JP2003304642A - 電力託送管理方法及び管理システム - Google Patents

電力託送管理方法及び管理システム

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JP2003304642A
JP2003304642A JP2002106658A JP2002106658A JP2003304642A JP 2003304642 A JP2003304642 A JP 2003304642A JP 2002106658 A JP2002106658 A JP 2002106658A JP 2002106658 A JP2002106658 A JP 2002106658A JP 2003304642 A JP2003304642 A JP 2003304642A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力託送における同時同量の制約を満たし、
収益率を改善できる電力託送管理を実現する。 【解決手段】 一の電力託送契約に係る発電設備の電力
供給先の負荷設備と、他の電力託送契約に係る発電設備
の電力供給先の負荷設備とを組替えて電力託送に係る同
時同量の制約を満足させ(S4、S5)、さらに収益性
を評価することによ組替えの実行を選択する(S6〜S
8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統に接続さ
れた発電設備と負荷設備との間で同時同量を満たして売
電する電力託送管理方法及び管理システムに係り、特
に、収益率を改善する電力託送管理に関する。
【0002】
【従来の技術】自由化された電力市場では、発電事業
者、電力消費者、これらを仲立ちする中間業者(以下マ
ーケッタと称す)により市場が構成され、これらの構成
員により種々の形態で電力が取引される。なお、市場の
構成員は、これらの形態に限られるものではなく、発電
設備を所有するマーケッタや、電力消費者ともなる発電
事業者なども存在する。
【0003】このような電力市場では、市場構成員のそ
れぞれが、自己の収益を最大にするように活動する。つ
まり、発電事業者はできるだけ高く電力を売ろうとし、
マーケッタは電力をできるだけ安く購入してできるだけ
高く売ろうとし、消費者はできるだけ安く電力を購入し
ようとする。
【0004】一方で、これらの市場構成員は、長期的な
収益の安定性をも重要視する。例えば、発電事業者は、
短期的な収入が最大になる可能性があるが変動が予想さ
れる売電先よりも、単価が比較的安くても長期間供給量
と価格が保証される安定した契約を選ぶ傾向にある。
【0005】このような自由化された電力取引に対応し
て、発電事業者の収益を最大にする発電設備の運用決定
法が、例えば特開2001−86645号公報に提案さ
れている。これによれば、複数の市場価格を予測し、最
も価格の高い市場に向けて電力を売るように意思決定
し、収益を最大にするように発電設備の運用を決めるよ
うにしている。また、消費者側の収益を最大にする買電
法が、例えば特開2000−78747号公報に提案さ
れている。
【0006】一般に、自由化された電力市場における取
引の大部分は、相対取引または店頭外取引と呼ばれる、
発電事業者と消費者の一対一の中長期契約であり、短期
のスポット市場は多くても全需要の20%程度であると
予想されている。したがって、取引量の点からも、市場
構成員にとっては、短期のスポット市場を上手く利用す
る手法も重要であるが、最適な中長期契約を締結するこ
との方がより重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発電事業者
又はマーケッタ(以下、発電事業者と総称する。)は、
自己が発電又は調達した電力を一般電気事業者(いわゆ
る電力会社)の電力系統を利用して消費者に売電するこ
とが多い。このように、電力会社の送電網を経由して売
電する方式を、一般に電力託送と称し、一定の託送料を
電力会社に支払うようになっている。電力託送契約は、
一般に、契約対象の発電設備と負荷設備をそれぞれ1箇
所で電力系統に接続し、その接続点において監視する電
力の需給が一定の許容範囲以内で一致しなければならな
い、いわゆる同時同量の制約がある。つまり、発電量と
消費量が同一時に、同一量であることが前提で、これに
違反した場合は一定のペナルティが課せられる。
【0008】したがって、同時同量の制約を守り、しか
も収益が安定し、かつ最大にできる売電契約をすること
