JP2003300288A - 紫外線吸収剤含有樹脂積層体 - Google Patents

紫外線吸収剤含有樹脂積層体

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JP2003300288A
JP2003300288A JP2002106375A JP2002106375A JP2003300288A JP 2003300288 A JP2003300288 A JP 2003300288A JP 2002106375 A JP2002106375 A JP 2002106375A JP 2002106375 A JP2002106375 A JP 2002106375A JP 2003300288 A JP2003300288 A JP 2003300288A
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Akihiro Matsuda
亮浩 松田
Takuro Yamamoto
卓郎 山本
Ikuo Mimura
育夫 三村
Keizo Takayama
敬三 高山
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Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐候性の良い樹脂積層品の提供。 【解決手段】紫外線吸収剤として特定のトリアジン系化
合物を含む樹脂積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れた樹
脂積層体に関し、更に詳しくはラミネートフィルムまた
は、再帰反射シートに関する。
【0002】詳しくは、本発明は、道路標識、工事標識
等の標識類、自動車やオートバイ等の車両のナンバープ
レート類、衣料、救命具等の安全資材類、看板等のマー
キング、可視光、レーザー光あるいは赤外光反射型セン
サー類の反射板等において有用な再帰反射シート及び、
看板等のマーキング、車両用のマーキング、各種の保護
フィルム、粘着フィルム等において有用なラミネートフ
ィルムに関する。
【0003】
【従来の技術】各種のラミネートフィルムは従来よく知
られており、例えば、二輪車、四輪車その他各種の車両
類、陸上及び海上各種コンテナー類、ヨット、ボートそ
の他の各種船舶類などの如き車両船舶・コンテナー類の
装飾もしくは表示用ストライプステッカー類;看板、広
告板類に広告用の文字、図形、模様などを表示するのに
用いる広告用ステッカー類;道路標識、案内板、商品用
マーク類などの各種表示用ステッカー類;などのマーキ
ングフィルムや下地保護用の保護フィルムなどの如き広
汎な利用分野において利用されている
【0004】このようなラミネートフィルムは、吉田等
の特開昭60−4543号公報や特開昭60−1951
47号等に記載され、市販もされている。
【0005】また、従来より、入射した光を光源に向か
って反射する再帰反射シートはよく知られており、その
再帰反射性を利用した該シートは上記のごとき利用分野
で広く利用されている。中でも三角錐型反射素子などの
キューブコーナー型再帰反射素子の再帰反射原理を利用
したキューブコーナー型再帰反射シートは、従来のマイ
クロ硝子球を用いた再帰反射シートに比べ光の再帰反射
効率が格段に優れており、その優れた再帰反射性能によ
り年々用途が拡大しつつある。
【0006】このような再帰反射シート及びその製造方
法は、三角錐型キューブコーナー再帰反射シート及びそ
の製造方法は、スタムの特開昭49−106839号明
細書等に記載され、市販もされている。
【0007】また、カプセルレンズ型再帰反射シート及
びその製造方法は、宮田の特開昭60−194405号
公報(米国特許第4,653,854号明細書)等に記
載され、市販もされている。
【0008】また、封入型再帰反射シート及びその製造
方法は、山中の特開昭51−128293号明細書や越
智らの特開平8−101304号明細書等に記載され、
市販もされている。
【0009】また、従来より、ラミネートフィルムおよ
び再帰反射シートに用いる紫外線吸収剤として、ベンゾ
トリアゾール系、シアノアクリレート系、ピペリジニル
系、ベンゾフェノン系ハイドロキノン系、サリチル酸系
化合物、などが知られている。
【0010】また、(1)式のトリアジン化合物を再帰
反射シートに用いることは、パベルカらの米国特許6,
312,132号明細書等に記載されている。
【0011】しかしながら、ベンゾトリアゾール系、シ
アノアクリレート系、ピペリジニル系、ベンゾフェノン
系、ハイドロキノン系、サリチル酸系化合物などの紫外
線吸収剤を用いた樹脂積層体の耐候性は不十分であり、
耐用年数の長い樹脂積層体の耐候性向上には、紫外線吸
収剤を多量に添加しなければならない。
【0012】色相や反射性能が重要視される樹脂積層体
に紫外線吸収剤を多量に添加すると着色がみられ、樹脂
積層体の色相に影響したり、あるいは、樹脂積層体の表
面にクラックが発生しやすくなり、反射性能に影響する
という問題があった。
【0013】また、ベンゾトリアゾール系、シアノアク
リレート系、ピペリジニル系、ベンゾフェノン系、ハイ
ドロキノン系、サリチル酸系化合物などの紫外線吸収剤
は、樹脂との相容性があまり良好でないため、実使用で
の熱、光や雨水などによって、シート中から溶出しやす
く長期間にわたって耐候性を維持できない問題があっ
た。
【0014】また、(1)式の紫外線吸収剤を用いた樹
脂積層体は耐候性が不十分であり、黄変が認められるも
のであった。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記問題点を解決すべく鋭意研究した結果、特別なトリ
アジン系化合物を樹脂積層体に用いることにより、シー
ト中に該化合物が保持され、長期に耐候性を維持しうる
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0016】即ち、本発明は、 1、トリアジン系化合物(但し下記(1)式の化合物を
除く)を含む樹脂積層体。 2、トリアジン系化合物が下記(2)式で表される化合
物であることを特徴とする1記載の樹脂積層体。 3、樹脂積層体がラミネートフィルム又は再帰反射シー
トであることを特徴とする1又は2記載の樹脂積層体。 4、樹脂積層体がトリアジン系化合物を少なくとも再帰
反射シートの表面層または再帰反射素子層に含有してな
る再帰反射シートであることを特徴とする1〜3のいず
れかに記載の樹脂積層体。 5、樹脂積層体が三角錐型キューブコーナー再帰反射シ
ートであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の
樹脂積層体。 6、断面が実質的に対称形のV字状の溝が互いに交叉す
ることにより、3つの互いに略直角に交叉する側面(a
1面、b1面、c1面またはa2面、b2面、c2面)、によって区
切られた一対の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
が共通する一底面(S−S’)上の一方の側に突出するよう
に最密充填状に配置されており、該一対の三角錐型再帰
反射素子は、互いに向かい合った側面(c1面、c2面)が一
つの底辺(x)を共有して対をなしており、該底面(S−
S’)は、該一対の三角錐型再帰反射素子の一方の側面(a
1面、a2面)の底辺(z、z)および他方の側面(b1面、b2面)
