JP2003289634A - コンセント装置 - Google Patents

コンセント装置

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JP2003289634A
JP2003289634A JP2002091718A JP2002091718A JP2003289634A JP 2003289634 A JP2003289634 A JP 2003289634A JP 2002091718 A JP2002091718 A JP 2002091718A JP 2002091718 A JP2002091718 A JP 2002091718A JP 2003289634 A JP2003289634 A JP 2003289634A
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inverter
voltage
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capacitor
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JP2002091718A
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Mitsuo Tomita
光雄 冨田
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PLEIAD KK
SRL Inc
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PLEIAD KK
SRL Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電時に電圧を供給できるコンセント装置を
提供する。 【解決手段】 この発明のコンセント装置1は、第1お
よび第2のDC−DCインバータ18、22と、その間
に配置されたコンデンサ21を備えている。平常時は、
第1インバータから出力される直流電圧によってコンデ
ンサが充電される。停電時または過電圧の発生時には、
第1インバータの動作が停止し、コンデンサに蓄積され
た電圧が第2インバータに入力される。これにより、コ
ンセント装置は、停電時にも電圧を供給できる。また、
外部機器を過電圧から保護する。各インバータには定電
圧制御回路が接続されている。これにより、各インバー
タの出力が安定化するので、安定した電圧供給が可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機器に電圧を供
給するコンセント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のコンセント装置は、商用電源から
の電圧を電気機器に供給するために使用される。機器の
安定動作のためには、電圧が安定して供給されることが
望ましい。例えば、サージ、スパイクなどの電圧異常に
よって過大な電圧が機器に供給されると、機器が破損し
かねない。このため、サージフィルタを内蔵するコンセ
ント装置が市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この技術では、サージ
のような過電圧に対処するだけでなく、停電時にも電圧
を供給できるコンセント装置が要望されている。
【0004】そこで、この発明は、停電時に電圧を供給
できるコンセント装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンセン
ト装置は、入力端子、整流器、第1のDC−DCインバ
ータ、第1インバータ制御部、第2のDC−DCインバ
ータ、コンデンサ、スイッチング回路、および出力端子
を備えている。このコンセント装置を使用するときは、
入力端子に外部交流電源(例えば、商用電源)が接続さ
れ、出力端子には、交流電圧を供給すべき外部機器が接
続される。
【0006】整流器の入力は、入力端子に接続されてい
る。整流器の出力には、第1DC−DCインバータの入
力が接続されている。第1インバータ制御部は、入力端
子および第1DC−DCインバータに接続されている。
第1インバータ制御部は、入力端子に入力される交流電
圧にしたがって、第1DC−DCインバータの動作を制
御する。第2DC−DCインバータの入力は、第1DC
−DCインバータの出力に接続されている。コンデンサ
は、第1DC−DCインバータと第2DC−DCインバ
ータの間に配置されている。コンデンサは、第1DC−
DCインバータの出力および第2DC−DCインバータ
の入力にそれぞれ並列接続されている。スイッチング回
路の入力は、第2DC−DCインバータの出力に接続さ
れている。スイッチング回路は、第2DC−DCインバ
ータからの直流電圧を交流電圧に変換する。スイッチン
グ回路の出力は、出力端子に接続されている。これによ
り、スイッチング回路で生成された交流電圧が出力端子
から出力される。
【0007】コンデンサは、第1DC−DCインバータ
の出力電圧によって充電される。第1インバータ制御部
は、停電を検知すると、第1DC−DCインバータの動
作を停止させる。この場合、コンデンサに蓄積された電
圧が第2DC−DCインバータに供給され、交流電圧が
生成される。したがって、このコンセント装置は、平常
時だけでなく停電時にも電圧が供給できる。第1インバ
ータ制御部は、過電圧が検知されたときにも、第1DC
−DCインバータの動作を停止させる。これにより、過
電圧が遮断される。この場合も、コンデンサに蓄積され
た電圧を用いて交流電圧が生成される。したがって、こ
のコンセント装置は、外部機器を過電圧から保護しなが
ら、外部機器に電圧を供給できる。
【0008】第1DC−DCインバータは、絶縁トラン
スを含んでいてもよい。同様に、第2DC−DCインバ
ータも、絶縁トランスを含んでいてもよい。絶縁トラン
スによって入力端子と出力端子が絶縁される。このた
め、入力端子に入力される交流電圧のノイズは、出力端
子に伝わりにくい。
【0009】第1インバータ制御部は、入力監視回路お
よび第1の定電力制御回路を備えていてもよい。入力監
視回路は、入力端子に接続されている。入力監視回路
は、入力交流電圧の過電圧または停電を検知する。第1
定電力制御回路は、入力監視回路および第1DC−DC
インバータに接続されている。入力監視回路は、過電圧
または停電を検知すると、第1定電圧制御回路にインバ
ータ停止信号を送る。第1定電圧制御回路は、インバー
タ停止信号を受け取ると、第1DC−DCインバータの
動作を停止させる。
【0010】第1定電圧制御回路は、コンデンサに接続
されていてもよい。第1定電圧制御回路は、第1DC−
DCインバータの出力電圧と、コンデンサの電圧とに基
づいて、第1DC−DCインバータの出力電圧をフィー
ドバック制御してもよい。
【0011】第2DC−DCインバータは二つの出力直
流電圧を有しており、この二つの出力直流電圧は、実質
的に同じ絶対値と、反対の極性とを有していてもよい。
スイッチング回路は、その二つの出力直流電圧を受け取
り、その二つの出力直流電圧を交互に出力することによ
り交流電圧を生成してもよい。
【0012】この発明のコンセント装置は、第2DC−
DCインバータおよび出力端子に接続された第2の定電
圧制御回路をさらに備えていてもよい。第2定電圧制御
回路は、第2DC−DCインバータの出力直流電圧の絶
対値と、出力端子に供給される交流電圧とに基づいて、
第2DC−DCインバータの出力電圧をフィードバック
制御してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明に
おいて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明
を省略する。
【0014】図1は、この実施形態に係るコンセント装
置1の構成を示すブロック図である。コンセント装置1
は、入力端子12および出力端子32を有する。コンセ
ント装置1を使用するときは、商用電源(100V、5
0/60Hz)2に入力端子12を接続し、外部機器3
を出力端子32に接続する。商用電源2から入力端子1
2に商用交流電圧が供給される。出力端子32から外部
機器3に交流電圧が供給される。
【0015】コンセント装置1は、整流器14、第1イ
ンバータ18、第1インバータ制御部19、コンデンサ
21、第2インバータ22、およびスイッチング回路2
4を備えている。第1インバータ制御部19は、商用電
源監視回路16と第1定電圧制御回路20から構成され
ている。コンセント装置1は、第2定電圧制御回路2
6、異常表示回路28、および出力画面30をさらに備
えている。以下では、これらの構成要素について順次に
説明する。
【0016】整流器14の入力は、入力端子12に電気
的に接続されている。整流器14には、商用電源2から
入力端子12を介して商用交流電圧が送られる。整流器
14は、商用交流電圧を直流電圧に変換する。整流器1
4は、ダイオードブリッジからなる整流回路と、その整
流回路に並列接続された平滑用コンデンサを含んでい
る。
【0017】整流器14の出力には、第1インバータ1
8の入力が電気的に接続されている。第1インバータ1
8は、DC−DCインバータである。したがって、第1
インバータ18の入力電圧および出力電圧は、ともに直
流である。第1インバータ18は、整流器14から出力
される直流電圧の周波数および電圧を調整できる。第1
インバータ18は、商用電圧の100Vよりも低い直流
電圧(本実施形態では10V)を出力する。
【0018】第1インバータ18は、絶縁トランスを含
んでいる。つまり、第1インバータ18は、絶縁型のイ
ンバータである。第1インバータ18は、スイッチング
回路および整流用ダイオードをさらに含んでいる。絶縁
トランスの1次側にスイッチング回路が接続され、2次
側に整流用ダイオードが接続されている。スイッチング
回路は、そのスイッチング動作により入力直流電圧を交
流電圧に変換する。スイッチング周波数は、100kH
z以上200kHz以下であることが好ましい。スイッ
チング周波数を商用周波数(50/60Hz)としない
のは、トランスの小型化のためである。スイッチング周
波数を100kHz以上200kHzとすれば、スイッ
チング周波数が商用周波数である場合に比べて、トラン
スの大きさを1/10〜1/30にできる。
【0019】第1インバータ18の出力には、第2イン
バータ22の入力が電気的に接続されている。第1イン
バータ18の出力直流電圧は、第2インバータ22に送
られる。第2インバータ22は、第1インバータ18と
同じく、DC−DCインバータである。第2インバータ
22は、第1インバータから出力される直流電圧の周波
数および電圧を調整できる。第2インバータ22は、極
性が反対の二つの直流電圧を出力する。これらの直流電
圧は、実質的に等しい絶対値を有している。本実施形態
では、+100Vおよび−100Vの直流電圧が第2イ
ンバータ22から出力される。つまり、二つの出力電圧
の絶対値は、商用電圧の最大値に等しい。
【0020】第2インバータ22は、第1インバータ1
8と同様に絶縁型のインバータであり、スイッチング回
路、絶縁トランス、および整流用ダイオードを含んでい
る。絶縁トランスの1次側にスイッチング回路が接続さ
れ、2次側に整流用ダイオードが接続されている。トラ
ンスの小型化のために、スイッチング周波数は、100
kHz以上200kHz以下であることが好ましい。
【0021】第1インバータ18と第2インバータ22
の間には、コンデンサが配置されている。コンデンサ2
1は、第1インバータの出力に並列接続されている。コ
ンデンサ21は、第2インバータ22の入力にも並列接
続されている。コンデンサ21は、第1インバータ18
から出力される直流電圧によって充電される。コンデン
サ21に蓄積された電力は、停電時のバックアップ電源
として機能する。この点については後述する。本実施形
態では、1分程度のバックアップ時間を想定している。
このため、コンデンサ21は、100F以上の静電容量
を有することが好ましい。
【0022】第2インバータ22の出力には、スイッチ
ング回路24の入力が電気的に接続されている。スイッ
チング回路24は、二つのFETを含んでいる。スイッ
チング回路24は、一種のチョッパである。スイッチン
グ回路24は、第2インバータ22から、極性の異なる
二つの直流出力電圧を受け取る。スイッチング回路24
は、スイッチング動作により、それらの直流電圧を交互
に出力する。これにより、最大値が100Vの交流電圧
が生成される。
【0023】スイッチング回路24の出力には、出力端
子32が電気的に接続されている。したがって、スイッ
チング回路24によって生成された交流電圧は、出力端
子32から外部機器3へ供給される。
【0024】入力端子12には、第1インバータ制御部
19の商用電源監視回路16も接続されている。入力端
子12は、商用電源監視回路16の入力に電気的に接続
されている。商用電源監視回路16には、商用電源2か
ら商用交流電圧が送られる。商用電源監視回路16は、
商用電圧のノイズレベルを検出し、所定のしきいレベル
との比較によってノイズの有無を判断する。このノイズ
には、停電や過電圧が含まれる。商用電源監視回路16
は、停電または過電圧を検知すると、インバータ停止信
号を第1定電圧制御回路20へ送る。また、商用電源監
視回路16は、停電の解消または過電圧の解消を検知す
ると、インバータ作動信号を第1定電圧制御回路20へ
送る。
【0025】第1インバータ制御部19の第1定電圧制
御回路20は、商用電源監視回路16および第1インバ
ータ18に電気的に接続されている。第1定電圧制御回
路20は、コンデンサ21にも電気的に接続されてい
る。第1定電圧制御回路20は、コンデンサ21の電圧
を検出できる。
【0026】第1定電圧制御回路20は、フィードバッ
ク制御により、第1インバータ18の出力電圧を一定の
電圧(本実施形態では、10V)に制御する。第1定電
圧制御回路20は、第1インバータ18の出力電圧およ
びコンデンサ21の電圧に応じて、第1インバータ18
のスイッチング周波数またはスイッチングデューティを
変化させる。このようなフィードバック制御により、第
1インバータ18の出力電圧が一定に制御される。
【0027】さらに、第1定電圧制御回路20は、商用
電源監視回路16からインバータ停止信号を受け取る
と、第1インバータ18の動作を停止させる。また、第
1定電圧制御回路20は、商用電源監視回路16からイ
ンバータ作動信号を受け取ると、第1インバータ18を
駆動する。このように、第1定電圧制御回路20は、商
用電源監視回路16からの制御信号に応答して、第1イ
ンバータ18を動作させ、または動作を停止させる。
【0028】本実施形態では、第2インバータ22にも
定電圧制御回路26が電気的に接続されている。この第
2定電圧制御回路26は、出力端子32にも電気的に接
続されている。第2定電圧制御回路26は、第2インバ
ータ22の出力電圧の絶対値(本実施形態では、100
V)を検出できる。第2定電圧制御回路26は、出力端
子32に送られる交流電圧も検出できる。
【0029】第2定電圧制御回路26は、フィードバッ
ク制御により、第2インバータ22の出力電圧を一定の
電圧(本実施形態では、+100Vおよび−100V)
に制御する。第2定電圧制御回路26は、第2インバー
タ22の出力電圧の絶対値および出力端子32に送られ
る交流電圧に応じて、第2インバータ22のスイッチン
グ周波数またはスイッチングデューティを変化させる。
このようなフィードバック制御により、コンセント装置
1の出力電圧が安定化される。したがって、出力端子3
2へ流れる負荷電流の変動によってコンセント装置1の
出力電圧が変動することが防止される。
【0030】商用電源監視回路16、第1定電圧制御回
路20、および第2定電圧制御回路26には、異常表示
回路28が電気的に接続されている。異常表示回路28
には、表示画面30が電気的に接続されている。異常表
示回路28は、コンデンサ装置1に関する異常情報を収
集する。異常表示回路28は、異常情報を受け取ると、
コンデンサ装置1の異常を通知するメッセージを表示画
面30上に表示する。
【0031】具体的に述べると、商用電源監視回路16
は、商用電圧の停電または過電圧を検知すると、停電ま
たは過電圧を通知する信号を異常表示回路28へ送る。
第1定電圧制御回路20は、コンデンサ21が完全に放
電されたときに、そのことを通知する信号を異常表示回
路28へ送る。第2定電圧制御回路26は、コンセント
装置1の出力電圧に異常が生じたときに、そのことを通
知する信号を異常表示回路28へ送る。異常表示回路2
8は、これらの信号を受け取ると、表示制御信号を表示
画面30へ送る。その表示制御信号は、異常通知信号が
示す異常の種類に対応している。これにより、異常の種
類に応じたメッセージが表示画面30上に表示される。
ユーザは、このメッセージを見ることで、異常が発生し
たこと、および異常の種類を知ることができる。
【0032】以下では、平常時および商用電圧の異常時
におけるコンセント装置1の動作を説明する。
【0033】平常時、コンセント装置1は、商用電源2
からの交流電圧を外部機器3へ伝達するとともに、コン
デンサ21を充電する。具体的には、整流器14、第1
インバータ18および第1定電圧制御回路20によっ
て、商用電圧から安定な直流電圧が生成される。コンデ
ンサ21は、この直流電圧によって充電される。この直
流電圧は、第2インバータ22、スイッチング回路24
および定電圧制御回路26によって、安定した交流電圧
に変換される。この交流電圧が、出力端子32から外部
機器3へ供給される。
【0034】一方、商用電圧の停電または過電圧が発生
すると、コンセント装置1は、商用電圧の供給を停止す
る。この場合、コンデンサ21に蓄積された電圧に基づ
いて外部機器3に電圧が供給される。商用電源監視回路
16は、停電または過電圧を検知すると、第1定電圧制
御回路20へ停止信号を送る。第1定電圧制御回路20
は、停止信号に応答して、第1インバータ18の動作を
停止させる。これにより、商用電圧は外部機器3へ供給
されなくなる。したがって、過電圧が発生しても、外部
機器3は過電圧から保護される。第1インバータ18の
動作が停止すると、第2インバータ22、スイッチング
回路24および第2定電圧制御回路26は、コンデンサ
21に蓄積された直流電圧に基づいて交流電圧を生成す
る。この交流電圧が出力端子32を介して外部機器3に
供給される。したがって、コンセント装置1は、停電時
にも外部機器3に交流電圧を供給できる。電圧の供給
は、コンデンサ21が完全に放電するまで続く。このよ
うに、コンセント装置1は、バックアップ電源としても
機能も有している。
【0035】コンセント装置1の利点について説明す
る。コンセント装置は、主に、以下の六つの利点を有し
ている。
【0036】第1に、コンセント装置1は、停電が発生
しても、外部機器3に電圧を供給することができる。こ
れは、平常時にコンセント装置1に入力される電圧によ
ってコンデンサ21が充電され、停電が発生すると、コ
ンデンサ21に蓄積された電圧を用いて出力電圧が生成
されるからである。
【0037】第2に、コンセント装置1は、短時間の停
電が多発する状況でも、電圧の供給を継続できる。例え
ば、雷の時期には、短い時間間隔で停電が多発する場合
がある。停電時の電源として蓄電池を使用すると、この
ような状況に対処できない可能性が高い。蓄電池は完全
に放電してしまうと、その充電に長時間を要する。例え
ば、鉛蓄電池では、充電に10〜20時間かかる。これ
に対し、100Fのコンデンサは、数秒で充電が完了す
る。したがって、商用電圧が復旧している短い時間中に
コンデンサは完全に回復できる。このため、停電が多発
する状況でも、機器に電圧を供給し続けられる。
【0038】なお、蓄積できる電力量は、一般に、蓄電
池の方がコンデンサよりも大きい。しかし、近年では、
100F以上という大容量を有するコンデンサが開発さ
れている。このようなコンデンサを使用すれば、1分程
度の電圧供給が可能である。1分以上の停電は極めて稀
なので、パックアップ電源としてのコンデンサの利用は
十分に実用的である。
【0039】第3に、コンセント装置1は、安定した電
圧を出力できる。その理由の一つは、第2定電圧制御回
路26が出力電圧を監視し、出力電圧を安定化すること
である。別の理由は、二つの絶縁型インバータ18およ
び22が入力端子12と出力端子32とを2重に分離・
絶縁することである。これにより、商用電源2で発生し
たノイズが遮断され、外部機器3まで伝達されない。こ
のため、コンセント装置1は、入力電圧の異常から外部
機器3を保護できる。さらに別の理由は、商用電圧に過
電圧が発生すると、商用電圧の代わりに、コンデンサ2
1に蓄積された電圧に基づいて出力電圧が生成されるこ
とである。さらに別の理由は、商用電源2とコンデンサ
21との切り換えにスイッチを使用しないことである。
この切り換えは、第1インバータ18の動作の停止およ
び開始によって行われる。切り換えスイッチを使用しな
いことで、切り換えスイッチの動作に伴うノイズも排除
される。
【0040】第4に、コンセント装置1は、小型で軽量
である。これは、バックアップ電源として、蓄電池では
なくコンデンサを採用しているからである。一般に、コ
ンデンサは、蓄電池よりもエネルギー密度が高い。この
ため、コンデンサは、蓄電池と比べて小型化・軽量化が
容易である。小型のコンデンサを使用することで、コン
セント装置1の小型化・軽量化が可能になる。
【0041】第5に、コンセント装置1は、保守管理の
負担が少ない。これも、バックアップ電源として、蓄電
池ではなくコンデンサを採用しているからである。コン
デンサの寿命は、一般に10年以上と長い。対照的に、
鉛蓄電池の寿命は3年程度である。
【0042】第6に、コンセント装置1は、低温での動
作が可能である。コンデンサは、バッテリに比べて低温
への耐久性が高い。このため、コンセント装置1は、約
−25℃の温度下でも問題なく動作する。
【0043】
【発明の効果】この発明のコンセント装置は、平常時に
充電されるコンデンサを備えており、停電時には、コン
デンサの電圧を用いて出力電圧を生成する。したがっ
て、停電時であっても外部機器へ電圧を供給できる。過
電圧がコンセント装置に入力されたときにも、過電圧を
遮断し、コンデンサの電圧を用いて外部機器へ電圧を供
給する。このため、このコンセント装置は、外部機器を
過電圧から保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンセント装置の実施形態の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…コンセント装置、2…商用電源、3…外部機器、1
2…入力端子、14…整流器、16…商用電源監視回
路、18…第1DC−DCインバータ、19…第1イン
バータ制御部、20…第1定電圧制御回路、21…コン
デンサ、22…第2DC−DCインバータ、24…スイ
ッチング回路、26…第2定電圧制御回路、28…異常
表示回路、30…出力画面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA03 FA16 FB21 FC14 FC40 MA01 MA09 MA18 MB03 MB20 5G015 FA16 GA04 HA02 HA17 JA32 JA62 5H007 AA17 CB12 CC13 FA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧が供給されるべき入力端子と、 前記入力端子に接続された入力を有する整流器と、 前記整流器の出力に接続された入力を有する第1のDC
    −DCインバータと、 前記入力端子および前記第1DC−DCインバータに接
    続され、前記入力端子に供給される交流電圧にしたがっ
    て前記第1DC−DCインバータの動作を制御する第1
    インバータ制御部と、 前記第1DC−DCインバータの出力に接続された入力
    を有する第2のDC−DCインバータと、 前記第1DC−DCインバータと前記第2DC−DCイ
    ンバータの間に配置され、前記第1DC−DCインバー
    タの出力および前記第2DC−DCインバータの入力に
    それぞれ並列接続されたコンデンサと、 前記第2DC−DCインバータの出力に接続された入力
    を有し、前記第2DC−DCインバータからの直流電圧
    を交流電圧に変換するスイッチング回路と、 前記スイッチング回路の出力に接続された出力端子とを
    備えるコンセント装置であって、 前記コンデンサは、前記第1DC−DCインバータの出
    力電圧によって充電され、 前記第1インバータ制御部は、過電圧または停電を検知
    すると、前記第1DC−DCインバータの動作を停止さ
    せるコンセント装置。
  2. 【請求項2】 前記第1DC−DCインバータおよび前
    記第2DC−DCインバータの双方が絶縁トランスを含
    んでいる請求項1記載のコンセント装置。
  3. 【請求項3】 前記第1インバータ制御部は、 前記入力端子に接続され、過電圧または停電を検知する
    入力監視回路と、 前記入力監視回路および前記第1DC−DCインバータ
    に接続された第1の定電圧制御回路と、を備えており、 前記入力監視回路は、過電圧または停電を検知すると、
    前記第1定電圧制御回路にインバータ停止信号を送り、 前記第1定電圧制御回路は、前記インバータ停止信号を
    受け取ると、前記第1DC−DCインバータの動作を停
    止させる請求項1記載のコンセント装置。
  4. 【請求項4】 前記第1定電圧制御回路は、前記コンデ
    ンサに接続されており、 前記第1定電圧制御回路は、前記第1DC−DCインバ
    ータの出力電圧および前記コンデンサの電圧に基づい
    て、前記第1DC−DCインバータの出力電圧をフィー
    ドバック制御する請求項1記載のコンセント装置。
  5. 【請求項5】 前記第2DC−DCインバータは二つの
    出力直流電圧を有しており、 前記二つの出力直流電圧は、実質的に同じ絶対値と、反
    対の極性とを有しており、 前記スイッチング回路は、前記二つの出力直流電圧を受
    け取り、前記二つの出力直流電圧を交互に出力すること
    により交流電圧を生成する請求項1記載のコンセント装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2DC−DCインバータおよび前
    記出力端子に接続された第2の定電圧制御回路をさらに
    備える請求項5記載のコンセント装置であって、 前記第2定電圧制御回路は、前記第2DC−DCインバ
    ータの出力直流電圧の絶対値および前記出力端子に供給
    される交流電圧に基づいて、前記第2DC−DCインバ
    ータの出力電圧をフィードバック制御する請求項5記載
    のコンセント装置。
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