JP2003333037A - 電子書類送受信装置及び電子書類送受信システム - Google Patents

電子書類送受信装置及び電子書類送受信システム

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JP2003333037A
JP2003333037A JP2002137412A JP2002137412A JP2003333037A JP 2003333037 A JP2003333037 A JP 2003333037A JP 2002137412 A JP2002137412 A JP 2002137412A JP 2002137412 A JP2002137412 A JP 2002137412A JP 2003333037 A JP2003333037 A JP 2003333037A
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JP2002137412A
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Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
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Yozan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを使用することなく、通信ネッ
トワークを介して、宛先に書類を送信することが可能な
システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 電子書類送受信システムは公衆通信網を
介して相互に接続された電子書類送受信装置と認証サー
バとを有する。電子書類送受信装置は送信部と受信部と
を有し、送信部は、ICカードリーダ・ライタによって
ICカードを読み取り又は書き込み、スキャナーによっ
て書類を読み取って画像データを生成し、電子署名を行
う。受信部は、電子署名の認証を行い、本人と書類の真
正さが認証されると、書類データを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を介して書類を交信するための装置及びシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、電子政府及び住民基本台帳ネット
ワーク(以下、住基ネットワークと略称する。)を構築
する計画がある。電子政府は、コンピュータと通信ネッ
トワークを利用して、行政手続きを電子化しようとする
ものである。それによって、行政手続きが簡素化され、
情報の公開及び入手が容易化される。更に、行政におけ
るQoS(Quality of Service)の向上が促進され
る。
【0003】住基ネットワークは、各自治体に設けられ
た住民基本台帳の重要性を考慮し、通信回線によって全
国の自治体の住民基本台帳を接続するものである。全て
の住民に、全国共通の住民票コードを付与し、住民基本
台帳カード(以下、住基カードと略称する。)を交付す
る。住基カードには、4情報(氏名、住所、性別、生年
月日)と住民票コード等が記憶され、それによって、本
人を確認する。住基カードを利用することにより、全て
の住民は、何時でも何処でも、住民基本台帳にアクセス
することができる。こうしてコンピュータと通信ネット
ワークを利用することにより、ユビキタス(何時でも何
処でも利用可能な)情報社会が形成される。
【0004】特開2001−236427には、コンピ
ュータと通信ネットワークを利用して、官公庁等に対し
て書類の届出又は交付の申請を行うためのシステムが開
示されている。この例では、自宅のコンピュータをイン
ターネットを介して所定の書類申請用サイトに接続し、
所定の事項を入力することにより所望の書類の交付を受
けることができる。
【0005】コンピュータと通信ネットワークを利用し
たシステムでは、本人の確認と書類の真正さを証明する
方法として、電子署名及び認証が使用される。そのため
の法律の整備も進行しており、例えば、電子署名及び認
証業務に関する法律が2001年4月1日に施行され
た。この法律によると、従来の押印、サイン、身分証明
書の提示等の代わりに、電子署名によって、本人の確認
と書類の真正さを証明することが可能となる。この法律
では、電子署名に使用可能な暗号化方法として、RSA
(Rivest Shamir Adleman)方式、ECDSA方式、D
SA(Digital Signature Algorithm)方式、ESI
NG方式が挙げられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、官公庁