が、自由化市場における発電事業者にとって最も重要な
課題である。
【0009】しかし、従来の技術においては、同時同量
の制約を考慮していないという問題があった。すなわ
ち、同時同量の制約を守るために、発電設備は負荷設備
の需要(以下、デマンドと称する。)に対応して追従制
御により過不足なく発電しなければならない。ところ
が、中長期契約の場合、当初は予想できなかった事由
や、消費者側の事情によって、デマンドが発電設備の運
用制限に近づき、あるいは制限を超えることがある。こ
こで、運用制限とは、例えば、発電設備に最低負荷制限
が設定され、発電出力がこれを下回ると発電設備を停止
させなければならない場合がある。その理由は、低負荷
では環境規制を守れないためであったり、火力発電所の
場合は安定な燃焼が保持できない場合等である。
【0010】したがって、デマンドが発電設備の最低負
荷制限を下回った場合における発電設備の選択枝は、発
電設備の停止又は最低負荷の保持のいずれかになる。し
かし、いずれの場合も、同時同量を守れなくなるから、
需給差に応じて電力会社にペナルティを支払う必要があ
り、発電事業者にとっては大きな損失となる。また、発
電設備を停止する場合は、起動停止に伴うエネルギー損
失も生ずる。
【0011】一方、電力託送に関する約款で、逆潮流、
即ち供給量が消費量を上回ることが禁止されている場合
は、逆潮流が発生すると系統管理者である電力会社の指
令によって、発電設備側の遮断機を開き、強制的に発電
を停止させられることがある。
【0012】本発明は、電力託送における同時同量の制
約を満たす電力託送管理方法及び管理システムを実現す
ることを第1の課題とする。
【0013】また、本発明は、第1の課題に加えて、収
益率を改善できる電力託送管理方法及び管理システムを
実現することを第2の課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決する本
発明の電力託送管理は、一の電力託送契約に係る発電設
備の電力供給先の負荷設備と、他の電力託送契約に係る
発電設備の電力供給先の負荷設備とを組替えて、電力託
送に係る同時同量の制約を満足させることを特徴とする
ものであり、コンピュータを用いて実現することができ
る。
【0015】すなわち、本発明は、発電事業者が契約に
基づいて電力消費者に電力を託送する際に、託送契約に
係る発電設備と負荷設備の需給関係を組替えることによ
り、発電業者全体の収益が例えば最大になるように、電
力託送を管理する。例えば、中長期の電力託送契約を結
んでいる発電事業者と消費者の複数の契約について、一
の発電事業者の発電設備が運用制限を受ける可能性があ
る場合、他の発電事業者の発電設備の売電契約先の負荷
設備と一時的に交換することにより、運用制限を回避し
て損失を低減することを特徴とするものである。
【0016】ところで、契約先を交換することによっ
て、一の発電事業者の損失は低減できるが、他の発電事
業者の収益は必ずしも増加しないことがある。この場合
は、契約先の交換に伴う損益の減少分または利益の増加
分を原資にして、全体として増加した収益を分け合う清
算をすることで、双方にメリットが発生するようにす
る。
【0017】また、本発明の電力託送管理方法は、複数
の電力託送契約に係る各負荷設備の需要の変動を記録す
るとともに、将来の一定期間における需要を予測し、該
予測された需要に対応する発電設備の前記一定期間にお
ける出力を予測し、該予測された出力が当該発電設備の
運用制限を超えるか否か判断し、この判断結果が前記運
用制限を超える場合には、前記複数の電力託送契約に係
る発電設備と負荷設備の組合せを替えれば前記運用制限
を回避できるか否か判断し、この判断結果が前記運用制
限を回避できる場合は、当該組替えに従って前記電力託
送契約に係る発電設備と負荷設備の組替えを前記一定期
間について実行するようにすることができる。
【0018】第2の課題は、前記組替えを実行するに際
し、組替えを実行した場合と実行しない場合の前記複数
の電力託送契約に係る収益を比較し、該収益が増加する
場合に前記組替えを実行することにより解決できる。ま
た、前記運用制限を回避できる組替えが複数ある場合
は、最も収益が高い組替えを選択することが好ましい。
さらに、前記組替えにより増加した収益を、当該組替え
に係る複数の発電設備間で分配することが好ましい。
【0019】また、本発明の電力託送契約の管理システ
ムは、電力系統に接続された複数の発電設備と複数の負
荷設備との間で締結された複数組の電力託送契約に従っ
て、前記各負荷設備の需要に応じて契約に係る発電設備
