JP2003282341A - 零相電流検出器 - Google Patents

零相電流検出器

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JP2003282341A
JP2003282341A JP2002082339A JP2002082339A JP2003282341A JP 2003282341 A JP2003282341 A JP 2003282341A JP 2002082339 A JP2002082339 A JP 2002082339A JP 2002082339 A JP2002082339 A JP 2002082339A JP 2003282341 A JP2003282341 A JP 2003282341A
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insulating cylinder
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insulating
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JP2002082339A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kameshima
義明 亀嶋
Fumito Ishida
文人 石田
Fumio Iwasaki
文雄 岩崎
Koichiro Ninohei
耕一郎 二野瓶
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MIDORI DENSHI KK
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
MIDORI DENSHI KK
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度で電流検出が可能であり、配電線導体
と鉄心との樹脂モールド部の絶縁が破壊された場合に
も、接地側機器に高電圧が印加されるおそれのない零相
電流検出器を提供する。 【解決手段】配電線導体Wが貫通される鉄心10に一次
巻線16を巻き、その先端を碍子10内部に設けられた
絶縁筒11の外周に巻きつけた絶縁筒変流器一次巻線1
7に接続する。絶縁筒11の内部に絶縁筒変流器二次巻
線18を設け、接地側に電流信号を取り出す。絶縁筒1
1を配電線導体Wの方向に2つ設けた、2つの絶縁筒変
流器一次巻線17を直列逆巻きとして配線線の他導体の
影響を相殺させることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線の零相電流
を精度よく検出することができる屋外設置型の零相電流
検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば架空配電線の地絡検出を行うため
には、3相の配電線導体に流れる電流をそれぞれ検出
し、3相合成を行って零相電流を見る方法が採用されて
いる。このために従来から、図5に示すような屋外設置
型の電流検出器が用いられている。この電流検出器は、
鉄心1の内部に配電線導体Wを貫通させ、この鉄心1に
巻かれた二次巻線2の出力を線路監視用子局や地絡表示
器などの負担抵抗3に接続している。配電線導体Wは鉄
心1の中央部にエポキシ樹脂などにより樹脂モールドさ
れている。
【0003】ところが長期間にわたり屋外に設置してお
くと、樹脂モールド部4の絶縁性がコロナ放電などによ
って徐々に劣化し、最悪の場合には配電線導体Wと鉄心
1との間がフラッシオーバする可能性があった。その場
合には二次巻線2及び負担抵抗3にも高圧電流が流れ、
線路監視用子局や地絡表示器などの接地側機器が破壊さ
れることとなる。
【0004】そこで鉄心1の内部に光電流センサを取り
付け、電流信号を光信号に変換して接地側に取り出すよ
うにした光電流検出器も広く用いられている。この光電
流検出器は信号取り出しを絶縁性の高い光ファイバケー
ブルで行っているので、万一の場合にも線路監視用子局
や地絡表示器などの接地側機器が高圧電流により破壊さ
れることはない。しかし、図5に示した巻線式の電流検
出器に比較して検出性能が劣るため、高精度の地絡検出
には不向きであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、高精度で零相電流検出が可能であ
り、長期間の屋外使用により配電線導体と鉄心との樹脂
モールド部の絶縁が破壊された場合にも、接地側機器に
高電圧が印加されるおそれのない零相電流検出器を提供
することを主な目的とするものである。また本発明の他
の目的は、残留電流や外部磁界の影響を減少させた零相
電流検出器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の零相電流検出器は、配電線導体が
