JP2003303092A - コンピュータ画面表示におけるアプリケーション制御ディスプレイシステム、装置、及びその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイ装置において、その入力装置だ
けで、コンピュータ装置からの画面上のアプリケーショ
ンを制御し、その際のデータ転送量を軽減する。 【解決手段】 コンピュータ装置から画面を映像信号と
して受信して表示し、入力装置からの実行コマンドにも
とづいてカーソルを画面上に表示し、かつ、他の実行コ
マンド及びカーソル位置情報をコンピュータ装置に送信
するとともに、コンピュータ装置からこれらの情報にも
とづき再描画した画面を映像信号として受信して表示す
るディスプレイ装置と、画面の映像信号をディスプレイ
装置に送信するとともに、ディスプレイ装置から受信し
た他の実行コマンド及びカーソル位置情報にもとづいて
画面を再描画してディスプレイ装置に送信するコンピュ
ータ装置と、ディスプレイ装置に各種実行コマンドを入
力する入力装置を有するアプリケーション制御ディスプ
レイシステム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ装置
の入力装置だけで、コンピュータ装置から送信されたコ
ンピュータ画面上のアプリケーションを制御するととも
に、その際のデータ転送量を軽減するコンピュータ画面
表示におけるアプリケーション制御ディスプレイシステ
ム、アプリケーション制御ディスプレイ装置、アプリケ
ーション制御ディスプレイ方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータ装置によるコンピュ
ータ画面をディスプレイ装置に表示させ、これを用いた
プレゼンテーションなどが広く行われている。この場
合、ディスプレイ装置の制御とコンピュータ装置のアプ
リケーションソフトの制御を容易に行うためには、ディ
スプレイ装置のリモコンなどにより、ディスプレイ装置
とコンピュータ装置のアプリケーションソフトの両方の
制御を可能とすることが望ましい。

【０００３】しかし、リモコンからの出力信号をディス
プレイ装置の制御用と、コンピュータ装置の制御用とに
分けた場合は、それぞれのカーソルが表示されるため、
使用しずらいという問題があった。このようなプレゼン
テーションなどにおけるディスプレイ画面の表示制御を
行うための手段としては、例えば、特開平６−３４８４
１２号公報、特開平９−６２４４４号公報、特開平１１
−１４３６２９号公報、特開２００１−１２５７３８号
公報等に開示されているものを挙げることができる。

【０００４】これらの方法によれば、指示装置によるポ
インタの位置情報やコマンドをビデオカメラなどによっ
て入力し、これをコンピュータ装置で解析して、対応す
る処理を行うことが可能となる。しかしながら、指示装
置によるポインティング情報等をビデオカメラなどで受
信して解析する構成であり、専用の機器を必要とするも
のであった。このため、より簡易な構成で、ディスプレ
イ装置に表示されている内容を制御することが望まれる
ものであった。

【０００５】また、所謂リモートディスクトップなどの
ように、通信回線を介してあるコンピュータ装置のディ
スクトップ画面を、別個のコンピュータ装置に表示さ
せ、この別個のコンピュータ装置において制御する手段
を用いることも可能である。このような手段によれば、
離れた場所にあるコンピュータ装置のコンピュータ画面
を別のコンピュータ装置に接続されたディスプレイ装置
に表示させることが可能であることに加え、もとのコン
ピュータ画面から制御可能な多くの機能をそのまま使用
することができるものであった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述よ
うな手段を用いた場合、通信回線を介して送受信される
データ量が大きいため、十分な処理速度を得ることが困
難であり、プレゼンテーションなどに最適であるとは言
えなかった。また、プレゼンテーションなどに用いる場
合、その必要な機能は、限られているため、その範囲内
で十分な機能を発揮できるような簡易な構成により、コ
ンピュータ画面上のアプリケーションを制御可能とする
ことが望まれていた。

【０００７】そして、上述のような手段を用いる場合に
は、コンピュータ画面を受信する側にもコンピュータ装
置を用意するか、あるいは、ディスプレイ装置自体にコ
ンピュータ装置の機能を保有させる必要があり、簡易な
ものではなかった。

【０００８】本発明は、上記の事情にかんがみなされた
ものであり、ディスプレイ装置の入力装置だけで、コン
ピュータ装置から送信されたコンピュータ画面上のアプ
リケーションを制御するとともに、その際のデータ転送
量を軽減することのできるコンピュータ画面表示におけ
るアプリケーション制御ディスプレイシステム、装置及
びその方法の提供を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１記載のアプリケーション制御ディ
スプレイシステムは、入力装置からディスプレイ装置に
入力された実行コマンドにもとづいて、カーソル及びア
プリケーションを制御するコンピュータ画面表示におけ
るアプリケーション制御ディスプレイシステムであっ
て、コンピュータ装置からコンピュータ画面の映像信号
を受信して表示し、入力装置から入力された実行コマン
ドにもとづいて、カーソルをコンピュータ画面上に表示
し、かつ、入力装置から入力された他の実行コマンド、
及びカーソル位置情報をコンピュータ装置に送信すると
ともに、コンピュータ装置から他の実行コマンド及びカ
ーソル位置情報にもとづき再描画したコンピュータ画面
の映像信号を受信して表示するディスプレイ装置と、コ
ンピュータ画面の映像信号をディスプレイ装置に送信す
るとともに、ディスプレイ装置から受信した他の実行コ
マンド及びカーソル位置情報にもとづいてコンピュータ
画面を再描画し、再描画したコンピュータ画面の映像信
号をディスプレイ装置に送信するコンピュータ装置と、
ディスプレイ装置に各種実行コマンドを入力する入力装
置を有する構成としてある。

【００１０】アプリケーション制御ディスプレイシステ
ムをこのような構成にすれば、ディスプレイ装置の入力
装置だけで、コンピュータ装置から送信されたコンピュ
ータ画面上のアプリケーションを制御することができ
る。すなわち、入力装置から入力された実行コマンドが
コンピュータ装置に送信され、これにもとづいて、再描
画されたコンピュータ画面が、ディスプレイ装置に表示
されることによって、ディスプレイ装置に制御後のアプ
リケーションを表示することができる。

【００１１】例えば、リモコン装置からディスプレイ装
置に表示されているコンピュータ画面上の、アプリケー
ションの終了ボタン上でカーソルの決定ボタンを押下し
たとする。このとき、決定ボタンを押下したことを示す
実行コマンドが、コンピュータ装置に送信されて処理さ
れ、再描画されたコンピュータ画面をディスプレイ装置
に表示することが可能となる。

【００１２】また、この際、コンピュータ装置用とディ
スプレイ装置用の二つのカーソルを表示させることな
く、一つのみ表示させて制御することができるため、操
作性を向上させることが可能となる。さらに、コンピュ
ータ装置によるコンピュータ画面の再描画は、所定の実
行コマンドのみに対して行われ、単なるカーソルの移動
などについては、ディスプレイ装置上のみで行われるた
め、コンピュータ装置とディスプレイ装置間のデータ送
受信量を大きく軽減することができる。このため、これ
らの装置の処理負荷が軽減されるとともに、高い処理速
度を得ることができるため、プレゼンテーションに適し
たものとすることが可能となる。

【００１３】なお、入力装置から入力される実行コマン
ドとしては、カーソルの表示・非表示コマンド、カーソ
ルの上下左右の方向移動コマンド、決定コマンド、取消
コマンド、移動コマンド等を挙げることができる。ま
た、コンピュータ画面とは、コンピュータによりディス
プレイ装置に表示される画面全体の情報を意味する。描
画とは、コンピュータ画面を表示するための映像信号を
作成する処理を意味する。再表示とは、変更された情報
を付加して、ディスプレイ装置に表示中の表示内容の更
新を行うことを意味する。

【００１４】本発明の請求項２記載のアプリケーション
制御ディスプレイシステムは、入力装置からディスプレ
イ装置に入力された実行コマンドにもとづいて、カーソ
ル及びアプリケーションを制御するコンピュータ画面表
示におけるアプリケーション制御ディスプレイシステム
であって、コンピュータ装置からコンピュータ画面の画
像データを受信して表示し、入力装置から入力された実
行コマンドにもとづいて、カーソルをコンピュータ画面
上に表示し、かつ、入力装置から入力された他の実行コ
マンド、及びカーソル位置情報をコンピュータ装置に送
信するとともに、コンピュータ装置から他の実行コマン
ド及びカーソル位置情報にもとづき再描画したコンピュ
ータ画面の画像データを受信して表示するディスプレイ
装置と、コンピュータ画面の映像信号を画像データに変
換し、この画像データをディスプレイ装置に送信すると
ともに、ディスプレイ装置から受信した他の実行コマン
ド及びカーソル位置情報にもとづいてコンピュータ画面
を再描画し、再描画したコンピュータ画面の映像信号を
画像データに変換し、この画像データをディスプレイ装
置に送信するコンピュータ装置と、ディスプレイ装置に
各種実行コマンドを入力する入力装置を有する構成とし
てある。

