JP2003304793A - 田植機用の薬剤散布装置 - Google Patents

田植機用の薬剤散布装置

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JP2003304793A
JP2003304793A JP2002110502A JP2002110502A JP2003304793A JP 2003304793 A JP2003304793 A JP 2003304793A JP 2002110502 A JP2002110502 A JP 2002110502A JP 2002110502 A JP2002110502 A JP 2002110502A JP 2003304793 A JP2003304793 A JP 2003304793A
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chemical
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drug
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Makoto Inutani
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤ホッパに貯留された粉粒状の薬剤を繰出
し機構で所定量づつ繰出し、繰出された薬剤を拡散機構
によって拡散散布するよう構成した田植機用の薬剤散布
装置を、構造簡単でありながら薬剤散布状態の変更が簡
単容易であり、また、精度の高い薬剤繰出しを行うのに
有効な、実用性に優れたものにする。 【解決手段】 繰出し機構31に、薬剤ホッパ下端の薬
剤流下口aに臨む複数の繰出し孔bを有する単一の目皿
40と、この目皿40を往復駆動する目皿駆動機構50
と、繰出し孔bから落下してきた薬剤を拡散機構32に
導く左右複数の薬剤落下口cとを備えてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植付け作業と同
時に除草剤などの薬剤を圃場に散布するよう構成した田
植機用の薬剤散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】田植機用の薬剤散布装置としては、例え
ば、特開平6−86623号公報に開示されているよう
に、ホッパの下端部に備えた一対の供給口から流下する
粉粒状の薬剤を、縦軸心周りに回転駆動される目皿で定
量づつ繰出して散布機構に供給するとともに、シャッタ
ーをスライド操作して一対の供給口を共に開放した全幅
散布状態と、一方の供給口のみを開放して散布幅を制限
した小幅散布状態と、一対の供給口を共に閉塞した散布
停止状態を任意に選択することができよう構成したもの
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の薬剤散布装
置は、供給口を選択開閉することで散布幅を簡単に変更
でき、便利に使用できる利点を有するものであるが、一
対の供給口を開閉するシャッターおよびこれを操作する
構造が必要であり、構造が複雑化するとともにコスト高
になるものであった。
【0004】また、上記薬剤散布装置では、目皿の作動
速度を変更することで単位時間当たりの繰出し量を変更
調節することができるのであるが、目皿の作動速度が速
くなるほど目皿に形成された繰出し孔への薬剤充填量が
減少する傾向があり、繰出し精度が不安定になることが
あった。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、構造簡単でありながら薬剤散布状態の
変更が簡単容易であり、また、精度の高い薬剤繰出しを
行うのに有効な、実用性に優れた田植機用の薬剤散布装
置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用、および効果〕
【0007】請求項1に係る発明は、薬剤ホッパに貯留
された粉粒状の薬剤を繰出し機構で所定量づつ繰出し、
繰出された薬剤を拡散機構によって拡散散布するよう構
成した田植機用の薬剤散布装置であって、前記繰出し機
構には、薬剤ホッパ下端の流下口に臨む複数の繰出し孔
を有する単一の目皿と、この目皿を往復駆動する目皿駆
動機構と、前記繰出し孔から落下してきた薬剤を前記拡
散機構に導く左右複数の薬剤落下口とを備えてあること
を特徴とする。
【0008】上記構成によると、目皿に備えた複数の繰
出し孔のそれぞれが薬剤ホッパ下端の流下口に臨む位置
と流下口から外れた位置とに亘って移動するように目皿
を大きく往復駆動することで、複数の繰出し孔で繰出し
た薬剤を左右複数の薬剤落下口を介して拡散機構に導い
て、幅広く散布を行うことができる。また、複数の繰出
し孔の一部のみが薬剤ホッパ下端の流下口に臨む位置と
流下口から外れた位置とに亘って移動するように目皿を
小さく往復駆動することで、一部の繰出し孔で繰出した
薬剤を一部の薬剤落下口のみを介して拡散機構に導い
