチックを資化する微生物を単離することが
できる。また、生分解性を有さないプラスチックを資化
できるバクテリアの取得方法として、特開平10−24
8595等に記載の方法を用いてよい。
【0013】上述の芽胞を形成するバクテリアとして
は、好気性の細菌であるバチルス(Bacillus)属、嫌気
性の細菌であるクロストリジウム(Clostridium)属が
挙げられる。前記バクテリアは、熱、消毒剤のような化
学薬品処理、紫外線、放射線照射などの物理的もしくは
化学的刺激を受けたとき、または炭素および窒素源が欠
乏し栄養条件が整っていないときに、芽胞を形成し、呼
吸などの代謝はほとんど行わず生物活性をほぼ完全に休
止させる。そして、環境が前記バクテリアの生育に有利
な条件に変化したときに、再び発芽し増殖を始める。こ
のような性質を利用すれば、プラスチック分解促進因子
であるバクテリアを上記生分解性を有さないプラスチッ
クに混合する際に、前記バクテリアの死滅を低減するこ
とができるという利点がある。すなわち、プラスチック
に他の成分を混合するときは、プラスチックを溶融して
行うが、そのときに比較的高温となるため、バクテリア
が死滅する可能性がある。しかし、前記芽胞形成菌であ
れば、高温環境下では芽胞を形成して熱に対抗すること
ができるので、バクテリアが死滅することを極力避ける
ことができる。さらには、本発明にかかるプラスチック
素材を用いた成型品の使用時には、芽胞を形成させるな
ど前記バクテリアを休眠状態とし、廃棄時に公知の処理
に付して発芽させたり、または、廃棄時に土壌中、河川
水中、海水中やコンポスト内でバクテリアが活性化する
雰囲気下に前記成型物をおくなどして、前記成型品を廃
棄した後にのみ上記生分解性を有さないプラスチックの
バクテリアによる分解を促進させることもできる。
【0014】高温環境でも生存することができるバクテ
リアとしては、好熱菌と呼ばれる微生物が挙げられる。
かかる性質を有するバクテリアを用いれば、上記芽胞形
成菌において述べた理由と同一の理由で、プラスチック
分解促進因子である本バクテリアを上記生分解性を有さ
ないプラスチックに混合する際に、かかるバクテリアの
死滅を低減することができるという利点がある。前記好
熱菌は、75℃以上の環境下でも生存できる高度好熱菌
と、55℃〜75℃程度の環境下で生存できる中程度好
熱菌とに大別され、本発明においては、いずれを用いて
もよいが、高度好熱菌を用いる方が好ましい。なお、好
熱菌は、37℃以下でも生存できる通性好熱菌であって
も、37℃以下では生存できない偏性好熱菌であっても
よいが、通性好熱菌の方が好ましい。
【0015】本発明で用いるプラスチック分解促進因子
としては、第二にバクテリア資化物質が挙げられる。バ
クテリア資化物質としては、バクテリアが資化できるも
のであれば特に限定されない。具体的には、炭水化物
(糖類)、脂肪(脂肪酸)、蛋白質(アミノ酸)などが
挙げられる。バクテリア資化物質は、バクテリアが効率
的に摂取できる態様が好ましく、複数種を組み合わせる
ことも可能である。ここで言うバクテリアとしては、本
発明にかかるプラスチック素材を用いた成型品が廃棄時
に置かれる環境に生育するバクテリアが挙げられる。ま
た、ここで言うバクテリアは、本発明のプラスチック素
材に含まれるプラスチック分解促進因子としての上記バ
クテリアであってもよい。すなわち、本発明で用いるプ
ラスチック分解促進因子としては、前述のバクテリア
と、かかるバクテリアが資化できる物質を組み合わせて
もよい。
【0016】また、本発明にかかるプラスチック素材中
には、上述のプラスチック分解促進因子以外にも、補強
材、無機フィラー、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、滑剤、ワックス、着色剤または結晶化促進剤などの
添加剤が含有されていてもよい。前記補強材としては、
例えばガラスマイクロビーズ、炭素繊維、チョーク、例
えばノボキュライト(novoculite)のような石英、アスベ
スト、長石、雲母、タルク、ウォラストナイトのような
ケイ酸塩、カオリン等が挙げられる。上記補強材は、1
種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用
してもよい。また、前記無機フィラーとしては、例えば
炭素または二酸化珪素の他、アルミナ、シリカ、マグネ
シアもしくはフェライト等の金属酸化微粒子;例えばタ
ルク、マイカ、カオリンもしくはゼオライト等の珪酸塩
類;硫酸バリウム、炭酸カルシウムもしくはフラーレン
等の微粒子等が挙げられる。中でも、珪酸塩類、炭素ま
たは二酸化珪素が好ましい。上記無機フィラーは、1種
を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用し
てもよい。無機フィラーの機能は特に問わないが、上述
の補強材として用いられる場合がある。また、無機フィ
ラーとしての珪酸塩類は、難燃剤として機能する。かか
る無機フィラーとして好適な珪酸塩類としては、二酸化
ケイ素含有率が約50%以上である珪酸塩類がより好ま
しい。これは、珪酸塩類が天然由来の鉱物から採取され
ることから、珪酸塩類以外の物質(例えば、MgO、CaO、
Fe2O3、Al2O3など)がある程度の含有されてしまう故で
ある。ただし、難燃のための無機系フィラーとしての効
果は、不純物により阻害されないことが好ましい。ま
た、無機フィラーの含有量は、その種類に応じて適宜選
択すればよく、一概には言えない。例えば、無機フィラ
ーが珪酸塩類の場合、その含有量は、本発明にかかる生
分解性プラスチック素材全体に対して、約5〜30重量
%程度であることが好ましい。
