JP2003333397A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003333397A
JP2003333397A JP2002135532A JP2002135532A JP2003333397A JP 2003333397 A JP2003333397 A JP 2003333397A JP 2002135532 A JP2002135532 A JP 2002135532A JP 2002135532 A JP2002135532 A JP 2002135532A JP 2003333397 A JP2003333397 A JP 2003333397A
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image
shooting
place
photographing
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Application number
JP2002135532A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Nishimura
朋幸 西村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントすることなく撮影後に撮影場所を特
定できるカメラを得る。 【解決手段】 撮影時に、GPS制御回路44により取
得される位置情報に基づいて撮影場所を示す地名情報を
取得し、当該地名情報により示される地名の文字列を示
す画像データを撮影により得られたデジタル画像データ
に合成し、合成後のデジタル画像データを記録メディア
42Aに記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに係り、特
に、撮影後に撮影場所を特定できるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD(Charge Coupled Devic
e)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semicondu
ctor)イメージ・センサ等の撮像素子の高解像度化に伴
い、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の
デジタルカメラの需要が急増している。
【0003】ところで、このようなデジタルカメラや銀
塩写真式のカメラでは、撮影によって得られた画像(被
写体像)に撮影場所が特定できる画像が写り込んでいれ
ば当該画像から撮影場所を特定することができるが、他
の場合には撮影場所を特定することができず、例えば、
複数の観光地で撮影を行った場合等には、撮影後に撮影
によって得られた画像と撮影場所との対応がとれなくな
る場合がある、という問題点があった。
【0004】この問題点に鑑み、特開2001−610
89に記載の技術では、カメラにGPS(Global Posit
ioning System)装置を搭載しておき、撮影時に当該G
PS装置によって撮影場所の位置情報を取得しておき、
撮影により得られた画像をプリントするときに、当該画
像の撮影時に取得しておいた位置情報に対応する住所を
合成するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2001−61089に記載の技術では、プリント時
に住所を合成するようにしていたので、プリントされた
画像を参照することにより当該画像を撮影した場所を特
定することができるものの、例えば、プリントしない状
態で画像情報のまま電子アルバム等を作成して画像を管
理する場合等には、撮影場所を特定することができな
い、という問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、プリントすることなく撮影後に撮影場
所を特定できるカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラは、被写体に対する撮影によ
り被写体像を示す画像情報を得る撮影手段と、前記撮影
手段により撮影を行うときの撮影場所を示す場所情報を
取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前
記場所情報を当該場所情報によって示される撮影場所で
の前記撮影手段による撮影によって得られた前記画像情
報に合成する合成手段と、前記合成手段により前記場所
情報が合成された前記画像情報を記録する記録手段と、
を備えている。
【0008】請求項1に記載のカメラによれば、被写体
に対する撮影により被写体像を示す画像情報を得る撮影
手段によって撮影を行うときの撮影場所を示す場所情報
が取得手段によって取得される。なお、上記場所情報に
は、撮影場所の住所を示す情報、及び撮影場所の地名を
示す情報が含まれる。また、上記画像情報は、本発明の
カメラをデジタルカメラに適用した場合には、固体撮像
素子等により得られたデジタル画像データに相当し、本
発明を銀塩写真式のカメラに適用した場合には、写真感
光材料(所謂、写真フイルム)に照射される被写体像を
担持した光情報に相当する。
【0009】ここで、請求項1に記載のカメラでは、取
得手段により取得された場所情報が当該場所情報によっ
て示される撮影場所での撮影手段による撮影によって得
られた画像情報に合成手段によって合成され、場所情報
が合成された画像情報が記録手段によって記録される。
なお、上記記録手段は、本発明のカメラをデジタルカメ
ラに適用した場合には、当該デジタルカメラに備えられ
た半導体メモリやスマートメディア等の可搬型の記録媒
体に相当し、本発明を銀塩写真式のカメラに適用した場
合には、写真感光材料に相当する。
【0010】すなわち、本発明では、撮影場所を示す場
所情報を取得して、撮影により得られた被写体像を示す
画像情報に合成した後に記録手段に記録するようにして
おり、これによってプリントすることなく、記録手段に
より記録された画像情報により示される被写体像を参照
することのみによって撮影場所を特定することができる
ようにしている。
【0011】このように、請求項1に記載のカメラによ
れば、撮影を行うときの撮影場所を示す場所情報を取得
し、当該場所情報を当該場所情報によって示される撮影
場所での撮影によって得られた画像情報に合成し、当該
画像情報を記録しているので、プリントすることなく撮
影後に撮影場所を特定できる。
【0012】また、請求項2記載のカメラは、請求項1
記載の発明において、前記場所情報の前記画像情報への
合成位置を所望の位置に設定し得る設定手段を更に備え
たものである。
【0013】請求項2に記載のカメラによれば、設定手
段によって場所情報の画像情報への合成位置が所望の位
置に設定される。
【0014】このように、請求項2に記載のカメラによ
れば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することが
できると共に、場所情報の画像情報への合成位置を所望
の位置に設定し得るようにしているので、画像情報によ
り示される被写体像の所望の位置に場所情報を合成する
ことができ、この結果として、例えば人物の顔や撮影目
標とする動物等の重要な画像に場所情報が合成されるこ
とによる当該重要な画像の欠落を防止することができ
る。
【0015】更に、請求項3記載のカメラは、請求項1
又は請求項2記載の発明において、前記画像情報の前記
場所情報が合成される画像領域が所定色となるように前
記画像情報を変更する変更手段を更に備えたものであ
る。
【0016】請求項3に記載のカメラによれば、画像情
報の場所情報が合成される画像領域が所定色となるよう
に当該画像情報が変更手段によって変更される。