て、制限された範囲での散布を行うことができる。さら
に、目皿に備えた複数の繰出し孔のすべてが薬剤ホッパ
下端の流下口から外れた位置にあるように目皿を停止す
ることで、薬剤の繰出しを停止することができる。
【0009】また、単位時間当たりの往復作動回数や往
復作動速度を変更すれば単位時間当たりの散布量を変更
調節することができる。
【0010】従って、請求項1の発明によると、目皿駆
動機構を作動制御するだけで散布幅や散布量の調節を行
うことができるので、シャッターなどを用いる構造に比
較して構造簡単かつ安価な構造で所望の機能を発揮させ
ることが可能となる。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、前記目皿の往復作動範囲を変更調節する手段を
備えてある。
【0013】上記構成によると、全条植えを行う通常の
植付け作業においては、目皿に備えた複数の繰出し孔の
それぞれが薬剤ホッパ下端の流下口に臨む位置と流下口
から外れた位置とに亘って移動するように目皿を大きく
往復駆動することで、複数の繰出し孔で繰出した薬剤を
左右複数の薬剤落下口を介して拡散機構に導いて、全条
植付け幅に対応した幅広い薬剤散布を行うことができ
る。また、畦際近くにおいて一部の条の植付けを休止し
て少数条植えを行う場合には、複数の繰出し孔の一部の
みが薬剤ホッパ下端の流下口に臨む位置と流下口から外
れた位置とに亘って移動するように目皿を小さく往復駆
動することで、一部の繰出し孔で繰出した薬剤を一部の
薬剤落下口のみを介して拡散機構に導いて、少数植付け
条に対応した小幅での薬剤散布を行うことができる。
【0014】従って、請求項2の発明によると、全条植
えと少数条植えに対応した散布範囲の調整を簡単容易に
行うことができる。
【0015】〔請求項3に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0016】請求項3に係る発明は、請求項2の発明に
おいて、苗植付け装置に備えられた少数条植え用の畦際
クラッチの入り切り状態を検知する手段を備え、畦際ク
ラッチに切り状態の検知に基づいて前記目皿の往復作動
範囲が自動的に変更調節されるよう構成してある。
【0017】上記構成によると、全条植えを行う通常の
植付け作業においては、畦際クラッチが全てクラッチ入
り状態にあるので、この検出に連動して、目皿の往復作
動範囲が大きく設定され、少数条植えのために一部の畦
際クラッチが切られると、これが検出されて目皿の往復
作動範囲が自動的に制限される。
【0018】従って、請求項3の発明によると、植付け
条数に対応した幅での散布を適切かつ簡単に行うことが
できる。
【0019】〔請求項4に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0020】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか一項の発明において、前記目皿が基準位置にある
ことを検知する手段を備えて目皿作動範囲制御の原点を
自動修正するよう構成してある。
【0021】上記構成によると、目皿は基準位置を原点
として所定の範囲で往復作動制御されるとともに、基準
位置の検知に基づいて適時原点が自動修正されて、作動
誤差が吸収される。
【0022】従って、請求項4の発明によると、作業時
間の経過にかかわらず目皿の作動範囲を常に所定範囲に
維持して、植付け条数に対応した適切な散布を行うこと
ができる。
【0023】〔請求項5に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0024】請求項5に係る発明は、薬剤ホッパに貯留
された粉粒状の薬剤を繰出し機構で所定量づつ繰出し、
繰出された薬剤を拡散機構によって拡散散布するよう構
成した田植機用の薬剤散布装置であって、前記繰出し機
構には、薬剤ホッパ下端の流下口に臨む繰出し孔を有す
る単一の目皿と、この目皿を駆動する目皿駆動手段と、
前記繰出し孔から落下してきた薬剤を前記拡散機構に導
く薬剤落下口とを備え、前記目皿駆動機構が駆動停止さ
れた状態では、目皿が薬剤ホッパ下端の流下口を閉塞す
る基準位置で停止されるよう構成してあることを特徴と
する。
【0025】上記構成によると、植付けの停止に対応し
て薬剤散布が停止された際、目皿は薬剤ホッパ下端の流
下口を閉塞する基準位置で停止されて薬剤の流出が阻止
されることになり、薬剤が不当に洩れるようなことが未
然に回避される。
【0026】〔請求項6に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0027】請求項6に係る発明は、請求項5の発明に
おいて、拡散ケースに前記拡散機構および目皿駆動機構
を備えるとともに、散布ケースの上部に前記薬剤ホッパ
を脱着自在に装着し、この薬剤ホッパに前記目皿を支持
してある。
【0028】上記構成によると、清掃やメンテナンスの
ために散布ケースから薬剤ホッパを取外すと、薬剤ホッ
