JP2003294731A - 血清または血漿分離用組成物、及びこれを収容した血液検査用容器 - Google Patents

血清または血漿分離用組成物、及びこれを収容した血液検査用容器

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JP2003294731A JP2002350186A JP2002350186A JP2003294731A JP 2003294731 A JP2003294731 A JP 2003294731A JP 2002350186 A JP2002350186 A JP 2002350186A JP 2002350186 A JP2002350186 A JP 2002350186A JP 2003294731 A JP2003294731 A JP 2003294731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シクロペンタジエン系オリゴマーとフタル酸
エステルとの相溶性を改善し、遠心分離条件の如何にか
かわらず、遠心分離後の血清または血漿中に油状成分が
浮遊することがない血清または血漿分離用組成物及びこ
れを用いた血液検査用容器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 分子内に不飽和および/または飽和環式
構造を有し、かつ凝固点または流動点が0℃以下である
多環式炭化水素化合物、シクロペンタジエン系オリゴマ
ー、及びフタル酸エステルを含む血清または血漿分離用
組成物、並びに該血清または血漿分離用組成物を収容し
てなる血液検査用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液成分の比重差
を利用して血清又は血漿を分離する際に用いられる組成
物及びこれを収容した血液検査用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チクソトロピー性を有する血清又
は血漿分離用組成物、例えばシリコーンとシリカとから
なる混合物を採血管内底部に予め収容した血液検査用容
器が下記特許文献1に開示されている。この採血管内に
血液を採取し、適当時間静置後遠心分離を行うと、その
遠心力によってゲル状の血清又は血漿分離用組成物は流
動性を有するようになる。また、ゲル状の血清又は血漿
分離用組成物は血清又は血漿成分(比重約1.02)の
比重と血餅又は血球成分(比重約1.08)のそれとの
中間比重(1.03−1.07)を有するため、採取し
た血液中を管底部から次第に上昇し、血清又は血漿層と
血餅又は血球層との中間に位置して隔壁を形成する。従
って、血清又は血漿成分と、血餅又は血球成分とを分離
することができる。このように血餅又は血球成分から分
離された血清又は血漿成分は、採血管から容易に取り出
され、各種の検査に供されることができ、また他の容器
に移すことなく保存され得る。
【0003】このようなチクソトロピー性の血清又は血
漿分離用組成物の主成分としては、上記のシリコーンの
他に、ハロゲン化炭化水素系オリゴマー(下記特許文献
2,3)、アクリル酸エステル系オリゴマー(下記特許
文献4,5)、エステル系オリゴマー(下記特許文献
6,7)、αオレフィン−マレイン酸エステル系オリゴ
マー(下記特許文献8)、環式炭化水素系オリゴマー
(下記特許文献9,10)等のオリゴマーに、比重、粘
度及び/またはチクソトロピー性等の調整のために、シ
リカやカオリン等の無機微粒子や、ベンジリデンソルビ
トール等の有機ゲル化剤を添加した分離用組成物が提案
されている。
【0004】しかしながら、上記シリコーン系樹脂は無
機微粒子からなる比重、粘度調整剤との相溶性が著しく
悪く、短時間で相分離を起こしやすい。また、放射線
(γ線、電子線など)滅菌により硬化反応が生じるた
め、シリコーン系樹脂は現在ではほとんど使われていな
い。
【0005】また、ハロゲン化炭化水素系は、使用後焼
却廃棄する際に、ハロゲン化水素ガスを発生させるた
