JP2003326538A - 樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
樹脂成形体の製造方法Info
- Publication number
- JP2003326538A JP2003326538A JP2002143018A JP2002143018A JP2003326538A JP 2003326538 A JP2003326538 A JP 2003326538A JP 2002143018 A JP2002143018 A JP 2002143018A JP 2002143018 A JP2002143018 A JP 2002143018A JP 2003326538 A JP2003326538 A JP 2003326538A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- mold
- coating material
- coating film
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
層を有する樹脂板を高生産性で製造する。 【解決手段】 フィルムに導電性微粒子と溶剤を含有す
る紫外線硬化性塗料(A)を塗布する第1工程;塗料(A)の
塗膜の溶剤含有率が10質量%以下になるまで乾燥する第
2工程;乾燥した塗料(A)の塗膜を型側とし、導電性微
粒子を含有せず溶剤を含有しない紫外線硬化性塗料(B)
を介在させてフィルムを型に貼り付ける第3工程;フィ
ルムを介して紫外線を照射し塗料(A)(B)を硬化する第4
工程;型上に硬化した塗膜を残してフィルムを剥がす第
5工程;型の硬化塗膜面を内面として鋳型を作製する第
6工程;鋳型を用いて注型重合を行う第7工程;重合
後、表面に硬化塗膜を有する樹脂成形体を鋳型から剥離
する第8工程;を含む樹脂成形体の製造方法。
Description
板等の用途に好適な、透明性、帯電防止性、耐擦傷性に
優れた板状等の形状の樹脂成形体(特にアクリル樹脂積
層体)の製造方法に関する。
成形性等が良好である点に特徴を有しており、工業用資
材、建築用資材等として広く使用されている。近年で
は、その透明性と耐衝撃性から、CRTや液晶テレビ等
の各種ディスプレーの前面板として使用されるに至って
いる。しかし、他の樹脂と同様に、アクリル樹脂はガラ
スと比較して柔らかいため、引掻き等による傷が発生し
易い場合がある。また、アクリル樹脂は体積固有抵抗が
高いため、静電気による埃の付着に起因して、透明性が
低下し易い場合がある。これらの不具合を抑制するため
に、従来から多くの改良が試みられているが、有効な手
段は余り知られていない。
法としては、多官能(メタ)アクリレート等の多官能性
単量体を用い、架橋被膜を基材表面に形成することが知
られている。しかし、従来の架橋被膜は、帯電防止能を
全く示さないか、不十分な場合が多い。
錫を主成分とする導電性粉末を含有する塗膜を積層する
方法が知られている。即ち、特開昭60−60166号
公報および特開昭60−181177号公報には、耐擦
過傷性および硬度に優れると共に、導電性および透明性
にも優れた塗膜を形成し得る塗料組成物として、平均粒
径0.2μm以下の酸化錫を主成分とする導電性粉末を
含有する導電性塗料組成物が開示されている。また、特
公平7−31953公報等には、酸化錫を主成分とする
導電性粉末を含有する耐擦過傷被膜形成用の重合性組成
物が開示されている。
性粉末を含有する塗膜の場合、良好な耐擦傷性が得られ
るまで膜厚を大きくすると、導電性粉末による着色が発
生したり、表面の凹凸等により透明性が低下してしまう
場合がある。
帯電防止性を示すと共に、耐擦傷性および透明性にも優
れた表面層を有する樹脂成形体を、高い生産性で製造で
きる方法を提供することを目的とする。
導電性微粒子と溶剤とを含有する紫外線硬化性塗料
(A)を塗布する第1の工程、塗布された紫外線硬化性
塗料(A)を、塗膜の溶剤含有率が10質量%以下にな
るまで乾燥する第2の工程、乾燥した紫外線硬化性塗料
(A)の前記塗膜を型側とし、導電性微粒子を含有せず
実質的に溶剤を含有しない紫外線硬化性塗料(B)を介
在させて、前記フィルムを型に貼り付ける第3の工程、
前記フィルムを介して紫外線を照射し、紫外線硬化性塗
料(A)および紫外線硬化性塗料(B)を硬化する第4
の工程、型上に硬化した塗膜を残して前記フィルムを剥
がす第5の工程、型上の硬化した塗膜面を内面として鋳
型を作製する第6の工程、前記鋳型を用いて注型重合を
