JP2003334441A - カルボン酸エステル化用固体酸触媒 - Google Patents

カルボン酸エステル化用固体酸触媒

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acid
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esterification
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Kiyoomi Kaneda
清臣 金田
Nobuya Morishita
暢也 森下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カルボン酸とアルコールとに添加するだけで簡
便にエステル化させることができ、エステル化後に回収
して繰返して使用できるカルボン酸エステル化用固体酸
触媒、およびそれを用いた収率の高い不均一系カルボン
酸エステル化方法を提供する。 【解決手段】カルボン酸エステル化用固体酸触媒は、層
構造を有しているモンモリロナイトの層間に存する金属
カチオンが、Ti4+に交換したものである。不均一系カ
ルボン酸エステル化方法は、このカルボン酸エステル化
用固体酸触媒と、カルボン酸と、アルコールとを混合し
攪拌した後、酸触媒を濾別するというものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルボン酸とアル
コールとからエステルを合成する際に使用されるカルボ
ン酸エステル化用固体酸触媒、およびそれを用いた不均
一系カルボン酸エステル化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カルボン酸エステルは、化学薬品、樹脂
・化成品の原材料等として使用される。
【0003】このようなカルボン酸エステルの製法とし
て、硫酸や塩化水素のような酸性触媒存在下に基質で
あるカルボン酸と、アルコールのどちらか一方を化学量
論的に過剰に用い、脱水しながらエステル化する方法、
カルボン酸ハロゲン化物のような活性なカルボン酸誘
導体と、アルコールとを、副生するハロゲン化水素等の
ような酸性物質を塩にして捕獲する塩基の存在下で、エ
ステル化する方法等の種々の方法が知られている。
【0004】いずれの方法もエステル化後、用いた触媒
や過剰に用いたカルボン酸、場合によっては過剰に用い
たアルコール、副生した塩を中和、水洗等によって除去
しなければならず、工程が複雑であり、収率の低下や歩
留まりの低下を引き起こす。特に生成物が水溶性を有す
る場合には顕著である。また、除去した酸性触媒や塩等
は精製が困難なため再使用できず、多量の廃棄物となっ
てしまうという問題があった。
【0005】本発明者らは、
【非特許文献1】で、チタンイオン交換モンモリロナイ
ト触媒存在下、系外へ脱水する操作を施しながらカルボ
ニル化合物をアセタール化した後、触媒だけを濾別して
目的化合物を高収率で得るアセタール化方法を発表して
いる。
【0006】
【非特許文献1】Kaneda,K.ら,テトラヘト゛ロン レタース゛(Tetrah
edron Letters),第42巻,第8329-8332頁,2001年
【0007】このアセタール化方法での系外への脱水の
ような煩雑な操作を必要とせず、従来よりも簡便かつ高
い収率のエステル化が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を
解決するためになされたもので、カルボン酸とアルコー
ルとに添加するだけで簡便にエステル化させることがで
き、エステル化後に回収し繰返して使用できるカルボン
酸エステル化用固体酸触媒、およびそれを用いた収率の
高い不均一系カルボン酸エステル化方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明のカルボン酸エステル化用固体酸触
媒は、層構造を有しているモンモリロナイトの層間に存
する金属カチオンが、Ti4+に交換したものである。
【0010】モンモリロナイトは、単斜晶系に属し、層
構造を有する微細結晶の粘土鉱物である。その層間に存
するアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンのよ
うな金属カチオンは、高いイオン交換性を示す。
【0011】このような金属カチオンがTi4+に交換し
たモンモリロナイト(Ti4+−mont)は、新たに形成さ
れた鎖状水酸化チタン種に起因して、強いBrφnst
ed酸性を示す。Ti4+に交換したモンモリロナイト
は、その酸性のためにカルボン酸を活性化しアルコール
とのエステル化を進行させ易くする触媒として作用す
る。
【0012】さらに、Ti4+に交換したモンモリロナイ
トであるこの酸触媒は、固体状であるので、反応させた
後、濾過するだけで簡便に反応混合物から分離回収でき
るうえ、繰返して触媒として使用することができ、原子
効率が極めて高いものである。
【0013】本発明の不均一系カルボン酸エステル化方
法は、前記のカルボン酸エステル化用固体酸触媒と、カ
ルボン酸と、アルコールとを攪拌した後、この酸触媒を
