JP2003288545A - 文字認識装置及び文字認識プログラム - Google Patents

文字認識装置及び文字認識プログラム

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JP2003288545A
JP2003288545A JP2002092934A JP2002092934A JP2003288545A JP 2003288545 A JP2003288545 A JP 2003288545A JP 2002092934 A JP2002092934 A JP 2002092934A JP 2002092934 A JP2002092934 A JP 2002092934A JP 2003288545 A JP2003288545 A JP 2003288545A
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Japan
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character
data
unit
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handwriting input
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JP2002092934A
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English (en)
Inventor
Takashi Omura
剛史 大村
Yoshikazu Yamamoto
善和 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】あらかじめ指定された枠内に文字を記入する必
要が無く、また、文字と線画とを混在して手書入力をお
こなった場合でも、高い文字認識率を有する文字認識装
置を提供することができる。また、文字ブロックごとに
文字認識を行い、さらに、隣接する文字ブロック間にお
ける文字認識を行うため、高速度で高い文字認識率を有
する文字認識装置を提供する。 【課題を解決するための手段】手書入力データを分析
し、手書文字データと描画データとに分離する手書入力
データ分離部と、前記手書文字データを分析して所定の
方向に連続する文字列単位の文字ブロックを設定する文
字ブロック生成部と、前記文字ブロック単位で手書文字
データの文字認識を行う文字認識部とを具備するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書き入力された
内容の電子データ化を行う文字認識装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、目まぐるしく情報化が進む中、オ
フィスでは会議中にホワイトボードに書き込んだ文字等
をスキャナ等で読み取って文字認識を行いテキストデー
タに変換してパソコン等に保存し、保存したデータを2
次加工して利用するなどの需要が高まっている。また、
この他にも様々な電子データ化が要求されるオフィスに
おいては、ホワイトボードに限らず紙や電子ペーパー等
の各種媒体に書き込まれる手書文字をデータベース化す
るための装置として、文字認識装置は必要不可欠のもの
となりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
文字認識装置では、あらかじめ指定された枠内に文字を
記入する必要があったり、また、文字と線画とを区別し
て認識することが困難なため、書き込み時に文字入力も
しくは線画入力を区別させるアクションを設ける必要が
あったりするなどの問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上述する問題を解決す
ることを主たる課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、手
書入力データを分析し、手書文字データと描画データと
に分離する手書入力データ分離部と、前記手書文字デー
タを分析して所定の方向に連続する文字列単位の文字ブ
ロックを設定する文字ブロック生成部と、前記文字ブロ
ック単位で手書文字データの文字認識を行う文字認識部
とを具備するようにしたものである。
【0006】なお、ここで「文字」とは、漢字、仮名、
ローマ字、句読点等、例えば日本語入力ソフト等により
文字コードに変換可能なものを示す。
【0007】このような構成によれば、あらかじめ指定
された枠内に手書文字を記入する必要がなく、また、書
込み時に文字入力もしくは線画入力を区別させるアクシ
ョンを必要とせずに文字と線画とを区別して文字認識可
能な文字認識装置の提供を行うことができる。
【0008】また、読み取った手書入力データを再加工
可能にするためには、前記文字認識部で認識した手書文
字データをテキストデータに変換して出力するとともに
前記描画データをそのまま出力するデータ変換部を設け
ればよい。
【0009】そして手書入力データを手書文字データと
描画データとに分離するためには、画面上に表示した前
記手書入力データの中の少なくとも一部を包囲する枠の
指定を受け付ける枠データ受付部と、前記手書入力デー
タと前記枠データ受付部で受け付けた枠とを比較し、手
書入力データが枠より大きい場合は描画データとして認
識し、手書入力データが枠より小さい場合は手書文字デ
ータとして認識する手書入力データ比較部とを用意し、
前記手書入力データ分離部が、この手書入力データ比較
部の認識結果に基づき、手書入力データを手書文字デー
タと描画データとに分離すればよい。
【0010】ところで、高い文字認識率を得るために
は、複数の文字ブロック間同士の関係を解析してそれら
文字ブロック内の文字認識を行うことが好ましい。
【0011】この文字認識の具体的な実施態様として
は、前記文字認識部が、認識した複数の文字における幾
何学的な文字分離の確率と、文字認識辞書に格納される
文字との近似度と、隣接する2文字間の遷移頻度により
求められる2文字間遷移確率とから最も確信度の高い文
字列の組合せを決定することが挙げられる。