の底辺(y、y)とを共に包含する共通の一平面であって、
該三角錐型再帰反射素子の溝(y、z)により形成される上
記側面(a1面、b1面)を、該共通の底辺(x)に平行で断面
形状が実質的に同じ形状のV字状の他の溝(w、w、……)
が、該三角錐型再帰反射素子の頂点(H1、H2)を切り取ら
ないようにして横切ることにより、該側面(a1面、b1面)
が複数の副側面(a11面、b11面、a12面、b12面、およびa
13面、b13面……)に分割され、それによって、3つの互
いに略直角に交叉する副側面(a11面、b11面、a12面、b
12面、およびa13面、b13面……)により形成されるキュ
ーブコーナー要素対が2組以上形成され、これらキュー
ブコーナー要素対の光学軸が共有の底辺(x)に対して方
向は互いに180°異なるが、実質的に同一の光学軸の傾
き(θ)を有しているキューブコーナー要素対からなる再
帰反射素子対を含んでいることを特徴とする5に記載の
樹脂積層体。 7、樹脂積層体がカプセルレンズ型再帰反射シートであ
ることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の樹脂積層
体。 8、樹脂積層体が封入型再帰反射シートであることを特
徴とする1〜4のいずれかに記載の樹脂積層体。 9、樹脂積層体がラミネートフィルムであり、少なくと
も表面層に下記(2)式で表されるトリアジン系化合物
を含むことを特徴とする1〜3のいずれかに記載の樹脂
積層体。 10、さらにヒンダードアミン系光安定剤を含有する1
〜9のいずれかに記載の樹脂積層体。 11、樹脂積層体がヒンダードアミン系光安定剤を少な
くとも再帰反射シートの表面層または再帰反射素子層に
含有してなる再帰反射シートであることを特徴とする1
0に記載の樹脂積層体。に関する。 [発明の詳細な説明]
【0017】
【発明の実体の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0018】本発明に用いられる樹脂積層体及びその製
造方法は、従来公知の樹脂積層体の製造過程において、
(2)式のトリアジン化合物を含有させるものである。
【0019】トリアジン系化合物は、従来使用されてい
る例えばベンゾフェノン系紫外線吸収剤より広い波長領
域で紫外線をカットする。また昇華性も小さいため、事
実上フィルム強度に影響しない程度の量の添加量でおさ
まるため実用上優れている。
【0020】トリアジン系化合物の中でも、(1)式の
ものに比べ、(2)式のものの方が優れた耐候性が得ら
れるので好ましい。その作用機構は明確でないが以下の
ように推測する。分子量が小さいチヌビンP(分子量 2
25.3 )はペレット成形時あるいはシート成形時にか
かる温度のため、添加した紫外線吸収剤が一部昇華によ
る減量が認められる。また、類似した骨格をもつ(2)
式のチヌビン1577(分子量 425 )と(1)式のCYA
SORB UV-1164(分子量 510 )での差異について
は、後者において骨格中に含まれるメチル基による立体
障害のための-OH基の反応性低下、あるいはポリカーボ
ネート樹脂あるいはアクリル樹脂との相溶性の差異によ
るものと推測する。
【0021】 上記(2)式のトリアジン系化合物の配
合量は厳密に制限されるものではなく、本発明の樹脂積
層体の用途や所望とされる耐候性の程度等に応じて広範
囲にわたって変えることができるが、一般には、0.0
1〜10.0重量部、さらに好ましくは0.01〜3.
0重量部、特に0.02〜2.0重量部の範囲内が好適で
ある。
【0022】 本発明における樹脂積層体において、
(2)式のトリアジン系化合物は、単独で使用すること
もできるし、他の紫外線吸収剤及び/又は光安定剤と組
合わせて用いることができる。
【0023】このような紫外線吸収剤としては例えば以
下のものが挙げられる。 ハイドロキノン系:ハイドロキノン、ハイドロキノンジ
サリチレートなど。 サリチル酸系:フェニルサリチレート、パラオクチルフ
ェニルサリチレートなど。 ベンゾフェノン系:2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾ
フェノン、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェ
ノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-2′-カルボキシベ
ンゾフェノン、2,4-ヒドロキシべンゾフェノン、2,
2′-ヒドロキシ4,4′-ジメトキシベンゾフェノン、
2-ヒドロキシ-4-ベンゾイルオキシベンゾフェノン、
2,2′-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-
ヒドロキシ-4-メトキシ-5-スルホンベンゾフェノン、
2,2′,4,4′-テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2′-ヒドロキシ-4,4′-ジメトキシ-5-ナトリウ
ムスルホベンゾフェノン、4-ドデシルオキシ-2-ヒド
ロキシベンゾフェノン、2-ハイドロキシ-5-クロルベ
ンゾフェノンなど。 ベンゾトリアゾール系:2-(2′-ヒドロキシ-5′-メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロ
キシ-5′-メチルフェニル)-5-カルボン酸ブチルエス
テルベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-
メチルフェニル)-5,6-ジクロベンゾトリアゾール、
2-(2′-ヒドロキシ-5′-メチルフェニル)-5-エチ
ルスルホンベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ
-5′-第3ブチルフェニル)-5-クロルベンゾトリアゾ
ール、2-(2′-ヒドロキシ-5′第3ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-
アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒド
ロキシ-3′,5′-ジメチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジメチルフェ
ニル)-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(2′-メ
チル-4′-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2-(2′-ステアリルオキシ-3′,5′-ジメチルフェ
ニル)-5-メチルベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒド
ロキシ-5-カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエ
チルエステル、2-(2′-ヒドロキシ-3′-メチル-
5′-第3ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-
(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ第3ブチルフェニ
ル)-5-クロル-ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒド
ロキシ-5-メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
-(2-ヒドロキシ-5′-フェニルフェニル)-5-クロル
ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-シク
ロヘキシルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2′-
ヒドロキシ-4′,5′-ジメチルフェニル-5-カルボン
酸ベンゾトリアゾールブチルエステル、2-(2′-ヒド
ロキシ-3′,5′-ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2-(2′-ヒドロキシ-4′,5′-ジクロル)ベ
ンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-
ジメチルフェニル)-5-エチルスルホンベンゾトリアゾ
ール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-フェニルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-4′-オク
トキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒド
ロキシ-5′-メトキシフェニル)-5-メチルベンゾトリ
アゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-メチルフェニ
ル)-5-カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2-
(2′-アセトキシ-5′-メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ第3ブ
チルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-2′
‐メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イ
ル)-4-(1、1、3、3-テトラメチルブチル)フェノー
ル]など。 シアノアクリレート系:2−シアノ−3,3−ジフェニ
ルアクリル酸エチル、2−シアノ−3,3−ジフェニル
アクリル酸2−エチルヘキシルなど。
【0024】 これらの紫外線吸収剤のうち、ベンゾフ
ェノン系及びベンゾトリアゾール系のものが好適であ
り、就中、ベンゾフェノン系では、2,3′-ジヒドロキ
シ-4,4′-ジメトキシベンゾフェノン、2,2′-ジヒ
ドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン及び2,2′,4,
4′-テトラヒドロキシベンゾフェノン;ベンゾトリア
ゾール系では2-(2′-ハイドロキシ-5′-メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5-
メチルフェニル)-5,6-ジクロルベンゾトリアゾー
ル、2-(2-ヒドロキシ-5′-第3ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-3′-メチル
-5′-第3ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-
(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ第3ブチルフェニ
ル)-5-クロル-ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒド
ロキシ-5′-フェニルフェニル)-5-クロルベンゾトリ
アゾール、2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ第3ブ
チルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-
(2′-ヒドロキシ-5′-オクトキシフェニル)ベンゾ
トリアゾールなどが有効である。
【0025】 また、市販品では、紫外線吸収剤として
はベンゾトリアゾール系またはベンゾフェノン系紫外線
吸収剤を用いることができ、ベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤の例としては、シプロ化成株式会社製のシーソ
ーブ701、702、703、704、706、70
9;旭電化株式会社製のアデカスタブLA31、LA3
2;住友化学株式会社製のスミソーブ250;共同薬品
株式会社製バイオソーブ590などが挙げられ、また、
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の例としては、旭電化株
式会社製のアデカスタブ1413、LA51;シプロ化
成株式会社製のシーソーブ1001、103;住友化学
株式会社製のスミソーブ110Sなどが挙げられる。
【0026】 これら紫外線吸収剤の添加量は、通常、
0.01〜10.0重量部、特に0.01〜3.0重量
部、さらに特に0.02〜2.0重量部の範囲内が好ま
しい。
【0027】さらに、本発明の樹脂積層体には、耐候性
の改善等を目的として、必要により、光安定剤を配合す
ることができ、その中でもヒンダードアミン光安定剤を
配合することが好ましい。その際に使用しうる光安定剤
としては、耐候性を保持することができることから、分
子量が600以上の第3級アミン構造を持つピペリジン
型ヒンダードアミン光安定剤が特に好ましい。
【0028】用いることのできるヒンダードアミン光安
定剤の例としては、下記表1に挙げる
【表1】 等の構造式を持つものを挙げることができる。
【0029】市販品としては、例えば、日本チバガイギ
ー株式会社製のチヌビン622LD、765、144、
キマソーブ119FL;旭電化工業株式会社製のアデカ
スタブLA52、LA62;三共株式会社製のサノール
LS2626などを挙げることができる。
【0030】これらの光安定剤は、単独であるいは2種
以上を、通常、0〜3重量部、好ましくは0.1〜1重
量部、特に好ましくは0.2〜0.8重量部の範囲内の
量で配合することができる。
【0031】 さらに、上記の光安定剤は、たとえば
(メタ)アクリル酸とのエステルの形で樹脂の骨格中に
導入することも可能である。そのような反応型光安定剤
としては1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル
メタアクリレートや2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジルメタアクリレートなどが挙げられ、これらは樹脂
を構成する他の反応性モノマー、たとえば、(メタ)ア
クリル酸エステル類、酢酸ビニル、塩化ビニルなどと共
重合させることにより樹脂骨格中に光安定剤の基を導入
することができる。
【0032】また、本発明に用いる樹脂積層体に蛍光着
色剤が用いられる場合には、光安定剤を、蛍光着色剤を
配合する層に配合すると耐候性が向上するので好まし
い。
【0033】さらに、蛍光染料を含有する層には、耐候
性を付与する目的で、ベンゾエート系光安定剤などを配
合することもできる。用いることのできるベンゾエート
系光安定剤としては、ベンゾエートタイプのクエンチャ