【0017】このように、請求項3に記載のカメラによ
れば、請求項1又は請求項2記載の発明と同様の効果を
奏することができると共に、画像情報の場所情報が合成
される画像領域が所定色となるように当該画像情報を変
更しているので、場所情報の色を上記所定色と異なる色
(好ましくは、上記所定色と補色の関係にある色)とす
ることにより、画像情報に合成された場所情報の視認性
を向上できる。
【0018】なお、上記請求項2に記載の発明の好適な
態様(以下、「第1態様」という。)として、前記撮影
手段により得られた画像情報により示される被写体像を
表示するための表示手段を更に備え、前記設定手段は、
前記表示手段に前記被写体像が表示された状態で前記場
所情報の合成位置を設定するものが挙げられる。
【0019】本第1態様によれば、設定手段により、撮
影手段によって得られた画像情報により示される被写体
像を表示するための表示手段に当該被写体像が表示され
た状態で場所情報の合成位置が設定される。なお、上記
表示手段としては、液晶ディスプレイ、有機EL(Elec
tro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレ
イ、CRTディスプレイ等の各種ディスプレイを適用す
ることができる。
【0020】このように、本第1態様によれば、表示手
段に被写体像が表示された状態で場所情報の合成位置を
設定しているので、被写体像の状態を参照しつつ場所情
報の合成位置を設定することができ、重要な画像に対応
する位置に場所情報が合成されることによる当該重要な
画像の欠落を簡易かつ確実に防止することができる。
【0021】また、本発明の好適な態様(以下、「第2
態様」という。)として、前記場所情報の色を所望の色
に設定し得る色設定手段を更に備えたものが挙げられ
る。
【0022】本第2態様によれば、色設定手段によって
場所情報の色が所望の色に設定される。
【0023】このように、本第2態様によれば、場所情
報の色を所望の色に設定し得るようにしているので、場
所情報が合成される画像領域の色が判明している場合に
おいて、この色と異なる色に場所情報の色を設定するこ
とにより場所情報の視認性を向上できる。
【0024】また、上記請求項3に記載の発明の好適な
態様(以下、「第3態様」という。)として、前記画像
領域を前記画像情報により示される被写体像の色の評価
に用いる領域から除外するものが挙げられる。
【0025】本第3態様によれば、画像情報の場所情報
が合成される画像領域、すなわち、請求項3に記載の発
明において所定色となるように色が変更された画像領域
が画像情報により示される被写体像の色の評価(例え
ば、ホワイトバランス調整のための評価等)に用いる領
域から除外される。
【0026】このように、本第3態様によれば、請求項
3に記載の発明において所定色となるように色が変更さ
れた画像領域が被写体像の色の評価に用いる領域から除
外しているので、色の評価を適正に行うことができ、こ
の結果として高品質な被写体像を得ることができる。
【0027】また、本発明の好適な態様(以下、「第4
態様」という。)として、予め定められた場所の地名を
示す地名情報と当該地名情報により示される場所の位置
を示す位置情報とを対応付けて複数の場所について記憶
した記憶手段を更に備え、前記取得手段は、自己の位置
を示す位置情報をGPSにより取得し、取得した位置情
報に対応する前記地名情報を前記場所情報として前記記
憶手段から読み出すことにより前記場所情報を取得する
ものが挙げられる。
【0028】本第4態様によれば、予め定められた場所
の地名を示す地名情報と当該地名情報により示される場
所の位置を示す位置情報とが対応付けられて複数の場所
について記憶手段により記憶され、取得手段により、自
己の位置を示す位置情報をGPSにより取得し、取得し
た位置情報に対応する地名情報が本発明の場所情報とし
て記憶手段から読み出されることにより場所情報が取得
される。
【0029】なお、上記記憶手段としては、RAM(Ra
ndom Access Memory)、EEPROM(Electrically E
rasable and Programmable Read Only Memory)、フラ
ッシュEEPROM(Flash EEPROM)等の記憶素子、フ
ロッピィディスク、CD−R(Compact Disc-Recordabl
e)、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)、光磁気
ディスク、磁気テープ等の可搬記録媒体やハードディス
ク等の固定記録媒体、或いはネットワークに接続された
サーバ・コンピュータ等に設けられた外部記憶装置等を
用いることができる。
【0030】このように、本第4態様によれば、予め定
められた場所の地名を示す地名情報と当該地名情報によ
り示される場所の位置を示す位置情報とを対応付けて複
数の場所について記憶した記憶手段を更に備え、自己の
位置を示す位置情報をGPSにより取得し、取得した位
置情報に対応する地名情報を本発明の場所情報として記
憶手段から読み出すことにより場所情報を取得している
ので、自動的に場所情報を取得することができ、ユーザ
にとっての利便性を向上できる。
【0031】また、本発明の好適な態様(以下、「第5
態様」という。)として、前記取得手段は、PHS(Pe
rsonal Handy-phone System)により取得される自己の
位置を示す位置情報に基づいて前記場所情報を取得する
ものが挙げられる。
【0032】本第5態様によれば、取得手段によってP
HSにより取得される自己の位置を示す位置情報に基づ
いて本発明の場所情報が取得される。
【0033】このように、本第5態様によれば、PHS
により取得される自己の位置を示す位置情報に基づいて
本発明の場所情報を取得しているので、自動的に場所情
報を取得することができ、ユーザにとっての利便性を向
上できる。
【0034】また、本発明の好適な態様(以下、「第6
態様」という。)として、前記取得手段は、撮影者によ
る入力によって前記場所情報を取得するものが挙げられ
る。
【0035】本第6態様によれば、取得手段により、撮
影者による入力によって本発明の場所情報が取得され
る。
【0036】このように、本第6態様によれば、撮影者
による入力によって本発明の場所情報を取得しているの
で、自動的に取得する場合に比較して、場所情報の精度
を向上できる。
【0037】更に、本発明の好適な態様(以下、「第7
態様」という。)として、前記合成手段は、所定条件を
満足したときのみ前記場所情報を前記画像情報に合成す
るものが挙げられる。
【0038】本第7態様によれば、合成手段により、所
定条件を満足したときのみ場所情報が画像情報に合成さ
れる。なお、上記所定条件としては、略同一の撮影場所
での撮影時において、最初の撮影によって得られた画像
情報のみに場所情報を合成するという条件や、ユーザに
より指定された画像情報のみに場所情報を合成するとい
う条件等を例示することができる。
【0039】このように、本第7態様によれば、所定条
件を満足したときのみ場所情報を画像情報に合成してい
るので、不必要な場所情報の合成を行わないようにする
ことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形
態では、本発明のカメラを、デジタルスチルカメラ(以
下、単に「デジタルカメラ」という。)に適用した場合
の形態について説明する。
【0041】〔第1実施形態〕まず、図1を参照して、
本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成
を説明する。
【0042】同図に示すように、デジタルカメラ10の
正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、
撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファ
インダ70と、が備えられている。また、デジタルカメ
ラ10の上面には、撮影を実行する際に撮影者によって
押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)60
と、電源スイッチ66と、が備えられている。
【0043】なお、本実施の形態に係るレリーズボタン
60は、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し
状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位
置まで押下される状態(以下、「全押し状態」とい
う。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されて
いる。
【0044】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10は、静止画像の撮影の他、動画像の撮影も行うこと
ができるように構成されており、静止画像の撮影を行う
際には、レリーズボタン60を半押し状態にすることに
よりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働い
て露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定
された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて
合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露
光(撮影)が行われる。
【0045】これに対し、動画像の撮影を行う際には、
レリーズボタン60を全押し状態とすることによって動
画像の撮影が開始され、レリーズボタン60の押下状態
を一旦未押下状態まで戻した後、再度全押し状態とする
ことによって当該動画像の撮影が停止されるように構成
されている。このように、本実施の形態に係るデジタル
カメラ10では、動画像の撮影を開始するときにレリー
ズボタン60を全押し状態とし、当該撮影を停止すると
きに再度レリーズボタン60を全押し状態とするもので
あるが、これに限らず、レリーズボタン60を全押し状
態としている期間中に動画像の撮影を行う形態とするこ
ともできる。
【0046】一方、デジタルカメラ10の背面には、前
述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られた
デジタル画像データにより示される被写体像や各種メニ
ュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプ
レイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行う
モードである撮影モード及び撮影によって得られたデジ
タル画像データにより示される被写体像をLCD30に
表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモ
ードに設定するために操作されるモード切替スイッチ6
2と、LCD30の表示領域における上下左右の4方向
の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キ
ーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含
んで構成された十字カーソルボタン64と、が備えられ
ている。
【0047】なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、上記撮影モードとして、撮影場所を示す後述
する地名情報(本発明の「場所情報」に相当。)を撮影
によって得られたデジタル画像データに合成しつつ撮影
を行うモードである地名合成撮影モードと、上記地名情
報のデジタル画像データへの合成を行わずに撮影を行う
モードである通常撮影モードと、の2種類のモードの何
れかが、LCD30に表示される不図示のメニュー画面
上で設定できるように構成されている。
【0048】一方、デジタルカメラ10の底面には、外
部装置と所定のインタフェース規格(本実施の形態で
は、USB(Universal Serial Bus))により電気的に
接続するために用いられるレセプタクル72が設けられ
ている。
【0049】次に、図2を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0050】同図に示すように、デジタルカメラ10
は、前述のレンズ12を含んで構成された光学ユニット
13と、レンズ12の光軸後方に配設されたCCD(Ch
arge Coupled Device)14と、相関二重サンプリング
回路(以下、「CDS」という。)16と、入力された
アナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デ
ジタル変換器(以下、「ADC」という。)18と、を
含んで構成されており、CCD14の出力端子はCDS
16の入力端子に、CDS16の出力端子はADC18
の入力端子に、各々接続されている。
【0051】ここで、CDS16による相関二重サンプ
リング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイ
ズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体
撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスル
ー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることに
より正確な画素データを得る処理である。
【0052】一方、デジタルカメラ10は、所定容量の
ラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画
像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記
憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジ
タル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処
理回路22と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに
対して圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画
像データに対して伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路2
4と、デジタル画像データにより示される画像やメニュ
ー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成し
てLCD30に供給する一方、LCD30に表示させる
画像を示す映像信号(本実施の形態では、NTSC信
号。)を生成してビデオ出力端子OUTに出力するビデ
オ/LCDエンコーダ28と、を含んで構成されてい
る。なお、画像入力コントローラ20の入力端子はAD
C18の出力端子に接続されている。
【0053】また、デジタルカメラ10は、デジタルカ
メラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)32
と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本
実施の形態では、CCD14による撮像によって得られ
た画像のコントラスト値。)を検出するAF検出回路3