【００１５】アプリケーション制御ディスプレイシステ
ムをこのような構成にすれば、コンピュータ装置からの
コンピュータ画面を映像信号のままではなく、画像デー
タに変換して、ディスプレイ装置に送信することができ
る。このため、コンピュータ画面データの送信の無線化
が可能となるとともに、ディスプレイ装置におけるコン
ピュータ画面の処理に関し、高い拡張性を保有させるこ
とが可能となる。

【００１６】本発明の請求項３記載のアプリケーション
制御ディスプレイシステムは、コンピュータ装置が、デ
ィスプレイ装置から送信されてきた実行コマンド及びカ
ーソル位置情報にもとづいてフレーム情報を取得し、こ
のフレーム情報をディスプレイ装置に送信し、ディスプ
レイ装置が、送信されてきたフレーム情報にもとづきコ
ンピュータ画面を再表示し、入力装置から入力された実
行コマンドと、カーソル位置情報及びフレーム情報にも
とづいてコンピュータ画面情報を再表示するとともに、
実行コマンド、カーソル位置情報及びフレーム情報をコ
ンピュータ装置に送信し、コンピュータ装置が、送信さ
れてきた実行コマンド、カーソル位置情報及びフレーム
情報にもとづきコンピュータ画面を再描画して、このコ
ンピュータ画面をディスプレイ装置に送信し、ディスプ
レイ装置が、送信されてきたコンピュータ画面を表示す
る構成としてある。

【００１７】アプリケーション制御ディスプレイシステ
ムをこのような構成にすれば、コンピュータ装置からデ
ィスプレイ装置にアプリケーションのフレーム情報を送
信し、ディスプレイ装置において、仮想フレームを表示
することができる。すなわち、コンピュータ装置からデ
ィスプレイ装置に送信されるデータとしては、コンピュ
ータ画面のデータのみならず、フレーム情報である場合
もある。そして、ディスプレイ装置上で、このフレーム
情報にもとづきアプリケーションの移動を行うことが可
能となる。

【００１８】ディスプレイ装置上でアプリケーションウ
ィンドウの移動を行う際に、コンピュータ装置側は、何
も処理を行う必要はない。そして、アプリケーションの
移動が終了し、入力装置から決定コマンドが入力される
と、これがディスプレイ装置からコンピュータ装置に送
信されて、再描画が行われ、描画後のコンピュータ画像
が、ディスプレイ装置に送信されて表示される。

【００１９】このように、本発明では、コンピュータ装
置（サーバ側）は、移動の開始時に移動用の制御情報
（フレーム情報）のディスプレイ装置への送信を行い、
移動中には何もする必要はなく、終了時に再描画を実行
してディスプレイ装置への送信を行うだけでよい。

【００２０】また、ディスプレイ装置（クライアント
側）は、移動開始時にコンピュータ装置から移動用の制
御情報を受信し、移動中に自身の簡易フレーム表示機能
を用いて仮想フレームの移動処理を行い、移動終了時に
移動終了制御情報をコンピュータ装置へ送信し、コンピ
ュータ装置からコンピュータ画面の受信を行うこととな
る。

【００２１】したがって、従来の技術に比較すると、サ
ーバ、クライアントの処理が共に軽減されることとな
る。なお、本発明においては、ディスプレイ装置のみで
操作可能なアプリケーションのフレームを、仮想フレー
ムと称している。

【００２２】本発明の請求項４記載のアプリケーション
制御ディスプレイシステムは、ディスプレイ装置が、プ
ロジェクタ装置であり、入力装置が、リモコン装置、マ
ウス、ポインティング装置又はディスプレイ装置本体の
コントロールキーである構成としてある。

【００２３】アプリケーション制御ディスプレイシステ
ムをこのような構成にすれば、プレゼンテーションなど
において、コンピュータ装置のコンピュータ画面をプロ
ジェクタ表示させるとともに、リモコンなどによって、
プロジェクタに入力情報を送信するだけで、コンピュー
タ画面上のアプリケーションの制御などを行うことが可
能となる。

【００２４】本発明の請求項５記載のアプリケーション
制御ディスプレイ装置は、コンピュータ装置から受信し
たコンピュータ画面を表示するとともに、入力装置から
入力した実行コマンドをコンピュータ装置に送信し、再
描画されたコンピュータ画面を受信して表示するコンピ
ュータ画面表示におけるアプリケーション制御ディスプ
レイ装置であって、コンピュータ装置から送信されてき
たコンピュータ画面の映像信号を受信して、この映像信
号を信号処理部に出力し、かつ、制御部から入力された
実行コマンド及びカーソル位置情報をコンピュータ装置
に送信する送受信部と、送受信部から入力した映像信号
又は制御部から入力したカーソル位置情報にもとづい
て、コンピュータ画面を表示部に表示する信号処理部
と、入力装置から入力した実行コマンドに従って、カー
ソル位置情報を信号処理部に出力することにより、カー
ソル位置情報にもとづきコンピュータ画面を表示部に再
表示させるととともに、入力装置から入力した実行コマ
ンド及びカーソル位置情報を送受信部に出力する制御部
を有する構成としてある。

【００２５】アプリケーション制御ディスプレイ装置を
このような構成にすれば、入力装置から入力された実行
コマンドを、コンピュータ装置に送信することにより、
再描画されたコンピュータ画面を、ディスプレイ装置に
表示することができる。また、このとき、カーソル移動
は、ディスプレイ装置のみが行い、コンピュータ装置
は、カーソル移動後の決定コマンドの送信に応じて、上
記処理を実行することができる。したがって、コンピュ
ータ装置とディスプレイ装置間のデータ送受信量を軽減
することができるとともに、高い処理速度を得ることが
可能となる。また、簡易な構成で実現でき、コストを削
減することも可能となる。

【００２６】本発明の請求項６記載のアプリケーション
制御ディスプレイ装置は、コンピュータ装置から受信し
たコンピュータ画面を表示するとともに、入力装置から
入力した実行コマンドをコンピュータ装置に送信し、再
描画されたコンピュータ画面を受信して表示するコンピ
ュータ画面表示におけるアプリケーション制御ディスプ
レイ装置であって、コンピュータ装置から送信されてき
たコンピュータ画面の画像データを受信して、この画像
データを制御部に出力し、かつ、制御部から入力された
実行コマンド及びカーソル位置情報をコンピュータ装置
に送信する送受信部と、送受信部から入力した画像デー
タを映像信号に変換して信号処理部に出力することによ
り、映像信号にもとづきコンピュータ画面を表示部に表
示させ、かつ、入力装置から入力した実行コマンドに従
って、カーソル位置情報を信号処理部に出力することに
より、カーソル位置情報にもとづきコンピュータ画面を
表示部に再表示させるととともに、入力装置から入力し
た実行コマンド及びカーソル位置情報を送受信部に出力
する制御部と、制御部から入力した画像データ、又はカ
ーソル位置情報にもとづいて、コンピュータ画面を表示
部に表示する信号処理部を有する構成としてある。

【００２７】アプリケーション制御ディスプレイシステ
ムをこのような構成にすれば、コンピュータ装置からの
コンピュータ画面を映像信号のままではなく、画像デー
タに変換して、ディスプレイ装置に送信することがで
き、アプリケーション制御ディスプレイシステムに高い
拡張性を保有させることが可能となる。

【００２８】本発明の請求項７記載のアプリケーション
制御ディスプレイ装置は、送受信部が、コンピュータ装
置により実行コマンド及びカーソル位置情報にもとづき
取得されたフレーム情報を受信して、このフレーム情報
を制御部に出力し、制御部が、フレーム情報を信号処理
部に出力し、このフレーム情報にもとづきコンピュータ
画面を表示部に再表示させ、かつ、入力装置から入力さ
れた実行コマンドに従って、カーソル位置情報及びフレ
ーム情報を信号処理部に出力し、カーソル位置情報及び
フレーム情報にもとづきコンピュータ画面を表示部に再
表示させるとともに、実行コマンド、カーソル位置情報
及びフレーム情報を送受信部に出力し、送受信部が、実
行コマンド、カーソル位置情報及びフレーム情報をコン
ピュータ装置に送信して、コンピュータ装置により実行
コマンド、カーソル位置情報及びフレーム情報にもとづ
き再描画されたコンピュータ画面をコンピュータ装置か
ら受信し、受信したコンピュータ画面が画像データであ
る場合には、このコンピュータ画面を、制御部を介し、
映像信号に変換して信号処理部に出力し、映像信号であ
る場合には、直接信号処理部に出力し、信号処理部が、
コンピュータ画面を表示部に表示する構成としてある。

