JP2003324496A - データ伝送方法,及びパケットデータ構造 - Google Patents

データ伝送方法,及びパケットデータ構造

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JP2003324496A JP2003146690A JP2003146690A JP2003324496A JP 2003324496 A JP2003324496 A JP 2003324496A JP 2003146690 A JP2003146690 A JP 2003146690A JP 2003146690 A JP2003146690 A JP 2003146690A JP 2003324496 A JP2003324496 A JP 2003324496A
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Hideaki Fukushima
秀晃 福嶋
Seiji Horii
誠司 堀井
Tatsuya Onishi
達也 大西
Makoto Hagai
誠 羽飼
Yoshinori Matsui
義徳 松井
Akihiro Miyazaki
秋弘 宮崎
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配信サーバと中継サーバとの間での再送回数
を削減可能なデータ伝送方法を提供する。 【解決手段】 配信サーバと端末の間でのデータ伝送を
中継サーバを介してパケット単位で行い、端末側では、
受信したパケットのデータを順次再生するためのデータ
伝送方法であって、中継サーバと端末の間で伝送エラー
が発生したとき、中継サーバにて、端末からの再送指示
に基づいてエラーパケットの再送を行い、配信サーバと
中継サーバの間で伝送エラーが発生したとき、配信サー
バにて、端末から中継サーバを介して送信された再送指
示に基づいて、該端末からの再送指示に基づいてエラー
パケットの再送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送方法,
データ送信装置,データ受信装置,及びパケットデータ
構造に関し、特に配信サーバと端末の間でデータ伝送を
パケット単位で行いつつ、端末側では受信したパケット
のデータを順次再生する処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、インターネット上での映像(音声
及びビデオ)データの伝送には、ダウンロード型伝送方
式とストリーム型伝送方式がある。このダウンロード型
伝送方式では、配信サーバから送信された映像ファイル
は端末側で一旦コピーされ、その後、映像ファイルのデ
ータ(映像データ)が再生されることとなる。このた
め、この方式では、ファイルの転送が終了するまでは、
端末側ではデータの再生を行うことができず、ダウンロ
ード型伝送方式は、映像データ等の長時間再生には不向
きである。
【0003】一方、ストリーム型伝送方式では、配信サ
ーバから端末への映像データ等の伝送が行われている間
にも、端末側にて、受信したデータの再生が行われる。
このストリーム型伝送方式は、IETF(Internet Eng
ineering Task Force)のRFC1889において規定されてい
るRTP(Real-Time Transport Protocol)と呼ばれる
プロトコルを用いるものが主流となっている。
【0004】図28(a)は、従来のRTPによる映像デ
ータの伝送方法を説明するための図である。図28(a)
に示すように配信サーバ(送信側)と、パーソナルコン
ピュータ等の端末(受信側)とは、インターネットにお
けるモデム,ISDN、LAN等の有線回線にりより接
続され、RTPにより、映像データの伝送が行われる。
【0005】このRTPによるデータ伝送では、送信側
と受信側の間で、時間情報としてのタイムスタンプによ
り各パケットに対する処理の同期がとられており、同期
外れ(到着遅延)パケットや送信エラーが発生したエラ
ーパケットは受信側で破棄される。また、破棄されたパ
ケットあるいは喪失したパケットは、各パケットに付与
されているシーケンス番号の抜けにより、受信側で検出
される。
【0006】また、現在では、携帯電話を利用したイン
ターネットの応用,例えばメールのアクセスや文字情報
のサービス等が進んでおり、また、第3世代移動体通信
(W−CDMA:Wide band-Code Division Multiple A
ccess )の実用化に向けて高速の無線データ通信(〜38
4kbps の高速パケット通信)のためのインフラ(infras
tructure)が整備されつつある。
【0007】図28(b)は、上記W−CDMAビジュア
ル端末を対象とする通信網を示す図である。このような
通信網は、無線伝送区間を含むものとなり、例えば、映
像配信サーバとビジュアル端末の間でのデータ伝送を中
継サーバを介して行う場合、配信サーバと中継サーバの
間はインターネットによる有線伝送区間となるが、中継
サーバとビジュアル端末の間は、W−CDMA等の携帯
電話網による無線伝送区間となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、有線区間で
のビット誤り率が10-5〜10-7であるのに対し、無線
区間でのビット誤り率10-3であり、再生品質がエンド
・トー・エンド(配信サーバと端末の間)の伝送品質に
依存するRTP方式のデータ伝送方法では、無線による
伝送品質が問題となる。
【0009】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、リアルタイム伝送における、無線
区間の伝送品質を改善することができるデータ伝送方法
及びパケットデータ構造を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係るデータ伝送方法は、配信サーバと端末の間でのデー
タ伝送を中継サーバを介してパケット単位で行い、端末
側にて、受信したパケットのデータを順次再生するため
のデータ伝送方法であって、中継サーバと端末の間で伝
送エラーが発生したとき、中継サーバにて端末からの再
送要求に基づいてエラーパケットの再送を行い、配信サ
ーバと中継サーバの間で伝送エラーが発生したとき、配
信サーバにて、端末から中継サーバを介して送信された
再送要求に基づいて、エラーパケットの再送を行うもの
である。
【0011】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
データ伝送方法において、配信サーバと中継サーバの間
で伝送エラーが発生したとき、配信サーバには、中継サ
ーバから再送要求を送信し、配信サーバにて中継サーバ
へのエラーパケットの再送を行うものである。
【0012】この発明(請求項3)に係るパケットデー
タ構造は、送信側から受信側へのデータ伝送を行うため
のパケットのデータ構造であって、上記パケットを、各
パケットの属性を示す関連情報を格納するヘッダ部と、
伝送対象となるデータを格納するデータ部とから構成
し、上記ヘッダ部を、各パケットに対応するシーケンス
番号を示す第1のヘッダ情報、各パケットの優先度を示
す第2のヘッダ情報、及び上記伝送対象となるデータの
受信側での再生時間を示す第3のヘッダ情報のうちの少
なくとも第1及び第2のヘッダ情報を含む構成としたも
のである。
【0013】この発明(請求項4)は、請求項3記載の
パケットデータ構造において、上記パケットのヘッダ部
を、各パケットより先に伝送された送信済パケットの属
性情報を含む構成としたものである。
【0014】この発明(請求項5)は、請求項4記載の
パケットデータ構造において、 上記パケットのヘッダ
部を、各パケットより先に伝送された送信済パケットの
属性情報として、上記第1及び第2の情報,あるいは第
1及び第3の情報を含む構成としたものである。
【0015】この発明(請求項6)は、請求項3記載の
パケットデータ構造において、 上記パケットのヘッダ
部を、各パケットより先に伝送された、優先度が一定値
より高い高優先度パケットの数に相当する高優先度シー
ケンス番号の値を含む構成としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の着眼点及び基本原
理について説明する。本件発明者は、無線伝送区間を含
むネットワークにおける伝送品質を改善する方法につい
て鋭意研究した結果、既存のリアルタイム伝送方法にお
いて、リアルタイムでパケットの再送を行うことによ
り、無線区間での伝送品質を向上できることを見出し
た。
【0017】すなわち、上記既存のリアルタイム伝送方
式は、配信サーバと端末との間で、中継サーバ等を介し
てリアルタイムでパケットのデータを伝送するものであ
り、パケットデータのリアルタイム伝送を実現するため
に必要なシーケンス番号やタイムスタンプ等の付加情報
がパケットのヘッダ等に付与されており、これらの付加
情報により、リアルタイムでパケットの再送制御を行う
ことができる。
【0018】なお、上記のように、配信サーバと端末と
の間で、中継サーバを介してリアルタイムでのデータ伝
送を行うとともに、リアルタイム再送制御を行う本発明
のデータ伝送方法は、中継サーバが映像配信サーバの機
能を兼ねても良い。また、本発明は、映像データの伝送
方向については、配信サーバから端末に向かう順方向だ
けでなく、端末から配信サーバに向かう逆方向について
も同様に適用することができる。さらに、本発明は、リ
アルタイム伝送方式を効果的に機能させるために、中継
サーバにおける送信QoS(Quality of Service)の制
御を実現している。
【0019】次に、本発明のデータ伝送方法におけるリ
アルタイム再送制御の概要について簡単に説明する。
【0020】上記リアルタイム再送制御は、無線区間の
伝送品質を考慮し、無線伝送誤りが発生したエラーパケ
ットを再送によりリカバリーするものであるのに対し、
従来の再送制御は、データ伝送における高い信頼性の実
現(エラーフリー伝送)を目的とするもので、全てのエ
ラーパケットをリカバリーするため、相手に正しくデー
タが伝送されるまで、エラーパケットの再送を繰り返す
というものであった。
【0021】なお、従来の再送制御では、最終的なエラ
ーパケットの再送が失敗した場合には、通信エラーとし
てデータ伝送を異常終了するようにしている。ところ
で、映像データのリアルタイム伝送に必要な再送制御で
は、所定のパケットの伝送の際に伝送エラーが発生して
数フレーム程度の画像が欠落しても、データ伝送を異常
終了しなければならないような致命的な伝送エラーとは
ならない。従って、映像データのデータ伝送方法では、
高い信頼性よりも、ある程度の信頼性でもって、リアル
タイム伝送を完了することが最優先となる。
【0022】例えば、MPEG規格に準拠したビデオ信
号の伝送では、基準画像であるIフレーム(フレーム内
符号化画像)に対応するパケットがエラーパケットにな
った場合、後続するPフレーム(フレーム間順方向予測
符号化画像)及びBフレーム(フレーム間双方向予測符
号化画像)に対応するパケットが正しく受信できても、
Pフレーム及びBフレームのビデオ信号を再生すること
はできない。そこで、Iフレームについては、極力、伝
送誤りをリカバリーする必要がある。
【0023】また、映像伝送(音声信号,ビデオ信号を
伝送対象とするストリーム型通信)では、従来の再送制
御とは異なり、リアルタイム伝送を実現しながら再送を
行う必要がある。
【0024】このようなリアルタイム伝送を実現するた
め、本発明は、リアルタイム伝送方法において、以下に
示すようなエラーパケットに対する再送制御を行うよう
にしたものである。
【0025】第1の再送制御は、選択再送制御であり、
これは、エラーパケットのうちの優先度の高いパケット
のみを再送対象とし、再送回数を減らすものであり、第
2の再送制御は、制限時間付き再送制御であり、これ
は、エラーパケットのうちの再生時間に間に合わないパ
ケットの再送は中止し、余分な再送を減らすものであ
る。
【0026】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。 (実施の形態1)図1〜図3は、本発明の実施の形態1
によるデータ伝送方法を説明するための図である。この
実施の形態1のデータ伝送方法は、送信側から受信側へ
のデータ伝送を、それぞれ対応するシーケンス番号,優
先度,データの受信側での再生時間に関する付加情報を
保持するパケットを単位として連続して行いつつ、受信
側にて受信したパケットのデータを順次再生し、この
際、優先度が一定値以上のエラーパケットのみ再送する
ためのデータ伝送方法である。
【0027】図1(a)は、このデータ伝送方法によりリ
アルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送システムにお
けるデータ送信装置を示すブロック図である。このデー
タ送信装置101は、配信サーバと端末(受信側)の間
で伝送データを中継する中継サーバ(送信側)を構成す
るものである。このデータ送信装置101は、配信サー
バから送信されたパケットを受信する受信手段11と、
受信されたパケット及び再送されるパケット(再送パケ
ット)の送信順序を上記付加情報に基づいて設定する送
信キュー管理手段12と、該手段12により設定された
送信順序で上記パケットデータを送信する送信手段13
とを有している。
【0028】なお、上記送信側からの各パケットは、映
像データ,音声データ,テキストデータなどのデジタル
データを格納したデータ部と、これらのデジタルデータ
とは別の付加情報を格納したヘッダ部とからなる。ここ
で、各パケットは、そのヘッダ部に、各パケットに対応
するシーケンス番号,優先度,及びデータの受信側での
再生時間に関する付加情報を格納したデータ構造となっ
ている。
【0029】また、上記データ送信装置101は、受信
したパケットのうち所定のものを再送パケットとして格
納する再送用バッファ17と、受信したパケットの優先
度を判定するパケット優先度判定手段15と、判定され
たパケットの優先度に基づいて、優先度が一定値以上で
あるパケットのデータが上記再送用バッファ17に格納
されるよう該バッファ17を制御する再送用バッファ管
理手段18とを有している。
【0030】さらに、上記データ送信装置101は、受
信側の端末からの再送要求の指示を受信する再送指示受
信手段14と、該再送指示と、再送用バッファ17内の
再送パケットの格納状況に基づいて、再送指示のあった
パケットの再送を行うか否かを決定する再送可否判定手
段16とを有している。この再送可否判定手段16は、
具体的には、受信側から再送要求の指示がなされたシー
ケンス番号のパケットのデータが、上記再送用バッファ
17に格納されている場合のみ、該パケットのデータを
受信側に再送するという決定を行う。
【0031】なお、図1(a)では、データ送信装置が中
継サーバを構成する場合について説明したが、データ送
信装置が配信サーバである場合は、データ送信装置は、
上記データ送信装置101における受信手段11を、デ
ータを符号化し、符号化されたデータをパケットを単位
として出力する符号化パケット生成手段10aと、該手
段10aから出力される各パケットに優先度等の付加情
報を付与する優先度付与手段10bとに置き換えた構成
となる(図1(b)参照)。
【0032】図2は、上記実施の形態1のデータ伝送方
法によりリアルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送シ
ステムにおけるデータ受信装置を示すブロック図であ
る。このデータ受信装置201は、中継サーバ(送信側
のデータ送信装置)から送信されたパケットを受信する
受信手段21と、該受信手段21に出力に基づいて、送
信途中でエラーが発生したエラーパケットを検出すると
ともに、正常に送信された正常パケットを出力するエラ
ーパケット検出手段22と、該正常パケットを受け、そ
のパケットの符号化データを復号化するパケット復号化