の出力を追従制御する電力託送契約の管理システムであ
って、前記各負荷設備の需要変動データを収集して記録
する記録手段と、前記各負荷設備の需要変動データに基
づいて、将来の一定期間における需要を予測する需要予
測手段と、該予測された需要の負荷設備に対応する発電
設備の前記一定期間における出力を予測する出力予測手
段と、該予測された出力が当該発電設備の運用制限を超
えるか否か判断する手段と、この判断結果が前記運用制
限を超える場合に、前記複数の電力託送契約に係る発電
設備と負荷設備の組合せを替えて、前記運用制限を回避
できるか否か判断する手段と、この判断結果が前記運用
制限を回避できる場合に、当該組替えに従って前記電力
託送契約に係る発電設備と負荷設備の組替え指令を前記
一定期間について出力する組替え手段とを備えてなるこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。図1に本発明の電力託送管理方法に係る
一実施形態のフローチャートを示し、図2に本発明の電
力託送管理システムを適用してなる電力託送システムの
全体構成図を示す。
【0021】図2に示すように、複数系統の発電設備1
0N(N=a〜n)は、それぞれ図示していない変電設
備を介して電力系統70に接続されている。また、複数
系統の負荷設備60N(N=a〜n)も、それぞれ図示
していない変電設備を介して電力系統70に接続されて
いる。電力系統70はいわゆる電力会社が所有する送電
網である。図において、太線は電力の流れを示し、点線
は情報の流れを示している。また、図中の添え字a〜n
は、同一の添え字を有する発電設備と負荷設備同士が、
電力託送の基本契約を締結している関係にあることを示
している。なお、図示を省略したが、電力系統70には
電力会社の発電所及び他の消費者の負荷設備が接続され
ている。
【0022】発電設備10Nで発生した電力は、それぞ
れ変電設備で昇圧されて電力系統70に出力される。一
方、負荷設備60Nで消費する電力は、電力系統70か
らそれぞれ変電設備により降圧されて供給される。発電
設備10Nから電力系統70に供給される電力量は、接
続点AN(N=a〜n)において計測され、同時同量制
御手段80N(N=a〜n)に入力されている。また、
電力系統70から負荷設備60Nに出力される電力量
は、接続点BN(N=a〜n)において計測され、切替
器95を介して同時同量制御手段80Nに入力されてい
る。同時同量制御手段80Nは、それぞれ入力されるA
N点における電力供給量と、BN点における電力需要量
とを比較し、それらの供給と需要の差が設定された一定
時間内で、制限範囲以内に収まるように、対応する発電
設備10Nの出力を制御するようになっている。つま
り、発電設備10Nの出力は、それぞれ託送関係にある
負荷設備60Nの電力需要に、一定の制限内で一致して
いなければならないという、同時同量の制約を遵守する
ようになっている。
【0023】一方、電力託送管理システム100は、管
理制御装置101と、データベース102と、入出力装
置103を有して構成され、コンピュータにより形成さ
れている。管理制御装置101は、入出力装置103を
介して、接続点BNにおける需要量の時系列データを取
り込み、データベース101に需要変動データとして保
存する。さらに、入出力装置103を介して気象状況や
経済動向などの需要変動要因データを取り込みデータベ
ース101に格納する。また、入出力装置103を介し
て発電設備10Nの運転状態データ及び特性データ等を
取り込み、データベース101に発電設備データとして
保存するようになっている。なお、外部とやりとりする
データは、入出力装置103を介して、例えばインター
ネット等の通信網を介して送受することができる。
【0024】次に、図1を用いて、管理制御装置101
における処理及び制御手順を説明する。図1のフローチ
ャートは、所定の期間ごとに起動され、ステップS1で
接続点BNにおける負荷設備60Nの需要DNを取り込
み、データベース102に記録する。次いで、ステップ
S2において、データベース102に保存されている需
要履歴データと、気象状況や経済動向などの負荷変動要
因データと、現在の需要DNとに基づいて、将来の一定
期間(i)における負荷設備60Nの需要(デマンド)
DNiを予測する。そして、ステップS3において、予
測デマンドDiと現在の契約組合せに基づいて、各負荷
設備60Nに対応する発電設備10Nの発電出力PNi
を予測する。ステップS4において、予測された発電出