4と、AE機能及びAWB(Automatic White Balanc
e)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施
の形態では、CCD14による撮像によって得られた画
像の明るさを示す量。)を検出するAE・AWB検出回
路36と、CPU32による各種処理の実行時のワーク
エリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dy
namic Random Access Memory)により構成された第1メ
モリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像
データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成さ
れた第2メモリ40と、を含んで構成されている。
【0054】更に、デジタルカメラ10は、スマートメ
ディア(Smart Media(R))により構成された記録メ
ディア42A及びマイクロドライブにおける記録メディ
ア42Bをデジタルカメラ10でアクセス可能とするた
めのメディアコントローラ42と、GPS衛星からの電
波を受信する不図示のアンテナが内蔵されると共に当該
アンテナによって受信した信号を処理して位置情報(本
実施の形態では、経度及び緯度の2次元の情報)を取得
するGPS制御回路44と、前述のレセプタクル72に
接続されると共にUSB規格による外部との間の通信を
司るUSBインタフェース46と、を含んで構成されて
いる。
【0055】以上の画像入力コントローラ20、画像信
号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、ビデオ/L
CDエンコーダ28、CPU32、AF検出回路34、
AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモ
リ40、メディアコントローラ42、GPS制御回路4
4、及びUSBインタフェース46は、各々、バスBU
Sを介して相互に接続されている。
【0056】従って、CPU32は、画像入力コントロ
ーラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路
24、及びビデオ/LCDエンコーダ28の各々の作動
の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路
36により検出された物理量の取得と、GPS制御回路
44により取得された位置情報の取得と、第1メモリ3
8、第2メモリ40、記録メディア42A、及び記録メ
ディア42Bへのアクセスと、レセプタクル72に接続
された外部装置との相互通信と、を各々行うことができ
る。
【0057】一方、デジタルカメラ10には、主として
CCD14を駆動させるためのタイミング信号を生成し
てCCD14に供給するタイミングジェネレータ48が
設けられており、当該タイミングジェネレータ48の入
力端子はCPU32に、出力端子はCCD14に、各々
接続されており、CCD14の駆動は、CPU32によ
りタイミングジェネレータ48を介して制御される。
【0058】更に、CPU32はモータ駆動部50の入
力端子に接続され、モータ駆動部50の出力端子は光学
ユニット13に備えられた焦点調整モータ、ズームモー
タ及び絞り駆動モータに接続されている。
【0059】本実施の形態に係る光学ユニット13に含
まれるレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の
変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されてお
り、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレン
ズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞
り駆動モータは含まれるものであり、焦点調整モータ、
ズームモータ及び絞り駆動モータは各々CPU32の制
御下でモータ駆動部50から供給された駆動信号によっ
て駆動される。
【0060】CPU32は、光学ズーム倍率を変更する
際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット13に
含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0061】また、CPU32は、CCD14による撮
像によって得られた画像のコントラスト値が最大となる
ように上記焦点調整モータを駆動制御することによって
合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタ
ルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像
のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定
する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用して
いる。
【0062】更に、前述のレリーズボタン60、モード
切替スイッチ62、十字カーソルボタン64、及び電源
スイッチ66の各種ボタン類及びスイッチ類はCPU3
2に接続されており、CPU32は、これらのボタン類
及びスイッチ類に対する操作状態を常時把握できる。
【0063】ここで、本実施の形態に係る記録メディア
42Bには、予め定められた場所の名称を示す地名情報
と、当該地名情報により示される場所の位置を示す位置
情報(本実施の形態では、経度情報及び緯度情報)とが
対応付けられた状態で複数の場所についてデータファイ
ル(以下、「地名情報データファイルF」という。)と
して記憶されている。
【0064】図3には、本実施の形態に係る地名情報デ
ータファイルFの構成が模式的に示されている。同図に
示すように、この地名情報データファイルFには、「東
京○○タワー」、「東京都立□□公園」といった地名を
示す地名情報が、存在位置の範囲を示す経度情報及び緯
度情報と共に記憶されている。なお、本実施の形態で
は、同図に示すように、地名情報として観光地の名称を
示す情報が適用されているが、対応する経度情報及び緯
度情報により特定される住所を示す情報を適用すること
もできる。
【0065】CCD14が本発明の撮影手段に、CPU
32が本発明の取得手段、合成手段及び変更手段に、記
録メディア42Aが本発明の記録手段に、十字カーソル
ボタン64が本発明の設定手段に、各々相当する。
【0066】また、LCD30が上記第1態様の表示手
段に、十字カーソルボタン64が上記第2態様の色設定
手段に、記録メディア42Bが上記第4態様の記憶手段
に、各々相当する。
【0067】次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10の作用を説明する。まず、撮影モード設定時におけ
る通常撮影モードと地名合成撮影モードの各モードに共
通な処理の流れについて簡単に説明する。
【0068】光学ユニット13を介した撮像によってC
CD14から出力された被写体像を示す信号は順次CD
S16に入力されて相関二重サンプリング処理が施され
た後にADC18に入力され、ADC18は、CDS1
6から入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号
を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像デー
タ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
【0069】画像入力コントローラ20は内蔵している
