JP2003296849A - トンネル防災システムおよび炎検知器 - Google Patents

トンネル防災システムおよび炎検知器

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JP2003296849A
JP2003296849A JP2002094415A JP2002094415A JP2003296849A JP 2003296849 A JP2003296849 A JP 2003296849A JP 2002094415 A JP2002094415 A JP 2002094415A JP 2002094415 A JP2002094415 A JP 2002094415A JP 2003296849 A JP2003296849 A JP 2003296849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 P型伝送方式において、炎検知器の清掃回数
を増加させずに、しかも、専用の信号線を追加せずに、
炎検知器の清掃をゆとりをもって準備することができる
炎検知器を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 P型伝送方式において、複数の炎検知器
が設けられている場合、上記複数の炎検知器のそれぞれ
に設定されている汚損警報レベルのうち少なくとも1つ
が異なるように、汚損警報レベルが設定されている複数
の炎検知器を有するトンネル防災システムおよび炎検知
器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル防災シス
テムおよび炎検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトンネル内の防災システムは、複
数の炎検知器と防災受信盤とによって構成され、複数の
炎検知器と防災受信盤との間で、火災信号や汚損信号等
の各種信号の送受信を行う。
【0003】ここで、複数の炎検知器と防災受信盤とが
1つの信号線のみで各種信号の送受信を行うもの(R型
(直列)伝送方式)と、複数の炎検知器と防災受信盤と
が各種信号毎にそれぞれ専用の信号線を用いて、送受信
を行うもの(P型(並列)伝送方式)とがある。
【0004】炎検知器は、受光ガラスが汚れることによ
って、受光ガラス内の火災検出部の火災検出感度が低下
する。このために、炎検知器が受光ガラスの汚損を検知
し、汚損信号を防災受信盤に送信し、防災受信盤が汚損
信号を受信、表示することによって、防災システムの管
理者は、炎検知器の清掃を行う。このようにすることに
よって、炎検知器は、火災検出が可能な火災検出部の火
災検出感度を維持している。
【0005】従来、防災管理者の負担低減の観点から、
清掃周期をできるだけ長くするように、炎検知器の汚損
信号を出力する閾値(つまり汚損警報レベル)は、火災
検出部が火災検出感度を維持することができつつ、可能
な限り高いレベルである汚損確定レベル(たとえば、受
光ガラスの光学的減光率85%)に設定されている。
【0006】また、P型伝送方式に用いられる炎検知器
においては、汚損警報レベル(つまり、汚損確定レベ
ル。たとえば、受光ガラスの光学的減光率85%)は、
一定値に固定され、E2PROM内に格納されている。
つまり、複数の炎検知器の全てが、同一の汚損警報レベ
ルであるので、防災受信盤が汚損信号を受信、表示する
と、防災管理者は、急いで清掃準備を整え、炎検知器の
清掃を行う。
【0007】R型検知器は、直列伝送方式であり、多彩
な信号を送信できるので、段階的な汚損警報信号を送信
することができる。
【0008】しかし、P型検知器は、並列伝送であるの
で、既設システムとの互換性と価格的な制限とによっ
て、従来の信号に新規信号を追加することが困難であ
り、段階的な汚損警報信号を送信することができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、急いで
清掃準備を整えることは、大変な作業であるので、防災
