JP2003324853A - 燃料電池システム及び燃料電池車両 - Google Patents
燃料電池システム及び燃料電池車両Info
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Abstract
温度上昇を有効に抑制して、この電力貯蔵手段から負荷
への電力供給を適切に行えるようにする。 【解決手段】 二次バッテリ4の温度を温度センサ7で
検出し、二次バッテリ4の温度が所定の閾値以上の場合
には、予測される負荷増加量に応じて設定された余裕負
荷電力の値を、二次バッテリ4の出力可能電力以下に変
更し、二次バッテリ4への充電を制限する。
Description
燃料電池からの電力が充電される電力貯蔵手段を電源と
して備えた燃料電池システム、及び、この燃料電池シス
テムを搭載した燃料電池車両に関する。
する燃料電池を電源とし、モータの駆動によって走行す
る燃料電池車両は、低公害化を実現する車両として大き
な注目を集めており、現在、実用化に向けての研究開発
が盛んに進められている。
ムは、燃料電池による発電応答速度の遅延分を補うため
に、二次バッテリ等の電力貯蔵手段に燃料電池からの電
力や回生電力を充電しておき、車両の始動時や加速時等
の負荷急増時には、この電力貯蔵手段に充電された電力
を車両駆動用モータに供給するようなアシスト制御を行
っているものが一般的である。
電力貯蔵手段の充電状態(SOC:Status Of Charge)
が所定の目標充電レベル内に維持されるように、燃料電
池の発電量を制御するようにしている。すなわち、電力
貯蔵手段のSOCを検出して、検出された値が所定の目
標充電レベル以下となった場合には、燃料電池の発電量
を、要求される負荷に電力貯蔵手段の目標充電レベルま
での不足分を加えた電力に設定し、負荷消費分を除く余
剰電力を電力貯蔵手段に充電するようにしている。
あって、電力貯蔵手段のSOCを一定の目標充電レベル
に維持しても車両加速時に十分なアシスト制御が行えな
いような場合には、特開2000−92610号公報に
て開示されるように、車両の走行状態に応じて電力貯蔵
手段の目標充電レベルを可変とし、低速走行時には目標
充電レベルを高い値に設定して、加速による負荷急増に
備えることも検討されている。ここで、低速走行時に設
定される電力貯蔵手段の目標充電レベルは、予測される
車両駆動用モータの負荷増加量に対する燃料電池の発電
応答速度の遅延分を補える値(以下、この値を余裕負荷
電力と呼ぶ。)である。
燃料電池車両では、加速時等の負荷急増時には、電力貯
蔵手段に充電された電力を用いて車両駆動用モータの要
求負荷に迅速に対応できるので、運転者に違和感を与え
ない良好な運転性能が得られることになる。
な燃料電池システムにおいて、二次バッテリ等の電力貯
蔵手段から出力できる電力量(出力可能電力)は、当該
電力貯蔵手段の充電状態(SOC)のみならず、その温
度環境にも依存している。そして、電力貯蔵手段が高温
になると、電力貯蔵手段の出力可能電力は低下すること
になる。
力可能電力が低下した場合、従来の燃料電池システムで
は、余裕負荷電力を確保するために電力貯蔵手段への充
電が行われるようになっており、その結果、電力貯蔵手
段の温度が更に上昇して、電力貯蔵手段のSOCが高め
られているにも拘わらず所望の出力可能電力が得られな
いといった不都合が生じる場合があった。
は、冷却機構を用いて電力貯蔵手段を冷却することも考
えられるが、電力貯蔵手段の温度上昇を確実に抑制でき
る大型の冷却機構を設けることは、コストの上昇につな
がり望ましくない。また、このような大型の冷却機構で
電力貯蔵手段を冷却するようにすると、燃料電池システ
ム全体の大型化や重量増加を招くことになり、特に、こ
の燃料電池システムを車両に搭載することを考えると、
極めて不利である。
て創案されたものであって、冷却機構等を用いることな
く電力貯蔵手段の温度上昇を有効に抑制して、この電力
貯蔵手段から負荷への電力供給を適切に行えるようにし
た燃料電池システム、及び、この燃料電池システムを搭
載した燃料電池車両を提供することを目的としている。
ステムは、燃料電池及び電力貯蔵手段から負荷に電力供
給するものであり、温度検出手段、充電状態検出手段、
出力可能電力算出手段及び発電制御手段を備えている。
手段は電力貯蔵手段の温度を検出する。そして、充電状
態検出手段は電力貯蔵手段の充電状態を検出し、出力可
能電力算出手段が電力貯蔵手段の出力可能電力を算出す
る。また、発電制御手段は、予測される負荷増加量に応
じた電力を余裕負荷電力として設定し、出力可能電力算
出手段により算出された電力貯蔵手段の出力可能電力
