JP2003294397A - 流体中自由運動体 - Google Patents

流体中自由運動体

Info

Publication number
JP2003294397A
JP2003294397A JP2002097984A JP2002097984A JP2003294397A JP 2003294397 A JP2003294397 A JP 2003294397A JP 2002097984 A JP2002097984 A JP 2002097984A JP 2002097984 A JP2002097984 A JP 2002097984A JP 2003294397 A JP2003294397 A JP 2003294397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
jet
main jet
paths
moving body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002097984A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sadamoto
敦史 貞本
Biswas Debasis
ビスワス デバシス
Nobutaka Kikuiri
信孝 菊入
Hirokazu Sato
広和 佐藤
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Osamu Nishimura
修 西村
Takashi Matsuoka
敬 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002097984A priority Critical patent/JP2003294397A/ja
Publication of JP2003294397A publication Critical patent/JP2003294397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化・軽量化出来る自由運動制御機構及び
それを用いた流体中自由運動体を提供する。 【解決手段】 被運動流体中を自由運動するボディ9
と、ボディ9の内部に設けられ、複数の流体経路2a,
2bのうちの1の流体経路を、流体の性質を利用して選
択し、多値の出力を得る流体論理回路5と、流体論理回
路5の複数の流体経路にそれぞれ接続され、主噴流18
を多値の出力の一に対応して、選択的にボディ9の外部
に噴出する、ボディ9の表面の異なる位置に配置された
複数の噴出14a,14bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自由運動制御機構
に係り、特に、自由運動制御機構により制御される流体
中自由運動体の制御技術及び小型化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、飛翔体等の流体中自由運動体の
操舵(制御)方式の一つとして、操舵翼を駆動し翼にか
かる空気力を横方向の外力として利用して操舵を行う方
式がある。例えば、この操舵方式を用いた流体中自由運
動体は、図14に示すように、流体中自由運動体のボデ
ィ200の内部に設けられた駆動手段204a,204
bと、駆動手段204a,204bにそれぞれ接続され
た回転軸202a,202bと、回転軸202a,20
2bをそれぞれ支持する軸受け203a,203bと、
回転軸202a,202bにそれぞれ接続された操舵翼
201とを有している。この操舵方式は、駆動手段20
4a,204bにより、回転軸203a,203bを介
して操舵翼201a,201bを回転駆動し、流体中自
由運動体200を操舵(制御)する。駆動手段204
a,204bとしては、一般的に電磁アクチュエータを
用いる。
【0003】また、他の操舵方式として、流体中自由運
動体から流体を噴出させ、その反力を旋回力として利用
するサイドスラスタ方式がある。例えば、この方式を用
いた流体中自由運動体は、図15に示すように、流体中
自由運動体のボディ210の内部に設けられた流体源2
13と、流体源213に接続されたバルブ214a,2
14bと、214a,214bにそれぞれ接続された駆
動手段215a,215bと、バルブ214a,214
bにそれぞれ接続された噴出口211a,211bとを
具備している。サイドスラスタ方式は、流体源213か
ら導いた流体が、バルブ214a,214bを介して、
噴出口211a,211bから噴流212a,212b
として、流体中自由運動体210の外部に噴出される。
噴流212a,212bの流量は、駆動手段215a,
215bによって駆動されるバルブ214a,214b
により制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような操
舵機構では、操舵翼201a,201bを駆動させるア
クチュエータ、軸受け203a,203bに代表される
可動する部分の支持構造、噴流212a,212bをそ
れぞれ制御するバルブ214a,214b及びバルブ2
14a,214bの駆動手段215a,215bが重要
な構成要素であるが、流体中自由運動体を小型化した
際、十分な応答性及び操舵力を得るためのこれらの機構
が流体中自由運動体全体に占める寸法や重量の割合は増
大することが予想される。従って、搭載機器の配置等を
決定する際の設計自由度が低下することが予想される。
特に、電磁アクチュエータは、出力重量比の悪さから、
小型化には適さない制御手段である。
【0005】また、操舵翼の面積は、必要な空気力を得
るために相対的に増大することが予想され、この操舵翼
を駆動する機構も相対的に、小型化・軽量化が困難にな
ることが予想される。
【0006】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するために成されたものであり、その目的は、小型
化、軽量化出来る自由運動制御機構及び流体中自由運動
体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、被運動
流体中を自由運動するボディと、ボディの内部に設けら
れ、複数の流体経路のうちの1の流体経路を、流体の性
質を利用して選択し、多値の出力を得る流体論理回路
と、流体論理回路の複数の流体経路にそれぞれ接続さ
れ、主噴流を多値の出力の一に対応して、選択的にボデ
ィの外部に噴出する、ボディの表面の異なる位置に配置
された複数の噴出口とを備える流体中自由運動体である
ことを要旨とする。
【0008】本発明の特徴において、流体論理回路は、
流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれかにより、主噴
流の経路を複数の流体経路のうちから選択し、多値の出
力の1とする噴流経路選択素子と、噴流経路選択素子に
多値の出力の一を選択するに必要な信号を与える制御器
とを備える。即ち、流体論理回路は、流体論理回路を具
備する流体中自由運動体のボディの自由運動を制御する
自由運動制御機構である。
【0009】噴流経路選択素子は、主噴流となる流体を
噴流経路選択素子の内部に入力する主噴流入力経路と、
複数の流体経路をそれぞれ規定する複数の主噴流出力経
路と、主噴流を主噴流入力経路から複数の主噴流出力経
路のいずれかへ出力するノズルと、ノズルの近傍に、制
御噴流を導入する制御噴流導入経路とを備える。
【0010】本発明の特徴によれば、流体論理回路を有
することにより、従来の自由運動制御機構と同様に、被
運動流体中を自由運動するボディの表面にかかる被運動
流体を制御出来、流体中自由運動体のボディの自由運動
を制御出来る。更に、複数の流体経路のうちの1の流体
経路を、流体の性質を利用して選択し、多値の出力を得
る流体論理回路を具備することにより、可動部分を必要
としないので、従来よりも自由運動制御機構を小型化・
軽量化出来る。更に、流体中自由運動体全体を小型化・
軽量化出来る。また、設計段階の設計自由度を向上出
来、低消費電力化出来る。流体論理回路は、流体の慣
性、粘性及び表面張力のいずれかにより、主噴流の経路
を複数の流体経路のうちから選択し、複数の出力を出力
する第1の噴流経路選択素子と、第1の複数の流体経路
の複数の出力のうちの一を入力し、流体の慣性、粘性及
び表面張力のいずれかにより、主噴流の経路を複数の流
体経路のうちから選択し、流体論理回路の出力の1とす
る第2の噴流経路選択素子とを備えても良い。
【0011】更に、第1及び第2の噴流経路選択素子の
それぞれは、主噴流となる流体を噴流経路選択素子の内