等に対する手続きを電子化する試みが多数提案され、ま
た、実際に現実化されている。しかしながら、これらの
システムでは、ユーザがコンピュータを使用し、コンピ
ュータのキーボードより所定の事項を入力することを前
提としている。即ち、コンピュータが全ての家庭に備え
られ、且つ、全てのユーザがコンピュータを使用するこ
とができることを前提としている。
【0007】しかしながら、全ての家庭にコンピュータ
が設けられるとは限らないし、全ての人がコンピュータ
を使用することができるとは限らない。従って、上述の
例は、自宅にコンピュータを持っていない人及びコンピ
ュータを使用することができない人には有効ではない。
【0008】従って、本発明の目的は、自宅にコンピュ
ータを持っていない人でも、通信ネットワークを介し
て、宛先に書類を送信することができるための装置及び
システムを提供することである。従って、本発明の目的
は、コンピュータを使用することができない人でも、通
信ネットワークを介して、宛先に書類を送信することが
できるための装置及びシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、電子書
類送受信装置は、送信部と受信部とを有し、上記送信部
は、スキャナーからの画像信号に電子署名を付加するた
めの電子署名部と、該電子署名が付加された画像信号を
送信データに変換するための送信データ変換部と、該送
信データを公衆通信網を介して宛先に送信するための信
号送信部とを有し、上記受信部は、公衆通信網を介して
データ信号を受信するための信号受信部と、該受信デー
タを所定の信号に変換するための受信データ変換部と、
上記受信データに付された電子署名の認証を管理するた
めの認証管理部とを有する。従って、本発明によると、
簡単な構造の電子書類送受信装置を利用して、秘密保持
の書類を送信することができる。
【0010】更に、本発明によると、上記信号送信部は
ファックス信号を送信する。上記信号受信部はファック
ス信号を受信する。フックス信号によって書類データを
交信するため、既存の通信回線を利用することができ
る。
【0011】更に、上記電子署名部は、ICカードリー
ダ・ライタからユーザのICカードに記録された暗号化
情報を入力し、該暗号化情報を使用して電子署名を行
う。上記暗号化情報は共通キー又は秘密キーを含む。上
記ICカードは住民基本台帳カードであり、上記電子署
名部は、該住民基本台帳カードに記録された暗号化情報
を入力し、該暗号化情報を使用して電子署名を行う。I
Cカード、特に、住民基本台帳カードを使用して本人の
確認を行うため、印鑑、サイン等の手続きを省略して、
簡単な手続きだけでよい利点がある。
【0012】上記認証管理部は、外部の認証サーバに電
子署名の認証を請求し、該認証サーバより認証結果を受
信する。上記認証管理部は、認証の結果、本人と書類の
真正さを確認したとき、その画像信号をプリンタ装置に
出力する。外部の認証機関を利用することにより、複雑
な認証手続きを自身で行う必要がない利点がある。
【0013】本発明によると、電子書類送受信システム
は、公衆通信網によって相互に接続された複数の電子書
類送受信装置を含む電子書類送受信システムにおいて、
送信側の電子書類送受信装置において、ICカードに記
録された個人情報及び暗号化情報を読み取り、ユーザに
よって入力された書類をスキャナーにより読み取って画
像データを生成し、該画像データに電子署名を付加し、
該電子署名が付加された画像データを送信データに変換
し、該送信データを公衆通信網を経由して宛先の受信側
の電子書類送受信装置に送信するように構成されてい
る。従って、ユーザは、ICカードをICカードリーダ
・ライタに挿入し、書類をスキャナーに挿入するだけ
で、宛先に書類を他人に盗まれることなく安全に且つ確
実に送信することができる。
【0014】更に、上記送信側の電子書類送受信装置と
上記受信側の電子書類送受信装置は同一の構造である。
従って、個人ユーザも会社等も官公庁等も同一の電子書
類送受信装置を使用するため、利用者は同一の操作によ
って書類の送受信を行うことができる。
【0015】上記受信側の電子書類送受信装置は、上記
送信データを受信したとき、認証サーバに電子署名の認
証請求を行う。上記送信側の電子書類送受信装置は、送
信データをファックス信号によって送信する。上記受信
側の電子書類送受信装置は、受信データをファックス信
号によって受信する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明による電子
書類送受信システムの例を説明する。本例の電子書類送
受信システムは、ユーザが使用するための電子書類送受
信装置10と官公庁等に設けられた電子書類送受信装置
40と電子書類手続きの認証を行うための認証サーバ4
2とを有する。電子書類送受信装置10、40及び認証