行う第7の工程、および、重合終了後、表面に硬化塗膜
からなる層を有する樹脂成形体を鋳型から剥離する第8
の工程、を含む樹脂成形体の製造方法である。
して、先ずフィルムに導電性微粒子と溶剤とを含有する
紫外線硬化性塗料(A)を塗布する。
用する紫外線を透過し、紫外線硬化性塗料(A)により
膨潤しない耐溶剤性を有し、酸素の透過率が低いものが
好ましい。その様なフィルムの例としては、ポリエチレ
ンテレフタレートの2軸延伸フィルムが挙げられる。フ
ィルムの厚みは、フィルム強度を維持する点で1μm以
上が好ましく、取り扱い性やコスト等の点で200μm
以下が好ましい。
えば、導電性微粒子、1分子中に2個以上の(メタ)ア
クリレート基を有するモノマーもしくはオリゴマー、さ
らに必要に応じて分子中に極性基を有する1分子中に1
個の官能基を有するモノマーを併用してなる重合性化合
物、光開始剤、溶剤等を含有する組成物を用いる。
微粒子としては、例えば、酸化スズあるいは酸化スズに
アンチモン、リン、フッ素、亜鉛、テルル、ビスマス、
カドミウム等の1種もしくは2種以上の元素をドープし
た微粒子、または、酸化インジウムあるいは酸化インジ
ウムにスズ、フッ素、リン、アンチモン等の元素をドー
プした微粒子、5酸化アンチモン微粒子等が用いられ
る。導電性微粒子の粒径は、良好な透明性を得るために
100nm以下が好ましく、50nm以下が更に好まし
い。また、安定な分散性を得るために1nm以上が好ま
しい。導電性微粒子の含有量は、得られる塗膜の注型重
合時のモノマーによる過度な膨潤を起こし難いという観
点から、紫外線硬化性塗料(A)中の溶剤以外の全成分
中60質量%以下が好ましい。また、良好な帯電防止能
を得るためには紫外線硬化性塗料(A)中の溶剤以外の
全成分中1質量%以上が好ましい。
ト基を有するモノマーもしくはオリゴマーとしては、例
えば、1モルの多価アルコールと、2モル以上の(メ
タ)アクリル酸またはそれらの誘導体とから得られるエ
ステル化物;多価アルコールと、多価カルボン酸または
その無水物と、(メタ)アクリル酸またはそれらの誘導
体とから得られるエステル化物;ウレタン(メタ)アク
リレート;等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸またはそれらの誘導体とから得られ
るエステル化物の具体例としては、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペン
タエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。
の無水物と(メタ)アクリル酸またはそれらの誘導体と
から得られるエステル化物の具体例としては、マロン
酸、コハク酸、アジピン酸、グルタル酸、セバシン酸、
フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸等の多価カルボ
ン酸またはその無水物と、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル等の多価アルコールと、(メタ)アクリル酸とから得
られる1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキ
シ基を有するエステル化物が挙げられる。
しては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トル
イレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、あるいはこれらジイソシアネート化合物のうち
芳香族のイソシアネート類を水添して得られるジイソシ
アネート化合物(例えば、水添キシリレンジイソシアネ
ート、水添ジフエニルメタンジイソシアネートなどのジ
イソシアネート化合物)、トリフエニルメタントリイソ
シアネート、ジメチレントリフエニルトリイソシアネー
ト等の2価あるいは3価のポリイソシアネート化合物あ
るいはジイソシアネート化合物を多量化させて得られる
ポリイソシアネート化合物等と、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、N−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミ
ド、1,2,3−プロパントリオール−1,3−ジ(メ
タ)アクリレート、3−アクリロイルオキシ−2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート等の活性水素を有
