JP2003311556A - ボルト締付装置 - Google Patents

ボルト締付装置

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JP2003311556A
JP2003311556A JP2002122340A JP2002122340A JP2003311556A JP 2003311556 A JP2003311556 A JP 2003311556A JP 2002122340 A JP2002122340 A JP 2002122340A JP 2002122340 A JP2002122340 A JP 2002122340A JP 2003311556 A JP2003311556 A JP 2003311556A
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socket
sockets
bolts
tightening device
members
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JP2002122340A
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Yukihiko Kobayashi
幸彦 小林
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 混流方式の製造ラインを流れてくる車種に応
じて、選択された組ソケットを使用して同時に締付が出
来るボルト締付装置を提供する。 【解決手段】 ボルト締付すべき複数種類の二部材であ
るショックアブゾーバ10およびナックル20をボルト
およびナットで締付るように、回転自在のソケット治具
31の頂部に、それぞれの車種の締付部に応じた間隔寸
法aおよび/またはオフセット寸法で、複数の組ソケッ
ト33,36,39を回転自在に配置し、各組ソケット
33,36,39を、それぞれ2個ずつの個別ソケット
34,35、37,38、40,41によって構成し、
製造ラインを流れてくる二部材の種類に応じて、ソケッ
ト治具31を所定角度回転させて選択された組の個別ソ
ケット34,35または37,38または40,41
を、ナットランナによって同時に回転駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト締付装置に
関し、例えば、自動車用のショックアブゾーバとナック
ルとを複数のボルト・ナットによって同時に締付る場合
に好適するボルト締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のサスペンションでは、図5に
示すように、ショックアブゾーバ10とナックル20と
を複数のボルト3,4およびナット5,6によって締付
ている。ショックアブゾーバ10は、シャフト11にス
プリング12が装着されており、下方に一対のフランジ
13,13を有するナックルブラケット14を有し、前
記一対のフランジ13,13に前記複数のボルト3,4
を挿通する孔15,16を有する。一方、ナックル20
は、ステアリングナックル21およびハブ22を有し、
ステアリングナックル21に前記複数のボルト3,4を
挿通する孔23,24を有する。
【0003】上記のショックアブゾーバ10とナックル
20との組付けに際しては、ナックル20のステアリン
グナックル21を、ショックアブゾーバ10の一対のフ
ランジ13,13間に挿入し、一対のフランジ13,1
3の孔15,16と、ステアリングナックル21の孔2
3,24とを一致させて、孔15,23にボルト3を挿
通してナット5によって締付けると共に、孔16,24
にボルト4を挿通してナット6によって締付ている。
【0004】上記のショックアブゾーバ10とナックル
20とを複数のボルト3,4およびナット5,6によっ
て締付る場合、単一のナットランナ(図示省略)を用い
て、順次締付ていく方法では、ボルト締付時間が長くな
るので、2個のボルト3,4およびナット5,6を同時
に締付ることが得策である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、2個のボル
ト3,4およびナット5,6を同時に締付ようとする
と、次のような問題点がある。 図6に示すように、ショックアブゾーバ10とナック
ル20の締付部であるボルト3,4(ナット5,6)
間、すなわち孔15,16(23,24)の中心間の間
隔寸法aおよびオフセット寸法bが車種によって異な
る。 ショックアブゾーバ10とナックル20を締付るボル
ト3,4の2面幅w(図7参照)が車種によって異な
る。 ショックアブゾーバ10とナックル20の締付トルク
が車種によって異なる。 ショックアブゾーバ10とナックル20の形状が車種