【００２９】アプリケーション制御ディスプレイ装置を
このような構成にすれば、コンピュータ装置に実行コマ
ンドを送信するとともに、コンピュータ装置からアプリ
ケーションのフレーム情報を受信することによって、仮
想フレームを表示することができる。そして、この仮想
フレームをディスプレイ装置のみによって、操作するこ
とができる。

【００３０】すなわち、ディスプレイ装置が従来から有
する簡易フレーム表示機能を用いて、ディスプレイ装置
において、アプリケーションの移動を行うことができ
る。また、移動が終了した後に、決定コマンドを入力装
置から入力し、これをコンピュータ装置に送信して、コ
ンピュータ画面の再描画を行い、これをディスプレイ装
置上に表示することが可能となる。

【００３１】本発明の請求項８記載のアプリケーション
制御ディスプレイ方法は、入力装置からディスプレイ装
置に入力された実行コマンドにもとづいて、カーソル及
びアプリケーションを制御するコンピュータ画面表示に
おけるアプリケーション制御ディスプレイ方法であっ
て、コンピュータ装置が、コンピュータ画面の映像信号
をディスプレイ装置に送信し、ディスプレイ装置が、送
信されてきた映像信号によるコンピュータ画面を表示す
るとともに、入力装置から入力された実行コマンドにも
とづき、カーソルをコンピュータ画面上に表示し、か
つ、入力装置から入力された他の実行コマンド、及びカ
ーソル位置情報をコンピュータ装置に送信し、コンピュ
ータ装置が、他の実行コマンド及びカーソル位置情報に
もとづきコンピュータ画面を再描画するとともに、再描
画したコンピュータ画面の映像信号をディスプレイ装置
に送信し、ディスプレイ装置が、再描画したコンピュー
タ画面を表示する方法としてある。

【００３２】アプリケーション制御ディスプレイ方法を
このような方法にすれば、ディスプレイ装置の入力装置
だけで、コンピュータ装置から送信されたコンピュータ
画面上のアプリケーションを制御することができる。

【００３３】本発明の請求項９記載のアプリケーション
制御ディスプレイ方法は、入力装置からディスプレイ装
置に入力された実行コマンドにもとづいて、カーソル及
びアプリケーションを制御するコンピュータ画面表示に
おけるアプリケーション制御ディスプレイ方法であっ
て、コンピュータ装置が、コンピュータ画面の映像信号
を画像データに変換してディスプレイ装置に送信し、デ
ィスプレイ装置が、送信されてきた画像データによるコ
ンピュータ画面を表示するとともに、入力装置から入力
された実行コマンドにもとづき、カーソルをコンピュー
タ画面上に表示して、かつ、入力装置から入力された他
の実行コマンド、及びカーソル位置情報をコンピュータ
装置に送信し、コンピュータ装置が、他の実行コマンド
及びカーソル位置情報にもとづきコンピュータ画面を再
描画するとともに、再描画したコンピュータ画面の映像
信号を画像データに変換してディスプレイ装置に送信
し、ディスプレイ装置が、再描画したコンピュータ画面
を表示する方法としてある。

【００３４】アプリケーション制御ディスプレイ方法を
このような方法にすれば、コンピュータ装置からのコン
ピュータ画面を映像信号のままではなく、画像データに
変換して、ディスプレイ装置に送信することができる。

【００３５】本発明の請求項１０記載のアプリケーショ
ン制御ディスプレイ方法は、コンピュータ装置が、ディ
スプレイ装置から送信されてきた実行コマンド及びカー
ソル位置情報にもとづいてフレーム情報を作成し、この
フレーム情報をディスプレイ装置に送信し、ディスプレ
イ装置が、送信されてきたフレーム情報にもとづきコン
ピュータ画面を再表示し、入力装置から入力された実行
コマンドと、カーソル位置情報及びフレーム情報にもと
づいてコンピュータ画面情報を再表示するとともに、実
行コマンド、カーソル位置情報及びフレーム情報をコン
ピュータ装置に送信し、コンピュータ装置が、送信され
てきた実行コマンド、カーソル位置情報及びフレーム情
報にもとづきコンピュータ画面を再描画して、このコン
ピュータ画面をディスプレイ装置に送信し、ディスプレ
イ装置が、送信されてきたコンピュータ画面を表示する
方法としてある。

【００３６】アプリケーション制御ディスプレイ方法を
このような方法にすれば、コンピュータ装置からディス
プレイ装置にアプリケーションのフレーム情報を送信
し、ディスプレイ装置において、仮想フレームを表示す
ることができる。すなわち、ディスプレイ装置上で、こ
の仮想フレームを操作することによって、アプリケーシ
ョンの移動等を行うことが可能となる。そして、移動の
終了の後、決定コマンドを押すことによって、コンピュ
ータ装置にその情報が送信され、コンピュータ装置にお
いて再描画が実行されるとともに、これをディスプレイ
装置上に表示させることが可能となる。

【００３７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。 ［第一実施形態］まず、本発明の第一実施形態につい
て、図１〜図６を参照して説明する。図１は、本発明の
第一実施形態のアプリケーション制御ディスプレイシス
テムの構成の概略を示すブロック図であり、図２は、本
発明の第一実施形態のアプリケーション制御ディスプレ
イシステムの構成を示すブロック図である。

【００３８】また、図３は、本発明の第一実施形態のア
プリケーション制御ディスプレイシステムにおいて表示
されたコンピュータ画面の例を示す図であり、図４は、
同システムにおいて設定されるカーソル位置情報の概念
図である。さらに、図５は、同システムにおいてカーソ
ルが描画されたコンピュータ画面の例を示す図であり、
図６は、同じくコマンドが実行されたコンピュータ画面
の例を示す図である。

【００３９】図１に示すように、コンピュータ画面表示
におけるアプリケーション制御ディスプレイシステム
は、ディスプレイ装置１０、コンピュータ装置２０及び
入力装置３０を有している。ディスプレイ装置１０は、
コンピュータ装置２０から送信されるコンピュータ画面
情報を表示するものであり、モニター装置や、液晶モニ
ター装置、プロジェクタ装置等とすることができる。

【００４０】このディスプレイ装置１０は、送受信部１
１、制御部１２、記憶部１３、信号処理部１４及び表示
部１５を有している。送受信部１１は、コンピュータ装
置２０との各種データ送受信を行う。制御部１２は、入
力装置３０から所定の実行コマンドが入力されると、記
憶部１３からカーソル位置情報等を取得し、これらを信
号処理部１４へ出力する。また、制御部１２は、実行コ
マンドの種類によっては、記憶部１３からカーソル位置
情報等を取得して、実行コマンドとともに送受信部１１
に出力する。

【００４１】記憶部１３は、カーソル位置情報やフレー
ム情報等を記憶する記憶装置である。この記憶部１３
は、制御部１２からカーソル位置情報の取得を受けると
ともに、カーソル位置情報等の変更があった場合には、
その変更内容の更新を受ける。信号処理部１４は、コン
ピュータ装置２０からの入力情報にもとづいて、表示部
１５にコンピュータ画面を表示させたり、制御部１２か
らの入力情報にもとづいて、その画面上にカーソルを表
示する。表示部１５は、信号処理部１４からの入力信号
を表示するものであり、ＣＲＴ画面や、液晶画面、光学
装置等を用いることができる。

【００４２】コンピュータ装置２０は、ディスプレイ装
置１０に有線又は無線で接続され、ディスプレイ装置１
０にそのコンピュータ画面を送信して表示させることの
できる情報処理装置である。このコンピュータ装置２０
は、送受信部２１、制御情報処理部２２及び記憶部２３
を有している。

【００４３】送受信部２１は、ディスプレイ装置１０と
の各種データ送受信を行う。制御情報処理部２２は、デ
ィスプレイ装置１０から送受信部２１を介して入力され
たデータに対し、そのデータの種類に応じた処理を実行
する。また、このとき、記憶部２３から必要な情報の取
得して、コンピュータ画面の再描画を行うこともでき
る。そして、これらを送受信部２１へ出力する。

【００４４】入力装置３０は、ディスプレイ装置１０
に、有線又は無線によって情報を入力することのできる
ものであり、リモコン装置３０ａや、マウス３０ｂ、そ
の他ポインティング装置、ディスプレイ本体のコントロ
ールキー等を挙げることができる。