が、設定した余裕負荷電力に満たない場合には、余裕負
荷電力と電力貯蔵手段の出力可能電力との差分以上の電
力が燃料電池から電力貯蔵手段に充電されるように、燃
料電池の発電量を制御する。
検出手段により検出された電力貯蔵手段の温度が所定値
以上の場合には、発電制御手段が、燃料電池から電力貯
蔵手段への充電を制限するようになっている。
のような燃料電池システムを用いて、燃料電池及び電力
貯蔵手段から車両用駆動モータに電力供給するものであ
り、発電制御手段が、予測される車両駆動用モータの負
荷増加量に対する燃料電池の発電応答速度の遅延分を補
う電力を余裕負荷電力として設定するようになってい
る。
力貯蔵手段の出力可能電力が、予測される負荷増加量に
応じた余裕負荷電力に満たない場合には、余裕負荷電力
と電力貯蔵手段の出力可能電力との差分以上の電力が燃
料電池から電力貯蔵手段に充電されるように、燃料電池
の発電量が制御されると共に、電力貯蔵手段の温度が所
定値以上の場合には、燃料電池から電力貯蔵手段への充
電が制限されるようになっているので、電力貯蔵手段の
温度上昇を有効に抑制しながら、この電力貯蔵手段が低
温の状態のときに十分な電力を充電することができる。
したがって、この燃料電池システムでは、電力貯蔵手段
から負荷への電力供給を適切に行って、負荷の急増に適
切に対応することができる。
のような燃料電池システムを用いているので、電力貯蔵
手段の温度上昇を有効に抑制しながら、この電力貯蔵手
段が低温の状態のときに十分な電力を充電することがで
き、急加速時等に電力貯蔵手段から車両駆動用モータへ
の電力供給を適切に行って、運転者に違和感を与えない
良好な運転特性を実現できる。
て図面を参照して説明する。なお、ここでは燃料電池車
両に搭載される燃料電池システムに本発明を適用した例
について具体的に説明するが、本発明は、燃料電池車両
に搭載される燃料電池システムに限らず、船舶等の他の
移動体に搭載される燃料電池システムや、据え置き型の
燃料電池システム等、負荷の急増分を電力貯蔵手段から
の電力で補う構成のあらゆる燃料電池システムに対して
有効に適用可能である。
成例を図1に示す。この図1に示す燃料電池システム1
は燃料電池車両に搭載されるものであり、燃料電池車両
の駆動輪を回転駆動する車両駆動用モータ(負荷)2の
電源として、燃料電池3及び二次バッテリ(電力貯蔵手
段)4を備えている。
池3の発電量は、コントローラ5によって制御されるよ
うになっている。そして、燃料電池3で得られた電力
が、コンバータ6によって燃料電池3から取り出されて
車両駆動用モータ2に供給され、また、必要に応じて二
次バッテリ4に供給されることになる。
燃料電池3から取り出された電力が車両駆動用モータ2
で消費される電力よりも大きい場合は、その余剰分の電
力を充電し、逆に、コンバータ6によって燃料電池3か
ら取り出された電力が車両駆動用モータ2で消費される
電力よりも小さい場合は、その不足分の電力を放電す
る。
(温度検出手段)7によって検出されるようになってい
る。この温度センサ7はコントローラ5に接続されてお
り、温度センサ7によって検出された二次バッテリ4の
温度に関する情報は、コントローラ5に供給される。
アクセル操作量を検出するアクセルセンサ8や、燃料電
池車両の走行速度を検出する車速センサ9が接続されて
おり、これらアクセルセンサ8や車速センサ9からの情
報もコントローラ5に供給されるようになっている。
位である多数のセルが積層された燃料電池スタック11
を備え、この燃料電池スタック11に、燃料となる水素
ガスを供給する水素ガス供給系と、酸化剤となる空気を
供給する空気供給系とが接続された構造となっている。
された燃料タンク12が設けられている。そして、この
燃料タンク12からの水素ガスが、圧力調整弁13及び
エゼクタ14を介して燃料電池スタック11の水素極側
に供給されるようになっている。燃料電池スタック11
に供給される水素ガスの流量及び圧力は、圧力センサ1
5によってモニタリングされ、その情報がコントローラ
5に供給される。そして、コントローラ5が、圧力セン
サ15からの情報及び設定した目標発電量に基づいて圧
力調整弁13の開度を制御することによって、燃料電池
スタック11に供給される水素ガスの流量及び圧力が調
整されるようになっている。
用されずに燃料電池スタック11から排出された水素ガ
スは、エゼクタ14に還流されて燃料タンク12からの
水素ガスと混合され、再度、燃料電池スタック11に供
給されるようになっている。また、燃料電池スタック1
1の後段にはパージ弁16が設けられており、コントロ
ーラ5による制御のもとでこのパージ弁16が開放され