め、焼却炉を損傷したり、環境に悪影響を及ぼす可能性
があった。
【0006】さらに、アクリル酸エステル系、エステル
系、αオレフィン/マレイン酸エステル系の各オリゴマ
ーは、分子内に極性基を多く含有するために、血中薬物
濃度のモニタリングにおいて薬物吸着を起こしやすいと
いった問題があった。
【0007】一方、下記特許文献10に開示されている
環式炭化水素系オリゴマーとしてのシクロペンタジエン
系樹脂と、フタル酸エステルとを含有する組成物は、薬
物吸着を起こしにくく、有害な焼却ガスを発生しない点
で優れている。しかし、組成物成分同士の相溶性が乏し
く、稀に分離した油状成分が遠心分離後の血清または血
漿中に浮遊してしまうことがあった。
【0008】
【特許文献1】特開昭51−83654号公報
【特許文献2】特開昭55−43462号公報
【特許文献3】特開平09−124743号公報
【特許文献4】特開昭53−42283号公報
【特許文献5】特開平4−337458号公報
【特許文献6】特開昭58−137757号公報
【特許文献7】特表平9−501192号公報
【特許文献8】特開昭58−35463号公報
【特許文献9】特開平02−95257号公報
【特許文献10】特開平09−15238号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記先行技
術の問題点を解決するものであり、その目的は、シクロ
ペンタジエン系オリゴマーとフタル酸エステルとの相溶
性を改善し、遠心分離条件の如何にかかわらず、遠心分
離後の血清または血漿中に油状成分が浮遊することがな
い血清または血漿分離用組成物及びこれを用いた血液検
査用容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のある広い局面に
よれば、分子内に不飽和および/または飽和環式構造を
有し、且つ凝固点または流動点が0℃以下である多環式
炭化水素化合物、シクロペンタジエン系オリゴマー、及
びフタル酸エステルを含有する血清または血漿分離用組
成物が提供される。
【0011】本発明の血清または血漿分離用組成物のあ
る特定の局面では、多環式炭化水素化合物の不飽和環式
構造は芳香環である。本発明の血清または血漿分離用組
成物の他の特定の局面では、シクロペンタジエン系オリ
ゴマー100重量部に対し、分子内に不飽和および/ま
たは飽和環式構造を有し、且つ凝固点または流動点が0
℃以下である多環式炭化水素化合物を1から300重量
部、及びフタル酸エステルを5から40重量部が含有さ
れる。
【0012】また、本発明のさらに他の特定の局面で
は、本発明に従って構成された血清または血漿分離用組
成物を収容した血液検査用容器が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をさらに詳細に説
明する。従来フタル酸エステルとシクロペンタジエン系
オリゴマーからなる血清または血漿分離用組成物を、長
期間保存すると該組成物から分離した油状成分が、遠心
分離した血清あるいは血漿中に漂うことがあるという問
題があった。
【0014】この問題に対し鋭意検討した結果、我々は
この分離の原因が、フタル酸エステルが分子内にエステ
ル結合に由来する極性相互作用を有する物質であるのに
対し、シクロペンタジエン系オリゴマーは全くの非極性
炭化水素であるために、相溶性が悪いことにあることを
突き止めた。
【0015】そこで、これらの相溶化剤となる成分とし
て、さらに検討した結果、疎水性相互作用を強める働き
を有するものとして、分子内に不飽和および/または飽
和環式構造を有し、且つ凝固点または流動点が0℃以下
である多環式炭化水素化合物を含有せしめることで相溶
性の良い組成物となることを見出した。
【0016】これにより、従来、遠心分離時の隔壁形成
過程において、本組成物から稀に発生することのあった
油状成分が、分離装置のサンプリングノズルを詰まらせ
たり、反応セルを汚染したりすることを抑制することが
できた。
【0017】本発明におけるシクロペンタジエン系オリ
ゴマー(以下、単にオリゴマーと記す場合がある)と