パの流下口を閉塞する基準位置で停止された目皿も一緒
に取外されることになり、取外された薬剤ホッパの流下
口は閉塞状態に維持される。
【0029】従って、請求項6の発明によると、薬剤ホ
ッパを取り外しても薬剤が不当に洩れない。自閉弁など
の専用部材を要することなく目皿自体を有効に利用した
簡単な構造でて薬剤漏れ出しを防止できる。
【0030】〔請求項7に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0031】請求項7に係る発明は、薬剤ホッパに貯留
された粉粒状の薬剤を繰出し機構で所定量づつ繰出し、
繰出された薬剤を拡散機構によって拡散散布するよう構
成した田植機用の薬剤散布装置であって、前記繰出し機
構には、薬剤ホッパ下端の流下口に臨む繰出し孔を有す
る単一の目皿と、この目皿を電動アクチュエータで駆動
する目皿駆動機構と、前記繰出し孔から落下してきた薬
剤を前記拡散機構に導く薬剤落下口とを備え、走行機体
から苗植付け装置に作業用動力を伝達する伝動軸の回転
速度、あるいは、走行系の伝動軸の回転速度を検出する
回転速度検出手段を備え、検出した回転速度に基づいて
前記電動アクチュエータの作動を制御して、単位走行距
離当たりの薬剤繰出し量を設定値に自動調整する繰出し
量調節制御手段を備えてあることを特徴とする。
【0032】上記構成によると、走行速度を変更する
と、作業系の伝動軸、あるいは、走行系の伝動軸の回転
速度が変化し、この変化に基づいて目皿駆動機構におけ
る電動アクチュエータが作動制御され、単位走行距離当
たりの薬剤繰出し量が設定値に自動調整される。例え
ば、走行速度が速くなると、単位時間当たりの目皿の作
動回数が多くなるよう自動変更し、逆に、走行速度が遅
くなると、単位時間当たりの目皿の作動回数が少なくな
るよう自動変更することで、単位走行距離当たり、換言
すると、単位面積当たりの薬剤繰出し量が設定された値
に自動調整される。
【0033】従って、請求項7の発明によると、走行速
度を変更しても単位面積当たりの薬剤散布量を予め設定
した値に維持することができ、過不足のない薬剤散布を
好適に行うことができる。
【0034】〔請求項8に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0035】請求項8に係る発明は、請求項7の発明に
おいて、前記回転速度検出手段によって前記伝動軸の回
転状態が検知されると前記目皿駆動機構が作動され、前
記伝動軸の停止状態が検知されると、前記目皿駆動機構
が停止されるよう構成してある。
【0036】上記構成によると、前記伝動軸が伝動軸の
回転速度が変化すると上記のように単位走行距離当たり
の薬剤繰出し量が設定値に自動調整されるとともに、伝
動軸の回転あるいは停止状態の検出が散布の起動あるい
は停止の条件となり、植付け作業でない時に不要に薬剤
散布を行うことがなく、薬剤を無駄なく有功に使用でき
る。
【0037】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る薬剤散布装
置を備えた田植機の全体側面が示されている。この薬剤
散布装置付き田植機は、4輪駆動型の走行機体1の後方
に、油圧シリンダ2で駆動される四連リンク機構3を介
して苗植付け装置4が昇降自在に連結されるとともに、
走行機体1の後部に施肥装置5が搭載装備され、かつ、
苗植付け装置4の後部に薬剤散布装置6が連結された構
造となっており、主変速レバー7を前後に揺動操作する
ことで、無段の前後進変速が可能、かつ、副変速レバー
8によって作業走行用の低速と移動走行用の高速とを選
択するようになっている。
【0038】前記苗植付け装置4は6条植え仕様に構成
されており、乗用走行機体1から軸伝達された作業用動
力を受けるフィードケース12、6条分の苗を載置して
一定ストロークで往復横移動される苗のせ台13、左右
に並列配備された3つの植付けケース14、各植付けケ
ース14の後部左右に装着された回転式の植付け機構1
5、2条分づつ植付け箇所を整地する3個の整地フロー
ト16、などが装備されている。また、図2に示すよう
に、各植付けケース14には、左右の植付け機構15の
駆動を断続する畦際クラッチ17が備えられており、こ
れら畦際クラッチ17を選択して切り操作することで、
通常の全条(6条)植えの他に、畦際近くでの4条植
え、および、2条植えによる少数条植えを行うことがで
きるよう構成されている。
【0039】前記施肥装置5は、顆粒状の肥料を収容す
る肥料ホッパ21、収容した肥料を所定量づつ繰出す2
条単位3組の繰出し機構22、繰出された肥料を整地フ
ロート16に備えた作溝器23に導く供給ホース24、
供給ホース24内に搬送風を供給して肥料を作溝器23
まで風力搬送する電動ブロア25、などが備えられてお
り、植付けと同時に植付け苗の横側近くに肥料を埋設し
てゆくよう構成されている。そして、3組の各繰出し機
構22は、前記畦際クラッチ17を操作する3本の畦際
クラッチレバー26にそれぞれ連動連結されており、畦
