JP2003284695A - 生体情報計測収集システムおよび生体検査システムおよび生体計測システムおよび生体情報計測収集方法 - Google Patents

生体情報計測収集システムおよび生体検査システムおよび生体計測システムおよび生体情報計測収集方法

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JP2003284695A
JP2003284695A JP2002089973A JP2002089973A JP2003284695A JP 2003284695 A JP2003284695 A JP 2003284695A JP 2002089973 A JP2002089973 A JP 2002089973A JP 2002089973 A JP2002089973 A JP 2002089973A JP 2003284695 A JP2003284695 A JP 2003284695A
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美和子 土井
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琢治 鈴木
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一成 大内
Hiroshi Sugiyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザの生体情報をユーザが意識することな
く、またユーザに負担をかけることなく定期的に計測・
収集するシステムを提供する。 【解決手段】電話機と、この電話機の表面上の所定部分
に設けられた少なくとも1つの接触面に、ユーザが通話
をする際に接触した当該ユーザの体の一部から少なくと
も1つの生体情報を計測する、前記電話機に搭載された
生体計測装置とから構成され、前記電話機に発呼し、こ
れに応答したユーザとの通話時に、前記生体計測装置で
前記生体情報を計測させて、その結果得られた計測デー
タを収集し、その際、この収集された計測データのデー
タ量と質が、前記ユーザの健康診断用に適していないと
きには、前記ユーザの健康診断用に適したデータ量と質
の前記計測データを取得すべく前記ユーザと前記電話機
を通じて対話を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、人や動物
の健康管理や、イベント施設での事故防止のために入場
者を制限する目的などで用いられる、人や動物の生体情
報を計測するための生体情報計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるモバイル端末の小型化・普
及に伴い、常に装着した生体センサで生体情報を計測し
続け、日常生活の中で健康管理・健康支援を行おうとい
う試みがなされている。
【0003】特開平5−240970号公報には、送信
手段の設けられたセンサと、無線信号を受信する受信手
段が設けられた腕時計とから構成され、センサにて検知
されたユーザの心拍などについてのデータを無線信号に
て腕時計へ送信し、腕時計では受信した当該データをデ
ィスプレイに表示させて、当該ユーザが自分の心拍をチ
ェックすることができるというシステムが開示されてい
る。
【0004】特開平8−10232号公報には、人体の
体温を計測する装置であって、測温部を体表面へ張り付
けたり、ベルトにより測温部を装着したりして、被計測
者の体温を自動的に計測し収集するという装置が開示さ
れている。これは、特に幼児や子供の体温計測を正確に
行うという点に主眼が置かれた装置である。
【0005】特開平9−322882号公報には、バイ
タルデータを記録する時刻を予め設定しておくと音声に
てその時刻と記録方法を教えてくれる本体を手首に装着
して各種健康情報を記録する端末装置が開示されてい
る。
【0006】特開2001−112725号公報には、
腕時計型に形成された生体情報計測装置であって、これ
を手首に装着して、心拍や血圧などの生体情報を計測
し、被計測者の体調悪化を事前に警告するというシステ
ムが開示されている。
【0007】これらの装置は常に身につけておくことで
定常的な計測を容易にしようとするものである。が、小
型化されたとはいえ、日常的に24時間体に装着してお
くことは負担であるし、さらに、充電などの手間がある
ため、どうしても利用者に負担がかかる。
【0008】これに対し、据え置き型で、定期的に利用
者が自らの意思で生体情報を計測するようにしたものも
あるが、この場合は、適切な間隔で定常的に計測しつづ
けることが大変難しくなっている。また、装置自体も大
きくなりがちである。
【0009】また、最近では、ペットでも高齢化、生活
習慣病が問題になってきている。えさの高カロリー化や
運動不足など、人間の生活習慣病と同様の原因があると
いわれている。ペットの場合には、人間と違って言葉で
自らの不調を訴えたりできない。しかし、飼い主がどう
しても甘やかして、えさを余分にあたえがちになる。適
切な運度ができているかどうかを、飼い主に負担をかけ
ずに、管理する方法が必要である。
【0010】またテーマパークなどの遊戯施設では、安
全運行のために、遊具によっては、「身長が120cm
以上の方」とか、「酒気帯び厳禁」とか、「高血圧の方
はご遠慮ください」といった、条件がかせられている場
合が多くある。またマラソンの参加者などに対しては、
平熱かどうか、血圧は正常かなどの身体チェックが必要
である。しかし、混雑していたりして、検札時に、入場
者などがこれらの条件が満足されているかどうかを、十
分に確認できないこともある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、ユーザの
生体情報、例えば、体温、加速度、血圧、GSR(Ga
lvanic Skin Reflex; 皮膚電気反
射)などを計測する計測装置が、装着型であるときは、
24時間常に身に付けていなければならない煩わしさが
あり、また、据え置き型では、場所をとったり、自己管
理による定常的な計測が必要となり、いずれにしてもユ
ーザへ負担が大きくなるという問題点がある。
【0012】また、ペットの健康管理は、飼い主に負担
をかけない方法でないと、長続きしないという問題点が
ある。
【0013】さらに、テーマパークの遊戯施設の検札で
は、単に入場券などのチェックだけでなく、身長や血圧
が適正か、酒気を帯びていないかなどの入場者の身体条
件のチェックも必要であるし、マラソンの参加者に対し
ては、平熱かどうか、血圧は正常かなどのチェックが必
要である。しかし、混雑時などは、このようなチェック
が十分に実施できないという問題点がある。
【0014】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ユ
ーザ自身の生体情報をユーザが意識することなく、また
ユーザに負担をかけることなく定期的に計測・収集する
ことができる生体情報計測収集方法およびそれを用いた
生体計測システムおよび生体情報計測収集システムを提
供することを目的とする。
【0015】また、ペットとしての動物の健康管理を飼
い主や当該ペットに負担をかけずに容易に計測・収集す
ることができる生体計測システムおよび生体情報計測収
集システムを提供することを目的とする。
【0016】さらに、遊技施設や競技への入場者、参加
者などに対する身体チェックが容易に行える生体検査シ
ステムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、電話機と、当
該電話機に搭載された、ユーザの生体情報を計測するた
めの生体計測装置と、該生体計測装置で計測された生体
情報を収集する生体情報収集装置とからなる生体情報計
測収集システムにおいて、前記生体計測装置は、前記電
話機の表面上の所定部分に設けられた少なくとも1つの
接触面に、前記ユーザが通話をする際に接触した当該ユ
ーザの体の一部から少なくとも1つの生体情報を計測す
る生体計測手段と、前記生体情報収集装置からの発呼に
応答した前記ユーザの通話時に、前記生体計測手段で計
測された前記生体情報の計測データを前記生体情報収集
装置へ送信する送信手段とを具備し、前記生体情報収集
装置は、前記電話機に発呼して、これに応答したユーザ
と通話を行う通話手段と、前記ユーザとの通話時に、前
記生体計測装置から送信された前記計測データを受信す
る受信手段と、この受信手段で受信した計測データを記
憶する記憶手段と、前記受信手段で受信した前記計測デ
ータが、前記ユーザの健康診断用に適しているか否か
を、当該データ量と当該データに含まれるノイズの量と
