JP2003330885A - ディレクトリサーバパスワード変更システム、方法、プログラム及びパスワード変更管理サーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディレクトリサーバの種別に関係なく、複数
のディレクトリサーバのパスワードを容易に変更するこ
とを可能とする。 【解決手段】 パスワード変更管理サーバに、パスワー
ド変更要求及び新旧パスワードを送信するユーザ端末
と、送信されてきたパスワード変更要求に応じて、利用
しているディレクトリサーバに対応するパスワード変更
処理をそれぞれのディレクトリサーバに対して実行する
パスワード変更管理サーバと、パスワード変更管理サー
バによって、パスワード変更処理を受けるディレクトリ
サーバと、ユーザ端末、パスワード変更管理サーバ及び
ディレクトリサーバを接続する通信回線とを有すること
を特徴とするディレクトリサーバパスワード変更システ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を介し
て、ユーザ端末がパスワード変更管理サーバにパスワー
ド変更要求を送信し、利用しているディレクトリサーバ
のそれぞれに対応するパスワード変更処理を、パスワー
ド変更管理サーバに実行させるディレクトリサーバパス
ワード変更システム、方法、プログラム及びパスワード
変更管理サーバに関する。

【０００２】

【従来の技術】あるアプリケーションのユーザ情報をデ
ィレクトリサーバ上で管理している場合、そのアプリケ
ーションからパスワードを変更する際には、ディレクト
リサーバ上のパスワードを変更する必要がある。このよ
うな場合、従来は、パスワード変更用のＧＵＩツール
を、利用しているディレクトリサーバに合わせて構築す
る必要があった。

【０００３】すなわち、ディレクトリアクセスを行うた
めの標準プロトコルであるＬＤＡＰ（ＬｉｇｈｔＷｅｉ
ｇｈｔ Ｄｉｒｅｃｔｏｒｙ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）に準
拠している各ディレクトリサーバ製品は、標準プロトコ
ルを駆使して作り込み可能という考えのもとに、特にパ
スワード変更用のＧＵＩ機能を、製品として提供してい
ない。このため、複数のディレクトリサーバを有する環
境においては、パスワード変変更作業が非常に煩雑とな
る場合があった。

【０００４】このようなパスワード変更処理に関して、
特開２００１−４３１８９号公報には、複数の同列の位
置に定義されているサーバの内の一つに対してパスワー
ド変更要求があると、このサーバがマスターサーバとな
って、残りのサーバのパスワード変更を実行するシステ
ムが開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシステムを用いたとしても、それぞれ異なる
ディレクトリサーバにおいて、異なる仕様で管理される
パスワードを一括して変更することはできず、上述の問
題を解決することのできるものではなかった。このた
め、ディレクトリサーバの種別に関係なく、複数のディ
レクトリサーバのパスワードを容易に変更することの可
能なパスワード変更システムが望まれていた。

【０００６】本発明は、上記の事情にかんがみなされた
ものであり、通信回線を介して、ユーザ端末がパスワー
ド変更管理サーバにパスワード変更要求を送信し、利用
しているディレクトリサーバのそれぞれに対応するパス
ワード変更処理を、パスワード変更管理サーバに実行さ
せるディレクトリサーバパスワード変更システム、方
法、プログラム及びパスワード変更管理サーバの提供を
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１記載のディレクトリサーバパスワ
ード変更システムは、ユーザ端末が、通信回線を介し
て、パスワード変更要求をパスワード変更管理サーバに
送信し、パスワード変更管理サーバが、複数のディレク
トリサーバに対してパスワード変更を行うディレクトリ
サーバパスワード変更システムであって、パスワード変
更管理サーバに、パスワード変更要求及び新旧パスワー
ドを送信するユーザ端末と、送信されてきたパスワード
変更要求に応じて、利用しているディレクトリサーバに
対応するパスワード変更処理をそれぞれのディレクトリ
サーバに対して実行するパスワード変更管理サーバとパ
スワード変更管理サーバによって、パスワード変更処理
を受けるディレクトリサーバと、ユーザ端末、パスワー
ド変更管理サーバ及びディレクトリサーバを接続する通
信回線とを有する構成としてある。