際クラッチ17の切り操作によって一部の植付けが休止
されると、その植付け休止条に対応する条の肥料繰出し
も停止されるようになっている。
【0040】図3〜図11に前記薬剤散布装置6の構成
が示されている。この薬剤散布装置6には、粉粒状の薬
剤(除草剤)を収容する薬剤ホッパ30、収容した薬剤
を所定量づつ繰出す繰出し機構31、繰出された薬剤を
6条の植付け幅に相当する横幅で植付け跡に拡散散布す
る拡散機構32、繰出し機構31および拡散機構32を
内装する散布ケース33、等が備えられており、ベース
部材としての散布ケース33が、前記植付けケース14
から立設した伸縮調節可能な支柱34を介して高さ調節
可能に取付けられている。
【0041】薬剤ホッパ30は、蓋カバー35を備えた
ホッパ本体36と、その下端に嵌合されてピン連結され
たロートケース37とから構成されており、ロートケー
ス37の中央後方箇所に下向きに開口した単一の流下筒
37aが形成されている。そして、この薬剤ホッパ30
全体が、散布ケース33の上部中央部位に連設された筒
部33aの上端に脱着可能に外嵌されて、この筒部33
aに備えた左右のバックル38で止着されている。な
お、ホッパ本体36および蓋カバー35は、収容した薬
剤の消費具合を監視できるように透視可能な樹脂材で形
成されている。
【0042】散布ケース33における筒部33aの内部
には、上向きに開口した内ケース部33bが設けられて
おり、この内ケース部33bの内部に前記繰出し機構3
1が装備されている。繰出し機構31は、ロートケース
37における流下筒37aの下端に形成された薬剤流下
口aから薬剤を目皿40によって定量づつ繰出して拡散
機構32に供給するものであり、以下のように構成され
ている。
【0043】すなわち、前記目皿40は平面形状が扇形
の厚肉樹脂材で形成されており、扇形のかなめ部位に圧
入連結した支軸41が、ロートケース37に設けた軸受
けボス部37bに回転可能に下方から挿入されるととも
に、軸受けボス部37bの左右に突設された一対のボス
部37cにネジ止めされた目皿支持板42が、前記支軸
41に形成した段部41aに座金43を介して係合され
ることで、目皿40がロートケース37に落下不能に支
持されている。
【0044】目皿40の外周両端部近くには、上下に貫
通する一対の繰出し孔bが形成されている。両繰出し孔
bは、目皿回転軸心Pからロートケース37の薬剤流下
口aまでの距離を半径とする円弧線上に設けられてお
り、目皿40が軸心P周りに水平に往復揺動すること
で、各繰出し孔bが薬剤流下口aに臨む薬剤受け入れ位
置と、薬剤流下口aから外れた位置との間で移動する。
なお、内ケース部33bの底面には、目皿40の揺動範
囲を囲むように平面形状が扇形の周壁33dが立設され
て、洩れた薬剤が拡散するのを防止している。
【0045】内ケース部33bにおける底面の後方箇所
には左右一対のロート状の流下案内部33cが形成され
るとともに、その入口部位には、バネ板材からなる遮蔽
板44が水平片持ち状にネジ止め固定されている。この
遮蔽板44は目皿40の下面に弾性押圧されており、こ
れによって目皿40の上面が流下筒37aの下端に密着
されるとともに、目皿40の下面に遮蔽板44が密着さ
れて摺動するようになっている。そして、図9に示すよ
うに、目皿40が、両繰出し孔bの間の中央部位が薬剤
流下口aの直下となる基準位置にある時、薬剤流下口a
が目皿40で閉塞されるとともに、両繰出し孔bが共に
遮蔽板44から外れた位置で下方に開放されるように、
この遮蔽板44の周方向幅と取付け位相が設定されてい
る。
【0046】また、流下筒37aにおける下端部の左右
には、目皿40の上面に作用するブラシ46が配備さ
れ、繰出し孔bに供給充填された薬剤をブラシ46で摺
りきって定量づつの繰出しを行うよう構成されている。
なお、このブラシ46は、流下筒37aの左右に突設さ
れたボス部37dにネジ止めされた支持板47に取付け
られている。
【0047】従って、繰出し孔bが薬剤流下口aに臨む
位置にある時、繰出し孔bは下方から遮蔽板44で閉塞
されるので、薬剤ホッパ30内の薬剤が薬剤流下口aか
ら繰出し孔bに流入し、繰出し孔bが薬剤流下口aから
外れることによって繰出し孔b内に充填された所定量の
薬剤が遮蔽板44の上面に沿って搬送され、繰出し孔b
が遮蔽板44から外れて下方に開放されることで、繰出
し孔b内の薬剤が流下案内部33cに落下排出されるの
である。
【0048】そして、目皿40は、その回転中心部位に
装着したねじりバネ45で図9に示す基準位置に弾性的
に付勢されており、清掃やメンテナンスのために薬剤ホ
ッパ30を散布ケース33から取外した場合、目皿40
も前記基準位置に弾性保持された状態で薬剤ホッパ30
と一緒に取外されることになり、ホッパ内に薬剤が残っ
ていても基準位置の目皿40が薬剤流下口aを閉塞し
て、薬剤の流出を阻止する。
【0049】内ケース部33bに設けられた左右の流下
案内部33cの下端にはそれぞれ薬剤落下口cが形成さ