手段23とを有している。
【0033】また、上記データ受信装置201は、パケ
ットの受信履歴を管理する受信履歴管理手段24と、上
記エラーパケット検出手段22の検出出力を受け、その
優先度が一定値以上であるエラーパケットを判定するパ
ケット優先度判定手段25と、優先度が一定値以上であ
ると判定されたエラーパケットの、送信側に対する再送
要求を、そのシーケンス番号を指示して行う再送指示送
出手段26とを有している。
【0034】次に作用効果について説明する。図3は、
上記実施の形態1のデータ伝送方法におけるパケットの
選択再送制御を説明するためのシーケンス図である。こ
の実施の形態1のデータ伝送方法では、パケットの送信
中に伝送エラーが発生した場合、優先度が一定値以上の
パケットについてのみ再送要求の指示が受信側から送信
側に行われ、優先度が一定値より小さいエラーパケット
については、再送要求の指示は行われない。
【0035】例えば、一定値より以上の優先度を高優先
度とし、一定値より小さい優先度を低優先度とすると、
図3に示すように、シーケンス番号S1の高優先度パケ
ット(S1)の伝送中にエラーが発生した場合には、該
高優先度パケットに対する再送要求が行われるが、シー
ケンス番号S2の低優先度パケット(S2)の伝送中に
エラーが発生した場合には、該低優先度パケットに対す
る再送要求が行われない。
【0036】詳述すると、配信サーバから送信される各
パケットには、シーケンス番号及び優先度に関する付加
情報が付加されており、中継サーバとしての上記データ
送信装置101では、受信されたパケットは、送信キュ
ー管理手段12にて送信順序を設定されて送信手段13
に供給される。このとき、パケット優先度判定手段15
では受信されたパケットの優先度が判定される。する
と、送信手段13では、設定された送信順序でパケット
の送信が行われる。また、優先度が一定値以上であると
判定されたパケットは、再送用バッファ管理手段18の
制御により、再送用バッファ17に格納される。また、
再送用パケット17では、管理手段18により、再生時
間に間に合わなくなったパケットからそのデータが順次
解放(破棄)される。
【0037】なお、上記再送用バッファ17では、その
空き容量がなくなったときには、該再送用バッファに保
持されているパケットの再生時間に基づいて、該再送用
バッファにおけるパケットのデータを、その再生時間が
最も早いパケットから順に破棄しつつ上記再送用データ
を保持する第1の更新処理、及び該再送用バッファにお
けるデータの破棄を、その再生時間が最も早いパケット
以降の所定のものに対して、受信側でのパケットの再生
時間が一定間隔となるよう順次行いつつ、上記再送用デ
ータを保持する第2の更新処理の一方の処理が行われ
る。このようにして配信サーバからのパケットは順次中
継サーバ(データ送信装置)101を介して端末(デー
タ受信装置)201に送出される。
【0038】このデータ受信装置201では、中継サー
バ(データ送信装置)101からのパケットが受信手段
21にて受信され、受信されたパケットは、エラーパケ
ット検出手段22に供給される。すると、正常に送信さ
れたパケットは、エラーパケット検出手段22によりパ
ケット復号化手段23に出力され、また、各パケットの
付加情報等は受信履歴管理手段24に供給される。この
ときエラーパケットの優先度情報はパケット優先度判定
手段25に供給され、優先度が一定値以上であるか否か
の判定が行われる。そして優先度が一定値以上のエラー
パケットについては、再送指示送出手段26により再送
要求がそのシーケンス番号の指示により送信側に対して
行われる。
【0039】すると、送信側のデータ送信装置101で
は、該再送要求が再送指示受信手段14により受信さ
れ、この再送要求のあったシーケンス番号のパケットが
再送用バッファ17に格納されているか否かの判定が再
送可否判定手段16により行われる。該再送用バッファ
17内に再送要求のあったシーケンス番号のパケットが
あれば、このパケットが再送用バッファ17から再送パ
ケットとして送信キュー管理手段12に出力される。こ
の送信キュー管理手段12では、再送パケットは、所定
の送信順序が設定されて、送信手段13を介して受信側
に再送される。
【0040】このように本実施の形態1では、送信側か
ら受信側へのデータ伝送を、それぞれ対応するシーケン
ス番号,優先度,データの再生時間に関する付加情報を
保持するパケットを単位として連続して行いつつ、受信
側にて受信したパケットのデータを順次再生し、この
際、伝送エラーが生じたエラーパケットについては、優
先度が一定値以上のもののみ再送するようにしたので、
リアルタイム伝送における、無線区間の伝送品質を改善
することができ、しかも、再送回数を削減することがで
きる。
【0041】なお、上記実施の形態では、パケットに
は、その優先度に代えて、Iフレーム,Pフレーム,B
フレーム等のフレームの種類等を付加情報として付加す
るようにしてもよい。
【0042】また、上記実施の形態における優先度の決
定方法については種々の方法があり、例えば、MPEG
規格に準拠したビデオ信号の場合、Iフレームに対応す
るパケットを優先度の高いパケットとしてもよい。
【0043】さらに、上記実施の形態における、再送用
バッファが一杯である場合のパケット破棄処理は、上記
第1あるいは第2の更新処理を、優先度の低いパケット
から順に施すようにしてもよい。
【0044】(実施の形態2)図4,図5は、本発明の
実施の形態2によるデータ伝送方法を説明するための図
である。図4は、このデータ伝送方法によりリアルタイ
ムのデータ伝送を行うデータ伝送システムにおけるデー
タ送信装置を示すブロック図である。
【0045】このデータ送信装置102は、上記実施の
形態1のデータ送信装置101の構成に加えて、送信キ
ュー管理手段12から出力されるパケットに、そのシー
ケンス番号や優先度等の付加情報に対する誤り訂正符号
を付与する誤り訂正処理を行うエラー訂正手段31を備
え、誤り訂正処理が施されたパケットを送信手段13に
供給するようにしたものであり、その他の構成は上記実
施の形態1のデータ送信装置101と同一である。
【0046】図5は、上記実施の形態2のデータ伝送方
法によりリアルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送シ
ステムにおけるデータ受信装置を示すブロック図であ
る。この実施の形態2のデータ受信装置202は、上記
実施の形態1のデータ受信装置201の構成に加えて、
受信手段21により受信されたパケットに対して、該パ
ケットに付与されているエラー訂正符号を用いて上記付
加情報のエラー訂正処理を施すエラー訂正手段41を備
え、このエラー訂正処理が施されたパケットをエラーパ
ケット検出手段22に出力するようにしたものであり、
その他の構成は上記実施の形態1のデータ受信装置20
1と同一である。
【0047】次に作用効果について説明する。このよう
な構成の実施の形態2のデータ伝送方法では、送信側で
は、シーケンス番号及び優先度等に関する付加情報に対
するエラー訂正符号が送信パケットに付与される。ま
た、受信側では、該エラー訂正符号により上記付加情報
のエラー訂正処理が行われ、その後上記付加情報に基づ
いて、上記エラーパケットの再送要求が行われる。これ
により、シーケンス番号や優先度情報に誤りがある場合
でも、エラーパケットに対する再送要求を正しく行うこ
とができる。
【0048】(実施の形態3)図6〜図9は、本発明の
実施の形態3及びその変形例によるデータ伝送方法を説
明するための図であり、図6は、この実施の形態3のデ
ータ伝送方法におけるパケットの選択再送制御を説明す
るためのシーケンス図である。
【0049】この実施の形態3のデータ伝送方法では、
送信側にて、所定のパケットに対応するシーケンス番号
及び優先度に関する付加情報を、該所定のパケットの後
に送信される後続パケットにも埋め込む。また、受信側
では、上記所定のパケットの送信エラーが発生し、かつ
該所定のパケットの付加情報に誤りがある場合は、エラ
ーパケットの再送要求を、該エラーパケットの後に送信
されている後続パケットの受信時に、該後続パケットに
埋め込まれている上記所定のパケットの付加情報に基づ
いて行う。
【0050】例えば、一定値より以上の優先度を高優先
度とし、一定値より小さい優先度を低優先度とすると、
図6に示すように、シーケンス番号S1の高優先度パケ
ット(S1)の伝送中にエラーが発生し、その次に伝送
されているシーケンス番号S2の低優先度パケット(S
2)が正常に受信された場合には、該高優先度パケット
に対する再送要求が、その次の低優先度パケット(S
2)の受信時に行われる。
【0051】一方、シーケンス番号S3の低優先度パケ
ット(S3)の伝送中にエラーが発生し、その次に伝送
されているシーケンス番号S4の高優先度パケット(S
4)が正常に受信された場合には、その次の高優先度パ
ケット(S4)の受信時には、該低優先度パケット(S
3)に対する再送要求は行われない。
【0052】このような構成のデータ伝送方法では、所
定のパケットの伝送中にエラーが発生し、該パケットの
シーケンス番号や優先度情報に誤りがある場合でも、こ
のパケットの次に伝送される後続パケットに、上記所定
のパケットのシーケンス番号や優先度情報等の付加情報
が含まれているため、上記所定のパケットをエラーパケ
ットとする再送要求を正しく行うことができる。
【0053】なお、上記実施の形態3では、各パケット
の付加情報をこれに続く次のパケットに埋め込むように
しているが、各パケットの付加情報は、次のパケットだ
けでなく、後続の複数のパケットに埋め込むようにして
もよく、以下このような構成の実施の形態3の変形例に
ついて説明する。
【0054】(実施の形態3の変形例)図7は、実施の
形態3の変形例のデータ伝送方法によりリアルタイムの
データ伝送を行うデータ伝送システムにおけるデータ送
信装置を示すブロック図である。
【0055】このデータ送信装置103は、上記実施の
形態1のデータ送信装置101の構成に加えて、送信手
段13aにて送信されたパケットのうちで、その優先度
が所定値以上のもののシーケンス番号を記憶するシーケ
ンス番号記憶手段33と、該記憶手段33に記憶されて
いるシーケンス番号を、送信されるパケットのヘッダに
挿入されるよう上記送信手段13aに出力するシーケン
ス番号挿入手段32とを備え、送信手段13aを、実施
の形態1の送信手段13の機能に加えて、送信キュー管
理手段12からのパケットをそのヘッダに上記シーケン
ス番号挿入手段32からのシーケンス番号を挿入して送
信する構成としたものであり、その他の構成は上記実施
の形態1のデータ送信装置101と同一である。
【0056】また、図8は、上記実施の形態3の変形例
のデータ伝送方法によりリアルタイムのデータ伝送を行
うデータ伝送システムにおけるデータ受信装置を示すブ
ロック図である。
【0057】この実施の形態3の変形例のデータ受信装
置203は、上記実施の形態1のデータ受信装置201
の構成に加えて、エラーパケット検出手段22から出力
された正常なパケットから、このパケットに挿入されて
いる、このパケットより先に受信されている高優先度パ
ケットのシーケンス番号を抽出する挿入シーケンス抽出
手段42を備え、正常なパケットは該挿入シーケンス抽
出手段42を介してパケット復号化手段23に出力する
ようにしている。また、このデータ受信装置203で
は、パケット優先度判定手段25aを、上記挿入シーケ
ンス抽出手段42により抽出されたシーケンス番号のパ
ケットがエラーパケットである場合、再送要求を再送指
示送出手段26に出力する構成としている。その他の構
成は上記実施の形態1のデータ受信装置201と同一で
ある。
【0058】次に作用効果について説明する。図9は、
上記実施の形態3の変形例のデータ伝送方法におけるパ
ケットの選択再送制御を説明するためのシーケンス図で
ある。上記データ送信装置(送信側)103では、実施
の形態1のデータ送信装置101における送信動作に加
えて、送信される高優先度パケットのシーケンス番号を
その後続パケットに埋め込む処理が、次の高優先度パケ
ットを送信するまで行われる。
【0059】例えば、一定値より以上の優先度を高優先
度とし、一定値より小さい優先度を低優先度とすると、
図9に示すように、シーケンス番号S1の高優先度パケ
ット(S1)が送信された後、このパケットに続くシー
ケンス番号S2〜S4のパケット(S2)〜(S4)
は、高優先度パケット(S1)のシーケンス番号S1が
埋め込まれて送信され、次のシーケンス番号S5の高優
先度パケット(S5)には、その前の高優先度パケット
(S4)のシーケンス番号S4が埋め込まれて送信され
る。
【0060】このとき、シーケンス番号S1の高優先度
パケット(S1)、続くシーケンス番号S2,S3の低
優先度パケット(S2),(S3)の伝送中にエラーが
発生し、その次に伝送されているシーケンス番号S4の
高優先度パケット(S4)が正常に受信された場合に
は、上記最初の高優先度パケット(S1)に対する再送
要求が、その次の高優先度パケット(S4)の受信時に
行われる。
【0061】また、上記データ受信装置(受信側)20
3では、実施の形態1のデータ受信装置201における
受信動作に加えて、受信したパケットに埋め込まれてい
る他のパケットのシーケンス番号を取り出し、このシー
ケンス番号のパケットがエラーパケットである場合、パ
ケットの再送要求をエラーパケットのシーケンス番号を
用いて送信側に対して行う再送処理が行われる。
【0062】このような構成の実施の形態3の変形例に
よるデータ伝送方法では、送信側では、優先度が一定値
以上である高優先度パケットのシーケンス番号を、該高
優先度パケットに続く後続パケットに埋め込む処理を、
該高優先度パケットの次の高優先度パケットの送信まで
継続して行い、受信側では、受信したパケットに埋め込
まれている他のパケット(高優先度パケット)のシーケ
ンス番号に取り出し、該他のパケットに送信エラーが発
生しているとき、該他のパケットの再送要求をそのシー
ケンス番号を指示して行うので、連続する2つパケット
がエラーパケットとなった場合でも、エラーパケットと
なった高優先度パケットのシーケンス番号を、正常通信
された後続パケットのヘッダ情報から検出することがで
き、これにより高優先度パケットがエラーパケットとな
った場合の再送要求をより確実に行うことができる。
【0063】なお、上記実施の形態3では、各パケット
のシーケンス番号及び優先度情報を、各パケットの次に
伝送される次パケットのヘッダに埋め込むようにし、実
施の形態3の変形例では、送信される高優先度パケット
のシーケンス番号を、その次に高優先度パケットが伝送
されるまで、後続のパケットに埋め込むようにしている
が、後続パケットに埋め込む情報は、これらに限るもの
ではなく、例えば、再送回数をシーケンス番号とともに
後続のパケットに埋め込むようにしてもよい。
【0064】この場合、送信側では、各パケットにその
再送回数に関する情報をシーケンス番号とともに埋め込
む。また受信側では、エラーパケットに対する再送要求
の指示を行うとき、エラーパケットに対応する再送回数
とシーケンス番号を対にして送信側に指示する。さら
に、送信側では、受信側から再送要求が指示されたシー
ケンス番号のパケットのデータが、再送用バッファに保
持されており、かつ該再送要求の指示がなされたパケッ
トと、これとシーケンス番号が等しい、再送用バッファ
にデータが格納されているパケットの間で再送回数が一
致すれば、再送要求のあったエラーパケットの再送を行
う。そして、この再送を行った、再送用バッファ内のパ
ケットに対応する再送回数をインクリメントする選択再
送処理を行う。以下このような再送回数を後続パケット
に埋め込む具体的な構成例を実施の形態4として説明す
る。
【0065】(実施の形態4)図10〜図15は、本発
明の実施の形態4によるデータ伝送方法を説明するため
の図である。図10は、このデータ伝送方法によりリア
ルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送システムにおけ
るデータ送信装置を示すブロック図である。
【0066】このデータ送信装置104は、上記実施の
形態1のデータ送信装置101の構成に加えて、送信手
段13にて送信されたパケットのうちで、その優先度が
所定値以上のもののシーケンス番号及び再送回数を記憶
するシーケンス番号再送回数記憶手段35と、該記憶手
段35に記憶されているシーケンス番号及び再送回数
を、送信されるパケットのヘッダに挿入されるよう送信
手段13aに出力するシーケンス番号再送回数挿入手段
34と、受信手段11にて受信されたパケットに、その
再送回数をクリアする処理を施して送信キュー管理手段
12に出力する再送回数クリア手段38とを備え、送信
手段13aを、上記実施の形態1の送信手段13の機能
に加えて、送信キュー管理手段12からのパケットを、
そのヘッダに上記シーケンス番号挿入手段34からのシ
ーケンス番号及び再送回数を挿入して送信する構成とし
ている。
【0067】また、上記データ送信装置104は、再送
指示受信手段14にて受信された再送指示,つまり再送
すべきパケットのシーケンス番号及び再送回数を、再生
可否判定手段16aを介して受け、再送指示されたパケ
ットのシーケンス番号と再送用バッファ17内のパケッ
トのシーケンス番号との比較、及び再送指示されたパケ
ットの再送回数と、再送指示されたシーケンス番号を有
する、再送用バッファ17内のパケットの再送回数との
比較を行うシーケンス番号再送回数比較手段36を有し
ている。
【0068】このデータ送信装置104では、再送可否
判定手段16aは、該比較手段36の出力に基づいて、
最後尾受信パケットのシーケンス番号がエラーパケット
のシーケンス番号より大きい場合は、エラーパケットに
対して選択再送処理が行われ、一方、最後尾受信パケッ
トのシーケンス番号がエラーパケットのシーケンス番号
より小さい場合は、最後尾受信パケットのシーケンス番
号より大きく、エラーパケットのシーケンス番号以下の
シーケンス番号を有するパケットに対して、選択再送処
理が行われるよう再送可否の判定を行う構成となってい
る。また再送用バッファ17aは、上記再送可否判定手
段16aでの判定結果に基づいて、再送されるべきパケ
ットを送信キュー管理手段12に出力する構成となって
いる。
【0069】なお、上記データ送信装置104における
再送回数インクリメント手段37は、上記再送可否判定
手段16aにより再送されることが決定された再送用バ
ッファ17a内のパケットの再送回数をインクリメント
するものである。
【0070】その他の構成は上記実施の形態1のデータ
送信装置101と同一である。また、図11は、上記実
施の形態4のデータ伝送方法によりリアルタイムのデー
タ伝送を行うデータ伝送システムにおけるデータ受信装
置を示すブロック図である。
【0071】この実施の形態4のデータ受信装置204
は、上記実施の形態3の変形例のデータ受信装置203
の再送指示送出手段26に代えて、再送を要求するパケ
ットに対する再送指示を、そのシーケンス番号と再送回
数とを対にした情報を用いて行う再送指示送出手段26
aを備えたものである。その他の構成は上記実施の形態
3の変形例のデータ受信装置203と同一である。
【0072】次に作用効果について説明する。図12
は、上記実施の形態4のデータ伝送方法におけるパケッ
トの選択再送制御を説明するためのシーケンス図であ
り、送信側と受信側の間でのデータの授受の第1の例を
示している。
【0073】図12に示す状態では、シーケンス番号S
1の高優先度パケットはすでに受信側にて正常に受信さ
れている。以下、シーケンス番号がSnであり再送回数
がN回であるパケットを、パケット(Sn,N)〔n,
Nは自然数〕と表す。なお、図中、シーケンス番号S
1,S2,S4のパケットは高優先度パケットであり、
シーケンス番号S3,S5のパケットは、高優先度パケ
ット以外のパケットである。ここでは、上記高優先度パ
ケットの付加情報のみ後続のパケットに埋め込むように
している。
【0074】まず、図12に示すように、所定の送信タ
イミングで、上記高優先度パケット(S1)の次の高優
先度パケット(S2,1)が、そのヘッダにこのパケッ
トのシーケンス番号S2及び再送回数1とともに、上記
高優先度パケットのシーケンス番号S1及び再送回数1
を埋め込んで再送される。
【0075】次の送信タイミングでは、上記高優先度パ
ケット(S2,1)の次のパケット(S3)が、そのヘ
ッダにこのパケットのシーケンス番号S3とともに、上
記高優先度パケット(S2,1)のシーケンス番号S2
及び再送回数1を埋め込んで送信される。
【0076】次の送信タイミングでは、その次の高優先
度パケット(S4,1)が、そのヘッダに、このパケッ
トのシーケンス番号S4及び再送回数1とともに、上記
高優先度パケット(S2,1)のシーケンス番号S2及
び再送回数1を埋め込んで再送される。
【0077】次の送信タイミングでは、その次のパケッ
ト(S5)が、そのヘッダに、このパケットのシーケン
ス番号S5とともに、上記高優先度パケット(S4,
1)のシーケンス番号S4及び再送回数1を埋め込んで
送信される。
【0078】ここでは、上記のように4回のパケット送
信が終了した時点で、第1回から第3回までのパケット
送信中に送信エラーが発生し、パケット(S2,1)、
(S3)、及び(S4,1)は受信側では受信されず、
パケット(S5)のみ受信されている。
【0079】この状態では、受信側では、最後に受信し
た高優先度パケットがシーケンス番号S1のものであ
り、エラーパケットがシーケンス番号S4の再送回数1
回目のものであることがわかっており、高優先度パケッ
ト(S1)とパケット(S5)の間にどのようなパケッ
トが送信されているかは分からない。
【0080】そこで、受信側では、高優先度パケット
(S4、1)の再送指示を、該パケットのシーケンス番
号S4及び再送回数1とともに、最後に受信した高優先
度パケットのシーケンス番号S1を含めて行う。
【0081】すると、送信側では、最後に受信した高優
先度パケットのシーケンス番号S1と、再送指示のあっ
たエラーパケットのシーケンス番号S4との比較を行
う。この場合、最後に受信した高優先度パケットのシー
ケンス番号S1が、再送指示のあったエラーパケットの
シーケンス番号S4より小さいので、送信側では、該シ
ーケンス番号S1より大きく、かつシーケンス番号S4
以下のシーケンス番号を有するパケットに対して、選択
再送処理を行う。
【0082】つまり、この場合、高優先度パケット(S
2、2)が、そのヘッダに高優先度パケット(S4、
1)のシーケンス番号S4及び再送回数1を埋め込んで
送信され、続いて、高優先度パケット(S4、2)が、
そのヘッダに高優先度パケット(S2、2)のシーケン
ス番号S2及び再送回数2を埋め込んで送信される。
【0083】ここでは、高優先度パケット(S2、2)
が受信された時点で、受信側では、高優先度パケット
(S4、1)の再送指示を、そのシーケンス番号S4及
び再送回数1とともに最後に受信した高優先度パケット
(S2、2)のシーケンス番号S2を含めて送信側に対
して行うが、高優先度パケット(S4)については、2
回目の再送が行われているため、高優先度パケット(S
4、1)の再送指示に対しては再送は行わない。
【0084】次に、図12に示すデータ授受の例とは異
なるケースを、図13のシーケンス図を用いて行う。図
13に示すケースでは、高優先度パケット(S2、1)
の送信から、高優先度パケット(S2、2)を送信する
までデータの授受は、図12に示すものと同一である。
図13に示すケースでは、高優先度パケット(S2、
2)の送信がエラー送信となり、次の高優先度パケット
(S4、2)は正常に受信されている。
【0085】この場合、受信側では、最後に受信した高
優先度パケットがシーケンス番号S4のものであり、エ
ラーパケットがシーケンス番号S2の再送回数2回目の
ものであることがわかっている。
【0086】そこで、受信側では、高優先度パケット
(S2、2)の再送指示を、該パケットのシーケンス番
号S2及び再送回数2とともに、最後に受信した高優先
度パケットのシーケンス番号S4を含めて行う。
【0087】すると、送信側では、最後に受信した高優
先度パケットのシーケンス番号S4と、再送指示のあっ
たエラーパケットのシーケンス番号S2との比較を行
う。この場合、最後に受信した高優先度パケットのシー
ケンス番号S4が、再送指示のあったエラーパケットの
シーケンス番号S2より大きいので、送信側では、該エ
ラーパケットに対してのみ選択再送処理を行う。
【0088】つまり、この場合、高優先度パケット(S
2、3)が、そのヘッダに高優先度パケット(S4、
2)のシーケンス番号S4及び再送回数2を埋め込んで
送信される。
【0089】次に、図12及び図13に示すデータ授受
の例とは異なるケースを、図14のシーケンス図を用い
て行う。まず、図14に示すように、所定の送信タイミ
ングで、高優先度パケット(S4、1)が、そのヘッダ
にこのパケットのシーケンス番号S4及び再送回数1と
ともに、このパケットより前に送信された高優先度パケ
ット(S2、1)のシーケンス番号S2及び再送回数1
を埋め込んで再送される。
【0090】次の送信タイミングでは、その次のパケッ
ト(S5)が、そのヘッダに、このパケットのシーケン
ス番号S5とともに、上記高優先度パケット(S4,
1)のシーケンス番号S4及び再送回数1を埋め込んで
送信される。
【0091】ここでは、上記のように2回のパケット送
信が終了した時点で、第1回のパケット送信中に送信エ
ラーが発生し、パケット(S4,1)は受信側では受信
されず、パケット(S5)のみ受信されている。
【0092】この状態では、受信側では、最後に受信し
た高優先度パケットがシーケンス番号S1のものであ
り、エラーパケットがシーケンス番号S4の再送回数1
回目のものであることがわかっている。
【0093】そこで、受信側では、高優先度パケット
(S4、1)の再送指示を、該パケットのシーケンス番
号S4及び再送回数1とともに、最後に受信した高優先
度パケットのシーケンス番号S1を含めて行う。
【0094】すると、送信側では、最後に受信した高優
先度パケットのシーケンス番号S1と、再送指示のあっ
たエラーパケットのシーケンス番号S4との比較を行
う。この場合、最後に受信した高優先度パケットのシー
ケンス番号S1が、再送指示のあったエラーパケットの
シーケンス番号S4より小さいので、送信側では、該シ
ーケンス番号S1より大きく、かつシーケンス番号S4
以下のシーケンス番号を有するパケットに対して、選択
再送処理を行う。
【0095】つまり、この場合、高優先度パケット(S
2、2)が、そのヘッダにこのパケット(S2、2)の
シーケンス番号S2及び再送回数2と、高優先度パケッ
ト(S4、1)のシーケンス番号S4及び再送回数1と
を埋め込んで送信され、続いて、高優先度パケット(S
4、2)が、そのヘッダに高優先度パケット(S4、
2)のシーケンス番号S4及び再送回数2と、高優先度
パケット(S2、2)のシーケンス番号S2及び再送回
数2とを埋め込んで送信される。
【0096】その後、さらにシーケンス番号S6のパケ
ットが、そのヘッダにこのパケットのシーケンス番号S
6と、高優先度パケット(S4、2)のシーケンス番号
S4及び再送回数2とを埋め込んで送信される。このと
き、上記高優先度パケット(S2、2)及び(S4、
2)の送信はエラー送信となり、受信側では受信され
ず、パケット(S6)のみ受信されている。
【0097】この状態では、受信側では、最後に受信し
た高優先度パケットがシーケンス番号S1のものであ
り、エラーパケットがシーケンス番号S4の再送回数2
回目のものであることがわかっている。
【0098】そこで、受信側では、高優先度パケット
(S4、2)の再送指示を、該パケットのシーケンス番
号S4及び再送回数2とともに、最後に受信した高優先
度パケットのシーケンス番号S1を含めて行う。
【0099】すると、送信側では、最後に受信した高優
先度パケットのシーケンス番号S1と、再送指示のあっ
たエラーパケットのシーケンス番号S4との比較を行
う。この場合、最後に受信した高優先度パケットのシー
ケンス番号S1が、再送指示のあったエラーパケットの
シーケンス番号S4より小さいので、送信側では、該シ
ーケンス番号S1より大きく、かつシーケンス番号S4
以下のシーケンス番号を有するパケットに対して、選択
再送処理を行う。
【0100】つまり、この場合、高優先度パケット(S
2、3)が、そのヘッダにこのパケットのシーケンス番
号S2及び再送回数3と、高優先度パケット(S4、
2)のシーケンス番号S4及び再送回数2を埋め込んで
送信され、続いて、高優先度パケット(S4、3)が、
そのヘッダにそのシーケンス番号S4及び再送回数3
と、高優先度パケット(S2、3)のシーケンス番号S
2及び再送回数3とを埋め込んで送信される。
【0101】このように本実施の形態4では、送信側で
は、最後に受信した高優先度パケットのシーケンス番号
がエラーパケットのシーケンス番号より大きい場合は、
エラーパケットのみ再送するようにしたので、効率よく
エラーパケットの再送処理を行うことができる。
【0102】なお、上記実施の形態4では、1つのデー
タ送信装置に対するデータ受信装置が1つである場合に
ついて説明したが、1つのデータ送信装置に対するデー
タ受信装置が複数ある同報通信(マルチキャスト)に
も、上記実施の形態4の選択再送処理を適用することが
でき、以下このようなマルチキャストにおける処理を、
実施の形態4の変形例として説明する。
【0103】(実施の形態4の変形例)図15は、この
実施の形態4の変形例によるデータ伝送方法を説明する
ためのシーケンス図であり、1つのデータ送信装置に対
するデータ受信装置が複数ある場合における上記実施の
形態4の選択再送処理の一例を示している。
【0104】まず、図15に示すように、所定の送信タ
イミングで、高優先度パケット(S1、1)が、そのヘ
ッダにこのパケットのシーケンス番号S2及び再送回数
1とともに、このパケット以前の高優先度パケットのシ
ーケンス番号及び再送回数を埋め込んで再送される。こ
こでは、送信側に対する受信側は2つ,つまり受信側I
及び受信側IIがあり、上記高優先度パケット(S1、
1)の送信がエラー送信となっている。
【0105】この場合、各受信側では、高優先度パケッ
ト(S1、1)の再送要求を、最後に受信した高優先度
パケットのシーケンス番号(lastS)を含めて行う。こ
のとき、送信側では、受信側Iからの再送要求に対し
て、高優先度パケット(S1、2)の再送を行い、この
再送の後に、送信側に到着した受信側IIの再送指示に対
しては再送を行わない。これは、受信側Iからの再送指
示に対して高優先度パケット(S1、2)の再送をすで
に行っているためである。
【0106】そして、上記高優先度パケット(S1、
2)の再送により、受信側Iでは、高優先度パケット
(S1)が受信され、一方、受信側IIでは高優先度パケ
ット(S1)が受信されない。この場合は、受信側IIか
らは高優先度パケット(S1、2)の再送指示が行われ
る。これに対しては、送信側では送信回数をインクリメ
ントして、高優先度パケット(S1、3)を再送する。
【0107】なお、上記実施の形態4及びその変形例で
は、再送回数に上限を設けてもよく、また、パケットの
優先度の値によって、そのパケットの再送回数の上限を
変更するようにしてもよい。
【0108】(実施の形態5)図16及び図17は、本
発明の実施の形態5によるデータ伝送方法を説明するた
めの図である。この実施の形態5のデータ伝送方法は、
実施の形態1のデータ伝送方法において、受信側ではシ
ーケンス番号の抜けを検出し、送信側に、抜けているシ
ーケンス番号のパケットの再送指示を、抜けているシー
ケンス番号を用いて行い、送信側では、受信側から再送
指示されたシーケンス番号のパケットが、再送用バッフ
ァ17に保持されている場合、再送を行う。なお、送信
側では、再送用バッファには優先度の高い高優先度パケ