ることによって、燃料電池スタック11内に滞留した水
分がパージされるようになっている。
前段に空気を圧縮するコンプレッサ17が設けられ、燃
料電池スタック11の後段に空気圧調整弁18が設けら
れている。コンプレッサ17は、コントローラ5によっ
て回転制御されるモータ19により駆動され、このコン
プレッサ17により圧縮された空気が、燃料電池スタッ
ク11の空気極側に供給されるようになっている。燃料
電池スタック11に供給される空気の流量及び圧力は、
圧力センサ20によってモニタリングされ、その情報が
コントローラ5に供給される。そして、コントローラ5
が、圧力センサ20からの情報及び設定した目標発電量
とに基づいてモータ19の回転数及び空気圧調整弁18
の開度を制御することによって、燃料電池スタック11
に供給される空気の流量及び圧力が調整されるようにな
っている。
M、CPU周辺回路等を備え、これらがバスを介して接
続されたマイクロプロセッサ構成を有している。そし
て、このコントローラ5では、CPUがRAMをワーク
エリアとして利用してROMに格納された制御プログラ
ムを実行することによって、図1に示したように、二次
バッテリ4を管理するための充電状態検出手段21、出
力可能電力算出手段22、充電可能電力算出手段23の
各機能、及び、燃料電池3の発電量を制御するための発
電量設定手段24、燃料・空気調整手段25、電力供給
制御手段26の各機能が実現されるようになっている。
の電流及び電圧をモニタリングして、モニタリングした
電流値及び電圧値を基に、二次バッテリ4の充電状態
(SOC)を検出するものである。
出手段21によって検出された二次バッテリ4の充電状
態と、温度センサ7によって検出された二次バッテリ4
の温度とに基づいて、二次バッテリ4から出力できる電
力(出力可能電力)を算出するものである。また、充電
可能電力算出手段23は、充電状態検出手段21によっ
て検出された二次バッテリ4の充電状態と、温度センサ
7によって検出された二次バッテリ4の温度とに基づい
て、二次バッテリ4に対して充電できる電力(充電可能
電力)を算出するものである。
電力は、図3に示すように、二次バッテリ4の温度環境
に対する依存性を有しており、充電状態に変化がない場
合でも、二次バッテリ4の温度が高温になると、出力可
能電力や充電可能電力は低下する傾向にある。そこで、
出力可能電力算出部22及び充電可能電力算出部23
は、二次バッテリ4の充電状態と二次バッテリ4の温度
との双方を基にして、その温度環境下における二次バッ
テリ4の出力可能電力や充電可能電力を算出するように
している。
電池車両の運転操作に応じて車両駆動用モータ2に要求
される電力(要求負荷)と、補機で消費される電力(補
機消費量)と、二次バッテリ4への充電が要求される電
力(目標充電量)とをそれぞれ算出し、これら要求負荷
と補機消費量と目標充電量とを加算した値を、燃料電池
3に求める発電量(目標発電量)として設定するもので
ある。
セル操作量に関する情報と、車速センサ9からの燃料電
池車両の走行速度に関する情報とから算出される。ま
た、補機消費量は、コンプレッサ17を駆動するモータ
19等の補機の使用状態を基に算出される。また、目標
充電量は、余裕負荷電力から、出力可能電力算出手段2
2によって算出された二次バッテリ4の出力可能電力を
減算することで算出される。
両駆動用モータ2の負荷増加量に対する燃料電池3の発
電応答速度の遅延分を補償するための電力である。すな
わち、図4(a)に示すように、車両駆動用モータ2に
要求される要求負荷が増加して、これに合わせて燃料電
池3の発電量を増加させたとき、燃料電池3の発電に時
間的な遅れが生じることから、燃料電池3の発電量から
補機で消費される電力を除いた燃料電池3の正味出力で
は、要求負荷を満足できない不足分(図中ハッチングで
示した部分)が生じることになる。そこで、燃料電池シ
ステム1では、この不足分を補償する電力を余裕負荷電
力として設定し、要求負荷急増時には、この余裕負荷電
力に相当する電力を二次バッテリ4から車両駆動用モー
タ2に供給できるようにしている。なお、要求負荷に対
する燃料電池3の正味出力の不足分は、図4(b)に示
すように、負荷増加からの経過時間や負荷増加量に応じ
て変化することになるが、ここでは予測される最大の負
荷増加量に対する燃料電池3の発電応答速度の遅延分を
補償し得る値を余裕負荷電力として設定するようにして
いる。
テリ4から車両駆動用モータ2に供給するには、二次バ
ッテリ4の出力可能電力が余裕負荷電力以上となってい
る必要がある。そこで、コントローラ5の発電量設定手
段24は、出力可能電力算出手段22によって算出され