【００４５】次に、図２を用いて、本発明の構成につい
てより詳細に説明する。同図において、本発明のコンピ
ュータ画面表示におけるアプリケーション制御ディスプ
レイシステムのディスプレイ装置１０をプロジェクタ装
置１０ａと、入力装置３０をリモコン装置３０ａとして
ある。

【００４６】プロジェクタ装置１０ａは、ディスプレイ
装置１０と同様の構成として、送受信部１１ａ、制御部
１２ａ、記憶部１３ａ、信号処理部１４ａ及び表示部１
５ａを有している。送受信部１１ａは、映像信号受信部
１１ａ−１及び制御情報送信部１１ａ−２を有してい
る。

【００４７】映像信号受信部１１ａ−１は、コンピュー
タ装置２０から映像信号を受信し、これを信号処理部１
４ａに出力する。制御情報送信部１１ａ−２は、制御部
１２ａから出力された実行コマンド、カーソル位置情報
等をコンピュータ装置２０に送信する。

【００４８】制御部１２ａは、入力情報制御部１２ａ−
１、カーソル描画制御部１２ａ−２及び制御情報出力部
１２ａ−３を有している。入力情報制御部１２ａ−１
は、リモコン装置３０ａから出力された実行コマンドを
入力し、その種類に応じて、カーソル描画制御部１２ａ
−２又は制御情報出力部１２ａ−３へ出力する。

【００４９】例えば、実行コマンドが、カーソルの表示
／非表示コマンドや移動コマンドである場合には、これ
をカーソル描画制御部１２ａ−２へ出力し、実行コマン
ドが決定コマンドである場合には、これを制御情報出力
部１２ａ−３へ出力することができる。

【００５０】カーソル描画制御部１２ａ−２は、入力し
た実行コマンドに応じて、必要な情報を記憶部１３ａか
ら取得し、この取得データを信号処理部１４ａへ出力す
る。例えば、実行コマンドが、カーソルの表示／非表示
コマンドの場合には、カーソル位置情報を記憶部１３ａ
から取得して、これを信号処理部１４ａへ出力する。

【００５１】制御情報出力部１２ａ−３は、入力情報制
御部１２ａ−１から入力した実行コマンドに応じて、必
要な情報を記憶部１３ａから取得し、この取得データと
実行コマンドを制御情報送信部１１ａ−２へ出力する。
例えば、実行コマンドが、決定コマンドである場合に
は、カーソル位置情報を記憶部１３ａから取得して、こ
れらを制御情報送信部１１ａ−２へ出力する。記憶部１
３ａ、信号処理部１４ａ、及び表示部１５ａは、上述の
ディスプレイ装置１０におけるものと同様の機能を有し
ている。

【００５２】コンピュータ装置２０における送受信部２
１は、映像信号送信部２１−１及び制御情報受信部２１
−２を有している。映像信号送信部２１−１は、制御情
報処理部２２から入力した映像信号をプロジェクタ装置
１０ａへ送信する。

【００５３】すなわち、制御情報処理部２２において作
成されたコンピュータ装置２０におけるコンピュータ画
面の映像信号をプロジェクタ装置１０ａへ送信する。こ
のコンピュータ画面は、プロジェクタ装置１０ａから送
信されてくる制御情報にもとづき、制御情報処理部２２
によって随時更新され、映像信号送信部２１−１へ入力
されて、コンピュータ装置２０へ送信される。

【００５４】リモコン装置３０ａは、電磁波や音波等に
よって、プロジェクタ装置１０ａに無線信号を入力する
ことのできる入力装置であり、上方向移動ボタン３１
ａ、左方向移動ボタン３２ａ、右方向移動ボタン３３
ａ、下方向移動ボタン３４ａ、表示／非表示ボタン３５
ａ及び決定ボタン３６ａを有している。

【００５５】上方向移動ボタン３１ａ、左方向移動ボタ
ン３２ａ、右方向移動ボタン３３ａ、下方向移動ボタン
３４ａは、カーソル等を移動するための実行コマンドを
送信する。表示／非表示ボタン３５ａは、カーソルの表
示／非表示を切り替える実行コマンドである。また、決
定ボタン３６ａは、カーソルが存在するカーソル位置に
おいて、対応する処理をコンピュータ装置２０に実行さ
せるための実行コマンドである。

【００５６】例えば、コンピュータ画面上のアプリケー
ションの終了アイコン上にカーソルが存在する場合に、
この決定ボタン３６ａが押下されると、この実行コマン
ド等がコンピュータ装置２０に送信され、制御情報処理
部２２によって、アプリケーションが終了された後のコ
ンピュータ画面が描画される。そして、映像信号送信部
２１−１を介して、プロジェクタ装置１０ａに送信さ
れ、この再描画されたコンピュータ画面が表示される。

【００５７】なお、リモコン装置３０ａからディスプレ
イ装置１０に送信する実行コマンドは、上記のものに限
られず、アプリケーションの制御に必要なコマンドを適
宜設定することができる。例えば、複数ページを有する
アプリケーションの操作を行う場合には、上記方向移動
ボタンの左右ボタンなどをページ移動ボタンとして設定
することも可能である。

【００５８】次に、図２を用いて、コンピュータ画面表
示におけるアプリケーション制御ディスプレイシステム
の処理手順について説明する。まず、コンピュータ装置
２０の制御情報処理部２２が、コンピュータ画面の映像
信号を、映像信号送信部２１−１を介して、プロジェク
タ装置１０ａへ送信する。

【００５９】プロジェクタ装置１０ａの映像信号受信部
１１ａ−１は、送信されてきた映像信号を信号処理部１
４ａに出力し、信号処理部１４ａは、この映像信号にも
とづいて表示部１５ａにコンピュータ画面を表示する。
図３は、このようにして表示されたコンピュータ画面の
例を示している。

【００６０】同図において、コンピュータ画面上には、
二つのアプリケーションＡ４１及びアプリケーションＢ
４２が表示されており、それぞれのタイトルバーの右端
には、終了ボタン４３が設けられている。次に、リモコ
ン装置３０ａが、カーソルの表示／非表示コマンドをプ
ロジェクタ装置１０ａに送信すると、プロジェクタ装置
１０ａの入力情報制御部１２ａ−１が、これを受信し
て、カーソル描画制御部１２ａ−２へ出力する。

【００６１】カーソル描画制御部１２ａ−２は、記憶部
１３ａからカーソル位置情報を取得し、このカーソル位
置情報を信号処理部１４ａに出力して設定を行う。図４
は、このようにして設定されるカーソル位置情報の概念
図である。同図は、例として、カーソル４４の位置情報
が、座標（４００，１００）であることを示しており、
信号処理部１４ａに対して、コンピュータ画面上の座標
（４００，１００）にカーソル４４を表示させるように
設定が行われる。

【００６２】信号処理部１４ａは、設定されたカーソル
位置情報にもとづいて、コンピュータ画面の映像信号上
の対応する画面位置に、カーソルを描画して、これを表
示部１５ａに出力し、表示させる。図５は、このように
してカーソル４４が表示されたコンピュータ画面の例を
示している。

【００６３】次に、リモコン装置３０ａから、プロジェ
クタ装置１０ａに決定コマンドが送信されると、これを
プロジェクタ装置１０ａの入力情報制御部１２ａ−１が
受信し、制御情報出力部１２ａ−３へ出力する。制御情
報出力部１２ａ−３は、記憶部１３ａからカーソル位置
情報を取得して、この決定コマンド及びカーソル位置情
報を、制御情報送信部１１ａ−２を介してコンピュータ
装置２０に送信する。

【００６４】コンピュータ装置２０の制御情報受信部２
１−２は、プロジェクタ装置１０ａから決定コマンド及
びカーソル位置情報を受信すると、これを制御情報処理
部２２に出力する。制御情報処理部２２は、入力された
決定コマンド及びカーソル位置情報と、記憶部２３に記
憶されている、コンピュータ画面に表示中のアプリケー
ションの位置情報等にもとづいて、上記カーソル位置に
おけるコンピュータ画面内容を分析し、その位置に実行
コマンドを適用した場合の処理を演算する。

【００６５】図５においては、カーソルは、アプリケー
ションＡ４１の終了アイコン上に位置しているため、制
御情報処理部２２は、アプリケーションＡ４１をコンピ
ュータ画面上から消去した画面の再描画を行い、これを
映像信号送信部２１−１に出力する。

【００６６】映像信号送信部２１−１は、アプリケーシ
ョンＡ４１を消去したコンピュータ画面の映像信号をプ
ロジェクタ装置１０ａに送信し、このコンピュータ画面
が、プロジェクタ装置１０ａの映像信号受信部１１ａ−
１、信号処理部１４ａを介して、表示部１５ａに表示さ
れる。図６は、このようにして表示されたコンピュータ
画面を示している。同図において、アプリケーションＡ
４１は終了され、カーソル４４及びアプリケーションＢ
４２のみが表示されている。

