JP2003304217A - 伝送信号補正装置及びその方法 - Google Patents

伝送信号補正装置及びその方法

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JP2003304217A
JP2003304217A JP2002108056A JP2002108056A JP2003304217A JP 2003304217 A JP2003304217 A JP 2003304217A JP 2002108056 A JP2002108056 A JP 2002108056A JP 2002108056 A JP2002108056 A JP 2002108056A JP 2003304217 A JP2003304217 A JP 2003304217A
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correction
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transmission
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JP2002108056A
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Yoshio Kunisawa
良雄 國澤
Takeo Ozeki
武雄 大関
Hiroyasu Ishikawa
博康 石川
Hideyuki Shinonaga
英之 篠永
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KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝搬路状態変化に起因する伝送信号の誤り率
増加を回避し、データ伝送の信頼性を向上させる。 【解決手段】 受信した伝送単位の信号は補正部164
のメモリ233に保持されるとともに、補正、復調さ
れ、CRCエラー検出部へ供給される。そして、エラー
が検出されなかった伝送単位の信号については、符号
化、変調が施され、補正部164へフィードバックされ
る。そして、補正部164では、メモリ233に保持し
ていた補正前の伝送単位の信号と、フィードバックされ
た伝送単位の信号とを比較することにより新たな補正デ
ータを求める。そして、新たに求めた補正データを補正
データ保持部237に保持されている既存の補正データ
に反映させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル変調方
式を用いる無線システムに適用される伝送信号補正装置
及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に無線LANや無線アクセス等の
ディジタル変調を用いる無線通信システムでは、信号発
信側と受信側とでそれぞれ独立に発信部をもって作動す
るが、これら発信部の発信周波数が所定値から大きくず
れている場合や、信号伝送歪みが大きい場合、受信側で
受信信号を正確に復調することができない。従って、送
信側では、搬送波再生、タイミング抽出や伝搬歪補正に
用いるためのプリアンブルをフレームやスロット単位に
付加し、該信号を送出する。
【0003】上記プリアンブルは、送信側及び受信側に
おいて同一の定義に基づいて定められる信号であり、ま
た、信号のパターンが工夫されているため、このプリア
ンブルに基づいて受信側で信号処理を行うことにより、
搬送波再生、タイミング抽出や伝搬歪補正を正確に行う
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、受信信号を復調
する場合は、直近に受信したプリアンブルに基づいて算
出した補正データにより、受信信号サンプリング用クロ
ックや伝搬歪等を補正した後に復調していた。しかしな
がら、上述した従来の方法では、プリアンブルを受信し
た後に、伝搬路状態が変化してしまった場合には、その
伝搬路状態の変化によって新たに生じたサンプリングタ
イミングのずれや伝搬歪みを補正データに反映させるこ
とができないため、伝送信号の補正を正確に行うことが
できなくなり、伝送信号の誤り率が高くなってしまうと
いう問題があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、補正データの更新頻度を高めることにより伝送
信号の補正を正確に行い、伝搬路状態変化に起因する伝
送信号の誤り率増加を回避し、データ伝送の信頼性を向
上させる伝送信号受信装置及びその方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プリアンブルに続くデータが伝送単位を
もって送られ、該伝送単位のデータには、該伝送単位の
データが正しく復調できたことを確認するための誤り検
出情報がそれぞれ付加されている無線通信システムに適
