JP2003324302A - 車室内無線通信装置 - Google Patents

車室内無線通信装置

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JP2003324302A
JP2003324302A JP2002127500A JP2002127500A JP2003324302A JP 2003324302 A JP2003324302 A JP 2003324302A JP 2002127500 A JP2002127500 A JP 2002127500A JP 2002127500 A JP2002127500 A JP 2002127500A JP 2003324302 A JP2003324302 A JP 2003324302A
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antenna
wireless communication
metal
antenna element
communication device
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Application number
JP2002127500A
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English (en)
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Hiroyuki Uejima
博幸 上島
Yutaka Saito
裕 斎藤
Junichi Sakai
純一 酒井
Koichi Asaka
宏一 淺香
Masami Makino
将美 牧野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内無線通信装置に内蔵するアンテナ素子
の帯域幅を広げて、また放射効率を向上させて指向性を
車室内方向に向けて、無線通信端末との間の無線通信品
質を向上させることができる車室内無線通信装置を提供
すること。 【解決手段】 ダッシュボードに設けられた金属筐体31
と、室内側に位置するように金属筐体31に取付けられた
樹脂性フロントパネル32と、樹脂性フロントパネル32に
設けられ、複数の操作ボタン22aおよび操作ボタン22a
が押下されたことを検出するスイッチ素子を有する導体
パターンが形成されたスイッチ基板35と、金属筐体31に
収納されたアンテナ素子37を有するアンテナ基板38とを
備え、アンテナ素子37の前面に位置する金属筐体31に開
口部47を形成するとともに、開口部47に対向するスイッ
チ基板35の部分の銅箔パターンを除去するか、または、
開口部44を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内無線通信装
置に関し、詳しくは、車室内のダッシュボード等に装着
され、車室内に持ち込んだ携帯電話等の無線通信端末と
の間で無線通信を行うことができる車室内無線通信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車室内無線通信装置としては、車
室内に持ち込んだ携帯電話等の無線通信端末との間で無
線通信を行うことで、携帯電話を手に持って操作するこ
となく、所謂、ハンズフリーで通話ができるシステムが
提案されている(例えば、特開2001−103547
号公報参照)。
【0003】この種の車室内無線通信装置にあっては、
携帯電話と通信を行うためにアンテナを設置する必要が
あり、この種のアンテナとしては、例えば、特開平9−
64627号公報に示されるように、導電パターンを備
えた誘電体シートを積層してビアホール配線することで
螺旋状の導体部が形成し、これに給電端子を設けること
で誘電体基板に表面実装することができるアンテナが提
案されている。
【0004】また、この種のアンテナを備える車室内無
線通信装置としては、例えば、実開平5−3043号公
報に示されるように、車室内のダッシュボードに形成さ
れた1DINサイズ(50mm×178mm)または2D
INサイズ(100mm×178mm)の凹部に収容され
て固定されるディスプレイ装置やオーディオ装置の他、
ナビゲーション装置等がある。
【0005】この車室内無線通信装置は、車室内のダッ
シュボードに形成された凹部に収容されるとともに、車
両のシャーシに固定されてGNDを一にするための鉄や
アルミニウムから成る直方体形状の金属筐体やこの金属
筐体の前面に取付けられたフロントパネルを備えてお
り、フロントパネルは、液晶ディスプレイ等の表示装置
と、操作のためにABS等の樹脂から成る操作ボタン
と、表示装置やボタンの押下を検出するスイッチ素子等
を実装したスイッチ基板等を備えている。
【0006】なお、フロントパネルには、CD、MD、
DVD、カセットテープなどを金属筐体内のデッキに挿
入する際の挿入口を備えずに、可動式のフロントパネル
を開くことで挿入口が出現するものもある。また、フロ
ントパネルにはABS等の樹脂から構成されるものの他
に、強度や静電対策のためにアルミダイキャスト等の金
属から成るものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車室内無線通信装置にあっては、車室内のダ
ッシュボードに形成された凹部に収容される金属筐体や
この金属筐体の前面に取付けられたフロントパネルを備
え、この金属筐体とフロントパネルに表示装置やスイッ
チ基板等を内蔵しているため、この金属筐体とフロント
パネルにアンテナを内蔵した場合には、アンテナを実装
可能なスペースが限定される上に、アンテナが金属で囲
まれるために、アンテナ素子の帯域幅が狭くなるととも
に、放射効率が低くなって指向性が車室内方向を向き難
く、車室内に持ち込んだ携帯電話等の無線通信端末との
間の無線通信の品質が低下するという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、車室内無線通信装置に内蔵するアンテナ素子の帯域
幅を広げて、また放射効率を向上させて指向性を車室内
方向に向けて、無線通信端末との間の無線通信品質を向
上させることができる車室内無線通信装置を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車室内無線通信
装置は、車両の室内の任意の位置に装着された金属筐体
と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に取付け
られた樹脂性パネルと、前記樹脂性パネルに設けられ、
複数の操作ボタンおよび前記操作ボタンが押下されたこ
とを検出するスイッチ素子を有する導体パターンが形成
されたスイッチ基板と、前記金属筐体に収納され、アン
テナ素子を有するアンテナ基板とを備え、前記アンテナ
素子の前面に位置する前記金属筐体に第1開口部を形成
するとともに、前記第1開口部に対向する前記スイッチ
基板の部分に、前記導体パターンが存在しない領域を設
けるか、または、第2開口部を形成するものから構成さ
れる。
【0010】このような構成により、アンテナ素子と金
属筐体の前面およびスイッチ基板との距離を確保するこ
とができるため、アンテナ素子の帯域幅を広くすること
ができる。
【0011】また、アンテナ素子を金属筐体の第1開口
部、スイッチ基板の導体パターンを除去した部分、若し
くは、スイッチ基板の第2開口部を介して車室側に対向
させることができるので、アンテナ素子の放射効率を向
上させてアンテナ素子の指向性を車室内方向に向けるこ
とができる。この結果、無線通信端末との間の無線通信
品質を向上させることができる。
【0012】また、本発明の車室内無線通信装置は、車
両の室内の任意の位置に装着された金属筐体と、前記室
内側に位置するように前記金属筐体に取付けられた樹脂
性パネルと、前記樹脂性パネルに設けられ、複数の操作
ボタンおよび前記操作ボタンが押下されたことを検出す
るスイッチ素子を有する導体パターンが形成されたスイ
ッチ基板と、アンテナ素子を有するアンテナ基板とを備
え、前記アンテナ基板を前記金属筐体と前記スイッチ基
板の間に設けるとともに、前記アンテナ素子に対向する
前記スイッチ基板の部分に、前記導体パターンが存在し
ない領域を設けるか、または、開口部を形成するものか
ら構成される。
【0013】このような構成により、アンテナ素子を金
属筐体とスイッチ基板の間に設けて金属筐体から外部に
位置させ、アンテナ素子と金属筐体の前面およびスイッ