【００６７】なお、リモコン装置３０ａの各方向移動ボ
タンを押下し、各方向移動コマンドをプロジェクタ装置
１０ａに送信することにより、プロジェクタ装置１０ａ
に表示されているコンピュータ画面上で、カーソルの移
動処理を行うことができる。このとき、その実行コマン
ドは入力情報制御部１２ａ−１を介して、カーソル描画
制御部１２ａ−２に入力される。そして、カーソル描画
制御部１２ａ−２によって、移動後の位置情報が算出さ
れ、記憶部１３ａに記憶されるとともに、信号処理部１
４ａに設定されて、移動後のカーソルが表示部１５ａに
表示される。

【００６８】［第二実施形態］次に、本発明の第二実施
形態につき、図７を参照して説明する。同図は、本発明
の第二実施形態におけるアプリケーション制御ディスプ
レイシステムの構成を示すブロック図である。

【００６９】本実施形態のアプリケーション制御ディス
プレイシステムは、コンピュータ装置２０からプロジェ
クタ装置１０ａに送信されるコンピュータ画面の情報
が、映像信号ではなく、一度画像データに変換されてか
らプロジェクタ装置１０ａに送信される点で、第一実施
形態と異なる。

【００７０】すなわち、図７において、本実施形態のア
プリケーション制御ディスプレイシステムは、第一実施
形態におけるコンピュータ装置２０の映像信号送信部２
１−１が、画像データ送信部２１−３となっており、プ
ロジェクタ装置１０ａの映像信号受信部１１ａ−１が、
画像データ受信部１１ａ−３となっている。

【００７１】また、本実施形態の制御部１２ａは、第一
実施形態における構成に加え、画像データ制御部１２ａ
−４を有しており、画像データ受信部１１ａ−３に入力
されたデータは、この画像データ制御部１２ａ−４を介
して、信号処理部１４ａへ出力される構成となってい
る。その他の構成については、第一実施形態における各
構成要素と同様であり、その機能も第一実施形態におけ
る機能と同様である。

【００７２】画像データ送信部２１−３は、制御情報処
理部２２によって作成された画像データを、プロジェク
タ装置１０ａに送信する。このとき、制御情報処理部２
２は、コンピュータ画面の映像信号を画像データに変換
し、圧縮して画像データ送信部２１−３へ出力する。こ
の画像データには、解像度情報を含めることができる。
なお、映像信号の画像データへの変換機能及び圧縮機能
を、画像データ送信部２１−３にもたせるようにするこ
とも可能である。

【００７３】画像データ受信部１１ａ−３は、画像デー
タ送信部２１−３から画像データを受信し、これを画像
データ制御部１２ａ−４に出力する。画像データ制御部
１２ａ−４は、入力した画像データを展開（解凍）する
とともに、映像信号に変換し、これを信号処理部１４ａ
へ出力する。なお、この画像データの展開機能や変換機
能は、画像データ受信部１１ａ−３にもたせるようにす
ることもできる。

【００７４】このようにして、本実施形態によれば、コ
ンピュータ装置２０からプロジェクタ装置１０ａに送信
されるコンピュータ画面を、映像信号ではなく、画像デ
ータとして扱うことができる。このため、プロジェクタ
装置１０ａ上において、その利用上の拡張性を期待する
ことができるとともに、コンピュータ画面データの無線
送信が可能となる。

【００７５】［第三実施形態］次に、本発明の第三実施
形態につき、図８を参照して説明する。同図は、本発明
の第三実施形態におけるアプリケーション制御ディスプ
レイシステムの構成を示すブロック図である。

【００７６】本実施形態のアプリケーション制御ディス
プレイシステムは、入力装置３０が、マウス３０ｂとさ
れている点で、第二実施形態と異なる。その他の各構成
や機能については、第二実施形態と同様である。本実施
形態においては、プロジェクタ装置１０ａへの実行コマ
ンドの入力は、マウス３０ｂを用いて行われる。

【００７７】このとき、第二実施形態における方向移動
コマンドの入力は、マウス３０ｂが有する回転体の回転
により入力される。第二実施形態における決定ボタン３
６ａは、マウス３０ｂの左クリックによって行うことが
できる。また、表示／非表示ボタン３５ａは、例えば、
右クリックによって表示切り替え可能としたり、いずれ
かのボタンの所定時間以上のクリックによって、切り替
え可能とすることもできる。

【００７８】さらに、入力装置３０として、マウス３０
ｂ以外にポインタデバイスやタッチパッドなどの各種ポ
インティング装置や、プロジェクタ装置１０ａ本体のコ
ントロールキーを用いることもできる。このとき、ポイ
ンティング装置の操作は、マウス３０ｂと同様に行うこ
とが可能である。また、プロジェクタ装置１０ａ本体の
コントロールキーによる操作は、リモコン装置３０ａと
同様に行うことが可能である。

【００７９】［第四実施形態］次に、本発明の第四実施
形態につき、図９〜図１５を参照して説明する。図９
は、本発明の第四実施形態のアプリケーション制御ディ
スプレイシステムの構成を示すブロック図である。

【００８０】また、図１０は、本発明の第四実施形態の
アプリケーション制御ディスプレイシステムにおいて表
示されたコンピュータ画面の例を示す図であり、図１１
は、同システムにおいて設定されるカーソル位置情報の
概念図である。さらに、図１２は、同システムにおいて
カーソルが描画されたコンピュータ画面の例を示す図で
あり、図１３は、フレーム情報を示す概念図である。そ
して、図１４は、仮想フレームの移動を示す図であり、
図１５は、コマンドが実行されたコンピュータ画面の例
を示す図である。

【００８１】本実施形態は、プロジェクタ装置１０ａ上
で、コンピュータ装置２０のアプリケーションの移動を
行う点で、第二実施形態と異なる。図９において、プロ
ジェクタ装置１０ａは、第二実施形態の構成に加え、送
受信部１１ａにフレーム情報受信部１１ａ−４を有する
とともに、制御部１２ａにフレーム描画制御部１２ａ−
５を有している。

【００８２】また、コンピュータ装置２０は、第二実施
形態の構成に加え、送受信部２１にフレーム情報送信部
２１−４を有している。さらに、記憶部１３ａは、カー
ソル位置情報の他、フレーム情報等も記憶する。そし
て、リモコン装置３０ａは、第二実施形態の構成に加
え、移動ボタン３７ａ及び取消ボタン３８ａを有してい
る。その他の構成及びその機能は、第二実施形態におけ
るものと同様である。

【００８３】フレーム情報受信部１１ａ−４は、コンピ
ュータ装置２０からフレーム情報を受信し、これをフレ
ーム描画制御部１２ａ−５へ出力する。このフレーム情
報とは、カーソル位置に配置されているアプリケーショ
ンのタイトルバーが選択されたことを示す情報、フレー
ム位置情報、及びアプリケーションのフレームサイズ等
の情報である。

【００８４】カーソル位置に配置されているアプリケー
ションのタイトルバーが選択されたことを示す情報と
は、例えば、そのアプリケーション名などとすることが
できる。あるいは、より詳細に、選択されたことを示す
フラグ情報や、アプリケーションにおけるタイトルバー
を示す情報等を有するようにしてもよく、実現しようと
するアプリケーション制御の内容に併せて、より詳細な
ものとすることができる。また、省略することも可能で
ある。フレーム位置情報は、例えば、フレームの左上及
び右下の座標によって表現することができる。また、フ
レームサイズは、フレームの横幅及び高さによって表現
することができる。

【００８５】フレーム描画制御部１２ａ−５は、フレー
ム情報受信部１１ａ−４からフレーム情報を入力する
と、カーソル位置情報及びフレーム位置情報及びフレー
ムサイズを信号処理部１４ａに設定し、この設定した画
面位置にカーソル及びフレームを描画させ、表示部１５
ａに表示させる。コンピュータ装置２０のフレーム情報
送信部２１−４は、制御情報処理部２２から入力した上
記のフレーム情報をプロジェクタ装置１０ａへ送信す
る。

【００８６】リモコン装置３０ａの移動ボタン３７ａ
は、コンピュータ画面上のアプリケーションを移動する
際に用いるものである。通常、各方向異動ボタンを押下
すると、その押下に応じて、カーソルの移動を行うこと
ができるが、カーソルをアプリケーションのタイトルバ
ーの上に移動させて、決定ボタン３６ａを押すことによ
って選択し、移動ボタン３７ａを押下した後に、各方向
異動ボタンを押下することによって、アプリケーション
を移動させるようにすることができる。