ットのみ格納するようにしている。
【0109】図16は、このデータ伝送方法によりリア
ルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送システムにおけ
るデータ送信装置(図(a))及びデータ受信装置(図
(b))を示すブロック図である。
【0110】このデータ送信装置105は上記実施の形
態1のデータ送信装置101と同一構成となっている。
また、データ受信装置205は、実施の形態1のデータ
受信装置201と同様、中継サーバ(送信側のデータ送
信装置)から送信されたパケットを受信する受信手段2
1と、該受信手段21に出力に基づいて、送信途中でエ
ラーが発生したエラーパケットを検出するとともに、正
常に送信された正常パケットを出力するエラーパケット
検出手段22と、該正常パケットを受け、そのパケット
の符号化データを復号化するパケット復号化手段23
と、パケットの受信履歴を管理する受信履歴管理手段2
4とを有している。
【0111】そしてこの実施の形態5のデータ受信装置
205は、実施の形態1のデータ受信装置201の再送
指示送出手段26に代えて、エラーパケット検出手段2
2にて検出された抜けているシーケンス番号に対応する
パケットの再送指示を送信側に送出する再送指示送出手
段26bを有している。
【0112】次に作用効果について説明する。図17
は、上記実施の形態5のデータ伝送方法におけるパケッ
トの選択再送制御を説明するためのシーケンス図であ
る。データ送信装置(送信側)105から送出されたシ
ーケンス番号S1の高優先度パケット(S1)が、送信
エラーのためデータ受信装置(受信側)205では受信
されない場合、データ受信装置205では、エラーパケ
ット検出手段22にて、シーケンス番号S1が抜けてい
ることが検出され、このシーケンス番号S1のパケット
の再送指示が送信側に対して行われる。
【0113】送信側では、この再送指示のあったパケッ
トが再送用バッファ17に格納されているか否かを判定
する。この場合、再送指示のあったパケットは、高優先
度パケットであるため、再送用バッファ17に格納され
ている。従って、送信側では、再送指示のあったパケッ
トの再送を行う。
【0114】また、データ送信装置(送信側)105か
ら送出されたシーケンス番号S2のパケット(S2)
が、送信エラーのためデータ受信装置(受信側)205
では受信されない場合、データ受信装置205では、エ
ラーパケット検出手段22にて、シーケンス番号S2が
抜けていることが検出され、このシーケンス番号S2の
パケットの再送指示が送信側に対して行われる。
【0115】送信側では、この再送指示のあったパケッ
トが再送用バッファ17に格納されているか否かを判定
する。この場合、再送指示のあったパケットは、高優先
度パケットではないため、再送用バッファ17に格納さ
れていない。従って、送信側では、再送指示のあったパ
ケットの再送は行わない。
【0116】このように本実施の形態5では、受信側で
はシーケンス番号の抜けを検出し、送信側に、抜けてい
るシーケンス番号のパケットの再送指示を、抜けている
シーケンス番号により行い、送信側では、受信側から再
送指示されたシーケンス番号のパケットが、再送用バッ
ファに保持されている場合、その再送を行うので、リア
ルタイム伝送における、無線区間の伝送品質を改善する
ことができ、しかも、再送回数を削減することができ
る。
【0117】(実施の形態6)図18〜図20は、本発
明の実施の形態6によるデータ伝送方法を説明するため
の図である。この実施の形態6のデータ伝送方法は、送
信側から受信側へのデータ伝送を、それぞれ対応するシ
ーケンス番号,優先度,データの再生時間に関する付加
情報を保持するパケットを単位として連続して行いつ
つ、受信側にて受信したパケットのデータを順次再生
し、この際、受信側でのパケット到着の制限時間に間に
合うパケットのみ再送するためのデータ伝送方法であ
る。
【0118】図18は、このデータ伝送方法によりリア
ルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送システムにおけ
るデータ送信装置を示すブロック図である。このデータ
送信装置106は、配信サーバと端末(受信側)の間で
伝送データを中継する中継サーバ(送信側)を構成する
ものであり、上記実施の形態1のデータ送信装置101
の構成に加えて、送信されるパケットのうち、受信側で
の再生時間に間に合わないパケットを判定する再生時間
判定手段39を備え、送信手段13bでは、該再生時間
判定手段39で判定されたパケットは、これが再送用バ
ッファ17に格納されているものであるか否かに拘わら
ず受信側に送信しないようにしている。その他の構成は
実施の形態1のデータ送信装置101と同一である。
【0119】図19は、上記実施の形態6のデータ伝送
方法によりリアルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送
システムにおけるデータ受信装置を示すブロック図であ
る。このデータ受信装置206は、実施の形態1のデー
タ受信装置201のパケット優先度判定手段25に代え
て、エラーパケット検出手段22により検出されたエラ
ーパケットに付与されている再生時間と該エラーパケッ
トの受信側への到着時間を検出し、再生時間に基づいて
到着制限時間を決定し、到着制限時間より前に受信側に
到着しているか否かを判定する再生時間判定手段43を
備え、再送指示送出手段26にて、該判定結果に基づい
て、到着制限時間より前に受信側に到着しているエラー
パケットについてのみ再送要求をそのシーケンス番号を
用いて送信側に指示するようにしたものである。なお、
再生時間判定手段43における到着制限時間の決定は、
受信側にて決定されるパケット許容遅延時間、及び送信
側と受信側の間でのパケットの伝送遅延時間の少なくと
も一方に基づいて行われる。
【0120】その他の構成は実施の形態1のデータ受信
装置201と同一である。なお、上記実施の形態6にお
ける到着制限時間の決定方法については、実施の形態8
において詳細に説明する。
【0121】次に作用効果について説明する。図20
は、上記実施の形態6のデータ伝送方法におけるパケッ
トの制限時間付き再送制御を説明するためのシーケンス
図である。データ送信装置(送信側)106では、受信
側での再生時間が各送信パケットに付与される。
【0122】例えば、データ送信装置(送信側)106
から送出されたシーケンス番号S1,S2の高優先度パ
ケット(S1),(S2)が、送信エラーのためデータ
受信装置(受信側)206で正常に受信されない場合、
データ受信装置206では、エラーパケット検出手段2
2により、この高優先度パケット(S1),(S2)が
エラーパケットであると判定される。また、再生時間判
定手段43では、上記各エラーパケットの再生時間(T
1),(T2)と到着時間が検出され、再生時間に基づ
いて到着制限時間(T1+α),(T2+α)が決定さ
れ、到着制限時間より前に受信側に到着しているか否か
を判定する。
【0123】高優先度パケット(S1)のように到着制
限時間より前に受信側に到着しているものは、受信側で
は、このパケットをエラーパケットとして再送指示が送
信側に対して行われる。
【0124】一方、高優先度パケット(S2)のように
到着制限時間より前に受信側に到着していないものは、
受信側では、このパケットについては再送指示が送信側
に対して行われない。
【0125】なお、このとき、データ送信装置106で
は、受信側から再送要求の指示がなされたシーケンス番
号のパケットのデータが、上記再送用バッファに保持さ
れている場合、該送信時間が再生時間を過ぎていないパ
ケットのデータが受信側に再送され、一方、送信時間が
再生時間を過ぎているパケットのデータ場合は、これが
送信されないで破棄されるとともに、該再送用バッファ
におけるデータが、受信側でのデータの再生時間に間に
合わなくなったパケットから順に破棄される。
【0126】このように本実施の形態6では、送信側か
ら受信側へのデータ伝送を、それぞれ対応するシーケン
ス番号,優先度,データの受信側での再生時間に関する
付加情報を保持するパケットを単位として連続して行い
つつ、受信側にて受信したパケットのデータを順次再生
し、この際、受信側でのパケット到着の制限時間に間に
合うパケットのみ再送するようにしたので、リアルタイ
ム伝送における、無線区間の伝送品質を改善することが
でき、しかも、再送回数を削減することができる。
【0127】なお、上記実施の形態6では、パケットの
データに誤りがある場合に、その誤りをリカバリーする
方法について説明したが、パケットのヘッダに付加され
ている付加情報,つまりシーケンス番号や再生時間に誤
りがある場合もあり、上記データの誤りのリカバリーに
加えてこれらの付加情報のリカバリーを行う方法とし
て、種々の変形例が考えられ、以下これらの変形例につ
いて以下に説明する。
【0128】(実施の形態6の変形例1)この実施の形
態6の変形例1では、上記実施の形態6のデータ伝送方
法における送信側及び受信側での処理に加えて、送信側
では、シーケンス番号や再生時間に対するエラー訂正符
号を送信パケットに付与し、受信側では、上記エラー訂
正符号を利用して、シーケンス番号や再生時間のエラー
訂正を行い、その後、決定した到着制限時間に基づいて
エラーパケットの再送制御を行う。このような構成の実
施の形態6の変形例1では、エラーパケットのシーケン
ス番号や再生時間に誤りのある場合でも、これらの付加
情報を訂正することかできる。
【0129】(実施の形態6の変形例2)この実施の形
態6の変形例2では、上記実施の形態6のデータ伝送方
法における送信側及び受信側での処理に加えて、送信側
では、所定のパケットのシーケンス番号と再生時間を、
その次に伝送される次パケットにも埋め込み、受信側で
は、次パケットの受信時に埋め込まれているその前の所
定のパケットのシーケンス番号及び再生時間の情報を取
り出し、この情報に基づいて、所定のパケットの到着制
限時間を決定して、所定のパケットをエラーパケットと
する再送制御を行う。
【0130】図21は、実施の形態6の変形例2による
データ通信システムにおけるパケットデータの制限時間
付き再送制御を説明するためのシーケンス図である。送
信側では、シーケンス番号及び受信側での再生時間が、
所定のパケットに付与されるとともに、該所定のパケッ
トの次に伝送される次パケットにも、その前の所定のパ
ケットのシーケンス番号及び再生時間が埋め込まれる。
【0131】その後、例えば、図21に示すように、送
信側からシーケンス番号S1,S2のパケット(S
1),(S2)が送信され、パケット(S1)が送信エ
ラーのため受信側で正常に受信されない場合でも、パケ
ット(S2)が受信側で正常に受信されれば、受信側で
は、パケット(S2)の前のパケット(S1)のシーケ
ンス番号S1と再生時間(T1)が分かる。
【0132】そこで、受信側では、エラーパケット(S
1)の再生時間(T1)に基づいて到着制限時間(T1
+α)が決定され、この時点で再送指示を行い到着制限
時間内に再送パケットを受信可能か否かが判定される。
この場合は、パケット(S2)を受信した時点でパケッ
ト(S1)の再送指示を行えば、パケット(S1)が制
限時間より前に受信側に到着する可能性があるので、受
信側からパケット(S1)の再送指示が送信側に対して
行われる。
【0133】その後、例えば、図21に示すように、送
信側からシーケンス番号S3,S4のパケット(S
3),(S4)が送信され、パケット(S3)が送信エ
ラーのため受信側で正常に受信されない場合でも、パケ
ット(S4)が受信側で正常に受信されれば、受信側で
は、パケット(S4)の前のパケット(S3)のシーケ
ンス番号S3と再生時間(T3)が分かる。
【0134】そこで、受信側では、エラーパケット(S
3)の再生時間(T3)に基づいて到着制限時間(T3
+α)が決定され、到着制限時間より前に受信側に到着
しているか否かが判定される。この場合は、パケット
(S3)は、到着制限時間より前に受信側に到着してい
ないので、受信側から送信側へのパケット(S3)の再
送指示は行われない。
【0135】このような構成の実施の形態6の変形例2
では、送信側では、所定のパケットのシーケンス番号及
び再生時間を、該所定のパケットの次に伝送される次パ
ケットにも埋め込むようにしているので、伝送エラーに
より、パケットのデータだけでなくシーケンス番号や再
生時間に誤りが発生した場合でも、エラーパケットの再
送要求を行うことができ、しかも受信側での再生時間に
間に合わないパケットの再送指示は行わないので、再送
回数を削減することができる。
【0136】さらにその他の変形例としては、実施の形
態1〜5及びこれらの変形例の選択再送制御と、実施の
形態6及びその変形例の制限時間付き再送制御とを組合
せたものも考えられる。
【0137】例えば、パケットにシーケンス番号及び優
先度情報に対するエラー訂正符号を付与する実施の形態
2と、パケットにシーケンス番号及び再生時間に対する
エラー訂正符号を付与する実施の形態6の変形例1の組
合せたもの(第1の組合せ例)が考えられる。この組合
せによるものでは、パケットにシーケンス番号,優先度
情報、及び再生時間に対するエラー訂正符号を付与する
こととなる。
【0138】また、送信される所定のパケットの次のパ
ケットに、所定のパケットのシーケンス番号及び優先度
情報を埋め込む実施の形態3と、送信される所定のパケ
ットの次のパケットに、該所定のパケットのシーケンス
番号及び再生時間を埋め込む実施の形態6の変形例2の
組合せたもの(第2の組合せ例)が考えられる。この組
合せによるものでは、送信される所定のパケットの次の
パケットに、該所定のパケットのシーケンス番号,優先
度情報及び再生時間を埋め込むこととなる。
【0139】さらに、送信される高優先度パケットのシ
ーケンス番号及び優先度情報を後続のパケットに埋め込
む処理を、次の高優先度パケットの送信まで行う実施の
形態3の変形例と、送信される所定のパケットの次のパ
ケットに、該所定のパケットのシーケンス番号及び再生
時間を埋め込む実施の形態6の変形例2の組合せたもの
(第3の組合せ例)が考えられる。
【0140】この組合せによるものでは、高優先度パケ
ットのシーケンス番号,優先度情報,及び再生時間を後
続のパケットに埋め込む処理を、次の高優先度パケット
の送信まで行うこととなる。
【0141】さらに上記第2及び第3の組合せ例のよう
に選択再送制御と制限時間付き再送制御とを組合せたも
のでは、パケットに埋め込む情報の量が多くなるため、
所定のパケットのヘッダ情報(シーケンス番号,優先度
情報,再生時間)と、埋め込む先の後続パケットのヘッ
ダ情報との差分を、後続パケットに埋め込む方法が有効
となる。以下このような構成例を実施の形態6の変形例
3として説明する。
【0142】(実施の形態6の変形例3)図22は、こ
の実施の形態6の変形例3のデータ伝送方法におけるパ
ケットの制限時間付き再送制御を説明するためのシーケ
ンス図である。送信側では、所定のパケットの次に送信
されるパケットには、このパケットのシーケンス番号及
び再生時間とともに、このパケットの前に送信された所
定のパケットのシーケンス番号及び再生時間に関する差
分情報が埋め込まれる。この差分情報は、所定のパケッ
トのシーケンス番号とその次のパケットのシーケンス番
号の差分(シーケンス差分)、及び所定のパケットの再
生時間とその次のパケットの再生時間の差分(時間差
分)である。
【0143】例えば、図22に示すように、送信側から
シーケンス番号S1,S2のパケット(S1),(S
2)が送信され、パケット(S1)が送信エラーのため
受信側で正常に受信されない場合でも、パケット(S
2)が受信側で正常に受信されれば、受信側では、パケ
ット(S2)の前のパケット(S1)のシーケンス番号
S1と再生時間(T1)が分かる。
【0144】つまり、パケット(S2)のシーケンス番
号S2からシーケンス差分(S2−S1)を引くことに
より、パケット(S1)のシーケンス番号S1を求める