た二次バッテリ4の出力可能電力と、設定した余裕負荷
電力とを比較して、二次バッテリ4の出力可能電力が余
裕負荷電力に満たない場合には、その差分に相当する電
力を目標充電量とし、要求負荷と補機消費量とにこの目
標充電量を加算した値を、燃料電池3に求める目標発電
量として設定するようになっている。但し、二次バッテ
リ4の出力可能電力が余裕負荷電力に満たない場合で、
その差分に相当する電力が充電可能電力算出手段23に
より算出された二次バッテリ4の充電可能電力を超える
場合には、充電可能電力を超える電力を充電することは
できないので、二次バッテリ4の充電可能電力が目標充
電量に設定されることになる。
は、上述したように温度依存性を有しており、二次バッ
テリ4の温度が高温になると出力可能電力が低下するこ
とになる。このような場合に、上述した余裕負荷電力に
相当する電力を確保させるために二次バッテリ4への充
電を行うと、二次バッテリ4の温度が更に上昇して、二
次バッテリ4の充電状態が高められているにも拘わらず
所望の出力可能電力が得られないといった不都合が生じ
ることになる。
ム1では、コントローラ5の発電量設定手段24が、温
度センサ7によって検出された二次バッテリ4の温度と
所定の閾値とを比較し、二次バッテリ4の温度が所定の
閾値以上になっている場合には、上述した余裕負荷電力
を二次バッテリ4の出力可能電力以下に変更するように
している。このように、余裕負荷電力を二次バッテリ4
の出力可能電力以下に変更した場合には、目標充電量=
0になるので、燃料電池3に求める目標発電量は、要求
負荷に補機消費量を加算した値に設定されることにな
る。その結果、二次バッテリ4への充電が制限されるこ
とになり、二次バッテリ4の温度を効果的に低下させる
ことが可能となる。なお、二次バッテリ4への充電を制
限するかどうかの判断基準となる閾値は、二次バッテリ
4の容量や特性、燃料電池システム1全体の構成等に応
じて最適な値に設定すればよい。
段24によって設定された目標発電量が燃料電池3から
得られるように、燃料電池3の圧力調整弁13の開度を
制御して、燃料電池スタック11に供給される水素ガス
の流量及び圧力を調整すると共に、空気圧調整弁18の
開度及びモータ19の回転数を制御して、燃料電池スタ
ック11に供給される空気の流量及び圧力を調整するも
のである。
所定の電力を取り出すための電力指令をコンバータ6に
供給して、燃料電池3からの電力の取得を制御すると共
に、燃料電池3から取得された電力の車両駆動用モータ
2及び二次バッテリ4への分配を制御するものである。
すなわち、この電力供給制御手段26による制御のもと
でコンバータ6が動作されることで、上述した目標発電
量に相当する電力が燃料電池3から取り出され、要求負
荷に相当する電力が車両駆動用モータ2に供給されると
共に、目標充電量に相当する電力が二次バッテリ4に供
給されるようになっている。
上述したように、二次バッテリ4の出力可能電力が余裕
負荷電力に満たない場合で、その差分に相当する電力が
充電可能電力算出手段23により算出された二次バッテ
リ4の充電可能電力を超える場合には、二次バッテリ4
の充電可能電力が目標充電量に設定されるようになって
いる。このため、二次バッテリ4への充電が行われて
も、二次バッテリ4の出力可能電力を余裕負荷電力に相
当する電力にまで高めることができず、燃料電池車両の
急加速時等の負荷急増時に、二次バッテリ4から十分な
電力を得ることができない場合がある。
ム1では、余裕負荷電力と二次バッテリ4の出力可能電
力との差分が二次バッテリ4の充電可能電力を超える場
合であって、二次バッテリ4の充電可能電力を目標充電
量として設定した場合には、余裕負荷電力と二次バッテ
リ4の出力可能電力との差分に対する二次バッテリ4の
充電可能電力の不足分を目標FC余裕電力として設定
し、負荷急増時には、上述した目標発電量にこの目標F
C余裕電力を上乗せした電力が燃料電池3から瞬時に取
り出せるように、燃料電池スタック11に供給する水素
ガスと空気の流量及び圧力を調整するようにしている。
設定されていない場合(目標FC余裕電力=0の場合)
には、燃料電池スタック11に供給する水素ガスと空気
の流量及び圧力が、目標発電量を得るのに最低限必要な
流量及び圧力となるように、コントローラ5の燃料・空
気調整手段25が、圧力調整弁13の開度や空気圧調整
弁18の開度、モータ19の回転数をそれぞれ制御す
る。そして、目標FC余裕電力が所定の値に設定された
場合には、図5に示すように、燃料電池スタック11に
供給する水素ガスと空気の流量及び圧力が、目標発電量
に目標FC余裕電力を上乗せした電力を得るのに必要な
流量及び圧力となるように、圧力調整弁13の開度や空