によって異なる。 以上の理由のため、従来は、A車種用、B車種用、C車
種用など、各車種ごとに専用の製造ラインを構築し、そ
れぞれの製造ラインごとに専用のボルト締付装置を設置
していた。
【0006】しかしながら、このような各車種ごとに専
用の製造ラインを構築し、専用のボルト締付装置を設置
する方式では、車種が増えると、製造ラインが増え、工
場建屋の床面積が大きく、かつ高額になり、また設備コ
ストも高騰し、エネルギ面でも大きなムダが生じるとい
う問題点がある。
【0007】そこで、各種の車種を一つの製造ラインに
流す混流方式を採用すると共に、各車種に対応可能な汎
用のボルト締付装置を採用したいという要望がある。し
かし、上記の〜の理由によって、簡単には対応出来
なかった。
【0008】そこで、本発明は、このような複数種類の
二部材の中から選択された二部材を、複数のボルトおよ
びナットにより同時に締付け可能なボルト締付装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
されたボルト締付装置は、複数種類の二部材の中から選
択された二部材を複数のボルトおよびナットにより同時
に締付るボルト締付装置であって、複数種類の二部材を
締付る複数のボルト・ナットの配置関係に応じて複数の
組ソケットを回転自在に貫通装着し回転軸を中心に回転
自在に構成されたソケット治具と、前記ソケット治具の
締付すべき二部材とは反対側に配置された複数のナット
ランナとを具備し、二部材を締付る複数のボルト・ナッ
トの配置関係に応じて、前記ソケット治具を回転させて
複数の組ソケットの中から適合する組ソケットを選択使
用することを特徴とするものである。
【0010】上記のボルト締付装置によれば、単一のソ
ケット治具に、複数種類の車種に対応して複数の組ソケ
ットを回転自在に貫通装着し、このソケット治具を、回
転軸を中心に回転自在に構成しているので、混流方式の
製造ラインを流れてくる二部材の車種に応じて、ソケッ
ト治具を回転させて、所望の組ソケットを選択的に使用
することが出来、複数種類の車種を一つの製造ラインに
混流させることが出来るために、製造ライン数を少なく
することが出来、工場建屋の床面積を小さく出来、建設
費を低減出来るだけでなく、設備コストを低減出来る
し、エネルギ面でも有利になる。しかも、複数のボルト
およびナットを複数のソケットランナによって同時に締
付ることが出来るので、締付時間を短縮して、生産性を
向上することが出来る。
【0011】本発明の請求項2に記載されたボルト締付
装置は、前記ソケット治具が、その周辺部の等角度位置
に前記複数の組ソケットを具備することを特徴とするも
のである。
【0012】上記のボルト締付装置によれば、ソケット
治具を所定角度ずつ回転させることによって、任意の組
ソケットを選択的に使用することが出来るので、ソケッ
ト治具の回転制御機構が簡単、かつ安価になり、しかも
故障の発生率を低減することが出来る。
【0013】本発明の請求項3に記載されたボルト締付
装置は、前記ソケット治具が、多角形状を有し、その各
頂角部位置に前記複数の組ソケットを具備することを特
徴とするものである。
【0014】上記のボルト締付装置によれば、ソケット
治具の回転角度が視覚的あるいはCCDカメラなどを利
用する撮像装置によっても確認可能であり、回転角度の
異常発生時には、直ちに異常発生を検出できるし、それ
によってその異常発生に伴う損失も軽減され、かつ正常
状態への復帰も短時間で行なえる。
【0015】本発明の請求項4に記載されたボルト締付
装置は、前記選択された組ソケットに応じて、前記複数
のナットランナ間の間隔寸法および/またはオフセット
寸法を可変する可変機構を具備することを特徴とするも
のである。
【0016】上記のボルト締付装置によれば、選択され
た組ソケットに応じて、複数のナットランナ間の間隔寸
法および/またはオフセット寸法を可変する可変機構を
具備するので、選択されたソケットの間隔寸法および/
またはオフセット寸法に応じて、ナットランナ間の間隔
寸法および/またはオフセット寸法を可変して、選択さ
れた組ソケットを複数のナットランナによって直接同時
に回転させて、ボルトおよびナットを締付ることが出来
る。なお、この複数のナットランナ間の間隔寸法および
/またはオフセット寸法を可変する可変機構は、例えば
ソケット治具の回転角度に連動して、自動的に所定の間
隔寸法および/またはオフセット寸法に可変出来るよう
にすることが望ましい。
【0017】本発明の請求項5に記載されたボルト締付
装置は前記複数のナットランナが所定位置に固定配置さ
れ、位置固定側の個別ソケットが一方側のナットランナ
により直接回転駆動され、位置可変側の個別ソケットが
他方側のナットランナによりセットギヤを介して回転駆