ことができる。また、パケット(S2)の再生時間(T
2)から時間差分(T2−T1)を引くことにより、パ
ケット(S1)の再生時間(T1)を求めることができ
る。
【0145】そこで、受信側では、エラーパケット(S
1)の再生時間(T1)に基づいて到着制限時間(T1
+α)が決定され、到着制限時間より前に受信側に到着
しているか否かが判定される。例えば、パケット(S
1)が、到着制限時間より前に受信側に到着している場
合は、受信側からパケット(S1)の再送指示がシーケ
ンス番号S1により送信側に対して行われる。
【0146】このような構成の実施の形態6の変形例3
では、所定のパケットのヘッダ情報(シーケンス番号,
優先度情報,再生時間)と、埋め込む先の後続パケット
のヘッダ情報との差分を、後続のパケットに埋め込むの
で、パケットに埋め込まれる情報量を削減することがで
きる。
【0147】なお、上記実施の形態6の変形例3では、
パケットに埋め込む情報としてシーケンス番号と再生時
間を示したが、埋め込む情報はこれらに限るものではな
く、例えば、上記シーケンス番号及び再生時間に加えて
再送回数や優先度を埋め込むようにしてもよい。次に、
上述した各実施の形態のデータ伝送方法における再送制
御の適用区間に関する実施の形態について説明する。
【0148】(実施の形態7)この実施の形態7のデー
タ伝送方法は、配信サーバと端末の間でのデータ伝送を
中継サーバを介してパケット単位で行い、端末側では、
受信したパケットのデータを順次再生するためのデータ
伝送方法であって、中継サーバと端末の間で伝送エラー
が発生したとき、中継サーバにて、端末からの再送指示
に基づいてエラーパケットの再送を行い、配信サーバと
中継サーバの間で伝送エラーが発生したとき、配信サー
バにて、端末から中継サーバを介して送信された再送指
示に基づいて、該端末からの再送指示に基づいてエラー
パケットの再送を行うものである。
【0149】図23は、本発明の実施の形態7によるデ
ータ伝送方法を説明するための図であり、該データ伝送
方法によりデータ伝送を行うシステムにおけるデータ送
信装置の構成を示している。
【0150】このデータ送信装置107は、配信サーバ
と端末(受信側)の間で伝送データを中継する中継サー
バ(送信側)を構成するものであり、実施の形態1のデ
ータ送信装置101の構成に加えて、再送可否判定手段
16での判定結果に基づいて、端末からの再送指示のあ
ったエラーパケットの再送要求を、配信サーバに対して
行う再送指示送信手段51を備えたものであり、その他
の構成は実施の形態1のデータ送信装置101と同一で
ある。
【0151】次に作用効果について説明する。このよう
な構成の実施の形態7では、配信サーバと端末の間での
データ伝送がパケット単位で行われる際の、配信サーバ
と端末との間でデータの中継がデータ送信装置107に
より行われる。
【0152】そして、データ送信装置である中継サーバ
と端末の間で伝送エラーが発生した場合、本中継サーバ
にてエラーパケットの再送が行われる。この場合、端末
からのエラーパケットに対する再送指示は配信サーバに
は中継されない。
【0153】また、配信サーバとデータ送信装置である
中継サーバの間で送信エラーが発生した場合、端末から
のエラーパケットの再送指示が配信サーバに送信され、
配信サーバから再送されたエラーパケットが上記データ
送信装置107により中継されて端末側に送信される。
【0154】このような構成の実施の形態7では、デー
タ送信装置である中継サーバと端末の間で伝送エラーが
発生した場合には、端末からのエラーパケットに対する
再送指示は配信サーバには中継せずに、本中継サーバに
てエラーパケットの再送が行われるので、配信サーバと
中継サーバとの間での再送回数を削減することができ
る。
【0155】(実施の形態7の変形例)この実施の形態
7の変形例は、配信サーバと端末の間でのデータ伝送を
中継サーバを介してパケット単位で行い、端末側では、
受信したパケットのデータを順次再生するためのデータ
伝送方法であって、配信サーバと中継サーバの間で伝送
エラーが発生したとき、エラーパケットは端末には送信
せずに、配信サーバに、中継サーバから再送指示を送信
し、配信サーバから中継サーバにエラーパケットを再送
するものである。
【0156】図24は、上記実施の形態7の変形例によ
るデータ通信システムにおけるデータ送信装置を示すブ
ロック図である。この実施の形態7の変形例のデータ送
信装置107aは、配信サーバと端末(受信側)の間で
伝送データを中継する中継サーバ(送信側)を構成する
ものであり、実施の形態1のデータ送信装置101の構
成に加えて、配信サーバからのパケットを受信する受信
手段11の出力に基づいて、受信パケットがエラーパケ
ットである否かの判定を行うとともに、正常に受信され
たパケットを出力するエラーパケット判定手段22と、
正常に受信されたパケットの履歴を管理する受信履歴管
理手段52と、再送可否判定手段16での判定結果,エ
ラーパケット検出手段22での検出結果,及び受信履歴
管理手段52における受信履歴の内容に基づいて、エラ
ーパケットの再送指示を、配信サーバに対して行う再送
指示送信手段51aとを備えたものであり、その他の構
成は実施の形態1のデータ送信装置101と同一であ
る。
【0157】次に作用効果について説明する。このよう
な構成の実施の形態7の変形例では、配信サーバと端末
の間でのデータ伝送がパケット単位で行われる際の、配
信サーバと端末との間でデータの中継がデータ送信装置
107aにより行われる。
【0158】そして、データ送信装置である中継サーバ
と端末の間で伝送エラーが発生した場合、本中継サーバ
にてエラーパケットの再送が行われる。この場合、端末
からのエラーパケットに対する再送指示は配信サーバに
は中継されない。
【0159】また、配信サーバとデータ送信装置である
中継サーバの間で送信エラーがが発生した場合、エラー
パケットは端末には送信せずに、配信サーバに、中継サ
ーバから再送指示が送信され、配信サーバから中継サー
バへのエラーパケットの再送が行われる。そして中継サ
ーバからは、配信サーバから再送されたエラーパケット
が端末へ送信される。
【0160】このような構成の実施の形態7の変形例で
は、配信サーバと中継サーバの間で伝送エラーが発生し
たとき、エラーパケットは端末には送信せずに、配信サ
ーバに、中継サーバから再送指示を送信し、配信サーバ
から中継サーバにエラーパケットを再送するので、中継
サーバから端末へのエラーパケットの送信という無駄な
送信が回避されるという効果がある。
【0161】(実施の形態8)図25〜図27は、本発
明の実施の形態8によるデータ伝送方法を説明するため
の図である。このデータ伝送方法は、配信サーバと端末
との間でデータの伝送をパケット単位で行い、端末側で
は、受信したパケットのデータを順次再生するためのデ
ータ伝送方法において、端末側でのデータの再生時間に
対して許容できる再生遅延時間の情報を端末側から配信
サーバに送信し、配信サーバでは、該再生遅延時間と、
該配信サーバと端末間でのデータ伝送に要する伝送遅延
時間とに基づいて、端末での再生時間を推定するもので
ある。
【0162】図25は、本発明の実施の形態8によるデ
ータ通信システムにおけるデータ送信装置を示すブロッ
ク図である。このデータ送信装置108は、配信サーバ
と端末(受信側)の間で伝送データを中継する中継サー
バ(送信側)を構成するものであり、配信サーバから送
信されたパケットを受信する受信手段11と、受信され
たパケットの送信順序を各パケットに付与されているシ
ーケンス番号等の付加情報に基づいて設定する送信キュ
ー管理手段12と、該手段12により設定された送信順
序で上記パケットを送信する送信手段13とを有してい
る。
【0163】また、上記データ送信装置108は、各パ
ケットに付与されている時間情報としてのタイムスタン
プを上記送信手段13を介して抽出するタイムスタンプ
抽出手段75と、受信側(端末)からの許容再生遅延時
間(到着制限時間)に関する情報を受信する許容再生遅
延情報受信手段72とを有している。
【0164】さらに、上記データ送信装置108は、伝
送遅延を計測するためのパケット(伝送遅延計測パケッ
ト)の送受信を行う伝送遅延計測パケット送受信手段7
1と、上記伝送遅延計測パケットが送信側と受信側の間
で往復するのに要する時間に基づいて、伝送遅延を測定
する伝送遅延測定手段73とを有している。
【0165】また、上記データ送信方法108は、上記
伝送遅延、タイムスタンプ、及び許容再生遅延時間(到
着制限時間)に基づいて、受信側でのデータの再生時間
を推定して推定再生時間を出力する再生時間計算手段7
4を有している。
【0166】なお、このデータ送信装置108は、図示
していないが、実施の形態1あるいは6等のデータ送信
装置と同様、優先度が一定値以上であるパケットを再送
用バッファに格納するとともに、再送時間に間に合わな
くなったパケットを破棄する機能と、受信側からの再送
指示のあったパケットを再送する機能を有している。
【0167】具体的には、このデータ送信装置108
は、実施の形態1のデータ送信装置101における、再
送指示受信手段14,パケット優先度判定手段15,再
送可否判定手段16,再送用バッファ17,及び再送用
バッファ管理手段18に相当する構成を有し、上記送信
キュー管理手段12では、パケットの送信順序の設定
を、受信されたパケットだけでなく再送パケットも含め
た、送信されるすべてのパケットに対して行う構成とな
っている。
【0168】図26は、上記実施の形態8のデータ伝送
方法によりリアルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送
システムにおけるデータ受信装置を示すブロック図であ
る。このデータ受信装置208は、中継サーバ(送信側
のデータ送信装置)から送信されたパケットを受信する
受信手段21と、受信されたパケットに対して復号化処
理を施すパケット復号化手段23とを有している。
【0169】また、このデータ受信装置208は、送信
側の伝送遅延計測パケット送受信手段71から送信され
た伝送遅延計測パケットを受信して、送信側に送り返す
伝送遅延計測パケット送受信手段62と、許容再生遅延
時間を決定してこれに関する情報を出力する許容再生遅
延決定手段63と、該許容再生遅延時間に関する情報を
送信側に送信する許容再生遅延情報伝送手段61とを有
している。
【0170】なお、このデータ受信装置208は、図示
していないが、実施の形態1,6等のデータ受信装置と
同様、エラーパケットを検出して、再送時間に間に合う
ものについて再送指示を送信側に行う機能を有してい
る。
【0171】具体的には、このデータ受信装置208
は、実施の形態1のデータ送信受信201における、エ
ラーパケット検出手段22,受信履歴管理手段24,パ
ケット優先度判定手段25,及び再送指示送出手段26
に相当する構成を有している。
【0172】次に作用効果について説明する。図27
は、上記実施の形態8におけるサーバにおける、端末で
のデータ再生時間を推定する方法を説明するための図で
あり、パケットのタイムスタンプとパケット出力時間
(再生時間)等との関係(図(a))、及びタイムスタン
プを標準時間にマッピングするための方法(図(b))を
示している。
【0173】データ送信装置(送信側)108では、送
信キュー管理手段12にて設定された送信順序に基づい
て、送信手段13にてパケットの送信を行う際、各パケ
ットに含まれているタイムスタンプtpがタイムスタン
プ抽出手段75により抽出され、再生時間計算手段74
に出力される。また、データ受信装置(受信側)208
の決定手段63により決定され、伝送手段61により送
信された許容再生遅延時間dpの情報が、許容再生遅延
情報受信手段72に受信されて、再生時間計算手段74
に出力される。さらに、送信側の伝送遅延計測パケット
送受信手段71から受信側の伝送遅延計測パケット送受
信手段62への伝送遅延計測パケットの送信、及び該受
信側の送受信手段62から送信側の送受信手段72への
伝送遅延計測パケットの返送が行われて、伝送遅延測定
手段73によりサーバ・端末間伝送遅延dsが求められ
て、再生時間計算手段74に出力される。このとき、各
パケットのサーバ送出時間は、送信側で計測される。
【0174】すると、上記再生時間計算手段74にて、
受信側での各パケットの再生時間(パケットの出力時
間)toが推定される。すなわち、図27(a)に示すよう
に、タイムスタンプtpに許容再生遅延時間dpを加えた
ものがパケットの出力時間toとなっており、また、サ
ーバ送出時間tsにサーバ・端末間伝送遅延dsを加えた
ものが端末受信時間trとなる。従って、上記再生時間
計算手段74では、パケットの出力時間toを(tp+d
p)により求め、端末受信時間trを(ts+ds)により
求める。
【0175】そしてデータ送信装置108では、(ts
+ds)と(tp+dp)の大小関係に基づいて、送信パ
ケットが再生時間に間に合うものであるか否か、つま
り、端末受信時間tr≦パケットの出力時間toを満たす
か否かの判定が行われる。この判定結果に基づいて、再
送指示のあったエラーパケットの再送や再送用バッファ
内のパケットの破棄等が行われる。
【0176】なお、上記説明では、再生遅延dpは、受
信端末からサーバ側に送信するようにしているが、これ
は一定値としてもよい。また上記実施の形態8では、サ
ーバと端末の間での時間の同期は、例えば、インターネ
ット標準のNTP(ネットワークタイムプロトコル)に
より行っている。
【0177】また、各パケットのタイムスタンプtp
は、RTPヘッダのタイムスタンプから取得している
が、このタイムスタンプ値は、サーバ送出時間等と同じ
時間軸上にマッピングする必要がある。
【0178】以下簡単に中継サーバでのRTPタイムス
タンプのマッピング方法について説明する。RTPのタ
イムスタンプは、直接に標準時間で表現されていないた
め、他の標準プロトコルRTCP(Real-Time Control
Protocol), RTSP(Real-TimeStream Protocol )
に含まれる情報を用いて、標準時間に基づく時間情報に
対してマッピングされる。中継サーバ(データ送信装
置)108は、このマッピングのための情報を知る必要
があり、中継中にこのマッピングのための情報(マッヒ
ング情報)を取得するようにしている。
【0179】例えば、図27(b)に示すように、サーバ
Sから送出されるインターネット標準プロトコルのRT
CP、RTSPに含まれるタイムスタンプのマッピング
情報を中継サーバISで中継して端末Tに送出する際、
該中継サーバISにてマッピング情報を解析する。ま
た、端末からは、中継サーバに端末でのタイムスタンプ
のマッピング情報を通信している。
【0180】このように本実施の形態8では、サーバ
(データ送信装置)にてパケットの端末での実際の出力
時間(再生時間)を推定するので、再生時間に間に合わ
ないパケットを再送用バッファから除外することができ
る。
【0181】なお、上記実施の形態8では、伝送遅延及
び許容再生遅延の時間の決定方法は上記実施の形態8の
ものに限らず、例えは、受信側でのデータの再生途中
に、上記サーバと端末の間での伝送遅延を、上記受信側
からの情報により動的に更新するようにしてもよく、ま
た、受信側でのデータの再生途中に上記許容再生遅延を
計測して動的に変更するようにしてもよい。
【0182】また、上記実施の形態8では、中継サーバ
(データ送信装置)にてパケットの端末での実際の出力
時間(再生時間)を推定する方法について示したが、パ
ケットの端末での実際の出力時間(再生時間)の推定
は、配信サーバにて、端末からの、許容可能な再生遅延
時間、あるいは配信サーバと端末の間でのデータ伝送に
要する伝送遅延時間に基づいて行うようにしてもよい。
【0183】(実施の形態9)図29〜図31は、本発
明の実施の形態9によるデータ伝送方法を説明するため
の図である。この実施の形態9のデータ伝送方法は、送
信側から受信側へのデータ伝送を、パケット単位のリア