【０００８】ディレクトリサーバパスワード変更システ
ムをこのような構成にすれば、パスワード変更管理サー
バが、利用しているディレクトリサーバの種別を判別し
て、そのディレクトリサーバの仕様に合わせたパスワー
ド変更処理を行うことができる。このため、パスワード
変更管理サーバなどにおけるアプリケーションを構築す
るにあたり、利用しているディレクトリサーバを意識し
て、独自にパスワード変更の機能を作り込む必要がなく
なる。

【０００９】本発明の請求項２記載のディレクトリサー
バパスワード変更システムは、ユーザ端末が、パスワー
ド変更管理サーバに、パスワード変更要求及び新旧パス
ワードとともに、ディレクトリサーバの指定情報を送信
し、パスワード変更管理サーバが、送信されてきたパス
ワード変更要求に応じて、指定された複数のディレクト
リサーバに対応するパスワード変更処理をそれぞれのデ
ィレクトリサーバに対して実行する構成としてある。

【００１０】ディレクトリサーバパスワード変更システ
ムをこのような構成にすれば、パスワード変更管理サー
バが、利用しているディレクトリサーバの種別を判別
し、それに合わせたパスワード変更処理を行うことがで
きることに加え、特定のディレクトリサーバに対しての
み、パスワード変更処理を実行することが可能となる。
このため、利用者のニーズにより柔軟に対応可能なディ
レクトリサーバパスワード変更システムとすることがで
きる。

【００１１】本発明の請求項３記載のディレクトリサー
バパスワード変更システムは、パスワード変更処理にお
いて、パスワード変更管理サーバが、変更対象となる前
期ディレクトリサーバの各種別を判別し、判別できた場
合は、ディレクトリサーバにアクセスして、旧パスワー
ドが、ディレクトリサーバに登録されているパスワード
と一致するかを確認し、一致した場合は、ディレクトリ
サーバにおけるユーザ情報のパスワード属性に、新パス
ワードを登録する構成としてある。

【００１２】ディレクトリサーバパスワード変更システ
ムをこのような構成にすれば、パスワード変更処理を実
行するにあたって、対象となるディレクトリサーバを適
切に特定することができるとともに、パスワードの変更
を希望する利用者の確認を行い、新パスワードをディレ
クトリサーバに登録することが可能となる。

【００１３】本発明の請求項４記載のディレクトリサー
バパスワード変更システムは、ディレクトリサーバが、
ＬＤＡＰに準拠するものである構成としてある。ディレ
クトリサーバパスワード変更システムをこのような構成
にすれば、ＬＤＡＰに準拠するディレクトリサーバに対
して、本発明のパスワード変更処理を実行することが可
能となる。

【００１４】本発明の請求項５記載のディレクトリサー
バパスワード変更方法は、ユーザ端末が、通信回線を介
して、パスワード変更要求をパスワード変更管理サーバ
に送信し、パスワード変更管理サーバが、複数のディレ
クトリサーバに対してパスワード変更を行うディレクト
リサーバパスワード変更方法であって、ユーザ端末が、
パスワード変更管理サーバにパスワード変更要求及び新
旧パスワードを送信し、パスワード変更管理サーバが、
送信されてきたパスワード変更要求に応じて、利用して
いるディレクトリサーバに対応するパスワード変更処理
をそれぞれのディレクトリサーバに対して実行する方法
としてある。

【００１５】ディレクトリサーバパスワード変更方法を
このような方法にすれば、利用者がユーザ端末から一度
パスワード変更要求をパスワード変更管理サーバに行う
だけで、複数のディレクトリサーバのパスワードを一括
して変更することができる。すなわち、ユーザ端末から
の要求に応じて、パスワード変更管理サーバが、各ディ
レクトリサーバの仕様に応じたパスワード変更処理を実
行することにより、それぞれのディレクトリサーバのパ
スワードを変更することが可能となる。