チ基板との距離を確保することができるため、アンテナ
素子の帯域幅を広くすることができる。また、アンテナ
素子をスイッチ基板の導体パターンを除去した部分、若
しくは、スイッチ基板の開口部を介して車室側に対向さ
せることができるので、アンテナ素子の放射効率を向上
させることができ、アンテナ素子の指向性を車室内方向
に向けることができる。この結果、無線通信端末との間
の無線通信品質をを向上させることができる。
【0014】また、本発明の車室内無線通信装置は、前
記スイッチ基板の導体パターンを除去した部分に、前記
導体パターンとは異なる無給電素子導体パターンを形成
したものから構成される。
【0015】このような構成により、無給電素子によっ
てアンテナ素子の放射効率を向上させることができ、ア
ンテナ素子の指向性を車室内方向により一層向けること
ができる。この結果、無線通信端末との間の無線通信品
質を向上させることができる。
【0016】また、本発明の車室内無線通信装置は、車
両の室内の任意の位置に装着された金属筐体と、前記室
内側に位置するように前記金属筐体に取付けられた樹脂
性パネルと、前記樹脂性パネルに設けられ、複数の操作
ボタンおよび前記操作ボタンが押下されたことを検出す
るスイッチ素子を有する導体パターンが形成されたスイ
ッチ基板とを備え、前記スイッチ基板にアンテナ素子を
設けたものから構成される。
【0017】このような構成により、樹脂性パネルに設
けられたスイッチ基板にアンテナ素子を設けたので、放
射効率を向上させることができ、アンテナ素子の指向性
を車室内方向に向けることができる。この結果、無線通
信端末との間の無線通信品質を向上させることができ
る。
【0018】また、本発明の車室内無線通信装置は、前
記アンテナ素子の前面に位置する前記樹脂性パネルの表
面に、金属含有率の高い塗料を塗布することにより無給
電素子を形成したものから構成される。
【0019】このような構成により、金属含有率の高い
塗料からなる無給電素子によってアンテナ素子の放射効
率を向上させることができ、アンテナ素子の指向性を車
室内方向により一層向けることができる。この結果、無
線通信端末との間の無線通信品質を向上させることがで
きる。また、無給電素子のデザインを工夫することによ
り、無給電素子とロゴを兼用することもできる。
【0020】また、本発明の車室内無線通信装置は、ア
ンテナ基板は、アンテナ素子として1波長ループアンテ
ナを備えるとともに、前記アンテナ素子に接続される送
受信モジュールを備え、前記1波長ループアンテナは、
前記アンテナ基板と平行に前記アンテナ基板から所定の
間隔を隔てて前記送受信モジュールを覆うよう前記アン
テナ基板に接続され、前記1波長ループアンテナの給電
点からそれぞれ4分の1波長の点を前記送受信モジュー
ルの前面に配置したものから構成される。
【0021】このような構成により、アンテナ素子の実
装に必要な空間を小さくすることができる。
【0022】また、本発明の車室内無線通信装置は、車
両の室内の任意の位置に装着された金属筐体と、前記室
内側に位置するように前記金属筐体に取付けられた金属
パネルと、前記金属パネルに設けられ、複数の操作ボタ
ンおよび前記操作ボタンが押下されたことを検出するス
イッチ素子を有する導体パターンが形成されたスイッチ
基板と、前記スイッチ基板に設けられたアンテナ素子と
を備え、前記アンテナ素子の前面に位置する前記金属パ
ネルの部分に開口部を形成したものから構成される。
【0023】このような構成により、アンテナ素子と金
属筐体の前面およびスイッチ基板との距離を確保するこ
とができるため、アンテナ素子の帯域幅を広くすること
ができる。また、アンテナ素子を金属パネルに形成され
た開口部を通して車室内に向けることができるので、ア
ンテナ素子の放射効率を向上させることができ、アンテ
ナ素子の指向性を車室内方向に向けることができる。こ
の結果、無線通信端末との間の無線通信品質を向上させ
ることができる。
【0024】また、本発明の車室内無線通信装置は、車
両の室内の任意の位置に装着された金属筐体と、前記室
内側に位置するように前記金属筐体に取付けられた金属
パネルと、前記金属パネルに設けられ、複数の操作ボタ
ンおよび前記操作ボタンが押下されたことを検出するス
イッチ素子を有する導体パターンが形成されたスイッチ
基板とを備え、アンテナ素子を有するアンテナ基板を前
記スイッチ基板と前記金属パネルの間に設けるととも
に、前記アンテナ素子の前面に位置する前記金属パネル
の部分に開口部を形成したものから構成される。
【0025】このような構成により、アンテナ素子を金
属筐体の外部に位置させ、アンテナ素子と金属筐体の前
面およびスイッチ基板との距離を確保することができる
ため、アンテナ素子の帯域幅を広くすることができる。
また、金属パネルの開口部を通して車室内に向けること
ができるので、アンテナ素子の放射効率を向上させるこ
とができ、アンテナ素子の指向性を車室内方向に向ける
ことができる。この結果、無線通信端末との間の無線通
信品質を向上させることができる。
【0026】また、本発明の車室内無線通信装置は、車
両の室内の任意の位置に装着された金属筐体と、前記室
内側に位置するように前記金属筐体に取付けられた金属
パネルと、前記金属パネルに設けられ、複数の操作ボタ
ンおよび前記操作ボタンが押下されたことを検出するス
イッチ素子を有する導体パターンが形成されたスイッチ
基板とを備え、前記分に金属パネルに開口部を形成する
とともに前記開口部に樹脂ケースを装着し、前記樹脂ケ
ースの裏面に導体を貼り付けることによりアンテナ素子
を形成し、前記スイッチ基板に前記アンテナ素子を励振
させるための接触型の給電装置を設けたものから構成さ
れる。
【0027】このような構成により、金属パネルに開口
部を形成してこの開口部に樹脂ケースを装着し、樹脂ケ
ースの裏面に導体を貼り付けることによりアンテナ素子
を形成し、さらに、スイッチ基板にアンテナ素子を励振
させるための接触型の給電装置を設けたので、アンテナ
素子の放射効率をより一層向上させることができ、アン
テナ素子の指向性を車室内方向に向けることができる。
この結果、無線通信端末との間の無線通信品質を向上さ
せることができる。
【0028】また、本発明の車室内無線通信装置は、前
記金属パネルの開口部に、アンテナ素子を覆うように樹
脂ケースを装着し、前記樹脂ケースが操作ボタンの1つ
を兼ねるようにしたものから構成される。
【0029】このような構成により、アンテナの指向性
を図るための樹脂ケース操作ボタンと兼用することがで
き、操作ボタンの設置面積を増大させることなしに操作
ボタンの設置数を増やすことができる。
【0030】また、本発明の車室内無線通信装置は、前
記金属パネルの開口部に、アンテナ素子を覆うように樹
脂ケースを装着し、前記樹脂ケースの表面に金属含有率
の高い塗料を塗布することにより無給電素子を形成した
ものから構成される。
【0031】このような構成により、無給電素子によっ
てアンテナ素子の放射効率をより一層向上させることが
でき、アンテナ素子の帯域幅を広げて放射効率を向上さ
せることができる。この結果、無線通信端末との間の無
線通信品質を向上させることができる。
【0032】また、本発明の車室内無線通信装置は、車
両の室内の任意の位置に装着された金属筐体と、前記室
内側に位置するように前記金属筐体に取付けられた金属
パネルと、連結部によって連結され、樹脂からなる複数
の操作ボタンと、前記操作ボタンを装着可能なように金
属パネルに形成され、実効長が約半波長で、かつ幅が前
記実行長よりも小さい開口部と、前記開口部の幅方向に
設けられた給電点とを備えたものから構成される。
【0033】このような構成により、連結部によって連
結された操作ボタンを金属パネルの開口部に装着し、こ
の開口部を実効長が約半波長で、かつ幅が前記実行長よ
りも小さく形成し、開口部の幅方向に給電点を設けたの
で、アンテナ素子の帯域幅をより一層広げてアンテナ素
子の放射効率をより一層向上させることができ、無給電
素子によってアンテナ素子の指向性を車室内方向に向け
ることができる。この結果、無線通信端末との間の無線
通信品質を向上させることができる。
【0034】また、本発明の車室内無線通信装置は、前
記アンテナ基板を少なくとも2段階に移動させる移動手
段を備えたものから構成される。
【0035】このような構成により、アンテナ基板を車
室内方向に少なくとも2段階に移動させることができる
ので、アンテナ素子の受信位置を可変させることがで
き、アンテナ素子の帯域幅を広げるとともに放射効率を
より一層向上させることができる。この結果、無線通信