するアクリルモノマーを反応させて得られるウレタン
(メタ)アクリレートが挙げられる。
ロキシエチル)イソシアヌル酸のジ(メタ)アクリレー
ト、トリ(メタ)アクリレート等のポリ[(メタ)アク
リロイルオキシエチル]イソシアヌレート、更には公知
のエポキシポリアクリレート等を挙げることもできる。
上述した種々の化合物は、必要に応じて2種類以上を併
用することもできる。
性微粒子の分散安定性を向上する目的で、分子中に極性
基を有する単量体を併用することができる。単量体の例
としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
は、紫外線硬化性塗料(A)の溶剤以外の全成分中30
〜98.9質量%の範囲内であることが、塗膜の紫外線
による硬化性が良好となり、得られる塗膜の注型重合時
のモノマーによる過度な膨潤を起こし難いという観点か
ら好ましい。また、分子中に極性基を有する単量体の使
用量は、同様の理由から30質量%以下が好ましい。
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソ
ブチルエーテル、アセトイン、ブチロイン、トルオイ
ン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフ
ェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジ
メトキシ−α−フェニルアセトフェノン、メチルフェニ
ルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレー
ト、4,4'−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オン等のカルボニル化合物;テトラメチルチウラム
モノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等
の硫黄化合物;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフ
ォスフィンオキサイド等が挙げられる。光開始剤の添加
量は、塗料中の溶剤以外の全成分中、紫外線による硬化
性の観点から0.1質量%以上が好ましく、塗膜の良好
な色調を維持する観点から10質量%以下が好ましい。
的や、導電性微粒子の分散安定性を向上する目的で使用
される。溶剤としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、2−プロパノール、2−ブタノール、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キ
シレン、酢酸メチル、酢酸エチル等が挙げられる。溶剤
の含有量は、良好な塗工性と導電性微粒子の分散安定性
を確保する目的で、紫外線硬化性塗料(A)中15質量
%以上が好ましく、乾燥後塗膜の厚み、乾燥時の負荷と
いう観点から90質量%以下が好ましい。
子の分散安定性を向上するための分散助剤、レべリング
剤等を添加することもできる。
市販品としても入手できる。その具体例としては、触媒
化成製商品名ELCOMP4560、住友大阪セメント
製商品名R310等が挙げられる。
されず、例えば、刷毛塗り、バーコート、流し塗り、ス
プレーコート、ナイフコート、ロールコート、ダイコー
ト等を適用できる。塗布する塗膜の厚みは、溶剤乾燥後
で1〜20μmが好ましい。厚みを1μm以上にするこ
とは帯電防止能の点で好ましく、20μm以下にするこ
とは塗膜の着色の低減やその後の乾燥の容易性の点で好
ましい。
(A)をフィルムに塗布した後、第2の工程として、そ
の塗膜を乾燥する。この乾燥は、乾燥効率、安全性の観
点から、50℃〜200℃の熱風で行うことが好まし
い。また、この乾燥は、紫外線硬化性塗料(A)からな
る塗膜の溶剤含有率が10質量%以下になるまで行う。
この溶剤含有量が10質量%を超えると、次の第3の工
程で、塗膜の乱れや接触する紫外線硬化性塗料(B)の
浸透による帯電防止能の低下が起こり易くなる。さら
に、この乾燥は、紫外線硬化性塗料(A)からなる塗膜
の溶剤含有率が5質量%以下になるまで行うことがより
好ましい。
った後、第3の工程として、紫外線硬化性塗膜(A)か
らなる乾燥塗膜を型側として、かつ紫外線硬化性塗料
(B)を介在させて、そのフィルムを型に貼り付ける。
は、導電性微粒子を含有せず、かつ実質的に溶剤を含有