気圧調整弁18の開度、モータ19の回転数をそれぞれ
制御する。
と空気の流量及び圧力が、目標発電量に目標FC余裕電
力を上乗せした電力を得るのに必要な流量及び圧力に設
定されている場合であっても、負荷急増時以外において
は、電力供給制御手段26によってコンバータ6の動作
が制御されて、燃料電池3からは目標発電量に相当する
電力が取り出される。そして、燃料電池車両の急加速時
等の負荷急増時で、二次バッテリ4から十分な電力を得
ることができない場合には、電力供給制御手段26によ
る制御のもとで、目標発電量に目標FC余裕電力を上乗
せした電力が燃料電池3から瞬時に取り出されるように
なっている。
の動作について、コントローラ5により実行される処理
の流れに着目して、図6及び図7のフローチャートを参
照しながら説明する。
れると、図6のステップS1において、温度センサ7に
よって二次バッテリ4の温度が検出される。そして、二
次バッテリ4の温度に関する情報がコントローラ5に供
給される。
ラ5の充電状態検出手段21が、二次バッテリ4の電流
及び電圧を基に、二次バッテリ4の充電状態(SOC)
を検出する。
ラ5の出力可能電力算出手段22が、充電状態検出手段
21によって検出された二次バッテリ4の充電状態と、
温度センサ7によって検出された二次バッテリ4の温度
とに基づいて、二次バッテリ4の出力可能電力を算出す
る。また、コントローラ5の充電可能電力算出手段23
が、充電状態検出手段21によって検出された二次バッ
テリ4の充電状態と、温度センサ7によって検出された
二次バッテリ4の温度とに基づいて、二次バッテリ4の
充電可能電力を算出する。
ラ5の発電量設定手段24が、予め設定された余裕負荷
電力を読み出す。この余裕負荷電力は、上述したよう
に、予測される最大の負荷増加量に対する燃料電池3の
発電応答速度の遅延分を補償し得る値に設定されてい
る。
手段24が、温度センサ7によって検出された二次バッ
テリ4の温度が所定の閾値以上となっているかどうかを
判断する。そして、二次バッテリ4の温度が所定の閾値
以上となっていると判断した場合には、ステップS6に
おいて、余裕負荷電力を二次バッテリ4の出力可能電力
以下に変更する。一方、二次バッテリ4の温度が所定の
閾値に満たないと判断した場合には、ステップS6の処
理は行われず、余裕負荷電力が予め設定された値、すな
わち、予測される最大の負荷増加量に対する燃料電池3
の発電応答速度の遅延分を補償し得る値に維持される。
ンサ8によって燃料電池車両の運転者によるアクセル操
作量が検出されると共に、車速センサ9によって燃料電
池車両の走行速度が検出され、これらの情報がコントロ
ーラ5に供給される。
ラ5の発電量設定手段24が、アクセルセンサ8からの
アクセル操作量に関する情報と、車速センサ9からの燃
料電池車両の走行速度に関する情報とに基づいて、車両
駆動用モータ2に要求される電力(要求負荷)を算出す
る。
手段24が、コンプレッサ17を駆動するモータ19等
の補機の使用状態に基づいて、補機で消費される電力
(補機消費量)を算出する。
電量設定手段24が、出力可能電力算出手段22によっ
て算出された二次バッテリ4の出力可能電力と、ステッ
プS4で読み出した余裕負荷電力とを比較して、余裕負
荷電力が二次バッテリ4の出力可能電力以下であるかど
うかを判断する。そして、余裕負荷電力が二次バッテリ
4の出力可能電力以下であると判断した場合、すなわ
ち、二次バッテリ4から余裕負荷電力を超える電力が得
られると判断した場合には、ステップS11において、
二次バッテリ4への充電が要求される電力(目標充電
量)をゼロに設定する。
テップS12において、発電量設定手段24が、ステッ
プS8で算出した要求負荷にステップS9で算出した補
機消費量を加算して、得られた値を燃料電池3に求める
発電量(目標発電量)として設定する。また、この場合
には、余裕負荷電力を超える電力が二次バッテリ4から
得られるので、発電量設定手段24は、ステップS13
において、二次バッテリ4からの電力を補うための目標
FC余裕電力をゼロに設定する。
電力が二次バッテリ4の出力可能電力を超えると判断し
た場合、すなわち、二次バッテリ4から余裕負荷電力に
相当する電力が得られないと判断した場合には、発電量
設定手段24は、次に、ステップS14において、余裕
負荷電力と二次バッテリ4の出力可能電力との差分を二
次バッテリ4への充電不足分として算出する。
と、発電量設定手段24は、次にステップS15におい
て、この二次バッテリ4への充電不足分と、充電可能電
力算出手段23によって算出された二次バッテリ4の充
電可能電力とを比較して、二次バッテリ4への充電不足