端末との間の無線通信品質を向上させることができる。
【0036】また、本発明の車室内無線通信装置は、前
記アンテナ素子が受信した電力を検出する受信電力検出
手段を備え、前記受信電力検出手段が検出した検出値に
応じて前記移動手段が移動するものから構成される。
【0037】このような構成により、車室内に無線通信
端末が存在するときだけアンテナ基板を車室内方向に移
動することができるので、無線通信端末と通信する必要
がある場合にはアンテナ素子の指向性を車室内方向に向
けることができ、アンテナ素子の帯域幅を広げて放射効
率を向上させることができる。
【0038】また、本発明の車室内無線通信装置は、電
源の投入を検出する電源投入検出手段を備え、前記電源
投入検出手段が検出した検出値に応じて前記移動手段が
移動するものから構成される。
【0039】このような構成により、車室内無線通信装
置に電源が供給されるときだけアンテナ基板を車室内方
向に移動させることができるので、無線通信端末と通信
する必要がある場合にはアンテナ素子の指向性を車室内
方向に向けることができ、アンテナ素子の帯域幅を広げ
て放射効率を向上させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明に係る車室
内無線通信装置の第1の実施の形態を示す図である。
【0041】まず、構成を説明する。図1、図2におい
て、車両1の室内前方に設けられたダッシュボード2に
は図示しない2DINサイズの凹部が形成されており、
この凹部には車室内無線通信装置3が設けられ、この無
線通信端末装置3は無線通信端末としての携帯電話4と
通信が可能になっている。
【0042】携帯電話4は、通信網無線回路5、制御回
路6、局所無線回路7、音声入出力回路8、操作部9お
よび液晶ディスプレイ10を備えている。
【0043】無線通信回路5にはアンテナ11が接続され
ており、CPU(Central Processing Unit)を備えた制
御回路6からの指令に基づいて基地局12との間の無線通
信処理を実行する。局所無線回路7にはアンテナ13が接
続されており、制御回路6からの指令信号に基づいて車
室内無線通信装置3との間で無線通信処理を実行する。
【0044】音声入出力回路8には送話音声を入力する
マイクロホン15および受話音声を出力するスピーカ16が
接続されており、音声処理を実行するようになってい
る。操作部9はボタン操作を示す操作信号を制御回路6
に出力し、制御回路6は操作部9から操作信号が入力さ
れると、その入力した操作信号を解読する。そして、制
御回路5は表示指令を液晶ディスプレイ10に出力するこ
とにより、表示指令に応じた表示情報を液晶ディスプレ
イ10に表示する。
【0045】一方、車室内無線通信装置3は、局所無線
回路21、操作部22、制御回路23、デッキ24、液晶ディス
プレイ25から構成されている。
【0046】局所無線回路21はアンテナ素子が実装され
たアンテナ基板を内蔵しており、制御回路23からの指令
信号に基づいて携帯電話4との間の無線通信処理を実行
する。操作部22は複数の操作ボタンを備えており、ボタ
ン操作を示す操作信号を制御回路23に出力し、制御回路
23は操作部22から操作信号が入力されると、その入力し
た操作信号を解読し、液晶ディスプレイ25に操作内容を
表示したり、ハンズスリー処理を実行する。
【0047】デッキ24はCD、DVD、カセットテー
プ、MD等を読み取って、ダッシュボード2に設けられ
たスピーカ26から出力したり、ナビゲーションのための
信号処理を行うようになっている。
【0048】制御回路23はオーディオやナビゲーション
のための処理を実行するようになっており、デッキ25に
指令信号を出力してデッキに挿入された上述した記録媒
体を読み取り外付けの液晶ディスプレイに現在位置を表
示したり、スピーカ26から各種指示に関わる音声や音楽
を出力するようになっている。
【0049】ハンズフリー装置27は、天井パネルに設置
されたマイクロホン、上述したスピーカ26を備えてお
り、制御回路23からの指令信号に基づいてハンズフリー
着信を実行し、着信に対して応答すると、携帯電話4と
の間でハンズフリー通信を実行するようになっている。
【0050】次に、図3乃至図5に基づいて車室内無線
通信装置3を具体的に説明する。ここで、本実施の形態
では、アンテナの動作周波数を、一例として2.4GH
z帯として説明する。
【0051】図3(a)は車室内から見た車室内無線通
信装置3の正面図、図3(b)は図3(a)のA−A断
面図、図4(a)は図3(b)のB−B断面図、図4
(b)は図3(a)の状態からスイッチ基板を取り付け
た樹脂性フロントパネルを除去した場合の金属筐体の正
面図である。
【0052】図3および図4において、無線通信端末装
置3はダッシュボード2の凹部に収容されるとともに車
両のシャーシに固定されて接地するための鉄やアルミニ
ウムから成る直方体形状の金属筐体31を備えており、こ
の金属筐体31の前面(すなわち、車室内側)にはABS
等の樹脂から成る樹脂性フロントパネル(樹脂性パネ
ル)32が取付けられている。
【0053】樹脂性フロントパネル32にはCDやDVD
などの挿入口33、カセットテープやMD等の挿入口34、
上述した液晶ディスプレイ25、操作部22の複数の操作ボ
タン22aが設けられている。
【0054】また、樹脂性フロントパネル32の背面には
操作ボタン22aの押下を検出する図示しないスイッチ素
子等を実装したスイッチ基板35が設けられている。
【0055】また、金属筐体31内には上述したデッキ24
や制御回路23を実装したメイン基板36が収納されてい
る。また、金属筐体31内には表面実装型のアンテナ素子
37が収納されており、このアンテナ素子37はアンテナ基
板38に実装されている。また、アンテナ基板38にはアン
テナ素子37の給電端子に接続される無線部およびベース
バンド部などを一体としてシールドケースで覆った表面
実装型の送受信モジュール39が実装されている。
【0056】また、アンテナ基板38には図5にも示すよ
うにコネクタ40が設けられており、このコネクタ40はメ
イン基板36のコネクタ41に接続され、アンテナ基板38お
よびメイン基板36はコネクタ40、41によって接続されて
いる。なお、アンテナ基板38をメイン基板36に取付ける
には、アンテナ基板38を上方向(Y方向)に移動してコ
ネクタ40をコネクタ41に接続するようになっている。
【0057】また、スイッチ基板35には挿入口33に連通
する挿入口42および挿入口34に連通する挿入口43が形成
されているとともに、開口部(第2開口部)44が設けら
れており、開口部44はアンテナ基板38に対向している。
【0058】また、金属筐体31の前面には挿入口33およ
び挿入口42に連通する挿入口45および挿入口34および挿
入口43に連通する挿入口46が形成されているとともに、
開口部44に連通する開口部(第1開口部)47が形成され
ており、アンテナ素子37は開口部44および開口部47を介
して樹脂性フロントパネル32に対向している。
【0059】本実施の形態では、アンテナ素子37と金属
筐体31の前面およびスイッチ基板35上のパターンやスイ
ッチ素子等の金属との距離を確保できるため、アンテナ
素子37の帯域幅を広くすることができる。
【0060】また、アンテナ素子37をスイッチ基板35に
形成した開口部44および金属筐体31の前面に形成した開
口部47を介して車室内に向けるようにしたので、アンテ
ナ素子37の放射効率を向上させてアンテナ素子37の指向
性を車室内方向(Z方向)に向けることができる。この
結果、携帯電話4との間の無線通信品質を向上させるこ
とができる。
【0061】なお、本実施の形態の車室内無線通信装置
3に内蔵するアンテナ素子37は本実施の形態のものに限
らず、例えば、パッチアンテナ、ループアンテナ、ダイ
ポールアンテナ、モノポールアンテナ等でも良く、スイ
ッチ基板35および金属筐体31の前面にそれぞれ適当な面
積の開口部44、47を設けることで略同様な効果が得られ
る。
【0062】また、スイッチ基板35に開口部44を設ける
場合について説明したが、開口部44を設けずに、表面
層、内層ともに部品が置かれたり電気回路を形成するこ
とがないように導体パターンが存在しない領域を設けて
も良い。
【0063】ここで、パターンが存在しない領域を設け
るには、スイッチ基板35のアンテナ素子37に対向する位
置において、エッチング処理や切除作業等によって予め
設けられた導体パターンを除去したり、予め導体が削除
された導体シートを基板に貼り付けた後、エッチング処