れており、目皿40が左方に揺動して左方の繰出し孔b
が遮蔽板44から左方にはずれると、この繰出し孔bで
繰出し搬送された薬剤は落下して左方の薬剤落下口cか
ら拡散機構32に落下供給され、また、目皿40が右方
に揺動して右方の繰出し孔bが遮蔽板44から右方には
ずれると、この繰出し孔bで繰出された薬剤が落下して
右方の薬剤落下口cから拡散機構32に落下供給される
ようになっている。
【0050】そして、前記目皿40は、以下のように構
成された目皿駆動機構50によって往復揺動駆動される
ようになっている。
【0051】前記散布ケース33の内部上方には、金属
板からなる支持枠51が水平にネジ止め固定され、この
支持枠51と前記内ケース部33bの底壁とに亘って、
前記目皿回動用の軸心Pと同心に回転軸52が鉛直に支
承され、この回転軸52に扇形ギヤ53が外嵌装着され
て手動脱着可能なベータピン54で連結されている。ま
た、支持枠51の下面には駆動用アクチェータとしての
ステッピングモータ55が装着され、支持枠51の上に
突出されたモータ出力軸55aにピニオンギヤ56が連
結されて前記扇形ギヤ53に咬合されている。そして、
扇形ギヤ53と一体回転する前記回転軸52の上端部が
内ケース部33bの底壁を貫通して上方に突出されて、
前記目皿40の中心孔57に挿入されるとともに、この
回転軸52の上端部に貫通装着した駆動用ピン58が、
前記目皿40の中心孔57に連設された係合凹部59に
係入することで、扇形ギヤ53の回転が回転軸52を介
して目皿40に伝達されるようになっている。
【0052】前記薬剤落下口cから落下供給された薬剤
を拡散する拡散機構32は以下のように構成されてい
る。
【0053】前記散布ケース33の内部には、左右一対
の側板61と周壁板62とによって下方および後方に向
けて開口された拡散室Sが形成されるとともに、前記流
下案内部33cの下端部が周壁板62の天井部位に貫通
されており、目皿40で繰出されて流下案内部33cに
排出された薬剤が左右の薬剤落下口cを介して拡散室S
に落下供給されるようになっている。
【0054】拡散室Sの左右側板61に亘って回転軸6
3が水平に支架されるとともに、この回転軸63の左端
部と、左側板61に取付けたモータ64の出力軸64a
とがベルト伝導装置65を介して増速連動されて、回転
軸63が一定方向に高速回転駆動されるようになってい
る。そして、この回転軸63の中央部に外嵌止着された
ボス部材66に、金属板を打ち抜き形成してなる左方拡
散用の拡散羽根67と右方拡散用の拡散羽根68とが背
中合わせ状態でネジ止めされて、前記拡散機構32が構
成されている。
【0055】ここで、図11に示すように、前記拡散羽
根67,68は、それぞれが大きく屈折した傾斜羽根6
7a,68aとゆるく屈折した傾斜羽根67b,68b
とが1組となっており、大きく屈折した傾斜羽根67
a,68aは主として左右拡散範囲における中央付近で
の拡散を行い、ゆるく屈折した傾斜羽根67b,68b
が主として左右拡散範囲の外側での拡散を行うようにな
っている。
【0056】なお、前記散布ケース33の内部の上方に
は、目皿駆動用のステッピングモータ55および拡散機
構駆動用のモータ64を作動制御する制御装置70を搭
載した基板71が設けられており、この基板71に搭載
したトッグル型の電源スイチ72の操作レバー72a
と、繰出し量調節用の可変抵抗器73の操作ダイヤル7
3aが散布ケース33の後面に露出するよう配備されて
いる。そして、図12のブロック図に示すように、この
制御装置70には、左右両端の畦際クラッチレバー26
の切り状態を検出する2個のスイッチ74と、走行機体
1から苗植付け装置4への動力伝達用に機体下腹部に配
備した伝動軸9に作用する回転検出機構75と、前記目
皿40の位置を検出する目皿位置検出機構76が接続さ
れている。
【0057】図12中に示すように、前記回転検出機構
75は、伝動軸9に取付けられた磁性金属板からなる回
転検出体77と、この回転検出体77に回転方向一定ピ
ッチで突設されたドグ77aに対向する近接スイッチ7
8とから構成されており、伝動軸9の回転に伴って近接
スイッチ78から出力されるパルス信号の周期から伝動
軸9の回転速度が演算されるようになっている。
【0058】また、目皿位置検出機構76は、前記扇形
ギヤ53の下面に突設した円弧状のリブ53aと、この
リブ53aに直交する光路を備えた光透過型のフォトイ
ンタラプタ79とから構成されており、図9に示すよう
に、目皿40が、往復揺動作動範囲の中央に位置する前
記基準位置にある時、リブ53aの一端がフォトインタ
ラプタ79の光路中心上にあり、この基準位置から目皿
40が時計方向に揺動されるとリブ53aがフォトイン
タラプタ79の光路から外れ、また、基準位置から目皿
40が反時計方向に揺動されるとリブ53aがフォトイ
ンタラプタ79の光路を遮るように設定されている。つ
まり、この目皿位置検出機構76からの情報によって、
目皿40が基準位置、および、正逆いずれの方向に作動