ー、例えば、日本チバガイギー株式会社製 チヌビン1
20(商品名)を例示することができる。
【0034】以下、本発明の樹脂積層体を、適宜図面を
参照しつつ、さらに詳細に説明する。本発明の再帰反射
シートを、まず、キューブコーナー型再帰反射シートの
好適な構造の一態様について、その断面図である図1を
参照しながら説明する。
【0035】図1において、(3)は三角錐型キューブ
コーナー反射素子が最密充填状に配置された再帰反射素
子層であり、この再帰反射素子層(3)には、再帰反射
シートの使用目的や、使用環境などに応じて、表面保護
層(1)、観測者に情報を伝達したりシートの着色のた
めの印刷層(2)、再帰反射素子層(3)の裏面に水分
が侵入するのを防止するための封入密封構造を達成する
ための結合剤層(6)、結合剤層(6)を支持する支持
体層(7)、該再帰反射シートを他の構造体に貼付する
ための接着剤層(8)及び剥離材層(9)などを設ける
ことができる(その詳細については、例えば、PCT国
際公開WO98/18028号公報参照)。
【0036】印刷層(2)は、通常、表面保護層(1)
と反射素子層(3)の間、あるいは、表面保護層(1)
の上や反射素子層(3)の反射側面上に設置することが
でき、通常、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジ
ェット印刷などの手段により設置可能である。これらの
印刷層に本発明あるいは前述した紫外線吸収剤を単独あ
るいは複数組み合わせ、さらに光安定剤を単独あるいは
組合わせることにより、褪色をおさえることも可能であ
る。
【0037】キューブコーナー型再帰反射素子層(3)
は、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル
樹脂またはウレタン樹脂を用いて構成することができ
る。この再帰反射素子層には、耐候性を向上する目的
で、紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化防止剤などの添加
剤をそれぞれ単独あるいは組み合わせて配合することが
できる。さらに、着色剤として、各種の有機顔料、無機
顔料、蛍光顔料、非蛍光染料、などを含有させることが
できる。
【0038】表面保護層(1)には再帰反射素子層
(3)に用いたのと同じ樹脂を用いることができ、ま
た、耐候性を向上する目的で、紫外線吸収剤、光安定剤
及び酸化防止剤などの添加剤をそれぞれ単独あるいは組
み合わせて配合することができる。さらに、着色剤とし
て各種の有機顔料、無機顔料、蛍光顔料、蛍光染料、非
蛍光染料などを含有させることができる。また、表面保
護層(1)は2層以上の層に分割されていてもよく、各
層にそれぞれ単独であるいは組み合わせた形で上記の各
種添加剤、着色剤を含有させることができる。
【0039】上記再帰反射素子層(3)を構成する材料
としては、本発明の一つの目的である柔軟性を満足する
ものであれば特に限定されるものではないが、一般に、
光学的透明性、均一性のあるものが好ましい。本発明に
おいて再帰反射素子層(3)を構成するために使用し得
る材料の例としては、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、スチレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン
樹脂やポリプロピレン樹脂などのオレフィン樹脂、セル
ロース系樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられ、中でも、
ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂及びウレタン樹脂が好適である。
【0040】再帰反射素子層(3)は内部全反射条件を
満足させるためにキューブコーナー再帰反射素子背面に
空気層(5)を設置するのが一般的である。使用条件下
において水分の侵入による臨界角の低下を防止するため
に再帰反射素子層(3)と結合剤層(6)とは網目状の
結合部(4)によって密封封入されるのが好ましい。
【0041】この密封封入の方法としては、例えば、米
国特許第3,190,178号、同第4,025,15
9号、実開昭50−28,669号公報等に示されてい
る方法を採用することができる。結合剤層(6)に用い
る樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などがあ
げられ、結合部(4)はエンボス法で形成することがで
きる。その際の再帰反射素子層(3)と結合剤層(6)
との接合の方法としては、それ自体既知の熱融着性樹脂
接合法、熱硬化性樹脂接合法、紫外線硬化性樹脂接合
法、電子線硬化性樹脂接合法などが適宜採用可能であ
る。
【0042】本発明に用いる結合剤層(6)は支持体層
(7)の全面にわたって形成することができ、あるいは
再帰反射素子層(3)との接合部分、すなわち結合部
(4)に印刷法などの方法により選択的に設置すること
も可能である。
【0043】支持体層(7)を構成する材料の例として
は、再帰反射素子層(3)を構成する樹脂と同じ樹脂や
一般のフィルム成形可能な樹脂からなるフィルムまたは
板、繊維、布、ステンレスやアルミニウムなどの金属箔
または板をそれぞれ単独または複合して用いることがで
きる。
【0044】本発明の樹脂積層体を金属板、木板、ガラ
ス板、プラスチック板などに貼付するために用いる接着
剤層(8)および該接着剤層をカバーするための剥離層
(9)としては、それ自体既知のものを適宜選択使用す
ることができる。接着剤層(8)のための接着剤として
は、感圧型接着剤、感熱型接着剤、架橋型接着剤などか
ら適宜選択することができる。これらの接着剤中に本発
明における紫外線吸収剤を添加することもできる。感圧
接着剤としては、例えば、ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレー
ト、ノニルアクリレートなどのアクリル酸エステルをア
クリル酸、酢酸ビニルなどと共重合して得られるポリア
クリル酸エステル粘着剤、シリコン樹脂系粘着剤、ゴム
系粘着剤などを用いることができ、また、感熱型接着剤
としては、例えば、アクリル系、ポリエステル系、エポ
キシ系樹脂などからなるものを用いることができる。
【0045】本発明によれば、以上に述べた如き構成か
らなるキューブコーナー型再帰反射シートにおいて、封
入空気層(5)よりも入射光側(図1において矢印10
で示される側)に近い少なくとも1つの層、すなわち、
図1において表面保護層(1)、印刷層(2)及び再帰
反射素子層(3)のうちの少なくとも1つの層、好まし
くは再帰反射素子層(3)に、前記(2)式のトリアジ
ン化合物が前述のように、必要に応じ他の紫外線吸収剤
及び/または光安定剤と共に配合され、それによって、
耐候性に優れたキューブコーナー型再帰反射シートを得
ることができる。
【0046】再帰反射素子層への配合は、例えば、樹脂
に混練して溶融する方法、樹脂配合液に分散させて溶解
する方法、溶剤で溶解してから樹脂配合液に混ぜる方法
等により行なうことができる。
【0047】また、本発明では、再帰反射素子の表面上
にアルミニウム、銅、銀、ニッケルなどの金属からなる
鏡面反射層を設けることができる。本発明では鏡面反射
層の厚みは特に限定されるものではないが、800〜1
500オングストロームが好ましい。鏡面反射層の厚み