分が二次バッテリ4の充電可能電力以下であるかどうか
を判断する。そして、二次バッテリ4への充電不足分が
二次バッテリ4の充電可能電力以下であると判断した場
合には、ステップS16において、二次バッテリ4への
充電不足分を目標充電量として設定する。
量に設定すると、次に、ステップS17において、発電
量設定手段24が、この目標充電量にステップS8で算
出した要求負荷とステップS9で算出した補機消費量と
を加算して、得られた値を目標発電量として設定する。
また、この場合には、余裕負荷電力を超える電力が二次
バッテリ4に充電されることになるので、発電量設定手
段24は、ステップS18において、目標FC余裕電力
をゼロに設定する。
テリ4への充電不足分が二次バッテリ4の充電可能電力
を超えると判断した場合には、発電量設定手段24は、
次に、ステップS19において、充電可能電力算出手段
23によって算出された二次バッテリ4の充電可能電力
を目標充電量として設定する。
量として設定すると、次に、ステップS20において、
発電量設定手段24が、この目標充電量にステップS8
で算出した要求負荷とステップS9で算出した補機消費
量とを加算して、得られた値を目標発電量として設定す
る。この場合には、余裕負荷電力に相当する電力が二次
バッテリ4に充電されず、負荷急増時に二次バッテリ4
からは十分な電力が得られないので、発電量設定手段2
4は、ステップS21において、二次バッテリ4への充
電不足分と二次バッテリ4の充電可能電力との差分を目
標FC余裕電力として設定する。
余裕電力がそれぞれ設定されると、次に、ステップS2
2において、コントローラ5の燃料・空気調整手段25
が、設定された目標発電量に目標FC余裕電力を上乗せ
した電力を燃料電池3から得るために必要な水素ガスと
空気の流量及び圧力を算出し、この算出した流量及び圧
力が得られるように、燃料電池3の圧力調整弁13の開
度や空気圧調整弁18の開度、モータ19の回転数をそ
れぞれ制御する。
コンバータ6によって燃料電池3から取り出され、コン
トローラ5の電力供給制御手段26による制御のもと
で、燃料電池3から取り出された電力のうちで、要求負
荷に相当する電力が車両駆動用モータ2に供給され、ま
た、目標充電量に相当する電力が二次バッテリ4に供給
されて二次バッテリ4に充電されることになる。
て、二次バッテリ4の充電状態と二次バッテリ4の温度
とによって区別される各条件毎に、余裕負荷電力を如何
に確保するかを図8に概略的に示す。
1では、二次バッテリ4の温度が所定の閾値未満であっ
て、二次バッテリ4の出力可能電力が余裕負荷電力以上
となっている場合には、二次バッテリ4からの電力で余
裕負荷電力が確保されるので、燃料電池3の目標発電量
は、要求負荷に補機消費量を加算した値に設定される。
未満であって、二次バッテリ4の出力可能電力が余裕負
荷電力に不足しており、その不足分が二次バッテリ4の
充電可能電力以下の場合には、余裕負荷電力に対する二
次バッテリ4の出力可能電力の不足分を二次バッテリ4
に充電することができるので、その不足分が目標充電量
として設定され、燃料電池3の目標発電量が、要求負荷
に補機消費量及び目標充電量を加算した値に設定され
る。
未満であって、二次バッテリ4の出力可能電力が余裕負
荷電力に不足しており、その不足分が二次バッテリ4の
充電可能電力を超える場合には、余裕負荷電力に対する
二次バッテリ4の出力可能電力の不足分全てを二次バッ
テリ4に充電することができないので、目標充電量は二
次バッテリ4の充電可能電力に設定され、燃料電池3の
目標発電量が、要求負荷に補機消費量及び目標充電量
(二次バッテリ4の充電可能電力)を加算した値に設定
される。そして、余裕負荷電力に対する二次バッテリ4
の出力可能電力の不足分と目標発電量(二次バッテリ4
の充電可能電力)との差分が、目標FC余裕電力に設定
される。
以上の場合には、余裕負荷電力が二次バッテリ4の出力
可能電力以下に変更される。これにより、変更された余
裕負荷電力は二次バッテリ4からの電力で確保されるこ
とになるので、燃料電池3の目標発電量は、要求負荷に
補機消費量を加算した値に設定され、二次バッテリ4へ
の充電が制限される。
料電池システム1では、二次バッテリ4の温度が所定の
閾値未満の場合で二次バッテリ4の出力可能電力が余裕
負荷電力に不足している場合には、その不足分の電力を
二次バッテリ4に充電し、或いは目標FC余裕電力を設
定することで、余裕負荷電力を確保するようにしてい
る。そして、二次バッテリ4の温度が所定の閾値以上と
なった場合には、余裕負荷電力を二次バッテリ4の出力
可能電力以下に変更することで、二次バッテリ4への充