ラインバッファにADC18から順次入力されるデジタ
ル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域
に格納する。
【0070】第2メモリ40の所定領域に格納されたデ
ジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信
号処理回路22によって読み出され、これらにAE・A
WB検出回路36により検出された物理量に応じたデジ
タルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行な
うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって
8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号
処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以
下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を第2
メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
【0071】なお、LCD30は、CCD14による連
続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表
示してファインダとして使用することができるものとし
て構成されているが、このようにLCD30をファイン
ダとして使用する場合には、生成したYC信号を、ビデ
オ/LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出
力する。これによってLCD30にスルー画像が表示さ
れることになる。
【0072】ここで、ユーザにより通常撮影モードで、
かつ静止画像の撮影が設定されているときには、レリー
ズボタン60が撮影者によって全押し状態とされたとき
に、この時点で第2メモリ40に格納されているYC信
号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式
(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後にメ
ディアコントローラ42を介して記録メディア42Aに
記録する。
【0073】また、ユーザにより通常撮影モードで、か
つ動画像の撮影が設定されているときには、レリーズボ
タン60が全押し状態とされた時点から次にレリーズボ
タン60が全押し状態とされる時点までの期間、すなわ
ち動画像の撮影を行っている期間において、所定期間
(本実施の形態では、1/30秒(0.033・・・
秒))毎に、第2メモリ40に格納されているYC信号
を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式
(本実施の形態では、Motion JPEG形式)で
圧縮した後にメディアコントローラ42を介して記録メ
ディア42Aに記録する。従って、本実施の形態に係る
デジタルカメラ10で動画像の撮影を行うときには、3
0フレーム/秒の動画像を記録メディア42Aに記録す
ることができる。
【0074】次に、図4を参照して、本発明に特に関係
する地名合成撮影モードの設定時にデジタルカメラ10
において実行される撮影処理について説明する。なお、
図4は、モード切替スイッチ62により撮影モードが設
定されており、不図示のメニュー画面上で地名合成撮影
モードで、かつ静止画像の撮影が設定されている場合
に、デジタルカメラ10のCPU32で実行される撮影
処理の流れを示すフローチャートである。また、ここで
は、錯綜を回避するために、先に説明した通常撮影モー
ドとの共通の処理については、できるだけ説明を省略す
る。
【0075】同図のステップ100では、GPS制御回
路44が問題なく作動するか否かを判定し、否定判定の
場合はステップ102に移行してLCD30にエラーメ
ッセージを表示させた後に本撮影処理を終了し、肯定判
定の場合にはステップ104に移行する。
【0076】ステップ104では、レリーズボタン60
が半押し状態とされるまで待機し、次のステップ106
では、この時点における位置情報をGPS制御回路44
から取得し、更に、次のステップ108では、取得され
た位置情報に問題がないか否かを判定し、否定判定の場
合はステップ110に移行してLCD30にエラーメッ
セージを表示させた後に本撮影処理を終了し、肯定判定
の場合にはステップ112に移行する。
【0077】ステップ112では、レリーズボタン60
が全押し状態とされたか否かを判定し、肯定判定の場合
はステップ116に移行し、否定判定の場合にはステッ
プ114に移行してレリーズボタン60が未押下状態に
復帰したか否かを判定し、この結果、否定判定の場合は
上記ステップ112へ戻り、肯定判定の場合には上記ス
テップ104に戻る。
【0078】上記ステップ104〜ステップ114の繰
り返し処理により、撮影者によってレリーズボタン60
が半押し状態とされたときにGPS制御回路44を用い
て位置情報を取得し、半押し状態から引き続きレリーズ
ボタン60が全押し状態に移行した場合は撮影を行うも
のと見なしてステップ116に移行し、全押し状態に移
行することなく未押下状態まで復帰した場合には再びレ
リーズボタン60が半押し状態とされるまで待機するこ
とになる。なお、レリーズボタン60が半押し状態とさ
れたときにAE機能及びAF機能が働くことは前述の通
りである。
【0079】ステップ116では、この時点で第2メモ
リ40に記憶されているデジタル画像データ(本実施の
形態では、YC信号)に上記ステップ106において取
得した位置情報に対応する地名情報を合成すべき条件に
あるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ118
に移行する。なお、上記合成すべき条件にあるか否かの
判定として、本実施の形態では、前回撮影を行ったとき
にGPS制御回路44から取得した位置情報により示さ
れる位置と、今回GPS制御回路44から取得した位置
情報により示される位置との間の距離が所定距離(本実
施の形態では、1km)以上である場合に合成すべき条
件であるものと判定し、他の場合に合成すべき条件でな
いものと判定する形態を適用する。これによって、略同
一の場所で複数回の撮影を行った場合における地名情報
の合成を、最初の撮影により得られたデジタル画像デー
タに対してのみ行うことができ、不必要な合成を行わな
いようにすることができる。なお、デジタルカメラ10
による最初の撮影時には前回の撮影が行われていないの
で、無条件に合成すべき条件であるものと判定する。
【0080】ステップ118では、上記ステップ106
において取得した位置情報により示される緯度及び経度
が含まれる位置情報に対応する地名情報を地名情報デー
タファイルF(図3も参照)から読み出すことにより、
取得した位置情報を地名情報に変換し、次のステップ1
20では、当該地名情報により示される地名の文字列を
示す画像を、この時点で第2メモリ40に記憶されてい
るデジタル画像データ(本実施の形態では、YC信号)
により示される被写体像の所定位置(本実施の形態で
は、被写体像の下端中央の位置)に位置するように当該
デジタル画像データに合成し、次のステップ122で、
地名情報が合成されたデジタル画像データを、ビデオ/
LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出力す
る。このステップ122の処理により、一例として図5
(A)に示されるように、LCD30には上記所定位置
に地名情報が合成された状態の被写体像が表示されるこ
とになる。
【0081】次のステップ124では、十字カーソルボ
タン64の何れかの矢印キーが押圧操作されたか否かを