管理者がゆとりを持って炎検知器を清掃できるようにし
て欲しいという要望がある。
【0010】この要望を実現するには、炎検知器の汚損
警報レベルを下げて設定する方法が考えられるが、この
方法では、炎検知器の清掃回数を増加させることにな
り、かえって防災管理者の負担が増加するという問題が
ある。
【0011】また、汚損信号を汚損度合いに応じて段階
的に出力する方法が考えられるが、このようにするに
は、専用の信号線を追加しなければならず、炎検知器数
に比例して増加するので、防災システム全体のコストが
増加するという問題がある。
【0012】本発明は、P型伝送方式において、炎検知
器の清掃回数を増加させずに、しかも、専用の信号線を
追加せずに、炎検知器の清掃をゆとりをもって準備する
ことができるトンネル防災システムおよび炎検知器を提
供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、P型伝送方式
において、複数の炎検知器が設けられている場合、上記
複数の炎検知器のそれぞれに設定されている汚損警報レ
ベルのうちの少なくとも1つが異なるように、汚損警報
レベルが設定されている複数の炎検知器を有するトンネ
ル防災システムおよび炎検知器である。
【0014】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一
実施例であるトンネル防災システムTS1を示す回路図
である。
【0015】トンネル防災システムTS1は、炎検知器
FD1、FD2、FD3、…、FDn(炎検知器FD
3、…、FDnは図示を省略)と、防災受信盤REと、
電源線P、Cと、動作信号線PAと、汚損信号線Vo
と、試験開始信号線Ninとを有する。
【0016】炎検知器FD1、FD2、FD3、…、F
Dnは、トンネル内の壁面等に所定間隔(たとえば、2
5m間隔)で配置されている炎検知器である。防災受信
盤REは、電源線P、Cと、動作信号線PAと、汚損信
号線Voと、試験開始信号線Nin1、Nin2、Ni
n3、…とを介して、炎検知器FD1、FD2、FD
3、…、FDnに接続されている。
【0017】電源線P、Cは、複数の炎検知器FD1、
FD2、FD3、…、FDnに、電源を供給する複数の
炎検知器に共通する電源線である。
【0018】動作信号線PAは、炎検知器が炎を検出し
た場合に、火災信号を出力する火災検知信号線であり、
炎検知器FD1、FD2、FD3、…、FDnのそれぞ
れは、専用の動作信号線PA1、PA2、PA3、…、
PAn(動作信号線PA3、…、PAnは図示を省略)
を介して、防災受信盤REに接続されている。
【0019】試験開始信号線Ninは、炎検知器に試験
開始信号を入力する信号線である。なお、試験開始信号
線Ninは、試験開始信号線Nin1、Nin2、Ni
n3、…を総称するものである。炎検知器FD1は、試
験開始信号線Nin1を介して、防災受信盤REに接続
されている。
【0020】また、炎検知器FD2、FD3、…、FD
nは、縦続接続され、たとえば炎検知器FD2が試験開
始信号線Nin2を介して、炎検知器FD1に接続され
るというように、炎検知器FDmが、試験開始信号線N
inmを介して、炎検知器FDm−1に接続されてい
る。
【0021】次に、炎検知器の汚れを試験する方法につ
いて説明する。
【0022】炎検知器FD1は、防災受信盤REから試
験開始信号を入力されると、検知器試験を行い、検知器
試験の終了後に、炎検知器FD2に、試験開始信号を出
力する。炎検知器FD2、FD3、…、FDn−1は、
たとえば炎検知器FD2は、炎検知器FD1から試験開
始信号を入力されると、検知器試験を行い、検知器試験
の終了後に、炎検知器FD3に試験開始信号を出力する
というように、炎検知器FDmは、炎検知器FDm−1
から試験開始信号を入力されると、検知器試験を行い、
検知器試験の終了後に、炎検知器FDm+1に試験開始
信号を出力することによって、複数の炎検知器の検知器
試験を順次行う。
【0023】次に、炎検知器の汚れを試験する内容につ
いて説明する。