から判定する判定手段とを具備し、前記通話手段は、前
記判定手段での判定結果に基づき、前記ユーザの健康診
断用に適したデータ量と質の前記計測データを取得すべ
く前記ユーザとの間で対話を行うことを特徴とする。
【0018】本発明によれば、ユーザは、生体計測装置
を身につける必要なく、また自分で計測時刻などを管理
する必要なく、通話を行うといった通常の生活行動の中
で、特別な注意をはらう必要なく(意識することな
く)、ユーザに全く負担をかけずに、定期的に、健康管
理に必要な生体に関するデータの計測と収集が行える。
【0019】本発明は、ロボットと、当該ロボットに搭
載されたユーザの生体情報を計測するための生体計測装
置と、該生体計測装置で計測された生体情報を収集する
生体情報収集装置とからなる生体情報計測収集システム
において、前記生体計測装置は、前記ロボットの表面上
の所定部分に設けられた少なくとも1つの接触面に接触
した前記ユーザの体の一部から少なくとも1つの生体情
報を計測する生体計測手段と、前記ユーザの体の一部が
前記接触面に接触するよう前記ロボットを動作させる動
作制御手段と、前記ユーザの体の一部が前記接触面に接
触している間に、前記生体計測手段で測定された前記生
体情報の計測データを前記生体情報収集装置へ送信する
送信手段とを具備し、前記生体情報収集装置は、前記生
体計測装置から送信された前記計測データを受信する受
信手段と、この受信手段で受信した計測データを記憶す
る記憶手段と、前記受信手段で受信した前記計測データ
が、前記ユーザの健康診断用に適しているか否かを、当
該データ量と当該データに含まれるノイズの量とから判
定する判定手段と、この判定手段での判定結果に基づ
き、前記ユーザの健康診断用に適したデータ量と質の前
記計測データを取得すべく前記ロボットの動作を制御す
る制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0020】本発明によれば、ユーザは生体計測装置を
身につける必要なく、また自分で計測時刻などを管理す
る必要なく、ペットロボットと遊んでいるうちに、特別
な注意をはらう必要なく(意識することなく)、ユーザ
に全く負担をかけずに、定期的に、健康管理に必要な生
体に関するデータの計測と収集が行える。
【0021】本発明は、ロボットと、このロボットに搭
載された、ユーザの生体情報を計測して該計測された生
体情報から当該ユーザが予め定められた条件を満たすか
否かを検査するため生体検査装置から構成される生体検
査システムにおいて、前記生体検査装置は、前記ロボッ
トの表面上の所定部分に設けられた少なくとも1つの接
触面に接触した、検査対象としてのユーザの体の一部か
ら当該検査対象の生体情報を計測する生体計測手段と、
この生体計測手段で計測された生体情報の計測データを
基に、前記検査対象が予め定められた条件を満たすか否
かを判断する判断手段と、前記検査対象の体の一部を前
記接触面に接触させるために前記ロボットを動作させる
動作制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0022】本発明によれば、利用者が順番待ちをして
いる間に、利用者を退屈させないばかりか、利用者に負
担をかけずに、各利用者について、その身体的、生体・
生理的な事柄が予め定められた条件を満たすか否かを容
易にチェックすることができるのである。
【0023】本発明は、ペットが常時身につけている首
輪などの装身具と、当該装身具に設けられた、当該ペッ
トの生体情報を計測するための生体計測装置と、該生体
計測装置で計測された生体情報を収集する生体情報収集
装置とからなる生体情報計測収集システムにおいて、前
記生体計測装置は、前記装身具上のペットの体の一部が
接触する所定部分に設けられた少なくとも1つの接触面
に接触した当該体の一部から少なくとも1つの生体情報
を計測する生体計測手段と、前記生体計測手段で計測さ
れた前記生体情報の計測データを前記生体情報収集装置
へ送信する送信手段とを具備し、前記生体情報収集装置
は、前記生体計測装置から送信された前記計測データを
受信する受信手段と、前記ペットの飼い主であるユーザ
と通話するための通話手段と、前記受信手段で受信した
前記計測データを記憶する記憶手段と、前記受信手段で
受信した前記計測データが、前記ペットの健康診断用に
適しているか否かを、当該データ量と当該データに含ま
れるノイズの量とから判定する判定手段とを具備し、前
記通話手段は、前記判定手段での判定結果に基づき、前
記ペットの健康診断用に適したデータ量と質の前記計測
データを取得すべく前記飼い主としてのユーザとの間で
対話を行うことを特徴とする。
【0024】本発明によれば、飼い主に負担をかけずに
ペットの生体情報を定期的に計測・収集することができ
る。
【0025】本発明は、電話機と、この電話機に搭載さ
れて、ユーザの生体情報を計測する生体計測装置とから
構成された生体計測システムであって、前記生体計測装
置は、前記電話機の表面上の所定部分に設けられた少な
くとも1つの接触面に、前記ユーザが通話をする際に接
触した当該ユーザの体の一部から少なくとも1つの生体
情報を計測する生体計測手段と、前記ユーザの通話時
に、前記生体計測手段で計測された前記生体情報の計測
データを予め定められた送信先へ送信する送信手段とを
具備したことを特徴とする。
【0026】本発明によれば、ユーザは、生体計測装置
を身につける必要なく、また自分で計測時刻などを管理
する必要なく、通話を行うといった通常の生活行動の中
で、特別な注意をはらう必要なく(意識することな
く)、ユーザに全く負担をかけずに、定期的に、健康管
理に必要な生体に関するデータの計測と収集が行える。
【0027】本発明は、ロボットと、このロボットに搭
載されて、ユーザの生体情報を計測する生体計測装置と
から構成された生体計測システムであって、前記生体計
測装置は、前記ロボットの表面上の所定部分に設けられ
た少なくとも1つの接触面に接触した前記ユーザの体の
一部から少なくとも1つの生体情報を計測する生体計測
手段と、前記ユーザの体の一部が前記接触面に接触する
よう前記ロボットを動作させる動作制御手段と、前記ユ
ーザの体の一部が前記接触面に接触している間に前記生
体計測手段で測定された前記生体情報の計測データを予
め定められた送信先へ送信する送信手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0028】本発明によれば、ユーザは生体計測装置を
身につける必要なく、また自分で計測時刻などを管理す
る必要なく、ペットロボットと遊んでいるうちに、特別
な注意をはらう必要なく(意識することなく)、ユーザ
に全く負担をかけずに、定期的に、健康管理に必要な生
体に関するデータの計測と収集が行える。
【0029】本発明は、ペットが常時身につけている首
輪などの装身具と、この装身具に設けられて、当該ペッ
トの生体情報を計測する生体計測装置とから構成された
生体計測システムであって、前記生体計測装置は、前記
装身具上のペットの体の一部が接触する所定部分に設け
られた少なくとも1つの接触面に接触した当該体の一部
から少なくとも1つの生体情報を計測する生体計測手段
と、前記生体計測手段で計測された前記生体情報の計測
データを予め定められた送信先へ送信する送信手段とを
具備したことを特徴とする。
【0030】本発明によれば、飼い主に負担をかけずに
ペットの生体情報を定期的に計測・収集することができ
る。
【0031】本発明は、電話機と、前記電話機の表面上
の所定部分に設けられた少なくとも1つの接触面に、ユ
ーザが通話をする際に接触した当該ユーザの体の一部か
ら少なくとも1つの生体情報を計測する、前記電話機に
搭載された生体計測装置とから構成される生体計測シス
テムを用いて、ユーザの生体情報を計測・収集するため
の生体情報計測収集方法であって、前記電話機に発呼
し、これに応答したユーザとの通話時に、前記生体計測
装置で前記生体情報を計測させて、その結果得られた計
測データを収集し、その際、この収集された計測データ
のデータ量と質が、前記ユーザの健康診断用に適してい
ないときには、前記ユーザの健康診断用に適したデータ
量と質の前記計測データを取得すべく前記ユーザと前記
電話機を通じて対話を行うことを特徴とする。本発明に
よれば、ユーザは、生体計測装置を身につける必要な
く、また自分で計測時刻などを管理する必要なく、通話
を行うといった通常の生活行動の中で、特別な注意をは
らう必要なく(意識することなく)、ユーザに全く負担
をかけずに、定期的に、健康管理に必要な生体に関する
データの計測と収集が行える。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。