【００８７】取消ボタン３８ａは、カーソルがアプリケ
ーションのタイトルバーを選択し、ドラッグ可能状態と
なっている場合に、これを解除することができる実行コ
マンドである。その他、実行したコマンドをキャンセル
する機能をもたせることもできる。

【００８８】次に、図９を用いて、コンピュータ画面表
示におけるアプリケーション制御ディスプレイシステム
の処理手順について説明する。まず、コンピュータ装置
２０の制御情報処理部２２が、コンピュータ画面の映像
信号を画像データに変換し、圧縮して画像データ送信部
２１−３へ出力する。

【００８９】画像データ送信部２１−３は、この画像デ
ータをプロジェクタ装置１０ａの画像データ受信部１１
ａ−３に送信する。なお、上記変換機能及び圧縮機能
を、制御情報処理部２２ではなく、画像データ送信部２
１−３にもたせるようにしてもよい。

【００９０】プロジェクタ装置１０ａの画像データ受信
部１１ａ−３が、画像データを受信すると、これを制御
部１２ａの画像データ制御部１２ａ−４へ出力する。そ
して、画像データ制御部１２ａ−４が、入力した画像デ
ータを展開し、映像信号に変換して、これを信号処理部
１４ａへ出力する。そして、信号処理部１４ａが、これ
を表示部１５ａに表示させる。このとき、上記展開機能
及び変換機能を画像データ受信部１１ａ−３にもたせる
ようにしてもよい。図１０は、このようにして表示され
たコンピュータ画面の例を示している。同図には、タイ
トルバー４５を有するアプリケーションＡ４１が表示さ
れている。

【００９１】次に、リモコン装置３０ａからカーソルの
表示コマンドが入力されると、入力情報制御部１２ａ−
１がこれを受信し、カーソル描画制御部１２ａ−２へ出
力する。カーソル描画制御部１２ａ−２は、記憶部１３
ａからカーソル位置情報を取得して信号処理部１４ａに
設定し、信号処理部１４ａが、この設定された画面位置
にカーソルを描画して、これを表示部１５ａに表示させ
る。図１１は、このようにして設定されるカーソル位置
情報の概念図である。同図は、例として、カーソル４４
の位置情報が、座標（４００，１００）であることを示
しており、信号処理部１４ａに対して、コンピュータ画
面上の座標（４００，１００）にカーソル４４を表示さ
せるように設定が行われる。

【００９２】信号処理部１４ａは、設定されたカーソル
位置情報にもとづいて、コンピュータ画面の映像信号上
の対応する画面位置に、カーソルを描画して、これを表
示部１５ａに出力し、表示させる。図１２は、このよう
にしてカーソル４４が表示されたコンピュータ画面の例
を示している。

【００９３】次に、カーソル４４によって、タイトルバ
ー４５を選択するため、リモコン装置３０ａから決定コ
マンドが入力されると、入力情報制御部１２ａ−１がこ
れを受信して、制御情報出力部１２ａ−３へ出力する。
制御情報出力部１２ａ−３は、記憶部１３ａからカーソ
ル位置情報を取得し、このカーソル位置情報と決定コマ
ンドの情報を制御情報送信部１１ａ−２へ出力し、制御
情報送信部１１ａ−２がこれらをコンピュータ装置２０
に送信する。

【００９４】コンピュータ装置２０の制御情報受信部２
１−２は、プロジェクタ装置１０ａからカーソル位置情
報と決定コマンドの情報を受信し、これらを制御情報処
理部２２へ出力する。制御情報処理部２２は、入力され
たカーソル位置にアプリケーションが存在するか否かを
記憶部１３ａに対して確認し、存在する場合には、その
アプリケーションＡ４１のフレーム位置情報やフレーム
サイズ情報等を記憶部１３ａから取得する。そして、こ
れらのフレーム情報を、フレーム情報送信部２１−４を
介してプロジェクタ装置１０ａに送信する。

【００９５】プロジェクタ装置１０ａのフレーム情報受
信部１１ａ−４は、フレーム情報を受信して、これをフ
レーム描画制御部１２ａ−５に出力する。フレーム描画
制御部１２ａ−５は、フレーム情報を記憶部１３ａに記
憶するとともに、フレーム情報を信号処理部１４ａに設
定する。また、カーソル描画制御部１２ａ−２は、記憶
部１３ａからカーソル位置情報を取得して、これを信号
処理部１４ａに設定する。

【００９６】そして、信号処理部１４ａは、これらの情
報にもとづいて、それぞれの画面位置にフレーム及びカ
ーソルを描画して、これを表示部１５ａに表示する。図
１３は、このようにして信号処理部１４ａに設定される
フレーム情報の概念図である。同図においては、フレー
ムＡ４１ａを設定するものとしている。

【００９７】このフレームＡ４１ａは、図１０に示すよ
うに、はじめにプロジェクタ装置１０ａ上にアプリケー
ションＡ４１として既に表示されているものである。し
かし、この時点において、プロジェクタ装置１０ａは、
アプリケーションＡ４１のフレームを認識してはおら
ず、コンピュータ画面全体をイメージとして認識してい
るだけであり、本実施形態でフレームＡ４１ａを信号処
理部１４ａに設定することによって、アプリケーション
Ａ４１を独立して把握することが可能となる。

【００９８】したがって、このようにして表示されたコ
ンピュータ画面は、図１０に示すコンピュータ画面と見
た目には同一であるが、フレームＡ４１ａを設定後に表
示されたコンピュータ画面は、アプリケーションＡ４１
を制御することが可能な状態となっている。

【００９９】次に、図１４に示すようにフレームＡ４１
ａを移動させるものとする。このとき、リモコン装置３
０ａから移動コマンドを入力した後に、各方向移動コマ
ンドを操作することによって、フレームＡ４１ａを移動
させるための情報をプロジェクタ装置１０ａに入力する
ことができる。

【０１００】そして、この入力された実行コマンドにも
とづいて、入力情報制御部１２ａ−１、カーソル描画制
御部１２ａ−２、フレーム描画制御部１２ａ−５を通じ
て、移動後のフレーム及びカーソルの位置情報が信号処
理部１４ａに設定され、移動後のフレーム及びカーソル
が表示部１５ａに表示される。

【０１０１】次に、リモコン装置３０ａから決定コマン
ドが入力されると、この決定コマンドは入力情報制御部
１２ａ−１を介して制御情報出力部１２ａ−３に出力さ
れる。そして、制御情報出力部１２ａ−３は、この決定
コマンドを、記憶部１３ａのカーソル位置情報、フレー
ム情報等とともに制御情報送信部１１ａ−２を介してコ
ンピュータ装置２０に送信する。

【０１０２】コンピュータ装置２０の制御情報受信部２
１−２は、これらを受信して、制御情報処理部２２へ出
力し、記憶部２３に記憶するとともに、これらの情報に
もとづいてコンピュータ画面を再描画し、画像データに
変換して圧縮し、画像データ送信部２１−３へ出力す
る。そして、画像データ送信部２１−３からプロジェク
タ装置１０ａへ送信され、上述の場合と同様に表示され
る。

【０１０３】図１５は、このようにしてプロジェクタ装
置１０ａに表示されたコンピュータ画面の例を示してい
る。同図において、アプリケーションＡ４１は、リモコ
ン装置３０ａからプロジェクタ装置１０ａに入力された
実行コマンドにもとづいて、図１０の位置から移動した
位置に表示されている。

【０１０４】なお、本実施形態においては、アプリケー
ションＡ４１の移動後のコンピュータ画面を再描画して
プロジェクタ装置１０ａに表示させるようにしている
が、これは、移動前のアプリケーションＡ４１の下のデ
ィスクトップ画面などのデータをプロジェクタ装置１０
ａが保有していないことによる。

【０１０５】したがって、例えば、はじめにコンピュー
タ画面のディスクトップ画面をプロジェクタ装置１０ａ
に送信して保有させるような処理を行うことによって、
上記再描画工程を省略することも可能である。すなわ
ち、プロジェクタ装置１０ａから送信されてきた移動後
のフレーム情報等にもとづいて、コンピュータ装置２０
における記憶部２３の情報を更新するのみで、コンピュ
ータ画面の再描画を省略することができる。

【０１０６】［第五実施形態］次に、本発明の第五実施
形態につき、図１６を参照して説明する。同図は、本発
明の第五実施形態におけるアプリケーション制御ディス
プレイシステムの構成を示すブロック図である。

