JP2003289781A - 揮散装置 - Google Patents

揮散装置

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JP2003289781A
JP2003289781A JP2002098560A JP2002098560A JP2003289781A JP 2003289781 A JP2003289781 A JP 2003289781A JP 2002098560 A JP2002098560 A JP 2002098560A JP 2002098560 A JP2002098560 A JP 2002098560A JP 2003289781 A JP2003289781 A JP 2003289781A
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JP2002098560A
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Koichi Taniguchi
晃一 谷口
Noriaki Tsukuda
憲明 築田
Hidenao Saito
秀直 斎藤
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Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮散性薬剤をある程度長期間にわたって安定
して揮散させることができる揮散装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 薬剤組成物含有担体及びファンから構成
し、この薬剤組成物含有担体を上記ファンによる気流内
に配置したものであり、上記薬剤組成物含有担体とし
て、揮散性薬剤と包埋材とを、重量比で包埋材/揮散性
薬剤=0.1〜50となるように混合し、粒径1〜15
mmの粒状担体に担持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薬剤組成物含有
担体及びファンから構成される揮散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】揮散性の殺虫剤を部屋内に揮散させる場
合、この薬剤の蒸気圧が低いために、ファンを利用して
揮散を促進させるものが、特開平8−147号公報や特
開平7−111850号公報に開示されている。
【0003】これらの技術は、上記薬剤を保持体に含浸
したもので、薬剤揮散量が偏らないようにハニカム構造
にしたり、その構造の穴径と保持体の奥行きを規定した
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長期に
亘って薬剤を揮散させるためには、上記保持体の奥行を
長くしたり、構造を多くしなければならず、それに合わ
せてファンが大きくなり、装置が大型化してしまう。
【0005】これに対し、粒状の薬剤含浸体を用いたも
のが、特開平10−191862号公報に開示されてい
る。上記薬剤含浸体は、粒状のため風が均一にあたり、
風の流れ方向の部位による揮散量のバラツキを解消する
ことができる。また、粒状なので、薬剤の担持量が多
く、装置をコンパクトにすることができる。
【0006】ところが、この技術は、薬剤を含浸させて
いるため、風が当たると薬剤含浸体間で薬剤移動が生
じ、初期の揮散速度が速く、その後、時間と共に急激に
揮散速度が低下する。また、薬剤の染み出し、べたつ
き、周囲を汚す等のおそれがある。
【0007】そこでこの発明は、揮散性薬剤をある程度
長期間にわたって安定して揮散させることができる揮散
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、薬剤組成物
含有担体及びファンから構成し、この薬剤組成物含有担
体を上記ファンによる気流内に配置したものであり、上
記薬剤組成物含有担体として、揮散性薬剤と包埋材と
を、重量比で包埋材/揮散性薬剤=0.1〜50となる
ように混合し、粒径1〜15mmの粒状担体に担持させ
ることにより上記の課題を解決したのである。
【0009】薬剤組成物含有担体として、所定の粒状担
体に担持させることで、風量が大きくても均一に担体に
風が当たり、揮散量のバラツキが発生しない。また、揮
散性薬剤と包埋材とを所定割合で混合することで、風の
影響によって担体間の薬剤の移動(偏り)が抑えられる
ため、ある程度長期間にわたって、揮散性薬剤を安定し
て揮散させることができる。さらに、包埋材の種類及び
量で揮散量を調整できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において、この発明について
詳細に説明する。この発明にかかる揮散装置は、図1に
示すように、薬剤組成物含有担体1及びファン2から構
成されるものである。この薬剤組成物含有担体1は、上
記ファン2によって生じる気流内、より好ましくは、上
記ファン2によって生じる風を直接受ける位置に配置さ
れる。これにより、薬剤組成物含有担体1から揮散した
揮散性薬剤がこの発明にかかる揮散装置の置かれる空間
内に拡散する。
【0011】上記薬剤組成物含有担体1は、揮散性薬剤
と包埋材との混合物を、粒状担体に担持させたものであ
る。上記揮散性薬剤とは、常温あるいは加温した時に揮
散性を有するものをいう。このような揮散性薬剤として
は、芳香剤、抗菌・防カビ剤、殺虫剤、防虫剤等があげ
られる。これらは、揮散性薬剤の種類によって空間内に
おいて効果を発揮するのに有効な濃度が異なるため、目
的に応じて適当な揮散性薬剤を選定する。上記の芳香剤
や抗菌・防カビ剤の蒸気圧は、特に限定されないが、1
〜1000mmHgが好ましい。1000mmHgより
大きいと、揮散速度が速すぎるため、揮散速度を安定に
制御しきれないときがある。一方、1mmHg未満で
は、十分な有効濃度に達しないときがある。
【0012】また、上記の殺虫剤や防虫剤の蒸気圧は、
特に限定されないが、上記と同じ理由で0.00001
〜0.01mmHgが好ましい。
【0013】上記芳香剤としては、天然芳香剤や合成芳
香剤等があげられる。さらに、上記抗菌・防カビ剤とし
ては、アリルイソチオシアネート、オイゲノール、ヒノ
キチオール等があげられる。また、上記防虫剤として
は、ピレトリン、アレスレン、ペルメトリン等があげら
れる。上記殺虫剤としては、エンペンスリン、ベンフル
スリン、フェンフルスリン等のピレスロイド系防虫剤が
あげられる。
【0014】上記包埋材とは、常温時に固体で、上記揮
散性薬剤と混練可能であるものをいい、目的とする揮散
性薬剤の種類と有効な揮散量に応じ適宜選ばれる。上記
包埋材の例としては、オゾケライトに代表される鉱物ワ
ックス、パラフィンワックスやマイクロクリスタリンワ
ックス等の石油ワックス、脂肪酸やカルナバワックス、
ライスワックス等の天然ワックス、ガムロジン、ウッド
ロジン、トール油ロジンや変性ロジン及びそのエステル
化物、又は、ステアリルアルコール、ステアリン酸アミ
ド、安息香酸、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール等があげられる。これらは、単独で使用するこ
とができ、また、2種以上を混合して使用することがで
きる。
【0015】上記揮散性薬剤と包埋材との混合比は、目
的とする揮散性薬剤の種類と有効な揮散量に応じて選択
し、重量比で包埋材/揮散性薬剤=0.1〜50がよ
く、0.5〜3が好ましい。0.1より小さいと、包埋
材の量が十分でないため、風量が大きくなると揮散性薬
剤の担体間の移動が生じて、長期間に亘り一定の揮散量
を確保することが困難となる。一方、50を超えると、
粒状担体が必要以上に多くなり、揮散装置が大型化す
る。
【0016】上記粒状担体とは、上記の揮散性薬剤と包
埋材との混合物を担持することができ、かつ揮散性薬剤
との反応性に乏しい粒状物をいう。この担体を構成する
材質としては、セルロース、キトサン等の天然高分子及
びそれらの誘導体、ポリビニルアルコール、ポリウレタ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成高分子、ケ
イ酸塩、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ等の無機化
合物等があげられる。
【0017】また、上記粒状担体の粒径は、1〜15m
mがよく、2〜8mmが好ましい。1mmより小さい
と、圧力損失が生じて粒状担体に均一に風が当たらな
い。一方、15mmより大きいと、風が粒状担体に当た
らずに素通りする。
【0018】上記薬剤組成物含有担体1は、図1に示す
ように、ファン2の気流内に配置されるが、この薬剤組
成物含有担体1の収納部3のうち、上記気流の流れ方向
に対向する面は、この気流が通り抜けることができるよ
うな通気性部材4で構成されることが好ましい。この通
気性部材4としては、メッシュ、格子等を有する部材が
あげられる。
【0019】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげてこの発明を
さらに具体的に説明する。まず、実施例及び比較例にお
いて用いた薬品、及び試験方法を次に記載する。 <薬品> (1)揮散性薬剤 ・エンペンスリン:住友化学工業(株)製(以下、「E
PT」と略する。) ・シトラス香料:高砂香料(株)製;シトラス (2)包埋材 ・ステアリルアルコール:花王(株)製;カルコール8
098 ・ロジンエステル:荒川化学(株)製;AA−G
【0020】(実施例1〜4、比較例1〜2)表1に記
載の揮散性薬剤及び包埋材を表1に記載の割合で混合
し、これを粒状担体としてセルロースビーズ(レンゴー
(株)製:ビスコパール、粒径は表1に示す。)4gに
揮散性薬剤としてEPT100mgを担持させ、薬剤組
成物含有担体を製造した。この薬剤組成物含有担体40
mlを対向する両端面が通気性部分であるワリフ(日石
プラスト(株)製:HS−24)で形成された円筒容器
(5cmφ×3cm)に充填し、シロッコファンの排気
口に取り付けた。回転開始から1ヶ月後(初期)、回転
開始から2ヶ月経過後(中期)、回転開始から3ヶ月経
過後(後期)の薬剤組成物含有担体中の残存薬剤量をガ
スクロマトグラフィーによって分析し、薬剤減少量を1
ヶ月間の揮散量とした。その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】(比較例3)実施例2のうち、包埋材とし
てステアリルアルコールの重量を50g(包埋材/揮散
性薬剤=500)とした。しかし、薬剤組成物含有担体
が150mlとなってしまい、上記円筒容器にその全量
を充填し得なかった。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、薬剤組成物含有担体
として、所定の粒状担体に担持させるので、風量が大き
くても均一に担体に風が当たり、揮散量のバラツキが発
生しない。
【0024】また、揮散性薬剤と包埋材とを所定割合で
混合するので、風の影響によって担体間の薬剤の移動
(偏り)が抑えられるため、ある程度長期間にわたっ
て、揮散性薬剤を安定して揮散させることができる。さ
らに、包埋材の種類及び量で揮散量を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる揮散装置の例を示す模式図
【符号の説明】
1 薬剤組成物含有担体 2 ファン 3 収納部 4 通気性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 秀直 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 Fターム(参考) 2B121 AA11 AA20 CA02 CA15 CA43 CA44 CA61 CC02 CC03 CC04 EA01 FA05 4C002 AA03 BB02 DD03 DD06 FF01 HH06 KK01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤組成物含有担体及びファンから構成
    し、この薬剤組成物含有担体を上記ファンによる気流内
    に配置したものであり、上記薬剤組成物含有担体とし
    て、揮散性薬剤と包埋材とを、重量比で包埋材/揮散性
    薬剤=0.1〜50となるように混合し、粒径1〜15
    mmの粒状担体に担持させたものを用いた揮散装置。
  2. 【請求項2】 上記揮散性薬剤が常温又は加温時に揮散
    性を有する芳香剤、抗菌・防カビ剤、防虫剤又は殺虫剤
    である請求項1に記載の揮散装置。
JP2002098560A 2002-04-01 2002-04-01 揮散装置 Pending JP2003289781A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005160469A (ja) * 2003-11-10 2005-06-23 Dainippon Jochugiku Co Ltd 薬剤揮散装置
JP2016019642A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 株式会社Clox 空気浄化装置
JP7496053B2 (ja) 2020-03-27 2024-06-06 東洋製罐グループホールディングス株式会社 芳香組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005160469A (ja) * 2003-11-10 2005-06-23 Dainippon Jochugiku Co Ltd 薬剤揮散装置
JP2016019642A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 株式会社Clox 空気浄化装置
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