ルタイム伝送を実現するために必要な、シーケンス番
号,優先度,データの受信側での再生時間に関する付加
情報をパケットに保持して連続して送信しつつ、受信側
にて受信したパケットのデータを順次再生し、この際、
優先度が一定値以上のエラーパケットのみ再送するため
のデータ伝送方法である。
【0184】図29(a)は、このデータ伝送方法により
リアルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送システムに
おけるデータ送信装置を示すブロック図である。このデ
ータ送信装置109は、配信サーバと端末(受信側)の
間で伝送データを中継する中継サーバ(送信側)を構成
するものである。このデータ送信装置109は、配信サ
ーバから送信されたパケットを受信する受信手段11
と、受信されたパケット及び再送を行うと決定されたパ
ケット(再送パケット)の送信順序を上記付加情報に基
づいて設定する送信キュー管理手段12と、該送信キュ
ー管理手段12により設定された送信順序で上記パケッ
トデータを送信する送信手段13とを有している。
【0185】また、このデータ送信装置109は、該送
信手段13にて送信されたパケットのうちで、優先度が
一定値以上である場合に、高優先度パケットにのみ対応
するシーケンス番号(高優先度シーケンス番号)の値を
インクリメントして記憶する高優先度シーケンス番号管
理手段81と、送信された高優先度パケットのシーケン
ス番号の値と、この高優先度パケットの、インクリメン
トした高優先度シーケンス番号の値との対応関係を記憶
するシーケンス番号対応管理手段82と、上記高優先度
シーケンス番号管理手段81に記憶されている、各高優
先度パケットの高優先度シーケンス番号の値を、送信さ
れるパケットに挿入されるように上記送信手段13に出
力する高優先度シーケンス番号挿入手段83とを有して
いる。
【0186】ここで、高優先度シーケンス番号管理手段
81にて管理されている高優先度シーケンス番号は、送
信側から送信された高優先度パケットの数に相当するも
のである。
【0187】また、上記データ送信装置109は、受信
したパケットのうち所定のものを再送パケットとして格
納する再送用バッファ17と、受信したパケットの優先
度を判定するパケット優先度判定手段15と、判定され
たパケットの優先度に基づいて、優先度が一定値以上で
あるパケットのデータが上記再送用バッファ17に格納
されるよう該再送用バッファ17を制御する再送用バッ
ファ管理手段18とを有している。
【0188】さらに、上記データ送信装置109は、受
信側の端末からの、高優先度シーケンス番号の指示を伴
う再送要求を受信する再送指示受信手段14と、再送要
求のあったパケットの再送を行うか否かを決定する再送
可否判定手段16cとを有している。ここで、この再送
可否判定手段16cは、該再送要求の際に指示された高
優先度シーケンス番号に基づいて、上記シーケンス番号
対応管理手段82における管理情報の検索を行い、該再
送要求の際に指示された高優先度シーケンス番号に対応
するシーケンス番号を取得し、該シーケンス番号のパケ
ットが再送用バッファ17内の格納されているか否かに
よって、再送指示されたパケットを再送するか否かの決
定を行う構成となっている。
【0189】なお、図29(a)では、配信サーバと端末
との間で、中継サーバ等を介してリアルタイムでパケッ
トのデータを伝送を行い、データ送信装置が中継サーバ
を構成する場合について説明したが、中継サーバが配信
サーバの機能を兼ねても良い。すなわち、データ送信装
置が配信サーバを構成する場合は、データ送信装置10
9は、図29(b)に示すように、上記データ送信装置1
09における受信手段11を、データを符号化し、符号
化されたデータをパケットを単位として出力する符号化
パケット生成手段10aと、該符号化パケット生成手段
10aから出力される各パケットに優先度等の付加情報
を付与する優先度付与手段10bとに置き換えた構成と
なる。
【0190】図30は、上記実施の形態9のデータ伝送
方法によりリアルタイムのデータ伝送を行うデータ伝送
システムにおけるデータ受信装置を示すブロック図であ
る。このデータ受信装置209は、送信側のデータ送信
装置から送信されたパケットを受信する受信手段21
と、該受信手段21の出力に基づいて、送信途中でエラ
ーが発生したパケットを検出するとともに、正常に送信
された正常パケットを出力するエラーパケット検出手段
22aと、該正常パケットを受け、そのパケットの符号
化データを復号化するパケット復号化手段23とを有し
ている。
【0191】ここで、上記エラーパケット検出手段22
aは、データ送信装置109からのパケットに挿入され
ていた高優先度シーケンス番号(送信側高優先度シーケ
ンス番号)が正しく抽出されたときには、その送信側高
優先度シーケンス番号の値と、その時点における受信側
高優先度シーケンス番号の値とを出力する構成となって
いる。この受信側高優先度シーケンス番号の値は、受信
側にて受信された高優先度パケットの数に対応し、この
値は、受信側にて高優先度パケットが受信される度にイ
ンクリメントされるものである。
【0192】また、上記データ受信装置209は、上記
エラーパケット検出手段22aが正常パケットを出力す
る際に、上記受信側高優先度シーケンス番号の値をイン
クリメントして記憶する高優先度シーケンス番号管理手
段91と、上記エラーパケット検出手段22aが出力す
る送信側高優先度シーケンス番号の値と受信側高優先度
シーケンス番号の値とを比較し、これらの値が一致しな
いときは、該受信側高優先度シーケンス番号の値に1を
加えた値から上記送信側高優先度シーケンス番号の値ま
での範囲内の値を、再送シーケンス番号(送信側高優先
度シーケンス番号)の値として出力する再送シーケンス
番号判定手段92とを有している。
【0193】ここで、上記高優先度シーケンス番号管理
手段91は、再送シーケンス番号判定手段92が高優先
度シーケンス番号を出力する度に、記憶している受信側
高優先度シーケンス番号の値をインクリメントする構成
となっている。
【0194】さらに、上記データ受信装置209は、上
記再送シーケンス番号判定手段92から再送シーケンス
番号として出力される送信側高優先度シーケンス番号に
基づいて、高エラーパケットに対する再送要求を、該送
信側高優先度シーケンス番号を指示して送信側に送出す
る再送指示送出手段26cとを有している。
【0195】次に作用効果について説明する。図31
は、上記実施の形態9のデータ伝送方法におけるパケッ
トの選択再送制御を説明するためのシーケンス図であ
る。
【0196】なお、図31の説明では、シーケンス番号
〔S+n〕は、その値が「S+n」であるシーケンス番
号を示し、シーケンス番号〔H+n〕は、その値が「H
+n」である高優先度シーケンス番号を示し、パケット
(S+n)は、そのシーケンス番号の値が「S+n」で
あるパケットを示している。またここでは、nが0、
1、2、3、4,5である場合を示している。
【0197】例えば、一定値より以上の優先度を高優先
度とし、一定値より小さい優先度を低優先度とすると、
図31に示すように、シーケンス番号〔S+1〕,〔S
+2〕の高優先度パケット(S+1),(S+2)の伝
送中にエラーが発生した場合には、該高優先度パケット
に対する再送要求が行われるが、シーケンス番号〔S+
3〕の低優先度パケット(S+3)の伝送中にエラーが
発生した場合には、該低優先度パケット(S+3)に対
する再送要求が行われない。
【0198】詳述すると、配信サーバから送信される各
パケットには、シーケンス番号及び優先度に関する付加
情報が付加されており、中継サーバとしての上記データ
送信装置109では、受信されたパケットは、送信キュ
ー管理手段12にて送信順序を設定されて送信手段13
に供給されるとともに、パケット優先度判定手段15に
てその優先度が判定される。すると、送信手段13で
は、設定された送信順序でパケットの送信が行われる。
また、優先度が一定値以上であると判定されたパケット
は、再送用バッファ管理手段18の制御により、再送用
バッファ17に格納される。また、再送用パケット17
では、管理手段18により、再生時間に間に合わなくな
ったパケットからそのデータが順次解放(破棄)され
る。
【0199】次に、パケットの送信時におけるシーケン
ス番号の管理処理について説明する。高優先度パケット
の送信時には高優先度シーケンス番号のインクリメント
が行われる。具体的には、シーケンス番号〔S+0〕の
高優先度パケット(S+0)が送信手段13により送信
されると、高優先度シーケンス番号管理手段81に格納
されている送信側高優先度シーケンス番号〔H+0〕の
値がインクリメントされて「H+1」となる。また、こ
のとき、高優先度パケット(S+0)のシーケンス番号
〔S+0〕の値と、上記インクリメントされた送信側高
優先度シーケンス番号〔H+1〕の値とが、対応付けら
れてシーケンス番号対応管理手段82に登録される。
【0200】同様に、シーケンス番号〔S+1〕の高優
先度パケット(S+1)が送信手段13により送信され
ると、高優先度シーケンス番号管理手段81に格納され
ている送信側高優先度シーケンス番号〔H+1〕の値が
インクリメントされて「H+2」となる。このとき、高
優先度パケット(S+1)のシーケンス番号〔S+1〕
と、上記インクリメントされた送信側高優先度シーケン
ス番号〔H+2〕とが対応付けられてシーケンス番号対
応管理手段82に登録される。
【0201】また、高優先度パケット(S+2)が送信
されたときも、上記高優先度パケット(S+0)及び
(S+1)の送信時と同様に、高優先度シーケンス番号
管理手段81における送信側高優先度シーケンス番号
〔H+2〕がインクリメントされ、高優先度パケット
(S+2)のシーケンス番号〔S+2〕と、上記インク
リメントされた送信側高優先度シーケンス番号〔H+
3〕とが対応付けられてシーケンス番号対応管理手段8
2に登録される。
【0202】一方、低優先度パケットの送信時には低優
先度シーケンス番号のインクリメントが行われない。具
体的には、シーケンス番号〔S+3〕の低優先度パケッ
ト(S+3)が送信手段13により送信されたときに
は、高優先度シーケンス番号管理手段81に格納されて
いる送信側高優先度シーケンス番号〔H+3〕の値は更
新されずそのまま維持される。このときには、送信され
たパケットのシーケンス番号と、高優先度シーケンス番
号管理手段81に格納されている送信側高優先度シーケ
ンス番号〔H+3〕とを対応付けてシーケンス番号対応
管理手段82に登録する処理も行われない。
【0203】次に、パケットの送信時におけるシーケン
ス番号の埋め込み処理について説明する。高優先度パケ
ット(S+1)を送信する際には、この時点で高優先度
シーケンス番号管理手段81に格納されている送信側高
優先度シーケンス番号〔H+1〕の値が、高優先度シー
ケンス番号挿入手段83により送信パケット(S+1)
のヘッダに埋め込まれる。これと同様に、低優先度パケ
ット(S+3)を送信する際には、この時点で高優先度
シーケンス番号管理手段81に格納されている送信側高
優先度シーケンス番号〔H+3〕の値が送信パケット
(S+3)のヘッダに埋め込まれる。このようにそのヘ
ッダに高優先度シーケンス番号管理手段81に格納され
ている送信側高優先度シーケンス番号が埋め込まれた送
信パケットは、送信手段13により受信側に送信され
る。
【0204】このようにして配信サーバからのパケット
は順次中継サーバを介して端末(データ受信装置)20
9に送出される。すると、上記データ受信装置209で
は、中継サーバ(データ送信装置)109からのパケッ
トが受信手段21にて受信され、受信されたパケット
は、エラーパケット検出手段22aに供給される。正常
に送信された高優先度パケット(S+0)は、エラーパ
ケット検出手段22aによりパケット復号化手段23に
出力されるとともに、受信側高優先度シーケンス番号,
つまり高優先度シーケンス番号管理手段91に格納され
ている高優先度シーケンス番号〔H+0〕の値がインク
リメントされて〔H+1〕となる。
【0205】ここでは、高優先度パケット(S+1)及
び(S+2)の送信中に送信エラーが発生し、その後こ
れらのパケットに続く低優先度パケット(S+3)が正
常送信されたとする。
【0206】この場合、正常に送信された低優先度パケ
ット(S+3)は、エラーパケット検出手段22aによ
りパケット復号化手段23に出力されるが、高優先度シ
ーケンス番号管理手段91に格納されている受信側高優
先度シーケンス番号〔H+1〕の値はインクリメントさ
れない。
【0207】さらに、エラーパケット検出手段22aに
て、高優先度パケット(S+0),低優先度パケット
(S+3)に挿入されていた送信側高優先度シーケンス
番号〔H+0〕,〔H+3〕が正しく抽出されると、こ
れらの送信側高優先度シーケンス番号〔H+0〕,〔H
+3〕が再送シーケンス番号判定手段92に出力され
る。さらに、エラーパケット検出手段22aにて送信側
高優先度シーケンス番号〔H+0〕,〔H+3〕が抽出
された時点で高優先度シーケンス番号管理手段91に格
納されている受信側高優先度シーケンス番号の値〔H+
0〕,〔H+1〕が再送シーケンス番号判定手段92に
出力される。
【0208】例えば、送信側高優先度シーケンス番号
〔H+0〕が抽出された時点では、送信側高優先度シー
ケンス番号〔H+0〕とともに、高優先度シーケンス番
号管理手段91における受信側高優先度シーケンス番号
の値〔H+0〕が再送シーケンス番号判定手段92に出
力され、送信側高優先度シーケンス番号〔H+3〕が抽
出された時点では、この送信側高優先度シーケンス番号
〔H+3〕とともに、高優先度シーケンス番号管理手段
91における受信側高優先度シーケンス番号の値〔H+
1〕が再送シーケンス番号判定手段92に出力される。
【0209】そして、再送シーケンス番号判定手段92
では、同時に供給された送信側高優先度シーケンス番号
と受信側高優先度シーケンス番号がが比較され、送信側
に再送を指示するかどうかが判定される。
【0210】例えば、送信側高優先度シーケンス番号
〔H+0〕と受信側高優先度シーケンス番号〔H+0〕
の比較処理では、両高優先度シーケンス番号の値が等し
いという比較結果が得られるので、再送指示が行われな
い。一方、送信側高優先度シーケンス番号〔H+3〕と
受信側高優先度シーケンス番号〔H+1〕の比較処理で
は、両高優先度シーケンス番号の値が等しくないという
比較結果が得られるので、再送指示が行われる。この場
合、受信側高優先度シーケンス番号〔H+1〕の値に1
を加えた値から送信側高優先度シーケンス番号〔H+
3〕の値まで範囲内の値、すなわち、再送指示に用いる
高優先度シーケンス番号の値として、「H+2」,「H
+3」が再送指示送出手段26に出力される。このとき
高優先度シーケンス番号管理手段91では、格納されて
いる受信側高優先度シーケンス番号の値が2回インクリ
メントされて「H+3」となる。
【0211】そして、再送指示送出手段26では、高優
先度シーケンス番号の値として「H+2」、「H+3」
が供給されると、高優先度シーケンス番号〔H+2〕を
伴う再送要求と、高優先度シーケンス番号〔H+3〕を
伴う再送要求が送信側に送出される。
【0212】すると、送信側のデータ送信装置109で
は、該再送要求が再送指示受信手段14により受信さ
れ、この再送要求のあった高優先度シーケンス番号〔H
+2〕及び〔H+3〕に基づいて、シーケンス番号対応
管理手段82の管理情報に対する検索処理が行われ、上
記高優先度シーケンス番号〔H+2〕に対応するシーケ
ンス番号〔S+1〕と、高優先度シーケンス番号〔H+
3〕に対応するシーケンス番号〔S+2〕が取得され
る。
【0213】さらに、再送可否判定手段16cでは、上
記シーケンス番号〔S+1〕及び〔S+2〕に対応する
パケットのデータが再送用バッファ17に格納されてい
るか否かの判定が行われる。この判定の結果、再送用バ
ッファ17にデータが格納されているパケットのみが、
再送用バッファ17から再送パケットとして送信キュー