【0012】ところで、手書による文字を認識し高い文
字認識率を得るためには、前記手書入力データが、筆順
等の書込み順序を示す属性を有するストローク単位で構
成されるものであることが好ましい。
【0013】さらに、縦書きや横書きや斜め書き等の書
込み方向を解析するためには、ストロークに基づき、文
字ブロック内における文字列の書込み方向を解析する運
筆方向解析部を具備すればよい。
【0014】また、ストロークから文字の認識を行うた
めには、前記文字ブロック生成部が、同一の書込み方向
にある全てのストロークを包囲する包囲枠とこの全ての
ストロークの次に書き込まれた次ストロークとが交差す
るときに、前記全てのストローク及び前記次ストローク
を含む全ストロークを包囲する新たな包囲枠を形成し、
一方、同一の書込み方向にある全てのストロークを包囲
する包囲枠とこの全てのストロークの次に書き込まれた
次ストロークとが交差せず且つ該次ストロークが前記包
囲枠の書込み方向の所定の範囲にない場合、前記包囲枠
に含まれる全てのストロークを文字ブロックとして設定
することが好ましい。
【0015】なお、ここで「交差する」とは、包囲枠と
次ストロークとが少なくとも一部交差している場合や包
囲枠が次ストロークを包囲する場合も含む。
【0016】前記所定の範囲の具体的な実施態様として
は、前記所定の範囲が前記包囲枠端縁から書込み方向に
連続し、かつ、その書込み方向に連続する距離が、前記
包囲枠における書込み方向と直行する辺の所定倍の長さ
以内であることが好ましい。
【0017】さらに、高い文字認識率を得るためには、
前記手書入力データが、筆順等の書込み順序を示す属性
を有するストローク単位で構成され、このストロークか
ら得られた文字ブロック内における文字列の書込み方向
に基づき、文字ブロック間の繋がりを解析するブロック
間関係解析部を具備し、このブロック間関係解析部で得
られた文字ブロック間の繋がりに基づき、前記文字認識
部が、複数の文字ブロック間同士の関係を解析してそれ
ら文字ブロック内の文字認識を行うことが望ましい。
【0018】手書文字と描画とが混在する手書入力から
これらを分離するためには、手書文字と描画とを含む手
書入力データに基づいて、コンピュータの画面上に表示
させた手書文字部分と描画部分の内、いずれかの少なく
とも一部を包囲する枠の指定を受け付ける枠データ受付
部と、前記手書入力データと前記枠データ受付部で受け
付けた枠とを比較し、手書入力データが枠より大きい場
合は描画データとして認識し、手書入力データが枠より
小さい場合は手書文字データとして認識する手書入力デ
ータ分離部とを具備することが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。
【0020】本発明の文字認識装置Pは、図1に示すよ
うに、書込み可能なボード面W1を有するホワイトボー
ドWBに取り付けられるセンサ装置Sとともに使用され
るものであって、このセンサ装置Sからホワイトボード
WBに書き込まれる手書文字データLや描画データD等
が含まれる手書入力データFを受信し、文字認識処理を
行うものである。
【0021】センサ装置Sは、現在市販されているボー
ドスキャナに分類されるものであって、二つの吸盤を利
用してボード面W1に着脱可能に取り付けられており、
そして、ペン圧を検知して音波を出力する図示しない専
用の筆記具とともに使用される。そして、このセンサ装
置Sは、図2に示すように、CPU101、内部メモリ
102、専用筆記具から出力される音波を検出する二つ
の超音波センサ103、104、赤外線センサ105、
RS232C等の通信インタフェイス106等を主な構
成要素とする。
【0022】そして、内部メモリ102に記憶したプロ
グラムに従ってCPU101や他の機器が動作し、図3
に示すように、少なくとも手書入力データ取得部11
と、手書入力データ送信部12としての機能を有してい
る。
【0023】さらに詳述すると、このセンサ装置Sは、
二つの超音波センサ103、104を、該センサ装置S
の上下方向に一定距離隔てて設けてあり、二つの超音波
センサ103、104と前記筆記具との位置関係によっ
て筆記具の位置を検出できるように設定している。そし
て、この筆記具を用いて手書入力すると、すなわち筆記
具を筆圧がかかった状態で移動すると、これらの軌跡を
手書入力データとして手書入力データ取得部11が取得
する。すなわち、手書入力データは、筆順等の書込み順
序やホワイトボードWBにおける書込位置を示す属性を
有するストローク単位で構成されるベクトルデータとし
て取得される。
【0024】また、赤外線検出センサ105は、専用筆
記具の先に取り付けられた筆記具の色を検出できるよう
に設定している。
【0025】このようにして手書入力データ取得部11
が取得した手書入力データは、手書入力データ送信部1
2によって通信インタフェイス106を介してリアルタ
イムに文字認識装置Pに送信されるように設定されてい
る。また同時に筆記具の色も同時に送信されるように設
定されている。
【0026】本実施形態では、図1に示すように、手書
入力データ取得部11がホワイトボードWBに書き込ま
れた「今日解決ホワイトボード上に書いた日本語文字を
スクリプトコンバーターが認識、TEXTデータ変換さ
せます。」等を、筆順等の書込み順序やホワイトボード
WBにおける書込位置を示す属性を有するストローク単
位で構成されるベクトルデータとして取得し、そして、
手書入力データ送信部12がこれら手書入力データFを
文字認識装置Pに送信する。
【0027】そして、このようにしてセンサ装置Sで読
み取られた手書による文字や描画など手書入力データF
は、リアルタイムに文字認識装置Pに送信される。そし
て、ホワイトボードへの書込みが終了した時点で、セン
サ装置Sに設けた図示しないリセットボタンが押される
と、手書入力の終了を受け付けたことを示す入力終了信
号を文字認識装置Pに送信し、これら手書入力データの
文字認識処理が文字認識装置Pで行われるように設定し
ている。
【0028】次に、文字認識装置Pにおける文字認識処
理について説明する。
【0029】本発明の文字認識装置Pは、例えば、パー
ソナルコンピュータのような一般的な情報処理機能やデ
ータベース機能等を具備したもので、図4に示すよう