判定し、肯定判定の場合はステップ126に移行して押
圧操作された矢印キーにより示される方向に所定画素数
分(本実施の形態では、3画素分)だけ地名情報のデジ
タル画像データへの合成位置を移動させた後に上記ステ
ップ124に戻り、否定判定の場合にはステップ128
に移行して十字カーソルボタン64の決定キーが押圧操
作されたか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステッ
プ124に戻り、肯定判定の場合にはステップ130に
移行する。
【0082】上記ステップ124〜ステップ128の処
理により、撮影者によって十字カーソルボタン64の何
れかの矢印キーが操作されている間は操作された矢印キ
ーにより示される方向への地名情報の移動が指示されて
いるものと見なして当該方向に地名情報の合成位置を移
動することを繰り返して行い、十字カーソルボタン64
の決定キーが押圧操作された時点で地名情報の合成位置
が確定されたものと見なしてステップ130に移行する
ことになる。この結果、一例として図5(B)に示すよ
うに、地名情報を主要な被写体に重ならない位置に合成
させることができる。
【0083】ステップ130では、この時点の地名情報
の合成位置に対応する被写体像の色に基づいて地名情報
により示される地名を示す文字列の色を決定し、当該文
字列が決定した色となるように当該文字列に対応するデ
ジタル画像データを更新する。ここで、本実施の形態で
は、上記文字列の色を、この時点の地名情報の合成位置
に対応する被写体像の色の補色となるように決定する。
この結果、デジタル画像データを表示又はプリントした
際の地名情報の視認性を向上させることができる。
【0084】次のステップ132では、地名情報が合成
されたデジタル画像データを第2メモリ40から読み出
し、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式
(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後にメ
ディアコントローラ42を介して記録メディア42Aに
記録し、その後にステップ136に移行する。
【0085】一方、上記ステップ116において否定判
定された場合、すなわち、デジタル画像データに地名情
報を合成すべき条件にない場合にはステップ134に移
行し、この時点で第2メモリ40に記憶されているデジ
タル画像データを読み出し、圧縮・伸張処理回路24に
よって所定の圧縮形式で圧縮した後にメディアコントロ
ーラ42を介して記録メディア42Aに記録した後にス
テップ136に移行する。従って、地名情報を合成すべ
き条件にない場合には、通常撮影モード設定時と同様
に、地名情報が合成されない状態のデジタル画像データ
が記録メディア42Aに記録されることになる。
【0086】ステップ136では、モード切替スイッチ
62により設定されているモードが再生モードに切り替
えられたか、又は通常撮影モードに変更されたか否かを
判定することによって、地名合成撮影モードを終了する
か否かを判定し、否定判定の場合は上記ステップ104
に戻って再び上記ステップ104以降の処理を行い、肯
定判定となった時点で本撮影処理を終了する。
【0087】本撮影処理のステップ106及びステップ
118の処理が本発明の取得手段に、ステップ120の
処理が本発明の合成手段に、各々相当する。
【0088】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10では、撮影を行うときの撮影
場所を示す場所情報(本実施の形態では、地名情報)を
取得し、当該場所情報を当該場所情報により示される撮
影場所での撮影によって得られたデジタル画像データに
合成し、当該デジタル画像データを記録メディア42A
に記録しているので、記録したデジタル画像データによ
り示される被写体像を参照することのみにより、プリン
トすることなく撮影後に撮影場所を特定できる。
【0089】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、場所情報のデジタル画像データへの合成位置
を十字カーソルボタン64の操作によって所望の位置と
することができるようにしているので、デジタル画像デ
ータにより示される被写体像の所望の位置に場所情報を
合成することができ、この結果として、例えば人物の顔
や撮影目標とする動物等の重要な画像に場所情報が合成
されることによる当該重要な画像の欠落を防止すること
ができる。
【0090】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、LCD30に被写体像が表示された状態で場
所情報の合成位置を設定しているので、被写体像の状態
を参照しつつ場所情報の合成位置を設定することがで
き、重要な画像に対応する位置に場所情報が合成される
ことによる当該重要な画像の欠落を簡易かつ確実に防止
することができる。
【0091】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、予め定められた場所の地名を示す地名情報と
当該地名情報により示される場所の位置を示す位置情報
とを対応付けて複数の場所について記録メディア42B
に予め記憶しておき、自己の位置を示す位置情報をGP
Sにより取得し、取得した位置情報に対応する地名情報
を場所情報として記録メディア42Bから読み出すこと
により場所情報を取得しているので、自動的に場所情報
を取得することができ、ユーザにとっての利便性を向上
できる。
【0092】更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、所定条件を満足したときのみ場所情報をデジ
タル画像データに合成しているので、不必要な場所情報
の合成を行わないようにすることができる。
【0093】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
GPSを利用して地名情報を取得する形態について説明
したが、本第2実施形態では、地名情報を撮影者による
入力によって取得する場合の形態について説明する。な
お、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10の構成
は、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10(図2
参照)に比較してGPS制御回路44が備えられていな
い点のみが異なるので、これ以上の構成の説明は省略す
る。また、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10の
撮影時における通常撮影モードと地名合成撮影モードの
各撮影モードに共通な処理の流れも上記第1実施形態に
係るデジタルカメラ10と同様であるので、ここでの説
明は省略する。
【0094】以下、図6を参照して、本発明に特に関係
する地名合成撮影モードの設定時に本第2実施形態に係
るデジタルカメラ10において実行される撮影処理につ
いて説明する。なお、図6の図4と同一の処理を行うス
テップについては図4と同一のステップ番号を付して、
その説明を省略する。
【0095】同図のステップ101では、予め定められ
た地名設定画面がLCD30に表示されるようにビデオ
/LCDエンコーダ28を制御し、次のステップ103
では、所定情報の入力待ちを行う。
【0096】図7には、上記ステップ101の処理によ
ってLCD30に表示された地名設定画面が示されてい
る。同図に示すように、本実施の形態に係る地名設定画
面では、撮影場所の指定を促す旨のメッセージと共に、
地名情報データファイルF(図3も参照)に記憶されて
いる全ての地名情報が一覧表示される。このような地名
設定画面がLCD30に表示されると撮影者は、これか
