JP2003322575A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2003322575A
JP2003322575A JP2002128723A JP2002128723A JP2003322575A JP 2003322575 A JP2003322575 A JP 2003322575A JP 2002128723 A JP2002128723 A JP 2002128723A JP 2002128723 A JP2002128723 A JP 2002128723A JP 2003322575 A JP2003322575 A JP 2003322575A
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JP
Japan
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pressure
sensor
thickness
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seal layer
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JP2002128723A
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Tetsuji Kawamura
哲司 川村
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧素子を利用する圧力センサにおいて,気
密性が良好な圧力センサを提供すること。 【解決手段】 複数のターミナルピン10と感圧素子2
0とを配置した受圧面32を有するコネクタハウジング
30と,シールダイヤフラムを有するセンサハウジング
と,該センサハウジングにコネクタハウジング30を嵌
入することによりセンサハウジングとコネクタハウジン
グ30との間に形成された圧力室42を有し,該圧力室
42には,感圧素子20を収容してある圧力センサ1で
ある。そして,ターミナルピン10は,受圧面32に設
けた凹部34に充填されたシリコーン系シール材よりな
るシール層12を貫通するように圧力室42に露出して
いる。そして,このシール層12の厚さは,0.2mm
〜1.2mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,感圧素子により圧力を計測する
圧力センサに関する。
【0002】
【従来技術】圧力センサは,シリコン基板上に形成され
た歪ゲージと,シリコン基板を精密にエッチングして形
成した圧力検知用のダイヤフラムとを有する感圧素子を
利用したセンサである。そして,この圧力センサは,圧
力を受けたときダイヤフラムに生じるひずみを,歪ゲー
ジにより計測して圧力の測定を実施する。
【0003】この感圧素子は,半導体素子であるためデ
リケートである。ノイズの影響を受けたり,金属ダスト
や水分によるショート等を生じるおそれがある。そこ
で,通常は,シールダイヤフラムを介して外部と連接す
る圧力室を設け,この圧力室の中に感圧素子を配置する
ことが多い。そして,この圧力室には,シリコンオイル
等の非圧縮性流体を圧力伝達媒体として充填している。
【0004】このように圧力室に配置した感圧素子によ
り圧力を測定するには,圧力室に露出してあるターミナ
ルピンと感圧素子とをボンディングワイヤ等により接続
し,このターミナルピンを利用して感圧素子への電源供
給及び感圧素子からの信号出力を実施する。ここで,圧
力センサ本体とターミナルピンとの間にシール材を充填
して,上記圧力室の気密性を保持しておく必要がある。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記圧力セン
サにあっては,次のような問題がある。即ち,上記シー
ル材は,圧力室の圧力が繰り返し作用して,変形を繰り
返し,クラック等の欠陥を生じることがある。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので,感圧素子を利用する圧力センサにおいて,
気密性が良好な圧力センサを提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は,複数のターミナルピンと
感圧素子とを配置した受圧面を有するコネクタハウジン
グと,センサハウジングと,該センサハウジングに上記
コネクタハウジングを嵌入することにより上記センサハ
ウジングと上記コネクタハウジングとの間に形成された
圧力室を有し,該圧力室には,上記感圧素子を収容して
ある圧力センサにおいて,上記ターミナルピンは,上記
受圧面に設けた凹部に充填されたシリコーン系シール材
よりなるシール層を貫通するように上記圧力室に露出し
ており,かつ,上記シール層の厚さは0.2mm〜1.