【０１０７】本実施形態のアプリケーション制御ディス
プレイシステムは、第三実施形態と同様に、入力装置３
０が、マウス３０ｂとされている点で、第四実施形態と
異なる。その他の各構成や機能については、第四実施形
態と同様である。また、入力装置３０として、マウス３
０ｂ以外にポインタデバイスやタッチパッドなどの各種
ポインティング装置や、プロジェクタ装置１０ａ本体の
コントロールキーを用いることもできる点についても、
第三実施形態と同様である。

【０１０８】上記実施形態においては、アプリケーショ
ンの制御として終了や、移動を行ったが、その他の制
御、例えば、複数ページを有するアプリケーションなど
の場合には、そのページの切り替えを行うようにするこ
ともできる。この場合、リモコン装置３０ａに「次のペ
ージ」や「前のページ」の実行コマンドをもたせ、その
制御をプロジェクタ装置１０ａにおける入力情報制御部
１２ａ−１、制御情報出力部１２ａ−３、及びコンピュ
ータ装置２０の制御情報処理部２２等にもたせることに
よって、行うことが可能である。

【０１０９】なお、本発明は以上の実施形態に限定され
るものではなく、例えば、第一実施形態と第四実施形態
を組合せて、コンピュータ画面を映像信号として扱い、
かつアプリケーションを移動可能とすることができる。
また、入力装置３０をキーボード入力可能なものとし
て、ディスプレイ装置１０に文字入力を行い、特別な制
御を追加するなど適宜設計変更できるものである。

【０１１０】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、コンピ
ュータ装置からディスプレイ装置に送信され、表示され
たコンピュータ画面上のアプリケーションを、ディスプ
レイ装置の入力装置だけで制御することが可能となる。

【０１１１】また、この際、コンピュータ装置用とディ
スプレイ装置用の二つのカーソルを表示させることな
く、一つのみ表示させて制御することができるため、操
作性を向上させることが可能となる。さらに、コンピュ
ータ装置とディスプレイ装置間のデータ送受信量を軽減
することができるため、高い処理速度を得ることがで
き、プレゼンテーションに適したものとすることが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムの構成の概略を示すブロック図で
ある。

【図２】本発明の第一実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムの構成を示すブロック図である。

【図３】本発明の第一実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムにおいて表示されたコンピュータ
画面の例を示す図である。

【図４】本発明の第一実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムにおいて設定されるカーソル位置
情報の概念図である。

【図５】本発明の第一実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムにおいてカーソルが描画されたコ
ンピュータ画面の例を示す図である。

【図６】本発明の第一実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムにおいてコマンドが実行されたコ
ンピュータ画面の例を示す図である。

【図７】本発明の第二実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムの構成を示すブロック図である。

【図８】本発明の第三実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムの構成を示すブロック図である。

【図９】本発明の第四実施形態のアプリケーション制御
ディスプレイシステムの構成を示すブロック図である。

【図１０】本発明の第四実施形態のアプリケーション制
御ディスプレイシステムにおいて表示されたコンピュー
タ画面の例を示す図である。

【図１１】本発明の第四実施形態のアプリケーション制
御ディスプレイシステムにおいて設定されるカーソル位
置情報を示す概念図である。

【図１２】本発明の第四実施形態のアプリケーション制
御ディスプレイシステムにおいてカーソルが描画された
コンピュータ画面の例を示す図である。

【図１３】本発明の第四実施形態のアプリケーション制
御ディスプレイシステムにおけるフレーム情報を示す概
念図である。

【図１４】本発明の第四実施形態のアプリケーション制
御ディスプレイシステムにおけるフレームの移動を示す
図である。

【図１５】本発明の第四実施形態のアプリケーション制
御ディスプレイシステムにおいてコマンドが実行された
コンピュータ画面の例を示す図である。

【図１６】本発明の第五実施形態のアプリケーション制
御ディスプレイシステムの構成を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１０ ディスプレイ装置 １０ａ プロジェクタ装置 １１，１１ａ 送受信部 １１ａ−１ 映像信号受信部 １１ａ−２ 制御情報送信部 １１ａ−３ 画像データ受信部 １１ａ−４ フレーム情報受信部 １２，１２ａ 制御部 １２ａ−１ 入力情報制御部 １２ａ−２ カーソル描画制御部 １２ａ−３ 制御情報出力部 １２ａ−４ 画像データ制御部 １２ａ−５ フレーム描画制御部 １３，１３ａ 記憶部 １４，１４ａ 信号処理部 １５，１５ａ 表示部 ２０ コンピュータ装置 ２１ 送受信部 ２１−１ 映像信号送信部 ２１−２ 制御情報受信部 ２１−３ 画像データ送信部 ２１−４ フレーム情報送信部 ２２ 制御情報処理部 ２３ 記憶部 ３０ 入力装置 ３０ａ リモコン装置 ３０ｂ マウス ３１ａ 上方向移動ボタン ３２ａ 左方向移動ボタン ３３ａ 右方向移動ボタン ３４ａ 下方向移動ボタン ３５ａ 表示／非表示ボタン ３６ａ 決定ボタン ３７ａ 移動ボタン ３８ａ 取消ボタン ４１ アプリケーションＡ ４１ａ フレームＡ（移動前） ４１ｂ フレームＡ（移動後） ４２ アプリケーションＢ ４３ 終了ボタン ４４ カーソル ４５ タイトルバー

