JP2003310662A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP2003310662A
JP2003310662A JP2002118176A JP2002118176A JP2003310662A JP 2003310662 A JP2003310662 A JP 2003310662A JP 2002118176 A JP2002118176 A JP 2002118176A JP 2002118176 A JP2002118176 A JP 2002118176A JP 2003310662 A JP2003310662 A JP 2003310662A
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JP
Japan
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locking
disposable diaper
locking tool
substrate
hook
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002118176A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Akeno
満 明野
Yutaka Tominaga
豊 冨永
Shingo Kawano
慎吾 川野
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い捨ておむつに用いる止具を合成樹脂から
成形し、止具は外力に対し圧潰して変形し易く違和感を
与えない。 【解決手段】 止具の係止具1は、合成樹脂を押出成形
して成形し、基板4の表面に緩やかに傾斜する傾斜片5
を設け、傾斜片5の上端に基板4に並行する被覆部6を
連設し、被覆部6の先端に内向きのフック部7を設け
る。この係止具1と掛止めできる係止部2は略同一形態
で基板11の表面に緩やかに傾斜する傾斜片12を設
け、傾斜片12の先端に被覆部13およびフック部14
を設け、係止具1をおむつの一方の打ち合わせ部21の
内側、対応する係止部2を他方の打ち合わせ部21の外
側に取り付け、掛止め時に止具は外力に応じて圧潰して
変形できるように取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨ておむつ
において、両側腰部分の打ち合わせ部に取り付けて使用
する止具であって、安価に仕上げられ柔軟性のある熱可
塑性樹脂から成形した止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近おむつの組み立てが簡単に行える使
い勝手のよい使い捨ておむつが多数開発されている。た
とえば使い捨ておむつの組み立てに必要なおむつの両側
腰部分の打ち合わせ部を簡単に連結することができる止
具として、図11に示すように、波ダッシュ形の係止片
の基部を斜傾状に基板の上面に突設して止具を形成し、
この止具を使い捨ておむつの両側腰部の前部腰部分と後
部腰部分の打ち合わせ部に、それぞれ対面する形に止具
の基板を取り付け、一方の係止片と基板の間へ他方の係
止片を摺接挿入して重合させることによって係止できる
熱可塑性樹脂を押出成形して成形した止具が特許第25
25779号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた図11に
示す止具は、係合したとき一方の波ダッシュ形の係止片
が他方の係止片のサイドからスライドして抜脱しないよ
うに、係止片のP点において止具の両側端における係止
片と基板とを接着している関係で、接着部分における口
径が最小となるため、挿入する波ダッシュ形の係止片に
おける屈曲する先端の挿入がスムーズに行えない。また
挿入後においても係止片のP点に圧力が集中し接着個所
を剥離するおそれがある。さらに係止片と基板とを接着
しない場合は、係止片が遊動し係合が不安定になるな
ど、波ダッシュ形係止片の形態に問題がある。
【0004】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、請求項1記載の発明は、おむつの両
側腰部の打ち合わせ部を係止具によって連結しても、連
結部分が柔軟で表面から押圧すると係止具の被覆部が容
易に圧潰して変形し違和感を与えない。しかも係止部は
係合相手の係止部に円滑に挿入され係止することがで
き、係止されたとき腹筋により引っ張り力が働くと、係
合相手の係止部を係止具における強度的にも強い基板と
傾斜片との分岐部分で受け止めることができ、したがっ
て係合強度のある係止具を備えた使い捨ておむつを提供
することが主たる目的である。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、係止部を係止具と断面同形の形材から