部に入力する主噴流入力経路と、複数の流体経路をそれ
ぞれ規定する複数の主噴流出力経路と、主噴流を主噴流
入力経路から複数の主噴流出力経路のいずれかへ出力す
るノズルと、ノズルの近傍に、制御噴流を信号として導
入する制御噴流導入経路とを備えていても良い。
【0012】また、ボディの表面に設けられ、ボディの
運動によりボディの表面にかかる被運動流体の圧力を検
出する圧力検出部を更に備えていても良い。
【0013】また、ボディの内部に設けられ、噴流経路
選択素子に主噴流となる流体を発生し、主噴流入力経路
に導くする流体源を更に備えていても良い。
【0014】また、ボディの内部に設けられ、流体論理
回路を制御するに必要な信号を生成する信号源を更に備
えていても良い。
【0015】また、ボディの前端部に設けられ、主噴流
を生成するために、被運動流体をボディの内部に取り入
れる流体取り入れ口を更に備えていても良い。
【0016】また、ボディの内部に設けられ、流体論理
回路に接続されたベンチュリ管と、ボディの表面に設け
られた、前期ベンチュリ管が生成した負圧を吸引する吸
引口とを更に備えていても良い。ベンチュリ管で負圧を
発生させ、境界層を吸引口から吸引することにより、ボ
ディの運動を制御出来る。
【0017】また、主噴流出力経路を流れる主噴流の一
部を制御噴流としてフィードバックするようにしても良
い。このことにより、主噴流に自励振動を発生させ、境
界層に脈動を発生出来、同じ流量を噴出する場合よりも
大きな剥離防止効果が得ることが出来、流体中自由運動
体を制御出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは
類似部分には同一あるいは類似な符号を付している。た
だし、図面は模式的なものであり、構成要素の厚みと幅
との関係、各構成要素の厚みの比率などは現実のものと
は異なることに留意すべきである。また、図面の相互間
においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含ま
れていることは勿論である。
【0019】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態に係る流体中自由運動体11は、図1に示すよう
に、被運動流体19a,19b中を自由運動するボディ
9と、ボディ9の内部に設けられ、複数の流体経路2
a,2bのうちの1の流体経路を、流体の性質を利用し
て選択し、多値の出力を得る流体論理回路5と、流体論
理回路5の複数の流体経路2a,2bにそれぞれ接続さ
れ、主噴流18を多値の出力の一に対応して、選択的に
ボディ9の外部に噴出する、ボディ9の表面の異なる位
置に配置された複数の噴出口14a,14bとを備え
る。また、ボディ9の表面に設けられ、ボディ9の運動
によりボディ9の表面にかかる被運動流体の圧力を検出
する圧力検出部15a〜15dを有する。更に、ボディ
9の内部に設けられ、主噴流18となる流体を発生し、
流体経路1を介して主噴流入力経路21に導く流体源1
6を更に有する。更には、ボディ9の内部に設けられ、
流体論理回路5を制御するに必要な信号を生成する信号
源17を更に有する。この他にも、ボディの内部に設け
られ、流体論理回路5を制御するに必要な信号を信号源
17に出力する搭載機器10等を有している。
【0020】本発明の実施の形態において、流体論理回
路5は、流体の慣性、粘性及び表面張力等のいずれかに
より、主噴流18の経路を複数の流体経路2a,2bの
うちから選択し、多値の出力の一とする噴流経路選択素
子12と、噴流経路選択素子12に多値の出力の一を選
択するに必要な信号を与える制御器13とを備える。即
ち、流体論理回路5は、流体論理回路5を有する流体中
自由運動体11のボディ9の自由運動を制御する自由運
動制御機構である。
【0021】本発明の実施の形態において、噴流経路選
択素子12は、図2に示すように、主噴流18となる流
体を噴流経路選択素子12の内部に入力する主噴流入力
経路21と、複数の流体経路をそれぞれ規定する複数の
主噴流出力経路25a,25bと、主噴流18を主噴流
入力経路21から複数の主噴流出力経路25a,25b
のいずれかへ出力するノズル22と、ノズル22の近傍
に、制御噴流を導入する制御噴流導入経路23a,23
bとを備える。
【0022】噴流経路選択素子12は、流体源16で発
生させる等した主噴流18となる流体を主噴流入力経路
21から噴流経路選択素子12の内部へ入力し、ノズル
22により、この流体を主噴流18として主噴流出力経
路25a,25bのいずれかへ出力する。この時、図1
に示す制御器13から与えられた制御噴流を、制御噴流
導入経路23a,23bから導入することにより、主噴
流18の出力を主噴流出力経路25a,25bのいずれ
かを選択する。例えば、図2に示すように、主噴流18
の出力として主噴流出力経路25aを選択している場
合、制御噴流導入経路23aから制御噴流を導入するこ
とで、出力として主噴流出力経路25bを選択し、主噴
流18を偏向出来る。噴流経路選択素子12としては、
「フルイディクス素子」と呼ばれる噴流経路選択素子が
ある。この出力の偏向(切り替え)に要する時間は、例
えばフルイディクス素子の場合、ノズルの直径が1m
m、流体が空気、入力圧力が30kPaの条件下では、
10msec程度である。
【0023】フルイディクス素子(噴流経路選択素子1
2)は、可動部が実質的に無く、動作のためのエネルギ
ーが実質的にいらないか微小である流体制御手段であ
り、バルブ作用、流体エネルギーの増幅、論理回路の構
成や情報の処理等を行う。フルイディクス素子には、一
般的に、デジタル(2値的)動作型と、アナログ(比例
的)動作型がある。具体的に、デジタル動作型として
は、コアンダ効果を応用した壁付着型素子等がある。ま
た、アナログ動作型としては、主噴流に対して直角方向
から微量の噴流をあてることにより主噴流に運動量変化
を生じさせ、流れ方向を変化させる素子等がある。本発
明の実施の形態において、フルイディクス素子とは、流
体の慣性、粘性や表面張力等の性質を主な動作原理とし
て用いる素子である。
【0024】なお、一般に、フルイディクス素子は、そ
の内部の機構には可動部はないと考えられているが、本
発明の実施の形態では、可動部のないものには特に限定
しない。近年のマイクロマシン技術の発達により、微小
な可動要素を組み込むと、その性能を向上させることが
可能となる場合も考えられる。
【0025】なお、図2に示すように、主噴流18は、
主噴流出力経路25a,25bのそれぞれの近傍の壁面
24a、24bに沿い、主噴流出力経路25a,25b
へ出力する。この主噴流18が壁面24a,24bに沿
う現象は、流体の性質のひとつであるコアンダ効果に起
因する。また、初期にノズル22から出力された主噴流
18の出力は選択されておらず、ランダムである。初期
に図1に示す制御器13の信号を制御噴流導入経路23
a,23bから導入することにより、初期の主噴流18
の出力を選択出来る。
【0026】図1に示す制御器13は、圧力検出器15
a〜15dからの圧力信号及び信号源17からの目標値
に基づき流体経路3a,3bを介して噴流経路選択素子
12、詳しくは制御噴流導入経路23a,23bへ制御
噴流を導く信号を出力する。制御器13としては、噴流
経路選択素子12等のように、可動部分のない、或いは
少ない素子からなることが好ましい。主噴流18の向き
を何らかの可動部のある要素で制御する場合、何らかの
電気―圧力変換手段(アクチュエータ)の必要であり、
寸法、重量、消費電力及び信頼性の観点で、自由運動制
御機構の小型化を困難にする要因になりかねない。制御
器13として噴流経路選択素子12等のような可動部分
の少ない素子を用いることにより、制御器13は流体の
圧力と流れの相互作用により演算処理出来、電気―圧力
信号変換手段等を必要としないので、従来の制御器より
も小型化・軽量化出来る。従って、自由運動制御機構及
び流体中自由運動体11全体を更に小型化・軽量化出来
る。
【0027】圧力検出器15a〜15dは、ボディ9に
かかる流体の圧力を検出し、これらの和から流体中自由
運動体11の速度或いは角加速度を検出し、制御器13
に接続体14a〜14dを介して信号を出力する。被運
動流体中を運動している流体中自由運動体11の周りに
は、流体の流れ19a,19bが生じて、ボディ9に空
気力等の圧力がかかる。圧力検出部15a〜15dは、
この圧力を検出するのである。圧力検出部15a〜15
dとしては、例えば、圧力信号を制御器13に出力する
素子であっても良い。或いは、圧力―電気変換手段であ
る圧力センサー等であっても良い。なお、例えば圧力検
出器15a〜15dが圧力センサー等の圧力―電気変換
手段等である場合、制御器13は電気―圧力変換手段等
の電気的処理回路(コンピュータ)等を有していても構
わない。このような場合、制御器13は、圧力検出器1
5a〜15bから接続体4a〜4dを介して入力された
電気信号を圧力信号に変換して、流体経路3a,3bに
出力しても良い。このように、制御器13の種類は、流
体中自由運動体11の種類に応じて適宜選択出来る。
【0028】噴出口14a,14bは、出力を規定され
た主噴流18を、主噴流出力経路25a,25bから流
体経路2a,2bを介して導き、ボディ9の外部へ噴出
する。
【0029】流体源16としては、圧縮した流体が内蔵
されているガスボンベ等がある。
【0030】信号源17は、搭載機器10からの信号
と、流体中自由運動体11の目標軌道等の情報を加味し
た電気信号等を圧力に変換し、目標値を圧力信号として
制御器13に出力する。
【0031】搭載機器10は、流体中自由運動体11の
動力源等を有し、ボディ9を制御するための電気信号を
信号源10に出力する他にも、種々の要素・機能を有す
る。
【0032】以下において、図1及び図3(a)〜
(d)を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る流
体中自由運動体11のボディ9の運動制御の様子を説明
する。本発明の第1の実施の形態では、図1に示すよう
に、流体源16で発生した流体が、流体経路1を介して
流体論理回路5、詳しくは噴流経路選択素子12の主噴
流入力経路21に入力される。そして、噴流経路選択素
子12の内部で主噴流18の経路が複数の流体経路2
a,2bのうちから選択され、流体論理回路5、詳しく
は主噴流出力経路2a,2bのいずれかから主噴流18
が出力される。出力を規定された主噴流18は、主噴流
出力経路2a,2bを介して噴出口14a,14bのい
ずれかに導かれ、ボディ9の外部に噴出される。
【0033】(イ)例えば、噴出口14aがボディ9の
前方に設けられた場合、図3(a)に示すように、噴出
口14aからの主噴流18により、ボディ9に付着する
流れ34a,35aのうち、流れ34aが剥離して流れ
36aとなる。このことにより、ボディ9の表面にかか
る圧力のバランスが変化し、合力として力37aが発生
する。
【0034】(ロ)また、噴出口14aがボディ9の後
方に設けられた場合、図3(b)に示すように、噴出口
14aからの主噴流18により、ボディ9の後方で剥離
直前の境界層である流体の流れ34b,35aのうち、
流体34bにエネルギーが供給されて、剥離が防止され
流れ36bとなる。このことにより、圧力分布が変化
し、主流に対して垂直方向の力37bが外力として発生
する。例えば、流体中自由運動体11が翼を有する飛翔
体等であり、噴出口14aがその翼に設けられている場
合、通常では後縁で剥離が生じる高迎角においても翼が
使用可能となり、流体中自由運動体11の翼を小型化出
来る。
【0035】(ハ)また、噴出口14aがボディ9の後
縁に設けられた場合、図3(c)に示すように、噴出口
14aからの主噴流18により、流体の流れ34c,3
5cは進行方向に対して下方に曲げられる。この現象
は、飛翔体等の翼の一部を折り曲げることにより得られ
るいわゆるジェットフラップ効果と同様であり、揚力3
7を得ることが出来る。
【0036】(ニ)また、図3(d)に示すように、ボ
ディ9の表面に設けられた噴出口14aからの主噴流1
8により、反力37dが発生する。この場合、噴出口3
2dの設置位置は、ボディ9の表面であれば、特に限定
されない。この反力37dを、ボディ9の制御に利用す
ることが可能である。例えば、その反力37dと気体に
かかる圧力との合力が、ボディ9の進行方向に対して垂
直方向の外力となることで、ボディ9は旋回出来る。
【0037】なお、図3(a)〜(d)に示したような
主噴流18による境界層の制御等の効果は、それぞれ単
独で生じるものとは限定されない。主噴流18による効
果は、主噴流18の噴出量や噴出方向等により変化し、
互いに相互作用する。このことを考慮した上で、ボディ
9の被運動流体中の運動を制御する。
【0038】本発明の第1の実施の形態によれば、流体
論理回路5を有することにより、従来の自由運動制御機
構と同様に、被運動流体中を自由運動するボディ9の表
面にかかる被運動流体を制御出来、流体中自由運動体1
1のボディ9の自由運動を制御出来る。更に、複数の流
体経路2a,2bのうちの1の流体経路を、流体の性質
を利用して選択し、多値の出力を得る流体論理回路5を
具備することにより、可動部分を必要としないので、従
来よりも自由運動制御機構を小型化・軽量化出来る。更
に、流体中自由運動体11全体を小型化・軽量化出来
る。また、設計段階の設計自由度を向上出来、低消費電
力化出来る。
【0039】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る流体中自由運動体41は、図4に示すよう
に、被運動流体19a,19b中を自由運動するボディ
43と、ボディ43の内部に設けられ、複数の流体経路
2a,2bのうちの1の流体経路を、流体の性質を利用
して選択し、多値の出力を得る流体論理回路5と、流体
論理回路5の複数の流体経路2a、2bにそれぞれ接続
され、主噴流18を多値の出力の一に対応して、選択的
にボディ43の外部に噴出する、ボディ43の表面の異
なる位置に配置された複数の噴出14a,14bとを備
える。
【0040】流体論理回路5は、第1の実施の形態と同
様に、流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれかによ
り、主噴流18の経路を複数の流体経路2a,2bのう
ちから選択し、多値の出力の1とする噴流経路選択素子
12と、噴流経路選択素子12に多値の出力の一を選択
するに必要な信号を与える制御器13とを備える。
【0041】また、ボディ43の前端部に設けられ、主
噴流18を生成するために、被運動流体をボディ43の
内部に取り入れる流体取り入れ口42を更に備えてい
る。更には、ボディ43の内部に設けられ、流体論理回
路5を制御するに必要な信号を生成する信号源17を更
に有する。この他にも、ボディの内部に設けられ、流体
論理回路5を制御するに必要な信号を信号源17に出力
する搭載機器10等を有している。また、ボディ43の
表面に設けられ、制御器13に接続体4a〜4dを介し
て接続された、ボディ43の運動によりボディ43の表
面にかかる被運動流体の圧力を検出する圧力検出部15
a〜15dを有する。
【0042】即ち、本発明の第2の実施の形態に係る流
体中自由運動体41は、本発明の第1の実施の形態で使
用した流体源16の代わりに、流体取り入れ口42を備
えている構造が異なる。この流体取り入れ口42から、
発生させた主噴流18となる流体を噴流経路選択素子1
2、詳しくは主噴流入力経路21に流体経路1を介して
入力する。流体取り入れ口42としては、可動部分がな
く、外部の被運動流体をそのまま取り入れる構造であっ
ても良い。また、主噴流18として適切な流量に調節出
来る可動する流量調節器等を有していても良い。その他
の構造は、本発明の第1の実施の形態と実質的に同様で
あるので、重複した説明は省略する。
【0043】本発明の第2の実施の形態によれば、流体
論理回路5を有することにより、発明の第1の実施の形
態で示された流体源16の代わりに、流体取り入れ口4
2を用いても、従来の自由運動制御機構と同様に、被運
動流体中を自由運動するボディ43の表面にかかる被運
動流体を制御出来、流体中自由運動体41のボディ43
の自由運動を制御出来る。更に、複数の流体経路のうち
の1の流体経路を、流体の性質を利用して選択し、多値
の出力を得る流体論理回路5を具備することにより、可
動部分を必要としないので、従来よりも自由運動制御機
構を小型化・軽量化出来る。更に、流体中自由運動体4
1全体を小型化・軽量化出来る。また、設計段階の設計
自由度を向上出来、低消費電力化出来る。
【0044】(第3の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る流体中自由運動体は、図5(a)に示すよ
うに、被運動流体中を自由運動するボディ51と、ボデ
ィ51の内部に設けられ、複数の流体経路57b,57
d,57eのうちの1の流体経路を、流体の性質を利用
して選択し、多値の出力を得る流体論理回路5と、流体
論理回路5の複数の流体経路57b,57d,57eに
それぞれ接続され、図5(b)及び(c)に示すような
主噴流18を多値の出力の一に対応して、選択的にボデ
ィ51の外部に噴出する、ボディ51の表面の異なる位
置に配置された複数の噴出54a〜54cとを備える。
更に、流体論理回路5、詳しくは噴流経路選択素子52
aに流体経路57aを介して接続された流体源16等を
有する。
【0045】即ち、本発明の第3の実施の形態は、第1
の実施の形態とは、流体論理回路5の構造が異なる。即
ち、流体論理回路5は、流体の慣性、粘性及び表面張力
のいずれかにより、主噴流の経路を複数の流体経路57
b,57cのうちから選択し、複数の出力を出力する第
1の噴流経路選択素子52aと、第1の主噴流出力経路
5bに流体経路57cを介して接続された、第1の噴流
経路選択素子52aの複数の出力のうちの一を入力し、
流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれかにより、主噴
流の経路を複数の流体経路57d,57eのうちから選
択し、流体論理回路5の出力の1とする第2の噴流経路
選択素子52bとを備える。
【0046】第1及び第2の噴流経路選択素子52a,
52bのそれぞれは、本発明の第1の実施の形態で示し
た噴流経路選択素子12と同様に、主噴流18となる流
体を噴流経路選択素子52a,52bの内部に入力する
主噴流入力経路56a,56bと、複数の流体経路57
b〜57eをそれぞれ規定する複数の主噴流出力経路5
8a〜58dと、主噴流18を主噴流入力経路56a,
56bから複数の主噴流出力経路58a〜58dのいず
れかへ出力するノズル50a,50bと、ノズル50
a,50bの近傍に、制御噴流を信号として導入する制
御噴流導入経路59a〜59dとを備える。
【0047】第1の噴流経路選択素子56aと第2の噴
流経路選択素子56bとは流体経路57cを介して、詳
しくは噴流経路選択素子52aの主噴流出力経路58b
と噴流経路選択素子52bの主噴流入力経路56bとで
接続されている。更に、噴流経路選択素子52a,52
bに流体経路55a〜55dを介して信号を出力する制
御器(図示省略)が接続されている。
【0048】本発明の第3の実施の形態において、第1
の噴流経路選択素子52の主噴流出力経路58aから選
択的に主噴流18を出力した場合、図5(b)に示すよ
うに、主噴流18は流体経路57bを介して、ボディ5
1の上部に設けられた噴出口54aからボディ51の外
部へ噴出され、境界層が制御出来る。
【0049】ここで、第1の噴流経路選択素子52aの
主噴流出力経路58aから選択的に主噴流18を出力し
た場合、図5(c)に示すように、主噴流18は、流体
経路57を介して第2の噴流経路選択素子52b、詳し
くは主噴流入力経路56bに入力される。そして、主噴
流18は、第2の噴流経路選択素子52bの主噴流出力
経路58c,58dのいずれかから選択的に出力され
る。主噴流18は例えば、図5(c)に示すように流体
経路57eを介して、下部に設けられた噴出口54cか
ら噴出され、ボディ51は揚力を得られる。
【0050】本発明の第3の実施の形態によれば、流体
論理回路5を有することにより、従来の自由運動制御機
構と同様に、被運動流体中を自由運動するボディ51の
表面にかかる被運動流体のを制御出来、流体中自由運動
体のボディ51の自由運動を制御出来る。更に、複数の
流体経路57b,57d,57eのうちの1の流体経路
を流体の性質を利用して選択し、多値の出力を得る流体
論理回路5を具備することにより、可動部分を必要とし
ないので、従来よりも自由運動制御機構を小型化・軽量
化出来る。更に、流体中自由運動体全体を小型化・軽量
化出来る。また、設計段階の設計自由度を向上出来、低
消費電力化出来る。
【0051】更に、流体論理回路5が、流体の慣性、粘
性及び表面張力のいずれかにより、主噴流の経路を複数
の流体経路のうちから選択し、複数の出力を出力する第
1の噴流経路選択素子56aと、第1の噴流経路選択素
子56aの複数の出力のうちの一を入力し、流体の慣
性、粘性及び表面張力のいずれかにより、主噴流の経路
を複数の流体経路のうちから選択し、流体論理回路5の
出力の1とする第2の噴流経路選択素子56bとを備え
ることにより、より選択的に主噴流18を出力出来、被
運動流体中を自由運動するボディ51を精密に制御出来
る。
【0052】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態に係る流体中自由運動体は、図6に示されたよう
に、第3の実施の形態と実質的に同様に、被運動流体中
を自由運動するボディ61と、ボディ61の内部に設け
られ、複数の流体経路57b,57d,57eのうちの
1の流体経路を、流体の性質を利用して選択し、多値の
出力を得る流体論理回路5と、流体論理回路5の複数の
流体経路57b,57d,57eにそれぞれ接続され、
主噴流を多値の出力の一に対応して、選択的にボディ6
1の外部に噴出する、ボディ61の表面の異なる位置に
配置された複数の噴出54a〜54cとを備える。更
に、ボディ61の前端部に設けられ、第1の噴流経路選
択素子52aに流体経路63介して接続された、主噴流
を生成するために、被運動流体をボディ61の内部に取
り入れる流体取り入れ口62を更に有する。
【0053】即ち、本発明の第4の実施の形態におい
て、流体論理回路5は、本発明の実施の形態3に示され
たものと同様のものである。流体の慣性、粘性及び表面
張力のいずれかにより、主噴流の経路を複数の流体経路
57b,57cのうちから選択し、複数の出力を出力す
る第1の噴流経路選択素子52aと、第1の主噴流出力
経路5bに流体経路57cを介して接続された、第1の
噴流経路選択素子52aの複数の出力のうちの一を入力
し、流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれかにより、
主噴流の経路を複数の流体経路57d,57eのうちか
ら選択し、流体論理回路5の出力の1とする第2の噴流
経路選択素子52bとを備える。第1及び第2噴流経路
選択素子52a,52bには、流体経路55a〜55d
を介して制御噴流が導入される。
【0054】本発明の第4の実施の形態は、即ち、本発
明の第3の実施の形態で示された流体源16の代わり
に、流体取り入れ口62を有している点が異なる。流体
取り入れ口62は、第2の実施の形態で示された流体取
り入れ口42と同様に、ボディ61の外部から、主噴流
となる被運動流体を取り入れ、流体論理回路5、詳しく
は第1の噴流経路選択素子52aに入力する。その他の
構造は、本発明の第3の実施の形態と同様なので、重複
した説明を省略する。
【0055】本発明の第4の実施の形態によれば、流体
取り入れ口62を用いても、本発明の第3の実施の形態
と同様に、流体論理回路5を有することにより、従来の
自由運動制御機構と同様に、被運動流体中を自由運動す
るボディ61の表面にかかる被運動流体を制御出来、流
体中自由運動体のボディ61の自由運動を制御出来る。
更に、複数の流体経路57b,57d,57eのうちの
1の流体経路を、流体の性質を利用して選択し、多値の
出力を得る流体論理回路5を具備することにより、可動
部分を必要としないので、従来よりも自由運動制御機構
を小型化・軽量化出来る。更に、流体中自由運動体全体
を小型化・軽量化出来る。また、設計段階の設計自由度
を向上出来、低消費電力化出来る。
【0056】更に、流体論理回路5が、流体の慣性、粘
性及び表面張力のいずれかにより、主噴流の経路を複数
の流体経路57b,57cのうちから選択し、複数の出
力を出力する第1の噴流経路選択素子52aと、第1の
噴流経路選択素子52aの複数の出力のうちの一を入力
し、流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれかにより、
主噴流の経路を複数の流体経路57d,57eのうちか
ら選択し、流体論理回路5の出力の1とする第2の噴流
経路選択素子52bとを備えることにより、より選択的
に主噴流を出力出来、被運動流体中のボディ61の自由
運動を精密に制御出来る。
【0057】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態に係る流体中自由運動体は、図7に示されたよう
に、運動流体中を自由運動するボディ71と、ボディ7
1の内部に設けられ、複数の流体経路57d,57eの
うちの1の流体経路を、流体の性質を利用して選択し、
多値の出力を得る流体論理回路5と、流体論理回路5の
複数の流体経路57d,57eにそれぞれ接続され、主
噴流を多値の出力の一に対応して、選択的にボディ71
の外部に噴出する、ボディ71の表面の異なる位置に配
置された複数の噴出口54b,54cとを備える。更
に、ボディ71の内部に設けられ流体論理回路5に流体
経路73を介して接続されたベンチュリ管72と、ボデ
ィ71の表面に設けられベンチュリ管72が生成した負
圧を吸引する吸引口74とを更に有する。
【0058】本発明の第5の実施の形態において、流体
論理回路5は、制御器(図示省略)に流体経路55c,
55dを介して接続された(第2の)噴流経路選択素子
52a等を備える。また、ボディの表面に設けられ、
(第2の)噴流経路選択素子52bに接続された噴出口
54b,54cを備える。また、ボディ71の内部に設
けられた、ベンチュリ管72に流体経路63を介して接
続された流体源53等を備える。本発明の第5の実施の
形態に係る流体中自由運動体は、本発明の第3の実施の
形態とは、(第1の)噴流経路選択素子52aの代わり
に、ベンチュリ管72を使用している点が異なる。ベン
チュリ管72により負圧を発生させ、吸引口74から流
体経路73bを介して剥離直前の境界層を吸入出来る。
その他の構造は、第3の実施の形態と実質的に同様であ
るので、重複した説明を省略する。
【0059】本発明の第5の実施の形態に係る流体中自
由運動体によれば、(第1の)噴流経路選択素子52a
の代わりに負圧を発生するベンチュリ管72を用いて
も、本発明の第3の実施の形態と同様に、流体論理回路
5を有することにより、従来の自由運動制御機構と同様
に、被運動流体中を自由運動するボディ71の表面にか
かる被運動流体を制御出来、流体中自由運動体のボディ
71の自由運動を制御出来る。更に、複数の流体経路5
7d,57eのうちの1の流体経路を、流体の性質を利
用して選択し、多値の出力を得る流体論理回路5を具備
することにより、可動部分を必要としないので、従来よ
りも自由運動制御機構を小型化・軽量化出来る。更に、
流体中自由運動体全体を小型化・軽量化出来る。また、
設計段階の設計自由度を向上出来、低消費電力化出来
る。更には、ベンチュリ管72により、剥離直前の境界
層を吸入出来、境界層の剥離を防止出来る。従って、ジ
ェットフラップを使いながら剥離制御が出来るので、流
体中自由運動体の発射直後等の、対気速度が遅い状態
で、迎角を大きくしつつジェットフラップを下向きに使
用出来、大きな揚力を得られる。特に、翼の面積が小さ
い場合に有効である。
【0060】なお、本発明の第5の実施の形態におい
て、(第2の)噴流経路選択素子52bとベンチュリ管
72の組み合わせ方は、流体中自由運動体の種類に応じ
て選択可能であり、特に限定されない。
【0061】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態に係る流体中自由運動体は、図8に示されたよう
に、被運動流体中を自由運動するボディ81と、ボディ
81の内部に設けられ、複数の流体経路86a,86b
のうちの1の流体経路を、流体の性質を利用して選択
し、多値の出力を得る流体論理回路5と、流体論理回路
5の複数の流体経路86a、86bにそれぞれ接続さ
れ、主噴流18を多値の出力の一に対応して、選択的に
ボディ81の外部に噴出する、ボディ81の表面の異な
る位置に配置された複数の噴出口84a,84bとを備
える。
【0062】本発明の第6の実施の形態に係る流体中自
由運動体は、本発明の第1の実施の形態とは、噴流経路
選択素子82の主噴流出力経路25a,25bを流れる
主噴流18の一部を制御噴流85a,85bとしてフィ
ードバックする構造が異なる。例えば、噴流経路選択素
子82は、噴流経路選択素子82の内部に設けられた、
主噴流出力経路25a,25bと制御噴流導入経路23
a,23bとをそれぞれ接続する流体経路(フィードバ
ックループ)83a,83bを有する。フィードバック
ループ83a,83bは、信号により主噴流出力経路2
5a又は25bを選択された主噴流18の一部を制御噴
流85a又は85bとして制御噴流導入経路23a,2
3bにフィードバックし、主噴流18の出力を偏向す
る。このフィードバックループ83a,83bにより、
制御噴流導入経路23a,23bから制御噴流85a及
び85bが交互に導入され自励振動が発生する。このこ
とにより、噴流経路選択素子82の内部の主噴流18は
2つの主噴流出力経路25a,25bに交互に出力され
る。そして、流体経路86a,86bを介してボディ8
1の表面の異なる位置に配置された噴出口84a,84
dのそれぞれから主噴流18を交互に噴出することによ
り、境界層に脈動を発生出来る。その他の構造は、本発
明の第1の実施の形態と同様であるので、重複した説明
を省略する。
【0063】本発明の第6の実施の形態に係る流体中自
由運動体によれば、噴流経路選択素子82の主噴流出力
経路25a,25bを流れる主噴流18の一部を制御噴
流85a,85bとしてフィードバックするフィードバ
ックループ83a,83bを設けたことににより、主噴
流18に自励振動を発生させ、境界層に脈動を発生出
来、同じ流量を噴出する場合よりも大きな剥離防止効果
を得ることが出来、流体中自由運動体81を制御出来
る。また、流体の慣性、粘性及び表面張力等の性質を動
作原理とする噴流経路選択素子82などを具備すること
により、従来よりも自由運動制御機構を小型化・軽量化
出来る。更に、流体中自由運動体81全体を小型化・軽
量化出来る。また、設計段階の設計自由度を向上出来、
低消費電力化出来る。
【0064】なお、本発明の第6の実施の形態におい
て、制御噴流導入経路23a,23bが噴流経路選択素
子82の外部に対して閉じられた流体経路であっても良
い。この場合、制御噴流導入経路23a,23bには噴
流経路選択素子82の外部からの信号は導入されず、フ
ィードバックループ83a、83bにからの、制御噴流
85a、85b等のフィードバックされた信号のみが導
入されることにより自励振動が発生する。
【0065】また、制御噴流導入経路23a,23bが
噴流経路選択素子82の外部に対して開かれた流体経路
であっても良い。この場合、制御器等の噴流経路選択素
子82の外部からの圧力信号を制御噴流導入経路23
a,23bに導入して主噴流18の偏向(切り替え)を
強制的に行うことにより、自励振動を発生させることも
可能である。
【0066】また、噴流経路選択素子82の主噴流出力
経路25a,25bを流れる主噴流18の一部を制御噴
流85a,85bとしてフィードバックする構造として
は、主噴流出力経路25a,25bと制御噴流導入経路
23a,23bをそれぞれ接続していれば、噴流経路選
択素子82の外部に設けられた配管のようなものであっ
ても良い。
【0067】また、自励振動している主噴流18を噴出
する異なる位置に配置された複数の噴出口84は、互い
に近い位置にあるほど、より大きな剥離防止効果を得る
事が出来る。
【0068】(第7の実施の形態)以下に示す本発明の
第7の実施の形態において、図9〜図13を参照して、
流体中自由運動体の旋回力を得る方法を説明する。
【0069】本発明の第7の実施の形態に係る流体中自
由運動体は、図9(a)〜9(c)及び図10に示すよ
うに、被運動流体中を自由運動するボディ91と、ボデ
ィ91の内部に設けられ、複数の流体経路97a〜97
h(97eから97hは図示省略)のうちの1の流体経
路を、流体の性質を利用して選択し、多値の出力を得る
流体論理回路5と、流体論理回路5の複数の流体経路9
7a〜97hにそれぞれ接続され、主噴流を多値の出力
の一に対応して、選択的にボディ91の外部に噴出す
る、ボディ91の表面の異なる位置に配置された複数の
噴出口94a〜94dとを備える。また、ボディ91の
前端部に設けられ、外部から主噴流となる流体を取り入
れ、噴流経路選択素子92a〜92dの主噴流入力経路
99a〜99d(99c及び99dは図示省略)に主噴
流となる流体を入力する流体取り入れ口93、ボディ9
1の内部に設けられた搭載機器96等を有する。
【0070】複数の噴出口94a〜94d(94dは図
示省略)は、噴流経路選択素子92a〜92dの主噴流
出力経路97a〜97h(97e〜97hは図示省略)
のうち隣接する二組にそれぞれ接続され、流体中自由運
動体91の横断面部分に等間隔に設けられている。
【0071】流体論理回路5の一部である複数の噴流経
路選択素子92a〜92dは、ひとつの主噴流入力経路
99a〜99dと、ふたつの主噴流出力経路98a〜9
8hを有する。各噴流経路選択素子92a〜92dの一
方の主噴流出力経路98a,98c,98e,98g
は、それぞれ隣り合う噴流経路選択素子92a〜92d
の他方の主噴流出力経路98b,98d,98f,98
hとそれぞれ合流し、ひとつの噴出口94a〜94dと
接続されている。本発明の第7の実施の形態に係る流体
中自由運動体は、流体取り入れ口93から主噴流となる
流体を取り込み、噴流経路選択素子92a〜92dの主
噴流入力経路99a〜99dに流体を入力する。噴流経
路選択素子92a〜92dは、主噴流を主噴流出力経路
97a〜97dから選択的に出力する。そして、流体中
自由運動体91の側面の噴出口94a〜94dから主噴
流を噴出することにより、ボディ91の旋回力を得る。
以下において、図10〜図13を参照して、流れの組み
合わせのパターンの一例を説明する噴流経路選択素子9
2a〜92dの主噴流出力経路97a〜97hのひとつ
から出力される主噴流18の力を基準値1とし、旋回力
の強弱を説明する。
【0072】(イ)噴出口94a〜94dのうち、いず
れか一方から2の力の主噴流18を噴出し、2の力を噴
出する噴出口に隣接する2つの噴出口から1の力の主噴
流18を噴出する場合、最も大きな旋回力が得られる。
例えば、図10(b)に示すように、主噴流出力経路9
7b,97c,97e,97hから主噴流18を出力す
る。図10(a)に示すように、噴出口94から1(基
準値)の力、噴出口94bから2の力、噴出口94cか
ら1の力の主噴流18が噴出される。この場合、流体中
自由運動体91は、最も大きな旋回力98が得られる。
最も大きな旋回力が得られるパターンは、噴出口94
a,94c,94dからそれぞれ2の力の主噴流18を噴
出する場合を含めた4通りがある。
【0073】なお、旋回力101の向きは、右方向に示
されたが、流体中自由運動体の向きによるので、特に限
定されない。
【0074】(ロ)噴出口94a〜94dのうちいずれ
かから1の力の噴流を噴出し、1の力の噴流を噴出する
噴出口に隣接する一方の噴出口から2の力、他方の噴出
口から1の力の主噴流18を噴出する場合、2番目に大
きな旋回力が得られる。図11(b)に示すように、主
噴流出力経路97b,97c,97f,97hから主噴
流18を出力する。図11(a)に示すように、噴出口
94a〜94dから、それぞれ1、2、0、1の力の主
噴流18が噴出される。この場合、流体中自由運動体9
1は、2番目に大きな旋回力102が得られる。2番目
に大きな旋回力が得られるパターンは、(ハ)4つの噴
出口から均等に主噴流18を噴出す場合、旋回力は発生
しない。例えば、図12(b)に示すように、主噴流出
力経路94a,94c,94e,94gから主噴流18を
出力する。図12(a)に示すように、4つの噴出口9
4a〜94dから均等に1の力の主噴流18を放出す
る。4つの噴出口94a〜94dから均等に主噴流18
を噴出するパターンは、主噴流出力経路94b,94d,
94f,94hから主噴流18を出力する場合を含めた
2通りがある。
【0075】なお、この場合、流体中自由運動体の進行
方向に対して垂直方向の力は発生しないが、噴流経路選
択素子92a〜92d内部の流れの反力として、ロール
方向(流体の中心軸周り)のモーメントが発生する現象
を考慮する必要がある。この現象を利用することによ
り、旋回力を直接発生させず、流体中自由運動体のロー
ル方向の姿勢制御が可能となる。
【0076】(ニ)対峙する2つの噴出口から均等に主
噴流18を放出する場合、旋回力は発生しない。更に、
4つの噴出口から均等に噴流を噴出する場合とは、流体
中自由運動体の回転トルクも生じないことが異なる点で
ある。。例えば、図13(b)に示すように、主噴流出
力経路97b,97c,97f,97gから主噴流18を
出力する。図13(a)に示すように、噴出口94b,
94dからそれぞれ2の力の主噴流18を放出する。対
峙する2つの噴出口から均等に主噴流18を放出するパ
ターンは、主噴流出力経路97a,97d,97e,97
hから主噴流18を出力し、噴出口94a,94cから
それぞれ2の力の主噴流18を放出する場合を含めた2
通りがある。
【0077】本発明の第7の実施の形態によれば、流体
論理回路5を備えることにより、境界層を制御出来、流
体中自由運動体の流体中の運動を制御出来る。また、流
体論理回路5は、同時に複数の出力として主噴流18を
出力することにより、流体中自由運動体の旋回力10
1,102を得る事が出来る。更に、流体の慣性、粘性
及び表面張力等の性質を動作原理とする噴流経路選択素
子92a〜92dを具備することにより、従来よりも自
由運動制御機構を小型化・軽量化出来る。更に、流体中
自由運動体91全体を小型化・軽量化出来る。設計段階
の設計自由度を向上出来、低消費電力化出来る。
【0078】また、噴流経路選択素子92a〜92dが
アナログ型のフルイディクス素子である場合、連続的に
旋回力制御が可能である。また、流体取り入れ口93の
代わりに、本発明の第1の実施の形態で示された流体源
16等を使用しても構わない。
【0079】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明は第1乃至第7の実施の形態によって記載したが、
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定す
るものと理解すべきではない。この開示から当業者には
様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかと
なろう。
【0080】既に述べた本発明の第1〜7の実施の形態
において、被運動流体中を自由運動するボディが示され
たが、被運動流体とは、空気等の気体に特に限定され
ず、液体であっても良い。従って、本発明の第1〜第7
の実施の形態に係る流体中自由運動体は、空気中で自由
運動する自動制御ミサイル等の飛翔体に特に限定され
ず、潜水艦等も含まれる。将来的には、マイクロマシン
等への応用も示唆される。
【0081】また、本発明の第1の実施の形態におい
て、流体中自由運動体が翼を有する場合、流体中自由運
動体に内蔵された噴流経路選択素子12の主噴流出力経
路25a,25bから流体経路2a,2bを延長して翼
等へ主噴流18を導き、翼等の表面に設けられた噴出口
14a,14bから主噴流18を噴出する構造にしても
良い。また、流体中自由運動体に内蔵された流体源16
から流体経路1を延長して、流体中自由運動体の翼に内
蔵された噴流経路選択素子12に主噴流18となる流体
を入力し、翼等の表面に設けられた噴出口14a,14
bから主噴流18を噴出する構造にしても良い。本発明
の第2〜第7の実施の形態においても同様に、流体中自
由運動体が翼を有する場合、その翼に噴流経路選択素子
や噴出口を設けるようにしても良い。
【0082】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。従
って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許
請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる
ものである。
【0083】また、本発明の第1〜第7の実施の形態で
は、主噴流出力経路が2つのフルイディクス素子が示さ
れたが、主噴流出力経路の数は特に限定されず、流体中
自由運動体の種類に応じて適宜選択出来る。また、同様
に、主噴流入力経路の数も特に限定されない。また、噴
流経路選択素子は、フルイディスク素子に限定されな
い。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、小型化・軽量化出来る
自由運動制御機構及び流体中自由運動体を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る流体中自由運
動体の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る流体中自由運
動体の噴流経路選択素子の断面図である。
【図3】(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る流
体中自由運動体の模式図である(その1)。(b)は、
本発明の第1の実施の形態に係る流体中自由運動体の模
式図である(その2)。(c)は、本発明の第1の実施
の形態に係る流体中自由運動体の模式図である(その
3)。(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る流体
中自由運動体の模式図である(その4)。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る流体中自由運
動体の断面図である。
【図5】(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る流
体中自由運動体の模式図である(その1)。(b)は、
本発明の第3の実施の形態に係る流体中自由運動体の模
式図である(その2)。(c)は、本発明の第3の実施
の形態に係る流体中自由運動体の模式図である(その
3)。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る流体中自由運
動体の模式図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る流体中自由運
動体の模式図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係る流体中自由運
動体の断面図である。
【図9】(a)は、本発明の第7の実施の形態に係る流
体中自由運動体の前端部の外観図である。(b)は、本
発明の第7の実施の形態に係る流体中自由運動体の側面
方向の断面図である。(c)は、本発明の第7の実施の
形態に係る流体中自由運動体の内部構造の模式図であ
る。
【図10】(a)は、本発明の第7の実施の形態に係る
流体中自由運動体の模式図である。(b)は、本発明の
第7の実施の形態に係る流体中運動制御体のボディの展
開図である。
【図11】(a)は、本発明の第7の実施の形態に係る
流体中自由運動体の模式図である。(b)は、本発明の
第7の実施の形態に係る流体中自由運動体の展開図であ
る。
【図12】(a)は、本発明の第7の実施の形態に係る
流体中自由運動体の模式図である。(b)は、本発明の
第7の実施の形態に係る流体中自由運動体の展開図であ
る。
【図13】(a)は、本発明の第7の実施の形態に係る
流体中自由運動体の模式図である。(b)は、本発明の
第7の実施の形態に係る流体中自由運動体の模式図であ
る。
【図14】従来の操舵方式を示す断面図(その1)。
【図15】従来の操舵方式(サイドスラスタ方式)を示
す断面図(その2)。
【符号の説明】
1 流体経路 2a,2b 流体経路 3a,3b 流体経路 4a〜4d 接続体 5 流体論理回路 9 ボディ 10 搭載機器 1 1 流体中自由運動体 12 噴流経路選択素子 13 制御器 14 a、14b 噴出口 15 a〜15b 圧力検出器 16 流体源 17 信号源 18 主噴流 19a、19b 流体の流れ 21 主噴流入力経路 22 ノズル 23a、23b 制御噴流導入経路 24a、24b 壁面 25a、25b 主噴流出力経路 34a〜34c 流体の流れ 35a〜35c 流体の流れ 36a、36b 流体の流れ 37a〜37d 力 41 流体中自由運動体 42 流体取り入れ口 43 ボディ 50a,50b 51 翼 52a (第1の)噴流経路選択素子 52b (第2の)噴流経路選択素子 54a〜54d 噴出口 56a,56b 主噴流入力経路 57a〜57e 流体経路 58a〜58d 主噴流出力経路 59a〜59d 制御噴流導入経路 61 翼 62 流体取り入れ口 63 流体経路 71 翼 72 ベンチュリ管 73a〜73c 流体経路 74 吸引口 81 ボディ 82 噴流経路選択素子 83a、83b 流体経路(フィードバックループ) 84a、84b 噴出口 85a,85b 噴流 86a,86b 流体経路 91 ボディ 92a〜92d 噴流経路選択素子 93 流体取り入れ口 94a〜94d 噴出口 95 空間 96 搭載機器 97a〜97h 主噴流出力経路(流体経路) 98a〜98h 制御噴流導入経路 99a〜99d 主噴流入力経路 101、102 旋回力 200 ボディ 201a、201b 操舵翼 202a、202b 回転軸 203a、203b 軸受け 204a、204b 駆動手段 210 ボディ 211a、211b 噴出口 212a、212b 噴流 213 流体源 214a、214b バルブ 215a、215b 駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊入 信孝 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐藤 広和 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 高橋 博 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 西村 修 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 松岡 敬 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被運動流体中を自由運動するボディと、 該ボディの内部に設けられ、複数の流体経路のうちの1
    の流体経路を、流体の性質を利用して選択し、多値の出
    力を得る流体論理回路と、 前記流体論理回路の前記複数の流体経路にそれぞれ接続
    され、主噴流を前記多値の出力の一に対応して、選択的
    に前記ボディの外部に噴出する、前記ボディの表面の異
    なる位置に配置された複数の噴出口とを備えることを特
    徴とする流体中自由運動体。
  2. 【請求項2】 前記流体論理回路は、 流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれかにより、主噴
    流の経路を複数の流体経路のうちから選択し、前記多値
    の出力の1とする噴流経路選択素子と、 前記噴流経路選択素子に前記多値の出力の一を選択する
    に必要な信号を与える制御器とを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の流体中自由運動体。
  3. 【請求項3】 前記噴流経路選択素子は、 前記主噴流となる流体を前記噴流経路選択素子の内部に
    入力する主噴流入力経路と、 前記複数の流体経路をそれぞれ規定する複数の主噴流出
    力経路と、 前記主噴流を前記主噴流入力経路から前記複数の主噴流
    出力経路のいずれかへ出力するノズルと、 前記ノズルの近傍に、制御噴流を導入する制御噴流導入
    経路とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の流体中自由運動体。
  4. 【請求項4】 前記流体論理回路は、 流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれかにより、主噴
    流の経路を複数の流体経路のうちから選択し、複数の出
    力を出力する第1の噴流経路選択素子と、 前記第1の噴流経路選択素子の前記複数の出力のうちの
    一を入力し、流体の慣性、粘性及び表面張力のいずれか
    により、主噴流の経路を複数の流体経路のうちから選択
    し、前記流体論理回路の出力の1とする第2の噴流経路
    選択素子とを備えることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の流体中自由運動体。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の噴流経路選択素子の
    それぞれは、 前記主噴流となる流体を前記噴流経路選択素子の内部に
    入力する主噴流入力経路と、 前記複数の流体経路をそれぞれ規定する複数の主噴流出
    力経路と、前記主噴流を前記主噴流入力経路から前記複
    数の主噴流出力経路のいずれかへ出力するノズルと、 前記ノズルの近傍に、制御噴流を前記信号として導入す
    る制御噴流導入経路とを備えることを特徴とする請求項
    4に記載の流体中自由運動体。
  6. 【請求項6】 前記ボディの表面に設けられ、前記ボデ
    ィの運動により前記ボディの表面にかかる前記被運動流
    体の圧力を検出する圧力検出部を更に有することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体中自由
    運動体。
  7. 【請求項7】 前記ボディの内部に設けられ、前記主噴
    流となる流体を発生し、前記主噴流入力経路に導く流体
    源を更に有することを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の流体中自由運動体。
  8. 【請求項8】 前記ボディの内部に設けられ、前記流体
    論理回路を制御するに必要な信号を生成する信号源を更
    に有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の流体中自由運動体。
  9. 【請求項9】 前記ボディの前端部に設けられ、前記主
    噴流を生成するために、前記被運動流体を前記ボディの
    内部に取り入れる流体取り入れ口を更に有することを特
    徴とする請求項1〜6,8のいずれか1項に記載の流体
    中自由運動体。
  10. 【請求項10】 前記ボディの内部に設けられ前記流体
    論理回路に接続されたベンチュリ管と、前記ボディの表
    面に設けられ前記ベンチュリ管が生成した負圧を吸引す
    る吸引口とを更に有することを特徴とする請求項1〜9
    のいずれか1項に記載の流体中自由運動体。
  11. 【請求項11】 前記主噴流出力経路を流れる前記主噴
    流の一部を前記制御噴流としてフィードバックすること
    を特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の流
    体中自由運動体。
JP2002097984A 2002-03-29 2002-03-29 流体中自由運動体 Pending JP2003294397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097984A JP2003294397A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 流体中自由運動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097984A JP2003294397A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 流体中自由運動体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003294397A true JP2003294397A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29240209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002097984A Pending JP2003294397A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 流体中自由運動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003294397A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120499A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 General Electric Co <Ge> タービンエンジンで使用するマルチスロットのインタータービンダクトアセンブリ
KR101316072B1 (ko) 2013-07-30 2013-10-11 국방과학연구소 수중 운동체 주행이력 기록장치
KR101532043B1 (ko) * 2013-11-29 2015-06-29 삼성중공업 주식회사 해수 배출을 이용한 선박 위치 제어 장치 및 방법
KR101810770B1 (ko) * 2016-04-08 2018-01-25 주식회사 한화 추력제어 장치
KR102050459B1 (ko) * 2019-10-02 2019-11-29 주식회사 우영마린 양식장 관리선의 트러스트 장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120499A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 General Electric Co <Ge> タービンエンジンで使用するマルチスロットのインタータービンダクトアセンブリ
KR101316072B1 (ko) 2013-07-30 2013-10-11 국방과학연구소 수중 운동체 주행이력 기록장치
KR101532043B1 (ko) * 2013-11-29 2015-06-29 삼성중공업 주식회사 해수 배출을 이용한 선박 위치 제어 장치 및 방법
KR101810770B1 (ko) * 2016-04-08 2018-01-25 주식회사 한화 추력제어 장치
KR102050459B1 (ko) * 2019-10-02 2019-11-29 주식회사 우영마린 양식장 관리선의 트러스트 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111158387B (zh) 基于主动流动控制的飞行器三轴姿态控制***及方法
US20120186682A1 (en) Fluid actuator for producing a pulsed outlet flow in the flow around an aerodynamic body, and discharge device and aerodynamic body equipped therewith
CN101421156A (zh) 进气畸变和恢复控制***
US20150315998A1 (en) Generation of a pulsed jet by jet vectoring through a nozzle with multiple outlets
US7967258B2 (en) Dual bimorph synthetic pulsator
US6634595B2 (en) Method and apparatus for controlling aircraft inlet air flow
CN113371178B (zh) 基于振荡射流的法向流推力矢量喷管控制装置及飞行器
US7104498B2 (en) Channel-wing system for thrust deflection and force/moment generation
US7290738B1 (en) Dual jet emerging lift augmentation system for airfoils and hydrofoils
SE532283C2 (sv) Girstyranordning för ett strålrör med rektangulär utsläppssektion
JPH01301495A (ja) 揚力発生装置および揚力発生装置を用いた飛行体ならびに揚力発生方法
JP2009507723A (ja) フロー制御アクチュエータ
KR102374889B1 (ko) 멀티-노즐 제트 추진기
GB2424463A (en) Vehicle steering control
JP2003294397A (ja) 流体中自由運動体
CA2640360A1 (en) Apparatus and method for reducing fluid drag on a submerged surface
US6298658B1 (en) Multi-stable thrust vectoring nozzle
CN113389654A (zh) 一种基于自激发脉冲振荡射流的矢量喷管
JP4434100B2 (ja) ダクテッドファン
US7735980B2 (en) Fluid flow device for a printing system
US5097919A (en) Surface effect vehicle
JP2006272953A (ja) 液滴噴射ユニット、画像形成装置、及びバルブ
CN107618654B (zh) 飞行器姿态控制***及其控制方法、控制喷嘴
JP7434341B2 (ja) 航空機および航空機の作動方法
EP0832034A1 (en) Arrangement for propulsion of seaborne vessels, especially high speed boats

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20051221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20060303

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060905

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02