は、シクロペンタジエン系モノマーが多量化されたもの
(重合体)であり、水素添加(部分水素添加を含む)さ
れたシクロペンタジエン系オリゴマーであってもよい。
【0018】また、上記オリゴマーとしては、シクロペ
ンタジエン系オリゴマーと水素添加シクロペンタジエン
系オリゴマーが、それぞれ単独で用いられても、また2
種以上が混合されて用いられても良い。
【0019】上記シクロペンタジエン系モノマー(以
下、単にモノマーと記す場合がある)としては、特に限
定されず、例えばシクロペンタジエン、ジシクロペンタ
ジエン、シクロペンタジエンのアルキル置換体(例えば
メチルシクロペンタジエン)等が挙げられる。
【0020】上記オリゴマーでは、これらの単独重合体
であっても、またこれらを2種以上組合せた共重合体で
あってもよい。あるいは、上記オリゴマーでは、芳香族
オレフィン等の他のモノマー成分が共重合されていても
よい。さらには、上記オリゴマーは、このような重合体
もしくは共重合体の混合物であってもよい。
【0021】上記オリゴマーは、上記モノマーを、例え
ば、ディールスアルダー反応等を利用して多量体化する
ことにより製造され得る。上記オリゴマーは、シクロペ
ンタジエン系石油樹脂、または、ジシクロペンタジエン
樹脂(DCPD樹脂)と呼ばれることもある。なお、上
記オリゴマーでは、さらに水素添加をして残存する二重
結合を飽和させておくことが好ましい。
【0022】上記シクロペンタジエン系オリゴマーの製
造方法は、特に限定されず、例えば、上記特許文献10
等に開示されている従来の方法を用いることができる。
上記オリゴマーのJIS K 6863−1994「ホ
ットメルト接着剤の軟化点試験方法」によって測定され
る軟化点は、好ましい下限が70℃、好ましい上限が1
40℃、さらに好ましい下限は80℃であり、さらに好
ましい上限が120℃である。軟化点が70℃より低い
と、血清または血漿分離用組成物の相分離が発生し易く
なることがあり、140℃より高いと、溶融しにくくな
り製造が困難になることがある。
【0023】上記オリゴマーのJIS K 6862−
1984「ホットメルト接着剤の溶融粘度試験方法」中
のA法によって測定される180℃での溶融粘度は、好
ましい下限が0.03Pa・s、好ましい上限が0.5
Pa・sであり、さらに好ましい下限が0.05Pa・
s、さらに好ましい上限が0.15Pa・sである。溶
融粘度が0.03Pa・sより低いと、本組成物の粘度
が不足することがあり、0.5Pa・sより高いと、本
組成物の粘度が過剰になることがある。
【0024】上記オリゴマーの25℃における比重(硫
酸銅溶液を用いた浮沈法試験による)は、好ましい下限
が1.02、好ましい上限が1.10であり、さらに好
ましい下限が1.03、さらに好ましい上限が1.09
である。比重が1.02未満或いは1.10を越えた場
合は、本組成物の比重を好適に調整しにくくなることが
ある。
【0025】上記フタル酸エステルとしては、特に限定
されず、例えば、フタル酸ブチルペンチル、フタル酸ジ
ペンチル、フタル酸ブチルヘキシル、フタル酸ブチルヘ
プチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ペンチルヘプチ
ル、フタル酸ブチルノニル、フタル酸ペンチルオクチ
ル、フタル酸キシルヘプチル、フタル酸ジヘプチル、フ
タル酸ヘプチルオクチル、フタル酸ジオクチル、フタル
酸オクチルノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オ
クチルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸デシル
ウンデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ブチルベ
ンジルが挙げられる。
【0026】上記フタル酸エステル中の二つのエステル
基を形成するアルコール残基のそれぞれの炭素数が大き
すぎると本組成物の比重を好適な範囲に調整しにくくな
るので、該炭素数は11以下が好ましい。