サーバ42は加入者電話回線等の公衆通信網30を介し
て相互に接続されている。ユーザが使用する電子書類送
受信装置10と官公庁等に設けられた電子書類送受信装
置40の構造は、図2に示すように、同一であってよ
い。
【0017】本例によると、電子書類送受信装置10、
40同士の間にて、書類データを交信することができ
る。本例では、電子署名が付加された書類データが交信
されるから、秘密保持を確保することができるばかりで
なく、本人と書類の真正さを確認することができる。電
子書類送受信装置10、40はファックス機能を有して
よく、ファックス信号によって書類データを交信してよ
い。
【0018】本例の電子書類送受信システムを利用し
て、ユーザは官公庁等に各種の届出又は申請用紙を送信
することができる。ユーザ側の電子書類送受信装置10
から官公庁等の電子書類送受信装置40に届出又は申請
用紙を送信すればよい。ユーザが使用する電子書類送受
信装置10は、各家庭に設置されてよいが、コンビニエ
ンスストア、郵便局、官公庁、公共施設、コーヒーショ
ップ、ハンバーガーショップ、ファミリーレストラン等
に設置されてもよい。電子書類送受信装置10の設置場
所には、好ましくは、官公庁等に提出するための各種の
届出又は申請用紙が用意される。電子書類送受信装置1
0をユーザが購入してもよいが、自治体が各家庭又は所
定の場所に貸与してもよい。
【0019】更に、ユーザは、本例の電子書類送受信シ
ステムを利用して、学校、商店、通信販売会社、レンタ
ル店、取引先又は得意先の会社、等に書類を提出するこ
とができる。ユーザ側の電子書類送受信装置10から書
類提出先の電子書類送受信装置10に書類データを送信
すればよい。
【0020】図2を参照して本発明による電子書類送受
信装置10の例を説明する。本例の電子書類送受信装置
10は、電子書類送受信モジュール部100と機器部5
0とを有する。電子書類送受信モジュール部100は、
本電子書類送受信装置10を公衆通信網30に接続する
ための通信インターフェース部101と受信部102、
103、104と送信部107、108、109とを有
する。
【0021】受信部は、通信インターフェース部101
を介して信号を受信するための信号受信部102と受信
信号を所定のデータに変換するための受信データ変換部
103と受信データの認証を管理するための認証管理部
104とを有し、送信部は、スキャナー53によって読
み取られたデータに電子署名を行うための電子署名部1
07と電子署名付きデータを送信信号に変換するための
送信データ変換部108と送信信号を送信するための信
号送信部109とを有する。本例の電子書類送受信装置
10はファックス機能を有してよい。例えば、信号受信
部102はファックス信号を受信し、信号受信部102
はファックス信号を送信してよい。
【0022】機器部50は、受信データを印刷するため
のプリンタ51と、各種データを表示するための表示装
置52と、届出用紙、申請用紙等の送信すべき書類を読
み取って画像データを生成するためのスキャナー53
と、住基カード等のICカードを読み取り又は書き込む
ためのICカードリーダ・ライタ54と、暗証符号を入
力するための暗証符号入力装置55と、宛先、例えば電
話番号又はファックス番号を入力するための宛先入力装
置56と、を有する。暗証符号入力装置55及び宛先入
力装置56はキーボード又はボタンであってよい。電子
書類送受信モジュール部100と機器部50の各構成要
素は信号バス110によって接続されている。
【0023】電子書類送受信モジュール部100と機器
部50は一体的な構造として構成されてよい。しかしな
がら、両者は別個の構造として構成され、適当な締結手
段及びインターフェース手段を介して結合されてよい。
機器部50のプリンタ51、表示装置52、スキャナー
53、ICカードリーダ・ライタ54、暗証符号入力装
置55、宛先入力装置56は、一体的な構造として構成
されてよいが、各要素は別個の機器であってよい。電子
書類送受信モジュール部100と機器部50を別個の構
造とすることにより、既存のプリンタ51、表示装置5
2、スキャナー53、ICカードリーダ・ライタ54、
キーボード等を利用することができる。
【0024】図3を参照して、本例による電子書類送受
信システムの動作の流れを説明する。ステップS201
にてユーザは、先ず、自分のICカードを電子書類送受
信装置10のICカードリーダ・ライタ54に挿入す
る。ICカードには、ユーザの個人情報と秘密情報が記
憶されている。ユーザの個人情報には、ユーザの氏名、
性別、住所、生年月日等がある。ユーザの秘密情報に
は、暗証番号、銀行口座番号、クレジットカード番号、
暗号化情報等が含まれる。
【0025】ICカードは住基カードであってよい。住
基カードには、4情報(氏名、住所、性別、生年月日)