濾別するというものである。
【0014】このカルボン酸エステル化用固体酸触媒
は、カルボン酸1molに対して2〜150g用いられ
ることが好ましい。
【0015】カルボン酸エステル化は、室温〜195℃
で、常圧またはオートクレーブ加圧下に進行させること
が好ましい。
【0016】カルボン酸エステル化は、溶媒中で行って
もよい。またアルコール、カルボン酸のいずれかを過剰
に用いてもよい。
【0017】低沸点アルコール例えばメタノールと、カ
ルボン酸とからエステルを合成する場合には、溶媒を兼
ねる大過剰の低沸点アルコール中でこの酸触媒存在下、
還流しながらエステル化させてもよい。これにより直鎖
脂肪族カルボン酸類をメチルエステル化すると、極めて
高い収率でエステルが得られる。しかし、芳香族カルボ
ン酸類をメチルエステル化すると、エステルの収率は低
い。このことを利用しホモフタル酸をメチルエステル化
すると、下記化学反応式(1)で示すように、高選択的
にモノエステルが得られる。
【0018】
【化1】
【0019】カルボン酸エステル化は、該カルボン酸と
該アルコールとが当量であって、無溶媒で行われてもよ
い。無溶媒であるとエステル化後、溶媒を留去する必要
がないので簡便である。
【0020】反応性が高い鎖状脂肪族カルボン酸のみな
らず、反応性が乏しい環状脂肪族カルボン酸や芳香族カ
ルボン酸でも容易にエステル化を進行させることができ
る。例えば、ラウリン酸と、高沸点のアルコールである
3−フェニル−1−プロパノールとの当量を、この酸触
媒存在下、無溶媒で加熱すると、下記化学反応式(2)
に示すように、高収率でそのエステルが得られる。
【0021】
【化2】
【0022】重合し易いアクリル酸やメタクリル酸のよ
うな(メタ)アクリル酸でも、下記化学反応式(3)に示
すように、収率よくエステル化を進行させることができ
る。
【0023】
【化3】
【0024】また、(メタ)アクリル酸エステルの内、
水溶性のエステルであっても、エステル化後に濾別する
だけで触媒を除去できるうえ、エステルの精製のために
水洗を行なわなくてもよいので、溶出のおそれがなく歩
留まりよく得られる。
【0025】このカルボン酸エステル化用固体酸触媒が
反応混合物に溶出しないので、生成したエステルは汚染
されず高純度である。
【0026】また、このエステル化は、ディーン−スタ
ーク脱水器のような脱水器具や、脱水剤を必要としなく
てもよく、簡便である。
【0027】カルボン酸が、鎖状脂肪族カルボン酸類、
環状脂肪族カルボン酸類、芳香族カルボン酸類であるこ
とが好ましい。カルボン酸は、鎖状脂肪族カルボン酸類
として例えばカプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、コ
ハク酸のような直鎖脂肪族カルボン酸、ピバル酸のよう
な分岐脂肪族カルボン酸;アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸のような不飽和脂肪
族カルボン酸;ケイ皮酸やジヒドロケイ皮酸のような芳
香族基含有脂肪族カルボン酸が挙げられ、環状脂肪族カ
ルボン酸類として例えばシクロヘキサンカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸が挙げられ、芳香族カルボン
酸類として例えば安息香酸、ホモフタル酸、フタル酸が
挙げられる。
【0028】アルコールが鎖状脂肪族アルコール類、環
状脂肪族アルコール類、ポリエーテルポリオール類であ
ることが好ましい。アルコールは、鎖状脂肪族アルコー
ル類として例えばメタノール、3−フェニル−1−プロ
パノール、アリルアルコール、エチレングリコール、ト
リメチロールプロパンが挙げられ、環状脂肪族アルコー
ル類として例えばシクロヘキサノール、シクロヘキサン
ジオールが挙げられ、ポリエーテルポリオール類とし
て、アルコキシポリアルキレングリコール、ポリアルキ
レングリコール、脂肪族ポリオールのアルキレンオキサ
イド付加物、芳香族水酸基含有化合物のアルキレンオキ
サイド付加物が挙げられる。
【0029】生成するエステルは、具体的には、カプロ
ン酸メチル、カプリン酸メチル、ピバル酸メチル、シク
ロヘキサンカルボン酸メチル、ホモフタル酸モノメチル
エステル、ケイ皮酸メチル、安息香酸メチルのようなメ
チルエステル;ラウリン酸3−フェニルプロピル、シク
ロヘキサンカルボン酸3−フェニルプロピル、安息香酸
3−フェニルプロピル、ジヒドロケイ皮酸3−フェニル
プロピル、ピバル酸3−フェニルプロピルのような3−
フェニルプロピルエステル;(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレートのようなアルキル(メタ)アクリレート
やアルキルポリ(メタ)アクリレート;シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジオールジ(メタ)
アクリレートのような環状脂肪族モノアルコールや環状
脂肪族多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル;メ
トキシポリエチレングリコール (メタ)アクリレート、
エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
ブトキシポリエチレングリコール (メタ)アクリレー
ト、メトキシポリプロピレングリコール (メタ)アクリ
レート、プロピレングリコールモノメチルエーテル (メ
タ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル (メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール ジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコール ジ(メタ)ア
クリレート、トリプロピレングリコール ジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコール ジ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコール ジ(メタ)アクリレー
トのようなアルコキシポリアルキレングリコール (メ
タ)アクリレートやポリアルキレングリコール ジ(メタ)
アクリレート;トリメチロールプロパンエチレンオキサ
イド3モル付加物のトリ(メタ)アクリル酸エステル、ト
リメチロールプロパンエチレンオキサイド6モル付加物
のトリ(メタ)アクリル酸エステルのようなアルキルポリ
オールのアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリル
酸エステル;フェノキシエチレングリコール(メタ)アク
リレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アク
リレートのようなフェノール性水酸基含有化合物にアル
キレンオキサイドを付加した(メタ)アクリル酸エステル
が挙げられる。
【0030】この不均一系カルボン酸エステル化方法に
よれば、用いた触媒は濾別により簡易に回収でき、ま
た、化学量論的に当量での反応が可能となるため、過剰
に用いたカルボン酸、場合によってはアルコールを除去
する複雑な工程が不必要となり、多量の廃棄物を発生し
ないばかりでなく、回収した触媒を再び使用することが
できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明のカルボン酸エステル化用固体
酸触媒と、それを用いた不均一系カルボン酸エステル化
方法の実施例を詳細に説明する。
【0032】カルボン酸エステル化用固体酸触媒は、次
のようにして調製される。
【0033】Na0.66(OH)4Si8(Al3.34Mg0.66Fe0.19)O20
で示され層間の鎖状水酸化金属種がNaである原材モン
モリロナイト(Na−mont)としてKunipia F
(クニミネ工業社製の商品名)を用いた。その3.0g
を、1.8MのTiCl水溶液100mL中で50℃
24時間攪拌した。得られたスラリーを濾過し、100
0mLの蒸留水で洗浄して塩化物を完全に除去した。次
いで110℃で乾燥すると、灰白色粉末のカルボン酸エ
ステル化用固体酸触媒2.5gが得られた。
【0034】このカルボン酸エステル化用固体酸触媒
は、元素分析値が、Na,0.06;Al,11.2;Ti,3.25;Fe,1.
34%であり、X線光分光分析(XPS)が、Ti 2p2/3 =
458.7eV;Al 2p = 74.1eV,Ti:Al = 0.21であった。こ
の酸触媒は、原材モンモリロナイトのNaに対するTi
4+への交換率が97.7%である。X線回折パターン
によって確認したこの酸触媒の層間距離は、2.7Åと
推定され、原材モンモリロナイトの層間距離2.9Åよ
り僅かに小さかった。
【0035】得られたカルボン酸エステル化用固体酸触
媒を用いて、カルボン酸をエステル化した例を、実施例
1〜16に示す。
【0036】(実施例1)先ず、カルボン酸エステル化
用固体酸触媒の0.15gをガラス製反応器に入れ、ア
ルゴン雰囲気下195℃で1時間加熱処理を施した。こ
れに、カルボン酸であるカプロン酸1mmolと、アル
コールであるメタノール10mLとを添加して、6時間
還流し、エステル化を行った。その後、酸触媒を濾別し
エステルを得た。生成したエステルの同定はガスクロマ
トグラフィー質量分析法(GC−MS)により、エステ
ルの収率の測定は内部標準法を用いたガスクロマトグラ
フィー(GC)、および液体クロマトグラフィー(L
C)により行った。
【0037】(実施例2〜5)表1に記載のカルボン酸
を用い、所定時間還流したこと以外は、実施例1と同様
にしてエステルを得て、測定した。
【0038】(実施例6〜7)実施例1のカプロン酸に
代えてケイ皮酸、または安息香酸を用い、オートクレー
ブ中195℃で2時間加熱したこと以外は、実施例1と
同様にして、エステルを得て、測定した。
【0039】(実施例8)カルボン酸エステル化用固体
酸触媒の0.10gをガラス製反応器に入れ、アルゴン
雰囲気下195℃で1時間加熱処理を施した。これに、
カルボン酸であるラウリン酸の5mmolと、当量のア
ルコールである3−フェニル−1−プロパノールの5m
molとを添加して、3時間150℃で加熱しエステル
化を行った。その後、酸触媒を濾別しエステルを得た。