【0027】上記フタル酸エステルの使用量は、シクロ
ペンタジエン系オリゴマー100重量部に対して、好ま
しい下限が5重量部、好ましい上限が40重量部であ
り、さらに好ましい下限が7重量部、さらに好ましい上
限が30重量部である。使用量が5重量部未満又は40
重量部を越えると、本組成物の粘度及び相溶性を好適に
調整しにくくなることがある。
【0028】本発明で言う分子内に不飽和および/また
は飽和環式構造を有する多環式炭化水素化合物(以下、
単に多環式化合物と記す場合がある)とは、環式構造を
分子内に少なくとも二つ以上有するものであり、環の結
合様式としては、例えばビフェニルのように2個以上の
環が別々に含まれるものと、例えばナフタレンのように
縮合環を持つものがある。また、置換基として鎖状炭化
水素が含まれていてもよい。
【0029】また、多環式化合物の分子内にはエーテル
結合性のO、N、S等のヘテロ元素が含まれていてもよ
い。本発明で言う不飽和環式構造とは、環式構造の中に
不飽和結合を有する化合物を意味するが、上記環式構造
の中に不飽和結合を有する化合物には、芳香族性を有す
る環式化合物、芳香族環式炭化水素(例えば、ベンゼン
環)等も含む。
【0030】多環式化合物の凝固点または流動点は、フ
タル酸エステルの凝固点が0℃以下であるため、同じく
0℃以下である必要がある。0℃より高いと、フタル酸
エステルと多環式化合物間の相溶力よりも多環式化合物
同志の凝集力の方が勝り、分離する恐れがある。尚、多
環式化合物の凝固点または流動は、JIS K 226
5に準じて測定されるものである。
【0031】また、多環式化合物の25℃における比重
は0.9以上が好ましい。0.9より小さいと、本組成
物の比重を好適に調整しにくくなることがある。また、
多環式化合物の20℃における粘度は、0.1Pa・s
以下であることが好ましい。より大きいと、本組成物の
粘度を好適に調整しにくくなることがある。
【0032】上記2個以上の環が別々に含まれる多環式
化合物としては、特に限定されず、例えば、アルキルビ
フェニル(流動点−40℃以下、比重0.96、約0.
025Pa・s)、トリフェニル部分水素添加物(流動
点−10℃以下、比重1.01、約0.07Pa・
s)、ジベンジルトルエン(流動点−30℃以下、比重
1.04、約0.05Pa・s)等及びこれらの各種誘
導体や部分水素添加物が挙げられる。
【0033】さらに、トリフェニルやジベンジルトルエ
ン骨格からなる多環式化合物においては、フェニルやジ
ベンジル環が、それぞれオルト位、メタ位、パラ位に結
合したもの及びこれらの混合物が含まれる。
【0034】上記縮合環を有する多環式化合物として
は、特に限定されず、例えば、テトラヒドロナフタレン
(融点−30℃以下、比重0.98、約0.002Pa
・s)、アルキルナフタレン(流動点−10℃以下、比
重1.00、約0.003Pa・s)等及びこれらの各
種誘導体のや部分水素添加物等が挙げられる。
【0035】さらに、これらの多環式化合物は、例え
ば、不飽和環式炭化水素化合物を部分水素添加したも
の、また不飽和環式炭化水素化合物と飽和環式炭化水素
化合物とが別々に製造され後に化学結合されて得られた
ものでも構わない。
【0036】本発明の血清または血漿分離用組成物(以
下、単に組成物と記す場合がある)の配合比は、シクロ
ペンタジエン系オリゴマー100重量部に対して、多環
式化合物の好ましい下限が1重量部、好ましい上限が3
00重量部、さらに好ましい下限が30重量部、さらに
好ましい上限が100重量部、また、フタル酸エステル
の好ましい下限が5重量部、好ましい上限が40重量
部、さらに好ましい下限が7重量部、さらに好ましい上
限が30重量部である。
【0037】多環式化合物の配合量が1重量部より少な
いか、あるいはフタル酸エステルの配合量が40重量部
より多いと、シクロペンタジエン系オリゴマーとフタル
酸エステルの相溶性が充分でないことがあり、また、フ
タル酸エステルの配合量が5重量部より少ないか、ある
いは多環式化合物の配合量が300重量部より多いと組