と住民票コード等が記憶されている。本例では、住基カ
ードに、更に、暗号化情報等が記録されている。本例の
電子書類送受信システムを使用して、ユーザが官公庁に
届出又は申請用紙を送信する場合には、住基カードが使
用されてよい。
【0026】ユーザが個人ではなく、官公庁、会社等の
場合には、ICカードをICカードリーダ・ライタ54
に挿入する代わりに、暗証符号を暗証符号入力装置55
より入力してもよい。ICカードリーダ・ライタ54に
よって読み取られた暗号化情報及び個人情報はそれぞれ
電子署名部107及び送信データ変換部108に送信さ
れる。
【0027】次に、ステップS202にてユーザは、宛
先入力装置56より宛先を入力する。宛先の入力は、キ
ー又はボタンより入力してもよいが、表示装置52に表
示された複数の宛先より所望の宛先を選択してもよい。
宛先は、電話番号又はファックス番号であってよい。
【0028】ステップS203にてユーザは、送信すべ
き書類をスキャナー53に挿入する。官公庁等に届出又
は申請を行う場合には、届出又は申請用紙をスキャナー
53に挿入する。ステップS204にてスキャナー53
は、書類又は用紙を読み取り、画像データを生成する。
画像データは電子署名部107に送信される。
【0029】ステップS205にて、電子署名部107
は、ICカードリーダ・ライタ54から供給された暗号
化情報を使用して、画像データに電子署名を付加する。
電子署名の例は、後に図5〜図7を参照して説明する。
ステップS206にて送信データ変換部108は、電子
署名が付加された画像データを送信データに変換する。
更に、この送信データに、ICカードリーダ・ライタ5
4から供給された個人情報を付加する。ステップS20
7にて、信号送信部109は、送信データに宛名入力装
置56より供給された宛先を指定する。送信データは通
信インターフェース部101及び公衆通信網30を経由
して宛先の電子書類送受信装置10、40に送信され
る。
【0030】ステップS208にて、受信側の電子書類
送受信装置10、40の信号受信部102は、通信イン
ターフェース101を介してデータを受信する。受信デ
ータは受信データ変換部103にて所定のデータに変換
される。ステップS209にて、認証管理部104は、
外部の認証サーバ42に電子署名の認証請求を行う。認
証管理部104が認証機能を有する場合には、認証サー
バ42に認証請求を行うことなく、自身で認証を行って
もよい。
【0031】ステップS210にて、認証サーバ42は
電子署名の認証を行う。認証の例は、後に図5〜図7を
参照して説明する。認証の結果、本人と書類の真正さが
確認されると、その旨が認証管理部104に送信され
る。ステップS211にて、認証管理部104は認証さ
れた画像信号をプリンタ51及び表示装置52に出力す
る。データが印刷され、書類が作成され、必要ならデー
タが保存される。ユーザが官公庁等に届出又は申請を行
う場合なら、官公庁等は、書類を作成し、それを本人又
は転送先に送信する。認証の結果、本人又は書類の真正
さが確認されなかった場合には、その旨がプリンタ51
及び表示装置52に出力され、更に、本人に送信され
る。
【0032】図4を参照して受信側の電子書類送受信装
置10、40の動作の他の例を説明する。本例では受信
側の電子書類送受信装置10、40がファックス信号を
受信する。ステップS301にて、受信側の電子書類送
受信装置10、40の信号受信部102は送信側の電子
書類送受信装置10より送信されたファックス信号を受
信する。ファックス信号は受信データ変換部103にて
画像データに変換される。次に、ステップS302に
て、画像データに電子署名が付加されているか否かを判
定する。電子署名付き文書でない場合には、ステップS
303にて、通常のファックス文書として、印刷し、文
書の内容を検討し、必要なら保存する。電子署名付き文
書である場合には、ステップS304にて、暗号を解読
し、ステップS305にて、電子署名の認証を行う。電
子署名の認証は上述の例のように、認証サーバ42が行
ってよい。
【0033】ステップS306にて、本人と書類の真正
さが確認されると、ステップS307にて、データを印
刷し、書類を作成し、必要ならデータを保存する。更
に、必要に応じて書類を本人又は転送先に送付する。ス
テップS306にて、本人と書類の真正さが確認されな
かった場合には、ステップS308に進み、画像データ
を破棄し又は必要なら一時保存する。
【0034】図5、図6及び図7を参照して電子署名及
びその認証の例を説明する。電子署名は、対象となる書
類が本人によって作成されたものであること、及び、原
本に対して情報の改変が行われていないことを証明する
機能を有する。従って、認証は、本人が作成したことを
認証する本人認証と文書データが改ざんされたものでな