【0033】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る生体情報計測収集システムの全体の構
成例の概略を示したもので、大きく分けて、健康管理セ
ンターに設けられた生体情報収集装置1と、各ユーザ宅
に設置される生体計測装置とから構成される。なお、図
1では、生体計測装置は、家庭内で用いる一般的な電話
機2に搭載され、特に、電話機2の受話器に生体計測装
置が内蔵されている場合を示している。
【0034】図1に示した生体情報計測収集システム
は、健康管理センターがユーザへ電話をかけ、これを受
けて当該ユーザが通話を行っている最中に、電話機2の
受話器の所定箇所に設けられた第1および第2の接触面
にユーザの耳朶や手の平がそれぞれ接触することで、受
話器に内蔵された脈拍測定部201,皮膚発汗測定部2
02で、当該ユーザの脈拍や皮膚導電率の測定を行い、
測定結果としての生体情報(第1の計測データと第2の
計測データ)を健康管理センターへ送信するものであ
る。
【0035】なお、生体情報収集装置1には、実際に
は、複数のユーザそれぞれに対応する生体計測装置を搭
載した電話機2が接続されているが、ここでは、説明の
簡単のため、1ユーザについて、当該ユーザから生体情
報を収集する場合について説明する。
【0036】図1に示すように、健康管理センターに設
置された生体情報収集装置1は、判定部101と対話制
御部102と通信部103と記憶部104と診断部10
5とから構成されている。
【0037】対話制御部102は、図5に示すように、
例えば、各ユーザ毎に予め定められた時間毎に、通信部
103を用いてユーザ宅の電話機2に接続を行う発呼制
御部302と、ユーザとの対話に用いる複数種類のメッ
セージ文のパターン(対話テンプレート)を記憶した対
話テンプレート記憶部304と、音声認識部303と、
制御部301などから構成されている。
【0038】制御部301は、主に、ユーザとの間の対
話を行うためのもので、例えば、対話テンプレート記憶
部304に記憶された複数の対話テンプレートの中から
適当な対話テンプレートを選択して、当該対話テンプレ
ート中の変数にその時々で必要なデータをセットしてメ
ッセージ文を作成し、当該メッセージ文を音声に変換し
てユーザに送信したり、音声認識部303で認識された
当該ユーザからの音声を基に、適当なメッセージを作成
して通話を行ったりする。また、判定部101での判定
結果を基に、対話テンプレート記憶部304から当該判
定結果に適した対話テンプレートを選択して、ユーザと
対話を行いながら、必要なデータを収集する。さらに、
対話制御部102とユーザとの通話中に、当該ユーザの
生体計測装置から送信されてきた生体情報は、通信部1
03で受信され、対話制御部102の制御部301を通
じて判定部101に送られる。
【0039】なお、対話制御部102には、音声信号を
符号化してディジタル信号に変換する機能と、例えば、
ユーザ側から送信されてきたデータを復号して音声信号
を復元する機能とを有しているものとする。
【0040】判定部101では、通信部103で受信し
た生体情報(第1の計測データと第2の計測データ)を
対話制御部102を通じて受け取り、それを記憶部10
4に格納するとともに、受信した生体情報のデータが、
ユーザの健康を診断するのに適しているか否かを、少な
くとも当該データ量と当該データに含まれるノイズの量
とから判定する。この判定結果を基に、対話制御部10
2は、当該ユーザとの対話に用いるメッセージを選択す
るようになっている。
【0041】診断部105は、記憶部104に記憶され
た生体情報を基に、当該ユーザの健康状態などを診断す
るようになっている。ここでの診断結果は、対話制御部
102に送られ、対話制御部102でメッセージに含ま
せて当該ユーザに音声にて通知するようにしてもよい。
【0042】通信部103は、例えば、IP(Internet
Protocol)パケットとして受信したデータを対話制御
部102などに送るとともに、対話制御部102などか
ら送られてきた送信データをIPパケットに変換し、宛
先アドレスなどを含むヘッダを付与して、例えばインタ
ーネット、IP網等のネットワークへ送出する。
【0043】健康管理センターでは、この生体情報収集
装置1が複数設けられていてもよい。各生体情報収集装
置1は、ルータ6に接続されている。このルータ6は、
いわゆるブロードバンド・ルータであり、健康管理セン
ター内の各生体情報収集装置1をインターネットやIP
網などに接続するようになっている。
【0044】図1に示すように、ユーザ宅の電話機は、
電話機本来の機能を実現するための通話部204の他、
本実施形態に係る生体計測装置を構成する脈拍測定部2
01と皮膚発刊測定部202と通話部203とから構成
されている。
【0045】脈拍測定部21は、光電脈波により脈拍を
測定するものであり、これは、公知効用技術で構成する
ことができるものである。この脈拍測定部21で測定さ
れた脈拍の計測データ(第1の計測データ)は、通信部
203へ送られる。
【0046】皮膚発刊測定部202は、GSR(Gal
vanic Skin Reflex; 皮膚電気反
射)として皮膚導電率を測定するものであり、これも公
知効用技術で構成することができるものである。この皮
膚発汗測定部202で測定された皮膚導電率の計測デー
タ(第2の計測データ)は、通信部203へ送られる。
【0047】ユーザが受話器を取って通話を行う際に、
受話器がユーザに接する部分のうち、人体において光電
脈波がはかりやすい箇所、すなわち、耳が接触する部分
に第1の接触面が設けられていて、脈拍測定部201
は、この第1の接触面に耳が接触することで、この耳
(耳朶)から脈拍を測定するようになっている。すなわ
ち、図2に示すように、人が受話器をもって通話を行う
際に耳が接触する箇所に第1の接触面が設けられてい
て、この第1の接触面にユーザが通話を行う目的で耳が
接触することで、脈拍を測定することができるようにな
っている。
【0048】同様に、ユーザが受話器を取って通話を行
う際に、受話器がユーザに接する部分のうち、人体にお
いて、皮膚導電率がはかりやすい箇所、すなわち、ユー
ザの手の平、指が接触する部分に第2の接触面が設けら
れていて、皮膚発汗測定部202は、この第2の接触面
に手の平、指が接触することで皮膚導電率を測定するこ
とができるようになっている。すなわち、図2に示すよ
うに、受話器の把持部に第2の接触面が設けられてい
て、ユーザが通話を行う目的で、この把持部を握ること
で第2の接触面に手の平、指が接触して、皮膚導電率が
測定できるようになっている。なお、図2では、ユーザ
が受話器の把持部を握っているときの様子を示してい
る。従って、皮膚発汗測定部202の第2の接触面は、
ちょうどユーザの手で把持されている部分に設けられて
いるため、図2ではユーザの手で隠れて見えないように
なっている。
【0049】電話機2(の電話機本来の機能を実現する
通話部204)は、VoIP(Voiceover IP)ゲ
ートウェイ4に接続され、ここでは、受話器のマイクか
ら入力した音声信号がIPパケット化される。また、Vo
IPゲートウェイ4(以下簡単にGW4と呼ぶ)に入力
したIPパケットは、音声信号に復号されて電話機2
(通話部204)へ送られるようになっている。VoIP
ゲートウェイ4は、ルータ5に接続されている。
【0050】本実施形態では、健康管理センターがユー
ザへ電話をかけ、これを受けて当該ユーザが通話を行っ
ている間に、受話器に内蔵された脈拍測定部201,皮
膚発汗測定部202で、当該ユーザの脈拍や皮膚導電率
の測定を行い、測定結果(第1の計測データと第2の計
測データ)を健康管理センターへ送信するものである。
従って、ユーザと健康管理センターとの間で通話を行っ
ている間に上記測定結果が健康管理センターへ送信され
ることが好ましい。このため、通信部203は、ルータ
5に無線通信にて接続し、第1の計測データと第2の計
測データをIPパケット化した後に、ルータ5に無線信
号として直接送信する。ルータ5はいわゆるブロードバ
ンド・ルータであり、通信部203から送信されたIP
パケットと、GW4から送信されたIPパケットとをイ
ンターネットやIP網などを介して健康管理センターの
生体情報収集装置1宛てに送信するとともに、インター
ネットやIP網などを介して受信した例えば健康管理セ
ンターからのIPパケットをGW4や通信部203へ出
力する。この場合、通信部204に対応するIPアドレ
スと、生体計測装置の通信部203に対応するIPアド
レスは異なる。
【0051】このように、ユーザ宅にある電話機2は、
