JP2003290238A - 治療器具 - Google Patents

治療器具

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JP2003290238A
JP2003290238A JP2002095881A JP2002095881A JP2003290238A JP 2003290238 A JP2003290238 A JP 2003290238A JP 2002095881 A JP2002095881 A JP 2002095881A JP 2002095881 A JP2002095881 A JP 2002095881A JP 2003290238 A JP2003290238 A JP 2003290238A
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Masayuki Nakao
政之 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管内狭窄部の初期治療に続いて当該血管内
狭窄部をさらに拡径治療する際に、ガイドワイヤーを血
管内に残したまま、ガイドワイヤーから回転カッターを
取り外すことなく回転カッターをガイドワイヤー上で拡
径する治療器具を提供する。 【解決手段】 治療器具は、回転カッター3と、この回
転カッター3(初期切除用回転カッター)の切削面最大
外径よりも大径の切削面外径を有する別の加療用回転カ
ッターとを備える。血管内狭窄部2をさらに拡径する
際、初期期切除用回転カッター7をドライブシャフト4
及び固定シース5とともにガイドワイヤー1に沿って一
旦体外に引き出し、ガイドワイヤー1上で、体外に引き
出した初期切除用回転カッター7に、加療用回転カッタ
ーを一体化させてカッター外径を拡径する。その後、一
体化させたカッター(ユニットカッター)を再度体内に
挿入して血管内狭窄部2の継続拡径治療を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冠状動脈狭窄部も
しくはその他の血管狭窄部の堆積物を回転切削して該狭
窄部の貫通・拡径等を行う治療器具(カテーテル装置)
に関する。
【0002】
【従来の技術】血管の内壁に堆積物が付着した疾病を治
療する場合、カテーテル装置を血管内の被治療部まで挿
入して堆積物を除去したり、堆積物によって狭くなった
狭窄部を拡開することがよく行われる。
【0003】図11は、堆積物を切削する方法を模式的
に説明する図である。まず、細径のガイドワイヤー10
5を狭窄部27を越えるまで血管101内に挿通し、こ
のガイドワイヤー105に沿って細径のカテーテル装置
125を挿通する。カテーテル装置125は、砲弾型の
砥石127と、コイル状ワイヤーからなる駆動軸129
を有する。そして、カテーテル装置125の砥石127
を高速(一例で20万rpm程度)で回転させて堆積物
103を削り取り、まず狭窄部27の入口の径を1mm
程度に広げセンタリングしやすくしてから砥石127全
体を挿通させる。
【0004】次に、ガイドワイヤー105を残したまま
カテーテル装置125を引き抜き、次に、このガイドワ
イヤーに沿って径をやや大きくした砥石を備えるカテー
テル装置を挿通し、同様にカテーテル装置を回転させて
堆積物103を削り取る。この操作を、ガイドワイヤー
とカテーテル装置の砥石の径を徐々に大きくしながら繰
り返して、最終的には血管の狭窄部27の径を2.5m
m程度まで広げる。
【0005】このように、カテーテル装置は、回転切削
バー(砥石127)を狭窄部を通過させるガイドワイヤ
ー105に対して回転自在かつスライド自在に保持さ
せ、回転切削バーを高速回転駆動することにより石灰化
した血管内の堆積物を切除する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転切削バ
ー(ロータブレータ、図11の砥石127)は、表面が
砥粒の付着した研削面になっている強固な構造を有し、
拡径機構をもっていない。そのため、石灰化した血管内
狭窄部を最初に貫通させた直径よりもさらに大きな直径
に広げたい症例では、回転切削バー(砥石127)をド
ライブシャフト(駆動軸129)ごとガイドワイヤー
(105)から完全に引き抜いて、大きな直径のものに
交換する必要がある。過去の症例では、4割近くの症例
において、回転切削バー(砥石)とドライブシャフト
(駆動軸129)を、直径の大きなものと小さなものと
の2本を使用しており(1症例当りの平均使用本数は
1.4本)、手術室内の清潔領域内で煩雑に交換する必
要があった。
【0007】ここで、従来の回転切削バー(ロータブレ
ーダ、砥石)はドライブシャフト(駆動軸)と一体化し
ているため、交換するには、下記〜のステップに従
って作業する必要があり、作業が煩雑であるという問題
点があった。 ドライブシャフト(図11の駆動軸129)を駆動制
御部から分離する。 駆動制御部をガイドワイヤーから抜き出す。 回転切削バー及びドライブシャフト(砥石127及び
駆動軸129)を一度体外に完全に引き出し、ガイドワ
イヤーからも抜き出す。 直径の大きい回転切削バー及びドライブシャフト(砥
石127及び駆動軸129)をガイドワイヤーに通す。 回転切削バー(砥石127)を冠状動脈の患部に到達
させる。 駆動制御部をガイドワイヤーに通す。 直径の大きい回転切削バー及びドライブシャフト(砥
石127及び駆動軸129)に駆動制御部を接続する。
【0008】別の問題点として、回転カッター切削面の
砥粒が脱落するという問題があった。すなわち、回転カ
ッターの切削面は、母材となる金属面上にダイヤモンド
の砥粒をクロームメッキして付着させて(ダイヤモンド
電着)構成しているが、血管内狭窄部の堆積物の切削時
に、石灰化した硬い堆積物からの切削反力によってダイ
ヤモンド粒子が脱落し、血管内下流に流れて末梢血管を
詰まらせるおそれがあった。さらに、従来のロータブレ
ータにおけるダイヤモンド電着砥石では、砥石部分を変
形させて拡径すると、電着したダイヤモンド砥粒層が母
材から剥がれて脱落するおそれが大きいという課題があ
った。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、血管内狭窄部の初期治療に続いて当該血
管内狭窄部をさらに拡径治療する際に、ガイドワイヤー
を血管内に残したままとして、ガイドワイヤーから回転
カッターを取り外すことなく回転カッターをガイドワイ
ヤー上で拡径することができる治療器具を提供すること
を目的とする。
【0010】また、この発明は、血管内に残したガイド
ワイヤーに沿って一旦体外に引き出した回転カッターを
ガイドワイヤー上で用意に拡径することができる治療器
具を提供することを目的とする。
【0011】また、この発明は、回転カッターにより血
管内狭窄部を迅速かつ効果的に切除できる治療器具を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の治療器具は、血管内に堆積物の堆積した狭
窄部を通過させかつ体外に延出させるガイドワイヤー
と、 このガイドワイヤーによって回転自在かつスライ
ド自在にガイドされ、前記血管内狭窄部の堆積物を回転
切削する回転カッターと、 この回転カッターに連なる
とともに前記ガイドワイヤーが内部に挿通される中空の
ドライブシャフトと、 このドライブシャフトが挿通さ
れた固定シースと、 前記ドライブシャフトの回転駆動
部を有するコントローラと、を備え、前記回転カッター
によって前記血管内狭窄部の貫通・拡径等の治療を行う
治療器具であって、 さらに、前記回転カッター(初期
切除用回転カッター)の切削面最大外径よりも大径の切
削面外径を有する別の加療用回転カッターを前記ガイド
ワイヤー上の体外延出部に備え、 前記初期切除用回転
カッターによる前記血管内狭窄部の切削治療後に該血管
内狭窄部をさらに拡径する際、該初期切除用回転カッタ
ーを前記ドライブシャフト及び前記固定シースともども
前記ガイドワイヤーに沿って一旦体外に引き出し、 体
外に引き出した該初期切除用回転カッターに、前記加療
用回転カッターを、前記ガイドワイヤー上で結合一体化
させてカッター外径を拡径した後に、その結合一体化さ
せたカッター(ユニットカッター)を再度体内に挿入し
て前記血管内狭窄部の継続拡径治療を可能なことを特徴
とする。
【0013】本発明の治療器具においては、前記加療用
回転カッターが、前記初期切除用回転カッターに対して
嵌合係止又は圧入装着により結合一体化することができ
る。この場合、血管内狭窄部の拡径切除治療時に、両カ
ッターが外れるおそれがなく、安全に使用できる。
【0014】本発明の治療器具においては、前記加療用
回転カッターが、前記初期切除用回転カッターの切削曲
面外周に沿って塑性変形させることで該切除用回転カッ
ターを覆うものとすることができる。この場合、両カッ
ターが外れることのないように、十分な結合強度で一体
化できる。
【0015】本発明の治療器具においては、前記加療用
回転カッターが、前記ドライブシャフトと同軸上又は側
近に予め配置されているものとすることができる。初期
切除治療後の血管内狭窄部をさらに拡径治療する際に、
ガイドワイヤーに沿って体外に一旦引き出した初期切除
用回転カッターに、加療用回転カッターを速やかに結合
させることができる。このため、血管内狭窄部の段階的
な切除治療を速やかに継続できる。
【0016】本発明の治療器具においては、前記加療用
回転カッターが、前記ドライブシャフトと同軸上又は側
近に予め配置した治具によって前記初期切除用回転カッ
ターにセットされるようになっているものとすることが
できる。この場合、治具が常に近傍にあるため、治具に
より両カッターの結合を速やかに手際よく行うことがで
きる。
【0017】本発明の治療器具においては、前記治具
が、梃子又はカムによる倍力機構を応用した片手操作可
能な把握動作式レバー機構を有することができる。この
場合、初期切除用回転カッターと加療用回転カッターと
を簡単に結合できる。
【0018】本発明の治療器具においては、前記初期切
除用回転カッター及び前記加療用回転カッターが、それ
ぞれの外周面に設けられた溝又はカッティングエッジに
よってそれぞれ切削面が形成されているものとすること
ができる。従来の切削バーは、回転砥石の母体金属表面
にダイヤモンド粒子をクロームメッキや電着等によって
付着させていたため、石灰化した硬い狭窄部からの切削
反力等によってダイヤモンド粒子が脱落して、脱落した
ダイヤモンド粒子によって末梢血管の詰まりを引き起こ
すことがあった。これに対して、本発明の回転カッター
は、カッティングエッジによって切削面を形成している
ため、このような粒子の脱落等の危惧がない。
【0019】本発明の治療器具においては、前記コント
ローラが、前記初期切除用回転カッターを前記固定シー
スの遠位端から前方の患部側に押し出す機構及び手前側
に引き戻す機構を有し、これらの機構が、自動復帰機構
及び位置保持機構を備えた把握動作式操作レバーによっ
て作動させられるようになっているものとすることがで
きる。この場合、回転カッターを固定シースの遠位端か
ら前方の患部側に押し出したり引き戻したりする操作を
簡単に行うことができる。
【0020】本発明の治療器具においては、前記コント
ローラが、前記初期切除用回転カッターに対し前記ガイ
ドワイヤーに沿った方向に往復振動運動を加える振動付
与機構を備えているものとすることができる。この場
合、回転カッターに、回転による切削力と往復運動によ
る切削力を重畳させて付与することができるため、回転
カッターによる血管内狭窄部の切削力を増加あるいは安
定化できる。また、回転カッター及び固定シースをガイ
ディングカテーテルに挿入する際のフリクションを減ら
して挿入しやすくできる。
【0021】本発明の治療器具においては、前記コント
ローラにおける前記ドライブシャフトに回転力を付与す
る駆動部が、該ドライブシャフトを挿通可能な中空回転
軸を有するモータを有するものとすることができる。こ
の場合、ドライブシャフトをガイドワイヤーから完全に
引き抜くことなく、ガイドワイヤーに沿ってドライブシ
ャフトを体外に容易に引き出すことができる。
【0022】本発明の治療器具においては、前記コント
ローラが、前記ドライブシャフトのチャッキング機構と
軟質シースの着脱機構を有しているものとすることがで
きる。この場合、チャッキング機構によりドライブシャ
フトに回転駆動力を確実に伝達できる。さらに、コント
ローラ内部のメンテナンスの際等に、コントローラから
固定シースを容易に取り外すことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。 [第1実施の形態]図1は、本発明の第1実施の形態に係
る治療器具の使用状態を説明する斜視図である。図1の
左下部には治療の対象部位である血管内狭窄部2が示さ
れている。この図の状態では、同部10には、治療器具
の先端部が挿入されている。
【0024】この治療器具は、ガイドワイヤー1を備え
ている。このガイドワイヤー1は、血管内狭窄部2を通
過させ、且つ、体外に延出させるものである。ガイドワ
イヤー1には、回転カッター(初期切除用回転カッタ
ー)3が保持されている。この初期切除用回転カッター
3は、ガイドワイヤー1を中心軸として回転し、同ワイ
ヤー1に沿ってスライド自在となっている。なお、この
回転カッター3の詳細については後述する。
【0025】回転カッター3の後端は、ドライブシャフ
ト4に結合している。このドライブシャフト4は、軟質
の可撓性材料で作製された中空部材である。ドライブシ
ャフト4は、可撓性のカバーチューブである固定シース
5内にスライド自在に挿通されている。この固定シース
5は、ガイディングカテーテル6内に挿通されている。
ガイディングカテーテル6の後端には、コントローラ1
0が接続されている。このコントローラ10は、ドライ
ブシャフト4を高速回転駆動且つ往復振動させる駆動機
構を内蔵している。
【0026】以下、図2及び図3を参照して、コントロ
ーラ10について詳細に説明する。図2は、図1の治療
器具のコントローラを拡大して示す斜視図である。図3
は、図2のコントローラを一部破断して示す部分的斜視
図である。図2及び図3に示すように、コントローラ1
0には回転カッター(加療用回転カッター)7が具備さ
れている。この回転カッター7は、前述の初期切除用回
転カッター3とは別の回転カッターである。この加療用
回転カッター7は、ドライブシャフト4の体外延出部に
回転且つスライド自在に保持されている。同回転カッタ
ー7は、コントローラ10のハウジング11の前端壁部
に設けられた台座孔部12に、離脱可能に嵌合保持され
ている。
【0027】コントローラ10のハウジング11の前端
には、治具13がスライド自在に取り付けられている。
この治具13は、初期切除用回転カッター3と加療用回
転カッター7とを嵌め合わせて結合させるための治具で
ある。治具13は、先端屈曲片13aを有する。この先
端屈曲片13aは、治具13の先端(ハウジング11前
端よりも前方に延び出た部位)に屈曲形成されている。
先端屈曲片13aには、切欠スリット13bが形成され
ている。一方、治具13の後端(ハウジング11内に位
置する部位)には、カム係合片13c(図3参照)が折
曲形成されている。なお、図2及び図3には図示されな
いが、先端屈曲片13aには、台座孔部12と対向する
カッター嵌合凹部13d(図4、図5参照)が形成され
ている。
【0028】コントローラ10のハウジング11には、
治具操作レバー14が軸支されている。この操作レバー
14の回転軸には、カム15が連結されている。このカ
ム15は、治具13後端のカム係合片13cに係合して
いる。これらカム15とカム係合片13cとの係合によ
り、治具操作レバー14の操作に伴う治具13の前後進
移動が可能となっている。
【0029】次に、図4を参照して、初期切除用回転カ
ッター3と加療用回転カッター7について詳細に説明す
る。図4(A)は初期切除用回転カッターと加療用回転
カッターの結合前の状態を治具に関連付けて示す断面図
であり、図4(B)は図4(A)の両カッター結合状態
を示す断面図である。初期切除用回転カッター3は、切
削面部(切削面胴部)3aを有している。この切削面部
3aは、体内への挿入方向先端が最小径で後端が最大径
となるテーパー曲面状に形成されている。この切削面部
3aの後端には、中段軸部3bが一体結合されている。
この中段軸部3bは、別カッター嵌合用の軸部であっ
て、切削面部3aの最大径部よりも小径に形成されてい
る。中段軸部3bの後端には、小径軸部3cが一体に結
合されている。小径軸部3cには、ドライブシャフト4
の先端が嵌着されている。中段軸部3bの外周には、加
療用回転カッター7に係合する係合凹部3eが形成され
ている。さらに、初期切除用回転カッター3の軸中心に
は、ガイドワイヤ1が挿通する中心孔3dが形成されて
いる。
【0030】加療用回転カッター7は、断面がほぼ環状
に形成されている。同回転カッター7は、初期切除用回
転カッター3の最大径よりも大径の曲面状に形成された
切削面部7aを有している。なお、加療用回転カッター
7の先端外径は、初期切除用回転カッター3の後端最大
径とほぼ同径に設定されており、これら両カッター3、
7相互の結合時にそれぞれの切削面部3a、7aが隙間
なく接続されるようになっている。加療用回転カッター
7の内周には、環状の係止爪7bが一体形成されてい
る。この係止爪7bは、初期切除用回転カッター3の係
合凹部3eに係合する。係止爪7bは、先端が大径とな
るテーパー状に形成されており、中段軸部3bに嵌め込
み易くなっている。
【0031】次に、第1実施の形態の治療器具を用いて
血管内狭窄部2の切除を行う動作について説明する。ま
ず、初期切除治療に際しては、ガイドワイヤー1を血管
に挿入し、ガイドワイヤー1の先端を血管内狭窄部2を
越えて通過させる。そして、初期切除用回転カッター3
を低速で回転させながらガイドワイヤー1に沿って血管
内狭窄部2まで前進させる。同回転カッター3が血管内
狭窄部2に到達すると、その到達時点で同カッター3を
高速で回転させる。そして、回転カッター3の切削面部
3aで血管内狭窄部2を初期切除する。
【0032】この初期切除に継続して、血管内狭窄部2
をさらに拡径治療する場合には、ガイドワイヤー1を体
内(血管内)に残したままで、同ワイヤー1に沿って回
転カッター3をドライブシャフト4及びシース5ととも
に一旦体外に引き出す。体外に引き出した回転カッター
3は、ガイドワイヤー1から抜き取らないで、図4
(A)に示すように治具13のカッター嵌合凹部13d
に嵌合保持させる。
【0033】ここで、コントローラ10のハウジング1
1の台座孔部12には、予め加療用回転カッター7を嵌
合保持させておく。そこで、治具操作レバー14によ
り、図4(A)の状態にある治具13をハウジング11
側に後退移動させると、図4(B)に示すように初期切
除用回転カッター3の中段軸部3bが加療用回転カッタ
ー7内に圧入される。そして、加療用回転カッター7の
前端に、初期切除用回転カッター3の切削面部3aの後
端段部が当接した時点で、初期切除用回転カッター3の
係合凹部3eに加療用回転カッター7の係合爪7bが係
合する。これにより、両カッター3、7が結合して一体
化され、初期切除用回転カッター3が加療用回転カッタ
ー7によって拡径された状態となる。
【0034】このようにして、両カッター3、7を一体
化した後、治具13を開いて台座孔部12及びカッター
嵌合凹部13dから一体化した両カッター3、7(ユニ
ットカッター)を外し、このユニットカッターをガイド
ワイヤー1上で治具13の先端屈曲片13aよりも患者
側に移行する。この状態で、ユニットカッターを低速で
回転させながら、血管内に挿入されたままのガイドワイ
ヤー1に沿って初期切除後の血管内狭窄部2まで挿入す
る。そして、ユニットカッターを高速で回転させ、今度
は加療用回転カッター7の切削面部7aで残っている血
管内狭窄部を切削する。
【0035】以上説明した第1実施の形態によれば、血
管内狭窄部2の初期切除治療後に再度拡径治療する際、
従来のように、コントローラ10、回転カッター3、ド
ライブシャフト4及び固定シース5の全てを完全に抜き
取って、回転カッター3自体を新たなものと交換する必
要がない。この第1実施の形態に係る治療器具は、体外
に延び出るガイドワイヤー1上にて回転カッター3に別
の加療用回転カッター7を嵌着するだけでカッター切削
面を簡単に拡径することができる。このため、血管内狭
窄部の段階的な切除治療を速やかに手際よく行うことが
できる。
【0036】[第2実施の形態]図5は、本発明の第2実
施の形態に係る治療器具の回転カッター拡径用治具の一
部断面側面図である。図5に示す治具16は、片手操作
可能なレバー機構を有する。この治具16は、軸Pで回
動自在に連結された一対の梃子式の操作レバー16A、
16Bを備えている。一方の操作レバー16Aの先端に
は、台座17が一体結合されている。この台座17に
は、孔部17aと、加療用回転カッター7を嵌合して保
持させるための台座孔部17bと、固定シース5を嵌め
込むための切欠スリット17cが形成されている。
【0037】台座17の孔部17aには、加圧部材18
がスライド自在に挿通されている。この加圧部材18
は、断面ほぼL字型をしており、他方の操作レバー16
Bの先端に係合する係合片部18aを備えている。さら
に、加圧部材18には、初期切除用回転カッター3を嵌
め込むためのカッター嵌合凹部18bと、ガイドワイヤ
ー1を嵌め込むための切欠スリット18cが形成されて
いる。
【0038】この第2実施の形態の治具を使用する際
は、図5(A)に示すように、加療用回転カッター7を
台座17の台座孔部17bに予め嵌め込んで保持させて
おき、初期切除用回転カッター3を加圧部材18のカッ
ター嵌合凹部18bに嵌め込んでおく。この状態で、操
作レバー16A、16Bを把持すると、初期切除用回転
カッター3の中段軸部3bが環状の加療用回転カッター
7内に圧入される。これによって、両カッター3、7が
図5(B)に示すように一体的に結合され、カッター切
削面が拡径される。
【0039】[第3実施の形態]図6(A)〜(D)は、
本発明の第3実施の形態に係る治療器具の回転カッター
を治具と関連付けて示す断面図である。なお、この図6
は、回転カッター拡径工程の説明も兼ねている。さら
に、図6において図1〜図4と同一又は相当部分には同
一符号を付すことにより、重複説明を省略する。
【0040】図4に示す第1実施の形態では、初期切除
用回転カッター3と加療用回転カッター7とを、両者の
係合凹部3eと係合爪7bとを係合させて一体に結合す
るものとした。一方、この第3実施の形態では、初期切
除用回転カッター3の切削面部3aと中段軸部3bが段
差状の逆テーパー状に形成されており、加療用回転カッ
ター7の前段の大径孔部7cと後段の小径テーパー孔部
7dが同軸上に形成されている。そして、治具21を用
いて、初期切除用回転カッター3に加療用回転カッター
7を被嵌圧着する構成としている。この治具21は、こ
れと対の治具台座22を備えている。
【0041】以下、治具21と治具台座22について詳
細に説明する。治具台座22は、台座孔部22aを有し
ている。この台座孔部22aは曲面凹状をしており、加
療用回転カッター7の切削面部7aの軸方向中間より後
端までの後側半分を嵌め込んで整合させるものである。
【0042】治具21は、カッター嵌合凹部21a(図
6(C)参照)を有している。このカッター嵌合凹部2
1aは、加療用回転カッター7の切削面部7aの軸方向
中間より前端までの前側半分を嵌め込んで、切削面部7
aの前側半分を初期切除用回転カッター3の切削面部3
aに対する圧着方向に塑性変形させるためのものであ
る。さらに、治具21は、切欠スリット21bを有して
いる。この切欠スリット21bを用いて、ガイドワイヤ
ー1を治具21の外部から内部のカッター嵌合凹部21
aまで通過させることが可能である。なお、カッター嵌
合凹部21aは、台座孔部22aとほぼ対称の曲面状に
形成されている。
【0043】次に、第3実施の形態の治療器具の動作に
ついて説明する。まず、図1に示す血管内狭窄部2の初
期切除治療に際しては、図6(A)に示すように、治具
台座22の台座孔部22aに加療用回転カッター7を予
め嵌め込んで保持させておく。この状態で、前述の第1
実施の形態と同様にして、初期切除用回転カッター3に
よる血管内狭窄部2の初期切除が行われる。
【0044】この初期切除後に血管内狭窄部2をさらに
拡径治療する場合には、ガイドワイヤー1を体内(血管
内)に残したままで、同ワイヤー1に沿って回転カッタ
ー3を一旦体外に引き出す。そして、図6(B)に示す
ように、ガイドワイヤー1上で、体外に引き出した回転
カッター3を加療用回転カッター7内に嵌め込む。この
状態では、初期切除用回転カッター3の切削面部3aと
加療用回転カッター7との間には、隙間が生じている。
【0045】そこで、図6(C)に示すように、初期切
除用回転カッター3から前方に延び出るガイドワイヤー
1上に治具21を位置させ、このガイドワイヤー1に沿
って治具台座22との接合方向に押圧移動させる。する
と、治具台座22から前方に延び出ている加療用回転カ
ッター7の延出部分が、治具21のカッター嵌合凹部2
1aの面に沿った方向に塑性変形する。これで、加療用
回転カッター7の延出部分が初期切除用回転カッター3
の切削面部3a上に圧着して結合される。
【0046】このようにして両カッター3、7が結合一
体化されると、初期切除用回転カッター3が加療用回転
カッター7によって拡径される。そして、一体化した両
カッター3、7(ユニットカッター)をガイドワイヤー
1に沿って初期切除後の血管内狭窄部2まで戻し、ユニ
ットカッターを高速で回転させて、今度は加療用回転カ
ッター7の切削面部7aで残っている血管内狭窄部を切
削する。
【0047】この第3実施の形態の治具21及び治具台
座22は、図1〜図4に示す治具13の場合と同様に、
コントローラ10に装備させてもよい。あるいは、図5
に示す治具16の場合と同様に、把持式の操作ハンドル
構成として、コントローラ10付近で固定シース5上に
保持させてもよい。要するに、加療用回転カッター7を
塑性変形させて初期切除用回転カッター3の外周に圧着
させて覆うものであればよい。以上の第3実施の形態に
よっても、前述の第1実施の形態と同様の作用効果を得
ることができる。
【0048】[第4実施の形態]図7は、本発明の第4実
施の形態に係る治療器具の初期切除用回転カッター及び
加療用回転カッターを示す斜視図である。図7に示す初
期切除用回転カッター3は、外周面に複数の溝23が形
成されている。同回転カッター3には、これらの溝23
によって複数のカッティングエッジ24が形成されてい
る。そして、これら複数のカッティングエッジ24(カ
ッティングエッジ群)により、初期切除用回転カッター
3の切削面部3aが形成されている。
【0049】加療用回転カッター7の外周面には、複数
の溝25が形成されている。これらの溝25によって複
数のカッティングエッジ26が形成されている。そし
て、これら複数のカッティングエッジ26(カッティン
グエッジ群)により、加療用回転カッター7の切削面部
7aが形成されている。
【0050】すなわち、この第4実施の形態において
は、初期切除用回転カッター3及び加療用回転カッター
7のそれぞれの外周面に、例えばレーザ加工等で溝2
3、25が刻印加工され、各溝23、25の開放端縁部
をカッティングエッジ24、26としたものである。な
お、それらのカッティングエッジ24、26は、両カッ
ター3、7の外周面に突状に一体形成されたものであっ
てもよい。
【0051】この第4実施の形態によれば、回転砥石構
造の母材金属面にダイヤモンド粒子をクロームメッキや
電着等で付着させていた従来の切削バーのように、血管
内狭窄部2の石灰化した硬い患部からの切削反力等によ
ってダイヤモンド粒子が脱落するようなことがない。
【0052】[第5実施の形態]図8は、本発明の第5実
施の形態に係る治療器具のコントローラの構造を示す側
面断面図である。図9は、図8の治療器具のコントロー
ラの主要部の構造を拡大して示す側面断面図である。図
10は、図8の治療器具のコントローラのシースコネク
タを取り外した状態を示す側面断面図である。図8に示
すように、コントローラ10はハウジング11を有す
る。このハウジング11には、グリップ11Aが立ち上
がるように一体成形されている。このグリップ11Aに
は、グリップレバー30が取り付けられている。このグ
リップレバー30は、レバー芯金31を内蔵しており、
このレバー芯金31が軸P1を介してグリップ11Aに
軸支されている。
【0053】軸P1にはロックレバー32が連結されて
いる。ハウジング11内のレバー芯金31の下部31a
には、軸P1よりも下方に離れた位置でモータホルダ3
3が取り付けられている。このモータホルダ33のレバ
ー芯金31への取付片部には、ガイドスリット34が形
成されている。このガイドスリット34には、レバー芯
金31の下端部から突設したガイドピン35が、スライ
ド可能に嵌め込まれている。モータホルダ33には、モ
ータ36が保持されている。このモータ36の出力軸に
は、偏心カム37が嵌着されている。偏心カム37の外
周には、ベアリング38を介して、ベアリングホルダ3
9が嵌着されている。ベアリングホルダ39の底部中心
には、垂下軸39aが一体に設けられている。
【0054】ハウジング11には、円筒状スライダ40
が内蔵されている。このスライダ40は、ベアリングホ
ルダ39の垂下軸39aにおいて、ドライブシャフト4
の軸方向に往復運動可能に連結されている。スライダ4
0は、スプリング41によって、後退方向(体内からド
ライブシャフト3を引き出す方向)に付勢される。スラ
イダ40の内周には、電機子鉄芯42が配置されてい
る。この電機子鉄芯42の内側には、電機子コイル43
を介して、ロータマグネット44が配置されている。ス
ライダ40には、ホールセンサ45が内蔵されている。
ここで、スライダ40、電機子鉄芯42、電機子コイル
43、ロータマグネット44及びホールセンサ45は、
ハウジング11内でドライブシャフト回転駆動用のブラ
シレスモータ部46を構成する。
【0055】ロータマグネット44の内側には、スリー
ブ状の中空回転軸47が回転自在に配置されている。中
空回転軸47内には、スリーブ状のチャック部材48が
軸方向に移動可能に挿入されている。チャック部材48
の軸方向の一端(前端)には、ドライブシャフト4をチ
ャッキングするチャック爪48aが一体成形されてい
る。このチャック爪48aは、中空回転軸47の軸方向
の一端に係合することにより縮径して、ドライブシャフ
ト4をチャッキングする。また、中空回転軸47の軸方
向の一端との係合位置から離れる方向に移動することに
より、ドライブシャフト4のチャッキングを解除する。
チャック部材48の軸方向の他端(後端)には、チャッ
ク爪結合体49が螺合している。これらチャック部材4
8及びチャック爪結合体49は、スプリング50により
チャック爪48aがドライブシャフト4をチャッキング
する方向に付勢される。このような構造により、中空回
転軸47、チャック部材48、チャック爪結合体49及
びスプリング50は、ドライブシャフト4のチャッキン
グ機構を構成する。なお、チャック部材48とチャック
爪結合体49は、軸方向の一端にチャック爪48aが一
体に形成された一つのスリーブからなり、ドライブシャ
フト4を挿通できるものであればよい。
【0056】チャック爪結合体49の後方には、チャッ
キング解除用のシリンダノブ51が配置されている。シ
リンダノブ51は、ハウジング11内でシリンダホルダ
52によって軸方向に移動可能に保持されており、チャ
ック爪結合体49の後端に当接可能となっている。シリ
ンダノブ51は、スプリング53によってチャック爪結
合体49から離れる方向に付勢されている。
【0057】ハウジング11の前端には、ドライブシャ
フト4を囲むようにシースコネクタ54が着脱可能に取
り付けられている。このシースコネクタ54には、軟質
の固定シース5が嵌着されている。シースコネクタ54
内には、メカニカルシール55が嵌着されており、メカ
ニカルシール55はドライブシャフト4と摺接する。シ
ースコネクタ54には、生理食塩水供給用チューブ56
が連通している。
【0058】次に、このコントローラ10の動作を説明
する。図1に示すような、回転カッター3をガイドワイ
ヤー1に沿って血管内狭窄部2まで移動させた状態にお
いて、ドライブシャフト駆動用のブラシレスモータ46
を稼動させる。すると、ドライブシャフト4、ドライブ
シャフト4をチャッキングしているチャック爪48a及
びチャック部材48の後端に連結しているチャック爪結
合体49が、ロータマグネット44と一体に回転する。
これにより、ドライブシャフト4の先端の回転カッター
3が回転して血管内狭窄部2を切除する。
【0059】回転カッター3の回転状態において、モー
タ36を稼動させると偏心カム37が回転し、同偏心カ
ム37とともにベアリングホルダ39も偏心回転する。
すると、ベアリングホルダ39の垂下軸39aに連結さ
れたスライダ40が軸方向へ往復運動する。これによ
り、スライダ40に一体に設けられたドライブシャフト
駆動用モータ部46及びチャック部材48を介して、ド
ライブシャフト4が軸方向に往復運動する。したがっ
て、ドライブシャフト4の先端の回転カッター3には、
回転力とともにガイドワイヤー1に沿った方向への往復
運動が付与されることとなる。そのため、回転カッター
3による血管内狭窄部2の切削力を増加もしくは安定化
させることができる。
【0060】回転カッター3による血管内狭窄部2の初
期切除後に、血管内狭窄部2をさらに拡径治療する際
は、回転カッター3とドライブシャフト4を、ガイドワ
イヤー1に沿って一旦体外に引き出す。このとき、チャ
ック爪48aによるドライブシャフト4のチャッキング
を解除する。この場合、チャッキング解除用のシリンダ
ノブ51をスプリング53に抗する方向に押し動かす
と、シリンダノブ51によりチャック爪結合体49とチ
ャック部材48がスプリング50に抗して前進し、チャ
ック爪48aが中空回転軸47の前端から離れて開く。
これにより、チャック爪48aによるドライブシャフト
4のチャッキングが解除され、ドライブシャフト4をガ
イドワイヤー1に沿って体外に容易に引き出すことがで
きる。
【0061】なお、回転カッター3又は回転カッター3
と加療用回転カッター7とのユニットによる血管内狭窄
部2の切除時には、チューブ56からシースコネクタ5
4内に生理食塩水が供給される。生理食塩水は、固定シ
ース5内を流れて回転カッター3の方向に噴出される。
【0062】この方法によれば、偏心カム37を備えた
振動用のモータ36と、ドライブシャフト回転駆動用の
ブラシレスモータ46とを組み合わせて、コントローラ
10の機械的駆動部を構成したので、回転カッター3に
は回転による切削力と往復運動による切削力を併せ持た
せることができる。このため、回転カッター3による血
管内狭窄部2の切削力を増加あるいは安定化させること
ができる。さらに、回転カッター3とシース5をガイデ
ィングカテーテル6に挿入する際の摩擦を減らして挿入
しやすくできる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、回転カッターを、血管内狭窄部の初期切削後
にさらに拡径する際、ガイドワイヤーを体内に残したま
まドライブシャフト及び固定シースとともにガイドワイ
ヤーに沿っていったん体外に引き出して、引き出した回
転カッターをガイドワイヤー上で拡径することができ
る。このため、血管内狭窄部を拡径する際、ガイドワイ
ヤーから回転カッターをコントローラを含めて完全に抜
き取って回転カッター自体を交換する必要がない。した
がって、血管内狭窄部の拡径切削を速やかに行うことが
できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る治療器具の使用
状態を説明する斜視図である。
【図2】図1の治療器具のコントローラを拡大して示す
斜視図である。
【図3】図2のコントローラを一部破断して示す部分的
斜視図である。
【図4】図4(A)は初期切除用回転カッターと加療用
回転カッターの結合前の状態を治具に関連付けて示す断
面図であり、図4(B)は図4(A)の両カッター結合
状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る治療器具の回転
カッター拡径用治具の一部断面側面図である。
【図6】図6(A)〜(D)は、本発明の第3実施の形
態に係る治療器具の回転カッターを治具と関連付けて示
す断面図である。
【図7】本発明の第4実施の形態に係る治療器具の初期
切除用回転カッター及び加療用回転カッターを示す斜視
図である。
【図8】本発明の第5実施の形態に係る治療器具のコン
トローラの構造を示す側面断面図である。
【図9】図8の治療器具のコントローラの主要部の構造
を拡大して示す側面断面図である。
【図10】図8の治療器具のコントローラのシースコネ
クタを取り外した状態を示す側面断面図である。
【図11】堆積物を切削する方法を模式的に説明する図
である。
【符号の説明】
1 ガイドワイヤー 2 血管内狭窄
部 3 初期切除治療用回転カッター 3a 切削面部 3b 中段軸部 3c 小径軸部 3d 中心孔 3e 係合凹部 4 ドライブシャフト 5 固定シース 6 ガイディングカテーテル 7 加療用回転
カッター 7a 切削面部 7b 係合爪 10 コントローラ 11 ハウジン
グ 11A グリップ 12 台座孔部 13 治具 13a 先端屈
曲片 13b 切欠スリット 13c カム係
合片 13d カッター嵌合凹部 14 治具操作
レバー 15 カム 16 治具 16A、16B 操作レバー 17 台座 17a 孔部 17b 台座孔
部 17c 切欠スリット 18 加圧部材 18a 係合片部 18b カッタ
ー嵌合凹部 18c 切欠スリット 21 治具 21a カッター嵌合凹部 21b 切欠ス
リット 22 治具台座 22a 台座孔
部 23 溝 24 カッティ
ングエッジ 25 溝 26 カッティ
ングエッジ 30 グリップレバー 31 レバー芯
金 31a レバー芯金の下部 32 ロックレ
バー 33 モータホルダ 34 ガイドス
リット 35 ガイドピン 36 モータ 37 偏心カム 38 ベアリン
グ 39 ベアリングホルダ 39a 垂下軸 40 スライダ 41 スプリン
グ 42 電機子鉄芯 43 電機子コ
イル 44 ロータマグネット 45 ホールセ
ンサ 46 ブラシレスモータ部 47 中空回転
軸 48 チャック部材 48a チャッ
ク爪 49 チャック爪結合体 50 スプリン
グ 51 シリンダノブ 52 シリンダ
ホルダ 53 スプリング 54 シースコ
ネクタ 55 メカニカルシール 56 チューブ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管内に堆積物の堆積した狭窄部を通過
    させかつ体外に延出させるガイドワイヤーと、 このガイドワイヤーによって回転自在かつスライド自在
    にガイドされ、前記血管内狭窄部の堆積物を回転切削す
    る回転カッターと、 この回転カッターに連なるとともに前記ガイドワイヤー
    が内部に挿通される中空のドライブシャフトと、 このドライブシャフトが挿通された固定シースと、 前記ドライブシャフトの回転駆動部を有するコントロー
    ラと、を備え、前記回転カッターによって前記血管内狭
    窄部の貫通・拡径等の治療を行う治療器具であって、 さらに、前記回転カッター(初期切除用回転カッター)
    の切削面最大外径よりも大径の切削面外径を有する別の
    加療用回転カッターを前記ガイドワイヤー上の体外延出
    部に備え、 前記初期切除用回転カッターによる前記血管内狭窄部の
    切削治療後に該血管内狭窄部をさらに拡径する際、該初
    期切除用回転カッターを前記ドライブシャフト及び前記
    固定シースともども前記ガイドワイヤーに沿って一旦体
    外に引き出し、 体外に引き出した該初期切除用回転カッターに、前記加
    療用回転カッターを、前記ガイドワイヤー上で結合一体
    化させてカッター外径を拡径した後に、その結合一体化
    させたカッター(ユニットカッター)を再度体内に挿入
    して前記血管内狭窄部の継続拡径治療を可能なことを特
    徴とする治療器具。
  2. 【請求項2】 前記加療用回転カッターが、前記初期切
    除用回転カッターに対して嵌合係止又は圧入装着により
    結合一体化されるようになっていることを特徴とする請
    求項1記載の治療器具。
  3. 【請求項3】 前記加療用回転カッターが、前記初期切
    除用回転カッターの切削曲面外周に沿って塑性変形させ
    ることで該切除用回転カッターを覆うことを特徴とする
    請求項1記載の治療器具。
  4. 【請求項4】 前記加療用回転カッターが、前記ドライ
    ブシャフトと同軸上又は側近に予め配置されていること
    を特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の治療器
    具。
  5. 【請求項5】 前記加療用回転カッターが、前記ドライ
    ブシャフトと同軸上又は側近に予め配置した治具によっ
    て前記初期切除用回転カッターにセットされるようにな
    っていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記
    載の治療器具。
  6. 【請求項6】 前記治具が、梃子又はカムによる倍力機
    構を応用した片手操作可能な把握動作式レバー機構を有
    することを特徴とする請求項5記載の治療器具。
  7. 【請求項7】 前記初期切除用回転カッター及び前記加
    療用回転カッターが、それぞれの外周面に設けられた溝
    又はカッティングエッジによってそれぞれ切削面が形成
    されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項
    記載の治療器具。
  8. 【請求項8】 前記コントローラが、前記初期切除用回
    転カッターを前記固定シースの遠位端から前方の患部側
    に押し出す機構及び手前側に引き戻す機構を有し、これ
    らの機構が、自動復帰機構及び位置保持機構を備えた把
    握動作式操作レバーによって作動させられるようになっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の治療器具。
  9. 【請求項9】 前記コントローラが、前記初期切除用回
    転カッターに対し前記ガイドワイヤーに沿った方向に往
    復振動運動を加える振動付与機構を備えていることを特
    徴とする請求項1又は8記載の治療器具。
  10. 【請求項10】 前記コントローラにおける前記ドライ
    ブシャフトに回転力を付与する駆動部が、該ドライブシ
    ャフトを挿通可能な中空回転軸を有するモータを有する
    ことを特徴とする請求項1、8又は9記載の治療器具。
  11. 【請求項11】 前記コントローラが、前記ドライブシ
    ャフトのチャッキング機構と軟質シースの着脱機構を有
    していることを特徴とする請求項1、8、9又は10記
    載の治療器具。
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