成物全体の極性基量(フタル酸エステルのエステル残基
量)が少なくなるため、比重やチクソトロピー性の調整
剤である無機微粉末や有機ゲル化剤との相溶性が乏しく
なることがあり、かつ組成物の粘度が低くなりすぎるこ
とがある。
【0038】本発明の組成物の粘度は、通常の遠心分離
操作によって、本組成物を血清または血漿層と、血餅ま
たは血球層の中間部に位置させる点や、真空採血管用等
の血液検査容器への充填作業のし易さの点から、ブルッ
クフィールド社製(BROOKFIELD社製)の回転
粘度計におけるシェアレート(ずり速度)が1(1/s
ec)の時の50℃での粘度の好ましい下限が0.1P
a・s、好ましい上限が100Pa・sである。また2
5℃での粘度の好ましい下限が10Pa・s、好ましい
上限が500Pa・sである。粘度が低すぎると、油状
成分の分離・浮遊が生じることがあり、高すぎると、血
清または血漿層と、血餅または血球層の中間部に位置さ
せることが困難となることがある。
【0039】本発明の組成物の比重は、白血球成分の分
別や、血液検体の希釈必要性の有無等その用途に応じて
変わり得るが、25℃において好ましい下限が1.0
0、好ましい上限が1.10、さらに好ましい下限が
1.02、さらに好ましい上限が1.08である。比重
が低すぎると、油状成分の分離・浮遊が生じることがあ
り、高すぎると、血清または血漿層と、血餅または血球
層の中間部に位置させることが困難となることがある。
【0040】本発明の組成物にはさらに、その用途に応
じて、各種添加剤を含むことができる。そのような添加
剤としては、例えば、比重あるいは流動性調整剤とし
て、例えばシリカ(二酸化珪素)、アルミナ、ガラス、
タルク、カオリン、ベントナイト、チタニア、ジルコニ
ウム、アスベストなどの無機質微粉末や、例えばポリス
チレン、ポリウレタン、ポリアクリレートなどの有機ポ
リマー微粉末等(平均粒径500μm以下のものが好ま
しい)、また、他の流動性調整剤として有機ゲル化剤、
劣化防止剤として抗酸化剤や光安定剤等を挙げることが
できる。
【0041】上記無機質微粉末では微粉末シリカが好ま
しく、さらにシリカの一次粒子表面の水酸基の一部をア
ルキル基で置換した疎水性微粉末シリカが好ましく、さ
らに好ましくは気相法による非晶質乾式シリカが比表面
積が大きく、本組成物中における分散性が優れるので好
ましい。
【0042】上記乾式シリカは、疎水性を有するため、
シクロペンタジエンのオリゴマー、フタル酸エステル、
および多環式化合物からなる組成物に良好に分散する一
方、血液に溶けて溶血させることがない。従って、赤血
球中の成分が血清または血漿に混入する恐れがなく、臨
床検査値に悪影響を及ぼすことが少ないので、乾式シリ
カは好適に用いられる。
【0043】上記微粉末シリカの比表面積は、好ましい
下限が10m2/g、好ましい上限が1000m2/g、
さらに好ましい下限が30m2/g、さらに好ましい上
限が500m2/gである。比表面積が上記範囲にある
ことで、本組成物のチクソトロピー性を好適に調整する
ことができる。
【0044】上記微粉末シリカの一次粒子径は、好まし
い下限が1nm、好ましい上限が100nm、さらに好
ましい下限が5nm、さらに好ましい上限が50nmで
ある。一次粒子径が上記範囲にあることで、本組成物の
チクソトロピー性を好適に調整することができる。
【0045】上記微粉末シリカの使用量は、シクロペン
タジエン系オリゴマー100重量部に対して、好ましい
下限が1重量部、好ましい上限が20重量部、さらに好
ましい下限が2重量部、さらに好ましい上限が10重量
部である。微粉末シリカの使用量が上記範囲にあること
で、本組成物の比重及びチクソトロピー性を好適に調整
することができる。
【0046】上記有機ゲル化剤としては、ソルビトール
と芳香族アルデヒドの縮合物として、ジベンジリデンソ
ルビトール、トリベンジリデンソルビトール、アルキル
置換ジベンジリデンソルビトール等が、またアミノ酸系
ゲル化剤として、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-α,γ-