用される伝送信号補正装置であって、受信信号を補正す
るための補正データを保持する記憶手段と、受信した伝
送単位の信号を前記記憶手段に保持されている補正デー
タに基づいて補正する補正手段と、補正後の伝送単位の
信号を復調する復調手段と、復調後の伝送単位の信号が
誤りか否かを当該伝送単位に付加されている誤り検出情
報に基づいて判断する誤り検出手段と、正しく復調した
伝送単位の信号を符号化及び変調する符号化手段と、該
符号化手段から出力された伝送単位の信号と、補正前の
該伝送単位の信号とに基づいて補正データを算出する補
正データ算出手段と、前記補正データ算出手段によって
算出された補正データに基づき、前記記憶手段に保持さ
れている補正データを更新する補正データ更新手段とを
具備する伝送信号補正装置を提供する。
【0007】本発明によれば、正しく復調された伝送単
位の信号と、補正前の伝送単位の信号とを比較して算出
される補正データの情報を現時点で保持されている補正
データに反映させるため、従来よりも頻繁に補正データ
を更新することができる。これにより、一旦補正データ
を算出した後に、伝搬路状態に変化が生じたとしても、
その変化に伴って既存の補正データを更新することが可
能となり、受信信号の補正の信頼性を向上させることが
できる。なお、本発明は、MMAC HiSWANaやETSI BRAN HI
PERLAN type2など、プリアンブルに続くデータが、例え
は物理チャネルのようなある伝送単位をもち、その伝送
単位に対してCRC(Cyclic Redundancy Check)等復
調データにエラーが発生したか否かを確認可能なコード
が付加されている無線通信システムに適用可能である。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の伝送信号補正装置において、プリアンブル受信
時には、前記補正データ算出手段は、受信したプリアン
ブル信号と既知のプリアンブル信号とに基づいて補正デ
ータを算出し、算出された該補正データが前記記憶手段
に保持されることを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、プリアン
ブルに続くデータが伝送単位をもって送られ、該伝送単
位のデータには、該伝送単位のデータが正しく復調でき
たことを確認するための誤り検出情報がそれぞれ付加さ
れている無線通信システムに適用される伝送信号補正方
法であって、受信信号を補正するための補正データを保
持する過程と、受信した伝送単位の信号を保持されてい
る補正データに基づいて補正する過程と、補正後の伝送
単位の信号を復調する過程と、復調後の伝送単位の信号
が誤りか否かを当該伝送単位に付加されている誤り検出
情報に基づいて判断する過程と、正しく復調した伝送単
位の信号を符号化及び変調する過程と、符号化及び変調
された伝送単位の信号と、補正前の該伝送単位の信号と
に基づいて補正データを算出する過程と、算出された該
補正データに基づき、現時点で保持している補正データ
を更新する過程とを具備する伝送信号補正方法を提供す
る。
【0010】なお、本発明の伝送信号補正装置並びに伝
送信号補正方法が適用可能な無線システムとしては、例
えば、5GHz帯の4.9GHz〜5.0GHzや5.03GHz〜5.091GHzを
用いる無線アクセスシステムや、5.15GHz〜5.25GHzを用
いるMMAC HiSWANa、欧州のETSI BRAN HIPER
LAN type2規格による無線通信システム等が例として挙
げられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実
施形態では、変調方式としてOFDM(OrthogonalFreq
uency Division Multiplexing;直交周波数多重方式)
を用いるMMACHiSWANa(ARIB STD−
T70)に、本発明の伝送信号補正装置を適用する場合
について説明する。
【0012】図1に、HiSWANaの伝送フレームの
一構成例を示す。同図に示すように、伝送フレームは、
プリアンブルPRを先頭に、ある伝送単位をもつデータ
と、該伝送単位のデータが正しく復調できたことを確認
するための誤り検出情報であるCRCとが交互に連なっ
た構成をとる。この、1フレームは、2msec長のデータ
を有している。
【0013】上記プリアンブルPRは、受信レベル調
整、キャリア周波数誤差検出、OFDMシンボルタイミ
ング検出、伝搬歪検出等を受信装置が行うために必要と
なる情報を有している。また、CRC(Cyclic Redunda
ncy Check)は、受信側で誤り検出を行うために、送信
側で各伝送単位のデータに付加される情報である。この
CRCは、データ列を高次の多項式(メッセージ多項式
と呼ぶ)とみなし、これを予め定められた生成多項式G
(x)(Checking Polynomial)で割った結果、得られ
る剰余である。