に、CPU201、内部メモリ202、HDD等の外部
記憶装置203、キーボードやマウス等のユーザインタ
フェイス204、CRT等の表示部205、RS232
C等の通信インタフェイス206等を主な構成要素とす
る。
【0030】そして、この文字認識装置Pは、その内部
メモリ202等に記憶されたプログラムにしたがって前
記CPU201や周辺機器を作動し、図3に示すよう
に、手書入力データ受付部21、手書入力データ格納部
22、画面表示部31、枠データ受付部41、手書入力
データ比較部51、手書入力データ分離部52、描画デ
ータ格納部61、手書文字データ格納部71、運筆方向
解析部80、文字ブロック生成部81、文字ブロック格
納部82、ブロック間関係解析部92、文字認識辞書格
納部93、文脈辞書格納部94、文字認識部101、文
字データバッファ102、データ変換部111、変換済
データ表示部112等としての機能を発揮するようにし
ている。
【0031】手書入力データ受付部21は、前記通信イ
ンタフェイス206等で構成されるものであって、前記
センサ装置Sから送信される手書入力データを受け付け
るものである。
【0032】より具体的には、本実施形態では、センサ
装置Sから送信される「今日解決ホワイトボード上に書
いた日本語文字をスクリプトコンバーターが認識、TE
XTデータ変換させます。」を、「ノ」、「\」、
「一」・・・の順に、それぞれ筆順等の書込み順序やホ
ワイトボードWBにおける書込位置を示す属性を有する
ストローク単位で順次受け付ける。
【0033】手書入力データ格納部22は、前記外部記
憶装置203等の所定領域に形成されるものであって、
手書入力データ受付部21が受け付けた手書入力データ
をストローク単位で順次格納している。
【0034】画面表示部31は、センサ装置Sから受け
付けた手書入力データ格納部22に順次格納される手書
入力データLを、図5に示すように、表示部205に画
面表示するものである。
【0035】枠データ受付部41は、画面表示部31に
画面表示した前記手書入力データLの中で最も大きい文
字を包囲する枠を、前記ユーザインタフェイス204等
により受け付けるものである。
【0036】より具体的には、図5に示すように、画面
表示した手書入力データLの中で「解」の文字が最も大
きく、これを認識したユーザが、前記ユーザインタフェ
イス204等を利用して該文字「解」を取り囲む枠Aを
指定する。このようにして指定された枠Aを、枠データ
受付部41が読み取ることで枠が設定されることとな
る。
【0037】ところで本実施形態では、枠データ受付部
41が取得した枠Aを若干大きくするように設定してい
る。これは、該枠Aとの交差する範囲を大きくすること
で、後述する手書入力データ比較部51及び手書入力デ
ータ分離部52における文字データと描画データとの分
離をより確実に行うことができるからである。
【0038】また、本実施形態では、枠データ受付部4
1が、画面表示部31に画面表示した前記手書入力デー
タLの中で最も大きい文字を包囲する枠を受け付けるよ
うにしたが、文字に限らず、描画を包囲する枠を受け付
ける実施態様等も考えられる。
【0039】手書入力データ比較部51は、前記手書入
力データと前記枠データ受付部41で受け付けた枠Aと
を比較し、手書入力データLが枠Aより大きい場合は描
画データとして認識し、手書入力データLが枠Aより小
さい場合は手書文字データとして認識するものである。
【0040】より具体的には、図5に示すように、「解
決」L1を囲む「〇」D1について考えると、この
「〇」D1と前記枠Aとを比較した場合、「〇」D1が
前記枠Aより大きい描画データであることが認識され
る。
【0041】手書入力データ分離部52は、前記手書入
力データ比較部51の認識結果に基づき、手書入力デー
タを手書文字データと描画データとに分離するものであ
る。より具体的には、前記手書入力データ比較部51で
得られた「〇」D1が前記枠Aより大きいという結果に
基づき、「〇」D1を描画データとして描画データ格納
部61に出力する。なお、枠データ受付部41で受け付
けた枠より若干大きくするように設定した枠Aは、
「〇」や「□」等の描画データを「口」や「ロ」等の文
字として誤認識されることを防止する効果がある。例え
ば、「国」を「口」と「玉」とに誤認識されることを防
ぐことができる。なお、本実施形態では、枠を1.2倍
に設定したが、これに限られるものではない。無論縦横
比を自由に設定してもよいしさらには丸枠などであって
もよい。
【0042】描画データ格納部61は、前記外部記憶装
置203等の所定領域に形成されるものであって、前記
手書入力データ分離部52で分離された描画データDを
格納するものである。
【0043】手書文字データ格納部71は、前記外部記
憶装置203等の所定領域に形成されるものであって、
前記手書入力データ分離部52で分離された手書文字デ
ータLを格納するものである。
【0044】運筆方向解析部80は、手書文字データL
のストロークに基づき、文字列の書込み方向を解析する
ものである。
【0045】より具体的には、複数のストロークで構成
される文字列が、左から右方向または右から左方向に書
き込まれたことを解析したり、上から下または下から上
に書き込まれたことを解析したりする。そしてこの解析
結果により、文字列の書込み方向が右向きか左向きに書
き込まれたものであるか、或いは上向きか下向きに書き
込まれたものであるかを出力する。なお、該運筆方向解
析部80が、手書文字データが斜めに書き込まれたもの
であってもその書込み方向を解析可能であることはいう
までもない。
【0046】文字ブロック生成部81は、手書文字デー
タLを構成するストロークに基づき、所定の方向に連続
する文字列からなる文字ブロックを設定するものであ
る。
【0047】より具体的に、手書文字データ「今日」か
ら文字ブロックが設定される過程を、図6を用いて詳述
する。この「今日」は、第1ストロークから第8ストロ
ークまでの8つのストロークで構成されている。
【0048】まず、第1ストローク「ノ」S1を包囲す
る包囲枠たる第1外接矩形B1が形成される。
【0049】次に、第2ストローク「\」S2と前記第
1外接矩形B1とが交差しているか否かのチェックが行
われる。そして、この第2ストローク「\」S2と前記