電を制限するようにしている。
は、余裕負荷電力を効率的に確保しながら、二次バッテ
リ4の温度が上昇した場合にはその温度を効果的に低下
させて、二次バッテリ4が高温となることに起因して生
じる出力可能電力の低下を有効に抑制することができ
る。
ム1における二次バッテリ4の温度と二次バッテリ4の
充電状態及び燃料電池3の発電量との関係を、従来の燃
料電池システムと対比させながら、図9及び図10を参
照して説明する。なお、図9は従来の燃料電池システム
の動作状態を示したものであり、図10は本発明を適用
した燃料電池システム1の動作状態を示したものであ
る。
ムでは、二次バッテリの出力可能電力が低下して余裕負
荷電力が確保できなくなると、燃料電池の発電量を多く
して、出力可能電力の不足分を二次バッテリに充電する
ようにしている。このため、二次バッテリの温度が更に
上昇して、二次バッテリの出力可能電力及び充電可能電
力が更に低下することになる。そして、二次バッテリの
充電可能電力が、余裕負荷電力に対する出力可能電力の
不足分を下回ると、二次バッテリへの充電電力量が減り
始める。二次バッテリへの充電電力量が減少した結果、
二次バッテリの温度が低下すると、二次バッテリの充電
可能電力が上昇して、二次バッテリへの充電電力量が増
加することになる。
な二次バッテリへの充電電力量の増減が繰り返されるこ
とで、二次バッテリの温度が高いままで収束し、余裕負
荷電力を効率的に確保することが困難であった。
ステム1では、図10に示すように、二次バッテリ4の
温度が所定の閾値以上となった場合に、余裕負荷電力を
二次バッテリ4の出力可能電力以下に変更し、二次バッ
テリ4への充電を制限するようにしているので、二次バ
ッテリ4の温度を効果的に低下させることができる。し
たがって、二次バッテリ4が高温となることに起因して
生じる出力可能電力の低下を有効に抑制し、余裕負荷電
力を効率的に確保することが可能となる。
システムの一例について具体的に説明したが、本発明
は、以上の例に限定されるものではなく、要求される性
能や種々の設計条件等に応じて様々な変更が可能であ
る。
においては、二次バッテリ4の温度が所定の閾値以上と
なった場合に、余裕負荷電力を二次バッテリ4の出力可
能電力以下に変更することで二次バッテリ4への充電を
制限するようにしているが、二次バッテリ4への充電を
制限する方法は、以上の例に限らず、例えば、二次バッ
テリ4の温度が所定の閾値以上となった場合に、二次バ
ッテリ4の充電可能電力をゼロとして認識することで二
次バッテリ4への充電を制限するようにしてもよい。
ッテリ4の出力可能電力が余裕負荷電力に不足している
場合であっても、二次バッテリ4の温度が所定の閾値以
上の場合には、二次バッテリ4の充電可能電力はゼロと
みなされて目標充電量がゼロとなり、燃料電池3の目標
発電量は、要求負荷に補機消費量を加算した値に設定さ
れる。そして、余裕負荷電力に対する二次バッテリ4の
出力可能電力の不足分が、目標FC余裕電力に設定され
ることになる。
が所定の閾値以上となった場合に二次バッテリ4への充
電が制限されるので、二次バッテリ4の温度を効果的に
低下させて、二次バッテリ4が高温となることに起因し
て生じる出力可能電力の低下を有効に抑制し、余裕負荷
電力を効率的に確保することが可能となる。
ては、二次バッテリ4の温度が所定の閾値以上となった
場合に、余裕負荷電力を二次バッテリ4の出力可能電力
以下に変更するようにしているが、図12に示すよう
に、二次バッテリ4の温度が所定の閾値にまで昇温され
る過程において、その温度上昇に従って、余裕負荷電力
が二次バッテリ4の出力可能電力に漸次近付くように、
余裕負荷電力を低下させるようにしてもよい。
従って余裕負荷電力を徐々に出力可能電力に近づけるこ
とによって、二次バッテリ4への充電を制限するように
しているので、二次バッテリ4の温度上昇を緩和させて
出力可能電力の低下を有効に抑制できると共に、上述し
た燃料電池システム1に比べて燃料電池3の発電量の変
化も緩やかになるので、燃料電池3の制御もより簡便に
行え、発電量を急激に変化させた場合に懸念されるコン
プレッサ17からの異音の発生等も未然に防止できる。
テム構成図である。
構成図である。
充電状態及び温度と出力可能電力及び充電可能電力との
関係を示す図である。
求負荷と燃料電池の正味出力との関係を示し、(b)は
その差分から求められる余裕負荷電力の値を示してい
る。
ガスや空気の流量及び圧力の制御目標を説明する図であ
る。
れを説明するフローチャートである。
れを説明するフローチャートである。
の充電状態と温度とによって区別される各条件毎に、余