【0024】炎検知器の検知器試験は、後述する故障確
認試験と汚損確認試験とによって構成されている。故障
確認試験時に、炎検知器の火災検出部が正常であるか否
かを調べ、動作信号線PAを介して、正常信号または故
障信号を防災受信盤REに出力する。なお、本実施例に
おいて、防災受信盤REは、試験結果として正常信号が
出力されないことにより、故障信号が出力されたと判断
する。汚損確認試験時に、受光ガラスG1の汚損が、汚
損警報レベル以上であると、汚損信号線Voを介して、
汚損信号を防災受信盤REに出力する。
【0025】汚損信号線Voは、炎検知器が受光ガラス
G1の汚損を検知した場合に、汚損信号を出力する汚損
信号線であり、複数の炎検知器に共通する汚損信号線で
ある。炎検知器FD1、FD2、FD3、…、FDnの
それぞれが、専用の汚損信号線を介して、防災受信盤R
Eに接続されていてもよいが、本実施例では、複数の炎
検知器の汚損信号線Voとして、1本の汚損信号線のみ
を設け、信号線数を少なくしている。
【0026】つまり、ある炎検知器の汚損確認試験時
に、複数の炎検知器に共通の汚損信号線Voを介して、
汚損信号が出力された場合、故障確認試験時に、複数の
炎検知器のうちのそれぞれの炎検知器に専用の動作信号
線PAを介して、正常信号または故障信号が出力される
ので、防災受信盤RE側では、どの炎検知器から汚損信
号が出力されたかを判断でき、したがって、複数の炎検
知器の汚損信号線Voとして、1本の汚損信号線のみを
設けている。
【0027】よって、防災受信盤REと複数の炎検知器
とは、複数の炎検知器共通の汚損信号線Voと、複数の
炎検知器専用の動作信号線PA1、PA2、PA3、
…、PAnとによって構成されている、複数の炎検知器
のそれぞれに対応する複数の汚損信号線を介して、接続
され、防災受信盤REは、上記複数の炎検知器のそれぞ
れからの汚損信号を特定している。
【0028】防災受信盤REは、公知のものであり、電
源線P、Cに接続されている図示しない電源部、各種信
号線PA、Vo、Nin1に接続されている図示しない
各種入出力回路、防災受信盤REの全体を制御する図示
しないマイクロコンピュータMPU、図示しない表示部
等を備えている。
【0029】各種入出力回路は、試験開始信号を出力
し、また、複数の炎検知器からの火災信号と、正常信号
または故障信号と、汚損信号とを入力する。そして、マ
イクロコンピュータMPUは、これらの入力信号に基づ
いて、複数の炎検知器のそれぞれの状態を、表示部に表
示する。この表示部には、複数の炎検知器のそれぞれに
対応する図示しない火災表示部と、図示しない故障確認
試験結果表示部と、図示しない汚損確認試験結果表示部
とが設けられている。
【0030】次に、炎検知器FD1の構造と回路構成と
について説明する。
【0031】図2は、炎検知器FD1の構造と回路構成
とを示す図である。
【0032】炎検知器FD1は、トンネルの壁面に設置
され、ラグビーボール状または半球状の受光ガラスG1
と、グローブG2、G3とを有する。
【0033】受光ガラスG1の内部には、火災検出用の
短波長検出素子の一例としての太陽電池PD21と、火
災検出用の長波長検出素子の一例としての焦電素子PE
21と、故障確認用光源の一例としての発光素子LED
31とが設けられている。
【0034】グローブG2の内部には、汚損検出用光源
の一例としての発光素子LED11が設けられている。
【0035】太陽電池PD21、焦電素子PE21に
は、炎のゆらぎ周波数付近に中心周波数を有する狭帯域
フィルタと、増幅部と、平滑回路とが設けられ、これら
によって、右側火災検出部30が構成されている。太陽
電池PD21と焦電素子PE21とは、炎を検出する素
子であり、焦電素子PE21の特性は、長波長側にピー
クを有し、太陽電池PD21の特性は、短波長側にピー
クを有する。これらの出力信号の組み合わせによって、
炎を検出する。
【0036】発光素子LED31には、発光回路が設け
られ、これらによって右側故障確認試験用発光部40を
構成する。上記発光回路は、炎のゆらぎ周波数付近に中