インターネット電話、あるいはIP電話を用いているこ
とが望ましい。なお、通信部203と、ルータ5との間
の通信は、無線通信であることが望ましく、またその方
式は、例えば、Bluetooth(TM)であってもよい。
【0052】脈拍測定部201と皮膚発汗測定部202
にて計測されたデータの一例を図3に示す。脈拍は、1
秒間あたりの回数で計られている。通常、脈拍は60〜
70回/秒でうたれている。同様に、皮膚発汗測定部2
02で計測されたGSRは、単位面積あたりの皮膚導電
率としてμ/Sで計測されている。図3では、上方に示
されているグラフが計測された脈拍のデータであり(第
2の計測データ)、下方に示されているグラフがGSR
(皮膚導電率)の計測データ(第1の計測データ)であ
る。
【0053】本実施形態によれば、ユーザは、通常の生
活においては、特に生体計測装置など身につける必要は
ない。
【0054】次に、図4に示すフローチャートを参照し
て、図1の生体情報計測収集システムの処理動作につい
て説明する。
【0055】例えば、毎食後や就寝まえなど、ある計測
対象のユーザに対し予め定められた時刻になると(ステ
ップS1)、対話制御部102が、接続開始を通信部1
03に対し指示する(ステップS2)。通信部103
は、当該ユーザに対応する生体計測装置が内蔵されてい
る電話機2に向けて発呼する(ステップS3)。
【0056】ユーザが当該電話機2の受話器をとり、健
康管理センターの生体情報収集装置1(の対話制御部1
02)との間で通話が開始される。まず、対話制御部1
02では、通話により、現在通話している相手が、計測
対象のユーザであるか否かを確認する(ステップS
4)。例えば、名前などを質問するなどして、通話して
いる相手が計測対象のユーザであると確認できたとき
は、脈拍測定部201と皮膚発汗測定部202での測定
を開始する(ステップS5)。すなわち、対話制御部1
02は、通信部203を通じて、ユーザ側の生体計測装
置に対し計測開始を指示するためのコマンドメッセージ
をIPパケットとして送信する。
【0057】脈拍測定部201と皮膚発汗測定部202
で測定された結果得られた計測データは、図3に示すよ
うなものであれば、これが、通信部203を通じて、健
康管理センターに送信される。このとき、ユーザが例え
ば万歩計(登録商標)などの携帯型の運動量測定機器で
あって、所定の無線通信機能を有していて、当該運動量
測定機器にて測定された当該ユーザの運動量の計測デー
タが定期的に通信部203あるいはルータ5に送られて
いて、蓄積されている場合には、そのような運動量の計
測データ(第3の計測データ)もあわせて送信をするよ
うにしてもよい。計測データは、当該ユーザとの通話
中、例えば、所定間隔毎に送信される。
【0058】生体情報収集装置1では、通信部103を
介して受信した上記のような第1および第2の計測デー
タは、対話制御部102を通じて、判定部101へ渡さ
れる。
【0059】判定部101では、計測データを受け取る
と、例えば、当該計測データのデータ量や当該計測デー
タに含まれるノイズの量とから、当該計測データがユー
ザの健康を診断するのに適しているか否かを判定する。
【0060】例えば、脈拍測定部201や皮膚発汗測定
部202のそれぞれに対応する第1および第2の接触面
が計測対象のユーザの耳や手の平や指などに正しく接触
していない場合には、計測データにはノイズが多く、正
確な診断が行えない可能性がある。そこで、ステップS
7において、判定部101は、まず、受け取った図3に
示したような計測データにノイズが多いか否かをチェッ
クする。
【0061】脈拍測定部201で測定された第2の計測
データにノイズが多ければ(例えば、判定部101に
て、予め定められたある閾値以上のノイズが検知できた
ときは)、対話制御部102では、ユーザの耳と受話器
に設けられた脈拍測定部201の第1の接触面とがより
広い面積でしっかり密着するように、対話にて誘導する
(ステップS8)。例えば、健康管理センターからの音
量が小さければ、当該ユーザが受話器を耳に密着させよ
うとするであろうから、対話制御部102では、送信す
る音声メッセージの音量を小さくする。あるいは、「耳
にきっちりと密着させてください」といった音声メッセ
ージを送信するようにしてもよい。また、皮膚発汗測定
部202で測定された第1の計測データにノイズが多け
れば(例えば、判定部101にて、予め定められたある
閾値以上のノイズが検知できたときは)、対話制御部1
02では、「受話器をもう少し強く握って下さい」とい
った音声メッセージを送信する。
【0062】一方、受け取った計測データにはノイズは
多くないが、計測時間が短く、診断に必要な十分なデー
タ量でない場合には(ステップS9)、対話制御部10
2は、対話が途切れないように、たとえば、「本日の天
気予報は、XXXですが、○○○ですか」、「本日の最高
気温はYYY度で、暑かった(寒かった)ですね」、「明
日は何をする予定ですか」、「運動量が少ないようです
ね、仕事が忙しいですか」、「最近はよく運動できてま
すね。歩くことに慣れましたか?」、といった世間話な
どの一般的な話をすることで、対話時間を長く引き延ば
して、脈拍測定部210や皮膚発汗測定部202での計
測時間を延ばし、脈拍測定部210や皮膚発汗測定部2
02で十分なデータ量の計測データが得られるようにす
る(ステップS10)。
【0063】対話制御部102は、上に挙げたような複
数種類の対話テンプレートを対話テンプレート記憶部3
04に記憶しており、これと、例えば、リアルタイムに
インターネットを検索して得られた、その日の天候や温
度などを上記テンプレート中の変数に対応する「XX
X」や「○○○」に代入して、メッセージ文を作成し、
これを音声に変換して、当該ユーザと対話を行う。
【0064】対話制御部102から送信されたメッセー
ジに対する、当該ユーザからの応答は、音声認識部30
3により認識されて、その結果が、判定部101、記憶
部104へ送られる。
【0065】十分なデータ量が得られたが、例えば、ユ
ーザによっては、健康状態の診断のために、上記第1お
よび第2の計測データ以外にも、たとえば、食事量など
に関するデータも必要である場合がある。このような第
1および第2の計測データ以外の他のデータは、当該ユ
ーザとの対話を通して取得する(ステップS11、ステ
ップS12)。
【0066】たとえば、「夕食はいかがでした?すべて
食べられまたしか?」、「朝は眠いですが、朝食はおい
しく食べられましたか?」、「忙しかったでしょう。今
日もお昼はおそばで済ませたのですか?」、といった、
食事に関する対話テンプレートが対話テンプレート記憶
部304に記憶されており、これをもとに対話制御部1
02は、メッセージ文を生成して、当該ユーザと対話を
行う。この対話の最中に当該ユーザから送信された回答
が音声認識部303により認識され、認識結果が、判定
部101、記憶部104に送られる。
【0067】以上のようにして、通信相手の計測対象の
ユーザとの間の対話を通じて、第1および第2の計測デ
ータや、その他のデータといった、当該ユーザの健康状
態についての診断に必要なデータが獲得されると、対話
制御部103は、診断部105に記憶部104に記憶し
たデータを基に所定の処理を行う指示を発するととも
に、対話を終了する。
【0068】診断部105は、記憶部104に記憶され
た、通信相手の計測対象のユーザとの間の対話を通じて
取得した、第1および第2の計測データや、その他のデ
ータなどを基に、所定の処理を行い、当該ユーザの健康
状態についての診断を行う。この診断結果は、記憶部1
04に記憶するとともに、対話制御部102に送られ、
対話制御部102でメッセージに含ませて当該ユーザに
音声にて通知するようにしてもよい。その後、対話制御
部102は、健康管理センター100の通信部103
と、当該計測対象のユーザ宅の電話機2の通話部204
および通信部203との間の通信を終了する(ステップ
S13)。
【0069】なお、ステップS10において、計測時間
を長くするための対話を引き延ばすときに、ステップS
13において当該ユーザから聞き出すべき内容、すなわ
ち、例えば、食事に関する事柄を聞き出すようにしても
よい。この場合、ステップS11では、診断のために必
要な他のデータがすでに得られていると判断されるの
で、ステップS12は省略される。
【0070】また、本実施形態では、脈拍と皮膚導電率
を測定しているが、必ずしも、これに限定されるもので
はない。たとえば、生体計測装置として、携帯可能な小
型血圧測定部計を用いて血圧測定部を設けて血圧を測定
したり、非侵襲の血糖値センサを用いて血糖値測定部を
設けて血糖値を測定するようなものであってもよい。そ