【0017】前記酸化防止剤としては、例えばフェノー
ル系、アミン系、リン系、イオウ系、ヒドロキノン系、
またはキノリン系酸化防止剤等が挙げられる。前記フェ
ノール系酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール
類、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]等のC2-10アルキレンジオール−ビス[3−
(3,5−ジ−分岐C3-6 アルキル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート];例えばトリエチレングリコ
ール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等のジまたはト
リオキシC2-4 アルキレンジオール−ビス[3−(3,
5−ジ−分岐C3-6 アルキル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート];例えばグリセリントリス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]等のC3-8 アルカントリオール−ビス
[3−(3,5−ジ−分岐C3-6 アルキル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート];例えばペンタエリス
リトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等のC4-8
アルカンテトラオールテトラキス[3−(3,5−ジ−
分岐C3-6 アルキル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート];例えばn−オクタデシル−3−(4’,
5’−ジ−t−ブチルフェノール)プロピオネート、n
−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジ−t−ブチルフェノール)プロピオネート、ステア
リル−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェノール)プロピオネート、ジステアリル−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネー
ト、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルア
クリレート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナミ
ド)、3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、4,4’−
チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
または1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−t−ブチルフェノール)ブタン等が挙げられ
る。
【0018】前記アミン系酸化防止剤としては、例え
ば、フェニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナ
フチルアミン、N,N’−ジフェニル−1,4−フェニ
レンジアミン、またはN−フェニル−N’−シクロヘキ
シル−1,4−フェニレンジアミン等が挙げられる。
【0019】前記リン系酸化防止剤としては、例えば、
トリイソデシルホスファイト、トリフェニルホスファイ
ト、トリスノニルフェニルホスファイト、ジフェニルイ
ソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファ
イト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)オクチルホスファイト、4,4’−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル)ジトリ
デシルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチル−4
−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ
−t−アミルフェニル)ホスファイト、トリス(2−t
−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2−t−ブチ
ルフェニル)フェニルホスファイト、トリス[2−
(1,1−ジメチルプロピル)−フェニル]ホスファイ
ト、トリス[2,4−(1,1−ジメチルプロピル)−
フェニル]ホスファイト、トリス(2−シクロヘキシル
フェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチル−4
−フェニルフェニル)ホスファイト等のホスファイト化
合物;トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフ
ィン、ジフェニルビニルホスフィン、アリルジフェニル
ホスフィン、トリフェニルホスフィン、メチルフェニル
−p−アニシルホスフィン、p−アニシルジフェニルホ
スフィン、p−トリルジフェニルホスフィン、ジ−p−
アニシルフェニルホスフィン、ジ−p−トリルフェニル
ホスフィン、トリ−m−アミノフェニルホスフィン、ト
リ−2,4−ジメチルフェニルホスフィン、トリ−2,
4,6―トリメチルフェニルホスフィン、トリ−o−ト
リルホスフィン、トリ−m−トリルホスフィン、トリ−
p−トリルホスフィン、トリ−o―アニシルホスフィ