心周波数を有するように、発光素子LED31を発光さ
せる。故障確認試験時において、発光素子LED31が
発光し、上記発光を、太陽電池PD21、焦電素子PE
21が受光し、これらの出力信号の値が、それぞれ規定
範囲内であれば、右側火災検出部30が正常であると判
断する。上記出力信号の値が規定範囲外であれば、右側
火災検出部30が故障であると判断する。
【0037】発光素子LED11には、発光回路が設け
られ、これらによって、右側汚損確認試験用発光部が構
成されている。上記発光回路は、たとえば500Hz付
近に中心周波数を有するように、発光素子LED11を
発光させる。
【0038】太陽電池PD11には、たとえば500H
z付近に中心周波数を有する狭帯域フィルタと、増幅部
と、平滑回路とが設けられ、これらによって、右側汚損
確認試験用受光部が構成されている。汚損確認試験時
に、発光素子LED11が発光し、受光ガラスG1を介
して、上記発光を太陽電池PD11が受光し、この出力
信号に基づいて、受光ガラスG1の汚損を検出する。右
側汚損確認試験用発光部と右側汚損確認試験用受光部と
によって、右側汚損検出部50が構成されている。
【0039】受光ガラスG1が汚れていない状態におけ
る太陽電池PD11の初期出力信号V0(PD11)
と、汚損試験時の出力信号V(PD11)とによって、
受光ガラスG1の光学的減光率DL(=1−V(PD1
1)/V0(PD11))を算出し、受光ガラスG1の
光学的減光率DLが、汚損警報レベルDS以上になる
と、防災受信盤REに汚損信号を出力する。
【0040】炎検知器FD1は、マイクロコンピュータ
MPUと、ROMと、RAMと、E2PROMと、出力
回路CC1、CC2と、入出力回路CC3と、定電圧部
と、設定スイッチとを有する。
【0041】マイクロコンピュータMPUは、炎検知器
FD1の全体を制御するものであり、A/D変換部と、
演算部と、汚損検出部と、火災判定部と、故障判定部と
によって構成されている。
【0042】各素子PD11、PD21、PE21の出
力信号から、それぞれ対応する狭帯域フィルタが、上記
所定の周波数の信号成分を抽出し、増幅部が増幅し、平
滑回路が平滑化し、A/D変換部がA/D変換する。
【0043】ROMは、後述するフローチャートのプロ
グラムを記憶する領域である。RAMは、作業領域と記
憶領域とである。E2PROMは、書き換え可能な記憶
領域である。
【0044】出力回路CC1は、たとえばスイッチング
回路であり、動作信号線PA1を介して、防災受信盤R
Eと接続され、火災信号、故障確認試験時における正常
信号または故障信号を出力する。
【0045】出力回路CC2は、たとえばスイッチング
回路であり、汚損信号線Voを介して、防災受信盤RE
と接続され、汚損確認試験時に、受光ガラスG1の汚損
を検知すると、汚損信号を出力する。
【0046】入出力回路CC3は、たとえばスイッチン
グ回路であり、試験開始信号線Nin1、Nin2を介
して、防災受信盤REと炎検知器FD2とに接続されて
いる。
【0047】マイクロコンピュータMPUは、防災受信
盤REから試験開始信号が入力されると、炎検知器FD
1の試験を行い、試験終了後に、炎検知器FD2に試験
開始信号を出力する。
【0048】定電圧部は、電源線P、Cを介して、防災
受信盤REに接続され、炎検知器FD1の各部に安定し
た電源を供給する。
【0049】汚損警報レベル設定手段の一例としての設
定スイッチは、たとえばディップスイッチであり、汚損
警報レベルDSを任意に設定することができる。これに
より、設置現場毎に汚損警報レベルDSを任意に設定で
きるとともに、状況に応じて汚損警報レベルDSを変更
することもできる。
【0050】炎検知器FD1は、通常使用されている汚
損確定レベル(たとえば、受光ガラスG1の光学的減光
率85%)よりも低いレベル(たとえば、受光ガラスG
1の光学的減光率50%)に、汚損警報レベルDSが設
定され、トンネル内の坑口周辺に設置されている。
【0051】なお、炎検知器FD2〜FDnのそれぞれ