第1外接矩形B1とは交差しているため、これら第1ス
トローク「ノ」S1と第2ストローク「\」S2とを含
む新たな包囲枠である第2外接矩形B2を設定する。
【0050】すなわち、第n+1番目のストロークと、
第n番目の外接矩形とが交差していれば、この第n+1
番目のストロークまでの全てのストロークを包囲する新
しい包囲枠を求め、これを第n+1番目の外接矩形とし
て設定する。
【0051】ところで、第5ストローク「|」S5と第
4外接矩形B4との交差をチェックすると、これらは交
差していないことがわかる。この場合には、第4外接矩
形B4における運筆方向に直行する運筆方向直行辺BX
の2倍の長さの判別距離BYを求め、該第4外接矩形端
縁たる運筆方向直行辺BXから書込み方向に連続する前
記判別距離の範囲、すなわち運筆方向直行辺BXと判別
距離BYとで囲まれる領域の中に、この第5ストローク
「|」S5が存在するか否かをチェックする。
【0052】そして、第5ストローク「|」S5はこの
範囲に存在するので、この第5ストローク「|」S5ま
でを包囲する新たな包囲枠を求め、これを第5外接矩形
B5として設定する。
【0053】すなわち、第n+1番目のストロークと、
第n番目の外接矩形とが交差していないとき、第n番目
の外接矩形における運筆方向に直行する運筆方向直行辺
の2倍の長さの判別距離を求め、該第n外接矩形端縁た
る運筆方向直行辺から書込み方向に連続する前記判別距
離の範囲の中に、この第n+1番目のストロークが存在
するか否かをチェックする。そして、第n+1番目のス
トロークが該範囲の中に存在していれば、この第n+1
番目のストロークまでを包囲する新たな包囲枠を求め、
これを第n+1番目の外接矩形として設定する。一方、
この第n+1番目のストロークが該範囲の中に存在して
いなければ、この第n+1番目のストロークまでを文字
ブロックとして設定する。
【0054】また、第n+1番目のストロークが存在し
ていなければ、第n番目のストロークまでを文字ブロッ
クとして設定する。
【0055】以上のようにして、図6に示すように、文
字ブロック生成部81は、手書文字データを構成するス
トロークS1〜S8に基づき、所定の方向に連続するス
トロークからなる文字ブロック「今日」LBを設定する
ことができる。また、文字ブロックは、ホワイトボード
WBにおける書込位置を有するストロークに基づき生成
されるため、この文字ブロックも位置情報を有してい
る。そしてこの位置情報に基づき、文字ブロックが表示
部205に表示される位置が決定されることとなる。
【0056】文字ブロック格納部82は、前記外部記憶
装置203等の所定領域に形成されるものであって、手
書文字データLを構成するストロークを、前記文字ブロ
ック生成部81で設定された文字ブロック単位ごと格納
している。
【0057】より具体的には、「今日」、「解決」、
「ホワイトボード上に書いた」、「日本語文字を」、
「スクリプトコンバーター」、「が認識、TEXT」、
「データ変換させます。」を構成するストロークを、そ
れぞれ文字ブロック単位で格納している。
【0058】ブロック間関係解析部92は、筆順などの
書込み順序を示す属性を有するストロークに基づき、前
記文字ブロック格納部82に格納される文字ブロック間
の繋がりを解析するものである。
【0059】より具体的には、文字ブロック格納部82
に格納される「今日」、「解決」、「ホワイトボード上
に書いた」、「日本語文字を」、「スクリプトコンバー
ター」、「が認識、TEXT」、「データ変換させま
す。」は、「ノ」、「\」、「一」・・・の順に、それ
ぞれ筆順等の書き込み順序を示す属性を有しているた
め、これに基づき各ストロークの繋がりを解析できる。
すなわち、「今日」と「解決」、「解決」と「ホワイト
ボード上に書いた」、「ホワイトボード上に書いた」と
「日本語文字を」、「日本語文字を」と「スクリプトコ
ンバーター」、「スクリプトコンバーター」と「が認
識、TEXT」、「が認識、TEXT」と「データ変換
させます。」らがそれぞれ、隣り合う繋がりを有した文
字ブロックであると出力される。
【0060】文字認識辞書格納部93は、前記外部記憶
装置203の所定領域に設けられるものであって、マッ
チングのベースとなる手書パターン等を格納している。
【0061】文脈辞書格納部94は、前記外部記憶装置
203の所定領域に設けられるものであって、日本語等
の2文字間の遷移頻度を格納している。
【0062】なお、本実施形態では、2文字間の遷移頻
度を格納するものとしたがこれに限らず、より文字認識
率を向上させるために、複数文字間の遷移頻度を格納し
たり、例えば構文解析、意味解析、文脈解析等が可能な
辞書を格納したりする等の実施態様も考えられる。
【0063】文字認識部101は、前記文字ブロック格
納部82に格納される手書文字データに対して、運筆方
向解析部80と前記ブロック間関係解析部92と前記文
字認識辞書格納部93と前記文脈辞書格納部94とを参
照し、文字列を認識し出力するものである。
【0064】この文字認識部101における文字認識
は、以下に述べる各文字ブロックごとにおける第1段階
の文字認識と、文字ブロック間における第2段階の文字
認識との2段階で行われる。
【0065】まず、第1段階の文字認識は、文字ブロッ
ク単位でその中に含まれている文字列の文字認識を文字
認識辞書格納部93と文脈辞書格納部94とを参照して
行う。次に、第2段階の文字認識は、文字ブロック間関
係解析部92で得られた文字ブロック間における文脈な
どの整合性をチェックする。そして、これらより得られ
た最も確信度の高い文字認識結果をデータ変換部111
に出力する。
【0066】より具体的には、第1段階の文字認識であ
る各文字ブロックにおける文字認識を、「解決」を用い
て説明する。
【0067】文字認識部101が文字ブロック「解決」
を受け付けると、まず、この文字入力データ「解」
「決」について、前記文字認識辞書格納部93に格納さ
れる文字との近時度により、マッチングパターンの高い
順に「解」については認識文字「解」と「觧」とを得、
また「決」については認識文字「決」と「沢」との2パ
ターンを得たとする。次にこれら認識文字を、隣接する
2文字に組み合わる。そして組み合わせて得られた