ジ-n-ブチルアミドが好適な例として示される。これら
は、吸水性や水溶性を有しないため、長時間、血液と接
触しても本組成物が吸水白濁することがなく、また血液
を濃縮するなどの副作用がない。
【0047】上記有機ゲル化剤の使用量は、シクロペン
タジエン系オリゴマー100重量部に対して、好ましい
下限が0.03重量部、好ましい上限が5重量部、さら
に好ましい下限が0.06重量部、さらに好ましい上限
が3重量部である。有機ゲル化剤の量が上記範囲にある
ことで、本組成物のチクソトロピー性を好適に調整する
ことができる。有機ゲル化剤の添加量が少なすぎると、
油状成分の分離・浮遊が生じることがあり、高すぎる
と、血清または血漿層と、血餅または血球層の中間部に
位置させることが困難となることがある。
【0048】本発明の組成物には、さらに必要に応じ
て、有機ゲル化剤の分散剤や溶媒が添加されてもよい。
上記有機ゲル化剤の分散剤としては、HLB値の好まし
い下限が1.0、好ましい上限が9.0、さらに好まし
い下限が4.0、さらに好ましい上限が6.0のものが
用いられる。このような分散剤としては、例えば、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合
体、ソルビタン脂肪酸エステルのようなノニオン系界面
活性剤およびこれらの混合物よりなる群から選ばれるも
のである。
【0049】上記ノニオン系界面活性剤のHLB値が上
記範囲にあると、有機ゲル化剤の分散効果が向上し、本
組成物のチクソトロピー性や疎水性を好適な範囲に調整
することができる。さらに本組成物の使用時に血液中に
溶けて血液を溶血させることがなく、赤血球中の成分が
血清または血漿に混入することがないので、正確な検査
結果が得られる。
【0050】上記ノニオン系界面活性剤の使用量は、シ
クロペンタジエン系オリゴマー100重量部に対して好
ましい下限が0.1重量部、好ましい上限が15重量
部、さらに好ましい下限が1重量部、さらに好ましい上
限が5重量部である。ノニオン系界面活性剤の使用量が
上記範囲にあると、有機ゲル化剤の分散効果やシクロペ
ンタジエンのオリゴマーとの相溶性が向上し、さらに本
組成物のチクソトロピー性も向上する。
【0051】また、上記有機ゲル化剤は加熱溶解させて
もよいが、溶媒に溶解して用いる場合は、1−メチル−
2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジ
メチルスルフォキシド(DMSO)等が用いられる。1
−メチル−2−ピロリドンは、有機ゲル化剤を良好に溶
解する点、血液と反応して溶血を起こさない点、および
上記組成物の滅菌を目的とした放射線の照射による分解
がない点等から好適に用いられる。
【0052】上記溶媒の使用量は、ジシクロペンタジエ
ン系オリゴマー100重量部に対して好ましい上限が5
重量部、さらに好ましい上限が3重量部である。5重量
部より多いと血液中の水分を吸収して本組成物が白濁す
ることがある。
【0053】本発明の組成物の製造方法は特に限定され
ることなく通常の高粘度タイプの混合装置により行われ
る。上記混合装置としては、例えば、プラネタリーミキ
サー、ロールミル、ホモジナイザー等の撹拌装置が挙げ
られる。この様な攪拌装置には加温冷却槽等が付加され
ていても良い。
【0054】また、本発明の組成物は、血清または血漿
と血餅または血球との分離に用いられるばかりでなく、
白血球の分離にも用いられる。この場合は、組成物の粘
度や比重等を何通りか作り分ける必要があるが、これら
を区別するために異なった色調に着色すべく、染料や顔
料等が添加されてもよい。
【0055】本発明には、液体分離容器に上記血清また
は血漿分離用組成物を収容した血液検査用容器も含まれ
る。上記液体分離容器の形状としては、特に限定される
ものではないが、例えば図1に示す有底の管状容器1を
用いるのが好ましい。管状容器1内に、上記血清もしく
は血漿分離用組成物2が収納されている。なお、分離用
組成物2は、血液を投入後に遠心分離されると、血清も