しない。この紫外線硬化性塗料(B)としては、例え
ば、1分子中に2個以上の(メタ)アクリレート基を有
するモノマーもしくはオリゴマーと、光開始剤を含有す
る組成物を用いる。この1分子中に2個以上の(メタ)
アクリレート基を有するモノマーもしくはオリゴマーの
例としては、紫外線硬化性塗料(A)で用いるものとし
て先に挙げた例と同様のものが挙げられる。なお、ここ
で実質的に溶剤を含有しないとは、紫外線硬化型塗料の
粘度を下げる目的での溶剤を添加しないことを意味し、
モノマーの不純物として含まれる可能性のある1質量%
程度の量の溶剤を含有することを許容する意味である。
いる光開始剤として先に挙げた例と同様のものが使用で
きるが、特に、フィルムおよび紫外線硬化性塗料(A)
を介して紫外線で硬化する際の良好な硬化を達成するた
めに、360nm以上に増感波長を有する光開始剤を使
用することが好ましい。この360nm以上に増感波長
を有する光開始剤としては、2,4,6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイル
ジエトキシフォスフィンオキサイド等のアシロフォスフ
ィン系の開始剤が、硬化性、硬化後の塗膜が帯色し難い
という点で最も好ましい。光開始剤の添加量は、紫外線
による硬化性の観点から紫外線硬化性塗料(B)中0.
1質量%以上が好ましく、塗膜の良好な色調を維持する
観点から10質量%以下が好ましい。
て、分子中に1つの官能基を有する単量体、レベリング
剤、導電性を有さない無機微粒子、紫外線吸収剤、光安
定剤等の各種成分をさらに添加できる。その添加量は1
0質量%以下が好ましい。
例えば、型もしくはフィルムに紫外線硬化性塗料(B)
を塗布し、ゴムロールで圧着する方法が挙げられる。特
に、貼り合わせる際のエアーの巻き込みを防ぐために
は、型上に過剰量の紫外線硬化性塗料(B)を塗布し、
ゴムロールで過剰な塗料をしごき出しながら貼り付ける
方法が好ましい。
は、硬化後の厚みで10μm以下となるようにすること
が好ましい。この厚みが厚すぎると、十分な帯電防止性
能が得られなくなる。また、硬化後の厚みは、フィルム
貼り付け時の欠陥の発生を防止する点から、0.5μm
以上が好ましい。
を型に貼り付けた後、第4の工程として、フィルムを介
して紫外線を照射し、紫外線硬化性塗料(A)および紫
外線硬化性塗料(B)を硬化する。この紫外線照射に
は、紫外線ランプを使用すればよい。紫外線ランプとし
ては、例えば、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、蛍
光紫外線ランプ等が挙げられる。紫外線照射による硬化
は、フィルムを介して1段で行っても良いし、例えば、
フィルムを介して前硬化し(第4の工程)、フィルムを
剥離し(第5の工程)、その後更に紫外線を照射して硬
化するなど、2段階に分けて硬化を実施しても良い。
後、第5工程として型上に硬化塗膜を残してフィルムを
剥がし、第6の工程として型の硬化塗膜面を内面として
鋳型を作製し、さらに第7の工程として注型重合を行
う。
を有するステンレス板、ガラス板もしくは表面に凹凸を
有するステンレス板、ガラス板等を使用できる。鋳型の
作製は、例えば、2枚の型の間に、軟質ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、エ
チレン−メタクリル酸メチル共重合体等をガスケットと
してはさみ込み、クランプで固定して、成形型から構成
される鋳型を組立てる等の工程により行うことができ
る。また、連続的にキャスト重合する方法として、対向
して走行する2枚のステンレス製エンドレスベルトの間
で樹脂原料をキャスト重合する方法が知られているが、
この場合においてはスチールベルト表面に架橋被膜を形
成することにより、アクリル樹脂積層体等の樹脂板を製
造することができ、これは生産性の点で最も好ましい方
法である。
ト重合(注型重合)を行なう際、その樹脂原料として
は、従来より知られる各種の原料を使用できる。例え
ば、アクリル樹脂成形体をキャスト重合で製造する場合
は、その樹脂原料として、(メタ)アクリル酸のエステ
ル類を主成分とする単量体、あるいは、この単量体とこ
の単量体からなる重合体の混合物を含有するシロップ等
を挙げることができる。また、このようなアクリル樹脂
としては、(メタ)アクリル酸のエステル類を主な単量
体成分とする、単独および共重合体を例示することがで
きる。(メタ)アクリル酸のエステル類としては、メタ
クリル酸メチルを例示することができる。例えば、メタ