が800オングストローム以上であれば、鏡面反射層で
の反射効率が充分であり、鏡面反射層を通過する光が極
めて少ないので好ましく、1500オングストローム以
下であれば再帰反射効率が低下したり、外観が暗くなっ
たりすることがないので好ましい。鏡面反射層を設けた
ものは、反射する臨界角が改善され、特に入射角が30
°以上好ましくは40°以上の角度において再帰反射性
能が優れるので好ましい。
【0048】鏡面反射層は、真空蒸着、化学メッキ、ス
パッタリングなどの手段を用いて、設けることができ
る。鏡面反射層を設ける方法の内アルミニウムを用いた
真空蒸着法が蒸着温度を低くすることができるため、蒸
着工程における再帰反射素子の熱変形を最小に抑えるこ
とができ、また得られる鏡面反射層の色調も最も明るく
なるので好ましい。
【0049】上記アルミニウム鏡面反射層の連続蒸着処
理装置は、真空度が7〜9×10−4mmHg程度に維
持できる真空容器、その中に設置された基体シート及び
その光入射側表面上に積層された表面保護層の2層から
なるプリズム原反シートを繰り出す巻出装置、蒸着処理
されたプリズム原反シートを巻き取る巻取装置、並び
に、それらの間にあって、黒鉛坩堝中で電熱ヒーターで
アルミニウムを溶融させることが可能な加熱装置よりな
っている。黒鉛坩堝中には、純度が99.99重量%以
上の純アルミニウムペレットと粒状の金属チタンが重量
比100:1の割合になるように投入され、例えば、交
流電圧350〜360V、電流115〜120A、処理
速度30〜70m/分の条件で、溶融され蒸気化された
アルミニウム原子によって反射側面上に鏡面反射層とし
て蒸着処理されることができる。
【0050】また、本発明では、本発明の三角錐型キュ
ーブコーナー再帰反射シートの再帰反射素子を断面が実
質的に対称形のV字状の溝が互いに交叉することによ
り、3つの互いに略直角に交叉する側面(a1面、b1面、c1
面またはa2面、b2面、c2面)、によって区切られた一対
の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子が共通する一
底面(S−S’)上の一方の側に突出するように最密充填状
に配置されており、該一対の三角錐型再帰反射素子は、
互いに向かい合った側面(c1面、c2面)が一つの底辺(x)
を共有して対をなしており、該底面(S−S’)は、該一対
の三角錐型再帰反射素子の一方の側面(a1面、a2面)の底
辺(z、z)および他方の側面(b1面、b2面)の底辺(y、y)と
を共に包含する共通の一平面であって、該三角錐型再帰
反射素子の溝(y、z)により形成される上記側面(a1面、b
1面)を、該共通の底辺(x)に平行で断面形状が実質的に
同じ形状のV字状の他の溝(w、w、……)が、該三角錐型
再帰反射素子の頂点(H1、H2)を切り取らないようにして
横切ることにより、該側面(a1面、b1面)が複数の副側面
(a11面、b11面、a12面、b12面、およびa13面、b13面…
…)に分割され、それによって、3つの互いに略直角に交
叉する副側面(a11面、b11面、a12面、b12面、およびa13
面、b13面……)により形成されるキューブコーナー要素
対が2組以上形成され、これらキューブコーナー要素対
の光学軸が共有の底辺(x)に対して方向は互いに180°異
なるが、実質的に同一の光学軸の傾き(θ)を有している
キューブコーナー要素対からなる再帰反射素子対を含ん
でいるようにするのが好ましい。
【0051】上述の副側面を持つ三角錐型キューブコー
ナー型再帰反射シートは、従来技術に基づく三角錐型キ
ューブコーナー型再帰反射シートの再帰反射係数にくら
べ、シートの正面方向の再帰反射性及び入射角の大きな
方向への再帰反射特性のいずれも優れたものが得られる
ので好ましい。
【0052】次に、本発明の他の好適な構造の一態様で
あるカプセルレンズ型再帰反射シートについて、その断
面図である図2を参照しながら説明する。
【0053】図2において、(3)は本発明の硝子球の
一部が鏡面処理されたマイクロ硝子球型反射素子が最密
充填状に配置された再帰反射素子層であり、この再帰反
射素子層(3)には、再帰反射シートの使用目的、使用
環境などに応じて、表面保護層(1)、観測者に情報を
伝達したりシートの着色のための印刷層(2)、再帰反
射素子層(3)の裏面に水分が侵入するのを防止するた
めの封入密封構造を達成するための結合剤層(6)、結
合剤層を支持する支持体層(7)、該再帰反射シートを
他の構造体に貼付するための接着剤層(8)と剥離材層
(9)などを設けることができる(その詳細について
は、例えば、特開平8−86910号公報(米国特許第
5,824,390号;欧州特許第693,697
号)参照)。
【0054】このカプセルレンズ型再帰反射シートの各
層を構成する材料としては、キューブコーナー型再帰反
射シートの対応する各層について前述したと同様のもの
を使用することができる。
【0055】本発明によれば、この図2に示すカプセル
レンズ型再帰反射シートにおいて、封入空気層(5)よ
りも入射光側(図2において矢印10で示される側)に
近い少なくとも1つの層、すなわち図2において表面保
護層(1)及び/または印刷層(2)に、キューブコー
ナー型再帰反射シートの場合と同様にして、前記(2)
式のトリアジン系化合物を前述のように、必要に応じ他
の紫外線吸収剤及び/または光安定剤と共に配合され、
それによって、耐候性に優れたカプセルレンズ型再帰反
射シートを得ることができる。
【0056】次に、本発明の他の好適な構造の一態様で
ある封入型再帰反射シートについて、その断面図である
図3を参照しながら説明する。
【0057】図3に示される様に、透明マイクロ硝子球
のごとき高屈折率透明微小球(3)を多数埋設するよう
にして支持する透明樹脂からなる表面層(1)該表面層
(1)に直径のほぼ1/2を埋設する様にして設置された
該透明微小球の層、表面層より突出した該透明微小球
(3)の層の曲面に沿って形成され、その表面に形成さ
れる鏡面反射層(11) が該透明微小球(3)のほぼ
光学的焦点位置に来るように一定厚さで形成されたアル
ミニウム蒸着膜のごとき鏡面反射層(11)よりなる。
高屈折率透明微小球(3)と焦点層(10)と鏡面反射
層(11)は、光学的に光の再帰反射条件を満たすよう
な位置関係にほぼ配置されておりレンズ型再帰反射要素
を形成している。なお表面層は封入型再帰反射シートの
最外層をなす表面保護層および該表面保護層に隣接して
透明微小球 を埋設支持する透明微小球結合層の2層構
造とすることもできる。(その詳細は特開平8-101304
参照)
【0058】この封入型再帰反射シートの各層を構成す
る材料としては、キューブコーナー型再帰反射シートの
対応する各層について前述したと同様のものを使用する
ことができる。
【0059】本発明によれば、この図3に示す封入型再
帰反射シートにおいて、表面層、反射層に、キューブコ
ーナー型再帰反射シートの場合と同様にして、前記
(2)式のトリアジン系化合物を前述のように、必要に
応じ他の紫外線吸収剤及び/または光安定剤と共に配合
され、それによって、耐候性に優れた封入型再帰反射シ
ートを得ることができる。
【0060】ラミネートフィルムにも同様にして、前記
(2)式のトリアジン系化合物を前述のように、必要に
応じ他の紫外線吸収剤及び/または光安定剤と共に配合
され、それによって、耐候性に優れたラミネートフィル
ムを得ることができる。