理等を行って導体シートに回路を構成するようにしても
良い。
【0064】また、スイッチ基板35においてアンテナ素
子37を実装するために十分な面積が存在する場合は、ア
ンテナ基板38を用いることなく、スイッチ基板35のアン
テナ基板38に対応する位置にアンテナ素子35のパターン
を形成したり、貼り付けることによってアンテナ素子37
を実装しても良い。
【0065】図6乃至図8は本発明に係る車室内無線通
信装置の第2の実施の形態を示す図である。なお、本実
施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成には同一
番号を付して説明を省略する。なお、図1および図2の
基本構成は変わらないので、図1および図2の図面は援
用する。
【0066】図6乃至図8において、無線通信端末装置
3はダッシュボード2の凹部に収容されるとともに車両
のシャーシに固定されて接地するための鉄やアルミニウ
ムから成る直方体形状の金属筐体52を備えており、この
金属筐体52の前面には開口部53が形成されている。
【0067】メイン基板36に設けられたコネクタ54には
アンテナ基板56に設けられたコネクタ55が接続されてお
り、コネクタ55は開口部53を通して金属筐体52の前面に
位置している。このため、アンテナ基板56は金属筐体52
と樹脂性フロントパネル32の間に設置されている。ま
た、本実施の形態では、アンテナ基板56が金属筐体52か
ら外部に位置しているので、アンテナ素子37に対向する
金属筐体51部分には開口部が形成されていない。
【0068】また、本実施の形態では、アンテナ基板56
をメイン基板36に取付けるときに、アンテナ基板56を横
方向(Z方向)に移動してコネクタ54をコネクタ55に接
続するようになっている。
【0069】本実施の形態では、アンテナ素子37と金属
筐体52の前面およびスイッチ基板56上のパターンやスイ
ッチ素子等の金属との距離を確保できるため、アンテナ
素子37の帯域幅を広くすることができる。
【0070】また、アンテナ素子37をスイッチ基板35に
形成した開口部44を介して車室内に向けるようにしたの
で、アンテナ素子37の放射効率を向上させてアンテナ素
子37の指向性を車室内方向(Z方向)に向けることがで
きる。この結果、携帯電話4との間の無線通信品質を向
上させることができる。
【0071】また、金属筐体52前面のX方向およびY方
向の長さをそれぞれ半波長(約60mm)以上に設定す
れば、金属筐体52前面が垂直偏波および水平偏波のそれ
ぞれに対して反射板として動作するため、車室内方向の
利得を向上することができる。また、本実施の形態で
は、金属筐体52にアンテナ素子37に対向する開口部を形
成していないため、第1の実施の形態と比べて金属筐体
52に設ける開口面積を小さくでき、金属筐体52の強度を
向上することができる。
【0072】この結果、本実施の形態にあっても、アン
テナ素子37の帯域幅を広げることができるとともに放射
効率を向上させて指向性を車室内方向に向けるができ、
携帯電話4との間で無線通信品質を向上させることがで
きる。
【0073】なお、車室内無線通信装置51に内蔵するア
ンテナ素子37は本実施の形態のものに限らず、例えば、
パッチアンテナ、ループアンテナ、ダイポールアンテ
ナ、モノポールアンテナ等でも良く、スイッチ基板35に
適当な面積の開口を設けることで略同様な効果が得られ
る。
【0074】なお、1波長ループアンテナなどはアンテ
ナ基板56のGNDと金属導体を電気的に接続することに
よって、さらに車室内方向の利得を向上させることがで
きる。また、本実施の形態では、スイッチ基板35に開口
部44を設ける場合について述べたが、開口部44を設けず
に、表面層、内層ともにパターンと部品が存在しない領
域を設けても良い。また、スイッチ基板35においてアン
テナ素子37を実装するために十分な面積が存在する場合
は、アンテナ基板56を用いることなくスイッチ基板35に
アンテナ素子37を実装しても良い。
【0075】図9は本発明に係る車室内無線通信装置の
第3の実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態
では、第1の実施の形態、第2実施の形態と同様の構成
には同一番号を付して説明を省略する。
【0076】本実施の形態では、スイッチ基板に特徴が
あり、その他の構成は第1実施の形態、第2実施の形態
と同様であるため、スイッチ基板のみについて説明す
る。図9において、車室内無線通信装置61のスイッチ基
板62のアンテナ基板38と対向する部分には表面層、内層
ともにパターンと部品が存在しない領域63が設けられて
おり、この領域63には銅箔からなる導体パターンによっ
て形成され、実効長が半波長より小さい無給電素子64が
設けられている。
【0077】本実施の形態では、無給電素子64が導波素
子として動作するため、アンテナの指向性を車室内方向
(Z方向)により強く向けることができ、第1、2実施
の形態と同様にアンテナ素子の帯域幅を広げることがで
きるとともに放射効率を向上させて指向性を車室内方向
に向けることができる。この結果、携帯電話4との間で
無線通信品質を向上させることができる。
【0078】なお、本実施の形態の無給電素子64は直線
状であるが、これに限らず、ミアンダ状等のものでも良
く、この場合でも同様の効果を得ることができる。
【0079】図10は本発明に係る車室内無線通信装置の
第4の実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態
では、第1の実施の形態、第2実施の形態と同様の構成
には同一番号を付して説明を省略する。
【0080】本実施の形態では、樹脂性フロントパネル
に特徴があり、その他の構成は第1実施の形態、第2実
施の形態と同様であるため、樹脂性フロントパネルのみ
について説明する。
【0081】図10において、車室内無線通信装置71の樹
脂性フロントパネル72は、アンテナ素子37に対向する車
室内方向(Z方向)の表面にミアンダ状の無給電素子73
が設けられており、この無給電素子73は金属含有率の高
い塗料を樹脂性フロントパネル72に塗布したもので実効
長が半波長より小さくなっている。
【0082】本実施の形態では、無給電素子73が導波素
子として動作するため、アンテナ素子37の指向性を車室
内方向により強く向けることができる。また、無給電素
子73の塗料を、樹脂性フロントパネル72全体に塗布した
塗料と色を変更することにより、ブランド名や商品名な
どを筆記体や一筆書きで標記することで、導波素子がロ
ゴを兼ねることもできる。
【0083】この結果、本実施の形態にあっても、第
1、2実施の形態と同様にアンテナ素子の帯域幅を広げ
ることができるとともに放射効率を向上させて指向性を
車室内方向に向けることができ、携帯電話4との間で無
線通信品質を向上させることができる。
【0084】なお、無給電素子73は本実施の形態のよう
にミアンダ状のものに限らず、直線状等のものを用いて
も同様の効果を得ることができる。
【0085】図11乃至図13は本発明に係る車室内無線通
信装置の第5の実施の形態を示す図である。なお、本実
施の形態では、第1の実施の形態、第2実施の形態と同
様の構成には同一番号を付して説明を省略する。
【0086】図11、図12において、車室内無線通信装置
81の樹脂性フロントパネル32の背面に設けられたアンテ
ナ基板82には実効長が1波長のループアンテナ(アンテ
ナ素子)83が設けられており、このループアンテナ83の
長方形状のループ面は送受信モジュール84を覆うように
してアンテナ基板82よりも10mm程度車室側に配置さ
れている。
【0087】図13はループアンテナ83の電流分布および
電流のピーク点を示す図であり、点線が電流分布、黒丸
が電流のピーク点である。長方形状のループアンテナ83
の給電点は辺abの中点eであり、点eと対向する辺c
dの中点fは同相電流のピーク点である。
【0088】辺bcおよび辺daの電流は相殺されて放
射に寄与しないため、放射に寄与するのは辺abと辺c
dの電流のみとなる。送受信モジュール84の高さが5m
m程度とすると、放射に寄与しない辺bcおよび辺da
は送受信モジュール84との距離が5mm程度となるよう
に送受信モジュールを覆うように配置し、辺abおよび
辺cdはアンテナ基板82との距離を10mm程度確保す
るように送受信モジュール84を覆わずに配置する。
【0089】すなわち、ループアンテナ83を、アンテナ
基板82と平行にアンテナ基板82から所定の間隔を隔てて