【0014】上記CRCは、物理チャネル(データ列)
の種類によって、16ビット長のCRC−16又は24
ビット長のCRC―24とに区分される。CRC−16
は、送信データを生成多項式G(x)=x16+x12+x
8+x7+x6+x3+x+1とモジュロ演算子とによって
割った結果、得られる剰余であり、一方、CRC−24
は、送信データを生成多項式G(x)=x24+x10+x
9+x6+x4+x3+x+1とモジュロ演算子によって割
った結果、得られる剰余である。
【0015】次に、本発明の一実施形態に係る伝送信号
補正装置について説明する。図2は、本発明の一実施形
態に係る伝送信号補正装置の全体構成を示す図である。
同図において、符号161はアナログ信号をディジタル
信号に変換するアナログ−ディジタル変換部(ADC:Ana
log−Digital Converter)である。符号162は受信し
た伝送信号からプリアンブルを検出して、受信レベル調
整、キャリア周波数誤差検出・補正、OFDMシンボル
タイミング検出を行うプリアンブル検出部である。符号
163はOFDM復調する高速フーリエ変換部(FF
T)である。符号164はOFDMシンボルタイミング
ずれの検出及び補正と、伝搬歪の検出及び補正とを行う
補正部である。符号167は復号部であり、デ・インタ
リーブ、デ・パンクチャ、ビタビデコード、デ・スクラ
ンブルを行うデコーダ165とCRCに基づいて誤りを
検出するCRCエラー検出部166とからなる。
【0016】符号142は符号化部であり、入力された
伝送単位の信号に所定のアルゴリズムに基づいてCRC
を付加するCRC付加部143と、スクランブル、畳み
込み符号化、パンクチャ、インターリーブを行うエンコ
ーダ144とからなる。符号145は伝送単位の信号に
一次変調、及びプリアンブル、パイロットサブキャリア
の生成を施すマッピング部である。
【0017】次に、上記補正部164の内部構成につい
て図3を参照して説明する。同図において、符号231
はCフィールドデータ発生部であり、既知であるプリア
ンブルCの正規の信号を発生する。符号232は入力端
子242から入力される情報に応じて、位相比較部23
4の基準端子Xに入力する信号を切り替えるスイッチで
ある。符号233はメモリであり、入力端子243から
入力される伝送単位の信号をFIFO(First In First
Out)形式で保持するとともに、所定のタイミングで保
持している伝送信号を位相比較部234の入力端子Yへ
出力する。
【0018】位相比較部234は、基準端子Xから入力
される基準信号と、入力端子Yから入力される入力信号
とを比較することにより、OFDMシンボルタイミング
ずれ及び伝搬歪を検出する。符号235は補正データ算
出部であり、位相比較部234から取得した情報に基づ
いて、入力信号を基準信号に一致させるための補正デー
タを算出する。符号236は補正データ更新部であり、
補正データ算出部235で算出された補正データと、補
正データ保持部237に保持されている補正データとを
取得し、これらの2つの補正データに基づいて、新たな
補正データを生成する。補正データ保持部237は、補
正データ更新部236によって算出された最新の補正デ
ータを保持する。符号238は、補正演算部であり補正
データ保持部237に格納されている補正データに基づ
いて、入力端子243から入力された伝送信号を補正
し、補正後の伝送信号を出力端子244を介して図2に
示したデコーダ165へ出力する。
【0019】次に、本発明の一実施形態に係る伝送信号
補正装置の動作について図4を参照して説明する。ま
ず、受信インターフェース171によって伝送信号が受
信されると(ステップSP202において「YES」)、
この伝送信号は、ADC161によってディジタル信号
に変換され、プリアンブル検出部162へ出力される。
プリアンブル検出部162は、入力された伝送信号から
プリアンブルを検出する(ステップSP203)。この
結果、プリアンブルが検出された場合には(図4のステ
ップSP202において「YES」)、検出したプリアン
ブルに受信レベル調整、OFDMシンボルタイミング検
出、キャリア周波数誤差検出・補正を行った後、当該プ
リアンブルをFFTへ出力する。
【0020】続いて、FFT163は、プリアンブル信
号をOFDM復調し、時間領域の信号から周波数領域の
サブキャリアI,Q信号へ変換し(以下、ここでの変換
後の信号をサブキャリア信号と称する)、当該サブキャ
リア信号を補正部164へ出力する。なお、FFT16
3からは52個のサブキャリア信号が得られる。以下、
このうちの1個のサブキャリア信号(図5(a)におけ
るα1)を例に挙げて、種々の処理について説明する。
なお、当然、残りのサブキャリア信号についても同様の
処理が行われる。
【0021】続いて、サブキャリア信号α1は、補正部
164の入力端子243から位相比較部234の入力端
子Yへ入力される。一方、位相比較部234の基準端子
Xには、基準信号として、Cフィールドデータ発生部2