ら撮影を行う場所に対応する地名情報を十字カーソルボ
タン64の操作により指定する。この指定に応じてステ
ップ103が肯定判定となり、ステップ104に移行す
る。
【0097】その後、ステップ120’では、上記ステ
ップ103で撮影者により指定された地名情報により示
される地名の文字列を示す画像を、この時点で第2メモ
リ40に記憶されているデジタル画像データ(本実施の
形態では、YC信号)により示される被写体像の所定位
置(本実施の形態では、被写体像の下端の位置)に位置
するように当該デジタル画像データに合成する。
【0098】この結果、ステップ122の処理によっ
て、一例として図5(A)に示されるように、LCD3
0には地名情報が合成された状態の被写体像が表示され
ることになる。
【0099】本撮影処理のステップ101及びステップ
103の処理が本発明の取得手段に、ステップ120’
の処理が本発明の合成手段に、各々相当する。
【0100】以上詳細に説明したように、本第2実施形
態に係るデジタルカメラ10では、撮影を行うときの撮
影場所を示す場所情報(本実施の形態では、地名情報)
を取得し、当該場所情報を当該場所情報によって示され
る撮影場所での撮影によって得られたデジタル画像デー
タに合成し、当該デジタル画像データを記録メディア4
2Aに記録しているので、記録したデジタル画像データ
により示される被写体像を参照することのみにより、プ
リントすることなく撮影後に撮影場所を特定できる。
【0101】また、本第2実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、場所情報のデジタル画像データへの合成位
置を十字カーソルボタン64の操作によって所望の位置
とすることができるようにしているので、デジタル画像
データにより示される被写体像の所望の位置に場所情報
を合成することができ、この結果として、例えば人物の
顔や撮影目標とする動物等の重要な画像に場所情報が合
成されることによる当該重要な画像の欠落を防止するこ
とができる。
【0102】また、本第2実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、LCD30に被写体像が表示された状態で
場所情報の合成位置を設定しているので、被写体像の状
態を参照しつつ場所情報の合成位置を設定することがで
き、重要な画像に対応する位置に場所情報が合成される
ことによる当該重要な画像の欠落を簡易かつ確実に防止
することができる。
【0103】また、本第2実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、所定条件を満足したときのみ場所情報をデ
ジタル画像データに合成しているので、不必要な場所情
報の合成を行わないようにすることができる。
【0104】更に、本第2実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、撮影者による入力によって本発明の場所情
報を取得しているので、自動的に取得する場合に比較し
て、場所情報の精度を向上できる。
【0105】なお、本第2実施形態では、地名情報がデ
ジタルカメラ10に装着された記録メディア42Bに予
め記録されている場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、USBインタフ
ェース46及びレセプタクル72を介してパーソナル・
コンピュータやPDA等の外部装置から地名情報をダウ
ンロードする形態とすることもできる。この場合、デジ
タルカメラ10に多数の地名情報を保持させる必要がな
くなる。
【0106】〔第3実施形態〕本第3実施形態では、デ
ジタル画像データに合成する地名情報の文字列の色を撮
影者により指定可能とし、かつ地名情報の合成位置に対
応する画像領域を所定色とする場合の形態について説明
する。なお、本第3実施形態に係るデジタルカメラ10
の構成は、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10
と同一であるので、ここでの説明は省略する。また、本
第3実施形態に係るデジタルカメラ10の撮影時におけ
る通常撮影モードと地名合成撮影モードの各撮影モード
に共通な処理の流れも上記第1実施形態に係るデジタル
カメラ10と同様であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0107】以下、図8を参照して、本発明に特に関係
する地名合成撮影モードの設定時に本第3実施形態に係
るデジタルカメラ10において実行される撮影処理につ
いて説明する。なお、図8の図4と同一の処理を行うス
テップについては図4と同一のステップ番号を付して、
その説明を省略する。
【0108】同図のステップ103Aでは、予め定めら
れた文字色設定画面がLCD30に表示されるようにビ
デオ/LCDエンコーダ28を制御し、次のステップ1
03Bでは、所定情報の入力待ちを行う。
【0109】図9(A)には、上記ステップ103Aの
処理によってLCD30に表示された文字色設定画面が
示されている。同図に示すように、本実施の形態に係る
文字色設定画面では、地名の表示色の指定を促す旨のメ
ッセージと共に、指定可能な色の名称が一覧表示され
る。このような文字色設定画面がLCD30に表示され
ると撮影者は、所望の色名を十字カーソルボタン64の
操作により指定する。この指定に応じてステップ103
Bが肯定判定となり、ステップ104に移行する。
【0110】その後、ステップ115では、この時点で
第2メモリ40に記憶されているデジタル画像データ
(本実施の形態では、YC信号)により示される被写体
像の予め定められた領域(本実施の形態では、被写体像
の下端の領域であり、以下、「地名表示領域R」(図9
(B)も参照)という。)が所定色(本実施の形態で
は、白)となるように当該デジタル画像データを更新す
る。
【0111】そして、ステップ120’では、ステップ
118で取得した地名情報により示される地名の、上記
ステップ103Bで入力した色とされた文字列の画像
を、上記ステップ115において地名表示領域Rが所定
色とされたデジタル画像データの当該地名表示領域Rの
内部に位置するように当該デジタル画像データに合成す
る。
【0112】この結果、ステップ122の処理によりL
CD30には、一例として図9(B)に示されるよう
に、地名表示領域R内に地名を示す文字列が合成された
状態の被写体像が表示されることになる。
【0113】なお、上記ステップ115における地名表
示領域Rの所定色化は、被写体像に重ね合わされた地名
情報を際立たせて視認性を向上させるために行うもので
あるので、上記所定色と地名情報の色とは、異なる色
(好ましくは、補色の関係となる色)とする必要があ
る。
【0114】また、本第3実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、地名表示領域Rを所定色としているので、
本第3実施形態に係る撮影処理によって得られたデジタ
ル画像データによる被写体像をプリントする場合やLC
D30に表示する場合等において、被写体像全域に対応
するデジタル画像データを用いてホワイトバランスの調
整を行う場合には、当該所定色の影響を受けて画質が劣
化することが懸念されるが、地名表示領域Rは予め定め
られた位置とされているので、当該領域に対応する画像
データをホワイトバランス調整には用いないようにする
ことにより、この問題を回避することができる。
【0115】本撮影処理のステップ106及びステップ
118の処理が本発明の取得手段に、ステップ120’
の処理が本発明の合成手段に、ステップ115の処理が
本発明の変更手段に、各々相当する。
【0116】以上詳細に説明したように、本第3実施形
態に係るデジタルカメラ10では、撮影を行うときの撮