【0061】また、ラミネートフィルムが下地保護用の
保護フィルムである場合も同様にして、前記(2)式の
トリアジン系化合物を前述のように、必要に応じ他の紫
外線吸収剤及び/または光安定剤と共に配合され、それ
によって、下地を長期に保護することができる耐候性に
優れたフィルムを得ることができる。
【0062】これらのラミネートフィルムには、フィル
ム基材及び又は粘着剤層に前記(2)式のトリアジン系
化合物を前述のように、必要に応じ他の紫外線吸収剤及
び/または光安定剤と共に配合され、それによって、耐
候性に優れたラミネートフィルムを得ることができる。
【0063】以下マーキングフィルム調製例を述べる安
定剤(アデカスタブAC-111、旭電化製)3重量部、エポ
キシ化大豆油(O-130P、旭電化製)、アクリル樹脂(AF
R-075A、日本カーバイド工業製)10重量部およびトリ
アジン系化合物日本チバガイギー株式会社製チヌビン1
577 2.5重量部をトリメチルベンゼン(ソルベッ
ソ100)50重量部に溶解させ、均一な溶液を調製し
た。この溶液に、ポリエステル可塑剤(アデカサイザー
PN-1430、旭電化製)35重量部を加え、撹拌し、均一
な溶液にした後、塩化ビニル樹脂(PSH-10、鐘淵化学
製)100重量部を添加し、撹拌、混合し、均一なペー
ストゾルを得た。このペーストゾルをPETフィルム(SG
Z、帝人デュポンフィルム製)に塗布し、120℃にて
2分間、続けて200℃にて1分間乾燥させ、厚み約5
0μmの透明樹脂層を形成した。この透明樹脂層をPETフ
ィルムから剥離させ、透明フィルムを得た。金型の製造
【0064】表面を平坦に切削した100mm角の真鍮
板の上に、先端角度が71.52°のダイヤモンドバイトを
用いてy方向、及びz方向のV字状の溝の繰り返しピッ
チ210.88μmであり、V字状の溝の深さが100μmであ
って、y方向とz方向とのV字状の溝の交差角度が58.76
°となるように、y方向、及びz方向の断面形状が対称な
V字状の多数の平行溝群を繰り返しのパターンでフライ
カッティング法によって切削した。
【0065】しかる後に、x方向のV字状の溝を、先端
角度が68.53°のダイヤモンドバイトを用いて、V字状
の溝の繰り返しピッチが214.92μm、V字状の溝の深さ
が115μmであり、y方向の溝とz方向の溝との2つの
交点を結ぶ直線と並行で、該直線からのオフセット量が
11μmとなるようにx方向の断面形状が対称なV字状の
平行溝群を繰り返しのパターンで切削し、真鍮板上に凸
形状の多数の三角錐型キューブコーナー素子群が最密充
填状に配置された母方を形成した。
【0066】このようにして形成した三角錐型再帰反射
素子対の、頂点(H1)から底面(Sx−Sx’)まで
の高さ(hx1)は115μmで、頂点(H2)から底面
(Sx−Sx’)までの高さ(hx2)は100μmであ
り、また、頂点(H1)から底面(S−S’)までの高
さ(hyz1)は100μmで、頂点(H2)から底面(S
−S’)までの高さ(hyz2)は85μmであった。ま
た、この三角錐型再帰反射素子の光学軸傾斜角(θ)は
+1°であり、反射素子を構成する側面の頂角はいずれ
も90°であった。(金型1という)(この金型につい
ては特願2001−280575号参照)
【0067】表面を平坦に切削した100mm角の真鍮板の
上に、先端角度が83.11゜のダイアモンドバイトを用いて
y方向、及びz方向のV字状の溝の繰り返しピッチが201.4
5μmであり、V字状の溝の深さが100.00μmであって、y
方向とz方向とのV字状の溝の交差角度が38.207゜となる
ように、y方向、及びz方向の断面形状が対称なV字状の
多数の平行溝群を繰り返しのパターンでフライカッティ
ング法によって切削した。
【0068】さらに、x方向のV字状の溝を、断面形状が
対称で先端角度が40.53゜のダイアモンドバイトを用い
て、V字状の溝の繰り返しピッチが307.77μm、V字状の
溝の深さが100.00μmであり、y方向の溝とz方向の溝と
の2つの交点を通過するようにV字状の平行溝群を繰返し
のパターンで切削し、真鍮板上に凸形状の多数の三角錐
型キューブコーナー素子群が最密充填状に配置されたも
のを形成した。
【0069】しかる後に、w方向のV字状の溝を、おなじ
く断面形状が対称で先端角度が40.53゜のダイアモンドバ
イトを用いて、V字状の溝の繰り返しピッチが307.77μ
m、V字状の溝の深さが100.00μmであり、2本のx方向のV
字状の溝群の中点を通過するようにV字状の平行溝群を
繰返しのパターンで切削し、真鍮板上に本発明による凸
形状の多数のCC素子群が最密充填状に配置された母型を
形成した。この母型は、2本のx方向のV字状の溝の間に
あるw方向のV字状の溝の数は1本であった。
【0070】このようにして形成したCC素子対の、頂点
(H11またはH21)から底面(S−S’)までの高さ(h)
は100μmであった。また、このCC素子の光学軸傾斜角
(θ)は+15゜であり、反射素子を構成する3つの側面の頂
角はいずれも90゜であった。
【0071】この母型を作成するのに用いた切削のパラ
メータをまとめると以下の通りであった。 x、y、zおよびw方向のV溝の深さ 100.00μm y、およびz方向のV溝の角度 83.11° x、およびw方向のV溝の角度 40.53° y、およびz方向のV溝のピッチ 201.46μm x、およびw方向のV溝のピッチ 307.77μm y方向とz方向のV溝の交差角度 38.21° y、z方向とx方向のV溝の交差角度 70.90° 光学軸の傾斜角度 15°
【0072】この真鍮製母型を用いて、濃度が55%のス
ルファミン酸ニッケル液を用いて電鋳法により、材質が
ニッケルであって、形状が反転された凹形状のキューブ
コーナー成形用金型を作成した。(金型2という)(こ
の金型については、特願2001−241964号参
照)
【0073】以下、実施例によって本発明をさらに具体
的に説明する。
【0074】実施例1 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製ビスフ
ェノール型ポリカーボネート樹脂「ユーピロン H300
0」100重量部に化学式(2)で表せられる紫外線吸収剤
(日本チバガイギー株式会社製 商品名 チヌビン15
77)を0.2重量部加え、三井鉱山株式会社製の高速
回転型混合器、ヘンシェルミキサーを用いて回転数100
rpmの条件で15分間混合した。この混合樹脂をスクリ
ュー長さと口径との比が30:1で圧縮比が3.0のスクリュ
ーを設置した短軸押出し機を用いて押出し温度240
℃、回転数35rpmの条件で口径4mmのノズルから押
出した後水冷、切断をしてペレットを得た。
【0075】このペレットを80℃、12時間の条件で
乾燥した後、スクリュー長さと口径との比が30:1で圧
縮比が3.0のスクリューを設置した短軸押出し機を用い
て押出し温度240℃、回転数50rpmの条件で押出し
して厚さ200μmのポリカーボネート樹脂フィルムを得
た。
【0076】このポリカーボネート樹脂フィルムの表層
に、トリアジン系化合物日本チバガイギー株式会社製チ
ヌビン1577が1.8重量部含有されている厚さ50
μmのアクリル樹脂フィルム(鐘淵化学工業株式会社製
サンデュレン014NST)を200℃の1対の熱ロールを
用いて熱接着法で積層した後、金型1を用い、ポリカー
ボネート樹脂フィルムを金型面に接する様に供給して、