送受信モジュール84を覆うようアンテナ基板82に接続
し、ループアンテナ83の給電点eからそれぞれ4分の1
波長の点を送受信モジュール84の前面に配置している。
【0090】したがって、本実施の形態では、ループア
ンテナ83は、放射に寄与する部位と送受信モジュール84
等の金属との距離を確保できるため、アンテナ素子83の
帯域幅を広くすることができ、放射効率を向上すること
ができる。また、送受信モジュール84と同じ実装面にこ
れを覆うようにループアンテナ83を配置したため、ルー
プアンテナ83の実装に必要な空間を小さくすることがで
きる。
【0091】また、金属筐体52前面およびスイッチ基板
35のX方向およびY方向の長さをそれぞれ半波長(約6
0mm)以上に設定したため、金属筐体52前面およびス
イッチ基板35を垂直偏波および水平偏波のそれぞれに対
して反射板として動作させることができ、車室内方向の
利得を向上することができる。
【0092】この結果、本実施の形態にあっても、第
1、2実施の形態と同様にアンテナ素子37の帯域幅を広
げることができるとともに放射効率を向上させて指向性
を車室内方向に向けることができ、携帯電話4との間で
無線通信品質を向上させることができることに加えて、
ループアンテナ83の実装に必要な空間を小さくすること
ができる。
【0093】なお、ループアンテナ83は本実施の形態の
長方形状のものに限らず、例えば、円形状や楕円形状、
ミアンダ形状などでも良く、給電点eおよび給電点eか
ら半波長の点とアンテナ基板82との間に送受信モジュー
ル84を配置しないことで略同様な効果を得ることができ
る。また、アンテナ基板82のGNDと金属筐体52やスイ
ッチ基板35とを電気的に接続することにより、さらに車
室内方向の利得を向上させることができる。
【0094】図14乃至図16は本発明に係る車室内無線通
信装置の第6の実施の形態を示す図である。なお、本実
施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成には同一
番号を付して説明を省略する。
【0095】本実施の形態は、樹脂性のフロントパネル
に変えて金属フロントパネルを設けた例である。
【0096】図14、図15において、車室内無線通信装置
91の金属筐体31の前面にはアルミダイキャスト等からな
る金属フロントパネルで金属フロントパネル(金属パネ
ル)92が設けられており、この金属フロントパネル92は
金属筐体31の前面に当接する位置(図14(a)参照)お
よび前方に引出されて水平状態になる位置(図14(b)
参照)の間で可動し、水平状態に移動すると挿入口45、
46が露出するようになっている。
【0097】また、本実施の形態の金属フロントパネル
92は挿入口が形成されていないため、その分だけ大型の
液晶ディスプレイ93が設けられている。また、金属フロ
ントパネル92には複数の操作ボタン94が設けられてお
り、金属フロントパネル92の背面には操作ボタン94の押
下を検出するスイッチ素子95および送受信モジュール97
を実装したスイッチ基板96が設けられている。
【0098】また、スイッチ基板96にはアンテナ素子98
を実装したアンテナ基板99が接続されており、このアン
テナ基板99はスイッチ基板96から所定の間隔を隔てて車
室内方向(Z方向)に配置されている。また、金属フロ
ントパネル92の前面には開口部100が形成されており、
アンテナ素子98は開口部100から金属フロントパネル92
よりも車室内方向に突出している。
【0099】また、金属フロントパネル92の前面にはア
ンテナ素子98を覆うように樹脂ケース101が装着されて
おり、この樹脂ケース101は操作ボタン94と材質や製造
過程は同一で良い。なお、操作ボタン94を装着するため
に金属フロントパネル92の前面には開口部102が形成さ
れている。
【0100】図16は、アンテナ素子98を実装したアンテ
ナ基板99の斜視図であり、このアンテナ基板99にはスイ
ッチ基板96に挿入されて送受信モジュール97の無線部と
電気的に接続される給電線103、地線104および整合回路
105が設けられている。
【0101】本実施の形態では、アンテナ素子98を金属
フロントパネル92を開口部100を通して車室内方向に突
出させているため、アンテナ素子98の帯域幅を広げるこ
とができ、放射効率を向上させ、車室内方向の利得を向
上することができる。したがって、携帯電話4との間で
無線通信品質を向上させることができる。
【0102】なお、車室内無線通信装置91に内蔵するア
ンテナ素子98は本実施の形態のものに限らず、例えばパ
ッチアンテナ、ループアンテナ、ダイポールアンテナ、
モノポールアンテナなどでも良く、アンテナ素子98を実
装したアンテナ基板99をスイッチ基板96から所定の間隔
を隔てて車室内方向に配置することで略同様な効果を得
ることができる。
【0103】
【0104】また、金属フロントパネル92とスイッチ基
板96との距離が小さく、金属フロントパネル92において
アンテナ素子のために十分な開口部を設けることができ
る場合は、アンテナ基板99を用いることなくスイッチ基
板96にアンテナ素子98を実装しても良い。
【0105】図17は本発明に係る車室内無線通信装置の
第7の実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態
では、第1の実施の形態と同様の構成には同一番号を付
して説明を省略する。本実施の形態は樹脂性のフロント
パネルに変えて金属フロントパネルを設けた例である。
【0106】図17において、車室内無線通信装置110の
金属筐体31の前面にはアルミダイキャスト等からなる金
属フロントパネルで金属フロントパネル(金属パネル)
111が設けられており、この金属フロントパネル111は、
第6の実施の形態と同様に金属筐体31の前面に当接する
位置および前方に引出されて水平状態になる位置の間で
可動するようになっている。
【0107】また、本実施の形態の金属フロントパネル
111は挿入口が形成されていないため、その分だけ大型
の液晶ディスプレイ112が設けられている。また、金属
フロントパネル111には複数の操作ボタン113が設けられ
ており、金属フロントパネル111の背面には操作ボタン1
13の押下を検出するスイッチ素子114、送受信モジュー
ル115およびアンテナ素子116を実装したスイッチ基板11
7が設けられている。
【0108】また、金属フロントパネル111の前面に開
口部118が設けられており、この開口部118にはアンテナ
素子116に対向するように樹脂ケース119が設けられてい
る。また、この樹脂ケース119に対向するスイッチ基板1
17の部分にはスイッチ素子120が設けられており、樹脂
ケース119はこのスイッチ素子120を操作する操作ボタン
を兼用している。
【0109】また、樹脂ケース119の表面には無給電素
子121が塗布されており、この無給電素子121は金属含有
率の高い塗料から構成され、実効長が半波長より小さい
ミアンダ状に形成されている。なお、樹脂ケース119は
操作ボタン113と材質や製造過程は同一で良い。
【0110】本実施の形態では、金属フロントパネル11
1の開口部118に収容された樹脂ケース119がアンテナ素
子116を覆う樹脂ケースと操作ボタンを兼ねるため、金
属フロントパネル111にアンテナ専用の開口部を設ける
必要がなく、アンテナ素子116の実装に必要な空間を小
さくすることができる。
【0111】また、無給電素子121が導波素子として動
作するため、アンテナ素子116の指向性を車室内方向
(Z方向)により強く向けることができる。また、無給
電素子121の塗料は、樹脂ケース119全体に塗布した塗料
と色を変更して操作ボタンの機能を示す名称の他、ブラ
ンド名や商品名などを筆記体や一筆書きで標記すること
で導波素子がロゴを兼ねることができる。
【0112】本実施の形態にあっても、アンテナ素子11
6の帯域幅を広げることができるとともに放射効率を向
上させて指向性を車室内方向に向けることができ、携帯
電話4との間で無線通信品質を向上させることができる
ことに加えて、アンテナ素子116の実装に必要な空間を
小さくすることができる。
【0113】なお、無給電素子121は本実施の形態で示
したミアンダ状のものに限らず、直線状などでも同様な
効果を得ることができる。
【0114】図18は本発明に係る車室内無線通信装置の
第8の実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態
では、第7の実施の形態と同様の構成には同一番号を付
