JP2003332864A - 多段増幅回路 - Google Patents

多段増幅回路

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JP2003332864A JP2002142742A JP2002142742A JP2003332864A JP 2003332864 A JP2003332864 A JP 2003332864A JP 2002142742 A JP2002142742 A JP 2002142742A JP 2002142742 A JP2002142742 A JP 2002142742A JP 2003332864 A JP2003332864 A JP 2003332864A
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Kazuya Yamamoto
和也 山本
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/189High-frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers
    • H03F3/19High-frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/193High-frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers with semiconductor devices only with field-effect devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/372Noise reduction and elimination in amplifier

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電流で動作でき、かつ、出力電力を向
上できる多段増幅回路を提供する。 【解決手段】 多段増幅回路50内のトランジスタQN
1に流れるドレイン電流Id1とトランジスタQN2に
流れるドレイン電流Id2とは、電流調整回路60によ
りそれぞれ異なった電流値とすることができる。その結
果、トランジスタQN1の出力電力が増大しても、トラ
ンジスタQN2の増幅動作は飽和しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多段増幅回路に関
し、さらに詳しくは、電流調整回路を含む多段増幅回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】振幅の小さい電圧および電流を取り扱う
小信号増幅回路として2段増幅回路がある。2段増幅回
路の中でも、電流再利用回路と称される回路は、増幅回
路中の2つのトランジスタに流れる電流を共有する。そ
のため、電流再利用回路は高利得を得ることができ、か
つ、低消費電流動作を可能とする。
【0003】図6は従来の電流再利用回路として機能す
る無線通信用CMOS低雑音増幅回路の構成を示す回路
図である。
【0004】図6を参照して、CMOS低雑音増幅回路
10は、NチャネルMOSトランジスタQN1およびQ
N2と、スパイラルインダクタ等で構成されたインダク
タL1〜L4と、キャパシタC1〜C3およびCd1〜
Cd4と、抵抗素子RdおよびRgと、入力端子1と、
出力端子2とを含む。
【0005】インダクタL1は入力端子1とトランジス
タQN1のゲートとの間に接続される。また、キャパシ
タC1の一方の端子は入力端子1とインダクタL1との
間に接続され、他方の端子は接地ノード20に接続され
る。
【0006】抵抗素子Rgの一方の端子はトランジスタ
QN1のゲートと接続され、他方の端子は所定電圧Vg
1が印加されたノードN1と接続される。キャパシタC
d1はノードN1と接地ノード20との間に接続され
る。
【0007】トランジスタQN1のソースは接地ノード
20と接続される。また、トランジスタQN1のドレイ
ンはインダクタL2を介してトランジスタQN2のソー
スに接続される。また、トランジスタQN1のドレイン
はキャパシタC2を介してトランジスタQN2のゲート
とに接続される。
【0008】インダクタL3は所定電圧Vg2が印加さ
れたノードN2とトランジスタQN2のゲートとの間に
接続される。キャパシタCd3はノードN2と接地ノー
ド20との間に接続される。
【0009】トランジスタQN2のソースはキャパシタ
Cd2を介して接地ノード20に接続される。
【0010】抵抗素子Rdの一方の端子はトランジスタ
QN2のドレインと接続される。また、他方の端子はキ
ャパシタC3を介して出力端子2に接続される。ここ
で、抵抗素子Rdは、回路の安定化のために装荷された
ドレイン抵抗である。よって、抵抗素子Rdは回路定数
および動作周波数によっては不要となる。
【0011】インダクタL4の一方の端子は所定電位V
ddが印加されるノードN4と接続され、他方の端子
は、抵抗素子RdとキャパシタC3との間に接続され
る。キャパシタCd4はノードN4と接地ノード20と
の間に接続される。
【0012】ここで、所定電圧Vg1はトランジスタQ
N1のゲートバイアス電圧であり、所定電圧Vg2はト
ランジスタQN2のゲートバイアス電圧である。また、
所定電圧VddはトランジスタQN2のドレイン電圧で
ある。
【0013】図6において、インダクタL1およびキャ
パシタC1は入力整合回路を構成する。また、インダク
タL3およびキャパシタC2は段間整合回路を構成す
る。インダクタL4およびキャパシタC3は出力整合回
路を構成する。
【0014】また、図6中のキャパシタCd1〜Cd4
はデカップリングキャパシタとして機能する。すなわ
ち、キャパシタCd1〜Cd4は、キャパシタが持つ充
放電機能を利用し、電源ラインに乗っているノイズ(電
圧変動)を吸収する。キャパシタCd1〜Cd4は、動
作周波数において十分低いインピーダンスを与える。
【0015】図6に示したCMOS低雑音増幅回路10
において、インダクタL2が動作周波数で十分高いイン
ピーダンスとなるように設定する。このとき、入力端子
1から入力された無線周波数(Radio Frequency:以下
RFと称する)信号は、トランジスタQN1により増幅
されてトランジスタQN2のゲートに伝送される。この
とき、トランジスタQN1とトランジスタQN2とはド
レイン電流Idを共有する。よって、CMOS低雑音増
幅回路10は、ソース接地の2段増幅回路であるにも関
わらず低消費電流で動作できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CMO
S低雑音増幅回路10を小信号増幅回路としてではな
く、電力増幅回路として使用する場合には、その出力電
力特性に問題が生じる。
【0017】図7は図6におけるCMOS低雑音増幅回
路10の入出力特性を模式的に示す図である。図7にお
いて、横軸の入力は、図6の信号INの電力(単位:d
Bm)を示し、縦軸の出力は、図6の信号OUTの電力
(単位:dBm)を示す。
【0018】図7を参照して、CMOS低雑音増幅回路
10では、入力レベルが増加すると、その入力レベルの
増加に比例して、出力レベルも増加する。
【0019】しかしながら、CMOS低雑音増幅回路1
0内のトランジスタQN1およびQN2に流れるドレイ
ン電流Idは共通である。よって、入力電力がPi0以
上となり、トランジスタQN1の出力電力が大きくなる
と、トランジスタQN2の増幅動作が飽和する。その結
果、CMOS低雑音増幅回路10の出力電力が入力電力
に比例して増大できなくなるという問題が生じる。
【0020】この発明の目的は、低消費電流で動作で
き、かつ、出力電力を向上できる多段増幅回路を提供す
ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明による多段増幅
回路は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタ
と、抵抗素子とを備える。第1のトランジスタは、第1
の端子と第2の端子とを有する。そして、第1の端子
は、入力信号を受ける。また、第2の端子は、入力信号
を増幅させた信号を出力する。
【0022】第2のトランジスタは、第3の端子と第4
の端子と第5の端子とを有する。第3の端子は、第1の
トランジスタの第2の端子に電気的に接続される。第4
の端子は、第3の端子で受ける信号を増幅させた信号を
出力する。第5の端子は、第1のトランジスタの第2の
端子に電気的に接続される。
【0023】抵抗素子は、その一方が第2のトランジス
タの第5の端子に電気的に接続され、その間に電流を流
す2つの端子を有する。
【0024】これにより、この発明による多段増幅回路
は、第1のトランジスタの出力電圧が増加しても、第2
のトランジスタの増幅動作が飽和するのを抑制できる。
【0025】また、この発明による多段増幅回路は、第
1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のト
ランジスタとを備える。第1のトランジスタは、第1の
端子と第2の端子とを有する。そして、第1の端子は、
入力信号を受ける。また、第2の端子は、入力信号を増
幅させた信号を出力する。
【0026】第2のトランジスタは、第3の端子と第4
の端子と第5の端子とを有する。第3の端子は、第1の
トランジスタの第2の端子に電気的に接続される。第4
の端子は、第3の端子で受ける信号を増幅させた信号を
出力する。第5の端子は、第1のトランジスタの第2の
端子に電気的に接続される。
【0027】第3のトランジスタは、その一方が第2の
トランジスタの第5の端子に電気的に接続され、その間
に電流を流す2つの端子を有する。
【0028】これにより、この発明による多段増幅回路
は、第1のトランジスタの出力電圧が増加しても、第2
のトランジスタの増幅動作が飽和するのを抑制できる。
【0029】好ましくは、多段増幅回路は、周波数伝送
回路と周波数短絡回路とをさらに備える。周波数伝送回
路は、第1のトランジスタの第2の端子と第2のトラン
ジスタの第3の端子とに接続され、第1のトランジスタ
から出力される信号に含まれる複数の周波数成分のうち
特定の周波数成分を伝送する。周波数短絡回路は、第1
のトランジスタの第2の端子と接地ノードとに接続さ
れ、複数の周波数成分のうち特定の周波数成分とは異な
る周波数成分に対する第2の端子と接地ノードとの間の
インピーダンスを、特定の周波数成分に対するものに比
べて低くする。
【0030】これにより、この発明による多段増幅回路
は、逓倍回路としても使用可能であり、かつ、増幅動作
も行なうことができる。
【0031】さらに好ましくは、第1のトランジスタの
第2の端子と第2のトランジスタの第3の端子との間に
は少なくともキャパシタが接続され、第1のトランジス
タの第2の端子と第2のトランジスタの第5の端子との
間には少なくともインダクタが接続される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一また
は相当の部分には同一符号を付してその説明は繰り返さ
ない。
【0033】[実施の形態1]図1はこの発明の実施の
形態1における多段増幅回路の構成を示す回路図であ
る。
【0034】図1を参照して、図6のCMOS低雑音増
幅回路10と比較して、多段増幅回路50は新たに電流
調整回路60が追加されている。
【0035】電流調整回路60はトランジスタQN2の
ソースと接地ノード20との間に接続される。電流調整
回路60は抵抗素子Rs0を含む。抵抗素子Rs0の一
方の端子はトランジスタQN2のソースに接続され、他
方の端子は接地ノード20に接続される。
【0036】その他の回路構成については図6と同じで
あるため、その説明は繰り返さない。
【0037】以上の回路構成を有する多段増幅回路50
の動作について説明する。電流調整回路60内の電流I
s0,Id1,Id2はDC電流である。すなわち、電
流Is0,Id1,Id2は、電流を時間で平均した直
流平均電流(電流をある時刻t1からt2までの時間で
積分した値を時間(t2−t1)で除算した値を持つ平
均の電流)である(以下、同じ)。
【0038】このとき電流Is0,Id1,Id2は、
次式の関係を満たす。 Id2=Id1+Is0 すなわち、抵抗素子Rs0はトランジスタQN1とトラ
ンジスタQN2とに流れる電流配分を調整する。これに
より、トランジスタQN1に流れる電流とトランジスタ
QN2に流れる電流とを異なるものとすることができ
る。その結果、トランジスタQN1の出力電力が増大し
ても、トランジスタQN2の増幅動作が飽和するのを抑
制することができる。
【0039】図2は本発明の実施の形態1における入出
力特性を模式的に示す図である。図2において、横軸の
入力は、図1の信号INの電力(単位:dBm)を示
し、縦軸の出力は、図1の信号OUTの電力(単位:d
Bm)を示す。
【0040】図2を参照して、従来のCMOS低雑音増
幅回路10の入出力特性は曲線S0であり、本発明の実
施の形態1における多段増幅回路50の入出力特性は曲
線S1である。
【0041】入力電力Pi1のとき、従来のCMOS低
雑音増幅回路10内のトランジスタQN1の出力電力が
増大し、かつ、トランジスタQN1とトランジスタQN
2とに流れるドレイン電流は等しい。よって、トランジ
スタQN2の増幅動作は飽和する。その結果、CMOS
低雑音増幅回路10の出力電力が入力電力に比例して増
大できなくなるという問題が生じる。
【0042】一方、入力電力Pi1のとき、多段増幅回
路50内のトランジスタQN1に流れるドレイン電流I
d1は、電流調整回路60によりトランジスタQN2に
流れるドレイン電流Id2よりも小さくなっている。よ
って、トランジスタQN1の出力電力が増大しても、ト
ランジスタQN2の増幅動作は飽和しない。その結果、
多段増幅回路50の出力電力は、CMOS低雑音増幅回
路10の出力電力よりも大きくなる。
【0043】以上の動作により、実施の形態1における
多段増幅回路は、その内部で互いに隣接するトランジス
タにおいて、前段トランジスタの出力電力が増大したと
きに、後段トランジスタの増幅動作が飽和しないように
調整できる。よって、その出力電力特性を改善できる。
また、電流調整回路は抵抗素子で実現できるため、多段
増幅回路のチップサイズの増加はほとんどない。
【0044】なお、実施の形態1における多段増幅回路
50では、NチャネルMOSトランジスタを使用した
が、NチャネルMOSトランジスタの代わりにバイポー
ラトランジスタを使用してもよい。また、NチャネルM
OSトランジスタの代わりにGaAsMESFET(M
etal Semiconductor Field−
Effect Transistor)を使用してもよ
い。
【0045】[実施の形態2]図3は本発明の実施の形
態2における多段増幅回路の構成を示す回路図である。
【0046】図1と比較して、多段増幅回路51は、電
流調整回路60の代わりに新たに電流調整回路61を設
置している。
【0047】電流調整回路61は、NチャネルMOSト
ランジスタQN3と抵抗素子Rg2とを含む。
【0048】トランジスタQN3はトランジスタQN2
のソースと接地ノード20との間に接続される。抵抗素
子Rg2はトランジスタQN3のゲートとノードN5と
の間に接続される。ノードN5にはゲート制御電圧Vc
ntが供給される。
【0049】その他の回路構成については図1と同じで
あるため、その説明は繰り返さない。
【0050】以上の構成を有する多段増幅回路51の動
作について説明する。電流調整回路61はトランジスタ
QN3を含むため、可変抵抗として機能する。すなわ
ち、ノードN5に印加されるゲート制御電圧Vcntに
よりトランジスタQN3に流れるドレイン電流Is0を
調整できる。よって、トランジスタQN1に流れるドレ
イン電流Id1と、トランジスタQN2に流れるドレイ
ン電流Id2との電流配分を以下の範囲内で調整でき
る。
【0051】0≦Id1≦Id2 よって、実施の形態1における多段増幅回路50と同じ
動作を実現できる。
【0052】また、ゲート制御電圧Vcntを調整し、
トランジスタQN2の電位をほぼ0Vとすることもでき
る。このとき、トランジスタQN1にドレイン電流Id
1が流れない。よって、多段増幅回路51はトランジス
タQN1の増幅動作を停止させることもできる。さら
に、本発明の実施の形態2における多段増幅回路51は
従来のCMOS低雑音増幅回路10にトランジスタおよ
び抵抗素子を追加するのみで実現できる。よって、チッ
プサイズの増加はほとんどない。
【0053】なお、実施の形態2における多段増幅回路
51では、NチャネルMOSトランジスタを使用した
が、NチャネルMOSトランジスタの代わりにバイポー
ラトランジスタを使用してもよい。また、NチャネルM
OSトランジスタの代わりにGaAsMESFETを使
用してもよい。
【0054】また、図4に示すように、電流調整回路6
1の代わりに、可変抵抗素子Rvを含む電流調整回路6
2を設置した多段調整回路52も、可変抵抗素子Rvを
調整することで、多段増幅回路51と同様の動作を実現
できる。
【0055】[実施の形態3]図1に示した多段増幅回
路50は、逓倍器としても適用できる。
【0056】図5は図1に示した多段増幅回路を逓倍器
として適用した場合の動作を説明するための回路図であ
る。
【0057】図5を参照して、図5の回路構成は図1と
同じであるため、その説明は繰り返さない。
【0058】ここで、周波数伝送回路70はインダクタ
L3とキャパシタC2とを含む。また、周波数短絡回路
80はインダクタL2とキャパシタCd2とを含む。周
波数伝送回路70はトランジスタQN1から出力された
信号のうち、特定の周波数を有する信号のみをトランジ
スタQN2のゲートに伝送する。すなわち、周波数伝送
回路70はバンドパスフィルタとして機能する。周波数
短絡回路80は所定の周波数帯の信号を接地ノード20
に短絡するように使用する。
【0059】以上の回路構成を有する多段増幅回路50
において、周波数f0である入力RF信号の周波数を出
力時に2f0とし、かつ、増幅する動作について説明す
る。
【0060】入力端子1からRF信号が入力される。こ
こで、入力整合回路として機能するインダクタL1およ
びキャパシタC1を周波数f0に整合させる。その結
果、トランジスタQN1のゲートには周波数f0のRF
信号が入力される。
【0061】このとき、トランジスタQN1のゲートバ
イアス電圧Vg1をピンチオフ電圧とする。このとき、
トランジスタQN1は非線形性の影響を受けて、入力電
力が歪む。その結果、トランジスタQN1は周波数f0
のRF信号の他に、周波数2f0等の信号である複数の
高調波を出力する。
【0062】このとき、周波数短絡回路80が周波数f
0のRF信号に対するトランジスタQN1のドレインと
接地ノード20との間のインピーダンスを周波数2f0
のRF信号に対するものよりも小さくさせるようにイン
ダクタL2とキャパシタCd2とが設定される。また、
周波数伝送回路70がトランジスタQN1から出力され
るRF信号をトランジスタQN2のゲートに伝送する際
に、周波数f0のRF信号の電力が周波数2f0のもの
より損失して伝送されるようにインダクタL3とキャパ
シタC2とは設定される。
【0063】その結果、トランジスタQN1で出力され
た複数の信号のうち、周波数2f0のRF信号のみがト
ランジスタQN2のゲートへ入力される。その結果、ト
ランジスタQN2は周波数2f0のRF信号のみを増幅
する。よって、多段増幅回路50は逓倍器としても機能
する。
【0064】多段増幅回路50に電流調整回路60がな
い場合、トランジスタQN2に流れるドレイン電流Id
2とトランジスタQN1に流れるドレイン電流Id1と
は同じ値となる。よって、電流調整回路60を除いた多
段増幅回路50を逓倍器として動作させるとき、トラン
ジスタQN1のゲートにはピンチオフ電圧が入力される
ため、ドレイン電流Id1はほとんど流れず、微小とな
る。したがって、トランジスタQN2に流れるドレイン
電流Id2も微小となる。その結果、トランジスタQN
2での増幅動作が困難となる。
【0065】しかしながら、電流調整回路60を設けれ
ば、ドレイン電流Id1とId2とを異なる電流値とす
ることができる。よって、多段増幅回路50を逓倍器と
して機能させた場合でも、トランジスタQN2は増幅動
作を実行できる。さらに、電流調整回路60での調整に
より、トランジスタQN2のドレイン電流Id2の一部
をトランジスタQN1のドレイン電流Id1として再利
用でき、電流Is0を最小限に抑制できる。その結果、
多段増幅回路50は低消費電流動作の逓倍器として機能
する。
【0066】なお、実施の形態3おける多段増幅回路5
1では、NチャネルMOSトランジスタを使用したが、
NチャネルMOSトランジスタの代わりにバイポーラト
ランジスタを使用してもよい。また、NチャネルMOS
トランジスタの代わりにGaAsMESFETを使用し
てもよい。
【0067】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと解釈されるべきで
ある。本発明の範囲は上述した実施の形態ではなく特許
請求の範囲によって定められ、特許請求の範囲と均等の
意味およびその範囲内でのすべての変更が含まれること
を意図するものである。
【0068】
【発明の効果】本発明における多段増幅回路は、その内
部で互いに隣接するトランジスタにおいて、前段トラン
ジスタに流れる電流と後段トランジスタに流れる電流を
調整できる。その結果、前段トランジスタの出力電力が
増大したときに、後段トランジスタの増幅動作が飽和し
ないように調整できる。その出力電力特性を改善でき
る。また、電流の調整に必要な回路素子を設定しても、
チップサイズの増加はほとんど伴わない。また、低消費
電流動作が可能な逓倍器として機能させることができ、
かつ後段トランジスタの増幅動作を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における多段増幅回
路の構成を示す回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における入出力特性を
模式的に示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態2における多段増幅回路
の構成を示す回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態2における多段増幅回路
の他の構成を示す回路図である。
【図5】 図1に示した多段増幅回路を逓倍器として適
用した場合の動作を説明するための回路図である。
【図6】 従来の電流再利用回路として機能する無線通
信用CMOS低雑音増幅回路の構成を示す回路図であ
る。
【図7】 図6におけるCMOS低雑音増幅回路10の
入出力特性を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 出力端子、10 CMOS低雑音増
幅回路、20 接地ノード、50〜52 多段増幅回
路、60〜62 電流調整回路、70 周波数伝送回
路、80 周波数短絡回路、C1〜C3,Cd1〜Cd
4 キャパシタ、L1〜L4 インダクタ、QN1〜Q
N3 トランジスタ。
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を受ける第1の端子と、前記入
    力信号を増幅させた信号を出力する第2の端子とを有す
    る第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの第2の端子に電気的に接続さ
    れる第3の端子と、前記第3の端子で受ける信号を増幅
    させた信号を出力する第4の端子と、前記第1のトラン
    ジスタの第2の端子に電気的に接続される第5の端子と
    を有する第2のトランジスタと、 その一方が前記第2のトランジスタの第5の端子に電気
    的に接続され、その間に電流を流す2つの端子を有する
    抵抗素子とを備える多段増幅回路。
  2. 【請求項2】 入力信号を受ける第1の端子と、前記入
    力信号を増幅させた信号を出力する第2の端子とを有す
    る第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの第2の端子に電気的に接続さ
    れる第3の端子と、前記第3の端子で受ける信号を増幅
    させた信号を出力する第4の端子と、前記第1のトラン
    ジスタの第2の端子に電気的に接続される第5の端子と
    を有する第2のトランジスタと、 その一方が前記第2のトランジスタの第5の端子に電気
    的に接続され、その間に電流を流す2つの端子を有する
    第3のトランジスタとを備える多段増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のトランジスタの第2の端子と
    前記第2のトランジスタの第3の端子とに接続され、前
    記第1のトランジスタから出力される信号に含まれる複
    数の周波数成分のうち特定の周波数成分を伝送する周波
    数伝送回路と、 前記第1のトランジスタの第2の端子と接地ノードとに
    接続され、前記複数の周波数成分のうち特定の周波数成
    分とは異なる周波数成分に対する前記第2の端子と前記
    接地ノードとの間のインピーダンスを、前記特定の周波
    数成分に対するものに比べて低くする周波数短絡回路と
    をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の多段
    増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記第1のトランジスタの第2の端子と
    前記第2のトランジスタの第3の端子との間には少なく
    ともキャパシタが接続され、前記第1のトランジスタの
    第2の端子と前記第2のトランジスタの第5の端子との
    間には少なくともインダクタが接続される、請求項1ま
    たは請求項2に記載の多段増幅回路。
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