形成したときでも、係止具が係止部からサイドへスライ
ドして抜脱しない品質のよい係止部に形成し安全な係止
具を備えた使い捨ておむつを提供することが目的であ
る。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、係止具をおむつの両側腰部の打ち合わ
せ部に対し、理想的かつ有効的な形態に取り付けること
ができ、係合操作の易しい係止具を備えた使い捨ておむ
つを提供することが目的である。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、係止具の先端を円滑かつ支障なく係合
相手の係止部に挿入し係合できる、係合操作の易しい係
止具を備えた使い捨ておむつを提供することが目的であ
る。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、係止具を複数個おむつの両側腰部の打
ち合わせ部に対し複数連タイプに横設し、係止具を複数
個所で係合させることができ、より柔軟性のある係止具
を備えた使い捨ておむつを提供することが目的である。
【0009】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、係止具をおむつの両側腰部の打ち合わ
せ部に取り付け、係合相手の係止部と掛止めしたとき、
掛止め状態をきわめて簡単に掛止めを解除し、容易に係
止具を取り外すことができる係止具を備えた使い捨てお
むつを提供することが目的である。
【0010】請求項7記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の目的に加え、係止具の係合相手である係止
部をおむつの両側腰部の打ち合わせ部に対し、複数連タ
イプに横設し、複数の係止具と対応できる形に形成し、
打ち合わせ部の連結を的確に行え、より柔軟性のある係
止具を備えた使い捨ておむつを提供することが目的であ
る。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の目的に加え、係止具の係合相手である係止
部を簡単な構造の透孔状に形成し、すなわちおむつの生
地または基板に係止孔を設けて係止具を簡易に掛止める
ことができる形に形成した便利な係止具を備えた使い捨
ておむつを提供することが目的である。
【0012】請求項9記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の目的に加え、係止具の係合相手である係止
部を簡単な構造の紐体を用い、紐体の両端をおむつの生
地または基板上に固定し、係止具を簡易に掛止めること
ができる形に形成した便利な係止具を備えた使い捨てお
むつを提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、平坦状の取
付板すなわち基板4の表面に前方へ向けて緩やかに傾斜
する傾斜片5を立設し、この傾斜片5の上端に基板4と
並行に延びる被覆部6を連設し、この被覆部6の先端に
内向きのフック状を呈するフック部7を設け、熱可塑性
樹脂を用いて押出成形して柔軟性を備えた係止具1を形
成し、この係止具1をおむつ20の打ち合わせ部21の
一方に取り付け、これと対応する他方の打ち合わせ部2
1に係止部2を設け、係止具1と係止部2とが掛止めで
きるように形成した使い捨ておむつを主な構成とするも
のである。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、平坦状の基板11の表面に前方へ向け
て緩やかに傾斜する傾斜片12を立設し、この傾斜片1
2の上端に基板11と並行に延びる被覆部13を連設
し、この被覆部13の先端に内向きのフック状を呈する
フック部14を設け、被覆部13の両側端を基板11に
溶着または接着などによって封止して封止部15を形成
して係止具1の被覆部6を収納する収納部19を設け、
全体が柔軟性を備えた熱可塑性樹脂製の係止部2を形成
し、この係止部2を係止具1と対向状に打ち合わせ部2
1に配した使い捨ておむつである。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、おむつ20の打ち合わせ部21の対向
面に取り付ける係止具1は、係止具1に設けた傾斜片5
が係合方向の前方すなわち先端に位置し、フック部7が
内側に位置する形に係止具1の基板4を打ち合わせ部2
1に取り付けた使い捨ておむつである。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、係止具1における被覆部6およびフッ
ク部7を先端に向かって先細状に形成し、操作がスムー
ズに行える円滑面に形成した使い捨ておむつである。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、係止具1は複数の被覆部6を係合方向
と直交する方向すなわち横方向に間隔をおいて基板4に
二連式あるいは三連式に設け、この係止具1を係止部2