いこと、通信中のエラーによってデータが変形していな
いことを認証するメッセージ認証を含む。
【0035】電子署名には暗号が用いられる。暗号化方
法には共通キー方式と公開キー方式の2つの方式が知ら
れている。共通キー方式では、送信側と受信側は同一の
キーを使用する。送信側は共通キーによってデータを暗
号化し、受信側は送信側と同一の共通キーによってデー
タを復号化する。
【0036】公開キー方式では、送信側と受信側は異な
るキーを使用する。通常、送信側が秘密キーを有し、受
信側が公開キーを有する。一方のキーによって暗号化し
たデータは、他方のキーによってのみ復号化することが
できる。共通キー方式は簡便であるが、暗号を解読され
易い。従って、通常、公開キー方式が使用され、又は、
共通キー方式と公開キー方式の共用がされている。
【0037】電子署名に使用される暗号化方式として、
RSA(Rivest Shamir Adleman)方式、ECDSA方
式、DSA(Digital Signature Algorithm)方式、
ESING方式等が知られているが、本例では、どのよ
うな方式が使用されてもよい。DES(Data Encryptio
n Standard)、IDEA方式であってもよい。
【0038】図5を参照して、送信側の電子書類送受信
装置10における電子署名と受信側の認証サーバ42に
おける認証の動作を説明する。送信側の電子書類送受信
装置10は、電子署名部107にて、送信データである
平文201をハッシュ関数を使用してダイジェスト20
2に変換する。平文201とダイジェスト202は、送
信データ変換部108、信号送信部109、通信インタ
ーフェース部101を経由して受信側の電子書類送受信
装置10、40に送信され、更に、認証サーバ42に送
信される。
【0039】認証サーバ42は、受信した平文401
を、送信側が使用したハッシュ関数と同一のハッシュ関
数を使用して、ダイジェスト402に変換する。このダ
イジェスト402を、受信したダイジェスト403と照
合する。この照合によりメッセージ認証がなされる。す
なわち、両者が一致していれば、データが改ざんされて
いないこと、エラー等により変形していないことが証明
される。
【0040】図6を参照して電子署名の他の例を説明す
る。図5の例では、ハッシュ関数が解読されると、デー
タが解読される。本例では、ダイジェストを秘密キーに
よって暗号化する点が図5の例と異なる。送信側の電子
書類送受信装置10は、電子署名部107にて、送信デ
ータの平文201をハッシュ関数を使用してダイジェス
ト202に変換する。次に、ダイジェスト202を秘密
キー203を使用して暗号文204に変換する。平文2
01とこの暗号文204は、送信データ変換部108、
信号送信部109、通信インターフェース部101を経
由して受信側の電子書類送受信装置10、40に送信さ
れ、更に、認証サーバ42に送信される。
【0041】認証サーバ42は、受信した平文401
を、送信側が使用したハッシュ関数と同一のハッシュ関
数を使用して、ダイジェスト402に変換する。更に、
受信した暗号文404を公開キー405を使用して解読
し、ダイジェスト406を得る。こうして公開キー40
5による解読が成功することにより、本人認証が成立す
る。
【0042】解読されたダイジェスト406を、平文4
01から得られたダイジェスト402と照合する。この
照合によりメッセージ認証がなされる。すなわち、両者
が一致していれば、データが改ざんされていないこと、
エラー等により変形していないことが証明される。
【0043】図7を参照して電子署名の更に他の例を説
明する。図6の例では、秘密キーと公開キーを使用した
が、秘密キーが知られると、データが解読される。本例
によると、送信側では、ダイジェストを共通キーによっ
て暗号化し、共通キーを秘密キーによって暗号化する。
受信側では、公開キーによって共通キーを解読し、解読
した共通キーによってダイジェストを復号する。
【0044】送信側の電子書類送受信装置10は、電子
署名部107にて、送信データの平文201をハッシュ
関数を使用してダイジェスト202に変換する。次に、
ダイジェスト202を共通キー205を使用して暗号文
206に変換する。次に、秘密キー203によって共通
キー205を暗号文207に変換する。平文201と、
ダイジェストの暗号文206と共通キー205の暗号文
207は、送信データ変換部108、信号送信部10
9、通信インターフェース部101を経由して受信側の
電子書類送受信装置10、40に送信され、更に、認証
サーバ42に送信される。
【0045】認証サーバ42は、受信した平文401
を、送信側が使用したハッシュ関数と同一のハッシュ関
数を使用して、ダイジェスト402に変換する。更に、
受信した共通キーの暗号文409を、公開キー405を