31によって発生されたプリアンブルの既知のサブキャ
リア信号が入力される。ここで、プリアンブルの既知の
サブキャリア信号を図6(a)にα0として示す。
【0022】位相比較部234は、基準信号として入力
されたサブキャリア信号α0に対するサブキャリア信号
α1のOFDMシンボルタイミングずれ及び伝搬歪を検
出し(ステップSP205、SP206)、検出結果を
補正データ算出部235へ出力する。補正データ算出部
235は、位相比較部234から受け取った検出結果に
基づいて、OFDMシンボルタイミングずれ、及び伝搬
歪みを補正する補正データ(複素I,Qベクトル)を算
出し、算出した補正データを補正データ更新部236へ
出力する。
【0023】補正データ更新部236は、以下に示す
(1)式に基づいて、最新の補正データSを算出する。 S=(k×S0+(1−k)×S1) (1) 上記(1)式において、Sは最新の補正データ、S0は
補正データ保持部237から読み出した既存の補正デー
タ、S1は補正データ算出部236から取得した補正デ
ータであり、また、kは重み付け値であり任意に設定さ
れる固有値である。
【0024】補正データ更新部236は、上記(1)式
によって新たな補正データSを算出すると、この補正デ
ータを補正データ保持部237に格納する(ステップS
P206)。これにより、補正データ保持部237に格
納される補正データは、今回受信したプリアンブルに基
づいて求められた補正データとなる。なお、プリアンブ
ルに基づいて補正データが求められた場合には、上記
(1)式のS0の値を「0」として新たな補正データS
を算出するため、実際には、補正データ算出部235に
よって算出された補正データがそのまま補正データ保持
部237に保持されることとなる。従って、ここでは、
図5に示す補正データα2が補正データとして補正デー
タ保持部237に保持される。
【0025】続いて、プリアンブルに続く伝送信号DA
TA1及びDATA1に付加されたCRC(図1参照)
が入力インターフェース171を介して受信されると
(図4のステップSP202において「YES」)、同様
に、当該伝送信号は、ADC161を介してプリアンブ
ル検出部162へ供給される。プリアンブル検出部16
2では、当該伝送信号はプリアンブルではないと判断さ
れ(ステップSP203において「NO」)、先ほど受信
したプリアンブルに基づいて当該信号の受信レベル調
整、キャリア周波数誤差補正が行われた後、FFT16
3へ出力される。
【0026】FFT163では、OFDM復調が行わ
れ、伝送信号DATA1は時間領域の信号から周波数領
域のサブキャリアI,Q信号へ変換され、その後、補正
部164へ出力される。なお、ここでのサブキャリア信
号を図6(b)にα3として示す。
【0027】プリアンブルでない伝送信号(サブキャリ
ア信号α3)が補正部164へ入力されると、この伝送
信号は補正部164内のメモリ233に格納されるとと
もに(ステップSP207)、補正演算部238へ供給
される。補正演算部238は、補正データ保持部237
に保持されている補正データを読み出し、この補正デー
タによりサブキャリア信号α3のOFDMシンボルタイ
ミングずれ及び伝搬歪による振幅、位相誤差を補正する
(ステップSP208)。これにより、図6(b)に示
すように、補正後のサブキャリア信号としてα4が得ら
れる。
【0028】続いて、補正後のサブキャリア信号α4
は、補正部164の出力端子244を介してデコーダ1
65に供給される(ステップSP209において「YE
S」)。デコーダ165は、サブキャリア信号α4の復
号化を行い、図5(c)に示すような2値のデータを得
る。そして、この2値のデータは、CRCエラー検出部
166へ供給される。CRCエラー検出部166は、当
該伝送単位の信号に付加されているCRCに基づきエラ
ー検出を行い、エラーが検出されなかった場合には(ス
テップSP210において「YES」)、当該伝送単位の
信号をインターフェース172を介して出力するととも
に、CRC付加部143へ出力する。
【0029】即ち、エラー検出されなかった伝送単位の
信号については、インターフェース172を介して出力
されるとともに、CRC付加部143へ出力され、一
方、エラー検出された場合には、当該伝送単位の信号
は、インターフェース172を介して出力されるがCR
C付加部143へは出力されない。
【0030】CRC付加部143は、エラーが検出され
なかった、即ち正しく復調された伝送単位の信号を受け
取ると、伝送単位の信号にCRCを付加する。例えば、
当該伝送単位の信号に基づき、上述したCRC−16又
はCRC−24のいずれかを算出し、算出したCRCを
伝送単位の信号に付加する。そして、CRCが付加され
た伝送単位の信号は、エンコーダ144により符号化さ
れ、マッピング部145へ出力される。マッピング部1
45では、一次変調が行われることにより、2値のデー
タから時間領域の信号から周波数領域のサブキャリア