しているかを判断することが可能となっているのであ
る。
【0059】本発明に係る薬剤散布装置6は以上によう
に構成されており、次にその散布作動について説明す
る。
【0060】作業に先立って、電源スイッチ72を入
れ、可変抵抗器73を調節操作して所望の散布量(単位
面積当たり)を設定する。この場合、拡散機構駆動用の
モータ64は電源スイッチ72の入り切りに応じて起動
および停止されるが、目皿駆動用のステッピングモータ
55は電源スイッチ72が入れられただけでは起動され
ることがなく、植付け作業が開始されないと散布作動も
行われない。
【0061】すべての準備が整って植付け作業を開始す
ると、走行機体1から苗植付け装置4へ動力伝達を行う
伝動軸9の回転に伴って回転検出機構75の近接スイッ
チ78からパルス信号が出力され、このパルス信号の間
隔が予め設定した時間以内であると、伝動軸9が回転さ
れて植付け作動が開始されたと判断して目皿駆動用のス
テッピングモータ55が作動制御され、目皿40が基準
位置から左右に設定角度θづつ往復揺動される。
【0062】例えば、図9に示す基準位置から目皿40
が設定角度θだけ左方に作動すると、右側の繰出し孔b
が薬剤流下口aの直下に位置して、薬剤がこの繰出し孔
bに充填され、次に目皿40が設定角度θだけ右方に作
動して基準位置に復帰することで、右側の繰出し孔bに
充填された薬剤が右側の流下案内部33cに落下供給さ
れ、また、基準位置から目皿40が設定角度θだけ右方
に作動すると、左側の繰出し孔bが薬剤流下口aの直下
に位置して、薬剤がこの繰出し孔bに充填され、次に目
皿40が設定角度θだけ左方に作動して基準位置に復帰
することで、左側の繰出し孔bに充填された薬剤が左側
の流下案内部33cに落下供給されることになり、目皿
40の左右往復揺動によって薬剤ホッパ30から定量づ
つ繰出された薬剤が左右の薬剤落下口cから交互に拡散
機構32に落下供給されて、圃場に幅広く散布されてゆ
く。
【0063】この場合、目皿40は、常に一定速度で揺
動駆動されるとともに、左右揺動作動のストロークエン
ド位置で所定の休止時間をもって間欠的に駆動されるよ
うになっており、この休止時間が短いほど単位時間当た
りの目皿作動回数が多くなって、単位時間当たりの繰出
し量は多くなる。また、休止時間が長くなるほど単位時
間当たりの目皿作動回数が少なくなって、単位時間当た
りの繰出し量が少なくなる。そして、休止時間中は目皿
40をストロークエンド位置に保持するに足るトルクを
発揮するだけの極少量の電流がステッピングモータ55
に流される。なお、目皿40の移動速度は、薬剤流下口
aから繰出し口bへの薬剤充填が円滑かつ十分に行うこ
とのできる範囲で、できるだけ速い速度に設定されてい
る。
【0064】ここで、除草剤などの薬剤の散布量は、圃
場単位面積当たりに散布する量、換言すると、単位走行
距離当たりの散布量として設定されるものであり、薬剤
の種類等に応じて単位面積当たりの散布量を設定する
と、走行速度に対応して単位時間当たりの散布量が割り
出され、前記休止時間が自動的に変更設定される。
【0065】つまり、苗植付け装置4への伝動軸9は、
主変速レバー7で変速操作される走行用伝動系から分岐
された作業用伝動系に属しており、伝動軸9の回転速度
は走行速度に比例して変化する。従って、走行速度が速
くなるとこれに比例して伝動軸9の回転速度も増加し、
これが回転検出機構75で検出されて目皿40の休止時
間が短くなるように自動変更される。逆に、走行速度が
遅くなるとこれに比例して伝動軸9の回転速度も減少
し、これが回転検出機構75で検出されて目皿40の休
止時間が長くなるよう自動変更されるのである。ただ
し、作業用伝動系に備えた株間変速装置を切換えて株間
を変更調節すると、走行速度に対する伝動軸9の回転速
度が変化するので、薬剤繰出し量は、選択された株間に
対応して設定されることになる。
【0066】そして、作業用伝動系に装備されている植
付けクラッチを切って植付け作業を停止すると、伝動軸
9が停止して回転検出機構75の近接スイッチ78から
パルス信号がなくなる。そして、制御装置70において
は、近接スイッチ78からのパルス信号の間隔が予め設
定した時間以上であることを認識すると、伝動軸9が停
止されて植付け作動が停止されたと判断して目皿駆動用
のステッピングモータ55が停止される。
【0067】また、畦際近くにおいては、一部の畦際ク
ラッチ17を切って少数条植えを行うことがあるが、こ
の場合は、薬剤散布幅が以下のようにして変更される。
【0068】例えば、左端の畦際クラッチ17を切って
右側4条の少数条植えを行う場合には、左端の畦際クラ
ッチレバー26の切り操作がスイッチ74で検知され、
これに基づいて目皿40の右側繰出し孔bのみを利用し
ての繰出し状態になるよう、目皿40の作動範囲が制限
される。つまり、この場合、目皿40は、基準位置と右
側の繰出し孔bが薬剤流下口aの直下に位置する受入れ
位置との間において左側半分の設定角度θでのみ間欠的
に往復揺動され、図13(ロ)に示すように、右側4条