使用して解読し、共通キー410を得る。こうして公開
キー405による解読が成功することにより、本人認証
が成立する。
【0046】解読された共通キー410を使用して、ダ
イジェストの暗号文407を解読し、ダイジェスト40
8を得る。このダイジェスト408を、平文401から
得られたダイジェスト402と照合する。この照合によ
りメッセージ認証がなされる。すなわち、両者が一致し
ていれば、データが改ざんされていないこと、エラー等
により変形していないことが証明される。
【0047】図8を参照して、本例の電子書類送受信シ
ステムにおける認証、書類の流れ及び料金の納付につい
て説明する。先ず、ユーザが電子書類送受信装置10よ
りオンラインにて、宛先に、届出、申請の手続きを行
う。宛先は、届出又は申請書類を作成する官公庁等であ
ってよいが、ユーザより依頼された書類を作成する機関
であればどのような機関であってもよい。受信側の電子
書類送受信装置40は、認証サーバ42に手続きの認証
を請求する。認証サーバ42は本人認証とメッセージ認
証の2つの認証を行う。認証の結果は受信側の電子書類
送受信装置40に送信される。受信側の電子書類送受信
装置40は、認証の結果をユーザに送信してよい。破線
にて示すように、認証サーバ42は、認証結果を宛先及
びユーザに送信してもよい。
【0048】本人認証とメッサージ認証がなされると、
受信側は、所定の書類を作成し、それを本人に送付し又
は第3者である提出先44に代理送付する。受信側は、
手続きをしたユーザに手数料の支払いを請求する。
【0049】図9を参照して、認証サーバ42の機能を
説明する。認証サーバ42に、上述のように電子署名の
認証を行ってよいが、他の業務、例えば集中管理業務を
行ってもよい。例えば、或る自治体Aのユーザが、他の
自治体Bに本籍地を有すると仮定する。このユーザは、
自宅又は最寄の電子書類送受信装置10Aを使用して、
自治体Aの電子書類送受信装置40Aに戸籍謄本の交付
を申請する。申請書データは、電子書類送受信装置40
Aより認証サーバ42に送信される。認証サーバ42に
よる認証の結果、本人認証及びメッセージ認証がなされ
ると、その旨が自治体Bの電子書類送受信装置40Bに
送信される。自治体Bの役所は戸籍謄本を作成し、ユー
ザに送付する。ユーザが他の機関に転送して欲しい旨の
希望をだしたときは、指定された機関に代理送付する。
自治体Bの役所はユーザに料金を請求する。以上、本発
明の例について説明したが、本発明は、上述の例に限定
されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明
の範囲にて、様々な変形が可能であることは、当業者に
とって理解されよう。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、自宅にコンピュータを
持っていない人でも、通信ネットワークを介して、宛先
に書類を送信することができる利点がある。本発明によ
ると、コンピュータを使用することができない人でも、
通信ネットワークを介して、宛先に書類を送信すること
ができる利点がある。
【0051】本発明によると、コンピュータを使用する
ことなく、本人と書類の真正さを確認して書類データを
宛先に送信することができる利点がある。本発明による
と、ファックス信号によって書類を送信することができ
るため、既存の通信回線を利用することができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子書類送受信システムの概念を
示す図である。
【図2】本発明による電子書類送受信装置の構成例を示
す図である。
【図3】本発明による電子書類送受信装置における処理
の流れの例を示す流れ図である。
【図4】本発明による電子書類送受信装置における処理
の流れの他の例を示す流れ図である。
【図5】本発明による電子書類送受信システムにおける
電子署名及び認証の第1の例を示す図である。
【図6】本発明による電子書類送受信システムにおける
電子署名及び認証の第2の例を示す図である。
【図7】本発明による電子書類送受信システムにおける
電子署名及び認証の第3の例を示す図である。
【図8】本発明による電子書類送受信システムにおける
手続き及び料金納付方法の例を示す図である。
【図9】本発明による電子書類送受信システムにおける
認証サーバの機能を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10…電子書類送受信装置、 30…公衆通信網、 4
0…電子書類送受信装置、 42…認証サーバ、 50
…機器部、 51…プリンタ 52…表示装置、 53
…スキャナー、 54…ICカードリーダ・ライタ、
55…暗証符号入力装置、 56…宛先入力装置、 1
01…通信インターフェース部、 102…信号受信