管理手段12に出力される。ここでは、再送パケットと
して高優先度パケット(S+1),(S+2)が出力さ
れる。
【0214】この送信キュー管理手段12では、再送パ
ケットには、所定の送信順序が設定されて、送信手段1
3を介して受信側に再送される。上記再送パケットは高
優先度パケットであるため、各再送パケット(S+
1),(S+2)の送信の際に、それぞれ高優先度シー
ケンス番号管理手段81に格納されている送信側高優先
度シーケンス番号の値がインクリメントされる。
【0215】具体的には、再送パケット(S+1)の送
信の際には、高優先度シーケンス番号管理手段81に格
納されている送信側高優先度シーケンス番号〔H+3〕
の値がインクリメントされて「H+4」となり、再送パ
ケット(S+1)のシーケンス番号〔S+1〕と送信側
高優先度シーケンス番号〔H+4〕とが対応付けられて
シーケンス番号対応管理手段82に登録される。
【0216】また、再送パケット(S+2)の送信の際
には、高優先度シーケンス番号管理手段81に格納され
ている送信側高優先度シーケンス番号〔H+4〕の値が
インクリメントされて「H+5」となり、再送パケット
(S+2)のシーケンス番号〔S+2〕と送信側高優先
度シーケンス番号〔H+5〕が対応付けられてシーケン
ス番号対応管理手段82に登録される。
【0217】このように本実施の形態9では、送信側か
ら受信側へのデータ伝送を、それぞれ対応するシーケン
ス番号、優先度、データの再生時間に関する付加情報
と、送信側で管理する高優先度シーケンス番号の情報と
を保持するパケットを単位として連続して行いつつ、受
信側にて受信したパケットのデータを順次再生し、受信
したパケットに保持される送信側高優先度シーケンス番
号の値(送信された高優先度パケットの数)と、受信側
で管理する受信側高優先度シーケンス番号の値(受信さ
れた高優先度パケットの数)とを比較し、抜けている送
信側高優先度シーケンス番号を指示して再送要求を行う
ので、優先度が一定値以上のエラーパケットの再送によ
り、リアルタイム伝送における無線区間の伝送品質を改
善できるだけでなく、エラーパケットの再送をより簡易
な処理手順により実現できる。
【0218】なお、上記実施の形態9では、送信された
複数の高優先度パケットに対応する高優先度シーケンス
番号の値が連続して抜けている場合、受信側では、抜け
ている高優先度シーケンス番号の値毎に個々に高優先度
パケットの再送要求を送信側に対して行うようにしてい
るが、複数の高優先度パケットに対する再送要求を、複
数の高優先度シーケンス番号の値を列挙して、あるいは
その値の範囲を指定して、一括して送信側に送出するよ
うにしてもよい。
【0219】この場合、送信側では、受信側から再送要
求があった複数の高優先度シーケンス番号に基づいて、
該各送信側高優先度パケットに対応付けられたシーケン
ス番号が検索処理により取得され、該取得されたシーケ
ンス番号の高優先度パケットが受信側に再送される。
【0220】(実施の形態10)この実施の形態10の
データ伝送方法は、送信側への再送要求を行う回数と間
隔を、無線区間の伝送状態に合わせて変化させるように
したものであり、再送要求が送信側に正しく伝送される
確率を高くして、無線区間での伝送品質を改善したもの
である。
【0221】図32は、実施の形態10のデータ伝送方
法によりリアルタイム伝送のデータ伝送を行うデータ伝
送システムにおけるデータ送信装置を示すブロック図で
ある。このデータ受信装置110は、上記実施の形態9
のデータ送信装置109における再送可否判定手段16
cに代えて、この手段16cによる処理を行うととも
に、再送することが決定したパケットのシーケンス番号
を出力する再送可否判定手段16dを備え、さらに、上
記データ送信装置109におけるシーケンス番号対応管
理手段82に代えて、この手段82による処理を行うと
ともに、再送可否判定手段16dからのシーケンス番号
に基づいて、該シーケンス番号の値に対応付けられてい
る送信側高優先度シーケンス番号の値を削除するシーケ
ンス番号対応管理手段82aを備えたものである。従っ
て、この実施の形態10のデータ送信装置110のその
他の構成は、上記実施の形態9のデータ送信装置109
と同一である。
【0222】図33は、上記実施の形態10のデータ伝
送方法によりリアルタイム伝送のデータ伝送を行うデー
タ伝送システムにおけるデータ受信装置を示すブロック
図である。
【0223】このデータ受信装置210は、上記実施の
形態9のデータ受信装置209におけるエラーパケット
検出手段22aに代えて、該手段22aによるエラーパ
ケット検出と同一の処理を行うとともに、検出したエラ
ーパケットの数から無線区間の伝送状態を判断するエラ
ーパケット検出手段22bを有している。
【0224】また、このデータ受信装置210は、上記
データ受信装置209における再送指示送出手段26c
に代えて、該手段26cによる再送指示を送出する処理
と同一の処理を行うとともに、送出した再送要求を制御
信号として出力する再送指示送出手段26dを有してい
る。
【0225】さらに、このデータ受信装置210は、再
送指示送出手段26dからの制御信号として送出した再
送要求を受け、該再送要求を、定められた回数と送出間
隔で複数回連続送出するとともに、エラーパケット検出
手段22bから出力される、無線区間の伝送状態を示す
情報に応じて、再送要求の送出回数と送出間隔を変化さ
せる再送指示連続送出手段93を備えている。
【0226】そして、この実施の形態10のデータ受信
装置210のその他の構成は、実施の形態9のデータ受
信装置209と同一となっている。
【0227】次に作用効果について説明する。本発明の
実施の形態10のデータ伝送方法による基本的なデータ
伝送処理は、実施の形態9のものと同一であるので、以
下には、実施の形態9における処理と異なる処理につい
てのみ説明する。
【0228】この実施の形態10では、受信手段21に
て受信された送信側からのパケットがエラーパケット検
出手段22bに出力されると、エラーパケット検出手段
22bでは、受信手段21の出力に基づいて無線区間の
伝送状態が検出され、この無線区間の伝送状態を示す情
報が再送指示連続送出手段93に供給される。
【0229】一方、再送シーケンス出力手段92からの
高優先度シーケンス番号が再送指示送出手段26bに入
力されると、該再送指示送出手段26bからは、上記高
優先度シーケンス番号を指示して送信側に再送要求が送
出されるとともに、この再送要求が制御信号として、再
送指示連続送出手段93に出力される。
【0230】すると、上記再送指示連続送出手段93で
は、再送要求を複数回連続して送信側に送信する連続再
送処理が行われる。この連続再送処理では、再送要求の
送信回数と送出間隔は、予め定められた既定値を基準と
して、エラーパケット検出手段22bの出力情報から得
られる無線区間の伝送状態に応じて調整される。
【0231】例えば、無線区間で伝送エラーが多発して
いる場合は、上記送信回数が増大し、上記送出間隔が広
がる。これにより再送要求が送信側に正しく伝送される
確率がより高くなる。一方、無線区間における伝送エラ
ーがあまり発生していない場合は、上記送信回数が減少
し、上記送出間隔が狭くなる。これにより、再送処理に
要する時間が短くなる。
【0232】また、送信側では、上記再送要求に応じて
パケットの再送が行われるとともに、シーケンス番号対
応管理手段82aでは、再送可否判定手段16dからの
シーケンス番号に基づいて、該シーケンス番号の値に対
応付けられている送信側高優先度シーケンス番号の値を
削除する処理が行われる。
【0233】このため、再度受信した同一の再送要求に
対しては、再送可否判定手段16dによるシーケンス番
号の検索処理が失敗に終わる。これは、この再送要求の
際に指示された送信側高優先度シーケンス番号とシーケ
ンス番号との対応関係が、シーケンス番号対応管理手段
82aから削除されているためである。
【0234】この結果、再送可否判定手段16dによる
再送判定では、送信側高優先度シーケンス番号の値を指
示して再送要求が行われた高優先度パケットの再送は行
わないという決定がなされる。これにより、送信側で
は、受信側から再送要求が複数回指示された場合に、そ
れぞれの再送要求に対して同一パケットの再送が繰り返
し行われるのが回避される。
【0235】このように本実施の形態10では、受信側
から高優先度シーケンス番号を指示して送信する再送要
求を、伝送中に送信エラーが発生する場合に備えて複数
回連続して送信側に送信するので、送信側では受信側か
らの複数の再送要求の指示が1つでも正しく受信された
場合には、優先度が一定値以上のエラーパケットを再送
することができ、リアルタイム伝送における、無線区間
の伝送品質をより効果的に改善できる。
【0236】以下上記各実施の形態のデータ伝送方法に
よりデータを伝送するためのパケットのデータ構造につ
いて説明する。図34は、該パケットのデータ構造を示
す図である。このパケットPaは、各パケットの属性を
示す関連情報を格納するヘッダ部Phと、伝送対象とな
るデータを格納するデータ部Pdとから構成されている
(図34(a))。
【0237】また、上記ヘッダ部Phは、各パケットに
対応するシーケンス番号を示すヘッダ情報Ia、上記伝
送対象となるデータの受信側での再生時間を示すヘッダ
情報(タイムスタンプ)Ib、各パケットの優先度を示
すヘッダ情報Ic、及び拡張ヘッダ情報Idを、その他
のヘッダ情報I1〜I10とともに含んでいる(図34
(b))。
【0238】ここで、上記各ヘッダ情報の詳細な規定
は、図34(c)に示すようにRFC1889に記述され
ている。例えば、ヘッダ情報I3は、その値XがX=1
であるときは、上記拡張ヘッダ情報Idがヘッダ部Ph
に付加されていることを示すものである。また、ヘッダ
情報I5は、その値PTがPT=32であるときは、上
記データ部に格納されているデータが、MPEG1方式
による符号化データであることを示し、その値PTがP
T=33であるときは、上記データ部に格納されている
データが、MPEG2方式による符号化データであるこ
とを示すものである。さらに、ヘッダ情報I9,Ic,
I10,I11は、MPEG1方式による符号化データ
をRTPにより伝送する場合に付加されるヘッダ情報で
ある。またこのヘッダ情報Icの値P(P=1)は、デ
ータ部におけるデータがIフレームのデータであり、こ
のIフレームのデータを格納したパケットを高優先度パ
ケットとして扱うべきことを示し、値P(P=2)は、
データ部におけるデータがPフレームのデータであり、
このPフレームのデータを格納したパケットを低優先度
パケットとして扱うべきことを示し、値P(P=3)
は、データ部におけるデータがBフレームのデータであ
り、このBフレームのデータを格納したパケットを低優
先度パケットとして扱うべきことを示す。
【0239】さらに、拡張ヘッダ情報Idは、上記実施
の形態3では前シーケンス番号及び前優先度情報(図6
参照)、実施の形態4では先に送信された高優先度パケ
ットのシーケンス番号及び再送回数(図13、図14参
照)、実施の形態6の変形例2では前シーケンス番号及
び前再生時間(図21参照)、実施の形態6の変形例3
では前シーケンス番号の差分値及び前再生時間の差分値
(図22参照)、実施の形態9では送信側高優先度シー
ケンス番号(図29参照)となっている。
【0240】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係るデータ伝送
方法によれば、送信側から受信側へのデータ伝送を、そ
れぞれ対応するシーケンス番号,優先度,データの再生
時間に関する付加情報を保持するパケットを単位として
連続して行いつつ、受信側にて受信したパケットのデー
タを順次再生し、この際、優先度が一定値以上のエラー
パケットのみ再送するので、リアルタイム伝送におけ
る、無線区間の伝送品質を改善することができ、しか
も、再送回数を削減することができる。
【0241】この発明に係るデータ送信装置によれば、
各パケットの優先度に基づいて、優先度が一定値以上で
あるパケットを再送パケットとして格納する再送パケッ
ト格納手段と、受信側の端末からの再送要求の指示と、
上記再送パケット格納手段における再送パケットの格納
状況とに基づいて、再送指示のあったパケットの再送を
行うか否かを決定する再送可否判定手段とを備えたの
で、優先度が一定値以上のエラーパケットのみ再送可能
となり、リアルタイム伝送における、無線区間の伝送品
質を改善することができ、しかも、再送回数を削減する
ことができる。
【0242】この発明に係るデータ受信装置によれば、
優先度が一定値以上であるエラーパケットを判定するパ
ケット優先度判定手段と、優先度が一定値以上であると
判定されたエラーパケットの再送要求をそのシーケンス
番号を指示して送信側に送出する再送指示送出手段とを
備えたので、受信側では、優先度が一定値以上のエラー
パケットに対してのみ送信側への再送要求が行われるこ
ととなり、リアルタイム伝送における、無線区間の伝送
品質を改善するとともに、再送回数を削減することが可
能となる
【0243】この発明に係るデータ伝送方法によれば、
送信側から受信側へのデータ伝送を、それぞれ対応する
シーケンス番号,優先度,データの再生時間に関する付
加情報を保持するパケットを単位として連続して行いつ
つ、受信側に到着したパケットのデータを順次再生し、
この際、受信側でのパケット到着の制限時間に間に合う
エラーパケットのみ再送するので、リアルタイム伝送に
おける、無線区間の伝送品質を改善することができ、し
かも、再送回数を削減することができる。
【0244】この発明に係るデータ送信装置によれば、
優先度が一定値以上であるパケットを再送パケットとし
て格納する再送パケット格納手段と、該再送要求の指示
と、上記再送パケット格納手段における再送パケットの
格納状況とに基づいて、再送指示のあったパケットの再
送を行うか否かを決定する再送可否判定手段とを備え、
上記再生時間判定手段にて受信側での再生時間に間に合
わないと判定されたパケット以外の再送パケットのデー
タを再送するので、リアルタイム伝送における、無線区
間の伝送品質を改善することができ、しかも、再送回数
を削減することができる。
【0245】この発明に係るデータ受信装置によれば、
エラーパケットが到着制限時間より前に受信側に到着し
ているか否かを判定する再生時間判定手段を備え、到着
制限時間より前に受信側に到着しているエラーパケット
についてのみ再送要求を、そのシーケンス番号を指示し
て送信側に送出するので、リアルタイム伝送における、
無線区間の伝送品質を改善することができ、しかも、再
送回数を削減することができる。
【0246】この発明に係るデータ伝送方法によれば、
送信側から受信側へのデータ伝送を、それぞれ対応する
シーケンス番号,優先度,データの再生時間に関する付
加情報を保持するパケットを単位として連続して行いつ
つ、受信側に到着したパケットのデータを順次再生し、
この際、優先度が一定値以上であって、受信側でのパケ
ット到着の制限時間に間に合うエラーパケットのみ再送
するので、リアルタイム伝送における、無線区間の伝送
品質を改善することができ、しかも、再送回数を大きく
削減することができる。
【0247】この発明に係るデータ伝送方法によれば、
データ送信装置である中継サーバと端末の間で伝送エラ
ーが発生した場合には、端末からのエラーパケットに対
する再送要求は配信サーバには中継せずに、本中継サー
バにてエラーパケットの再送が行われるので、配信サー
バと中継サーバとの間での再送回数を削減することがで
きるという効果がある。
【0248】この発明によれば、配信サーバと中継サー
バの間で伝送エラーが発生したとき、エラーパケットは
端末には送信せずに、配信サーバに、中継サーバから再
送要求を送信し、配信サーバから中継サーバにエラーパ
ケットを再送するので、中継サーバから端末へのエラー
パケットの送信という無駄な送信が回避されるという効
果がある。
【0249】この発明に係るデータ送信装置によれば、