【００１６】本発明の請求項６記載のディレクトリサー
バパスワード変更方法は、ユーザ端末が、通信回線を介
して、パスワード変更要求をパスワード変更管理サーバ
に送信し、パスワード変更管理サーバが、ユーザ端末に
よって指定された複数のディレクトリサーバに対してパ
スワード変更を行うディレクトリサーバパスワード変更
方法であって、ユーザ端末が、パスワード変更管理サー
バに、パスワード変更要求、新旧パスワード及びディレ
クトリサーバの指定情報を送信し、パスワード変更管理
サーバが、送信されてきたパスワード変更要求に応じ
て、指定されたディレクトリサーバに対応するパスワー
ド変更処理を当該ディレクトリサーバに対して実行する
方法としてある。

【００１７】ディレクトリサーバパスワード変更方法を
このような方法にすれば、利用者は、変更したいディレ
クトリサーバを指定して、パスワード変更要求を行うこ
とができる。そして、この要求を受け取ったパスワード
変更管理サーバによって、指定されたディレクトリサー
バに対し、それぞれに応じたパスワード変更処理が実行
される。このため、利用者のニーズに、より柔軟に対応
可能なディレクトリサーバパスワード変更方法とするこ
とができる。

【００１８】本発明の請求項７記載のディレクトリサー
バパスワード変更プログラムは、ユーザ端末から通信回
線を介して送信されてきたパスワード変更要求にもとづ
き、パスワード変更管理サーバに複数のディレクトリサ
ーバに対するパスワード変更処理を実行させるディレク
トリサーバパスワード変更プログラムであって、パスワ
ード変更管理サーバに、ユーザ端末から送信されてきた
パスワード変更要求に応じて、利用しているディレクト
リサーバに対応するパスワード変更処理をそれぞれのデ
ィレクトリサーバに対して実行させる構成としてある。

【００１９】ディレクトリサーバパスワード変更プログ
ラムをこのような構成にすれば、パスワード変更管理サ
ーバに、ユーザ端末の要求に応じて、利用しているディ
レクトリサーバの種別を判別させ、そのディレクトリサ
ーバの仕様に合わせたパスワード変更処理を行わせるこ
とができる。このため、パスワード変更管理サーバなど
におけるアプリケーションごとに、各ディレクトリサー
バ用のパスワード変更機能を、独自に作り込む必要がな
くなる。

【００２０】本発明の請求項８記載のパスワード変更管
理サーバは、ユーザ端末から通信回線を介して送信され
てきたパスワード変更要求にもとづき、複数のディレク
トリサーバに対するパスワード変更処理を実行するパス
ワード変更管理サーバであって、ユーザ端末により利用
されているディレクトリサーバ情報を記憶するディレク
トリサーバ情報記憶部と、ユーザ端末からパスワード変
更要求及び新旧パスワードを受信し、このパスワード変
更要求に応じて、ディレクトリサーバ情報記憶部からデ
ィレクトリサーバ情報を抽出するとともに、新旧パスワ
ード及びディレクトリサーバ情報をパスワード変更処理
部に出力する利用ディレクトリサーバ判別部と、新旧パ
スワード及びディレクトリサーバ情報にもとづいて、対
応するディレクトリサーバにおけるユーザ情報のパスワ
ードを変更するパスワード変更処理部とを有する構成と
してある。

【００２１】パスワード変更管理サーバをこのような構
成にすれば、利用しているディレクトリサーバのアドレ
スやその種別などのディレクトリサーバ情報を保有する
ことができ、ユーザ端末の要求に応じて、そのディレク
トリサーバの種別に応じたパスワード変更処理を実行す
ることが可能となる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。 ［第一実施形態］まず、本発明の第一実施形態につい
て、図１を参照して説明する。同図は、本発明の第一実
施形態のディレクトリサーバパスワード変更システムの
構成を示すブロック図である。

【００２３】図１に示すように、ディレクトリサーバパ
スワード変更システムは、ユーザ端末１０（１０−１，
１０−２〜１０−ｎ）、パスワード変更管理サーバ２
０、ディレクトリサーバ３０（３０−１，３０−２〜３
０−ｎ）及び通信回線４０を有している。ユーザ端末１
０は、インターネットなどの利用者が使用する端末であ
り、パスワード変更管理サーバ２０にアクセスして、パ
スワード変更要求を行うものである。