動されるように構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0018】上記のボルト締付装置によれば、複数のナ
ットランナ間の間隔寸法および/またはオフセット寸法
を可変にする複雑な構成の可変機構が不要になるので、
ナットランナの駆動機構の構成が簡単になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るボ
ルト締付装置について、図面を参照して説明する。図1
はボルトで締付ける二部材とボルト締付装置の概略構成
正面図を示し、10はボルト締付される二部材の一方部
材であるショックアブゾーバで、図5と同様に、シャフ
ト11にスプリング12を装着し、下方に一対のフラン
ジ13,13を有するナックルブラケット14を有し、
この一対のフランジ13,13にボルト3,4を挿通す
るための孔15,16を有する。20はボルト締付され
る二部材の他方部材であるナックルで、図5と同様に、
ステアリングナックル21とハブ22とを有し、ステア
リングナックル21に、前記一対のフランジ13,13
のボルト3,4を挿通するための孔15,16と一致す
る間隔寸法aおよびオフセット寸法bで、ボルト3,4
を挿通用の孔23,34を有する。
【0020】30はボルト締付装置を示し、四角形状の
ソケット治具31の中心部に回転軸32を有し、この回
転軸32の軸心回りに回転自在に構成すると共に、その
3頂点部に、それぞれA車種用、B車種用、C車種用の
複数の組ソケット33,36,39を有する。各組ソケ
ット33,36,39は、それぞれソケット治具31に
設けた孔42,42に貫通装着された個別ソケット3
4,35、37,38、40,41を回転自在に有す
る。残りの1頂部には、D車種用の個別ソケットを配置
してもよいし、孔42,42を空のままにしておいて、
新規開発車種対応可能にしてもよい。
【0021】各個別ソケット34,35、37,38、
40,41は、図2に個別ソケット34,35を代表と
して示すように、それぞれの一方端部に、後述するナッ
トランナによって回転駆動されるボルト頭部状端部34
a,35aを有し、他方端部に、ボルト3,4を回転駆
動するソケット状端部34b,35bを有する。
【0022】前記ソケット治具30の締付される二部材
であるショックアブゾーバ10およびナックル20とは
反対側には、2個のナットランナ51,52が配置され
ている。これらのナットランナ51,52は、それぞれ
の回転軸53,54の先端部に、前記個別ソケット3
4,35のボルト頭部状端部34a,35aに係合する
ソケット55,56を有する。そして、これらのナット
ランナ51,52は、図示しない水平方向移動自在の台
に取付けられており、ソケット治具31に向かって接近
または離隔動作可能になっている。さらに、これらのナ
ットランナ51,52間の間隔寸法Lおよび/またはオ
フセット寸法は、図示しない可変機構によって、ソケッ
ト治具31の選択された組ソケット33または36また
は39に応じて可変に構成されている。
【0023】次に、上記のボルト締付け装置30の動作
について説明する。例えば混流方式の製造ラインにA車
種用のショックアブゾーバ10およびナックル20が流
れてきた場合は、図1および図2に示すように、ソケッ
ト治具31の3組の組ソケット33,36,39の中か
ら、A車種用の組ソケット33が選択される。そして、
その選択された組ソケット33の間隔寸法a1および/
またはオフセット寸法b1に応じて、可変機構によりナ
ットランナ51,52の間隔寸法Lおよび/またはオフ
セット寸法が変化され、図示しない台の駆動機構による
前進動作によって、ナットランナ51,52がソケット
治具31に接近して、それぞれの回転軸53,54の先
端部に設けられたソケット55,56が、個別ソケット
34,35のボルト頭部状端部34a,35aに嵌合さ
れる。このとき、回転軸53,54をゆっくり所定角度
だけ回転させると、ソケット55,56と個別ソケット
34,35のボルト頭部状端部34a,35aとがスム
ーズに嵌合される。
【0024】この嵌合状態を維持して、図示しない台が
ソケット治具31側に向かって移動されると、個別ソケ
ット34,35がショックアブゾーバ10およびナック
ル20に向かって移動して、個別ソケット34,35の
ソケット状端部34b,35bがボルト3,4に嵌合さ
れる。このとき、ボルト3,4の先端部に螺着されたナ
ット5,6は、適当な手段によって回転しないようにし
ておく。
【0025】この嵌合状態で、ナットランナ51,52
の回転軸53,54を回転駆動すると、ナット5,6が
螺合固定されたボルト3,4が回転されて、ボルト3,
4とナット5,6との螺合状態が進行していき、ボルト