して説明を省略する。
【0115】図18において、本実施の形態の車室内無線
通信装置130の金属筐体111の開口部には平板状の樹脂ケ
ース131が設けられており、この樹脂ケース131はスイッ
チ基板117に設けられたアンテナ素子132に対向してい
る。なお、この樹脂ケース131は第7の実施の形態と同
様の操作ボタンを兼用しても良い。
【0116】また、図18(c)に示すように操作ボタン
131の背面にはミアンダ状の導体133が貼付されており、
この導体133は実効長が半波長になっている。また、導
体133に対向する部分のスイッチ基板117には接触型の給
電装置134が設けられており、この給電装置134は送受信
モジュール115の無線部に電気的に接続されるととも
に、導体133の略中央部(符号134で示す部分)に接触し
ている。
【0117】本実施の形態では、金属フロントパネル11
1の開口部118に収容される樹脂ケース131と一体化した
ミアンダ状の導体133をアンテナ素子として動作させる
ことができるため、導体(アンテナ素子)133の実装に
必要な空間を小さくすることができる。また、導体133
をスイッチ基板117から所定の間隔を隔てて車室内方向
に突出させることができるため、アンテナ素子の指向性
を車室内方向(Z方向)により強く向けることができ
る。
【0118】この結果、アンテナ素子としての導体133
の帯域幅を広げることができるとともに放射効率を向上
させて指向性を車室内方向に向けることができ、携帯電
話4との間で無線通信品質を向上させることができるこ
とに加えて、アンテナ素子の実装に必要な空間を小さく
することができる。
【0119】なお、アンテナ素子として導体133をミア
ンダ状にしているが、これに限らず、直線状等にしても
同様な効果を得ることができる。
【0120】図19は本発明に係る車室内無線通信装置の
第9の実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態
では、第7の実施の形態と同様の構成には同一番号を付
して説明を省略する。
【0121】図19において、本実施の形態の車室内無線
通信装置140の金属筐体111には長尺の開口部141が形成
されており、この開口部141はX方向の長さが約半波長
に形成されるとともに、Y方向長さがX方向に比べて小
さく形成されている。この開口部141には樹脂からなる
操作ボタン群142が収納されるようになっており、この
操作ボタン群142は複数の操作ボタン143とこの操作ボタ
ン143を連結する連結部144から構成されている。また、
操作ボタン群142を開口部141に取付けるには、操作ボタ
ン群142を金属フロントパネル111の背面から収容して、
操作ボタン143を車室内方向に突出させるようになって
いる。
【0122】また、開口部141には給電点145が設けられ
ており、この給電点145は開口部141の短辺方向(Y方
向)に給電するようになっている。また、開口部141の
X方向においてはインピーダンス整合のために中央より
やや+X方向または−X方向に配置する。
【0123】本実施の形態では、操作ボタン群142が収
容される開口部142をスロットアンテナとして動作させ
ることができるため、アンテナ素子の実装に必要な空間
を小さくすることができる。また、金属フロントパネル
111の最前面をアンテナ素子とすることができるため、
アンテナ素子の指向性を車室内方向(Z方向)により強
く向けることができる。
【0124】したがって、アンテナ素子の帯域幅を広げ
ることができるとともに放射効率を向上させて指向性を
車室内方向に向けることができ、携帯電話4との間で無
線通信品質を向上させることができることに加えて、ア
ンテナ素子の実装に必要な空間を小さくすることができ
る。
【0125】図20、図21は本発明に係る車室内無線通信
装置の第10の実施の形態を示す図である。なお、本実施
の形態では、第1の実施の形態と同様の構成には同一番
号を付して説明を省略する。
【0126】図20において、車室内無線通信装置150の
金属筐体31に収納されたメイン基板36にはモータ151が
実装されており、このモータ151はベルト152を駆動する
ようになっている。このベルト152にはアンテナ基板38
が取付けられており、アンテナ基板38はベルト152によ
って車室方向および車室方向から離隔する方向(Z方
向)に移動するようになっている。また、アンテナ基板
38とメイン基板36はフレキシブルケーブル153によって
接続されている。
【0127】また、メイン基板36にはCPUを備えた制
御回路23(図2参照)が実装されており、メイン基板36
にはその他にメモリ等の記憶装置も実装されている。送
受信モジュール39はアンテナ素子37からの受信電力値を
制御回路23に送信し、制御回路23が送受信モジュール39
からの受信電力値に応じてモータ151を制御するように
なっている。本実施の形態では、モータ151およびベル
ト152が移動手段を構成し、制御回路23が受信電力検出
手段を構成している。
【0128】次に、図21のフローチャートに基づいて車
室内無線通信装置150の動作を説明する。
【0129】車両1の室内に持ち込んだ携帯電話4から
放射された2.4GHz帯の信号をアンテナ素子37が受
信すると、その受信電力値pを送受信モジュール39が制
御回路23に送信し、制御回路23がこの受信電力値pをメ
モリなどの記録装置に格納する(ステップS1)。
【0130】次いで、格納された受信電力値pと、例え
ば−70dBm等の予め設定された閾値とを制御回路23
によって比較する(ステップS2)。ステップS2におい
て比較した結果、受信電力値pが−70dBmより大き
い場合は、制御回路23がモータ151を制御してアンテナ
基板38を車室内方向(+Z方向)に移動し、図20(b)
に示す第1の状態とする(ステップS3)。
【0131】一方、ステップS2において比較した結
果、受信電力値pが−70dBmより小さい場合は、制
御回路23がモータ151を制御してアンテナ基板38を車室
内方向から離隔する金属筐体31内部方向(−Z方向)に
移動して図20(c)に示す第2の状態とする(ステップ
S4)。
【0132】このように本実施の形態では、車室内にお
いて通信すべき携帯電話4が存在するときだけアンテナ
基板38を車室内方向に移動することができるため、通信
状態においてアンテナ素子38の帯域幅を広げ、放射効率
を向上し、指向性を車室内方向に向けることで、携帯電
話4との間の無線通信品質を向上させることができる。
【0133】なお、本実施の形態では、アンテナ素子37
を実装したアンテナ基板38を移動する場合について述べ
たが、アンテナ素子37のみが移動する構成としても良
い。また、本実施の形態では、プログラムされたCPU
を備えた制御回路23によってアンテナ素子37を移動する
場合について述べたが、機械的に移動する手段のみを備
えてユーザが手動でアンテナ素子37を移動する構成とし
ても良い。
【0134】また、アンテナ素子37の移動を2段階とし
て説明したが、2段階以上として常時受信電力が高くな
るようにアンテナ素子37を移動しても良い。また、車室
内方向と金属筐体31内部方向(±Z方向)で移動したが
移動軸はこれに限るものではない。
【0135】また、本実施の形態では、アンテナ素子37
の表面が金属筐体31の内部において移動する場合につい
て述べたが、アンテナ素子37の表面が樹脂性フロントパ
ネル32の開口部44より突出する構造としても良く、この
場合は、通信時のみアンテナ素子37を突出させ、非通信
時はアンテナ素子37を格納することができる。これはフ
ロントパネルが金属であっても有効であることは言うま
でもない。
【0136】図22、図23は本発明に係る車室内無線通信
装置の第11の実施の形態を示す図である。なお、本実施
の形態では、第10の実施の形態と同様の構成には同一番
号を付して説明を省略する。
【0137】図22において、本実施の形態の車室内無線
通信装置160のメイン基板36にはメインコネクタ161が設
けられており、このメインコネクタ161は車両1のバッ
テリやスピーカ26等に接続されている。
【0138】また、メインコネクタ161を介して車室内
無線通信装置160に供給される電源としては、常に通電
状態のバックアップ電源と、イグニッションキーを挿入
して回転しなければ通電しないアクセサリ電源等があ
る。また、カーオーディオ装置やカーナビゲーション装
置はアクセサリ電源が供給されることで使用可能とな
る。
【0139】制御回路23はメインコネクタ161を介して