しくは血漿と、固形分との間に位置されることになる。
【0056】上記液体分離管の素材としては、特に限定
されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ア
クリロニトリル-スチレン共重合体、エチレン-ビニルア
ルコール共重合体等の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−アクリレート樹脂
等の熱硬化性樹脂、また、酢酸セルロース、プロピオン
酸セルロース、エチルセルロース、エチルキチン等の変
性天然樹脂、さらにソーダ石灰ガラス、リンケイ酸ガラ
ス、ホウケイ酸ガラス等のケイ酸塩ガラス、石英ガラス
などのガラス、及びこれらを主成分とするもの、あるい
はこれらを組み合わせたもの等、従来公知のものが挙げ
られる。
【0057】上記血液検査用容器はいわゆる真空採血管
として用いることもできる。この場合には、図1に示す
ように、管状容器1の開口部を密封するように栓体3が
取付けられる。栓体3は、血液が外部に漏出することが
ないように液密性に構成されており、さらに真空度の維
持の点から空気非透過性であることが好ましい。このよ
うな栓体の素材としては、特に限定されず、天然ゴム、
合成ゴムおよび熱可塑性エラストマーから選ばれる少な
くとも一種の弾性体、あるいは、アルミラミネートまた
はアルミ蒸着シート等従来公知のものが挙げられる。
【0058】上記血液検査用容器には、検査目的に応じ
て、その内部に血液の凝固剤あるいは抗凝固剤、解糖阻
止剤、除蛋白剤等、また、目的成分の安定剤や阻害剤、
活性化剤等の試薬類、これら試薬の担体、さらにはこれ
ら試薬と血液との混和を補助する部材等、従来公知の付
加物が収容されていても良い。
【0059】
【実施例】以下の実施例および比較例において、組成物
の配合成分として使用した材料は以下の通りである。
【0060】1)シクロペンタジエン系オリゴマー ・シクロペンタジエンのオリゴマー:軟化点103℃、
トーネックス社製、商品名:エスコレッツ251(EC
R251) 2)フタル酸エステル ・フタル酸ジデシル:三菱ガス化学社製、商品名:PL
200(流動点−18℃、比重0.96、粘度(20
℃)約0.06Pa・s) 3)多環式炭化水素化合物 ・トリフェニル部分水素化物:新日鐵化学社製、商品
名:サームエス900(水素添加率約40%、流動点−
10℃以下、比重1.01、粘度(20℃)約0.07
Pa・s) 4)有機ゲル化剤 ・ジベンジリデンソルビトール(DBS):新日本理化
社製、商品名:ゲルオールD 5)微粉末シリカ ・比表面積250m2/g、トクヤマ社製、商品名:レ
オロシールDM30S6)その他の多環式炭化水素化合
物 ・ジベンジルトルエン:綜研化学社製、商品名:NeoSK-
OIL1400(流動点−30℃以下、比重1.04、粘度
(20℃)約0.05Pa・s) ・アルキル(ビ)フェニル:綜研化学社製、商品名:Ne
oSK-OIL1300(流動点−40℃以下、比重0.96、粘
度(20℃)約0.025Pa・s) ・アルキルナフタリン:新日鐵化学社製、商品名:サー
ムエス200S(流動点−10℃以下、比重1.00、粘度
(20℃)約0.003Pa・s) ・シクロヘキシルベンゼン:Aldrich社製、試薬(凝固
点4℃、比重0.94、粘度(20℃)約0.003P
a・s) ・ジシクロヘキシル:Aldrich社製、試薬(凝固点4
℃、比重0.86、粘度(20℃)約0.01Pa・
s) 7)非多環式炭化水素化合物 ・塩化パラフィン:東ソー社製、商品名:トヨパラック
ス(凝固点−20℃、比重1.16、粘度(20℃)約
2.5Pa・s)
【0061】(実施例1〜12) [分離用組成物・採血管の調製]表1及び表2に示す組成
となるように、1リットル容量のガラス製ビーカーに、
フタル酸エステルとしてフタル酸ジデシル、多環式炭化
水素化合物、有機ゲル化剤としてジベンジリデンソルビ
トール(DBS)を仕込み、130℃で加熱溶解させた
後、さらにシクロペンタジエン系オリゴマーを添加し、
加熱溶解させた。