力PNiがその発電設備に定められた負荷運用制限の最
低負荷制限LNiを下回るか否か、最高負荷制限HNi
を上回るか否か判断する。つまり、PNi<LNi 又
はPNi>HNiかを判断する。その判断が、いずれも
否定(NO)のときは、処理を終了する。
【0025】この判断が肯定(YES)のとき、つまり
負荷運用制限に抵触するときは、ステップS5に進み、
基本契約に係る発電設備と負荷設備の組合せを入替える
ことができる組替え案を抽出する。例えば、図3の
(a)に示すように、負荷設備60aの予測需要Dai
が減少し、時刻T1において発電設備10aの最低負荷
制限Laを下回る予測のときは、データベース102を
検索して、その予測需要Daiよりも低い最低負荷制限
を有する発電設備の有無を探す。そして、同図の(b)
に示すように、発電設備10bの最低負荷制限Lbが予
測需要Daiよりも低く、かつ一定期間(i)における
発電設備10bに対するデマンドDbiが、発電設備1
0aの運用制限Lai及びHaiを満たしている場合、
契約の組替えによる対応が可能である。なお、この場
合、最低負荷制限LNよりも高い余裕を持ったしきい値
LNsを基準にすることが好ましい。また、発電設備1
0Nに対応する負荷設備60N以外の所内電力等の負荷
がある場合は、それらを考慮して発電出力PNiを予測
する。このようにして、組替え可能な案を全て抽出し、
1組でも組替え案が抽出された場合は、契約組替えによ
る対応可能と判断する。
【0026】ステップS5における判断が否定のときは
処理を終了する。つまり、発電設備10aと負荷設備6
0aの契約に係る同時同量を満たす対応索はないことに
なる。この場合は、従来と同様に、発電設備10aを停
止するか、最低負荷制限Laによる運転継続を行なう。
【0027】一方、ステップS5における判断が肯定の
ときは、ステップS6に進み、組替え可能な全ての組替
え案について、収益性を評価する。つまり、発電出力の
変化に応じて発電効率が変化すること、発電効率が変化
すると燃料費用が変化することから、発電費用が増減す
る。また、同時同量のペナルティを免れることができる
利益がある。したがって、組替え後の発電設備と負荷設
備の組合せについてそれぞれ需給予測を実行し、発電費
用の増減、免れ得る同時同量のペナルティ、その他の収
益を考慮して、総合的な収益性を評価する。
【0028】次いで、ステップS7において、ステップ
S6における評価に基づいて、収益性が改善される組替
え案の有無を判断し、無ければ処理を終了する。収益性
が改善される組替え案があれば、ステップS8に進んで
最も収益性が高い組替え案を選択する。そして、一定期
間(i)のタイミングに合わせて選択した組替え案に係
る組合せに基づいて、入出力装置103を介して切替器
95に切替指令を出力する。これにより、例えば、発電
設備10aの同時同量制御手段80aには負荷設備60
bの接続点Bbにおいて計測される需要Dbが入力さ
れ、発電設備10bの同時同量制御手段80bには負荷
設備60aの接続点Baにおいて計測される需要Daが
入力され、電力託送契約の組替えが行なわれる。
【0029】その結果、発電設備10aは停止又は最低
負荷運用を免れ、発電設備10bは負荷設備60aの負
荷低減に追従して、同時同量の制約を満た運用を行なう
ことができる。
【0030】また、管理制御装置101は、サブルーチ
ンS20を実行して、組替えを行なった一定期間(i)
における組替えに係る発電設備と負荷設備の需給関係、
発電量、等の収益に関係する実績データを収集し、予め
定めた清算ルールに従って、清算処理を実行する。
【0031】このように構成される実施形態の効果につ
いて、次に説明する。比較のため、従来方式の電力託送
管理について説明する。図2において切替器95がない
場合、例えば、発電設備10aと負荷設備60a、発電
設備10bと負荷設備60bが、それぞれ同時同量制御
しなければならない。すなわち、同時同量制御手段80
aは、接続点Aaと接続点Baの電力量を比較し、それ
らが同量になるように発電設備10aの出力を調節す
る。また、同時同量制御手段80bは、接続点Abと接
続点Bbの電力量を比較し、それらが同量になるように
発電設備10bの出力を調節する。
【0032】このように制御していた場合、図4に示す
ように、時刻T1において何らかの理由により負荷設備
60aのデマンドDaが、発電設備10aの最低負荷制
限Laよりも下回ることがある。この最低負荷制限は、
これ以下の出力では、例えば環境規制が守られないと
か、火力発電設備の場合は燃焼の安定性が保証できない