供給されるアクセサリ電源電圧を検出してこのアクセサ
リ電源電圧値に応じてモータ151を制御するようになっ
ており、電源投入検出手段を構成している。
【0140】次に、図23のフローチャートに基づいて車
室内無線通信装置160の動作を説明する。
【0141】まず、制御回路23がメインコネクタ161を
介して供給されるアクセサリ電源電圧値Vaccをメモ
リ等の記録装置に格納する(ステップS11)。次いで、
ステップS11で格納されたアクセサリ電源電圧値Vac
cと、例えば10V等の予め設定された閾値とを制御回
路23が比較する(ステップS12)。
【0142】ステップS12で比較した結果、アクセサリ
電源電圧値Vaccが10Vより大きい場合は、制御回
路23がモータ151を制御してアンテナ基板38を車室内方
向(+Z方向)に移動して図22(b)に示す第1の状態
とする(ステップS13)。
【0143】一方、ステップS12で比較した結果、アク
セサリ電源電圧値Vaccが10Vより小さい場合は、
制御回路23がモータ151を制御してアンテナ基板38を金
属筐体31内部方向(−Z方向)に移動して図22(c)に
示す第2の状態とする(ステップS14)。
【0144】このように本実施の形態では、車室内無線
通信装置160にアクセサリ電源が供給されるときだけア
ンテナ基板38を車室内方向(Z方向)に移動することが
できるため、アンテナ素子37の帯域幅を広げ、放射効率
を向上し、指向性を車室内方向に向けることで、携帯電
話4との間の無線通信品質を向上させることができる。
【0145】なお、本実施の形態では、アンテナ素子37
を実装したアンテナ基板38を移動する場合について述べ
たが、アンテナ素子37のみが移動する構成としても良
い。また、本実施の形態では、プログラムされたCPU
を備えた制御回路23によってアンテナ素子37を移動する
場合について述べたが、機械的に移動する手段のみを備
えてユーザが手動でアンテナ素子37を移動する構成とし
ても良い。
【0146】また、アンテナ素子37の移動を2段階とし
て説明したが、2段階以上としても良い。また、車室内
方向と金属筐体31内部方向(±Z方向)で移動したが移
動軸はこれに限るものではない。また、本記実施の形態
では、アンテナ素子37の表面が金属筐体31の内部におい
て移動する場合について述べたが、アンテナ素子37の表
面が樹脂性フロントパネル32の開口より突出する構造と
しても良く、この場合は、アクセサリ電源供給時のみア
ンテナが突出し、非供給時はアンテナ素子37を格納する
ことができる。これはフロントパネルが金属であっても
有効であることは言うまでもない。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、車室内無線通信装置に
内蔵するアンテナ素子の帯域幅を広げて、また放射効率
を向上させて指向性を車室内方向に向けて、無線通信端
末との間の無線通信品質を向上させることができる車室
内無線通信装置を提供することきができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置を備えた車両の外略図 (b)携帯電話の外略図
【図2】本発明の第1の実施の形態の車室内無線通信装
置と携帯電話のブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置を車室内から見た正面図、 (b)同図(a)のA−A断面図
【図4】本発明の第1の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)図3(b)のB−B断面図 (b)図3(a)の状態から樹脂性フロントパネルを除
去したときの金属筐体の正面図
【図5】本発明の第1の実施の形態の車室内無線通信装
置のアンテナ基板を示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置を車室内から見た正面図、 (b)同図(a)のA−A断面図
【図7】本発明の第2の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)図6(b)のB−B断面図 (b)図6(a)の状態から樹脂性フロントパネルを除
去したときの金属筐体の正面図
【図8】本発明の第2の実施の形態の車室内無線通信装
置のアンテナ基板を示す図
【図9】本発明の第3の実施の形態の車室内無線通信装
置のスイッチ基板の断面図
【図10】本発明の4の実施の形態の車室内無線通信装置
の正面図
【図11】本発明の第5の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置を車室内から見た正面図、 (b)同図(a)のA−A断面図
【図12】本発明の第5の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)図11(b)のB−B断面図 (b)図11(a)の状態から樹脂性フロントパネルを除
去したときの金属筐体の正面図
【図13】本発明の第5の実施の形態の車室内無線通信装
置に内蔵するループアンテナの電流分布および電流のピ
ーク点を示す図
【図14】本発明の第6の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)金属フロントパネルを閉じたときの車室内無線通
信装置の斜視図 (b)金属フロントパネルを開いたときの車室内無線通
信装置の斜視図
【図15】本発明の第6の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置の正面図 (b)同図(a)のA−A断面図
【図16】本発明の第6の実施の形態の車室内無線通信装
置のアンテナ基板の斜視図
【図17】本発明の第7の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置の正面図 (b)同図(a)のA−A断面図
【図18】本発明の第8の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置の正面図 (b)同図(a)のA−A断面図 (c)樹脂ケースの背面図
【図19】本発明の第9の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)操作ボタン群が未装着の車室内無線通信装置の正
面図 (b)操作ボタン群が装着された車室内無線通信装置の
正面図 (c)操作ボタン群の外観図
【図20】本発明の第10の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置を車室内から見た正面図、 (b)アンテナ基板が第1の状態にあるときの同図
(a)のA−A断面図 (c)アンテナ基板が第2の状態にあるときの同図
(a)のA−A断面図
【図21】本発明の第10の実施の形態の車室内無線通信装
置のアンテナ素子の移動制御を示すフローチャート
【図22】本発明の第11の実施の形態の車室内無線通信装
置を示す図 (a)車室内無線通信装置を車室内から見た正面図、 (b)アンテナ基板が第1の状態にあるときの同図
(a)のA−A断面図 (c)アンテナ基板が第2の状態にあるときの同図
(a)のA−A断面図
【図23】本発明の第11の実施の形態の車室内無線通信装
置のアンテナ素子の移動制御を示すフローチャート
【符号の説明】
3、61、71、81、110、130、140、150、160 車室内
無線通信装置 4 携帯電話 22a、143 操作ボタン 26 制御回路(受信電力検出手段、電源投入検出手
段) 31、52 金属筐体 32、72 樹脂性フロントパネル(樹脂性パネル) 35 スイッチ基板 37、116、132 アンテナ素子 38、56、82、99、117 アンテナ基板 39 送受信モジュール 44 開口部(第2開口部) 47 開口部(第1開口部) 53 開口部 64、73、121 無給電素子 83 ループアンテナ(アンテナ素子) 84 送受信モジュール 92、111 金属フロントパネル(金属パネル) 94、113 操作ボタン 95、114、120 スイッチ素子 100、118、141 開口部 101、119、131 樹脂ケース 133 導体 134 給電装置 144 連結部 151 モータ(移動手段) 152 ベルト(移動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 7/00 H01Q 7/00 (72)発明者 酒井 純一 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 淺香 宏一 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 牧野 将美 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA01 AA02 AA04 AA07 AA12 AA13 AB11 AB13 PA06 PA07 RA03 5J047 AA01 AA02 AA04 AA07 AA12 AA13 AB11 AB13 EA01 EA06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の室内の任意の位置に装着された金