の場合には、人体のどの場所で測定するかに応じて、接
触面や接触方法を変更することで対応が可能である。
【0071】また、図1では、家庭内の所定箇所に固定
して用いる電話機に搭載された生体計測装置の場合を示
しているが、携帯可能な電話機(携帯電話機)に搭載さ
れた生体計測装置の場合もほぼ同様である。すなわち、
この場合の携帯電話機の構成は、図1の電話機2の構成
において通話部204が通信部203の機能を兼ね、計
測データは通話部204を通じて、生体情報収集装置1
へ送信する。この場合、例えば、通話と計測データの送
信とを交互に(例えば、通話時と計測データの送信時と
が重ならないように分けて)行うようにすれば、1回線
の通信回線でも適用可能である。また、図1の場合と同
様、脈拍測定部201の第1の接触面は携帯電話本体
の、ユーザの耳が接する部分に設け、皮膚発汗測定部2
02の第2の接触面は、携帯電話を手で支え持つ部分に
設けるようにすればよい。
【0072】図1は、生体計測装置が電話機に搭載され
た場合について説明したが、必ずしもこれに限定される
わけではない。例えば、図6に示すように、ペットロボ
ット7に埋め込む(ペットロボットに搭載された)よう
な形態であってもよい。図6に示した実施形態の場合、
計測対象のユーザが手の平で、のどをなぜる動作で脈拍
が測定できるように、図7に示したように、ペットロボ
ットののどの部分に脈拍測定部201の第1の接触面を
設けている。また、「よしよし」と背中をなぜるしぐさ
で、皮膚発汗が測定できるように、図7に示したよう
に、ペットロボットの背の部分に皮膚発汗測定部202
の第2の接触面が設けられている。
【0073】脈拍測定部201の第1の接触面や皮膚発
汗測定部202の第2の接触面を設ける部分は、なにも
ペットロボットの、のどや背に限定されるものではな
い。例えば、ペットロボットが犬型の場合には、「お
手」のしぐさで、計測対象のユーザの手の平にペットロ
ボットの前脚をのせるので、このとき、皮膚発汗と脈拍
とを同時に測定できるように、「お手」のしぐさで前脚
の当該ユーザの手の平に接触する部分(例えば、前足の
裏側)に皮膚発汗測定部202の第2の接触面を、表側
に脈拍測定部201の第1の接触面を設けるようにして
もよい。
【0074】ペットロボットが犬型でなく、猫や熊など
他の形状の場合には、その形状にあわせて、ユーザが手
でよく触ったりする部分に脈拍測定部201や、皮膚発
汗測定部202の第1、第2の接触面を設けるようにす
る。
【0075】このように、生体計測装置をペットロボッ
トに組み込む(内蔵する)場合、ユーザがペットロボッ
トを触る際に、ユーザが思わず接触したくなるようなペ
ットロボットの部分(ユーザの手の平がよく接触する部
分)にこれら測定部対応の接触面を設けることにより、
ユーザがペットロボットをかわいがるついでに(ユーザ
が意識することなく)脈拍や皮膚導電率を測定すること
ができるのである。なお、生体計測装置を組み込むもの
は、ペットロボットでなくとも、近寄ってくれば、思わ
ず接触したくなるような形状のものであれば何でもよ
い。
【0076】図6において、図1と同一部分には同一符
号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0077】生体計測装置がペットロボット7に内蔵さ
れている場合、ペットロボット7自体の動作を制御する
動作制御部205が通信部203に接続されている。ま
た、図1に示した電話機2に内蔵されている場合には、
健康管理センターに設けられた生体情報収集装置1との
間で計測対象のユーザと電話で対話を行う間に、生体情
報を収集していたが、図6に示した構成の場合には、生
体情報収集装置1がペットロボットの動きを通信部20
3を通じて制御を行い、ペットロボット7が飼い主のも
とにいき、体を摺り付け、身体に触ってもらうように働
きかける動作を行わせることで、生体情報を収集するよ
うになっている。
【0078】動作制御部205には、ペットロボット7
と計測対象のユーザが対話できるように、マイク、スピ
ーカを有していてもよい。この場合、ペットロボット7
は、生体情報収集装置1からの動作制御に基づき対話を
行い、ペットロボットが発したメッセージに対するユー
ザの反応としての音声は、通信部203を通じて情報収
集装置1に送信される。
【0079】なお、図1の場合と同様、生体情報収集装
置1には、実際には、複数のユーザそれぞれに対応する
ペットロボット7(生体計測装置を含む)が接続されて
いるが、ここでは、説明の簡単のため、1ユーザについ
て、当該ユーザから生体情報を収集する場合について説
明する。さらに、健康管理センターでは、この生体情報
収集装置1が複数設けられていてもよい。各生体情報収
集装置1は、例えば、ルータ(ブロードバンド・ルー
タ)6に接続されて、健康管理センター内の各生体情報
収集装置1をインターネットやIP網などを通じて、各
ペットロボット7の通信部203に接続するようになっ
ていてもよい。
【0080】さて、図6の説明に戻り、健康管理センタ
ーに設置されている生体情報収集装置1は、図1の対話
制御部102の構成が異なる。すなわち、図8に示すよ
うに、対話制御部102は、発呼制御部302に代えて
ペットロボット動作制御部305が設けられている。
【0081】ペットロボット動作制御部305は、計測
対象のユーザから所望の生体情報を収集するために、図
1における発呼の代わりにペットロボット7の動きや対
話を制御するためのものである。
【0082】図9は、図6の示した生体情報計測収集シ
ステムの処理動作を説明するためのフローチャートであ
る。なお、図9において、図4と同一部分には同一符号
を付し、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、
図9では、図4のステップS3に代えて、ステップS3
aにおいて、対話制御部102による接続開始の指示
で、通信部103からペットロボット7に対し、ペット
ロボット7が飼い主のもとにいき、体を摺り付け、身体
に触ってもらうように働きかける動作を行うように指示
する。そして、図4のステップS4に代えて、ステップ
S4aとして、飼い主である計測対象のユーザがペット
ロボット7に触っているかどうかの判定をおこなう。飼
い主がペットロボット7に触っている場合には、ステッ
プS5へ進み、前述同様、生体情報の計測を開始する。
【0083】また、図9では、ステップS7で、第1お
よび第2の計測データにノイズが多い場合には、接触を
より密着にしかも接触面積が広くなるようにユーザを誘
導するために、図4のステップS8に代えてステップS
8aとして、ペットロボット7のしぐさでユーザを誘導
する。同様に、図9では、ステップS9で、計測時間が
短く、診断に必要な十分なデータ量でない場合には、図
4のステップS10に代えてステップS10aとして、
単に対話だけでなく、ペットロボット7の動作(しぐ
さ)で、ペットロボット7への接触を長引かせるように
なっている。さらに、図9では、ステップS11で、第
1および第2の計測データ以外の他のデータが必要であ
る場合には、図4のステップS12に代えてステップS
12aとして、前述したような単なる対話だけでなく、
ペットロボット7の動作(しぐさ)も交えて、必要なデ
ータを収集する。
【0084】生体計測装置が電話機2やペットロボット
7に搭載(内蔵)されている場合であっても、計測対象
のユーザとの対話は、全て、対話制御部102にて行う
必要はない、例えば、週1回とか、月1回など、定期的
に、訪問看護婦、あるいはカウンセラー、あるいはホー
ムヘルパー、介護プランナーなどが、利用者の生の情報
を獲得するために、人間自身が、電話機402を通じて
対話し、情報収集を行うようにすることも可能である。
【0085】また、図6に示した構成の場合、図9のス
テップS12aにおいて、ペットロボット7と計測対象
のユーザとの対話を行うことなく、健康管理センター側
から看護婦などの人間が当該ユーザに電話をかけて上記
他のデータを収集するようにしてもよい。
【0086】以上説明したように、上記第1の実施形態
によれば、ユーザは、生体計測装置を身につける必要な
く、また自分で計測時刻などを管理する必要なく、電話
で通話している最中に、あるいはペットロボットと遊ぶ
最中に、といった通常の生活行動の中で、特別な注意を
はらう必要なく(意識することなく)、ユーザに全く負
担をかけずに、定期的に、健康管理に必要な生体に関す
るデータの計測と収集が行える。
【0087】さらに、高齢者などは、計測のためとはい
え、定常的に他者、あるいはペットロボットなどとのふ
れあいをもつので、身体的に異常があって、電話をとる
ことができないといった緊急事態を、高齢者にプライバ