【００２４】また、このとき、ユーザ端末１０は、パス
ワード変更管理サーバ２０にユーザＩＤと、旧パスワー
ド及び新パスワードを送信することができる。このユー
ザＩＤとパスワードの送信にあたっては、これらの入力
テキストボックスや、決定コマンドボタンを有する、専
用のパスワード変更画面を作成して用いることが好まし
い。このようなユーザ端末１０としては、例えば、パー
ソナルコンピュータ、ノート型パソコン、モバイルツー
ルなどのほか、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡ等を用いるこ
とができる。

【００２５】パスワード変更管理サーバ２０は、ワーク
ステーションやサーバなどの情報処理装置であり、Ｗｅ
ｂサーバなどとして使用されるものである。このパスワ
ード変更管理サーバ２０は、利用ディレクトリサーバ判
別部２１、ディレクトリサーバ情報記憶部２２及びパス
ワード変更処理部２３を有している。

【００２６】利用ディレクトリサーバ判別部２１は、ユ
ーザ端末１０からパスワード変更要求とともに、ユーザ
ＩＤ及び新旧パスワードを受信する。また、このパスワ
ード変更要求に応じて、ディレクトリサーバ情報記憶部
２２から利用しているディレクトリサーバの種別を入力
するとともに、これがどの種別であるかを判別する。

【００２７】ディレクトリサーバ情報記憶部２２は、デ
ィレクトリサーバＩＤや、そのアドレス、ディレクトリ
サーバ種別などの情報を保有する。また、利用方法によ
っては、ディレクトリサーバ情報記憶部２２に、ユーザ
端末ＩＤやユーザＩＤごとにディレクトリサーバＩＤを
対応付けたテーブルをもたせることも好ましい。このデ
ィレクトリサーバ情報記憶部２２の情報は、利用するデ
ィレクトリサーバが増える場合を想定し、手動で記述す
ることが可能である。

【００２８】パスワード変更処理部２３は、利用ディレ
クトリサーバ判別部２１からユーザＩＤ、新旧パスワー
ド、及びディレクトリサーバアドレスやディレクトリサ
ーバ種別などのディレクトリサーバ情報を入力する。そ
して、この入力情報にもとづいて、利用者認証を行うと
ともに、ディレクトリサーバ種別に対応するパスワード
変更処理を、対応するディレクトリサーバ３０に対して
実行する。

【００２９】ディレクトリサーバ３０には、ディレクト
リサーバ３０−１，３０−２〜３０−ｎがあり、それぞ
れ互いに仕様の異なるディレクトリサーバが含まれてい
る。各ディレクトリサーバ３０は、ユーザ情報記憶部３
１（３１−１，３１−２〜３１−ｎ）を有している。こ
のユーザ情報記憶部３１は、各利用者のユーザＩＤとパ
スワードなどを含むユーザ情報を管理している。

【００３０】なお、図１においては、パスワード変更管
理サーバ２０とディレクトリサーバ３０を別個のものと
しているが、ディレクトリサーバ３０のうちの一つをデ
ィレクトリサーバ３０とすることもできる。また、パス
ワード変更管理サーバ２０をインターネットなどの通信
回線を介して接続するようにしても、これを介さず、直
接接続することもできる。

【００３１】通信回線４０は、従来公知の任意好適な公
衆回線、商業回線又は専用回線を用いることができる。
またユーザ端末１０、パスワード変更管理サーバ２０、
ディレクトリサーバ３０のそれぞれの間においては、同
一又は別個の通信回線で構成することができる。さら
に、通信回線４０は、ユーザ端末１０、パスワード変更
管理サーバ２０、ディレクトリサーバ３０のそれぞれの
間を、無線あるいは有線で接続可能な回線であり、例え
ば、公衆回線網、専用回線網、インターネット回線網及
びイントラネット網により構成することができる。