と掛止めできる形に形成した使い捨ておむつである。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、係止具1は基板4の一端部側から傾斜
する傾斜片5を突出状に設け、この傾斜片5の先端に基
板4の外側に位置する被覆部6およびその先端にフック
部7を設けて掛止めできる形に形成した使い捨ておむつ
である。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、係止部2は複数の被覆部13
を係合方向と直交する方向すなわち横方向に間隔をおい
て基板11に二連式あるいは三連式に設け、かつ被覆部
13の両側端を基板11に溶着または接着などによって
封止して封止部15を形成することによって、係止具1
の被覆部6を収納できる収納部19を形成し、この係止
部2を係止具1のフック部7と掛止めできる形に形成し
た使い捨ておむつである。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、係止部2は係合方向と直交す
る方向すなわち横方向に長い透孔状を呈する係止孔16
をおむつ20の生地25または基板11に設け、この係
止孔16は係止具1のフック部7と掛止めできる形に形
成した使い捨ておむつである。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、係止部2は係合方向と直交す
る方向すなわち横方向に紐体17を配し、この紐体17
の両端をおむつ20の生地25または基板に縫着または
溶着あるいは接着などによって固定して引っ掛け紐18
を形成し、この引っ掛け紐18は係止具1のフック部7
と掛止めできる形に形成した使い捨ておむつである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の使い捨ておむつ
の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説
明する。
【0023】この発明の使い捨ておむつは、図1に示す
ように、おむつ20は前側腰部22と、後側腰部23
と、両腰部22,23の間に設けられた股部24を有
し、前側腰部22と後側腰部23との両側には重なり合
うことができる打ち合わせ部21を設け、この打ち合わ
せ部21の対向面には止具が取り付けられ、止具によっ
て前側腰部22の打ち合わせ部21の外側面に後側腰部
23の打ち合わせ部21が連結される。止具としては、
後側腰部23の打ち合わせ部21の内側面に係止具1を
取り付け、前側腰部22の打ち合わせ部21の外側面に
係止部2を設け、係止具1は、後側腰部23の打ち合わ
せ部21を前側腰部22の打ち合わせ部21へ向けて引
き寄せることにより係止部2に引っ掛けられる。この係
止具1は構造が簡単で安価に製造することができ、しか
も掛止め効果が確実に得られるものでなければならな
い。そこで案出された係止具1は次のとおりの形態であ
る。
【0024】係止具1は、図4に示すように、平坦状の
基板4と、基板4の表面から突出し、基板4の一側部寄
りに傾斜する傾斜片5と、この傾斜片5の上端から傾斜
片5が傾斜する側と同じ側へ向け、基板4と略並行に延
びる被覆部6とを有し、この被覆部6の先端には内側へ
向けて突出するフック状を呈するフック部7を設けて係
止具1を形成する。なお図4には係止具1を基板4上に
二連式に設けているが、係止具1は勿論単体から形成し
てもよく、場合によっては基板4上に三連式に設けるこ
ともできる。
【0025】この係止具1に対向して掛止めできる係止
部2は、図5に示すように一部は係止具1の形態と同一
形態に形成する。たとえば平坦状の基板11と、基板1
1の表面から突出し、基板11の一側部寄りに傾斜する
傾斜片12と、この傾斜片12の上端から傾斜片12が
傾斜する側と同じ側へ向け、基板11と略並行に延びる
被覆部13とを有し、この被覆部13の先端に内側へ向
けて突出するフック状を呈するフック部14を設けた形
態は、全く係止具1の形態と同一であり、係止具1と係
止部2とを同一素材で形成できる利点がある。
【0026】係止部2は上記の形態に形成したうえで、
係止具1の被覆部6の先端の全長よりもやや大きな長さ
で被覆部13の両端を基板11に対し、押圧して溶着ま
たは接着することによって、基板11と被覆部13とを
封止して封止部15を形成し、係止具1の被覆部6を収
納できる収納部19を設ける。この封止部15を設ける
ことは、係止具1のフック部7を係止部2のフック部1
4に引っ掛けたとき、係止具1のフック部7が係止部2
のフック部14の側面から抜脱しないように形成したも
のである。なお図5に示した係止部2は、基板4上に所
定の間隔をあけて二連式に係止部2を設けているが、係
止部2は単体であってもよく、また三連式であってもよ
い。
【0027】上記の形態の係止具1と係止部2は、とも
に熱可塑性樹脂を用いて押出成形手段で成形し、しかも