I,Q信号へ変換され、このサブキャリア信号が補正部
164の入力端子242を介して補正部164へ送られ
る。なお、ここで得られたサブキャリア信号を図5
(d)にα5として示す。
【0031】マッピング部145から出力されたサブキ
ャリア信号α5は、スイッチ232を介して位相比較部
234の基準端子Xに入力される。一方、メモリ233
からは、基準信号として入力されるサブキャリア信号α
5に対応するサブキャリア信号α3、即ち、サブキャリ
ア信号α5を生成するもととなった伝送単位の信号であ
り、且つ、補正前の信号であるサブキャリア信号α3が
読み出され、位相比較部234の入力端子Yに入力され
る(ステップSP211)。位相比較部234は、基準
信号として入力されたサブキャリア信号α5に対するサ
ブキャリア信号α3のOFDMシンボルタイミングずれ
及び伝搬歪を検出し(ステップSP212、SP21
3)、検出結果を補正データ算出部235へ出力する。
【0032】補正データ算出部235は、位相比較部2
34から受け取った検出結果に基づいて、OFDMシン
ボルタイミングずれ、及び伝搬歪みを補正する補正デー
タを算出し、算出した補正データを補正データ更新部1
26へ出力する。ここでの補正データを図5(d)にα
6として示す。補正データ更新部236は、補正データ
算出部235から入力された補正データα6を、補正デ
ータ保持部237に格納されている補正データα2に反
映させた新たな補正データを算出する。具体的には、上
述した(1)式の補正データS0に補正データα2を、
補正データS1に補正データ算出部235から今回受け
取った補正データα6を代入し、新たな補正データSを
算出する。この結果、図5(e)に示すような補正デー
タα7が算出される。
【0033】そして、算出した新たな補正データα7を
補正データ保持部237に格納する(ステップSP21
4)。これにより、補正データ保持部237に格納され
る補正データα2は、サブキャリア信号α3とα5とか
ら得られた補正データα6が反映された補正データα7
に更新される。そして、上述と同様、続いて受信される
伝送単位の信号に対しても、各伝送単位の信号毎にステ
ップSP202〜214の処理を繰り返し行う。
【0034】上述したように、本実施形態に係る伝送信
号補正装置によれば、受信した伝送単位の信号は補正部
164のメモリ233に保持されるとともに、補正、復
調され、CRCエラー検出部166へ供給される。そし
て、エラーが検出されなかった伝送単位の信号について
は、符号化、変調が施され、補正部164へフィードバ
ックされる。そして、補正部164では、メモリ233
に保持していた補正前の伝送単位の信号と、フィードバ
ックされた伝送単位の信号とを比較することにより新た
な補正データを求める。そして、新たに求めた補正デー
タを現在補正データ保持部237に保持されている既存
の補正データに反映させる。これにより、補正データ保
持部237に保持される補正データは、頻繁に更新され
ることとなり、プリアンブルに続く伝送単位のデータを
受信している最中に、伝搬路状態に変化が生じたとして
も、その変化による伝搬歪みやクロックタイミングずれ
等を補正データに反映させることができ、よって、デー
タ伝送の信頼性を向上させることができるとともに、伝
送誤り率を著しく低下させることが可能となる。
【0035】なお、図3に示した本実施形態に係る受信
装置の内、図3に示した補正処理に係わる各部(位相比
較部、補正データ算出部、補正データ更新部、補正デー
タ保持部、補正演算部等)の機能を実現するためのプロ
グラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し
て、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュー
タシステムに読み込ませ、実行することにより各種の処
理を実行してもよい。なお、ここでいう「コンピュータ
システム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含
むものとする。
【0036】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0037】例えば、図2に示した符号化部142及び
マッピング部145は、送信装置が通常備えている機能
である。一般的に通信装置は送受信機能をともに備えて
いるため、上記符号化部142及びマッピング部145
を送信装置のそれを流用するようにしてもよい。また、
図2に示した各部は、いわゆる通信装置におけるベース
バンド信号処理部を構成する構成要素に相当する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の伝送信号
補正装置及び補正方法によれば、正しく復調された伝送
単位毎に補正データを算出し、この補正データを既存の
補正データに反映させるため、補正データを頻繁に更新