シーが侵されているという警戒感を抱かせることなく、
自然に検知をおこなうことが可能となる。
【0088】なお、上記第1の実施形態では、人間の健
康管理を目的として、人間の生体情報を計測・収集する
ためのものであったが、同様にして、ペットの健康管理
を目的として、計測対象を人間ではなく動物の場合であ
っても、本発明の生体情報計測収集システムは適用可能
である。
【0089】そこで、次に、計測対象を動物とした場合
の、生体情報計測・収集システムについて説明する。
【0090】図10は、ねこや犬や小鳥などのペットと
して動物を計測対象とする生体情報計測・収集システム
の全体の構成例の概略を示したものである。なお、図1
において、図10と同一部分には同一符号を付し、異な
る部分についてのみ説明する。すなわち、図10におい
て、脈拍測定部201や皮膚発汗測定部202などを有
する生体計測装置は、ペットがいやがらずに通常身につ
けていることのできる首輪などの装身具に設けられてい
る(図11参照)。以下、一例として首輪10と一体化
されている場合について説明する。この場合、ペットの
日常的な動きを計測することのできる加速度測定部20
6が設けられていることが望ましい(しかし、必ずしも
有している必要はない)。
【0091】首輪10には、通信部201が設けられ、
ここから、脈拍測定部201や皮膚発汗測定部202、
加速度測定部206での測定結果としての生体情報(第
1〜第3の計測データ)が生体情報収集装置1に送信さ
れるとともに、生体情報収集装置1からの各種指示が、
脈拍測定部201や皮膚発汗測定部202、加速度測定
部206に伝えられる。
【0092】首輪10のペットの首に接触する面には、
脈拍測定部201で脈拍を測定するための第1の接触
面、皮膚発汗測定部202で皮膚導電率を測定するため
の第2の接触面が設けられている。なお、第1および第
2の接触面が1つの接触面として設けられていてもよ
い。
【0093】次に、図12に示すフローチャートを参照
して、図10の生体情報計測・収集システムの処理動作
について簡単に説明する。
【0094】ある計測対象のペットに対し予め定められ
た時刻になると(ステップS101)、対話制御部10
2が、接続開始を通信部103に対し指示する(ステッ
プS102)。通信部103は、当該ペットに対応する
生体計測装置が内蔵されている首輪10に内蔵されてい
る通信部203と通信を行うことにより、脈拍測定部2
01、皮膚発汗測定部202、加速度測定部206での
測定を開始させる。そして、脈拍測定部201、皮膚発
汗測定部202、加速度測定部206のそれぞれにおけ
る測定結果(第1〜第3の計測データ)は、通信部20
3を通じて、健康管理センターの生体情報収集装置1に
送信される(ステップS103)。あるいは、それまで
に計測されて、予め蓄積された第1〜第3の計測データ
を生体情報収集装置1に送信するよう指示するようにし
てもよい。
【0095】生体情報収集装置1では、通信部103を
介して受信した上記のような第1〜第3の計測データ
は、対話制御部102を通じて、判定部101へ渡され
る。
【0096】判定部101において、当該計測データに
予め定められたある閾値以上のノイズを検知したときは
(ステップS106、ステップS107)対話制御部1
02は、飼い主のユーザに対し発呼して、電話を用いた
通話により、首輪10の装着状態をチェックさせ、例え
ば、首輪10に設けられた第1および第2の接触面がペ
ットの首に密着するようにつけなおしてもらう(ステッ
プS108)。
【0097】上記第1〜第3の計測データ以外の、たと
えば、食事量などに関する他のデータも必要である場合
には、対話制御部102は、飼い主と、電話を用いた通
話により、当該他のデータを取得する(ステップS11
1、ステップS112)。このとき、飼い主に向けて発
呼する必要がるときは、発呼を行う。
【0098】以上のようにして、第1〜第3の計測デー
タや、その他のデータといった、当該ペットの健康状態
についての診断に必要なデータが獲得されると、対話制
御部103は、診断部105に記憶部104に記憶した
データを基に所定の処理を行う指示を発するとともに、
飼い主との対話を終了する(ステップS113)。
【0099】なお、首輪10に内蔵された生体計測装置
は、充電式であることが想定されるので、その場合に
は、ステップS109〜ステップS110に示したよう
に、例えば、ペットに装着してから所定期間経過後に、
電池の残量についてのチェックを行うために、飼い主に
電話で問い合わせるようにしてもよい。また、ステップ
S104〜ステップS105に示したように、クレード
ル(cladle)のような首輪10を充電するための充電機
器が備わっているならば、クレードルに首輪が置かれて
充電中であることを確認できるようにしてもよい。充電
中の場合には、生体情報の計測は不可能であるから、例
えば、所定時間経過してもまだ充電中である場合には、
対話制御部102は、飼い主に電話でペットに装着すよ
う促すようにしてもよい。
【0100】以上説明したように、図10に示したよう
な生体情報計測・収集システムを用いれば、飼い主に負
担をかけずにペットの生体情報を定期的に計測・収集す
ることができる。
【0101】(第2の実施形態)上記のような生体情報
計測・収集システムは、例えば、家庭内で用いることを
前提とし、人やペットの健康管理(生体情報の収集と計
測)を定期的を行うものであった。
【0102】次に、上記生体情報計測・収集システムの
応用例として、例えば、マラソンなどのイベントへの参
加や、テーマパークなどにある遊戯施設(娯楽施設)を
利用する際の、身体的な条件が満足されているかどうか
を、人間に違和感なく検査する生体検査システムに適用
した場合について説明する。
【0103】図13は、第2の実施形態に係るテーマパ
ークにある遊具施設への入場者や利用者を検査するため
の生体検査システム全体の構成例を概略的に示したもの
で、主に、入場口に配置される検査ロボット501と、
この検査ロボット501から検査結果についてのデータ
を収集・管理するイベント管理センター内に設置される
端末装置502とから構成されている。なお、検査ロボ
ット501は、複数の入場口のそれぞれに配置されて、
各検査ロボット501から送信されてきたデータを端末
502にて一元管理するようになっていてもよい。
【0104】検査ロボット501は、テーマパークの遊
具施設などの利用者、あるいはマラソンなどのイベント
の参加者に対して、身長、血圧、体温、血中アルコール
度などの条件が問題ないかどうかを判定するものであ
る。
【0105】以下、テーマパークの遊具施設の入場口に
配置されて、当該遊具施設を利用しようとする利用者そ
れぞれについて、当該遊具施設の利用可能できる条件を
満たしているか否かを検査する場合を例にとり説明す
る。
【0106】検札ロボット501は、利用者の血圧や体
温、血中アルコールなどの生体計測を行うための生体計
測部511と、予め定められた当該遊具施設を利用する
ことのできる、年齢、身長、血圧値や体温などの基準値
を利用条件として記憶する条件記憶部512と、利用者
との間で対話を行って、年齢などを聞き出すなど、生体
計測部511で得たデータでは不十分な場合や、生体計
測部511で得たデータにノイズが多く含まれている場
合などに、利用者との間で対話で必要なデータを収集す
るための対話制御部514、生体計測部511で計測さ
れた利用者の血圧値や体温など、対話を通じて得られた
データなどが、条件記憶部512に記憶されている利用
条件を満たしているか否か(入場可能か否か)を判定す
るための判定部512、この判定部512での判定結果
をイベント管理センター内の端末502に送信するため
の通信部516、逆に端末502からの指示などを通信
部516で受信すると、当該受信された指示内容に基づ
き検査ロボット501の動作を制御するための動作制御
部515から構成されている。
【0107】生体計測部511は、利用者の身長を計測
する身長計測部が含まれていてもよい。例えば、対話制
御部514にて、利用者と対話を行いながら、センサな
どを用いて当該利用者に気づかれることなく身長を測定
するようになっていてもよい。
【0108】判定部512では、生体計測部511で測
定したデータ中のノイズの量をチェックする機能を有し
ていいる。ここで、計測データ中に予め定められたある
閾値以上のノイズが検知できたときは、対話制御部51
4を通じて対話により利用者から必要なデータ収集する
といった動作が行われる。
【0109】対話制御部514も第1の実施形態と同
様、各種対話が行えるように、複数種類の対話テンプレ
ートを記憶する対話テンプレート記憶部、利用者の発言