2mmであることを特徴とする圧力センサにある(請求
項1)。
【0008】ここで,シール層の厚さとは,上記ターミ
ナルピンの外周面と上記凹部の外縁をなす内周面との隙
間の距離に応じて規定してある厚さである。すなわち,
この隙間の距離が,3mm以内である場合には,上記の
シール層の厚さとは,凹部に形成されたシール層におい
て,上記ターミナルピンの貫通方向の厚みが最も薄くな
る部分の,その厚みをいう。また,上記の隙間の距離
が,3mm以上である場合には,ターミナルピンの外周
面及び凹部の外縁をなす内周面のうち,シールすべき面
から他方の面へ向かって1mmの位置におけるシール層
の上記貫通方向の厚みをいう。
【0009】そして,本発明における上記圧力センサに
おいては,上記コネクタハウジングの上記凹部に充填さ
れたシリコーン系シール材からなるシール層を貫通し
て,上記ターミナルピンが露出するよう構成してある。
そして,本発明では,上記シール層の厚さを0.2mm
〜1.2mmに限定する。これにより,上記シール層に
よるシール性の確保と,シール層自体のクラック等の発
生を防止して耐久性を高める効果を同時に実現すること
ができる。それ故,上記圧力室の機密性が良好な圧力セ
ンサを得ることができる。
【0010】一方,上記シール層の厚さが0.2mm未
満であると,上記ターミナルピンと上記シール層とが接
する長さ,すなわちシール長さが短くなり,十分なシー
ル性能が得られないおそれがある。一方,上記シール層
の厚さが1.2mmを越える場合には,このシール層に
圧力が作用したときの変形量が大きくなる。そうする
と,シール層の変形に伴う各部位の変位,特に伸びに対
応しきれず,シール層の一部にクラック等を発生するお
それを生じる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における上記圧力伝達媒体
としては,シリコンオイル又はフッ素オイル等の非圧縮
性流体を用いる。また,上記シール層の厚さは,0.5
mm〜1.0mmであることがより好ましい(請求項
2)。この場合には,特に,上記ターミナルピンと上記
シール層とが接するシール長さと,シール層の厚さとの
バランスがさらに良好である。シール層の厚さを,0.
5mm以上とすることにより,シール層を透過する上記
圧力伝達媒体の量をさらに抑制して,その製品寿命を半
永久的なものとすることができる。また,1.0mm以
下にすると,シール層のクラック等,シール欠陥を生じ
るおそれをさらに抑制することができる。このように,
上記シール層の厚さが0.5mm〜1.0mmである場
合には,その圧力センサは,その優れた圧力検知性能
を,さらに長期間にわたって維持することができる。
【0012】また,上記凹部は,互いに連接することな
く複数設けられており,各凹部に上記ターミナルピンが
1本ずつ配置されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には,シール層の表面積を少なくして,圧力が
作用したときに生じるシール層の変形量を抑制すること
ができる。そして,シール層の変形量を抑制することに
より,シール層にクラック等が生じるおそれをさらに抑
制することができる。
【0013】また,上記凹部は,全ての上記ターミナル
ピンを配置できるように設けられていても良い(請求項
4)。この場合には,1回の充填作業により,上記シー
ル層を効率的に形成することができる。そのため,この
ようなシール層によってシールした圧力センサは,生産
性が高いものとなる。
【0014】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例にかかる圧力セ
ンサ1について,図1〜図4を用いて説明する。本発明
の圧力センサ1は,図1に示すごとく,複数のターミナ
ルピン10と感圧素子20とを配置した受圧面32を有
するコネクタハウジング30と,シールダイヤフラム4
3を有するセンサハウジング40と,該センサハウジン
グ40にコネクタハウジング30を嵌入することにより
センサハウジング40とコネクタハウジング30との間
に形成された圧力室42とを有するセンサである。そし
て,該圧力室42には,感圧素子20を収容してある。
そして,ターミナルピン10は,図2に示すごとく,上
記受圧面32に設けた凹部34に充填されたシリコーン
系シール材よりなるシール層12を貫通するように圧力
室42に露出している。本例では,このシール層12の
厚さを,0.5〜1.0mmに設定してある。以下,こ
の内容について詳しく説明する。
【0015】本例の圧力センサ1は,図1に示すごと
く,シールダイヤフラム43を有する金属製のセンサハ
ウジング40に,ターミナルピン10と感圧素子20と
を有するコネクタハウジング30を嵌入してなるセンサ
である。すなわち,本例の圧力センサ1は,圧力計測対
象である流体とは隔離された圧力室42を有するもので
ある。そして,この圧力センサ1では,シールダイヤフ