クリル酸メチルを主な単量体成分とする場合、共重合単
量体成分としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸2エチルヘキシル等のアクリル酸エステル;メタクリ
ル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フエニル、メタクリ
ル酸ベンジル等のメタクリル酸エステル;スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニ
ル化合物;等が挙げられる。
合は、メタクリル酸メチルに重合体を溶解させてもよい
し、あるいはメタクリル酸メチルを一部重合させてもよ
い。アクリル樹脂原料を重合するために開始剤としては
一般的に用いられるアゾ系の開始剤、パーオキサイド系
開始剤が挙げられ、それらを通常量使用することにより
注型重合を行う。アクリル樹脂原料には、その他目的に
応じ、離型剤、紫外線吸収剤、染顔料等を添加すること
が出来る。
化塗膜からなる層を有する樹脂成形体を鋳型から剥離す
る。このようにして得られる樹脂成形体の表面層は、型
面を転写したものなので異物等による欠陥が無い優れた
表面を有し、かつ耐擦傷性や帯電防止性に優れている。
表面に反射防止膜などの他の機能薄膜を設けることもで
きる。反射防止膜を形成する方法は特に限定されない
が、例えば、旭硝子(株)製商品名サイトップ、JSR
(株)製商品名オプスター等の市販の反射防止用塗料を使
用する方法;蒸着法やスパッタリング法などの物理気相
堆積法;などが挙げられる。
するが、本発明はこれら実施例によって制限されるもの
ではない。また、実施例での評価は、以下の方法に従い
行った。
計(TOA製、ULTRA MEGOHMMETER
MODEL SM−10E)を使用し、測定温度23
℃、測定湿度50%の条件で、印加電圧500Vで1分
後の表面抵抗値(Ω)を測定した。測定用の試料として
は、予め23℃、50%相対湿度で1日間調湿したもの
を用いた。
ETER NDH2000により測定した。
後におけるヘーズの変化(△ヘーズ)をもって評価し
た。即ち、#000のスチールウールを装着した直径2
5.4mmの円形パッドをサンプルの塗膜側表面上に置
き、9.8Nの荷重下で、20mmの距離を100回往
復擦傷し、擦傷前と擦傷後のヘーズ値の差を下式(1)
より求めた。 [△ヘーズ(%)]=[擦傷後ヘーズ値(%)]−[擦傷前ヘーズ値(%)] (1)。
HAZE METER NDH2000により測定し
た。
μmのポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と
称す)フィルムに、紫外線硬化性塗料(A)として、イ
ソプロパノールを主成分とする溶剤70質量%と溶剤以
外の成分中平均粒径20nmの5酸化アンチモン微粒子
25質量%を含有する多官能アクリレート系塗料(触媒
化成製ELCOM P4560)を、バーコーターを用
いて25μmの厚みに塗布した。次いで、このフィルム
上の塗膜を、70℃の熱風乾燥炉で5分間乾燥した。乾
燥後の塗膜を一部サンプリングし、塗膜中の残存溶剤量
調べた結果、溶剤含有率は1質量%以下だった。
トリメチロールエタン/アクリル酸のモル比1:2:4
の縮合混合物50質量部、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート50質量部、2,4,6−トリメチルベンゾ
イルジフェニルフォスフィンオキサイド1.5質量部か
らなる紫外線硬化性塗料(B)を塗布した。
塗膜上に、紫外線硬化性塗料(A)の乾燥塗膜面を内側
としてPETフィルムを重ね、JIS硬度40°のゴム
ロールを用い、紫外線硬化性塗料(B)を10μmの厚
みとなるように過剰な塗料をしごき出しながら、気泡を
含まないように圧着させた。次いで、このPETフィル
ム面を上にして、出力40wの蛍光紫外線ランプ(東芝
製FL40BL)の下20cmの位置を0.3m/mi
nのスピードで通過させて、両塗膜の前硬化を行った。
その後、型上に前硬化塗膜を残して、PETフィルムを
剥離した。次いで、ガラス板の前硬化塗膜面を上にし
て、出力30w/cmの高圧水銀灯の下20cmの位置
を0.3m/minスピードで通過させて、塗膜をさら
に硬化させた。
ラス板を2枚用意し、硬化被膜が内側になるように対向
させ、周囲を軟質ポリ塩化ビニル製のガスケットで封
じ、注型重合用の鋳型を作製した。この鋳型内に、メタ
クリル酸メチル重合体20質量部とメタクリル酸メチル