を音声認識する音声認識部などを有している。
【0110】また、対話制御部514における対話によ
り、例えば、検査対象の利用者に呼気で風船を膨らます
ように催促して、生体計測部511で膨らんだ風船内の
呼気のアルコール含有量を測定するといった生体情報の
測定方法も可能である。
【0111】生体計測部511で計測される生体情報に
は、例えば、脈拍のように、利用者に接触しないと測定
できないものもある。そのような生体情報を測定するた
めには、対話制御部514における対話と、検査ロボッ
ト501の動作により、例えば、利用者と握手して、そ
の間に生体情報を測定するようにすればよい。このよう
な生体情報を収集するためのロボットの動作制御など
は、動作制御部515にて行われる。また、握手を行う
ことで利用者の手と接触して生体情報を計測する場合、
ロボットの手の平対応する部分に当該生体情報を計測す
るための接触面を設けておく。また、この接触面は、検
査対象の利用者が思わす接触したくなるような形状や材
質で構成されていることが望ましい。そのような接触面
であれば、何も「握手」という行動を行うことなく、検
査対象の利用者が自らの意志で接触しようとするからで
ある。
【0112】イベント管理センターは、通信部521
と、通信部521で受信した判定結果を蓄積管理するた
めの管理部522から構成されている。管理部522
は、さらに、所定の条件を満たし、入場可と判定された
利用者は入場させ、入場不可と判定された利用者を入場
させないように、門扉の開閉などの制御を行う制御部が
接続されていてもよい。また、管理部522は、遊具施
設の混雑度などから入場制限などの指示を、通信部52
1を介して、検査ロボット515に行うようにしてもよ
い。
【0113】テーマパークなどに設けられた遊具施設の
利用、入場に際しては、単に入場券などのチェック(検
札)だけでなく、身長や血圧が適正か、酒気を帯びてい
ないかなどの利用者、入場者の身体に関しても所定の条
件を満たしているか否かをチェックする必要がある。ま
た、マラソンの参加者に対しては、平熱かどうか、血圧
は正常化などのチェックが必要である。しかし、混雑時
などは、一人一人チェックすることが不可能に近い。
【0114】しかし、上記第2の実施形態に係る検査シ
ステムによれば、利用者が順番待ちをしている間に、利
用者を退屈させないばかりか、利用者に負担をかけず
に、各利用者について、その身体的、生体・生理的な事
柄が予め定められた条件を満たすか否かを容易にチェッ
クすることができるのである。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザ自身はもとより、ペットの生体情報をユーザが意
識することなく、またユーザに負担をかけることなく定
期的に計測・収集することができる。
【0116】また、遊技施設や競技への入場者、参加者
などに対する身体チェックが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る生体情報計測収
集システムの全体の構成例を示した図。
【図2】受話器上における脈拍測定部と皮膚発汗測定部
のそれぞれの接触面の設けられている場所を説明するた
めの図。
【図3】測定データの一例を示した図。
【図4】図1の生体情報計測収集システムの処理動作を
説明するためのフローチャート。
【図5】対話制御部の機能を実現するための要部の構成
例を示した図。
【図6】第1の実施形態に係る生体情報計測収集システ
ムの他の構成例を示した図。
【図7】図6に示した生体計測装置の搭載されているペ
ットロボット上における脈拍測定部と皮膚発汗測定部の
それぞれの接触面の設けられている場所を説明するため
の図。
【図8】対話制御部の機能の要部の他の構成例を示した
図。
【図9】図6の生体情報計測収集システムの処理動作を
説明するためのフローチャート。
【図10】第1の実施形態に係る生体情報計測収集シス
テムのさらに他の構成例を示した図。
【図11】図10に示した生体計測装置が設けられてい
るペット用の首輪上における脈拍測定部と皮膚発汗測定
部のそれぞれの接触面の設けられている場所を説明する
ための図。
【図12】図10の生体情報計測収集システムの処理動
作を説明するためのフローチャート。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る生体検査シス
テムの全体の構成例を示した図。
【符号の説明】
1…生体情報収集装置 2…生体計測装置の搭載された電話機 4…VoIPゲートウエイ 5、6…ルータ 7…生体計測装置の搭載されたペットロボット 101…判定部 102…対話制御部 103…通信部 104…記憶部 105…診断部 201…脈拍測定部 202…皮膚発汗測定部 203…通信部 204…通話部 301…制御部 302…発呼制御部 303…音声認識部 304…対話テンプレート記憶部 305…ペットロボット動作制御部 206…加速度測定部 501…生体計測装置の搭載された検査ロボット 502…端末 511…生体計測部 512…判定部 513…条件記憶部 514…対話制御部 515…動作制御部 521…通信部 522…管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/21 H04M 11/00 302 11/00 302 A61G 12/00 Z // A61G 12/00 A61B 5/02 C (72)発明者 大内 一成 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 杉山 博史 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 4C017 AA08 AA10 AA16 AA20 AB08 AB10 BB02 BB13 BD06 FF30 4C027 AA00 AA07 CC00 EE01 GG00 JJ01 JJ03 KK00 KK05 4C341 LL06 LL30 5K023 MM00 MM22 5K101 KK19 LL02 MM07 NN01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話機と、当該電話機に搭載された、ユー
    ザの生体情報を計測するための生体計測装置と、該生体
    計測装置で計測された生体情報を収集する生体情報収集
    装置とからなる生体情報計測収集システムにおいて、 前記生体計測装置は、 前記電話機の表面上の所定部分に設けられた少なくとも
    1つの接触面に、前記ユーザが通話をする際に接触した
    当該ユーザの体の一部から少なくとも1つの生体情報を
    計測する生体計測手段と、 前記生体情報収集装置からの発呼に応答した前記ユーザ
    の通話時に、前記生体計測手段で計測された前記生体情
    報の計測データを、前記生体情報収集装置へ送信する送
    信手段と、 を具備し、 前記生体情報収集装置は、 前記電話機に発呼して、これに応答したユーザと通話を
    行う通話手段と、 前記ユーザとの通話時に、前記生体計測装置から送信さ
    れた前記計測データを受信する受信手段と、 この受信手段で受信した計測データを記憶する記憶手段
    と、 前記受信手段で受信した前記計測データが、前記ユーザ
    の健康診断用に適しているか否かを、当該データ量と当
    該データに含まれるノイズの量とから判定する判定手段
    と、 を具備し、 前記通話手段は、前記判定手段での判定結果に基づき、
    前記ユーザの健康診断用に適したデータ量と質の前記計
    測データを取得すべく前記ユーザとの間で対話を行うこ
    とを特徴とする生体情報計測収集システム。
  2. 【請求項2】前記生体計測手段は、前記生体情報として
    少なくとも当該ユーザの脈拍を計測し、前記電話機の表
    面上の所定部分に設けられた第1の接触面は、前記ユー
    ザの通話時に当該ユーザの耳が接触する部分に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の生体情報計測収
    集システム。
  3. 【請求項3】前記生体計測手段は、前記生体情報として
    少なくとも当該ユーザの皮膚導電率を計測し、前記電話
    機の表面上の所定部分に設けられた第2の接触面は、前
    記ユーザの通話時に手で触れたり支えたりする部分に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の生体情報
    計測収集システム。
  4. 【請求項4】前記判定手段で、受信した前記計測データ
    にノイズが多く含まれているために、前記ユーザの健康