ン、トリ−p−アニシルホスフィン、または1,4−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)ブタン等のホスフィン化合
物等が挙げられる。
【0020】前記ヒドロキノン系酸化防止剤としては、
例えば、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン等が挙げ
られ、キノリン系酸化防止剤としては、例えば、6−エ
トキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキ
ノリン等が挙げられ、イオウ系酸化防止剤としては、例
えば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリル
チオジプロピオネート等が挙げられる。中でも、好まし
い酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤(特
に、ヒンダードフェノール類)が挙げられ、より好まし
くは、ポリオール−ポリ[(分岐C3-6 アルキル基およ
びヒドロキシ基置換フェニル)プロピオネート]等が挙
げられる。また、上記酸化防止剤は、一種類を単独で使
用してもよいし、二種以上使用してもよい。
【0021】前記熱安定剤としては、例えば窒素含有化
合物(ポリアミド、ポリ−β−アラニン共重合体、ポリ
アクリルアミド、ポリウレタン、メラミン、シアノグア
ニジン、メラミン−ホルムアルデヒド縮合体等の塩基性
窒素含有化合物等)、アルカリまたはアルカリ土類金属
含有化合物[特に、有機カルボン酸金属塩(ステアリン
酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウ
ム等)、金属酸化物(酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、酸化アルミニウム等)、金属水酸化物(水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム
等)、金属炭酸塩等]、ゼオライト、またはハイドロタ
ルサイト等が挙げられる。特に、アルカリまたはアルカ
リ土類金属含有化合物(特にマグネシウム化合物やカル
シウム化合物等のアルカリ土類金属含有化合物)、ゼオ
ライト、またはハイドロタルサイト等が好ましい。ま
た、熱安定剤は、1種類を単独で使用してもよいし、二
種以上使用してもよい。
【0022】上記紫外線吸収剤としては、従来公知のベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリ
レート系、サリチレート系またはシュウ酸アニリド系等
が挙げられる。例えば、[2−ヒドロキシ−4−(メタ
クリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタク
リル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタ
クリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタク
リル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタ
クリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタ
クリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メ
タクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−
メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−
(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノ
ン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベン
ゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,
2’−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシメト
キシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合
体、または[2,2’−ジヒドロキシ−4−(メタクリ
ロイルオキシオクトキシベンゾフェノン)−メタクリル
酸メチル共重合体等が挙げられる。また、紫外線吸収剤
は、一種類を単独で使用してもよいし、二種以上使用し
てもよい。
【0023】上記滑剤としては、例えば、流動パラフィ
ン等の石油系潤滑油;ハロゲン化炭化水素、ジエステル
油、シリコン油、フッ素シリコン等の合成潤滑油;各種
変性シリコン油(エポキシ変性、アミノ変性、アルキル
変性、ポリエーテル変性等);ポリオキシアルキレング
リコール等の有機化合物とシリコンとの共重合体等のシ
リコン系潤滑性物質;シリコン共重合体;フルオロアル
キル化合物等の各種フッ素系界面活性剤;トリフルオロ
塩化メチレン低重合物等のフッ素系潤滑物質;高級脂肪
族アルコール;高級脂肪族アミド;高級脂肪酸エステ
ル;高級脂肪酸塩;または二硫化モリブデン等が挙げら
れる。これらの中でも、特に、シリコン共重合体が好ま
しい。シリコン共重合体としては、アクリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリブ
チラール系樹脂、メラミン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂またはポリビニルエーテル系樹脂等