    属筐体と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に
    取付けられた樹脂性パネルと、前記樹脂性パネルに設け
    られ、複数の操作ボタンおよび前記操作ボタンが押下さ
    れたことを検出するスイッチ素子を有する導体パターン
    が形成されたスイッチ基板と、前記金属筐体に収納さ
    れ、アンテナ素子を有するアンテナ基板とを備え、 前記アンテナ素子の前面に位置する前記金属筐体に第1
    開口部を形成するとともに、前記第1開口部に対向する
    前記スイッチ基板の部分に、前記導体パターンが存在し
    ない領域を設けるか、または、第2開口部を形成するこ
    とを特徴とする車室内無線通信装置。
  2. 【請求項2】 車両の室内の任意の位置に装着された金
    属筐体と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に
    取付けられた樹脂性パネルと、前記樹脂性パネルに設け
    られ、複数の操作ボタンおよび前記操作ボタンが押下さ
    れたことを検出するスイッチ素子を有する導体パターン
    が形成されたスイッチ基板と、アンテナ素子を有するア
    ンテナ基板とを備え、 前記アンテナ基板を前記金属筐体と前記スイッチ基板の
    間に設けるとともに、前記アンテナ素子に対向する前記
    スイッチ基板の部分に、前記導体パターンが存在しない
    領域を設けるか、または、開口部を形成することを特徴
    とする車室内無線通信装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ基板の導体パターンを除去
    した部分に、前記導体パターンとは異なる無給電素子導
    体パターンを形成したことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の車室内無線通信装置。
  4. 【請求項4】 車両の室内の任意の位置に装着された金
    属筐体と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に
    取付けられた樹脂性パネルと、前記樹脂性パネルに設け
    られ、複数の操作ボタンおよび前記操作ボタンが押下さ
    れたことを検出するスイッチ素子を有する導体パターン
    が形成されたスイッチ基板とを備え、 前記スイッチ基板にアンテナ素子を設けたことを特徴と
    する車室内無線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナ素子の前面に位置する前記
    樹脂性パネルの表面に、金属含有率の高い塗料を塗布す
    ることにより無給電素子を形成したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項4何れかに記載の車室内無線通信装
    置。
  6. 【請求項6】 アンテナ基板は、アンテナ素子として1
    波長ループアンテナを備えるとともに、前記アンテナ素
    子に接続される送受信モジュールを備え、 前記1波長ループアンテナは、前記アンテナ基板と平行
    に前記アンテナ基板から所定の間隔を隔てて前記送受信
    モジュールを覆うよう前記アンテナ基板に接続され、前
    記1波長ループアンテナの給電点からそれぞれ4分の1
    波長の点を前記送受信モジュールの前面に配置すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5何れかに記載の車室
    内無線通信装置。
  7. 【請求項7】 車両の室内の任意の位置に装着された金
    属筐体と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に
    取付けられた金属パネルと、前記金属パネルに設けら
    れ、複数の操作ボタンおよび前記操作ボタンが押下され
    たことを検出するスイッチ素子を有する導体パターンが
    形成されたスイッチ基板と、前記スイッチ基板に設けら
    れたアンテナ素子とを備え、 前記アンテナ素子の前面に位置する前記金属パネルの部
    分に開口部を形成したことを特徴とする車室内無線通信
    装置。
  8. 【請求項8】 車両の室内の任意の位置に装着された金
    属筐体と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に
    取付けられた金属パネルと、前記金属パネルに設けら
    れ、複数の操作ボタンおよび前記操作ボタンが押下され
    たことを検出するスイッチ素子を有する導体パターンが
    形成されたスイッチ基板とを備え、 アンテナ素子を有するアンテナ基板を前記スイッチ基板
    と前記金属パネルの間に設けるとともに、前記アンテナ
    素子の前面に位置する前記金属パネルの部分に開口部を
    形成したことを特徴とする車室内無線通信装置。
  9. 【請求項9】 車両の室内の任意の位置に装着された金
    属筐体と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に
    取付けられた金属パネルと、前記金属パネルに設けら
    れ、複数の操作ボタンおよび前記操作ボタンが押下され
    たことを検出するスイッチ素子を有する導体パターンが
    形成されたスイッチ基板とを備え、 前記金属パネルに開口部を形成するとともに前記開口部
    に樹脂ケースを装着し、前記樹脂ケースの裏面に導体を
    貼り付けることによりアンテナ素子を形成し、前記スイ
    ッチ基板に前記アンテナ素子を励振させるための接触型
    の給電装置を設けたとことを特徴とする車室内無線通信
    装置。
  10. 【請求項10】 前記金属パネルの開口部に、アンテナ素
    子を覆うように樹脂ケースを装着し、前記樹脂ケースが
    操作ボタンの1つを兼ねるようにしたことを特徴とする
    請求項7乃至請求項9の何れかに記載の車室内無線通信
    装置。
  11. 【請求項11】 前記金属パネルの開口部に、アンテナ素
    子を覆うように樹脂ケースを装着し、前記樹脂ケースの
    表面に金属含有率の高い塗料を塗布することにより無給
    電素子を形成することを特徴とする請求項7乃至請求項
    9の何れかに記載の車室内無線通信装置。
  12. 【請求項12】 車両の室内の任意の位置に装着された金
    属筐体と、前記室内側に位置するように前記金属筐体に
    取付けられた金属パネルと、連結部によって連結され、
    樹脂からなる複数の操作ボタンと、前記操作ボタンを装
    着可能なように金属パネルに形成され、実効長が約半波
    長で、かつ幅が前記実行長よりも小さい開口部と、前記
    開口部の幅方向に設けられた給電点とを備えることを特
    徴とする車室内無線通信装置。
  13. 【請求項13】 前記アンテナ基板を少なくとも2段階に
    移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項8何れかに記載の車室内無線通信
    装置。
  14. 【請求項14】 前記アンテナ素子が受信した電力を検出
    する受信電力検出手段を備え、前記受信電力検出手段が
    検出した検出値に応じて前記移動手段が移動することを
    特徴とする請求項13記載の車室内無線通信装置。
  15. 【請求項15】 電源の投入を検出する電源投入検出手段
    を備え、前記電源投入検出手段が検出した検出値に応じ
    て前記移動手段が移動することを特徴とする請求項13記
    載の車室内無線通信装置。
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