3,4の頭部がフランジ13に当接して、さらに若干ボ
ルト3,4を回転させると、ショックアブゾーバ10お
よびナックル20が、ボルト3,4およびナット5,6
によって所定の締付トルクで締付られる。
【0026】所定の締付トルクに達すると、ナットラン
ナ51,52の回転軸53,54の回転駆動を停止す
る。そして、ナットランナ51,52を取付た図示しな
い台をソケット治具31から離隔する方向に後退移動さ
せると、個別ソケット34,35のソケット状端部34
b,35bからボルト3,4の頭部が外れる。このよう
にして、A車種のショックアブゾーバ10およびナック
ル20を、2個のボルト3,4およびナット5,6によ
って同時に締付ることが出来る。
【0027】混流方式の製造ラインにB車種用のショッ
クアブゾーバ10およびナックル20が流れてくると、
ソケット治具31を反時計方向に90度回転させて、B
車種用の組ソケット36を選択し、一対のナットランナ
51,52の間隔寸法Lおよび/またはオフセット寸法
を、B車種用の個別ソケット37,38の間隔寸法a2
および/またはオフセット寸法b2に応じて可変機構に
よって変化させ、前記同様にして、B車種用のショック
アブゾーバ10およびナックル20を、ボルト3,4お
よびナット5,6によって同時に締付る。
【0028】また、製造ラインにC車種用のショックア
ブゾーバ10およびナックル20が流れてくると、ソケ
ット治具31をさらに反時計方向に90度回転させて、
C車種用の組ソケット39を選択し、一対のナットラン
ナ51,52の間隔寸法Lおよび/またはオフセット寸
法を、C車種用の個別ソケット40,41の間隔寸法a
3および/またはオフセット寸法b3に応じて可変機構
によって変化させ、前記同様にして、C車種用のショッ
クアブゾーバ10およびナックル20を、ボルト3,4
およびナット5,6によって同時に締付る。
【0029】上記のように、混流方式の製造ラインに流
れてくるA車種用、B車種用、C車種用のショックアブ
ゾーバ10およびナックル20に応じて、ソケット治具
31を時計方向または反時計方向に所定角度だけ回転さ
せて、製造車種に応じた組ソケットを選択して、ナット
ランナ51,52により、2本のボルト3,4を同時に
回転駆動して、ショックアブゾーバ10およびナックル
20を組付ることが出来る。
【0030】混流させる車種が3種類ないし4種類の場
合は、ソケット治具31を図1に示すように四角形状に
すると、組ソケット選択時に、ソケット治具31を90
度またはその整数倍の角度だけ回転させて、所望の組ソ
ケットを選択することが出来て便利であり、しかも、そ
の形状から肉眼またはCCDカメラなどの撮像装置によ
って、ソケット治具31の回転角度を確認し易いので、
ソケット治具31の動作状態を判別し易いという利点が
ある。もちろん、混流する二部材が5種類以上の場合
は、ソケット治具を5角形以上の多角形状にしてもよ
い。また、場合によっては、円形状にしてもよい。
【0031】図3は本発明の異なる実施形態のボルト締
付装置60の概略構成図を示す。このボルト締付装置6
0は、四角形状のソケット治具61が回転軸62によっ
て回転自在に構成されており、3頂部ないし4頂部の孔
63,63に、A車種用の組ソケット64、B車種用の
組ソケット67、C車種用の組ソケット70が、それぞ
れ回転自在に貫通装着されている。
【0032】前記各組ソケット64,67,70は、そ
れぞれナットランナ81によって直接駆動される位置固
定側の個別ソケット65,68,71と、位置可変側の
個別ソケット66,69,72とを有している。位置固
定側の個別ソケット65,68,71と、位置可変側の
個別ソケット66,69,72との間隔寸法a1,a
2,a3および/またはオフセット寸法b1,b2,b
3(図示省略)は、それぞれの車種に応じて設定されて
いる。
【0033】位置固定側の個別ソケット65,68,7
1は、図4に個別ソケット65で代表して示すように、
一方端部にボルト頭部状端部65aを有し、他方端部に
ボルト3の頭部に係合可能なソケット状端部65b有す
る。
【0034】これに対して位置可変側の個別ソケット6
6,69,72は、図4に個別ソケット66で代表して
示すように、一方端部に従動ギヤ66aを有し、他方端
部にボルト4に係合可能なソケット状端部66b有す
る。また、ソケット治具61には、軸受73を介して回
転軸74が取付られており、この回転軸74の一方端部
には、ボルト頭部状端部74aを有し、他方端部にスト
ッパ74bを有し、中間部分に駆動ギヤ74cが固定さ
れている。さらに、前記従動ギヤ66aと駆動ギヤ74
cとの間には、駆動ギヤ74cの駆動力を従動ギヤ66
aに伝達するセットギヤ75が介在されている。なお、
図4では図面の簡略化のために、セットギヤ75の回転
軸は図示を省略し、中心軸線のみを示している。
