JP2003279832A - レンズシステム - Google Patents

レンズシステム

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JP2003279832A
JP2003279832A JP2002082977A JP2002082977A JP2003279832A JP 2003279832 A JP2003279832 A JP 2003279832A JP 2002082977 A JP2002082977 A JP 2002082977A JP 2002082977 A JP2002082977 A JP 2002082977A JP 2003279832 A JP2003279832 A JP 2003279832A
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JP2002082977A
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Tadashi Sasaki
正 佐々木
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マニュアルフォーカス(MF)時及びオートフ
ォーカス(AF)時に目標位置を設定し、その目標位置
にフォーカスレンズをモータ駆動により移動させるレン
ズシステムにおいて、MF時に、MFの操作部材の操作
位置変化量に相当する変化量だけ前回の目標位置を変化
させた位置を新たな目標位置として設定することによ
り、例えばAFからMFに切り替えた際にもAFによっ
て設定されたフォーカスレンズの位置からフォーカス調
整を行うことができるようにし、MFとAFとを有効に
使用してフォーカス調整を行うことができるようにした
レンズシステムを提供する。 【解決手段】レンズ装置12のCPU30は、MF時に
はフォーカスデマンド28から与えられるフォーカス指
令信号に基づいて、AF時には映像信号の高周波成分に
基づいてフォーカスレンズFLをモータ駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズシステムに係
り、特に撮影レンズのフォーカス調整がフォーカスデマ
ンドを用いたマニュアルフォーカス調整とオートフォー
カス調整とで切替可能なレンズシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラレンズのフォーカス調整には被写
体へのピント合わせを自動で行うオートフォーカス(A
F)とカメラマンがフォーカス操作部材を操作してマニ
ュアルでピント合わせを行うマニュアルフォーカス(M
F)とがある。
【0003】一般に民生用のビデオカメラでは所定のモ
ード切替スイッチによってAFモードとMFモードのい
ずれかのモードを選択し、AFとMFのいずれかでフォ
ーカス調整を行うようになっているが、放送用のテレビ
カメラでは、完全にAFのみでフォーカス調整を行うこ
とは考え難く、AFモードであってもカメラマンがMF
の操作を行うと、MFの操作に従ってフォーカス調整を
行えるようにしておくことが好適である(特開平8−2
9665号公報)。
【0004】また、テレビカメラにおけるMFのフォー
カス調整には、フォーカスデマンドと呼ばれるコントロ
ーラが使用される場合があり、この場合、そのフォーカ
スデマンドに設けられたフォーカスリングを回動操作す
ることによって、フォーカスリングの回動位置に対応し
た位置に撮影レンズのフォーカスレンズがモータ駆動に
より移動するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにMFのフォーカス調整にフォーカスデマンドを使
用する場合において、通常、フォーカスデマンドからは
フォーカスレンズの位置を指示する絶対位置の指令信号
がレンズ装置に与えられ、その絶対位置にフォーカスレ
ンズが移動するようになっている。このため、AFを実
行すると、フォーカスデマンドの指示位置と、AFによ
って設定されたフォーカスレンズの位置とに差が生じ
る。このとき、AFからMFに切り替えると、フォーカ
スデマンドを操作していなくても、フォーカスデマンド
の指示位置にフォーカスレンズが移動し、AFのフォー
カス調整が意味の無いものとなってしまうという不具合
があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、AFからMFに切り替えた際にAFによって設
定されたフォーカスレンズの位置からその後のMFの操
作量に応じてフォーカスレンズを移動させることによ
り、AFとMFと有効に使用してフォーカス調整を行う
ことができるようにしたレンズシステムを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、前記撮影レンズに搭載さ
れたフォーカス調整用のフォーカスレンズの目標位置
を、操作部材のマニュアル操作に基づいて設定するMF
手段と、前記目標位置を撮影被写体に関する情報に基づ
いて自動で設定するAF手段と、前記MF手段又はAF
手段によって設定された目標位置に前記フォーカスレン
ズをモータ駆動によって設定するフォーカスレンズ駆動
手段とを備えたレンズシステムにおいて、前記MF手段
は、新たな目標位置を設定する際に、前記MF手段又は
前記AF手段によって前回の目標位置を設定したときか
らの前記操作部材の操作位置変化量に相当する変化量だ
け前記前回の目標位置又は前記フォーカスレンズの現在
位置に対して変位させた位置を新たな目標位置として設
定することを特徴としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記MF手段は、前記操作部材
の操作位置を、所定の基準位置からの操作量として検出
する操作量検出手段と、新たな目標位置を設定する際
に、前回の目標位置を設定したときの前記操作部材の操
作量と、現在の操作量とを前記操作量検出手段によって
検出し、該検出した操作量の差により前記前回の目標位
置を設定したときからの前記操作部材の操作位置変化量
を検出する操作位置変化量検出手段と、前記操作位置変
化量検出手段によって検出された操作位置変化量に相当
する変化量だけ前記前回の目標位置又は前記フォーカス
レンズの現在位置に対して変位させた位置を前記新たな
目標位置として設定する目標位置設定手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記MF手段は、前記操作部材
の操作位置を、所定の基準位置からの操作量として検出
する検出手段であって、該操作量を操作位置変化量とし
て検出する操作位置変化量検出手段と、新たな目標位置
を設定した際に、前記操作位置変化量検出手段によって
検出される操作位置変化量をリセットし、その際の操作
位置を前記基準位置とするリセット手段と、前記操作位
置変化量検出手段によって検出された現在の操作位置変
化量に相当する変化量だけ前記前回の目標位置又は前記
フォーカスレンズの現在位置に対して変位させた位置を
新たな目標位置として設定する目標位置設定手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、前記フォ
ーカスレンズ駆動手段及び前記目標位置設定手段を備え
たレンズ装置と、前記操作部材及び前記操作位置変化量
検出手段とを備えたフォーカスデマンドとからなる請求
項3のレンズシステムであって、前記フォーカスデマン
ドは、前記操作位置変化量検出手段によって検出された
操作位置変化量を示す信号を前記レンズ装置に送信する
ごとに操作位置変化量をリセットする前記リセット手段
を備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、前記フォ
ーカスレンズ駆動手段及び前記目標位置設定手段を備え
たレンズ装置と、前記操作部材及び前記操作位置変化量
検出手段とを備えたフォーカスデマンドとからなる請求
項3のレンズシステムであって、前記リセット手段は、
前記レンズ装置に備えられたリセット指示手段であっ
て、前記目標位置設定手段によって新たな目標位置を設
定するごとに前記フォーカスデマンドに操作位置変化量
のリセットを指示するリセット指示手段と、前記フォー
カスデマンドに備えられたリセット実行手段であって、
前記リセット指示手段によってリセットの指示がある
と、前記操作位置変化量検出手段によって検出される操
作位置変化量をリセットするリセット実行手段を備えた
ことを特徴としている。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記MF手段は、前記操作部材
の操作位置を、所定の基準位置からの操作量として検出
する検出手段であって、該操作量を前記MF手段によっ
て設定する目標位置に相当する絶対的な値として検出す
る目標位置検出手段と、前記AF手段によって目標位置
が設定された場合に、そのときの前記目標位置検出手段
によって検出される操作量が、前記AF手段によって設
定された目標位置に相当する操作量となるように、前記
基準位置を変更する基準位置変更手段と、新たな目標位
置を設定する際に、前記目標位置検出手段によって検出
された操作量に相当する目標位置を新たな目標位置とし
て設定する目標位置設定手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0013】本発明によれば、マニュアルフォーカス
(MF)時及びオートフォーカス(AF)時に目標位置
を設定し、その目標位置にフォーカスレンズをモータ駆
動により移動させる場合において、MF時に、MFの操
作部材の操作位置変化量に相当する変化量だけ前回の目
標位置又はフォーカスレンズの現在位置に対して変位さ
せた位置を新たな目標位置として設定し、その目標位置
にフォーカスレンズを移動させるようにしたため、例え
ばAFからMFに切り替えた際にもAFによって設定さ
れたフォーカスレンズの位置からフォーカス調整を行う
ことができ、MFとAFとを有効に使用してフォーカス
調整を行うことができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るレンズシステムの好ましい実施の形態について詳説す
る。
【0015】図1は、本発明に係るレンズシステムが使
用されるテレビカメラシステムの一実施の形態を示した
斜視図である。同図に示すようにテレビカメラ10は、
レンズ装置12とカメラ本体14から構成され、このテ
レビカメラ10は、ペデスタルドリー16上の雲台18
に支持される。雲台18には2本の操作ロッド22、2
3が延設され、各操作ロッド22、23の端部には、そ
れぞれレンズ装置12にケーブルで接続されたズームデ
マンド26とフォーカスデマンド28が取り付けられ
る。
【0016】上記ズームデマンド26には、基準位置か
ら両方向に回動可能なサムリング26Aが設けられてお
り、このサムリング26Aが回転操作されると、その基
準位置からの操作量(回転方向及び回転量)に応じたズ
ーム指令信号がズームデマンド26からレンズ装置12
に与えられ、レンズ装置12の撮影光学系(撮影レン
ズ)のズームがワイド側又はテレ側に移動する。
【0017】上記フォーカスデマンド28には、回動自
在のフォーカスリング28Aが設けられており、このフ
ォーカスリング28Aが回転操作されると、その操作量
(回転方向及び回転量)に応じたフォーカス指令信号が
フォーカスデマンド28からレンズ装置12に与えら
れ、レンズ装置12の撮影レンズのフォーカスが至近側
又は無限遠側に移動する。
【0018】図2は、本発明に係るレンズシステムの全
体構成を示したブロック図である。同図に示すレンズシ
ステムにおいて、上記レンズ装置12の撮影光学系(撮
影レンズ)には、例えば周知のフォーカスレンズ(群)
FL、ズームレンズ(群)ZL、アイリスI、ワブリン
グレンズ(群)WL等が配置されており、撮影レンズに
入射した被写体光は、上記カメラ本体14の撮像素子面
に結像される。
【0019】各レンズFL、ZL、WLやアイリスI
は、それぞれ対応するフォーカス用モータFM、ズーム
用モータZM、ワブリング用モータWM、アイリス用モ
ータIMによって駆動され(各レンズは光軸方向に移動
し、アイリスIは開口量が変化する)、各モータFM、
ZM、WM、IMは、それぞれレンズ装置12に内蔵さ
れたCPU30からD/A変換器32を介して与えられ
る駆動信号に従ってそれぞれフォーカス用アンプFA、
ズーム用アンプZA、ワブリング用アンプWA、アイリ
ス用アンプIAによって駆動される。
【0020】一方、上記フォーカスデマンド28と上記
CPU30とはシリアルコミュニケーションインターフ
ェース(SCI)34、36を通じて通信により各種信
号のやり取りができるようになっており、例えば、フォ
ーカスデマンド28からCPU30には、詳細を後述す
るように上記フォーカスリング28Aの回動操作に基づ
くフォーカス指令信号が与えられる。
【0021】CPU30は、フォーカスデマンド28か
ら与えられるフォーカス指令信号に基づいてマニュアル
フォーカス(MF)の処理を実行する。即ち、フォーカ
スデマンド28から与えられるフォーカス指令信号と、
フォーカス用ポテンショメータFPからA/D変換器3
8を介して与えられるフォーカスレンズFLの現在位置
を示す位置信号とに基づいて、上述のようにフォーカス
用モータFMを駆動する駆動信号をD/A変換器32を
介してフォーカス用アンプFAに与え、フォーカスレン
ズFLをフォーカス指令信号に基づいて設定される目標
位置に移動させる。
【0022】また、上記ズームデマンド26からCPU
30には、上記サムリング26Aの回動量に応じたズー
ムレンズZLの移動速度(目標速度)を指令するズーム
指令信号がA/D変換器38を介して与えられる。尚、
ズームデマンド26についてもフォーカスデマンド28
と同様に通信によりCPU30と各種信号のやり取りを
行えるようにしてもよい。CPU30は、ズームデマン
ド26から与えられたズーム指令信号と、ズーム用ポテ
ンショメータZPからA/D変換器38を介して与えら
れるズームレンズZLの現在位置を示す位置信号とに基
づいて、上述のようにズーム用モータZMを駆動する駆
動信号をD/A変換器32を介してズーム用アンプZA
に与え、ズームレンズZLをズーム指令信号によって指
令された目標速度で移動させる。
【0023】また、アイリスIについては、一般にカメ
ラ本体14からアイリスIの設定位置(絞り値)を指令
するアイリス指令信号がCPU30に与えられ、CPU
30は、上述と同様にアイリスIの設定位置としてアイ
リス用モータIMの回転位置をアイリス用ポテンショメ
ータIMにより検出しながら、その指令信号により指令
された絞り値となるようにアイリス用モータIMを駆動
する駆動信号をアイリス用アンプIAに出力する。
【0024】一方、ワブリングレンズWLについては、
外部からの指令信号に基づいて駆動信号が出力されるの
ではなく、後述のオートフォーカス時のワブリングのた
めの駆動信号がCPU30からワブリング用アンブWA
に出力される。また、ワブリング用モータWMは例えば
パルスモータであり、ワブリングレンズWLの位置をフ
ィードバックするためのポテンショメータは設置されて
いない。
【0025】また、本レンズシステムにおいて、例え
ば、レンズ装置12にAFスイッチS1が設けられてお
り、AFスイッチS1によってオートフォーカス(A
F)モードとマニュアルフォーカス(MF)モードを切
り替えることができるようになっている。MFモードで
は、上述のようにフォーカスデマンド28からのフォー
カス指令信号に基づくMFの処理(詳細は後述する)に
よりフォーカスレンズFLがモータ駆動される。
【0026】一方、AFモードでは、被写体の情報に基
づくAFの処理によりフォーカスレンズFLがモータ駆
動され、フォーカスレンズFLが合焦位置に自動で設定
される。
【0027】尚、本実施の形態でのAFモードは、詳細
を後述するAFの処理が連続して行われる連続AFのモ
ードであり、例えば、AFの処理が一度の合焦で終了す
るいわゆるワンショットAFと異なる。以下、本実施の
形態におけるAFモードをAF連続モードというものと
する。本実施の形態におけるAF連続モードでは、フォ
ーカスデマンド28のフォーカスリング28Aを操作す
ると、自動的にMFの処理に切り替わり、そのフォーカ
スデマンド28からのフォーカス指令信号に基づいてフ
ォーカスレンズFLが駆動され、フォーカスリング28
Aの操作が停止するとAFの処理が再開されるようにな
っている。
【0028】ここで、本レンズシステムのレンズ装置1
2には焦点評価値検出回路が設けられており、その焦点
評価値検出回路に、映像表示用の映像信号(輝度信号)
がカメラ本体14から入力され、その映像信号に基づい
て合焦の程度を評価する焦点評価値が検出されるように
なっている。尚、カメラ本体14から入力される映像信
号は、上記撮影光学系により結像された被写体像をカメ
ラ本体14の撮像素子により撮像して得られた例えばN
TSC方式の映像信号である。また、焦点評価値は、画
像のコントラストの高低(鮮鋭度)を示す値であり、そ
の検出方法はコントラスト方式のAFにおいて従来から
周知のものである。
【0029】図2には焦点評価値検出回路が示されてお
り、カメラ本体14から取得された映像信号は、まず、
ハイパスフィルタ(HPF)40によって高周波成分の
みが抽出されてA/D変換器42によりデジタル信号に
変換される。そして、デジタル信号に変換された高周波
成分のうち、撮影範囲内に設定された所定のフォーカス
エリア内のみの信号がゲート回路44により抽出され
る。尚、ゲート回路44にはA/D変換器42からの信
号以外に映像信号が直接入力されており、その映像信号
内の同期信号を使用してフォーカスエリア内のみの信号
を抽出している。ゲート回路44により抽出された高周
波成分の信号は、1フィールドごとに加算回路46によ
り積算され、その積算によって得られた信号は、フォー
カスエリア内の被写体に対する合焦の程度(コントラス
トの高低)を示す上記焦点評価値としてCPU30に読
み取られる。尚、映像信号から焦点評価値を検出する方
法は、上述の場合に限らない。
【0030】AF連続モードにおいてAFの処理を実行
する場合には、上記焦点評価値に基づいてフォーカス用
モータFMを駆動するための駆動信号がCPU30によ
って生成され、MFの場合と同様にその駆動信号がフォ
ーカス用アンプFAに出力されてフォーカスレンズFL
が合焦位置に移動する。具体的には、CPU30は、ワ
ブリング用モータWMを駆動するための駆動信号をD/
A変換器32を介してワブリング用アンプWAに適宜出
力し、ワブリングレンズWLを光軸方向に前後動(ワブ
リング)させながら、上記焦点評価値検出回路(加算回
路46)から焦点評価値を取得する(例えば1フィール
ドごとに取得する)。これによって、撮影光学系の焦点
位置が前後動し、フォーカスレンズFLを現在の設定位
置から前後動させた場合に等しい焦点評価値が検出され
る。CPU30は、そのワブリングの間に取得した焦点
評価値に基づいて、フォーカスレンズFLの現在位置に
おいて焦点評価値が極大か否かを判断する。焦点評価値
が極大であれば合焦が得られており、フォーカスレンズ
FLをその合焦位置で停止させる。一方、焦点評価値が
極大でない場合には、ワブリングの間に取得した焦点評
価値の大小関係から合焦位置が現在位置よりも無限方向
にあるか至近方向にあるか、即ち、焦点評価値が増加す
る方向を判断する。そして、フォーカス用アンプFAに
駆動信号を出力して、その判断した方向にフォーカスレ
ンズFLを移動させる。このようにワブリングレンズW
LのワブリングとフォーカスレンズFLの移動を繰り返
すことによってフォーカスレンズFLが合焦位置に自動
的に設定される。
【0031】次に、上記フォーカスデマンド28を用い
たMFの処理について詳説する。図3には、フォーカス
デマンド28の構成が示されており、同図に示すように
フォーカスデマンド28のフォーカスリング28Aには
例えば無端のインクリメンタル型ロータリーエンコーダ
62の回転軸が連結されており、フォーカスリング28
Aを回動操作すると、一定回転量ごとにロータリーエン
コーダ62からパルスが出力されるようになっている。
尚、詳細な説明は省略するがロータリーエンコーダから
は例えば通常知られているようにA相とB相の位相の異
なるパルスが一定回転量ごとに出力されるようになって
おり、A相のパルスに対するB相のパルスの位相の進み
又は遅れによって、回転方向が検出される。
【0032】ロータリーエンコーダ62から出力された
パルスはカウンタ64に入力され、フォーカスリング2
8Aが正転方向に一定量回転するごとにカウンタ64の
値(カウンタ値)が1増加し、フォーカスリング28A
が逆転方向に一定量回転するごとにカウンタ64のカウ
ンタ値が1減少する。カウンタ64によって計数された
カウンタ値は、フォーカスデマンド28に搭載されたC
PU60によって読み取られる。CPU60は、例え
ば、カウンタ64からカウンタ値を逐次読み取ると共
に、カウンタ値を読み取るごとにカウント値をリセット
する。そして、カウンタ64から読み取ったカウンタ値
を積算する。これによって得られた積算値(以下、この
値もカウンタ値という)によって、フォーカスリング2
8Aの所定の操作位置を基準位置としてその基準位置か
らのフォーカスリング28Aの操作量が検出される。ま
た、CPU60において検出されたフォーカスリング2
8Aの操作量(カウンタ値)は適宜リセットすることが
可能であり、フォーカスリング28Aの所望の操作位置
において操作量をリセット、即ち、操作量を0にするこ
とによって所望の操作位置を基準位置としたフォーカス
リング28Aの操作量を検出することができる。更に、
リセットによって基準位置を設定するのではなく、フォ
ーカスリング28Aの所望の操作位置においてそのとき
の操作量を所望の値に設定し、その操作量の値に対して
カウンタ64のカウンタ値を積算していくことによっ
て、フォーカスリング28Aの所望の操作位置が所望の
操作量となるように基準位置を設定することも可能であ
る。尚、上述のようにカウンタ64のカウンタ値を読み
取るごとにカウンタ値をリセットするのではなく、所望
の時にカウンタ64のカウンタ値をリセットすることに
よって、フォーカスリング28Aの所望の操作位置を基
準位置としたフォーカスリング28Aの操作量をカウン
タ64のカウント値自体によって検出することも可能で
ある。
【0033】このようにフォーカスデマンド28は、フ
ォーカスリング28Aの所望の操作位置を基準位置とし
てその基準位置からのフォーカスリング28Aの操作量
を検出することができるように構成される。尚、フォー
カスデマンド28においてフォーカスリング28Aの操
作量を検出するための構成や処理は上述の場合に限らな
い。また、その構成や処理について特定のものに限定す
ることなく、以下、フォーカスデマンド28において所
望の基準位置からのフォーカスリング28Aの操作量が
上述のようなカウンタ値によって検出されるものとして
説明する。
【0034】また、CPU30は、上述のようにして検
出したフォーカスリング28Aの操作量(カウント値)
を指示値とするフォーカス指令信号をSCI34を通じ
てレンズ装置12に送信する。
【0035】一方、レンズ装置12のCPU30は、フ
ォーカスデマンド28のSCI34から送信されたフォ
ーカス指令信号をSCI36を通じて受信し、詳細を後
述するようにそのフォーカス指令信号により取得した指
示値(フォーカスリング28Aの操作量)に基づいてフ
ォーカスレンズFLが設定されるべき位置(目標位置)
を示す位置指令値を設定する。尚、ここで設定される位
置指令値は、フォーカスレンズFLの設定位置(目標位
置)に対応した絶対的な値を示す絶対位置指令値であ
る。そして、フォーカス用ポテンショメータFPから得
られるフォーカスレンズFLの現在位置を示す信号値と
その位置指令値との差を求め、その差の値(又はその差
の値に所定の係数をかけた値)を駆動信号として上述の
ようにD/A変換器32を介してフォーカス用アンプF
Aに出力する。これによりフォーカスレンズFLが位置
指令値に対応する位置に設定される。尚、フォーカスデ
マンド28からレンズ装置12のCPU30に送信され
るフォーカス指令信号は、フォーカスリング28Aの操
作量(カウンタ値)そのものの値である必要はないが、
説明を簡単にするためにフォーカス指令信号としてフォ
ーカスリング28Aの操作量そのものの値が送信される
ものとする。
【0036】続いて、上記CPU30において上記位置
指令値(絶対位置指令値)を設定するまでのMFの処理
について第1の実施の形態を説明する。まず、MFの処
理によって位置指令値を連続的に設定する場合(MFの
処理が継続して行われる場合)について図4を用いて説
明する。尚、以下、単に位置指令値という場合にはCP
U30において設定される絶対位置指令値をいうものと
する。新たな位置指令値を設定する場合において、前回
の位置指令値(現在設定されている位置指令値)を設定
した際のフォーカスリング28Aの操作位置が図4
(A)の●印で示すa点にあり、そのとき検出されたフ
ォーカスリング28Aの操作量が同図(B)の●印で示
すa点の値であったとする。尚、操作量は、フォーカス
リング28Aの所定の操作位置(同図(A)のO点)を
基準位置としてその基準位置での操作量が零(同図
(B)のO点)となるように設定されているとする。
【0037】そして、そのとき設定された位置指令値が
同図(D)の●印で示すa点の値であり、それに対応し
て設定されたフォーカスレンズFLの位置が同図(E)
の●印で示すa点にあったとする。尚、位置指令値は、
フォーカスレンズFLの移動可能な範囲(至近端から無
限遠端までの範囲)に対応した範囲内の値に設定され
る。
【0038】続いてこの状態からフォーカスリング28
Aが回動操作されたとする。そして、新たな位置指令値
を設定する際に、フォーカスリング28Aの操作位置が
同図(A)の×印で示すb点に変更されたとする。ま
た、このときフォーカスリング28Aの操作量が同図
(B)の×印で示すb点の値になったとする。
【0039】このとき、新たな位置指令値を次のように
設定する。まず、前回の位置指令値設定時に検出された
同図(B)のa点の操作量と、今回の位置指令値設定時
に検出された同図(B)のb点の操作量との差、即ち、
同図(B)のa点からb点までの操作位置変化量Δab
を同図(C)に示すように求める。続いて、その操作位
置変化量Δabを同図(D)に示すa点の位置指令値に
加算して、同図(D)の×印で示したb点の値を求め
る。そして、そのb点の値を新たな位置指令値として設
定する。尚、位置指令値は次に更新されるまで同じ値に
設定されているため、新たな位置指令値を設定する際に
おける前回の位置指令値は現在設定されている位置指令
値に等しく、上述のようにフォーカスリング28Aの操
作位置変化量を前回の位置指令値に加算する場合には、
フォーカスリング28Aの操作位置変化量を現在設定さ
れている位置指令値に加算すればよい。
【0040】このように前回の位置指令値設定時からの
フォーカスリング28Aの操作位置変化量を、前回(現
在)の位置指令値に加算し、その値を新たな位置指令値
とすることによって、その操作位置変化量に相当する変
化量分だけフォーカスレンズFLが移動する。
【0041】次に、MFの処理の間にAFの処理を行っ
た場合について図5を用いて説明する。尚、このような
状況は、例えば、AFスイッチS1(図1参照)によっ
てMFの操作が優先されるAF連続モードに設定し、そ
のAF連続モードにおいてフォーカスリング28Aを繰
り返し操作する場合に生じ、以下、この場合を想定して
説明する。まず、図4と同様にフォーカスリング28A
の操作位置が図5(A)の●印で示すa点にあり、その
とき検出されたフォーカスリング28Aの操作量が同図
(B)の●印で示すa点の値であったとする。このと
き、MFの処理により前回の位置指令値が同図(D)の
●印で示すa点の値に設定され、フォーカスレンズFL
が同図(E)の●印で示すa点に設定されたとする。そ
して次に、フォーカスリング28Aの操作が停止してM
Fの処理からAFの処理に切り替わり、AFの処理によ
りフォーカスレンズFLが同図(E)の○印で示すc点
に移動したとする。この後、フォーカスリング28Aが
再度操作されて、図4の場合と同様にフォーカスリング
28Aの操作位置が図5(A)の×印で示すb点に変更
され、このときのフォーカスリング28Aの操作量が同
図(B)の×印で示すb点の値になったとする。
【0042】この場合、新たな位置指令値を次のように
設定する。まず、前回の位置指令値設定時に検出した同
図(B)のa点の操作量と、今回の位置指令値設定時に
検出した同図(B)のb点の操作量との差、即ち、同図
(B)のa点からb点までの操作位置変化量Δabを同
図(C)に示すように求める。続いて、その操作変化量
Δabを同図(D)の○印で示すc点の位置指令値に加
算して、同図(D)の×印で示したb点の値を求める。
そして、そのb点の値を新たな位置指令値として設定す
る。ここで同図(D)のc点の値は、AFの処理後のフ
ォーカスレンズFLの位置に対応した位置指令値であ
り、同図(D)のa点の位置指令値にAFの処理によっ
て移動したフォーカスレンズFLの移動量に相当する値
を加算したものである。
【0043】このように前回の位置指令値設定時からの
フォーカスリング28Aの操作位置変化量を、前回のM
Fの処理時の位置指令値に加算するのではなく、AFの
処理後のフォーカスレンズFLの位置に対応する位置指
令値に加算し、その値を新たな位置指令値とすることに
よって、その操作位置変化量に相当する変化量分だけフ
ォーカスレンズFLをAFの処理後の位置から変位させ
ることができる。
【0044】尚、AFの処理においてもMFの処理時と
同様に位置指令値を設定しながらフォーカスレンズFL
をその位置指令値に対応する位置に移動させるようにし
ているため、図5(D)のc点の位置指令値は、AFの
処理によってフォーカスレンズFLを同図(E)のc点
に移動させるために実際に設定された位置指令値であ
る。従って、MFの処理において新たな位置指令値を設
定する場合に、AFの処理も含めて前回設定した位置指
令値、即ち、現在の位置指令値にフォーカスリング28
Aの操作位置変化量を加算すれば、上述と同様に新たな
位置指令値を求めることができる。
【0045】以上の図4及び図5で説明した第1の実施
の形態のMFの処理を纏めると、第1の実施の形態で
は、図4の例のようにMFの処理が継続している場合や
図5の例のようにMFの処理の間にAFの処理が行われ
た場合のいずれにおいても、MFの処理時において新た
な位置指令値を設定する際には、前回の位置指令値を設
定したときからのフォーカスリング28Aの操作位置変
化量を、MFの処理及びAFの処理のいずれかにかかわ
らず前回設定された位置指令値、即ち、現在設定されて
いる位置指令値に加算し、その加算して得られた値を新
たな位置指令値として設定する。
【0046】尚、上記説明の場合、フォーカスリング2
8Aの操作位置変化量は、MFの処理時において前回の
位置指令値を設定したときのフォーカスリング28Aの
操作量(図5(B)のa点)と新たな位置指令値を設定
するときのフォーカスリング28Aの操作量(図5
(B)のb点)との差としたが、例えば、MFの操作が
優先される本実施の形態におけるAF連続モード以外の
AFモードも考慮すると、本実施の形態におけるAF連
続モードの場合も含めて、フォーカスリング28Aの操
作位置変化量を以下のように定義すると好適である。例
えば、AFモードにおいてMFの操作が優先されない場
合、即ち、AFモードでフォーカスリング28Aを操作
してもMFの処理が実行されず、MFモードに切り替え
ないとフォーカスリング28Aの操作に従ってフォーカ
スレンズFLが移動しない場合、上記説明ではAFモー
ド中にフォーカスリング28Aを操作するとその操作に
よって生じた操作位置変化量が考慮されることになる。
このため、AFモードからMFモードに切り替えたとき
にAFモード中の生じた操作位置変化量によってフォー
カスレンズFLが移動するという事態が生じる。そこ
で、このような事態がどのような形態のAFモードに対
しても生じないようにするために、MFの処理が有効に
実行される場合に行われたフォーカスリング28Aの操
作のみを上記操作位置変化量に反映させるように、MF
の処理が有効に実行されない場合(MFの処理が無効と
なっている場合)に行われたフォーカスリング28Aの
操作を無効とし、このときの操作ではフォーカスリング
28Aの操作位置(操作量)が変化していないものとし
て処理することが好適である。具体的には、例えば、M
Fの処理において新たな位置指令値を設定する際に、前
回(現在)の位置指令値がMFの処理又はAFの処理の
いずれによって設定されたかにかかわらず、その前回の
位置指令値が設定されたときからのフォーカスリング2
8Aの操作位置変化量を前回の位置指令値に加算して新
たな位置指令値を求める。このようにすれば、MFの処
理が無効となっているとき行われたフォーカスリング2
8Aの操作を無効とすることができる。
【0047】また、上記説明では、フォーカスリング2
8Aの操作位置変化量を前回の位置指令値に加算して新
たな位置指令値を求めるようにしたが、操作位置変化量
を前回の位置指令値に加算するのではなく、フォーカス
用ポテンショメータFPにより検出されるフォーカスレ
ンズFLの現在位置(現在位置を示す信号値)に操作位
置変化量を加算して得られた値を新たな位置指令値とし
てもよい。
【0048】次に、上記第1の実施の形態におけるCP
U30のMFの処理手順を図6のフローチャートを用い
て説明する。まず、CPU30は、所要の初期設定を行
った後(ステップS10)、CPU30において設定す
る位置指令値(絶対位置指令値)F_ctrlを0、フォーカ
スデマンド28からフォーカス指令信号として与えられ
らフォーカスリング28Aの操作量(フォーカスレンズ
FLの設定位置を相対的な値として示す相対位置指令
値)F_bを0に設定する(ステップS12)。
【0049】次に、AF連続モード以外の処理(ステッ
プS14)を実行した後、AFスイッチS1によってA
F連続モードがオンされているか否かを判定する(ステ
ップS16)。もし、NOと判定した場合には、上記ス
テップS14の処理に戻る。一方、YESと判定した場
合には、次に、フォーカスデマンド28の操作(フォー
カスリング28Aの操作)が停止しているか否かを判定
する(ステップS18)。ここで、YESと判定した場
合には、ワブリングレンズWLを駆動してワブリングを
行い(尚、このとき、焦点評価値を上記焦点評価値検出
回路から例えば1フィールドごとに取得する)、ワブリ
ングの間に取得した焦点評価値に基づいてフォーカスレ
ンズFLの現在位置において焦点評価値が極大か否か、
即ち、合焦か否か、又は、合焦でない場合において焦点
評価値が増加する方向、即ち、合焦方向を判別する(ス
テップS20)。そして、合焦か否かを判定し(ステッ
プS22)、NOと判定した場合には、合焦方向にフォ
ーカスレンズFLを所定量F_af分だけ移動させるため
に、現在の絶対位置指令値F_ctrlにF_afを加算した値を
新たな絶対位置指令値F_ctrlとして設定する(ステップ
S24)。そして、ステップS34に移行する。上記ス
テップS22においてYESと判定した場合には、上記
ステップS14に戻る。
【0050】上記ステップS18においてNO、即ち、
フォーカスデマンド28のフォーカスリング28Aが操
作されていると判定した場合には、次にフォーカスデマ
ンド28からフォーカス指令信号として送信される相対
位置指令値F_dem(フォーカスリング28Aの操作量)
を受信する(ステップS26)。そして、前回の絶対位
置指令値設定時の相対位置指令値F_bと上記相対位置指
令値F_demとの差F_difを求める(ステップS28)。ま
た、次回の新たな絶対位置指令値を求める際の前回の相
対位置指令値F_bとして今回の相対位置指令値F_demを
代入しておく(ステップS30)。続いて、前回(現
在)の絶対位置指令値F_ctrlに上記差F_difを加算し、
その値を新たな絶対位置指令値F_ctrlとして設定する
(ステップS32)。
【0051】次に、ステップS34に移行し、フォーカ
スレンズFLの現在位置をフォーカス用ポテンショメー
タFPから読み取り、その値をF_posとする(ステップ
S34)。そして、ステップS24又はステップS32
で設定した新たな絶対位置指令値F_ctrlとフォーカスレ
ンズFLの現在位置F_posとの位置誤差F_errを算出し
(ステップS36)、その位置誤差F_errを上記駆動信
号としてD/A変換器32を介してフォーカス用アンプ
FAに出力する(ステップS38)。これによって上記
ステップS14に戻り、ステップS14からの処理を繰
り返し実行する。
【0052】以上の第1の実施の形態におけるMFの処
理は、フォーカスデマンド28での処理を含めて、フ
ォーカスリング28Aの操作量(所定の操作位置を基準
位置に固定した場合のその基準位置からのフォーカスリ
ング28Aの操作量)の検出、前回の位置指令値の設
定時からのフォーカスリング28Aの操作位置変化量の
算出、及び、新たな位置指令値の算出、の3つの処理
に大別することができる。上述の説明では、の処理が
フォーカスデマンド28で行われ、フォーカスデマンド
28からフォーカスリング28Aの操作量(相対位置指
令値)を示すフォーカス指令信号がレンズ装置12のC
PU30に送信される。そして、その操作量に基づい
て、、の処理がレンズ装置12のCPU30で行わ
れるものとなっているが、これに限らず、〜の処理
のそれぞれをフォーカスデマンド28とレンズ装置12
のCPU30のいずれにおいても行うことができる。
【0053】例えば、フォーカスデマンド28の上記ロ
ータリーエンコーダ62の出力又はカウンタ64の出力
をそのままフォーカス指令信号としてフォーカスデマン
ド28からレンズ装置12のCPU30に送信し、CP
U30においてその受信したフォーカス指令信号に基づ
いて上記〜の処理を行うようにすることもできる。
【0054】また、フォーカスデマンド28において上
記との処理を行い、フォーカスリング28Aの操作
位置変化量をフォーカス指令信号としてレンズ装置12
のCPU30に送信し、CPU30において上記の処
理を行うようにすることもできる。
【0055】また、フォーカスデマンド28において上
記〜の全ての処理を行い、フォーカスレンズFLの
目標位置を示す位置指令値(絶対位置指令値)をフォー
カス指令信号としてレンズ装置12のCPU30に送信
し、CPU30において特別な処理を行わずにフォーカ
ス指令信号の値を位置指令値として設定することもでき
る。
【0056】次に、CPU30において上記位置指令値
(絶対位置指令値)を設定するまでのMFの処理につい
て第2の実施の形態を説明する。上記第1の実施の形態
では、フォーカスリング28Aの基準位置を所定の位置
に設定すると、以後、基準位置を変更することなく、上
記の処理により検出されたフォーカスリング28Aの
操作量の差から上記の処理によりフォーカスリング2
8Aの操作位置変化量を算出するようにしたが、本第2
の実施の形態では、新たな位置指令値を設定するごと
に、そのときのフォーカスリング28Aの操作量をリセ
ット(零)し、そのときの操作位置を基準位置に変更す
ることで、上記の処理により検出されたフォーカスリ
ング28Aの操作量を操作位置変化量を示すものとし、
上記の処理を不要にする。
【0057】例えば、MFの処理により新たな位置指令
値を設定する場合において、MFの処理又はAFの処理
によって前回の位置指令値(現在設定されている位置指
令値)を設定した際のフォーカスリング28Aの操作位
置が図7(A)の●印で示すa点にあり、そのとき検出
されたフォーカスリング28Aの操作量が同図(B)の
●印で示すa点の値であったとする。尚、前回の位置指
令値を設定した際の操作量は、更にその前に位置指令値
の設定した際の操作位置(同図(A)(B)のO点)を
基準位置として検出された操作量である。そして、その
とき設定された位置指令値が同図(D)の●印で示すa
点の値であり、それに対応して設定されたフォーカスレ
ンズFLの位置が同図(E)の●印で示すa点にあった
とする。この場合にまず、その前回の位置指令値を設定
したときの操作量をリセットし、同図(A)のa点の操
作位置を基準位置O´として同図(B)のa点の値を零
に変更する。
【0058】次にこの状態からフォーカスリング28A
が回動操作されたとする。そして、新たな位置指令値を
設定する際に、フォーカスリング28Aの操作位置が同
図(A)の×印で示すb点に変更され、このときフォー
カスリング28Aの操作量がa点を基準位置として同図
(B)の×印で示すb点の値になったとする。
【0059】このとき、上記第1の実施の形態において
の処理により算出した同図(B)のa点の操作量と、
同図(B)のb点の操作量との差、即ち、同図(C)に
示す操作位置変化量Δabは、同図(B)のb点の操作
量の値に一致する。従って、新たに位置指令値を設定す
る際に検出されたフォーカスリング28Aの操作量を操
作位置変化量Δabとして、同図(D)に示した上記a
点の位置指令値に加算することによって、同図(D)の
×印で示すb点の新たな位置指令値が算出される。
【0060】このように新たな位置指令値を設定するご
とにフォーカスリング28Aの操作量をリセットするこ
とによって、新たな位置指令値を設定する際に検出され
たフォーカスリング28Aの操作量は前回の位置指令値
の設定時からの操作位置変化量を示すことになり、その
操作量を前回(現在)の位置指令値に加算し、その値を
新たな位置指令値とすることによって、第1の実施の形
態と同様にその操作位置変化量に対応する変化量分だけ
フォーカスレンズFLが移動する。尚、第1の実施の形
態と同様に、フォーカスリング28Aの操作量(操作位
置変化量)を前回の位置指令値に加算して新たな位置指
令値を求めるのではなく、フォーカス用ポテンショメー
タFPにより検出されるフォーカスレンズFLの現在位
置(現在位置を示す信号値)に加算して新たな位置指令
値を求めるようにしてもよい。
【0061】以上のことから第2の実施の形態では、第
1の実施の形態において示した〜の処理のうちの
処理が不要となりとの処理のみが行われるようにな
る。そして、上記の処理はフォーカスデマンド28で
行われ、の処理は、レンズ装置12のCPU30で行
われることになるが、第1の実施の形態と同様に、
の処理のそれぞれをフォーカスデマンド28とレンズ装
置12のCPU30のいずれにおいて行うこともでき
る。
【0062】例えば、フォーカスデマンド28の上記ロ
ータリーエンコーダ62の出力又はカウンタ64の出力
をそのままフォーカス指令信号としてフォーカスデマン
ド28からレンズ装置12のCPU30に送信し、CP
U30においてその受信したフォーカス指令信号に基づ
いて上記、の処理を行うようにすることもできる。
【0063】また、フォーカスデマンド28において上
記、の両方の処理を行い、フォーカスレンズFLの
目標位置を示す位置指令値(絶対位置指令値)をフォー
カス指令信号としてレンズ装置12のCPU30に送信
し、CPU30において特別な処理を行わずにフォーカ
ス指令信号の値を位置指令値として設定することもでき
る。
【0064】また、上記フォーカスリング28Aの操作
量のリセットについては、フォーカスデマンド28側に
おいてフォーカス指令信号をレンズ装置12のCPU3
0に送信した際に行うようにしてもよいし、レンズ装置
12のCPU30において新たな位置指令値を設定した
際にCPU30のリセット指示により行うようにしても
よい。例えば、上記の処理をフォーカスデマンド28
で行う場合には、フォーカスデマンド28が、フォーカ
ス指令信号をレンズ装置12のCPU30に送信するご
とに操作量をリセットする場合と、レンズ装置12のC
PU30が新たな位置指令値を設定するごとにフォーカ
スデマンド28にリセット信号を送信するようにし、そ
のリセット信号を受信すると、フォーカスデマンド28
が操作量をリセットする場合とが考えられる。
【0065】次に、CPU30において上記位置指令値
(絶対位置指令値)を設定するまでのMFの処理につい
て第3の実施の形態を説明する。本第3の実施の形態で
は、MFの処理において、フォーカスリング28Aの所
定の操作位置を基準位置として検出される操作量(フォ
ーカス指令信号)を、上記第1及び第2の実施の形態の
ような相対位置指令値としてではなく、フォーカスレン
ズFLを設定すべき目標位置を示す絶対位置指令値とし
て認識すると共に、AFの処理によって新たな位置指令
値を設定した際には、そのときのフォーカスリング28
Aの操作量がそのとき設定した位置指令値となるように
基準位置を変更する。
【0066】例えば、MFの処理により新たな位置指令
値を設定する場合において、MFの処理によって前回の
位置指令値を設定した際のフォーカスリング28Aの操
作位置が図8(A)の●印で示すa点にあり、そのとき
検出されたフォーカスリング28Aの操作量が同図
(B)の●印で示すa点の値であったとする。尚、操作
量は、フォーカスリング28Aの所定の操作位置(同図
(A)のO点)を基準位置としてその基準位置での操作
量が零(同図(B)のO点)となるように設定されてい
るとする。そして、そのとき設定された位置指令値が同
図(D)の●印で示すa点の値であり、その値は同図
(B)のa点の値に等しく、それに対応して設定された
フォーカスレンズFLの位置が同図(E)の●印で示す
a点にあったとする。
【0067】もし、次に、AFの処理に切り替わらず、
フォーカスリング28Aの操作位置が同図(A)の×印
で示すb点となり、そのとき検出されたフォーカスリン
グ28Aの操作量が同図(B)の×印で示すb点に変更
されたとすると、その操作量を新たな位置指令値とすれ
ば、同図(C)で示す操作位置変化量Δab分だけ前回
の位置指令値に加算したのと等しい新たな位置指令値が
得られる。即ち、第1及び第2の実施の形態と同様に操
作位置変化量Δab分だけフォーカスレンズFLが変位
する。
【0068】一方、MFの処理により前回の位置指令値
が同図(D)の●印で示すa点の値に設定され、フォー
カスレンズFLが同図(E)の●印で示すa点に設定さ
れた後、フォーカスリング28Aの操作が停止してMF
の処理からAFの処理に切り替わったとする。そして、
AFの処理により位置指令値が同図(D)の○印で示す
c点に変更され、フォーカスレンズFLが同図(E)の
○印で示すc点に移動したとする。
【0069】この場合、そのAFの処理により位置指令
値を新たに設定した際に、そのときのフォーカスリング
28Aの操作量をその新たな位置指令値に変更する。即
ち、同図(A)、(B)に示すように、同図(B)の点
aの値が同図(D)のc点の値となるように基準位置を
O´点に変更する。
【0070】この後、フォーカスリング28Aが再度操
作されて、フォーカスリング28Aの操作位置が同図
(A)の×印で示すb点に変更され、このときのフォー
カスリング28Aの操作量が同図(B)の×印で示すb
点の値になったとする。
【0071】このとき、b点の操作量は、前回の位置指
令値(同図(D)のc点)の設定時からの操作位置変化
量(同図(C)のΔab)を前回の位置指令値に加算し
たものと一致する。従って、新たに位置指令値を設定す
る際に検出されたフォーカスリング28Aの操作量(同
図(B)のb点の値)をそのまま新たな位置指令値とし
て設定すると、位置指令値は同図(D)の×印で示すb
点の値となり、同図(E)の×印で示すb点にフォーカ
スレンズFLが移動する。即ち、AFによって設定され
た位置からAF後のフォーカスリング28Aの操作位置
変化量に対応する変化量分だけフォーカスレンズFLが
移動する。
【0072】以上のことから第3の実施の形態では、第
1の実施の形態において示した〜の処理のうちと
の処理が不要となりの処理のみが行われる。そし
て、上記の処理はフォーカスデマンド28で行われ、
レンズ装置12のCPU30では、フォーカスデマンド
28からフォーカス指令信号として与えられたフォーカ
スリング28Aの操作量(絶対位置指令値)がそのまま
位置指令値として設定されることになる。ただし、上記
の処理のレンズ装置12のCPU30において行うこ
ともでき、例えば、フォーカスデマンド28の上記ロー
タリーエンコーダ62の出力又はカウンタ64の出力を
そのままフォーカス指令信号としてフォーカスデマンド
28からレンズ装置12のCPU30に送信し、CPU
30においてその受信したフォーカス指令信号に基づい
て上記の処理を行うようにすることもできる。
【0073】尚、フォーカスリング28Aの操作量を無
端のロータリーエンコーダを使用して検出しているた
め、検出した操作量(カウント値)がカウンタやCPU
で処理可能な値を超えると0に戻されるようになってお
り、上記第1及び第2の実施の形態のようにフォーカス
リング28Aの操作量を相対位置指令値とする場合、図
9(A)に示すようにフォーカスリング28Aの一定方
向への操作位置の変化に対して、操作量を示す値(カウ
ント値)は最大値に達すると0に戻される。これに対し
て、第3の実施の形態のようにフォーカスリング28A
の操作量を絶対位置指令値とする場合には、図9(B)
に示すようにフォーカスリング28Aの一定方向への操
作位置の変化に対して、操作量を示す値をフォーカスレ
ンズFLの移動範囲内の位置に対応した値の範囲に制限
すると好適である。
【0074】次に、上記第3の実施の形態におけるCP
U30のMFの処理手順を図10のフローチャートを用
いて説明する。尚、フォーカスデマンド28において上
記の処理を行う場合である。
【0075】まず、CPU30は、所要の初期設定を行
った後(ステップS50)、AF連続モード以外の処理
(ステップS52)を実行した後、AFスイッチS1に
よってAF連続モードがオンされているか否かを判定す
る(ステップS54)。もし、NOと判定した場合に
は、上記ステップS52の処理に戻る。一方、YESと
判定した場合には、次に、フォーカスデマンド28の操
作が停止しているか否かを判定する(ステップS5
6)。ここで、YESと判定した場合には、ワブリング
レンズWLを駆動してワブリングを行い(尚、このと
き、焦点評価値を上記焦点評価値検出回路から例えば1
フィールドごとに取得する)、ワブリングの間に取得し
た焦点評価値に基づいてフォーカスレンズFLの現在位
置において焦点評価値が極大か否か、即ち、合焦か否
か、又は、合焦でない場合において焦点評価値が増加す
る方向、即ち、合焦方向を判別する(ステップS5
8)。そして、合焦か否かを判定し(ステップS6
0)、NOと判定した場合には、合焦方向にフォーカス
レンズFLを所定量F_af分だけ移動させるために、現在
の絶対位置指令値F_ctrlにF_afを加算した値を新たな絶
対位置指令値F_ctrlとして設定する(ステップS6
2)。そして、ステップS68に移行する。上記ステッ
プS60においてYESと判定した場合には、フォーカ
スデマンド28にAF終了信号と、現在の絶対位置指令
値F_ctrlを送信し、フォーカスデマンド28における現
在のフォーカスリング28Aの操作量(絶対位置指令
値)をその送信した絶対位置指令値F_ctrlに変更させる
(ステップS64)。そして、上記ステップS52に戻
る。
【0076】上記ステップS56においてNO、即ち、
フォーカスデマンド28のフォーカスリング28Aが操
作されていると判定した場合には、次にフォーカスデマ
ンド28からフォーカス指令信号として送信される絶対
位置指令値F_ctrlを受信する(ステップS66)。そし
て、その受信した絶対位置指令値F_ctrlをそのまま新た
な絶対位置指令値F_ctrlとして設定する。
【0077】次に、ステップS68に移行し、フォーカ
スレンズFLの現在位置をフォーカス用ポテンショメー
タFPから読み取りその値をF_posとする(ステップS
68)。そして、ステップS62又はステップS66で
設定した新たな絶対位置指令値F_ctrlとフォーカスレン
ズFLの現在位置F_posとの位置誤差F_errを算出し(ス
テップS70)、その位置誤差F_errを上記駆動信号と
してD/A変換器32を介してフォーカス用アンプFA
に出力する(ステップS72)。これによって上記ステ
ップS52に戻り、ステップS52からの処理を繰り返
し実行する。
【0078】以上、上記実施の形態では、AFの方式と
して、カメラ本体の撮像素子によって得られた映像信号
に基づいて焦点評価値を求め、その焦点評価値が極大と
なるようにフォーカスレンズFLの位置を設定するコン
トラスト方式の場合について説明したが、本発明は、以
下のようなコントラスト方式又はコントラスト方式と異
なる方式の場合にも適用できる。
【0079】例えば、上記実施の形態では、ワブリング
レンズWLをワブリングさせることにより、フォーカス
レンズFLの現在位置において焦点評価値が極大か否か
等を判断するようにしていたが、ワブリングを行うこと
なく、光路長の異なる位置に配置された複数の撮像素子
(全ての撮像素子がAF専用の場合もあるし、映像表示
用の映像信号を生成するための撮像素子がAF用の複数
の撮像素子の1つとして兼用される場合もある。)を用
いたコントラスト方式においても本発明を適用できる。
この方式では、光路長の異なる複数の撮像素子から得ら
れた複数の映像信号に基づいて各映像信号ごとに上記実
施の形態と同様に焦点評価値を求め、それらの焦点評価
値の大小関係からフォーカスレンズFLの現在位置にお
いて合焦が得られているか否か、合焦していない場合に
は合焦位置がフォーカスレンズFLの現在位置よりも無
限方向にあるか至近方向にあるかが判断される。
【0080】また、AFの方式として、アクティブ方式
を採用した場合においても本発明を適用することができ
る。例えば、アクティブ方式では、発光部から測定光を
被写体に照射し、被写体で反射した測定光を受光部で受
光することにより、三角測距の原理や測定光の往復時間
等から被写体までの距離が測定される。そして、測定し
た距離に対応する位置にフォーカスレンズが設定され
る。なお、アクティブ方式で使用する測定波は、光に限
らず電波や音波等で有ってもよい。
【0081】また、コントラスト方式とアクティブ方式
の両方を組み合わせてAFを行う場合に本発明を適用で
きる。
【0082】また、上記実施の形態では、MFの操作に
フォーカスデマンド28のフォーカスリング28Aを用
いた場合について説明したが、本発明が適用できるMF
の操作部材はこれに限らない。例えば、ハンディタイプ
の撮影レンズには、通常の前玉周辺にフォーカスリング
(操作リング)が配置されており、そのフォーカスリン
グを回動操作するとメカ的な機構によりフォーカスレン
ズを駆動することができるようになっているが、これと
同様に構成されたフォーカスリングを本発明におけるM
Fの操作部材とし、その回動位置(操作位置)を上記実
施の形態と同様に電気的に検出してモータによりフォー
カスレンズを駆動するようにした場合にも本発明を適用
できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
システムによれば、マニュアルフォーカス(MF)時及
びオートフォーカス(AF)時に目標位置を設定し、そ
の目標位置にフォーカスレンズをモータ駆動により移動
させる場合において、MF時に、MFの操作部材の操作
位置変化量に相当する変化量だけ前回の目標位置又はフ
ォーカスレンズの現在位置に対して変位させた位置を新
たな目標位置として設定し、その目標位置にフォーカス
レンズを移動させるようにしたため、例えばAFからM
Fに切り替えた際にもAFによって設定されたフォーカ
スレンズの位置からフォーカス調整を行うことができ、
MFとAFとを有効に使用してフォーカス調整を行うこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るレンズシステムが使用さ
れるテレビカメラシステムの一実施の形態を示した斜視
図である。
【図2】図2は、本発明に係るレンズシステムの全体構
成を示したブロック図である。
【図3】図3は、フォーカスデマンドの構成を示した図
である。
【図4】図4は、第1の実施の形態におけるMFの処理
の説明に使用した説明図である。
【図5】図5は、第1の実施の形態におけるMFの処理
の説明に使用した説明図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態におけるCPUのM
Fの処理手順を示したフローチャートである。
【図7】図7は、第2の実施の形態におけるMFの処理
の説明に使用した説明図である。
【図8】図8は、第2の実施の形態におけるMFの処理
の説明に使用した説明図である。
【図9】図9は、フォーカスリングの回転位置に対する
操作量の変化を示した図である。
【図10】図10は、第3の実施の形態におけるCPU
のMFの処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…テレビカメラ、12…レンズ装置、14…カメラ
本体、26…ズームデマンド、28…フォーカスデマン
ド、28A…フォーカスリング、FL…フォーカスレン
ズ、ZL…ズームレンズ、WL…ワブリングレンズ、3
0…CPU、60…CPU、62…ロータリーエンコー
ダ、64…カウンタ、S1…AFスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前記撮影レンズに搭載されたフォーカス
    調整用のフォーカスレンズの目標位置を、操作部材のマ
    ニュアル操作に基づいて設定するMF手段と、前記目標
    位置を撮影被写体に関する情報に基づいて自動で設定す
    るAF手段と、前記MF手段又はAF手段によって設定
    された目標位置に前記フォーカスレンズをモータ駆動に
    よって設定するフォーカスレンズ駆動手段とを備えたレ
    ンズシステムにおいて、 前記MF手段は、新たな目標位置を設定する際に、前記
    MF手段又は前記AF手段によって前回の目標位置を設
    定したときからの前記操作部材の操作位置変化量に相当
    する変化量だけ前記前回の目標位置又は前記フォーカス
    レンズの現在位置に対して変位させた位置を新たな目標
    位置として設定することを特徴とするレンズシステム。
  2. 【請求項2】 前記MF手段は、 前記操作部材の操作位置を、所定の基準位置からの操作
    量として検出する操作量検出手段と、 新たな目標位置を設定する際に、前回の目標位置を設定
    したときの前記操作部材の操作量と、現在の操作量とを
    前記操作量検出手段によって検出し、該検出した操作量
    の差により前記前回の目標位置を設定したときからの前
    記操作部材の操作位置変化量を検出する操作位置変化量
    検出手段と、 前記操作位置変化量検出手段によって検出された操作位
    置変化量に相当する変化量だけ前記前回の目標位置又は
    前記フォーカスレンズの現在位置に対して変位させた位
    置を前記新たな目標位置として設定する目標位置設定手
    段と、 を備えたことを特徴とする請求項1のレンズシステム。
  3. 【請求項3】 前記MF手段は、 前記操作部材の操作位置を、所定の基準位置からの操作
    量として検出する検出手段であって、該操作量を操作位
    置変化量として検出する操作位置変化量検出手段と、 新たな目標位置を設定した際に、前記操作位置変化量検
    出手段によって検出される操作位置変化量をリセット
    し、その際の操作位置を前記基準位置とするリセット手
    段と、 前記操作位置変化量検出手段によって検出された現在の
    操作位置変化量に相当する変化量だけ前記前回の目標位
    置又は前記フォーカスレンズの現在位置に対して変位さ
    せた位置を新たな目標位置として設定する目標位置設定
    手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1のレンズシステム。
  4. 【請求項4】 前記フォーカスレンズ駆動手段及び前記
    目標位置設定手段を備えたレンズ装置と、前記操作部材
    及び前記操作位置変化量検出手段とを備えたフォーカス
    デマンドとからなる請求項3のレンズシステムであっ
    て、 前記フォーカスデマンドは、前記操作位置変化量検出手
    段によって検出された操作位置変化量を示す信号を前記
    レンズ装置に送信するごとに操作位置変化量をリセット
    する前記リセット手段を備えたことを特徴とする請求項
    3のレンズシステム。
  5. 【請求項5】 前記フォーカスレンズ駆動手段及び前記
    目標位置設定手段を備えたレンズ装置と、前記操作部材
    及び前記操作位置変化量検出手段とを備えたフォーカス
    デマンドとからなる請求項3のレンズシステムであっ
    て、 前記リセット手段は、 前記レンズ装置に備えられたリセット指示手段であっ
    て、前記目標位置設定手段によって新たな目標位置を設
    定するごとに前記フォーカスデマンドに操作位置変化量
    のリセットを指示するリセット指示手段と、 前記フォーカスデマンドに備えられたリセット実行手段
    であって、前記リセット指示手段によってリセットの指
    示があると、前記操作位置変化量検出手段によって検出
    される操作位置変化量をリセットするリセット実行手段
    を備えたことを特徴とする請求項3のレンズシステム。
  6. 【請求項6】 前記MF手段は、 前記操作部材の操作位置を、所定の基準位置からの操作
    量として検出する検出手段であって、該操作量を前記M
    F手段によって設定する目標位置に相当する絶対的な値
    として検出する目標位置検出手段と、 前記AF手段によって目標位置が設定された場合に、そ
    のときの前記目標位置検出手段によって検出される操作
    量が、前記AF手段によって設定された目標位置に相当
    する操作量となるように、前記基準位置を変更する基準
    位置変更手段と、 新たな目標位置を設定する際に、前記目標位置検出手段
    によって検出された操作量に相当する目標位置を新たな
    目標位置として設定する目標位置設定手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1のレンズシステム。
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