【0062】次に該溶解物に微粉末シリカを35℃以下
で添加し、これをプラネタリーミキサーで混練し、比重
が1.04〜1.06の分離用組成物を得た。次いで、
10ml容量の硬質ガラス製試験管20本に、上記分離
用組成物を各1.5gずつ収容し採血管を調製した。
【0063】[性能評価]採血管20本のうち、10本は
室温保存し、残り10本は55℃で一週間、加熱保存し
た。その後全ての採血管に羊のクエン酸添加保存血液を
各3mlずつ採取し、1800Gで5分間遠心分離し、
形成された分離剤隔壁による血漿と血球の分離状態、溶
血の有無、油状浮遊物の有無を目視観察した。
【0064】[結果]結果を表4に示す。実施例1〜12
のいずれにおいても油状浮遊物は発生しなかった。
【0065】(比較例1〜9) [分離用組成物・採血管の調製]表1及び表3に示すよう
に各成分を配合したこと以外は、実施例1〜12と同様
にして、比重が1.03〜1.06の比較例1〜9の各
分離用組成物を得た。なお、比較例2では、非多環式炭
化水素として塩化パラフィンを多環式炭化水素の代わり
に用いた。次いで、10ml容量の硬質ガラス製試験管
20本に、上記分離用組成物を各1.5gずつ収容し採
血管を調製した。
【0066】[性能評価]遠心力が1800Gまたは50
00Gである他は実施例と同様にして、形成された分離
剤隔壁による血漿と血球の分離状態、溶血の有無、油状
浮遊物の有無を目視観察した。
【0067】[結果]結果を表5に示す。比較例7では有
機ゲル化剤が過剰であったため、5000Gの遠心力に
おいても隔壁を形成できず、分離用組成物としての機能
を果たせなかった。比較例1〜6,8,9ではいずれに
おいても加熱試験後、あるいは室温保存及び加熱試験後
の両方において油状浮遊物が血漿中に観察された。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】
【発明の効果】本発明の血清または血漿分離用組成物
は、上記構成のごとく多環式炭化水素化合物を含有する
ので、シクロペンタジエン系オリゴマーとフタル酸エス
テルとの相溶性と相溶化安定性が飛躍的に高められる。
【0074】しかも多環式炭化水素化合物が非極性であ
るため、これを含有する本発明の組成物は血中薬物の吸
着を起こさず、血中濃度のモニタリングの精度を高める
ことができる。
【0075】また、本発明の組成物を用いることによ
り、長期あるいは加熱条件下で保存された場合において
も、遠心分離後の血清または血漿中に油状成分が浮遊す
ることがない血液検査容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る血液検査用容器の一例を模式的に
示す縦断面図。
【符号の説明】
1…管状容器 2…血清または血漿分離用組成物 3…栓体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に不飽和および/または飽和環式
    構造を有し、且つ凝固点または流動点が0℃以下である
    多環式炭化水素化合物、シクロペンタジエン系オリゴマ
    ー、及びフタル酸エステルを含有することを特徴とする
    血清または血漿分離用組成物。
  2. 【請求項2】 多環式炭化水素化合物の不飽和環式構造
    が芳香環である請求項1に記載の血清または血漿分離用
    組成物。
  3. 【請求項3】 シクロペンタジエン系オリゴマー100重
    量部に対し、分子内に不飽和または飽和環式構造を有
    し、且つ凝固点または流動点が0℃以下である多環式炭
    化水素化合物を1から300重量部、及びフタル酸エス
    テルを5から40重量部含有することを特徴とする請求
    項1から3に記載の血清または血漿分離用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から4に記載の血清または血漿
    分離用組成物を収容した血液検査用容器。
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