「解」と「決」、「解」と「沢」、「觧」と「決」、
「觧」と「沢」の4パターンについて、それぞれ、
「解」と「決」との遷移頻度、「解」と「沢」との遷移
頻度、「觧」と「決」との遷移頻度、「觧」と「沢」と
の遷移頻度とを文脈辞書格納部94からそれぞれ求め
る。しかして、この文脈辞書格納部94において最も高
い遷移頻度の組合せが「解」と「決」とであったとする
と、この組合せである「解決」が文字列候補として文字
データバッファ102に格納されることとなる。
【0068】なお、手書文字入力データが「林に」であ
った場合、前記文字認識辞書格納部93に格納される文
字との近時度によって、「木」と「木」と「に」や
「林」と「し」と「こ」のように、本来一文字である文
字がばらばらの文字として認識される場合も考えられる
が、これは文脈辞書格納部94を参照することにより補
正される。すなわち、この文字認識辞書格納部93と文
脈辞書格納部94との両方を参照することより高い認識
率を、文字ブロック内の手書文字データに対して得られ
ることとなる。このようにして第1段階の文字認識で得
られた文字列は、文字列候補として文字データバッファ
102に出力される。
【0069】次に、第1段階の文字認識で得られた文字
列候補に対して第2段階の文字認識を行う。
【0070】まず、第1段階の文字認識で得られて文字
列バッファ102に格納される文字列候補「今日」、
「解決」、「ホワイトボード上に書いた」、「日本語文
字を」、「スクリプトコンバーター」、「が認識、TE
XT」、「データ変換させます。」に対して、前記ブロ
ック間関係解析部92で得られた繋がりが解析される。
【0071】すなわち、前記ブロック間関係解析部92
で繋がっていると解析された文字列候補「今日」と「解
決」とについて前記文脈辞書格納部94の参照が行われ
る。そして、この文字列候補「今日」と「解決」とにお
ける繋がりはないと判断され、かつ、各々独立する単語
であることが認識された場合、この文字列候補「今日」
を文字列としてデータ変換部111に出力する。
【0072】以下同様に、前記文脈辞書格納部94を参
照しながら、文字列候補間の文字認識が行われる。そし
て、連続する文字列候補における文脈の不整合さがあっ
た場合、第1段階の文字認識である文字ブロック内の文
字認識を、再度を行うように設定している。すわなち、
個々の文字ブロック内で誤った文字認識がされていた場
合は、再度この文字ブロックでの文字認識が行われるこ
ととなる。
【0073】このようにして、文字データバッファ10
2に格納されている文字列候補の文字認識は、ブロック
間関係解析部92、文脈辞書格納部94等によって行わ
れ、文脈等の不整合があった場合には、再度第1段階の
文字認識が行われるため、高い文字認識率を有する文字
列をデータ変換部111に出力することができる。
【0074】以上のように、本実施形態の文字認識部1
01における文字認識は、各文字ブロックごとにおける
第1段階の文字認識と、文字ブロック間における第2段
階の文字認識との組合せにより行われることとなるた
め、非常に高い文字認識率を有した文字列を得ることが
できる。
【0075】文字データバッファ102は、前記内部メ
モリ202の所定領域に設けられるものであって、前記
文字認識部101において文字列が確定されるまでに生
成される文字列候補等を一時的に格納するものである。
【0076】データ変換部111は、前記文字認識部1
01で得られた文字列をテキストデータに変換するもの
である。また、前記描画データ格納部61に格納してい
る描画データは、変換せずに画面表示部31や変換済み
データ格納部112にそのまま出力する。
【0077】なお、本実施形態では文字列をテキストデ
ータに変換するものとしたが、これに限らず、パソコン
などの情報処理装置が取り扱うことのできる任意のフォ
ーマットのデータに変換しても構わない。
【0078】変換済データ表示部112は、図7に示す
ように、前記データ変換部111で出力されるテキスト
データT及び描画データD1、D2とを、前記表示部2
05に画面表示するものである。なお、このテキストデ
ータT及び描画データD1、D2とは、前記画面表示部
31が表示するウインドウとは別ウインドウに表示する
ように設定している。また、このテキストデータT及び
描画データD1、D2を表示するウインドウでは、手書
入力データFを書き込むホワイトボードWBと同様の縮
尺で、これらテキストデータT及び描画データD1、D
2を表示するように設定している。
【0079】次に、本実施形態のシステムの動作につい
て、図8〜図12に示すフロー図等を用いて説明する。
【0080】図8は、センサ装置Sにおいて、筆記具に
よりホワイトボードWBに書き込まれる手書入力データ
Fを取得し、文字認識装置Pに送信する過程をフロー図
で示したものである。
【0081】図9〜図12は、文字認識装置Pにおい
て、センサ装置Sから送信される手書入力データFを文
字認識し画面出力する過程をフロー図で示したものであ
る。
【0082】図8に示すように、手書入力データ取得部
11が手書文字データLや描画データD等が含まれる手
書入力データFを取得すると(ステップS101)、こ
の取得した手書入力データFを手書入力送信部12がリ
アルタイムに文字認識装置Pに送信する(ステップS1
02)。そして、手書入力の終了を受け付けると(ステ
ップS103)、文字認識装置Pに入力終了信号を送信
する(ステップS104)。
【0083】そして、図9に示すように、センサ装置S
から手書入力データFを手書入力受付部21が受信する
と(ステップS201)、この手書入力データFをスト
ロークごとに手書入力データ格納部22に順次格納する
とともに(ステップS202)、画面表示部31が手書
入力データ格納部22に格納している手書入力データを
表示部205に画面表示する(ステップS203)。
【0084】そして、センサ装置Sから入力終了信号を
受信して(ステップS204)、ユーザが前記ユーザイ
ンタフェイス204等を利用して、画面表示している手
書入力データの中で最も大きい文字を取り囲む枠を指定
すると(ステップS205)、枠データ受付部41がこ
の枠の大きさである絶対最大値幅x,yを取得し(ステ
ップS206)、さらにこの絶対最大値幅x、yを1.