貫通される鉄心に巻きつけた二次巻線出力を碍子内部に
設けられた絶縁筒変流器の外周に巻きつけ形成した絶縁
筒変流器一次巻線に接続するとともに、この絶縁筒の内
部に接地側に電流信号を取り出す絶縁筒変流器二次巻線
を設けたことを特徴とするものである。なお、絶縁筒、
絶縁筒変流器一次巻線、絶縁筒変流器二次巻線を配電線
導体の貫通方向に沿って2つ設け、2つの絶縁筒変流器
一次巻線を互いに直列逆巻きとして配線線の他導体の影
響を相殺させることが好ましく、また低次巻線を高次巻
線よりも太い巻線として残留電流を小さくするととも
に、高次巻線を低次巻線より巻き数を多くてS/N比を
大きくすることが好ましい。
【0007】本発明の零相電流検出器は、巻線式のもの
であるから光電流センサを用いたものに比較して、高精
度で零相電流検出が可能である。しかも絶縁筒変流器一
次巻線と絶縁筒変流器二次巻線とは碍子内部に設けられ
た絶縁筒により完全に絶縁されているので、仮に樹脂モ
ールド部の絶縁が破壊され二次巻線や絶縁筒変流器一次
巻線に高電圧が印加された場合にも、接地側機器が高電
圧により破壊されるおそれはない。従って本発明の零相
電流検出器は、巻線式の利点と光電流センサ式の利点と
を兼ね備えたものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を示す。図1は本発明の実施形態を示す断面図、図2は
その概略的な平面図である。これらの図において、10
は電柱上などに取り付けられる磁器製の碍子であり、そ
の内部には2つの絶縁筒11が一体に形成されている。
これらの絶縁筒11は図2に示すように配電線導体Wと
同一方向に配置されている。碍子10の頭部は頭部金具
12により覆われており、その上部には鉄心13を収納
したボックス14が固定されている。
【0009】鉄心13は環状のもので、その中心部には
1相の配電線導体Wが貫通され、従来と同様に樹脂モー
ルド部15により固定されている。なお配電線導体Wを
切断せずに取り付けることができるように、鉄心13は
分割式としておくことが好ましい。鉄心13の周囲には
二次巻線16を巻きつけてあり、配電線導体Wを流れる
電流に比例して鉄心13内に発生する磁界を電流として
取り出す。
【0010】この二次巻線16の先端は碍子10の内部
に引き込まれ、絶縁筒11の外周に巻きつけられた絶縁
筒変流器一次巻線17に接続されている。前記したよう
に絶縁筒11は配電線導体Wと同一方向に2つ配置され
ており、各絶縁筒11に巻かれた絶縁筒変流器一次巻線
17は図3に示すように直列に、しかもその巻き数を同
一とし、巻線方向を互いに逆巻きとしてある。これによ
って他相の配電線導体Wを流れる電流による発生磁界の
影響を相殺することができる。
【0011】絶縁筒11の内部には、図4に示すように
絶縁筒変流器二次巻線18がそれぞれ収納されている。
これらの絶縁筒変流器二次巻線18は絶縁筒変流器一次
巻線17により発生した磁界を電流信号として接地側に
取り出すためのものであり、絶縁筒変流器一次巻線17
と同様に直列逆巻きとして他導体による発生磁界の影響
を相殺させることが好ましい。絶縁筒変流器二次巻線1
8と絶縁筒変流器一次巻線17とは磁器製の碍子10の
一部である絶縁筒11により完全に絶縁されているの
で、仮に樹脂モールド部15の絶縁が破壊されて鉄心1
3、二次巻線16、絶縁筒変流器一次巻線17に高電圧
が印加された場合にも、絶縁筒変流器二次巻線18に高
電圧が加わるおそれはなく、絶縁筒変流器二次巻線18
が引き込まれる接地側の機器が高電圧により破壊される
おそれはない。
【0012】なお、好ましくは低次巻線を高次巻線より
も太い巻線とし、高次巻線を低次巻線より巻き数を多く
しておく。すなわち線径は二次巻線16が最も太く、次
に絶縁筒変流器一次巻線17、一番細いのが絶縁筒変流
器二次巻線18である。巻き数は逆に絶縁筒変流器二次
巻線18が最も多く、二次巻線16が最も少ない。この
ように高次側の巻線を太くしておけば直流抵抗をより小
さくできるので、残留電流を小さくすることができる。
【0013】また高次巻線を低次巻線より巻き数を多く
しておくことによりS/N比を向上させることができ
る。例えば配電線導体Wに100Aの電流が流れたとき
に二次巻線16が100ターンであれば二次巻線16に
1Aの電流が流れ、従って絶縁筒変流器一次巻線17に
も1Aの電流が流れる。絶縁筒変流器一次巻線17を2
00ターンとすれば絶縁筒変流器一次巻線17内に発生
する起磁力は200Aターンとなり、一次電線から影響
される外部磁界の起磁力である100Aターンよりも大
きくなる。絶縁筒変流器一次巻線17自体が受けるノイ
ズはターン数に関係なく一定であるから、絶縁筒変流器
一次巻線17のターン数を多くすることによりS/N比
を向上させることができる。絶縁筒変流器一次巻線17
と絶縁筒変流器二次巻線18との間にも同様のことがい