【0035】上記の位置可変側の構成は、他の位置可変
側の個別ソケット69,72についても、位置固定側の
個別ソケット68,71および位置可変側個別ソケット
69,72間の間隔寸法および/またはオフセット寸法
が、ナットランナ81,82間の間隔寸法および/また
はオフセット寸法と異なる場合は、前記位置固定側の個
別ソケット68,71と位置可変側の個別ソケット6
9,72との間隔寸法a2,a3および/またはオフセ
ット寸法こそ相違するが、略同様に構成される。
【0036】前記ナットランナ81,82は、それぞれ
台(図示省略)に固定されているが、図1ないし図3に
示すボルト締付装置30と相違して、その間隔寸法Lお
よびオフセット寸法は一定である。固定側ナットランナ
81の回転軸83の先端部には、前記固定側の個別ソケ
ット65、68、71のボルト頭部状端部65a、68
a、71aに係合するソケット85が設けられている。
また、位置可変側ナットランナ82の回転軸84の先端
部には、前記回転軸74のボルト頭部状端部74aに係
合するソケット86が設けられている。
【0037】したがってナットランナ81,82の回転
軸83,84を回転駆動すると、選択された組ソケット
64(65,66)または67(68,69)または7
0(71,72)が回転駆動される。ここで、位置固定
側の個別ソケット65,68,71は、図1ないし図3
の個別ソケットと同様に、ナットランナ81のソケット
85に嵌合して直接駆動される。一方、位置可変側の個
別ソケット66,69,72は、ナットランナ82のソ
ケット86に嵌合して回転駆動される回転軸74に固定
された駆動ギヤ74cが回転駆動され、この駆動ギヤ7
4cの回転動作により、セットギヤ75を介して従動ギ
ヤ66aが回転駆動されることによって回転駆動され
る。
【0038】次に、上記のボルト締付装置60の動作に
ついて説明する。例えば混流方式の製造ラインを流れて
きた二部材であるショックアブゾーバ10およびナック
ル20がA車種用の場合は、ソケット治具61を所定角
度だけ回転駆動して、A車種用の組ソケット64を選択
する。前述のようにナットランナ81,82の間隔寸法
および/またはオフセット寸法は固定されているが、位
置固定側の個別ソケット65と位置可変側の個別ソケッ
ト66との間隔寸法a1および/またはオフセット寸法
b1は、A車種用に適合するように設定されている。
【0039】そして、ナットランナ81で位置固定側の
個別ソケット65を回転駆動すると共に、ナットランナ
82で回転軸74のボルト頭部状端部74aを回転駆動
すると、回転軸74の回転動作によって駆動ギヤ74c
が回転し、セットギヤ75を介して、従動ギヤ66aが
回転駆動されて、位置可変側の個別ソケット66が回転
駆動される。
【0040】ここで、駆動ギヤ74cの正方向回転に対
して、セットギヤ75は逆方向回転し、従動ギヤ66a
は正方向回転する。したがって、駆動ギヤ74cと従動
ギヤ66a間のギヤ比を1に設定することによって、位
置可変側の個別ソケット66を、位置固定側の個別ソケ
ット65と同一回転方向、かつ同一回転数に設定するこ
とが出来る。それによって、見かけ上は、図1および図
2に示すソケット治具31と同様の動作をさせることが
出来る。
【0041】上記のボルト締付装置60によれば、ソケ
ット治具61の構成は若干複雑になるが、ナットランナ
81,82を固定に出来る。ナットランナ81,82間
の間隔寸法Lおよび/またはオフセット寸法を可変にす
るためには、複雑、かつ大型の可変機構を必要とするの
みならず、可変機構を駆動するために比較的大きなエネ
ルギを必要とするが、上記のように、ナットランナ8
1,82を固定にした場合は、その可変機構が不要で、
可変のためのエネルギも不要になる。
【0042】なお、上記実施形態は、特定の構成例につ
いて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定され
るものではなく、各種の変形が可能であることは言うま
でもない。例えば、上記実施形態では、ボルト締付する
二部材の一方部材として、螺旋バネを有するショックア
ブゾ−バについて説明したが、流体を用いたストラット
式ショックアブゾーバにも同様に適用出来るし、自動車
用のショックアブゾーバおよびナックルのボルト締付以
外の用途におけるボルト締付にも適用することが出来
る。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上のように、複数種類の二
部材の中から選択された二部材を複数のボルトおよびナ
ットにより同時に締付るボルト締付装置であって、複数
種類の二部材を締付る複数のボルト・ナットの配置関係
に応じて複数の組ソケットを回転自在に貫通装着し回転