係止具1と係止部2は柔軟性を備えていることが必要で
あり、したがって熱可塑性樹脂として、たとえばエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体100%、またはエチレン−酢
酸ビニル共重合体30〜85%と高密度ポリエチレン1
5〜70%を配合した樹脂、あるいはエチレンアクリル
酸メチル共重合体30〜85%と低密度ポリエチレン1
5〜70%を配合した樹脂などを用いて押出成形によっ
て係止具1と係止部2を形成する。
【0028】係止具1と係止部2は、図1に示すように
ポリウレタン繊維などの合成繊維から作製された、おむ
つ20の打ち合わせ部21における後側腰部片23の内
側面の生地25に係止具1の基板4を貼着などによって
取り付け、また打ち合わせ部21の前側腰部片22にお
ける外側面の生地25に係止部2の基板11を貼着など
によって取り付けて使用する。
【0029】使用の際は、図2に示すようにおむつ20
の前側腰部片22の前面に後側腰部片23をあてがっ
て、係止部2における基板11と被覆部13および封止
部15によって囲まれた収納部19へ、係止具1の被覆
部6とフック部7を図3のように挿入し、フック部7と
フック部14とを掛止めて確実に固定する。
【0030】図6に示す係止具1の変形例について説明
すると、係止具1は基板4に傾斜状に設けた傾斜片5の
先端に形成した被覆部6およびフック部7を先端に向か
って漸次先細状に形成し、係合操作がスムーズに行える
円滑面に形成した係止具1である。なお図面は係止具1
を二連式に設けたものである。
【0031】次に図7、8に示す係止具1と係止部2の
変形例について説明すると、おむつ20における打ち合
わせ部21の後側腰部片23の内側面に取り付ける係止
具1については、前記実施例の係止具1の形態と同一で
ある。前側腰部片22に形成する係止部2は前例と異な
り、直接おむつ20の生地25に紐体17を縫着または
溶着あるいは接着して、フック部7を掛止めることがで
きる引っ掛け紐18を形成する。引っ掛け紐18はフッ
ク部7を引っ掛けるため、係止具1の被覆部6の横幅に
相当する長さで生地25に固定して係止具1のフック部
7を掛止めることである。
【0032】また引っ掛け紐18は、おむつ20の生地
25とは別体の熱可塑性樹脂製の基板11に設け、基板
11の表面へ紐体17を係止具1の被覆部6の横幅に相
当する長さで溶着または接着して形成し、係止具1のフ
ック部7を引っ掛けることができる引っ掛け紐18を形
成し、この基板11をおむつ20の生地25の表面へ貼
着してもよい。なお紐体17の材質はポリアミド繊維、
ポリエステル繊維などのモノフィラメントまたはマルチ
フィラメントを用いて、引っ掛け紐18を形成するのが
よい。
【0033】図9に示す係止具1の変形例について説明
すると、係止部2は図2に示した係止部2と同一形態で
あるが、係止具1の形態が多少異なる。たとえば係止具
1の基板4の一端側から基板4の外側へ傾斜する傾斜片
5を突出状に設け、この傾斜片5の先端に基板4と並行
状に延びる被覆部6を設け、この被覆部6の先端にフッ
ク部7を設ける。フック部7は基板4の区域外に位置す
る形に形成する。
【0034】この形態の係止具1であると、図示したと
おり係止具1をおむつの後側腰部23の打ち合わせ部2
1に取り付け、前側腰部22の打ち合わせ部21に収納
部19のある係止部2を取り付けて掛止めしたとき、後
側腰部23の打ち合わせ部21を矢印方向へ引っ張る
と、係止具1の掛止め部分が基板4外に位置するため、
打ち合わせ部21の変形が容易であり、掛止め状態をき
わめて簡易に解除できる。
【0035】最後に図10に示す係止具1と係止部2の
変形例について説明すると、おむつ20における打ち合
わせ部21の後側腰部23の内側面に取り付ける係止具
1の形態は、前記各実施例の係止具1と同一形態であ
る。前側腰部22に形成する係止部2は、前記各実施例
とは異なり、おむつ20の生地25に直接透孔状の係止
孔16を設けて係止部2を形成する。係止孔16の周縁
は溶着加工して固定し、係止具1のフック部7を引っ掛
けて止める。
【0036】また係止孔16を生地25に直接設けずに
別体の熱可塑性樹脂製の基板11の一部に穿孔して係止
孔16を設け、この基板11をおむつ20の前側腰部2
2から係止孔16が生地25から突出する形、または基
板11の係止孔16が自由に生地25から浮上できるよ
うに生地25に貼着して係止部2を形成し、係止具1の
フック部7を掛止めることができるように形成する。
【0037】以上説明したとおり、係止具は構造が簡単
で柔軟性が具備され肌触りもよく、しかも熱可塑性樹脂
を押出成形加工ができ、安価に製造することが可能であ
り、また係止部は係止具と同一素材を用いたり、または
おむつの生地に直接設置して安価な係止部を作製できる
ようにする。
【0038】
【発明の効果】この発明の使い捨ておむつは、以上説明
したとおりの構成であり、この構成によって下記の効果