    診断用に不適と判定されたときには、前記通話手段は、
    前記ユーザの体の一部が前記接触面に密着して、当該体
    の一部と当該接触面との接触面積が広くなるよう対話で
    誘導することを特徴とする請求項1記載の生体情報計測
    収集システム。
  5. 【請求項5】前記判定手段で、受信した前記計測データ
    のデータ量が少ないために、前記ユーザの健康診断用に
    不適と判定されたときには、前記通話手段は、十分なデ
    ータ量を取得できるまで前記接触面に前記ユーザの体の
    一部が接触するよう対話で誘導することを特徴とする請
    求項1記載の生体情報計測収集システム。
  6. 【請求項6】ロボットと、当該ロボットに搭載されたユ
    ーザの生体情報を計測するための生体計測装置と、該生
    体計測装置で計測された生体情報を収集する生体情報収
    集装置とからなる生体情報計測収集システムにおいて、 前記生体計測装置は、 前記ロボットの表面上の所定部分に設けられた少なくと
    も1つの接触面に接触した前記ユーザの体の一部から少
    なくとも1つの生体情報を計測する生体計測手段と、 前記ユーザの体の一部が前記接触面に接触するよう前記
    ロボットを動作させる動作制御手段と、 前記ユーザの体の一部が前記接触面に接触している間
    に、前記生体計測手段で測定された前記生体情報の計測
    データを前記生体情報収集装置へ送信する送信手段と、 を具備し、 前記生体情報収集装置は、 前記生体計測装置から送信された前記計測データを受信
    する受信手段と、 この受信手段で受信した計測データを記憶する記憶手段
    と、 前記受信手段で受信した前記計測データが、前記ユーザ
    の健康診断用に適しているか否かを、当該データ量と当
    該データに含まれるノイズの量とから判定する判定手段
    と、 この判定手段での判定結果に基づき、前記ユーザの健康
    診断用に適したデータ量と質の前記計測データを取得す
    べく前記ロボットの動作を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする生体情報計測収集システ
    ム。
  7. 【請求項7】ロボットと、このロボットに搭載された、
    ユーザの生体情報を計測して該計測された生体情報から
    当該ユーザが予め定められた条件を満たすか否かを検査
    するため生体検査装置から構成される生体検査システム
    において、 前記生体検査装置は、 前記ロボットの表面上の所定部分に設けられた少なくと
    も1つの接触面に接触した、検査対象としてのユーザの
    体の一部から当該検査対象の生体情報を計測する生体計
    測手段と、 この生体計測手段で計測された生体情報の計測データを
    基に、前記検査対象が予め定められた条件を満たすか否
    かを判断する判断手段と、 前記検査対象の体の一部を前記接触面に接触させるため
    に前記ロボットを動作させる動作制御手段と、 を具備したことを特徴とする生体検査システム。
  8. 【請求項8】前記生体検査装置は、 前記計測データが、前記検査対象を検査するために適し
    ているか否かを、当該データ量と当該データに含まれる
    ノイズの量とから判定する判定手段と、 前記検査対象と対話するための対話手段とをさらに具備
    し、 前記対話手段は、前記判定手段での判定結果に基づき、
    前記検査対象を検査するために適したデータ量と質の前
    記計測データを取得すべく当該検査対象との間で対話を
    行うことを特徴とする請求項7記載の生体検査システ
    ム。
  9. 【請求項9】前記接触面は、前記ロボットの手の平に対
    応する部分に設けられ、 前記動作制御手段は、前記ロボットに前記検査対象と握
    手をする動作を行わせることで、前記検査対象の手を前
    記接触面に接触させることを特徴とする請求項7記載の
    生体検査システム。
  10. 【請求項10】ペットが常時身につけている首輪などの
    装身具と、当該装身具に設けられた、当該ペットの生体
    情報を計測するための生体計測装置と、該生体計測装置
    で計測された生体情報を収集する生体情報収集装置とか
    らなる生体情報計測収集システムにおいて、 前記生体計測装置は、 前記装身具上のペットの体の一部が接触する所定部分に
    設けられた少なくとも1つの接触面に接触した当該体の
    一部から少なくとも1つの生体情報を計測する生体計測
    手段と、 前記生体計測手段で計測された前記生体情報の計測デー
    タを前記生体情報収集装置へ送信する送信手段と、 を具備し、 前記生体情報収集装置は、 前記生体計測装置から送信された前記計測データを受信
    する受信手段と、 前記ペットの飼い主であるユーザと通話するための通話
    手段と、 前記受信手段で受信した前記計測データを記憶する記憶
    手段と、 前記受信手段で受信した前記計測データが、前記ペット
    の健康診断用に適しているか否かを、当該データ量と当
    該データに含まれるノイズの量とから判定する判定手段
    と、 を具備し、 前記通話手段は、前記判定手段での判定結果に基づき、
    前記ペットの健康診断用に適したデータ量と質の前記計
    測データを取得すべく前記飼い主としてのユーザとの間
    で対話を行うことを特徴とする生体情報計測収集システ
    ム。
  11. 【請求項11】電話機と、この電話機に搭載されて、ユ
    ーザの生体情報を計測する生体計測装置とから構成され
    た生体計測システムであって、 前記生体計測装置は、 前記電話機の表面上の所定部分に設けられた少なくとも
    1つの接触面に、前記ユーザが通話をする際に接触した
    当該ユーザの体の一部から少なくとも1つの生体情報を
    計測する生体計測手段と、 前記ユーザの通話時に、前記生体計測手段で計測された
    前記生体情報の計測データを予め定められた送信先へ送
    信する送信手段と、を具備したことを特徴とする生体計
    測システム。
  12. 【請求項12】ロボットと、このロボットに搭載され
    て、ユーザの生体情報を計測する生体計測装置とから構
    成された生体計測システムであって、 前記生体計測装置は、 前記ロボットの表面上の所定部分に設けられた少なくと
    も1つの接触面に接触した前記ユーザの体の一部から少
    なくとも1つの生体情報を計測する生体計測手段と、 前記ユーザの体の一部が前記接触面に接触するよう前記
    ロボットを動作させる動作制御手段と、 前記ユーザの体の一部が前記接触面に接触している間に
    前記生体計測手段で測定された前記生体情報の計測デー
    タを予め定められた送信先へ送信する送信手段と、 を具備したことを特徴とする生体計測システム。
  13. 【請求項13】ペットが常時身につけている首輪などの
    装身具と、この装身具に設けられて、当該ペットの生体
    情報を計測する生体計測装置とから構成された生体計測
    システムであって、 前記生体計測装置は、 前記装身具上のペットの体の一部が接触する所定部分に
    設けられた少なくとも1つの接触面に接触した当該体の
    一部から少なくとも1つの生体情報を計測する生体計測
    手段と、 前記生体計測手段で計測された前記生体情報の計測デー
    タを予め定められた送信先へ送信する送信手段と、 を具備したことを特徴とする生体計測システム。
  14. 【請求項14】電話機と、前記電話機の表面上の所定部
    分に設けられた少なくとも1つの接触面に、ユーザが通
    話をする際に接触した当該ユーザの体の一部から少なく
    とも1つの生体情報を計測する、前記電話機に搭載され
    た生体計測装置とから構成される生体計測システムを用
    いて、ユーザの生体情報を計測・収集するための生体情
    報計測収集方法であって、 前記電話機に発呼し、これに応答したユーザとの通話時
    に、前記生体計測装置で前記生体情報を計測させて、そ
    の結果得られた計測データを収集し、その際、この収集
    された計測データのデータ量と質が、前記ユーザの健康
    診断用に適していないときには、前記ユーザの健康診断
    用に適したデータ量と質の前記計測データを取得すべく
    前記ユーザと前記電話機を通じて対話を行うことを特徴
    とする生体情報計測収集方法。
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