2倍に拡大して(ステップS207)、この拡大した絶
対最大値幅X、Yを有する矩形を作成し(ステップS2
08)、これを枠Aとして受け付ける(ステップ20
9)ように設定している。このようにして、手書入力デ
ータの中で最も大きい文字を包囲する枠Aを受け付ける
こととなる。
【0085】なお、本実施形態では、枠データ受付部4
1が受け付ける枠を、ユーザが前記ユーザインタフェイ
ス204等を利用して、画面表示している手書入力デー
タの中で最も大きい文字を取り囲み、この取り囲んだ枠
を基に設定するようにしているが、これに限らず、例え
ば、画面表示している手書入力データの中で最も大きい
文字を取り囲む任意の直線又は曲線を描き、この任意の
直線又は曲線に含まれる全てのストロークを取り囲む最
大外接矩形を計算してから、この最大外接矩形を基に枠
を設定する実施態様も考えられる。
【0086】次に、図10に示すように、手書入力デー
タ比較部51が、前記枠データ受付部41で受け付けた
枠Aと、手書入力データ格納部22に格納している全て
のストロークとの大きさの比較を順次行い、ストローク
が枠Aより大きければ(ステップS301)、該ストロ
ークを描画データ格納部61に格納し(ステップS30
2)、ストロークが枠Aより小さければ(ステップS3
01)、該ストロークを手書文字データ格納部71に格
納する(ステップS303)。
【0087】そして、このようにして手書文字データ格
納部71に格納されたストロークから、文字ブロックが
設定される(ステップS304)。
【0088】なお、このステップS304は、文字ブロ
ック生成部81において文字ブロックが生成される文字
ブロック生成処理のサブルーチンとして機能し、図11
に示すフロー図で示される。
【0089】図11において、まず、文字ブロック生成
部81が手書入力データの最初のストロークを手書文字
データ格納部から取得し(ステップS401)、このス
トロークを包囲する外接矩形を作成する(ステップS4
02)。そして、次のストロークを取得して(ステップ
S403)、前記外接矩形と交差するかをチェックし、
交差していれば(ステップS404)、前記次のストロ
ークまでを含む新しい外接矩形を作成する(ステップS
405)。そして、次のストロークがあれば(ステップ
S406)、前記新しい外接矩形とこのストロークとの
交差のチェックが行われる(ステップS404)。一
方、次のストロークがなければ(ステップS406)、
該ストロークまでを文字ブロックとして設定する(ステ
ップS411)。ところで、ステップS404において
次のストロークと前記外接矩形とが交差していなけれ
ば、外接矩形の運筆方向に直行する運筆方向直行辺BX
の長さを取得し(ステップS408)、さらにこの運筆
方向直行辺BXとこの2倍の長さを有する判断距離BY
とで囲まれる範囲を、前記運筆方向直行辺BXから書込
み方向に連続する位置に設定する(ステップS40
9)。そして、該ストロークがこの範囲にあれば(ステ
ップS410)、該ストロークまでを含む外接矩形を作
成し(ステップS405)、範囲に無ければ(ステップ
S410)、該ストロークまでを文字ブロックに設定す
る(ステップS411)。
【0090】以上のようにして、ステップS401から
ステップS411によって文字ブロックが設定されると
(ステップS304)、次に文字認識部101が文字認
識処理を行う(ステップS305)。
【0091】この文字認識処理は、文字認識部101で
行われるサブルーチンとして機能するものであって、図
12に示すフロー図で示される。
【0092】図12に示すように、まず、各文字ブロッ
クのストロークを取得し(ステップS501)、該文字
ブロックから仮の文字サイズを決定し(ステップS50
2)、さらに、この文字サイズに基づき文字の分離位置
を決定する(ステップS503)。次にブロック内にあ
るストロークとを用いて文字認識辞書格納部93を参照
し、最も近時度の高い認識文字を抽出してテキストバッ
ファ102に格納する(ステップS504)。さらに、
この抽出した認識文字を2文字単位に分離し、文脈辞書
格納部94を参照してこの2文字間の遷移頻度を求める
(ステップS505)。以上のようにして求められた文
字の分離位置と文字認識の近似度と2文字間の遷移頻度
とから最も確信度の高い順に文字列の組合せを数組決定
し(ステップS506)、これを文字列候補として文字
データバッファ102に格納する(ステップS50
7)。このようにして各文字ブロックごとに求めた最も
確信度の高い文字列候補について、隣接する文字ブロッ
ク間の文脈のチェックを文脈辞書格納部94を参照して
行う。そして、文字ブロック間の繋がりがOKであれば
(ステップ508)、チェックした最初の文字列候補を
文字列として出力し(ステップS509)、OKでなけ
れば(ステップS508)、次に最も確信度の高い文字
列候補を文字データバッファ102から読み出し(ステ
ップS510)、隣接する文字ブロック間の文脈のチェ
ックを文脈辞書格納部94を参照して行う(ステップS
508)。
【0093】このようにして、手書文字データが文字認
識され、文字列として出力されることとなる。
【0094】そして、文字認識部101で得られた文字
列をデータ変換部111がテキストデータに変換して変
換済データ表示部112に出力する(ステップS30
6)。またこのとき、描画データ格納部61に格納して
いる描画手データをそのまま変換済データ表示部112
に出力する(ステップS306)。
【0095】そして、変換済データ表示部112がテキ
ストデータと描画データとを表示部205に画面表示す
る(ステップS307)。
【0096】なお、テキストデータは文字ブロックが有
する位置情報に基づき、一方描画データは該描画データ
が有するストロークに基づき、表示部205に画面表示
される位置が決定されるように設定している。また、こ
れらテキストデータ及び描画データとは、手書入力デー
タFを書き込むホワイトボードWBと同様の縮尺によっ