を奏するものである。
【0039】この発明のうち請求項1記載の発明は、使
い捨ておむつにおいて、平坦状の基板の表面に傾斜する
傾斜片を立設し、傾斜片の上端に基板と並行に延びる被
覆部を設け、被覆部の先端に内向のフック部を形成した
合成樹脂製の係止具を打ち合わせ部の一方に取り付け、
対応する他方の打ち合わせ部に設けた係止部に掛止め可
能に形成したことによって、使い捨ておむつに用いる係
止具の形状は、充分に柔軟性が発揮でき、しかも容易に
圧潰して変形できるから違和感を与えない。また圧迫さ
れても係止具の係合はフックであるから解除されない効
果がある。
【0040】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、平坦状の基板の表面に傾斜する傾斜片
を立設し、傾斜片の上端に基板と並行に延びる被覆部を
設け、被覆部の先端に内向のフック部を形成し、被覆部
の両端を基板に封止して封止部を形成し、係止具の被覆
部を収納する収納部を設けた合成樹脂の係止部を係止具
と対向状に配設してたことによって、使い捨ておむつに
設ける係止部の形状も充分に柔軟性が発揮でき、しかも
変形できるから違和感を与えない。また圧迫されても係
止部の係合はフックであるから解除されない、さらに係
止具を係止部のサイドからの抜脱を容易に防ぐ効果があ
る。
【0041】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、打ち合わせ部の対向面において係止具
の傾斜片が先端、フック部が内側に位置する形に基板を
打ち合わせ部に取り付けたことによって、使い捨ておむ
つに用いる係止具は、対向する係止部がいかなる形態で
あっても、係止具を容易かつ確実に係合操作を行うこと
ができる効果がある。
【0042】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、係止具は被覆部およびフック部を先端
に向かって先細状に形成したことによって、使い捨てお
むつに用いる係止具は、掛止める相手側の係止部に円滑
に挿入し引っ掛けることができる効果がある。
【0043】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、係止具は複数の被覆部を係合方向と直
交する方向に間隔をおいて基板に連設し、係止部と掛止
め可能に形成したことによって、使い捨ておむつに用い
る係止具を、複数個断続的に設けることにより、係止具
全体により柔軟性を付与し、変形が容易にできる効果が
ある。
【0044】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、係止具は基板の端部側から傾斜する傾
斜片を立設し、傾斜片の先端に基板の外側に位置する被
覆部およびフック部を設けたことによって、おむつの後
側腰部の打ち合わせ部に取り付けた係止具の取り付け部
分および係止具の変形量が大きいため、掛止め解除操作
が容易に行うことができ、係止部から簡単に係止具を取
り外すことができる効果がある。
【0045】請求項7記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、係止部は複数の被覆部を係合
方向と直交する方向に間隔をおいて基板に連設するとと
もに、被覆部の両端を基板に封止して封止部を形成し、
係止具の被覆部を収納する収納部を設けて、係止具のフ
ック部と掛止め可能に形成したことによって、使い捨て
おむつに設ける係止部は複数個断続的に設けることによ
り、係止部全体により柔軟性を付与し、変形が容易にで
きる効果がある。
【0046】請求項8記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、係止部は係合方向と直交する
方向に長い透孔状の係止孔をおむつの生地または基板に
設けて係止具のフック部と掛止め可能に形成したことに
よって、使い捨ておむつに設ける係止部は、構造がきわ
めて簡単で安価な係止部に仕上げられ、かつ係合操作も
簡単かつ容易にできる効果がある。
【0047】請求項9記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、係止部は係合方向と直交する
方向に紐体の両端をおむつの生地または基板に固定して
引っ掛け紐を形成し、係止具のフック部と掛止め可能に
形成したことによって、使い捨ておむつに設ける係止部
は、構造がきわめて簡単であり、かつ係合操作も簡易に
できる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめ
て顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨ておむつの斜視図である。
【図2】係止具と係止部とが掛止めの直前の状態を示す
断面図である。
【図3】係止具と係止部とを掛止めた状態を示す断面図
である。