することができる。これにより、特にフレーム後半での
補正誤差を減少することができ、伝搬路状態変化による
伝送信号の誤り率上昇を防ぎ、データ伝送の信頼性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る伝送フレームの一
構成例を示す図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る伝送信号補正装置
の全体構成を示す図である。
【図3】 図2における補正部の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る伝送信号補正装置
の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の一実施形態に係る伝送信号補正装置
のデータの処理内容を具体的に示すための図である。
【符号の説明】
161…ADC、162…プリアンブル検出部、163
…FFT、164…補正部、165…デコーダ(復調手
段)、166…CRCエラー検出部(誤り検出手段)、
167…復号部、142…符号化部(符号化手段)、1
43…CRC付加部、144…エンコーダ、145…マ
ッピング部、231…Cフィールドデータ発生部、23
2…スイッチ、233…メモリ、234…位相比較部
(補正データ算出手段)、235…補正データ算出部
(補正データ算出手段)、236…補正データ更新部
(補正データ更新手段)、237…補正データ保持部
(記憶手段)、238…補正演算部(補正手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 博康 埼玉県上福岡市大原2丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 (72)発明者 篠永 英之 埼玉県上福岡市大原2丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 Fターム(参考) 5K014 AA01 BA06 EA07 5K022 DD01 DD13 DD18 DD19 DD33 DD34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリアンブルに続くデータが伝送単位を
    もって送られ、該伝送単位のデータには、該伝送単位の
    データが正しく復調できたことを確認するための誤り検
    出情報がそれぞれ付加されている無線通信システムに適
    用される伝送信号補正装置であって、 受信信号を補正するための補正データを保持する記憶手
    段と、 受信した伝送単位の信号を前記記憶手段に保持されてい
    る補正データに基づいて補正する補正手段と、 補正後の伝送単位の信号を復調する復調手段と、 復調後の伝送単位の信号が誤りか否かを当該伝送単位に
    付加されている誤り検 出情報に基づいて判断する誤り検出手段と、 正しく復調した伝送単位の信号を符号化及び変調する符
    号化手段と、 該符号化手段から出力された伝送単位の信号と、補正前
    の該伝送単位の信号とに基づいて補正データを算出する
    補正データ算出手段と、 前記補正データ算出手段によって算出された補正データ
    に基づき、前記記憶手段に保持されている補正データを
    更新する補正データ更新手段とを具備する伝送信号補正
    装置。
  2. 【請求項2】 プリアンブル受信時において、 前記補正データ算出手段は、受信したプリアンブル信号
    と既知のプリアンブル信号とに基づいて補正データを算
    出し、 算出された該補正データが前記記憶手段に保持されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の伝送信号補正装置。
  3. 【請求項3】 プリアンブルに続くデータが伝送単位を
    もって送られ、該伝送単位のデータには、該伝送単位の
    データが正しく復調できたことを確認するための誤り検
    出情報がそれぞれ付加されている無線通信システムに適
    用される伝送信号補正方法であって、 受信信号を補正するための補正データを保持する過程
    と、 受信した伝送単位の信号を保持されている補正データに
    基づいて補正する過程と、 補正後の伝送単位の信号を復調する過程と、 復調後の伝送単位の信号が誤りか否かを当該伝送単位に
    付加されている誤り検出情報に基づいて判断する過程
    と、 正しく復調した伝送単位の信号を符号化及び変調する過
    程と、 符号化及び変調された伝送単位の信号と、補正前の該伝
    送単位の信号とに基づいて補正データを算出する過程
    と、 算出された該補正データに基づき、現時点で保持してい
    る補正データを更新する過程とを具備する伝送信号補正
    方法。
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