単量体80質量部の混合物100質量部、アゾビスジメ
チルバレロニトリル0.05質量部、ジオクチルスルフ
ォサクシネートのナトリウム塩0.005質量部からな
る原料を注入し、対向するガラスの間隔を2mmに調整
し、80℃の水浴中で1時間、次いで130℃の空気炉
で1時間重合した。その後、冷却して、ガラス板から樹
脂板を剥離することにより、表面に硬化被膜を有するア
クリル樹脂板を得た。
線マイクロアナライザーで確認したところ、表層に7μ
mの紫外線硬化型塗料(B)の硬化層およびその内層に
5μmの紫外線硬化型塗料(A)の層が観察された。その
樹脂板の全光線透過率は92%、ヘーズは0.2%であ
り、透明性に優れていた。さらに、異物による外観欠陥
も無く、良好な外観を有するものであった。また、表面
抵抗値は8×1011Ω、擦傷後のヘーズ増分は0.0%
であり、帯電防止性、耐擦傷性に優れるものであった。
布厚みを7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にし
て表面に硬化被膜を有するアクリル樹脂板を得た。得ら
れた樹脂板の塗膜断面をSEM及びX線マイクロアナラ
イザーで確認したところ、表層に5μmの紫外線硬化型
塗料(B)の硬化層およびその内層に5μmの紫外線硬
化型塗料(A)の層が観察された。その樹脂板の全光線透
過率は92%、ヘーズは0.2%であり、透明性に優れ
ていた。さらに、異物による外観欠陥も無く、良好な外
観を有するものであった。また、表面抵抗値は2×10
11Ω、擦傷後のヘーズ増分は0.0%であり、帯電防止
性、耐擦傷性に優れるものであった。
て、メチルエチルケトンを主成分とする溶剤70質量%
と溶剤以外の全成分中平均粒径10nmのアンチモンを
ドープした酸化スズ微粒子4質量%とを含有する多官能
アクリレート系塗料(住友大阪セメント製R310)を
用いたこと、および、紫外線硬化性塗料(B)の塗布厚
みを7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして表
面に硬化被膜を有するアクリル樹脂板を得た。得られた
樹脂板の全光線透過率は91%、ヘーズは0.3%であ
り、透明性に優れていた。さらに、異物による外観欠陥
も無く、良好な外観を有するものであった。また、表面
抵抗値は2×1010Ω、擦傷後のヘーズ増分は0.1%
であり、帯電防止性、耐擦傷性に優れるものであった。
布厚みを20μmとしたこと以外は、実施例1と同様に
して表面に硬化被膜を有するアクリル樹脂板を得た。得
られた樹脂板の全光線透過率は92%、ヘーズは0.2
%であり、透明性に優れていた。さらに、異物による外
観欠陥も無く、良好な外観を有するものであった。その
樹脂板の塗膜断面をSEM及びX線マイクロアナライザ
ーで確認したところ、表層に15μmの紫外線硬化型塗
料(B)の硬化層およびその内層に5μmの紫外線硬化
型塗料(A)の層が観察され、表面抵抗値は3×1013Ω
であり、他の実施例と比較すると、帯電防止性の点で少
し劣るものであった。
紫外線硬化性塗料(A)の塗膜を有するフィルムを作製
した。このフィルムを、紫外線硬化性塗料(B)を介さ
ずに直接、型となるガラス板上に重ね、JIS硬度40
°のゴムロールを用い圧着させた。この圧着において
は、紫外線硬化性塗料(B)が介在しないので、紫外線
硬化性塗料(A)の乾燥塗膜とガラス板との間に気泡が
残ってしまった。さらに、実施例1と同様にして前硬化
を行い、PETフィルムを剥離したところ、前硬化後の
塗膜が全てPETフィルム側に取られてしまい、硬化塗
膜付きの鋳型を作製することが出来なかった。
膜の乾燥時の温度を25℃に下げ、乾燥後の塗膜の溶剤
含有率を20質量%にしたこと以外は、実施例1と同様
にして表面に硬化被膜を有するアクリル樹脂板を得た。
しかし、紫外線硬化性塗料(B)により塗料(A)の硬
化塗膜に乱れが生じ、塗料(A)の硬化塗膜の外観に斑
が発生した。また、塗料(A)に紫外線硬化性塗料
(B)が浸透し、その結果、表面抵抗値が3×1013Ω
となった。
よび紫外線硬化性塗料層(B)のどちらも使用せず、ガ
ラス板をそのまま型として鋳型を作製し、実施例1と同
様にしてアクリル樹脂の注型重合を行った。得られたア
クリル樹脂板は表面に塗膜を有していないので、表面抵
抗値は1016Ω以上、擦傷後のヘーズ増分は20%であ
り、帯電防止性および耐擦傷性が不良であった。
面を転写したものなので異物等による欠陥が無い優れた
表面を有し、かつ十分な帯電防止性を示すと共に耐擦傷
