JP2003314964A - 雰囲気焼成炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】焼成炉本体の入口と出口にガス置換室を具備す
る雰囲気焼成炉において、ガス置換室の扉を開ける際に
異音、扉動作の不具合などの発生が無く、スムーズに動
作することのできる信頼性の高い雰囲気焼成炉を提供す
る。 【解決手段】焼成炉の入口と出口にガス置換室を具備す
る雰囲気焼成炉において、ガス置換室の扉を開ける際に
異音、扉動作の不具合などの発生が無く、スムーズに動
作することのできる信頼性の高い扉開閉構造にするため
に、焼成炉本体内とガス置換室との間に配管を施工しバ
ルブを設け、中間扉を開ける前にそのバルブを開けるこ
とによって、焼成炉本体内とガス置換室を同圧力にする
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、焼成炉本体の入口
と出口にガス置換室を具備する雰囲気焼成炉に関する。 【０００２】 【従来の技術】連続式プッシャ型焼成炉あるいはバッチ
式焼成炉において、還元ガス、不活性ガスまたは酸化性
ガスを投入し雰囲気を形成する場合、焼成炉本体の入口
と出口に置換室および気密保持用の扉を設け、外気との
遮断を行う場合がある。連続式プッシャ型焼成炉では、
例えば焼成炉の出口部に着目すると、ガス置換室前に台
板が到達すると、焼成炉本体と置換室の間の中間扉が開
き、台板を置換室内に送り込む。一般的に炉内の雰囲気
を保持するために、焼成炉本体内とガス置換室には圧力
差が生じている。この圧力差により、中間扉はどちらか
片側に応力がかかり、開きにくいという問題がある。無
理に開こうとすると、異音が発生したり、扉の動作不良
などを起こし、信頼性の低い装置となっている。この問
題を解決するために、扉や扉のガイドレールなどにロー
ラを配置するなどの工夫を加え対処しているが、構造が
複雑になるために、メンテナンスが非常に困難となって
いる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解消させ、焼成炉の入口と出口にガス置換室
を具備する雰囲気焼成炉において、ガス置換室と焼成炉
本体の間に設置される扉を開ける際に異音、動作の不具
合などの発生が無く、スムーズに動作させることのでき
る信頼性の高い雰囲気焼成炉を提供する。 【０００４】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の雰囲
気焼成炉は、焼成炉本体の入口と出口にガス置換室を具
備する雰囲気焼成炉において、焼成炉本体内とガス置換
室を同圧力にするためにバルブを設け、扉の開閉を容易
にすることを特徴とする。 【０００５】 【発明の実施と形態】本発明の実施の一形態を限定する
ものでないが、連続式プッシャ型焼成炉を例に、図によ
り説明する。図１は、本発明を実施した出口置換室およ
び扉の平面図である。焼成炉本体の入口と出口にガス置
換室２を具備する雰囲気焼成炉において、焼成炉本体１
とガス置換室２の雰囲気を遮断するために、中間扉３
が、また外気との遮断には出口扉４が設けられている。
連続式プッシャ型焼成炉においては、搬送された台板７
が置換室押込用プッシャ６の前に到達したとき、中間扉
３を開け台板７をガス置換室２内に押込む。このとき焼
成炉本体内とガス置換室２には、圧力差が生じており中
間扉３が開きにくい状態となっている。そこで、本発明
により焼成炉１とガス置換室２の間に設けられた均圧弁
５を開放し炉内とガス置換室２を同圧力にする。これに
より中間扉３は異音、扉動作の不具合などの発生が無
く、スムーズに動作するようになった。 【０００６】 【発明の効果】以上のとおり、本発明により連続式プッ
シャ型焼成炉本体の入口と出口にガス置換室を具備する
雰囲気焼成炉において、ガス置換室の扉を開ける際に異
音、扉動作の不具合などの発生が無く、スムーズに動作
しかつメンテナンス回数の少ない装置の提供が可能とな
る。本装置は、コンデンサーや圧電素子等の電子部品、
蛍光体粉末の焼成等に有用である。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の連続式プッシャ型焼成炉における出口
置換室および扉の平面図。 【符号の説明】 １．焼成炉本体 ２．ガス置換室 ３．中間扉 ４．出口扉 ５．均圧弁 ６．置換室押込用プッシャ ７．台板

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】焼成炉本体の入口と出口にガス置換室を具
   備する雰囲気焼成炉において、焼成炉本体とガス置換室
   の間に設置している気密保持用の扉を開ける際、焼成炉
   本体内とガス置換室を同圧力にするためのバルブを設
   け、扉の開閉を容易にすることを特徴とする雰囲気焼成
   炉。