成形温度200℃、成形圧力 50kg/cm2の条件で圧
縮成形し、加圧下で30℃まで冷却してから樹脂シート
を取り出し、多数の三角錐型再帰反射素子が最密充填状
に配置された三角錐型キューブコーナー再帰反射シート
中間体を得た。
【0077】一方、三菱化学ポリエステルフィルム株式
会社製の厚さ38μmの白色ポリエチレンテレフタレー
トフィルムに、東洋紡績株式会社製のポリエステル樹脂
系ホットメルト接着剤バイロンRN9300を押出し法によ
り35μmの厚さで塗布積層し結合剤積層支持体フィル
ムを作成した。
【0078】上記三角錐型キューブコーナー再帰反射シ
ート中間体および結合剤積層支持体フィルムを、網目状
の突起を持った金型ロールとバックアップロールの間に
通した後、厚み約70μmのアクリル系粘着剤(日本カ
ーバイド工業株式会社製KP-997)をラミネートし密封
封入型キューブコーナー再帰反射シートを得た。
【0079】実施例2 厚さ約20μmのポリエチレン樹脂を紙にラミネートし
た工程紙を約105℃に加熱し、この上に平均粒子径約65
μm、屈折率約1.91のガラスビーズを均一に且つ密に分
散させ、ニップロールにより加圧しガラスビーズをその
直径の約1/3までポリエチレン樹脂に埋め込んだ。
【0080】その後、このガラスビーズを埋め込んだ工
程紙表面に真空蒸着機を用いてアルミニウムを約0.1μ
mの厚みで真空蒸着した。
【0081】次にシリコン処理ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に、メチルメタクリレート(MMA)-
エチルアクリレート(EA)-2-ヒドロキシエチルメタ
クリレート(2-HEMA)共重合体のメチルイソブチル
ケトン/トルエン(1/1)溶液(重量組成比:MMA/E
A/2-HEMA=20/65/15、固形分=50%)100重量部と
ヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤の1-メトキシ
プロピルアセテート−2/キシレン(1/1)溶液(固形分
=75%)14.2重量部の混合溶液を塗布、乾燥して厚み40
μmの補強層を形成した。
【0082】さらに、この補強層の上に、メチルメタク
リレート(MMA)−エチルアクリレート(EA)−2-
ヒドロキシエチルメタクリレート(2-HEMA)共重合
体のメチルイソブチルケトン/トルエン(1/1)溶液(重
量組成比:MMA/EA/2-HEMA=40/55/5、固形分
=40%)100重量部と酸化チタン30重量部を混合して得
られるアクリル樹脂溶液Aに対し、メチルメタクリレー
ト(MMA)−ブチルアクリレート(BA)−スチレン
(St)共重合体のメチルイソブチルケトン溶液B(固
形分=20%;多段重合型の内部架橋樹脂)10重量部及び
セロソルブアセテートブチレート樹脂のメチルイソブチ
ルケトン中の溶液(固形分=15%)13重量部を混合して
えられる溶液を塗布、乾燥して厚み約80μmのバインダ
ー層を形成することにより、補強層−バインダー層積層
物を得た。
【0083】次に、ガラスビーズ埋め込み工程紙のアル
ミ蒸着側に上記積層物のバインダー層中に約1/3程度埋
まり込むようにした。その後、35℃で14日間エージング
し、補強層の架橋を実質的に完結させ、補強層及びバイ
ンダー層のせんだん応力Sを測定した。その結果、補強
層のせんだん応力Sは9.48×106 dyne/cm2であり、バイ
ンダー層のせんだん応力Sは4.78×105 dyne/cm2であっ
た。
【0084】次に、この積層物よりポリエチレン樹脂ラ
ミネート工程紙を引き剥がし、露出したガラスビーズ上
に化学式(2)で表せられる紫外線吸収剤(日本チバガ
イギー株式会社製 商品名 チヌビン1577)を0.2
重量部加えた厚み約75μm、全光線透過率約93%の無延
伸アクリルフィルム(鐘淵化学工業株式会社製 サンデ
ュレン014NST)を重ねて置き、線幅0.3mmの網目状凸
彫刻を施した表面温度約190℃の金属ロールと表面温度
約60℃のゴムロールとの間をアクリルフィルム側がゴム
ロールと接触するようにして加圧しながら通過させて熱
変形成形を行なった。ここで再び補強層及びバインダー
層のせんだん応力Sを測定したが、補強層、バインダー
層ともに熱変形成形前のせんだん応力に対して大きな差
はなかった。
【0085】この熱変形成形物より、シリコン処理ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを除去し、厚み約40μ
mのアクリル系粘着剤(日本カーバイド工業株式会社製
KP-997)を補強層にラミネートし再帰反射シートを作
製した。
【0086】実施例3 ポリカーボネート樹脂フィルムに紫外線吸収剤を添加し
ない以外は、実施例1と同様にして密封封入型キューブ
コーナー再帰反射シートを得た。
【0087】実施例4 アクリルフィルムとして鐘淵化学工業株式会社製「サン
デュレン014NST」のかわりに紫外線吸収剤を全く含まな
い鐘淵化学工業株式会社製「サンデュレンXT-527」を用
いた以外は、実施例1と同様にして密封封入型キューブ
コーナー再帰反射シートを得た。
【0088】実施例5 ポリカーボネート樹脂フィルムに添加する紫外線吸収剤
として、チヌビン1577およびベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤日本チバガイギー株式会社製商品名 チヌビン
P を各0.1重量部使用し、かつアクリルフィルムとし
て鐘淵化学工業株式会社製「サンデュレン014NST」のか
わりに「サンデュレンXT-527」を用いた以外は、実施例
1と同様にして密封封入型キューブコーナー再帰反射シ
ートを得た。
【0089】実施例6 金型2を用いる以外は実施例1と同様にして密封封入型
キューブコーナー再帰反射シートを得た。
【0090】比較例1 ポリカーボネート樹脂フィルムに添加する紫外線吸収剤
としてチヌビン1577のかわりに、ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤 日本チバガイギー株式会社製チヌビ
ンPを0.2重量部用いてポリカーボネート樹脂フィル
ムを得て、アクリルフィルムとして鐘淵化学工業株式会
社製「サンデュレン014NST」のかわりに紫外線吸収剤を
含まない鐘淵化学工業株式会社製「サンデュレンXT-52
7」を用いた以外は、実施例1と同様にして密封封入型
キューブコーナー再帰反射シートを得た。
【0091】比較例2 ポリカーボネート樹脂フィルムに添加する紫外線吸収剤
として、チヌビン1577のかわりに、トリアジン系紫
外線吸収剤三井サイテック株式会社製「CYASORBUV-116
4」(化学式1)を用いてポリカーボネート樹脂フィル
ムを得て、アクリルフィルムとして鐘淵化学工業株式会
社製「サンデュレン014NST」のかわりに「サンデュレン
XT-527」を用いた以外は、実施例1と同様にして密封封
入型キューブコーナー再帰反射シートを得た。
【0092】比較例3 ポリカーボネート樹脂フィルムに紫外線吸収剤を用い
ず、かつアクリルフィルムとして鐘淵化学工業株式会社
製「サンデュレン014NST」のかわりに「サンデュレンXT
-527」を用いた以外は、実施例1と同様にして密封封入
型キューブコーナー再帰反射シートを得た。
【0093】比較例4 アクリルフィルムとして鐘淵化学工業株式会社製「サン
デュレン014NST」のかわりに「サンデュレンXT-527」を