受信側の端末からの再送要求の指示を受信する再送指示
受信手段と、該再送要求の指示と、上記再送パケット格
納手段における再送パケットの格納状況とに基づいて、
再送指示のあったパケットの再送を行うか否かを決定す
る再送可否判定手段とを備え、該再送可否判定手段での
判定結果に基づいて、端末からの再送指示のあったエラ
ーパケットの再送要求を、配信サーバに対して行うよう
にしたので、データ送信装置である中継サーバと端末の
間で伝送エラーが発生した場合には、端末からのエラー
パケットに対する再送要求は配信サーバには中継せず
に、本中継サーバにてエラーパケットの再送を行うこと
が可能となり、配信サーバと中継サーバとの間での再送
回数を削減することができるという効果がある。
【0250】この発明に係るデータ伝送方法によれば、
送信側から受信側へのデータ伝送を、それぞれ対応する
シーケンス番号及び優先度に関する付加情報と、送信側
で管理する、送信した高優先度パケットの数に相当する
送信側高優先度シーケンス番号の値とを保持するパケッ
トを単位として連続して行いつつ、受信側にて受信した
パケットのデータを順次再生し、受信したパケットに保
持される送信側高優先度シーケンス番号の値と、受信側
で管理する、受信した高優先度パケットの数に相当する
受信側高優先度シーケンス番号の値との比較結果に応じ
て、送信側高優先度シーケンス番号を指示して、エラー
パケットの再送要求を行うので、優先度が一定値以上の
高優先度パケットの再送を、より簡単な処理により行う
ことができる。
【0251】この発明によれば、送信側高優先度シーケ
ンス番号の値を指示して行う、受信側から送信側への再
送要求を、複数回連続して行うので、送信側では受信側
からの複数の再送要求の指示が1つでも正しく受信され
た場合に、優先度が一定値以上のエラーパケットのみを
再送することができ、リアルタイム伝送における、無線
区間の伝送品質をより効果的に改善できる。
【0252】この発明に係るデータ送信装置によれば、
送信した高優先度パケットの数に相当する送信側高優先
度シーケンス番号の値と、該高優先度パケットのシーケ
ンス番号の値とを関連付けて管理するシーケンス番号管
理手段と、該高優先度パケットに続く後続パケットに該
送信側高優先度シーケンス番号の値を埋め込む高優先度
シーケンス番号挿入手段とを備え、受信側からの送信側
高優先度シーケンス番号の値を指示した再送要求に基づ
いて、再送指示のあったパケットの再送を行うので、優
先度が一定値以上のエラーパケットのみが再送されるこ
ととなり、優先度が一定値以上の高優先度パケットの再
送を、より簡単な処理により行うことができる。
【0253】この発明に係るデータ受信装置によれば、
正常に受信された高優先度パケットの数に相当する、受
信側高優先度シーケンス番号の値を管理する高優先度シ
ーケンス番号管理手段を備え、送信側からのパケットに
含まれている、送信された高優先度パケットの数に相当
する送信側高優先度シーケンス番号の値と、受信側高優
先度シーケンス番号の値との比較結果に応じて、再送要
求の対象となる送信側高優先度シーケンス番号の値を指
定して、優先度が一定値以上のエラーパケットの再送要
求を行うので、優先度が一定値以上の高優先度パケット
の再送をより簡単な処理により行うことができる。
【0254】この発明に係るパケットデータ構造によれ
ば、送信側から受信側へのデータ伝送を行うためのパケ
ットを、各パケットの属性を示す関連情報を格納するヘ
ッダ部と、伝送対象となるデータを格納するデータ部と
から構成し、上記ヘッダ部を、各パケットに対応するシ
ーケンス番号を示す第1の情報、各パケットの優先度を
示す第2の情報、及び上記伝送対象となるデータの受信
側での再生時間を示す第3の情報のうちの少なくとも第
1及び第2の情報を含む構成としたので、優先度の低い
パケットの再送及び再生時間に間に合わないパケットの
再送を回避して、リアルタイム伝送における無線区間の
伝送品質を、再送回数を削減しつつ改善することができ
る。
【0255】この発明によれば、上記パケットのヘッダ
部を、各パケットより先に伝送された送信済パケットの
属性情報を含む構成としたので、エラーパケットの再送
をより確実に行うことができる。
【0256】この発明によれば、上記パケットのヘッダ
部を、各パケットより先に伝送された送信済パケットの
属性情報として、上記第1及び第2の情報,あるいは第
1及び第3の情報を含む構成としたので、優先度あるい
は再生時間に基づく再送制御をより確実に行うことがで
きる。
【0257】この発明は、上記パケットのヘッダ部を、
各パケットより先に伝送された、優先度が一定値より高
い高優先度パケットの数に相当する高優先度シーケンス
番号の値を含む構成としたので、リアルタイム伝送にお
ける無線区間の伝送品質を改善できるだけでなく、エラ
ーパケット再送をより簡易な処理手順により実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ伝送システ
ムにおける中継サーバとしてのデータ送信装置(図
(a))、及び配信サーバとしてのデータ送信装置を説明す
るためのブロック図である。
【図2】上記実施の形態1のデータ伝送システムにおけ
るデータ受信装置(受信端末)を示すブロック図であ
る。
【図3】上記実施の形態1のデータ伝送方法におけるパ
ケットの選択再送制御を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態2によるデータ送信システ
ムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示すブロッ
ク図である。
【図5】上記実施の形態2のデータ伝送システムにおけ
るデータ受信装置(受信端末)を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態3によるデータ伝送方法に
おけるパケットの選択再送制御を説明するためのシーケ
ンス図である。
【図7】本発明の実施の形態3の変形例によるデータ伝
送システムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示
すブロック図である。
【図8】上記実施の形態3の変形例のデータ伝送システ
ムにおけるデータ受信装置(受信端末)を示すブロック
図である。
【図9】上記実施の形態3の変形例によるデータ伝送方
法におけるパケットの選択再送制御を説明するためのシ
ーケンス図である。
【図10】本発明の実施の形態4によるデータ伝送シス
テムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示すブロ
ック図である。
【図11】上記実施の形態4のデータ伝送システムにお
けるデータ受信装置(受信端末)を示すブロック図であ
る。
【図12】上記実施の形態4のデータ伝送方法における
パケットの選択再送制御の第1の例を説明するためのシ
ーケンス図である。
【図13】上記実施の形態4のデータ伝送方法における
パケットの選択再送制御の第2の例を説明するためのシ
ーケンス図である。
【図14】上記実施の形態4のデータ伝送方法における
パケットの選択再送制御の第3の例を説明するためのシ
ーケンス図である。
【図15】上記実施の形態4の変形例によるデータ伝送
方法におけるパケットの選択再送制御の第4の例を説明
するためのシーケンス図である。
【図16】本発明の実施の形態5によるデータ伝送シス
テムにおける中継サーバとしてのデータ送信装置(図
(a))及び受信端末としてのデータ受信装置(図(b))を
説明するためのブロック図である。
【図17】上記実施の形態5によるデータ伝送方法にお
けるパケットの選択再送制御を説明するためのシーケン
ス図である。
【図18】本発明の実施の形態6によるデータ伝送シス
テムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示すブロ
ック図である。
【図19】上記実施の形態6のデータ伝送システムにお
けるデータ受信装置(受信端末)を示すブロック図であ
る。
【図20】上記実施の形態6のデータ伝送方法における
パケットの制限時間付き再送制御を説明するためのシー
ケンス図である。
【図21】上記実施の形態6の変形例2によるデータ伝
送方法におけるパケットの制限時間付き再送制御を説明
するためのシーケンス図である。
【図22】上記実施の形態6の変形例3によるデータ伝
送方法におけるパケットの制限時間付き再送制御を説明
するためのシーケンス図である。
【図23】本発明の実施の形態7によるデータ伝送シス
テムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示すブロ
ック図である。
【図24】上記実施の形態7の変形例によるデータ伝送
システムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示す
ブロック図である。
【図25】本発明の実施の形態8によるデータ伝送シス
テムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示すブロ
ック図である。
【図26】上記実施の形態8のデータ伝送システムにお
けるデータ受信装置(受信端末)を示すブロック図であ
る。
【図27】上記実施の形態8におけるサーバによる端末
の再生時間推定方法を説明するための図であり、パケッ
トのタイムスタンプとパケット出力時間等との関係(図
(a))、及びタイムスタンプのマッピング方法(図(b))
を示している。
【図28】従来の映像伝送システムを概念的に説明する
ための概念図であり、サーバと端末とが有線回線により
接続されるもの(図(a))、及びサーバと端末とが無線
回線を含むネットワークにより接続されるもの(図
(b))を示している。
【図29】本発明の実施の形態9によるデータ伝送シス
テムにおける中継サーバとしてのデータ送信装置及び配
信サーバとしてのデータ送信装置を説明するためのブロ
ック図である。
【図30】上記実施の形態9のデータ伝送システムにお
けるデータ受信装置(受信端末)を示すブロック図であ
る。
【図31】上記実施の形態9のリアルタイム伝送方法に
おけるパケットの選択再送制御を説明するためのシーケ
ンス図である。
【図32】本発明の実施の形態10のデータ伝送システ
ムにおけるデータ送信装置(中継サーバ)を示すブロッ
ク図である。
【図33】本発明の実施の形態10のデータ伝送システ
ムにおけるデータ受信装置(受信端末)を示すブロック
図である。
【図34】上記各実施の形態のデータ伝送方法によりデ
ータを伝送するためのパケットのデータ構造(図
(a)),該パケットのヘッダの構成(図(b)),ヘッダ情
報の規定(図(c))を示す図である。
【符号の説明】
10a 符号化パケット生成手段 10b 優先度付与手段 11,21 受信手段 12 送信キュー管理手段 13,13a,13b 送信手段 14 再送指示受信手段 15 パケット優先度判定手段 16,16a 再送可否判定手段 17,17a 再送用バッファ 18 再送用バッファ管理手段 22 エラーパケット検出手段 23 パケット復号化手段 24 受信履歴管理手段 25,25a パケット優先度判定手段 26,26a,26b 再送指示送出手段 31,41 エラー訂正手段 32 シーケンス番号挿入手段 33 シーケンス番号記憶手段 34 シーケンス番号再送回数挿入手段 35 シーケンス番号再送回数記憶手段 36 シーケンス番号再送回数比較手段 37 再送回数インクリメント手段 38 再送回数クリア手段 39,43 再生時間判定手段 42 挿入シーケンス抽出手段 51,51a 再生指示受信手段 52 受信履歴管理手段 61 許容再生遅延情報伝送手段 62,71 伝送遅延計測パケット送受信手段 63 許容再生遅延決定手段 72 許容再生遅延情報受信手段 73 伝送遅延測定手段 74 再生時間計算手段 75 タイムスタンプ抽出手段 81,91 高優先度シーケンス番号管理手段 82,82a シーケンス番号対応管理手段 83 高優先度シーケンス番号挿入手段 92 再送シーケンス出力手段 93 再送指示連続送出手段 101〜108,107a,109,110 データ送
信装置 201〜210 データ受信装置
フロントページの続き (72)発明者 大西 達也 横浜市港北区綱島東四丁目3番1号 パナ ソニック モバイルコミュニケーションズ 株式会社内 (72)発明者 羽飼 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松井 義徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮崎 秋弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K034 AA02 AA07 DD01 EE11 FF01 FF11 FF13 HH01 HH02 MM21 5K067 AA33 BB21 CC08 EE02 EE06 EE10 HH28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信サーバと端末の間でのデータ伝送を
    中継サーバを介してパケット単位で行い、端末側にて、
    受信したパケットのデータを順次再生するためのデータ
    伝送方法であって、 中継サーバと端末の間で伝送エラーが発生したとき、中
    継サーバにて端末からの再送要求に基づいてエラーパケ
    ットの再送を行い、 配信サーバと中継サーバの間で伝送エラーが発生したと
    き、配信サーバにて、端末から中継サーバを介して送信
    された再送要求に基づいて、エラーパケットの再送を行
    うことを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ伝送方法におい
    て、 配信サーバと中継サーバの間で伝送エラーが発生したと
    き、配信サーバには、中継サーバから再送要求を送信
    し、配信サーバにて中継サーバへのエラーパケットの再
    送を行うことを特徴とするデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】 送信側から受信側へのデータ伝送を行う
    ためのパケットのデータ構造であって、 上記パケットは、 各パケットの属性を示す関連情報を格納するヘッダ部
    と、伝送対象となるデータを格納するデータ部とからな
    り、 上記ヘッダ部は、各パケットに対応するシーケンス番号
    を示す第1のヘッダ情報、各パケットの優先度を示す第
    2のヘッダ情報、及び上記伝送対象となるデータの受信
    側での再生時間を示す第3のヘッダ情報のうちの少なく
    とも第1及び第2のヘッダ情報を含むことを特徴とする
    パケットデータ構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のパケットデータ構造にお
    いて、 上記パケットのヘッダ部は、各パケットより先に伝送さ
    れた送信済パケットの属性情報を含むことを特徴とする
    パケットデータ構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のパケットデータ構造にお
    いて、 上記パケットのヘッダ部は、各パケットより先に伝送さ
    れた送信済パケットの属性情報として、上記第1及び第
    2の情報,あるいは第1及び第3の情報を含むことを特
    徴とするパケットデータ構造。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のパケットデータ構造にお
    いて、 上記パケットのヘッダ部は、各パケットより先に伝送さ
    れた、優先度が一定値より高い高優先度パケットの数に
    相当する高優先度シーケンス番号の値を含むことを特徴
    とするパケットデータ構造。
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