ラム43に作用する流体圧を,圧力室42に封入した圧
力伝達媒体を介して,感圧素子20により検知する。ま
た,センサハウジング40のカシメ部41を内方に変形
させることにより,上記コネクタハウジング30の被カ
シメ部31に固定してある。
【0016】上記センサハウジング40へのコネクタハ
ウジング30の嵌入によって,シールダイヤフラム43
と受圧面32とが対面した状態で圧力室42が形成され
る。そして,センサハウジング40とコネクタハウジン
グ30との間には,Oリング50及びバックアップリン
グ51が介設され,圧力室42を密封してある。また,
圧力室42には,上記圧力伝達媒体としてシリコンオイ
ルが隙間なく封入してある。そして,このシリコンオイ
ルは,シールダイヤフラム43に作用するセンサ外側4
4の圧力を,後述する感圧素子20のセンサダイヤフラ
ムに伝達するように構成されている。
【0017】上記コネクタハウジング40は,図2に示
すごとく,電源用,グランド用及び信号出力用の3本の
ターミナルピン10をインサート成形してなるPPS樹
脂よりなる部材である。そして,その受圧面32に設け
た凹部33には,感圧素子20がシリコーン系接着剤に
より接合されている。
【0018】この上記感圧素子20は,シリコン層を加
工して歪ゲージを形成するとともに、シリコン基板を精
密にエッチングしてセンサダイヤフラムを形成したもの
である。この感圧素子20は,圧力を受けたときセンサ
ダイヤフラムに生じるひずみを歪ゲージにより計測し,
出力するよう構成されている。
【0019】また,プレス加工により突出された直径1
mmの突出部11を有するターミナルピン10は,受圧
面32の形状を表す図3に示すごとく,受圧面32に設
けられた凹部34に突出部11を露出させている。該凹
部34の内部には,シリコーン系シール材を充填し,図
3におけるA−A断面形状を表す図4に示すごとく,厚
さtが0.5〜1.0mmであるシール層12を形成し
てある。そして,突出部11は,このシール層12を貫
通するように露出している。そして,この露出した突出
部11と感圧素子20とを,相互にボンディングワイヤ
22により電気的に接続し,感圧素子20からの信号出
力や,感圧素子20への電源供給等を可能としている。
なお,上記凹部34は,図3に示すごとく,感圧素子2
0を配置する上記凹部33とは独立して,かつ,それぞ
れのターミナルピン10ごとに設けてある。
【0020】以上のごとく,本例の圧力センサ1におい
ては,内径3mmの凹部34に厚さtが0.5〜1.0
mmであるシリコーン系シール材よりなるシール層12
が形成されており,そのシール層12を貫通してターミ
ナルピン10が露出している。そのため,シール層12
は,ターミナルピン10の全周囲にわたって,コネクタ
ハウジング30との間に生じる隙間を十分にシールする
ことができる。また,シール層12に高い圧力が作用し
た場合であっても,厚さtが0.5〜1.0mmであっ
て適度に薄いシール層12は大きな変形を生じることが
ない。それ故,シール層12の表面にクラック等を生じ
るおそれがほとんどない。
【0021】さらに,ターミナルピン10は,それぞれ
独立して設けてある凹部34に配置してある。そのた
め,シール層12の表面積を小さくして,その変形量を
さらに抑制することができる。それ故,上記圧力センサ
1においては,シール層12に生じうるクラック等の抑
制効果をさらに高めることができる。
【0022】このように本例の圧力センサ1は,上記圧
力室42のシール性が高く,優れた圧力検知性能を発揮
し得るものである。また,高圧計測に適用した場合であ
っても,シール層12のクラック等を生じるおそれが少
なく,長くその優れた性能を維持しうるものである。な
お,本例の圧力センサ1において,シールダイヤフラム
43の内側に封入したシリコンオイルに代えて,フッ素
オイルを適用することもできる。
【0023】また,本例の圧力センサ1における外部と
隔離された圧力室42に代えて,上記シールダイヤフラ
ム43を廃し,外部に開放した圧力室42としてもよ
い。この場合には,圧力計測対象である流体が,直接上
記感圧素子20のセンサダイヤフラムに作用することと
なる。なお,上記突出部11の直径については,0.5
mm〜3mmの範囲であることが好ましい。またこのと
き,上記凹部34を各ターミナルピン10に対して独立
して設けた場合には,上記突出部11の外周面と上記凹
部34の外縁をなす内周面との距離は,0.3mm〜3
mmにあることが好ましい。
【0024】(実施例2)本例は,実施例1の圧力セン
サ1を基にして,ターミナルピン10を変更した例であ
る。本例の圧力センサ1は,図5及び図6に示すごと
く,実施例1と同様に独立した凹部34に1本ずつター
ミナルピン10を配置するという構成の受圧面32を有
するコネクタハウジング30を備えたものである。一
方,本例では,実施例1のプレス加工により上記突出部
11を突出させたターミナルピンに代えて,曲げ加工の
みにより成形したターミナルピン10を適用している。