実施例1と同様に、エステルの同定および収率の測定を
行った。
【0040】(実施例9)酸触媒として、実施例8で濾
別して回収したものを再使用したこと以外は、実施例8
と同様にして、エステルを得て、測定した。
【0041】(実施例10)酸触媒として、実施例9で
濾別して回収したものを再々使用したこと以外は、実施
例8と同様にして、エステルを得て、測定した。
【0042】(実施例11〜14)表1に記載のカルボ
ン酸を用い、所定時間攪拌したこと以外は、実施例8と
同様にして、エステルを得て、測定した。
【0043】(実施例15)カルボン酸エステル化用固
体酸触媒の7.3gをガラス製反応器に入れ、195℃
で1時間加熱処理を施した。これに、カルボン酸である
メタクリル酸の0.1molと、当量のアルコールであ
る1−オクタノールの0.1molと、重合禁止剤とを
添加して、18時間120℃で加熱しエステル化を行っ
た。その後、酸触媒を濾別しエステルを得た。実施例1
と同様に、エステルの同定および収率の測定を行った。
【0044】(実施例16)実施例15のメタクリル酸
をアクリル酸に変え、20時間撹拌したこと以外は、実
施例15と同様にして、エステルを得て、測定した。
【0045】結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1から明らかなように、反応性の高い直
鎖脂肪族カルボン酸であるか、反応性が乏しい環状脂肪
族カルボン酸や芳香族カルボン酸であるか、重合し易い
不飽和脂肪族カルボン酸であるかに係わらず、いずれか
らも高収率で所望のエステルを得ることができた。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明のカ
ルボン酸エステル化用固体酸触媒は、簡便に調製でき
る。この酸触媒を用いた不均一系カルボン酸エステル化
方法によれば、カルボン酸とアルコールとから高選択的
に高収率でエステルを得ることができる。さらに用いた
触媒は濾別により簡易に回収でき、また化学量論的に当
量での反応が可能となるため、過剰に用いたカルボン
酸、場合によってはアルコールを除去する中和・水洗な
どの複雑な工程が不必要となるばかりでなく、多量の廃
棄物を発生しないので、地球環境を汚染しない。水溶性
の高いエステルでも、歩留まり良く得ることができる。
また回収した触媒は繰り返し使用できるので経済的であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/54 C07C 69/54 Z 69/612 69/612 69/618 69/618 69/757 69/757 C 69/78 69/78 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BA16A BA16B BA45 BC50A BC50B CB25 CB75 DA03 DA08 FB26 4G073 BA20 BA57 BA63 CM15 FD08 UA01 4H006 AA02 AC48 BA10 BA29 BA55 BA68 BB70 BJ20 BJ50 BS30 KA06 KC12 KC14 KC20 KC30 KD10 KE00 4H039 CA66 CD10 CD30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層構造を有しているモンモリロナイト
    の層間に存する金属カチオンが、Ti4+に交換している
    ことを特徴とするカルボン酸エステル化用固体酸触媒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカルボン酸エステル
    化用固体酸触媒と、カルボン酸と、アルコールとを混合
    し攪拌した後、該酸触媒を濾別することを特徴とする不
    均一系カルボン酸エステル化方法。
  3. 【請求項3】 該カルボン酸と該アルコールとが当量
    であって、無溶媒であることを特徴とする請求項2に記
    載の不均一系カルボン酸エステル化方法。
  4. 【請求項4】 該カルボン酸が、鎖状脂肪族カルボン
    酸類、環状脂肪族カルボン酸類、芳香族カルボン酸類で
    あり、該アルコールが鎖状脂肪族アルコール類、環状脂
    肪族アルコール類、ポリエーテルポリオール類であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の不均一系カルボン酸エ
    ステル化方法。
  5. 【請求項5】 該カルボン酸が、直鎖脂肪族カルボン
    酸、分岐脂肪族カルボン酸、不飽和脂肪族カルボン酸、
    および芳香族基含有脂肪族カルボン酸から選ばれる鎖状
    脂肪族カルボン酸類であることを特徴とする請求項4に
    記載の不均一系カルボン酸エステル化方法。
  6. 【請求項6】 該カルボン酸が、アクリル酸およびメ
    タクリル酸から選ばれる不飽和脂肪族カルボン酸である
    ことを特徴とする請求項5に記載の不均一系カルボン酸
    エステル化方法。
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