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力装置からディスプレイ装置に入力さ
   れた実行コマンドにもとづいて、カーソル及びアプリケ
   ーションを制御するコンピュータ画面表示におけるアプ
   リケーション制御ディスプレイシステムであって、 前記コンピュータ装置からコンピュータ画面の映像信号
   を受信して表示し、前記入力装置から入力された実行コ
   マンドにもとづいて、カーソルを前記コンピュータ画面
   上に表示し、かつ、前記入力装置から入力された他の実
   行コマンド、及びカーソル位置情報を前記コンピュータ
   装置に送信するとともに、前記コンピュータ装置から前
   記他の実行コマンド及び前記カーソル位置情報にもとづ
   き再描画したコンピュータ画面の映像信号を受信して表
   示する前記ディスプレイ装置と、 前記コンピュータ画面の映像信号を前記ディスプレイ装
   置に送信するとともに、前記ディスプレイ装置から受信
   した前記他の実行コマンド及び前記カーソル位置情報に
   もとづいてコンピュータ画面を再描画し、再描画したコ
   ンピュータ画面の映像信号を前記ディスプレイ装置に送
   信する前記コンピュータ装置と、 前記ディスプレイ装置に前記各種実行コマンドを入力す
   る前記入力装置を有することを特徴とするコンピュータ
   画面表示におけるアプリケーション制御ディスプレイシ
   ステム。
2. 【請求項２】 入力装置からディスプレイ装置に入力さ
   れた実行コマンドにもとづいて、カーソル及びアプリケ
   ーションを制御するコンピュータ画面表示におけるアプ
   リケーション制御ディスプレイシステムであって、 前記コンピュータ装置からコンピュータ画面の画像デー
   タを受信して表示し、前記入力装置から入力された実行
   コマンドにもとづいて、カーソルを前記コンピュータ画
   面上に表示し、かつ、前記入力装置から入力された他の
   実行コマンド、及びカーソル位置情報を前記コンピュー
   タ装置に送信するとともに、前記コンピュータ装置から
   前記他の実行コマンド及び前記カーソル位置情報にもと
   づき再描画したコンピュータ画面の画像データを受信し
   て表示する前記ディスプレイ装置と、 前記コンピュータ画面の映像信号を画像データに変換
   し、この画像データを前記ディスプレイ装置に送信する
   とともに、前記ディスプレイ装置から受信した前記他の
   実行コマンド及び前記カーソル位置情報にもとづいてコ
   ンピュータ画面を再描画し、再描画したコンピュータ画
   面の映像信号を画像データに変換し、この画像データを
   前記ディスプレイ装置に送信する前記コンピュータ装置
   と、 前記ディスプレイ装置に前記各種実行コマンドを入力す
   る前記入力装置を有することを特徴とするコンピュータ
   画面表示におけるアプリケーション制御ディスプレイシ
   ステム。
3. 【請求項３】 前記コンピュータ装置が、前記ディスプ
   レイ装置から送信されてきた実行コマンド及びカーソル
   位置情報にもとづいてフレーム情報を取得し、このフレ
   ーム情報を前記ディスプレイ装置に送信し、 前記ディスプレイ装置が、送信されてきた前記フレーム
   情報にもとづき前記コンピュータ画面を再表示し、前記
   入力装置から入力された実行コマンドと、カーソル位置
   情報及びフレーム情報にもとづいて前記コンピュータ画
   面情報を再表示するとともに、前記実行コマンド、前記
   カーソル位置情報及び前記フレーム情報を前記コンピュ
   ータ装置に送信し、 前記コンピュータ装置が、送信されてきた前記実行コマ
   ンド、前記カーソル位置情報及び前記フレーム情報にも
   とづき前記コンピュータ画面を再描画して、このコンピ
   ュータ画面を前記ディスプレイ装置に送信し、 前記ディスプレイ装置が、送信されてきた前記コンピュ
   ータ画面を表示することを特徴とする請求項１又は２記
   載のコンピュータ画面表示におけるアプリケーション制
   御ディスプレイシステム。
4. 【請求項４】 前記ディスプレイ装置が、プロジェクタ
   装置であり、 前記入力装置が、リモコン装置、マウス、ポインティン
   グ装置又はディスプレイ装置本体のコントロールキーで
   あることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の
   コンピュータ画面表示におけるアプリケーション制御デ
   ィスプレイシステム。
5. 【請求項５】 コンピュータ装置から受信したコンピュ
   ータ画面を表示するとともに、入力装置から入力した実
   行コマンドを前記コンピュータ装置に送信し、再描画さ
   れたコンピュータ画面を受信して表示するコンピュータ
   画面表示におけるアプリケーション制御ディスプレイ装
   置であって、 前記コンピュータ装置から送信されてきたコンピュータ
   画面の映像信号を受信して、この映像信号を信号処理部
   に出力し、かつ、制御部から入力された実行コマンド及
   びカーソル位置情報を前記コンピュータ装置に送信する
   送受信部と、 前記送受信部から入力した前記映像信号又は前記制御部
   から入力したカーソル位置情報にもとづいて、前記コン
   ピュータ画面を表示部に表示する前記信号処理部と、 前記入力装置から入力した実行コマンドに従って、カー
   ソル位置情報を前記信号処理部に出力することにより、
   前記カーソル位置情報にもとづき前記コンピュータ画面
   を前記表示部に再表示させるととともに、前記入力装置
   から入力した実行コマンド及びカーソル位置情報を前記
   送受信部に出力する前記制御部を有することを特徴とす
   るコンピュータ画面表示におけるアプリケーション制御
   ディスプレイ装置。
6. 【請求項６】 コンピュータ装置から受信したコンピュ
   ータ画面を表示するとともに、入力装置から入力した実
   行コマンドを前記コンピュータ装置に送信し、再描画さ
   れたコンピュータ画面を受信して表示するコンピュータ
   画面表示におけるアプリケーション制御ディスプレイ装
   置であって、 前記コンピュータ装置から送信されてきたコンピュータ
   画面の画像データを受信して、この画像データを制御部
   に出力し、かつ、前記制御部から入力された実行コマン
   ド及びカーソル位置情報を前記コンピュータ装置に送信
   する送受信部と、 前記送受信部から入力した前記画像データを映像信号に
   変換して信号処理部に出力することにより、前記映像信
   号にもとづきコンピュータ画面を表示部に表示させ、か
   つ、前記入力装置から入力した実行コマンドに従って、
   前記カーソル位置情報を前記信号処理部に出力すること
   により、前記カーソル位置情報にもとづきコンピュータ
   画面を前記表示部に再表示させるととともに、前記入力
   装置から入力した実行コマンド及びカーソル位置情報を
   前記送受信部に出力する前記制御部と、 前記制御部から入力した前記画像データ、又は前記カー
   ソル位置情報にもとづいて、前記コンピュータ画面を前
   記表示部に表示する前記信号処理部を有することを特徴
   とするコンピュータ画面表示におけるアプリケーション
   制御ディスプレイ装置。
7. 【請求項７】 前記送受信部が、前記コンピュータ装置
   により実行コマンド及びカーソル位置情報にもとづき取
   得されたフレーム情報を受信して、このフレーム情報を
   前記制御部に出力し、 前記制御部が、前記フレーム情報を前記信号処理部に出
   力し、このフレーム情報にもとづき前記コンピュータ画
   面を前記表示部に再表示させ、かつ、前記入力装置から
   入力された実行コマンドに従って、カーソル位置情報及
   びフレーム情報を前記信号処理部に出力し、前記カーソ
   ル位置情報及び前記フレーム情報にもとづき前記コンピ
   ュータ画面を前記表示部に再表示させるとともに、前記
   実行コマンド、前記カーソル位置情報及び前記フレーム
   情報を前記送受信部に出力し、 前記送受信部が、前記実行コマンド、前記カーソル位置
   情報及び前記フレーム情報を前記コンピュータ装置に送
   信して、前記コンピュータ装置により前記実行コマン
   ド、前記カーソル位置情報及び前記フレーム情報にもと
   づき再描画されたコンピュータ画面を前記コンピュータ
   装置から受信し、受信したコンピュータ画面が画像デー
   タである場合には、このコンピュータ画面を、前記制御
   部を介し、映像信号に変換して前記信号処理部に出力
   し、映像信号である場合には、直接前記信号処理部に出
   力し、 前記信号処理部が、前記コンピュータ画面を前記表示部
   に表示することを特徴とする請求項５又は６記載のコン
   ピュータ画面表示におけるアプリケーション制御ディス
   プレイ装置。
8. 【請求項８】 入力装置からディスプレイ装置に入力さ
   れた実行コマンドにもとづいて、カーソル及びアプリケ
   ーションを制御するコンピュータ画面表示におけるアプ
   リケーション制御ディスプレイ方法であって、 前記コンピュータ装置が、コンピュータ画面の映像信号
   を前記ディスプレイ装置に送信し、 前記ディスプレイ装置が、送信されてきた前記映像信号
   によるコンピュータ画面を表示するとともに、前記入力
   装置から入力された実行コマンドにもとづき、カーソル
   を前記コンピュータ画面上に表示し、かつ、前記入力装
   置から入力された他の実行コマンド、及びカーソル位置
   情報を前記コンピュータ装置に送信し、 前記コンピュータ装置が、前記他の実行コマンド及び前
   記カーソル位置情報にもとづきコンピュータ画面を再描
   画するとともに、再描画したコンピュータ画面の映像信
   号を前記ディスプレイ装置に送信し、 前記ディスプレイ装置が、前記再描画したコンピュータ
   画面を表示することを特徴とするコンピュータ画面表示
   におけるアプリケーション制御ディスプレイ方法。
9. 【請求項９】 入力装置からディスプレイ装置に入力さ
   れた実行コマンドにもとづいて、カーソル及びアプリケ
   ーションを制御するコンピュータ画面表示におけるアプ
   リケーション制御ディスプレイ方法であって、 前記コンピュータ装置が、コンピュータ画面の映像信号
   を画像データに変換して前記ディスプレイ装置に送信
   し、 前記ディスプレイ装置が、送信されてきた前記画像デー
   タによるコンピュータ画面を表示するとともに、前記入
   力装置から入力された実行コマンドにもとづき、カーソ
   ルを前記コンピュータ画面上に表示して、かつ、前記入
   力装置から入力された他の実行コマンド、及びカーソル
   位置情報を前記コンピュータ装置に送信し、 前記コンピュータ装置が、前記他の実行コマンド及び前
   記カーソル位置情報にもとづきコンピュータ画面を再描
   画するとともに、再描画したコンピュータ画面の映像信
   号を画像データに変換して前記ディスプレイ装置に送信
   し、 前記ディスプレイ装置が、前記再描画したコンピュータ
   画面を表示することを特徴とするコンピュータ画面表示
   におけるアプリケーション制御ディスプレイ方法。
10. 【請求項１０】 前記コンピュータ装置が、前記ディス
    プレイ装置から送信されてきた実行コマンド及びカーソ
    ル位置情報にもとづいてフレーム情報を作成し、このフ
    レーム情報を前記ディスプレイ装置に送信し、 前記ディスプレイ装置が、送信されてきた前記フレーム
    情報にもとづき前記コンピュータ画面を再表示し、前記
    入力装置から入力された実行コマンドと、カーソル位置
    情報及びフレーム情報にもとづいて前記コンピュータ画
    面情報を再表示するとともに、前記実行コマンド、前記
    カーソル位置情報及び前記フレーム情報を前記コンピュ
    ータ装置に送信し、 前記コンピュータ装置が、送信されてきた前記実行コマ
    ンド、前記カーソル位置情報及び前記フレーム情報にも
    とづき前記コンピュータ画面を再描画して、このコンピ
    ュータ画面を前記ディスプレイ装置に送信し、 前記ディスプレイ装置が、送信されてきた前記コンピュ
    ータ画面を表示することを特徴とする請求項８又は９記
    載のコンピュータ画面表示におけるアプリケーション制
    御ディスプレイ方法。