の構成も、炎検知器FD1の構成と同様であり、その汚
損警報レベルDSは、汚損確定レベル(たとえば、受光
ガラスG1の光学的減光率85%)である。
【0052】また、炎検知器FD2〜FDnの汚損警報
レベルは、従来の炎検知器の汚損警報レベルDS(汚損
確定レベルであり、たとえば、受光ガラスG1の光学的
減光率85%)と同様であるので、炎検知器FD2〜F
Dnとして、従来の炎検知器を用いてもよい。
【0053】従来の炎検知器は、炎検知器FD1から設
定スイッチを省いたものであり、汚損警報レベルDS
は、汚損確定レベル(たとえば、受光ガラスの光学的減
光率85%)であり、その汚損確定レベルは、E2PR
OMに格納されている。
【0054】なお、図示されていないが、受光ガラスG
1内には、右側火災検出部30と、右側故障確認試験用
発光部40と、右側汚損確認試験用受光部と、図示しな
い左側火災検出部と、図示しない左側故障確認試験用発
光部と、図示しない左側汚損確認試験用受光部とが設け
られている。
【0055】右側火災検出部30と、左側火災検出部と
は、その構成、動作が互いに同様である。右側故障確認
試験用発光部40と、図示しない左側故障確認試験用発
光部とは、その構成、動作が互いに同様である。右側汚
損確認試験用受光部と、図示しない左側汚損確認試験用
受光部とは、その構成、動作が互いに同様である。
【0056】また、グローブG3内には、図示しない左
側汚損確認試験用発光部とが設けられている。右側汚損
確認試験用発光部と、図示しない左側汚損確認試験用発
光部とは、その構成、動作が互いに同様である。
【0057】次に、炎検知器FD1の動作について説明
する。
【0058】図3は、炎検知器FD1の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0059】なお、炎検知器FD1の右側火災検出部3
0関係の動作のみについて説明するが、左側火災検出部
関係の動作も同様であり、また、炎検知器FD2、…、
FDnの動作も、同様である。
【0060】起動後、RAM等の初期設定(S1)した
後に、監視動作を実行し(S2)、試験開始信号を受信
した場合(S3)は、試験を実行し(S4)、試験開始
信号を受信しない場合(S3)は、ステップS2へ戻
る。
【0061】試験開始信号は、たとえば、防災受信盤R
Eが試験開始信号線Nin1にハイ信号を出力し、入出
力回路CC3を介して、炎検知器FD1に入力される。
【0062】監視動作(S2)では、所定の検出周期の
タイミングにおいて、太陽電池PD21、焦電素子PE
21のそれぞれの出力信号V(PD21)、V(PE2
1)、をサンプリングし、RAMに格納する。
【0063】MPUは、これらの出力信号の組み合わせ
によって、炎を検出した場合(たとえば、V(PD2
1)<V(PE21))には、出力回路CC1を動作さ
せ、動作信号線PAを介して、防災受信盤REに火災信
号を出力し、防災受信盤REは、図示しない炎検知器F
D1用火災表示部の火災表示灯を点灯させる。火災信号
としては、たとえば、ロウ信号である。
【0064】次に、試験動作(S4)について詳細に説
明する。
【0065】図4は、上記実施例における試験動作(S
4)の詳細を示すフローチャートである。
【0066】まず、故障確認試験を実行し(S10〜S
14)、その後に、汚損確認試験(S20〜S25)を
実行する。なお、故障確認試験と汚損確認試験の実行を
前後させてもよいし、同時に行ってもよい。
【0067】故障確認試験は、発光素子LED31を発
光させ(S10)、上記発光による太陽電池PD21、
焦電素子PE21の出力信号V(PD21)、V(PE
21)をサンプリングし、RAMに格納する(S1
1)。
【0068】MPUは、出力信号V(PD21)、V
(PE21)の値が、それぞれの正常レベル範囲内であ
れば、出力回路CC1を動作させ、動作信号線PA1を
介して、防災受信盤REに正常信号を出力し(S12、
S14)、防災受信盤REは、図示しない炎検知器FD
1用故障確認試験結果表示部の正常表示灯を点灯させ
る。