などの理由から設定される。したがって、デマンドDa
が発電設備10aの最低負荷制限Laを下回った場合、
(1)速やかに発電設備10aを停止させる実運用Iを
選択するか、(2)発電設備10aを最低負荷制限La
で保持する実運用IIのいずれかを選択することになる。
しかし、いずれの場合も、同時同量を守れないので、図
中斜線の(a)または(b)の領域に相当する需給差に
応じてペナルティを支払うことになる。一方、発電設備
10bの最低負荷制限Lbは、負荷設備60aのデマン
ドDaよりも低く、かつ負荷設備60bのデマンドDb
は発電設備10aの最低負荷制限Laよりも高い状態に
ある。
【0033】本来的には、一般に一年単位の中長期売電
契約は、図4のような運用にならないように締結され
る。しかし、契約期間中に消費者側の事情が変わること
がしばしばあるため、想定していなかった低負荷運用を
強いられるケースが発生する。このような場合に、発電
設備10aは、他の短期的な売電先を探して対応するこ
とも考えられる。しかし、スポット市場や店頭市場が成
立しなければ、そのような短期需要を見つけることは困
難である。また、例え市場があったとしても、一般的に
発電効率が低い中間負荷で発電された電力は、単価が高
いことから、短期市場で売れる保証はない。
【0034】本実施形態は、そのような問題を解決する
ものであり、例えば発電設備10aと負荷設備60aの
電力託送契約と、別の発電設備10bと負荷設備60b
の電力託送契約に係る発電設備と負荷設備の組合せを、
契約期間中ならば任意に交換できるという前提に立つも
のである。
【0035】すなわち、本実施形態において、発電設備
10a、10bの運用に問題が生じない通常時において
は、切替器95は同時同量制御手段80a、80bに基
本契約の負荷設備に係る接続点Ba、Bbの需要Da、
Dbを入力している。これに対し、図3における時刻T
1以降のように、負荷設備60aのデマンドDaが発電
設備10aの最低負荷制限Laを下回る場合は、管理制
御手段101からの指令により、切替器95は接続点B
aの計測値を同時同量制御手段80bに渡し、接続点B
bの計測値を同時同量制御手段80aに渡すように動作
する。
【0036】なお、実際には負荷設備60aのデマンド
が、発電設備10aの最低出力制限Laを下回る時刻T
1になってから契約の組替えをすると、自動運転されて
いる発電設備10aは停止か、最低負荷保持のどちらか
を選択しなければならなくなる。そこで、本実施形態で
は、前述したように需要予測に基づいて判断し、最低出
力制限Laを下回る前に売電契約を交換するようにして
いる。すなわち、図3に示すように、最低負荷制限La
に近いところにしきい値Lsを設け、負荷設備60aの
予測デマンドDaiが低下してしきい値Lsを下回った
ときに、契約の組替えを実施するようにしている。
【0037】その結果、発電設備10aの出力Paは、
より高い負荷設備60bのデマンドDbに従って推移す
るため、最低負荷制限Laを下回らずに運転を継続でき
る。一方、発電設備10bは、負荷設備60aの低いデ
マンドDaに対しても最低負荷制限Lbまで余裕がある
から、通常の運転を継続できる。
【0038】このようにして契約の組替えを行なうこと
により、発電設備10aの停止又は最低負荷保持運転に
よる損失を回避することができる。例えば、停止した場
合に比べると、図3の斜線部(b)、(c)の領域に相
当する発電による収益が上げられる。一方、発電設備1
0bは、領域(c)分の出力を下げなければならないか
ら、発電量(c)に相当する損失が発生する。そこで、
契約組替えを実施するに当たり、発電設備10aから発
電設備10bに対して、相応の対価が支払われなければ
ならない。その対価は最低でも、発電設備10bが図4
のように運転を継続できた場合の収益を保証できる金額
でなければならない。ここで、発電設備の発電効率は、
一般的に出力の関数になっており、高出力ほど高く、低
出力ほど低い。したがって、上記の損失および収益の計
算には、この発電効率の非線形性も考慮する必要があ
る。
【0039】ここで、図1のサブルーチンS20におい
て行なう契約交換に伴う対価の清算処理について説明す
る。契約組替えに伴う対価は、契約に組合せを交換する
時点で一定の対価を支払う事前清算方式と、組替え運用
中の実際の収支をある期間にわたって積算し、組替えを
行なわなかった場合に推定される収支と比較して差益を
計算し、その差益に基づいて清算する事後清算方式が考
えられる。後者の事後清算方式における対価は比較的簡