の樹脂に、シリコンをブロックまたはグラフト重合させ
たものがより好ましい。これらの潤滑物質は、一種類を
単独で使用してもよいし、二種以上使用してもよい。
【0024】上記ワックス類としては、例えば、ポリプ
ロピレンワックスもしくはポリエチレンワックス等のオ
レフィン系ワックス、パラフィンワックス、フィッシャ
ートロプッシュワックス、ミクロクリスタリンワック
ス、モンタンワックス、脂肪酸アミド系ワックス、高級
脂肪族アルコール系ワックス、高級脂肪酸系ワックス、
脂肪酸エステル系ワックス、カルナウバワックスまたは
ライスワックス等が挙げられる。ワックス類の機能は特
に問わないが、上述の滑剤として用いられる場合があ
る。これらのワックス類は、一種類を単独で使用しても
よいし、二種以上使用してもよい。
【0025】上記着色剤としては、無機顔料、有機顔料
または染料等が挙げられる。無機顔料としては、例えば
クロム系顔料、カドミウム系顔料、鉄系顔料、コバルト
系顔料、群青、または紺青等が挙げられる。また、有機
顔料や染料の具体的な例としては、例えばカーボンブラ
ック;例えばフタロシアニン銅のようなフタロシアニン
顔料;例えばキナクリドンマゼンタ、キナクリドンレッ
ドのようなキナクリドン顔料;例えばハンザイエロー、
ジスアゾイエロー、パーマネントイエロー、パーマネン
トレッド、ナフトールレッドのようなアゾ顔料;例えば
スピリットブラックSB、ニグロシンベース、オイルブ
ラックBWのようなニグロシン染料、オイルブルー、ま
たはアルカリブルー等が挙げられる。また着色剤は、一
種類を単独で使用してもよいし、二種以上使用してもよ
い。
【0026】上記結晶化促進剤としては、例えば、p−
t−ブチル安息香酸ナトリウム、モンタン酸ナトリウ
ム、モンタン酸カルシウム、パルミチン酸ナトリウム、
ステアリン酸カルシウム等の有機酸塩類;例えば炭酸カ
ルシウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、タルク等の無機塩類;例えば
酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン等の金属酸化
物等が挙げられる。これらの結晶化促進剤は、一種類を
単独で使用してもよいし、二種以上使用してもよい。
【0027】また、本発明にかかるプラスチック素材に
は、生分解性樹脂が含まれていてもよい。生分解性樹脂
を含有させることで、本発明にかかるプラスチック素材
の生分解性を向上させることができる。ただし、生分解
性樹脂の含量は、本発明にかかるプラスチック素材の長
期信頼性を損なわない範囲であることが好ましく、具体
的には本発明にかかるプラスチック素材のプラスチック
成分の約50重量%以下であることが好ましい。
【0028】前記生分解性樹脂としては、使用後は自然
界において微生物が関与して低分子化合物、最終的に水
と二酸化炭素に分解する化合物(生分解性プラスチック
研究会、ISO/TC−207/SC3)であれば、特
に制限はない。具体的には、生分解性を有する、例え
ば、多糖類、ペプチド、脂肪族ポリエステル、ポリアミ
ノ酸、ポリビニルアルコール、ポリアミドもしくはポリ
アルキレングリコール等のいずれか、または前記化合物
の少なくともいずれかの一つを含む共重合体などが挙げ
られる。中でも、脂肪族ポリエステルが混合性や量産性
に優れていることから、本発明で用いる生分解性樹脂と
して好ましい。
【0029】具体的に、上記脂肪族ポリエステルとして
は、ポリ−L−乳酸(PLLA)、L−乳酸とD−乳酸
とのランダム共重合体等のポリ乳酸、またはそれらの誘
導体がより好ましい。もちろんその他のポリエステルに
分類される、例えばポリカプロラクトン、ポリヒドキシ
酪酸、ポリヒドロキシ吉草酸、ポリエチレンスクシネー
ト、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリリンゴ酸、ポリグリコール酸、ポリコハク酸エ
ステル、ポリシュウ酸エステル、ポリジグリコール酸ブ
チレン、ポリジオキサノン、微生物合成ポリエステルな
ども使用可能である。ここで、微生物合成ポリエステル
としては、3−ヒドロキシブチレート(3HB)、3−
ヒドロキシバリレート(3HV)、またはその共重合体
などが挙げられる。上記多糖類としては、セルロース、
デンプン、キトサン、デキストランもしくはそれら誘導
体のいずれか、またはそれら一つを含む共重合体を挙げ
ることができる。上記ペプチドとしては、コラーゲン、
カゼイン、フィブリン、ゼラチン等が挙げられる。上記
ポリアミドとしては、例えばナイロン4、ナイロン2/
ナイロン6共重合体等が挙げられる。
【0030】本発明にかかるプラスチック素材は、生分
解性を有さないプラスチックと、プラスチック分解促進
因子と、さらに所望により上述のような他の成分を混合
することに得ることができる。混合方法は特に限定され
ないが、生分解性を有さないプラスチック及び所望によ
り他のプラスチックまたは樹脂などの高分子成分(この
項において「プラスチック成分」という。)を溶融し、
プラスチック文化促進因子を含むそれ以外の成分(この
項において「非プラスチック成分」という。)を前記溶
融液の中に添加するという方法が挙げられる。添加後に
公知の方法で攪拌が行われてもよい。添加順序は特に限
定されず、2種以上の非プラスチック成分を同時に添加
してもよいし、1種類ずつ添加してもよい。また、前述
のプラスチック成分の溶融前または溶融時に、非プラス
チック成分を添加してもよい。さらに、非プラスチック
成分の一部はプラスチック成分の溶融前または溶融時に
添加し、残りの非プラスチック成分は、プラスチック溶
融後に添加することとしてもよい。つまり、非プラスチ