【0069】また、MPUは、出力信号V(PD2
1)、V(PE21)の値が、正常レベル範囲外であれ
ば、出力回路CC1を動作させず、動作信号線PA1を
介して、防災受信盤REに正常信号を出力しないことに
より(S12、S13)、防災受信盤REは、故障信号
が出力されたと判断し、図示しない炎検知器FD1用故
障確認試験結果表示部の故障表示灯を点灯させる。
【0070】汚損確認試験は、発光素子LED11を発
光させ(S20)、上記発光による太陽電池PD11の
出力信号V(PD11)をサンプリングし、RAMに格
納する(S21)。
【0071】MPUは、E2PROMに格納された初期
出力信号V0(PD11)を読み出し、受光ガラスG1
の光学的減光率DL(=1−V(PD11)/V0(P
D11)を算出する(S22)。
【0072】そして、設定スイッチから、汚損警報レベ
ルDSを読み込み(S23)、受光ガラスG1の光学的
減光率DLが、汚損警報レベルDS以上であれば、出力
回路CC2を動作させ、汚損信号線Voを介して、防災
受信盤REに汚損信号を出力する(S24、S25)。
【0073】防災受信盤REは、直前に行われた故障確
認試験時の正常信号または故障信号に基づいて、炎検知
器FD1からの受信した汚損信号であると判断し、図示
しない炎検知器FD1用汚損試験結果表示部の汚損表示
灯を点灯させる。
【0074】また、MPUは、受光ガラスG1の光学的
減光率DLが、汚損警報レベルDSよりも小さければ
(S24)、汚損試験を終了する。汚損信号としては、
たとえば、ハイ信号である。
【0075】試験終了後、炎検知器FD1は、入出力回
路CC3を動作させ、試験開始信号線Nin2を介し
て、炎検知器FD2に試験開始信号を出力する(S2
6)。試験開始信号としては、たとえば、ハイ信号であ
る。
【0076】炎検知器は、汚損警報レベルDSを設定す
る汚損警報レベル設定手段を備えているので、設置状況
に応じて、汚損警報レベルDSを任意に変更することが
できる。つまり、所定の炎検知器における汚損警報レベ
ルDSと、上記所定以外の炎検知器における汚損警報レ
ベルDSとを、設置状況に応じて、異ならせる。
【0077】したがって、防災システムは、信号線数を
増加させることなく、汚損警報レベルDSの異なる炎検
知器を混在させることができ、防災システム全体として
段階的な汚損信号を出力することができる。
【0078】汚損警報レベルDSが低い炎検知器FD1
は、他の炎検知器に比べて、低いレベルの汚損が発生す
ると、汚損警報を出力するので、この出力された汚損警
報によって、炎検知器清掃の目安となる情報を、防災管
理者に提供することができる。したがって、防災管理者
は、炎検知器の清掃の準備を、ゆとりをもって実行する
ことができる。汚れやすいトンネル抗口に、炎検知器F
D1が取り付けれているので、より早く汚損信号を出力
することができ、その効果が期待できる。
【0079】上記実施例において、汚損警報レベルDS
の低い炎検知器FD1を、トンネル坑口に取り付けてい
るが、このようにする代わりに、他の汚れやすい場所
(たとえば集塵機周辺)に、汚損警報レベルDSの低い
炎検知器FD1を取り付けるようにしてもよく、このよ
うにしても、より早く汚損信号を出力することができ、
防災管理者に炎検知器清掃の目安となる情報を提供する
ことができ、防災管理者は、ゆとりをもって炎検知器の
清掃を行うことができる。
【0080】また、複数の炎検知器の汚損警報レベル
を、設置現場等の状況に応じて、任意に変更するように
してもよい。
【0081】なお、汚損検出部の受光素子として、太陽
電池PD11を用いているが、この太陽電池PD11を
設けずに、汚損検出部の受光素子として、太陽電池PD
21を使用するようにしてもよい。
【0082】上記実施例によれば、炎検知器は、汚損警
報レベルを設定する汚損警報レベル設定手段を備え、設
置状況に応じて汚損警報レベルを任意に変更できるの
で、汚損警報レベルが互いに異なる炎検知器を混在させ
ることができ、したがって、防災システム全体として段
階的な汚損信号を出力できる。この場合、防災システム