【００３２】次に、第一実施形態のディレクトリサーバ
パスワード変更システムにおける処理手順について、図
２及び図３を参照して説明する。図２は、本実施形態の
ディレクトリサーバパスワード変更システムにおける処
理手順を示す動作手順図であり、図３は、処理手順を示
す概念図である。

【００３３】まず、ユーザ端末１０が、パスワード変更
管理サーバ２０にアクセスして、パスワード変更要求を
行うとともに、ユーザＩＤや新旧パスワード等を送信す
る（ステップ１０）。このユーザＩＤや新旧パスワード
としては、例えば、図３に示すように、ユーザＩＤを”
１２３４５６７”、旧パスワードを”１２３４５６
７”、新パスワードを”７６５４３２１”などとするこ
とができる。

【００３４】パスワード変更要求に応じて、パスワード
変更管理サーバ２０の利用ディレクトリサーバ判別部２
１は、ディレクトリサーバ情報記憶部２２から、利用し
ているディレクトリサーバのアドレスやその種別等のデ
ィレクトリサーバ情報を取得するとともに（ステップ１
１）、そのディレクトリサーバの種別を判別する（ステ
ップ１２）。

【００３５】このとき、利用ディレクトリサーバ判別部
２１が、ディレクトリサーバ情報記憶部２２に格納され
ている全てのディレクトリサーバ情報を取得するように
することができる。また、ディレクトリサーバ情報記憶
部２２に、ユーザ端末を識別するためのユーザ端末ＩＤ
などの情報ごとに対象とするディレクトリサーバ情報を
記憶させておくことも好ましい。このようにすれば、パ
スワード変更管理サーバ２０は、ユーザ端末１０からパ
スワード変更要求とともに、ユーザ端末ＩＤを受信し、
ユーザ端末ごとに対応するディレクトリサーバ情報を取
得することもできる。

【００３６】また、上記のディレクトリサーバ情報記憶
部２２におけるユーザ端末ＩＤに代えて、ユーザＩＤを
用いることによって、ユーザＩＤごとにディレクトリサ
ーバ情報を取得可能とすることもできる。このようにし
て取得したディレクトリサーバ情報と、ユーザＩＤ、及
び新旧パスワード等の情報を、利用ディレクトリサーバ
判別部２１は、パスワード変更処理部２３に出力する。

【００３７】次に、パスワード変更処理部２３は、入力
したディレクトリサーバ情報にもとづいて、ディレクト
リサーバ３０にアクセスし、ユーザＩＤ及び旧パスワー
ドを用いて、利用者が入力したユーザＩＤ及び旧パスワ
ードがディレクトリサーバ３０において管理されている
ユーザＩＤ及びパスワードと同一であることを確認する
（ステップ１３，１４）。

【００３８】そして、これらが一致する場合に、パスワ
ード変更処理部２３は、ディレクトリサーバ種別にもと
づいて、そのディレクトリサーバ３０に対応するパスワ
ード変更処理を実行することによって、旧パスワードを
新パスワードに変更する。すなわち、ディレクトリサー
バ３０におけるユーザ情報記憶部３１に格納されたパス
ワード属性を、変更後の値に更新して登録する。このと
き、パスワード変更処理部２３は、新パスワードを暗号
化して、ユーザ情報記憶部３１を更新する（ステップ１
５）。このとき、例えば、図３に示すようにディレクト
リサーバ３０におけるユーザ情報に記憶されたパスワー
ドが、”１２３４５６７”から”７６５４３２１”に変
更される。

【００３９】そして、パスワード変更処理部２３は、登
録の成否を確認し（ステップ１６）、登録が成功しなか
った場合にはエラーメッセージをユーザ端末１０に送信
する（ステップ１７）。また、上記ステップ１２、１４
において、それぞれディレクトリサーバ種別が判別でき
なかったとき、旧パスワードが一致しなかったときも同
様に、エラーメッセージをユーザ端末１０に送信する。
登録が成功した場合には、パスワード変更処理部２３
は、成功メッセージをユーザ端末１０に送信する（ステ
ップ１８）。

【００４０】ディレクトリサーバパスワード変更システ
ムにおける処理手順をこのような手順とすれば、利用者
のパスワード変更要求に対して、利用しているディレク
トリサーバ３０の種別を判別し、その仕様に合わせたパ
スワード変更を行うことが可能となる。

【００４１】［第二実施形態］次に、本発明の第二実施
形態につき、図４を参照して説明する。同図は、本発明
の第二実施形態のディレクトリサーバパスワード変更シ
ステムにおける処理手順を示す動作手順図である。

【００４２】本実施形態のディレクトリサーバパスワー
ド変更システムは、利用者がパスワード変更要求を行う
際に、変更したいディレクトリサーバ３０を指定するこ
とのできる点で、第一実施形態と異なる。その他の点に
ついては、第一実施形態と同様であり、そのブロック図
も図１と同様のものを用いることができる。

【００４３】まず、ユーザ端末１０が、パスワード変更
管理サーバ２０にアクセスして、パスワード変更要求を
送信するとともに、ユーザＩＤ、新旧パスワード情報に
加え、ディレクトリサーバの指定情報も送信する（ステ
ップ２０）。このディレクトリサーバの指定情報として
は、例えば、ディレクトリサーバの名称や、ＩＤなどと
することができる。また、利用者が入力しやすいよう
に、ディレクトリサーバ３０のＩＤなどをリストボック
ス等に一覧表示して選択可能とするような画面を作成
し、パスワード変更管理サーバ２０からユーザ端末１０
に送信可能とすることが好ましい。

【００４４】パスワード変更管理サーバ２０の利用ディ
レクトリサーバ判別部２１は、ユーザ端末１０から上記
情報を受信すると、ディレクトリサーバ情報記憶部２２
から指定されたディレクトリサーバに対応する情報を入
力する。すなわち、ユーザ端末１０から送信されてきた
ディレクトリサーバ３０の指定情報にもとづいて、利用
ディレクトリサーバ判別部２１は、ディレクトリサーバ
情報記憶部２２からディレクトリサーバＩＤなどをキー
として、そのディレクトリサーバのアドレスや種別等の
ディレクトリサーバ情報を取得する（ステップ２１）。
図３においては、ディレクトリサーバ３０−１，３０−
２が指定されたものと想定している。

【００４５】そして、このように指定されたディレクト
リサーバ３０−１，３０−２を対象として、以降のステ
ップ２２〜ステップ２８において、第一実施形態におけ
るステップ１２〜ステップ１８とそれぞれ同様の処理を
実行する。なお、本実施形態は、複数のディレクトリサ
ーバを指定することを想定しているが、一台のディレク
トリサーバを指定することも、もちろん可能である。

【００４６】ディレクトリサーバパスワード変更システ
ムにおける処理手順をこのような手順とすれば、利用者
は、パスワード変更要求時に、変更するディレクトリサ
ーバを指定することができ、この指定されたディレクト
リサーバに対してのみパスワード変更を実行することが
できる。

【００４７】上記の実施形態におけるディレクトリサー
バ情報の取得や、パスワード変更等は、ディレクトリサ
ーバパスワード変更プログラムにより実行される。この
ディレクトリサーバパスワード変更プログラムは、コン
ピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例え
ば、ディレクトリサーバ情報の取得処理や、パスワード
変更処理等を行わせる。これによって、これらの処理
は、ディレクトリサーバパスワード変更プログラムとコ
ンピュータとが協働したパスワード変更管理サーバ２０
などにより実現される。

【００４８】なお、ディレクトリサーバパスワード変更
プログラムは、コンピュータのＲＯＭやハードディスク
に記憶させる他、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納
することができる。外部記憶装置とは、磁気ディスク等
の記録媒体を内蔵し、例えばパスワード変更管理サーバ
２０などに外部接続される記憶増設装置をいう。一方、
可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置（ドライブ装置）
に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、
たとえば、ＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスク、メモ
リカード、光磁気ディスク等をいう。

【００４９】そして、記録媒体に記録されたプログラム
は、コンピュータのＲＡＭにロードされて、ＣＰＵによ
り実行される。この実行により、上述した本実施形態の
パスワード変更管理サーバ２０などの機能が実現され
る。さらに、コンピュータでディレクトリサーバパスワ
ード変更プログラムをロードする場合、他のコンピュー
タで保有されたディレクトリサーバパスワード変更プロ
グラムを、通信回線を利用して自己の有するＲＡＭや外
部記憶装置にダウンロードすることもできる。

【００５０】このダウンロードされたディレクトリサー
バパスワード変更プログラムも、ＣＰＵにより実行さ
れ、本実施形態のディレクトリサーバ情報の取得処理
や、パスワード変更処理等を実現する。なお、本発明は
以上の実施形態に限定されるものではなく、例えば、ユ
ーザＩＤもパスワードと同様の方法を用いて変更可能と
するなど適宜設計変更できるものである。

【００５１】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、パスワ
ード変更管理サーバが、利用しているディレクトリサー
バの種別を判別して、そのディレクトリサーバの仕様に
合わせたパスワード変更処理を行うことができる。この
ため、パスワード変更管理サーバなどにおけるアプリケ
ーションを構築するにあたり、利用しているディレクト
リサーバを意識して、独自にパスワード変更の機能を作
り込む必要がなくなる。さらに、利用者が指定したディ
レクトリサーバに対してのみ、パスワード変更処理を実
行することもでき、利用者のニーズに、より柔軟に対応
可能なものとすることもできる。

【００５２】また、ディレクトリサーバパスワード変更
プログラムは、コンピュータの各構成要素へ所定の指令
を送ることにより、このディレクトリサーバ情報の取得
機能や、パスワード変更機能等を実現させることができ
る。これによって、これらの機能等は、ディレクトリサ
ーバパスワード変更プログラムとコンピュータとが協働
したパスワード変更管理サーバにより実現可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施形態のディレクトリサーバパ
スワード変更システムの構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の第一実施形態のディレクトリサーバパ
スワード変更システムにおける処理手順を示す動作手順
図である。

【図３】本発明の第一実施形態のディレクトリサーバパ
スワード変更システムにおける処理手順を示す概念図で
ある。

【図４】本発明の第二実施形態のディレクトリサーバパ
スワード変更システムにおける処理手順を示す動作手順
図である。

【符号の説明】

１０（１０−１，１０−２〜１０−ｎ） ユーザ端末 ２０ パスワード変更管理サーバ ２１ 利用ディレクトリサーバ判別部 ２２ ディレクトリサーバ情報記憶部 ２３ パスワード変更処理部 ３０（３０−１，３０−２〜３０−ｎ） ディレクトリ
サーバ ３１（３１−１，３１−２〜３１−ｎ） パスワード属
性記憶部 ４０ 通信回線