そのため,図5に示すごとく,このターミナルピン10
は軸方向に略同一断面を有している。
【0025】本例の圧力センサ1においても,図6にお
けるB−B断面形状を表す図7に示すごとく,実施例1
と同様,厚さ0.5〜1.0mmのシール層12により
ターミナルピン10の全周囲を十分にシールして,コネ
クタハウジング30との間を十分に密封することができ
る。なお,その他の構成及び作用効果については,実施
例1と同様である。
【0026】(実施例3)本例は,実施例1の圧力セン
サ1を基にして,シール層12の厚さtと,クラック発
生率及びシール性との関係を調べた例である。まず,ク
ラック発生率に関しては,雰囲気温度120度以下で,
圧力0〜20MPaを繰り返し負荷するという条件によ
る試験を実施して,シール層12の厚さtとシール層1
2に発生するクラック発生率との関係を求めた。その結
果を図8に示す。同図には,横軸にシール層12の厚さ
tを示し,縦軸には,試験したサンプル全てにクラック
が発生した場合を1としてクラック発生率を相対的に示
している。
【0027】次に,シール性に関しては,雰囲気温度1
20度以下で,圧力0〜20MPaを繰り返し負荷する
という条件による試験を行った。そして,シール層12
の厚さtに応じて,圧力センサ1の作動時間と,上記圧
力室42から漏れ出すシリコンオイルの漏れ量との関係
を求めた。その結果を図9に示す。同図には,横軸に圧
力センサ1の作動時間を示し,縦軸にはシリコンオイル
の漏れ量を示している。そして,シール層12の厚さt
が0.1mm,0.2mm,0.5mmのときのシリコ
ンオイルの漏れ量を表すグラフをそれぞれ図示してあ
る。
【0028】また,同図には,漏れ量Q0を示す直線L
Mが示してある。この直線LMは,圧力センサ1におけ
る許容最大漏れ量を表す線である。また,作動時間50
00時間は,圧力センサ1に要求される耐久仕様から定
められた作動時間である。
【0029】図8及び図9のグラフから,以下のように
考察することができる。すなわち,図8によれば,シー
ル層12の厚さtが小さいほどクラック発生率が低減さ
れていることがわかる。一方,厚さtが1.2mmを越
えると,クラック発生率が急速に高まっていくことがわ
かる。特に,シール層12の厚さtが1.0mm以下で
あれば,安全マージンを確保してクラック等の発生をさ
らに確実に回避することができる。
【0030】また,図9によれば,シール層12の厚さ
tが大きくなるほど,許容最大漏れ量を示す直線LMに
到達するまでの作動時間が長くなっていくことがわか
る。すなわち,シール層12にクラックを生じないとす
れば,シール層12の厚さtが大きい程,確実にシリコ
ンオイルの漏れ量を低減することができる。従って,図
8に示すごとく,クラック発生率がゼロに近い厚さt≦
1.2mmの範囲においては,シール層12の厚さtを
大きくする程,直線LMに到達するまでの作動時間を長
くすることができる。特に,シール層12の厚さtが
0.5mm以上であれば,圧力センサ1の作動時間は大
きく5000時間を越えてさらに十分な耐久性を実現す
ることができる。
【0031】一方,シール層12の厚さtが0.1mm
となると,許容最大漏れ量を示す直線LMに到達するま
での作動時間が5000時間に満たなくなる。作動時間
5000時間という耐久仕様を満足するためには,シー
ル層の厚さtは,0.2mm以上である必要がある。
【0032】このように,本例によれば,適切なシール
層12の厚さtの範囲を求めることができる。すなわ
ち,シール層12の厚さtが0.2mm未満であると,
圧力室42から漏れ出すシリコンオイルの漏れ量が多く
なり,要求される動作時間を満たすことができなくなる
おそれがある。一方,シール層12の厚さtが1.2m
mを越える場合には,シール層12にクラックを発生す
るおそれが高くなる。以上のことから,圧力センサ1の
シール層12の厚さtとしては,0.2mm〜1.2m
mの範囲にすることが必要であると判断できる。
【0033】さらに,シール層12の厚さtを0.5m
m以上とすると,5000時間に設定した作動時間を余
裕をもって,クリアすることができる。また,1.0m
m以下とすると,クラック等を回避するための安全マー
ジンをさらに十分に確保することができる。そのため,
さらに好ましくは,シール層12の厚さtを0.5mm
〜1.0mmとするのが良い。
【0034】(実施例4)本例は,実施例1の圧力セン
サ1を基にして,ターミナルピン10を配置する凹部3
4の形状を変更した例である。本例の圧力センサ1にお
いては,受圧面32側の形状を表す図10に示すごと
く,実施例1における感圧素子20を取り付けるための
凹部33と,ターミナルピン10毎の凹部34とを,一
体化して単一の凹部34を形成してある。
【0035】そのため,この凹部34にシリコーン系シ
ール材を充填するに当たっては,1回の充填作業により
効率的にシール層12を形成することができる。また,