は、信号線数を増加させる必要がない。
【0083】なお、汚損警報レベル設定手段として、デ
ィップスイッチを用いたが、所定の信号線のハイ/ロー
信号を用いて、予めE2PROMに記憶されている汚損
警報レベルを選択するようにしてもよい。
【0084】また、1つの炎検知器に複数、たとえば2
つの汚損警報レベルを有するようにしてもよく、この場
合、一方を本警報、他方を予備形容として汚損信号線か
らの出力形態(連続出力、パルス出力)を変えるように
すれば、前もって予備警報が出力した時点でゆとりをも
って炎検知器の清掃の準備ができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、P型伝送方式におい
て、炎検知器の清掃回数を増加させずに、しかも、専用
の信号線を追加せずに、炎検知器の清掃について、ゆと
りをもって準備することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるトンネル防災システム
TS1を示す回路図である。
【図2】炎検知器FD1の構造と回路構成とを示す図で
ある。
【図3】炎検知器FD1の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】上記実施例における試験動作(S4)の詳細を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
FD1〜FDn…炎検知器、 PA…動作信号線、 Vo…汚損信号線、 Nin…試験開始信号線、 G1…受光ガラス、 CC1、CC2…出力回路、 30…火災検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AA08 AB02 AB04 AB16 AB28 BA10 BA13 BA37 BC28 BC35 CA25 CA29 DA06 5C085 AA13 AB01 AC03 BA31 BA40 CA08 CA30 DA07 DA16 EA01 EA08 EA52 FA16 FA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光ガラス内に配置されている火災検出
    部と、上記受光ガラスの汚損を検出する汚損検出部とを
    具備する複数の炎検知器と、上記複数の炎検知器のそれ
    ぞれに対応している複数の汚損信号線を介して、接続さ
    れ、上記複数の炎検知器のそれぞれからの汚損信号を特
    定する防災受信盤を具備するトンネル防災システムにお
    いて、 少なくとも1つの炎検知器に、汚損警報レベルを設定す
    る汚損警報レベル設定手段を有することを特徴とするト
    ンネル防災システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記汚損警報レベルは、汚損確定レベルよりも低いレベ
    ルであることを特徴とするトンネル防災システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 上記少なくとも1つの炎検知器は、トンネル坑口、集塵
    機周辺に設置されていることを特徴とするトンネル防災
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項にお
    いて、 上記複数の炎検知器の内の少なくとも1つの炎検知器に
    設定されている汚損警報レベルと、上記複数の炎検知器
    の内の他の炎検知器に設定されている汚損警報レベルと
    が異なっていることを特徴とするトンネル防災システ
    ム。
  5. 【請求項5】 受光ガラス内に配置されている火災検出
    部と、上記受光ガラスの汚損を検出する汚損検出部とを
    具備する炎検知器において、 汚損警報レベルを設定する汚損警報レベル設定手段を有
    することを特徴とする炎検知器。
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