に対応した薬剤散布が行われ、その後、図13(ハ)に
示すように、再び全条(6条)植付けに対応した全幅で
の薬剤散布が行われる。また、左端と中央の畦際クラッ
チ17が切られて右側2条の少数条植えを行う場合に
も、左端の畦際クラッチレバー26の切り操作がスイッ
チ74で検知され、これに基づいて目皿40の往復作動
範囲が基準位置から左側半分の設定角度θに制限され、
図14(ロ)に示すように、右側2条を含む範囲に薬剤
散布が行われ、その後、、図14(ハ)に示すように、
再び全条(6条)植付けに対応した全幅での薬剤散布が
行われる。また、右端の畦際クラッチ17が切られて左
側4条の植付けを行う場合、および、右端と中央の畦際
クラッチ17が切られて左側2条の植付けを行う場合に
は、上記とは逆に、左側繰出し孔bのみを利用しての繰
出し状態になるよう、目皿40の往復作動範囲が基準位
置から右側半分の設定角度θに制限されることになる。
【0069】ここで、目皿40を往復駆動するステッピ
ングモータ55は、駆動パルス数を制御することで目皿
40の作動角度を設定するものであり、目皿40が基準
位置にあるときのモータ回転位置を原点として、この原
点から正逆に設定角度θで目皿40を駆動するように設
定されている。そして、目皿40の基準位置への到達を
目皿位置検出機構76が検出するたびに前記原点が修正
され、もって、目皿40の正逆への作動量が常に基準位
置に対して設定角度θに保たれるようになっている。
【0070】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形
態で実施することもできる。
【0071】(1)薬剤散布装置6の起動停止を司る回
転検出機構75としては、後輪駆動用の伝動軸などの、
走行機体1における走行系の伝動軸の回転を検出するよ
うに構成してもよい。この構成によると、走行機体側に
備えた株間変速装置を切換えて株間を変更しても、回転
検出機構75での検出結果に影響が出ないので、薬剤散
布装置6における散布量の調節は株間の変更に関係なく
初期調節だけ行えばよい。ただしこの場合、この走行系
の伝動軸の回転速度に基づいて薬剤繰出し量の自動調節
を行い、薬剤散布装置6の起動および停止は、植付けク
ラッチの入り切りの検出によって行うようにする必要が
ある。
【0072】(2)薬剤散布装置6の起動停止を司る回
転検出機構75としては、苗植付け装置4に備えられて
前記伝動軸9と同期して連続回転する各種の伝動軸の回
転を検出するように構成してもよい。つまり、苗植付け
装置4の前記フィードケース12には、前記伝動軸9に
連動連結された入力軸、苗のせ台13を一定ストローク
で往復横移動させるネジ軸、苗のせ台13がストローク
エンドに到達するたびに載置苗を苗のせ台下端に向けて
送る縦送りベルトを作動させる縦送り用駆動軸、などの
軸が前記伝動軸9と同期して回転する伝動軸として装備
されており、これらの伝動軸のいずれかの回転を検出す
るように構成してもよい。
【0073】(3)上記した伝動軸の回転速度を検出す
る回転検出機構75の形態は任意であり、前記ドグ77
aをリミットスイッチで接触検出するもよく、あるい
は、ロータリエンコーダなどの周知の回転検出手段を利
用することもできる。
【0074】(4)繰出し機構31を構成する目皿40
に3個の繰出し孔bを設け、各繰出し孔bから落下され
る薬剤を、中央用拡散羽根、左用拡散羽根、および、右
用拡散羽根にそれぞれ供給するようにして、拡散領域を
左右方向に3分割する形態にし、畦際クラッチ17を用
いての少数条植えの条数に対応させて散布幅を細かく調
節できるように構成することもできる。
【0075】(5)目皿40を往復駆動する電動アクチ
ュエータとしては、モータを利用する他に電磁ソレノイ
ドを利用することもできる。
【0076】(6)この薬剤散布装置6の取付け高さを
変えると田面に対する散布幅が変化するので、薬剤散布
装置6を低く設置して散布幅を狭くすることで4条植え
仕様の田植機に対応することができ、また、薬剤散布装
置6を高く設置して散布幅を広くすることで8条植え仕
様の田植機に対応することができる。
【0077】(7)この薬剤散布装置6を2台左右に配
備して8条植え仕様あるいは10条植え仕様の田植機に
対応することもできる。
【0078】(8)拡散機構32を構成する拡散羽根6
7,68は、上記したような直線的に屈折した傾斜羽根
を用いる他に、三次元に屈曲変形させたひねり羽根を利
用することもでき、その形状、大きさ、長さ、などは任
意に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】薬剤散布装置の背面図
【図3】薬剤散布装置の縦断側面図
【図4】薬剤散布装置の縦断背面図
【図5】薬剤散布装置の要部を示す縦断側面図
【図6】薬剤ホッパを取外した状態の要部を示す縦断側
面図
【図7】目皿支持構造を示す縦断背面図
【図8】薬剤繰出し部位の縦断背面図
【図9】基準位置にある目皿とその駆動機構を示す展開
平面図
【図10】目皿位置検出機構の側面図
【図11】拡散機構の分解斜視図
【図12】制御ブロック図
【図13】散布例の説明図
【図14】他の散布例の説明図
【符号の説明】
1 走行機体 4 苗植付け装置 9 伝動軸 17 畦際クラッチ 30 薬剤ホッパ 31 繰出し機構 32 拡散機構 33 散布ケース 40 目皿 50 目皿駆動機構 55 電動アクチュエータ a 薬剤流下口 b 繰出し孔 c 薬剤落下口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 義昭 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 門出 剛 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内 (72)発明者 戌谷 誠 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内 Fターム(参考) 2B121 CB09 CB20 CB24 CB33 CB46 CB61 CB66 CB69 EA26 FA05 FA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤ホッパに貯留された粉粒状の薬剤を
    繰出し機構で所定量づつ繰出し、繰出された薬剤を拡散
    機構によって拡散散布するよう構成した田植機用の薬剤
    散布装置であって、 前記繰出し機構には、薬剤ホッパ下端の薬剤流下口に臨
    む複数の繰出し孔を有する単一の目皿と、この目皿を往
    復駆動する目皿駆動機構と、前記繰出し孔から落下して
    きた薬剤を前記拡散機構に導く左右複数の薬剤落下口と
    を備えてあることを特徴とする田植機用の薬剤散布装
    置。
  2. 【請求項2】 前記目皿の往復作動範囲を変更調節する
    手段を備えてある請求項1記載の田植機用の薬剤散布装
    置。
  3. 【請求項3】 苗植付け装置に備えられた少数条植え用
    の畦際クラッチの入り切り状態を検知する手段を備え、
    畦際クラッチに切り状態の検知に基づいて前記目皿の往
    復作動範囲が自動的に変更調節されるよう構成してある
    請求項2記載の田植機用の薬剤散布装置。
  4. 【請求項4】 前記目皿が基準位置にあることを検知す
    る手段を備えて目皿作動範囲制御の原点を自動修正する
    よう構成してある請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    田植機用の薬剤散布装置。
  5. 【請求項5】 薬剤ホッパに貯留された粉粒状の薬剤を
    繰出し機構で所定量づつ繰出し、繰出された薬剤を拡散
    機構によって拡散散布するよう構成した田植機用の薬剤
    散布装置であって、 前記繰出し機構には、薬剤ホッパ下端の薬剤流下口に臨
    む繰出し孔を有する単一の目皿と、この目皿を駆動する
    目皿駆動手段と、前記繰出し孔から落下してきた薬剤を
    前記拡散機構に導く薬剤落下口とを備え、 前記目皿駆動機構が駆動停止された状態では、目皿が薬
    剤ホッパ下端の薬剤流下口を閉塞する基準位置で停止さ
    れるよう構成してあることを特徴とする田植機用の薬剤
    散布装置。
  6. 【請求項6】 散布ケースに前記拡散機構および目皿駆
    動機構を備えるとともに、散布ケースの上部に前記薬剤
    ホッパを脱着自在に装着し、この薬剤ホッパに前記目皿
    を支持してある請求項5記載の田植機用の薬剤散布装
    置。
  7. 【請求項7】 薬剤ホッパに貯留された粉粒状の薬剤を
    繰出し機構で所定量づつ繰出し、繰出された薬剤を拡散
    機構によって拡散散布するよう構成した田植機用の薬剤
    散布装置であって、 前記繰出し機構には、薬剤ホッパ下端の薬剤流下口に臨
    む繰出し孔を有する単一の目皿と、この目皿を電動アク
    チュエータで駆動する目皿駆動機構と、前記繰出し孔か
    ら落下してきた薬剤を前記拡散機構に導く薬剤落下口と
    を備え、 走行機体から苗植付け装置に作業用動力を伝達する伝動
    軸の回転速度、あるいは、走行系の伝動軸の回転速度を
    検出する回転速度検出手段を備え、検出した回転速度に
    基づいて前記電動アクチュエータの作動を制御して、単
    位走行距離当たりの薬剤繰出し量を設定値に自動調整す
    る繰出し量調節制御手段を備えてあることを特徴とする
    田植機用の薬剤散布装置。
  8. 【請求項8】 前記回転速度検出手段によって前記伝動
    軸の回転状態が検知されると前記目皿駆動機構が作動さ
    れ、前記伝動軸の停止状態が検知されると、前記目皿駆
    動機構が停止されるよう構成してある請求項7記載の田
    植機用の薬剤散布装置。
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