裕負荷電力を如何に確保するかを概略的に示す図であ
る。
ある。
態を示す図である。
いて、二次バッテリの充電状態と温度とによって区別さ
れる各条件毎に、余裕負荷電力を如何に確保するかを概
略的に示す図である。
の動作状態を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 燃料電池及び電力貯蔵手段から負荷に電
力供給する燃料電池システムにおいて、 前記電力貯蔵手段の温度を検出する温度検出手段と、 前記電力貯蔵手段の充電状態を検出する充電状態検出手
段と、 前記電力貯蔵手段の出力可能電力を算出する出力可能電
力算出手段と、 予測される負荷増加量に応じた電力を余裕負荷電力とし
て設定し、前記出力可能電力算出手段により算出された
前記電力貯蔵手段の出力可能電力が前記余裕負荷電力に
満たない場合には、前記余裕負荷電力と前記電力貯蔵手
段の出力可能電力との差分以上の電力が前記燃料電池か
ら前記電力貯蔵手段に充電されるように、前記燃料電池
の発電量を制御する発電制御手段とを備え、 前記温度検出手段により検出された前記電力貯蔵手段の
温度が所定値以上の場合に、前記発電制御手段が、前記
燃料電池から前記電力貯蔵手段への充電を制限すること
を特徴とする燃料電池システム。 - 【請求項2】 前記出力可能電力算出手段は、前記温度
検出手段により検出された前記電力貯蔵手段の温度と、
前記充電状態検出手段により検出された前記電力貯蔵手
段の充電状態とに基づき、前記電力貯蔵手段の出力可能
電力を算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料
電池システム。 - 【請求項3】 前記発電制御手段は、前記電力貯蔵手段
の温度が前記所定値以上の場合に、前記余裕負荷電力を
前記電力貯蔵手段の出力可能電力以下に変更すること
で、前記燃料電池から前記電力貯蔵手段への充電を制限
することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池
システム。 - 【請求項4】 前記発電制御手段は、前記電力貯蔵手段
の温度が前記所定値にまで昇温される過程において、そ
の温度上昇に従って前記余裕負荷電力が前記電力貯蔵手
段の出力可能電力に漸次近付くように前記余裕負荷電力
を低下させることを特徴とする請求項3に記載の燃料電
池システム。 - 【請求項5】 前記電力貯蔵手段の充電可能電力を算出
する充電可能電力算出手段を更に備え、 前記発電制御手段は、前記充電可能電力算出手段により
算出された前記電力貯蔵手段の充電可能電力が、前記余
裕負荷電力と前記電力貯蔵手段の出力可能電力との差分
に満たない場合には、前記電力貯蔵手段の充電可能電力
に相当する電力が前記燃料電池から前記電力貯蔵手段に
充電されるように、前記燃料電池の発電量を制御するこ
とを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の燃料電
池システム。 - 【請求項6】 前記充電可能電力算出手段は、前記温度
検出手段により検出された前記電力貯蔵手段の温度と、
前記充電状態検出手段により検出された前記電力貯蔵手
段の充電状態とに基づき、前記電力貯蔵手段の充電可能
電力を算出することを特徴とする請求項5に記載の燃料
電池システム。 - 【請求項7】 前記発電制御手段は、前記充電可能電力
算出手段により算出された前記電力貯蔵手段の充電可能
電力が、前記余裕負荷電力と前記電力貯蔵手段の出力可
能電力との差分に満たない場合には、前記燃料電池に供
給するガスの流量又は圧力の少なくとも一方を、前記電
力貯蔵手段の充電可能電力に相当する電力が前記燃料電
池から前記電力貯蔵手段に充電される発電量に対応する
値よりも増加させることを特徴とする請求項5又は6に
記載の燃料電池システム。 - 【請求項8】 前記燃料電池に供給するガスの流量又は
圧力の少なくとも一方の増加分が、前記余裕負荷電力と
前記電力貯蔵手段の出力可能電力との差分に対する前記
電力貯蔵手段の充電可能電力の不足分を補う発電量に対
応した値であることを特徴とする請求項7に記載の燃料
電池システム。 - 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載の燃料電
池システムを用い、前記燃料電池及び電力貯蔵手段から
車両駆動用モータに電力供給する燃料電池車両であっ
て、 前記余裕負荷電力は、予測される前記車両駆動用モータ
の負荷増加量に対する前記燃料電池の発電応答速度の遅
延分を補う電力であることを特徴とする燃料電池車両。
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