単な方法で計算できる。これは契約の組替えによって収
益が低下する側の発電設備に対して、その収益低下分を
保障する額を基本として、これに組替えそのもののプレ
ミアムを加算する方法が考えられる。このプレミアム
は、例えば契約交換をしなかった場合に発生したはずの
損益に対して一定の比率を乗じて求める方法がある。
【0040】一方、前者の事前清算方式における対価の
計算は、例えば事後清算方式と同様な計算を、出力予測
に基づいて事前に実施する方法が考えられる。また、組
替えは金融工学のオプションとみなすことも出来るの
で、オプション価格理論に基づいて事前に対価(ここで
は契約の価格)を決定することができる。すなわち、発
電設備10aは、消費者60aの出力を変動要因とし
て、消費者60aのデマンドが発電設備10aの最低負
荷を下回った場合に、受給契約を交換する権利を、発電
設備10bから購入する。これはコールオプションであ
り、ヨーロピアンオプションのオプション価格決定方法
に基づいて、オプションプレミアムを決定することがで
きる。
【0041】次に、図1のステップS2において行なう
負荷設備のデマンド予測方法について説明する。一般的
に、変動する需要や価格の予測には、ニューラルネット
によるパターン推定や、重回帰分析及び最小二乗推定な
どの統計による予測など、いくつかの方法が知られてい
る。これらは、確定的なパターンを推定する方法であ
る。この他に、確率的な予測方法として、確率微分方程
式で変動する需要をモデル化し、将来における需要の期
待値と分散を求める方法がある。
【0042】ステップS2においては、いずれの予測方
法によって予測デマンドを算出してもよい。ただし、確
定的予測方法と、確率的予測方法では、結果の取り扱い
が異なる。確定的予測値を使う場合は、予測値又は予測
された需要曲線について、しきい値との関係を計算すれ
ばよい。しかし、確率的予測値、すなわち確定分の他に
その分散も考慮する場合は、予測値に標準偏差の何倍か
を加算または減算した値と、設定したしきい値との関係
を評価する必要がある。また、需要の分散を考慮した全
体の経済評価にも、分散が現れる。
【0043】ところで、上述の実施形態においては、発
電設備10Nが最低負荷制限を下回ることが予測された
場合、及び発電設備10Nが最高負荷制限を上回ること
が予測された場合の処理を例に説明したが、これに限ら
ず、次の条件で契約の組替え処理による電力託送の管理
をすることにより、電力託送契約の群管理により収益向
上を期待することができる。 (1)ある発電設備が緊急停止した場合 (2)運用制限にかかわらず、全体の収益予測を実施し
て、契約を交換した場合のほうが収益の向上が見込まれ
る場合 なお、発電設備の出力の変動が大きいと、契約組替え後
の組合せによっては、同時同量の制約を守れなくなる場
合がある。そこで、契約の組替えに基づく同時同量制御
の切替えの成立条件として、契約組替えを実施する発電
設備同士の出力差が一定範囲以内にあることを加味する
ことにより、同時同量の制約を守りやすくなる。 (変形例)発電設備10Nは、1系統の発電装置からな
る場合に限らず、並列された複数の発電装置を備えて構
成される場合にも適用できる。この場合は、複数の発電
装置を1系統の発電設備として取扱えば良い。
【0044】また、発電設備10Nが、変電設備を介し
て電力系統70に電力を送出する上流側に、発電設備1
0Nとは独立に内部で電力を消費する負荷設備(以下、
内部需要設備という。)を有する場合は、電力の内部需
要についても予測が必要になる。そこで、負荷設備60
Nについての需要予測と同様に、内部需要設備の需要予
測を行なう。内部需要設備の需要について負荷設備と同
様に、需要の変動を計測してデータベース101に記録
する。そして、管理制御装置101に、内部需要予測の
機能を追加し、図1のステップS2における負荷需要予
測と同様の計算を実施する。そして、発電設備10Nの
出力にその内部需要分を加算して、ステップS3以降の
処理を実施する。内部需要の予測手法及び記録内容は、
負荷設備60Nに関する場合と同様である。
【0045】また、図1の実施形態においては、ステッ
プS4において運用制限が問題にならない場合は、契約
組替え処理は実行しないで、そのときの組合せに基づく
電力託送を継続する例について説明した。しかし、運転
制約条件が問題にならない場合でも、本発明の契約組替
えによる収益改善を図る管理方法を適用することができ
る。すなわち、図1のフローチャートにおけるステップ
S4、S5を省略し、ステップS3から直接ステップS