える。
【0014】このようにして、本実施形態の零相電流検
出器は他相の配電線導体Wを流れる電流による発生磁界
の影響をなくし、また残留電流を小さくし、S/N比を
向上させて高精度の電流検出を可能とした。
【0015】なお、この実施形態では鉄心13を碍子1
0の頭部に取り付けたが、鉄心13と碍子10とは必ず
しも一体化されている必要はなく、鉄心13に巻きつけ
た二次巻線16と分離された碍子10内の一次巻線17
とを、絶縁被覆された導線により接続しても差し支えな
い。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の零相電
流検出器は二次巻線の出力を碍子内部に設けられた絶縁
筒変流器の外周に巻きつけた絶縁筒変流器一次巻線に接
続するとともに、この絶縁筒の内部に絶縁筒変流器二次
巻線を設けたものであるから、仮に樹脂モールド部の絶
縁が破壊された場合にも、絶縁筒変流器二次巻線に高電
圧が加わるおそれはなく、接地側の機器が高電圧により
破壊されるおそれはない。このために屋外設置型の零相
電流検出器として、長期間にわたり安心して使用するこ
とができる。しかも光センサ式の電流検出器よりも高精
度で零相電流検出が可能である。
【0017】また絶縁筒、絶縁筒変流器一次巻線、絶縁
筒変流器二次巻線を配電線導体の貫通方向に沿って2つ
設け、2つの二次巻線を互いに直列逆巻きとすることに
よって、配線線の他導体の影響を相殺させることができ
る。更に分割型変流器の二次巻線よりも、絶縁筒変流器
の一次巻線を多く巻くことによりS/N比を大きくで
き、より高精度の電流検出が可能となる。よって本発明
は架空配電線の地絡検出用の零相電流検出器として好適
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態を示す概略的な平面図であ
る。
【図3】二次巻線と絶縁筒変流器一次巻線との接続を示
す説明図である。
【図4】絶縁筒の断面図である。
【図5】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
W 配電線導体、1 従来技術における鉄心、2 二次
巻線、3 二次負担抵抗、4 樹脂モールド部、10
本発明における碍子、11 絶縁筒、12 頭部金具、
13 鉄心、14 ボックス、15 樹脂モールド部、
16 二次巻線、17 絶縁筒変流器一次巻線、18
絶縁筒変流器二次巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 文人 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 岩崎 文雄 埼玉県草加市稲荷5−27−1 ミドリ電子 株式会社草加研究室内 (72)発明者 二野瓶 耕一郎 埼玉県草加市稲荷5−27−1 ミドリ電子 株式会社草加研究室内 Fターム(参考) 5E081 AA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線導体が貫通される鉄心に巻きつけ
    た二次巻線の出力を、碍子内部に設けられた絶縁筒変流
    器の外周に巻きつけ絶縁筒変流器一次巻線を形成すると
    ともに、この絶縁筒の内部に接地側に電流信号を取り出
    す絶縁筒変流器二次巻線を設けたことを特徴とする零相
    電流検出器。
  2. 【請求項2】 絶縁筒、絶縁筒変流器一次巻線、絶縁筒
    変流器二次巻線を配電線導体の貫通方向に沿って2つ設
    けた請求項1記載の零相電流検出器。
  3. 【請求項3】 2つの絶縁筒変流器一次巻線を直列逆巻
    きとして配線線の他導体の影響を相殺させた請求項2記
    載の零相電流検出器。
  4. 【請求項4】 低次巻線を高次巻線よりも太い巻線と
    し、高次巻線を低次巻線より巻き数を多くした請求項1
    〜3の何れかに記載の零相電流検出器。
JP2002082339A 2002-03-25 2002-03-25 零相電流検出器 Withdrawn JP2003282341A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100659236B1 (ko) 2005-09-16 2006-12-20 시영전기 주식회사 고압 전력선용 변류기
CN101254154B (zh) * 2005-03-11 2012-09-05 株式会社汤山制作所 药品称量装置

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CN101254154B (zh) * 2005-03-11 2012-09-05 株式会社汤山制作所 药品称量装置
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Effective date: 20050607