ック成分がプラスチック成分中に含有されば、添加時期
については限定しない。
【0031】上記のようにして得られる本発明にかかる
プラスチック素材を成型することで、本発明にかかるプ
ラスチック成型物が得られる。前記プラスチック成型物
としては、特に限定されず、種々の形状および構造を有
するものであってよい。具体的には、本発明にかかる成
型物は、例えばラジオ、マイク、TV、キーボード、携
帯型音楽再生機、パソコン等の電気製品または電子機器
の筐体等であることが好ましい。
【0032】本発明にかかる成型物を製造する際に、本
発明にかかるプラスチック素材を成型する方法として
は、公知の手段を用いてよく、成型品の種類に応じて適
宜選択され得る。具体的な成型方法としては、例えば、
フィルム成型、押出成型または射出成型等が挙げられ、
中でも特に射出成型が好ましい。より具体的に、押出成
型は、例えば単軸押出機、多軸押出機、タンデム押出機
等の押出成型機を用いて行うことができ、射出成型は、
例えばインラインスクリュ式射出成型機、多層射出成型
機、二頭式射出成型機等の射出成型機にて行うことがで
きる。本発明にかかる成型物の好ましい製造方法として
は、生分解性を有さないプラスチックおよびプラスチッ
ク分解促進因子、さらに所望により他の成分を、約20
L程度のヘンシェルミキサーにて約500rpm程度で
約2分間程度混合し、その後、二軸押出機で溶融混練し
てペレットを得、このペレットを使用して例えば電気製
品の筐体を常法に従って製造するという方法が挙げられ
る。
【0033】本発明にかかる成型品は、生分解性ととも
に、長期信頼性を有していることを特長とする。前記長
期信頼性の指標として、本発明にかかる成型物は、温度
80℃、相対湿度80%の恒温恒湿条件下で48時間エ
ージングしても、例えば耐衝撃性などの物性の低下が約
20%以内であることが好ましい。
【0034】
【発明の効果】本発明のプラスチック素材は、生分解性
とともに長期信頼性をも有する。そのため、本発明のプ
ラスチック素材を用いれば、電気製品または電子機器の
筐体などの長期信頼性を必要とする成型品にも生分解性
をもたせることができ、かかる成型品を廃棄する際の環
境負荷が軽減される。さらに、本発明によれば、保存安
定の期間を経過した後、バクテリアなどの分解促進因子
に起因する生分解性を発揮させて、微生物を含む培養液
中または土壌中において本発明のプラスチック素材の分
解を進行させることもできる。これにより、廃棄物の減
容化が可能である。また、本発明のプラスチック素材お
よびかかる本発明のプラスチック素材を含む成型品は、
原料が生分解性プラスチックに比較して安価であり、か
つ簡単な操作により製造できるため、製造コストの面か
らも極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 勉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大木 裕 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA08 AA12 AA22 AA31 AA34 AA42 AA46 AA50 AA70 AA71 AA75 AC02 AE22 AF52 BA01 BB05 BB06 BC01 BC03 BC07 4J002 AB011 AB042 AD002 BC031 BG001 BN151 CC181 CD001 CD031 CF001 CF061 CG001 CK011 CL001 CN041 EF006 EF056 FD202 FD206 4J200 AA04 AA05 AA08 AA13 BA02 BA03 BA05 BA07 BA09 BA23 BA28 BA32 BA34 BA38 EA11 EA21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性を有さないプラスチックと、プ
    ラスチック分解促進因子とを含有することを特徴とする
    プラスチック素材。
  2. 【請求項2】 プラスチック分解促進因子が、バクテリ
    アであることを特徴とする請求項1に記載のプラスチッ
    ク素材。
  3. 【請求項3】 プラスチック分解促進因子が、バクテリ
    ア資化物質であることを特徴とする請求項1に記載のプ
    ラスチック素材。
  4. 【請求項4】 生分解性を有さないプラスチックと、プ
    ラスチック分解促進因子とを含有するプラスチック素材
    を含む成型物。
  5. 【請求項5】 電気製品または電子機器の筐体である請
    求項4に記載の成型物。
  6. 【請求項6】 プラスチック分解促進因子の、生分解性
    を有さないプラスチックの分解のための使用。
  7. 【請求項7】 生分解性を有さないプラスチックに、溶
    融前、溶融時または溶融後にプラスチック分解促進因子
    を添加し混合した後、成型することを特徴とするプラス
    チック成型物の製造方法。
  8. 【請求項8】 プラスチック分解促進因子が、バクテリ
    アであることを特徴とする請求項7に記載のプラスチッ
    ク成型物の製造方法。
  9. 【請求項9】 プラスチック分解促進因子が、バクテリ
    ア資化物質であることを特徴とする請求項7に記載のプ
    ラスチック成型物の製造方法。
  10. 【請求項10】 成型が、フィルム成型、押出成型また
    は射出成型により行われることを特徴とする請求項7に
    記載のプラスチック成型物の製造方法。
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