【図4】被覆部を連設した係止具の斜視図である。
【図5】被覆部および封止部を連設した係止部の斜視図
である。
【図6】係止具の変形例を示す正面図である。
【図7】引っ掛け紐を設けた係止部と係止具との掛止め
状態を示す断面図である。
【図8】同上の係止部の斜視図である。
【図9】係止具の他の変形例を示す掛止め状態の断面図
である。
【図10】係止孔を設けた係止部と係止具との掛止め状
態を示す断面図である。
【図11】公知の波ダッシュ形の係止片を設けた止具の
係合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 係止具 2 係止部 4 基板(係止具) 5 傾斜片(係止具) 6 被覆部(係止具) 7 フック部(係止具) 8 隅角部 11 基板(係止部) 12 傾斜片(係止部) 13 被覆部(係止部) 14 フック部(係止部) 15 封止部 16 係止孔 17 紐体 18 引っ掛け紐 19 収納部 20 おむつ 21 打ち合わせ部 22 前側腰部 23 後側腰部 24 股部 25 生地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BD01 4C098 AA09 CC01 CC14 CE13 CE17 DD23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側腰部22と、後側腰部23と、前側
    腰部22と後側腰部23との間に股部24を有し、前側
    腰部22と後側腰部23の両側に打ち合わせ部21を設
    けた使い捨ておむつ20において、平坦状の基板4の表
    面に傾斜する傾斜片5を立設し、該傾斜片5の上端に基
    板4と並行に延びる被覆部6を設け、該被覆部6の先端
    に内向のフック部7を形成した合成樹脂製の係止具1を
    打ち合わせ部21の一方に取り付け、対応する他方の打
    ち合わせ部21に設けた係止部2に掛止め可能に形成し
    たことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 平坦状の基板11の表面に傾斜する傾斜
    片12を立設し、該傾斜片12の上端に基板11と並行
    に延びる被覆部13を設け、該被覆部13の先端に内向
    のフック部14を形成し、被覆部13の両端を基板11
    に封止して封止部15を形成し、係止具1の被覆部6を
    収納する収納部19を設けた合成樹脂製の係止部2を係
    止具1と対向状に配設してなる請求項1記載の使い捨て
    おむつ。
  3. 【請求項3】 打ち合わせ部21の対向面において係止
    具1の傾斜片5が先端、フック部7が内側に位置する形
    に基板11を打ち合わせ部21に取り付けてなる請求項
    1記載の使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】 係止具1は被覆部6およびフック部7を
    先端に向かって先細状に形成してなる請求項1記載の使
    い捨ておむつ。
  5. 【請求項5】 係止具1は複数の被覆部6を係合方向と
    直交する方向に間隔をおいて基板4に連設し、係止部2
    と掛止め可能に形成してなる請求項1記載の使い捨てお
    むつ。
  6. 【請求項6】 係止具1は基板4の端部側から傾斜する
    傾斜片5を立設し、該傾斜片5の先端に基板4の外側に
    位置する被覆部6およびフック部7を設けてなる請求項
    1記載の使い捨ておむつ。
  7. 【請求項7】 係止部2は複数の被覆部13を係合方向
    と直交する方向に間隔をおいて基板11に連設するとと
    もに、被覆部13の両端を基板11に封止して封止部1
    5を形成し、係止具1の被覆部6を収納する収納部19
    を設けて、係止具1のフック部7と掛止め可能に形成し
    てなる請求項1または2記載の使い捨ておむつ。
  8. 【請求項8】 係止部2は係合方向と直交する方向に長
    い透孔状の係止孔16をおむつ20の生地25または基
    板11に設けて係止具1のフック部7と掛止め可能に形
    成してなる請求項1または2記載の使い捨ておむつ。
  9. 【請求項9】 係止部2は係合方向と直交する方向に紐
    体17の両端をおむつ20の生地25または基板11に
    固定して引っ掛け紐18を形成し、係止具1のフック部
    7と掛止め可能に形成してなる請求項1または2記載の
    使い捨ておむつ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005312907A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Uni Charm Corp 着用物品

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