1回の充填作業により形成されるシール層12は略均一
なものとなる。そのため,それぞれのターミナルピン1
0を均等にシールすることができ,一部のターミナルピ
ン10にシール欠陥を生じるおそれを抑制することがで
きる。なお,その他の構成及び作用効果は,実施例1と
同様である。また,受圧面32の構成としては,図11
に示すごとく,ターミナルピン10の一部について共通
して凹部34を設けることもできる。さらにまた,図1
2に示すごとく,ターミナルピン10及び対応する凹部
34を,感圧素子20の3辺に対応して配置することも
できる。
【0036】さらに,ターミナルピン10の断面形状に
ついても,本例の円形に代えて,図13に示すごとく,
角形その他の形状を採用することもできる。ターミナル
ピン10の断面形状については,一辺0.4〜3mm,
他辺0.4〜3mmの範囲にある矩形又は正方形である
ことが好ましい。さらに好ましくは,短辺0.64m
m,長辺1.5mmであることが良い。またこのとき,
上記凹部34を各ターミナルピン10に対して独立して
設けた場合には,上記ターミナルピン10の外周面と凹
部34の外縁をなす内周面との距離は,0.3mm〜3
mmの範囲にあることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,圧力センサを示す断面図。
【図2】実施例1における,コネクタハウジングを示す
断面図。
【図3】実施例1における,コネクタハウジングを受圧
面側から見た形状を表す正面図。
【図4】実施例1における,コネクタハウジングのA−
A断面形状を表す断面図。
【図5】実施例2における,コネクタハウジングを示す
断面図。
【図6】実施例2における,コネクタハウジングを受圧
面側から見た形状を表す正面図。
【図7】実施例2における,コネクタハウジングのB−
B断面形状を表す断面図。
【図8】実施例3における,シール層の厚さtとクラッ
ク発生率との関係を示すグラフ。
【図9】実施例3における,作動時間と漏れ量との関係
を,シール層の厚さtに応じて示すグラフ。
【図10】実施例4における,コネクタハウジングを受
圧面側から見た形状を表す正面図。
【図11】実施例4における,その他のコネクタハウジ
ングを受圧面側から見た形状を表す正面図。
【図12】実施例4における,その他のコネクタハウジ
ングを受圧面側から見た形状を表す正面図。
【図13】実施例4における,その他のコネクタハウジ
ングを受圧面側から見た形状を表す正面図。
【符号の説明】
1...圧力センサ, 10...ターミナルピン, 11...突出部, 20...感圧素子, 22...ボンディングワイヤ, 30...コネクタハウジング, 32...受圧面, 40...センサハウジング, 43...シールダイヤフラム, 50...Oリング,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のターミナルピンと感圧素子とを配
    置した受圧面を有するコネクタハウジングと,センサハ
    ウジングと,該センサハウジングに上記コネクタハウジ
    ングを嵌入することにより上記センサハウジングと上記
    コネクタハウジングとの間に形成された圧力室を有し,
    該圧力室には,上記感圧素子を収容してある圧力センサ
    において,上記ターミナルピンは,上記受圧面に設けた
    凹部に充填されたシリコーン系シール材よりなるシール
    層を貫通するように上記圧力室に露出しており,かつ,
    上記シール層の厚さは0.2mm〜1.2mmであるこ
    とを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記シール層の厚さ
    は,0.5mm〜1.0mmであることを特徴とする圧
    力センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記凹部は,
    互いに連接することなく複数設けられており,各凹部に
    上記ターミナルピンが1本ずつ配置されていることを特
    徴とする圧力センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において,上記凹部は,
    全ての上記ターミナルピンを配置できるように設けられ
    ていることを特徴とする圧力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100840121B1 (ko) 2004-12-31 2008-06-19 주식회사 케피코 자동차용 에어콘 압력센서

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100840121B1 (ko) 2004-12-31 2008-06-19 주식회사 케피코 자동차용 에어콘 압력센서

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