用いた以外は、実施例2と同様にしてカプセルレンズ型
再帰反射シートを得た。
【0094】比較例5 ポリカーボネート樹脂フィルムに紫外線吸収剤を用い
ず、かつアクリルフィルムとして鐘淵化学工業株式会社
製「サンデュレン014NST」のかわりに、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤日本チバガイギー株式会社製 商品
名 チヌビン234を1.8重量部添加した鐘淵化学工業
株式会社製「サンデュレン007HBT」を用いた以外
は、実施例1と同様にして密封封入型キューブコーナー
再帰反射シートを得た。
【0095】耐候性は下記の方法で比較した。6.5KWの
キセノンランプを備えた株式会社東洋精機製のアトラス
ウエザオメーターCi65A型を用いて評価資料を2000時間
および5000時間曝露処理し、実験前後の色の測定を目視
および分光測色機を用いてのJIS K7105に基づ
くYI値測定を行った。表1に上記実施例1、2、3,
4,5、6および比較例1、2、3、4、5のキューブコ
ーナー型およびカプセルレンズ型反射シートの耐候性評
価結果を示す。
【0096】
【表2】
【0097】評価基準は以下の通りである。 AA:特に優れている。 A :黄変が認められるものの実用上支障ない。 C :長期の屋外使用に支障があるものと判断する。
【0098】以上の通り、本発明の紫外線吸収剤を用い
た樹脂積層体は、耐候性試験後の黄変が少なく、外観も
優れていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一態様である再帰反射素子層がキューブ
コーナー型再帰反射素子からなるキューブコーナー型再
帰反射シート。
【図2】本発明一態様である再帰反射素子層がマイクロ
ガラスからなるカプセルレンズ型再帰反射シート。
【図3】本発明一態様である再帰反射素子層がマイクロ
ガラスからなる封入レンズ型再帰反射シート。
【符号の説明】
1 表面保護層 2 印刷層 3 再帰反射素子層 4 結合部 5 空気層 6 結合剤層 7 支持体層 8 接着剤層 9 剥離剤層 10焦点層 11鏡面反射層 12光の入射方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/124 G02B 5/124 5/128 5/128 5/13 5/13 Fターム(参考) 2H042 EA04 EA07 EA08 EA12 EA16 EA20 4F100 AH03A AH03B AH03H AK01A AK01B AK25 AK42 AK45 BA02 CA07 CB03 EC03 EC032 EH17 EH172 EJ17 EJ172 EJ42 EJ422 GB32 GB72 GB90 JL09 JN06B 4J002 AB011 BB031 BB121 BC021 BD031 BD121 BG031 CD001 CG001 CK021 ED047 EU077 EU186 FD056 GF00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリアジン系化合物(但し下記(1)式の
    化合物を除く)を含む樹脂積層体。 (1)式 【化1】
  2. 【請求項2】トリアジン系化合物が下記(2)式で表さ
    れる化合物であることを特徴とする請求項1記載の樹脂
    積層体。 (2)式 【化2】
  3. 【請求項3】樹脂積層体が再帰反射シート又はラミネー
    トフィルムであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の樹脂積層体。
  4. 【請求項4】樹脂積層体がトリアジン系化合物を少なく
    とも再帰反射シートの表面層または再帰反射素子層に含
    有してなる再帰反射シートであることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の樹脂積層体。
  5. 【請求項5】樹脂積層体が三角錐型キューブコーナー再
    帰反射シートであることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の樹脂積層体。
  6. 【請求項6】断面が実質的に対称形のV字状の溝が互い
    に交叉することにより、3つの互いに略直角に交叉する
    側面(a1面、b1面、c1面またはa2面、b2面、c2面)、によ
    って区切られた一対の三角錐型キューブコーナー再帰反
    射素子が共通する一底面(S−S’)上の一方の側に突出す
    るように最密充填状に配置されており、該一対の三角錐
    型再帰反射素子は、互いに向かい合った側面(c1面、c2
    面)が一つの底辺(x)を共有して対をなしており、該底面
    (S−S’)は、該一対の三角錐型再帰反射素子の一方の側
    面(a1面、a2面)の底辺(z、z)および他方の側面(b1面、b
    2面)の底辺(y、y)とを共に包含する共通の一平面であっ
    て、該三角錐型再帰反射素子の溝(y、z)により形成され
    る上記側面(a1面、b1面)を、該共通の底辺(x)に平行で
    断面形状が実質的に同じ形状のV字状の他の溝(w、w、…
    …)が、該三角錐型再帰反射素子の頂点(H1、H2)を切り
    取らないようにして横切ることにより、該側面(a 1面、b
    1面)が複数の副側面(a11面、b11面、a12面、b12面、お
    よびa13面、b13面……)に分割され、それによって、3つ
    の互いに略直角に交叉する副側面(a11面、b11面、a
    12面、b12面、およびa13面、b13面……)により形成され
    るキューブコーナー要素対が2組以上形成され、これら
    キューブコーナー要素対の光学軸が共有の底辺(x)に対
    して方向は互いに180°異なるが、実質的に同一の光学
    軸の傾き(θ)を有しているキューブコーナー要素対から
    なる再帰反射素子対を含んでいることを特徴とする請求
    項5に記載の樹脂積層体。
  7. 【請求項7】樹脂積層体がカプセルレンズ型再帰反射シ
    ートであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の樹脂積層体。
  8. 【請求項8】樹脂積層体が封入型再帰反射シートである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂
    積層体。
  9. 【請求項9】樹脂積層体がラミネートフィルムであり、
    少なくとも表面層に下記(2)式で表されるトリアジン
    系化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の樹脂積層体。
  10. 【請求項10】さらにヒンダードアミン系光安定剤を含
    有する請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂積層体。
  11. 【請求項11】樹脂積層体がヒンダードアミン系光安定
    剤を少なくとも再帰反射シートの表面層または再帰反射
    素子層に含有してなる再帰反射シートであることを特徴
    とする請求項10に記載の樹脂積層体。
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