部、 103…受信データ変換部、 104…認証管理
部、 107…電子署名部、 108…送信データ変換
部、 109…信号送信部、 110…信号バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09C 1/00 640 H04N 1/00 Z H04N 1/00 1/387 H04L 9/00 675D 1/387 G06K 19/00 R H04L 9/00 673E Fターム(参考) 5B035 AA14 BB09 BC01 5B058 CA01 KA33 KA35 5C062 AA13 AA25 AB17 AB20 AB41 AB42 AC22 AC24 AC29 AC30 AC58 AE02 AE15 AF12 BC03 5C076 AA14 BA06 5J104 AA09 LA05 MA01 PA07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信部と受信部とを有し、上記送信部
    は、スキャナーからの画像信号に電子署名を付加するた
    めの電子署名部と、該電子署名が付加された画像信号を
    送信データに変換するための送信データ変換部と、該送
    信データを公衆通信網を介して宛先に送信するための信
    号送信部とを有し、上記受信部は、公衆通信網を介して
    データ信号を受信するための信号受信部と、該受信デー
    タを所定の信号に変換するための受信データ変換部と、
    上記受信データに付された電子署名の認証を管理するた
    めの認証管理部とを有する電子書類送受信装置。
  2. 【請求項2】 上記信号送信部はファックス信号を送信
    することを特徴とする請求項1記載の電子書類送受信装
    置。
  3. 【請求項3】 上記信号受信部はファックス信号を受信
    することを特徴とする請求項1記載の電子書類送受信装
    置。
  4. 【請求項4】 上記電子署名部は、ICカードリーダ・
    ライタからユーザのICカードに記録された暗号化情報
    を入力し、該暗号化情報を使用して電子署名を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の電子書類送受信装置。
  5. 【請求項5】 上記暗号化情報は共通キー又は秘密キー
    を含むことを特徴とする請求項4記載の電子書類送受信
    装置。
  6. 【請求項6】 上記ICカードは住民基本台帳カードで
    あり、上記電子署名部は、該住民基本台帳カードに記録
    された暗号化情報を入力し、該暗号化情報を使用して電
    子署名を行うことを特徴とする請求項4記載の電子書類
    送受信装置。
  7. 【請求項7】 上記認証管理部は、外部の認証サーバに
    電子署名の認証を請求し、該認証サーバより認証結果を
    受信することを特徴とする請求項1記載の電子書類送受
    信装置。
  8. 【請求項8】 上記認証管理部は、認証の結果、本人と
    書類の真正さを確認したとき、その画像信号をプリンタ
    装置に出力することを特徴とする請求項1記載の電子書
    類送受信装置。
  9. 【請求項9】 公衆通信網によって相互に接続された複
    数の電子書類送受信装置を含む電子書類送受信システム
    において、送信側の電子書類送受信装置において、IC
    カードに記録された個人情報及び暗号化情報を読み取
    り、ユーザによって入力された書類をスキャナーにより
    読み取って画像データを生成し、該画像データに電子署
    名を付加し、該電子署名が付加された画像データを送信
    データに変換し、該送信データを公衆通信網を経由して
    宛先の受信側の電子書類送受信装置に送信するように構
    成された電子書類送受信システム。
  10. 【請求項10】 上記送信側の電子書類送受信装置と上
    記受信側の電子書類送受信装置は同一の構造であること
    を特徴とする電子書類送受信システム。
  11. 【請求項11】 上記受信側の電子書類送受信装置は、
    上記送信データを受信したとき、認証サーバに電子署名
    の認証請求を行うことを特徴とする請求項9記載の電子
    書類送受信システム。
  12. 【請求項12】 上記送信側の電子書類送受信装置は、
    送信データをファックス信号によって送信することを特
    徴とする請求項9記載の電子書類送受信システム。
  13. 【請求項13】 上記受信側の電子書類送受信装置は、
    受信データをファックス信号によって受信することを特
    徴とする請求項9記載の電子書類送受信システム。
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