6に進んで、全ての組替え案について収益性を評価す
る。そして、実施形態1の場合と同じく、最も収益性が
高い組合せを選択して、その予測期間についての契約組
替えに基づき切替指令を切替器95に出力する。また、
一方で、組替された契約に基づいて、サブルーチンS2
0の清算処理を行なうことはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
力託送における同時同量の制約を満たして、収益率を改
善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電力託送管理方法の処理
手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態の電力託送管理システムを
適用してなる電力託送システムの全体構成図である。
【図3】本発明の契約組替えによる同時同量の効果を説
明するための線図である。
【図4】図3と比較のため同時同量の制約による従来の
問題点を説明するための線図である。
【符号の説明】
10a、10b、…10n 発電設備 60a、60b、…60n 負荷設備 70 電力系統 80a、80b、…80n 同時同量制御手段 95 切替器 100 電力託送管理システム 101 データベース 103 入出力装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の電力託送契約に係る発電設備の電力
    供給先の負荷設備と、他の電力託送契約に係る発電設備
    の電力供給先の負荷設備とを組替えて、電力託送に係る
    同時同量の制約を満足させることを特徴とする電力託送
    管理方法。
  2. 【請求項2】 複数の電力託送契約に係る各負荷設備の
    需要の変動を記録するとともに、将来の一定期間におけ
    る需要を予測し、該予測された需要に対応する発電設備
    の前記一定期間における出力を予測し、該予測された出
    力が当該発電設備の運用制限を超えるか否か判断し、こ
    の判断結果が前記運用制限を超える場合には、前記複数
    の電力託送契約に係る発電設備と負荷設備の組合せを替
    えれば前記運用制限を回避できるか否か判断し、この判
    断結果が前記運用制限を回避できる場合は、当該組替え
    に従って前記電力託送契約に係る発電設備と負荷設備の
    組替えを前記一定期間について実行する電力託送管理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記組替えを実行するに際し、該組替え
    を実行した場合と実行しない場合の前記複数の電力託送
    契約に係る収益を比較し、該収益が増加する場合に前記
    組替えを実行することを特徴とする請求項2に記載の電
    力託送管理方法。
  4. 【請求項4】 前記運用制限を回避できる組替えが複数
    ある場合は、最も収益が高い組替えを選択することを特
    徴とする請求項3に記載の電力託送管理方法。
  5. 【請求項5】 前記組替えにより増加した収益を、当該
    組替えに係る複数の発電設備間で分配することを特徴と
    する請求項3又は4に記載の電力託送管理方法。
  6. 【請求項6】 電力系統に接続された複数の発電設備と
    複数の負荷設備との間で締結された複数組の電力託送契
    約に従って、前記各負荷設備の需要に応じて契約に係る
    発電設備の出力を追従制御する電力託送契約の管理シス
    テムであって、 前記各負荷設備の需要変動データを収集して記録する記
    録手段と、 前記各負荷設備の需要変動データに基づいて、将来の一
    定期間における需要を予測する需要予測手段と、 該予測された需要の負荷設備に対応する発電設備の前記
    一定期間における出力を予測する出力予測手段と、 該予測された出力が当該発電設備の運用制限を超えるか
    否か判断する手段と、この判断結果が前記運用制限を超
    える場合に、前記複数の電力託送契約に係る発電設備と
    負荷設備の組合せを替えて、前記運用制限を回避できる
    か否か判断する手段と、 この判断結果が前記運用制限を回避できる場合に、当該
    組替えに従って前記電力託送契約に係る発電設備と負荷
    設備の組替え指令を前記一定期間について出力する組替
    え手段とを備えてなる電力託送管理システム。
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