て表示部205に表示されるように設定している。
【0097】そして、表示されたテキストデータと描画
データとがOKであれば(ステップS308)、これら
を文書として出力し(ステップS309)、OKでなけ
れば(ステップS308)、データの修正をユーザイン
タフェイス204等より受け付けて修正するように設定
している(ステップS310)。
【0098】なお、文字ブロック生成処理ステップS3
04における処理は、本実施形態で説明した以外の方法
を用いて、文字ブロックを生成してもかまわない。
【0099】また、文字認識処理ステップS305にお
ける処理は、ブロック間の繋がりをチェックするステッ
プが含まれているものであれば、他の文字認識方法を採
用しても構わない。
【0100】以上に詳述したように、本実施形態の文字
認識装置は、あらかじめ指定された枠内に文字を記入す
る必要が無く、また、文字と線画とを混在して手書入力
をおこなった場合でも、高い文字認識率を有する文字認
識装置を提供することができる。例えば、「〇」や
「□」等の描画データは「口」や「ロ」等の文字として
誤認識され易いが、枠データ受付部41で受け付けた枠
の効果により誤認識を防止することができる。
【0101】また、ストロークから文字ブロックを生成
し、この文字ブロックごとに文字認識を行うため、高速
な文字認識装置を提供できる。
【0102】さらに、隣接する文字ブロック間における
文字認識を行うため、高い文字認識率を得ることができ
る。
【0103】なお、本実施形態では、手書入力データが
ストローク情報を有するものとして説明したが、ストロ
ーク情報が欠落した手書入力データであっても、各ブロ
ックの繋がりを解析することができる。例えば、スキャ
ナ等を利用して受け付けた手書入力データは、ストロー
ク情報が欠落している。しかしながら、例えば、各文字
ブロック間のすべての組合せにおける繋がりを解析する
などにより、各ブロック間の繋がりを解析できるからで
ある。
【0104】また、本実施形態では、文字認識装置Pで
文字認識が行われるタイミングを、筆記具に設けた送信
ボタン(図示せず)を押してから蓄えられた手書入力デ
ータの文字認識が開始されるものとしたが、これに限ら
ず、蓄えないでリアルタイムに文字認識するなど、各種
態様が考えられる。
【0105】なお、筆記具で書き込む媒体をホワイトボ
ードとしたが、これに限らず、紙などの用紙であっても
構わない。この場合は、紙に手書された手書入力データ
を、スキャナなどで読み込んで手書入力受付部で受け付
け、しかるのち文字認識を行えばよい。また、筆記具で
書き込む媒体が電子ペーパーやPDAなどであっても良
いことは自明である。
【0106】また、本実施形態では、センサ装置Sと文
字認識装置PとをRS232Cにより有線ケーブルで接
続されるものとしたが、これに限らず、例えばBlue
Toothのような無線接続であってもよいことは言う
までもない。
【0107】なお、本実施形態においてストロークを包
囲する外接矩形を長方形状としたが、ストロークを包囲
でいるものであれば任意の曲線であっても良い。
【0108】なお、本実施形態では、手書入力データの
運筆方向が横書きのタイプで説明したが、縦書きや斜め
書きであっても対応できることは言うまでもない。ま
た、文字認識後に表示部205に表示されるテキストデ
ータも横書きや縦書き等に対応して表示可能であること
はいうまでもない。なお、文字認識後に表示部205に
表示されるテキストデータは、2次加工可能であるた
め、手書入力データの運筆方向と異なる運筆方向に配置
する等自由に配置することが可能である。
【0109】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、あらか
じめ指定された枠内に文字を記入する必要が無く、ま
た、文字と線画とを混在して手書入力をおこなった場合
でも、高い文字認識率を有する文字認識装置を提供する
ことができる。また、文字ブロックごとに文字認識を行
い、さらに、隣接する文字ブロック間における文字認識
を行うため、高速度で高い文字認識率を有する文字認識
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における全体機器構成図。
【図2】同実施形態におけるセンサ装置を示す機器構成
図。
【図3】同実施形態を示す機能構成図。
【図4】同実施形態における文字認識装置を示す機器構
成図。
【図5】同実施形態における表示部に表示した手書入力
データ。
【図6】同実施形態における文字ブロックの生成過程を
示すフロー図。
【図7】同実施形態における表示部に表示したテキスト
データと描画データ。
【図8】同実施形態におけるセンサ装置の動作を示すフ
ロー図。
【図9】同実施形態における文字認識装置の動作を示す
フロー図。
【図10】同実施形態における文字認識装置の動作を示
すフロー図。
【図11】同実施形態における文字認識装置の文字ブロ
ック生成過程を示すフロー図。
【図12】同実施形態における文字認識装置の文字認識
過程を示すフロー図。
【符号の説明】
41・・・枠データ受付部 51・・・手書入力データ比較部 52・・・手書入力データ分離部 80・・・運筆方向解析部 81・・・文字ブロック生成部 92・・・ブロック間関係解析部 101・・・文字認識部 111・データ変換部 A・・・枠 B1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8・・
・外接矩形(包囲枠) BX・・・包囲枠端縁 BY・・・書込み方向と直行する辺 D、D1、D2・・・描画データ F・・・手書入力データ L・・・手書文字データ LB・・・文字ブロック P・・・文字認識装置。 S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8・・