軸を中心に回転自在に構成されたソケット治具と、前記
ソケット治具の締付すべき二部材とは反対側に配置され
た複数のナットランナとを具備し、二部材を締付る複数
のボルト・ナットの配置関係に応じて、前記ソケット治
具を回転させて複数の組ソケットの中から適合する組ソ
ケットを選択使用することを特徴とするものであるか
ら、一つの製造ラインに複数の車種の二部材を混流させ
ることが出来、製造ラインを流れてきた車種の二部材に
応じて、ソケット治具を所定角度回転させて、その車種
に適合する組ソケットを選択して使用することが出来
る。また、複数のボルトおよびナットを同時に締付るこ
とが出来るので、締付時間が短縮されて、生産性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るボルト締付装置の概略
構成正面図である。
【図2】図1のボルト締付装置における要部拡大側断面
図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るボルト締付装置の
要部概略構成斜視図である。
【図4】図3のボルト締付装置における要部拡大側断面
図である。
【図5】ボルト締付すべき二部材の一例であるショック
アブゾーバおよびナックルの分解斜視図である。
【図6】本発明の解決すべき一つの課題について説明す
るボルト締付部の拡大正面図である。
【図7】本発明の解決すべき他の課題について説明する
ボルト頭部の拡大平面図である。
【符号の説明】
3,4 ボルト 5,6 ナット 10 ショックアブゾーバ(一方部材) 20 ナックル(他方部材) 30,60 ボルト締付装置 31,61 ソケット治具 32,62 回転軸 33,36,39 組ソケット 34,35,37,38,40,41 個別ソケット 34a,35a ボルト頭部状端部 34b,35b ソケット状端部 51,52 間隔寸法および/またはオフセット寸法が
可変のナットランナ 64,67,70 組ソケット 65,68,71 位置固定側の個別ソケット 65a ボルト頭部状端部 65b ソケット状端部 66,69,72 位置可変側の個別ソケット 66a 従動ギヤ 66b ソケット状端部 73 軸受 74 回転軸 74a ボルト頭部状端部 74b ソケット状端部 74c 駆動ギヤ 75 セットギヤ 81,82 間隔寸法および/またはオフセット寸法が
固定のナットランナ a,a1,a2,a3 間隔寸法 b オフセット寸法 w ボルトまたはナットの2面幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の二部材の中から選択された二
    部材を複数のボルトおよびナットにより同時に締付るボ
    ルト締付装置であって、 複数種類の二部材を締付る複数のボルト・ナットの配置
    関係に応じて複数の組ソケットを回転自在に貫通装着し
    回転軸を中心に回転自在に構成されたソケット治具と、
    前記ソケット治具の締付すべき二部材とは反対側に配置
    された複数のナットランナとを具備し、二部材を締付る
    複数のボルト・ナットの配置関係に応じて、前記ソケッ
    ト治具を回転させて複数の組ソケットの中から適合する
    組ソケットを選択使用することを特徴とするボルト締付
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ソケット治具が、その周辺部の等角
    度位置に前記複数の組ソケットを具備することを特徴と
    する請求項1に記載のボルト締付装置。
  3. 【請求項3】 前記ソケット治具が、多角形状を有し、
    その各頂角部位置に前記複数の組ソケットを具備するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のボルト締付装置。
  4. 【請求項4】 前記選択された組ソケットに応じて、前
    記複数のナットランナ間の間隔寸法および/またはオフ
    セット寸法を可変する可変機構を具備することを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載のボルト締付装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数のナットランナが所定位置に固
    定配置され、位置固定側の個別ソケットが一方側のナッ
    トランナにより直接回転駆動され、位置可変側の個別ソ
    ケットが他方側のナットランナによりセットギヤを介し
    て回転駆動されるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載のボルト締付装置。
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