性および透明性にも優れた表面層(硬化塗膜)を有する
樹脂成形体を高い生産性で製造できる。
ル樹脂板)は、各種電気機器の銘板、間仕切り等の各種
グレージング、CRT、液晶テレビ、プロジェクション
テレビ等の各種ディスプレーの前面板、情報端末の液晶
等情報表示部の前面板等に好適に使用できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 フィルムに、導電性微粒子と溶剤とを含
有する紫外線硬化性塗料(A)を塗布する第1の工程、 塗布された紫外線硬化性塗料(A)を、塗膜の溶剤含有
率が10質量%以下になるまで乾燥する第2の工程、 乾燥した紫外線硬化性塗料(A)の前記塗膜を型側と
し、導電性微粒子を含有せず実質的に溶剤を含有しない
紫外線硬化性塗料(B)を介在させて、前記フィルムを
型に貼り付ける第3の工程、 前記フィルムを介して紫外線を照射し、紫外線硬化性塗
料(A)および紫外線硬化性塗料(B)を硬化する第4
の工程、 型上に硬化した塗膜を残して前記フィルムを剥がす第5
の工程、 型上の硬化した塗膜面を内面として鋳型を作製する第6
の工程、 前記鋳型を用いて注型重合を行う第7の工程、および、
重合終了後、表面に硬化塗膜からなる層を有する樹脂成
形体を鋳型から剥離する第8の工程、 を含む樹脂成形体の製造方法。 - 【請求項2】 紫外線硬化性塗料(B)が、360nm
以上に増感波長を有する光開始剤を含有する請求項1記
載の樹脂成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002143018A JP4000008B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | 樹脂成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002143018A JP4000008B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | 樹脂成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326538A true JP2003326538A (ja) | 2003-11-19 |
JP4000008B2 JP4000008B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=29703140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002143018A Expired - Fee Related JP4000008B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | 樹脂成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4000008B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007111975A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 樹脂積層体の製造方法 |
WO2008035660A1 (fr) * | 2006-09-20 | 2008-03-27 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Stratifié de résine, procédé de fabrication de celui-ci et film de transfert destiné à être utilisé dans la fabrication d'un stratifié de résine |
-
2002
- 2002-05-17 JP JP2002143018A patent/JP4000008B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007111975A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 樹脂積層体の製造方法 |
WO2008035660A1 (fr) * | 2006-09-20 | 2008-03-27 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Stratifié de résine, procédé de fabrication de celui-ci et film de transfert destiné à être utilisé dans la fabrication d'un stratifié de résine |