・ストローク T・・・テキストデータ S301〜S303・・・手書入力データ分離ステップ S304・・・文字ブロック生成ステップ S305・・・文字認識ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B029 BB09 CC29 5B064 AB04 BA05 DD10 DD12 5B068 AA05 AA22 BD02 BD17 BE08 CC06 CC13 CC18 CC19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手書入力データを分析し、手書文字データ
    と描画データとに分離する手書入力データ分離部と、前
    記手書文字データを分析して所定の方向に連続する文字
    列単位の文字ブロックを設定する文字ブロック生成部
    と、前記文字ブロック単位で手書文字データの文字認識
    を行う文字認識部とを具備することを特徴とする文字認
    識装置。
  2. 【請求項2】前記文字認識部で認識した手書文字データ
    をテキストデータに変換して出力するとともに前記描画
    データをそのまま出力するデータ変換部を具備すること
    を特徴とする請求項1記載の文字認識装置。
  3. 【請求項3】画面上に表示した前記手書入力データの中
    の少なくとも一部を包囲する枠の指定を受け付ける枠デ
    ータ受付部と、前記手書入力データと前記枠データ受付
    部で受け付けた枠とを比較し、手書入力データが枠より
    大きい場合は描画データとして認識し、手書入力データ
    が枠より小さい場合は手書文字データとして認識する手
    書入力データ比較部とを具備し、前記手書入力データ分
    離部が、この手書入力データ比較部の認識結果に基づ
    き、手書入力データを手書文字データと描画データとに
    分離することを特徴とする請求項1又は2記載の文字認
    識装置。
  4. 【請求項4】前記文字認識部が、複数の文字ブロック間
    同士の関係を解析してそれら文字ブロック内の文字認識
    を行うことを特徴とする請求項1、2又は3記載の文字
    認識装置。
  5. 【請求項5】前記文字認識部が、認識した複数の文字に
    おける幾何学的な文字分離の確率と、文字認識辞書に格
    納される文字との近似度と、隣接する2文字間の遷移頻
    度により求められる2文字間遷移確率とから最も確信度
    の高い文字列の組合せを決定することを特徴とする請求
    項1、2、3又は4又記載の文字認識装置。
  6. 【請求項6】前記手書入力データが、筆順等の書き込み
    順序を示す属性を有するストローク単位で構成されるも
    のであることを特徴とする請求項1、2、3、4又5記
    載の文字認識装置。
  7. 【請求項7】前記ストロークに基づき、文字ブロック内
    における文字列の書込み方向を解析する運筆方向解析部
    を具備することを特徴とする請求項6記載の文字認識装
    置。
  8. 【請求項8】前記文字ブロック生成部が、同一の書込み
    方向にある全てのストロークを包囲する包囲枠とこの全
    てのストロークの次に書き込まれた次ストロークとが交
    差するときに、前記全てのストローク及び前記次ストロ
    ークを含む全ストロークを包囲する新たな包囲枠を形成
    し、一方、同一の書込み方向にある全てのストロークを
    包囲する包囲枠とこの全てのストロークの次に書き込ま
    れた次ストロークとが交差せず且つ該次ストロークが前
    記包囲枠の書込み方向の所定の範囲にない場合、前記包
    囲枠に含まれる全てのストロークを文字ブロックとして
    設定することを特徴とする請求項7記載の文字認識装
    置。
  9. 【請求項9】前記所定の範囲が、前記包囲枠端縁から書
    込み方向に連続し、かつ、その書込み方向に連続する距
    離が前記包囲枠における書込み方向と直行する辺の所定
    倍の長さ以内であることを特徴とする請求項8記載の文
    字認識装置。
  10. 【請求項10】前記手書入力データが、筆順等の書込み
    順序を示す属性を有するストローク単位で構成され、こ
    のストロークから得られた文字ブロック内における文字
    列の書込み方向に基づき、文字ブロック間の繋がりを解
    析するブロック間関係解析部を具備し、このブロック間
    関係解析部で得られた文字ブロック間の繋がりに基づ
    き、前記文字認識部が、複数の文字ブロック間同士の関
    係を解析してそれら文字ブロック内の文字認識を行うこ
    とを特徴とする請求項4記載の文字認識装置。
  11. 【請求項11】手書文字と描画とを含む手書入力データ
    に基づいて、コンピュータの画面上に表示させた手書文
    字部分と描画部分の内、いずれかの少なくとも一部を包
    囲する枠の指定を受け付ける枠データ受付部と、前記手
    書入力データと前記枠データ受付部で受け付けた枠とを
    比較し、手書入力データが枠より大きい場合は描画デー
    タとして認識し、手書入力データが枠より小さい場合は
    手書文字データとして認識する手書入力データ分離部と
    を具備することを特徴とする文字認識装置。
  12. 【請求項12】コンピュータを作動させて手書入力デー
    タの文字認識を行うプログラムであって、手書入力デー
    タを分析し、手書文字データと描画データとに分離する
    手書入力データ分離ステップと、前記手書文字データを
    分析して所定の方向に連続する文字列単位の文字ブロッ
    クを設定する文字ブロック生成ステップと、前記文字ブ
    ロック単位で手書文字データの文字認識を行う文字認識
    ステップとを具備することを特徴とする文字認識プログ
    ラム。
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