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザ端末が、通信回線を介して、パス
   ワード変更要求をパスワード変更管理サーバに送信し、
   パスワード変更管理サーバが、複数のディレクトリサー
   バに対してパスワード変更を行うディレクトリサーバパ
   スワード変更システムであって、 前記パスワード変更管理サーバに、パスワード変更要求
   及び新旧パスワードを送信する前記ユーザ端末と、 送信されてきた前記パスワード変更要求に応じて、利用
   しているディレクトリサーバに対応するパスワード変更
   処理をそれぞれのディレクトリサーバに対して実行する
   前記パスワード変更管理サーバと、 前記パスワード変更管理サーバによって、パスワード変
   更処理を受ける前記ディレクトリサーバと、 前記ユーザ端末、前記パスワード変更管理サーバ及び前
   記ディレクトリサーバを接続する通信回線とを有するこ
   とを特徴とするディレクトリサーバパスワード変更シス
   テム。
2. 【請求項２】 前記ユーザ端末が、前記パスワード変更
   管理サーバに、パスワード変更要求及び新旧パスワード
   とともに、ディレクトリサーバの指定情報を送信し、 前記パスワード変更管理サーバが、送信されてきた前記
   パスワード変更要求に応じて、指定された複数のディレ
   クトリサーバに対応するパスワード変更処理をそれぞれ
   のディレクトリサーバに対して実行することを特徴とす
   る請求項１記載のディレクトリサーバパスワード変更シ
   ステム。
3. 【請求項３】 前記パスワード変更処理において、前記
   パスワード変更管理サーバが、 変更対象となる前期ディレクトリサーバの各種別を判別
   し、 判別できた場合は、前記ディレクトリサーバにアクセス
   して、前記旧パスワードが、前記ディレクトリサーバに
   登録されているパスワードと一致するかを確認し、 一致した場合は、前記ディレクトリサーバにおけるユー
   ザ情報のパスワード属性に、新パスワードを登録するこ
   とを特徴とする１又は２記載のディレクトリサーバパス
   ワード変更システム。
4. 【請求項４】 前記ディレクトリサーバが、ＬＤＡＰに
   準拠するものであることを特徴とする１〜３のいずれか
   に記載のディレクトリサーバパスワード変更システム。
5. 【請求項５】 ユーザ端末が、通信回線を介して、パス
   ワード変更要求をパスワード変更管理サーバに送信し、
   パスワード変更管理サーバが、複数のディレクトリサー
   バに対してパスワード変更を行うディレクトリサーバパ
   スワード変更方法であって、 前記ユーザ端末が、前記パスワード変更管理サーバにパ
   スワード変更要求及び新旧パスワードを送信し、 前記パスワード変更管理サーバが、送信されてきた前記
   パスワード変更要求に応じて、利用しているディレクト
   リサーバに対応するパスワード変更処理をそれぞれのデ
   ィレクトリサーバに対して実行することを特徴とするデ
   ィレクトリサーバパスワード変更方法。
6. 【請求項６】 ユーザ端末が、通信回線を介して、パス
   ワード変更要求をパスワード変更管理サーバに送信し、
   パスワード変更管理サーバが、前記ユーザ端末によって
   指定された複数のディレクトリサーバに対してパスワー
   ド変更を行うディレクトリサーバパスワード変更方法で
   あって、 前記ユーザ端末が、前記パスワード変更管理サーバに、
   パスワード変更要求、新旧パスワード及びディレクトリ
   サーバの指定情報を送信し、 前記パスワード変更管理サーバが、送信されてきた前記
   パスワード変更要求に応じて、前記指定されたディレク
   トリサーバに対応するパスワード変更処理を当該ディレ
   クトリサーバに対して実行することを特徴とするディレ
   クトリサーバパスワード変更方法。
7. 【請求項７】 ユーザ端末から通信回線を介して送信さ
   れてきたパスワード変更要求にもとづき、パスワード変
   更管理サーバに複数のディレクトリサーバに対するパス
   ワード変更処理を実行させるディレクトリサーバパスワ
   ード変更プログラムであって、 前記パスワード変更管理サーバに、 前記ユーザ端末から送信されてきた前記パスワード変更
   要求に応じて、利用しているディレクトリサーバに対応
   するパスワード変更処理をそれぞれのディレクトリサー
   バに対して実行させることを特徴とするディレクトリサ
   ーバパスワード変更プログラム。
8. 【請求項８】 ユーザ端末から通信回線を介して送信さ
   れてきたパスワード変更要求にもとづき、複数のディレ
   クトリサーバに対するパスワード変更処理を実行するパ
   スワード変更管理サーバであって、 前記ユーザ端末により利用されているディレクトリサー
   バ情報を記憶するディレクトリサーバ情報記憶部と、 前記ユーザ端末から前記パスワード変更要求及び新旧パ
   スワードを受信し、このパスワード変更要求に応じて、
   前記ディレクトリサーバ情報記憶部から前記ディレクト
   リサーバ情報を抽出するとともに、前記新旧パスワード
   及び前記ディレクトリサーバ情報をパスワード変更処理
   部に出力する利用ディレクトリサーバ判別部と、 前記新旧パスワード及び前記ディレクトリサーバ情報に
   もとづいて、対応する前記ディレクトリサーバにおける
   ユーザ情報のパスワードを変更するパスワード変更処理
   部とを有することを特徴とするパスワード変更管理サー
   バ。