影場所を示す場所情報(本実施の形態では、地名情報)
を取得し、当該場所情報を当該場所情報によって示され
る撮影場所での撮影によって得られたデジタル画像デー
タに合成し、当該デジタル画像データを記録メディア4
2Aに記録しているので、記録したデジタル画像データ
により示される被写体像を参照することのみにより、プ
リントすることなく撮影後に撮影場所を特定できる。
【0117】また、本第3実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、予め定められた場所の地名を示す地名情報
と当該地名情報により示される場所の位置を示す位置情
報とを対応付けて複数の場所について記録メディア42
Bに予め記憶しておき、自己の位置を示す位置情報をG
PSにより取得し、取得した位置情報に対応する地名情
報を場所情報として記録メディア42Bから読み出すこ
とにより場所情報を取得しているので、自動的に場所情
報を取得することができ、ユーザにとっての利便性を向
上できる。
【0118】また、本第3実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、所定条件を満足したときのみ場所情報をデ
ジタル画像データに合成しているので、不必要な場所情
報の合成を行わないようにすることができる。
【0119】また、本第3実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、デジタル画像データの場所情報が合成され
る画像領域が所定色(本実施の形態では、白)となるよ
うに当該デジタル画像データを変更しているので、場所
情報の色を上記所定色と異なる色(好ましくは、上記所
定色と補色の関係にある色)とすることにより、デジタ
ル画像データに合成された場所情報の視認性を向上でき
る。
【0120】更に、本第3実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、場所情報の色を所望の色に設定し得るよう
にしているので、場所情報が合成される画像領域の色が
判明している場合において、この色と異なる色に場所情
報の色を設定することにより場所情報の視認性を向上で
きる。
【0121】なお、上記第1、第3実施形態では、GP
Sを利用して位置情報を取得し、当該位置情報に基づい
て地名情報を取得する場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、PHS(Pe
rsonal Handy-phone System)を利用して自己の位置を
示す位置情報を取得し、当該位置情報に基づいて地名情
報を取得する形態とすることもできる。この場合は、G
PSを利用する場合に比較して位置情報の精度は低下す
るが、低コストでデジタルカメラ10を構成することが
できる。
【0122】また、上記各実施の形態では、静止画像の
撮影に対して本発明を適用した場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、動画像の
撮影に対して本発明を適用することもできる。この場合
の実施の形態としては、動画像の撮影により得られた一
連のデジタル画像データにおける撮影当初の所定期間に
対応する画像データのみに場所情報を合成する形態や、
当該一連のデジタル画像データにおける撮影終了直前の
所定期間に対応する画像データのみに場所情報を合成す
る形態等を例示できる。この場合も、上記各実施の形態
と同様の効果を奏することができる。
【0123】また、上記各実施の形態では、本発明をデ
ジタルカメラに適用した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、銀塩写真
式のカメラに適用することもできる。この場合の形態と
しては、GPS制御回路44を利用して取得された地名
情報、又は撮影者による入力によって取得された地名情
報を、従来の銀塩写真式カメラで行われている日付の写
し込みと同様の方法で被写体像に合成する形態が例示で
きる。この場合、写真フイルムが本発明の記録手段に相
当することになる。この場合も、上記各実施の形態と同
様の効果を奏することができる。
【0124】更に、上記各実施の形態において説明した
撮影処理(図4、図6、図8参照)の流れは一例であ
り、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更
可能であることは言うまでもない。
【0125】
【発明の効果】本発明に係るカメラによれば、撮影を行
うときの撮影場所を示す場所情報を取得し、当該場所情
報を当該場所情報によって示される撮影場所での撮影に
よって得られた画像情報に合成し、当該画像情報を記録
しているので、プリントすることなく撮影後に撮影場所
を特定できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観を
示す外観図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系
の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態に係る地名情報データファイルFの
構成を示す模式図である。
【図4】第1実施形態に係るデジタルカメラ10におけ
る地名合成撮影モード設定時の撮影処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図5】第1、第2実施形態に係る撮影処理の実行途中
でLCD30に表示される被写体像の表示状態を示す概
略図である。
【図6】第2実施形態に係るデジタルカメラ10におけ
る地名合成撮影モード設定時の撮影処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図7】第2実施形態に係る撮影処理の実行途中でLC
D30に表示される地名設定画面の表示状態を示す概略
図である。
【図8】第3実施形態に係るデジタルカメラ10におけ
る地名合成撮影モード設定時の撮影処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図9】第3実施形態に係る撮影処理の実行途中でLC
D30に表示される画像の表示状態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 14 CCD(撮影手段) 30 LCD 32 CPU(取得手段、合成手段、変更手段) 42A 記録メディア(記録手段) 42B 記録メディア 44 GPS制御回路 64 十字カーソルボタン(設定手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に対する撮影により被写体像を示
    す画像情報を得る撮影手段と、 前記撮影手段により撮影を行うときの撮影場所を示す場
    所情報を取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された前記場所情報を当該場所
    情報によって示される撮影場所での前記撮影手段による
    撮影によって得られた前記画像情報に合成する合成手段
    と、 前記合成手段により前記場所情報が合成された前記画像
    情報を記録する記録手段と、 を備えたカメラ。
  2. 【請求項2】 前記場所情報の前記画像情報への合成位
    置を所望の位置に設定し得る設定手段を更に備えた請求
    項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記画像情報の前記場所情報が合成され
    る画像領域が所定色となるように前記画像情報を変更す
    る変更手段を更に備えた請求項1又は請求項2記載のカ
    メラ。
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