JP5150264B2 (ja) * | 2006-09-20 | 2013-02-20 | 三菱レイヨン株式会社 | 樹脂積層体、その製造方法、及び樹脂積層体の製造に使用される転写フィルム |
US8470445B2 (en) | 2006-09-20 | 2013-06-25 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Resin laminate, method for production thereof, and transfer film for use in the production of resin laminate |
KR101399726B1 (ko) * | 2006-09-20 | 2014-05-27 | 도요보 가부시키가이샤 | 수지 적층체, 그 제조 방법, 및 수지 적층체의 제조에 사용되는 전사 필름 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4000008B2 (ja) | 2007-10-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5150264B2 (ja) | 樹脂積層体、その製造方法、及び樹脂積層体の製造に使用される転写フィルム | |
TW200923406A (en) | Stacked film for optical use | |
TWI404629B (zh) | 樹脂疊層體的製造方法 | |
CN102239432B (zh) | 包括具有形状重叠的两种防闪光颗粒的防闪光剂的防闪光膜及其制备方法 | |
JP5365038B2 (ja) | 紫外線硬化型塗料、ハードコート層、透明ポリカーボネートシート | |
WO2003097724A1 (fr) | Film de protection pour surface d'afficheur | |
JP2008242076A (ja) | 帯電防止性ハードコート組成物および光学物品 | |
JP6361506B2 (ja) | (メタ)アクリル重合体、(メタ)アクリル樹脂組成物、(メタ)アクリル樹脂シート、(メタ)アクリル樹脂積層体及び複合シート | |
JP5305764B2 (ja) | 樹脂積層体及びこれを用いた表示装置 | |
JP2012242833A (ja) | 低屈折率層形成用組成物、及びこれを用いた反射防止フィルム、偏光板並びに表示装置 | |
JP2003326538A (ja) | 樹脂成形体の製造方法 | |
JP4818682B2 (ja) | 樹脂積層体の製造方法 | |
JP2010030249A (ja) | 樹脂積層体及びその製造方法 | |
KR101464671B1 (ko) | 반사방지 필름의 제조방법 | |
JPS6340285B2 (ja) | ||
JP2005193514A (ja) | 表面改質複合シート | |
JP5250475B2 (ja) | アクリル樹脂積層体、アクリル樹脂積層体の製造方法及び表示装置。 | |
JP2004338214A (ja) | 樹脂成形体の製造方法 | |
JP2002347045A (ja) | アクリル樹脂積層体の製法 | |
JP7480532B2 (ja) | フィルム及び積層体 | |
TWI750949B (zh) | 透明導電性膜、圖案形成透明導電性膜、光學構件及電子設備 | |
JP2008296461A (ja) | アクリル樹脂積層体とその製造方法 | |
JP2005248070A (ja) | アクリル系樹脂積層体とその製法、およびアクリル系樹脂ミラー | |
JP5601496B2 (ja) | 被膜用シリカゾルの製造方法、被膜用組成物、被膜、被膜を表層に有する樹脂積層体、及びその製造方法 | |
JPS6340282B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050517 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070810 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |