JP2003278650A - 可変容量圧縮機用容量制御弁 - Google Patents

可変容量圧縮機用容量制御弁

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JP2003278650A JP2002086084A JP2002086084A JP2003278650A JP 2003278650 A JP2003278650 A JP 2003278650A JP 2002086084 A JP2002086084 A JP 2002086084A JP 2002086084 A JP2002086084 A JP 2002086084A JP 2003278650 A JP2003278650 A JP 2003278650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁のサイズを大きくしても大きなソレノイド
力を必要としない可変容量圧縮機用容量制御弁を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 吐出室の吐出圧力Pdの冷媒を圧力Pc
にしてクランク室へ流す通路に下流側から着座可能に配
置された直径の大きな弁体21と弁孔を介して軸線方向
に延びる直径の小さなピストンロッド24とを一体に形
成する。弁体21に隣接して同軸上に弁体21によって
開閉される弁孔と同じ直径のピストンロッド29とピス
トンロッド24と同じ直径のピストンロッド30とを一
体に形成して配置し、これらピストンロッド29,30
の連結部に吸入室の吸入圧力Psがかかるようにする。
弁体21の下流側は、一方は通路25を介し、他方は通
路31,35を介して両端に位置するピストンロッド2
4,30に圧力Pcを反対方向に作用させることで、そ
の圧力Pcの影響をキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変容量圧縮機用容
量制御弁に関し、特に自動車用空調装置の冷凍サイクル
の中で冷媒ガスを圧縮する可変容量圧縮機に使用される
可変容量圧縮機用容量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置の冷凍サイクル中で冷
媒を圧縮するために用いられる圧縮機は、エンジンを駆
動源としているので、回転数制御を行うことができな
い。そこで、エンジンの回転数に制約されることなく適
切な冷房能力を得るために、冷媒の圧縮容量を変えるこ
とができる可変容量圧縮機が用いられている。
【0003】このような可変容量圧縮機においては、エ
ンジンによって回転駆動される軸に取り付けられた揺動
板に冷媒圧縮用のピストンが連結され、揺動板の角度を
変えることによってピストンのストロークを変えること
で圧縮機の吐出容量を変えるようにしている。
【0004】揺動板の角度は、密閉されたクランク室に
圧縮された冷媒の一部を導入してクランク室内の圧力を
変化させ、ピストンの両端面にかかる圧力の釣り合いを
変化させることによって連続的に変えている。その圧縮
された冷媒の導入量を制御するのが可変容量圧縮機用容
量制御弁である。
【0005】たとえば特開2001−132650号公
報に記載の圧縮容量制御装置では、圧縮機の吐出室とク
ランク室との間またはクランク室と吸入室との間に電磁
制御の可変容量圧縮機用容量制御弁を備えている。この
可変容量圧縮機用容量制御弁は、吐出室の圧力とクラン
ク室の圧力との差圧または吐出室の圧力と吸入室の圧力
との差圧を所定値に保つように連通または閉塞させる制
御をしており、制御される差圧の所定値をソレノイドの
電流値によって外部から設定することができるようにし
ている。これにより、エンジンの回転数が上昇したとき
には、クランク室に導入される圧力を増加させて圧縮で
きる容量を小さくし、回転数が低下したときには、クラ
ンク室に導入される圧力を減少させて圧縮できる容量を
大きくするようにして、圧縮機から吐出される冷媒の吐
出量がエンジンの回転数変動によって変らないようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
可変容量圧縮機用容量制御弁では、圧縮機の運転容量を
最小にしようとするとき、クランク室へ導入する冷媒量
を最大にする必要があるが、そのとき弁の大きさが小さ
いと、導入される冷媒量が少ないため、最小運転への移
行に時間がかかり制御性が悪化する場合があった。
【0007】そのために、導入される冷媒量を増やそう
と弁の大きさを大きくすると、弁の受圧面積も大きくな
るため、弁を制御するには大きなソレノイド力が必要に
なり、その結果、ソレノイドが大型化して、コストアッ
プに繋がるという問題点があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、弁のサイズを大きくしても大きなソレノイド
力を必要としないで動作することができる可変容量圧縮
機用容量制御弁を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、吸入室の圧力と吐出室の圧力との差圧を
所定の差圧に保つように前記吐出室からクランク室に導
入する冷媒量を制御して可変容量圧縮機からの冷媒の吐
出容量を変化させる可変容量圧縮機用容量制御弁におい
て、前記吐出室と前記クランク室とに連通する冷媒通路
の間に前記クランク室の側から着座するように配置され
て前記冷媒通路を開閉する弁体と、前記弁体の軸線方向
に延びていて一端が弁孔を介して前記弁体に固定される
とともに前記弁体の有効受圧面積より小さな受圧面積を
有する第1のピストンロッドと、前記弁体に隣接して同
軸上に配置され、前記弁体の有効受圧面積と同じ受圧面
積を有し、かつ、前記弁体の側と反対の側の端部に前記
吸入室の吸入圧力を受ける第2のピストンロッドと、前
記弁体に対して前記所定の差圧に対応したソレノイド力
を与えるソレノイド部と、を備えていることを特徴とす
る可変容量圧縮機用容量制御弁が提供される。
【0010】このような可変容量圧縮機用容量制御弁に
よれば、受圧面積が大きく弁開の方向に吐出圧力がかか
る弁体と受圧面積が小さく弁閉の方向に吐出圧力がかか
る第1のピストンロッドとを備えるようにしたことで、
弁サイズが大きいにも拘らず、受圧面積の差に相当する
作動力の小さな弁を構成することができる。これによ
り、制御しようとする差圧値を設定するソレノイド力は
小さくてよいので、容量制御弁を小型化することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明による容量制
御弁を適用した可変容量圧縮機の概略を示す断面図であ
る。
【0012】可変容量圧縮機は、気密に形成されたクラ
ンク室1を有し、中には回転自在に支持された回転軸2
を有している。この回転軸2の一端は、図示しない軸封
装置を介してクランク室1の外まで延びていて、その端
部にプーリ3が固定されている。このプーリ3には、エ
ンジンの出力軸から駆動力がクラッチおよびベルトを介
して伝達される。回転軸2には、揺動板4が傾斜角可変
に設けられている。回転軸2の軸線の回りには、複数
(図示の例では1つ)のシリンダ5が配置されている。
各シリンダ5には、揺動板4の回転運動を往復運動に変
換するピストン6が配置されている。各シリンダ5は、
それぞれ吸入用リリーフ弁7および吐出用リリーフ弁8
を介して吸入室9および吐出室10に接続されている。
各シリンダ5の吸入室9は、互いに連通して1つの部屋
になっており、冷凍サイクルの蒸発器に接続される。各
シリンダ5の吐出室10も、互いに連通して1つの部屋
になっており、冷凍サイクルのガスクーラまたは凝縮器
に接続される。
【0013】この可変容量圧縮機は、また、吐出室10
からクランク室1へ向かう冷媒流路の途中に冷媒流量を
制御する弁を備えた容量制御弁11が設けられ、吐出室
10とクランク室1との間、およびクランク室1と吸入
室9との間には、それぞれオリフィス12,13が設け
られている。
【0014】以上の構成の可変容量圧縮機において、エ
ンジンの駆動力によって回転軸2が回転し、その回転軸
2に設けられた揺動板4が回転すると、揺動板4に連結
されたピストン6が往復運動し、これによって吸入室9
の冷媒がシリンダ5に吸入され、シリンダ5内で圧縮さ
れ、圧縮された冷媒が吐出室10へ吐出される。
【0015】このとき、通常運転のときは、容量制御弁
11は、吐出室10の冷媒の吐出圧力Pdを受けて、吸
入室9の吸入圧力Psとの差圧が所定の差圧に保つよう
に、クランク室1へ導入する冷媒量を制御する。これに
よって、クランク室1内の圧力Pcが所定値に保たれ、
シリンダ5の容量が所定値に制御される。
【0016】なお、最大運転のとき、容量制御弁11
は、吐出室10からクランク室1への冷媒流路を閉塞す
るように動作するが、吐出室10からオリフィス12を
介してクランク室1へ、さらにクランク室1からオリフ
ィス13を介して吸入室9へ微小の冷媒が流れる循環路
を有しているので、冷媒に混入された潤滑オイルをクラ
ンク室1へ供給することができ、ピストン6が焼き付く
などの圧縮機の故障を回避している。
【0017】次に、本発明による容量制御弁11につい
て詳細に説明する。図2は容量制御弁の構造を示す中央
縦断面図である。この容量制御弁11は、上部ボディ2
0に形成されて、一方は、吐出室10に連通し、他方は
クランク室1に連通する冷媒通路に配置された大径の弁
体21を有している。この弁体21は、上部ボディ20
に形成された弁座22にクランク室に連通する空間の側
から対向しており、弁座22から離れる方向にスプリン
グ23によって付勢されている。弁体21は、また、弁
孔を介して軸線方向に延びるピストンロッド24が一体
に形成されている。このピストンロッド24は、弁座2
2の直径よりも小さな直径を有し、上部ボディ20を貫
通してその軸線方向に進退自在に配置されている。上部
ボディ20は、その軸線と平行に延びる通路25が貫通
形成されており、図の上端部にはプレート26により閉
止された空間を有している。これにより、ピストンロッ
ド24の上端面には、クランク室の圧力Pcを受圧する
ようになっている。
【0018】上部ボディ20は、中間ボディ27の上部
開口部に圧入されており、その上縁部には、上部ボディ
20を覆うようにストレーナ28が冠着されている。中
間ボディ27の軸線位置には、径の異なる2つのピスト
ンロッド29,30が軸線方向に進退自在に配置されて
いる。その上側のピストンロッド29は、弁座22の直
径と同じ直径を有し、その上端部は弁体21に当接して
いる。下側のピストンロッド30は、弁体21と一体に
形成されたピストンロッド24と同じ直径を有してい
る。これらのピストンロッド29,30の連結部は、縮
径されていて、吸入室に連通した空間を構成している。
中間ボディ27は、その軸線と平行に延びる通路31が
貫通形成されている。
【0019】中間ボディ27は、下部ボディ32の上部
開口部へ螺着されている。この下部ボディ32の中央開
口部には、ソレノイド部の固定鉄芯33およびスリーブ
34のそれぞれの上端部が固着されている。固定鉄芯3
3の中央開口部の上部は、中間ボディ27の下部と螺着
されている。その固定鉄芯33の螺着部分は、その軸線
と平行に穿設されかつ半径方向に貫通形成された通路3
5を有し、弁体21が収容されている空間とソレノイド
部の内部とを連通するようにしている。
【0020】固定鉄芯33の中央開口部の中には、ソレ
ノイド部のシャフト36の上端部を軸線方向に摺動自在
に保持するガイド37が内設されている。このシャフト
36の下端部は、スリーブ34の下端部を閉止している
ストッパ38に設けられたガイド39によって軸線方向
に摺動自在に保持されている。このシャフト36の上端
部は、下側のピストンロッド30に当接している。
【0021】シャフト36の下方部分には、ソレノイド
部の可動鉄芯40が嵌合されている。可動鉄芯40は、
シャフト36に嵌め込まれたE型止め輪41によって上
方への移動が規制されている。この可動鉄芯40は、ま
た、固定鉄芯33との間にスプリング42が配置され、
反対側のストッパ38との間には、スプリング43が配
置されている。また、スリーブ34の外周には、電磁コ
イル44およびヨーク45が配置されている。
【0022】この容量制御弁11が可変容量圧縮機に装
着されたときにおいて、吐出室10に連通して吐出圧力
Pdを受ける部分とクランク室1に連通して圧力Pcを
受ける部分との間をシールするために、中間ボディ27
にOリング46が周設されている。下部ボディ32に
は、クランク室1に連通して圧力Pcを受ける部分と吸
入室に連通して吸入圧力Psを受ける部分との間をシー
ルするためのOリング47と、吸入室に連通して吸入圧
力Psを受ける部分とソレノイド部との間をシールする
ためのOリング48とが周設されている。さらに、下部
ボディ32と固定鉄芯33との間にも、Oリング49が
設けられて、ソレノイド部内のクランク室1の圧力Pc
と吸入圧力Psとの間のシールを行っている。
【0023】なお、クランク室1の圧力Pcは、中間ボ
ディ27の通路31および下部ボディ32の通路35を
介してピストンロッド30の下部の空間に導入されてお
り、この圧力Pcは、さらに、ソレノイド部の中に充満
されている。スリーブ34の中が圧力Pcによって均圧
になっているので、この圧力Pcが可動鉄芯40の動作
に影響を与えることはない。
【0024】ここで、この容量制御弁11の中の圧力関
係について説明する。まず、吐出室10から導入される
冷媒の吐出圧力Pdは、弁体21とピストンロッド24
とに軸線方向逆向きにかかる。弁体21の有効受圧面積
をA、ピストンロッド24の有効受圧面積をBとする
と、弁体21には図の下向きの方向にPd・Aの力が働
き、ピストンロッド24には図の上向きの方向にPd・
Bの力が働く。弁体21の有効受圧面積Aおよびピスト
ンロッド24の有効受圧面積Bは、A>Bの関係にして
あるため、弁体21およびピストンロッド24には、図
の下向き方向に開弁する力Pd(A−B)が働く。この
差(A−B)が従来の弁体の有効受圧面積に相当するも
のであり、従来では、その有効受圧面積が冷媒を流す量
を制限していた。しかし、本発明では、Aという大きな
有効受圧面積を有し、冷媒量を増やすことができるにも
拘らず、その弁体21に対して開弁方向に働く力は、P
d(A−B)という小さな力となる。しかも、クランク
室1における圧力Pcは、一方では通路25を介してピ
ストンロッド24に図の下向き方向の力Pc・Bが働
き、他方では通路31を介してピストンロッド24と同
じ直径を有するピストンロッド30に図の上向き方向の
力Pc・Bが働いているため、弁体21に対する圧力P
cによる影響はキャンセルされている。このように、弁
体21は、弁サイズが大きいにも拘らず、実質的に小さ
な受圧面積(A−B)を持った弁を構成することができ
る。
【0025】また、弁体21に当接しているピストンロ
ッド29は、弁座22の直径と同じ直径を有しており、
吸入圧力Psを受ける受圧面積はAであり、ピストンロ
ッド29には、図の上向き方向の力Ps・Aが働いてい
る。したがって、吐出室10からクランク室1へ流れる
冷媒の流量を制御する弁体21は、吐出圧力Pdと吸入
圧力Psとの差圧を感じて動作する差圧弁を構成してい
ることになる。
【0026】以上の容量制御弁11において、ソレノイ
ド部の電磁コイル44に制御電流が供給されていないと
きには、図2に示したように、吐出圧力Pdが弁体21
を押し開くため、弁体21は全開である。したがって、
クランク室1の圧力Pcは、吐出圧力Pdに近い値にな
り、ピストン6の両面にかかる圧力差が最も小さくなっ
て、揺動板4はピストン6のストロークが最も小さくな
るような傾斜角になり、可変容量圧縮機は最小容量の運
転になっている。
【0027】ソレノイド部の電磁コイル44に最大の制
御電流が供給されると、可動鉄芯40が固定鉄芯33に
吸引されて図の上方へ移動し、弁体21は全閉する。こ
れにより、クランク室1の冷媒がオリフィス13を介し
て吸入室9へ流れ、クランク室1の圧力Pcが吸入室9
の吸入圧力Psに近い値まで低下し、ピストン6の両面
にかかる圧力差が最も大きくなって、揺動板4はピスト
ン6のストロークが最も大きくなるような傾斜角にな
り、可変容量圧縮機は、最大容量の運転に移行する。
【0028】ソレノイド部の電磁コイル44に所定の制
御電流が供給される通常の制御をしている場合は、その
制御電流の大きさに応じて可動鉄芯40が固定鉄芯33
に吸引されて図の上方へ移動する力が生じる。この力
が、差圧弁として動作する弁体21の設定値になる。し
たがって、この容量制御弁11は、吐出圧力Pdと吸入
圧力Psとの差圧を感知し、その差圧がソレノイド部に
よって設定された値の差圧に保つように、吐出室10か
らクランク室1へ流れる冷媒の流量を制御するように動
作することになる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、受圧
面積の大きな弁体と受圧面積の小さなピストンロッドと
一体に形成し、実質的にそれらの受圧面積の差の大きさ
を有する弁にし、かつ、クランク室の圧力の影響をキャ
ンセルする構成にした。弁サイズを大きくすることがで
きるため、吐出室からクランク室へ流れる冷媒の流量を
多くすることができるとともに、弁サイズに依らず実質
的な受圧面積を小さく設定できることから、ソレノイド
力は小さくてよく、その結果、容量制御弁を小型化する
ことができる。
【0030】また、一体に形成された弁体とピストンロ
ッドとの受圧面積の差が同じであるならば、同じソレノ
イド部を用いながら任意サイズの弁を自由に作ることが
できるため、適用される可変容量圧縮機の特性に応じて
適正な冷媒の導入量が設定される弁サイズにすることが
容易であり、汎用性を持たせることができる。
【0031】さらに、クランク室の圧力の影響がなく、
純粋に吐出圧力と吸入圧力との差で弁体が動いて流量を
制御し、しかも、それらの吐出圧力および吸入圧力は、
それぞれ一体に形成した弁体とピストンロッドとの受圧
面積の差および一体に形成された2つのピストンロッド
の受圧面積の差であるため、冷媒にたとえば二酸化炭素
を使用した場合のように、冷凍サイクルの作動圧力が非
常に高い可変容量圧縮機にも有効に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容量制御弁を適用した可変容量圧
縮機の概略を示す断面図である。
【図2】容量制御弁の構造を示す中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 クランク室 2 回転軸 3 プーリ 4 揺動板 5 シリンダ 6 ピストン 7 吸入用リリーフ弁 8 吐出用リリーフ弁 9 吸入室 10 吐出室 11 容量制御弁 12,13 オリフィス 20 上部ボディ 21 弁体 22 弁座 23 スプリング 24 ピストンロッド 25 通路 26 プレート 27 中間ボディ 28 ストレーナ 29,30 ピストンロッド 31 通路 32 下部ボディ 33 固定鉄芯 34 スリーブ 35 通路 36 シャフト 37 ガイド 38 ストッパ 39 ガイド 40 可動鉄芯 41 E型止め輪 42,43 スプリング 44 電磁コイル 45 ヨーク 46,47,48,49 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA04 AA27 BA19 CA02 CA03 DA25 EA13 EA26 EA33 3H076 AA06 BB33 CC12 CC20 CC84 3H106 DA05 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DD05 DD07 DD09 EE34 FB11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入室の圧力と吐出室の圧力との差圧を
    所定の差圧に保つように前記吐出室からクランク室に導
    入する冷媒量を制御して可変容量圧縮機からの冷媒の吐
    出容量を変化させる可変容量圧縮機用容量制御弁におい
    て、 前記吐出室と前記クランク室とに連通する冷媒通路の間
    に前記クランク室の側から着座するように配置されて前
    記冷媒通路を開閉する弁体と、 前記弁体の軸線方向に延びていて一端が弁孔を介して前
    記弁体に固定されるとともに前記弁体の有効受圧面積よ
    り小さな受圧面積を有する第1のピストンロッドと、 前記弁体に隣接して同軸上に配置され、前記弁体の有効
    受圧面積と同じ受圧面積を有し、かつ、前記弁体の側と
    反対の側の端部に前記吸入室の吸入圧力を受ける第2の
    ピストンロッドと、 前記弁体に対して前記所定の差圧に対応したソレノイド
    力を与えるソレノイド部と、 を備えていることを特徴とする可変容量圧縮機用容量制
    御弁。
  2. 【請求項2】 前記第1のピストンロッドは、前記弁体
    と一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の可変容量圧縮機用容量制御弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体の軸線方向に延びていて一端が
    前記第2のピストンロッドに固定されるとともに前記第
    1のピストンロッドと同じ受圧面積を有する第3のピス
    トンロッドを備え、前記第1のピストンロッドの他端と
    前記第3のピストンロッドの他端とに前記クランク室の
    圧力を互いに軸線方向逆向きに受けるようにして前記ク
    ランク室の圧力の影響をキャンセルするようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機用容量制御
    弁。
  4. 【請求項4】 前記第3のピストンロッドは、前記第2
    のピストンロッドと一体に形成されていることを特徴と
    する請求項3記載の可変容量圧縮機用容量制御弁。
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